JP3693507B2 - 水中点検観測装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、海洋構造物などの水中に没している部分を点検観測するための水中点検観測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、海洋構造物などの水中に没した部分を点検するための水中点検観測装置がある。そして、この水中点検観測装置には、図6に示すようなものがあり、これは、潜水体50の前端部に枠体51が回動軸52を介して附仰装置53によって回動可能に取付けられ、枠体51の開口部に、給気用配管62を接続して一側を開放したラッパ状の蛇腹体54が取付けられ、この蛇腹体54に濾過水(清水)を吐出する吐出孔59aを有するダクト59が蛇腹体54に螺旋状に巻かれ、このダクト59に濾過水を供給するための、濾過装置55、ポンプ56、流量制御弁57およびホース58がダクト59に順に接続されている。また、蛇腹体54内にはテレビカメラ60と投光器61とが取付けられている。
【0003】
この水中点検観測装置は、図7に示すように、潜水体50を被点検物Hまで潜水させた後、給気用配管62から蛇腹体54に給気してこれを展張させ、附仰装置53を駆動して蛇腹体54の角度を調節することで蛇腹体54の開放側を被点検物Hに密着するようにさせ、濾過装置55およびポンプ56を駆動して、蛇腹体54内に、ホース58およびダクト59を介して吐出孔59aから濾過水63を噴出させる。そして、この濾過水63によって蛇腹体54内の透明度を確保し、投光器61を照らしてテレビカメラ60で被点検物Hを点検観察することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の水中点検観測装置では、一側を開放した蛇腹体54を被点検物Hに密着させて蛇腹体54内に濾過水を供給するように用いるので、例えば被点検物Hがバースクリーンのように隙間が多いものの場合には、蛇腹体54が被点検物Hに密着できず、周囲の濁った水が蛇腹体54内に入り込んでしまって必要な透明度を確保できない場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を解決し得る水中点検観測装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明における解決手段は、被点検物(2)の点検場所まで潜水させる潜水体(3)に、これを水平方向に移動させるための水平移動部(4)と、鉛直方向に移動させるための鉛直移動部(5)と、被点検物(2)の点検場所を撮像するためのカメラ(6)とを備え、前記水平移動部(4)および鉛直移動部(5)を駆動して潜水体(3)を被点検物(2)の点検場所まで移動させ、カメラ(6)を駆動してその点検場所を撮像するようにした水中点検観測装置であって、前記カメラ(6)の前部を覆うとともに被点検物の点検場所を透視するための透明部(7)を有する密閉式の容器(8)が設けられ、前記潜水体 (3) が潜水する時に周囲の水を吸収して濾過水としこの濾過水を前記容器(8)に対して供給するための濾過水供給装置(10)と、前記潜水体 (3) が浮上する時に容器 (8) の内部の濾過水を排出するための排水部 (16) と、前記潜水体 (3) が潜水する時に前記濾過水供給装置(10)から濾過水が供給されるのに伴って前記容器 (8) から空気を排出し、かつ前記潜水体 (3) が浮上する時に容器 (8) に空気を供給する抜気部(14)とが設けられている。
【0007】
上記構成によれば、全体を水に浮かべ、濾過水供給装置を駆動して周囲の水を吸収して濾過し濾過水として抜気部から抜気しながら濾過水を容器内に供給して沈め、水平移動部と鉛直移動部を駆動して全体を被点検物の点検場所まで潜水させ、カメラを駆動して透明部からその点検場所を撮像する。
【0008】
また、水平移動部と鉛直移動部を駆動して全体を上昇させ、排水部から容器の内部の濾過水を排出して容器を浮上させ、全体を回収する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。本発明の実施の形態に係る水中点検観測装置1は、例えば水中点検ロボットに取付けて使用するもので、被点検物2の点検場所まで潜水させる潜水体3の底部両側部に、これを水平方向に移動させるための水平移動部4(水平スラスタともいう)が設けられ、潜水体3の上部に、これを鉛直方向に移動させるための鉛直移動部5(鉛直スラスタともいう)とを備え、潜水体3の前部に被点検物2の点検場所を撮像するためのカメラ6とを備えている。
【0010】
また、潜水体3の前部に、前記カメラ6の前部を覆うとともに被点検物2の点検場所を透視するための前面透明部7を有する所定長さの密閉式の容器8(クリアサイトともいい円錐台形に形成されている)が着脱自在に取付けられている。前面透明部7は、柔軟性を有する膜状に形成されている。そして、例えば容器8はアクリル樹脂で形成することにより、水の屈折率に差がほとんどなく水中での屈折率の違いによる見にくさが緩和される。
【0011】
潜水体3の下部に水底に着座する着座部材9が設けられ、この着座部材9に、周囲の水を吸収して濾過水(清水)としこの濾過水を容器8に対して供給するための濾過水供給装置10が設けられ、この濾過水供給装置10は、水中ポンプ11と、この水中ポンプ11に連通した濾過器12とから構成され、前記容器8と濾過器12とが供給管13を介して接続されている。また、容器8の上部に、濾過器12から濾過水が供給されるのに伴って容器8内から空気を排出するU字形の抜気部14が設けられている。この抜気部14には、フロート式の逆止弁15が設けられ、これにより、潜水体3が水中に没した後は、容器8内の濾過水が抜気部14から漏水するのを防止している。また、容器8の下部には排水弁(排水部)16が取付けられている。そして、前記水平移動部4、鉛直移動部5、濾過水供給装置10および排水弁16は、図示しない船体からケーブル17を介して遠隔操作可能に構成されている。
