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JP3702432B2 - リクライニング装置 - Google Patents

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JP3702432B2 JP04488395A JP4488395A JP3702432B2 JP 3702432 B2 JP3702432 B2 JP 3702432B2 JP 04488395 A JP04488395 A JP 04488395A JP 4488395 A JP4488395 A JP 4488395A JP 3702432 B2 JP3702432 B2 JP 3702432B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は乗物用のシート等に用いられるリクライニング装置に係わり、特にリクライニング装置のロック用歯形とラッチ部材の噛み合わせをスムーズに行わせるためのリクライニング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から乗物用シートに用いるリクライニング装置は種々のものが提案されている。例えば、特公平4−61649号公報にはリクライニング装置に用いるラチェットの爪部先端が確実にラッチに設けた凹部に係合して、歯飛び現象が生じない様にした構成が示されている。
【0003】
このような従来の構成のリクライニング装置を、図8によって簡単に説明する。1は座席に固定されるロアーブラケット、2は背凭部に固定されるアッパーブラケットで、軸4aにより軸止され、ロアーブラケット1とアッパーブラケット2のいずれか一方には外周面に凹部3を形成したラッチ4を設け、いずれか他方には凹部3に係合する爪部6cを有するラチェット6を軸6aにより軸着する。
【0004】
ラッチ4の外周縁は軸4aを中心とする円弧状の無歯部4bと、無歯部4bの一部を切欠いて形成した両側の切欠縁3a、3bを有する凹部3とから形成する。
【0005】
ラチェット6は軸6aより放射方向に伸びるアーム部6bと、このアーム部6bの先端部よりラッチ4方向に曲って形成される爪部6cから形成されている。
【0006】
爪部6cの形状は、軸6aの軸心を中心とする小径の半径rに沿った軸6aより近い側の内縁5と、軸6aを軸心の中心とする大径の半径Rに沿った軸6aより遠い側の外縁7とにより形成される。
【0007】
爪部6cの先端縁8は、ラッチ4の外周縁に当接した状態で外周縁の円弧に添う円弧面に形成される。
【0008】
更に、凹部3に隣接する軸6a側の無歯部4bは、凹部3に近づくにしたがい深くなるように、なだらかにカットして切欠部9を形成して、軸6a側の切欠縁3aの高さ(頭部位置)を切欠縁3bより低く構成する。
【0009】
上述の構成で背凭部が前倒れの状態では、ラチェット6の爪部6cはラッチ4の無歯部4b上に当接しているが、爪部6cの先端縁8は、全幅に亘り、ラッチ4の正円の外周縁に密着する円弧に形成してあるため、爪部6cが無歯部4bを摺動して、凹部3に臨んだときも、凹部3に隙間なく臨むから、凹部3に簡単確実に係合する。また、凹部3近傍の無歯部4bのうち前記軸6a側部分の無歯部4bには、凹部3に近づくに従い次第に深くなる歯飛防止用切欠部9を形成してあるので、爪部6cが無歯部4bを摺動して、凹部3に臨むときは、僅かに低くなるので、爪部6cの外縁7は、高い位置にある切欠縁3bに当接し、一層確実に係合する様に成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来構成で説明したリクライニング装置のラチェット6とラッチ4の噛み合わせはラチェット6を軸6aを中心に回動させてラッチ4の凹部3に嵌合させている。しかし、例えば他のリクライニング装置の構成ではラチェット6に対応するラッチ部材に外歯を設けて上下に摺動自在として、ラッチ4に対応する回転プレートに設けた内歯にラッチ部材の外歯を噛み合わせる様なロック機構を設けている。この様な構成のリクライニング装置では歯飛現象は従来の構成より、更に顕著に現れる。
【0011】
即ち、座席側に配設されたベースプレートと、背凭部側に配設した回転プレート16間に設けられたブランク溝内に回動可能に設けられたカムと、このカムとの共動によりブランク溝内で上下方向に摺動可能と成された外歯80を有するラッチ部材19とを有し、ブランク溝を形成する回動プレート16の下端に背凭部のロック時にラッチ部材19の外歯80と噛み合う内歯61と、背凭部の前倒し時に外歯80に対接する無歯部61aが設けられたリクライニング装置では回転プレート16に設けた無歯部61aと内歯61、並びにラッチ部材19の外歯80との関係は図9に示されている様に構成されている。
