[go: up one dir, main page]

JP3693259B2 - 通信管理装置 - Google Patents

通信管理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3693259B2
JP3693259B2 JP17009594A JP17009594A JP3693259B2 JP 3693259 B2 JP3693259 B2 JP 3693259B2 JP 17009594 A JP17009594 A JP 17009594A JP 17009594 A JP17009594 A JP 17009594A JP 3693259 B2 JP3693259 B2 JP 3693259B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile phone
owner
data
signal
php
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17009594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07193865A (ja
Inventor
勉 長谷川
直昭 杉尾
孝司 守屋
孝 折本
克義 金子
一嘉 渡辺
孝幸 廣谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP17009594A priority Critical patent/JP3693259B2/ja
Publication of JPH07193865A publication Critical patent/JPH07193865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3693259B2 publication Critical patent/JP3693259B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Storage Device Security (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基地局を介して携帯電話装置と無線接続される通信管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在の携帯端末装置の典型的なものとしては、ディジタル無線携帯端末装置が知られており、例えばPHP(Personal Handy Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)等がある。
PHP等は、屋外に設置された基地局を介して公衆回線網に接続されるものであり、屋外に持ち出すことにより、通信範囲を広げることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の携帯端末装置にあっては、携帯端末装置自体を屋外で紛失したような場合、例えば他人がその紛失した携帯端末装置を取得しても、そのまま使用することが可能であり、通話料金の請求については携帯端末装置の契約者に回されるケースが考えられ、使用していないにもかかわらず料金を支払う必要があるという欠点があった。
また、仮に公衆通信のネットを形成している事業者(例えば、いわゆるNTT、いわゆる第2電電等)側を通して紛失した携帯端末装置を使えないようにしたとしても、電話の通話機能が使用できなくなるだけで、携帯端末装置が所有者の手に戻ってくるわけではないし、携帯端末装置内部の重要なデータ(例えば、個人の電話番号データ)について、他人に知られる可能性があるという欠点があった。
【0004】
この発明の課題は、携帯端末装置の所在を容易に確認できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、公衆回線網を介して通信端末装置と接続され、複数の基地局を介して携帯電話装置と無線接続される通信管理装置であって、当該通信管理装置に対して、ユーザが操作する任意の通信端末装置から、所望する携帯電話装置を対象にした所在地要求の指示があった際は、上記対象となった携帯電話装置の所在地を、その携帯電話装置がリンクされる基地局の所在エリアに基づいて特定し、その特定された所在地を示す情報を、上記所在地要求の指示を行った上記通信端末装置に対して送信する、ようにしたことを特徴とする。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
本発明の第1実施例
図1、図2は本発明に係る携帯端末装置の第1実施例を示す図であり、PHP(Personal Handy Phone)に適用した例である。
A.PHPシステムのネットワーク構成
図1はPHPシステムのネットワーク構成図である。図1において、1は公衆回線網(PSTN、ISDN)に接続された電話機、2は携帯用電話としてのPHP、3は公衆回線網(PSTN、ISDN)に接続された通信回線、4は中継基地局、5は無線通信回線である。また、4aは中継基地局のアンテナ、21はPHP2のアンテナ(図2参照)である。
電話機1は、例えば事務所、家庭内あるいは公衆に設置され、公衆回線網に接続され、例えば市内、市外の各種通話が可能な他に、さらに公衆回線網に接続された中継基地局4から無線通信回線5を介してPHP2の呼出しおよび相互通話が可能である。
中継基地局4は比較的小規模のエリア毎に順次配置され、主にPHP2に対して無線通信回線5を形成し、PHP2と他の電話機との間で通話を可能にするような制御を行う。
【0014】
電話機1には送受話器(ハンドセット)1aと、電話番号等の入力およびPHP2をリモート操作する指令を入力する操作部スイッチ1bが配置されている。
また、操作部スイッチ1bは、例えば10桁の数字あるいは記号を含む暗証番号を入力することができるようになっている。
この場合、PHP2から受信暗証番号と予め記憶された所定値とが一致したことを示す後述の一致確認信号が電話機1に送信され、電話機1でこの一致確認信号を受信した場合にのみリモート操作データの入力を受け付ける(例えば、リモート操作データ入力受け付けモードを許可する)ようになっている。
【0015】
B.PHPブロック構成
図2はPHP2の詳細な構成を示すブロック図である。
図2において、11は所定プロトコルに従い装置全体の制御を行なう制御部であり、CPU等から構成される。制御部11はROM12に格納されているマイクロプログラムに従ってデータや演算結果などを一時的に記憶するRAM13を使用して音声データ送信処理を含むPHPとしてのディジタルコードレス電話装置の各種の動作を制御する。
また、本実施例の場合、制御部(保護処理手段)11は電話機1から送信されたリモート操作データを受信した場合に、この受信したリモート操作データに基づいて、PHP2の所有者が不利になることを排除する所定の保護処理を実行するための制御を行う。
【0016】
保護処理の内容は、次の通りである。
モードA:後述の表示部15に予めメモリ17に記憶しておいた所有者の電話番号を表示させ、PHP2を紛失したとき、仮にその紛失したPHP2を使用して他人が電話をかけようとするとき、予め記憶されたPHP2の所有者の連絡先の電話番号の所に全てつながるような保護処理
モードB:PHP2の所有者のIDデータ等の電話をかけるうえで必要となるデータを全て消去し、他人が電話をかけられないようにする保護処理
モードC:他人に見られると困るようなPHP2の所有者に関連する特定のデータを消去する保護処理
モードA〜モードCの選択は、電話機1側の操作部スイッチ1bを操作することにより行う構成になっている。
なお、保護処理の内容は上記例に限るものではなく、PHP2の所有者が不利になることを排除するものであれば他の保護内容であってもよい。
例えば、モードBにおいて、PHP2の後述するキー入力部14からの信号を受け付けないようにしたり、モードCにおいて、特定データの表示をソフト的に禁止してもよい。
【0017】
制御部11には、テンキーや各種のファンクションキーが設けられたキー入力部14、発信者番号や時刻、通話時間、通話料金等を表示するLCD等からなる表示部15、あらかじめ録音されている応答メッセージを送出し、相手からの用件等を録音するカセットテープまたはICメモリからなる録再回路16、音声データを含む各種データを記憶するメモリ17が接続されている。
ここで、制御部11は電話機1から送信された暗証番号を受信した場合に、この受信した暗証番号を予めメモリ17に記憶されている所定値(暗証番号)と比較し、両者が一致したとき、一致したことを示す一致確認信号を電話機1に送信するような制御を行うとともに、少なくともこの一致確認信号を送信した後に、電話機1から送信されてきたリモート操作データに基づいて前述した各種の保護処理(モードA〜モードC)を開始する。したがって、制御部11は一致指令手段としての機能を有する。
【0018】
また、キー入力部14は他人に見られると困るようなPHP2の所有者に関連するデータを特定データとして予め指定可能な特定データ指定手段としての機能を有している。特定データとしては、例えば個人の家庭の電話番号、取り引き先の電話番号、銀行口座番号等がある。これらの特定データはキー入力部14を操作して予めメモリ17に記憶させることができるとともに、これらが特定データである旨を指定する特定データ指定入力が可能で、特定データに指定されると、前述したようにモードCの保護処理が選択された場合に、制御部11によりメモリ17の記憶が消去される。
