JP3699956B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体メモリ素子等を有する半導体装置に係わり、特に不揮発性半導体メモリ素子における浮遊ゲート電極構造の改良をはかった半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体基板上に浮遊ゲート電極と制御ゲート電極を積層した2層ゲート構造の不揮発性半導体メモリ素子においては、多結晶シリコンから成る浮遊ゲート電極が電荷蓄積層として用いられる。浮遊ゲート電極を成す多結晶シリコンの仕上り結晶粒形状は、同一チップ上に配列されるメモリ素子であっても、メモリ素子毎に異なってしまう場合がある。このように、多結晶シリコンの仕上り結晶粒形状がメモリ素子毎に異なってしまうと、書込み/消去動作後のしきい値等のメモリ特性に、素子間ばらつきが生じてしまう。
【0003】
図11及び図12は、従来技術による不揮発性半導体メモリ素子の製造工程を示す断面図である。なお、図11及び図12では互いに直交する断面が示されており、図中の(a)〜(e)の左側はチャネル長方向に沿った断面、右側はチャネル幅方向に沿った断面である。
【0004】
まず、図11(a)に示すように、シリコン基板901の表面にトンネル絶縁膜902を熱酸化法で形成後、浮遊ゲート電極の下層部となる多結晶シリコン層903、CMP(Chemical Mechanical Polish)のストッパとなるシリコン窒化膜904、RIE(Reactive Ion Etching)のマスクとなるシリコン酸化膜905を順次減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)法で堆積した。その後、レジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、シリコン酸化膜905からトンネル絶縁膜902までを順次エッチング加工し、さらにシリコン基板901の露出領域を一部エッチングして素子分離用溝906を形成した。
【0005】
次いで、図11(b)に示すように、全面にシリコン酸化膜907をプラズマCVD法で堆積して、素子分離用溝906を完全に埋め込んだ。その後、表面部分のシリコン酸化膜907とマスク用のシリコン酸化膜905をCMP法で除去して、表面を平坦化した。このとき、CMPストッパ用のシリコン窒化膜904が露出する。
【0006】
次いで、図11(c)に示すように、露出したシリコン窒化膜904をエッチング除去した後、浮遊ゲート電極の上層部となる多結晶シリコン層908を減圧CVD法で堆積した。その後、レジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、多結晶シリコン層908をエッチング加工して、隣り合う浮遊ゲート電極を分割するスリット部909を形成した。
【0007】
次いで、図12(d)に示すように、全面にシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜からなる3層構造の電極間絶縁膜910を減圧CVD法で順次堆積後、制御ゲート電極となる多結晶シリコン層/タングステンシリサイド層からなる2層構造の導電層911を減圧CVD法で順次堆積し、さらにRIEのマスクとなるシリコン窒化膜912を減圧CVD法で堆積した。その後、レジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、シリコン窒化膜912からトンネル絶縁膜902までを順次エッチング加工して、ワード線方向のスリット部913を形成した。これにより、制御ゲート電極914及び浮遊ゲート電極915の形状が確定する。
【0008】
次いで、図12(e)に示すように、基板901及びゲート部の露出面に、電極側壁酸化膜と呼ばれるシリコン酸化膜916を熱酸化法及び減圧CVD法を組み合わせて形成した。その後、イオン注入法を用いてソース/ドレイン拡散層917を形成し、さらに全面を覆うように層間絶縁膜となるBPSG(Boron Phosphorus Silicate Glass)膜918を減圧CVD法で形成した。これ以降は、周知の方法で配線層等を形成して不揮発性半導体メモリ素子を完成させた。
【0009】
上述の方法で形成したメモリ素子の、浮遊ゲート電極の下層部を含む平面で切った断面構造(図12(e)のA−A’断面)を図1(b)に示す。図中の11は素子分離領域、12は浮遊ゲート電極、14はソース領域、15はドレイン領域である。
【0010】
