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JP3656502B2 - 4輪駆動車のトルク配分装置 - Google Patents

4輪駆動車のトルク配分装置 Download PDF

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JP3656502B2
JP3656502B2 JP2000051251A JP2000051251A JP3656502B2 JP 3656502 B2 JP3656502 B2 JP 3656502B2 JP 2000051251 A JP2000051251 A JP 2000051251A JP 2000051251 A JP2000051251 A JP 2000051251A JP 3656502 B2 JP3656502 B2 JP 3656502B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、4輪駆動車のトルク配分装置に関するもので、特に、旋回時のタイトコーナブレーキング、及び、スリップを回避するための制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
4輪駆動車においては、前後輪の差動を制限した状態で半径の小さなコーナを走行すると、前後輪の走行距離の差から、前後輪にブレーキが掛かった状態となる、いわゆるタイトコーナブレーキング現象が発生し、一般的に操縦性に影響を与えることが知られている。
【0003】
このタイトコーナブレーキング現象を回避するため、例えば特開平8−2278号に記載されたものが提案されている。この技術では、コーナ走行中の前輪の外側輪と後輪の内側輪との車輪の速度差を算出し、この速度差が予め設定したタイトコーナブレーキング現象が発生する旋回半径における速度差よりも大きいときに、タイトコーナブレーキング現象が発生していると判断し、トルク配分装置の差動制限クラッチの係合力を弱め、前後輪の差動を許容している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した技術においては、駆動輪の左右輪のいずれか一方のみが低μ路を走行しているとき、例えば、水が溜まった状態の轍に駆動輪の左右輪のいずれか一方のみが入った際にも車輪がスリップすることがあり、タイトコーナブレーキング現象を誤検出し、前後輪の差動を一瞬許容することがあった。
【0005】
更に、低μ路、例えば、深雪路、ダート路等で発進しようとした際に、駆動輪の一輪のみがスリップすることが度々発生する。例えば、前輪駆動ベースの4輪駆動車においては前輪側に大きな駆動力を与えるため、前輪側の一輪のみがスリップし易くなる。このような場合にも、上記技術においては、タイトコーナブレーキング現象を誤検出し、前後輪の差動を一瞬許容することがあった。このように前後輪の差動を一瞬許容すると、必要な駆動力が十分に得られなくなり、低μ路を走行しているときに轍からの脱出ができなかったり、低μ路で発進しようとしたときに発進がスムーズにできない恐れがある。
【0006】
また、極低速旋回時のタイトコーナブレーキングを防止するとともに、スリップすることを防止するため、例えば、特開平11−1129号に記載されたものが提案されている。この技術では、各4輪の車輪速度、操舵角度、ヨーレートに基づき前輪と後輪との車輪速度差を算出し、トルク配分装置の差動制限クラッチの係合力を制御し、極低速旋回時のタイトコーナブレーキング現象を防止するとともに、スリップすることを防止している。しかしながら、上述した技術においては、ヨーレートセンサが必要であるし、制御が複雑となる。
更に、前輪と後輪との車輪速度差に基づいて制御する方式のため、駆動輪の一輪のみがスリップするときは、スリップを検出できないことがあり、必要な駆動力が十分に得られなくなり、低μ路を走行しているときに轍からの脱出ができなかったり、低μ路で発進しようとしたときに発進がスムーズにできない恐れがある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、タイトコーナブレーキング現象の発生を防止するとともに、駆動輪の一輪のみがスリップすることを確実に防止することができる4輪駆動車のトルク配分装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、上記目的を達成するため、機関から駆動輪へ伝達される出力トルクを従動輪へ配分する差動制御装置を備えた4輪駆動車のトルク配分装置において、前記駆動輪および前記従動輪の各4輪の車輪速度を検出する速度検出手段と、前記検出した従動輪の車輪速度に基づき内側輪と外側輪がいずれであるかを判断する駆動輪内外輪判断手段と、前記検出した車輪速度に基づき駆動輪の内側輪と外側輪の車輪速度差を求め前記駆動輪の内側輪の車輪速度が大きいときに駆動輪の内側輪のスリップと判断する内輪スリップ判断手段と、駆動輪の内側輪と従動輪の内側輪と外側輪の車輪速度から算出した駆動輪の外側輪の車輪速度と前記検出した駆動輪の外側輪の車輪速度とを比較し駆動輪の外側輪のスリップと判断する外輪スリップ判断手段と、前記内側輪のスリップと判断されたときと前記外側輪のスリップと判断されたときに前記差動制御装置による従動輪への伝達トルクが増大するように制御する伝達トルク制御手段とを備えることを技術的特徴とする。