【0019】
C.PHPの送信/受信系統
次に、PHP2の送信/受信系統について説明する。
PHP2は、アンテナ21からの送受信無線周波数(RF)周波数帯の信号を受信する若しくはモデム23によりディジタル変調した音声信号を送受信無線周波数(RF)に周波数変換してアンテナ21から空中に放出する高周波部22と、RF受信した音声信号をディジタル復調する若しくはTDMA信号処理部24によりTDMA処理された音声信号をディジタル変調するモデム23と、無線周波数を時間分割し、特定の時間帯でバースト状に送受信信号を伝送するTDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)処理を行なうTDMA信号処理部24と、ディジタル音声信号を圧縮/伸張処理を行なうスピーチコーディック25と、ディジタル信号をアナログ信号に変換してアンプ27を介して受話器28に出力する若しくは送話器29により入力された音声信号をPCMディジタル信号に符号化して出力するPCMコーディック26と、スピーカ等からなる受話器28と、マイク等からなる送話器29と、リンガを鳴らすリンガ部30とにより構成されている。
【0020】
上記高周波部22は、周波数変換処理をするものであり、受信部31、送信部32、PLLシンセサイザ33、バンドパスフィルタ34および送信/受信を振り分けるアンテナスイッチ35から構成される。
受信部31は、アンテナ21で受信されバンドパスフィルタ34およびアンテナスイッチ35を介して入力された高周波信号を、2段のミキサーにより周波数変換し、1.9GHzから150〜250MHzの周波数帯の信号にし、さらに10MHz付近の中間周波(IF)信号に周波数変換する。
送信部32は、モデム23から入力されたπ/4シフトQPSKの変調波をミキサーで1.9GHzに周波数変換し、アンテナスイッチ35およびバンドパスフィルタ34を介してアンテナ21から輻射する。
【0021】
PLLシンセサイザ33は、受信部31および送信部32での周波数変換のための局部発振をする。
上記モデム23は、π/4シフトQPSKの変復調処理をするものであり、受信側では、受信部31からのIF信号を復調してIQ信号に分離し、データ列としてTDMA信号処理部24に転送する。また、送信側では、TDMA信号処理部24から転送されてきたデータからIQ信号を作成してπ/4シフトQPSKの変調をして送信部32に出力する。
【0022】
上記TDMA信号処理部24は、フレーム同期およびスロットのフォーマット処理をする。すなわち、受信側では、モデム23か送られてくるデータから所定タイミングで自己宛てのスロットのデータを取り出し、スクランブル等を解除して、このスロットのフォーマットから構成データを取り出し、制御データは制御部11に送り、音声データはスピーチコーディック25に転送する。送信側では、スピーチコーディック25から転送されてくる音声データに制御データを付加して送信データを作成し、スクランブル等をかけて所定タイミングで、すなわちフレームの自己割り当てスロットに挿入してモデム23に送出する。
【0023】
また、TDMA信号処理部24は、基地局4の間で時間的に重ならないように同一周波数の信号を送受し、相互に通信を行なうように処理するものであり、信号の送受信は基本周期となる一定長のTDMAフレーム内に割り当てられた一対の時間位置(タイムスロット)を用いて行われる。各局はフレーム内の割り当てられたタイムスロットに信号を送出し、この信号が他の信号に衝突しないようにその時間位置制御(バースト同期制御)を行なう。
【0024】
スピーチコーディック25は、ディジタルデータの圧縮/伸張処理をする。すなわち、受信側では、TDMA信号処理部24から送られてきたADPCM音声信号(4bit×8kHz=32k bps)をPCM音声信号(8bit×8kHz=64k bps)に復号化することにより伸張してPCMコーディック26に出力する。送信側では、PCMコーディック26から送られてきたPCM音声信号をADPCM音声信号に符号化することにより圧縮してTDMA信号処理部24に出力する。
PCMコーディック26は、アナログ/ディジタル変換処理をする。受信側では、スピーチコーディック25から送られてくるPCM音声信号をD/A変換してアナログ音声信号をアンプ27に出力してスピーカ28を駆動する。送信側では、マイク29から入力されたアナログ音声信号をA/D変換してPCM音声信号をスピーチコーディック25に出力する。また、ボリューム/リンガ/トーン信号等の制御を行なう。
【0025】
次に、作用を説明する。
D.全体の通信動作
電話機1は、例えば事務所、家庭内あるいは公衆に設置され、通信回線3を介して公衆回線網に接続されることより、市内、市外の各種通話が行われる。また、中継基地局4から無線通信回線5を介してPHP2の呼出しおよび相互通話が行われる。この場合、中継基地局4は比較的小規模のエリア毎に順次多数が配置され、主にPHP2に対して無線通信回線5を形成し、PHP2と他の電話機との間で通話を可能にするような制御が行われる。
【0026】
E.PHPの全体動作
本実施例のPHP2におけるアクセス方式および伝送方式はTDMA/TDD通信方式を採用しており、時分割で複数の端末と通信し、上り/下りのデータも時分割して同一周波数上に乗せている。
すなわち、中継基地局4を介して送信された相手局(例えば、電話機1や他の端末電話装置)からの音声はアンテナ21を通して高周波部22によりベースバンド信号に変換されて受信され、受信された音声信号はモデム23によりディジタル復調されてTDMA信号処理部24に出力される。TDMA信号処理部24は送信信号に付加された制御信号(搬送波同期、ビット同期、フレーム同期信号)を基に受信したディジタル音声信号が送信時の信号と衝突しないように受信のタイミングを制御するとともに、バースト状に送られてくる信号を元の伝送速度に変換して音声信号を取り出す。TDMA信号処理部24により取出されたディジタル音声信号はスピーチコーディック25により伸張され、PCMコーディック26によりアナログ音声信号に変換されてアンプ27を介して受話器28から放音される。
【0027】
一方、送話器29から入力された音声信号はPCMコーディック26によりPCMディジタル信号に符号化され、符号化されたディジタル信号はスピーチコーディック25によりデータ圧縮されてTDMA信号処理部24に出力される。TDMA信号処理部24は所定の送信タイミングで信号をバースト状に送信するバースト送信制御を行って送信するバースト信号をモデム23に出力する。モデム23に入力された送信信号はここでディジタル変調されて高周波部22に出力され、高周波部22で無線周波数に周波数変換されてアンテナ21を通して空中に放出される。また、制御部11では、高周波部22の送信部32のバースト制御信号入力端子に、送信出力をバースト波にするためのバースト制御信号を出力するとともに、キー入力部14からのキー操作情報を基にモードの切替えや状態を制御し、制御結果に基づく表示信号を表示部15に送出したり、TDMA信号処理部24からの着信を受けた場合にリンガ30を鳴らす等の制御を行なう。
空中に放出された電波は無線通信回線5を介して中継基地局4のアンテナ4aによってキャッチされ、中継基地局4において処理された後、通信回線3を介して電話機1に送信され、電話機1で受信される。
【0028】
F.保護処理動作
次に、本実施例の特徴部分である保護処理動作について説明する。
まず、PHP2を所有者が紛失した場合、その所有者(すなわち、真の所有者)は電話機1のキー操作部1bを操作してPHP2に電話をかける。PHP2に電話がかかると、電話機1とPHP2との間にデータを送受信可能な相互の通信回線ネットが形成される。このとき、紛失したPHP2は、例えばそれを取得して所有している者(以下、取得者という)の手元にあるケースが多い。
次いで、PHP2の所有者はキー操作部1bを操作して暗証番号入力モードをセレクトし、所定の暗証番号(例えば、10桁の番号で「#11223344#」)を入力する。暗証番号に代えて、例えばPHP2の所有者のIDコードでもよい。
【0029】
暗証番号が入力されると、PHP2側では受信した暗証番号を予めメモリ17に記憶しておいた所定値(例えば、暗証番号と同じ値)と比較し、両者が一致したとき、一致したことを示す一致確認信号を電話機1に送信する。電話機1では、一致確認信号を受信した場合にのみリモート操作データの入力受け付けが可能となる。
次いで、PHP2の所有者はキー操作部1bを操作してリモート操作指令を入力する。PHP2側では、このリモート操作指令に対応するリモート操作データに基づいてPHP2の所有者が不利になることを排除する保護処理の何れか(モードA、モードBあるいはモードC)の実行が開始される。なお、制御部11は前述した一致確認信号を送信した後でなければ、保護処理を開始しない。
【0030】
(a)「モードA」の選択
