JP3679151B2 - タンデム型金属触媒担体ユニット - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、第1の金属触媒担体と第2の金属触媒担体とを、外筒内に所定間隔を置いて配置してなるタンデム型金属触媒担体ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車の排気系には、排気ガスを浄化するために金属触媒コンバータが配置されている。
そして、近時、このような金属触媒コンバータでは、例えば、実開平5−83315号公報,実開平5−87220号公報,実開平5−87221号公報,実公平6−19792号公報,特開平6−99076号公報等に開示されるようなタンデム型金属触媒担体ユニットを用いて、金属触媒コンバータを構成することが行われている。
【0003】
図4は、実開平5−83315号公報に開示されるタンデム型金属触媒担体ユニットを示すもので、このタンデム型金属触媒担体ユニットは、第1の金属触媒担体11と第2の金属触媒担体13とを、外筒15内に所定間隔を置いて配置して構成されている。
そして、排ガスGの流出側に配置される第1の金属触媒担体11の外周面が、外筒15の内周面にろう付けRにより固着され、排ガス流入側に配置される第2の金属触媒担体13が、所定間隔を置いて外筒15の内周面に固定される一対のリテーナ17,19間に保持されている。
【0004】
上述したタンデム型金属触媒担体ユニットでは、外筒15内に第1の金属触媒担体11と第2の金属触媒担体13とを間隔を置いて配置したので、エンジンのコールドスタート時に、排ガス流入側に配置される第2の金属触媒担体13の温度上昇が早くなり、早期に触媒の活性化を図ることが可能になり、これにより、コールドスタート時における浄化性能の低下を低減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のタンデム型金属触媒担体ユニットでは、排ガス流入側に配置される第2の金属触媒担体13を、外筒15の内周面に固定される一対のリテーナ17,19間に保持しているため、内側のリテーナ17を溶接等により外筒15に固定した後、外筒15内に第2の金属触媒担体13を嵌挿し、この後、外側のリテーナ19を溶接等により外筒15に固定する必要があり、多大な組立工数が必要になるという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、組立工数を従来より大幅に低減することができるタンデム型金属触媒担体ユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1のタンデム型金属触媒担体ユニットは、第1の金属触媒担体と第2の金属触媒担体とを、前記第2の金属触媒担体が排ガス流入側に位置するように外筒内に所定間隔を置いて配置してなるタンデム型金属触媒担体ユニットにおいて、前記第1の金属触媒担体の外周面を前記外筒の内周面にろう付けにより固着するとともに、前記第2の金属触媒担体の外周面を、この第2の金属触媒担体を挿入するように設けられた内筒の内周面にろう付けにより固着し、前記内筒を前記外筒に、前記内筒と前記外筒の排ガス流入側端面で溶接により固定してなることを特徴とする。
【0009】
【作用】
請求項1のタンデム型金属触媒担体ユニットでは、第2の金属触媒担体が直接嵌挿固着された内筒が、外筒内に嵌挿され、外筒に直接固定される。
【0010】
そして、内筒が外筒に溶接により固定される。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の詳細を図面に示す実施例について説明する。
【0012】
図1は、本発明のタンデム型金属触媒担体ユニットの一実施例を示しており、図において、符号21は、例えば、Fe−Cr−Al合金製金属からなる円筒状の外筒を示している。
外筒21内には、第1の金属触媒担体23と第2の金属触媒担体25とが、所定間隔を置いて配置されている。
【0013】
第1の金属触媒担体23は、排ガスGの流出側に位置され、第2の金属触媒担体25は、排ガス流入側に位置されている。
第1の金属触媒担体23の外周面23aは、外筒21の内周面21aに、例えば、ろう付けにより直接固着されている。
第2の金属触媒担体25の外周面25aは、例えば、Fe−Cr−Al合金製金属からなる円筒状の内筒27の内周面27aに、例えば、ろう付けにより直接固着されている。
【0014】
そして、内筒27が、内筒27の端面と外筒21の端面とが同一の位置に位置するように、外筒21内に嵌挿され、外筒21に直接固定されている。
この固定は、内筒27の端面と外筒21の端面との間を突き合わせ溶接Wすることにより行われる。
図2は、第1の金属触媒担体23および第2の金属触媒担体25の製造方法を示しており、これ等の金属触媒担体23,25は、例えば、Fe−Cr−Al合金製金属薄鋼板からなる波板29と平板31とを交互に重ね、これ等を円形形状に多重に巻回することにより形成される。
【0015】
上述したタンデム型金属触媒担体ユニットは、以下述べるようにして製造される。
先ず、図3の(a)に示すように、外筒21内に第1の金属触媒担体素子23Aが嵌挿され、これ等が、熱処理炉内で熱処理され、波板29と平板31、および第1の金属触媒担体素子23Aの外周面が外筒21の内周面にろう付けされる。
【0016】
また、(b)に示すように、内筒27内に第2の金属触媒担体素子25Aが嵌挿され、これ等が、熱処理炉内で熱処理され、波板29と平板31、および第2の金属触媒担体素子25Aの外周面が内筒27の内周面にろう付けされる。
この後、(c)に示すように、第1の金属触媒担体素子23Aおよび第2の金属触媒担体素子25Aが、外筒21または内筒27とともに、容器33内に収容される触媒溶液Yにディッピングされ、所定の触媒が担持される。
【0017】