【0008】
請求項2は、上記目的を達成するため、機関から駆動輪へ伝達される出力トルクを従動輪へ配分する差動制御装置を備えた4輪駆動車のトルク配分装置において、前記駆動輪および前記従動輪の各4輪の車輪速度を検出する速度検出手段と、操舵角度を検出する操舵角センサと、この検出した操舵角度に基づき内側輪と外側輪がいずれであるかを判断する駆動輪内外輪判断手段と、この駆動輪の内側輪と外側輪との車輪速度差を求め前記駆動輪の内側輪の車輪速度が大きいときに駆動輪の内側輪のスリップと判断する内輪スリップ判断手段と、前記操舵角度と前記検出した従動輪の車輪速度とに基づき求めた駆動輪の外側輪の車輪速度と前記検出した駆動輪の外側輪の車輪速度とを比較して外側輪のスリップと判断する外輪スリップ判断手段と、前記内側輪のスリップと判断されたときと前記外側輪のスリップと判断されたときに前記差動制御装置による従動輪への伝達トルクが増大するように制御する伝達トルク制御手段とを備えることを技術的特徴とする。
【0009】
【作用および発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば速度検出手段により各4輪の車輪速度を検出し、駆動輪内外輪判断手段により検出した車輪速度に基づき駆動輪の内側輪と外側輪とを判断し、内輪スリップ判断手段により検出した車輪速度に基づき駆動輪の内側輪がスリップしているかを判断し、外輪スリップ判断手段により検出した車輪速度に基づき駆動輪の外側輪がスリップしているかを判断し、伝達トルク制御手段により、駆動輪の内側輪のスリップと判断されたときと駆動輪の外側輪のスリップと判断されたときに、従動輪への伝達トルクが増大するように制御するようにしたので、駆動輪の内側輪と外側輪の少なくとも一輪がスリップすることを正確に防止することができる。さらに、操舵角センサを使用しないためセンサ数が少なく、制御を簡単にすることができる。
請求項2の発明によれば速度検出手段により各4輪の車輪速度を検出し、操舵角センサにより操舵角度を検出し、駆動輪内外輪判断手段により検出した操舵角度と検出した車輪速度に基づき駆動輪の内側輪と外側輪とを判断し、内輪スリップ判断手段により検出した操舵角度と前記車輪速度から駆動輪の内側輪のスリップを判断し、外輪スリップ判断手段により検出した車輪速度と検出した操舵角度に基づき駆動輪の外側輪のスリップを判断し、更に駆動輪の内側輪のスリップと判断されたときと駆動輪の外側輪のスリップと判断されたときに伝達トルク制御手段により従動輪への伝達トルクが増大するように制御するようにしたので、駆動輪の内側輪と外側輪の少なくとも一輪がスリップすることを正確に精度良く防止することができる。さらに、検出した車輪速度と検出した操舵角度により制御するため、車輪速度のみから判断する場合より精度良く判断することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態に係る4輪駆動車のトルク配分装置について図を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るトルク配分装置を搭載する4輪駆動車の概念構想図である。
トランスアクスル14はトランスミッション、トランスファおよびフロントディファレンシャル15を一体に備えるもので、エンジン12の駆動力をトランスアクスル14のフロントディファレンシャル15を介して、アクスルシャフト16に出力して左右の前輪RT1、RT2を駆動させるとともに、第1プロペラシャフト18側に出力させる。第1プロペラシャフト18は、トルク配分装置20を介して第2プロペラシャフト22に連結されており、トルク配分装置20により第1プロペラシャフト18と第2プロペラシャフト22がトルク伝達可能に連結された場合には、駆動力はリヤディファレンシャル25に伝達され、リヤディファレンシャル25からアクスルシャフト26へ出力されて左右の後輪RT3、RT4を駆動させる。
【0011】