例えば、保護処理として「モードA」を選択したときには、表示部15に予めメモリ17に記憶しておいた所有者の電話番号を表示させ、紛失したPHP2を使用して他人(取得者)が電話をかけようとした場合に、予め記憶されたPHP2の所有者の連絡先の電話番号の所に全てつながるような処理が行われる。したがって、取得者が勝手に電話をかけまくるというような事態を防ぐことができ、通話料金の請求についてPHP2の契約者に回されることを最小限に抑えることができる。その結果、使用していないにもかかわらず料金を支払らわなければないないという事態を避けて、他人に使用されて課金されるという不具合を防止することができる。
また、この場合、PHP2の所有者の連絡先の電話番号の所に全てつながるから、仮にPHP2の取得者が電話をしてきたならば、PHP2の所有者は取得者に対してPHP2を返却するように要請することもでき、極めて好都合である。すなわち、真の所有者の手に戻りやすくすることができるから、実際上、真の所有者の手に戻って来ることも有り得る。
【0031】
(b)「モードB」の選択
次に、保護処理として例えば「モードB」を選択したときには、PHP2の所有者のIDデータ等の電話をかけるうえで必要となるデータが全て消去され、他人が電話をかけられないようにする保護処理が行われる。したがって、取得者がPHP2を使用して電話しようと試みても、電話ができず、勝手に電話をかけまくるというような事態を防ぐことができ、上記同様に他人に使用されて課金されるという不具合を防止することができる。
【0032】
(c)「モードC」の選択
また、保護処理として例えば「モードC」を選択したときには、他人に見られると困るようなPHP2の真の所有者に関連する特定のデータを消去する保護処理が行われる。ただし、「モードC」の選択のみでは、電話機能は許可されている。したがって、予め指定されておいた個人の家庭の電話番号、取り引き先の電話番号、銀行口座番号等が全て消去される。その結果、重要なデータについて、他人に知られなくすることができる。すなわち、重要なデータの保護を図ることができる。
このように、電話機1からのリモート操作により、PHP2を紛失した場合に生じる諸問題を適切にクリアすることができる。
【0033】
本実施例は携帯端末装置をPHPに適用した例であるが、本発明はPHPに限らず、他の携帯端末装置(例えば、家庭用のコードレス電話機)にも幅広く適用できるのは勿論である。
また、電話機1とPHP2との間の同一所有性を確認する方法は、上記実施例の例に限らず、他の方法を用いてもよい。
例えば、各保護処理に対応した保護用の暗証番号を設けて、同一所有者と保護処理内容を同時に転送して確認してもよいし、保護処理をするための特別のIDコードに暗証番号と制御内容を付加してもよい。
さらに、装置を構成する各部材の種類・個数、制御方法等は、どのようなものでもよいことは言うまでもない。
本発明の発展的形態として、例えば電話機1からでなく、緊急の場合には通常どこにでもある公衆電話からでも所定の暗証番号等を入力することにより、リモート操作により、本発明と同様の保護処理を行うことがてきるようにしてもよい。
【0034】
本発明の第2実施例
次に、本発明の第2実施例について説明する。
A.ネットワークシステムの構成
図3は本発明を適用した携帯端末装置のネットワークシステムを示す図である。図3において、51は公衆/専用回線網であり、ここでの公衆/専用回線網は一般の電話公衆網である。公衆/専用回線網51には一般の電話機52、モデムを介してのパーソナルコンピュータ53、携帯端末用の複数の基地局54〜56および網管理局57が接続されている。複数の基地局54〜56には携帯端末がそれぞれ無線を介して接続されている。すなわち、基地局54は無線を介して携帯型コンピュータ61に接続され、基地局55は無線を介して携帯電話機62に接続され、さらに基地局56は無線を介してページャ63に接続されている。
携帯型コンピュータ61としては、例えばテレターミナル型やパームトトップ型の小型コンピュータが用いられる。携帯電話機62としては、例えばPHPや複数の各社で販売されているもの(例えば、セルラーフォーン)が用いられる。ページャ63としては、NP、IP等のタイプのものが用いられる。
網管理局57は網全体の管理を行うもので、各携帯端末に対しての制御を行う。
【0035】
B.プロテクト回路の構成
ここで、本実施例では携帯電話機62にセキュリティ機能を実現するプロテクト装置を付加した例について説明する。ハード的な主要部の構成は前述した第1実施例の図2に示すものと同様であり、その他に本実施例ではプロテクト装置が付加されている。プロテクト装置は所有者より送信されたリモート操作データを受信した場合、このリモート操作データに基づいて携帯電話機62の所有者に不利益となる要因を削除する所定のセキュリティ処理を実行するための制御や、パスワードの入力・解析処理を実行するための制御を行い、また、誤った入力に対しても設定されたセキュリティ処理を実行するための制御を行う。
携帯電話機62は通信手段、操作データ認識手段、セキュリティ手段、パスワード解析手段の機能を実現する。
【0036】
次に、作用を説明する。
C.セキュリティ処理のメインルーチン
図4、5はプロテクト装置における保護機能(セキュリティ処理)を実現するメインルーチンを示すフローチャートである。
(a)所有者によるプロテクト装置の制御
携帯電話機62の所有者が、その携帯電話機62を紛失したり、盗難にあった場合、図4に示すセキュリティ処理の制御ルーチンが実行される。
すなわち、ステップS10において、携帯電話機62の所有者は網管理局57に対してモデムを介して接続されたパーソナルコンピュータ53を用いて所有する携帯電話機62に対して通信を開始すべくリモート操作データを入力する。このとき、携帯電話機62が無くなったときの状況および内部に記憶されている情報の重要度により送信するリモート操作データの内容を選択する。
リモート操作データには制御コードが付加されており、所有者しか知らない暗証番号が含まれている。したがって、第3者が任意に所有者の携帯電話機62に対してリモート操作データを送ることはできない。これにより、リモート操作の悪用を防止可能である。
【0037】
一方、携帯電話機62の所有者がパーソナルコンピュータ53を保有していないような場合、あるいは保有していても網管理局57に対してモデムを介してアクセスできるシステムになっていないときは、一般の電話機52(例えば、個人所有の電話機)により音声によって携帯電話機62の基地局55にリモート操作データの送信を依頼する。あるいは、電話機52を使用しプッシュ回線によりリモート操作データを入力する。
次いで、ステップS12で携帯電話機62の所有者が入力したリモート操作データを公衆/専用回線網51を通して携帯電話機62の基地局55に転送する。次いで、ステップS14に進み、携帯電話機62の基地局55より無線にてリモート操作データを送信する(データの送信はTで示す)。このようにしてパーソナルコンピュータ53より入力されたリモート操作データが公衆/専用回線網51および網管理局57を介して携帯電話機62の基地局55へ送られ、目的の携帯電話機62に送信される。なお、携帯電話機62が双方向通信の機能を有していれば、リンクが確立され、所有者の操作するパーソナルコンピュータ53へ携帯電話機62側の受信が確実に行われたことを伝達する。
【0038】
(b)携帯端末におけるリモート操作データの処理
図4の処理が実行され、基地局55より無線にてリモート操作データが携帯電話機62に送信されると、図5に示す携帯端末におけるリモート操作データの処理ルーチンが実行される。
まず、ステップS20でリモート操作データ(図5ではリモートデータと簡略化する)の受信によりシステムをウェークアップする。これにより、携帯電話機62では表示部を除いてセキュリティ処理のシステムが起動(例えば、プロテクト装置等が起動)する。次いで、ステップS22で自分(携帯電話機62)に対してのリモート操作データであるか否かを判別する。これは、例えば暗証番号の一致を含めて判断する。自分へのリモート操作データでないとき、あるいは暗証番号が違っていた場合には、システムをオフし、通常モードへ戻る(リターン)。
【0039】
自分へのリモート操作データであり、かつ暗証番号が一致していた場合にはステップS24に進み、リモート操作データの内容の解析を行う。詳しくは、リモート操作データには「通信機能プロテクト」、「記憶内容表示プロテクト」、「所有者連絡先表示」、「アラーム音発生」、「パワーオン禁止」、「記憶内容送信」、「端末の所在エリア送信」という処理毎にそれぞれコードが割り当てられており、そのコードにより分岐し、具体的な処理に入る。すなわち、ステップS26でリモート操作データの内容の解析結果が「通信機能プロテクト」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS28に分岐して「通信機能プロテクト」の処理を実行する。「通信機能プロテクト」の処理はサブルーチンで後述する。他の処理についても、同様にサブルーチンで後述する。ステップS26でNOのときはステップS30に進む。
【0040】
ステップS30では、リモート操作データの内容の解析結果が「記憶内容表示プロテクト」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS32に分岐して「記憶内容表示プロテクト」の処理を実行する。ステップS30でNOのときはステップS34に進む。