【0012】
図9で回転プレート16に形成された無歯部61aと内歯61との境界部cは垂直状に立ち下っている。従って背凭部が前倒し状態に成された状態では従来構成と同様にラッチ部材19の外歯80は回転プレート16の無歯部61aに対接しているが、背凭部を起こした時にはラッチ部材19の外歯80は回動プレート16の内歯61と噛み合う様に成るが背凭部を前倒し状態から垂直状態に起こして、ラッチ部材19の外歯80が回動プレート16の内歯61の最初の歯と噛み合う位置に持ち来される時間内にラッチ部材19がブランク溝を降下しきれずに外歯80及び内歯61が実際に噛み合うのは最初の噛合位置から2〜3歯先になってしまう。
【0013】
これは勿論内歯61と外歯80間の空隙Lが大きいことに起因している。又、空隙Lが大きいと、内歯61及び外歯80が噛み合う際に歯に損傷を与えたり歯折れを生ずる弊害があった。
【0014】
本発明は叙上の弊害を除去したリクライニング装置を提供しようとするもので、その目的とするところは歯飛現象がなくなり、スムーズに外歯80と内歯61を噛み合わせることが出来て、噛合時の衝撃等で歯こぼれ等を生ずる事のないリクライニング装置を得るにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明のリクライニング装置は、外歯を有するラッチ部材と、無歯部と内歯とが連続して設けられた回動プレートとを具備し、ラッチ部材の外歯と回動プレートの無歯部及び内歯とが対峠して摺動可能に構成されてなるリクライニング装置において、上記回動プレートに設けた無歯部と内歯との接続部に、無歯部から内歯に向かった下り坂となっている傾斜面形成されており、上記内・外歯の歯先は、アールに形成され、上記傾斜面は、隣接する内歯の最初の歯先に接するとともに該歯面とのなす角度が略40°乃至60°に設定されることを特徴とする
【0016】
また、本発明のリクライニング装置は、座席側に配設されたベースプレートと、背凭部に配設した回動プレート間に設けられたブランク溝内に回動可能に設けられたカムと、該カムとの共動により該ブランク溝内で上下方向に摺動可能と成された外歯を有するラッチ部材とを有し、上記ブランク溝を形成する上記回動プレートの下端に上記背凭部のロック時に上記ラッチ部材の外歯と噛み合う内歯と、該背凭部の前倒し時に該外歯と対接する無歯部とが設けられたリクライニング装置において、上記回動プレートに設けた無歯部と内歯との接続部に、無歯部から内歯に向かった下り坂となっている傾斜面形成されており、上記内・外歯の歯先は、アールに形成され、上記傾斜面は、隣接する内歯の最初の歯先に接するとともに該歯面とのなす角度が略40°乃至60°に設定されることを特徴とする
【0017】
【作用】
本発明のリクライニング装置によれば背凭部が座席側に前倒しされた状態では外歯を有するラッチ部材は回転プレートの無歯部に接しているが背凭部を直立状態に起こしたときラッチ部材の外歯は傾斜部に沿って摺動され、回転プレートの内歯との間隔L1 を徐々に狭くしながらスムーズに回転プレートの内歯と噛み合わせることが出来るために歯飛が確実に防止され、ラッチ部材の降下時の衝撃も少なくギヤの歯に損傷を与えない。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図1乃至図7によって詳細に説明する。
図1及び図7に示されたリクライニング装置10は、車両用座席の座部と背凭部とをつなぐ左右両側部のうちの一方側に設けられた第1のリクライニングユニット11と、他方側に設けられた第2のリクライニングユニット12とを備えた、いわゆる両側ロックリクライナーである。
【0019】
まず、第1のリクライニングユニット11について、図1〜図6を参照して説明する。
第1のリクライニングユニット11は、座席の座部フレーム側に固定されるベースプレート15と、背凭フレーム側に固定される回動プレート16と、ベースプレート15に固定される軸17と、軸17に回転自在に設けられた操作レバー18と、ラッチ部材19と、カム部材20などを備えている。ベースプレート15にはピン23等によってサブプレート24が固定され、ベースプレート15とサブプレート24との間に回動プレート16が挟み込まれている。
【0020】
