JP3700571B2 - 投射型表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源からの光をライトバルブに照射することによって映像をスクリーン等に投射する投射型表示装置に関する。特に、冷却用ファンを用いた強制空冷装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、投射型表示装置の一例である液晶プロジェクター装置として、図9及び図10に示すものがある。この液晶プロジェクター装置1の外筐2は板金等にて扁平な直方体形状に構成されていて、その外筐2の底部の四隅には机上等へ載置するためのスタンド3が取り付けられている。そして、その外筐2の内部の上下中間位置に板金等にて扁平に構成され、かつ、平面形状がほぼL型に折曲された光学ユニットケース4が水平状に設置されている。そして、その光学ユニットケース4の内部にカラー映像をスクリーン等に投射するための光学ユニット5が水平状に収納されている。
【0003】
そして、この光学ユニット5は、光源である放電ランプ6の光軸P1上に照明光学手段であるフライアイレンズ7群及びPS変換素子8を直列状に配置し、その光軸P1をミラー9によって90°に屈曲して、その屈曲された光軸P2上に光分割手段であるR、G用の2枚のダイクロイックミラー10R、10Gを45°に傾斜し、かつ、間隔を隔てて直列状に配置し、これら2枚のダイクロイックミラー10R、10G及び反射鏡103によってそれぞれ直角に屈曲された3つの光反射経路P3、P4、P5上に3枚のコンデンサレンズ11R、11G、11B及び光変調手段である透過型液晶パネル等のR、G、B用の3枚の空間光変調素子12R、12G、12Bを配置し、これら3枚の空間光素変調素子12R、12G、12Bの出射経路P6に光合成手段である正方形状のクロスプリズム13を配置したものである。更にそのクロスプリズム13の出射側に投射レンズ14を配置され、光変調手段である透過型液晶パネル等のR、G、B用の3枚の空間光変調素子12R、12G、12Bから出射する映像光をスクリーン等に投射する。
【0004】
フライアイレンズ群7は、強度分布を持つ放電ランプ6からの光L1を多数の光スポットに分割した後、その多数の光スポットを空間光変調素子において重ね合わせることによって、3枚の空間光変調素子12R、12G、12Bの画面全体の輝度分布を均一にするものである。PS変換素子8は、短冊状に並べられた偏光ビームスプリッタとそれに対応して間欠的に設けられた位相差板から構成され、入射した放電ランプ6からの光L1の、例えばP波成分の偏光方向をS波に変換し、全体としてS波成分を含む光を出力するものである。
【0005】
なお、3枚のコンデンサレンズ11R、11G、11B及び空間光変調素子12R、12G、12Bは正方形状のクロスプリズム13の3面に近接した3方向位置に配置されている。また、3枚の空間光変調素子12R、12G、12Bの入射側と、出射側に3枚の偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18Bがそれぞれ平行に配置されている。この際、3枚の偏光板17R、17G、17Bは3枚のコンデンサレンズ11R、11G、11Bの出射側に接着されていて、3枚の偏光板18R、18G、18Bはクロスプリズム13の入射側の3面に接着されている。そして、放電ランプ6からの光は、フライアイレンズ群7により均一化され、PS変換素子8によってその偏光方向が揃えられる。偏光方向の揃えられた光L2は、ダイクロイックミラー10Rにより、赤色の波長域の光が反射され、経路P3を通って空間光変調素子12Rを照射する。次に、ダイクロイックミラー10Gにより、緑色の波長域の光が反射され、経路P4を通って空間光変調素子12Gを照射する。最後にダイクロイックミラー10R、10Gを透過した青色の波長域の光が反射鏡103で反射され、経路P5を通って空間光変調素子12Bを照射する。
【0006】
そして、この液晶プロジェクター装置1は以上のように構成されていて、3枚の空間光変調素子12R、12G、12Bは、印加された赤色、緑色、青色の三原色に対応する映像信号によって、3つの色光LR1、LG1、LB1を変調する。即ち、偏光板17R、17G、17Bを透過した所定の偏光方向の光は、空間光変調素子12R、12G、12Bによって印加された信号に基づき、その偏光面が回転する。偏光面の回転を受けた光の所定の偏光成分が偏光板18R、18G、18Bを透過し、映像光LR2、LG2、LB2としてクロスプリズム13に入射される。そして、これらの3つの映像光LR2、LG2、LB2がクロスプリズム13で合成され、その合成されたR、G、Bの映像光L2が投射レンズ14によって光軸P6に沿って出射されてスクリーン(図示せず)等に投射されて、フルカラーの映像をそのスクリーン等に映し出すようにしたものである。
【0007】
この際、特に、3枚の空間光変調素子12R、12G、12Bの入射側と出射側に平行に配置されているそれぞれ3枚の偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18Bは3つの色光LR1、LG1、LB1及び3つの映像光LR2、LG2、LB2の偏光方向を揃える目的で組み込まれている。そして、これらそれぞれ3枚の偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18Bはそれぞれ薄いガラス板に偏光フィルムを接着剤で接着したものであり、これらの偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18Bは偏光作用によって温度上昇が発生する。このために、これらの偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18Bには長期信頼性のための限界保証温度(通常、約70°とされている)が設定されていて、これらの偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18Bが70°以上の高温に晒された場合、焼き付きや光透過率の低下が発生してしまう。従って、これらの偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18Bの周辺部分を常時冷却する必要がある。