ステップS34では、リモート操作データの内容の解析結果が「所有者連絡先表示」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS36に分岐して「所有者連絡先表示」の処理を実行する。ステップS34でNOのときはステップS38に進む。
【0041】
ステップS38では、リモート操作データの内容の解析結果が「アラーム音発生」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS40に分岐して「アラーム音発生」の処理を実行する。ステップS38でNOのときはステップS42に進む。
ステップS42では、リモート操作データの内容の解析結果が「パワーオン禁止」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS44に分岐して「パワーオン禁止」の処理を実行する。ステップS42でNOのときはステップS46に進む。
ステップS46では、リモート操作データの内容の解析結果が「記憶内容送信」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS48に分岐して「記憶内容送信」の処理を実行する。ステップS46でNOのときはステップS50に進む。
ステップS50では、リモート操作データの内容の解析結果が「端末の所在エリア送信」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS52に分岐して「端末の所在エリア送信」の処理を実行する。ステップS50でNOのときはシステムをオフし、通常モードへ戻る(リターン)。
【0042】
D.セキュリティ処理のサブルーチン
次に、リモート操作データの内容の解析結果に基づく、具体的な各プロテクト処理のサブルーチンについて説明する。
▲1▼「通信機能プロテクト」のサブルーチン
図6は「通信機能プロテクト」のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに移行すると、ステップS100で通信禁止のフラグをオンする。これにより、フラグを参照して処理を実行するとき、通信禁止のフラグが立っているから、携帯電話機62の通信機能が停止する。したがって、携帯電話機62の所有者が、その携帯電話機62を紛失したり、盗難にあった場合でも、第3者が通信を行って過大な請求が携帯電話機62の所有者に課せられる等の不具合を防止することができる。ステップS100を経ると、通常モードへ戻る。
【0043】
▲2▼「記憶内容表示プロテクト」のサブルーチン
図7は「記憶内容表示プロテクト」のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに移行すると、ステップS110でユーザー記憶エリア選択信号をディスエーブルするラッチをオンする。ステップS110を経ると、通常モードへ戻る。これにより、ユーザー記憶エリア(所有者のプライベートデータや業務上の機密データを記憶)に対するアクセスが禁止される。したがって、リモート操作データを受信した場合、該当するユーザー記憶エリアを選択する制御信号が常にディスエーブルとなり、仮に第3者がアクセスしても、全て[FFh」あるいは「00h」というような意味のないデータしか得ることができなくなる。その結果、所有者のプライベートデータや業務上の機密データが記憶されていた場合であっても、第3者によって公にされたり、悪用されたりするのを防止することができる。
また、このときユーザー記憶エリア内のデータを消去するようにしてもよい。これにより、ユーザー記憶エリアをアクセスしても表示されるデータはないので、第3者によって公にされたり、悪用されたりするのを防止することができる。
【0044】
▲3▼「所有者連絡先表示」のサブルーチン
図8は「所有者連絡先表示」のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに移行すると、ステップS120で表示部の表示をオンする。これにより、表示部による表示が可能になる。次いで、ステップS122で表示部に、例えば図9に示すような所有者連絡先を表示する。図9は、携帯端末機器を紛失した場合の表示例であり、氏名、住所、電話番号が表示される。携帯電話機62の置き忘れ等により紛失した場合には、この表示を出すことにより、所有者に対して携帯電話機62を取得した人が連絡することが可能になる。
ただし、ここで表示部の表示をオンしっぱなしにすると、人目につかないうちに携帯電話機62に内蔵の電池が切れるおそれがあるため、一定時間経過後に自動的に表示を消す処理を行う。
【0045】
すなわち、ステップS124でタイマーのカウントを行い、ステップS126で設定時間(例えば、1時間)が経過したか否かを判別する。設定時間が経過していなければステップS124に戻ってループを繰り返し、設定時間が経過すると、ステップS128に抜け表示部の表示をオフする。これにより、所有者連絡先の表示が消える。ステップS128を経ると、通常モードへ戻る。
このように一定時間経過後に自動的に表示を消す処理を行うことにより、電池の消耗を防ぎつつ必要な表示を行って、第3者に対する所有者連絡先をアピールすることができる。したがって、例えば携帯電話機62を取得した人が所有者に連絡することができれば、所有者の手元に返却してもらうことも可能になる。
なお、所有者連絡先は、例えば間欠的に表示させたり、あるいは所有者がリモート操作データを送信した後、1回だけある一定時間表示するようにしてもよい。また、ステップS40の「アラーム音発生」と併用してアラーム音を鳴らすようにしてもよい。そのようにすると、より効果的に第3者に対して所有者連絡先をアピールすることができる。
【0046】
▲4▼「アラーム音発生」のサブルーチン
図10は「アラーム音発生」のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに移行すると、ステップS150でアラーム音発生のフラグをオンする。これにより、フラグを参照して処理を実行するとき、アラーム音発生のフラグが立っているから、携帯電話機62からアラーム音(例えば、スピーカー)が発生し、周囲に知らせることになる。したがって、携帯電話機62の所有者が、その携帯電話機62を紛失したり、盗難にあった場合、リモート操作データを送信することにより遠隔的に携帯電話機62のアラーム音を鳴らすことができ、携帯電話機62についての異常状態を報知することができる。その結果、例えばアラーム音を聞いて第3者が紛失場所(例えば、路上)にある携帯電話機62に気付くことも可能なる。ステップS150を経ると、通常モードへ戻る。
【0047】
▲5▼「パワーオン禁止」のサブルーチン
図11は「パワーオン禁止」のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに移行すると、ステップS160でパワーオンスイッチをディスエーブルするフラグ(パワーオンスイッチディスエーブルフラグ)をオンする。ステップS160を経ると、通常モードへ戻る。これにより、携帯電話機62のパワーオン自体を禁止する命令が実行されることになる。すなわち、リモート操作データを受信した場合、パワーオンスイッチディスエーブルフラグが立っているから、マニュアルにして携帯電話機62のスイッチをオンにしても、制御部のマイクロコンピュータはパワーオンシーケンスにて本フラグをチェックし、フラグがオンであれば、パワーオン処理を中断し、即座にオフへと遷移する。
したがって、携帯電話機62が盗難にあったような場合、携帯電話機62が他の者に利用され、回線使用料を使ってもいない所有者に請求される可能性もあるが、本実施例のようにパワーオン処理を中断することにより、盗難にあってもすぐに使用できない状態にすることができ、第3者が通信を行って過大な請求が携帯電話機62の所有者に課せられる等の不具合を防止することができる。例えば、クレジットカードを紛失した場合、業者に連絡してその使用を停止してもらうシステムになっているが、同様の処理を携帯電話機62の所有者が即座に実行できることになる。
【0048】
▲6▼「記憶内容送信」のサブルーチン
図12は「記憶内容送信」のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに移行すると、ステップS200で本コマンドを受信した携帯電話機62は所有者の指定する端末(指定端末は制御コード内に記述されている)との間でリンクを確立する。この場合はモデムにより公衆/専用回線網51に接続されたパーソナルコンピュータ53とのリンクを確立することになる。次いで、ステップS202で携帯電話機62からパーソナルコンピュータ53に記憶内容を送信する。ここでの記憶内容とは、個人のスケジューラーや住所録等バックアップファイルを持っていない場合や、出先で入力した業務上のデータ等、回収したいデータが携帯電話機62に記憶されていたとき、その記憶データをいう。
【0049】
ステップS202の処理を実行することにより、所有者の指定する端末へアップロードすることが可能になる。次いで、ステップS204でパーソナルコンピュータ53が正確に受信したか否かを判別する(パーソナルコンピュータ53からの受領信号に基づいて)。正確に受信していなければ、ステップS202に戻って受信ループを繰り返し、正確に受信すると、ステップS206で記憶内容をクリアする処理を実行することにより、送信したデータをクリアし、通常モードへ戻る。なお、他のデータ保護処理と併用する場合は、ステップS206のデータクリアは必ずしも必要ではない。これにより、携帯電話機62からパーソナルコンピュータ53の記憶媒体(例えば、フロッピィディスク、あるいはハードディスク)に携帯電話機62の記憶内容が複写あるいは転送され、データがエラー無しに複写あるいは転送されたことを確認して本動作が終了する。