軸17は、スリット27が設けられた円柱状の端部28と、止め輪取付溝29と、非円形断面の部分30と、円柱状の中間胴部31と、端末部32などを備えている。
【0021】
ベースプレート15はプレスによってブランク溝35が形成されている。このブランク溝35は、回動プレート16と向かい合う面が凹んだ形状をなしており、ブランク溝35の下半部に上下方向に沿う一対の直線状ガイド壁36、37が設けられている。また、ブランク溝35の上半部に円弧状ガイド壁38、39が設けられている。
【0022】
円弧状ガイド壁38、39の中心部分に非円形の軸取付孔40が設けられている。この軸取付孔40に軸17の非円形断面部分30が嵌合した状態で固定されるようになっている。軸取付孔40の周りに、この孔40を中心とする円弧状の連結ピン挿通孔41、42が設けられている。
【0023】
ベースプレート15の一部にばね係止部45が設けられており、このばね係止部45に引っ張りばね46の一端47が係止されるようになっている。引っ張りばね46の他端48は操作レバー18に係止されており、このばね46の弾力によって、操作レバー18が図2に実線で示すロック位置の方向に付勢されるようになっている。
【0024】
操作レバー18は軸17に回転自在に取り付けられている。すなわちこの操作レバー18の基部に円形の孔51が設けられており、この孔51に軸17の端部28を挿入した状態で、Eリング等の止め輪52を止め輪取付溝29に装着することによって、操作レバー18が軸17から抜けないようになっている。操作レバー18の基部には、孔51の周りにピン挿着孔54、55が穿設されている。
【0025】
回動プレート16にもプレスによってブランク溝60が形成されている。このブランク溝60は、ベースプレート15と向かい合う面が凹んだ形状をなしている。このブランク溝60の下部に、軸17を中心とする円弧に沿うように内歯61及び無歯部61aが設けられている。回動プレート16の中央部には、内歯61の円弧の中心に位置する円形の軸受孔62が設けられている。この軸受孔62に軸17の中間胴部31が回転自在に挿入される。また、軸受孔62の周りに、軸受孔62を中心とする円弧状の長孔63が設けられている。
【0026】
回動プレート16の上部にばね掛け部65が設けられている。このばね掛け部65に、渦巻きばね66(図2に示す)の外端67が係止されている。渦巻きばね66の内端68は軸17のスリット27に嵌合されており、このばね66の弾力によって回動プレート16が背凭れを起こす方向に作用するようになっている。
回動プレート16の上部に設けられた凸部71は、回動プレート16が前側に所定角度まで回動した時にベースプレート15のストッパ壁72に当接し、回動プレート16が後側に所定角度まで倒れた時にストッパ壁73に当接することによって、回動プレート16の回動範囲を規制するものである。
【0027】
ベースプレート15のブランク溝35と回動プレート16のブランク溝60との間の空間部分に、ラッチ部材19とカム部材20が収容されている。ラッチ部材19は、ベースプレート15の直線状ガイド壁36、37に摺接する直線状の側面部75、76を有しており、直線状ガイド壁36、37に沿って上下方向に移動できるようになっている。ラッチ部材19の下部には、回動プレート16に設けた内歯61に係脱可能な外歯80が設けられている。また、ラッチ部材19の上部側にはフック部81と、傾斜した形状のカム受け面82が設けられている。
【0028】
カム部材20は、ベースプレート15の円弧状ガイド壁38、39に嵌合できる曲率半径の外周部85を有している。従ってこのカム部材20は、円弧状ガイド壁38、39に沿って自由に回転することができる。しかもカム部材20の回転中心には、軸17の外径よりも十分に大きい挿通用の貫通孔86が設けられており、カム部材20の回転が軸17によって拘束されることがないようにしている。
【0029】
カム部材20の一面側に、連結部材としての一体の連結ピン87、88が設けられているとともに、カム部材20の他面側に連動ピン89が突設されている。連結ピン87、88は、ベースプレート15の連結ピン挿通孔41、42を通って操作レバー18側に突出し、連結ピン87、88の先端部がそれぞれピン挿着孔54、55に嵌合される。
【0030】
連動ピン89は、回動プレート16の長孔63を通り抜けて回動プレート16の外側に突出し、連動ピン89の先端部に連結ロッド92の端末部品93が接続されている。連結ロッド92は、座席の幅方向に水平に伸びるロッド本体94を有している。ロッド本体94の一端側開口部95は軸17の端末部32によって回動自在に支持されている。図7に示すようにロッド本体94の他端側開口部96は、後述する第2のリクライニングユニット12の軸117の端末部132によって回動自在に支持されている。
