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JP3672750B2 - シリコン系薄膜光電変換装置の製造方法 - Google Patents

シリコン系薄膜光電変換装置の製造方法 Download PDF

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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薄膜光電変換装置の製造方法とその方法に関し、特に、シリコン系薄膜光電変換装置の低コスト化と性能改善に関するものである。なお、本明細書において、「多結晶」と「微結晶」と「結晶質」の用語は、部分的に非晶質状態を含むものをも意味するものとする。
【0002】
【従来の技術】
薄膜光電変換装置の代表的なものとして非晶質シリコン系太陽電池があり、非晶質光電変換材料は通常200℃前後の低い成膜温度の下でプラズマCVD法によって形成されるので、ガラス,ステンレス,有機フィルム等の安価な基板上に形成することができ、低コストの光電変換装置のための有力材料として期待されている。また、非晶質シリコンにおいては可視光領域での吸収係数が大きいので、500nm以下の薄い膜厚の非晶質光電変換層を用いた太陽電池において15mA/cm2 以上の短絡電流が実現されている。
【0003】
しかし、非晶質シリコン系材料では、Stebler-Wronskey効果と呼ばれるように、光電変換特性が長期間の光照射によって低下するなどの問題を抱えており、さらにその有効感度波長領域が800nm程度までである。したがって、非晶質シリコン系材料を用いた光電変換装置においては、その信頼性や高性能化には限界が見られ、基板選択の自由度や低コストプロセスを利用し得るという本来の利点が十分には生かされていない。
【0004】
これに対して、近年では、たとえば多結晶シリコンや微結晶シリコンのような結晶質シリコンを含む薄膜を利用した光電変換装置の開発が精力的に行なわれている。これらの開発は、安価な基板上に低温プロセスで良質の結晶質シリコン薄膜を形成することによって光電変換装置の低コスト化と高性能化を両立させるという試みであり、太陽電池だけでなく光センサ等のさまざまな光電変換装置への応用が期待されている。
【0005】
これらの結晶質シリコン薄膜の形成方法としては、たとえばCVD法やスパッタリング法にて基板上に直接堆積させるか、同様のプロセスで一旦非晶質膜を堆積させた後に熱アニールやレーザアニールを行なうことによって結晶化を図るなどの方法があるが、いずれにしても前述のような安価な基板を用いるためには550℃以下のプロセスで行なう必要がある。
【0006】
そのようなプロセスの中でも、プラズマCVD法によって直接結晶質シリコン薄膜を堆積させる手法は、プロセスの低温化や薄膜の大面積化が最も容易であり、しかも比較的簡便に高品質な膜が得られるものと期待されている。このような手法で多結晶シリコン薄膜を得る場合、高品質の結晶質シリコン薄膜を何らかのプロセスで一旦基板上に形成した後に、これをシード層または結晶化制御層としてその上に成膜をすることによって、比較的低温でも良質の多結晶シリコン薄膜が形成され得る。
【0007】
一方、水素でシラン系原料ガスを10倍以上希釈しかつプラズマ反応室内圧力を10mTorr〜1Torrの範囲内に設定してプラズマCVD法で成膜することによって、微結晶シリコン薄膜が得られることはよく知られており、この場合には200℃前後の温度でもシリコン薄膜が容易に微結晶化され得る。たとえば、微結晶シリコンのpin接合からなる光電変換ユニットを含む光電変換装置がAppl, Phys, Lett., Vol 65, 1994, p.860に記載されている。この光電変換ユニットは、簡便にプラズマCVD法で順次積層されたp型半導体層、光電変換層たるi型半導体層、およびn型半導体層からなり、これらの半導体層のすべてが微結晶シリコンであることを特徴としている。ところが、高品質の結晶質シリコン膜、さらには高性能のシリコン系薄膜光電変換装置を得るためには、従来の製法や条件の下ではその成膜速度が厚さ方向で0.6μm/hrに満たないほど遅く、非晶質シリコン膜の場合と同程度かもしくはそれ以下でしかない。