浮遊ゲート電極は多結晶シリコンであり、図中にはその結晶粒の仕上り形状が示されている。電極側壁酸化膜916を形成する際の熱酸化工程等の高温工程により、シリコン結晶は粒成長するため、浮遊ゲート電極の形状は加工直後の矩形形状とは異なる仕上り形状となる。そして、この仕上り形状は素子毎に異なるため、浮遊ゲート電極とシリコン基板間の電気容量や浮遊ゲート電極と制御ゲート電極間の電気容量が素子毎にばらつくことになり、書込み/消去動作後のしきい値等のメモリ特性が素子間でばらつく。このため、余分な動作時間マージンが必要となって、これが高速動作の妨げになっている。さらに、広いしきい値分布は多値メモリ実現の妨げにもなっている。また、形状ばらつきが大きい場合には、メモリ装置の誤動作を引き起こすことにもなる。
【0011】
なお、上記の問題は、浮遊ゲート電極となるシリコン層を、多結晶状態で形成せずに非晶質状態で形成したとしても、回避することは困難である。これは、後続の高温工程でシリコン層が必ず多結晶化するからである。
【0012】
また、本発明に関係する従来技術として、窒素が添加された層を含む浮遊ゲート電極を用いた半導体装置が提案されている(特許文献1)。さらに、浮遊ゲート電極の側壁にラジカル酸素を用いてシリコン酸化膜を形成する方法が提案されている(特許文献2)。また、シラザン重合体を用いたトレンチ分離技術も提案されている(特許文献3)(特許文献4)。しかしながら、上記の何れの従来技術においても、多結晶シリコンからなる浮遊ゲート電極の仕上り形状のばらつきを無くすことは困難であった。
【0013】
【特許文献1】
特開平9−64209号公報
【0014】
【特許文献2】
特開2001−15753号公報
【0015】
【特許文献3】
特許第3178412
【0016】
【特許文献4】
特開2001−319927号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来、多結晶シリコンから成る浮遊ゲート電極を電荷蓄積層として用いる不揮発性半導体メモリ素子においては、多結晶シリコンの仕上り結晶粒形状がメモリ素子毎に異なることに起因して、書込み/消去動作後のしきい値等のメモリ特性に、素子間ばらつきが生じるという問題があった。
【0018】
本発明は、上記事情を考慮して成されたもので、その目的とするところは、多結晶シリコンからなる浮遊ゲート電極の仕上り形状のばらつきを無くし、不揮発性半導体メモリ素子等の素子間の特性ばらつきを抑制することのできる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
(構成)
上記課題を解決するために本発明は、次のような構成を採用している。
【0020】
即ち本発明は、半導体基板上に、トンネル絶縁膜を介して浮遊ゲート電極が形成され、その上に電極間絶縁膜を介して制御ゲート電極が形成された2層ゲート構造の不揮発性半導体メモリ素子を有する半導体装置であって、前記浮遊ゲート電極は多結晶シリコンからなり、前記浮遊ゲート電極の側壁面の少なくとも一部に窒化膜が形成されていることを特徴とする。
【0021】
また本発明は、2層ゲート構造の不揮発性半導体メモリ素子を有する半導体装置において、半導体基板の一主面側に、2層ゲート構造の不揮発性半導体メモリ素子を形成するための素子形成領域を囲むように形成された素子分離領域と、前記素子形成領域上の一部にトンネル絶縁膜を介して形成された、多結晶シリコンからなる浮遊ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極上に電極間絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極のチャネル長方向に沿った2つの側壁及びチャネル幅方向に沿った2つの側壁のうち少なくともチャネル長方向に沿った側壁に形成された窒化膜と、前記素子分離領域に埋め込み形成された素子分離用絶縁膜と、を具備してなることを特徴とする。
【0022】
また本発明は、2層ゲート構造の不揮発性半導体メモリ素子を有する半導体装置の製造において、半導体基板の一主面上に多結晶又は非晶質のシリコンからなる浮遊ゲート電極を形成する工程と、前記浮遊ゲート電極の側壁面の少なくとも一部に窒化膜を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0023】
また本発明は、2層ゲート構造の不揮発性半導体メモリ素子を有する半導体装置の製造において、半導体基板の一主面側の素子形成領域上の一部にトンネル絶縁膜を介して、多結晶又は非晶質のシリコンからなる浮遊ゲート電極を形成する工程と、前記浮遊ゲート電極のチャネル長方向に沿った2つの側壁及びチャネル幅方向に沿った2つの側壁のうち少なくともチャネル長方向に沿った側壁に窒化膜を形成する工程と、前記浮遊ゲート電極上に電極間絶縁膜を介して制御ゲート電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
【0024】
