JP3693766B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、核磁気共鳴(以下、NMRと略記する)現象を利用して被検体の所望部位の断層画像を得る磁気共鳴イメージング(以下、MRIと略記する)装置に関し、特に血管系の走行を描出する際に心拍動に起因する血流速の変化の影響を受けにくいMRアンジオグラフィ(以下、MRAという)計測方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従米の技術】
MRI計測は、被検体組織を構成する原子核スピンを高周波磁場を印加することによって励起し、それによってスピンが発生するNMR信号を計測し、スピンの空間分布やスペクトルを描画する。この際、NMR信号に位置情報を付与するために傾斜磁場が印加される。このようなMRI計測で対象とする原子核スピンは通常水素原子の原子核スピンであり、組織を構成するスピンは静止しているのに対し、血流を構成するスピンは移動する。このことを利用して、MRI装置における血流描画法(MRA)が種々開発されている。
【0003】
血流描画法としては、スライス面への流入効果を用いたタイムオブフライト(Time-of-Flight:TOF)法、血流による位相拡散の有無を用いて差分を行なうフェイズセンシティブ(Phase-sensitive:PS)法、血流による位相拡散の極性を反転し、差分を行うフェイズコントラスト(Phase-contrast:PC)法、3種類の方法が主に用いられている。
【0004】
後二者は、傾斜磁場を印加したときに、血流のような移動スピンがその移動速度に関連した位相変化を受けることを利用したもので、PS法では信号計測時に静止スピンの位相と移動スピンの位相が揃わないように傾斜磁場を印加するシーケンス(ディフェイズシーケンス)と、信号計測時に静止スピンの位相と移動スピンの位相が揃うように傾斜磁場を印加するシーケンス(リフェイズシーケンス)とを組合せ両者の差分をとって血流部分を描画するものである。またPC法は、血流の方向に極性の異なる傾斜磁場(フローエンコード傾斜磁場という)を印加するシーケンスを動作させて取得したデータの差分をとるもので、6個のシーケンスを動作させることにより3軸についてのデータを得ることができる。また4個のシーケンスの組合せで3軸についてのデータを得る方法も提案されている。
【0005】
ところで心拍動に応じて特に動脈系の血流速度が変化することは周知の事実であるが、血流速度の変化は上記MRA計測においては血流信号強度の変化をもたらす。特にPC法、PS法においては、移動スピンの速度の変化に応じて位相にも変化が生じるため、結果的に差分信号強度の変化に結び付く。しかし従来の計測方法では、一連の計測をこの心拍動周期とは無関係に行っていたために、どの心時相でエコー信号を収集し、計測空間(データが配列される空間:k空間ともいう)のどの成分を埋めていくのかによって、得られる画像のコントラストが変化したり、アーチファクト等の原因となっていた。
【0006】
すなわち、スピンの位相は傾斜磁場の印加によって与えられる位置情報であり、本来、実空間の位置に依存(磁場中心からの距離に比例)し、各位相エンコードステップで一定であるべきである。しかし血流を構成するスピンは、心拍動により周期的に変動する回転を与えられるために、血流信号に対して与えられる位置情報がエンコードステップ毎に異なることとなり、結果として血流信号は一箇所に結像せず位相方向に流れたアーチファクトとなって現われる。特にPC法やPS法の場合は、定常流に対して速度に比例した位相回転を与えるフローエンコードパルスまたはディフェイズパルスを印加するため、この問題は顕著である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような心拍動によって生じる信号強度の変化やアーチファクトを防止するために、心電同期計測を行うことが有効であることが知られている。図10はPS法のシーケンスに心電同期計測を適用したもので、このシーケンスでは、1心周期でリフェイズシーケンスを繰り返し、次の心周期でディフェイズシーケンスを繰り返し、2心周期で1位相エンコードステップの1組のデータを取得する。この心電同期計測は常に所定の心時相のみで1画像のためのデータを収集し、同一心時相のデータでk空間を埋めている。従って、図10の計測では各心時相(1〜L心時相までのL枚)の画像を得ることができ、画像コントラストの不均一やアーチファクトのない画像を得ることができる。