【0008】
他方、低温プラズマCVD法で比較的高い5Torrの圧力条件の下でシリコン膜を形成した例が、特開平4−137725に記載されている。しかし、この事例はガラス等の基板上に直接シリコン薄膜を堆積させたものであり、特開平4−137725に開示された発明に対する比較例であって、その膜の品質は低くて光電変換装置へ応用できるものではない。
【0009】
また、一般にプラズマCVD法の圧力条件を高くすれば、プラズマ反応室内にパウダー状の生成物やダストなどが大量に発生する。その場合、堆積中の膜表面にそれらのダスト等が飛来して堆積膜中に取り込まれる危険性が高く、膜中のピンホールの発生原因となる。そして、そのような膜質の劣化を低減するためには、反応室内のクリーニングを頻繁に行なわなければならなくなる。特に、550℃以下のような低温条件で成膜する場合には、反応室圧力を高くした場合のこれらの問題が顕著となる。しかも、太陽電池のような光電変換装置の製造においては、大面積の薄膜を堆積させる必要があるので、製品歩留りの低下や成膜装置維持管理ための労力およびコストの増大という問題を招く。
【0010】
したがって、薄膜光電変換装置をプラズマCVD法を用いて製造する場合には、上述のように従来から通常は1Torr以下の圧力条件が用いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような結晶質シリコン系薄膜光電変換層を含む多結晶型光電変換装置においては、以下のような問題がある。すなわち、多結晶シリコンであろうと部分的に非晶質相を含む微結晶シリコンであろうと、それを太陽電池の光電変換層として用いる場合には、結晶質シリコンの吸収係数を考えれば、太陽光を十分に吸収させるためには少なくとも数μmから数十μmもの膜厚が要求される。これは、非晶質シリコン光電変換層の場合に比べれば1桁弱から2桁も厚いことになる。
【0012】
しかるに、これまでの技術によれば、プラズマCVD法によって低温で良質の結晶質シリコン系薄膜を得るためには、温度,反応室内圧力,高周波パワー,ならびにガス流量比というような種々の成膜条件パラメータを検討しても、その成膜速度は非晶質シリコン膜の場合と同程度もしくはそれ以下であって、たとえば0.6μm/hr程度にしかならなかった。この問題を言い換えれば、結晶質シリコン薄膜光電変換層は非晶質シリコン光電変換層の何倍から何10倍もの成膜時間を要することになり、光電変換装置の製造工程のスループットの向上が困難となって低コスト化の妨げとなる。
【0013】
上述のような従来技術の課題に鑑み、本発明の目的は、低温プラズマCVD法で形成する結晶質シリコン系光電変換層の成膜速度を高めて製造工程のスループットを向上させ、かつ光電変換装置の性能を改善することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明によるシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法においては、その光電変換装置が基板上に形成された少なくとも1つの光電変換ユニットを含み、この光電変換ユニットは高周波励起プラズマCVD法によって順次積層された1導電型半導体層と、結晶質シリコン系薄膜光電変換層と、逆導電型半導体層とを含むものであり、その光電変換層を高周波励起プラズマCVD法で堆積する条件として:下地温度が550℃以下であり;プラズマ反応室内に導入されるガスの主要成分としてシラン系ガスと水素ガスを含み、かつシラン系ガスに対する水素ガスの流量比が50倍以上であり;反応室内の圧力は光電変換層の堆積開始時において5Torr以上の第1の圧力にあり、かつその堆積の終了時には第1の圧力より高い第2の圧力まで増大させられていることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の1つの実施の形態により製造されるシリコン系薄膜光電変換装置を模式的な斜視図で図解している。この光電変換装置の基板201にはステンレス等の金属、有機フィルム、または低融点の安価なガラス等が用いられ得る。
【0016】