また本発明は、2層ゲート構造の不揮発性半導体メモリ素子を有する半導体装置の製造において、半導体基板の一主面上に、トンネル絶縁膜と浮遊ゲート電極となる多結晶又は非晶質のシリコン層を積層形成する工程と、素子分離用溝に対応するパターンのマスクを用いて、前記シリコン層,トンネル絶縁膜,及び半導体基板を選択的にエッチングして素子分離用溝を形成する工程と、前記素子分離用溝に露出した前記シリコン層の側壁面に窒化膜を形成し、且つ前記素子分離用溝内に素子分離用絶縁膜を埋め込み形成する工程と、前記素子分離用絶縁膜及びシリコン層上に電極間絶縁膜と制御ゲート電極となる導電膜を積層形成する工程と、制御ゲート電極に対応するパターンのマスクを用いて、前記導電膜,電極間絶縁膜,及びシリコン層を選択的にエッチングして制御ゲート電極及び浮遊ゲート電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
【0025】
また本発明は、2層ゲート構造の不揮発性半導体メモリ素子を有する半導体装置の製造において、半導体基板の一主面上に、トンネル絶縁膜と浮遊ゲート電極となる多結晶又は非晶質のシリコン層を形成する工程と、素子分離用溝に対応するパターンのマスクを用いて、前記シリコン層,トンネル絶縁膜,及び半導体基板を選択的にエッチングして素子分離用溝を形成する工程と、前記素子分離用溝に露出した前記シリコン層の側壁面に窒化膜を形成し、且つ前記素子分離用溝内に素子分離用絶縁膜を埋め込み形成する工程と、前記素子分離用絶縁膜及びシリコン層上に電極間絶縁膜と制御ゲート電極となる導電膜を積層形成する工程と、制御ゲート電極に対応するパターンのマスクを用いて、前記導電膜,電極間絶縁膜,及びシリコン層を選択的にエッチングして制御ゲート電極及び浮遊ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート加工で新たに形成された浮遊ゲート電極の側壁面にラジカル酸素を含む雰囲気中でシリコン酸化膜を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
【0026】
また本発明は、半導体装置の製造において、半導体基板の一主面側に素子形成領域を囲むように素子分離用溝を形成する工程と、前記素子分離用溝内に窒素を含む塗布膜を埋め込み形成する工程と、前記塗布膜を第1のシリコン酸化膜に変換して素子分離用絶縁膜を形成すると共に、前記素子分離用溝の側壁面の基板シリコンを窒化する工程と、ラジカル酸素を含む雰囲気中で素子形成領域の基板表面に第2のシリコン酸化膜を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
【0027】
(作用)
本発明によれば、多結晶シリコン又は非晶質シリコンからなる浮遊ゲート電極の側壁、特にチャネル長方向に沿った側壁に窒化膜を形成することにより、浮遊ゲート電極加工後の熱処理によりシリコンの結晶粒が素子分離領域側に広がるのを防止することができる。これにより、素子分離領域との境界では浮遊ゲート電極がゲート加工直後の形状を維持することになり、異なる素子間での浮遊ゲート電極の形状(特に面積)のばらつきを抑制することができる。従って、不揮発性半導体メモリ素子等の素子間の特性ばらつきを抑制することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
【0029】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、図1(a)に示すように、浮遊ゲート電極12を構成するシリコン結晶が粒成長する工程よりも前に、浮遊ゲート電極側壁面の少なくとも一部に側壁窒化層13を形成する。これにより、シリコン結晶粒成長が抑制されて、仕上り形状の素子間ばらつきが大幅に低減される。
【0030】
通常、ソース/ドレイン拡散層側の側壁面には電極側壁酸化膜を形成する必要があるので、素子分離側の側壁面に側壁窒化層を形成するのが望ましい。また、側壁窒化層は、それ自身が変形しにくい膜であり、また酸化剤を通しにくい膜であればどんな窒化物でも良いが、容易に形成できて、且つトンネル絶縁膜への悪影響が小さい点からシリコン窒化物が望ましい。
【0031】
以下、図2(a)〜(c)を参照して、本実施形態に係わる不揮発性半導体メモリ素子の製造方法を説明する。なお、図2はチャネル幅方向の断面を示している。また、図2では1つのメモリ素子しか示さないが、実際は多数のメモリ素子が同時に形成されて半導体メモリを構成することになる。
【0032】
まず、図2(a)に示すように、所望の不純物をドーピングしたシリコン基板101の表面上に、厚さ10nmのトンネル絶縁膜102を熱酸化法で形成後、浮遊ゲート電極の下層部となる厚さ30nmの多結晶シリコン層103、CMPのストッパとなる厚さ50nmのシリコン窒化膜104、RIEのマスクとなる厚さ200nmのシリコン酸化膜105を順次減圧CVD法で堆積した。
【0033】