【0008】
しかしこの計測では、2心周期で1位相エンコードステップの計測を行うため、1枚の画像を構成するため必要な位相エンコードステップ数(J)を得るためには、その2倍(2J)の心周期分のシーケンスの繰り返しが必要となる。従って1心周期を約1秒、Jを256とすると1回の計測に約8.5分(=256×2÷60)を要することになる。またPC法では、6又は4個の異なる種類のシーケンスを組合せて1位相エンコードについての1組のデータを得るようにしているので、計測時間は更に長くなる。このため三次元撮像に上述の心電同期を適用することは実用上は不可能であったり、二次元の撮像のみに限定される結果となっていた。
【0009】
そこで本発明は、撮像時間の延長を抑えて安定した画像を得ることの可能なMRA計測方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるMRA計測方法においては、画像のコントラストはk空間における低域データ(中央部のデータ)によって支配され、画像上の微細な空間変化は高域データ(周辺部データ)によって支配されることに着目し、各心時相において計測される信号を、コントラストに与える影響を考慮してk空間に配置し、1枚の画像を構成するようにしたものである。
【0011】
このため、本発明のMRI装置は、MRアンジオグラフィ計測シーケンスの実行の際に、被検体の心電図または脈波信号を参照して、エコー信号毎に印加される位相エンコード傾斜磁場の印加順序を制御する。心電図または脈波信号を参照することにより、1心周期の各心時相で計測される信号を、所定のk空間配置となるように位相エンコードを付与することができる。これにより例えば血流速が最も速くなる心時相で取得された信号は、画像のコントラストに影響の少ない高周波領域に配置し、血流速が遅い心時相で取得された信号は、画像のコントラストに影響を与える低周波領域に配置し、1心周期で計測されたほぼ全ての信号を1枚の画像用に用いることができる。
【0012】
本発明が好適に適用されるMRA計測法は、血流に対してそれぞれ異なる位相回転を与える複数(N個)の基本シーケンスの組み合わせで構成され、基本シーケンス数(N)と同数のデータセット間の演算により血管画像を作成するMRA計測であり、特に直交三軸の傾斜磁場の印加方向に沿った血液の移動速度に比例して各々極性の異なる位相シフトを生じさせる各軸一対のフローエンコードパルスを有する合計6種の基本シーケンスを繰り返して、6セットのデータセットを取得し、各々2セットずつの演算により3軸それぞれの血流を検出するPC法、直交三軸に同時に印加されるフローエンコードパルスの極性の組合せが全て異なる合計4種の基本シーケンスを繰り返し、4セットのデータセットを取得し、4セット間の演算により3軸それぞれの血流を分離検出するPC法、或いは直交三軸の1軸以上に少なくとも1次の位相戻しを行うフローリフェイズ傾斜磁場パルスを有するリフェイズシーケンスと、同じ軸方向に1次項以上の位相拡散を与えるフローディフェイズ傾斜磁場パルスを有するディフェイズシーケンスの2種の基本シーケンスを繰り返し、2セットのデータセットを取得し、2セット間の差分演算により血流を検出するPS法に適用される。
【0013】
上記PC法やPS法は、血流速による位相回転が静止スピンと異なることを利用して差分信号から画像を再構成する計測法であるため、心拍動による血流の変化を考慮したk空間配置とすることにより、フローアーチファクトの影響を除くことができる。
【0014】
本発明のMRI装置において好適には、基本シーケンスの動作時において、心電図または脈波信号におけるR波等のトリガ信号に同期して、1心周期内の拡張期に相当する時相でk空間低域のデータ収集を行い、収縮期に相当する時相でk空間高域のデータ収集を行うよう、位相エンコード傾斜磁場の印加順序及びk空間におけるデータ配列を制御する。
【0015】
一般に拡張期は比較的血流速が遅く、この時相において取得されたデータをコントラストへの寄与が大きいk空間低域に配置する。また収縮期は比較的血流速が速く、この時相において取得されたデータをコントラストへの寄与の少ないk空間高域に配置する。これにより、相対的に流速が遅くかつ空間的に低周波成分を有する主幹動脈のコントラストに影響を与える成分をより低速流として捉え、相対的に流速が速くかつ空間的に高周波成分を有する末梢動脈のコントラストに影響を与える成分を高速流として捉えることができる。流速検出のダイナミックレンジを狭くし、血流検出感度を高めることができる。