トルク配分装置20は、第1プロペラシャフト18と第2プロペラシャフト22間に配設されているもので、トルクを第1プロペラシャフト18から第2プロペラシャフト22へ伝達するクラッチ板19と図略のクラッチ板19を押圧する押圧機構を備える。この押圧機構に電子制御回路50から指令値が与えられると、指令値に応じた押圧力がクラッチ板19に作用する。例えば指令値により第1プロペラシャフト18から第2プロペラシャフト22へのトルク配分が増大するように制御されるときには、クラッチ板19が直結して、第1プロペラシャフト18のトルクを第2プロペラシャフト22へ直接伝達する。また、第1プロペラシャフト18から第2プロペラシャフト22へのトルク配分が行われないように制御するときには、押圧機構による押圧力がクラッチ板19に作用しなくなるため、クラッチ板19が離れ、第1プロペラシャフト18のトルクは第2プロペラシャフト22へは伝達しないようになっている。このように、指令値の大小に応じてクラッチ板19の係合力を変化させ、第1プロペラシャフト18から第2プロペラシャフト22へ供給される伝達トルクを調整できるように構成されている。
【0012】
駆動輪RT1、RT2及び従動輪RT3、RT4には、それぞれブレーキB1、B2、B3、B4と、車輪速度を検出する車輪速センサS1、S2、S3、S4とが配設されている。なお、車輪速センサS1、S2、S3、S4は、各ブレーキB1、B2、B3、B4を独立して制御するアンチロックブレーキシステム(ABS)用の車輪速センサを用いている。また、車両の操舵系を操作するステアリングホイール59に接続されたステアリングコラムには操舵角度θを検出する操舵角センサS5が設けられている。
【0013】
次に図2に基づいて、前記トルク配分装置20を制御する電子制御回路50の概念を説明する。車輪速センサS1、S2、S3、S4及び、操舵角センサS5からの信号は電子制御回路50に入力される。電子制御回路50は入出力回路58と種々の演算・制御を行うCPU52と制御プログラムを保持するROM54とCPU52の作業領域として用いられるRAM56とから構成される。さらにCPU52において演算した結果は出力信号として入出力回路58を介してトルク配分装置20に伝達される。
【0014】
次に、前記電子制御回路50によるタイトコーナブレーキング現象の検出とスリップの検出、及び、トルク配分装置20の制御動作について図4を参照して説明する。まず、ステップS10として各種センサ入力を行う。車輪速センサS1、S2、S3、S4から、前輪RT1、RT2、及び後輪RT3、RT4の車輪速度ω1 、ω2 、ω3 、ω4を入力し、操舵角センサS5から操舵角度θを入力する。
続いて、ステップS20で駆動輪のいずれが内側輪か外側輪かを判断する。この判断について図3を参照して説明を行う。検出した従動輪の左側の車輪速度をω3、検出した従動輪の右側の車輪速度をω4とすると、ω3がω4より小さいときは左旋回しているときであり、ω3が検出された車輪RT3が存在する側が内側輪と判断できる。また車輪速度ω3がω4より大きいときは右旋回しているときであり、ω4が検出された車輪RT4が存在する側が内側輪と判断できる。次にステップS30以降の説明に移るが、ステップS20で左旋回と判断されたとして説明を行う。
【0015】
ステップS30では、タイトコーナブレーキング現象の発生の有無を判断する。この判断は、操舵角度θが予め設定したタイトコーナブレーキング現象が発生する操舵角度θ未満のときはタイトコーナブレーキング現象は発生しないと判断して、ステップS70に移行する。ステップS70ではトルク配分装置のクラッチ板19の係合力を強めて従動輪に大きな駆動力を与える通常制御を行う。通常制御とは、例えば、検出した車輪速度に応じてトルク配分装置20のクラッチ板19の係合力を制御するようにすれば、検出した車輪速度が遅いときにはスリップし易いため従動輪に大きな駆動力を与えるようにトルク配分装置20のクラッチ板19の係合力を強くしてスリップを防止し、検出した車輪速度が速くなることに伴いトルク配分装置20のクラッチ板19の係合力を弱める制御のことである(以下、このステップS70での制御を通常制御ということとする。)。また、前記操舵角度θが前記操舵角度θ以上のときは、タイトコーナブレーキング現象が発生すると判断し、次のステップS40に移行する。
【0016】
ステップS40では内輪スリップの判断を行う。駆動輪の内側輪の車輪速度ω1が駆動輪の外側輪の車輪速度ω2より大きいかを判断し、この判断により大きい(NO)と判断されたときには、内輪スリップと判断して、ステップS70に移行する。ステップS70では通常制御を行う。また、駆動輪の内側輪の車輪速度ω1が駆動輪の外側輪の車輪速度ω2以下(YES)と判断されたときは次のステップS50に移行する。
【0017】
