JP3659280B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機やプリンタなどの印刷システム(画像形成システム)の画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ページごとの画像データにより、原稿を複写し、または印刷を行う、複写機またはプリンタは、従来、ページ単位で複写または印刷を行うようになっている。
【0003】
したがって、例えば、複写機で、多数のページからなる文書の一部のみを複写しようとする場合には、その一部が属するページのすべての部分を複写することになる。例えば、10ページからなる文書の第1ページの始めから第5ページの途中までの部分の複写出力を必要とする場合でも、第1ページから第5ページまでのすべての部分を複写し、また、10ページからなる文書の第4ページの途中から第6ページの途中までの部分の複写出力を必要とする場合でも、第4ページから第6ページまでのすべての部分を複写する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように多数のページからなる文書の一部のみを複写しようとする場合に、その一部が属するページのすべての部分が複写されるときは、得られた複写物は、その最初または最後のページに必要でない部分が印刷されたものとなって、文書としての体裁が悪くなる。
【0005】
例えば、10ページからなる文書で、第1ページの始めから第4ページの途中までに「第1章」が記載され、第4ページの途中から第6ページの途中までに「第2章」が記載され、第6ページの途中から第10ページの終りまでに「第3章」が記載されている場合に、「第2章」を複写すべく、第4ページから第6ページまでを複写したときには、その得られた複写物は、第1ページの始めから途中までに「第1章」の一部が印刷され、第3ページの途中から終りまでに「第3章」の一部が印刷されたものとなる。
【0006】
また、このように文書としての体裁が悪くなるだけでなく、例えば、上記の例で、「第1章」および「第3章」を機密にしたい場合でも、それぞれの一部を機密にできなくなってしまう。
【0007】
もっとも、例えば、上記の例で、原稿の第4ページの始めから途中までの部分および第6ページの途中から終りまでの部分に、それぞれの部分の複写を阻止するために白紙などを貼り付けて、原稿の第4ページから第6ページまでを複写すれば、得られた複写物は、「第1章」および「第3章」のすべてが印刷されず、体裁がよくなるとともに、機密にしたい部分を完全に機密にすることができる。しかしながら、このようにするのは、手間がかかり、面倒である。
【0008】
そこで、この発明は、複数のページからなる文書データにより、原稿を複写し、または印刷を行う、複写機やプリンタなどの印刷システムの画像処理装置において、利用者にとって手間のかからない簡易な方法によって、文書の任意のページの任意の部分のみを印刷することができ、得られた複写物ないし印刷物の体裁がよくなるとともに、機密にしたい部分を完全に機密にすることができるようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の画像処理装置は、
複数のページからなる文書データと、この文書データに挿入された、文書の分割位置を示す(K−1)個(Kは2以上の整数)の分割位置情報とを取得する文書データ取得手段と、
前記分割位置情報で示される分割位置で分割されるK個の文書部分のうち、任意の印刷すべき文書部分を指示する分割印刷指示情報を取得する指示情報取得手段と、
前記文書データ取得手段により得られた前記文書データの、前記K個の文書部分のデータ中の、前記分割印刷指示情報により印刷すべきとされた文書部分のデータを、出力データとして抽出して画像出力装置に送出する画像処理手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
この場合、前記分割位置情報は、文書の分割位置を示すマークが付された原稿の、そのマークが画像読取装置により読み取られることによって得られ、前記分割印刷指示情報は、ユーザインタフェースによる利用者の指示により得られるものとすることができる。
【0011】
また、この場合、前記文書データ、前記分割位置情報および前記分割印刷指示情報は、通信ネットワークを通じて前記文書データ取得手段および前記指示情報取得手段により当該画像処理装置に取り込まれるものとすることができる。
【0012】
第2の発明の画像処理装置は、
複数のページからなる文書データと、この文書データに挿入された、文書の印刷開始位置を示す印刷開始位置情報、および文書の印刷終了位置を示す印刷終了位置情報とを取得する文書データ取得手段と、
この文書データ取得手段により得られた前記文書データ中の、前記印刷開始位置情報で示される印刷開始位置から前記印刷終了位置情報で示される印刷終了位置までの文書部分のデータを、出力データとして抽出して画像出力装置に送出する画像処理手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
この場合、前記印刷開始位置情報および前記印刷終了位置情報は、文書の印刷開始位置を示すマークおよび文書の印刷終了位置を示すマークが付された原稿の、その印刷開始位置を示すマークおよび印刷終了位置を示すマークが画像読取装置により読み取られることによって得られるものとすることができる。
【0014】
また、この場合、前記文書データ、前記印刷開始位置情報および前記印刷終了位置情報は、通信ネットワークを通じて前記文書データ取得手段により当該画像処理装置に取り込まれるものとすることができる。
