JP3658323B2 - トレハロースシンターゼ蛋白質、遺伝子、プラスミド、微生物、及びトレハロースの製造方法 - Google Patents
トレハロースシンターゼ蛋白質、遺伝子、プラスミド、微生物、及びトレハロースの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3658323B2 JP3658323B2 JP2000606727A JP2000606727A JP3658323B2 JP 3658323 B2 JP3658323 B2 JP 3658323B2 JP 2000606727 A JP2000606727 A JP 2000606727A JP 2000606727 A JP2000606727 A JP 2000606727A JP 3658323 B2 JP3658323 B2 JP 3658323B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trehalose
- maltose
- trehalose synthase
- recombinant plasmid
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N1/00—Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
- C12N1/20—Bacteria; Culture media therefor
- C12N1/205—Bacterial isolates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
- C12N9/90—Isomerases (5.)
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P19/00—Preparation of compounds containing saccharide radicals
- C12P19/24—Preparation of compounds containing saccharide radicals produced by the action of an isomerase, e.g. fructose
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12R—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
- C12R2001/00—Microorganisms ; Processes using microorganisms
- C12R2001/01—Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales
- C12R2001/38—Pseudomonas
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
- Virology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
[技術分野]
本発明は、トレハロース−産生微生物及びトレハロースの製造方法に関する。本発明は、また、新規のトレハロースシンターゼ蛋白質、トレハロースシンターゼ遺伝子、前記トレハロースシンターゼ遺伝子を含む組換えプラスミド、及び前記組換えプラスミドにより形質転換された微生物に関する。
【0002】
[背景技術]
トレハロースは、2分子の糖のα−1,1結合からなる非還元性二糖類(α−D−グルコピラノシルとα−D−グルコピラノシド)である。これは、医薬、食品、及び化粧品等で広範囲に応用される。しかし、これまでその生産が非効率的であり、しかも高価であるため使用が著しく制限されていた。
【0003】
日本国特許公開平5−91890号及び特開平6−145186号は、酵母からトレハロースを抽出する方法を開示している。アルスロバクター(T. Suzuki, Argic. Biol. Chem., 33(2), 1969)、ノカルジア属(日本国特許公開昭50−154485号)、小球菌 (日本国特許公開平6−319578号)、アミノ酸−発酵菌株であるブレビンバクテリウム属(日本国特許公開平5−211882号)及び酵母(Yoshikawa, etc., Biosci. Biotech. Biochem., 1994, 58, 1225-12300)などの微生物の醗酵培養液からトレハロースを分離するいくつかの方法がある。また、ブドウ糖をトレハロースに転換することができる細菌の遺伝子を含む組換え植物を用いることで、トレハロースを製造する方法が、M. Scher, Food Processing, April, 95〜96, 1993に記載されている。特開昭63−216695号(1988年)は、マルトースホスホリラーゼとトレハロースホスホリラーゼとを用いてマルトースをトレハロースに転換する方法を開示している。しかし、これらの方法は工程が複雑であり、しかも収率が低いため効果的ではない。