ステップS50では外輪スリップが発生しているかについての判断を行う。この判断について図3を参照して説明する。図中で各車輪の半径をr、各車輪RT1、RT2、RT3、RT4の旋回半径をR1 、R2 、R3 、R4 、車両の旋回角速度をω、前輪の内側輪RT1と外側輪RT2との間のフロントトレッドをLf 、後輪の内側輪RT3と外側輪RT4との間のリヤトレッドをLr 、前輪の内側輪RT1及び外側輪RT2と後輪の内側輪RT3及び外側輪RT4との間のホイルーベースをLとする。ここで、車輪RT1、RT2、RT3、RT4が滑らない場合には、回転速度は(1)〜(4)式のように表せる。
R1 ω=rω1 …(1)
R2 ω=rω2 …(2)
R3 ω=rω3 …(3)
R4 ω=rω4 …(4)
【0018】
これら(1)〜(4)式に基づき、(5)式が成立する。
R1 /ω1 =R2 /ω2 =R3 /ω3 =R4 /ω4 …(5)
また、前輪の内側輪RT1と外側輪RT2との間のフロントトレッドLf 、後輪の内側輪RT3と外側輪RT4との間のリヤトレッドLr との差は僅かであるため、Lf ≒ Lr とすると、(6)、(7)式が求められる。
R1 2 =R3 2 +L2 …(6)
R2 2 =R4 2 +L2 …(7)
ここで、(6)式から(7)式を減算すると(8)式が求められる。
R1 2−R2 2 =R3 2−R4 2 …(8)
(5)式と(8)式より算出した駆動輪の外側輪の車輪速度をω2 とすると、(9)式が求められる。
ω2 = ω4+ω1−ω3 …(9)
【0019】
このような関係から、検出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω2が算出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω2 より大きい(ステップS50の判定がNO)とき、外輪スリップと判断して、ステップS70に移行する。ステップS70では通常制御を行うためスリップを防止できる。また、検出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω2が算出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω2 以下(ステップS50の判定がYES)のときは、タイトコーナブレーキング現象が発生すると判断して、ステップS60に移行する。ステップS60ではトルク配分装置20のクラッチ板19の係合力を弱めることにより、タイトコーナブレーキング現象を防止できる。
【0020】
なお、前述した図4のステップS30のタイトコーナブレーキング現象の発生の有無の判断では、操舵角センサから検出した操舵角度θで判断したが、以下に述べるように車輪速度から求めた旋回半径により判断しても良い。
後輪の外側輪RT4の旋回半径R4 は、内側輪RT3にリヤトレッドLr を加えた次の(10)式により表せる。
R4 =R3 +Lr …(10)
【0021】
ここで、(5)式、(10)式により後輪の内側輪RT3の旋回半径R3を、次の(11)式により求めることができる。
R3 =Lr /{(ω4 /ω3 )−1} …(11)
【0022】
このような関係に基づき、後輪の内側輪RT3の旋回半径R3が予め設定したタイトコーナブレーキング現象の発生し得る旋回半径R3を超えるときはタイトコーナブレーキング現象は発生しないと判断して、ステップS70に移行し通常制御を行う。また、後輪の内側輪RT3の旋回半径R3が前記旋回半径R3以下のときは、タイトコーナブレーキング現象が発生すると判断し、ステップS40に移行する。
このように後輪の内側輪RT3の旋回半径R3によりタイトコーナブレーキング現象の発生の有無を判断すると、操舵角センサを不要にすることが可能となる。
以上はステップS20において左旋回と判断された場合を説明したが、右旋回と判断された場合も駆動輪の内側輪の車輪速度をω1、駆動輪の外側輪の車輪速度をω2、従動輪の内側輪の車輪速度をω3、従動輪の外側輪の車輪速度をω4とすることにより、ステップS30以降は図4では図略してあるが同様に説明される。
【0023】
上述した第1実施形態によれば、前輪駆動車において、タイトコーナブレーキング現象の発生の有無を図4のステップS30で判断するが、駆動輪より比較的スリップしにくい従動輪の車輪速度を使用して判断するため正確にタイトコーナブレーキング現象を判断できる。
【0024】
次に、以下本発明の第2実施形態について図5を参照して説明を行う。この第2実施形態においては図4のステップS20、S30、S50を図5のステップS120、S130、S150に変更したものであり、第1実施形態と異なる内容は操舵角センサにより検出した操舵角度を制御に使用しているとことである。よってこの第2実施形態の説明では第1実施形態と異なる図5のS120、S130、S150の説明を行う。
【0025】
ステップS120では駆動輪のいずれが内側輪か外側輪かを判断するステップであり、操舵角センサから検出した操舵角度θによりいずれが内側輪か外側輪かを判断する。またこの判断は第1実施形態の図4のステップS20で述べたように検出した従動輪の車輪速度から判断しても良い。