【0015】
【作用】
上記のように構成した第1の発明の画像処理装置においては、利用者が、あるページのある位置から、あるページのある位置までの文書部分のみを印刷しようとする場合には、利用者は、原稿上のその文書の分割位置に、カラーマーキングや鏡面状シールまたはバーコードの貼付などにより、画像読取装置が文書の分割位置として読み取ることのできるマークを付して、原稿を画像読取装置に読み取らせて、その画像読取装置からの画像データを文書データとして画像処理装置に供給するとともに、ユーザインタフェースにより画像処理装置に分割印刷指示情報を与え、または、文書データの文書の分割位置に分割位置情報を挿入し、その文書データに分割印刷指示情報を付加して、その文書データを通信ネットワークを通じるなどによって画像処理装置に送出する。
【0016】
これによって、画像処理装置においては、所定ページの所定位置から所定ページの所定位置までの文書部分についての出力データが生成されて、その出力データが画像出力装置に送出される。したがって、画像出力装置において、所定ページの所定位置から所定ページの所定位置までの文書部分のみが印刷される。
【0017】
例えば、原稿を複写する場合で、5ページからなる原稿の第3ページの途中に一つのマークを付すとともに、マーク前の画像を印刷すべきことを指示したときには、第1ページの始めから第3ページの途中までの画像が印刷される。
【0018】
また、同じ原稿の第3ページの途中に一つのマークを付すとともに、マーク前の画像およびマーク後の画像を印刷すべきことを指示したときには、第1のジョブとして第1ページの始めから第3ページの途中までの画像が印刷されるとともに、第2のジョブとして第3ページの途中から第5ページの終りまでの画像が印刷される。
【0019】
また、同じく原稿を複写する場合で、5ページからなる原稿の第2ページの途中および第4ページの途中にそれぞれマークを付すとともに、第1のマークと第2のマークの間の画像を印刷すべきことを指示したときには、第2ページの途中から第4ページの途中までの画像が印刷される。
【0020】
したがって、得られた複写物ないし印刷物の体裁がよくなるとともに、機密にしたい部分を完全に機密にすることができる。しかも、そのためには利用者は、原稿にマークを付し、または文書データに分割位置情報を挿入するとともに、そのマークないし分割位置情報との関連で分割印刷についての指示をするだけでよく、ほとんど手間がかからない。
【0021】
上記のように構成した第2の発明の画像処理装置においては、利用者が、あるページのある位置から、あるページのある位置までの文書部分のみを印刷しようとする場合には、利用者は、原稿上のその文書の印刷開始位置および印刷終了位置に、カラーマーキングの色の違いやバーコードの内容の違いなどにより、それぞれ画像読取装置が文書の印刷開始位置および印刷終了位置として読み取ることのできる2種類のマークを付して、原稿を画像読取装置に読み取らせて、その画像読取装置からの画像データを文書データとして画像処理装置に供給し、または、文書データの文書の印刷開始位置および印刷終了位置に印刷開始位置情報および印刷終了位置情報を挿入して、その文書データを通信ネットワークを通じるなどによって画像処理装置に送出する。
【0022】
これによって、画像処理装置においては、所定ページの所定位置から所定ページの所定位置までの文書部分についての出力データが生成されて、その出力データが画像出力装置に送出される。したがって、画像出力装置において、所定ページの所定位置から所定ページの所定位置までの文書部分のみが印刷される。
【0023】
例えば、原稿を複写する場合で、5ページからなる原稿の第1ページの始めに印刷開始位置を示すマークを付すとともに、第3ページの途中に印刷終了位置を示すマークを付したときには、第1ページの始めから第3ページの途中までの画像が印刷される。
【0024】
また、同じ原稿の第1ページの始めに印刷開始位置を示すマークを、第3ページの途中に印刷終了位置を示すマークを、それぞれ付すとともに、第3ページの途中に上記の印刷終了位置を示すマークの後において印刷開始位置を示すマークを、第5ページの終りに印刷終了位置を示すマークを、それぞれ付したときには、第1のジョブとして第1ページの始めから第3ページの途中までの画像が印刷されるとともに、第2のジョブとして第3ページの途中から第5ページの終りまでの画像が印刷される。
【0025】
また、同じく原稿を複写する場合で、5ページからなる原稿の第2ページの途に印刷開始位置を示すマークを付すとともに、第4ページの途中に印刷終了位置を示すマークを付したときには、第2ページの途中から第4ページの途中までの画像が印刷される。
【0026】
したがって、得られた複写物ないし印刷物の体裁がよくなるとともに、機密にしたい部分を完全に機密にすることができる。しかも、そのためには利用者は、原稿に2種類のマークを付し、または文書データに印刷開始位置情報および印刷終了位置情報を挿入するだけでよく、ほとんど手間がかからない。
【0027】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕
図1は、この発明の画像処理装置の一例を備える印刷システムの一実施形態を示し、印刷システムが、通信ネットワーク上に配置されたプリンタ、いわゆるネットワークプリンタとして構成されるとともに、複写機能を有する場合である。
【0028】
すなわち、この実施形態の印刷システムは、画像読取装置10、画像処理装置20、ユーザインタフェース30、ディスク記憶装置40および画像出力装置50を備え、その画像処理装置20が通信ネットワーク60に接続されて、構成される。