【0016】
本発明のMRI装置は、より具体的には1)心電図または脈波信号におけるR波等のトリガ信号の受信時から次のトリガ信号までの期間を1心周期として、第1の心周期において第1の基本シーケンスを位相エンコードステップを変化させながら、所定のステップ数(L)分実行し、2)引き続く第2の心周期において同ステップ数分の第2の基本シーケンスを動作させ、3)同様にして基本シーケンスを変えながら第N心周期まで実行し、4)以下1)から3)までを1サイクルとして、未実行の位相エンコードステップで第1〜第N基本シーケンスを動作させることを繰り返し、5)M回のサイクル終了時に、N個の基本シーケンスの各々に対してM心周期分のデータ収集を行い、L×Mステップの位相エンコードデータを得る。この際、1心周期内の拡張期に相当する時相でk空間低域のデータ収集を行い、収縮期に相当する時相でk空間高域のデータ収集を行うよう、位相エンコード傾斜磁場の印加順序及びk空間におけるデータ配列を制御する。
【0017】
この場合、1心周期内で計測されるエンコードステップ数(L)を最短の心周期で設定するとすると、エンコードステップ数(L)を実行するデータ計測期間に対し、心周期の変動により計測余裕時間が生じる。本発明の好適な態様では、この計測余裕時間で、k空間の特定周波数域のデータを収集し、この特定周波数域のデータを本来のデータ計測期間に計測された同周波数域のデータと加算平均処理を行う。これにより計測データの信号/雑音強度比を改善することができる。
【0018】
【発明の実施の態様】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図2は本発明による磁気共鳴イメージング装置の全体構成を示すブロック図である。この磁気共鳴イメージング装置は、核磁気共鳴(NMR)現象を利用して被検体の断層像を得るもので、静磁場発生磁石2と、磁場勾配発生系3と、送信系5と、受信系6と、信号処理系7と、シーケンサ4と、中央処理装置(CPU)8とを備えている。
【0020】
静磁場発生磁石2は、被検体1の周りにその体軸方向または体軸と直交する方向に均一な静磁場を発生させるもので、上記被検体1の周りのある広がりをもった空間に永久磁石方式または常電導方式あるいは超電導方式の磁場発生手段が配置されている。
【0021】
磁場勾配発生系3は、X、Y、Zの三軸方向に巻かれた傾斜磁場コイル9と、それぞれの傾斜磁場コイルを駆動する傾斜磁場電源10とから成り、後述のシーケンサ4からの命令に従ってそれぞれのコイルの傾斜磁場電源10を駆動することにより、X、Y、Zの三軸方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzを被検体1に印加するようになっている。この傾斜磁場の加え方により被検体1に対するスライス面を設定することができる。また本発明のMRA計測において傾斜磁場コイルは血流スピンに所定軸の位相回転を与えるフローエンコード傾斜磁場を形成する。
【0022】
シーケンサ4は、被検体1の生体組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴を起こさせる高周波磁場パルスをある所定のパルスシーケンスで繰り返し印加するもので、CPU8の制御で動作し、被検体1の断層像のデータ収集に必要な種々の命令を、送信系5及び磁場勾配発生系3並びに受信系6に送るようになっている。本発明において、シーケンサ4は、TOF法、PC法、PS法等のMRアンジオグラフィ計測シーケンスを起動する。
【0023】
送信系5は、シーケンサ4から送り出される高周波パルスにより被検体1の生体組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波磁場を照射するもので、高周波発振器11と変調器12と高周波増幅器13と送信側の高周波コイル14aとから成り、高周波発振器11から出力された高周波パルスをシーケンサ4の命令にしたがって変調器12で振幅変調し、この振幅変調された高周波パルスを高周波増幅器13で増幅した後に被検体1に近接して配置された高周波コイル14aに供給することにより、電磁波が被検体1に照射されるようになっている。
【0024】