次に、ステップS130以降の説明に移るが、ステップS120で左旋回と判断されたとして説明を行う。
【0026】
ステップS130では、タイトコーナブレーキング現象の発生の有無を判断する。この判断は、操舵角度θが予め設定したタイトコーナブレーキング現象が発生する操舵角度θ未満のときはタイトコーナブレーキング現象は発生しないと判断して、ステップS70に移行し通常制御を行う。また、前記操舵角度θが前記操舵角度θ以上のときは、タイトコーナブレーキング現象が発生すると判断し、次のステップS140に移行するが、ステップS140は第1実施形態の図4のステップS40と同様であるため説明を省略する。次にステップS150の説明を行う。
【0027】
ステップS150では外輪スリップが発生しているかについての判断を行う。この判断について図3を参照して説明する。駆動輪の外側輪の車輪速度をω2とし、これを算出する過程を説明する。従動輪の内側輪の車輪速度と外側輪の車輪速度との平均車輪速度をω5とすると(12)式のように表される。
ω5= (ω3+ ω4)/2 …(12)
ここで、Nをステアリングギヤ比とすると、操舵角θより、実舵角をδとするとδ=θ/Nと表される。これより算出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω2は(13)式のように表される。
ω2= ω5/cosδ =(ω3+ω4)/(2cosδ) …(13)
前記(13)式はフロントトレッドLf/2に相当する項の影響は少ないとして考慮していないが、フロントトレッドLf/2に相当する項を考慮して計算することにより更に精度の高い判定が可能である。
【0028】
このような関係から、検出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω2が算出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω2より大きい(ステップS150の判定がNO)とき、外輪スリップと判断して、ステップS70に移行する。ステップS70では通常制御を行うためスリップを防止できる。また、検出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω2が駆動輪の外側輪の車輪速度ω2以下(ステップS150の判定がYES)のときは、タイトコーナブレーキング現象が発生すると判断して、ステップS60に移行する。ステップS60ではトルク配分装置20のクラッチ板19の係合力を弱めることによりタイトコーナブレーキングを防止できる。
以上はステップS120において左旋回と判断された場合を説明したが、右旋回と判断された場合も駆動輪の内側輪の車輪速度をω1、駆動輪の外側輪の車輪速度をω2、従動輪の内側輪の車輪速度をω3、従動輪の外側輪の車輪速度をω4とすることにより、ステップS130以降は図5では図略してあるが同様に説明される。
【0029】
上述した第2実施形態によれば、前輪駆動車において図5のステップS120の駆動輪の内外輪の判断を操舵角度から行うので、車輪速度から判断するときと異なり車輪がスリップしていても車輪のスリップとは無関係に正確に駆動輪の内外輪の判断が可能である。さらに、図5のステップS150の外輪スリップ判断については、駆動輪より比較的スリップしにくい従動輪の車輪速度を使用して判断するため正確に外輪スリップを判断できる。
【0030】
次に、本発明の第3実施形態に係る4輪駆動車のトルク配分装置について図を参照して説明する。この第3実施形態においては第1実施形態から図1を図6に、及び、図4のステップS20〜S50を図7のS220〜S250に変更したものであり、第1実施形態と異なる内容は前輪駆動車を後輪駆動車に変更したことである。よってこの第3実施形態の説明では第1実施形態と異なる図6、及び、図7のS220〜S250の説明を行う。
【0031】
図6は本発明の第3実施形態に係るトルク配分装置を搭載する4輪駆動車の概念構想図である。トランスアクスル14はトランスミッション、トランスファを一体に備えるもので、エンジン12の駆動力をトランスアクスル14、第1プロペラシャフト22、リヤディファレンシャル25を介して、アクスルシャフト26に出力して左右の後輪RT3、RT4を駆動させる。これとともにトルク伝達装置20に出力させる。トルク伝達装置20は第2プロペラシャフト61に連結されている。トランスアクスル14と第2プロペラシャフト61がトルク伝達可能に連結された場合には、駆動力はフロントディファレンシャル15に伝達され、フロントディファレンシャル15からアクスルシャフト16へ出力されて左右の前輪RT1、RT2を駆動させる。
【0032】