【0029】
画像読取装置10は、デジタル複写機の画像入力部に相当するもので、原稿を光学的に読み取ってページごとの画像データを出力する。この画像読取装置10からのページごとの画像データは、ページごとの入力画像データとして画像処理装置20に取り込まれる。
【0030】
この画像読取装置10により原稿を複写する場合で、あるページのある位置から、あるページのある位置までの画像部分のみを印刷しようとするときには、利用者は、原稿上のその画像分割位置に、画像分割位置であることを示すマークを付す。そのマークは、画像読取装置10が原稿上の文字や図形などの画像と区別して読み取ることができ、画像処理装置20が画像分割位置を示すものであることを認識できるものであれば、いかなる形態のものでもよい。
【0031】
具体的には、例えば、カラーマーカーによって特定の色のマーキングを、ある程度の大きさにわたって施せばよい。この場合、画像処理装置20は、特別の構成によることなく、画像読取装置10からのページごとの入力画像データから、そのマークを分割位置情報として認識し、分離することができる。
【0032】
また、原稿上の画像分割位置に、アルミ箔などの鏡面状のシールを貼り付け、そのシールからの反射光の、原稿上の文字や図形などの画像部分からの反射光、および原稿の白地部分からの反射光との違いから、そのシールが貼り付けられた画像分割位置を検出するようにしてもよい。
【0033】
さらに、原稿上の画像分割位置に、原稿上の文字や図形などと区別することのできる簡単な内容のバーコードを印刷したシールを貼り付けるようにしてもよい。また、原稿を損傷してもよければ、原稿上の画像分割位置に切れ込みを入れて、その切れ込み部分をマークとするようにしてもよい。
【0034】
画像処理装置20は、デジタル複写機およびプリンタの画像処理部を構成するもので、この例では、システムバス21にCPU22およびRAM23が接続され、画像読取装置10に対するインタフェースであるIITインタフェース24、通信ネットワーク60に対するインタフェースであるネットワークインタフェース25、IITインタフェース24およびネットワークインタフェース25に対する入出力ポート26、ユーザインタフェース30に対するインタフェースであるUIインタフェース27、ディスク記憶装置40に対するインタフェースであるディスクインタフェース28、および画像出力装置50に対するインタフェースであるIOTインタフェース29を備える。
【0035】
RAM23には、後述するような印刷処理ルーチンを含む、CPU22が実行すべき印刷制御プログラムが、あらかじめ書き込まれるとともに、後述するように、分割印刷指示情報、印刷属性情報および分割位置情報や、ページごとの入力画像データなどが書き込まれる。ただし、RAM23の容量の制約から、画像データの記憶用にはディスク記憶装置40が適宜用いられる。
【0036】
ユーザインタフェース30は、画像読取装置10により原稿を複写する場合に、利用者が複写についての設定をし、かつ上記の分割印刷についての指示をするもので、例えば、操作部としてのタッチパネルと、表示部としてのビットマップディスプレイとを有し、複写時には、これに図2に示すような印刷設定画面31が表示される。
【0037】
すなわち、この例は、原稿上に画像分割位置を示すマークを最大で4つ付して、原稿上の画像を最大で5分割することができる場合で、印刷設定画面31には、それぞれのマークで指示される分割位置が1,2,3,4番目の分割位置として示され、原稿の始めから1番目の分割位置までの間、1番目の分割位置から2番目の分割位置までの間、2番目の分割位置から3番目の分割位置までの間、3番目の分割位置から4番目の分割位置までの間、および4番目の分割位置から原稿の終りまでの間に対応して、それぞれの画像部分を印刷すべきことを指示するキー1N,2N,3N,4Nおよび5Nと、それぞれの画像部分の印刷を阻止すべきことを指示するキー1F,2F,3F,4Fおよび5Fとが表示される。
【0038】
また、印刷設定画面31には、出力用紙サイズを指示するサイズ指定キー6、印刷部数を入力するためのテンキー7、テンキー7により指示された印刷部数を表示する部数表示部8、および複写開始を指示するスタートキー9が表示される。
【0039】
そして、例えば、5ページからなる原稿の第1ページの始めから第3ページの途中までの画像のみを複写する場合には、第3ページの途中に一つのマークを付すとともに、印刷設定画面31においてキー1Nおよび2Fを押下する。
【0040】
また、5ページからなる原稿の第3ページの途中から第5ページの終りまでの画像のみを複写する場合には、第3ページの途中に一つのマークを付すとともに、印刷設定画面31においてキー1Fおよび2Nを押下する。
【0041】
また、5ページからなる原稿の第2ページの途中から第4ページの途中までの画像のみを複写する場合には、第2ページの途中に第1のマークを付し、第4ページの途中に第2のマークを付すとともに、印刷設定画面31においてキー1F,2Nおよび3Fを押下する。
【0042】
このようにキー1N〜5N,1F〜5Fの操作により得られた、分割印刷についての指示の情報は、図3に示すように、RAM23の印刷制御プログラムおよび各種情報の記憶領域A1に書き込まれる。また、サイズ指定キー6により指示された出力用紙サイズ、および部数表示部8に表示された印刷部数も、印刷属性情報として記憶領域A1に書き込まれる。
【0043】
記憶領域A1には、さらに、画像読取装置10からの上記のマークの読み取りデータから、CPU22の解析により得られた分割位置情報、すなわち画像をいずれのページのいずれの位置で分割するかを示す情報が書き込まれる。