受信系6は、被検体1の生体組織の原子核の核磁気共鳴により放出されるエコー信号(NMR信号)を検出するもので、受信側の高周波コイル14bと増幅器15と直交位相検波器16と、A/D変換器17とから成り、送信側の高周波コイル14aから照射された電磁波による被検体1の応答の電磁波(NMR信号)は被検体1に近接して配置された高周波コイル14bで検出され、増幅器15及び直交位相検波器16を介してA/D変換器17に入力してディジタル量に変換され、さらにシーケンサ4からの命令によるタイミングで直交位相検波器16によりサンプリングされた二系列の収集データとされ、その信号が信号処理系7に送られるようになっている。
【0025】
この信号処理系7は、CPU8と、磁気ディスク18及び磁気テープ19等の記録装置と、CRT等のディスプレイ20とから成り、CPU8でフーリエ変換、補正係数計算、像再構成等の処理を行い、任意断面の信号強度分布あるいは複数の信号に適当な演算を行って得られた分布を画像化してディスプレイ20に断層像として表示するようになっている。
【0026】
なお、図2において、送信側及び受信側の高周波コイル14a、14bと傾斜磁場コイル9は、被検体1の周りの空間に配置された静磁場発生磁石2の磁場空間内に設置されている。
【0027】
また本発明においては、心電同期計測を可能とするために、被検体に取り付けた心電検出計31で検出された心電図に基づき、必要な波形データ或いはトリガ信号をシーケンサ4に送出する心電計30が備えられている。シーケンサ4は心電計30からのデータ或いはトリガ信号を受信してMRA計測シーケンスを起動し、心時相情報を参照して位相エンコードステップを制御する。
【0028】
次にこのようなMRI装置を用いた本発明のMRA計測法について説明する。MRA計測シーケンスとしては、TOF法、PC法、PS法等公知のシーケンスが可能であるが、ここでは最も効果的で且つ簡素なPS法に適用した場合の実施例について説明する。
【0029】
図1は、本発明によるMRA計測法の一例であるPS法MRA計測シーケンスを模式的に示したタイミング線図及びk空間データ配列を示したものである。図1において、ECGは心電図を示し、本実施例においては、心電計30からのR波をトリガ信号として2種の基本シーケンス、リフェイズシーケンス及びディフェイズシーケンスを起動する。
【0030】
ディフェイズシーケンスは、例えば図3(a)に示すようにエコー信号Eの計測の際に、静止スピンと移動スピンとの位相が揃わないようにリードアウト傾斜磁場を印加するシーケンスで、一方リフェイズシーケンスは、図3(b)に示すように負方向のリードアウト傾斜磁場A、Bを追加することにより、エコー信号Eのピークに一致して静止スピンと移動スピンとの位相が揃うようにしたシーケンスである。リフェイズシーケンスでは、静止部分についてはディフェイズシーケンスで得られる信号強度と等強度の信号が得られ、移動磁化の存在部位では、位相拡散による信号の欠損を抑え、ディフェイズシーケンスより高い信号が得られる。従って、図4に示すように、ディフェイズシーケンスで計測したディフェイズ画像I1と、リフェイズシーケンスで計測したリフェイズ画像I2との差をとって差分画像I3を得ることにより、例えば血管内の血流のような移動部分21のみを画像化することができる。尚、図3(a)及び(b)ではエコー信号を得るためにスピンエコー法を採用したものを示したが、180゜パルスの照射を必要としないグラディエントエコー(GE)法を採用してもよく、その場合、短時間でエコー信号を計測することができることから好ましい。
【0031】
また図3(a)及び(b)では、エコー信号に位相エンコードする位相エンコード傾斜磁場が省略されているが、これら基本シーケンスはその繰り返し毎に異なる磁場強度の位相エンコード方向傾斜磁場が印加される。
【0032】
本発明のMRA計測シーケンスでは、このような2種の基本シーケンスを、それぞれ1心周期内で所定の位相エンコードステップ数繰り返し、心周期毎に異なる基本シーケンスを実行する。即ち、まず、第1のR波の受信によってMRA計測シーケンスが起動されると次のトリガ信号までの第1心周期において第1の基本シーケンスに当たるリフェイズシーケンスを実行する。このリフェイズシーケンスは、各心時相に応じて位相エンコードステップを変化させながら、所定のステップ数例えばL回分実行する。引き続く第2の心周期において、第2の基本シーケンスに相当するディフェイズシーケンスをリフェイズデータを収集したのと同じ位相エンコードステップで同一心時相のデータ収集を行う。この2心周期分の計測を1サイクルとし、画像を構成するのに必要な計測マトリクス数(k空間におけるky方向のデータ点数)が得られるまで繰り返す。計測マトリクス数をJとし、心時相数(1心周期のステップ数)をLとすると、繰り返し回数MはM=J/Lとなる。この場合、2心周期分の計測を1サイクルとしているので合計2M心周期分の計測を行うことになる。