【0004】
最近、いくつかの酵素工法が公開された。日本国特許公開平7−143876号及びEP 628,630 A2は、マルトオルゴシルトレハロースシンターゼとマルトオルゴシルトレハロハイドロラーゼとによって澱粉をトレハロースに転換する2段階の酵素転換工法を開示している。日本国特許公開平7−170977号及び大韓民国特許公開番号第95−3444号は、トレハロースシンターゼによってマルトースをトレハロースに直接転換する1段階酵素転換工法を開示している。しかし、マルトースからのトレハロースの生産が収率及び費用の面で、より効率化されるためには、トレハロースシンターゼの力価を増加させる必要がなお存在する。
【0005】
本発明者らはここ数年間、土壌からマルトースをトレハロースに転換する能力を持つ微生物を分離することに多くの努力を重ねてきた。本発明者らはトレハロースを高度に発現し、しかも既に知られた微生物とは異なり、副産物を全く生成しない新規の菌株のスクリーニングに成功した。これは、この形態学的及び生理学的特性上、シュウドモナス・ストゥッツェリー種であることが確認された。該菌株をシュウドモナス・ストゥッツェリー CJ38と命名した。
【0006】
本発明者らは、シュウドモナス・ストゥッツェリーCJ38の染色体からトレハロースシンターゼの遺伝子を分離し、これを制限酵素であるSau3AIを用いて公知のベクターpUCl18でクローニングし、該遺伝子のヌクレチオド配列を決定した。これらのヌクレチオド配列は、今まで知られていたトレハロースシンターゼ遺伝子及び全ての蛋白質の配列と明らかに異なるものであることが明らかになった。本発明は、前記トレハロースシンターゼ遺伝子を含む組換えプラスミドを構築して前記遺伝子がコードするトレハロースシンターゼ酵素を大量発現できるようにすることによって完成された。
【0007】
[発明の開示]
本発明は、マルトースからトレハロースを産生する新規微生物、シュウドモナス・ストゥッツェリーCJ38を提供する。該菌株はブダペスト条約のもとに受託番号KCCM10150で、大韓民国ソウル市、韓国微生物保存センターに1999年2月12日付で寄託された。該菌株は、マルトースをトレハロースに転換させるとき、ブドウ糖などの副産物を生成しないので非常に価値が高い。
【0008】
本発明は、また、以下のアミノ酸配列を持つ新規のトレハロースシンターゼ蛋白質を提供する:
【化7】
【化8】
【化9】
【0009】
また、本発明は、以下のヌクレチオド配列を持つ新規のトレハロースシンターゼ遺伝子を提供する:
【化10】
【化11】
【化12】
【0010】
本発明は、また、前記ヌクレチオド配列を持つトレハロースシンターゼ遺伝子を含む組換えプラスミドを提供する。好ましい実施の態様において、本発明は、本発明のトレハロースシンターゼ遺伝子の4.7kb Sau3AI DNA切片がベクタープラスミドpUC18にクローニングされた組換えプラスミドpCJ104を提供する。これは、トレハロースシンターゼ遺伝子の効率的かつ高い発現を可能にする。さらに、好ましい実施の態様において、本発明はトレハロースシンターゼ遺伝子の更に高い発現を可能にする、本発明のトレハロースシンターゼ遺伝子の2.5kb BamHI−Bgl II DNA切片がベクタープラスミドpUC18に含まれた組換えプラスミドpCJ122を提供する。
【0011】
本発明は、前記ヌクレチオド配列を持つトレハロースシンターゼ遺伝子を含む組み替えプラスミドに形質転換されたE.coliに関するものである。好ましい実施の態様において、本発明は高い水準のトレハロースシンターゼ蛋白質の生産を可能にする、組替えプラスミドpCJ104に形質転換されたE.coliを提供する。さらに、好ましい実施の態様において、本発明は一層高い水準のトレハロースシンターゼ蛋白質の生産を可能にする組換えプラスミドpCJ122により形質転換されたE.coliを提供する。
【0012】
本発明は、前記アミノ酸配列を持つトレハロースシンターゼ蛋白質をマルトース溶液と反応させ、トレハロースを得ることを含むトレハロースの製造方法を提供する。
【0013】
本発明は、前記ヌクレチオド配列を持つトレハロースシンターゼ遺伝子を含有する組換えプラスミドにより形質転換されたE.coliを破砕し、破砕された細胞をマルトース溶液と反応させ、トレハロースを得ることを含むトレハロースの製造方法を提供する。好ましい実施の態様において、本発明はプラスミドpCJ104により形質転換されたE.coliを破砕し、破砕された細胞を遠心分離し、得られた上澄液をマルトース溶液と反応させてトレハロースを得ることを含むトレハロースの製造方法を提供する。さらに、好ましい実施の態様において、本発明は、プラスミドpCJ122に形質転換されたE.coliを破砕し、破砕された細胞を遠心分離し、得られた上澄液をマルトース溶液と反応させてトレハロースを得ることを含むトレハロースの製造方法を提供する。
【0014】
[発明を実施するための最良の態様]