【0044】
また、画像読取装置10からのページごとの入力画像データは、RAM23の別の記憶領域A2に書き込まれる。ただし、上述したように画像データの記憶用にはディスク記憶装置40が適宜用いられる。また、記憶領域A1には、入力画像データへのポインタが書き込まれる。
【0045】
画像出力装置50は、デジタル複写機およびプリンタの画像出力部を構成するもので、画像処理装置20からの出力画像データにより、用紙またはその他の画像形成媒体上に画像を形成する、電子写真方式またはその他の方式の画像形成装置である。
【0046】
通信ネットワーク60には、パーソナルコンピュータやワークステーションなどからなるジョブ発行装置70から上記の印刷システムに対して、画像情報に出力用紙サイズや印刷部数などの印刷属性情報が付加された印刷ジョブが発行される。ただし、この場合、その画像情報は、ページ記述言語などで表現されて画像処理装置20においてページごとの画像データに展開されるものではなく、ページごとの画像データそのものとされる。
【0047】
そして、このジョブ発行装置70からの印刷ジョブにより画像を印刷する場合で、あるページのある位置から、あるページのある位置までの画像部分のみを印刷しようとするときには、ジョブ発行者は、ページごとの画像データのその画像分割位置に分割位置情報を挿入し、その分割位置情報が挿入された画像データに分割印刷についての指示の情報を付加して、ジョブを発行する。
【0048】
分割位置情報は、画像読取装置10により原稿を複写する場合における上述したマークの読み取りデータと同様のデータでよく、分割印刷指示情報は、画像読取装置10により原稿を複写する場合における上述したユーザインタフェース30の印刷設定画面31のキー1N〜5N,1F〜5Fの操作により得られるものと同様のものでよい。
【0049】
図4は、画像読取装置10により原稿を複写する場合に画像処理装置20のCPU22が実行する印刷処理ルーチンの一例を示し、その印刷処理ルーチン100は、利用者が上記のようにマークを付した原稿を画像読取装置10にセットし、ユーザインタフェース30の印刷設定画面31で上記のように分割印刷についての指示と出力用紙サイズおよび印刷部数の指定をした上で、スタートキー9を操作することによって、印刷処理を開始する。
【0050】
そして、処理開始後、まずステップ101において、ユーザインタフェース30から分割印刷指示情報を取り込み、画像読取装置10からページごとの入力画像データとマークの読み取りデータを取り込んで、分割印刷指示情報をRAM23に書き込み、入力画像データをRAM23ないしディスク記憶装置40に書き込むとともに、マークの読み取りデータを、画像をいずれのページのいずれの位置で分割するかを示す分割位置情報に変換して、その分割位置情報をRAM23に書き込む。
【0051】
次に、ステップ102に進んで、分割位置のカウント値iを1にし、さらにステップ103に進んで、RAM23に書き込んだ分割印刷指示情報から、(i−1)番目の分割位置からi番目の分割位置までの画像を印刷するか否かを判断する。i=1のときの(i−1)番目、すなわち0番目の分割位置は、図2に示したように原稿の始めである。
【0052】
すなわち、図5(A)に示すように、第1ページP1から第5ページP5までの5ページにわたる原稿の第3ページP3の途中に一つのマークMが付された場合には、マークMが1番目の分割位置を示すので、i=1のとき、ステップ103では、第1ページP1の始めから第3ページP3の途中までの画像を印刷するか否かが判断される。
【0053】
また、図6(A)に示すように、第1ページP1から第5ページP5までの5ページにわたる原稿の第2ページP2の途中および第4ページP4の途中にマークM1およびM2が付された場合には、マークM1が1番目の分割位置を示すので、i=1のとき、ステップ103では、第1ページP1の始めから第2ページP2の途中までの画像を印刷するか否かが判断される。
【0054】
ステップ103で、(i−1)番目の分割位置からi番目の分割位置までの画像を印刷すると判断したときには、ステップ103からステップ104に進んで、RAM23ないしディスク記憶装置40に書き込んだ入力画像データ、およびRAM23に書き込んだ分割位置情報から、その(i−1)番目の分割位置からi番目の分割位置までの画像を印刷するための出力画像データを生成して、すなわち入力画像データ中の(i−1)番目の分割位置からi番目の分割位置までの画像部分の画像データを一つのジョブの出力画像データとして抽出して、RAM23ないしディスク記憶装置40に書き込んだ後、ステップ105に進む。
【0055】
例えば、図5(A)に示したように第3ページP3の途中に一つのマークMが付されるとともに、マークMの前の画像のみを印刷すべきことが指示された場合、またはマークMの前の画像およびマークMの後の画像を印刷すべきことが指示された場合には、i=1のとき、ステップ104において、第1ページP1の始めから第3ページP3の途中までの画像を印刷するための出力画像データが生成され、RAM23ないしディスク記憶装置40に書き込まれる。
【0056】
また、図6(A)に示したように第2ページP2の途中および第4ページP4の途中にマークM1およびM2が付されるとともに、マークM1の前の画像およびマークM2の後の画像を印刷すべきことが指示された場合には、i=1のとき、ステップ104において、第1ページP1の始めから第2ページP2の途中までの画像を印刷するための出力画像データが生成され、RAM23ないしディスク記憶装置40に書き込まれる。