したがって、携帯電話機62が盗難にあった場合、あるいは携帯電話機62を紛失した場合でも、個人のスケジューラーや住所録等バックアップファイルを持っていないデータや、出先で入力した業務上のデータ等、回収したいデータを携帯電話機62から簡単に自分のパーソナルコンピュータ53の記憶媒体に複写あるいは転送することができ、貴重なデータの紛失を防ぐことができる。
【0050】
▲7▼「端末の所在エリア送信」のサブルーチン
図13は「端末の所在エリア送信」のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに移行すると、ステップS210で端末の所在エリア送信フラグをオンする。ステップS210を経ると、通常モードへ戻る。これにより、携帯電話機62ではリモート操作データを受信した場合、端末の所在エリア送信フラグが立っているから、現在、携帯電話機62がリンクされている基地局56の識別コードを自分のパーソナルコンピュータ53に送信する。これにより、パーソナルコンピュータ53側では、基地局56の通信エリア内に携帯電話機62があることを認識できる。また、現在、携帯電話機62がリンクされている基地局56の所在エリアを自分のパーソナルコンピュータ53に送信するように網管理局57に連絡し、網管理局57は、これを受けてパーソナルコンピュータ53に携帯電話機62がリンクされている基地局56の所在エリアを送信するようにしてもよい。
これにより、携帯電話機62を管轄する基地局56の位置が判明し、それにより紛失(あるいは盗難)した携帯電話機62のおよその範囲も見当をつけることができる。したがって、紛失(あるいは盗難)した携帯電話機62を見つけることが比較的に容易になる。
【0051】
以上のように第2実施例では、所有者が携帯電話機62の紛失あるいは盗難に気付いた場合、所有者による積極的なセキュリティ活動(すなわち、リモート操作データの送信)を行うことによって、携帯電話機62の所有者に不利益となる要因を防止することができる。
因みに、従来では携帯端末装置自体を紛失した場合、又は盗難にあった場合、取得した者がその携帯端末装置をそのまま使用することが可能であり、所有者が気付かないときには通話料金等の金銭的な請求は使用していないにもかかわらず、所有者に支払義務が生じていたが、本実施例のようなセキュリティ処理を実行することにより、かかる不具合を解消することができる。また、所有者が紛失又は盗難に気が付き、公衆(あるいは専用)通信ネットワークを形成している事業者を通して紛失した携帯端末装置を通信不可能にした場合でも、携帯端末装置に記憶された所有者のデータを取得した者に知られてしまったり、そのデータを回収することができないという不具合があったが、本実施例のようなセキュリティ処理を実行することにより、かかる不具合を解消することができる。
【0052】
本発明の第3実施例
次に、本発明の第3実施例について説明する。
所有者が携帯電話機の紛失あるいは盗難に気付かない場合には、所有者による積極的なセキュリティ活動(リモート操作データの送信)が行われないため、第3者による使用される可能性が高い。そこで、そのような場合でも自動的にセキュリティ処理を実行可能な制御を、第3実施例として説明する。
本実施例のネットワークシステムの構成および携帯電話機のハード的な構成は、第2実施例と同様であり、図示を省略する。セキュリティ処理を実行するソフト面が異なるので、その処理内容を説明する。本実施例の携帯電話機は、前記実施例に加えて、さらに誤入力報知手段の機能を実現する。
A.所有者によるパスワード設定ルーチン
図14は所有者によるパスワード設定ルーチンを示すフローチャートである。まず、ステップS250において、所有者は携帯電話機を入手すると、使い始める前に携帯電話機に対してパスワードを設定(つまりパスワードの登録)する。このパスワードは携帯電話機を使用するにあたって入力しないと、動作しない一種の鍵である。また、パスワードの誤入力に対するリトライ回数を3回に設定する。さらに、第3者による悪用を防ぐため、パスワードの誤入力が3回以上あった場合のセキュリティ動作の設定をしておく。
【0053】
次いで、ステップS252でパスワードを関連の記憶部に登録する。本パスワード関連の情報は、通常の不揮発メモリに記憶しておくのではなく、副記憶部(例えば、EEPROMあるいはフラッシュROM)を設け、この副記憶部に登録される。したがって、携帯電話機の電源をオフしても、副記憶部の登録内容は保持される。次いで、ステップS254でパスワードを忘れてしまった場合の対応として、パスワードを基地局へ転送し、基地局を通して網管理局に登録しておく。ステップS254を経ると、本ルーチン終了する。
【0054】
本ルーチンを実行しておくことにより、携帯電話機では図15に示す各種のセキュリティ処理が実行される。
B.パスワード入力に対する機器の処理ルーチン
図15の処理ルーチンに移行すると、まずステップS300で入力されたパスワードの解析およびカウントを行う。パスワードを入力するのは正規の所有者あるいは所有者以外の第3者(例えば、携帯電話機を拾ったもの)が考えられる。次いで、ステップS302で入力されたパスワードが登録済みのパスワードと一致するか否かを判別する。一致していれば、本ルーチンを終了して通常モードへ戻る。したがって、通常の通信機能等が確保され、所有者が携帯電話機を使用することが可能になる。
【0055】
一方、入力されたパスワードが登録済みのパスワードと一致しない場合には、ステップS304に進んで誤入力が3回以上あったか否かを判別する。誤入力が3回未満であれば、ステップS300に戻って同様のループを繰り返し、誤入力が3回以上になると、ステップS306に抜け、以後、各種のセキュリティ処理を行う。
ステップS306では設定済み誤入力に対する処理の解析を行う。詳しくは、設定済み誤入力に対する処理を解析するには、「通信機能プロテクト」、「記憶内容表示プロテクト」、「所有者連絡先表示」、「アラーム音発生」、「パワーオン禁止」、「記憶内容送信」、「端末の所在エリア送信」という処理毎にそれぞれコードが割り当てられており、そのコードにより分岐し、具体的な処理に入る。
まず、ステップS307でパスワードの誤入力があったことを知らせるために、予め設定してある所定電話番号に連絡する。これにより、自分の意と反して携帯電話機62が使用されていることを認識することができる。
次に、ステップS308で設定済み誤入力に対する処理の解析結果が「通信機能プロテクト」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS310に分岐して「通信機能プロテクト」の処理を実行する。「通信機能プロテクト」の処理はサブルーチンで実行され、その内容は前記実施例と同様であり、サブルーチンの図示は省略する。「通信機能プロテクト」の処理を実行することにより、通信禁止のフラグがオンになり、これにより、フラグを参照して処理を実行するとき、通信禁止のフラグが立っているから、携帯電話機の通信機能が停止する。したがって、携帯電話機の所有者が、その携帯電話機を紛失したり、盗難にあった場合でも、第3者が通信を行って過大な請求が携帯電話機の所有者に課せられる等の不具合を防止することができる。ステップS310を経ると、通常モードへ戻る。
なお、他の処理についても、同様にサブルーチンで実行され、その基本的な内容は前記実施例と同様であり、サブルーチンの図示は省略する。ステップS308でNOのときはステップS312に進む。
【0056】
ステップS312では、設定済み誤入力に対する処理の解析結果が「記憶内容表示プロテクト」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS314に分岐して「記憶内容表示プロテクト」の処理を実行する。ステップS312でNOのときはステップS16に進む。「記憶内容表示プロテクト」の処理を実行することにより、ユーザー記憶エリア(所有者のプライベートデータや業務上の機密データを記憶)に対するアクセスが禁止される。また、記憶内容をクリアするようにしてもよい。したがって、パスワードの誤入力が3回以上あった場合、該当するユーザー記憶エリアを選択する制御信号が常にディスエーブルとなり、仮に第3者がアクセスしても、意味のないデータしか得ることができず、所有者のプライベートデータや業務上の機密データが記憶されていても、第3者によって公にされたり、悪用されたりするのを防止することができる。ステップS314を経ると、通常モードへ戻る。
【0057】
ステップS316では、設定済み誤入力に対する処理の解析結果が「所有者連絡先表示」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS318に分岐して「所有者連絡先表示」の処理を実行する。ステップS316でNOのときはステップS320に進む。「所有者連絡先表示」の処理を実行することにより、表示部の表示がオンし、図9に示すような所有者連絡先が表示される。したがって、携帯電話機の置き忘れ等により紛失した場合には、この表示を出すことにより、所有者に対して携帯電話機62を取得した人が連絡することが可能になる。ステップS318を経ると、通常モードへ戻る。
