JP3699439B2

JP3699439B2 - Seed finely pulverized paste and method for producing the same

Info

Publication number: JP3699439B2
Application number: JP2002331754A
Authority: JP
Inventors: 一博藤波; 功石井
Original assignee: 株式会社波里
Priority date: 2002-11-15
Filing date: 2002-11-15
Publication date: 2005-09-28
Anticipated expiration: 2022-11-15
Also published as: JP2004159606A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規の種実微粉砕ペースト、種実微粉砕ペースト含有食品及びそれらの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、国民の健康への関心は、大いに高まっている。そのような中、古くから健康によい食品であるといわれてきたごま類や豆類が、再評価されている。また、食事の欧風化に伴い、わが国古来の調理方法とは異なる方法でのごま類や豆類の利用も研究、実践されてきている。例えば、ペースト状のごまが市販されており、それをパンに塗布して食すことが提案されている。
【０００３】
ところで、従来のごまペーストは、ごまを焙煎し、粗粉砕した後又は焙煎したごまをそのまま、磨砕式粉砕機、例えばコイドミルで粉砕することによって製造していた（例えば、特許文献１参照）。このコイドミルは、上臼と下臼とを備え、その一方は固定されており、他方は回転し、その回転により、ごまを、圧縮せん断、粉砕するものである。
【０００４】
この種の粉砕機の使用時には、時間の経過に従って粉砕熱（摩擦熱）が発生し、臼自身及び臼を保持している駆動軸が線膨張するので、線膨張しても二つの臼が接触しないように、臼間の間隔を制御する必要がある。その間隔は、機械的精度を考慮すると、常時２０μｍ以上とする必要がある。一方、臼間の間隔と粉砕後の製品の５０％積算径（「メジアン径」、「平均粒子径」ともいう）との間には、粉砕後の製品の５０％積算径は、臼間の間隔の約１．５〜３．０倍となるという関係がある。従って、焙煎以外の特別の処理がなされていないごまを磨砕式粉砕機で粉砕すると、得られるごまペーストは、例えば、固形物の７０〜８０％以上が５０メッシュ以上（２９７μｍ以下）のもの（特許文献１参照）であり、また、粉砕物の７０重量％以上が粒子径２００〜１，０００μｍのもの（特許文献２参照）であった。
【０００５】
また、ごまペーストやごま粉砕物を用いて製造される親水性又は乳化食品も、種々提案されている（特許文献１、３〜５）。これらの食品においては、系の均一性を保持する、即ち分離を防止するために、乳化剤を使用したり（特許文献１及び３）、乳化方法に工夫をしたり（特許文献４）、増粘剤を使用したり（特許文献５）している。
【０００６】
【特許文献１】
特開２０００−１４３３７（特許請求の範囲及び段落番号００１５）
【特許文献２】
特開２０００−９３１１５（段落番号０００５）
【特許文献３】
特開平１０−３１３８１７
【特許文献４】
特開２００１−１２０２２５（特許請求の範囲並びに実施例１及び２）
【特許文献５】
特開平６−１３３７２８
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ごま類や豆類等の消費を増やすためには、これらを含有する様々な食品を提供することが有効である。そして、様々な食品にごま類や豆類等を含有せしめるためには、他の食品材料と容易に混合することができ且つ安定性に優れるごま類や豆類等のペーストを提供することが有効であると考えられた。即ち、従来のごま類や豆類のペーストとは異なる物性を有する種実の微粉砕ペーストを提供すること及びそのようなペーストの製造方法を提供することが期待された。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、様々な飲食物に容易に混合することが出来、舌触りがよく且つ安定性に優れるごま類や豆類等の種実の微粉砕ペーストと、そのようなペーストを含有する食品とを提供すべく鋭意研究を行い、その結果として本発明を完成させた。
【０００９】
即ち、本発明は、（１）原料であるごまに由来する種皮、種実及びごま油のみを含み、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍであることを特徴とする種皮付き種実微粉砕ペースト、（２）原料であるごまに由来する種皮、種実及びごま油のみを含み、固形分の９０％積算径が１８〜９０μｍであることを特徴とする種皮付き種実微粉砕ペースト、及び（３）原料であるごまに由来する種皮、種実及びごま油のみを含み、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍであり且つ９０％積算径が１８〜９０μｍであることを特徴とする種皮付き種実微粉砕ペーストを提供する。
【００１１】
さらに、本発明は、（７）前記種皮付きごま微粉砕ペーストと、他の種皮付き又は種皮なし種実の粉砕又は微粉砕物一種以上とからなることを特徴とする、種皮付きごま微粉砕ペースト含有食品を提供する。
【００１２】
本発明は、（１０）焙煎した種皮付き種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮付き種実粉砕ペーストであって、種皮、種実及び食用油のみを含有するものを、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする、種皮付き種実微粉砕ペーストの製造方法及び（１１）焙煎した種皮なし種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮なし種実粉砕ペーストであって、種実及び食用油のみを含有するものを、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする、種皮なし種実微粉砕ペーストの製造方法を提供する。
【００１３】
また、本発明は、（１２）焙煎した種皮付き種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮付き種実粉砕ペースト一種以上と、他の種皮付き又は種皮なし種実の粉砕物一種以上とを、必要に応じて更に食用油を添加しながら混合し、種皮、種実及び食用油のみからなる混合物を得、この混合物を、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする、種皮付き種実微粉砕ペースト含有食品の製造方法、（１３）焙煎した種皮付き種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮付き種実粉砕ペースト一種以上を媒体撹拌ミルにて撹拌し、その撹拌工程途中で他の種皮付き又は種皮なし種実の粉砕物一種以上と必要に応じて食用油を添加して種皮、種実及び食用油のみからなる混合物を得、この混合物を、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする、種皮付き種実微粉砕ペースト含有食品の製造方法、（１４）焙煎した種皮なし種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮なし種実粉砕ペースト一種以上と、他の種皮付き又は種皮なし種実の粉砕物一種以上とを、必要に応じて更に食用油を添加ししながら混合し、他の種皮付き種実の粉砕物を使用した場合には種皮、種実及び食用油のみからなる、また、他の種皮なし種実の粉砕物のみを使用した場合には種実及び食用油のみからなる混合物を得、この混合物を、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする、種皮なし種実微粉砕ペースト含有食品の製造方法、及び（１５）焙煎した種皮なし種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮なし種実粉砕ペースト一種以上を媒体攪拌ミルにて攪拌し、その攪拌工程途中で他の種皮付き又は種皮なし種実の粉砕物一種以上と必要に応じて食用油を添加して、他の種皮付き種実の粉砕物を使用した場合には種皮、種実及び食用油のみからなる、また、他の種皮なし種実の粉砕物のみを使用した場合には種実及び食用油のみからなる混合物を得、この混合物を、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする、種皮付き種実微粉砕ペースト含有食品の製造方法を提供する。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
【００１６】
本発明は、種皮、種実及び食用油を含む種皮付き種実微粉砕ペースト、及び、種実及び食用油を含む種皮なし種実微粉砕ペーストに関する。
【００１７】
種実とは、種子の種皮以外の部分を指す。また、種子とは、具体的には、黒ごま、白ごま、金ごま等のごま類；各種の大豆類、各種の小豆類等の豆類；アーモンド、ヘーゼルナッツ、くるみ等の木の実類；菜種、紅花種子、ヒマワリ種子、綿の実、アブラヤシの種子、ブドウ種子、落花生、とうもろこしの実、そばの実、大麦、ハト麦、古代米、ひえ、あわ、きび、そば米、玄米等を指す。ペースト状で食される種子として、ごま類、大豆類、木の実類、落花生及び玄米、特にごま類、大豆類は重要である。
【００１８】
種皮とは、種実の外側を覆っている皮を指す。本発明における種子は、種皮を有するものであるが、本発明の微粉砕ペーストの製造に際しては、種皮は、使用される場合もあるし、使用されない場合もある。従って、本発明の種実微粉砕ペーストには、種皮を含むもの（種皮付き種実微粉砕ペースト）と含まないもの（種皮なし種実微粉砕ペースト）とがある。前者の代表例は、ごまペーストであり、後者の代表例は、落花生ペーストである。
【００１９】
食用油とは、食用に供することができるグレードの液状油をいう。本発明の種実微粉砕ペーストは、通常は加熱せずに食されるので、生食に供される食用油、即ちサラダ油類を用いることが好ましい。本発明で用いる食用油の具体例としては、ごま油、ごまサラダ油、精製大豆油、大豆サラダ油、精製カノーラ（又は菜種）油、カノーラ（又は菜種）サラダ油、サフラワー油、精製ひまわり油、ひまわりサラダ油、精製綿実油、綿実サラダ油、精製パーム核油、グレープシード油、精製落花生油、落花生サラダ油、精製とうもろこし（又はコーン）油、とうもろこし（又はコーン）サラダ油、精製こめ油、こめサラダ油、オリブ油、精製オリブ油、精製パーム油、精製やし油等が挙げられる。本発明の種実微粉砕ペーストは、食用油の全部又は一部として、種実と由来を同じくする油を含有する場合が多いが、これに限定されず、他の植物由来の油を含有するものであってもよい。
【００２０】
本発明において、「ｘ％積算径」とは、例えばレーザー式粒度分布測定装置で、ペースト中の固形分、具体的には、種皮及び種実、又は種実のみの粒子径分布を測定したときに、粒子径の頻度（％）を粒子径が小さい方から累積してその累積がｘ％であるときの粒子径をいう。
【００２１】
本発明では、５０％積算径（これは、「メジアン径」や「平均粒子径」とも呼ばれる）、９０％積算径及び１０％積算径により、ペースト中の固形分の粒子径や粒子径分布を規定している。従来の種実粉砕物を含むペースト中の固形分は、粒子径が小さいものでも５０％積算径（平均粒子径）で数十μｍ以上、７０〜８０％積算径では２００μｍ程度であった。それに対し、本発明の種実微粉砕ペーストでは、種皮がある場合もない場合も、その固形分の５０％積算径が４〜１５μｍ、好ましくは５〜１２μｍ、さらに好ましくは６〜１０μｍ、最も好ましくは７〜８μｍであり、及び／又は、９０％積算径が１５〜１２０μｍ、好ましくは１８〜９０μｍ、さらに好ましくは２１〜７０μｍ、最も好ましくは２４〜５０μｍである。また、このような本発明の種実微粉砕ペーストは、その固形分の１０％積算径が、２．０〜３．８μｍであることが好ましく、２．４〜３．６μｍであることがさらに好ましく、２．８〜３．４μｍであることが最も好ましい。
【００２２】
固形分がこのような小さい粒子径を有するペーストを、本明細書においては、「微粉砕ペースト」と呼ぶ。これに対し、ペーストを構成する固形分の粒子径がより大きい従来のペーストを、「粉砕ペースト」と呼ぶことがある。また、ペーストに限らず、例えば粉体の場合も、「微粉砕物」とは、従来の「粉砕物」よりも粒子径が小さいものを指す。
【００２３】
本発明の種実微粉砕ペーストでは、粒子径を対数目盛で表した場合に、粒子径分布におけるその頂点が一つのみのものもあり、また、粒子径分布が正規分布に近いものもある。従来の種実粉砕ペーストで、特に種皮を含有するものでは、固形分の粒子径分布を測定すると、種皮の粒子径分布に由来する頂点と種実の粒子径分布に由来する頂点、さらには、種皮と種実の両者に由来する頂点があるというのが一般的であり、固形分の粒子径分布における頂点が一つのみという種実粉砕ペーストはなかった。
【００２４】
本発明の種実微粉砕ペーストにおける種皮、種実及び食用油の三者間の比率や、種実と食用油との比率には、特に制限はない。例えばごまペーストの場合、ごま種子は油分を４５〜６３％含有しているので、油分をこのような割合で含むごま種子由来成分のみからなるごまペーストが提供される。もちろん、ごま油等の食用油が添加されてなる油分の割合の高いごまペーストもある。また、大豆から得られるきなこペーストに関しては、大豆の脂質含有量は約２０％であり、ペースト状にするには油分が少ないので、通常は、きなこと大豆油とを様々な量比で含むきなこ（又は大豆）ペーストが提供される。ごま及びきなこ以外の種実微粉砕ペーストも、種子又は種実がごまと同程度以上の油分を含む場合には、その種子又は種実の成分構成比と同じ構成比のペーストや、油分の割合を高めたペーストが提供され、種子又は種実が脂質含有量の低いものである場合には、一般的には油分を加えてなるペーストが提供される。本発明の種実微粉砕ペーストの食用油含有量は、一般的には４０〜７０％程度である。
【００２５】
なお、各種種子の油含有量を参考までに示すと、菜種は３８〜４４％、とうもろこしの実は３．１〜５．７％、玄米は１．８〜２．０％、紅花種子は２８〜４４％、ヒマワリ種子は約４５％である。
【００２７】
本発明は、前記種皮付き種実微粉砕ペースト又は前記種皮なし種実微粉砕ペーストと、そのペーストを構成する種実とは異なる他の種実（種皮付きでも種皮なしでもよい）の粉砕又は微粉砕物とを含む種実微粉砕ペースト含有食品に関する。また、本発明は、前記種皮付き種実微粉砕ペーストと前記種皮なし種実微粉砕ペーストからなる群から選択される二種以上の微粉砕ペーストからなる種実微粉砕ペースト含有食品に関する。他の種実の粉砕又は微粉砕物は、粉体であっても、ペースト状であってもよい。
【００２８】
本発明の種実微粉砕ペーストと他の種実の粉砕又は微粉砕物とを含む食品の具体例としては、とうもろこし微粉砕ペーストと小麦粉との混合物が挙げられる。本発明の種実微粉砕ペーストを二種以上含む食品の具体例としては、ごまときなことの混合微粉砕ペーストが挙げられる。
【００２９】
本発明の種皮付き種実微粉砕ペースト、種皮なし種実微粉砕ペースト及び種実微粉砕ペースト含有食品は、様々な飲食物の構成成分として使用することができる。ここで、飲食物とは、飲料、調味料、各種加工食品等を包含する概念である。本発明に係る微粉砕ペーストを含有する飲食物の具体例としては、本発明の種皮なし落花生微粉砕ペースト入り液状ヨーグルト、本発明の種皮付きごま微粉砕ペーストの入ったマヨネーズ、ドレッシング、各種調味たれ（焼肉用たれ、しゃぶしゃぶ用たれ等）、本発明の種皮なしアーモンド微粉砕ペースト入りアイスクリーム等が挙げられる。
【００３０】
これらの飲食物が、二種以上の種皮付き種実微粉砕ペースト、二種以上の種皮なし種実微粉砕ペースト、あるいは種皮付き種実微粉砕ペーストと種皮なし種実微粉砕ペーストの両者を含有するものであってもよいことは当然である。
【００３１】
次に、本発明に係る製造方法について説明する。
【００３２】
本発明の種皮付き種実微粉砕ペーストの製造に適する方法として、焙煎した種皮付き種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮付き種実粉砕ペーストであって、種皮、種実及び食用油のみを含有するものを、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする方法が挙げられる。なお、固形分の５０％積算径は、好ましくは５〜１２μｍ、さらに好ましくは６〜１０μｍ、最も好ましくは７〜８μｍであり、９０％積算径は、好ましくは１８〜９０μｍ、さらに好ましくは２１〜７０μｍ、最も好ましくは２４〜５０μｍである。また、固形分の１０％積算径が、２．０〜３．８μｍであることが好ましく、２．４〜３．６μｍであることがさらに好ましく、２．８〜３．４μｍであることが最も好ましい。