【0057】
ステップ103で、(i−1)番目の分割位置からi番目の分割位置までの画像を印刷しないと判断したときには、ステップ103から直接、ステップ105に進む。
【0058】
例えば、図5(A)に示したように第3ページP3の途中に一つのマークMが付されるとともに、マークMの後の画像のみを印刷すべきことが指示された場合には、i=1のとき、ステップ103から直接、ステップ105に進む。
【0059】
また、図6(A)に示したように第2ページP2の途中および第4ページP4の途中にマークM1およびM2が付されるとともに、マークM1とマークM2の間の画像のみを印刷すべきことが指示された場合には、i=1のとき、ステップ103から直接、ステップ105に進む。
【0060】
ステップ105では、iを1だけインクリメントし、さらにステップ106に進んで、そのインクリメント後のiが、原稿上に付されたマークの数に1をプラスした数であるKを超えたか否かを判断する。そして、iがKを超えていないときには、ステップ106からステップ103に戻って、ステップ103〜106を繰り返し、iがKを超えたときには、ステップ106からステップ107に進む。
【0061】
図5(A)のように原稿上に1つのマークMが付された場合には、K=2であり、図6(A)のように原稿上に2つのマークM1およびM2が付された場合には、K=3であって、いずれの場合にも、ステップ105でiが1から2にインクリメントされた後、ステップ106でiがKを超えていないと判断されて、ステップ103〜106が繰り返される。
【0062】
すなわち、図5(A)のように第3ページP3の途中に一つのマークMが付されるとともに、マークMの後の画像のみを印刷すべきことが指示された場合、またはマークMの前の画像およびマークMの後の画像を印刷すべきことが指示された場合には、i=2のとき、ステップ103での判断に基づいて、ステップ104において、第3ページP3の途中から第5ページP5の終りまでの画像を印刷するための出力画像データが生成され、RAM23ないしディスク記憶装置40に書き込まれる。
【0063】
また、図5(A)のように第3ページP3の途中に一つのマークMが付されるとともに、マークMの前の画像のみを印刷すべきことが指示された場合には、i=2のとき、ステップ103から直接、ステップ105に進む。
【0064】
また、図6(A)のように第2ページP2の途中および第4ページP4の途中にマークM1およびM2が付されるとともに、マークM1とマークM2の間の画像のみを印刷すべきことが指示された場合には、i=2のとき、ステップ103での判断に基づいて、ステップ104において、第2ページP2の途中から第4ページP4の途中までの画像を印刷するための出力画像データが生成され、RAM23ないしディスク記憶装置40に書き込まれる。
【0065】
さらに、図6(A)のように第2ページP2の途中および第4ページP4の途中にマークM1およびM2が付されるとともに、マークM1の前の画像およびマークM2の後の画像を印刷すべきことが指示された場合には、i=2のとき、ステップ103から直接、ステップ105に進む。
【0066】
このように、i=2のときに、ステップ103および104、またはステップ103での処理を経た後には、ステップ105で、iが2から3にインクリメントされ、ステップ106で、そのインクリメント後のiが上記のKを超えたか否かが判断される。
【0067】
そして、図5(A)のように原稿上に1つのマークMが付された場合には、iが2から3にインクリメントされることによって、iがKを超えるので、ステップ106からステップ107に進み、後述するように印刷が実行される。また、図6(A)のように原稿上に2つのマークM1およびM2が付された場合には、iが2から3にインクリメントされても、いまだiはKを超えないので、さらにステップ103〜106が繰り返される。
【0068】
すなわち、図6(A)のように第2ページP2の途中および第4ページP4の途中にマークM1およびM2が付されるとともに、マークM1の前の画像およびマークM2の後の画像を印刷すべきことが指示された場合には、i=3のとき、ステップ103での判断に基づいて、ステップ104において、第4ページP4の途中から第5ページP5の終りまでの画像を印刷するための出力画像データが生成され、RAM23ないしディスク記憶装置40に書き込まれる。
【0069】
また、図6(A)のように第2ページP2の途中および第4ページP4の途中にマークM1およびM2が付されるとともに、マークM1とマークM2の間の画像のみを印刷すべきことが指示された場合には、i=3のとき、ステップ103から直接、ステップ105に進む。
【0070】
このように、i=3のときに、ステップ103および104、またはステップ103での処理を経た後には、ステップ105で、iが3から4にインクリメントされ、ステップ106で、そのインクリメント後のiが上記のKを超えたか否かが判断される。
【0071】
そして、図6(A)のように原稿上に2つのマークM1およびM2が付された場合には、iが3から4にインクリメントされることによって、iがKを超えるので、ステップ106からステップ107に進み、次に示すように印刷が実行される。
【0072】
ステップ107では、それまでにRAM23ないしディスク記憶装置40に書き込まれた出力画像データが順次、RAM23ないしディスク記憶装置40から読み出されて、出力用紙サイズおよび印刷部数を指示する印刷属性情報とともに画像出力装置50に送出され、画像出力装置50において印刷が実行される。
【0073】