【0058】
ステップS320では、設定済み誤入力に対する処理の解析結果が「アラーム音発生」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS322に分岐して「アラーム音発生」の処理を実行する。ステップS320でNOのときはステップS323に進む。「アラーム音発生」の処理を実行することにより、アラーム音発生のフラグがオンし、携帯電話機からアラーム音が発生し、周囲に知らせる。その結果、例えばアラーム音を聞いて第3者が紛失場所(例えば、路上)にある携帯電話機に気付くことも可能なる。ステップS322を経ると、通常モードへ戻る。
【0059】
ステップS324では、設定済み誤入力に対する処理の解析結果が「パワーオン禁止」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS326に分岐して「パワーオン禁止」の処理を実行する。ステップS324でNOのときはステップS328に進む。「パワーオン禁止」の処理を実行することにより、マニュアルにして携帯電話機のスイッチをオンにしても、制御部のマイクロコンピュータはパワーオンシーケンスにてパワーオン禁止フラグをチェックし、即座にオフへと遷移する。したがって、携帯電話機が盗難にあってもすぐに使用できない状態にすることができ、第3者が通信を行って過大な請求が携帯電話機の所有者に課せられる等の不具合を防止することができる。ステップS326を経ると、通常モードへ戻る。
【0060】
ステップS328では、設定済み誤入力に対する処理の解析結果が「記憶内容送信」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS330に分岐して「記憶内容送信」の処理を実行する。ステップS328でNOのときはステップS332に進む。「記憶内容送信」の処理を実行することにより、携帯電話機からパーソナルコンピュータの記憶媒体(例えば、フロッピィディスク、あるいはハードディスク)に携帯電話機の記憶内容が複写あるいは転送され、個人のスケジューラーや住所録等バックアップファイルを持っていないデータ等を携帯電話機から簡単に自分のパーソナルコンピュータの記憶媒体に複写あるいは転送することができ、貴重なデータの紛失を防ぐことができる。ステップS330を経ると、通常モードへ戻る。
【0061】
ステップS332では、設定済み誤入力に対する処理の解析結果が「端末の所在エリア送信」のコードであるか否かを判別し、YESのときはステップS334に分岐して「端末の所在エリア送信」の処理を実行する。ステップS332でNOのときはシステムをオフし、通常モードへ戻る(リターン)。「端末の所在エリア送信」の処理を実行することにより、携帯電話機では公衆/専用回線網に接続された基地局の所在エリアを公衆/専用回線網を介して自分のパーソナルコンピュータに送信する。これにより、携帯電話機を管轄する基地局の位置が判明する。ステップS334を経ると、通常モードへ戻る。
以上のように第3実施例では、所有者以外のものが携帯電話機を拾ったり、盗すんだりした場合に、その携帯電話機を使用しようとして誤ったパスワードの入力を3回以上繰り返すと、所有者によって予め設定された値に従い、あたかもリモート操作データを受信した場合と同様に、上述した各種のセキュリティ処理が実行される。したがって、前記第2実施例と同様の効果を得ることができる。
【0062】
なお、「通信機能プロテクト」、「記憶内容表示プロテクト」、「所有者連絡先表示」、「アラーム音発生」、「パワーオン禁止」、「記憶内容送信」、「端末の所在エリア送信」という各セキュリティ処理は全てを自動的に行ってもよいし、あるいはこれらのセキュリティ処理のうち、何れか1つ(又は1つ以上)を自動的に行うようにしてもよい。
また、同時に送信回路を用いて、所有者に対して他の者によって誤入力がなされたことを知らせることようにしてもよい。そのようにすると、より一層、携帯電話機に対するセキュリティの実効を高めることができる。
上記第2、第3実施例は携帯端末装置に対するセキュリティとして、携帯電話機を例にしているが、携帯電話機に限るものではなく、例えば携帯型コンピュータ(テレターミナル型やパームトトップ型の小型コンピュータ)あるいはページャに対しても適用することができ、同様の効果を得ることが可能である。
【0063】
本発明の第4実施例
次に、本発明の第4実施例について説明する。
本実施例は、携帯端末装置を悪用防止機能を備えたページャーに適用した例である。
A.本実施例の背景
一般に、ページャーは個人単位での使用に対するサービスの一般化と、技術革新による小型化、軽量化、多機能化により、汎用性、携帯性優れ、簡易で経済的な移動体通信手段として広く普及しつつある。
ところで、簡易かつ便利な移動体通信手段としてページャーが普及するにつれ、紛失あるいは盗難等の予期せゆ事態に所有者が遭遇するケースが増えたにもかからわず、実際には利用しているサービス会社への届け出以外、即座に対応できる対応手段に乏しいものであった。
また、万一、第3者が紛失等したページャーを発見し、取得した場合でも、所有者の氏名や連絡先等、取得者に伝えられべき情報が表示されず、最悪の場合にはページャー内部に記憶されている所有者個人宛てのメッセージを見られたり、受信されたり、電話番号の悪用等、所有者のプライバシーや、機密の漏洩等、個人の信用に関わる問題が発生する危険性があった。
【0064】
B.ページャーの構成
図16はページャー100の本体内部の電子回路を構成するブロック図である。図16において、ページャー100は大きく分けてCPU101、アンテナ102、RF受信部103、デコーダ部104、ID−ROM105、ROM106、キー入力部107、表示バッファ108、表示部109、RAM110、スピーカードライバ111、スピーカー112、バイブレータドライバ113、バイブレータ114、LEDドライバ115およびLED116により構成される。
CPU(機能制限手段)101は各回路を制御し、セキュリティ処理に必要な機能を実現する。RF受信部103はアンテナ102で受信された電波を復調してデコーダ部104に出力する。ID−ROM105は当該ページャー100に個別に割り当てられているフレームやアドレス等を記憶し、デコーダ部104の制御の下に記憶しているフレームやアドレス等をデコーダ部104に送出する。デコーダ部104はRF受信部103で受信された復調された受信信号をID−ROM105からのデータと照合し、その受信信号が自己に対して送られてきたものであるときには、一致信号をCPU101に出力する。アンテナ102、RF受信部103およびデコーダ部104は特定信号検出手段を構成する。
【0065】
キー入力部107は文字数字キー、ファンクションキー等からなるキーボード部分と、各種スイッチ部分で構成されており、キーボード部分については、ある入力がなされると、CPU101で処理され、液晶パネルを駆動させる回路を含む表示バッファ108を通して液晶表示パネルを備えた表示部(特定情報表示手段)109に、特定メッセージとして表示されるだけでなく、RAM110に記憶させることができる。なお、表示部109はドット表示であれば、漢字による表示も可能である。また、各種スイッチ部分は呼出しを受信したときに呼出音を発生する鳴音モードと、呼出音を発生しない無音モードとの間でモードの切替を行うモード切替スイッチ、呼出音の発生を停止させるときに操作するリセットスイッチ等で構成されている。
【0066】
LEDドライバ115はCPU101からの制御信号を受けてLED116を駆動するものである。LED116はLEDドライバ115に駆動されて点滅あるいは点灯して受信報知を行う。スピーカードライバ111はCPU101からの制御信号を受けてスピーカー112を駆動するものである。スピーカー112はスピーカードライバ111により駆動されて呼出音を発生させる。バイブレータドライバ113はCPU101からの制御信号を受けてバイブレータ114を駆動するものである。バイブレータ114はバイブレータドライバ113により駆動されて振動する振動装置で、振動によって受信を知らせる。
ROM(特定情報記憶手段)106には予めサービス会社の社名、住所、電話番号等の特定メッセージが記憶されるとともに、CPUによって実行されるメッセージ受信処理の他にセキュリティ処理のプログラムが記憶されている。なお、特定信号受信時はRAM110に特定メッセージデータが記憶されていない場合に限り、表示部109に表示される。
【0067】
RAM110は主に過去の受信データ等を記憶する受信情報エリアCMと、作成した特定メッセージを記憶する特定受信エリアSMとで構成されている。
図17はRAM110のレジスタ構成を示す図である。図17において、バッファレジスタBRはデコーダ部104からCPU101に送られてきた受信データが一旦セットされるレジスタである。その下のエリアには、呼出音の発生等のときに立てられ、リセットボタンを押すことで下ろされるリセットフラグRS1、特定信号での呼出音の発生のときに立てられ、リセットボタンを押すことで下ろされるリセットフラグRS2、表示部109に受信メッセージ等が表示されているときに立てられる表示フラグD、LED116等による受信報知を行っているときに立てられる報知フラグA、鳴音モードのときに立てられ、無音モードのときに下ろされるモードフラグMF、受信情報CMの各行を指定するポインタP等を配している。