【0008】
また、PS変換素子8は誘電体膜がコーティングされたガラス板を短冊状に接着剤で接着して貼り合わせたものであり、その接着剤の耐熱使用保証温度に限界があり、その接着剤の温度領域が保証温度を超えることがあると、光L1の透過率が低下してしまうことから、温度領域が保証温度を超えないように、このPS変換素子8部分も冷却する必要がある。更に、放電ランプ6として最も多く使用されている超高圧水銀ランプは出力が150W以上の超高圧のランプバルブをリフレクター内部に組み込んだものであり、そのランプバルブ周辺及びリフレクター内部が限界温度以上に温度上昇することがあると、ランプバルブの失透現象(光透過率の低下)が発生するために、この放電ランプ6部分のランプバルブ周辺及びリフレクター内部もやはり冷却する必要がある。
【0009】
そこで、従来から、この種液晶プロジェクター装置1では、まず、3枚の空間光変調素子12R、12G、12Bの入射側及び出射側に組み込まれているそれぞれ3枚の偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18B部分を冷却するために、外筐2内の光学ユニットケース4の下部で、クロスプリズム13の真下位置に薄型の軸流ファンである送風用ファン21を上向きで水平状に組み込み、その送風用ファン21から垂直上方に送風される冷却空気を光学ユニットケース4の下部4aで3枚の空間光変調素子12R、12G、12Bの下部位置に形成した3つの冷却空気送出口22R、22G、22Bから光学ユニットケース4内に垂直上方に送風し、かつ、その冷却空気を光学ユニットケース4の上部4bで3つの空間光変調素子12R、12G、12Bの上部位置に形成した3つの冷却空気排出口23R、23G、23Bから光学ユニットケース4外へ排気するようにして、3枚の偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18B部分を強制空冷している。また、光学ユニットケース4の下部4aでPS変換素子8部分の真下位置にも小型の送風用ファン24を配置して同様の冷却空気の垂直上方への送風によってそのPS変換素子8部分を強制空冷している。また、放電ランプ6で光学ユニットケース4の外部であって、外筐2の内部の背面には排気用ファン25を配置して、その排気用ファン25の作動により光学ユニットケース4の下部に開口した冷却空気取入口から冷却空気を光学ユニットケース4内に吸引して放電ランプ6のリフター内部及びランプバルブ周辺を通して光学ユニットケース4外へ排出して外筐2外へ排出する排気方式によって放電ランプ6部分を強制空冷していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、3枚の偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18B部分、PS変換素子8及び放電ランプ6をそれぞれ独立した3つのファン21、24、25によってそれぞれ独立して強制空冷する構造は、ファンの使用数が多く、高価につく上に、液晶プロジェクター装置1全体の大型化及び大重量化につながっている上に、これら3つのファン21、24、25が同時に作動する際のノイズも高くなっている。また、従来の放電ランプ6は前面に防護ガラスを貼り付けてはいるものの、この放電ランプ6は光学ユニットケース4内に収納されているために、ランプバルブの万が一の破損時にはガラス破片等が光学ユニットケース4内に広範囲に飛散して、光学ユニット5の7〜18の光学素子に悪影響を及ぼし易い。また、排気ファン25による排気方式の強制空冷に必要な冷却空気取入口が放電ランプ6の下部位置で、光学ユニットケース4の下部に開放されたままになっているために、ランプバルブの破損時にその交換を行う時、ガラス破片等がその下部の冷却空気取入口から液晶プロジェクター装置1の外筐2の内部にも飛散してしまう可能性があった。
【0011】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、プロジェクター装置内部でのランプバルブの破損時やその交換を行う時、ガラス破片等が冷却空気取入口からプロジェクター装置の外筐の内部に飛散することを防止すると共に、冷却用ファンの使用数を削減して、投射型表示装置全体の小型、軽量化を図りながら、光変調手段部分及び光源部分等をこの高効率に強制冷却することができるようにした投射型表示装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の投射型表示装置は、リフレクター及び該リフレクターの内部に配置された光源を有するランプと、上記光源から出射された光を入力された映像信号に基づき変調する光変調手段を有する光学ユニットと、送風用ファンと上記送風用ファンから送風される冷却空気を送風用ダクトによって少なくとも上記光源部分へ送風してこれらを冷却する冷却手段と、上記光学ユニットと上記冷却手段とが組み込まれた外筐と、上記ランプが収納され、上記外筐に対して脱着可能に構成されたランプボックスとを備えた投射型表示装置において、上記ランプボックスは、上記ランプの光の出射口に配置された透明な保護部材と、上記ランプボックスの下部に設けられた冷却空気取入用ダクトと、上記冷却空気取入用ダクトの先端に設けられた冷却空気取入口であって、上記光源からその軸方向へ上記保護部材に対して離された位置に形成されて、上記送風用ダクトの冷却空気送出口から上記冷却空気を取り入れる冷却空気取入口と、上記冷却空気取入口に設けられ、このランプボックスを上記外筐内に装着することにより上記冷却空気取入口を自動開放して、該冷却空気取入口を上記送風用ダクトの上記冷却空気送出口に接続し、このランプボックスを上記外筐外へ取り外すことにより上記冷却空気送出口から離脱された上記冷却空気取入口を自動閉塞する自動開閉手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