基板201上の裏面電極210は、下記の薄膜(A)と(B)のうちの1以上を含み、たとえば蒸着法やスパッタリング法によって形成され得る。
(A) Ti,Cr,Al,Ag,Au,CuおよびPtから選択された少なくとも1以上の金属またはこれらの合金からなる層を含む金属薄膜。
(B) ITO,SnO2 およびZnOから選択された少なくとも1以上の酸化物からなる層を含む透明導電性薄膜。
【0017】
裏面電極210上には光電変換ユニット211の内の1導電型半導体層204がプラズマCVD法にて堆積される。この1導電型半導体層204としては、たとえば導電型決定不純物原子であるリンが0.01原子%以上ドープされたn型シリコン層、またはボロンが0.01原子%以上ドープされたp型シリコン層などが用いられ得る。しかし、1導電型半導体層204に関するこれらの条件は限定的なものではなく、不純物原子としてはたとえばp型シリコン層においてはアルミニウム等でもよく、またシリコンカーバイドやシリコンゲルマニウムなどの合金材料を用いてもよい。1導電型シリコン系薄膜204は、多結晶,微結晶,または非晶質のいずれでもよく、その膜厚は1〜100nmの範囲内に設定され、より好ましくは2〜30nmの範囲内に設定される。
【0018】
結晶質シリコン系薄膜の光電変換層205としては、ノンドープのi型多結晶シリコン薄膜や体積結晶化分率80%以上のi型微結晶シリコン薄膜、または微量の不純物を含む弱p型もしくは弱n型で光電変換効率を十分に備えているシリコン系薄膜材料が使用され得る。また、光電変換層205はこれらの材料に限定されず、シリコンカーバイドやシリコンゲルマニウム等の合金材料を用いてもよい。光電変換層205の膜厚は0.5〜20μmの範囲内にあり、結晶質シリコン薄膜光電変換層として必要かつ十分な膜厚を有している。
【0019】
結晶質シリコン系光電変換層205の成膜は、通常に広く用いられている平行平板型RFプラズマCVD法で行なわれ得るほか、周波数が150MHz以下でRF帯からVHF帯までの高周波電源を用いたプラズマCVD法で行なわれてもよい。
【0020】
なお、これらのプラズマCVD法における結晶質シリコン系光電変換層205の成膜温度は、上述した安価な基板が使用され得る550℃以下である。
【0021】
結晶質シリコン系薄膜光電変換層205の堆積時において、プラズマCVD反応室内圧力が5Torr以上に設定される。より好ましくは、その圧力は光電変換層205の堆積開始時における5Torr以上の第1の圧力から、その堆積の終了時にはその第1の圧力より高い第2の圧力まで増大させられる。これは、光電変換層205内における結晶の成長に伴って圧力条件を最適に維持するためであり、そうすることによって、得られる光電変換装置の開放電圧VOCを高めることができる。また、そのときの高周波パワー密度は100mW/cm2 以上であることが好ましい。さらに、反応室内に導入されるガスの主成分としてシラン系ガスと水素ガスを含み、かつシラン系ガスに対する水素ガスの流量比は50倍以上にされることが好ましく、100倍以上にされることがさらに好ましい。シラン系ガスとしてはモノシラン,ジシラン等が好ましいが、これらに加えて四フッ化ケイ素,四塩化ケイ素,ジクロルシラン等のハロゲン化ケイ素ガスを用いてもよい。また、これらに加えて希ガス等の不活性ガス、好ましくはヘリウム,ネオン,アルゴン等を用いもよい。以上のような結晶質シリコン系光電変換層205の形成条件において、その成膜速度が1μm/時以上にされ得る。
【0022】
この結晶質シリコン系薄膜光電変換層205に含まれる結晶粒の多くは、下地層204から上方に柱状に延びて成長している。これらの多くの結晶粒は膜面に平行に(110)の優先結晶配向面を有し、そのX線回折で求めた(220)回折ピークに対する(111)回折ピークの強度比は1/5以下であることが好ましく、1/10以下であることがより好ましい。また、下地層である1導電型層204の表面形状が実質的に平面である場合でも、光電変換層205の形成後のその表面にはその膜厚よりも約1桁ほど小さい間隔の微細な凹凸を有する表面テクスチャ構造が形成される。
【0023】
また、得られる結晶質シリコン系薄膜205は、2次イオン質量分析法により求められる水素含有量が0.5原子%以上で30原子%以下の範囲内にあることが好ましく、1原子%以上で20原子%以下の範囲内にあることがより好ましい。
【0024】
本発明における結晶質シリコン系薄膜光電変換層205の形成方法では、従来の1Torr以下の圧力条件に比べて高圧力が用いられるので、膜中のイオンダメージが極力低減できる。したがって、成膜速度を速めるために高周波パワーを高くしたりガス流量を増加させても、堆積膜表面でのイオンダメージが少なくて、良質の膜が高速度で形成され得る。また、高圧力条件で成膜を行なえば反応室内のパウダー生成による汚染が懸念されるが、原料ガスが水素のような高熱伝導性ガスで大量に希釈されているので、このような問題も起こりにくい。
【0025】
さらに、以下のような理由により、本発明では、従来法の場合に比べて高品質の結晶質シリコン系薄膜205が得られる。まず、成膜速度が速いので、反応室内に残留している酸素や窒素等の不純物原子が膜中に取り込まれる割合が減少する。また、膜成長初期における結晶核生成時間が短いために相対的に核発生密度が減少し、大粒径で強く結晶配向した結晶粒が形成されやすくなる。さらに、高圧力で成膜すれば、結晶粒界や粒内の欠陥が水素でパッシベーションされやすく、それらの欠陥密度も減少する。
【0026】
光電変換層205上には、その下地層204とは逆タイプの導電型半導体層206としてのシリコン系薄膜が、プラズマCVD法によって堆積される。この逆導電型シリコン系薄膜206としては、たとえば導電型決定不純物原子であるボロンが0.01原子%以上ドープされたp型シリコン薄膜、またはリンが0.01原子%以上ドープされたn型シリコン薄膜などが用いられ得る。しかし、逆導電型半導体層206についてのこれらの条件は限定的なものではなく、不純物原子としてはたとえばp型シリコンにおいてはアルミニウム等でもよく、またシリコンカーバイドやシリコンゲルマニウム等の合金材料の膜を用いてもよい。この逆導電型シリコン系薄膜206は、多結晶,微結晶,または非晶質のいずれでもよく、その膜厚は3〜100nmの範囲内に設定され、より好ましくは5〜50nmの範囲内に設定される。
【0027】
光電変換ユニット211上には、ITO,SnO2 ,ZnO等から選択された少なくとも1以上の層からなる透明導電性酸化膜207が形成され、さらにこの上にグリッド電極としてAl,Ag,Au,Cu,Pt等から選択された少なくとも1以上の金属またはこれらの合金の層を含む櫛形状の金属電極208がスパッタリング法または蒸着法によって形成され、これによって図1に示されているような多結晶型シリコン系薄膜光電変換装置が完成する。
【0028】
図2は、本発明のもう1つの実施の形態において製造されるタンデム型シリコン系薄膜光電変換装置を模式的な斜視図で図解している。図2のタンデム型光電変換装置においては、図1の場合と同様に基板401上の複数の層402〜406が、図1の基板201上の複数の層202〜206に対応して同様に形成される。
【0029】
しかし、図2のタンデム型光電変換装置においては、多結晶型の光電変換ユニット411上に重ねて、プラズマCVD法にて非晶質型の光電変換ユニット412がさらに形成される。非晶質型光電変換ユニット412は、多結晶型光電変換ユニット411上に順次積層された第1導電型の微結晶または非晶質のシリコン系薄膜413、実質的に真正半導体である非晶質シリコン系薄膜光電変換層414、および逆導電型の微結晶または非晶質のシリコン系薄膜415を含んでいる。
【0030】
非晶質型光電変換ユニット412上には、前面透明電極407および櫛形状金属電極408が図1中の対応する要素207および208と同様に形成され、これによって図2に示されているような非晶質型/多結晶型のタンデム型光電変換装置が完成する。
【0031】
以上述べたシリコン系薄膜光電変換装置の一連の製造工程のうちで、スループットを向上させる上で従来から最も大きな課題であったのは、大きな膜厚を必要とする結晶質光電変換層(205,405)の製造工程であったことは言うまでもない。しかしながら、本発明によれば、その結晶質光電変換層の成膜速度が大幅に向上し、しかも、より良質の膜が得られることから、シリコン系薄膜光電変換装置の高性能化と低コスト化に大きく貢献することができる。
【0032】
また、図1に示されているような多結晶型光電変換装置において光電変換効率を高めるためには、開放電圧VOCを高めることが望ましいことは言うまでもない。本発明に従って光電変換層の堆積中にその層内の結晶成長に応じて反応ガス圧条件を最適に維持しながら高めていくことによって、得られる光電変換装置の開放電圧VOCを高めることができる。
【0033】
さらに、図2に示されているような非晶質型/多結晶型のタンデム型光電変換装置においては、相対的に発生電流密度の低い非晶質型光電変換ユニット412によって装置全体の短絡電流密度JSCが制限されてしまうので、装置全体として高い光電変換効率を得るためには、多結晶型光電変換ユニット411自体が発生し得る相対的に大きなJSCを少し犠牲にしてもその開放電圧VOCを高めることが望ましい。本発明に従えば、結晶質光電変換層405の堆積中にその層内の結晶の成長に伴って反応ガス圧条件が最適に維持されつつ高められるので、高い開放電圧VOCを有する多結晶型光電変換ユニット411が得られ、その結果としてタンデム型光電変換装置全体の変換効率が改善され得る。
【0034】
【実施例】
以下において、本発明の実施例の製造方法によるシリコン系薄膜光電変換装置としてのシリコン系薄膜太陽電池が、参考例の製造方法による太陽電池とともに説明される。実施例においては結晶質光電変換層(205,405)の堆積中に反応ガス圧が変化させられたが、参考例においてはそのガス圧が一定に維持された。
【0035】
(参考例1)
まず、図1の実施の形態に類似して、参考例1としての多結晶型シリコン薄膜太陽電池が作製された。ガラス基板201上に裏面電極210として、厚さ300nmのAg膜202とその上の厚さ100nmのZnO膜203のそれぞれがスパッタリング法によって形成された。裏面電極210上には、厚さ30nmでリンドープされたn型微結晶シリコン層204、厚さ3μmでノンドープの結晶質シリコン薄膜光電変換層205、および厚さ15nmでボロンドープされたp型微結晶シリコン層206がそれぞれRFプラズマCVD法により成膜され、nip光電変換ユニット211が形成された。光電変換ユニット211上には、前面電極207として、厚さ80nmの透明導電性ITO膜がスパッタリング法にて堆積され、その上に電流取出のための櫛形Ag電極208が蒸着法にて堆積された。
【0036】
結晶質シリコン薄膜光電変換層205は、13.56MHzの高周波電源を用いたRFプラズマCVD法により堆積された。そのときに用いられた反応ガスにおいてはシランと水素の流量比が1:170で混合され、反応室の圧力は7Torrで一定に維持された。また、放電パワー密度は300mW/cm2 であり、基板温度は180℃に設定された。
【0037】
この参考例1の多結晶型シリコン薄膜太陽電池に入射光209としてAM1.5の光を100mW/cm2 の光量で照射したときの出力特性においては、開放端電圧が0.501V、短絡電流密度が22.9mA/cm2 、曲線因子が76.5%、そして変換効率が8.89%であった。
【0038】
(実施例1)
実施例1においては、参考例1に類似した多結晶型シリコン薄膜太陽電池が作製された。すなわち、この実施例1において、結晶質シリコン薄膜光電変換層205の堆積が7Torrの反応ガス圧の下で開始され、かつ20%堆積時以後に一定の割合でその圧力を増大させて8Torrに到達したときに堆積が完了させられたことを除けば、他の層の成膜条件およびデバイス構造は参考例1の場合と全く同じであった。
【0039】
この実施例1の多結晶型シリコン薄膜太陽電池に対して参考例1の場合と同じ条件で光照射をしたときの出力特性において、開放端電圧が0.523V、短絡電流密度が21.5mA/cm2 、曲線因子が80.1%、そして変換効率が9.03%であった。
【0040】
すなわち、上述の参考例1に比べて、この実施例1においては短絡電流密度が少し低下しているけれども開放端電圧が高められているので、それらの総合としての変換効率が明らかに改善されていることがわかる。
【0041】
(参考例2)
参考例2においては、結晶質シリコン薄膜光電変換層205の堆積中のガス圧が10Torrで一定に維持されたことを除いて参考例1と同様に多結晶型シリコン薄膜太陽電池が作製された。この参考例2の多結晶型シリコン薄膜太陽電池に参考例1の場合と同様に光照射したときの出力特性においては、開放端電圧が0.518V、短絡電流密度が27.2mA/cm2 、曲線因子が74.3%、そして変換効率が10.5%であった。
【0042】
(参考例3)
参考例3においては、結晶質シリコン薄膜光電変換層205の堆積中のガス圧が12Torrで一定に維持されたことを除いて参考例2と同様の条件の下に多結晶型シリコン薄膜太陽電池が作製された。この参考例3の多結晶型シリコン薄膜太陽電池に参考例2の場合と同様の条件で光照射したときの出力特性においては、開放端電圧が0.721V、短絡電流密度が15.3mA/cm2 、曲線因子が58.8%、そして変換効率が6.5%であった。
【0043】
この参考例3においては、参考例2に比べて光電変換層205の堆積開始時から比較的高いガス圧力が一定に維持されたので、結晶質光電変換層205に含まれる非晶質相の割合が大きくなって変換効率が低下したものと考えられる。
【0044】
(実施例2)
実施例2においては、結晶質シリコン薄膜光電変換層205の堆積開始時のガス圧が10Torrにされ、その層の20%堆積時から一定の割合でガス圧が12Torrまで上昇させられたときにその堆積が完了したことを除けば、参考例2および3と同様の条件の下で多結晶型シリコン薄膜太陽電池が作製された。この実施例2の多結晶型シリコン薄膜太陽電池に参考例2および3の場合と同じ条件で光照射したときの出力特性において、開放端電圧が0.547V、短絡電流密度が25.1mA/cm2 、曲線因子が73.2%、そして変換効率が10.1%であった。
【0045】
参考例2および3と比較すればわかるように、実施例2においては光電変換層205の堆積終了時にはガス圧力が12Torrまで高められているが、堆積開始時においてはそれより低いガス圧の10Torrに設定されているので、光電変換層内の結晶成長をより好ましいものにすることができ、その結果として光電変換効率をほとんど低下させることなく開放端電圧が明らかに改善されていることがわかる。そして、この実施例2の開放端電圧は実施例1に比べてさらに高められていることがわかる。
【0046】
(参考例4)
参考例4として、図2に対応する非晶質型/結晶質型のタンデム型薄膜太陽電池が作製された。この参考例4のタンデム型太陽電池に含まれる多結晶型光電変換ユニット411は、参考例2における多結晶型光電変換ユニット211と同じ条件で形成された。そして、その多結晶型光電変換ユニット411上には、慣用的な条件と方法の下に非晶質型光電変換ユニット412が形成された。
【0047】
このような参考例4のタンデム型太陽電池に参考例1の場合と同じ条件で光409を照射したときの出力特性においては、開放端電圧が1.34V、短絡電流密度が13.3mA/cm2 、曲線因子が73.2%、そして変換効率が13.0%であった。
【0048】
(実施例3)
実施例3においては、多結晶型光電変換ユニット411が実施例2と同じ条件の下で形成されたことを除いて参考例4と同様の条件でタンデム型太陽電池が作製された。この実施例3のタンデム型太陽電池に参考例4と同様の条件で光照射したときの出力特性においては、開放端電圧が1.37V、短絡電流密度が13.3mA/cm2 、曲線因子が73.1%、そして変換効率が13.3%であった。
【0049】
参考例2と4および実施例2と3からわかるように、多結晶型光電変換ユニット上に一般的な非晶質型光電変換ユニットを積層することにより短絡電流密度が非晶質型光電変換ユニットに支配されて13.3mA/cm2 に減少している。しかし、参考例2に比べて高い開放端電圧を有する実施例2の多結晶型光電変換ユニット上に非晶質型光電変換ユニットを積層した実施例3においては、参考例4に比べて高い開放端電圧が得られており、それに伴って変換効率も明らかに改善されていることがわかる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、安価に基板上に結晶質を含むシリコン系薄膜光電変換層を高周波励起プラズマCVD法によって低温で形成する際に従来に比べて成膜速度を大幅に向上させることができ、しかも良好な膜質が得られるので、シリコン系薄膜光電変換装置の高性能化と低コスト化の両方に大きく貢献することができる。
【0051】
特に、結晶質光電変換層の成長中に反応ガス圧条件を最適に維持しつつ増大させていくことによって、最終的に得られる光電変換装置の開放端電圧を高めることができる。このことは、特に非晶質型/多結晶型のタンデム型シリコン系薄膜光電変換装置の作製において有利であり、その高い開放端電圧に基づいて装置全体としての光電変換効率が改善され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態による多結晶型シリコン系薄膜光電変換装置を示す模式的な斜視図である。
【図2】本発明のもう1つの実施の形態による非晶質型/多結晶型のタンデム型シリコン系薄膜光電変換装置を示す模式的な斜視図である。
【符号の説明】
201,401:ガラス等の基板
202,402:Ag等の膜
203,403:ZnO等の膜
204,404:1導電型シリコン層
205,405:結晶質シリコン光電変換層
206,406:逆導電型シリコン層
207,407:ITO等の透明導電膜
208,408:Ag等の櫛形電極
209,409:照射光
210,410:裏面電極
211,411:多結晶型シリコン光電変換ユニット
412:非晶質型シリコン光電変換ユニット
413:第1導電型シリコン層
414:i型の非晶質シリコン光電変換層
415:逆導電型シリコン層

Claims (5)

  1. シリコン系薄膜光電変換装置の製造方法であって、
    前記光電変換装置は基板上に形成された少なくとも1つの光電変換ユニットを含み、前記光電変換ユニットの少なくとも1つは高周波励起プラズマCVD法によって順次積層された1導電型半導体層と、結晶質シリコン系薄膜光電変換層と、逆導電型半導体層とを含む多結晶型光電変換ユニットであり、
    前記結晶質光電変換層を前記高周波励起プラズマCVD法で堆積する条件として、
    下地温度が550℃以下であり、
    プラズマ反応室内に導入されるガスの主成分としてシラン系ガスと水素ガスを含み、かつ前記シラン系ガスに対する前記水素ガスの流量比が50倍以上であり、
    前記反応室内の圧力は前記光電変換層の堆積開始時において5Torr以上の第1の圧力にあり、かつその堆積の終了時には前記第1の圧力より高い第2の圧力まで増大させられていることを特徴とするシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法。
  2. 前記結晶質光電変換層は100〜400℃の範囲内の下地温度の下で形成され得る体積結晶化分率80%以上の結晶質シリコン膜であり、0.1原子%以上で20原子%以下の水素を含有し、そして0.5〜10μmの範囲内の膜厚を有していることを特徴とする請求項1に記載のシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法。
  3. 前記結晶質光電変換層はその膜面に平行に(110)の優先結晶配向面を有し、そのX線回折における(220)回折ピークに対する(111)回折ピークの強度比が1/5以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法。
  4. 前記結晶質光電変換層は100mW/cm2 以上のプラズマ放電電力密度の下に堆積されることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載のシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法。
  5. プラズマCVD法によって順次積層された1導電型半導体層と非晶質シリコン系薄膜光電変換層と逆導電型半導体層とを含む非晶質型光電変換ユニットの少なくとも1つが、前記多結晶型光電変換ユニットの少なくとも1つ上に積層されることを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記載のシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法。
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