【0012】
上記構成において、水中点検観測装置1を潜水させる場合、図3に示すように、水中点検観測装置1を水に浮かべる。このとき、容器8には空気が入っており、潜水体3が水中に没し、容器8は浮上した状態となっている。この状態から、遠隔操作により水中ポンプ11を駆動して濾過器12に周囲の水を供給して濾過し、容器8に濾過後の濾過水を供給する。そうすると、容器8に濾過水が供給された分だけ抜気部14から空気が抜気され、図4および図5に示すように、容器8が次第に水中に没し、全体がほぼ水面下に位置する。この状態で水平移動部4および鉛直移動部5を遠隔操作により駆動し、全体を被点検物2の点検場所まで潜水させ、容器8を被点検物2の点検場所に近付ける。このとき、前面透明部7は、柔軟性を有する膜状に形成されていることで、被点検物2の点検場所に凹凸があっても密着し、容器8内には濾過水が供給されているので、透明度が確保された状態で被点検物2の点検場所をカメラ6を遠隔操作により駆動し、明瞭に撮像して点検することができる。
【0013】
ところで、撮像が終了したら、水平移動部4および鉛直移動部5を駆動して全体を浮上させ、図5に示した状態に戻す。そして、排水弁16を遠隔操作で開として容器8内の濾過水を排出する。このとき、逆止弁15はフロート式であるため、水上に浮上していることが必要で、これによって逆止弁15が開となって容器8内に空気が供給され、図3に示すように、容器8が浮上した状態となるので、水中点検観測装置1を軽量な状態で回収することができる。
【0014】
このように、本発明の実施の形態によれば、カメラ6の前部を覆うとともに被点検物2の点検場所を透視するための前面透明部7を有する密閉式の容器8が着脱自在に取付けられ、この容器8に、周囲の水を濾過して供給するための濾過水供給装置10が設けられたので、予め容器8内に濾過水を充填しておくことなく軽量な状態で容易に取り扱いができ、容器8には濾過水が密閉されるので、濁った周囲の水が容器8内に入り込むことがなく、また、前面透明部7を被点検物2の点検場所に当接させることで、常に一定の透明度を確保した状態でカメラ6によって被点検物2の点検場所を撮像することができる。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明は、カメラの前部を覆うとともに被点検物の点検場所を透視するための透明部を有する所定長さの密閉式の容器が設けられ、周囲の水を吸収して濾過水としこの濾過水を容器に対して供給するための濾過水供給装置と、この濾過水供給装置から濾過水が供給されるのに伴って容器から給気を排出する抜気部が設けられ、水平移動部と鉛直移動部とを駆動して潜水体を被点検物の点検場所まで潜水させてカメラで被点検物の点検場所を撮像するので、周囲の濁った水が容器内に浸入することがなく、一定の透明度を維持した状態で被点検物の点検場所を撮像することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す水中点検観測装置の全体構成図である。
【図2】同じく概略構成を示す正面図である。
【図3】同じく容器が浮上している状態の側面図である。
【図4】同じく容器が水中に水没する途中の側面図である。
【図5】同じく容器および潜水体がほぼ水中に没した状態の側面図である。
【図6】従来の水中点検観測装置の全体構成図である。
【図7】同じく使用状態図である。
【符号の説明】
1 水中点検観測装置
2 被点検物
3 潜水体
4 水平移動部
5 鉛直移動部
6 カメラ
7 前面透明部
8 容器
10 濾過水供給装置
11 水中ポンプ
12 濾過器
14 抜気部
15 逆止弁
16 排水弁
Claims (2)
- 被点検物の点検場所まで潜水させる潜水体に、これを水平方向に移動させるための水平移動部と、鉛直方向に移動させるための鉛直移動部と、被点検物の点検場所を撮像するためのカメラとを備え、前記水平移動部および鉛直移動部を駆動して潜水体を被点検物の点検場所まで移動させ、カメラを駆動してその点検場所を撮像するようにした水中点検観測装置であって、
前記カメラの前部を覆うとともに被点検物の点検場所を透視するための透明部を有する密閉式の容器が設けられ、
前記潜水体が潜水する時に周囲の水を吸収して濾過水としこの濾過水を前記容器に対して供給するための濾過水供給装置と、前記潜水体が浮上する時に容器の内部の濾過水を排出するための排水部と、前記潜水体が潜水する時に前記濾過水供給装置から濾過水が供給されるのに伴って前記容器から空気を排出し、かつ前記潜水体が浮上する時に容器に空気を供給する抜気部とが設けられた
ことを特徴とする水中点検観測装置。 - 水平移動部、鉛直移動部、濾過水供給装置および排水部は、ケーブルを介して遠隔操作可能に構成された
ことを特徴とする請求項1記載の水中点検観測装置。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30024198A JP3693507B2 (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 水中点検観測装置 |
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ID=17882419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30024198A Expired - Lifetime JP3693507B2 (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 水中点検観測装置 |
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