【0033】
この場合、位相エンコードステップは、初期値aとして次式で求められる値を用い、心時相毎にMステップづつ減じたステップの位相エンコードを与えて繰り返す。
【0034】
a=[(J−M)/2]+1
このように位相エンコードされた信号は、心時相の1から{(L/2)+1}までのデータがk空間上の低域から順に高域に配置され、さらに心時相の{(L/2)+1}からLまでのデータが高域から低域に配置されることになる。
【0035】
同様に次の心周期ではディフェイズシーケンスが同じ位相エンコードステップで繰り返し実行され、k空間に配置される。これら2つの基本シーケンスの繰り返しからなる1サイクル分の計測が終了した後、位相エンコードステップを1加算し、同様の計測を繰り返すことにより、k空間の測定データが埋められる。
【0036】
このような位相エンコードステップとすることにより、1心周期内で取得されたデータのうち、比較的血流速の遅い拡張末期データをコントラストへの寄与が大きい低周波領域に配置し、血流速の速い収縮期データを高周波領域に配置することになる。
【0037】
図5に、6サイクル分(M=6)、即ち12心周期の計測で10心時相(L=10)/心周期のデータを収集する場合を示した。この計測の場合、リフェイズ/ディフェイズ各々60(L×M)位相エンコードステップの計測データを得ることができる。これにより、同一スライスに対してリフェイズ/ディフェイズ各1枚の画像(位相エンコード方向に60マトリクス分の分解能を有する画像)を作成できる計測データが揃ったことになる。
【0038】
尚、図5では計測データのk空間配置としてky方向(上下方向)に中央から上に1から6心時相まで、最下行から中央方向に6から10心時相まで配置し、また1つの心時相内では上から下に心周期の番号が大きくなるように配置されているが、これら心時相及び心周期のどちらか一方または両方の順序が逆転した配置であっても同様の効果が得られる。即ち、中央から下に1から6心時相まで、最上行から中央方向に6から10心時相まで配置してもよく、また1つの心時相内では下から上に心周期の番号が大きくなるように配置してもよい。
【0039】
ところで図5では簡単のため、位相エンコードステップ数60の場合を示したが、実際の計測においては、位相エンコードステップ数としては2のべき乗の数値が用いられることが多い。例えば位相エンコードステップ数が256の場合、16心周期(8サイクル分)で32心時相/心周期のデータを収集することで、リフェイズ/ディフェイズ各々256位相エンコードステップの計測データを得ることが可能である。この場合、1心周期がほぼ1秒(心拍数:60BPM)として16秒で2次元のPS−MRアンジオグラムを作成することができる。従って、3次元計測の場合でも実用的な時間でMRアンジオグラムを作成できる。
【0040】
信号処理系7はこのように取得された2つの計測データを用いて、図4に示すように再構成演算、具体的には複素数領域(振幅及び位相)での差分処理により、被検体の血流部分のみの画像I3を再構成する。この画像の各画素の強度はその位置における速度を反映したものとなっている。
【0041】
尚、以上の実施例においては、MRA計測シーケンスの起動の際に参照する同期信号源として、心電図のR波を用いた場合を説明したが、心拍動の情報を現わすものであれば脈波信号や心音図など心電図以外のものを用いても構わない。
【0042】
また以上の実施例では、各心周期に同数の心時相分のデータを計測する場合について説明したが、一般に心周期の長さは一定ではないので、完全に同期計測するためには、1心周期の8〜9割程度の心時相のみ計測を行い、次の心周期までに余裕時間を持つ必要がある。このような余裕時間を持つことにより、各心周期毎に計測タイミングを決定する心時相とシーケンスの起動とを厳密に同一のタイミングとすることができる。
【0043】