【００３３】
この方法の具体例として、種皮付きごま微粉砕ペーストの製造に適する方法と、種皮付き大豆に由来するきなこ微粉砕ペーストの製造に適する方法とを説明する。まず、ごま種子を、公知の方法及び条件で焙煎する。これを、コイドミル等の磨砕式粉砕機にて粉砕する。このとき、ごま種子からごま油が浸出し、ごま油以外の部分は粉砕されてごま油に分散するので、ごま粉砕ペーストが得られる。次いで、得られたごま粉砕ペーストを、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌する。磨砕式粉砕機での粉砕工程において、又は、ごま粉砕ペーストに、ごま油等の食用油を適宜添加してもよい。
【００３４】
種皮付き大豆に由来するきなこ微粉砕ペーストを製造する場合には、まず、種皮付き大豆を、公知の方法及び条件で焙煎する。これを、ピンミル等の高速回転ミルやジェットミルを用いて粉砕し、きなこを得る。きなこに大豆油等の食用油を添加し、得られた混合物を撹拌してきなこペーストとする。得られたきなこペーストを、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌する。なお、きなこと食用油との混合物を撹拌してきなこペーストとする工程は、どのような撹拌装置を用いて行ってもよく、もちろん、その後の工程で用いる媒体撹拌ミルを用いて行ってもよい。この場合、きなこペーストを得る混合工程と、本発明の微粉砕ペーストを製造する撹拌・微粉砕工程とでは、媒体撹拌ミルの運転条件として、通常は異なる条件が選択される。
【００３５】
また、本発明の種皮なし種実微粉砕ペーストの製造に適する方法として、焙煎した種皮なし種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮なし種実粉砕ペーストであって、種実及び食用油のみを含有するものを、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする方法が挙げられる。なお、固形分の５０％積算径は、好ましくは５〜１２μｍ、さらに好ましくは６〜１０μｍ、最も好ましくは７〜８μｍであり、９０％積算径は、好ましくは１８〜９０μｍ、さらに好ましくは２１〜７０μｍ、最も好ましくは２４〜５０μｍである。また、固形分の１０％積算径が、２．０〜３．８μｍであることが好ましく、２．４〜３．６μｍであることがさらに好ましく、２．８〜３．４μｍであることが最も好ましい。
【００３６】
この方法の具体例として、種皮なしごま微粉砕ペーストの製造に適する方法と、種皮なし大豆に由来するきなこ微粉砕ペーストの製造に適する方法とを説明する。まず、ごま種子を、公知の脱皮処理に供する。脱皮処理の具体例としては、水酸化ナトリウムを使用する化学処理が挙げられる。次いで、得られたごま種実を、公知の方法及び条件で焙煎する。これを、コイドミル等の磨砕式粉砕機にて粉砕する。このとき、ごま種実からごま油が浸出し、ごま油以外の部分は粉砕されてごま油に分散するので、ごま粉砕ペーストが得られる。次いで、得られたごま粉砕ペーストを、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌する。磨砕式粉砕機での粉砕工程において、又は、ごま粉砕ペーストに、ごま油等の食用油を適宜添加してもよい。
【００３７】
種皮なし大豆に由来するきなこ微粉砕ペーストを製造する場合には、まず、種皮付き大豆を公知の方法及び条件で焙煎する。焙煎された大豆を粗粉砕し、次いで、空気分級等の公知の方法で種皮と種実とに分ける。種実をピンミル等の高速回転ミルやジェットミルを用いて粉砕し、種皮由来部分が除去されてなるきなこを得る。このきなこに大豆油等の食用油を添加し、得られた混合物を撹拌してきなこペーストとする。得られたきなこペーストを、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌する。なお、きなこと食用油との混合物を撹拌してきなこペーストとする工程は、どのような撹拌装置を用いて行ってもよく、もちろん、その後の工程で用いる媒体撹拌ミルを用いて行ってもよい。この場合、きなこペーストを得る混合工程と、本発明の微粉砕ペーストを製造する撹拌・微粉砕工程とでは、媒体撹拌ミルの運転条件として、通常は異なる条件が選択される。
【００３８】
上記いずれの方法においても、きなこと食用油とを混合して原料ペーストを調製する際には、きなこと食用油とを、きなこ：食用油（重量比）＝４０〜７０：６０〜３０の割合で用いるのが好ましく、５０〜６０：５０〜４０の割合で用いるのがさらに好ましく、５５：４５の割合で用いるのが最も好ましい。
【００３９】
ごま類及び大豆類以外の種子を用いる場合にも、一般的には、上記いずれかの方法に類似する方法が採用される。
【００４０】
上記本発明の方法で用いる原料ペースト、即ち種実粉砕ペースト、に含まれる固形分や、原料ペーストの材料である粉体（例えば、きなこ）の粒子径分布は、本発明の微粉砕ペーストに含まれる固形分の粒子径分布よりも大きい方に偏っている。
【００４１】
媒体撹拌ミルでの撹拌工程は、ペースト中の固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、その９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで行う。このような粒子径又は粒子径分布となるまでに要する時間は、種皮の有無、種実の種類、原料ペースト中の固形分の粒子径又は粒子径分布、油分の量、ペーストの粘度、撹拌条件等の影響を受けるので、一概にはいうことができないが、例えば、種皮付きごまペースト等の種皮付き種実粉砕ペーストを原料とする場合は、３０分間〜３時間程度であり、種皮なし大豆に由来するきなこペースト（例えば、きなこ：大豆油＝５５：４５（重量比））等の種皮なし種実粉砕ペーストを原料とする場合は、２０〜４０分間程度である。
【００４２】
原料ペーストの調製に要する時間も、媒体撹拌ミルでの撹拌工程に要する時間も、種皮付き種実を含む原料ペーストを用いる場合のほうが、種皮なし種実を含む原料ペーストを用いる場合よりも長い。
【００４３】
媒体撹拌ミルでの撹拌（微粉砕工程）に先立ち、一般的には、低速で混合を行い、その後高速に切り替えて撹拌、微粉砕を行う。
【００４４】
なお、ペースト中の固形分の粒子径分布は、サンプリングした試料につき、レーザー式粒度分布測定装置で測定すればよい。しかし、一旦製造条件が決定されれば、製造途中でのサンプリングは不要となる。
【００４５】
本発明の製造方法で用いる「媒体撹拌ミル」は、流通管式ミル、撹拌槽式ミル、アニュラー式ミルに大別されるが、いずれも、媒体を激しく撹拌させて衝突させるための機構を備える。なお、撹拌槽式ミルを用いる場合、撹拌・微粉砕工程は、例えば１００〜２００ｒｐｍ、好ましくは１２０〜１８０ｒｐｍ、より好ましくは１４０〜１６０ｒｐｍ程度の回転数で運転する。
【００４６】
本発明で、原料ペーストの撹拌、固形分の微粉砕にこのようなミルを選択したのは、以下の理由による。
【００４７】
（１）原料中の固形分に、例えば数百回乃至数千回の粉砕（圧縮、せん断）の機会を、容易に、即ちコイドミルを用いる場合の百倍以上の頻度で、与えることができること、
（２）原料が通過する個所の間隔に関して、粉砕機の熱膨張を考慮した、精密な制御が不要であること、
（３）流通管、撹拌槽又はアニュラー管の外部にジャケットが付いているため、装置及び装置内の原料を冷却することができ、そのため、原料に含有される香味成分の揮散を最小限度に抑制することができること、
（４）異なる原料を、同時に粉砕、混合することができること、及び
（５）微粒子を得ることができること。
【００４８】
次に、本発明の種実微粉砕ペースト含有食品の中、種皮付き又は種皮なし種実微粉砕ペーストと、他の種皮付き又は種皮なし種実の微粉砕物とを含むものの製造に適する方法について説明する。
【００４９】
本発明の種皮付き種実微粉砕ペースト含有食品（他の種実の微粉砕物を含有するもの）の製造に適する方法として、（ｉ−１）焙煎した種皮付き種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮付き種実粉砕ペースト一種以上と、他の種皮付き又は種皮なし種実の粉砕物一種以上とを、必要に応じて更に食用油を添加しながら混合し、種皮、種実及び食用油のみからなる混合物を得、この混合物を、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする方法及び（ｉ−２）焙煎した種皮付き種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮付き種実粉砕ペースト一種以上を媒体撹拌ミルにて撹拌し、その撹拌工程途中で他の種皮付き又は種皮なし種実の粉砕物一種以上と必要に応じて食用油を添加して種皮、種実及び食用油のみからなる混合物を得、この混合物を、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする方法が、また、本発明の種皮なし種実微粉砕ペースト含有食品（他の種実の微粉砕物を含有するもの）の製造に適する方法として、（ｉｉ−１）焙煎した種皮なし種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮なし種実粉砕ペースト一種以上と、他の種皮付き又は種皮なし種実の粉砕物一種以上とを、必要に応じて更に食用油を添加しながら混合し、他の種皮付き種実の粉砕物を使用した場合には種皮、種実及び食用油のみからなる、また、他の種皮なし種実の粉砕物のみを使用した場合には種実及び食用油のみからなる混合物を得、この混合物を、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする方法及び（ｉｉ−２）焙煎した種皮なし種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮なし種実粉砕ペースト一種以上を媒体攪拌ミルにて攪拌し、その攪拌工程途中で他の種皮付き又は種皮なし種実の粉砕物一種以上と必要に応じて食用油を添加して、他の種皮付き種実の粉砕物を使用した場合には種皮、種実及び食用油のみからなる、また、他の種皮なし種実の粉砕物のみを使用した場合には種実及び食用油のみからなる混合物を得、この混合物を、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌することを特徴とする、種皮付き種実微粉砕ペースト含有食品の製造方法が挙げられる。なお、固形分の５０％積算径は、好ましくは５〜１２μｍ、さらに好ましくは６〜１０μｍ、最も好ましくは７〜８μｍであり、９０％積算径は、好ましくは１８〜９０μｍ、さらに好ましくは２１〜７０μｍ、最も好ましくは２４〜５０μｍである。また、固形分の１０％積算径が、２．０〜３．８μｍであることが好ましく、２．４〜３．６μｍであることがさらに好ましく、２．８〜３．４μｍであることが最も好ましい。
【００５０】
上記方法（ｉ−１）、（ｉ−２）、（ｉｉ−１）及び（ｉｉ−２）において、焙煎した種皮付き又は種皮なし種実を粉砕してなり、必要に応じて食用油を添加してなる種皮付き又は種皮なし種実粉砕ペースト（即ち、原料ペースト）を製造する方法は、種皮付き又は種皮なし種実微粉砕ペーストの製造方法に関する説明で、先に述べたとおりである。
【００５１】
他の種実の粉砕物とは、種実粉砕ペースト（即ち、原料ペースト）の調製に使用した種実とは異なる種類の種実の粉砕物をいう。他の種実は、種皮付きであっても種皮なしであってもよい。他の種実の粉砕物は、ペースト状であっても粉体であってもよく、また、そのような粉砕物を調製する際の粉砕方法及びその粉砕物の粒子径や粒子径分布は、特に限定されない。但し、一般的には、本発明の微粉砕ペースト含有食品中の固形分の粒子径分布よりも大きい方に偏っている。
【００５２】
上記方法（ｉ−１）、（ｉ−２）、（ｉｉ−１）及び（ｉｉ−２）では、種皮付き又は種皮なし種実粉砕ペーストと、他の種実の粉砕物とを、媒体撹拌ミルにて、固形分の５０％積算径（メジアン径）が４〜１５μｍとなるか、及び／又は、固形分の９０％積算径が１５〜１２０μｍとなるまで撹拌する。この撹拌工程の実施に際し、例えば他の種実の粉砕物が粉体である場合であって、系の粘度が高くなりすぎるような場合には、更に、適切な量の食用油を添加するとよい。用いる食用油の種類については、種実微粉砕ペーストについての説明の個所に記載したとおりである。
【００５３】
この撹拌工程により、種実ペーストは種実微粉砕ペーストとなり、また、他の種実の粉砕物は微粉砕物となる。即ち、上記の固形分の５０％積算径（メジアン径）や９０％積算径は、系全体に含有される固形分の５０％積算径又は９０％積算径である。
【００５４】
なお、他の種実の粉砕物及び必要に応じて更に添加される食用油は、撹拌開始時から媒体撹拌ミル中に存在していてもよいし、撹拌工程途中で添加されてもよい。また、他の種実の粉砕物と更に添加される食用油とは、予め混合された後に添加されてもよいし、各々別々に添加されてもよい。
【００５５】
本発明の種実微粉砕ペースト含有食品の中、種皮付き又は種皮なし種実微粉砕ペーストと、他の種皮付き又は種皮なし種実の粉砕物とを含むものについては、例えば、本発明の種皮付き又は種皮なし種実微粉砕ペーストと、他の種実の粉砕物とを混練することにより、製造することができる。
【００５６】
本発明の種皮付き種実微粉砕ペースト及び種皮なし種実微粉砕ペーストからなる群から選択される二種以上の微粉砕ペーストを含む種実微粉砕ペースト含有食品は、前記した種皮付き又は種皮なし種実微粉砕ペースト含有食品の製造方法（ｉ−１）、（ｉ−２）、（ｉｉ−１）及び（ｉｉ−２）で製造することができるが、他の方法として、本発明の種皮付き種実微粉砕ペーストの製造方法で製造された種皮付き種実微粉砕ペースト及び本発明の種皮なし種実微粉砕ペーストの製造方法で製造された種皮なし種実微粉砕ペーストからなる群から選択される二種以上の微粉砕ペースト同士を混合することを特徴とする方法が挙げられる。
【００５７】
【実施例】
以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
【００５８】
［実施例１］
黒ごま（種皮付き）を、公知の方法で焙煎し且つコイドミルで粉砕することにより、黒ごまペースト（従来品）を調製した。この黒ごまペースト（従来品）の固形分の粒子径分布を、レーザー式粒度分布測定装置（ウイルソン社製のマイクロトラックＭＫＩＩＤＲＡＮｏ．７９９７−４０ＰＣ及びマイクロスコープＣＶＭ７０００）にて、サンプルタイム２０分、計測使用レンジ０．７−７００にて測定した。結果を、表１及び図１に示す。
【００５９】
次に、黒ごまペースト（従来品）を、媒体撹拌ミルであるアトライタにて撹拌した。タンク総容量６１リットル中の媒体の容量は約２５リットル、原料（黒ごまペースト）の処理容量は３３リットルであった。初めに３５ｒｐｍ程度の低速で５分間混合を行い、その後１４５ｒｐｍ程度の高速で撹拌・微粉砕を行った。
【００６０】
撹拌時間１５分後、３０分後、１時間後及び２時間後に、黒ごまペーストの一部を取り出し、黒ごまペースト（従来品）の場合と同様の条件にて粒子径分布を測定した。それらの結果を、表２乃至５及び図２乃至５にそれぞれ示す。
【００６１】
なお、これらの表中において、百分率は、体積標準である。また、要約データの欄に記載されている「ＤＶ」とは、試料投入量に比例した無単位の数値であり、「ＭＶ」とは、体積加重の平均粒子径であり、「ＣＳ」とは、比表面積である。
【００６２】
図１から明らかなように、コイドミルで粉砕して製造した黒ごまペースト（従来品）の粒子径分布には、二つの山がある。粒子径の小さいほうの山は、主に種実粉砕物の粒子によるものであり、大きいほうの山は、主に種皮粉砕物の粒子によるものである。この黒ごまペースト（従来品）を媒体撹拌ミルで撹拌すると、図２乃至５から明らかなように、撹拌時間の経過に従って種皮粉砕物のさらなる粉砕が進み、大きいほうの山を構成する粒子が減少することがわかった。そして、撹拌２時間後には、図５に示すように、頂点が一つのみで、正規分布に近い粒子径分布となることがわかった。
【００６３】
また、黒ごまペースト（従来品）は、ざらざらした外観であったが、媒体撹拌ミルで撹拌したものは、その時間の経過に従って徐々にクリーミーな外観となり、２時間撹拌した後のもの（以下、「黒ごま微粉砕ペースト２時間」ということがある）は、全体が均一でクリーミーな外観を呈していた。
【００６４】
【表１】

