JP3693670B2 - セキュリティステッカー及びその製造方法 - Google Patents
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昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
前記染色剤と親和性があり、前記染色剤により、層の厚み方向に画像を形成された印刷層(B)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に備えるセキュリティステッカーであって、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記印刷層(B)が、分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、
ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層であること、または
巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下であることを特徴とする。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
前記染色剤と親和性があり、前記染色剤により、層の厚み方向に画像を形成された印刷層(B)と、
前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
自己破壊性フィルム層(C2)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に備えるセキュリティステッカーであって、
前記自己破壊性フィルム層(C2)が、支持層(J)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記支持層(J)が、前記自己破壊性層(F)の片面に配置され、
前記印刷層(B)が、分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、
ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層であること、または
巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下であることを特徴とする。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層であるセキュリティステッカー原反(1)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程を含むことを特徴とする。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下であるセキュリティステッカー原反(2)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程を含むことを特徴とする。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を含み
、かつ前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反(3)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程、その後前記離型材(M)を剥離する工程、および
自己破壊性フィルム層(C2)および粘着剤層(D1)をこの順に備えた積層体であって、前記自己破壊性フィルム層(C2)が、支持層(J)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含む前記積層体の前記自己破壊性フィルム層(C2)を、前記粘着剤層(D2)または接着剤層(H)に積層する工程を含むことを特徴とする。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下である染料移行防止樹脂層(E)と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反(4)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程、その後前記離型材(M)を剥離する工程、および
自己破壊性フィルム層(C2)、粘着剤層(D1)をこの順に備えた積層体であって、前記自己破壊性フィルム層(C2)が、支持層(J)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含む前記積層体の前記自己破壊性フィルム層(C2)を前記粘着剤層(D2)または接着剤層(H)に積層する工程を含むことを特徴とする。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層であるセキュリティステッカー原反(1)である。
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記昇華性染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下であるセキュリティステッカー原反(2)である。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
ガラス転移温度(Tg)が70℃以上かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を含み、かつ前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反(3)で
ある。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下である染料移行防止樹脂層(E)と、粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反
(4)である。
図1は本発明の第1のセキュリティステッカーの一例を示す断面図である。セキュリティステッカー100は、表面樹脂層(A)1、印刷層(B)2、自己破壊性フィルム層(C1)3、粘着剤層(D1)4の順に、積層されて構成されている。また、前記印刷層(B)2は、昇華性染色剤が定着されている染料染色層50を含み、この染料染色層50により厚み方向に画像が形成されている。
の厚み方向に画像を形成された層である。