しかし、一般に計測の対象は心時相に応じて形態的に変化するものではなく、流速のみが変化するものであるので、計測タイミングを決定する心時相は各心周期毎に厳密に同一のタイミングでなくても30ms程度以下の範囲でずれていても構わない。この程度のずれであれば画像に与える影響を無視できる。
【0044】
特に図1のリフェイズ/ディフェイズシーケンスをGE系の繰り返し時間TRの短いシーケンスで行う場合には、定常状態を壊さないように、一定の繰り返しタイミングでRF励起を行う必要がある。この場合には、完全に同期をとることはできないが、上述したように30ms以下のずれは許容でき、しかもこの場合、TRが30ms以下と短いためにずれ量もそれ以下となり、流速の変化量も問題とならない程小さい。
【0045】
また心周期の変動に伴って生じる余裕時間においても定常状態を保つためにRF励起を行い、この余裕時間で計測されたデータを加算処理することも可能である。そのような実施例を図6に示した。ここでは、所定の時相数(L)分のデータ収集を終えた後、次のトリガ信号を検出するまで、基本シーケンスを繰り返す。図示する例では、第1心周期ではL心時相分のリフェイズシーケンスによる計測の後、3回の計測が行われ、第2心周期では同様にL心時相分のディフェイズシーケンスによる計測の後、1回の計測が行われ、更に第3、第2M心周期では正規の計測後2回の計測が行われている。
【0046】
この際、この余裕時間の計測における位相エンコードステップは、低周波域位相エンコードa*(a〜a+Mの範囲の何れかの位相エンコードステップ)とすることが好ましい。この余裕時間で計測されたデータは、その前後の時相(1又はL)において正規に取得した同じ位相エンコードの計測データと加算平均処理を行う等の処理を加えることによって、画像のS/Nを改善することができる。
【0047】
データの加算をする場合、リフェイズ/ディフェイズデー夕間で不公平が生じないよう、処理に用いるデータ行数は計測シーケンス全体で同一にすることが好ましい。図示する例では、第1心周期の余裕時間で計測された3つのデータのうち、1つのみを採用することにより、全体として同一のデータ数とする。
【0048】
また以上の実施例では、本発明のMRA計測をPS法に適用した場合を説明したが、PC法においても全く同様に適用できる。
【0049】
よく知られているようにPC法では、図7に示すようなフローエンコードパルスと呼ばれる正負1対の傾斜磁場パルスを印加する。その印加順序によって、血流内のスピンは、流速に応じた位相回転φf-またはφf+を受ける。従って、極性の異なるフローエンコードパルスを交互に印加し得られる信号の複素差分を取ることにより、位相回転を受けない静止部分の信号は除去され、血流信号のみ検出される。この場合、得られる信号強度は流速に依存して変化し、φf-とφf+の位相差がπとなる流速を有するとき信号強度は最大となる。従って直交座標系の任意の一軸に、正極性のフローエンコードパルスを有するシーケンスと負極性のフローエンコードパルスを有するシーケンスを動作させ取得したデータの差分演算を行なえば、その一軸方向に沿って流れる血流を抽出することができる。これを三軸全てについて、すなわち図8に示すような6個のシーケンスを動作させることにより、全方向の血流を抽出することができる。
【0050】
このような6個のシーケンスを動作させるPC法に本発明を適用する場合には、6個のシーケンスを基本シーケンスとして、1心周期毎に第1の基本シーケンスを所定回数(L回)繰り返し、6心周期でそれぞれについてL個のデータを取得する。このような6心周期の計測を1サイクルとしてMサイクル繰り返し、最終的に6×M心周期の計測を行い、6セットのデータセットを得る。これら6セットのデータのうち、それぞれ同軸の逆極性のフローエンコードを用いた2セットのデータについて差分演算し、その軸についての血流データを得る。
【0051】
この場合にも、各時相における位相エンコードステップは、図1に示すPS法の場合と全く同様に、第1心時相のデータをk空間の中央として、第2、第3・・・心時相のデータを順次ky方向の上或いは下に配置し、L心時相がk空間の中央付近に戻るように付与する。これにより比較的血流速の遅い拡張末期データをコントラストへの寄与が大きい低周波領域に配置し、血流速の速い収縮期データを高周波領域に配置することができる。
【0052】