上記のように構成された本発明の投射型表示装置は、内部に、リフレクター、光源を有するランプ、ランプの光の出射口に透明な保護部材が備えられたランプボックスが外筐に対して脱着可能に構成されている投射型表示装置にあって、
冷却手段が、送風用ファンから送風される冷却空気を少なくともランプボックス内の光源へ送風してこれらを冷却する送風用ダクトを備えていること、
ランプボックスの下部に設けられた冷却空気取入用ダクトの先端の冷却空気取入用口が光源からその軸方向へ保護部材に対して離されていて、ランプボックスが外筐に対して脱着されることによって冷却用空気取入用ダクトの先端の冷却空気取入口が送風用ダクトに脱着可能に接続されるように構成されていること、
ランプボックスが外筐内に装着されることにより、冷却空気取入用ダクトの先端の冷却空気取入口を自動開放して送風用ダクトに接続し、ランプボックスが外筐外へ取り外されることにより、送風用ダクトから離脱された冷却空気取入用ダクトの先端の冷却空気取入口を自動閉塞する自動開閉手段を備えていること、
を特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の投射型表示装置を液晶プロジェクター装置に適用した実施の形態を図1〜図8を参照して説明する。なお、図9及び図10に示した液晶プロジェクター装置と同一構造部には同一の符号を付して説明の重複を省く。
【0015】
まず、図1〜図5に示すように、本発明の液晶プロジェクター装置1は、光変調手段である3枚の空間光変調素子12R、12G、12Bの入射側及び出射側に組み込まれているそれぞれ3枚の偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18Bと、照明光学手段であるフライアイレンズ7群中に組み込まれているPS変換素子8と、光源である放電ランプ6とを最少数の冷却用ファンによって高効率に強制空冷することができるようにした強制空冷装置31を備えたものである。
【0016】
そして、この強制空冷装置31は、まず、光学ユニット5中の7〜18の光学素子を光学ユニットケース4内に収納し、光源である放電ランプ6は光学ユニットケース4から切り離された後述するランプボックス41内に収納させている。
そして、冷却用フアンとして新たに開発された1つの送風用ファン32と、従来既存の排気用ファン25の2つの冷却用ファンが使用されている。特に、送風用ファン32には、冷却風量の増加を目的として静圧が高い多翼構造のシロッコファンが採用されている。そして、この送風用ファン32が外筐2内の光学ユニットケース4の下部で投射レンズ14のほぼ真下位置に横向きで水平状に組み込まれていて、その送風用ファン32の冷却空気取入口32aが外筐2の下部2aに開口され、冷却空気送出口32bがクロスプリズム13の真下位置に横向きに開口されている。
【0017】
そして、光学ユニットケース4の下部4aに送風用ダクト33が水平状に取り付けられていて、この送風用ダクト33はその一端側にほぼ正方形状等に形成されている送風始端部33aと、その送風始端部33aから一側方に延出されたやや小口径の送風中間部33bと、その送風中間部33bの遊端部から水平方向にほぼ直角状等に屈曲された他端側の送風終端部33cとによって全体として平面形状がほぼコ字状に形成されている。なお、これら送風始端部33aは上面側が開放されたほぼコ字状に構成されて、送風中間部33b及び送風終端部33cは扁平な角筒型に構成されている。そして、この送風用ダクト33の送風中間部33bが光学ユニットケース4内の光学ユニット5の3枚のダイクロイックミラー10R、10Gが配置されている光軸P2とほぼ平行状に配置されていて、一端側の送風始端部33aがクロスプリズム13の真下位置に配置され、他端側の送風終端部33cが光学ユニットケース4内の放電ランプ6及びフライアイレンズ7群が配置されている光軸P1とほぼ平行状に配置されている。そして、送風始端部33aの厚さが厚く、送風中間部33b及び送風終端部33cの厚さが薄く構成されていて、これら送風中間部33b及び送風終端部33cが送風始端部33aに対して上側に偏位されて接続されている。なお、送風用ダクト33は送風始端部33a、送風中間部33b及び送風終端部33cの3つの構造部を一体に形成して光学ユニットケース4の下部4aに取り付けても良いが、例えば、送風終端部33cを送風中間部33bから切り離して光学ユニットケース4の下部4aに一体に形成してもよい。
【0018】
そして、この送風用ダクト33の送風始端部33aの一側面が送風用ファン32の冷却空気送出口32bに接続されていて、この送風始端部33aの上面開放部が光学ユニットケース4の下部4aで3枚の空間光変調素子12R、12G、12Bの下部位置にそれぞれ形成されている3つの冷却空気送出口22R、22G、22Bに接続されている。そして、この送風始端部33a内で上部側へ偏位された位置には風量調整板34が垂直状に配置されていて、この風量調整板34は送風用フアン32の冷却空気送出口32bに対してほぼ45°に傾斜された状態で、送風中間部33bの開口端とほぼ同一高さ位置に配置されている。そして、この風量調整板34は垂直状の回転軸35によって水平方向である矢印a方向に角度調整可能に取り付けられていて、その風量調整板34の下端と送風始端部33aの下端との間には隙間36が形成されている。そして、この送風始端部33aの冷却空気送出口32b側とは反対側の側面にほぼ45°に傾斜された傾斜部37が形成されている。
【0019】
そして、装置全体として最適の送風制御を行うために、この送風用ダクト33の送風中間部33bには放電ランプ6側へ送風する冷却空気の送風量を制御する風量制御板33dが取り付けられていて、この風量制御板33dがスライドスイッチ(図示せず)と連動して送風方向に対する直角方向である矢印b方向にスライド調整可能に構成されている。