樹脂固形分の0.5gを100mlマイヤーフラスコに秤量し、テトラヒドロフラン(THF)10mlを加えて樹脂を溶解する。得られた溶液を液温25℃に保持し、マグネチックスターラーで攪拌しながら、50mlビュレットを用いてヘキサンを滴下していき、溶液に濁りが生じた点(濁点)の滴下量(Vh)を求める。
次に、ヘキサンの代わりに脱イオン水を使用したときの、濁点における滴下量(Vd)を
別途求める。
δ=[(Vmh)(1/2)δmh+(Vmd)(1/2)δmd]/[(Vmh)(1/2)+(Vmd)(1/2)]
ここで、
Vmh=(Vh・Vt)/(φh・Vt+φt・Vh)、
Vmd=(Vd・Vt)/(φd・Vt+φt・Vd)、
δmh=φh・δh+φt・δt、
δmd=φd・δd+φt・δt
φh,φd,φt;濁点における、ヘキサン,脱イオン水,THFの体積分率
(φh=Vh/(Vh+10)、φd=Vd/(Vd+10))
δh,δd,δt;ヘキサン,脱イオン水,THFのSP値
Vh,Vd,Vt;ヘキサン,脱イオン水,THFの分子容(ml/mol)
アクリル系樹脂を製造するときに使用するビニル系単量体としては、
スチレン、α−メチルスチレン、p−(t−ブチル)スチレンまたはビニルトルエンのようなビニル芳香族系単量体;
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレートまたはアルコキシアルキル(メタ)アクリレートのような、各種の(メタ)アクリレート類;
マレイン酸、フマル酸またはイタコン酸のような不飽和ジカルボン酸と1価のアルコールとのジエステル類;
酢酸ビニル、安息香酸ビニル、“ベオバ”(ジャパン エポキシ レジン社製、ビニルエステルの商品名)のようなビニルエステル類;
“ビスコート 8F、8FM、17FM、3Fもしくは3FM”(大阪有機化学社製、含フッ素系アクリル単量体の商品名)、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジ−パーフルオロシクロヘキシルフマレートまたはN−i−プロピルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチル(メタ)アクリレートのような(パー)フルオロアルキル基含有のビニルエステル類、ビニルエーテル類、(メタ)アクリレート類または不飽和ポリカルボン酸エステル類のような、含フッ素重合性化合物;
(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドまたはアルコキシ化N−メチロール化(メタ)アクリルアミドのような、アミド結合含有ビニル系単量体類;
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートまたはジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートのような、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類;
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸のような、カルボキシ基含有ビニル系単量体類;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートのような、水酸基含有(メタ)アクリレート類;
(メタ)アクリロニトリル、グリシジル(メタ)アクリレート、(β−メチル)グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、ビニルエトキシシラン、α−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、トリメチルシロキシエチル(メタ)アクリレートのような、その他の共重合性ビニル系単量体等が挙げられる。
(参考例1)
攪拌装置、温度計、不活性ガス導入口およびコンデンサーを備えた四ツ口フラスコに、酢酸n−ブチルの1000部を仕込み、110℃に昇温する。つぎに、メチルメタクリレートの650部、n−ブチルメタクリレートの245部、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの100部、メタクリル酸の5部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートの15部からなる混合物を、110℃で4時間かけて滴下した。滴下終了後、温度を110℃に保ちながら6時間反応を続け、不揮発分約50%のアクリル系共重合体(a−1)を得た。乾燥後、得られたアクリル系共重合体(a−1)のSP値を測定したところ、10.16であった。
ビニル系単量体の比率を表1に示す比率のように変更した以外は参考例1と同様にして、アクリル系共重合体(a−2)〜(a−6)を得た。乾燥後に測定した、これらのSP値も表1に示す。
ン系樹脂、またはこれらの混合物等が挙げられる。中でも、表面樹脂層(A)1の材質としては、フッ素系樹脂やシリコン変性アクリル樹脂を主成分とする合成樹脂が好ましい。これらは、耐紫外線適性が高く、また、染色剤との非親和性が高いからである。
(1) 加水分解性シリル基を持つビニル系単量体を共重合したビニル系共重合体に、加水分解触媒を加え、硬化フィルムとしたもの。
(2) アミノ基および/またはカルボキシル基を持つビニル系単量体を共重合したビニル系共重合体に、一分子中にエポキシ基と加水分解性シリル基を併せ持った化合物を加え、硬化フィルムとしたもの。
(3) シリコン樹脂をグラフト重合した、水酸基を有するビニル系共重合体に、ポリイソシアネート化合物を加え、硬化フィルムとしたもの。
(4) シリコン樹脂をグラフト重合した、加水分解性シリル基を有するビニル系共重合体に、加水分解触媒を加え、硬化フィルムとしたもの。
イド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート等が挙げられ、架橋剤としてはメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート、エポキシ樹脂、金属キレート、−COOH含有ポリマー、酸無水物、ポリアミン等が挙げられるが、加熱して昇華性の染色剤を画像形成樹脂層(K)に浸透させる時に耐熱変色適性が要求される。また前記加熱時にホルムアルデヒド等の有害物質や刺激性成分の発生を抑制するには、エポキシ樹脂、金属キレート、脂肪族ポリイソシアネート等の硬化剤の適用がさらに