トルク配分装置20は、トランスアクスル14と第2プロペラシャフト61間に配設されているもので、トルクをトランスアクスル14から第2プロペラシャフト61へ伝達するクラッチ板19と図略のクラッチ板19を押圧する押圧機構を備える。この押圧機構に電子制御回路50から指令値が与えられると、指令値に応じた押圧力がクラッチ板19に作用する。例えば指令値によりトランスアクスル14から第2プロペラシャフト61へのトルク配分が増大するように制御されるときには、クラッチ板19が直結して、トランスアクスル14のトルクを第2プロペラシャフト61へ直接伝達する。またトランスアクスル14からトルクを第2プロペラシャフト61へのトルク配分が行われないように制御するときには、押圧機構による押圧力がクラッチ板19に作用しなくなるため、クラッチ板19が離れ、トランスアクスル14のトルクは第2プロペラシャフト61へは伝達しないようになっている。このように、指令値の大小に応じてクラッチ板19の係合力を変化させ、トランスアクスル14から第2プロペラシャフト61へ供給される伝達トルクを調整できるよう構成されている。
【0033】
従動輪RT1、RT2及び駆動輪RT3、RT4には、それぞれブレーキB1、B2、B3、B4と、車輪速度を検出する車輪速センサS1、S2、S3、S4とが配設されている。なお、車輪速センサS1、S2、S3、S4は、各ブレーキB1、B2、B3、B4を独立して制御するアンチロックブレーキシステム(ABS)用の車輪速センサを用いている。また、車両の操舵系を制御するステアリングホイール59に接続されたステアリングコラムには操舵角度θを検出する操舵角センサS5が設けられている。
【0034】
次に図7のステップS220〜S250の説明を行う。
最初に、ステップS220で駆動輪のいずれが内側輪か外側輪かを判断する。この判断について図3を参照して説明を行う。検出した従動輪の左側の車輪速度をω1、検出した従動輪の右側の車輪速度をω2とすると、ω1がω2より小さいときは左旋回しているときであり、ω1が検出された車輪RT1が存在する側が内側輪と判断できる。また車輪速度ω1がω2より大きいときは右旋回しているときであり、ω2が検出された車輪RT2が存在する側が内側輪と判断できる。
次にステップS230以降の説明に移るが、ステップS220で左旋回と判断したとして説明を行う。
【0035】
ステップS230では、タイトコーナブレーキング現象の発生の有無を判断する。この判断は、操舵角度θが予め設定したタイトコーナブレーキング現象が発生する操舵角度θ未満のときはタイトコーナブレーキング現象は発生しないと判断して、ステップS70に移行し通常制御を行う。また、前記操舵角度θが前記操舵角度θ以上のときは、タイトコーナブレーキング現象が発生すると判断し、次のステップS240に移行する。
ステップS240では内輪スリップの判断を行う。駆動輪の内側輪の車輪速度ω3が駆動輪の外側輪の車輪速度ω4より大きいかを判断し、この判断により大きい(NO)と判断されたときには、内輪スリップと判断して、ステップS70に移行する。ステップS70では通常制御を行うためスリップを防止できる。また、駆動輪の内側輪の車輪速度ω3が駆動輪の外側輪の車輪速度ω4以下(YES)と判断されたときは次のステップS250に移行する。
【0036】
ステップS250では外輪スリップが発生しているかについての判断を行う。この判断について図3を参照して説明する。(1)式〜(8)式の求め方は第1実施形態と同じため説明を省略する。
【0037】
ここで、(5)式と(8)式より算出した駆動輪の外側輪の車輪速度をω4 とすると、(14)式が求められる。
ω4 = −ω1+ω2+ω3 …(14)
【0038】
このような関係から、検出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω4が算出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω4 より大きい(ステップS250の判断がNO)とき、外輪スリップと判断して、ステップS70に移行する。ステップS70では通常制御を行うためスリップを防止できる。また、検出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω4が算出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω4 以下(ステップS250の判断がYES)のときは、タイトコーナブレーキング現象が発生すると判断して、ステップS60に移行する。ステップS60ではクラッチ板19の係合力を弱めることにより、タイトコーナブレーキングを防止できる。
【0039】
なお、前述した図7のステップS230のタイトコーナブレーキング現象の発生の有無の判断では、操舵角センサから検出した操舵角度θで判断したが、以下に述べるように車輪速度から求めた旋回半径により判断しても良い。
