JP3699488B2 - 位相位置の測定法および測定装置 - Google Patents
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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- Measurement Of Unknown Time Intervals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、請求項1の上位概念に示された方法ならびにこの方法を実施するのに適している装置に関する。
【0002】
本発明はクロックパルスにより制御されるディジタル装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
クロックパルスにより制御される回路の場合、入力側は通常は離散的な時点において走査検出される。クロックパルスが例えば1MHzの値を有する時は、これらのクロックパルスは1マイクロ秒の間隔で現れる。全部の入力信号も通常は1マイクロ秒の間隔で即ちクロックパルスの時点において走査検出されて評価される。
【0004】
このことは、入力信号の時間的分解能が1マイクロ秒よりも細分化はできないことを意味する。入力信号の変化が1つのクロックより例えば0.1マイクロ秒前にまたは0.5マイクロ秒前に生じたか否かは、例えば1MHzでクロックパルス制御されるディジタル回路によっては区別できない。
【0005】
この目的で、例えば先行の出願、ドイツ連邦共和国第P4123388.3号に示されている位相測定回路が適している。この位相測定回路は、入力信号(テスト信号とも称される)と基準信号(システムクロックパルスと等しくできるかまたはこれから導出できる)との間の位相関係を測定する。それによって例えば、後置接続されている回路段が入力信号により制御される、即ちクロック制御され、システムクロックパルスによって制御されないように、できる。
【0006】
入力信号において有意な変化が生ずると例えば負方向側縁が生ずると、クロックパルスパターンにおけるこの変化を含む相対的な時間位置が測定され記憶され送出される。この種の回路により、ディジタル回路のクロックパルスパターンにおける入力信号の有意な変化の相対的な時間位置を測定できる。
【0007】
しかしこの位相測定回路の出力信号は、方式に起因して入力信号における変化よりも所定の時間だけ遅延して現れる。この出力信号の現れる時点は入力信号における変化の時点と以後の遅延時間により定められる。出力信号の発生を予測することはできない。これにより後続の回路段への転送が適正に行われなくなる。これらの回路段はそれらの入力信号を、クロックパルスにより設定されている時点においてラッチしている。
【0008】
位相測定回路の出力信号が、この出力信号がラッチされるその時点に現れる場合があり得る。この場合、この出力信号が当該クロックパルスの前に現れたのか、または後に現れたのかの判定があいまいとなる。この判定は偶然によりまたはノイズにより決められる。判定が誤まると、このことは1クロックパルス全部の位相測定エラーに例えば1MHzのクロックパルス周波数の場合は1マイクロ秒の位相エラーに相当する。
【0009】
【発明が解決すべき問題点】
本発明の課題は、この判定のあいまいさを阻止し、各々の時点に生じ得る位相測定回路の出力信号を、後置接続されている回路段の動作クロックパルスによりあいまいでなくラッチして検出することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題は請求の範囲1に示された方法およびこれを実施する装置により、解決されている。
【0011】
本発明によれば、テスト信号と基準信号との間の位相比較にもとづいて形成される比較信号が2つの群に分割される。第1の群は、後置接続されている回路段の動作クロックパルスの第1の位相位置と比較され、比較信号の第2の群は後置接続されている回路段の動作クロックパルスの第2の位相位置と比較される。
【0012】
基準信号は例えば位相測定回路用の動作クロックパルスから、および/または、後置接続されている回路段から導出されるか、またはこの動作クロックパルスと同一にできる。
【0013】
基準信号の位相位置は、ディジタル的な経過(ハイ、ロー;ないし“1”,“0”)の場合はこれらの両方の状態の間が区別されるように、規定できる。
【0014】
アナログの基準信号の場合、例えば基準信号が正弦波状、のこぎり波状等に経過する場合、所定の振幅値による区別が行われる。
【0015】
従属形式の請求項に具体的な構成が示されている。
【0016】