またPC法は図9に示すように、1個のリファレンスシーケンスと3軸について負のフローエンコードシーケンス(合計4個)の組み合わせで、3軸方向の血流を検出できる方法がある。このような4個のシーケンスの組み合わせによるPC方法の場合にも、基本シーケンス数が異なるのみで、上述した6個を基本シーケンスとするPC法と同様にして、本発明のMRAを適用することができる。
【0053】
この場合には4心周期の計測を1サイクルとしてMサイクル繰り返し、最終的に4×M心周期の計測を行い、4セットのデータセットを得る。これら4セットのデータのうち、リファレンスのデータと各軸についてのシーケンスのデータとをそれぞれ差分演算することによって、各軸についての血流データを得ることができる。
【0054】
このようなPC法では、1心周期を約1秒、サイクル数を8回とした場合、6基本シーケンスの場合48秒で、4基本シーケンスの場合32秒で2次元のアンジオグラムを形成できる。
【0055】
尚、本発明をPC法に適用する場合にも、PS法と同様、同期のタイミングに若干のずれがあってもよく、また余裕時間で計測されたデータを加算することも可能である。
【0056】
【発明の効果】
本発明は、血流スピンに位相回転を与える傾斜磁場パルスの印加を含むMRA計測において、被検体の心電図または脈波信号を参照して、複数のエコー信号毎に印加される位相エンコード傾斜磁場の印加順序を制御するようにしたので、1心周期内で計測されるデータを1枚の画像構成のために使用でき、撮像時間をほとんど延長することなく、しかもフローアーチファクトを抑制することができる。また幅広い血流速の範囲をカバーすることができ、血流描出能を高めることができる。特に二次元計測の場合はPS法で20秒以下程度、PC法で40秒以下程度の計測時間で撮像を行うことができる。
【0057】
本発明は上述した血流スピンに位相回転を与える傾斜磁場パルスを含むPC法、PS法に適用して上述の効果を得ることができるが、それ以外の血流描画法(TOF法)にも適用することは可能であり、この場合にも心拍動の影響の少ない画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例であるPS法MRA計測法におけるパルスシーケンスの基本的構成およびk空間上のデータ配列の説明図
【図2】本発明の核磁気共鳴イメージング装置の全体構成を示すブロック図
【図3】(a)はPS法におけるディフェイズシーケンスを示す図、(b)はリフェイズシーケンスを示す図
【図4】PS法における画像再構成法を示す説明図
【図5】本発明におけるk空間へのデータ配置方法を示す説明図
【図6】本発明の別の実施例におけるパルスシーケンスの基本的構成およびk空間上のデータ配列の説明図
【図7】PC法におけるフローエンコードパルスの印加パターンを示す図
【図8】PC法の6回計測法のパルスシーケンスを示す模式図
【図9】PC法の4回計測法のパルスシーケンスを示す模式図
【図10】従来の心電同期MRアンジオグラフィ計測法におけるパルスシーケンスの全体を様式的に表わしたタイミング線図
【符号の説明】
1・・・被検体
2・・・静磁場発生磁石
3・・・磁場勾配発生系(傾斜磁場発生手段)
4・・・シーケンサ
5・・・送信系
6・・・受信系
7・・・信号処理系
8・・・CPU
9・・・傾斜磁場コイル(傾斜磁場発生手段)
14a・・・送信側の高周波コイル
14b・・・受信側の高周波コイル
Claims (5)
- 被検体の周期運動する移動部分を含む所望の領域から所定のシーケンスに基づいて画像再構成に必要なk空間データを計測する計測制御手段と、前記運動周期の所定のタイミングを検出する検出手段と、前記k空間データに基づいて前記移動部分を画像化する信号処理手段とを備えた磁気共鳴イメージング装置において、
前記計測制御手段は、前記所定のタイミングに基づいて前記移動部分の移動速度が増加していく第1の時相と、前記移動部分の移動速度が低下していく第2の時相を判定すると共に、前記第1の時相では前記k空間の低域から高域に向けてデータを計測し、前記第2の時相では前記k空間の高域から低域に向けてデータを計測することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
前記シーケンスは、前記移動部分に異なる位相変化を与える第1のシーケンスと第2のシーケンスとを有し、
前記計測制御手段は、前記第1及び第2のシーケンスに基づいてそれぞれ第1のk空間データ及び第2のk空間データを計測し、