すなわち、図5(A)に示したように5ページにわたる原稿の第3ページP3の途中に一つのマークMが付されるとともに、マークMの前の画像のみを印刷すべきことが指示された場合には、原稿の第1ページP1の始めから第3ページP3の途中までの画像についての出力画像データによって、同図(B)に示すように、出力用紙の第1ページQ1および第2ページQ2に、それぞれ原稿の第1ページP1および第2ページP2の画像がそのまま印刷され、出力用紙の第3ページQ3に、原稿の第3ページP3の途中までの画像部分が印刷される。
【0074】
また、マークMの後の画像のみを印刷すべきことが指示された場合には、原稿の第3ページP3の途中から第5ページP5の終りまでの画像についての出力画像データによって、同図(C)に示すように、出力用紙の第1ページQ1に、原稿の第3ページP3の途中からの画像部分が印刷され、出力用紙の第2ページQ2および第3ページQ3に、それぞれ原稿の第4ページP4および第5ページP5の画像がそのまま印刷される。
【0075】
さらに、マークMの前の画像およびマークMの後の画像を印刷すべきことが指示された場合には、原稿の第1ページP1の始めから第3ページP3の途中までの画像についての第1のジョブの出力画像データによって、同図(D)の上段に示すように、出力用紙の第1〜第3ページQ1〜Q3に、同図(B)に示したのと同じ印刷出力が得られるとともに、原稿の第3ページP3の途中から第5ページP5の終りまでの画像についての第2のジョブの出力画像データによって、同図(D)の下段に示すように、出力用紙の第4〜第6ページQ4〜Q6に、同図(C)に示したのと同じ印刷出力が得られる。
【0076】
図6(A)に示したように5ページにわたる原稿の第2ページP2の途中および第4ページP4の途中にマークM1およびM2が付されるとともに、マークM1とマークM2の間の画像のみを印刷すべきことが指示された場合には、原稿の第2ページP2の途中から第4ページP4の途中までの画像についての出力画像データによって、同図(B)に示すように、出力用紙の第1ページQ1に、原稿の第2ページP2の途中からの画像部分が印刷され、出力用紙の第2ページQ2に、原稿の第3ページP3の画像がそのまま印刷され、出力用紙の第3ページQ3に、原稿の第4ページP4の途中までの画像部分が印刷される。
【0077】
また、マークM1の前の画像およびマークM2の後の画像を印刷すべきことが指示された場合には、原稿の第1ページP1の始めから第2ページP2の途中までの画像についての第1のジョブの出力画像データによって、同図(C)の左側に示すように、出力用紙の第1ページQ1に、原稿の第1ページP1の画像がそのまま印刷され、出力用紙の第2ページQ2に、原稿の第2ページP2の途中までの画像部分が印刷されるとともに、原稿の第4ページP4の途中から第5ページP5の終りまでの画像についての第2のジョブの出力画像データによって、同図(C)の右側に示すように、出力用紙の第3ページQ3に、原稿の第4ページP4の途中からの画像部分が印刷され、出力用紙の第4ページQ4に、原稿の第5ページP5の画像がそのまま印刷される。
【0078】
なお、このように原稿の第2ページP2の途中および第4ページP4の途中にマークM1およびM2を付すとともに、図2の印刷設定画面31においてキー1N,2Fおよび3Fを押下することによって、マークM1の前の画像のみを印刷すべきことを指示した場合には、図6(D)に示すように、出力用紙の第1、第2ページQ1,Q2に、同図(C)の左側に示したのと同じ印刷出力が得られる。
【0079】
同様にマークM1およびM2を付すとともに、印刷設定画面31においてキー1N,2Nおよび3Fを押下することによって、マークM1の前の画像およびマークM1とマークM2の間の画像を印刷すべきことを指示した場合には、図6(D)に示したような印刷出力と、同図(B)に示したような印刷出力とが得られる。
【0080】
また、同様にマークM1およびM2を付すとともに、印刷設定画面31においてキー1F,2Fおよび3Nを押下することによって、マークM2の後の画像のみを印刷すべきことを指示した場合には、図6(E)に示すように、出力用紙の第1、第2ページQ1,Q2に、同図(C)の右側に示したのと同じ印刷出力が得られる。
【0081】
同様にマークM1およびM2を付すとともに、印刷設定画面31においてキー1F,2Nおよび3Nを押下することによって、マークM1とマークM2の間の画像およびマークM2の後の画像を印刷すべきことを指示した場合には、図6(B)に示したような印刷出力と、同図(E)に示したような印刷出力とが得られる。
【0082】
図7(A)に示すように、原稿の同一ページPnに2つのマークMaおよびMbを付すこともできる。この場合、マークMaとマークMbの間の画像のみを印刷すべきことを指示した場合には、同図(B)に示すように、マークMaとマークMbの間の画像のみを印刷することができ、逆にマークMaとマークMbの間の画像の印刷を阻止すべきことを指示した場合には、図示していないが、マークMaとマークMbの間の画像の印刷が阻止される。
【0083】
以上の例は、画像読取装置10により原稿を複写する場合であるが、ジョブ発行装置70からの印刷ジョブにより画像を印刷する場合も、ジョブ発行者がページごとの画像データに分割位置情報を挿入し、分割印刷指示情報を付加して、ジョブを発行する点を除いて、全く同様である。
【0084】
そして、上述した第1の実施形態によれば、得られた複写物ないし印刷物の体裁がよくなるとともに、機密にしたい部分を完全に機密にすることができる。しかも、そのためには利用者は、原稿にマークを付し、または画像データに分割位置情報を挿入するとともに、そのマークないし分割位置情報との関連で分割印刷についての指示をするだけでよく、ほとんど手間がかからない。