トレハロースシンターゼによってマルトースからトレハロースを産生する微生物を土壌から分離し、シュウドモナス・ストゥッツェリーの形態学的及び生理学的特徴を持つことを確認した。シュウドモナス・ストゥッツェリーはマルトースをトレハロースに転換するものとしてかって報告されたことはなかった。従って、本発明者らによって分離された微生物は新規のシュウドモナス・ストゥッツェリー菌株として認めることができ、シュウドモナス・ストゥッツェリーCJ38と命名された。
【0015】
本発明者らは、種々の制限酵素を用いて本発明の組換えプラスミドpCJ104の制限酵素地図を作成した。2つのトレハロースシンターゼ遺伝子が知られている(Biochim. Biophys. Acta 1996,1290,1-3, 及びBiochim. Biophys. Acta 1997,1334,28-32)。本発明の制限酵素地図と公知の制限酵素地図とを比較した結果、pCJ104が公知のものと異なるパターンを示すものであることが明らかになった。
【0016】
公知の微生物からのトレハロースシンターゼ蛋白質は、N−末端類似性を示す。しかし、本発明のトレハロースシンターゼ蛋白質のN−末端配列は、公知のトレハロースシンターゼ蛋白質のものと同一でないことが明らかになった。その結果を以下の表1に示す。
【0017】
表1.トレハロースシンターゼ酵素のN−末端配列
【0018】
本発明の組換えプラスミドpCJ104内の4.7kb Sau3AIのヌクレチオド配列及びこれから発現されるトレハロースシンターゼ蛋白質のアミノ酸配列を決定した(配列番号1)。
【0019】
また、本発明のトレハロースシンターゼ蛋白質の完全な配列をBiochim. Biophys. Acta 1996,1290,1-3, 及びBiochim. Biophys. Acta 1997,1334,28-32に記載されたトレハロースシンターゼ蛋白質のものと比較した。比較の結果、それらの間には類似性がないことが確認された。
【0020】
組換えプラスミドpCJ104またはpCJ122を含むE.coli形質転換体を用いて酵素転換反応を行なった。その結果、本発明の破砕細胞からのトレハロースシンターゼ酵素の力価が、野生シュウドモナス・ストゥッツェリーCJ38から得たものよりさらに高かった。
【0021】
本発明において使用及び製造されたプラスミド及び微生物の特性及び入手方法を以下の表2に示す。
【0022】
表2.
【0023】
栄養培地(0.3%肉汁、0.5%ペプトン、pH6.8)及びLB培地(1%トリプトン、0.5%酵母エキス、1% NaCl、pH7.0)をシュウドモナス・ストゥッツェリー及びE.coli培養にそれぞれ用いた。電気穿孔法によって形質転換された細胞の培養のためにSOC培地(2% トリプトン、0.5%酵母エキス、10mM NaCl、2.5mM KCI、10mM MgCl2、10mM MgSO4、20mMブドウ糖)を用いた。マッコンキー寒天培地(4% bacto MacConkey agar base、2.0% マルトース、pH7.0)をトレハロースシンターゼ遺伝子をクローニングするのに用いた。アンピシリンは、50mg/Lの濃度になるように添加した。電気穿孔法によるE.coli形質転換にジーンパルサー(Bio-Rad)を使用した。本発明に用いられた遺伝子操作法は、Molecular cloning,Laboratory Manual,2nd ed., Sambrook, J., E.F. Frisch 及びT. Maniatis 及びGuide to Molecular cloning Techniques, Methods in Enzymol. Vol. 152, B erger, S.L., A.R.KimMeに記載の方法に従って行われた。
【0024】
酵素反応は、pH6.0〜10.0、 好ましくは7.0〜10及び4℃〜45℃、好ましくは20℃〜40℃において行なう。マルトースは基質として50%未満の濃度で用いられる。トレハロースシンターゼ酵素は、精製された形態や破砕細胞として使用することができる。
【0025】
以下の実施例は本発明を説明するものである。前記説明および以下実施例から、当業者が本発明を完全に実施することができることはいうまでもない。
【0026】
実施例1
微生物のスクリーニング
土壌から分離された微生物1白金耳を50mlのLB培養溶液(0.5%酵母エキス、1.0% bactotrypton、0.5%塩)を含有する500mlの三角フラスコに接種して28℃において2日間培養した。培養液を4℃、8,000rpmにおいて5分間遠心分離した。細胞を集め生理食塩水で洗浄した。洗浄した細胞を10mlリン酸塩緩衝溶液(10ml、pH7.0)に懸濁させた。細胞を超音波処理器で破砕し、破砕した細胞を4℃、1,200rpmにおいて20分間遠心分離して上澄液を粗酵素溶液として用いた。粗酵素溶液中の蛋白質濃度をブレッドフォード法(Bredford Mtehod)によって決定した。100μgの蛋白質を20μLの100mMマルトース及び10μLの100mMリン酸塩緩衝溶液(pH7.0)と混合した。総容量が100μLになるまでに蒸留水を混合物に加え、反応を30℃において20時間進行させた。反応溶液中の糖類をTLC、HPLC及びGCによって分析した。
【0027】
