JP3665423B2 - 高速フーリエ変換演算器及び高速フーリエ変換演算装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、時間推移とともに得られる信号の処理解析に使用する高速フーリエ変換(以下、FFTと記す。)に用いる演算器、このFFT演算器を用いた高速フーリエ変換演算装置(FFT演算装置)、及び前記FFT演算器を用いた脈拍計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
FFT演算対象データNが2S で表されるとき、基数2のバタフライ演算をS回繰り返すことによりFFT結果を得ることができる。データ数がNで基数が2の周波数間引き型のバタフライ演算式は、
X=x+y、Y=(x−y)WK
但し、WK =exp(−2πj/N)
で表され、これを複素数演算を用いずに、実部と虚部に分離して表現すると、以下の4つの式となる。
【0003】
【数1】
【0004】
このため、前記4つの式を、加算器、減算器、乗算器より構成されるバタフライ演算器で実現し、これを繰り返し使用すると、FFT結果が得られる。但し、正弦波及び余弦波データは−1〜1の実数である。FFT演算の精度は、上記各演算器のビット長及びデータ形式によって決まる。従来は演算精度を保つため、特公昭60−41391号公報や特開平5−174046号公報に開示されているように、浮動小数点による演算を行うことがある。また、固定小数点による演算の場合には、特開昭60−7575号公報に開示されているように、オーバーフローをチェックし演算結果をビットシフトするなどの方法により演算精度を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように、浮動小数点による演算あるいは固定小数点による演算で高い演算精度を得ようとした場合には、最低でも16ビット長以上のデータ長を処理できる演算器が必要となるため、小規模回路でFFT演算を実現するのは困難であるという問題点がある。
【0006】
また、少ないデータ長で高い演算精度を得るために、演算過程においてオーバーフローをチェックし、演算結果をビットシフトする手法では、各演算過程において演算結果をチェックする機能が必要となり、その分、回路規模が増大するという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、演算過程において演算結果をチェックするような特別な機能がなくても、10ビット長程度のデータ表現でも演算精度を確保できるようにして、最小限の回路規模で演算精度を確保できるFFT演算器及びFFT演算装置を実現することにある。
【0008】
また、本発明の課題は、このようなFFT演算器を用いて周波数分析を行い、その周波数分析結果から脈拍数を求める脈拍計を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、その代表的な構成を図1ないし図3に示すように以下のような手段を講じる。
【0010】
まず、図1に示すように、請求項1に記載の発明では、二つの整数データの和又は差を演算し出力する加減算手段(5、6)と、これらの出力と正弦波及び余弦波データ(7)とを乗ずる乗算手段(8、9)と、それぞれの乗算手段(8、9)の出力の和又は差を演算する加減算手段(10)とを有する高速フーリエ変換演算器において、
前記加減算手段(5、6)が二つの整数データの和又は差を演算する前にデータを一定ビット幅に桁揃えするデータシフト手段(1〜4)と、各演算手段(5、6、8、9、10)の出力毎に出力データの一部ビットを切り捨て前記一定ビット幅に桁揃えするデータ変換手段(10〜15)とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明では、データシフト手段(1〜4)とデータ変換手段(11〜15)による一定ビット幅への桁ぞろえにより、オーバーフローを監視する必要がなくなる。従って、複雑なコントロール手段をなくしても高い演算精度でFFT演算を行えるので、小規模なFFT演算器(23)が可能となる。
【0012】
この請求項1に係る発明において、FFT演算器(23)中の演算手段の入力ビット幅がnビットの場合、正弦波及び余弦波データについては、実数の正弦波及び余弦波データを2n-1 倍し、正の数は切り捨て、負の数は切り上げた整数で所有することにより、他の型式で所有するよりはFFT演算過程における切り捨て誤差を小さくすることができる。また、符号を除くビットがn−1ビットの範囲で表現されるように数値変換されたデータを使用することにより、FFT演算を行う際の切り上げによる桁落ちを防止できる。
【0013】
また、請求項1に係る発明において、前記データ変換手段(11〜15)は、前記乗算手段(8、9)の出力又は前記加減算手段(10)の出力のうちいずれか一方の出力をデータ変換する際に、出力データのうち符号を除くビットの最上位ビットを切り捨てることが望ましい。このように構成すると、実部の演算に比して演算回数の多い虚部の演算過程の中で、最も演算精度の劣化を招かない演算過程で切り捨て・切り上げを行い、そのデータシフト量を調整することになる。従って、実部の演算結果を求める際のシフト量と同一とすることにより、高い演算精度を確保することが可能となる。
【0014】
また請求項1に係る発明において、データシフト手段(1〜4)は、FFT演算対象データの大きさに応じデータシフト量を調整するシフト量調整手段を有することが望ましい。このように構成すると、さらにFFT演算対象データに適合したシフト量が設定されるため、演算時の有効桁数を大きく得られる。それ故、演算精度を向上させることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のFFT演算器(23)を備えたFFT演算装置に関するものである。
【0016】
このFFT演算装置は、図2に示すように、時系列に入力されるデータを順次記憶する第一記憶手段(20)と、FFT演算対象データ及び演算中のデータを記憶する第二記憶手段(21)と、第二記憶手段(21)に記憶されているデータの大きさを判定するレベル判定手段(24)と、演算用の正弦波及び余弦波データを格納している第三記憶手段(22)とを有し、
第二記憶手段(21)と第三記憶手段(22)のデータを用いてFFT演算器(23)によってFFT演算を行うと共に、
第一記憶手段(20)に所定のデータ数が記憶された後、第二記憶手段(21)にFFT演算対象データを転送するのと同時に、転送されたデータの大きさをレベル判定手段(24)によって判定し、この判定レベルに基づき請求項4記載の前記シフト量調整手段がデータシフト量を調整することを特徴とする。
【0017】
このように構成すると、第一記憶手段(20)に所定のデータ数が記憶された後、第二記憶手段(21)にデータを転送するのと同時に、転送されたデータの大きさをレベル判定手段(24)によって判定するため、シフト量調整のために行うレベル判定に別途時間をかける必要がなくなる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のFFT演算器(23)を備えたFFT演算装置に関するものである。
【0019】
このFFT演算装置は、図3に示すように、信号検出手段(30)で検出された検出信号を増幅する増幅手段(31)と、この増幅手段(31)の増幅率を可変させるゲインコントロール手段(33)と、信号変換手段(32)によってデジタル信号に変換された前記増幅手段(31)の出力信号を順次記憶する第一記憶手段(20)と、高速フーリエ変換演算対象データ及び演算中のデータを記憶する第二記憶手段(21)と、この第二記憶手段(21)に記憶されているデータの大きさを判定するレベル判定手段(24)と、演算用の正弦波及び余弦波データを格納している第三記憶手段(22)とを有し、
前記第二記憶手段(21)と前記第三記憶手段(22)のデータを用いて高速フーリエ変換演算器(23)で高速フーリエ変換演算を行うと共に、
前記第一記憶手段(20)に所定のデータ数が記憶された後、前記第二記憶手段(21)に高速フーリエ変換演算対象データを転送するのと同時に、転送されたデータの大きさのレベルを前記レベル判定手段(24)で判定し、この判定結果に基づき前記ゲインコントロール手段(33)によって前記増幅手段(31)の増幅率を可変させることを特徴とする。
【0020】
このように構成すると、ゲインコントロール手段(33)によって、レベル判定手段(24)で判定したレベルに基づき増幅手段(31)の増幅率を適正な増幅率に可変させることができる。このため、デジタル信号に変換される前の検出信号自身をアナログ的にFFT演算に適合した大きさにコントロールすることができるので、連続的にFFT演算を実施する場合に次回以降のFFT演算結果における演算精度を向上させることができる。
【0021】
このように構成したFFT演算器やFFT演算装置を用いれば、脈波信号に周波数分析を行い、該周波数分析結果から脈拍数を求めるような脈拍計を構成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
[第一の実施形態]
図4に本実施形態のFFT演算装置の機能ブロック図を示してあり、このFFT演算装置には、本発明の代表的な例として図1に記載したFFT演算器23が用いられている。このFFT演算器は、図4にFFT演算器102として記載され、その詳細な構成については図5と図6の2つの図に分けて記載してある。
【0024】
図4、図5及び図6に示す各構成要素は、図1に記載した各構成要素に対して以下のように対応する。まず、図4に示す係数ROM101の内容は、図1に示した正弦波・余弦波データ7に対応する。また、図5に示すデータシフト回路201は、図1に示したデータシフト手段1〜4に対応し、図5に示す加算器208、209及び減算器210、211は、図1に示した加減算手段5、6に対応し、図5に示すデータ変換器212〜215は、図1に示したデータ変換手段11、12に対応し、図5に示す乗算器216〜219は、図1に示した乗算手段8、9に対応する。また、図6に示すデータ変換器220〜223は、図1に示したデータ変換手段13、14に対応し、図6に示す加算器224及び減算器225は、図1に示した加減算手段10に対応し、図6に示すデータ変換器226、227は、図1に示したデータ変換手段15に対応する。
【0025】
図4ないし図6を参照して、FFT演算器102中の各演算器の入力ビット長が10ビット(符号1ビット+絶対値データ9ビット)の場合を例に、本形態のFFT演算装置を説明する。ここで、FFT演算対象データは128データで、8ビット符号付き絶対値(符号ビット1ビット+絶対値データ7ビット)の型式で、時系列順にRAMに格納されているものとする。FFT演算対象データ数が128の場合には、バタフライ演算を7回繰り返すことによりFFT結果が得られる。
【0026】
そして、各演算器の入力ビット長が10ビット(符号1ビット+絶対値データ9ビット)のため、正弦波・余弦波データの集合体である三角関数テーブルはC・sin(2πK/N)(C=±29 、K=0〜127)の値を10ビット(符号ビット1ビット+絶対値データ9ビット)で持たせる。但し、C・sin(2πK/N)が+29 及び−29 の場合は絶対値データビットが10ビットとなってしまうため、本形態では+29 の時は29 −1の値を、−29 の時は−(29 −1)の値を三角関数テーブルのデータとして係数ROMに持たせることとする。
【0027】
図4ないし図6において、FFT演算対象データはRAM103に格納されており、RAM103に格納されているデータは、FFT演算器102内のデータシフト回路201を通ってxr、xi、yr、yiのデータとしてレジスタ202〜205にセットされる。データシフト回路201は、RAM103に格納されているFFT演算対象データを、演算器入力ビット長に合うようにデータをシフトする。本形態では、データシフト回路201は、FFT演算対象データ8ビットを2ビット左シフトし、データのなくなった下位2ビットは0を埋めることで、演算器入力ビット長の10ビットに桁ぞろえしたデータを出力する。但し、このデータシフト回路201が動作するのは、7回繰り返されるバタフライ演算の1回目のみであり、残り6回はデータシフト機能は動作せず、入力データがそのまま出力される。このようなコントロールはFFT制御回路104からの制御信号108によって行われる。なお、データシフト回路201は、図7に示すように論理回路により構成されている。
【0028】
再び図4ないし図6において、レジスタ202〜205にラッチされたデータは加算器208、209及び減算器210、211に入力される。加算器208、209及び減算器210、211は、10ビット入力・11ビット出力の演算器(そのうち最上位ビットは符号ビット)で、出力の11ビットデータがデータ変換器212〜215に入力される。
【0029】
データ変換器212〜215では、最下位ビットが切り捨てられ、上位10ビットデータが次段に送られる。データ変換器212の出力はXR(XR=xr+xi)であり、データ変換器213の出力はYR(YR=yr+yi)であり、それぞれセレクタ228に送られる。また、データ変換器214の出力はA(A=xr−xi)であり、データ変換器215の出力はB(B=yr−yi)であり、それぞれ乗算器216〜219の片側に入力される。
【0030】
次に、係数ROM101からC・sin(2πK/N)、C・cos(2πK/N)の値がそれぞれレジスタ206、207にセットされ、乗算器216〜219のもう一方にはこの値が入力される。乗算器216〜219は10ビット入力(そのうち最上位ビットは符号ビット)・19ビット出力(そのうち最上位ビットは符号ビット)の演算器であるが、データ変換器220〜223で上位10ビットがデコードされ次段に送られる。
【0031】
データ変換器220〜223の出力は、
データ変換器220の出力=A・COS(2πK/128)
データ変換器221の出力=A・SIN(2πK/128)
データ変換器222の出力=B・SIN(2πK/128)
データ変換器223の出力=B・COS(2πK/128)
で表される。
【0032】
データ変換器220〜223の出力である10ビットデータは、10ビット入力・11ビット出力の加算器224及び減算器225に入力され、出力の11ビットデータは、それぞれデータ変換器226、227に入力される。データ変換器226、227は、11ビットデータのうち、符号ビットと、絶対値データビットの最上位ビットを除いた残りの9ビットの計10ビットデータを出力しセレクタ228に送る。
【0033】
このときのデータ変換器226の出力XIは、以下の式で表される。
【0034】
【数2】
【0035】
データ変換器227の出力YIは以下の式で表される。
【0036】
【数3】
【0037】
そして、データ変換器212、226、213、227の出力が、一回目のバタフライ演算結果である。
【0038】
レジスタ202〜207には、所定のデータがセットされた直後に、結果が求まってセットされているので、順次セレクタ228を開きRAM103にデータ106を送れば良い。このようなコントロールはFFT制御回路104からの制御信号109で行う。
【0039】
ここで、上記のFFT演算過程において、RAM103からの出力107(FFT演算対象データ)、データ変換器212、213からの出力230、235、係数ROM101からの出力などのデータビット長が変化する様子を図8に示す。図8からわかるように、本発明では、データシフト回路201、データ変換器212〜215、データ変換器220〜223、及びデータ変換器226、227によって一定ビット幅への桁ぞろえを行うので、オーバーフローを監視する必要がない。従って、複雑なコントロール手段をなくしても高い精度でFFT演算を行えるので、小規模なFFT演算器102で十分である。
【0040】
なお、FFT演算対象の全データについて一回目バタフライ演算を行った後、残り6回バタフライ演算を行うことによりFFT結果が求まり、RAM103に格納される。但し、前述した通りFFT演算器102の入力に入っているデータシフト回路201が機能するのは1回目だけであり、残り6回は入力データがそのまま出力される。以上のシーケンスを実現するうえで、RAM103及び係数ROM101へのアドレッシング及びコントロールは、Sande−Tukeyのアルゴリズムに従いFFT制御回路104が行う。
【0041】
[第二の実施形態]
図9に本実施形態のFFT演算装置の機能ブロック図を示してあり、図4に示したTFT演算装置と共通する部分には同じ符号を付してある。本形態のFFT演算装置でも、本発明の代表的な例として図1に記載のFFT演算器23が用いられている。このFFT演算器は、図9にFFT演算器602として記載され、その詳細な構成については図10と図11の2つの図に分けて記載してある。
【0042】
図9に記載の各構成要素は、図2及び図3に記載した各構成要素に対して以下のように対応する。まず、図9に示すセンサ620は、図3に示した信号検出手段30に対応し、図9に示す増幅回路621は、図3に示した増幅手段31に対応し、図9に示すAD変換器622は、図3に示した信号変換手段32に対応し、図9に示すゲインコントロール回路623は、図3に示したゲインコントロール手段33に対応している。図9に示す第一のRAM625、第二のRAM626、係数ROM101は、各々図2及び図3に示した第一記憶手段20、第二記憶手段21、第三記憶手段22に対応し、図9に示すレベル判定回路624は、図2及び図3に示したレベル判定手段24に対応している。
【0043】
ここで、図9からセンサ620、増幅回路621、AD変換器622、ゲインコントロール回路623を除去したものが、図2に示す本発明の代表的構成の一例である機能ブロック図に相当することになる。以下に説明する形態においては、比較的信号レベルの変動の大きいセンサ620からの検出信号を用いているのでこれらの回路ブロックを設けるのが好ましいのであるが、レベル変動の小さい安定した信号を用いるのであればこれらの回路ブロックは不要となる。
【0044】
なお、FFT演算器中の各演算器の入出力ビット長、FFT演算対象データ数、三角関数テーブルは上述した第一の実施形態と同じである。
【0045】
図9ないし図11において、センサ620によりある微小信号が検出され、増幅回路621により微小信号が増幅された後、AD変換器622によりデジタル値に変換されたデータは、順次、第一のRAM625に格納される。第一のRAM625に所定のデータ数が格納されると、第一のRAM625の所定のデータ(FFT演算対象データ)は第二のRAM626に転送される。データの一部を重複してFFT演算すると、FFT演算過程において元データは破壊されてしまうため、元データは第一のRAM625に残し、第二のRAM626へ転送した後にFFT演算を実施する。
【0046】
ここで、データ転送中にレベル判定回路624が転送データ(FFT演算対象データ)の大きさを調べ、データシフト量をFFT演算器602のシフト量調整回路920(後述)に出力信号611によって指示する。
【0047】
例えば、本形態におけるFFT演算対象データの大きさ(有効ビット長)とレベル判定回路624の指示するシフト指示量の関係を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
表1からわかるように、有効ビット長が短いときはデータシフト量を大きくするように調整することで、FFT演算対象データとしてより有効に活用しその演算精度を高めることができる。
【0050】
さらに、図9からわかるように、レベル判定回路の出力611はゲインコントロール回路623にも入力され、データシフト量調整をしなくてよい方向に増幅回路621のゲインをコントロールする。
【0051】
例えば、本形態におけるレベル判定回路の指示するシフト指示量とゲインコントロール回路のコントロール量との関係を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】
表2からわかるように、シフト指示量が大きいとき(すなわちデータの有効ビット長が短いとき)は、ゲインコントロール量を増大させて増幅回路621のゲインを大きくする。このことにより、センサ620によって検出された信号の増幅度が大きくなるのでデータの有効ビット長が長くなり、結果としてデータシフト量が小さくて済むか、又はデータシフト量の調整を行わなくてもよいようになる。
【0054】
再び図9ないし図11において、次に、第二のRAM626にデータ転送された後はFFT演算器602によってFFT演算に入るが、始めに第二のRAM626のxr、xi、yr、yiのデータが、データシフト回路701を通りレジスタ702〜705にセットされる。データシフト回路701は、第二のRAM626に格納されているFFT演算対象データを、第一の実施形態と同様に、演算器入力ビット長の10ビットに桁ぞろえし、さらにレベル判定回路624より指示されたシフト量だけデータをシフトする。
【0055】
シフト量指示情報は、レベル判定回路624の出力信号611(611a〜611gの7ビット信号)として、図12(a)に示すシフト量調整回路920に入力される。ここで、シフト量調整回路920は、図7に示したデータシフト回路201からの10ビットデータのうち、8ビットデータ902〜908に対して、図12(b)に示す演算を行って8ビットデータ912〜920を含む10ビットデータを出力する。例えばシフト量が3ビットの指示の場合は、表1に示したように、611dのみに「H」が入力される。従って、図12(b)に示すシフト量調整回路920による演算により、絶対値データは3ビット左シフトし、シフトしたことでデータのなくなってしまった3ビットについては0を埋めた10ビットデータが出力される。また、データシフト機能が動作するのは一回目だけで、このようなコントロールは制御信号108を用いてFFT制御回路604が行う。
【0056】
その後、係数ROM101からC・sin(2πK/128)、C・cos(2πK/N)の値がレジスタ706、707にセットされ、バタフライ演算のためのデータセットは終了する。
【0057】
次に、XR、XI、YR、YIが求まるようにFFT演算器602中のセレクタ712、713、及び加減算器708、709での演算を加算か減算かを切り換えながら演算を行い、かつ結果をRAMに送るシーケンスに入る。
【0058】
始めに、XR、YRを求める時について説明する。このとき、加減算器708、709は加算器に設定されており、10ビット入力・11ビット出力の演算器(そのうち最上位ビットは符号ビット)である。出力の11ビットデータがデータ変換器710、711に入力され、最下位ビットが切り捨てられ上位10ビットデータが次段に送られる。データ変換器710の出力730はXR(XR=xr+xi)であり、データ変換器711の出力735はYR(YR=yr+yi)であり、それぞれセレクタ720を切り換え、XR、YRの結果を第二のRAM626に送る。
【0059】
次にXIを求める時について説明する。このとき加減算器708、709は減算器に設定されており、10ビット入力・11ビット出力の演算器(そのうち最上位ビットは符号ビット)である。出力の11ビットデータがデータ変換器710、711に入力され、最下位ビットが切り捨てられ上位10ビットデータが次段に送られる。データ変換器710の出力はA(A=xr−xi)であり、データ変換器711の出力はB(B=yr−yi)であり、それぞれが乗算器714、715の一方の入力731、733とされる。この時、セレクタ712は下側、セレクタ713は上側がセレクトされている。レジスタ706、707にはC・sin(2πK/128)、C・cos(2πK/128)がそれぞれセットされているため、この値が乗算器714、715のもう一方の入力732、734とされる。
【0060】
乗算器714、715は10ビット入力(そのうち最上位ビットは符号ビット)・19ビット出力(そのうち最上位ビットは符号ビット)の演算器であるが、データ変換器716、717で符号ビットと絶対値ビットの上位2ビット目から10ビット目までの計10ビットがデコードされ、次段に送られる。
【0061】
ここで、データ変換器716の出力、及びデータ変換器717の出力は、それぞれ
データ変換器716の出力=A・COS(2πK/128)
データ変換器717の出力=B・SIN(2πK/128)
である。
【0062】
XIを求める時、加減算器718は加算器に設定されており、加算結果XI(XI=A・COS(2πK/128)+B・SIN(2πK/128))がデータ変換器719に入力される。データ変換器719は入力データの11ビットのうち最下位ビットを切り捨て、上位10ビットをセレクタ720に送り、セレクタ720をこのデータを出力する方向に切り替えることで、XIの結果が第二のRAM626に送られる。
【0063】
また、YIを求める時は、セレクタ712、713を下側に切り替え、かつ加減算器718を減算器に設定することで、減算結果YI(YI=B・COS(2πK/128)−A・SIN(2πK/128))が求まり、XIと同様の手順で第二のRAM626にデータが送られる。
【0064】
本形態のFFT演算過程において、RAM626からの出力107、データ変換器710、711からの出力730、735、係数ROM101からの出力105などのデータビット長が変化する様子を図13に示す。図13からわかるように、データシフト回路701、及びデータ変換器710、711、719による一定ビット幅への桁ぞろえにより、オーバーフローを監視する必要がなくなる。従って、複雑なコントロール手段をなくしてもFFT演算ができるので、小規模なFFT演算器602が可能となる。また、データの大きさをレベル判定回路624によって判定するため、シフト量調整のために行うレベル判定に別途時間をかける必要がなくなる。さらに、ゲインコントロール回路623は、レベル判定回路624で判定したレベルに基づき増幅回路621の増幅率を可変させるため、デジタル信号に変換される前の検出信号自身をアナログ的にFFT演算に適合した大きさにコントロールすることができるので、連続的にFFT演算を実施する場合に次回以降のFFT演算結果における演算精度を向上させることができる。
【0065】
なお、セレクタ712、713、720の切り替えは、制御信号612、613、614を用いてFFT制御回路604によって制御されている。
【0066】
以上で一回目バタフライ演算が終了し、FFT演算対象の全データについて一回目バタフライ演算を行った後、残り6回バタフライ演算を行うことによりFFT結果が求まる。但し、前述した通りFFT演算器602の入力に入っているデータシフト回路701が機能するのは1回目だけであり、残り6回は入力データがそのまま出力される。以上のシーケンスを実現する上で、第二のRAM626及び係数ROM101へのアドレッシング及びコントロールは、Sande−Tukeyのアルゴリズムに従いFFT制御回路604が行う。
【0067】
【実施例】
上記の第一及び第二の実施形態に係るFFT変換装置は、たとえば時間推移とともに得られる脈波信号の処理解析用などに用いることができる。そこで、本発明を適用したFFT演算器を脈拍計に用いた例を説明する。
【0068】
(携帯用脈拍計の全体構成)
図14は、本例の携帯用脈拍計の構成を示す説明図である。
【0069】
図14において、本例の携帯用脈拍計1001は、腕時計構造を有する装置本体1010と、この装置本体1010に接続されるケーブル1020と、このケーブル1020の先端側に設けられた脈波検出用センサユニット1030とから大略構成されている。ケーブル1020の先端側にはコネクタピース1080が構成されており、このコネクタピース1080は、装置本体1010の6時の側に構成されているコネクタ部1070に対して着脱自在である。装置本体1010には、腕時計における12時方向から腕に巻きついてその6時方向で固定されるリストバンド1012が設けられ、このリストバンド1012によって、装置本体1010は、腕に着脱自在である。脈波検出用センサユニット1030は、センサ固定用バンド1040によって遮光されながら人差し指の根元から指関節までの間に装着されている。このように、脈波検出用センサユニット1030を指の根元に装着すると、ケーブル1020が短くて済むので、ケーブル1020は、ランニング中に邪魔にならない。また、掌から指先までの体温の分布を計測すると、寒いときには、指先の温度が著しく低下するのに対し、指の根元の温度は比較的低下しない。従って、指の根元に脈波検出用センサユニット1030を装着すれば、寒い日に屋外でランニングしたときでも、脈拍数(状態値)などに正確に計測できる。
【0070】
(装置本体の構成)
図15は、本例の携帯用脈拍計の装置本体を、リストバンドやケーブルなどを外した状態で示す平面図、図16は、携帯用脈拍計を3時の方向からみた側面図である。
【0071】
図15において、装置本体1010は、樹脂製の時計ケース1011(本体ケース)を備えており、この時計ケース1011の表面側には、現在時刻や日付に加えて、走行時や歩行時のピッチ、及び脈拍数などの脈波情報などを表示するELバックライト付きの液晶表示装置1013が構成されている。液晶表示装置1013には、表示面の左上側に位置する第一のセグメント表示領域1131、右上側に位置する第二のセグメント表示領域1132、右下側に位置する第三のセグメント表示領域1133、及び左下側に位置するドット表示領域1134が構成されており、ドット表示領域1134では、各種の情報をグラフィック表示可能である。
【0072】
時計ケース1011の内部には、脈波検出用センサユニット1030が計測した脈波信号(状態信号)に基づいて脈拍数の変化などを求めるとともに、それを液晶表示装置1013で表示するために、各種の制御やデータ処理を行う制御部1005が構成されている。制御部1005には、計時回路も構成されているため、通常時刻、ラップタイム、スプリットタイムなども液晶表示装置1013に表示可能である。
【0073】
時計ケース1011の外周部には、時刻合わせや表示モードの切換などの外部操作を行うためのボタンスイッチ1111〜1115が構成されている。また、時計ケースの表面には、大きめのボタンスイッチ1116、1117が構成されている。
【0074】
携帯用脈拍計1001には、時計ケース1011に内蔵されているボタン形の小型の電池1059を搭載してあり、ケーブル1020は、電池1059から脈波検出用センサユニット1030に電力を供給するとともに、脈波検出用センサユニット1030の検出結果を時計ケース1011の制御部1005に入力している。
【0075】
携帯用脈拍計1001では、その機能を増やすにともなって、装置本体1010を大型化する必要があるが、装置本体1010には、腕に装着されるという制約があるため、装置本体1010を腕時計における6時及び12時の方向に向けては拡大できない。そこで、装置本体1010には、3時及び9時の方向における長さ寸法が6時及び12時の方向における長さ寸法よりも長い横長の時計ケース1011を用いてある。但し、リストバンド1012は、3時の方向側に偏った位置で接続しているため、リストバンド1012からみると、腕時計における9時の方向に大きな張出部分1101を有するが、かかる大きな張出部分は3時の方向にはない。従って、横長の時計ケース1011を用いたわりには、手首を自由に曲げることができ、また、転んでも手の甲を時計ケース1011にぶつけることがない。
【0076】
時計ケース1011の内部において、電池1059に対して9時の方向には、ブザー用の偏平な圧電素子1058が配置されている。電池1059は、圧電素子1058に比較して重いため、装置本体1010の重心位置は、3時の方向に偏った位置にある。この重心が偏っている側にリストバンド1012が接続しているので、装置本体1010を腕に安定した状態で装着できる。また、電池1059と圧電素子1058とを面方向に配置してあるため、装置本体1010を薄型化できるとともに、図16に示すように、裏面部1119に電池蓋1118を設けることによって、ユーザーは、電池1059を簡単に交換できる。
【0077】
(装置本体の腕への装着構造)
図16において、時計ケース1011の12時の方向には、リストバンド1012の端部に取り付けられた止め軸1121を保持するための連結部1105が形成されている。時計ケース1011の6時の方向には、腕に巻かれたリストバンド1012が長さ方向の途中位置で折り返されるとともに、この途中位置を保持するための留め具1122が取り付けられる受け部1106が形成されている。
【0078】
装置本体1010の6時の方向において、裏面部1119から受け部1106に至る部分は、時計ケース1011と一体に成形されて裏面部1119に対して約115°の角度をなす回転止め部1108になっている。すなわち、リストバンド1012によって装置本体1010を右の手首L(腕)の上面部L1(手の甲の側)に位置するように装着したとき、時計ケース1011の裏面部1119は、手首Lの上面部L1に密着する一方、回転止め部1108は、橈骨Rのある側面部L2に当接する。この状態で、装置本体1010の裏面部1119は、橈骨Rと尺骨Uを跨ぐ感じにある一方、回転止め部1108と裏面部1119との屈曲部分1109から回転止め部1108にかけては、橈骨Rに当接する感じになる。このように、回転止め部1108と裏面部1119とは、約115°という解剖学的に理想的な角度をなしているため、装置本体1010を矢印A又は矢印Bの方向に回そうとしても、装置本体1010は、腕Lの周りを不必要にずれない。また、裏面部1119及び回転止め部1108によって腕の回りの片側2ヵ所で装置本体1010の回転を規制するだけであるため、腕が細くても、裏面部1119及び回転止め部1108は確実に腕に接するので、回転止め効果が確実に得られる一方、腕が太くても窮屈な感じがない。
【0079】
(脈波検出用センサユニットの構成)
図17は、本例の脈波検出用センサユニットの断面図である。
【0080】
図17において、脈波検出用センサユニット1030は、そのケース体としてのセンサ枠1036の裏側に裏蓋1302が被されることによって、内側に部品収納空間1300が構成されている。部品収納空間1300の内部には、回路基板1035が配置されている。回路基板1035には、LED1031、フォトトランジスタ1032、その他の電子部品が実装されている。脈波検出用センサユニット1030には、ブッシュ1393によってケーブル1020の端部が固定され、ケーブル1020の各配線は、各回路基板1035のパターン上にはんだ付けされている。ここで、脈波検出用センサユニット1030は、ケーブル1020が指の根元側から装置本体1010の側に引き出されるようにして指に取り付けられる。従って、LED1031及びフォトトランジスタ1032は、指の長さ方向に沿って配列されることになり、そのうち、LED1031は指の先端側に位置し、フォトトランジスタ1032は指の根元の方に位置する。このように配置すると、外光がフォトトランジスタ1032に届きにくいという効果がある。
【0081】
脈波検出用センサユニット1030では、センサ枠1036の上面部分にガラス板からなる透光板1034によって光透過窓が形成され、この透光板1034に対して、LED1031及びフォトトランジスタ1032は、それぞれ発光面及び受光面を透光板1034の方に向けている。このため、透光板1034の外側表面1341に指表面を密着させると、LED1031は、指表面の側に向けて光を発するとともに、フォトトランジスタ1032は、LED1031が発した光のうち指の側から反射してくる光を受光可能である。ここで、透光板1034の外側表面1341は、指表面との密着性を高める目的に、周囲部分1361から突出している構造になっている。
【0082】
本例では、LED1031として、InGaN系(インジウム−ガリウム−窒素系)の青色LEDを用いてあり、その発光スペクトルは、450nmに発光ピークを有し、その発光波長領域は、350nmから600nmまでの範囲にある。かかる発光特性を有するLED1031に対応させて、本例では、フォトトランジスタ1032として、GaAsP系(ガリウム−砒素−リン系)のフォトトランジスタを用いてあり、その素子自身の受光波長領域は、主要感度領域が300nmから600nmまでの範囲にあって、300nm以下にも感度領域がある。
【0083】
このように構成した脈波検出用センサユニット1030を、センサ固定用バンド1040によって指の根元に装着し、この状態で、LED1031から指に向けて光を照射すると、この光が血管に届いて血液中のヘモグロビンによって光の一部が吸収され、一部が反射する。指(血管)から反射してきた光は、フォトトランジスタ1032によって受光され、その受光量変化が血量変化(血液の脈波)に対応する。すなわち、血量が多いときには、反射光が弱くなる一方、血量が少なくなると、反射光が強くなるので、反射光強度の変化を脈波信号として光学的に検出すれば、の検出結果から脈拍数などを計測できる。
【0084】
本例では、発光波長領域が350nmから600nmまでの範囲にあるLED31と、受光波長領域が300nmから600nmまでの範囲のフォトトランジスタ32とを用いてあり、その重なり領域である約300nmから約600nmまでの波長領域、すなわち、約700nm以下の波長領域における検出結果に基づいて生体情報を表示する。かかる脈波検出用センサユニット1030を用いれば、外光が指の露出部分にあたっても、外光に含まれる光のうち波長領域が700nm以下の光は、指を導光体としてフォトトランジスタ32(受光部)にまで到達しない。その理由は、外光に含まれる波長領域が700nm以下の光は、指を透過しにくい傾向にあるため、外光がセンサ固定用バンド1040で覆われていない指の部分に照射されても、指を通ってフォトトランジスタ1032まで届かないからである。これに対して、880nm付近に発光ピークを有するLEDと、シリコン系のフォトトランジスタとを用いると、その受光波長範囲は、350nmから1200nmまでの範囲に及ぶ。この場合には、指を導光体として受光部にまで容易に届いてしまうような1μmの波長の光による検出結果に基づいて脈波を検出することになるので、外光の変動に起因する誤検出が起こりやすい。
【0085】
また、約700nm以下の波長領域の光を利用して、脈波情報を得ているので、血量変化に基づく脈波信号のS/N比が高い。その理由として、血液中のヘモグロビンは、波長が300nmから700nmまでの光に対する吸光係数が、従来の検出光である波長が880nmの光に対する吸光係数に比して数倍〜約100倍以上大きいため、血量変化に感度よく変化するので、血量変化に基づく脈波の検出率(S/N比)が高いからと考えられる。
【0086】
(脈波データ処理部の構成)
制御部1005には、脈波検出用センサユニット1030からの入力結果に基づいて脈拍数を求める脈波データ処理部1050が構成されており、この脈波データ処理部1050は、脈拍数の算出結果を出力することによって、この値を液晶表示装置1013に表示可能としている。なお、脈波データ処理部1050の一部は、格納されているプログラムによって動作するマイクロコンピュータで構成されており、このマイクロコンピュータの機能についても、図18にブロック図で示してある。
【0087】
まず、脈波データ処理部1050では、脈波検出用センサユニット1030から入力されたアナログ信号を増幅回路1551で増幅した後、AD変換器1553に出力するようになっている。脈波データ記憶部1554は、AD変換器1553によってデジタル信号に変換された脈波データを記憶しておくRAMである。
【0088】
脈波データ記憶部1554の後段には、そこから読みだされた脈波データに周波数分析としての高速フーリエ変換(FFT処理)を行なうための周波数分析部1052が構成され、周波数分析部1052はその周波数分析結果を脈波成分抽出部1053に入力するようになっている。脈波成分抽出部1053は、周波数分析部1052の出力信号から脈波成分を抽出して脈拍数演算部1054に出力し、脈拍数演算部1054は、入力された脈波の周波数成分により脈拍数を演算するようになっている。
【0089】
このように構成した脈波データ処理部1050において、周波数分析部1052としては、図1、図5、図6、図10、図11を参照して説明した本発明のFFT演算器23、102、602を用いることができる。この周波数分析部1052(FFT演算器23、102、602)の動作は前述したとおりであるため、その詳細な説明を省略するが、脈波データ記憶部1554から読みだされた脈波データにFFT処理を行うと、図19に模式的に示すように、周波数分析時の分解能に対応する間隔をもって各線スペクトルが離散的に出現するスペクトルを求めることができる。従って、脈波成分抽出部1053が線スペクトル群から対象スペクトルを特定すると、脈拍数演算部1054は、対象スペクトルの周波数に基づいて脈拍数やピッチなどを算出し、たとえば、対象スペクトルが2Hzの位置に出現しておれば、脈拍数は120拍/分であるとの結果を求める。
【0090】
このようにして、FFT処理を通して脈拍数を求めるにあたって、本発明を適用したFFT演算器を用いると、オーバーフローを監視しなくても、高い演算精度でFFT処理を行えるので、小規模なFFT演算器で済む。それ故、本発明に係るFFT演算器は携帯用の機器に搭載するのに適している。
【0091】
また、図18に示す脈波データ処理部1050と、図9に示したFFT演算装置と比較するとわかるように、図18に示した脈波検出用センサユニット1030、増幅回路1551、AD変換器1553、脈波データ記憶部1554、及び周波数分析部1052は、それぞれ図9に示したセンサ620、増幅回路621、AD変換器622、RAM625、FFT演算器602に対応している。それ故、図18に示したデータ処理回路1050にも、図9を参照して説明したように、レベル判定回路624を設けると、シフト量調整のために行うレベル判定に別途時間をかける必要がなくなる。また、ゲインコントロール回路623を設けると、デジタル信号に変換される前の検出信号自身をアナログ的にFFT演算に適合した大きさにコントロールすることができる。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、二つの整数データの和又は差を演算する前にデータを一定ビット幅に桁揃えするデータシフト手段と、各演算手段出力毎に出力データの一部ビットを切り捨て一定ビット幅に桁揃えするデータ変換手段を有するため、オーバーフローを監視する必要がなくなる。従って、複雑なコントロール手段を用いずに高い精度でFFT演算を行うことができるので、小規模なFFT演算器の実現が可能となる。
【0093】
また、請求項2に記載の発明によれば、FFT演算器中の演算手段の入力ビット幅がnビットの場合、実数の正弦波及び余弦波データを2n-1 倍し、正の数は切り捨てる一方、負の数は切り上げた整数で、かつ符号を除くビットがn−1ビットの範囲で表現されるよう数値変換された正弦波及び余弦波データを用いるため、他の型式で表現された正弦波及び余弦波データを使用するよりはFFT演算過程における切り捨て誤差を小さくすることができる。それ故、FFT演算を行う際に切り上げによる桁落ちを防止できるので、高い演算精度を確保することが可能となる。
【0094】
請求項3に記載の発明によれば、乗算手段の出力又は乗算手段の出力同士の和又は差を演算する加減算手段の出力のうちいずれか一方の出力をデータ変換する際に、出力データのうち符号を除くビットの最上位ビットを切り捨てるため、実部の演算に比較して演算回数の多い虚部の演算過程のうち、最も演算精度の劣化を招かない演算過程で切り捨て・切り上げによるデータシフト量を調整することになる。従って、実部の演算結果を求める際のシフト量と同一にすることにより、高い演算精度を確保することができる。
【0095】
請求項4に記載の発明によれば、FFT演算対象データの大きさに応じデータシフト量を調整するシフト量調整手段を有するため、演算時の有効桁数を大きく得ることができるので、高い演算精度を得ることができる。
【0096】
請求項5に記載の発明によれば、時系列に入力されるデータを順次記憶する第一記憶手段に所定のデータ数が記憶された後、FFT演算対象データ及び演算中のデータを記憶する第二記憶手段にFFT演算対象データを転送するのと同時に、転送されたデータの大きさをレベル判定手段によって判定し、判定レベルに基づきデータシフト量を調整するため、シフト量調整のために行うレベル判定に別途時間をかける必要がなくなる。
【0097】
請求項6に記載の発明によれば、デジタル信号に変換された増幅手段からの出力信号を順次記憶する第一記憶手段に所定のデータ数が記憶された後、第二記憶手段にFFT演算対象データを転送するのと同時に、転送されたデータの大きさのレベルを判定し、そのレベルに基づき、信号検出手段で検出された検出信号を増幅する増幅手段の増幅率を適正な値に可変させるゲインコントロール手段を有するため、デジタル信号に変換される前の検出信号自身をアナログ的にFFT演算に適合した大きさにコントロールすることができる。それ故、連続的にFFT演算を実施する場合、次回以降のFFT演算結果において演算精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したFFT演算器の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明を適用したFFT演算装置において、レベル判定手段を設けた一例を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明を適用したFFT演算装置において、レベル判定手段及びゲートコントロール手段を設けた一例を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係るFFT演算装置の機能ブロック図である。
【図5】図4に示すFFT演算装置に設けたFFT演算器の前段部分の構成を示すブロック図である。
【図6】図4に示すFFT演算装置に設けたFFT演算器の後段部分の構成を示すブロック図である。
【図7】図4に示すFFT演算装置に設けたデータシフト回路を示す図である。
【図8】図4に示すFFT演算装置での演算過程において、データビット長が変化する様子を示した図である。
【図9】本発明の第二の実施形態に係るFFT演算装置の機能ブロック図である。
【図10】図9に示すFFT演算装置に設けたFFT演算器の前段部分の構成を示すブロック図である。
【図11】図9に示すFFT演算装置に設けたFFT演算器の後段部分の構成を示すブロック図である。
【図12】図9に示すFFT演算装置に設けたデータシフト回路を示す図であり、(a)はそのブロック図であり、(b)はデータシフト回路内のシフト量調整回路の回路機能を示す説明図である。
【図13】図9に示すFFT演算装置での演算過程において、データビット長が変化する様子を示した図である。
【図14】本発明を適用したFFT演算器を用いた携帯用脈拍計の全体構成、及び使用状態を示す説明図である。
【図15】図14に示す携帯用脈拍計の装置本体の平面図である。
【図16】図14に示す携帯用脈拍計の装置本体を腕時計の3時の方向からみたときの説明図である。
【図17】図14に示す携帯用脈拍計のセンサユニットの断面図である。
【図18】図14に示す携帯用脈拍計の制御部に設けたデータ処理回路の機能を示すブロック図である。
【図19】図14に示す携帯用脈拍計の脈波データ処理回路において、脈波信号を周波数分析した後のスペクトラムを模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1〜4・・・データシフト手段
5、6、10・・・加減算手段
7・・・正弦波、余弦波データ
8、9・・・乗算手段
11〜15・・・データ変換手段
20・・・第一記憶手段
21・・・第二記憶手段
22・・・第三記憶手段
23、102、602・・・FFT演算器
24・・・レベル判定手段
30・・・信号検出手段
31・・・増幅手段
32・・・信号変換手段
33・・・ゲインコントロール手段
101・・・係数ROM
103・・・RAM
104、604・・・FFT制御回路
201、701・・・シフト回路
202〜207、702〜707・・・レジスタ
208、209、224・・・加算器
210、211、225・・・減算器
212〜215、220〜223、226、227・・・データ変換器
710、711、716、717、719・・・データ変換器
216〜219、714、715・・・乗算器
228、712、713、720・・・セレクタ
620・・・センサ
621・・・増幅回路
622・・・AD変換器
623・・・ゲインコントロール回路
624・・・レベル判定回路
625・・・RAM1
626・・・RAM2
708、709、718・・・加減算器
920・・・シフト量調整回路
1001・・・携帯用脈拍計
1005・・・制御部
1030・・・脈波検出用センサユニット
1050・・・脈波データ処理部
151・・・増幅回路
1553・・・AD変換器
1554・・・脈波データ記憶部
1052・・・周波数分析部
1053・・・脈波成分抽出部
1054・・・脈拍数演算部
Claims (7)
- 二つの整数データの和又は差を演算し出力する加減算手段と、これらの加減算手段の出力と正弦波及び余弦波データとを乗ずる乗算手段と、それぞれの乗算手段の出力の和又は差を演算する加減算手段とを有する高速フーリエ変換演算器において、
前記加減算手段が二つの整数データの和又は差を演算する前にデータを一定ビット幅に桁揃えするデータシフト手段と、各演算手段の出力毎に出力データの一部ビットを切り捨て前記一定ビット幅に桁揃えするデータ変換手段とを有することを特徴とする高速フーリエ変換演算器。 - 請求項1において、前記正弦波及び余弦波データは、前記各演算手段の入力ビット幅がnビットの場合には、実数の正弦波及び余弦波データを2n-1 倍し、正の数は切り捨て負の数は切り上げた整数で、かつ符号を除くビットがn−1ビットの範囲で表現されるように数値変換されたものであることを特徴とする高速フーリエ変換演算器。
- 請求項1において、前記データ変換手段は、前記乗算手段の出力又は前記加減算手段の出力のうちいずれか一方の出力をデータ変換する際に、出力データのうち符号を除くビットの最上位ビットを切り捨てるように構成されていることを特徴とする高速フーリエ変換演算器。
- 請求項1において、前記データシフト手段は、高速フーリエ変換演算対象データの大きさに応じてデータシフト量を調整するシフト量調整手段を有することを特徴とする高速フーリエ変換演算器。
- 請求項4に記載の高速フーリエ変換演算器を備えた高速フーリエ変換演算装置において、
時系列に入力されるデータを順次記憶する第一記憶手段と、高速フーリエ変換演算対象データ及び演算中のデータを記憶する第二記憶手段と、前記第二記憶手段に記憶されているデータの大きさを判定するレベル判定手段と、演算用の正弦波及び余弦波データを格納している第三記憶手段とを有し、
前記第二記憶手段と前記第三記憶手段のデータを用いて前記高速フーリエ変換演算器で高速フーリエ変換演算を行うと共に、
前記第一記憶手段に所定のデータ数が記憶された後、前記第二記憶手段に高速フーリエ変換演算対象データを転送するのと同時に、転送されたデータの大きさをレベル判定手段によって判定し、前記判定レベルに基づき前記シフト量調整手段がデータシフト量を調整するように構成されていることを特徴とする高速フーリエ変換演算装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の高速フーリエ変換演算器を備えた高速フーリエ変換演算装置において、
信号検出手段で検出された検出信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段の増幅率を可変させるゲインコントロール手段と、信号変換手段によってデジタル信号に変換された前記増幅手段の出力信号を順次記憶する第一記憶手段と、高速フーリエ変換演算対象データ及び演算中のデータを記憶する第二記憶手段と、前記第二記憶手段に記憶されているデータの大きさを判定するレベル判定手段と、演算用の正弦波及び余弦波データを格納している第三記憶手段とを有し、
前記第二記憶手段と前記第三記憶手段のデータを用いて高速
フーリエ変換演算器で高速フーリエ変換演算を行うと共に、
前記第一記憶手段に所定のデータ数が記憶された後、前記第二記憶手段に高速フーリエ変換演算対象データを転送するのと同時に、転送されたデータの大きさのレベルを前記レベル判定手段で判定し、前記判定結果に基づき前記ゲインコントロール手段によって前記増幅手段の増幅率を可変するように構成されていることを特徴とする高速フーリエ変換演算装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の高速フーリエ変換演算器を用いて、脈波検出センサによって計測した脈波信号に周波数分析を行い、該周波数分析結果に基づいて脈拍数を求めるように構成されていることを特徴とする脈拍計。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
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