比較信号の各々が固有の比較線路を介して導かれ、これらの比較線路は2つの群に分割されている。第1の群の比較線路は第1の比較ユニットへ例えば第1のレジスタへ導かれ、第2の群の比較線路が第2のユニットへ例えば第2のレジスタへ導かれる。第1のレジスタは基準信号の第1の位相位置によりラッチされ、第2のレジスタは基準信号の第2の位相位置によりラッチされる。
【0017】
相応の出力信号が別の回路段へ例えば別のレジスタ、別の評価回路等へ導かれる。
【0018】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0019】
実施例の説明に入る前に、図面において個々に示されているブロックは本発明を一層良く理解するためにだけ用いることを、前置きしておく。これらのブロックのうちの個々のまたは複数個のブロックはユニットにまとめることができる。これらは集積化技術でまたはハイブリッド技術としてまたはプログラム制御されるマイクロコンピュータとして、またはその制御に適するプログラムの一部として実現できる。
【0020】
しかし個々の回路段に含まれるエレメントは、個別部材として実施することもできる。
【0021】
図1に示されたブロック図は、回路段11と遅延素子縦続接続回路12を有する発振器10を示す。この遅延素子縦続接続回路12は遅延素子13a,13b……,13nから構成される。ここに図示されている発振器は、既に先行の出願、第P4123388.3号に詳細に示されているため、ここでは説明しない。
【0022】
遅延素子の入力信号は、スイッチング段に所属するラッチ素子14a,……,14nの各1つの入力側へ導かれる。これらのラッチ素子14はこの実施例においてレジスタとして構成されている。入力テスト信号と基準信号(クロック)との間の位相関係は、入力テスト信号を基準信号の多数の位相との比較によって決定される。遅延素子13a……13nの入力/出力は、それぞれラッチ素子14a……14nの入力側に供給され、それぞれのラッチ素子は基準信号の多数の位相で閾値段16からの入力テスト信号をその有意な変化例えば立上り縁に基づきラッチされる。すなわち、ラッチ14a……14nにおいて“1”または“0”がラッチされる。
【0023】
レジスタ14の出力側は一部はインバータ17へ、一部は直接、NORゲート18へ導かれる。例えば、ラッチ素子14aにおいて“1”が出力され、ラッチ素子14bにて“0”が出力されるとするとラッチ素子14aの“1”の出力信号はインバータ17aで反転され0となりNORゲート18aの一方の入力側に供給され、他方の入力側にはラッチ素子14bの“0”出力が供給される。したがって、NORゲート18aの出力側に比較信号Vs.1として“1”出力が現れる。
【0024】
NORゲート18の出力信号はいわゆる比較信号Vs.1,……,Vs.nを形成する。これらはそれぞれ固有の比較線路を介して導かれる。これらの比較線路の第1の群は第1のレジスタ19へ導かれ、比較線路の第2の群は第2のレジスタ20へ導かれている。第1のレジスタ19はこの実施例においては、発振器10により発生される基準信号RSによりラッチされる。この基準信号は反転段21へも導かれる。反転段の出力信号は第2のレジスタ20の制御のために用いられる。
【0025】
レジスタ19,20の出力信号は、同じく基準信号RSによりラッチされる第3のレジスタ22へ、導かれる。
【0026】
レジスタ22の出力信号は一方では、テスト信号TSの一義的な位相位置の情報を含み、さらにここには図示されていない評価段へ導くことができる。レジスタ22の出力信号は他方ではNORゲート23へ導かれる。このNORゲートの出力信号は、レジスタ19,20,22ならびにスイッチング装置15のためのリセット信号として用いられる。
【0027】
次に図1の実施例の動作を図2を用いて説明する。
【0028】
基準信号は方形波信号として形成されていて、
時点t0においてローからハイへの立上り縁を有し、
時点tmにおいてハイからローへの立下り縁を有し、
時点tnにおいて再びローからハイへの立上り縁を有する。方形波は周期的に繰り返される。
【0029】
時点txにおいてテスト信号TSが著しい変化を有し、これは閾値段16を介して、レジスタ14がラッチされるようにトリガする。内部の走行時間遅延により、比較信号Vs.xはtx以後の時点において論理値ゼロから論理値1へ切り換えられる。時点txは図2において次のように選定されている。即ちVs.xの切り換えられた以後の時点において、まだ基準信号の側縁tmの手前にあるように、選定されている。
【0030】
ある1つの場合、閾値段16の切換は、ラッチ素子14が時点tyにおいてラッチされるように、行われるとする。そのため比較信号Vs.yは、時点tmと近似的に等しい時点−ここにおいて基準信号の負方向側縁(“1”から“0”へ)が現れる−に“1”へ切り換えられる。