実施例2
薄層クロマトグラフィーによるトレハロースの分析(図1)
反応完了後、5μLの反応溶液をキーゼルゲル60 TLC(Merck、ドイツ)上にスポットしてn‐ブタノール−ピリジン−水(7:3:1)の溶液系を含有する容器に入れ、標本を展開させた。メチルアルコール中20%硫酸溶液を噴霧し、100℃において10分間乾燥させた。このようにして標本中の糖類を特定した。少なくとも1,000個の被験土壌微生物の中から、2個がマルトースをトレハロースに転換する能力を持つものとして確認された。図1は、トレハロースが反応前の標本中には存在しないが、反応完了後には、糖類が標準トレハロース標本の位置から検出されていることを示している。
【0028】
実施例3
ガスクロマトグラフィーによるトレハロースの分析(図2)
反応完了後、10μLの反応溶液を減圧乾燥器によって乾燥させた。乾燥された生成物を20μLのジメチルホルムアミドに溶解させて得られた溶液を同一容量のビス(トリメチル)トリフルオルアセトアミドと混合してトリメチルシラン誘導体を形成させた。1μLの水滴をGC分析に用いた。図2に示すように、反応溶液のピークが標準トレハロース標本と同一の時に発生することが観察された。
【0029】
実施例4
高性能液体クロマトグラフィーによるトレハロースの分析(図3)
反応完了後、反応溶液の1/2を同一容量のフェノールと混合して蛋白質を除去した。このようにして得た標本溶液をHPLC分析に用いた。標本のピークが標準トレハロース標本と同一の時間に発生することが観察された。反応溶液の残りの1/2を100℃において10分間加熱して酵素活性を死活させた。それを37℃において10分間α−1,1−トレハロースに特異的に作用するトレハラーゼ(シグマ)と反応させた。反応完了後、溶液を同一容量のフェノール溶液と混合して蛋白質を除去した。このようにして得た溶液をHPLCにかけ、その結果、標準トレハロースと同一の時間のピークがなくなった。
【0030】
実施例5
マルトースをトレハロースに転換する能力を持つ微生物の同定
本発明の土壌微生物を電子顕微鏡で観察しており、鞭毛を持つ杆菌であることを特徴とする。これは、またO/F試験によって好気性であり、グラム−陰性であることを特徴とする。微生物の生理学的特性を表3に要約する。本微生物のこれらの特性をBergy's Mannual of Systemic Bacteriology, 1984 及び特許公報に記載された微生物のものと比較し、生理学的及び形態学的にほぼ同様の、シュウドモナス・ストゥッツェリーに分類した。
【0031】
表3
【0032】
実施例6
トレハロースシンターゼ遺伝子のクローニング(図4)
(1)シュウドモナス・ストゥッツェリーからの染色体DNAの分離
シュウドモナス・ストゥッツェリーを栄養培地で育て、初期静止期において遠心分離して細胞を回収した。回収した細胞をTE溶液(10mM Tris−HCl、pH8.0、1mM EDTA、pH8.0)で2回洗浄した。洗浄した細胞を20mlのSTE緩衝液(20%しょ糖、10ml Tris、pH 8.0、1mM EDTA、pH8.0)に懸濁させて5 mg/mlのリゾチームとRNase Aを懸濁液に添加した。反応を37℃において2時間行なった。反応完了後、SDSを濃度が1%になるように添加し、反応を37℃において30分間継続した。この溶液を同一容量のフェノールと4時間反応させて遠心分離した。この上澄液に5M NaClを濃度が0.1Mになるように添加した。ガラス棒を用いて2倍量の無水エタノールを加えて染色体DNAを得た。染色体DNAを70%エタノールで洗浄した後、TE溶液に溶かし、以後の実験に用いた。
【0033】
(2)ゲノムライブラリの製造
シュウドモナス・ストゥッツェリーから分離された純粋染色体DNAを制限酵素のSau3AIにより37℃、15〜30分間部分切断した。制限酵素を熱処理して不活性化させ、アガロースゲルで電気泳動して3〜10kbのDNA切片を得た。図5に示すように、プラスミドpUC18を制限酵素BamHIにより切断し、子牛腸ホスファターゼで処理した。切断されたDNAを既に得た3〜10kbのDNA切片と混合し、T4 DNAリガーゼで15℃において16時間結合させた。このように得た組換え体を形質転換に用いた。形質転換は以下に記述した電気穿孔法により行なった。E.coliNM522をLB培地で14〜15時間培養した。得られた培養物1L LB培地に初期吸光度(600)が0.07〜0.1になるように接種した後、吸光度が0.8になるまで培養した。細胞を遠心分離して1LのHEPES[N-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-N-(2-エタンスルホン酸)]緩衝溶液に懸濁した。細胞を再び遠心分離して500mlの冷滅菌脱イオン蒸留水に懸濁させた。細胞を再び遠心分離して10%グリセリン溶液20mlに懸濁させた。細胞を再度遠心分離し、10%グリセリン溶液2〜3mlに懸濁させ、細胞濃度を2−4×1010/mlに調整した。細胞縣濁液を急速冷凍させた後、−70℃で保管した。凍結された細胞は約1ヵ月間形質転換頻度が減少することなく使用することができた。40μLの凍結細胞縣濁液を氷中で溶かした後、解凍縣濁液を結合したDNA溶液と混合した。混合物を径0.2cmのパルサーキュベットに入れ、電気容量(capacitance)及び電界強度を25μF及び12.5kV/cmにそれぞれ固定した。200〜400Ωの抵抗において、1回の電気パルスを与えた後、直ちに1mlのSOC培地を加えて37℃において1時間培養した。培養物をLB-アンピシリン寒天培地に塗抹して24時間培養した。アルカリ溶菌方法により純粋DNAを分離し、それからゲノムライブラリを構築した。