ワークエリアWは大きく2つのエリア、すなわち受信情報エリアCMと、特定受信エリアSMとに分れている。受信情報エリアCMは通常の信号を受信したときに動作する電話番号エリアTN、メッセージエリアMA、CPU101により計時される受信時刻エリアRT等を備えている。一方、特定受信エリアSMは特定信号を受信したときのみ呼び出される特定メッセージエリアTA、特定信号受信時刻エリアRTS等を備えている。
【0068】
C.ページャーのセキュリティ動作
当該ページャー100についての通常の動作は、一般に普及しているページャーと同様である。図18はページャー100のセキュリティ処理を示すフローチャートであり、所有者が当該ページャー100を紛失若しくは盗難等の予期せぬ事態に遭遇したケースについてのものである。
所有者がページャー100を紛失若しくは盗難等の予期せぬ事態に遭遇した場合、ページャー100はステップS400で既に電源がオンし、着信待ちの状態になっているものとする。次いで、ステップS402に進み、所有者が外部より公衆電話回線を使用して特定信号(例えば、セキュリティ処理の実行を命令する信号)をページャー100へ送信すると、当該ページャー100では、この特定信号をアンテナ102で受けて、特定信号の着信を行い、RF受信部103で復調する。
次いで、ステップS404でデコーダ部104において復調された信号をID−ROM105によって照合し、ID−ROM105に予め記憶されているID特定コードと一致するか否かを判別する。一致しなければ、ステップS400に戻ってループを繰り返し、一致すると、ステップS406に抜ける。このとき、デコーダ部104からCPU101へ一致したことを示す信号が出力される。
【0069】
ステップS406ではセキュリティ処理として、以下の処理命令を出力する。
▲1▼キー入力部107による入力機能の停止
これにより、第3者がキー入力部107を操作して表示部109にデータを表示させる等の命令を入力しようとしても、全くキー入力ができず、悪用が防止される。
▲2▼デコーダ部104からの通常信号の受信機能の停止
これにより、受信メッセージ等を受信することができなくなり、悪用が防止される。
▲3▼報知機能の始動
これにより、LEDドライバ115が駆動され、LED116により特定信号の受信が報知される。また、スピーカードライバ111によりスピーカー112が駆動されて特定信号の受信が報知される。さらに、バイブレータドライバ113によりバイブレータ114が駆動され、特定信号の受信が振動によって伝達される。
【0070】
▲4▼RAM110への受信コード出力機能の停止
これにより、RAM110による受信コードの記憶ができず、例えば他人から所有者に向けて発信されたメッセージ等がページャー100を取得した第3者に明らかになることがなくなる。
▲5▼特定メッセージの表示
これにより、RAM110に予め記憶されている特定メッセージを表示部109に表示する命令が出力される。なお、RAM110に特定メッセージが記憶されていない場合には、ROM106に予め記憶されているサービス会社の社名、住所、電話番号等の特定メッセージを表示する命令が出力される。
次いで、ステップS408に進み、特定メッセージを表示部109に表示する。ステップS408を経ると、ルーチンを終了する。最終的に特定信号を受信したページャー100はステップS408の状態で、例えば図19に示すような特定メッセージ等を表示部109に表示する。図19の例では、拾い主に対して終所有者の氏名、住所、連絡先等を知らせるメッセージ内容になっている。
【0071】
以上の操作により、ページャー100が紛失若しくは盗難等、予期せゆ事態に所有者が遭遇しても、第3者が紛失したページャーを発見し、取得した場合には、所有者の氏名や連絡先等、取得者に伝えられべき情報が表示されるから、第3者への早期発見、所有者への返却を促すことができる。
また、ページャー100の内部に記憶されている所有者個人宛てのメッセージの表示を禁止したり、キー入力の禁止したりするから、所有者への個人宛てのメッセージを見られたり、受信されたり、電話番号の悪用等、所有者のプライバシーや、機密の漏洩等、個人の信用に関わる問題の発生を未然に防止して、第3者によるページャー100の悪用を防止することができる。
なお、本実施例におけるセキュリティ処理対象の携帯端末装置はページャーになっているが、本実施例のようなセキュリティ処理は、例えば携帯端末用通信機器、あるいは移動体通信機器の端末等でも、本発明の目的の範囲内で適用できる。
【0072】
本実施例は携帯端末装置をPHPに適用した例であるが、本発明はPHPに限らず、他の携帯端末装置(例えば、家庭用のコードレス電話機)にも幅広く適用できるのは勿論である。
また、電話機1とPHP2との間の同一所有性を確認する方法は、上記実施例の例に限らず、他の方法を用いてもよい。
例えば、各保護処理に対応した保護用の暗証番号を設けて、同一所有者と保護処理内容を同時に転送して確認してもよいし、保護処理をするための特別のIDコードに暗証番号と制御内容を付加してもよい。
さらに、装置を構成する各部材の種類・個数、制御方法等は、どのようなものでもよいことは言うまでもない。
本発明を発展的形態として、例えば電話機1からでなく、緊急の場合には通常どこにでもある公衆電話からでも所定の暗証番号等を入力することにより、リモート操作により、本発明と同様の保護処理を行うことがてきるようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザは、任意の通信端末装置を介して上記通信管理装置に対して所望する携帯電話装置の所在地要求を行うことで、その対象となった携帯電話装置の所在地をそのユーザが操作する通信端末装置において直ちに知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯端末装置の第1実施例のネットワーク構成図である。
【図2】同実施例のPHPの詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る携帯端末装置の第2実施例のネットワーク構成図である。
【図4】同実施例のセキュリティ処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】同実施例の携帯端末におけるリモート操作データの処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】同実施例の通信機能プロテクトのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】同実施例の記憶内容表示プロテクトのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】同実施例の所有者連絡先表示のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】同実施例の所有者連絡先表示の一例を示す図である。
【図10】同実施例のアラーム音発生のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】同実施例のパワーオン禁止のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】同実施例の記憶内容送信のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】同実施例の端末の所在エリア送信のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る携帯端末装置の第3実施例のパスワード設定ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】同実施例のパスワード入力に対する機器の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図16】本発明に係る携帯端末装置の第4実施例のページャーの本体内部の電子回路を示すブロック図である。
【図17】同実施例のRAMのレジスタ構成を示す図である。
【図18】同実施例のページャーのセキュリティ処理を示すフローチャートである。
【図19】同実施例の特定メッセージの表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 電話機
1b キー操作部
2 PHP(携帯用の子機電話)
3 有線の通信回線
4 中継局
5 無線通信回線
11 制御部(保護処理手段、一致指令手段)
14 キー入力部(特定データ指定手段)
15 表示部
17 メモリ
22 高周波部
23 モデム
24 TDMA信号処理部
25 スピーチコーディック
26 PCMコーディック
31 受信部(受信手段)
32 送信部
53 パーソナルコンピュータ
57 網管理局
62 携帯電話機(通信手段、操作データ認識手段、セキュリティ手段、パスワード解析手段、誤入力報知手段)
100 ページャー(携帯端末装置)
101 CPU(機能制限手段)
103 RF受信部
104 デコーダ部
105 ID−ROM
106 ROM(特定情報記憶手段)
107 キー入力部
109 表示部
110 RAM
114 表示部(特定情報表示手段)