好ましい。さらに低温での接着剤やポリオレフィンへの接着性を補う目的で粘着付与剤を必要に応じて使用すればよい。またシリコーン系粘着剤は耐熱性、耐寒性を特に要求される場合に適用するのが望ましい。
次に、本発明のセキュリティステッカーの別の一例を説明する。
次に、本発明のセキュリティステッカーの別の一例を説明する。
次に、本発明のセキュリティステッカーの別の一例を説明する。
粘着剤層(D1)4と面していてもよいし(図13参照)、前記自己破壊性層(F)6が粘着剤層(D1)4と面していてもよい(図12参照)。前記自己破壊性層(F)6については、実施の形態1における自己破壊性層(F)6と同様である。
(実施の形態5)
次に、本発明のセキュリティステッカーの製造方法の一例を説明する。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)1と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)8と、
自己破壊性フィルム層(C1)3と、
粘着剤層(D1)4とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)3が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層であるセキュリティステッカー原反(1)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程を含むことを特徴とする。
次に、本発明のセキュリティステッカーの第2の製造方法の一例を説明する。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下であるセキュリティステッカー原反(2)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程を含むことを特徴とする。
次に、本発明のセキュリティステッカーの第3の製造方法の一例を説明する。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)1と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)8と、
ガラス転移温度(Tg)が70℃以上かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を含み、かつ前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)5と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反(3)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程、その後前記離型材(M)を剥離する工程、および
自己破壊性フィルム層(C2)および粘着剤層(D1)をこの順に備えた積層体であって、前記自己破壊性フィルム層(C2)が、支持層(J)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含む前記積層体の前記自己破壊性フィルム層(C2)を、前記粘着剤層(D2)または接着剤層(H)に積層する工程を含むことを特徴とする。
次に、本発明のセキュリティステッカーの第4の製造方法の一例を説明する。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下である染料移行防止樹脂層(E)と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反(4)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程、その後前記離型材(M)を剥離する工程、および
自己破壊性フィルム層(C2)、粘着剤層(D1)をこの順に備えた積層体であって、前記自己破壊性フィルム層(C2)が、支持層(J)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含む前記積層体の前記自己破壊性フィルム層(C2)を前記粘着剤層(D2)または接着剤層(H)に積層する工程を含むことを特徴とする。
次に、本発明のセキュリティステッカー原反の一例を説明する。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)1と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)8と、
自己破壊性フィルム層(C1)3と、
粘着剤層(D1)4とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)3が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層であるセキュリティステッカー原反(1)である。
本発明の別のセキュリティステッカー原反は、前述のように、第2の製造方法用のセキュリティステッカー原反であり、
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下であるセキュリティステッカー原反(2)である。
次に、本発明のセキュリティステッカー原反の別の一例を説明する。
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)1と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)8と、
ガラス転移温度(Tg)が70℃以上かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を含み、かつ前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)5と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反(3)20である。
本発明の別のセキュリティステッカー原反は、前述のように、第4の製造方法用のセキュリティステッカー原反であり、
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下である染料移行防止樹脂層(E)と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反(4)である。