【0034】
(3)トレハロースシンターゼ遺伝子のクローニング
マルトースを炭素源として用いることができないE.coli ATC35476を前記から得たゲノムライブラリにより電気穿孔法を用いて形質転換した。形質転換された細胞を20 g/Lのマルトースを含有したマッコンキー-アンピシリン寒天培地に塗抹した。シュウドモナス・ストゥッツェリーのトレハロースシンターゼ遺伝子がE.coliに導入されると、マルトースがE.coli内に存在するトレハラーゼによってブドウ糖に転換される。得られたブドウ糖が代謝されるにつれて、pHが低下するとマッコンキー寒天培地のコロニーの色が黄色から赤色へと変化する。この原理を本クローニングシステムに適用した。ゲノムライブラリで形質転換されたE.coli ATCC35647をマッコンキー寒天培地で培養し、赤色を現すコロニーを得た。プラスミドDNAを分離した結果、約4.7kbのDNA断片を含有していることが判った。このプラスミドをpCJ104と名付けた。酵素分析を行なうためにE.coli ATCC35647/pUC18(対照)及びE.coli ATCC35647/pCJ104及び野生シュウドモナス・ストゥッツェリーCJ38を培養した。E.coli細胞は、LA培地で初期静止期まで育てた。シュウドモナス・ストゥッツェリーCJ38は栄養培地で育てた。細胞を遠心分離して破砕した。破砕された細胞を緩衝溶液としてpH 8.5〜9.0の20mMジエタノールアミン中基質としての20%マルトースと35℃温度において反応させた。1.0%トリクロル酢酸を反応溶液に添加した後、遠心分離して高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)でマルトース及びトレハロースを定量分析した。その結果を以下の表4に示す。
【0035】
表4.酵素力価分析
*U=μmol トレハロース/分
【0036】
実施例7
トレハロースシンターゼ遺伝子の制限酵素地図製作(図5)
通常の方法でプラスミドpCJ104を分離し、種々の制限酵素を用いて制限酵素地図を作成した。
【0037】
pCJ104 DNAをAatII、BamHI、Bgl II、EcoRI、EcoRV、KpnI、NcoI、NdeI、PstI、SacI、SacII、SalISphI及びXhoIなどの約20の制限酵素を用いて単一、二重、及び三重−切断法を実施した。DNA切片をアガロースゲルで電気泳動によって分析し比較して制限地図を作成した。
【0038】
実施例8
トレハロースシンター遺伝子のサブクローニング及び酵素分析
(1)トレハロースシンターゼ遺伝子のサブクローニング(図6)
プラスミドpCJ104の4.7kb中のトレハロースシンターゼ遺伝子の位置を決定するために、サブクローニングを実施した。プラスミドpCJ104をKpnIで切断して3.35kb切片を分離した。該切片をベクターpUC18/KpnI/CIPに導入し、E.coli NM522を得られた組換え体で形質転換した。3.35kb切片がpUC18/KpnIに正方向にクローニングされた組換えプラスミドpCJ121を構築した。また、プラスミドpCJ104を制限酵素BamHI及びBgl IIで二重切断した。このようにして得た2.5kb BamHI−Bgl II切片を精製した後、ベクターpUC18/BamHI/CIPに連結した後、組換え体でE.coli NM522を形質転換した。pUC18/BamHIに2.5kb BamHI−Bgl II切片が正方向へクローニングされた組換えプラスミドpCJ122を構築した。最後に、pCJ104を制限酵素BamHI及びEcoRIで二重切断し、得られた1.2kbBamHI‐Bgl II切片を精製した。該切片をベクターpUC18/BamHI/EcoRI切片を精製した。該断片をベクターpUC18/BamHI/EcoRIと連結し、E.coli NM522を組換え体で形質転換した。組換えプラスミドpCJ123を製作した。
【0039】
E.coli ATCC35467を構築したプラスミドでそれぞれに形質転換した。形質転換体を、2.0%マルトースを含有したメッコンキー−アンピシリン寒天倍地で培養し、それから形成されたコロニーの色の変化を観察した。プラスミドpCJ121及びpCJ122を含有したE.coli ATCC35467は、赤色のコロニーを形成するが、pCJ123を含有したE.coli ATCC35467は、マルトースを分解できず黄色コロニーを形成した。したがって、トレハロースシンターゼ遺伝子が1.2kbのBamHI−EcoRI切片よりは大きい2.5kbのBamHI−Bgl II切片内に位置していることが判った。