【0085】
〔第2の実施形態〕
上述した第1の実施形態は、マークないし分割位置情報として一種類のものを用いる場合であるが、マークないし分割位置情報として、画像の印刷開始位置を示すマークないし情報と、画像の印刷終了位置を示すマークないし情報との2種類を用いることもできる。
【0086】
すなわち、画像読取装置10により原稿を複写する場合で、あるページのある位置から、あるページのある位置までの画像部分のみを印刷しようとするときには、利用者は、原稿上のその画像印刷開始位置に、印刷開始位置であることを示すマークを付すとともに、原稿上のその画像印刷終了位置に、印刷終了位置であることを示すマークを付す。
【0087】
印刷開始位置を示すマークおよび印刷終了位置を示すマークは、画像読取装置10が原稿上の文字や図形などの画像と区別して読み取ることができるとともに、両者を互いに区別して読み取ることができ、画像処理装置20が印刷開始位置および印刷終了位置を示すものであることを認識できるものであれば、いかなる形態のものでもよい。
【0088】
例えば、カラーマーカーによってマーキングする場合には、印刷開始位置を示すマークと印刷終了位置を示すマークでは、色を変える。また、バーコードを印刷したシールの貼付によってマーキングする場合には、印刷開始位置を示すマークと印刷終了位置を示すマークでは、バーコードの内容を変える。
【0089】
この場合、画像処理装置20は、印刷開始位置を示すマークおよび印刷終了位置を示すマークの読み取りデータを含む画像読取装置10からの入力画像データから、画像の印刷開始位置および印刷終了位置を区別して認識できるものとする必要があるが、利用者は、ユーザインタフェース30において上述したような分割印刷についての指示をする必要がない。
【0090】
例えば、図5(A)に示したような5ページにわたる原稿の、第1ページP1の始めから第3ページP3の途中までの画像のみを印刷しようとする場合には、第1ページP1の始めに印刷開始位置を示すマークを付すとともに、第3ページP3の途中に印刷終了位置を示すマークを付す。これによって、同図(B)に示したような印刷出力が得られる。
【0091】
また、同じ原稿の第1ページP1の始めから第3ページP3の途中までの画像、および第3ページP3の途中から第5ページP5の終りまでの画像を、別個に印刷しようとする場合には、第1ページP1の始めに印刷開始位置を示すマークを、第3ページP3の途中に印刷終了位置を示すマークを、それぞれ付すとともに、第3ページP3の途中に上記の印刷終了位置を示すマークの後において印刷開始位置を示すマークを、第5ページP5の終りに印刷終了位置を示すマークを、それぞれ付す。これによって、同図(D)に示したような印刷出力が得られる。
【0092】
さらに、図6(A)に示したような5ページにわたる原稿の、第2ページP2の途中から第4ページP4の途中までの画像のみを印刷しようとする場合には、第2ページP2の途中に印刷開始位置を示すマークを付すとともに、第4ページP4の途中に印刷終了位置を示すマークを付す。これによって、同図(B)に示したような印刷出力が得られる。
【0093】
このように印刷するための印刷処理ルーチンは、もちろん図4に示した印刷処理ルーチン100とは変えて、入力画像データの印刷開始位置を示すマークから印刷終了位置を示すマークまでの画像部分の画像データを順次、出力画像データとして抽出してRAM23ないしディスク記憶装置40に書き込み、すべての抽出、書き込み後、RAM23ないしディスク記憶装置40から読み出して、画像出力装置50に送出するものとする。
【0094】
ジョブ発行装置70からの印刷ジョブにより画像を印刷する場合も、ジョブ発行者がページごとの画像データに印刷開始位置情報および印刷終了位置情報を挿入してジョブを発行する点を除いて、全く同様である。
【0095】
そして、この第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様に、得られた複写物ないし印刷物の体裁がよくなるとともに、機密にしたい部分を完全に機密にすることができる。しかも、そのためには利用者は、原稿に2種類のマークを付し、または画像データに印刷開始位置情報および印刷終了位置情報を挿入するだけでよく、ほとんど手間がかからない。
【0096】
〔他の実施形態〕
マークないし分割位置情報によって分割される、それぞれの画像部分ごとに、出力用紙サイズや印刷部数などの印刷属性を変えて、印刷することも可能である。
【0097】
また、ページごとの画像データの複数ページ分を1枚の用紙の片面に印刷する、いわゆるNアップと組み合わせて、例えば、図6(A)に示したように原稿の第2ページP2の途中および第4ページP4の途中にマークM1およびM2を付すとともに、マークM1とマークM2の間の画像のみを印刷すべきことを指示した場合に、図8に示すように、出力用紙の1ページの左上の領域R1に原稿の第2ページP2の途中からの画像部分が印刷され、右上の領域R2に原稿の第3ページP3の画像がそのまま印刷され、左下の領域R3に原稿の第4ページP4の途中までの画像部分が印刷され、右下の領域R4には画像が印刷されないような印刷出力を得ることもできる。
【0098】