【0020】
このような構成により、1つの送風用ファンから送風されれる冷却空気を送風用ダクトによって光変調手段部分及び光源部分との少なくとも2箇所に送風するようにして、1つの送風用ファンで光変調手段部分及び光源部分の少なくとも2箇所を同時に高効率に強制空冷することができるようにしたので、投射型表示装置全体の小型、軽量化及び低コスト化を図りながら、少なくとも光変調手段部分及び光源部分を高効率に強制空冷することができる。従って、投射型表示装置の小型、軽量化し、長期信頼性の向上とを両立させた高品質の投射型表示装置を実現できる。そして、送風用ダクト33の送風終端部33cの上面に開口された冷却空気送出口38が光学ユニットケース4の下部4aでフライアイレンズ群中に組み込まれているPS変換素子8の下部位置に開口されていて、その送風終端部33cの最終端に開口された冷却空気送出口39が放電ランプ6に後述するように接続されている。なお、送風用ファン32の冷却空気取入口32aには防塵用フィルター40が脱着可能に取り付けられている。
【0021】
こうして、1つの送風用ファンから送風される冷却空気を送風用ダクトによって偏光板部分、光源部分及びPS変換素子部分の3箇所に送風するようにして、1つの送風用ファンで偏光板部分、PS変換素子及び光源部分の3箇所を同時に高効率に強制空冷することができるようにしたので、投射型表示装置全体の小型、軽量化及び低コスト化を図りながら、これら偏光板部分、PS変換素子及び光源部分の3箇所を高効率に強制空冷することができる。従って、投射型表示装置の小型、軽量化と、長期信頼性の向上とを両立させた高品質の投射型表示装置を実現できる。
【0022】
次に、図6〜図8に示すように、光源である放電ランプ6には超高圧水銀ランプ等が使用されていて、発光部であるランプバルブ6aを反射鏡であるリフレクター6bの中心部分に口金6cによって取り付けたものであり、この放電ランプ6はランプボックス41内に収納されている。そして、光学ユニットケース4の放電ランプ6側の開口端4cにランプボックス41を位置決めするためのランプカバー42が取り付けられていて、そのランプカバー42の下部に下部開口部43が形成され、外筐2の下部2aでランプカバー42の真下位置にも下部開口部44が形成されている。なお、外筐2の下部開口部44には脱着可能な裏蓋45が取り付けられている。
そして、図6に示すように、外筐2の裏蓋45を取り外した状態で、ランプボックス41を下部開口部44、43を通してランプカバー42内に下方から上下方向である矢印c、d方向に脱着可能に挿入して、図7に示すように、このランプボックス41をランプカバー42内に脱着可能に取り付けることができるように構成されている。なお、このランプボックス41の取り付け後は裏蓋45で外筐2の下部開口部44を閉塞する。また、ランプボックス41をランプカバー42内に矢印c、d方向から脱着する際に、放電ランプ6のランプバルブ6aの電源接続用端子がランプカバー42内の電源接続端子(何れも図示せず)に脱着されるように構成されている。
【0023】
そして、外筐2内におけるランプカバー42の背面位置に前述した排気用ファン25が垂直状に配置されていて、ランプボックス41の下部で送風用ダクト33側の端部にその送風用ダクト33側に向うほぼエルボ形状の冷却空気取入用ダクト46が取り付けられている。そして、その冷却空気取入用ダクト46の先端部に冷却空気取入口47が横向きに開口されていて、その冷却空気取入口47が送風用ダクト33の終端の冷却空気送出口39に接続用ダクト48を介して脱着可能に接続されている。そして、その冷却空気取入口47はリフレクター6bの外周端の下部に形成された開口部49からリフレクター6b内に連通され、ランプバルブ6aの口金6cの外周部分に形成された複数個の開口部50及びランプカバー42に形成された複数個の開口部51を通して排気用ファン25の吸気側に連通されている。そして、この排気用ファン25の排気側に面する外筐2の側面2cには排気口52が開口されている。
【0024】
ところで、ランプボックス41の前面には放電ランプ6の前面を覆う保護部材である保護ガラス53が光軸P1に対して直角な垂直状に取り付けられている。保護ガラス53は、光の透過性があり、放電ランプ6が破損した時に、その破片の飛散を保護するものであれば、その形状や材質、及びその位置や保持方法等は何でも良く、例えば集光作用を持つ凸レンズ等の光学素子であっても構わない。また、放電ランプ6の上部、左右両側部及び背面部は開放部41aによって開放されている。そして、図7に示すように、ランプボックス41をランプカバー41内に矢印c方向から挿入して取り付けると、そのランプボックス41の開放部41aがランプカバー42で閉塞されるように構成されている。また、このランプボックス41の下部の冷却空気取入用ダクト46にはその先端の冷却空気取入口47を自動的に開閉する自動開閉機構54が取り付けられている。そして、この自動開閉機構54は、縦断面形状がほぼL型に構成されたシャッター55を冷却空気取入用ダクト46の下部に水平な支点ピン56を介して上下方向である矢印e、f方向に回転自在に取り付け、このシャッター55を捩りコイルバネ等の回転付勢手段であるシャッターバネ57によって閉蓋方向である矢印d方向に回転付勢したものである。
【0025】