その後、素子分離用溝に対応するパターンのレジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、シリコン酸化膜105,シリコン窒化膜104,多結晶シリコン層103,トンネル絶縁膜102を順次エッチング加工し、さらにシリコン基板101の露出領域をエッチングして、深さ200nmの素子分離用溝106を形成した。
【0034】
次いで、図2(b1)に示すように、シリコン基板101と多結晶シリコン層103の露出面に厚さ5nmのシリコン酸化膜107を熱酸化法で形成した。続いて、一酸化窒素ガス雰囲気中で900℃の熱窒化を行い、シリコン基板/シリコン酸化膜界面と多結晶シリコン層/シリコン酸化膜界面にシリコン窒化膜108を形成した。このシリコン窒化膜108の窒素量は、1×1015cm-2程度であった。
【0035】
なお、このシリコン窒化膜108の形成は、必ずしも酸化膜を通して行う必要はない。具体的には、図2(b2)に示すように、シリコン酸化膜107の形成を省略し、素子分離用溝106内に露出したシリコン表面を直接的に熱窒化しても良い。
【0036】
次いで、図2(c)に示すように、全面に厚さ400nmの素子分離用のシリコン酸化膜109をプラズマCVD法で堆積して、素子分離用溝106を完全に埋め込んだ。その後、表面部分のシリコン酸化膜109とマスク用のシリコン酸化膜105をCMP法で除去して、表面を平坦化した。その後は、従来例と同様の方法でメモリ素子を完成させた。
【0037】
このように本実施形態によれば、浮遊ゲート電極となる多結晶シリコン層103の素子分離絶縁膜側の側壁面に予め窒化膜108を形成しておくことにより、浮遊ゲート電極加工後の熱処理によりシリコンの結晶粒が素子分離領域側に広がるのを防止することができる。これにより、素子分離領域との境界では浮遊ゲート電極がゲート加工直後の形状を維持することになり、異なる素子間での浮遊ゲート電極の形状(面積)のばらつきを抑制することができる。従って、メモリ装置製造工程途中のシリコン結晶粒成長に起因するメモリ特性の素子間ばらつきを防止し、製造歩留まりの向上をはかることができる。
【0038】
なお、本実施形態では、一酸化窒素ガスを用いた熱窒化でシリコン窒化膜108を形成したが、他の窒化性ガスを用いても良いし、更にプラズマ窒化等の他の手段でシリコン窒化膜108を形成しても良い。
【0039】
また、本実施形態では、浮遊ゲート電極の側壁面以外に素子分離用溝106内に露出したシリコン基板101の表面にもシリコン窒化膜108が形成される。これは、接合リーク増加等の不具合を招くおそれがあり、好ましいものではない。このような不具合を回避したい場合には、図3(a)〜(c)に示すように、シリコン層103の側面のみに窒化膜108を形成すればよい。
【0040】
具体的には、図3(a)に示すように、素子分離用溝106を形成するまでは先の説明と同じであり、その後に図3(b)に示すように、素子分離用のシリコン酸化膜109で素子分離用溝106を埋め込んで、CMP法で表面を平坦化する。そして、図3(c)に示すように、希フッ酸溶液で素子分離用シリコン酸化膜109の一部をエッチング除去して浮遊ゲート電極の側壁面を露出させ、その後に熱窒化等の手段によりシリコン窒化膜108を形成する。
【0041】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係わる不揮発性半導体メモリ素子の製造工程を示す断面図であり、前記図2と同様にチャネル幅方向の断面を示している。この実施形態は、前記図1(a)に示す状態を、第1の実施形態よりも簡略化された製造工程で実現する方法である。
【0042】
まず、図4(a)に示すように、所望の不純物をドーピングしたシリコン基板201の表面上に、厚さ10nmのトンネル絶縁膜202を熱酸化法で形成後、浮遊ゲート電極の下層部となる厚さ30nmの多結晶シリコン層203、CMPのストッパとなる厚さ50nmのシリコン窒化膜204、RIEのマスクとなる厚さ200nmのシリコン酸化膜205を順次減圧CVD法で堆積した。その後、素子分離用溝に対応するパターンのレジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、シリコン酸化膜205,シリコン窒化膜204,多結晶シリコン層203,トンネル絶縁膜202を順次エッチング加工し、さらにシリコン基板201の露出領域をエッチングして、深さ200nmの素子分離用溝206を形成した。
【0043】
次いで、図4(b)に示すように、素子分離用溝206内に露出したシリコン表面に厚さ5nmのシリコン酸化膜207を熱酸化法で形成した後、素子分離用溝206が完全に埋まるように、全面に素子分離用の絶縁膜となる過水素化シラザン重合体((SiH2NH)n )208を塗布した。
【0044】