Claims (1)

  1. 公衆回線網を介して通信端末装置と接続され、複数の基地局を介して携帯電話装置と無線接続される通信管理装置であって、
    当該通信管理装置に対して、ユーザが操作する任意の通信端末装置から、所望する携帯電話装置を対象にした所在地要求の指示があった際は、
    上記対象となった携帯電話装置の所在地を、その携帯電話装置がリンクされる基地局の所在エリアに基づいて特定し、その特定された所在地を示す情報を、上記所在地要求の指示を行った上記通信端末装置に対して送信する、ようにしたことを特徴とする通信管理装置。
JP17009594A 1993-09-13 1994-06-28 通信管理装置 Expired - Lifetime JP3693259B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17009594A JP3693259B2 (ja) 1993-09-13 1994-06-28 通信管理装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25219293 1993-09-13
JP5-252192 1993-11-18
JP28944893 1993-11-18
JP5-289448 1993-11-18
JP17009594A JP3693259B2 (ja) 1993-09-13 1994-06-28 通信管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07193865A JPH07193865A (ja) 1995-07-28
JP3693259B2 true JP3693259B2 (ja) 2005-09-07

Family

ID=27323299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17009594A Expired - Lifetime JP3693259B2 (ja) 1993-09-13 1994-06-28 通信管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3693259B2 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10126495A (ja) * 1996-10-23 1998-05-15 Nippon Denki Ido Tsushin Kk 移動無線通信装置
JP2000270376A (ja) 1999-03-17 2000-09-29 Fujitsu Ltd 携帯電話保守サービスシステム及び保守サービス方法
JP2001245342A (ja) 2000-02-28 2001-09-07 Nec Corp 移動通信システム及び移動通信システム動作方法。
US6606504B1 (en) * 2000-05-22 2003-08-12 Philip D. Mooney Method and apparatus for activating a ring silenced telephone
JP2002291041A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Hitachi Kokusai Electric Inc 携帯端末及び移動体通信システム
JP4534378B2 (ja) * 2001-04-26 2010-09-01 パナソニック株式会社 データ退避機能を持つ携帯情報機器及びデータ退避方法
JP2002330220A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Toshiba Corp 携帯電話機端末、プログラム、固有データ送信機および携帯電話機端末データ保護方法
JP2003023489A (ja) * 2001-07-08 2003-01-24 Koji Yamamoto 携帯端末の記録内容消去装置
JP3753666B2 (ja) * 2002-03-04 2006-03-08 株式会社Cspフロンティア研究所 データ消去システム、管理サーバ、データ消去方法およびプログラム
EP1535159B1 (en) * 2002-08-09 2016-03-02 Good Technology Corporation System and method for preventing access to data on a compromised remote device
JP2004274310A (ja) 2003-03-07 2004-09-30 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 移動端末装置
US7783281B1 (en) 2004-04-22 2010-08-24 Sprint Spectrum L.P. Method and system for securing a mobile device
WO2006054340A1 (ja) * 2004-11-17 2006-05-26 Fujitsu Limited 携帯無線端末及びそのセキュリティシステム
JP4564829B2 (ja) 2004-11-19 2010-10-20 日本電気株式会社 セキュリティシステム
JP4247908B2 (ja) 2004-12-15 2009-04-02 株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ 携帯端末装置およびデータ回収方法
JP2006279131A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Nec Corp 携帯通信端末、情報保護システムおよび方法
JP2006309379A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Ixi Co Ltd 情報処理システム、移動体端末装置、およびプログラム
EP1950681A4 (en) 2005-10-13 2012-04-04 Ntt Docomo Inc MOBILE DEVICE, ACCESS CONTROL MANAGEMENT AND ACCESS CONTROL MANAGEMENT PROCEDURES
JP4839917B2 (ja) * 2006-03-27 2011-12-21 カシオ計算機株式会社 電子機器及び機能制御プログラム
US9148431B2 (en) 2006-12-12 2015-09-29 Qualcomm Incorporated Systems and methods for caller identification customization and remote management of communication devices
JP4810439B2 (ja) * 2007-01-05 2011-11-09 ソフトバンクモバイル株式会社 情報処理装置
JP2010068047A (ja) * 2008-09-08 2010-03-25 Nec Commun Syst Ltd 携帯端末保護システム、携帯端末保護方法および携帯端末保護プログラム
JP5435618B2 (ja) * 2009-03-02 2014-03-05 Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 携帯端末装置及びプログラム
JP4778579B2 (ja) * 2009-10-30 2011-09-21 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ株式会社 移動無線端末
CN103220637A (zh) * 2012-01-19 2013-07-24 腾讯科技(深圳)有限公司 手机防盗保护方法及装置
JP2016208313A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 株式会社ナカヨ 情報漏洩防止機能を有する情報装置
JP2016195414A (ja) * 2016-06-20 2016-11-17 京セラ株式会社 携帯端末機および位置情報送信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07193865A (ja) 1995-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3693259B2 (ja) 通信管理装置
US6763249B2 (en) Electronic device and unique information management method
US7200220B1 (en) Portable telephone maintenance service system and maintenance service method
EP1601216B1 (en) Mobile communication terminal
JP3893696B2 (ja) 通信端末装置
US6081704A (en) Mobile radio communication device
JP2000165952A (ja) 携帯移動電話機及びその使用規制方法
US7248865B2 (en) Mobile communication terminal
JP2937820B2 (ja) 携帯電話機のダイヤルロックシステム
JP3754363B2 (ja) 盗難通知システムとその携帯通信機器及び通信装置
EP1220556A1 (en) Remote disabling of a mobile phone device
KR950001261B1 (ko) 무선 통신 장치 및 방법
JP2000165511A (ja) 携帯電話機および携帯電話機のダイヤルロック方法
JPH11298600A (ja) 携帯電話装置
JP2003101640A (ja) 携帯端末
JP3261394B2 (ja) 無線携帯端末装置
AU723224B2 (en) Mobile communication system
JP2001103149A (ja) 携帯電話機およびその制御方法
JP4454795B2 (ja) 移動無線端末
JP3219575B2 (ja) 携帯電話装置
JP4778579B2 (ja) 移動無線端末
JP3631695B2 (ja) 携帯電話装置及びそのリモート操作方法
JP2001320472A (ja) 不正使用防止装置付き携帯電話
JPH02196532A (ja) ディジタル無線システムの盗聴防止方法とその装置
JPH11215231A (ja) 携帯型通信端末機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040518

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041007

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20041014

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090701

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100701

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110701

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110701

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120701

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120701

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130701

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term