そして、この自動開閉機構54によれば、図7に示したように、ランプボックス41をランプカバー42内に矢印c方向から取り付けると、シャッター55の先端が接続用ダクト48の下部に矢印c方向から当接されて、このシャッター55が支点ピン56を中心にシャッターバネ57に抗して矢印f方向に回転して逃げ、冷却空気取入口47が自動開放されるように構成されている。また、図6に示すように、ランプボックス41をランプカバー42内から矢印c方向に取り外す際には、シャッター55が支点ピン56を中心にシャッターバネ57によって矢印e方向に回転されて、このシャッター55が冷却空気取入口47を自動閉塞するように構成されている。なお、この自動開閉機構54は、必ずしも図6及び図7に示すようにシャッター55を矢印e、f方向に回転させる方式である必要はなく、例えば、シャッター55を上下方向である矢印c、d方向にスライドさせる方式等を採用することもできる。また、ここでは、送風用ダクト33の送風終端部33cに別部品で構成された接続用ダクト48を接続する構造を採用したが、この接続用ダクト48相当部分を送風用ダクト33の送風終端部33cに一体に形成して、部品点数及び組立工数の削減を図ることも可能である。
【0026】
この強制空冷装置31は以上のように構成されていて、前述したように液晶プロジェクター装置1の放電ランプ6の発光及び光学ユニット5による光学制御動作によってフルカラーの映像をスクリーン等に投射している動作中において、送風用ファン32及び排気用ファン25を共に作動させて、光学ユニットケース4内の光学ユニット5及び放電ランプ6部分を同時に強制空冷する。
【0027】
この際、まず、静圧が高いシロッコファンで構成されている送風用ファン32の作動により、冷却空気が冷却空気送出口32bから送風用ダクト32の送風始端部32a内に横向き水平状に吐出される。そして、その吐出された冷却空気はこの送風始端部32a内の風量調整板34の側面に衝突され、その冷却空気の一部がこの風量調整板34の下側の隙間から傾斜部37側へ流入して、その冷却空気の一部が傾斜部34で上方に90°反射されて光学ユニットケース4の3つの冷却空気送出口22R、22G、22Bからその光学ユニットケース4内に垂直上方に送風される。そして、風量調整板37の側面に衝突された冷却空気の他の一部が水平横方向にほぼ45°に反射されて送風用ダクト33の送風中間部33b内を通って送風終端部33c側へ送風される。
【0028】
そして、3つの冷却空気送出口22R、22G、22Bから光学ユニットケース4内に垂直上方に送風された冷却空気は3枚の空間光変調素子12R、12G、12Bの入射側及び出射側の近傍部を上方へ垂直状に高速で通過して光学ユニットケース4の3つの冷却空気排出口23R、23G、23Bから光学ユニットケース4外で外筐2の上部2b側の内部に排出される。そして、その冷却空気によって2枚のダイクロイックミラー10R、10G及び反射鏡103、3枚の空間光変調素子12R、12G、12B、クロスプリズム13の3面、それぞれ3枚の偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18B部分が強制空冷されて、これらが限界保証温度以下の安全温度に保証され、これらの焼き付きや光透過率の低下等が未然に防止される。
【0029】
この際、風量調整板34は3つの冷却空気送出口22R、22G、22Bから光学ユニットケース4内に上向きで垂直状に送風する冷却空気の風量比をこれらの冷却空気送出口22R、22G、22Bに対して好ましい値である例えば1:2:3等の割合に調整することができる。なお、風量調整板34の設置角度を回転軸35によって矢印a方向に微調整することにより、その1:2:3等の風量比を自由に調整することができると共に、3つの冷却空気送出口22R、22G、22Bへの送風量と送風用ダクト33の中間送風部33b側への送風量との比率も自由に調整することができる。
【0030】
このように、風量調整板を送風用ダクト内に設けたので、送風用ファンから送風される冷却空気の複数の光変調手段に対する送風量の比率の調整や、冷却空気の光変調手段側への送風量と光源部分側への送風量の比率の調整等を行えて、これらをそれぞれ最適な風量の冷却空気によって無駄なく、高効率に強制空冷することができる。
【0031】
そして、送風用ファン32から送風され、送風用ダクト33の送風始端部33a内で風量調整板34によって分岐されて水平横方向へ送風される冷却空気は送風中間部33b内を通って送風終端部33c側へ送風され、その冷却空気の一部が光学ユニットケース4の冷却空気送出口38から光学ユニットケース4内へ上向きに吹き込まれて、フライアイレンズ7群及びそこに組み込まれているPS変換素子8部分が強制空冷されて、これらが耐熱使用保証温度以下の安全な温度に保証され、これらの焼き付きや光透過率の低下等が未然に防止される。
【0032】
そして、送風用ダクト33の送風中間部33bを通って送風終端部33c側へ送風された冷却空気の他の一部が冷却空気送出口39及び冷却空気取入口47を通してランプボックス41内の放電ランプ6部分に送風される。一方、排気用ファン25の作動によって、ランプボックス41、ランプカバー42及び放電ランプ6のランプバルブ6a周辺部分及びリフレクター6b内部の高温に加熱された熱空気が開口部50、51を通してランプカバー42外へ吸引されて外筐2外へ強制排気される。
【0033】
従って、送風用ファン32から送風される冷却空気の一部を送風用ダクト33を通して冷却空気取入口47からランプボックス41内の放電ランプ6のリフレクター6bの内部へ取り込みつつ、排気用ファン25の排気作用によって、そのランプバルブ6aの周辺及びリフレクター6bの内部、ランプボックス41及びランプカバー42の内部の高温に加熱された熱空気を外筐2外へ強制排気することができるので、これら放電ランプ6部分のランプバルブ6a周辺及びリフレクター6b内部を高効率に強制冷却することができる。これにより、放電ランプ6が限界温度まで温度上昇してランプバルブ6aの失透現象(光透過率低下)が発生することを未然に防止することができる。
【0034】