次いで、図4(c)に示すように、水蒸気雰囲気中で800℃の熱処理を行うことにより、過水素化シラザン重合体208をシリコン酸化膜210に変換した。この変換反応の際にアンモニアが生成されるため、シリコン基板201及び多結晶シリコン層203とシリコン酸化膜207とのそれぞれの界面にシリコン窒化膜209が形成される。このシリコン窒化膜209の窒素量は、3×1014cm-2程度であった。
【0045】
その後、図4(d)に示すように、表面部分のシリコン酸化膜210とマスク用のシリコン酸化膜205をCMP法で除去して、表面を平坦化した。その後は、従来例と同様の方法でメモリ素子を完成させた。
【0046】
このように本実施形態によれば、先に説明した第1の実施形態と同様の効果が得られるのは勿論のこと、素子分離用絶縁膜としてシラザン重合体208を用いることにより、シリコン窒化膜209を形成するための製造工程数の増加を無くすことができる。
【0047】
なお、本実施形態では、過水素化シラザン重合体208を塗布することで素子分離用溝206を埋め込んだが、この代わりに他のシラザン重合体を用いても良いし、更には窒素を含む塗布膜であれば同様の効果が得られる。また、本実施形態では、シリコン酸化膜207を形成後に過水素化シラザン重合体208を塗布しているが、シリコン酸化膜207を形成することなく直接、素子分離用溝206内に過水素化シラザン重合体208を塗布しても良い。
【0048】
また、本実施形態では、浮遊ゲート電極の側壁面以外に素子分離用溝206内に露出したシリコン基板201の表面にもシリコン窒化膜209が形成される。これは、先にも説明したように、接合リーク増加等の不具合を招くおそれがあり好ましくない。そこで、浮遊ゲート電極側壁面の窒素濃度は、シリコン基板表面の窒素濃度より大きいことが望ましい。
【0049】
これを実現するには、予め浮遊ゲート電極となる多結晶シリコン層203に、窒化反応を増速するフッ素等を添加しておけばよい。その他、シリコン基板201と多結晶シリコン層203の窒化速度を変えるような工夫をすればよい。また、厚い酸化膜越しのアンモニア窒化では導入窒素濃度は低下することが知られているので、酸化反応を増速するボロンやリンなどの不純物をシリコン基板201に導入等、シリコン基板201と多結晶シリコン層203の酸化速度を変えるような工夫をしてもよい。
【0050】
(第3の実施形態)
図5及び図6は、本発明の第3の実施形態に係わる不揮発性半導体メモリ素子の製造工程を示す断面図である。なお、図5及び図6では互いに直交する断面が示されており、図中の(a)〜(e)の左側はチャネル長方向に沿った断面、右側はチャネル幅方向に沿った断面である。
【0051】
本実施形態は、第1の実施形態や第2の実施形態に示す方法で製造した不揮発性半導体メモリ素子の絶縁耐圧を上げて、メモリ装置の歩留りを更に向上させる方法である。
【0052】
まず、図5(a)に示すように、所望の不純物をドーピングしたシリコン基板301の表面上に、厚さ10nmのトンネル酸窒化膜302を熱酸窒化法で形成後、浮遊ゲート電極の下層部となる厚さ30nmの多結晶シリコン層303、CMPのストッパとなる厚さ50nmのシリコン窒化膜304、RIEのマスクとなる厚さ200nmのシリコン酸化膜305を順次減圧CVD法で堆積した。
【0053】
その後、素子分離用溝に対応するパターンのレジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、シリコン酸化膜305,シリコン窒化膜304,多結晶シリコン層303,トンネル酸窒化膜302を順次エッチング加工し、さらにシリコン基板301の露出領域をエッチングして、深さ200nmの素子分離用溝306を形成した。次に、露出したシリコン表面に厚さ5nmのシリコン酸化膜307を熱酸化法で形成した。
【0054】
次いで、図5(b)に示すように、素子分離用溝306が完全に埋まるように、全面に素子分離用の絶縁膜となる過水素化シラザン重合体308を塗布した。その後、水蒸気を含む雰囲気中で800℃の熱処理を行い、過水素化シラザン重合体308をシリコン酸化膜310に変換した。この変換反応の際にアンモニアが生成するため、シリコン基板301及び多結晶シリコン層303とシリコン酸化膜307との界面にシリコン窒化膜309が形成される。このシリコン窒化膜の窒素量は、3×1014cm-2程度であった。
【0055】
次いで、図5(c)に示すように、表面部分のシリコン酸化膜310とマスク用のシリコン酸化膜305をCMP法で除去して、表面を平坦化した。このとき、CMPストッパ用のシリコン窒化膜304が露出する。
【0056】