【0040】
(2)サブクローニングされたプラスミドを含有した形質転換体のトレハロースシンターゼの力価分析
形質転換されたE.coli ATCC35467/pCJ121、ATCC35467/pCJ122及びATCC35467/pCJ123をLB−Ap倍地で初期静止期まで培養した。遠心分離して細胞を回収して適当な容量の20mMジエタノールアミン溶液に懸濁させて超音波処理器で破砕した。破砕された細胞を遠心分離し、得られた上澄液を酵素液として使用した。上澄液35℃においてpH8.5−9.0の20mMジエタノールアミン含有20%マルトース溶液と反応させた。1.0%トリクロル酢酸を反応溶液に添加し、遠心分離してHPLCで分析した。1単位酵素活性は、1分当たり1μmolのトレハロースを生成する酵素の量として定義した。その結果は以下の表5に記載した。
【0041】
二重力価分析によると、E.coli ATCC35467/pCJ122の酵素力価が最も高かった。E.coli ATCC35467/pCJ122を5−L発酵槽で以下の表6に記載された条件にて高密度培養を行った。その結果、酵素の比活性はLB倍地で培養した時とほぼ同様の5.0U/mg蛋白質であったが、高密度培養でトレハロースシンターゼ酵素の力価は、20U/培養液 mlに増加した(表5)。野生シュウドモナス・ストゥッツェリーと比較すると、E.coli ATCC35467/pCJ122の酵素の比活性及び培養力価は50倍及び約1,300倍に増加した。
【0042】
表5
【0043】
表6
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 シュウドモナス・ストゥッツェリーCJ38の超音波処理された液体及びマルトース溶液を含有する反応溶液に対する薄層クロマトグラフィーによる糖類の分析を示している。G、M及びTは、それぞれブドウ糖、マルトース及びトレハロースを示す。
【図2】 シュウドモナス・ストゥッツェリーCJ38からの超音波処理された液体及びマルトース溶液を含有する反応溶液(A)及び標準トレハロース標本(B)に対するガスクロマトグラフィーによる糖類の分析を示している。Treはトレハロースを示す。
【図3】 標準トレハロース標本(A)、並びに標本(B)及び(C)に対する高性能液体クロマトグラフィーによる糖類の分析結果示している。標本(B)はシュウドモナス・ストゥッツェリーCJ38からの超音波処理された液体とマルトース溶液を完全に反応させた直後に得た。標本(C)はトレハロースを反応完了後、シュウドモナス・ストゥッツェリーCJ38からの超音波処理された液体とマルトース溶液を含有する反応溶液に添加して取得した。Tre,Mal及びGluは、それぞれトレハロース、マルトース及びブドウ糖を示す。
【図4】 本発明のトレハロースシンターゼ遺伝子を含む組換えプラスミドpCJ104の構築図である。
【図5】 本発明の組換えプラスミドpCJ104内の4.7kb Sau3Al切片の制限酵素地図である。
【図6】 本発明の組換えプラスミドpCJ121及びpCJ122の構築図である。
Claims (9)
- 請求項2に記載のトレハロースシンターゼ遺伝子を含有する組換えプラスミド。
- 請求項2に記載されたトレハロースシンターゼ遺伝子の、2.5kba BamHI−Bgl II切片を含む組換えプラスミドpCJ122。
- 請求項3に記載の組換えプラスミドにより形質転換されたE.coli。
- 請求項4に記載の組換えプラスミドpCJ122により形質転換されたE.coli。
- 請求項1に記載のトレハロースシンターゼ酵素を、マルトース溶液と反応させてトレハロースを得ることを含む、トレハロースの製造方法。
- 請求項5に記載の形質転換されたE.coliを破砕し、破砕された細菌を遠心分離し、得られた上澄液をマルト−ス溶液と反応させてトレハロースを得ることを含む、トレハロースの製造方法。
- マルトースからトレハロースを産生する韓国微生物保存センターに受託番号KCCM−10150で寄託された新規微生物シュウドモナス・ストゥッツェリーCJ38。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/KR1999/000131 WO2000056868A1 (en) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | Trehalose synthase protein, gene, plasmids, microorganisms, and a process for producing trehalose |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002542772A JP2002542772A (ja) | 2002-12-17 |
JP3658323B2 true JP3658323B2 (ja) | 2005-06-08 |
Family