【0031】
図3に示すように、カム部材20には、ラッチ部材19のフック部81に引っ掛かることのできる形状の係止部98と、カム受け面82に接触することのできる形状のカム面99が設けられている。カム面99は、カム部材20が図3に示すロック位置にある時にラッチ部材19のカム受け面82を図中の矢印A方向に押すことにより、ラッチ部材19の外歯80を内歯61に押付けるようになっている。
【0032】
カム部材20の係止部98は、カム部材20がロック解除位置まで回動した時、ラッチ部材19のフック部81を引っ掛けながら回動することにより、ラッチ部材19を矢印B方向に引き上げるようになっている。
【0033】
更に背凭部が前倒しに成された状態ではラッチ部材19の外歯80は回動プレート16の内歯61に連接する無歯部61a上に対接される。
【0034】
図4に回転プレート16の内歯61とラッチ部材19の外歯80の関係を示す要部の拡大図を示している。内歯61及び外歯80の歯先は、同図に示すように、アールに形成されている。実線で示されるラッチ部材19の位置が図4で示したロック位置になる寸前の状態を示し、仮想線で示したラッチ部材19′位置が背凭部を前倒しにした状態でありラッチ部材19′の外歯80′は無歯部61aに対接されている。
【0035】
本発明では図4及び図4のC部拡大図の図5に示すように無歯部61aと内歯61とをなだらかな下り坂の傾斜部61bで連結し、内歯61部分は傾斜部61bの最下端位置より下側に刻設するように成されている。
【0036】
図5で傾斜面61bの右端は内歯61の最初のギアの歯先のアール61cに接し、歯面61dから振った角度θは40°〜60°に選択される。
【0037】
このように無歯部61aと内歯61の境界になだらかな傾斜部61bを設けると背凭部を起こしたときラッチ部材19は早い位置から傾斜部61bに沿って徐々に下降して行き、内歯61の初段の歯との噛み合い直前での内歯61と外歯80間の間隙L1 は、従来の間隙Lに比べて充分に小さくすることが出来る。従って、回動プレート16の復帰速度にラッチ部材19の下降が遅れずに初段の歯に正しく噛み合って歯飛現象を回避出来る。
【0038】
図6はラッチ部材19の外歯が無歯部61aから傾斜部61bを滑り下りて来てラッチ部材19の外歯80の歯先円61eと回動プレート16の内歯61の歯先円61eとが重なって噛み合い寸前の状態の拡大図を示すもので、矢印方向に下降することで噛合が完了する。このように噛み合わせ時にラッチ部材19が回動プレート16に飛び込む勢いを小さく出来、且つラッチ部材19の外歯80が略々同時に回動プレート16の内歯61に噛み合うのでギヤに加わる衝撃を小さく出来る。
【0039】
尚、前記従来例と本実施例でシートバックを同一条件で、それぞれ10回づつ起立させた時、従来例では2回の歯飛びを生じたが、本実施例では皆無であった。
【0040】
次に、第2のリクライニングユニット12について図7を参照して説明する。
第2のリクライニングユニット12は、第1のリクライニングユニット11に連動するものであり、前述の操作レバー18以外の部品は第1のリクライニングユニット11と同等の構成となっている。
【0041】
図7と図1の対応部分には同一符号に100番の符号を付加して示し、重複説明は省略する。
次に、上記構成のリクライニング装置10の作用について、第1のリクライニングユニット11を代表して説明する。
図3に示すロック状態では、カム部材20によってラッチ部材19が内歯61に向かって押し付けられており、内歯61と外歯80が互いに噛み合うことにより、回動プレート16がベースプレート15に固定されている。つまり、背凭れが固定された状態となる。
【0042】
操作レバー18を図2中の矢印C方向に回動させると、操作レバー18の回転力が連結ピン87、88を介してカム部材20に直接伝わり、カム部材20の係止部98がラッチ部材19のフック部81を引き上げる方向に移動するため、内歯61と外歯80の噛合いが外れる。このためラッチ部材19による回動プレート16の拘束が解かれ、ベースプレート15に対し回動プレート16が軸17を中心に回動できる状態になる。すなわち、回動プレートを後方(矢印R方向)に限度いっぱいに倒しすことも、又、逆に前側に背凭部を倒すことも出来る。この状態ではラッチ部材19の外歯80は無歯部61aと対接されている。
【0043】