【００６５】
【表２】

【００６６】
【表３】

【００６７】
【表４】

【００６８】
【表５】

【００６９】
［実施例２］
大豆（種皮付き）を公知の方法で焙煎し、焙煎された大豆を粗粉砕した。粗粉砕物の一部をピンミルで粉砕し、種皮付き大豆に由来するきなこを調製した。また、粗粉砕物の残部については、空気分級に供して種皮と種実とに分け、種実をピンミルで粉砕し、種皮なし大豆に由来するきなこを調製した。
【００７０】
このようにして得られたきなこ二種につき、株式会社日本レーザー製のＳＹＭＰＡＴＥＣＨＥＬＯＳレーザー回折式粒度分布測定装置を用いて粒子径分布を測定した。種皮付き大豆に由来するきなこの粒子径分布測定結果を表６及び図６に、種皮なし大豆に由来するきなこの粒子径分布測定結果を表７及び図７に示す。
【００７１】
図６から明らかなように、種皮付き大豆に由来するきなこの粒子径分布は、ほぼ二つの山からなり、５０％積算径は約５７μｍ、９０％積算径は約３１５μｍであった。一方、図７から明らかなように、種皮を除去した大豆から製造したきなこの粒子径分布は、連続した五つの山からなり、５０％積算径は約３７μｍ、９０％積算径は約１９２μｍであった。
【００７２】
【表６】