次に、(d)に示すように、第2の金属触媒担体25がろう付けされた内筒27が、第1の金属触媒担体23がろう付けされた外筒21内に嵌挿される。
そして、内筒27の端面と外筒21の端面との間を、例えば、突き合わせ溶接Wすることによりタンデム型金属触媒担体ユニットが製造される。
【0018】
上述したタンデム型金属触媒担体ユニットでは、第2の金属触媒担体25が直接嵌挿固着された内筒27が、外筒21内に嵌挿され、外筒21に直接固定されるため、例えば、従来のように、リテーナにより第2の金属触媒担体を固定する場合に比較して、組立工数を大幅に低減することができる。
また、第2の金属触媒担体25が、内筒27と外筒21により二重に覆われるため、第2の金属触媒担体25に対する断熱性能を向上することができる。
【0019】
この結果、エンジンのコールドスタート時に、第2の金属触媒担体25の温度上昇が早くなり、早期に触媒の活性化を図ることが可能になり、コールドスタート時における浄化性能の低下を低減することができる。
さらに、内筒27が外筒21に突き合わせ溶接により固定されるため、内筒27を外筒21に容易,確実に固定することができる。
【0020】
また、第1の金属触媒担体素子23Aと、第2の金属触媒担体素子25Aとを別々にディッピングし、触媒の担持を行うことが容易に可能になるため、第1の金属触媒担体23と第2の金属触媒担体25に、異なる種類の触媒を担持させることが容易に可能になる。
なお、以上述べた実施例では、波板29と平板31、および、外筒21または内筒27と金属触媒担体23,25とをろう付けにより接合した例について述べたが、本発明は、かかる実施例に限定されるものではなく、例えば拡散接合により接合しても良い。
【0021】
また、以上述べた実施例では、外筒21を円筒状にした例について述べたが、本発明は、かかる実施例に限定されるものではなく、例えば、外筒21を楕円形状等にしても良い。
【0022】
【発明の効果】
請求項1のタンデム型金属触媒担体ユニットでは、第2の金属触媒担体が直接嵌挿固着された内筒が、外筒内に嵌挿され、外筒に直接固定されるため、組立工数を従来より大幅に低減することができる。
【0023】
また、第2の金属触媒担体が、内筒と外筒により二重に覆われるため、第2の金属触媒担体に対する断熱性能を向上することができる。
そして、内筒が外筒に溶接により固定されるため、内筒を外筒に容易,確実に固定することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタンデム型金属触媒担体ユニットの一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の第1の金属触媒担体および第2の金属触媒担体の製造方法を示す斜視図である。
【図3】図1のタンデム型金属触媒担体ユニットの製造方法を示す工程図である。
【図4】従来のタンデム型金属触媒担体ユニットを示す断面図である。
【符号の説明】
21 外筒
21a 内周面
23 第1の金属触媒担体
23a 外周面
25 第2の金属触媒担体
25a 外周面
27 内筒
27a 内周面
W 溶接
Claims (1)
- 第1の金属触媒担体(23)と第2の金属触媒担体(25)とを、前記第2の金属触媒担体(25)が排ガス(G)流入側に位置するように外筒(21)内に所定間隔を置いて配置してなるタンデム型金属触媒担体ユニットにおいて、
前記第1の金属触媒担体(23)の外周面(23a)を前記外筒(21)の内周面(21a)にろう付けにより固着するとともに、前記第2の金属触媒担体(25)の外周面(25a)を、この第2の金属触媒担体(25)を挿入するように設けられた内筒(27)の内周面(27a)にろう付けにより固着し、前記内筒(27)を前記外筒(21)に、前記内筒(27)と前記外筒(21)の排ガス流入側端面で溶接(W)により固定してなることを特徴とするタンデム型金属触媒担体ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09362495A JP3679151B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | タンデム型金属触媒担体ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09362495A JP3679151B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | タンデム型金属触媒担体ユニット |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08284653A JPH08284653A (ja) | 1996-10-29 |
JP3679151B2 true JP3679151B2 (ja) | 2005-08-03 |
Family
ID=14087489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09362495A Expired - Fee Related JP3679151B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | タンデム型金属触媒担体ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3679151B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP09362495A patent/JP3679151B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08284653A (ja) | 1996-10-29 |
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