以上述べたように、この強制空冷装置31は、送風用ファン32と排気用ファン25の2つの冷却用ファンを用い、これらを同時に作動させる。そして、送風用ファン32から送風される静圧の高い冷却空気を送風用ダクト33の送風分岐部である送風始端部33a内で垂直上方と水平横方向との2方向に分岐させて、垂直上方に送風される冷却空気により光変調手段である3枚の空間光変調素子12R、12G、12B部分及びそれぞれ3枚の偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18B部分を強制空冷すると共に、水平横方向に送風される冷却空気を送風用ダクト33の送風中間部33b及び送風終端部33c内に沿って風量低下(圧力損失)が殆んど発生しない状態でPS変換素子8部分及び放電ランプ6部分まで高効率に送風して、その送風途中でPS変換素子部分を強制空冷する。そして、放電ランプ6部分では送風用フアン32から送風用ダクト33によって送風される冷却空気を冷却空気取入口47から取り込みながら、排気用フアン25の排気作用による熱排気によって放電ランプ6部分を強制空冷するようにしたものである。
【0035】
この際、3枚の空間光変調素子12R、12G、12B部分及びそれぞれ3枚の偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18B部分では、送風用ファン32から送風される静圧の高い冷却空気を光学ユニットケース4の3つの冷却空気送出口22R、22G、22Bからその光学ユニットケース4内に垂直上方に送風し、その冷却空気をそのまま光学ユニットケース4の3つの冷却空気排出口23R、23G、23Bから外筐2の内部へ垂直上方に高効率に排出するようにして、3枚の空間光変調素子12R、12G、12B部分及びそれぞれ3枚の偏光板17R、17G、17B及び18R、18G、18Bを強制空冷しているので、冷却空気の風量及び風速を高レベルに設定することができて、これらの強制空冷作用を高効率に行うことができる。しかも、その際、光学ユニットケース4の3つの冷却空気排出口23R、23G、23Bから外筐2の上部2b側の内部へ排出された冷却空気を放電ランプ6側へ回し込み、熱排気に使用することができる。
【0036】
また、放電ランプ6部分では、送風用ファン32から送風されて送風用ダクト33内を高効率に送風されてきた冷却空気を冷却空気取入口47から取り込むことによる冷却作用と、排気用ファン25の熱排気による冷却作用との相乗効果によって高効率に強制空冷することができる。従って、排気用ファン25の使用回転数を落とし、騒音(ノイズ)及び消費電力の低減が可能となる上に、放電ランプ6の長期信頼性の向上を図ることができる。
【0037】
つまり、超高圧水銀ランプ等が使用されている放電ランプ6は、150W以上の高出力を出す場合、ランプバルブ6a周辺及びリフレクター6b内部が限界温度以上に温度上昇することがあると、ランプバルブ6aの失透現象(光透過率の低下)が発生するために、ランプバルブ6a周辺及びリフレクター6b内部を強制空冷する必要がある。この際、従来のような排気ファン25の排気作用のみによる強制空冷方法では、熱排気の内部抵抗が高いために、その排気用ファン25の使用回転数を高くして、静圧の高い排気が必要になる。
【0038】
ここで、放電ランプ6の出力が例えば200Wの場合には、強制空冷に必要な送風量として静圧2mmH2 O、約20リッター/毎分が必要となる。しかし、本発明の強制空冷装置31によれば、送風用ファン32から送風用ダクト33を通して送風される冷却空気を冷却空気取入口47からランプボックス41内の放電ランプ6部分に取り込みながら、排気用ファン25の排気作用によってこの放電ランプ6部分の熱空気を外筐2外へ排出するので、その放電ランプ6部分の強制空冷に必要な送風量として静圧4〜6mmH2 O、35〜50リッター/毎分を容易に達成することができて、排気用ファン25の使用回転数を十分に落としても、ランプバルブ6a部分の温度を850℃以上で、1000℃以下の長期保証温度内に安定して保つことが可能になった。
【0039】
しかも、この強制空冷装置31では、図7に示すように、放電ランプ6をランプボックス41内に収納してランプカバー42内に下方から矢印c方向に挿入して取り付け、その放電ランプ6の前面側を保護ガラス53で覆い、その放電ランプ6の外周及び背面側(保護ガラス53の反対側)をランプボックス41及びランプカバー42で覆う構造を採用したことにより、放電ランプ6のランプバルブ6aが破損することがあっても、その破損により飛散するガラス破片をランプボックス41内に封じ込めることができる。
また、ランプバルブの破損時にその破片は保護ガラス53により内部に保持され、ランプボックス下部に落下するが、自動開閉機構54のシャッター55は、放電ランプ6の光の出射口(垂直面)におかれた保護ガラス53により、その光の出射方向(水平方向)に沿って見た時に、放電ランプ6から保護ガラス53より遠く離れた位置にある冷却空気取入口47を開閉するため、その破片の飛散を光源の出射口に配置された保護ガラス53までの範囲に抑え、落下した破片の殆んどがランプボックス内に残る。また、万が一自動開閉機構54のシャッター55より外にその破片が飛散しても、送風用ダクト33の内部に留めることができる。
従って、そのガラス破片が光学ユニットケース4内に広範囲に飛散して、光学ユニット5の7〜18の光学素子に悪影響を及ぼすことを未然に防止することができ、高い安全性を確保できる。また、図6に示すように、その破損したランプバルブ6aの交換時に、ランプボックス41をランプカバー42から下方である矢印d方向に取り外す際には、自動開閉機構54のシャッター55で冷却空気取入口47を自動閉塞することができるので、そのランプボックス41内に飛散しているガラス破片がそのランプボックス41の取り外し工程中に、冷却空気取入口47から外部へ落下し、飛散されてしまうこともなく、そのランプ交換作業を安全、かつ、容易に行える。
【0040】
更に、放電ランプ6をランプボックス41内に収納して、このランプボックス41を光学ユニットケース4と一体のランプカバー42内に脱着可能に取り付けられるようにして、光学ユニットケース4及びランプボックス41の両方を外筐2に対して脱着可能なユニットに構成したことにより、ランプ交換時には、ランプボックス41を外筐2の下部開口部44から下方へ簡単に取り外すことができると同時に、光学ユニット5も光学ユニットケース4毎、反対側等へ簡単に取り外すことが可能となる。従って、外筐2内に対する光学ユニット5及び放電ランプ6等の組立て及び分解等を容易に行え、液晶プロジェクター装置1の製造性及びメンテナンス性を著しく向上させることができる。