ID=19570749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000606727A Expired - Fee Related JP3658323B2 (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | トレハロースシンターゼ蛋白質、遺伝子、プラスミド、微生物、及びトレハロースの製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6800474B1 (ja) |
EP (1) | EP1180139A1 (ja) |
JP (1) | JP3658323B2 (ja) |
CN (1) | CN1177045C (ja) |
AU (1) | AU2858899A (ja) |
WO (1) | WO2000056868A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100267658A1 (en) * | 2009-04-15 | 2010-10-21 | Sudzucker Aktiengesellschaft Mannheim/Ochsenfurt | Trehalulose-containing composition, its preparation and use |
CN102477405B (zh) * | 2010-11-24 | 2013-07-24 | 中国人民解放军第二军医大学 | 一株具有合成海藻糖活性的菌株及其在制备海藻糖中的应用 |
CN104745660B (zh) * | 2015-01-20 | 2020-12-08 | 山东师范大学 | 一种酶法合成制备海藻糖的方法 |
CN104805104B (zh) * | 2015-05-19 | 2017-04-19 | 齐鲁工业大学 | 一种海藻糖合酶及其编码基因与应用 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3633648B2 (ja) * | 1993-07-20 | 2005-03-30 | 株式会社林原生物化学研究所 | マルトース・トレハロース変換酵素とその製造方法並びに用途 |
JP3810457B2 (ja) * | 1994-10-01 | 2006-08-16 | 株式会社林原生物化学研究所 | マルトースをトレハロースに変換する組換え型耐熱性酵素 |
JPH0998779A (ja) * | 1995-08-03 | 1997-04-15 | Fuji Seito Kk | トレハロース合成酵素、その製法及びそれを用いたトレハロースの製造法 |
-
1999
- 1999-03-24 EP EP99909373A patent/EP1180139A1/en not_active Withdrawn
- 1999-03-24 CN CNB998165174A patent/CN1177045C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-24 US US09/937,215 patent/US6800474B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-24 WO PCT/KR1999/000131 patent/WO2000056868A1/en not_active Application Discontinuation
- 1999-03-24 JP JP2000606727A patent/JP3658323B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-24 AU AU28588/99A patent/AU2858899A/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2000056868A1 (en) | 2000-09-28 |
AU2858899A (en) | 2000-10-09 |
CN1346405A (zh) | 2002-04-24 |
CN1177045C (zh) | 2004-11-24 |
JP2002542772A (ja) | 2002-12-17 |
EP1180139A1 (en) | 2002-02-20 |
US6800474B1 (en) | 2004-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6371183A (ja) | ホスフィノトリシン耐性遺伝子及びその使用 | |
WO2002036779A1 (en) | Novel glucose dehydrogenase and process for producing the dehydrogenase | |
JPH10229885A (ja) | 新規アルコールアルデヒド脱水素酵素 | |
US6444449B1 (en) | D-sorbitol dehydrogenase gene | |