以下実施例を用いて更に具体的に説明する。以下の実施例において「部」は重量部を示す。また「%」は重量%を意味する。
が0.5%)(染料移行防止樹脂層(E))上に、画像形成樹脂層(K)を形成するための下記樹脂組成物を乾燥膜厚が約30μmになるように塗布し、約140℃で約10分間加熱乾燥を行い、画像形成樹脂層(K)を得た。得られた画像形成樹脂層(K)に含有される分子量約1300以下の低分子量化合物は5%未満であった。
VacuSeal 4468)を使用して、真空度3.99×103Pa(30mmHg)にて設定温度約170℃で約7分間加熱圧着処理を実施した。前記セキュリティステッカー原反(A)と前記転写紙を共に加熱することにより、前記転写紙に印刷されたカラー車両、発行日、公章、郵便番号等の個別情報を入力したバーコード等の画像を離型材付きセキュリティステッカー原反(A)の画像形成樹脂層(K)に拡散染色させて画像を転写させて、離型材付きセキュリティステッカーを得た。
ウのガラスを通してバーコードリーダーで情報を読み取ることができた。その後前記セキュリティステッカーを剥がしたところ、リヤーウィンドウのガラス面には前記自己破壊性層(F)の偽造防止ロゴマーク「OFFICIAL USE」の部分が除去された状態で残り、前記自己破壊性層(F)全面に「OFFICIAL USE」の文字が現れた。また剥ぎ取ったセキュリティステッカーにも前記自己破壊性層(F)が「OFFICIAL
USE」の文字で残り、セキュリティステッカーを該リヤーウィンドウから剥ぎ取ったことが一目で確認できた。また剥ぎ取ったセキュリティステッカーに関しては情報の書き換えもできず、再使用することも不可能であった。また前記セキュリティステッカーをガラス板に貼り付け65℃の環境に500時間放置したが、前記した画像のエッジには滲みが発生せず、画像の鮮明性も消失していなかった。
16(大日本インキ化学工業社製)約100部と架橋剤ファインタックTA−101−K(大日本インキ化学工業社製、粘着剤用硬化剤キレートタイプ)約2部、チヌビン900約2部の混合溶液を塗布し、約100℃で約5分間加熱乾燥を行い、厚さ約20μmの粘着剤層(D1)を形成した。
、別の片面に帯電防止加工をして、かつアニール加工を施した)(厚さ50μm)(帝人デュポンフィルム社製、商品名A−31、150℃で30分加熱した時のフィルムの巻き取り方向の収縮率が0.4%)(離型材(M))のシリコンコート面上に、アクリル系粘着剤ファインタックSPS−1016(大日本インキ化学工業社製)約100部と架橋剤ファインタックTA−101−K(大日本インキ化学工業社製、粘着剤用硬化剤キレートタイプ)約2部、チヌビン900約2部の混合溶液を塗布し、約100℃で約5分間加熱乾燥を行い、厚さ約20μmの粘着剤層(D1)を形成した。つぎに、前記自己破壊性フィルムのポリエステルフィルム側に、前記離型材(M)の粘着剤層(D1)を貼り合わせて、セキュリティステッカー原反(C)を完成した。
実施例1の画像形成樹脂層(K)の樹脂組成物の配合液を、バーノックD6−439(大日本インキ化学工業社製アルキッド樹脂、固形分水酸基価140、不揮発分80%)が約100部、硬化剤としてバーノックDN−980(大日本インキ化学工業社製ポリイソシアネートプレポリマー、不揮発分75%)を約82部、チヌビン900が約1部、チヌビン292が約1部、高分子可塑剤であるポリエステル系可塑剤D620(株式会社ジェイ・プラス製、分子量約800)40部からなる配合液に変更する以外は、実施例1と同様にしてセキュリティステッカーを得た。得られた画像形成樹脂層(K)に含有される分子量約1300以下の低分子量化合物は約22%であった。
実施例2の染料移行防止樹脂層(E)の作成工程を省略する以外は、構造、寸法及び製造方法は実施例2の場合と同様にしてセキュリティステッカーを得た。
、バーコードリーダーで情報を読み取ることができなかった。
2 印刷層(B)
3 自己破壊性フィルム層(C1)
4 粘着剤層(D1)
5 染料移行防止樹脂層(E)
6 自己破壊性層(F)
7 可撓性樹脂層(G)
8 画像形成樹脂層(K)
9 剥離性インク受容層(L)
10 セキュリティステッカー原反(1)
13 自己破壊性フィルム層(C1)
14 粘着剤層(D2)または接着剤層(H)
15 染料移行防止樹脂層(E)
16 支持層(J)
18 離型材(M)
20 セキュリティステッカー原反(3)
23 自己破壊性フィルム層(C2)
50 染料染色層
100 セキュリティステッカー
200 セキュリティステッカー
300 セキュリティステッカー
400 セキュリティステッカー
Claims (23)
- 昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
前記染色剤と親和性があり、前記染色剤により、層の厚み方向に画像を形成された印刷層(B)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に備えるセキュリティステッカーであって、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記印刷層(B)が、分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、
ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層であること、または
巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下であることを特徴とするセキュリティステッカー。 - 前記染料移行防止樹脂層(E)が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層であり、
前記染料移行防止樹脂層(E)と前記粘着剤層(D1)との間に、前記染料移行防止樹脂層(E)よりも伸び率が大なる可撓性樹脂層(G)を含む請求項1に記載のセキュリティステッカー。 - 昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
前記染色剤と親和性があり、前記染色剤により、層の厚み方向に画像を形成された印刷層(B)と、
前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
自己破壊性フィルム層(C2)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に備えるセキュリティステッカーであって、