次いで、図6(d)に示すように、露出したシリコン窒化膜304をリン酸溶液を用いてエッチング除去した後、浮遊ゲート電極の上層部となる厚さ50nmの多結晶シリコン層311を減圧CVD法で堆積した。その後、レジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、多結晶シリコン層311をエッチング加工して、隣り合う浮遊ゲート電極を分割するスリット部312を形成した。
【0057】
次いで、図6(e)に示すように、全面にシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜からなる3層構造の厚さ15nmの電極間絶縁膜313を減圧CVD法で順次堆積後、制御ゲート電極となる多結晶シリコン層/タングステンシリサイド層からなる2層構造の厚さ100nmの導電層314を減圧CVD法で順次堆積した。さらに、RIEのマスクとなる厚さ100nmのシリコン窒化膜315を減圧CVD法で堆積した。
【0058】
その後、制御ゲートパターンに対応するレジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、シリコン窒化膜315,導電層314,電極間絶縁膜313,多結晶シリコン層311,多結晶シリコン層303,トンネル酸窒化膜302を順次エッチング加工して、ワード線方向のスリット部316を形成した。これにより、制御ゲート電極317及び浮遊ゲート電極318の形状が確定する。
【0059】
次いで、図6(f)に示すように、露出面に厚さ10nmのシリコン酸化膜を減圧CVD法で形成後、リモートプラズマ法を用いて800℃、30分、1kPaの条件で酸素ラジカル酸化を行い、電極側壁酸化膜と呼ばれるシリコン酸化膜319を形成した。この電極側壁酸化膜319の厚さは、浮遊ゲート電極の側壁で12nmとなった。その後、イオン注入法を用いてソース/ドレイン拡散層320を形成し、さらに、全面を覆うように層間絶縁膜となるBPSG膜321を減圧CVD法で形成した。その後は、周知の方法で配線層等を形成して不揮発性半導体メモリ素子を完成させた。
【0060】
上述の方法で形成したメモリ素子の、浮遊ゲート電極の下層部を含む平面で切った断面構造(図6(f)のB−B’断面)を図7(a)に示す。図中の11は素子分離領域(308)、12は浮遊ゲート電極(303)、13は側壁窒化層(309)、14はソース領域(320)、15はドレイン領域(320)、16は電極側壁酸化膜(319)である。
【0061】
浮遊ゲート電極12の素子分離側の側壁には窒化層13が形成されており、ソース/ドレイン領域側の側壁には電極側壁酸化膜16が形成されている。本実施形態では、浮遊ゲート電極12の角部の電極側壁酸化膜16の厚さは薄膜化していないので、浮遊ゲート電極12とソース/ドレイン領域14,15間の絶縁耐圧は上がり、メモリ装置の歩留りが向上する。この効果は、電極側壁酸化膜16を酸素ラジカル酸化で形成しているために得られるものである。即ち、酸素ラジカル酸化では、シリコンとシリコン窒化膜の酸化速度がほぼ等しいので、窒化された角部が薄膜化しないのである。
【0062】
一方、従来技術の酸素ガスや水蒸気を酸化剤とする熱酸化で電極側壁酸化膜16を形成した場合の断面構造を図7(b)に示す。窒化された浮遊ゲート電極角部の酸化速度は遅いため、角部の薄膜化が起こる。このため、浮遊ゲート電極12とソース/ドレイン領域14,15間の絶縁耐圧が下がり、メモリ装置の歩留りが低下することになる。
【0063】
このように本実施形態によれば、浮遊ゲート電極となる多結晶シリコン層303の素子分離絶縁膜側の側壁面に予め窒化膜309を形成しておくことにより、第1の実施形態と同様に、異なる素子間での浮遊ゲート電極の形状(面積)のばらつきを抑制してメモリ特性の素子間ばらつきを防止できるという効果が得られるのは勿論のこと、次のような効果が得られる。即ち、電極側壁酸化膜の形成のために酸素ラジカルによる酸化を行うことにより、浮遊ゲート電極の素子分離絶縁膜側における膜厚を十分厚くすることができ、浮遊ゲート電極とソース/ドレイン拡散層間の絶縁耐圧の低下を防止することができる。従って、不揮発性半導体メモリ素子の絶縁耐圧を上げて、メモリ装置の歩留りを更に向上させることが可能となる。
【0064】
なお、本実施形態では、リモートプラズマ法の酸素ラジカル酸化で電極側壁酸化膜を形成したが、酸素ラジカルを酸化種として含む雰囲気の酸化ならば良い。例えば、オゾン酸化を用いることもできる。さらに、酸素ガスと水素ガスを導入して加熱し、これによって酸素ラジカルを発生させる方法でも良い。また、本実施形態では、減圧CVD法で形成したシリコン酸化膜越しに酸素ラジカル酸化を行っているが、直接酸素ラジカル酸化しても良いし、他の組合せでも良い。
【0065】
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態に係わるトランジスタ素子の製造工程を示す断面図である。本実施形態は、シラザン重合体の埋込みを用いて素子分離を形成したトランジスタ素子の、絶縁耐圧を上げて半導体装置の歩留りを向上する方法である。