また、矢印Rの方向に操作レバー18を回動させると、カム部材20の回転運動が連動ピン89を介して連結ロッド92に伝わり、連結ロッド92が回転することにより、第2のリクライニングユニット12のカム部材120が上記カム部材20と同じ方向に回転する。このため、第2のリクライニングユニット12においても、回動プレート116の内歯161とラッチ部材119の外歯180との噛み合いが外れることにより回動プレート116が回転自在となる。
【0044】
上記のロック解除状態で背凭れの傾斜角度を調整したのち、操作レバー18の操作力を解除すれば、操作レバー18が引っ張りばね46の弾力により、図2に実線で示す位置に戻るとともに、操作レバー18に連動してカム部材20が図3に示されるロック位置に戻ることにより、ラッチ部材19の外歯80が回動プレート16の内歯61と噛み合って回動プレート16が固定される。この場合も、連結ロッド92を介して第2のリクライニングユニット12のカム部材120が上記カム部材20と連動する。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明した通り、本発明のリクライニング装置によれば背凭部のシートバックを前倒しにした状態ではラッチ部材の外歯は回動プレートの無歯部にあり、シートバックを起立させるときに無歯部と内歯間に設けられた傾斜部に沿って外歯は徐々に降下して、噛み合わせ状態では両ギヤの歯先円同志か接触した状態で正しい噛み合わせ状態になるため、噛み合わせ時の歯飛現象を防止出来、且つギヤの歯の切損を防止できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すリクライニング装置の一部の分解斜視図である。
【図2】図1に示されたリクライニング装置の一部の側面図である。
【図3】図1に示されたリクライニング装置がロック状態にある時の装置の一部を断面で示す側面図である。
【図4】本発明のリクライニング装置に用いる外歯と内歯の噛み合わせ状態説明の為の一部拡大図である。
【図5】本発明のリクライニング装置に用いる回動プレートの無歯部と内歯近傍の拡大説明図である。
【図6】本発明のリクライニング装置に用いる回動プレートの内歯とラッチ部材の外歯との噛合い状態説明図である。
【図7】本発明のリクライニング装置の第2のリクライニングユニットを示す分解斜視図にある。
【図8】従来のリクライニング装置の要部正面図である。
【図9】従来のリクライニング装置に用いる外歯と内歯の噛合せ状態説明の為の一部拡大図である。
【符号の説明】
10 リクライニング装置
11 第1のリクライニングユニット
12 第2のリクライニングユニット
15,115 ベースプレート
16,116 回動プレート
17,117 軸
18 操作レバー
19,119 ラッチ部材
20,120 カム部材
36,37,136,137 直線状ガイド壁
38,39,138,139 円弧状ガイド壁
41,42,141,142 連結ピン挿通孔
61,161 内歯
61a 無歯部
61b 傾斜部
80 外歯

Claims (2)

  1. 外歯を有するラッチ部材と、無歯部と内歯とが連続して設けられた回動プレートとを具備し、ラッチ部材の外歯と回動プレートの無歯部及び内歯とが対峠して摺動可能に構成されてなるリクライニング装置において、
    上記回動プレートに設けた無歯部と内歯との接続部に、無歯部から内歯に向かった下り坂となっている傾斜面形成されており、
    上記内・外歯の歯先は、アールに形成され、
    上記傾斜面は、隣接する内歯の最初の歯先に接するとともに該歯面とのなす角度が略40°乃至60°に設定されることを特徴とするリクライニング装置。
  2. 座席側に配設されたベースプレートと、背凭部に配設した回動プレート間に設けられたブランク溝内に回動可能に設けられたカムと、該カムとの共動により該ブランク溝内で上下方向に摺動可能と成された外歯を有するラッチ部材とを有し、上記ブランク溝を形成する上記回動プレートの下端に上記背凭部のロック時に上記ラッチ部材の外歯と噛み合う内歯と、該背凭部の前倒し時に該外歯と対接する無歯部とが設けられたリクライニング装置において、
    上記回動プレートに設けた無歯部と内歯との接続部に、無歯部から内歯に向かった下り坂となっている傾斜面形成されており、
    上記内・外歯の歯先は、アールに形成され、
    上記傾斜面は、隣接する内歯の最初の歯先に接するとともに該歯面とのなす角度が略40°乃至60°に設定されることを特徴とするリクライニング装置。
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