図3において前輪の内側輪RT1と外側輪RT2との間のフロントトレッドLf、前輪の内側輪RT1と外側輪RT2との旋回時の等価的フロントトレッドをLpとすると前輪の旋回半径、及び、車輪速度に基づき(15)式が成立する。
R1:rω1= R1+ Lp:rω2 …(15)
Lp≒ Lfが成り立つので(15)式によりに(16)式が成立する。
R1=Lf rω1/ (rω2− rω1) …(16)
【0040】
このような関係に基づき、前輪の内側輪RT1の旋回半径R1 が予め設定したタイトコーナブレーキング現象の発生し得る旋回半径R1を超えるときはタイトコーナブレーキング現象は発生しないと判断して、ステップS70に移行し通常制御を行う。また、前輪の内側輪RT1の旋回半径R1が前記旋回半径R1以下のときは、タイトコーナブレーキング現象が発生すると判断し、ステップS240に移行する。
このように後輪の内側輪RT1の旋回半径R1によりタイトコーナブレーキング現象の発生の有無を判断すると、操舵角センサを不要にすることが可能となる。
以上はステップS220において左旋回と判断された場合を説明したが、右旋回と判断された場合も従動輪の内側輪の車輪速度をω1、従動輪の外側輪の車輪速度をω2、駆動輪の内側輪の車輪速度をω3、駆動輪の外側輪の車輪速度をω4とすることにより、ステップS230以降は図7では図略してあるが同様に説明される。
【0041】
上述した第3実施形態によれば、後輪駆動車において、タイトコーナブレーキング現象の発生の有無を図7のステップS230で判断するが、駆動輪より比較的スリップしにくい従動輪の車輪速度を使用して判断するため正確にタイトコーナブレーキング現象を判断できる。
【0042】
次に、以下本発明の第4実施形態について図8を参照して説明を行う。この第4実施形態においては図7のステップS220、S230、S250を図8のステップS320、S330、S350に変更したものであり、第3実施形態と異なる内容は操舵角センサにより検出した操舵角度を制御に使用しているとことである。よってこの第4実施形態の説明では第3実施形態と異なる図8のS320、S330、S350の説明を行う。
【0043】
ステップS320では駆動輪のいずれが内側輪か外側輪かを判断するステップであり、操舵角センサから検出した操舵角度θによりいずれが内側輪か外側輪かを判断する。またこの判断は第3実施形態の図7のステップS220で述べたように検出した従動輪の車輪速度から判断しても良い。
次に、ステップS330以降の説明に移るが、ステップS320で左旋回と判断されたとして説明を行う。
【0044】
ステップS330では、タイトコーナブレーキング現象の発生の有無を判断する。この判断は、操舵角度θが予め設定したタイトコーナブレーキング現象が発生する操舵角度θ未満のときはタイトコーナブレーキング現象は発生しないと判断して、ステップS70に移行し通常制御を行う。また、前記操舵角度θが前記操舵角度θ以上のときは、タイトコーナブレーキング現象が発生すると判断し、次のステップS340に移行するが、ステップS340は第3実施形態の図7のステップS240と同様であるため説明を省略する。次にステップS350の説明を行う。
【0045】
ステップS350では外輪スリップが発生しているかについての判断を行う。
まず、駆動輪の外側輪の車輪速度をω4とし、これを算出する過程を説明する。従動輪の内側輪の車輪速度と外側輪の車輪速度との平均車輪速度をω6とすると(17)式のように表される。
ω6= (ω1+ ω2)/2 …(17)
これより算出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω4は(18)式のように表される。
ω4= ω6 cosδ =(ω1+ω2)cosδ/2 …(18)
【0046】
このような関係から、検出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω4が算出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω4より大きい(ステップS350の判定がNO)とき、外輪スリップと判断して、ステップS70に移行する。ステップS70では通常制御を行うためスリップを防止できる。また、検出した駆動輪の外側輪の車輪速度ω4が駆動輪の外側輪の車輪速度ω4以下(ステップS350の判定がYES)のときは、タイトコーナブレーキング現象が発生すると判断して、ステップS60に移行する。ステップS60ではトルク配分装置20のクラッチ板19の係合力を弱めることによりタイトコーナブレーキングを防止できる。