【0031】
その他の場合においては閾値段16の切り換えが時点tzにおいて行われるとする。所属の比較信号Vs.zは、近似的に時点tn−ここにおいて基準信号の正の側縁(“0”から“1”へ)が現れる−と同じである以後の時点においてはじめて1へ切り換えられる。
【0032】
レジスタ19,20は、その入力側に加わる信号が、所定の方向の、正または負の方向への側縁が加わる時点にラッチされるように、動作する。もし両方のレジスタが基準信号の同じ側縁でラッチされるとすると、tzに生ずる、テスト信号の有意な変化が、基準信号の最初のまたは以後の周期期間に計数されることがあり得る。これにより位相測定の際に周期期間の不正確さが生じてしまう。
【0033】
しかしこの実施例においてはレジスタ19,20が基準信号RSの異なる位相でラッチされる。そのためレジスタが正の側縁によりラッチされる時は、第1群の比較信号は時点tnにおいて、および第2群の比較信号は時点tmないしtm′において、レジスタ19または20により処理される。そのためテスト信号の基準信号への一義的な位相関係が保証されている。
【0034】
どちらの比較信号が第1の群に、およびどちらの比較信号が第2の群に属するかの決定は、実質的に、使用される装置の走行時間遅延に依存する。この実施例において前提とされていることは、回路段16,17,18によりそれぞれ1単位時間tだけ遅延され、そのため比較信号Vsが時点tx+3t,ty+3t、またはtz+3tにおいて発生することである。
【0035】
不正確さを回避する目的で、時点tmにおける立下り側縁によりラッチされる比較信号Vsがこの時点には現れないことを保証する必要がある。即ち比較信号Vsは、常にtmの前かtmの後に現れるべきである。
【0036】
同じことが、時点tnにおける立上り側縁によりラッチされる比較信号に対しても当てはまる。
【0037】
前述の実施例の変形実施例は、次の修正のうちの少なくとも1つを有することができる:
比較信号の各々を固有の比較線路を介して導くのではなく、複数個のまたは全部の比較信号Vsを、例えば時分割多重法および/または周波数分割多重法を用いて、共通の1つの線路を介して導くことも可能である。両方の群への分割は例えば、比較信号によりまたは時間に関して制御できるスイッチング手段を用いて可能である;
レジスタ19,20の出力を、レジスタ22を用いることなく、レジスタ14、レジスタ19、レジスタ20をリセットするために用いることができる。
【0038】
異なるレジスタ19,20を次のように使用することができる。即ち例えばレジスタ19が信号RSの立上り縁の際に比較信号Vsを転送し、レジスタ20が信号RSの立下り縁の際に信号Vsを転送することができるように、使用できる。この場合は反転段21が省略できる;
信号RSは発振器10から発生する必要がない。それに代えて、RSは任意の別の回路段から発生できる、または発振器10を同期化することもできるシステムクロックパルスから任意の方法で導出できる。
【0039】
補足すると、本発明はテレビジョン信号の処理の場合に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例のブロック図である;
【図2】 図1の実施例の動作を説明する時間ダイヤグラム図である。
【符号の説明】
10 発振器、 11 回路段、 12 遅延素子縦続接続回路、 13a〜13n 遅延素子、 14a〜14n ラッチ素子、 15 スイッチング段、 16 閾値段、 17,21 反転段、 18,23 NORゲート、 19,20,22 レジスタ
【産業上の利用分野】
本発明は、請求項1の上位概念に示された方法ならびにこの方法を実施するのに適している装置に関する。
【0002】
本発明はクロックパルスにより制御されるディジタル装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
クロックパルスにより制御される回路の場合、入力側は通常は離散的な時点において走査検出される。クロックパルスが例えば1MHzの値を有する時は、これらのクロックパルスは1マイクロ秒の間隔で現れる。全部の入力信号も通常は1マイクロ秒の間隔で即ちクロックパルスの時点において走査検出されて評価される。
【0004】
このことは、入力信号の時間的分解能が1マイクロ秒よりも細分化はできないことを意味する。入力信号の変化が1つのクロックより例えば0.1マイクロ秒前にまたは0.5マイクロ秒前に生じたか否かは、例えば1MHzでクロックパルス制御されるディジタル回路によっては区別できない。
【0005】