さらに、上述した実施形態は、画像読取装置10により、またはジョブ発行装置70から通信ネットワーク60を介して、画像処理装置20に画像データを取り込む場合であるが、ページごとの画像データに、分割位置情報を挿入し、分割印刷指示情報を付加した、または印刷開始位置情報および印刷終了位置情報を挿入した画像データを、フロッピーディスクなどの記憶装置に書き込み、その記憶装置から読み出した画像データを、通信ネットワークを介することなく画像処理装置20に取り込むことによって、上述した印刷を行うようにすることもできる。
【0099】
【発明の効果】
この発明によれば、複数のページからなる文書データにより、原稿を複写し、または印刷を行う、複写機やプリンタなどの印刷システムの画像処理装置において、利用者にとって手間のかからない簡易な方法によって、文書の任意のページの任意の部分のみを印刷することができ、得られた複写物ないし印刷物の体裁がよくなるとともに、機密にしたい部分を完全に機密にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像処理装置の一例を備える印刷システムの一実施形態を示す図である。
【図2】図1の印刷システムのユーザインタフェースの印刷設定画面の一例を示す図である。
【図3】図1の画像処理装置のRAMに書き込まれる情報の一例を示す図である。
【図4】図1の画像処理装置のCPUが実行する印刷処理ルーチンの一例を示す図である。
【図5】分割印刷の説明に供する図である。
【図6】分割印刷の説明に供する図である。
【図7】分割印刷の説明に供する図である。
【図8】分割印刷の説明に供する図である。
【符号の説明】
10 画像読取装置
20 画像処理装置
30 ユーザインタフェース
31 印刷設定画面
40 ディスク記憶装置
50 画像出力装置
60 通信ネットワーク
70 ジョブ発行装置
M,M1,M2 マーク
Claims (8)
- 複数のページからなる文書データと、この文書データに挿入された、文書の分割位置を示す(K−1)個(Kは2以上の整数)の分割位置情報とを取得する文書データ取得手段と、
前記分割位置情報で示される分割位置で分割されるK個の文書部分のうち、任意の印刷すべき文書部分を指示する分割印刷指示情報を取得する指示情報取得手段と、
前記文書データ取得手段により得られた前記文書データの、前記K個の文書部分のデータ中の、前記分割印刷指示情報により印刷すべきとされた文書部分のデータを、出力データとして抽出して画像出力装置に送出する画像処理手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1の画像処理装置において、
前記分割位置情報は、文書の分割位置を示すマークが付された原稿の、そのマークが画像読取装置により読み取られることによって得られ、前記分割印刷指示情報は、ユーザインタフェースによる利用者の指示により得られることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1の画像処理装置において、
前記文書データ、前記分割位置情報および前記分割印刷指示情報は、通信ネットワークを通じて前記文書データ取得手段および前記指示情報取得手段により当該画像処理装置に取り込まれることを特徴とする画像処理装置。 - 複数のページからなる文書データと、この文書データに挿入された、文書の印刷開始位置を示す印刷開始位置情報、および文書の印刷終了位置を示す印刷終了位置情報とを取得する文書データ取得手段と、
この文書データ取得手段により得られた前記文書データ中の、前記印刷開始位置情報で示される印刷開始位置から前記印刷終了位置情報で示される印刷終了位置までの文書部分のデータを、出力データとして抽出して画像出力装置に送出する画像処理手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項4の画像処理装置において、
前記印刷開始位置情報および前記印刷終了位置情報は、文書の印刷開始位置を示すマークおよび文書の印刷終了位置を示すマークが付された原稿の、その印刷開始位置を示すマークおよび印刷終了位置を示すマークが画像読取装置により読み取られることによって得られることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項4の画像処理装置において、
前記文書データ、前記印刷開始位置情報および前記印刷終了位置情報は、通信ネットワークを通じて前記文書データ取得手段により当該画像処理装置に取り込まれることを特徴とする画像処理装置。 - 複数のページからなる文書データと、この文書データに挿入された、文書の分割位置を示す(K−1)個(Kは2以上の整数)の分割位置情報とを取得する文書データ取得工程と、
前記分割位置情報で示される分割位置で分割されるK個の文書部分のうち、任意の印刷すべき文書部分を指示する分割印刷指示情報を取得する指示情報取得工程と、
前記文書データ取得工程で得られた前記文書データの、前記K個の文書部分のデータ中の、前記分割印刷指示情報により印刷すべきとされた文書部分のデータを、出力データとして抽出して画像出力装置に送出する工程と、
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 複数のページからなる文書データと、この文書データに挿入された、文書の印刷開始位置を示す印刷開始位置情報、および文書の印刷終了位置を示す印刷終了位置情報とを取得する文書データ取得工程と、
この文書データ取得工程で得られた前記文書データ中の、前記印刷開始位置情報で示される印刷開始位置から前記印刷終了位置情報で示される印刷終了位置までの文書部分のデータを、出力データとして抽出して画像出力装置に送出する工程と、
を備えることを特徴とする画像処理方法。
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