【００７３】
【表７】

【００７４】
これらのきなこ各々を、アトライタにて生食用大豆油と混合した。混合割合は、きなこ５５重量％、大豆油４５重量％とした。初めの５分間で、きなこと大豆油とを物理的に混合し、その後３０分間撹拌してきなこの粒子を微粉砕した。
【００７５】
得られたきなこ微粉砕ペースト二種は、いずれも、全体が均一でクリーミーな外観を呈していた。
【００７６】
また、種皮無し大豆に由来するきなこと大豆油との混合物（アトライタにて５分間物理的に混合をしたもの、ペースト状となっている）、及び得られたきなこ微粉砕ペースト二種の各々について、一部を取り出し、実施例１に記載の方法で粒子径分布を測定した。それらの結果を、表８乃至表１０並びに図８乃至図１０にそれぞれ示す。
【００７７】
図８乃至図１０より、種皮無し大豆に由来するきなこと大豆油とを物理的に混合しただけ（図８参照）では、きなこの粒子径分布は、図７に示されたきなこ粉末の粒子径分布と比べてそう大きくは変わらず、台形状であったが、最終的に得られたきなこ微粉砕ペースト二種においては、いずれも、きなこの粒子径分布は、頂点が一つのみで正規分布に近いものであることが明らかとなった。また、種皮付き大豆に由来するきなこ微粉砕ペースト（図９）と、種皮無し大豆に由来するきなこ微粉砕ペースト（図１０）との間の粒子径分布の差異は、小さいことが明らかとなった。
【００７８】
【表８】

【００７９】
【表９】

【００８０】
【表１０】

【００８１】
［実施例３］
実施例２において、種皮付き大豆に由来するきなこと大豆油との混合物（アトライタにて５分間物理的に混合をしたもの、ペースト状となっている）を１ｋｇサンプリングした。これと、実施例２において得られた種皮付き大豆に由来するきなこ微粉砕ペースト１ｋｇとを、各々プラスチック製の袋（底面積：５ｃｍ^２）に入れた。高さは約１０ｃｍとなった。これらを室温に４日間放置した後にそれらの状態を観察したところ、種皮付き大豆に由来するきなこと大豆油との混合物は、大豆油が約３ｃｍの高さで分離していたが、種皮付き大豆に由来するきなこ微粉砕ペーストの方は、分離した大豆油の高さは約１ｃｍであった。また、前者は、きなこがケーク状になっており、加温しながら撹拌しないと全体が均一に戻らなかったが、種皮付き大豆に由来するきなこ微粉砕ペーストは、そのまま撹拌するだけで、容易に均一状態に復帰した。
【００８２】
また、同じく種皮付き大豆に由来するきなこと大豆油との混合物と、種皮付き大豆に由来するきなこ微粉砕ペーストとを、各々直径６０ｍｍのプラスチック容器に、高さが３５ｍｍとなるように注入した。これらを冷蔵庫（約１０℃）に保存し、それらの状態を観察した。その結果を表１１に示す。
【００８３】
表１１から明らかなように、保存開始から２日後に観察した際、混合物は分離していたが、きなこ微粉砕ペーストは分離していなかった。保存開始から５日後に観察した際には、両者共に分離していたが、その程度には差があった。また、その後も、分離の程度の差は開くばかりであった。
【００８４】
さらに、保存開始から１６日後に両者を取り出し、室温に１時間放置した後、各々スプーンで撹拌したところ、きなこ微粉砕ペーストは、殆どケーク状とはなっておらず、すぐに均一なペーストとなったが、混合物は、外観はざらついており、塊ができており、また容器の底の方ではケーク状となっていたため、全体的に均一なペーストには戻らなかった。
【００８５】
【表１１】

【００８６】
［実施例４］
アトライタに、実施例１で使用した黒ごまペースト（従来品）を１０リットル入れ、次いで、実施例２で使用した種皮付き大豆に由来するきなこ（大豆油と混合する前のもの、粉体）と大豆油とを、各々アトライタに入れた。きなこと大豆油とは、重量比が５５：４５で合計１５リットルとなる量を用いた。
【００８７】
３５ｒｐｍ程度の低速で５分間混合し、その後１４５ｒｐｍ程度の高速に切り替えて撹拌・微粉砕した。撹拌時間は２時間であった。
【００８８】
得られたごま・きなこ微粉砕ペーストは、全体が均一でクリーミーな外観を呈していた。
【００８９】
【発明の効果】
本発明により、様々な飲食物に容易に混合することが出来、舌触りがよく且つ安定性に優れる、ごま類や豆類等の微粉砕ペーストが提供される。従って、様々な種実を含有するこれまでにはない飲食物の提供も可能となる。
【００９０】
また、本発明の方法では、撹拌時間の調整により、一種類の種子について様々な粒子径分布を有するペーストを提供できると共に、種子の種類が替わっても又種皮があってもなくても、特定の所望の粒子径分布を有するペーストを提供できる。このように、本発明の方法は、その適用対象が非常に広いので、従来はペースト状で提供することができなかった食材も、ペースト状で提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、コイドミルで粉砕して製造した黒ごまペースト（従来品）の粒子径分布を示すグラフである。
【図２】図２は、黒ごまペースト（従来品）を媒体撹拌ミルで１５分間撹拌した後の粒子径分布を示すグラフである。
【図３】図３は、黒ごまペースト（従来品）を媒体撹拌ミルで３０分間撹拌した後の粒子径分布を示すグラフである。
【図４】図４は、黒ごまペースト（従来品）を媒体撹拌ミルで１時間撹拌した後の粒子径分布を示すグラフである。
【図５】図５は、黒ごまペースト（従来品）を媒体撹拌ミルで２時間撹拌した後の粒子径分布を示すグラフである。
【図６】図６は、種皮付き大豆に由来するきなこ（粉体）の粒子径分布を示すグラフである。
【図７】図７は、種皮なし大豆に由来するきなこ（粉体）の粒子径分布を示すグラフである。
【図８】図８は、種皮なし大豆に由来するきなこと大豆油との混合物（ペースト状）の粒子径分布を示すグラフである。
【図９】図９は、種皮付き大豆に由来するきなこ微粉砕ペースト（媒体撹拌ミルでの撹拌時間：３０分間）の粒子径分布を示すグラフである。
【図１０】図１０は、種皮無し大豆に由来するきなこ微粉砕ペースト（媒体撹拌ミルでの撹拌時間：３０分間）の粒子径分布を示すグラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel seed and seed pulverized paste, a food containing seed and pulverized paste, and a method for producing them.
[0002]
[Prior art]
In recent years, people's interest in health has increased greatly. Under such circumstances, sesame seeds and beans, which have been said to be healthy food for a long time, have been reevaluated. In addition, with the westernization of meals, the use of sesame seeds and beans in a method different from traditional Japanese cooking methods has been studied and practiced. For example, paste-like sesame is commercially available, and it has been proposed to apply it to bread and eat it.
[0003]
By the way, the conventional sesame paste has been manufactured by roasting and roughly pulverizing sesame or by pulverizing the roasted sesame as it is with a grinding-type pulverizer such as a coid mill (for example, see Patent Document 1). ). This coid mill includes an upper die and a lower die, one of which is fixed, the other rotates, and the sesame is compressed and sheared and pulverized by the rotation.
[0004]
When this type of pulverizer is used, pulverization heat (frictional heat) is generated over time, and the die itself and the drive shaft that holds the die linearly expand. It is necessary to control the distance between the dies. The interval needs to be always 20 μm or more in consideration of mechanical accuracy. On the other hand, between the distance between the dies and the 50% cumulative diameter of the product after grinding (also referred to as “median diameter” or “average particle diameter”), the 50% cumulative diameter of the product after grinding is There is a relationship of about 1.5 to 3.0 times the interval. Therefore, when sesame paste that has not been subjected to special treatment other than roasting is pulverized by a grinding-type pulverizer, the sesame paste obtained is, for example, 70-80% or more of solids with 50 mesh or more (297 μm or less) In addition, 70% by weight or more of the pulverized product had a particle diameter of 200 to 1,000 μm (see Patent Document 2).
[0005]
Various hydrophilic or emulsified foods produced using sesame paste or sesame paste have been proposed (Patent Documents 1 and 3-5). In these foods, in order to maintain the uniformity of the system, that is, to prevent separation, an emulsifier is used (Patent Documents 1 and 3), an emulsification method is devised (Patent Document 4), or a thickening is performed. An agent is used (Patent Document 5).
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2000-14337 (Claims and paragraph number 0015)
[Patent Document 2]
JP 2000-93115 (paragraph number 0005)
[Patent Document 3]
JP-A-10-313817
[Patent Document 4]
JP2001-120225 (Claims and Examples 1 and 2)
[Patent Document 5]
JP-A-6-133728
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In order to increase consumption of sesame seeds and beans, it is effective to provide various foods containing these. In order to incorporate sesame seeds and beans into various foods, it is effective to provide pastes such as sesame seeds and beans that can be easily mixed with other food materials and have excellent stability. It was considered. That is, it was expected to provide a seed pulverized paste having physical properties different from those of conventional sesame and bean pastes and a method for producing such a paste.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors can mix finely pulverized pastes such as sesame seeds and beans, which can be easily mixed into various foods and drinks, have a good touch and are excellent in stability, and foods containing such pastes. As a result, the present invention was completed.
[0009]
  That is, the present invention provides (1)Derived from sesameSeed coat, seed andSesameSeed finely pulverized paste with seed coat, containing only oil and having a 50% integrated diameter (median diameter) of solid content of 4 to 15 μm, (2)Derived from sesameSeed coat, seed andSesameSeed finely pulverized paste with seed coat, containing only oil and 90% integrated diameter of solid content is 18 to 90 μm, and (3)Derived from sesameSeed coat, seed andSesameProvided is a seed seed finely pulverized paste containing only oil, having a 50% integrated diameter (median diameter) of solids of 4 to 15 μm and a 90% integrated diameter of 18 to 90 μm.
[0011]
  Furthermore, the present invention provides (7) with a seed coatSesameFine grindingWith pasteOne or more crushed or finely pulverized seeds with or without other seed coatsConsisting ofWith seed coatSesameContains finely pulverized pasteFoodprovide.
[0012]
  The present invention is (10) a seed seed grind paste with seed coat obtained by grinding roasted seed coat with seed oil and adding edible oil as necessary, which contains only seed coat, seed seed and edible oil In a medium stirring mill, the 50% integrated diameter (median diameter) of the solid content is 4 to 15 μm, and / or the 90% integrated diameter of the solid content is15-120A method for producing a seed seed finely pulverized paste with seed coat characterized by stirring until μm, and (11) seed seed without roasted seed coat without seed coat with edible oil added if necessary Seed grinding pasteIncluding only seed and edible oilIs stirred with a medium stirring mill until the 50% integrated diameter (median diameter) of the solid content is 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter of the solid content is 15 to 120 μm. And a method for producing a seed seedless finely pulverized paste.
[0013]
  The present invention also includes (12) one or more seed seed crushed paste with seed coat formed by pulverizing the roasted seed seed with seed coat and adding edible oil as necessary, and other seed coat with or without seed coat. One or more pulverized products are mixed with further addition of edible oil as necessary to obtain a mixture consisting only of seed coat, seed seeds and edible oil, and this mixture is accumulated in a medium stirring mill with a solid content of 50%. The diameter (median diameter) is 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter of the solid content is15-120A method for producing a seed-fruit-seeded finely ground paste-containing food with seed coat, characterized by stirring until μm, (13) crushed seed seed with roasted seed coat, and adding edible oil as necessary At least one seed seed pulverized paste with seed coat is stirred in a medium agitating mill, and during the stirring process, one or more other seed coats with or without seed coat seeds and edible oil are added as needed, and seed coat, seed seed and edible An oil-only mixture is obtained, and this mixture is mixed with a medium stirring mill so that the 50% integrated diameter (median diameter) of solids is 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter of solids is15-120A method for producing a food containing seed meal with seed coat, characterized by stirring to μm, (14)It is necessary to have at least one seed coat without seed coat pulverized paste obtained by crushing roasted seed coat without seed coat and adding edible oil as required, and one or more other seed coat with seed coat or seed coat without seed coat. Add more edible oil if you wantMixed with other seed coats with seed coats, and only seed seeds, seed seeds and edible oils. When using other seed coats without seed coats, only seed seeds and edible oils are used. To obtain a mixture consisting ofIn the medium stirring mill, the solid content is stirred until the 50% integrated diameter (median diameter) is 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter of the solid content is 15 to 120 μm. To produce a food containing seed seedless finely pulverized pasteAnd (15) crushed roasted seed coat without seeds and, if necessary, one or more seed coats without seed coat crushed paste added with edible oil, stirred in a medium stirring mill, and others during the stirring process When seeded seedlings with or without seed coat are added, and if necessary, edible oil is added, and when seeded seedlings with other seed coats are used, it consists only of seed coat, seed seeds and edible oil. When only other seed coats without seed coat are used, a mixture consisting only of seed seeds and edible oil is obtained, and this mixture is mixed with a medium stirring mill and the 50% integrated diameter (median diameter) of solids is 4 to 4 Stirring until the 90% integrated diameter of the solid content becomes 15 μm and / or the 90% integrated diameter of the solid content is 15 to 120 μmI will provide a.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0016]
The present invention relates to a seed seed finely pulverized paste with seed coat containing seed coat, seed seed and edible oil, and a seed seed finely pulverized paste without seed coat containing seed seed and edible oil.
[0017]
Seeds refer to parts other than seed coat of seeds. The seeds specifically include sesame seeds such as black sesame, white sesame and gold sesame; beans such as various soybeans and various red beans; fruit of trees such as almonds, hazelnuts and walnuts; rapeseed, safflower Seeds, sunflower seeds, cotton seeds, oil palm seeds, grape seeds, peanuts, corn seeds, buckwheat seeds, barley, pigeons, ancient rice, millet, awa, acne, buckwheat rice, brown rice, etc. Sesame seeds, soybeans, tree nuts, peanuts and brown rice, especially sesame seeds and soybeans are important as seeds to be eaten in paste form.
[0018]
Seed coat refers to the skin covering the outside of the seed. The seed in the present invention has a seed coat, but in the production of the finely pulverized paste of the present invention, the seed coat may or may not be used. Therefore, the seed and seed finely pulverized pastes of the present invention include those containing seed coats (seed seed finely pulverized paste with seed coats) and those not containing seed coats (seed seedless finely pulverized pastes without seed coats). A typical example of the former is sesame paste, and a typical example of the latter is peanut paste.
[0019]
Edible oil refers to a liquid oil of a grade that can be used for food. Since the seed and ground finely pulverized paste of the present invention is usually eaten without heating, it is preferable to use edible oils for raw eating, that is, salad oils. Specific examples of edible oils used in the present invention include sesame oil, sesame salad oil, refined soybean oil, soybean salad oil, refined canola (or rapeseed) oil, canola (or rapeseed) salad oil, safflower oil, refined sunflower oil, sunflower salad oil, Refined cottonseed oil, cottonseed salad oil, refined palm kernel oil, grape seed oil, refined peanut oil, peanut salad oil, refined corn (or corn) oil, corn (or corn) salad oil, refined corn oil, refined salad oil, olive oil, refined olive Oil, refined palm oil, refined palm oil, etc. are mentioned. The seed and seed finely pulverized paste of the present invention often contains oil that has the same origin as the seed and seeds as all or part of the edible oil, but is not limited to this, and contains oils derived from other plants. There may be.
[0020]
In the present invention, "x% cumulative diameter" means, for example, a laser-type particle size distribution measuring device, when measuring the solid content in the paste, specifically, the seed coat and seed seed, or the particle size distribution of seed seed only, The particle diameter frequency (%) is accumulated from the smaller particle diameter and the accumulated particle diameter is x%.
[0021]
In the present invention, the particle size distribution and particle size distribution of solids in the paste are determined by 50% integrated diameter (also referred to as “median diameter” or “average particle diameter”), 90% integrated diameter, and 10% integrated diameter. It prescribes. The solid content in the paste containing the conventional seed and seed pulverized product was several tens of μm or more at a 50% cumulative diameter (average particle diameter), and about 200 μm at a 70 to 80% cumulative diameter, even if the particle diameter was small. On the other hand, in the seed and ground finely pulverized paste of the present invention, whether or not there is a seed coat, the 50% integrated diameter of the solid content is 4 to 15 μm, preferably 5 to 12 μm, more preferably 6 to 10 μm, most preferably The 90% cumulative diameter is 15 to 120 μm, preferably 18 to 90 μm, more preferably 21 to 70 μm, and most preferably 24 to 50 μm. In addition, in such a seed and finely pulverized paste of the present invention, the 10% integrated diameter of the solid content is preferably 2.0 to 3.8 μm, and more preferably 2.4 to 3.6 μm. Most preferably, it is 2.8 to 3.4 μm.
[0022]
A paste having such a small particle size as a solid content is referred to as a “finely pulverized paste” in the present specification. On the other hand, a conventional paste having a larger particle size of the solid content constituting the paste may be referred to as a “pulverized paste”. Further, not only pastes but also powders, for example, “finely pulverized product” refers to those having a particle size smaller than that of a conventional “pulverized product”.
[0023]
  In the seed and finely pulverized paste of the present invention,When the particle diameter is expressed on a logarithmic scale,Some have only one vertex in the particle size distribution, and others have a particle size distribution close to a normal distribution. In the conventional seed and seed pulverized paste, especially those containing seed coat, when the particle size distribution of solid content is measured, the peak derived from the particle size distribution of the seed coat and the peak derived from the particle size distribution of the seed seed, Generally, there are vertices derived from both seeds and seeds, and there was no seed and pulverized paste with only one vertex in the particle size distribution of solids.
[0024]
There are no particular limitations on the ratio between the seed coat, seed seed and edible oil in the seed and ground pulverized paste of the present invention, and the ratio of seed seed and edible oil. For example, in the case of sesame paste, since sesame seeds contain 45 to 63% of oil, sesame paste consisting only of sesame seed-derived components containing oil in such a ratio is provided. Of course, there is also a sesame paste having a high oil content to which edible oil such as sesame oil is added. In addition, with regard to the kinako paste obtained from soybean, the lipid content of soybean is about 20%, and the oil content is small to make it into a paste, so usually it contains kinako and soybean oil in various quantitative ratios. (Or soy) paste is provided. If the seeds or seeds other than sesame and mushrooms also contain oil of the same level or higher than the sesame seeds, the paste with the same composition ratio as the components of the seeds or seeds and the oil content ratio were increased. In the case where a paste is provided and the seeds or seeds have a low lipid content, generally a paste to which oil is added is provided. The edible oil content of the seed and seed finely pulverized paste of the present invention is generally about 40 to 70%.
[0025]
For reference, the oil content of various seeds is 38 to 44% for rapeseed, 3.1 to 5.7% for corn, 1.8 to 2.0% for brown rice, and 28 to 28% for safflower seeds. 44%, sunflower seeds are about 45%.
[0027]
The present invention includes a seed seed finely pulverized paste with seed coat or seed seedless seed seed finely pulverized paste, and a pulverized or finely pulverized product of other seed seeds (with or without seed coat) different from the seed seeds constituting the paste. The present invention relates to a food containing a seed and pulverized paste. The present invention also relates to a food containing seed and seed finely pulverized paste comprising two or more kinds of finely pulverized paste selected from the group consisting of the seed coat and seed seed finely pulverized paste. The pulverized or finely pulverized product of other seeds may be a powder or a paste.
[0028]
  Specific examples of the food containing the seed and seed pulverized paste of the present invention and other seed pulverized or pulverized products include a mixture of corn pulverized paste and wheat flour. As a specific example of a food containing two or more seed and seed finely pulverized pastes of the present invention, sesame seed mixed pulverized paste isCan be mentioned.
[0029]
The seed seed finely pulverized paste with seed coat, seed seedless fine seed pulverized paste and seed fruit finely pulverized paste-containing food of the present invention can be used as a constituent of various foods and drinks. Here, the food and drink is a concept including beverages, seasonings, various processed foods and the like. Specific examples of food and drink containing the finely pulverized paste according to the present invention include liquid yoghurt with seed coat-free peanut finely pulverized paste according to the present invention, mayonnaise containing sesame finely ground paste with seed coat according to the present invention, dressings, and various seasonings. (Yakiniku sauce, shabu-shabu sauce, etc.), ice cream with seed coat-free almond finely ground paste of the present invention, and the like.
[0030]
These foods and drinks contain two or more seed coat seed seed finely pulverized pastes, two or more seed coat seedless finely ground pastes, or both seed seeded seed seed finely pulverized pastes and seed coatless seed seed finely pulverized pastes. Of course.
[0031]
Next, the manufacturing method according to the present invention will be described.
[0032]
  As a method suitable for the production of the seed coat fine seed paste with seed coat of the present invention, it is a seed seed coat ground seed paste with seed coat, which is obtained by pulverizing roasted seed coat with seed oil and adding edible oil as necessary. In a medium agitation mill, the 50% integrated diameter of solids (median diameter) is 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter of solids contains only seed and edible oil.15-120A method characterized by stirring until it becomes μm can be mentioned. The 50% integrated diameter of the solid content is preferably 5 to 12 μm, more preferably 6 to 10 μm, most preferably 7 to 8 μm, and the 90% integrated diameter isPreferably 18-90 μm,More preferably, it is 21-70 micrometers, Most preferably, it is 24-50 micrometers. The 10% integrated diameter of the solid content is preferably 2.0 to 3.8 μm, more preferably 2.4 to 3.6 μm, and most preferably 2.8 to 3.4 μm. preferable.
[0033]
  As a specific example of this method, a method suitable for producing a finely pulverized paste with seed coat and a method suitable for producing a finely pulverized paste with soybean seeds will be described. First, sesame seeds are roasted by a known method and conditions. This is pulverized by a grinding-type pulverizer such as a coid mill. At this time, sesame oil is leached from the sesame seeds, and parts other than the sesame oil are pulverized and dispersed in the sesame oil, so that a sesame pulverized paste is obtained. Subsequently, the sesame pulverized paste obtained was subjected to a medium stirring mill in which the 50% integrated diameter of solids (median diameter) was 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter of solids was15-120Stir until μm. Edible oils such as sesame oil may be appropriately added in the pulverizing step with a grinding pulverizer or in the sesame pulverized paste.
[0034]
  In the case of producing a kinako finely pulverized paste derived from soybean with seed coat, first, the soybean with seed coat is roasted by a known method and conditions. This is pulverized using a high-speed rotating mill such as a pin mill or a jet mill to obtain kinako. Edible oil such as soybean oil is added to kinako, and the resulting mixture is stirred to form a kinako paste. In the obtained kinako paste, in a medium stirring mill, the 50% integrated diameter (median diameter) of the solid content is 4 to 15 μm, and / or the 90% integrated diameter of the solid content is15-120Stir until μm. The step of stirring the mixture of kinako and edible oil into a kinako paste may be performed using any stirring device, and of course, may be performed using a medium stirring mill used in the subsequent steps. . In this case, different conditions are usually selected as operating conditions for the medium agitating mill in the mixing step for obtaining the kinako paste and the stirring / pulverizing step for producing the finely pulverized paste of the present invention.
[0035]
  In addition, as a method suitable for the production of the seed coat without seed coat of the present invention, the seed coat without seed coat milled powder obtained by pulverizing roasted seed coat without seed coat and adding edible oil as necessaryIncluding only seed and edible oilIs stirred with a medium stirring mill until the 50% integrated diameter (median diameter) of the solid content is 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter of the solid content is 15 to 120 μm. The method to do is mentioned. The 50% integrated diameter of the solid content is preferably 5 to 12 μm, more preferably 6 to 10 μm, most preferably 7 to 8 μm, and the 90% integrated diameter is preferably 18 to 90 μm, more preferably 21 to 21 μm. 70 μm, most preferably 24 to 50 μm. The 10% integrated diameter of the solid content is preferably 2.0 to 3.8 μm, more preferably 2.4 to 3.6 μm, and most preferably 2.8 to 3.4 μm. preferable.
[0036]
As a specific example of this method, a method suitable for producing a seed coat-free sesame finely pulverized paste and a method suitable for producing a seed coat-less soybean pulverized paste will be described. First, sesame seeds are subjected to a known molting treatment. Specific examples of the molting treatment include chemical treatment using sodium hydroxide. Next, the obtained sesame seeds are roasted by a known method and conditions. This is pulverized by a grinding-type pulverizer such as a coid mill. At this time, sesame oil is leached from the sesame seeds and parts other than the sesame oil are pulverized and dispersed in the sesame oil, so that a sesame pulverized paste is obtained. Next, the sesame pulverized paste thus obtained is mixed with a medium stirring mill so that the 50% integrated diameter (median diameter) of solids is 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter of solids is 15 to 120 μm. Stir until Edible oils such as sesame oil may be appropriately added in the pulverizing step with a grinding pulverizer or in the sesame pulverized paste.
[0037]
When producing a finely ground kinako paste derived from soybean without seed coat, first, the seed coat soybean is roasted by a known method and conditions. The roasted soybeans are coarsely pulverized and then separated into seed coats and seeds by a known method such as air classification. The seeds are pulverized using a high-speed rotary mill such as a pin mill or a jet mill to obtain kinako from which the seed coat-derived portion has been removed. Edible oil such as soybean oil is added to the kinako, and the resulting mixture is stirred to obtain a kinako paste. Until the 50% integrated diameter (median diameter) of the solid content is 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter of the solid content is 15 to 120 μm in the medium stirring mill, Stir. The step of stirring the mixture of kinako and edible oil into a kinako paste may be performed using any stirring device, and of course, may be performed using a medium stirring mill used in the subsequent steps. . In this case, different conditions are usually selected as operating conditions for the medium agitating mill in the mixing step for obtaining the kinako paste and the stirring / pulverizing step for producing the finely pulverized paste of the present invention.
[0038]
In any of the above methods, when preparing raw material paste by mixing kinako and edible oil, the ratio of kinako and edible oil is kinako: edible oil (weight ratio) = 40-70: 60-30. It is preferably used at a ratio of 50-60: 50-40, more preferably at a ratio of 55:45.
[0039]
When using seeds other than sesame seeds and soybeans, a method similar to any of the above methods is generally employed.
[0040]
The solid content contained in the raw material paste used in the method of the present invention, that is, the seed pulverized paste, and the particle size distribution of the powder (for example, kinako) as the material of the raw material paste are included in the fine pulverized paste of the present invention. It is biased to be larger than the particle size distribution of the solid content.
[0041]
  The stirring step in the medium stirring mill is such that the 50% integrated diameter (median diameter) of the solid content in the paste is 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter thereof.Is 15-120 μmDo until. The time required to achieve such a particle size or particle size distribution is the presence or absence of seed coat, the type of seed, the particle size or particle size distribution of solids in the raw material paste, the amount of oil, the viscosity of the paste, the stirring conditions, etc. For example, when seed crushed paste with seed coat such as sesame paste with seed coat is used as a raw material, it is about 30 minutes to 3 hours and is derived from soybean without seed coat. In the case of using seed coats without seed coat such as kinako paste (for example, kinako: soybean oil = 55: 45 (weight ratio)) as a raw material, it is about 20 to 40 minutes.
[0042]
The time required for preparing the raw material paste and the time required for the stirring step in the medium stirring mill are longer when using the raw material paste containing seed seeds with seed coat than when using the raw material paste containing seed seeds without seed coat.
[0043]
Prior to the stirring (fine pulverization step) in the medium stirring mill, generally, mixing is performed at a low speed, and then the speed is switched to high speed to perform stirring and fine pulverization.
[0044]
In addition, what is necessary is just to measure the particle size distribution of the solid content in a paste with the laser type particle size distribution measuring apparatus about the sampled sample. However, once manufacturing conditions are determined, sampling during manufacturing is not necessary.
[0045]
The “medium agitation mill” used in the production method of the present invention is roughly classified into a flow tube type mill, a stirring tank type mill, and an annular type mill, all of which have a mechanism for causing the medium to vigorously agitate and collide. . In the case of using a stirring tank mill, the stirring and pulverizing step is performed at a rotational speed of, for example, about 100 to 200 rpm, preferably 120 to 180 rpm, and more preferably about 140 to 160 rpm.
[0046]
In the present invention, such a mill is selected for stirring the raw material paste and pulverizing the solid content for the following reason.
[0047]
(1) The solid content in the raw material can be given, for example, several hundred to several thousand times of pulverization (compression, shear) easily, that is, at a frequency more than one hundred times that when using a Coid Mill,
(2) It is not necessary to precisely control the interval between the places where the raw material passes in consideration of the thermal expansion of the pulverizer.
(3) Since the jacket is attached to the outside of the flow pipe, the stirring tank or the annular pipe, the apparatus and the raw material in the apparatus can be cooled, and therefore the volatilization of the flavor components contained in the raw material is minimized. What you can do,
(4) that different raw materials can be simultaneously pulverized and mixed; and
(5) A fine particle can be obtained.
[0048]
Next, a method suitable for the production of the food containing seed seed finely pulverized paste of the present invention containing seed coat or seedless seed seed finely pulverized paste and other seed coat or seed coatless seed seed pulverized products will be described.
[0049]
  As a method suitable for the production of food containing seed seed finely crushed paste with seed coats according to the present invention (containing other finely pulverized products of seeds), (i-1) pulverized roasted seed seeds with seed coat Depending on necessity, one or more seed seed pulverized pastes with seed coat added with edible oil and one or more other seed coats or seed seeds without seed coat crushed material may be mixed while adding edible oil as necessary. A mixture consisting only of seeds and edible oil is obtained, and this mixture is mixed with a medium stirring mill so that the 50% integrated diameter (median diameter) of solids becomes 4 to 15 μm and / or 90% integrated solids. Diameter15-120a method characterized by stirring until μm, and (i-2) one or more seed-grinding paste with seed coat formed by pulverizing roasted seed-seeded seed and adding edible oil as needed Stir in a stirring mill, and during the stirring process, add one or more ground seeds with or without seed coat and edible oil as necessary to obtain a mixture consisting only of seed coat, seed seed and edible oil, In the medium stirring mill, the 50% integrated diameter (median diameter) of the solid content is 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter of the solid content is15-120A method characterized by stirring until it reaches μm is also suitable as a method suitable for the production of foodstuffs containing seed coats without seed coats (containing other seed seeds) of the present invention (ii)-1) One or more seed coats without seed coat, which is made by grinding roasted seed coats and adding edible oil as required, and one or more other seed coats with or without seed coat Add more cooking oil depending onMixed with other seed coats with seed coats, and only seed seeds, seed seeds and edible oils. When using other seed coats without seed coats, only seed seeds and edible oils are used. To obtain a mixture consisting ofIn the medium stirring mill, the solid content is stirred until the 50% integrated diameter (median diameter) is 4 to 15 μm and / or the 90% integrated diameter of the solid content is 15 to 120 μm. how toAnd (ii-2) crushed roasted seedless seeds and, if necessary, stirring at least one seed coatless seeded pulverized paste to which edible oil is added in a medium stirring mill, When using other seed coats with or without seed coat and one or more edible oils as required, and using other seed coats with seed coats, the seed coats, seed seeds and edible oil are used. In the case of using only other seed coats without seed coats, a mixture consisting only of seed seeds and edible oil is obtained, and this mixture is mixed with a medium agitation mill to give a 50% integrated diameter (median diameter) of 4%. A method for producing a seed-containing seed meal finely pulverized paste-containing food, characterized in that stirring is performed until the solid content of 90% is 15-120 μm.Is mentioned. The 50% integrated diameter of the solid content is preferably 5 to 12 μm, more preferably 6 to 10 μm, most preferably 7 to 8 μm, and the 90% integrated diameter is preferably 18 to 90 μm, more preferably 21 to 21 μm. 70 μm, most preferably 24 to 50 μm. The 10% integrated diameter of the solid content is preferably 2.0 to 3.8 μm, more preferably 2.4 to 3.6 μm, and most preferably 2.8 to 3.4 μm. preferable.
[0050]
  Method (i-1), (i-2), (Ii-1)And (ii-2The method of producing a seed coat with seed coat or seed coat without seed coat (that is, a raw material paste) obtained by pulverizing a roasted seed coat or seed coat without seed coat and adding edible oil as required is In the description of the method for producing the seed crushed paste with or without seed coat, it is as described above.
[0051]
The pulverized product of other seeds refers to a pulverized product of seeds of a type different from the seeds used in the preparation of the seed and seed pulverized paste (ie, raw material paste). Other seeds may be seeded or unseed. The pulverized product of other seeds may be in the form of a paste or powder, and the pulverization method for preparing such a pulverized product and the particle size and particle size distribution of the pulverized product are particularly It is not limited. However, in general, it is biased to be larger than the particle size distribution of the solid content in the finely pulverized paste-containing food of the present invention.
[0052]
  Method (i-1), (i-2), (Ii-1)And (ii-2), With seed coat or seedless seed seed pulverized paste and other seed seed pulverized product in a medium stirring mill, the 50% integrated diameter (median diameter) of solids is 4 to 15 μm, and / or , 90% integrated diameter of solid content15Stir until ˜120 μm. In carrying out this stirring step, for example, when the pulverized product of other seeds is a powder and the viscosity of the system becomes too high, an appropriate amount of edible oil may be added. About the kind of edible oil to be used, it is as having described in the location of description about a seed and finely pulverized paste.
[0053]
By this stirring step, the seed and seed paste becomes a seed and seed pulverized paste, and the other seed and seed pulverized product becomes a pulverized product. That is, the 50% integrated diameter (median diameter) or 90% integrated diameter of the solid content is a 50% integrated diameter or 90% integrated diameter of the solid content contained in the entire system.
[0054]
In addition, the pulverized material of other seeds and the edible oil that is further added as necessary may be present in the medium stirring mill from the start of stirring, or may be added during the stirring process. In addition, the pulverized product of other seeds and the edible oil to be added may be added after being mixed in advance, or may be added separately.
[0055]
Of the food containing seed seed finely pulverized paste of the present invention, those containing seed crushed paste with seed coat or without seed coat and other seed coat crushed products with or without seed coat, for example, with seed coat or seed coat of the present invention It can be manufactured by kneading the seedless finely pulverized paste and the pulverized product of other seeds.
[0056]
  The seed and seed finely pulverized paste-containing food containing two or more finely pulverized pastes selected from the group consisting of seed seed and seedless finely pulverized paste according to the present invention includes the seed coat or seedless and seedless finely pulverized paste. Method for producing paste-containing food (i-1), (i-2), (Ii-1)And (ii-2), But as another method, seed seed finely ground paste with seed coat of the present inventionSeed finely pulverized paste with seed coat produced by the production method ofAnd seed seedless finely pulverized paste of the present inventionSeedless seed seed finely pulverized paste manufactured by the manufacturing method ofA method characterized by mixing two or more finely pulverized pastes selected from the group consisting of:
[0057]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples. However, the present invention is not limited to the following examples.
[0058]
[Example 1]
A black sesame paste (conventional product) was prepared by roasting black sesame (with seed coat) by a known method and pulverizing with a coid mill. The particle size distribution of the solid content of this black sesame paste (conventional product) was measured with a laser particle size distribution measuring device (Microtrack MKIIDRA No. 7997-40PC and microscope CVM7000 manufactured by Wilson) for a sample time of 20 minutes. It measured in the use range 0.7-700. The results are shown in Table 1 and FIG.
[0059]
Next, the black sesame paste (conventional product) was stirred with an attritor which is a medium stirring mill. The capacity of the medium in the total tank capacity of 61 liters was about 25 liters, and the processing capacity of the raw material (black sesame paste) was 33 liters. First, the mixture was mixed for 5 minutes at a low speed of about 35 rpm, and then stirred and pulverized at a high speed of about 145 rpm.
[0060]
A part of the black sesame paste was taken out after 15 minutes, 30 minutes, 1 hour and 2 hours after stirring, and the particle size distribution was measured under the same conditions as in the case of the black sesame paste (conventional product). The results are shown in Tables 2 to 5 and FIGS.
[0061]
In these tables, percentages are volume standards. In addition, “DV” described in the summary data column is a unitless numerical value proportional to the amount of sample input, “MV” is a volume-weighted average particle diameter, and “CS” is , Specific surface area.
[0062]
As is clear from FIG. 1, there are two peaks in the particle size distribution of black sesame paste (conventional product) produced by pulverizing with a coid mill. The smaller crest is mainly due to the seed pulverized particles, and the larger crest is mainly due to the seed crushed particles. When this black sesame paste (conventional product) is stirred with a medium stirring mill, as is apparent from FIGS. 2 to 5, further pulverization of the seed coat pulverized material progresses as the stirring time elapses, and particles constituting the larger mountain decrease. I found out that Then, after 2 hours of stirring, as shown in FIG. 5, it was found that the particle size distribution was close to the normal distribution with only one vertex.
[0063]
Further, the black sesame paste (conventional product) had a rough appearance, but the one stirred with the medium stirring mill gradually became creamy appearance with the passage of time, and the one after stirring for 2 hours (hereinafter, The “black sesame finely pulverized paste 2 hours” sometimes had a uniform and creamy appearance.
[0064]
[Table 1]