前記自己破壊性フィルム層(C2)が、支持層(J)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記支持層(J)が、前記自己破壊性層(F)の片面に配置され、
前記印刷層(B)が、分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、
ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層であること、または
巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下であることを特徴とするセキュリティステッカー。 - 前記自己破壊性層(F)が、脆弱なフィルムもしくは担持フィルムに規則的もしくは不規則的な剥離処理を施したフィルム、ホログラムまたは回折格子を含むフィルムである請求項1〜3のいずれかに記載のセキュリティステッカー。
- 前記表面樹脂層(A)が、白色樹脂層である請求項1〜4のいずれかに記載のセキュリティステッカー。
- 前記印刷層(B)に形成される画像が、車両の車両番号を含む車両情報を含む請求項1〜5のいずれかに記載のセキュリティステッカー。
- 前記車両情報が、所有者名義を含む個別情報を含む請求項6に記載のセキュリティステッカー。
- 前記染料移行防止樹脂層(E)が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層である請求項1に記載のセキュリティステッカーの製造方法であって、
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層であるセキュリティステッカー原反(1)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程を含むことを特徴とするセキュリティステッカーの製造方法。 - 前記染色工程が、転写紙に前記染色剤を含有したインクを用いて印刷して前記転写紙上に画像を形成し、次いで前記転写紙の画像が形成された面を前記セキュリティステッカー原反(1)の前記表面樹脂層(A)と接触させ、その後加熱処理することにより印刷層(B)を得る工程であり、
加熱処理した後に前記転写紙を除去する工程を更に含む請求項8に記載のセキュリティステッカーの製造方法。 - 印刷表示が可能で、前記表面樹脂層(A)と接していない面側は、前記染色剤を含有したインクの吸収性があり、かつ加熱処理により前記染色剤を昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記画像形成樹脂層(K)に画像を形成させることが可能であり、加熱処理後、前記表面樹脂層(A)からフィルム状態で剥離することが可能である少なくとも一層の剥離性インク受容層(L)を、前記セキュリティステッカー原反(1)の前記表面樹脂層(A)上に予め形成する工程を更に含み、
前記染色工程が、前記インク受容層(L)に、前記染色剤を含有したインクを用いて印刷し、その後加熱処理することにより印刷層(B)を得る工程であり、
加熱処理した後に前記インク受容層(L)を剥離する工程を更に含む請求項8に記載のセキュリティステッカーの製造方法。 - 前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下である請求項1に記載のセキュリティステッカーの製造方法であって、
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下であるセキュリティステッカー原反(2)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程を含むことを特徴とするセキュリティステッカーの製造方法。 - 前記染色工程が、転写紙に前記染色剤を含有したインクを用いて印刷して前記転写紙上に画像を形成し、次いで前記転写紙の画像が形成された面を前記セキュリティステッカー原反(2)の前記表面樹脂層(A)と接触させ、その後加熱処理することにより印刷層(B)を得る工程であり、
加熱処理した後に前記転写紙を除去する工程を更に含む請求項11に記載のセキュリティステッカーの製造方法。 - 印刷表示が可能で、前記表面樹脂層(A)と接していない面側は、前記染色剤を含有したインクの吸収性があり、かつ加熱処理により前記染色剤を昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記画像形成樹脂層(K)に画像を形成させることが可能であり、加熱処理後、前記表面樹脂層(A)からフィルム状態で剥離することが可能である少なくとも一層の剥離性インク受容層(L)を、前記セキュリティステッカー原反(2)の前記表面樹脂層(A)上に予め形成する工程を更に含み、
前記染色工程が、前記インク受容層(L)に、前記染色剤を含有したインクを用いて印刷し、その後加熱処理することにより印刷層(B)を得る工程であり、
加熱処理した後に前記インク受容層(L)を剥離する工程を更に含む請求項11に記載のセキュリティステッカーの製造方法。
加熱処理後、 - 前記染料移行防止樹脂層(E)が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のアクリル系樹脂を主成分とする樹脂層である請求項3に記載のセキュリティステッカーの製造方法であって、
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を含み
、かつ前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反(3)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程、その後前記離型材(M)を剥離する工程、および
自己破壊性フィルム層(C2)および粘着剤層(D1)をこの順に備えた積層体であって、前記自己破壊性フィルム層(C2)が、支持層(J)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含む前記積層体の前記自己破壊性フィルム層(C2)を、前記粘着剤層(D2)または接着剤層(H)に積層する工程を含むことを特徴とするセキュリティステッカーの製造方法。 - 前記染色工程が、転写紙に前記染色剤を含有したインクを用いて印刷して前記転写紙上に画像を形成し、次いで前記転写紙の画像が形成された面を前記セキュリティステッカー原反(3)の前記表面樹脂層(A)と接触させ、その後加熱処理することにより印刷層(B)を得る工程であり、