この目的で、例えば先行の出願、ドイツ連邦共和国第P4123388.3号に示されている位相測定回路が適している。この位相測定回路は、入力信号(テスト信号とも称される)と基準信号(システムクロックパルスと等しくできるかまたはこれから導出できる)との間の位相関係を測定する。それによって例えば、後置接続されている回路段が入力信号により制御される、即ちクロック制御され、システムクロックパルスによって制御されないように、できる。
【0006】
入力信号において有意な変化が生ずると例えば負方向側縁が生ずると、クロックパルスパターンにおけるこの変化を含む相対的な時間位置が測定され記憶され送出される。この種の回路により、ディジタル回路のクロックパルスパターンにおける入力信号の有意な変化の相対的な時間位置を測定できる。
【0007】
しかしこの位相測定回路の出力信号は、方式に起因して入力信号における変化よりも所定の時間だけ遅延して現れる。この出力信号の現れる時点は入力信号における変化の時点と以後の遅延時間により定められる。出力信号の発生を予測することはできない。これにより後続の回路段への転送が適正に行われなくなる。これらの回路段はそれらの入力信号を、クロックパルスにより設定されている時点においてラッチしている。
【0008】
位相測定回路の出力信号が、この出力信号がラッチされるその時点に現れる場合があり得る。この場合、この出力信号が当該クロックパルスの前に現れたのか、または後に現れたのかの判定があいまいとなる。この判定は偶然によりまたはノイズにより決められる。判定が誤まると、このことは1クロックパルス全部の位相測定エラーに例えば1MHzのクロックパルス周波数の場合は1マイクロ秒の位相エラーに相当する。
【0009】
【発明が解決すべき問題点】
本発明の課題は、この判定のあいまいさを阻止し、各々の時点に生じ得る位相測定回路の出力信号を、後置接続されている回路段の動作クロックパルスによりあいまいでなくラッチして検出することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題は請求の範囲1に示された方法およびこれを実施する装置により、解決されている。
【0011】
本発明によれば、テスト信号と基準信号との間の位相比較にもとづいて形成される比較信号が2つの群に分割される。第1の群は、後置接続されている回路段の動作クロックパルスの第1の位相位置と比較され、比較信号の第2の群は後置接続されている回路段の動作クロックパルスの第2の位相位置と比較される。
【0012】
基準信号は例えば位相測定回路用の動作クロックパルスから、および/または、後置接続されている回路段から導出されるか、またはこの動作クロックパルスと同一にできる。
【0013】
基準信号の位相位置は、ディジタル的な経過(ハイ、ロー;ないし“1”,“0”)の場合はこれらの両方の状態の間が区別されるように、規定できる。
【0014】
アナログの基準信号の場合、例えば基準信号が正弦波状、のこぎり波状等に経過する場合、所定の振幅値による区別が行われる。
【0015】
従属形式の請求項に具体的な構成が示されている。
【0016】
比較信号の各々が固有の比較線路を介して導かれ、これらの比較線路は2つの群に分割されている。第1の群の比較線路は第1の比較ユニットへ例えば第1のレジスタへ導かれ、第2の群の比較線路が第2のユニットへ例えば第2のレジスタへ導かれる。第1のレジスタは基準信号の第1の位相位置によりラッチされ、第2のレジスタは基準信号の第2の位相位置によりラッチされる。
【0017】
相応の出力信号が別の回路段へ例えば別のレジスタ、別の評価回路等へ導かれる。
【0018】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0019】
実施例の説明に入る前に、図面において個々に示されているブロックは本発明を一層良く理解するためにだけ用いることを、前置きしておく。これらのブロックのうちの個々のまたは複数個のブロックはユニットにまとめることができる。これらは集積化技術でまたはハイブリッド技術としてまたはプログラム制御されるマイクロコンピュータとして、またはその制御に適するプログラムの一部として実現できる。
【0020】
しかし個々の回路段に含まれるエレメントは、個別部材として実施することもできる。
【0021】
図1に示されたブロック図は、回路段11と遅延素子縦続接続回路12を有する発振器10を示す。この遅延素子縦続接続回路12は遅延素子13a,13b……,13nから構成される。ここに図示されている発振器は、既に先行の出願、第P4123388.3号に詳細に示されているため、ここでは説明しない。
【0022】
遅延素子の入力信号は、スイッチング段に所属するラッチ素子14a,……,14nの各1つの入力側へ導かれる。これらのラッチ素子14はこの実施例においてレジスタとして構成されている。入力テスト信号と基準信号(クロック)との間の位相関係は、入力テスト信号を基準信号の多数の位相との比較によって決定される。遅延素子13a……13nの入力/出力は、それぞれラッチ素子14a……14nの入力側に供給され、それぞれのラッチ素子は基準信号の多数の位相で閾値段16からの入力テスト信号をその有意な変化例えば立上り縁に基づきラッチされる。すなわち、ラッチ14a……14nにおいて“1”または“0”がラッチされる。
【0023】
レジスタ14の出力側は一部はインバータ17へ、一部は直接、NORゲート18へ導かれる。例えば、ラッチ素子14aにおいて“1”が出力され、ラッチ素子14bにて“0”が出力されるとするとラッチ素子14aの“1”の出力信号はインバータ17aで反転され0となりNORゲート18aの一方の入力側に供給され、他方の入力側にはラッチ素子14bの“0”出力が供給される。したがって、NORゲート18aの出力側に比較信号Vs.1として“1”出力が現れる。
【0024】
NORゲート18の出力信号はいわゆる比較信号Vs.1,……,Vs.nを形成する。これらはそれぞれ固有の比較線路を介して導かれる。これらの比較線路の第1の群は第1のレジスタ19へ導かれ、比較線路の第2の群は第2のレジスタ20へ導かれている。第1のレジスタ19はこの実施例においては、発振器10により発生される基準信号RSによりラッチされる。この基準信号は反転段21へも導かれる。反転段の出力信号は第2のレジスタ20の制御のために用いられる。
【0025】
レジスタ19,20の出力信号は、同じく基準信号RSによりラッチされる第3のレジスタ22へ、導かれる。
【0026】
レジスタ22の出力信号は一方では、テスト信号TSの一義的な位相位置の情報を含み、さらにここには図示されていない評価段へ導くことができる。レジスタ22の出力信号は他方ではNORゲート23へ導かれる。このNORゲートの出力信号は、レジスタ19,20,22ならびにスイッチング装置15のためのリセット信号として用いられる。
【0027】
次に図1の実施例の動作を図2を用いて説明する。
【0028】
基準信号は方形波信号として形成されていて、
時点t0においてローからハイへの立上り縁を有し、
時点tmにおいてハイからローへの立下り縁を有し、
時点tnにおいて再びローからハイへの立上り縁を有する。方形波は周期的に繰り返される。
【0029】
時点txにおいてテスト信号TSが著しい変化を有し、これは閾値段16を介して、レジスタ14がラッチされるようにトリガする。内部の走行時間遅延により、比較信号Vs.xはtx以後の時点において論理値ゼロから論理値1へ切り換えられる。時点txは図2において次のように選定されている。即ちVs.xの切り換えられた以後の時点において、まだ基準信号の側縁tmの手前にあるように、選定されている。
【0030】
ある1つの場合、閾値段16の切換は、ラッチ素子14が時点tyにおいてラッチされるように、行われるとする。そのため比較信号Vs.yは、時点tmと近似的に等しい時点−ここにおいて基準信号の負方向側縁(“1”から“0”へ)が現れる−に“1”へ切り換えられる。
【0031】
その他の場合においては閾値段16の切り換えが時点tzにおいて行われるとする。所属の比較信号Vs.zは、近似的に時点tn−ここにおいて基準信号の正の側縁(“0”から“1”へ)が現れる−と同じである以後の時点においてはじめて1へ切り換えられる。
【0032】
レジスタ19,20は、その入力側に加わる信号が、所定の方向の、正または負の方向への側縁が加わる時点にラッチされるように、動作する。もし両方のレジスタが基準信号の同じ側縁でラッチされるとすると、tzに生ずる、テスト信号の有意な変化が、基準信号の最初のまたは以後の周期期間に計数されることがあり得る。これにより位相測定の際に周期期間の不正確さが生じてしまう。
【0033】
しかしこの実施例においてはレジスタ19,20が基準信号RSの異なる位相でラッチされる。そのためレジスタが正の側縁によりラッチされる時は、第1群の比較信号は時点tnにおいて、および第2群の比較信号は時点tmないしtm′において、レジスタ19または20により処理される。そのためテスト信号の基準信号への一義的な位相関係が保証されている。
【0034】
どちらの比較信号が第1の群に、およびどちらの比較信号が第2の群に属するかの決定は、実質的に、使用される装置の走行時間遅延に依存する。この実施例において前提とされていることは、回路段16,17,18によりそれぞれ1単位時間tだけ遅延され、そのため比較信号Vsが時点tx+3t,ty+3t、またはtz+3tにおいて発生することである。
【0035】
不正確さを回避する目的で、時点tmにおける立下り側縁によりラッチされる比較信号Vsがこの時点には現れないことを保証する必要がある。即ち比較信号Vsは、常にtmの前かtmの後に現れるべきである。
【0036】
同じことが、時点tnにおける立上り側縁によりラッチされる比較信号に対しても当てはまる。
【0037】
前述の実施例の変形実施例は、次の修正のうちの少なくとも1つを有することができる:
比較信号の各々を固有の比較線路を介して導くのではなく、複数個のまたは全部の比較信号Vsを、例えば時分割多重法および/または周波数分割多重法を用いて、共通の1つの線路を介して導くことも可能である。両方の群への分割は例えば、比較信号によりまたは時間に関して制御できるスイッチング手段を用いて可能である;
レジスタ19,20の出力を、レジスタ22を用いることなく、レジスタ14、レジスタ19、レジスタ20をリセットするために用いることができる。
【0038】
異なるレジスタ19,20を次のように使用することができる。即ち例えばレジスタ19が信号RSの立上り縁の際に比較信号Vsを転送し、レジスタ20が信号RSの立下り縁の際に信号Vsを転送することができるように、使用できる。この場合は反転段21が省略できる;
信号RSは発振器10から発生する必要がない。それに代えて、RSは任意の別の回路段から発生できる、または発振器10を同期化することもできるシステムクロックパルスから任意の方法で導出できる。
【0039】
補足すると、本発明はテレビジョン信号の処理の場合に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例のブロック図である;
【図2】 図1の実施例の動作を説明する時間ダイヤグラム図である。
【符号の説明】
10 発振器、 11 回路段、 12 遅延素子縦続接続回路、 13a〜13n 遅延素子、 14a〜14n ラッチ素子、 15 スイッチング段、 16 閾値段、 17,21 反転段、 18,23 NORゲート、 19,20,22 レジスタ
Claims (4)
- テスト信号(TS)の、基準信号(RS)に対する位相位置の測定方法であって、
前記基準信号(RS)と前記基準信号(RS)を順次時間シフトした信号とを前記テスト信号(TS)の有意な変化によってラッチし、前記ラッチされた信号を順次、反転された状態及び非反転された状態でそれぞれNOR回路で論理結合し、複数の比較信号(Vs.1〜Vs.n)を発生し、
前記複数の比較信号(Vs.1〜Vs.n)のうちの第1群は前記基準信号(RS)の正のパルス期間内に現れるテスト信号の有意な変化を表わす信号であって、前記基準信号(RS)の次の正のパルスの立上り縁に基づいてラッチされるものであり、
前記複数の比較信号(Vs.1〜Vs.n)のうちの第2群は前記基準信号(RS)の正のパルスと次の正のパルスとの間の期間内に現れるテスト信号の有意な変化を表す信号であって、前記基準信号(RS)の次の正のパルスの立下り縁に基づいてラッチされるものであり、
当該ラッチされた第1群及び第2群の比較信号に基づいてテスト信号の位相位置を定めることを特徴とする、位相位置の測定方法。 - 基準信号(RS)に対してテスト信号(TS)の位相位置を測定するための装置であって、
前記基準信号(RS)と前記基準信号(RS)を遅延素子縦続回路(12)によって順次時間シフトした信号とを、スイッチング装置(15)のラッチ素子(14)において、前記テスト信号(TS)の有意な変化によってラッチし、ラッチされた出力信号を順次、インバータ(17)で反転された状態及び非反転された状態でそれぞれ論理結合して、複数の比較信号(Vs.1〜Vs.n)を発生するためのNOR回路(18)と、
前記複数の比較信号(Vs.1〜Vs.n)のうちの第1群をラッチするための第1レジスタ手段(19)と、
前記複数の比較信号(Vs.1〜Vs.n)のうちの第2群をラッチするための第2レジスタ手段(20)とを備え、
前記第1のレジスタ手段(19)は、前記基準信号(RS)の正のパルス期間に現れるテスト信号の有意な変化を表す比較信号の第1群を、前記基準信号(RS)の次の正のパルスの立上り縁に基づいてラッチし
前記第2のレジスタ手段(20)は、前記基準信号(RS)の正のパルスと次の正のパルスとの間に現れるテスト信号の有意な変化を表す比較信号の第2群を前記基準信号(RS)の次の正のパルスの立下り縁に基づいてラッチすることを特徴とする、位相位置測定装置。 - 比較信号(Vs)の各々が固有の比較線路を介して導かれ、第1群の比較線路は、第1レジスタ手段(19)に接続されており、第2群の比較線路は、第2レジスタ手段(20)に接続されていることを特徴とする、請求項2記載の位相位置測定装置。
- 第2レジスタ手段(20)は、インバーター(21)を経由して制御されることを特徴とする、請求項2又は3記載の位相位置測定装置。
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