前記信号処理手段は、前記第1のk空間データ及び第2のk空間データを用いて前記移動部分の画像を求めることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
前記移動部分は血流であり、
前記第1の時相は心臓が収縮していく時相であり、前記第2の時相は心臓が拡張していく期間の一部であることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 被検体を構成する原子の原子核スピンに核磁気共鳴を起こさせる高周波パルスを印加する手段と、前記原子核スピンに生じる核磁気共鳴信号に位相エンコードする傾斜磁場パルスを印加する手段と、前記高周波パルスの印加と傾斜磁場パルスの印加とを含むMRアンジオグラフィ計測法のシーケンスを繰り返して、位相エンコードされた複数の核磁気共鳴信号をエコー信号として計測する手段と、これらエコー信号を信号処理して得られるデータの演算により血流画像を作成する手段とを備えた磁気共鳴イメージング装置において、
前記MRアンジオグラフィ計測法のシーケンスは、血流に対してそれぞれ異なる位相回転を与える複数(N個)の基本シーケンスの組み合わせで構成され、前記血流画像を作成する手段は、基本シーケンス数(N)と同数のデータセット間の演算により血管画像を作成するものであり、
前記計測する手段は、前記基本シーケンスの動作時において、心電図または脈波信号におけるR波等のトリガ信号に同期して、1心周期内の拡張期に相当する時相でk空間低域のデータ収集を行い、収縮期に相当する時相でk空間高域のデータ収集を行うよう、位相エンコード傾斜磁場の印加順序及びk空間におけるデータ配列を制御するとともに、
前記1心周期内で計測されるエンコードステップ数として最短の心周期で設定されたエンコードステップ数(L)を用い、前記エンコードステップ数(L)を実行するデータ計測期間に対し、心周期の変動により生じる計測余裕時間を、k空間の特定周波数域のデータ収集時間に割り当て、この特定周波数域のデータを前記データ計測期間に計測された同周波数域のデータと加算平均処理を行うことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 被検体を構成する原子の原子核スピンに核磁気共鳴を起こさせる高周波パルスを印加する手段と、前記原子核スピンに生じる核磁気共鳴信号に位相エンコードする傾斜磁場パルスを印加する手段と、前記高周波パルスの印加と傾斜磁場パルスの印加とを含むMRアンジオグラフィ計測法のシーケンスを繰り返して、位相エンコードされた複数の核磁気共鳴信号をエコー信号として計測する手段と、これらエコー信号を信号処理して得られるデータの演算により血流画像を作成する手段とを備えた磁気共鳴イメージング装置において、
前記計測する手段は、
1)心電図または脈波信号におけるR波等のトリガ信号の受信時から次のトリガ信号までの期間を1心周期として、第1の心周期において第1の基本シーケンスを位相エンコードテップを変化させながら、所定のステップ数(L)分実行し、
2)引き続く第2の心周期において同ステップ数分の第2の基本シーケンスを動作させ、
3)同様にして基本シーケンスを変えながら第N心周期まで実行し、
4)以下1)から3)までを1サイクルとして、未実行の位相エンコードステップで第1〜第N基本シーケンスを動作させることを繰り返し、
5)M回のサイクル終了時に、N個の基本シーケンスの各々に対してM心周期分のデータ収集を行い、L×Mステップの位相エンコードデータを得る計測を行ない、
各基本シーケンスの動作時において、心電図または脈波信号におけるR波等のトリガ信号に同期して、1心周期内の拡張期に相当する時相でk空間低域のデータ収集を行い、収縮期に相当する時相でk空間高域のデータ収集を行うよう、位相エンコード傾斜磁場の印加順序及びk空間におけるデータ配列を制御するとともに、
前記エンコードステップ数(L)として最短の心周期で設定されたステップ数を用い、前記エンコードステップ数(L)を実行するデータ計測期間に対し、心周期の変動により生じる計測余裕時間を、k空間の特定周波数域のデータ収集時間に割り当て、この特定周波数域のデータを前記データ計測期間に計測された同周波数域のデータと加算平均処理を行うことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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