US5352599A (en) | Co-enzyme-independent L-sorbosone dehydrogenase of gluconobacter oxydans: isolation, characterization, and cloning and autologus expression of the gene | |
WO1999061591A1 (fr) | GENE D'ENDO-β-N-ACETYLGLUCOSAMINIDASE | |
JP2003523203A (ja) | Klebsiella属の細菌単離体およびそれから単離されたイソマルツロース・シンターゼ遺伝子 | |
JP3658323B2 (ja) | トレハロースシンターゼ蛋白質、遺伝子、プラスミド、微生物、及びトレハロースの製造方法 | |
US7074606B2 (en) | Process for the preparation of (S) - or (R) -3,3,3-trifluoro-2-hydroxy-2-methylpropionic acid | |
JPH10276781A (ja) | ポリエステル重合酵素及び該酵素をコードする遺伝子 | |
IL118714A (en) | Isolated cell which contains at least one dna sequence coding for a protein with a sucrose isomerase activity and processes for the preparation thereof | |
US9340809B2 (en) | Microbial conversion of sugar acids and means therein | |
Jeon et al. | Cloning and characterization of cycloinulooligosaccharide fructanotransferase (CFTase) from Bacillus polymyxa MGL21 | |
JP3850557B2 (ja) | 新規遺伝子及びその遺伝子を保有する形質転換細胞 | |
US5487996A (en) | Gene coding for esterase and novel microorganism containing said gene | |
EP0897984B1 (en) | D-Sorbitol dehydrogenase gene | |
JPS63157986A (ja) | 遺伝子組換によるl−フエニルアラニンの製造方法 | |
CA2542576C (en) | Transgenic organisms with lower growth temperature | |
KR101987258B1 (ko) | 호알칼리성 사이클로덱스트란 생성 효소를 이용하는 사이클로덱스트란의 제조방법 | |
JP3330670B2 (ja) | アルケンモノオキシゲナーゼ、これをコードする遺伝子及び形質転換微生物並びにアルケンのエポキシ化方法 | |
JP3557271B2 (ja) | 酵素をコードするdnaとそれを含む組換えdna並びに形質転換体 | |
JPH10262674A (ja) | アルカリホスファターゼをコードする遺伝子 | |
JPH10327887A (ja) | 組換え耐熱性トレハロースホスホリラーゼをコードする遺伝子、該遺伝子を含む組換えベクター及び該ベクターを含む形質転換体とその産生物 | |
JP2728784B2 (ja) | 酢酸菌,該酢酸菌由来プラスミド及び該プラスミドから構築されるシャトルベクター | |
KR100251392B1 (ko) | 트레할로오스 신테이즈 단백질 및 유전자, 및 이를 이용한 트레할로스의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040106 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041116 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050311 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080318 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318 Year of fee payment: 4 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318 Year of fee payment: 4 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318 Year of fee payment: 4 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100318 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |