JP3699309B2 - サイアミーズ型シリンダブロックの構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多気筒内燃機関におけるシリンダブロックのうち、相隣接するシリンダボア間の部分を共通のシリンダ壁に構成して成るいわゆるサイアミーズ型のシリンダブロックにおいて、その構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、このサイアミーズ型シリンダブロックにおいては、各シリンダボア間の間隔を狭くできる分だけ内燃機関の小型・軽量化を図ることができるが、その反面、各シリンダボア間の共通シリンダ壁の部分における冷却性が低下することになる。
【0003】
そこで、従来は、前記共通シリンダ壁の部分に、前記各シリンダボア列の左右両外側に形成されている両冷却水ジャケットの相互間を連通する冷却水通孔を、斜め下向きに傾斜して穿設することにより、前記共通シリンダ壁の部分における冷却性を確保するように構成している(例えば、実開昭59−127852号公報、特開平7−224716号公報等参照)。
【0004】
この場合、前記共通シリンダ壁の部分に対する冷却水通孔は、当該冷却水通孔を穿設するためのドリルを前記両冷却水ジャケットのうち一方の冷却水ジャケットがシリンダブロックの上面に対して開口する部分から回転しながら斜め下向きに傾斜して進入することによって穿設される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記両冷却水ジャケットの外側のうち各シリンダボア間の部分には、シリンダブロックに対するシリンダヘッド締結用のヘッドボルトが螺合するボス部が一体的に設けられていることにより、前記冷却水通孔を傾斜して穿設加工するドリルは、このボス部に接当することなくこれを避けるように進入することが必要であり、このためには、当該ドリルにおけるシリンダブロックの上面に対する進入角度を大きくしなければならず、従って、この冷却水通孔における長さが長くなるから、当該冷却水通孔を、ドリルにて傾斜して穿設することに要する時間が長くなるばかりか、当該冷却水通孔を穿設中にドリルが折れることが多発するという問題があった。
【0006】
さりとて、両側におけるヘッドボルト用のボス部を、外側にずらせた部位に配設することは、その分だけ内燃機関の大型化を招来することになる。
【0007】
本発明は、この問題を、内燃機関の大型化を招来することなく解消することを技術的課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本発明は,
「シリンダブロックのうち各シリンダボア間の部分を共通のシリンダ壁に構成する一方,前記シリンダブロックの上面のうち前記共通シリンダ壁の左右両側の部位に冷却水ジャケットの開口孔を,この両開口孔より更に外側部位にヘッドボルト用ボス部を配設し,且つ,前記共通シリンダ壁に,左右両冷却水ジャケットの相互間を連通する冷却水通孔を,前記両開口孔のうち一方の開口孔から斜め下向きに傾斜して穿設して成るものにおいて,
前記ヘッドボルト用ボス部のうち開口孔に隣接する部分に,当該部分のうち前記シリンダヘッドの上面に対する角部のみを切除するようにした切欠部を設ける。」
という構成にした。
【0009】
【発明の作用・効果】
このように、ヘッドボルト用ボス部のうち開口孔に隣接する部分に、切欠部を設けることにより、前記冷却水通孔をドリルにて傾斜して穿設するとき、このドリルがヘッドボルト用ボス部に接当することを、前記切欠部にて回避することができるから、この分、前記ドリルにおけるシリンダブロックの上面に対する進入角度を小さくすることができ、ひいては、前記共通シリンダ壁に傾斜して穿設する冷却水通孔の長さを、前記ヘッドボルト用ボス部を外側にずらせることなく、短くすることができる。
【0010】
また、前記ヘッドボルト用ボス部のうち開口孔に隣接する部分に切欠部を設けたことにより、このヘッドボルト用ボス部が冷却水ジャケット内における冷却水に対して接触する面積を前記切欠部にて増大できる。
【0011】
従って、本発明によると、内燃機関の大型化を招来することなく、共通シリンダ壁の部分に冷却水通孔をドリルにて穿設することに要する時間を短くできると共に、ドリルが折れることを低減でき、しかも、冷却水ジャケットによる冷却性能を向上できる効果を有す。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1及び図2の図面について説明する。
【0013】
この図において符号1は、相隣接するシリンダボア2間の部分を共通のシリンダ壁3に構成して成るサイアミーズ型シリンダブロックを示す。
【0014】
このシリンダブロック1の内部には、前記各シリンダボア2の左右両側に冷却水ジャケット4a,4bが形成され、また、このシリンダブロック1の上面1aのうち前記共通シリンダ壁3の左右両側の部位には、前記冷却水ジャケット4a,4bの開口孔5a,5bが開口しており、更にまた、この両開口孔5a,5bより外側の部位には、シリンダブロック1に対してシリンダヘッド(図示せず)を締結するヘッドボルト6が螺合する雌ねじ孔7を有するボス部8a,8bが設けられている。
【0015】
そして,前記共通シリンダ壁3に,左右両冷却水ジャケット4a,4bの相互間を連通する冷却水通孔9aを,小径dのドリルAを使用して,前記両開口孔5a,5bのうち一方の開口孔5aから斜め下向きに傾斜して穿設するに際して,この一方の開口孔5aの外側に位置する一方のボス部8aのうち前記一方の開口孔5aに隣接する部分に,直径DのドリルB又はエンドミルを使用した座ぐり加工にて切欠部10aを刻設することにより,前記一方のボス部8aのうち前記一方の開口孔5aに隣接する部分に,当該部分のうち前記シリンダヘッド1の上面1aに対する角部のみを切除するようにした切欠部10aを設ける。
【0016】
なお,図面は,前記冷却水通孔9aに対してX字にクロスする冷却水通孔9bを,小径dのドリルAを使用して,前記両開口孔5a,5bのうち他方の開口孔5bから斜め下向きに傾斜して穿設する場合を示し,この場合には,この他方の開口孔5bの外側に位置する他方のボス部8bのうち前記他方の開口孔5bに隣接する部分にも,同様に,直径DのドリルB又はエンドミルを使用した座ぐり加工にて切欠部10bを刻設することにより,前記他方のボス部8bのうち前記他方の開口孔5bに隣接する部分に,当該部分のうち前記シリンダヘッド1の上面1aに対する角部のみを切除するようにした切欠部10bを設ける必要がある。
【0017】
ところで、共通シリンダ壁3に冷却水通孔9a,9bを、小径dのドリルAを使用して、前記両開口孔5a,5bから斜め下向きに傾斜して穿設するに際して、図3に示すように、この開口孔5a,5bの外側におけるボス部8a,8bに切欠部10a,10bが設けられていないときには、冷却水通孔9a,9bを穿設加工するドリルAは、このボス部8a,8bに接当しないようにすることのために、当該ドリルAにおけるシリンダブロック1の上面1aに対する進入角度θを大きくしなければならから、前記冷却水通孔9a,9bにおける長さが長くなるのである。
【0018】
これに対して、前記したように、ボス部8a,8bのうち開口孔5a,5bに隣接する部分に切欠部10a,10bを設けた場合には、前記冷却水通孔9a,9bをドリルAにて傾斜して穿設するとき、このドリルAがボス部8a,8bに接当することを、前記切欠部10a,10bにて回避することができるから、この分、前記ドリルAにおけるシリンダブロック1の上面1aに対する進入角度θを小さくすることができ、ひいては、前記共通シリンダ壁3に傾斜して穿設する冷却水通孔9a,9bの長さを短くすることができるのであり、この切欠部10a,10bを設けることにより、ボス部8a,8bが冷却水ジャケット4a,4b内における冷却水に対して接触する面積を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す要部拡大平面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】本発明に至る以前を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック
2 シリンダボア
3 共通シリンダ壁
4a,4b 冷却水ジャケット
5a,5b 冷却水ジャケットの開口孔
8a,8b ヘッドボルト用ボス部
9a,9b 冷却水通孔
10a,10b 切欠部
Claims (1)
- シリンダブロックのうち各シリンダボア間の部分を共通のシリンダ壁に構成する一方,前記シリンダブロックの上面のうち前記共通シリンダ壁の左右両側の部位に冷却水ジャケットの開口孔を,この両開口孔より更に外側部位にヘッドボルト用ボス部を配設し,且つ,前記共通シリンダ壁に,左右両冷却水ジャケットの相互間を連通する冷却水通孔を,前記両開口孔のうち一方の開口孔から斜め下向きに傾斜して穿設して成るものにおいて,
前記ヘッドボルト用ボス部のうち開口孔内に隣接する部分に,当該部分のうち前記シリンダヘッドの上面に対する角部のみを切除するようにした切欠部を設けたことを特徴とするサイアミーズ型シリンダブロックの構造。
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