【0066】
まず、図8(a)に示すように、シリコン基板401の表面上に、パッド酸化膜と呼ばれる厚さ10nmのシリコン酸化膜402を熱酸化法で形成後、CMPのストッパとなる厚さ50nmのシリコン窒化膜403を減圧CVD法で堆積した。その後、レジストマスク(図示せず)を用いたRIE法により、シリコン窒化膜403、シリコン酸化膜402を順次エッチング加工し、さらにシリコン基板401の露出領域をエッチングして、深さ200nmの素子分離用溝404を形成した。
【0067】
次いで、図8(b)に示すように、露出したシリコン表面に厚さ5nmのシリコン酸化膜405を熱酸化法で形成した後、素子分離用溝404が完全に埋まるように、全面に素子分離用の絶縁膜となる過水素化シラザン重合体406を塗布した。続いて、水蒸気雰囲気中で800℃の熱処理を行い、過水素化シラザン重合体406をシリコン酸化膜407に変換した。
【0068】
次いで、図8(c)に示すように、表面部分のシリコン酸化膜407をCMP法で除去して、表面を平坦化した。このとき、CMPストッパ用のシリコン窒化膜403が露出する。
【0069】
次いで、図8(d)に示すように、露出したシリコン窒化膜403をリン酸溶液を用いてエッチング除去した後、パッド酸化膜402を希フッ酸溶液を用いてエッチング除去し、シリコン基板表面408を露出させた。このとき、素子分離酸化膜407の表面もエッチングされて20nm後退した。
【0070】
次いで、図8(e)に示すように、オゾンを10%含む酸素雰囲気中で800℃,30分,100Paの条件で、露出したシリコン基板表面を酸化し、ゲート酸化膜409を形成した。
【0071】
その後は、従来例と同様の方法でゲート電極、ソース/ドレイン拡散層、配線層等を形成して、トランジスタ素子を完成させた。
【0072】
本実施形態で形成したトランジスタのゲート酸化膜409は、従来の酸素ガスや水蒸気を酸化剤とする熱酸化で形成した場合に比べて、優れた絶縁破壊耐圧を有しており、半導体装置の歩留りを大幅に向上することが分かった。
【0073】
従来の酸化法で絶縁破壊耐圧が低い原因を調査したところ、図10(c)に示すように、ゲート酸化膜419が素子分離端部415で薄膜化していることが分かった。この薄膜化は、次のメカニズムで起こることが判明した。素子分離用溝に埋込んだ過水素化シラザン重合体406をシリコン酸化膜407に変換するときに、図10(a)に示すように、アンモニアガス(NH3 )が発生して、シリコン基板表面に窒化層410が形成される。このため、ゲート酸化膜形成直前の希フッ酸エッチングのときに、図10(b)に示すように、シリコン基板上部のパッド酸化膜402やシリコン基板側部の熱酸化膜403が除去されて、窒化層410が一部露出する。従って、従来のゲート酸化法では、図10(c)に示すように、窒化層410の露出部が薄膜化して薄膜化領域415が形成されることになる。
【0074】
一方、本実施形態で形成したゲート酸化膜409は、図9に示すように、素子分離端部での薄膜化が抑えられていることが確認された。この理由は、酸素ラジカルで酸化しているために、窒化層410の露出部も十分に酸化されるためと解釈できる。
【0075】
このように本実施形態によれば、素子分離用溝に埋め込む絶縁膜として過水素化シラザン重合体406を用いた場合にあっても、ゲート酸化膜409の局所的な薄膜化を防止することができ、デバイスの歩留りを向上させることができる。また、ゲート酸化膜409の局所的な薄膜化の防止により絶縁耐圧が向上することから、十分な素子分離能力を実現できる。
【0076】
なお、本実施形態では、素子分離用溝404の埋込みに過水素化シラザン重合体406を用いているが、他のシラザン重合体でも良く、また窒素を含む他の塗布膜を用いた場合でも同様の効果が得られる。また、実施形態では、オゾン酸化でゲート酸化膜409を形成したが、酸素ラジカルを酸化種として含む雰囲気の酸化ならば何でも良い。リモートプラズマ法やその他の手法の酸素ラジカル酸化でも良い。酸素ガスと水素ガスを導入して加熱し酸素ラジカルを発生させる方法でも良い。
【0077】
また、実施形態では、酸素ラジカル酸化で形成したシリコン酸化膜409をそのままゲート酸化膜として用いたが、一酸化窒素ガス等を用いた熱窒化や窒素ラジカルを用いたラジカル窒化等により、窒素を導入して酸窒化膜に変換しても良い。シリコン酸化膜409に窒素以外の元素を導入しても良い。さらに、これらの膜の上に高誘電体膜等の他の絶縁膜を形成して積層膜化しても良い。
【0078】