なお、特に、ランプボックス41内に収納した放電ランプ6の前面側を保護ガラス53で覆ってはいるものの、そのランプボックス41の放電ランプ6の上部、左右両側部及び背面部を開放部41aによって開放しておき、図7に示すように、このランプボックス41をランプカバー42内に下方から矢印b方向に挿入して取り付けた時に、そのランプボックス41の開放部41aをランプカバー42で覆う構造を採用したことにより、ランプ交換時に、図6に示すように、ランプボックス41を外筐2の下部開口部44から下方である矢印c方向に抜き取った時に、そのランプボックス41の開放部41aを自動開放することができ、そのランプ交換作業を迅速、かつ、容易に行える。なお、外筐2に対するランプボックス41の脱着方向は下部開口部44を挿通する下側方向以外にも、外筐2の上部や側部に開口部を形成して、外筐2の上方側や横側方から脱着するようにしても良い。
【0041】
また、この強制空冷装置31では、送風用ファン32の冷却空気取入口32aに防塵用フィルター40を脱着可能に取り付けているので、送風用ファン32の作用によって冷却空気取入口32aから取り込む冷却空気中の塵埃等をこの防塵用フィルター40に吸着させて除去することができる。従って、冷却空気取入口32aから取り込まれる冷却空気と一緒に塵埃等が光学ユニットケース4内の光学ユニット5へ送り込まれて、その光学ユニット5内の7〜18の光学素子に付着し、光透過率や光反射率の減少等を招くことがない。
【0042】
即ち、送風用ファンの冷却空気取入口に防塵用フィルターを設けることで、塵埃等が冷却空気と一緒に光学ユニット内に侵入して、光学素子に付着し、これらの光透過率や光反射率を低減してしまうような不都合を未然に防止することができる上に、送風用ファンのノイズも低減できる。
なお、前述した従来の送風用ファン21は軸流ファンで構成されていたので、冷却空気取入口32aに防塵用フィルター40を取り付ければ、冷却空気の吸引抵抗が増大して送風量が約30%低下すると同時に、ノイズも悪化するが、本発明の送風用ファン32は静圧が高い多翼構造のシロッコファンで構成されているので、冷却空気取入口32aに防塵用フィルター40を取り付けても、吸引抵抗の増大による冷却空気の送風量の減少による悪影響は殆んど発生しない上に、冷却空気取入口32aの密閉効果によりノイズはむしろ軽減されることになる。
【0043】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は液晶プロジェクター装置に限定されることなく、各種の投射型表示装置に適用可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明の投射型表示装置は、ランプボックス内のランプの光の出射口に透明な保護部材が配置されていて、ランプボックスの下部の冷却空気取入用ダクトの先端に設けられた冷却空気取入口が、光源からその光軸方向に保護部材より離れた位置に設けられているので、プロジェクター装置内部でのランプバルプの破損時には、ランプバルブのガラス片等の破片は保護部材によって受け止められて、リフレクターの下部の冷却空気取入用ダクト内に落下して収容される。従って、ランプバルブのガラス片等の破片がプロジェクター装置内の光学ユニットケースの内部に広範囲に飛散して、光学素子に悪影響を及ぼすことを未然に防止することができ、高い安全性を確保することができる。
【0045】
本発明の投射型表示装置は、プロジェクター装置内部でのランプバルブの破損後に、ランプボックスを外筐の外部へ取り出す時には、ランプボックスの下部の冷却空気取入用ダクトの先端にあって、光源からその光軸方向に保護部材より離れた位置に設けられている冷却空気取入口が自動開閉手段によって自動閉塞されるので、そのランプボックスの交換を行う時、リフレクターの内部及び冷却空気取入用ダクトの内部に保持されたランプバルブのガラス片等の破片が、その冷却空気取入用ダクトの先端の冷却空気取入口からプロジェクター装置の外部に広範囲に飛散されてしまうことも確実に防止することができるので、ランプボックスの交換を安全、かつ、容易に行うことができる。
【0046】
本発明の投射型表示装置は、ランプボックスが外筐内に装着されることにより、自動開閉手段がランプボックスの下部の冷却空気取入用ダクトの先端の冷却空気取入口を自動開放して冷却手段の送風用ダクトに接続するので、冷却手段の送風用ファンから送風される冷却空気を少なくとも送風用ダクト及び冷却空気取入用ダクト内を通してランプボックスのリフレクター内部へ効率良く送風することができ、リフレクター内部の光源を効率よく冷却することができる。しかも、ランプボックスの下部に設けられて、送風用ダクトに接続されている冷却空気取入用ダクトの先端の冷却空気取入用口が光源からその軸方向へ保護部材に対して離されているので、ランプボックスが外筐内に装着されている状態でリフレクター内部のランプが破損した場合には、そのガラス片等の破片をランプボックスの下部の冷却空気取入用ダクト内に安全に保留させることができて、そのガラス片等の破片が冷却空気取入用ダクトからプロジェクター内に広範囲に飛散されて、光学ユニットの光学素子等に悪影響を及ぼすことがなく、安全性が非常に高い。その上、ランプの破損後に、ランプボックスを外筐の外部へ取り出す際には、送風用ダクトから離脱された冷却空気取入用ダクトの先端の冷却空気取入口が自動閉塞手段によって自動閉塞されることから、その冷却空気取入口からガラス片等の破片がプロジェクターの外部へ不用意に撒き散らかされることもない。
【0047】
本発明の投射型表示装置は、送風用ダクトが更に光変調手段に冷却空気を送風するので、1つの送風用ファンから送風される冷却空気を送風用ダクトによって光変調手段部分及び光源部分との少なくとも2箇所に送風することができ、1つの送風用ファンで光変調手段及び光源部分の少なくとも2箇所を同時に高効率に強制空冷することができる。