[0065]
[Table 2]

[0066]
[Table 3]

[0067]
[Table 4]

[0068]
[Table 5]

[0069]
[Example 2]
Soybean (with seed coat) was roasted by a known method, and the roasted soybean was coarsely pulverized. A part of the coarsely pulverized product was pulverized with a pin mill to prepare kinako derived from soybeans with seed coats. In addition, the remainder of the coarsely pulverized product was subjected to air classification to be divided into seed coat and seed seed, and the seed seed was pulverized with a pin mill to prepare a kinako derived from soybean without seed coat.
[0070]
The two kinds of kinako thus obtained were measured for particle size distribution using a SYMPATEC HELOS laser diffraction particle size distribution measuring device manufactured by Nippon Laser Co., Ltd. Table 6 and FIG. 6 show the particle size distribution measurement result of the kina derived from the soybean with seed coat, and Table 7 and FIG. 7 show the particle size distribution measurement result of the kina derived from the soybean without seed coat.
[0071]
As can be seen from FIG. 6, the particle size distribution of the kinako derived from soybeans with seed coats was composed of almost two peaks, and the 50% cumulative diameter was about 57 μm and the 90% cumulative diameter was about 315 μm. On the other hand, as is clear from FIG. 7, the particle size distribution of Kinako manufactured from soybeans from which seed coat has been removed is composed of five continuous peaks, and the 50% cumulative diameter is about 37 μm and the 90% cumulative diameter is about 192 μm. It was.
[0072]
[Table 6]

[0073]
[Table 7]

[0074]
Each of these kinakos was mixed with raw edible soybean oil in an attritor. The mixing ratio was 55% by weight of kinako and 45% by weight of soybean oil. In the first 5 minutes, the kinako and soybean oil were physically mixed and then stirred for 30 minutes to pulverize the particles.
[0075]
The two kinds of the finely ground kinako paste thus obtained all had a uniform and creamy appearance.
[0076]
In addition, for each of the mixture of kinako and soybean oil derived from soybean without seed coat (physically mixed with attritor for 5 minutes, in paste form), and two kinds of kinako finely pulverized paste obtained A part was taken out and the particle size distribution was measured by the method described in Example 1. The results are shown in Tables 8 to 10 and FIGS.
[0077]
From FIG. 8 to FIG. 10, when the kinako and soybean oil derived from seed coat-free soybeans are only physically mixed (see FIG. 8), the particle size distribution of the kinako is as shown in FIG. It was trapezoidal, not much different from the distribution, but in the final two types of finely pulverized paste of Kinako, the particle size distribution of Kinako has only one vertex and is a normal distribution It became clear that it was close to. Moreover, it became clear that the difference in the particle size distribution between the finely ground kinako paste derived from soybean with seed coat (FIG. 9) and the finely ground pulverized paste derived from soybean without seed coat (FIG. 10) was small. .
[0078]
[Table 8]

[0079]
[Table 9]

[0080]
[Table 10]