また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、多結晶シリコン又は非晶質シリコンからなる浮遊ゲート電極の側壁、特にチャネル長方向に沿った側壁に窒化膜を形成することにより、浮遊ゲート電極の仕上り形状のばらつきを無くし、不揮発性半導体メモリ素子等の素子間の特性ばらつきを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浮遊ゲート電極を含む平面で切った断面構造を説明するためのもので、実施形態と従来とで比較して示す模式図。
【図2】第1の実施形態に係わる不揮発性半導体メモリ素子の製造工程を示す断面図。
【図3】第1の実施形態の変形例を示す工程断面図。
【図4】第2の実施形態に係わる不揮発性半導体メモリ素子の製造工程を示す断面図。
【図5】第3の実施形態に係わる不揮発性半導体メモリ素子の製造工程の前半を示す断面図。
【図6】第3の実施形態に係わる不揮発性半導体メモリ素子の製造工程の後半を示す断面図。
【図7】浮遊ゲート電極を含む平面で切った断面構造を説明するためのもので、ラジカル酸化と通常酸化を行った場合を比較して示す模式図。
【図8】第4の実施形態に係わるトランジスタ素子の製造工程を示す断面図。
【図9】第4の実施形態におけるトランジスタ素子の素子形成領域の角部を拡大して示す断面図。
【図10】第4の実施形態において、ゲート酸化を通常の熱酸化で行った場合の問題点を説明するための図。
【図11】従来技術による不揮発性半導体メモリ素子の製造工程の前半を示す断面図。
【図12】従来技術による不揮発性半導体メモリ素子の製造工程の後半を示す断面図。
【符号の説明】
11…素子分離領域
12…浮遊ゲート電極
13…側壁窒化膜
14…ソース領域
15…ドレイン領域
101,201,301…シリコン基板
102,202,302…トンネル絶縁膜
103,203,303…多結晶シリコン層(浮遊ゲート電極)
104,204,304…シリコン窒化膜(ストッパ)
105,205,305…シリコン酸化膜
106,206,306…素子分離用溝
107,207,307…シリコン酸化膜(電極側壁酸化膜)
108,209,309…シリコン窒化層(電極側壁窒化膜)
109,210,310…シリコン酸化膜(素子分離用絶縁膜)
208,308…過水素化シラザン重合体
311…多結晶シリコン層
312…スリット部
314…導電層
315…シリコン窒化膜
316…スリット部
317…制御ゲート電極
318…浮遊ゲート電極
319…シリコン酸化膜(側壁酸化膜)
320…ソース/ドレイン拡散層
321…BPSG膜
Claims (5)
- 半導体基板の一主面上に、トンネル絶縁膜と浮遊ゲート電極となる多結晶又は非晶質のシリコン層を形成する工程と、
素子分離用溝に対応するパターンのマスクを用いて、前記シリコン層,トンネル絶縁膜,及び半導体基板を選択的にエッチングして素子分離用溝を形成する工程と、
前記素子分離用溝に露出した前記シリコン層の側壁面に窒化膜を形成し、且つ前記素子分離用溝内に素子分離用絶縁膜を埋め込み形成する工程と、
前記素子分離用絶縁膜及びシリコン層上に電極間絶縁膜と制御ゲート電極となる導電膜を積層形成する工程と、
制御ゲート電極に対応するパターンのマスクを用いて、前記導電膜,電極間絶縁膜,及びシリコン層を選択的にエッチングして制御ゲート電極及び浮遊ゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート加工で新たに形成された浮遊ゲート電極の側壁面に、チャネル長方向の膜厚が中央部よりも素子分離用絶縁膜側で厚くなるように、ラジカル酸素を含む雰囲気中でシリコン酸化膜を形成する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記シリコン層の側壁面に窒化膜を形成し、且つ前記素子分離用溝内に素子分離用絶縁膜を埋め込み形成する工程として、
前記シリコン層の側壁面を窒化した後、前記素子分離用溝内に素子分離用絶縁膜を埋め込むことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 前記シリコン層の側壁面に窒化膜を形成し、且つ前記素子分離用溝内に素子分離用絶縁膜を埋め込み形成する工程として、
前記素子分離用溝内に窒素を含む塗布膜を埋め込んだ後、前記塗布膜を熱処理することにより、シリコン酸化膜に変換すると共に前記シリコン層の側壁面を窒化することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 前記塗布膜として、シラザン重合体を用いたことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
- 前記シリコン層の側壁の窒素濃度は、前記半導体基板側壁の窒素濃度よりも高いことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
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