【0048】
本発明の投射型表示装置は、光学ユニットが、光源から出射された光を異なる波長帯域の色光に分離する光分離手段と、光分離手段で分離された色光が照射される複数の光変調手段と、複数の光変調手段により変調された映像光を合成する光合成手段とを備え、送風用ダクトは、複数の光変調手段への送風量を制御する風量制御手段を備えているので、複数の光変調手段を適切に冷却する送風量の制御ができる。
【0049】
本発明の投射型表示装置は、光学ユニットが上記光源から出射された光を所定の偏光方向の光に変換する偏光変換手段を備え、送風用ダクトが、更に偏光変換手段に冷却空気を送風するので、光源部分と併せて少なくとも偏光変換手段の2箇所を同時に高効率に強制空冷することができる。
【0050】
本発明の投射型表示装置は、送風用ファンから送風される冷却空気を少なくとも上記光源へ送風してこれらを冷却する送風用ダクトを備えると共に、その送風用ファンにシロックファンが用いられているので、静圧の高いシロックファンを使用することで、送風ダクトを介して離れて位置する複数の冷却対象を効果的に冷却できる。しかも、ランプボックスの冷却空気取入口が自動開閉手段を介して送風用ダクトに対して脱着可能に構成されているので、ランプバルブ破損時に、その破片の飛散を少なくとも送風用ダクト内に抑え、ランプボックスを交換する時、殆んどの破片をランプボックスの中に安全に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶プロジェクター装置の強制空冷装置の概要を示した下側から見た状態の斜視図である。
【図2】同上の液晶プロジェクター装置の概略平面図である。
【図3】図2のA−A矢視状態の概略側面図である。
【図4】図2のB−B矢視状態の概略側面図である。
【図5】図2のC−C矢視状態の概略側面図である。
【図6】同上の液晶プロジェクター装置のランプボックス部分を説明するランプボックスの脱着時の縦断面側面図である。
【図7】同上の液晶プロジェクター装置のランプボックス部分を説明するランプボックス装着状態の縦断面側面図である。
【図8】同上の液晶プロジェクター装置の光学ユニットのランプカバー、送風用ダクトの送風終端部及びランプボックスの分解斜視図である。
【図9】従来の液晶プロジェクター装置を説明する概略平面図である。
【図10】従来の液晶プロジェクター装置を説明する概略側面図である。
【符号の説明】
1は投射型表示装置である液晶プロジェクター装置、2は外筐、4は光学ユニットケース、5は光学ユニット、6は光源である放電ランプ、7は照明光学手段であるフライアイレンズ、8はPS変換素子、10R、10Gは光分割手段であるダイクロイックミラー、12R、12G、12Bは光変調手段である空間光変調素子、13は光合成手段であるクロスプリズム、14は投射手段である投射レンズ、17R、17G、17B及び18R、18G、18Bは偏光板、25は排気用ファン、31は強制空冷装置、32は送風用ファン、32aは送風用ファンの冷却空気取入口、32bは送風用フアンの冷却空気送出口、33は送風用ダクト、34は風量調整板、38、39は送風用ダクトの冷却空気送出口、40は防塵用フィルター、41はランプボックス、42はランプカバー、47はランプボックスの冷却空気取入口、53は保護部材である保護ガラス、54は自動開閉機構、55はシャッターである。
Claims (5)
- リフレクター及び該リフレクターの内部に配置された光源を有するランプと、
上記光源から出射された光を入力された映像信号に基づき変調する光変調手段を有する光学ユニットと、
送風用ファンと上記送風用ファンから送風される冷却空気を送風用ダクトによって少なくとも上記光源部分へ送風してこれらを冷却する冷却手段と、
上記光学ユニットと上記冷却手段とが組み込まれた外筐と、
上記ランプが収納され、上記外筐に対して脱着可能に構成されたランプボックスとを備えた投射型表示装置において、
上記ランプボックスは、
上記ランプの光の出射口に配置された透明な保護部材と、
上記ランプボックスの下部に設けられた冷却空気取入用ダクトと、
上記冷却空気取入用ダクトの先端に設けられた冷却空気取入口であって、上記光源からその軸方向へ上記保護部材に対して離された位置に形成されて、上記送風用ダクトの冷却空気送出口から上記冷却空気を取り入れる冷却空気取入口と、
上記冷却空気取入口に設けられ、このランプボックスを上記外筐内に装着することにより上記冷却空気取入口を自動開放して、該冷却空気取入口を上記送風用ダクトの上記冷却空気送出口に接続し、このランプボックスを上記外筐外へ取り外すことにより上記冷却空気送出口から離脱された上記冷却空気取入口を自動閉塞する自動開閉手段とを
備えた、
ことを特徴とする投射型表示装置。 - 上記送風用ダクトは、更に上記光変調手段に冷却空気を送風する
ことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。 - 上記光学ユニットは、上記光源から出射された光を異なる波長帯域の色光に分離する光分離手段と、上記光分離手段で分離された色光が照射される複数の上記光変調手段と、複数の上記光変調手段により変調された映像光を合成する光合成手段とを備え、
上記送風用ダクトは、複数の上記光変調手段への送風量を制御する風量制御手段を備えている
ことを特徴とする請求項2に記載の投射型表示装置。 - 上記光学ユニットは、上記光源から出射された光を所定の偏光方向の光に変換する偏光変換手段を備え、
上記送風用ダクトは、更に上記偏光変換手段に冷却空気を送風する
ことを特徴とする請求項2に記載の投射型表示装置。 - 上記送風用ファンはシロッコファンで構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
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