加熱処理した後に前記転写紙を除去する工程を更に含む請求項14に記載のセキュリティステッカーの製造方法。 - 印刷表示が可能で、前記表面樹脂層(A)と接していない面側は、前記染色剤を含有したインクの吸収性があり、かつ加熱処理により前記染色剤を昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記画像形成樹脂層(K)に画像を形成させることが可能であり、加熱処理後、前記表面樹脂層(A)からフィルム状態で剥離することが可能である少なくとも一層の剥離性インク受容層(L)を、前記セキュリティステッカー原反(3)の前記表面樹脂層(A)上に予め形成する工程を更に含み、
前記染色工程が、前記インク受容層(L)に、前記染色剤を含有したインクを用いて印刷し、その後加熱処理することにより印刷層(B)を得る工程であり、
加熱処理した後に前記インク受容層(L)を剥離する工程を更に含む請求項14に記載のセキュリティステッカーの製造方法。 - 前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下である請求項3に記載のセキュリティステッカーの製造方法であって、
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下である染料移行防止樹脂層(E)と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反(4)に、
加熱処理することにより前記染色剤を前記表面樹脂層(A)側から昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記染色剤を前記画像形成樹脂層(K)に導入し、前記画像形成樹脂層(K)に、その厚み方向に画像を形成して印刷層(B)を得る染色工程、その後前記離型材(M)を剥離する工程、および
自己破壊性フィルム層(C2)、粘着剤層(D1)をこの順に備えた積層体であって、前記自己破壊性フィルム層(C2)が、支持層(J)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含む前記積層体の前記自己破壊性フィルム層(C2)を前記粘着剤層(D2)または接着剤層(H)に積層する工程を含むことを特徴とするセキュリティステッカーの製造方法。 - 前記染色工程が、転写紙に前記染色剤を含有したインクを用いて印刷して前記転写紙上に画像を形成し、次いで前記転写紙の画像が形成された面を前記セキュリティステッカー原反(4)の前記表面樹脂層(A)と接触させ、その後加熱処理することにより印刷層(B)を得る工程であり、
加熱処理した後に前記転写紙を除去する工程を更に含む請求項17に記載のセキュリティステッカーの製造方法。 - 印刷表示が可能で、前記表面樹脂層(A)と接していない面側は、前記染色剤を含有したインクの吸収性があり、かつ加熱処理により前記染色剤を昇華させて前記表面樹脂層(A)を透過させ、前記画像形成樹脂層(K)に画像を形成させることが可能であり、加熱処理後、前記表面樹脂層(A)からフィルム状態で剥離することが可能である少なくとも一層の剥離性インク受容層(L)を、前記セキュリティステッカー原反(4)の前記表面樹脂層(A)上に予め形成する工程を更に含み、
前記染色工程が、前記インク受容層(L)に、前記染色剤を含有したインクを用いて印刷し、その後加熱処理することにより印刷層(B)を得る工程であり、
加熱処理した後に前記インク受容層(L)を剥離する工程を更に含む請求項17に記載のセキュリティステッカーの製造方法。 - 請求項8に記載のセキュリティステッカーの製造方法用のセキュリティステッカー原反(1)であって、
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層であるセキュリティステッカー原反(1)。 - 請求項11に記載のセキュリティステッカーの製造方法用のセキュリティステッカー原反(2)であって、
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
自己破壊性フィルム層(C1)と、
粘着剤層(D1)とをこの順に含み、
前記自己破壊性フィルム層(C1)が、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、自己破壊性層(F)とを少なくとも含み、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下であるセキュリティステッカー原反(2)。 - 請求項14に記載のセキュリティステッカーの製造方法用のセキュリティステッカー原反(3)であって、
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
ガラス転移温度(Tg)が70℃以上かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を含み、かつ前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層(E)と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反(3)。 - 請求項17に記載のセキュリティステッカーの製造方法用のセキュリティステッカー原反(4)であって、
昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層(A)と、
分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含み、かつ前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層(K)と、
前記染料移行防止樹脂層(E)が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムであり、かつ150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下である染料移行防止樹脂層(E)と、
粘着剤層(D2)または接着剤層(H)と、
離型材(M)とをこの順に含むセキュリティステッカー原反(4)。
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