[0081]
[Example 3]
In Example 2, 1 kg of a mixture of kinako and soybean oil derived from soybean with seed coat (physically mixed for 5 minutes in an attritor, in paste form) was sampled. This and 1 kg of kinako finely pulverized paste derived from soybean with seed coat obtained in Example 2 were each made into a plastic bag (bottom area: 5 cm).²). The height was about 10 cm. When these were allowed to stand at room temperature for 4 days, their state was observed. As for the mixture with kinako soybean oil derived from soybean with seed coat, soybean oil was separated at a height of about 3 cm. The height of the separated soybean oil was about 1 cm in the case of the finely pulverized paste from Kinako. In the former, kinako is in a cake-like shape, and if it was not stirred while warming, the whole did not return to a uniform state. It returned to a uniform state.
[0082]
Similarly, a mixture of kinako and soybean oil derived from soybeans with seed coats and kinako finely pulverized paste derived from soybeans with seed coats were each poured into a plastic container having a diameter of 60 mm so as to have a height of 35 mm. These were preserve | saved in the refrigerator (about 10 degreeC), and those states were observed. The results are shown in Table 11.
[0083]
As is apparent from Table 11, when observed 2 days after the start of storage, the mixture was separated, but the kinako finely ground paste was not separated. When observed 5 days after the start of storage, both were separated, but there was a difference in the degree. After that, the difference in the degree of separation only opened.
[0084]
Further, 16 days after the start of storage, both were taken out, left at room temperature for 1 hour, and stirred with a spoon. The finely ground paste of kinako was almost not cake-like and immediately became a uniform paste. However, the mixture was rough in appearance, agglomerated, and cake-like at the bottom of the container, so it did not return to a uniform paste as a whole.
[0085]
[Table 11]

[0086]
[Example 4]
10 liters of black sesame paste (conventional product) used in Example 1 is put into an attritor, and then kinako derived from soybeans with seed coat used in Example 2 (before mixing with soybean oil, powder) Soybean oil was added to each attritor. Kinako soy oil was used in a weight ratio of 55:45 and a total of 15 liters.
[0087]
The mixture was mixed at a low speed of about 35 rpm for 5 minutes, then switched to a high speed of about 145 rpm and stirred and finely pulverized. The stirring time was 2 hours.
[0088]
The resulting sesame / kinako pulverized paste had a uniform and creamy appearance as a whole.
[0089]
【The invention's effect】
The present invention provides finely pulverized pastes such as sesame seeds and beans that can be easily mixed in various foods and drinks, have a good touch and are excellent in stability. Accordingly, it is possible to provide foods and drinks that have never existed and contain various seeds.
[0090]
In addition, the method of the present invention can provide pastes having various particle size distributions for one type of seed by adjusting the stirring time, and can be specified regardless of whether the seed type is changed or the seed coat is present. A paste having a desired particle size distribution can be provided. Thus, since the application object of the method of the present invention is very wide, foods that could not be conventionally provided in paste form can be provided in paste form.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing the particle size distribution of black sesame paste (conventional product) produced by pulverizing with a coid mill.
FIG. 2 is a graph showing the particle size distribution after black sesame paste (conventional product) is stirred for 15 minutes in a medium stirring mill.
FIG. 3 is a graph showing the particle size distribution after black sesame paste (conventional product) is stirred for 30 minutes in a medium stirring mill.
FIG. 4 is a graph showing the particle size distribution of black sesame paste (conventional product) after stirring for 1 hour with a medium stirring mill.
FIG. 5 is a graph showing the particle size distribution of black sesame paste (conventional product) after stirring for 2 hours with a medium stirring mill.
FIG. 6 is a graph showing the particle size distribution of kinako (powder) derived from soybean with seed coat.
FIG. 7 is a graph showing the particle size distribution of kinako (powder) derived from soybean without seed coat.
FIG. 8 is a graph showing the particle size distribution of a mixture (paste-like) with kinako soybean oil derived from soybean without seed coat.
FIG. 9 is a graph showing the particle size distribution of a finely ground kinako paste derived from soybean with seed coat (stirring time in a medium stirring mill: 30 minutes).
FIG. 10 is a graph showing the particle size distribution of a finely ground kinako paste derived from soybean without seed coat (stirring time in a medium stirring mill: 30 minutes).

Claims

Seed coat derived from the sesame is a raw material, includes only seeds and sesame oil, seed coat with sesame milling paste 50% cumulative diameter of solids (median diameter) is characterized in that it is a a range of 4-15 .mu.m.

Seed coat derived from the sesame is a raw material, includes only seeds and sesame oil, seed coat with sesame milling paste, characterized in that the 90% cumulative diameter solids are 18～90Myuemu.

Seed coat derived from the sesame is a raw material, includes only seeds and sesame oil, and the 90% cumulative diameter of 50% cumulative diameter of solids (median size) is 4~15μm is characterized in that it is a 18~90μm Sesame finely ground paste with seed coat.

A seed coat with sesame milling paste according to any one of claims 1 to 3, characterized by comprising the other seed coat with or seed coat without the seeds crushed or pulverized product of one or more, seed coat with sesame fine Food containing crushed paste.

The sesame finely pulverized paste-containing food with seed coat according to claim 4, wherein the crushed or finely ground product of seed with or without seed coat is Kinako.

A seed-seed crushed paste with seed coat, which is obtained by pulverizing the roasted seed coat with seed coat and adding edible oil as necessary, and contains only seed coat, seed seed and edible oil in a medium stirring mill , Seeds with seed coat characterized by stirring until 50% integrated diameter (median diameter) of solid content is 4 to 15 μm and / or 90% integrated diameter of solid content is 15 to 120 μm A method for producing a finely pulverized paste.

The seed and seed pulverized paste with seed coat according to claim 6, wherein the seed and seed crushed paste contains only seed coat, seed and edible oil derived from the seed seed that is a raw material, and does not contain added edible oil. Method.

The method for producing a seed seed finely ground paste with seed coat according to claim 6, wherein the seed seed ground paste with seed coat is a soybean paste.

The method for producing a seed seed finely ground paste with seed coat according to claim 6 or 7, wherein the seed seed ground seed paste with seed coat is sesame paste.

It is necessary to have at least one seed seed crushed paste with seed coat, which is made by grinding roasted seed coat with seed oil and adding edible oil as necessary, and one or more other seed coat seed seeds with or without seed coat Accordingly, mixing is further performed while adding edible oil to obtain a mixture consisting only of seed coat, seed seed and edible oil, and this mixture is mixed with a medium stirring mill and the 50% integrated diameter (median diameter) of solid content is 4 to 15 μm And / or stirring until the 90% integrated diameter of the solid content becomes 15 to 120 μm.

One or more seed seed crushed paste with seed coat formed by pulverizing the roasted seed coat with seed oil and adding edible oil as necessary is stirred with a medium stirring mill, and with other seed coat or seed coat in the middle of the stirring process One or more pulverized products of seeds and seeds and, if necessary, edible oils are added to obtain a mixture consisting only of seed coat, seeds and edible oils. (Diameter) is 4 to 15 μm and / or stirring is performed until the 90% integrated diameter of solid content is 15 to 120 μm.

The seed and seed pulverized paste with seed coat contains only seed coat, seed seed and edible oil derived from the seed seed which is a raw material, does not contain added edible oil, and does not add edible oil in any step, The manufacturing method of the seed fruit finely ground paste containing foodstuff with a seed coat of 11.

The method for producing a seed seed finely ground paste-containing food with seed coat according to claim 10 or 11, wherein the seed seed ground paste with seed coat is a soybean paste.

The method for producing a seed meal with seed coat fine seed paste with seed coat according to any one of claims 10 to 12, wherein the seed seed coat seed paste with seed coat is sesame paste.

The method for producing a seed-fruited crushed paste-containing food with seed coat according to claim 14, wherein the crushed product of seed coat with or without seed coat is Kinako.

A seed coat-free seed seed pulverized paste obtained by pulverizing roasted seed coat-free seeds and adding edible oil as required, and containing only seed seeds and edible oil in a medium stirring mill Seedless seed seed finely pulverized paste characterized by stirring until the 50% cumulative diameter (median diameter) of 4 to 15 μm and / or the 90% cumulative diameter of solids reaches 15 to 120 μm Manufacturing method.

The method for producing a seed coat without seed coat according to claim 16, wherein the seed coat without seed coat contains only seed seed and edible oil derived from the seed seed used as a raw material, and does not contain added edible oil.

The method for producing a seed coat without seed coat according to claim 16, wherein the seed coat without seed coat is a soybean paste.

The method for producing a seed coat without seed coat according to claim 16 or 17, wherein the seed coat without seed coat is a sesame paste.

It is necessary to have at least one seed coat without seed coat pulverized paste obtained by crushing roasted seed coat without seed coat and adding edible oil as required, and one or more other seed coat with seed coat or seed coat without seed coat. In response to mixing with additional edible oil, and using other seed coats with seed coat, only seed coat, seed seeds and edible oil were used, and only other seed coat seed seeds without seed coat were used. In some cases, a mixture consisting only of seeds and edible oil is obtained, and this mixture is mixed with a medium stirring mill so that the 50% integrated diameter (median diameter) of solids becomes 4 to 15 μm and / or A method for producing a seed-fruit-free seed pulverized paste-containing food, characterized by stirring until the 90% cumulative diameter reaches 15 to 120 μm.

One or more seed coats without seed coat crushed by pulverizing the roasted seed coat seeds and adding edible oil as necessary, with a medium stirring mill, and with other seed coats or seed coats in the middle of the stirring process When seeds with other seed coats are used after adding one or more ground seed seeds and edible oil as required, it consists only of seed coats, seed seeds and edible oil. When only the pulverized product is used, a mixture consisting only of seed and edible oil is obtained, and this mixture is mixed with a medium stirring mill, and the 50% integrated diameter (median diameter) of the solid content is 4 to 15 μm, And / or stirring until the 90% integrated diameter of the solid content is 15 to 120 μm.

The seed coat without seed coat includes only seed seeds and edible oil derived from seed seeds as a raw material, does not include edible oil added, and does not add edible oil in any step. The manufacturing method of the seed seedless seed seed finely pulverized paste containing food as described.

The method for producing a seed coat-free seed seed finely pulverized paste-containing food according to claim 20 or 21, wherein the seed coat-free seed seed pulverized paste is a soybean paste.

The method for producing a food product containing seed coats without seed coats according to any one of claims 20 to 22, wherein the seed coats without seed coats are sesame paste.

The method for producing a seed coat-free seed seed finely pulverized paste-containing food according to claim 24, wherein the ground product of seed coat with or without seed coat is Kinako.