以上はステップS320において左旋回と判断された場合を説明したが、右旋回と判断された場合も従動輪の内側輪の車輪速度をω1、従動輪の外側輪の車輪速度をω2、駆動輪の内側輪の車輪速度をω3、駆動輪の外側輪の車輪速度をω4とすることにより、ステップS330以降は図8では図略してあるが同様に説明される。
【0047】
上述した第4実施形態によれば、後輪駆動車において図8のステップS320の駆動輪の内外輪の判断を操舵角度から行うので、車輪速度から判断するときと異なり車輪がスリップしていても車輪のスリップとは無関係に正確に駆動輪の内外輪の判断が可能である。また、図8のステップS350の外輪スリップ判断については、駆動輪より比較的スリップしにくい従動輪の車輪速度を使用して判断するため正確に外輪スリップを判断できる。
【0048】
請求項1および請求項2に示した内容と発明の実施の形態との対応を示す。速度検出手段は図4、5、7,8のフローチャートのステップS10として機能し、駆動輪内外輪判断手段は図4、5、7,8のフローチャートのステップS20、S120、S220、S320として機能し、内輪スリップ検出手段は図4、5、7,8のフローチャートのステップS40、S140、S240、S340として機能し、外輪スリップ検出手段は図4、5、7,8のフローチャートのステップS50、S150、S250、S350として機能し、伝達トルク制御手段は図4、5、7,8のフローチャートのステップS60およびステップS70として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトルク配分装置を備える4輪駆動車の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の電子制御回路のブロック図である。
【図3】本発明に係る左旋回時の旋回半径の算出方法を説明する図である。
【図4】本発明に係る電子制御回路による処理を示す左旋回時の第1実施形態のフローチャートである。
【図5】本発明に係る電子制御回路による処理を示す左旋回時の第2実施形態のフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態に係るトルク配分装置を備える4輪駆動車の構成を示す説明図である。
【図7】本発明に係る電子制御回路による処理を示す左旋回時の第3実施形態のフローチャートである。
【図8】本発明に係る電子制御回路による処理を示す左旋回時の第4実施形態のフローチャートである。
【符号の説明】
100、200 4輪駆動車
12 エンジン
15 フロントデフ
19 クラッチ板
20 トルク配分装置
50 電子制御回路
S1、S2、S3、S4 車輪速センサ
RT1、RT2 前輪
RT3、RT4 後輪
ω 旋回角速度
ω1 、ω2 、ω3 、ω4、ω5、ω6 車輪速度
θ、θ1 操舵角
δ 実舵角

Claims (2)

  1. 機関から駆動輪へ伝達される出力トルクを従動輪へ配分する差動制御装置を備えた4輪駆動車のトルク配分装置において、前記駆動輪および前記従動輪の各4輪の車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、前記検出した従動輪の車輪速度に基づき駆動輪のいずれが内側輪か外側輪かを判断する駆動輪内外輪判断手段と、前記検出した車輪速度に基づき駆動輪の内側輪と外側輪の車輪速度差を求め前記駆動輪の内側輪の車輪速度が大きいときに駆動輪の内側輪のスリップと判断する内輪スリップ判断手段と、駆動輪の内側輪と従動輪の内側輪と外側輪の車輪速度から算出した駆動輪の外側輪の車輪速度と前記検出した駆動輪の外側輪の車輪速度とを比較し駆動輪の外側輪のスリップと判断する外輪スリップ判断手段と、前記内側輪のスリップと判断されたときと前記外側輪のスリップと判断されたときに前記差動制御装置による従動輪への伝達トルクが増大するように制御する伝達トルク制御手段とを備えることを特徴とする4輪駆動車のトルク配分装置。
  2. 機関から駆動輪へ伝達される出力トルクを従動輪へ配分する差動制御装置を備えた4輪駆動車のトルク配分装置において、前記駆動輪および前記従動輪の各4輪の車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、操舵角度を検出する操舵角センサと、この検出した操舵角度に基づき駆動輪のいずれが内側輪か外側輪かを判断する駆動輪内外輪判断手段と、この駆動輪の内側輪と外側輪との車輪速度差を求め前記駆動輪の内側輪の車輪速度が大きいときに駆動輪の内側輪のスリップと判断する内輪スリップ判断手段と、前記操舵角度と前記検出した従動輪の車輪速度とに基づき求めた駆動輪の外側輪の車輪速度と前記検出した駆動輪の外側輪の車輪速度とを比較して外側輪のスリップと判断する外輪スリップ判断手段と、前記内側輪のスリップと判断されたときと前記外側輪のスリップと判断されたときに前記差動制御装置による従動輪への伝達トルクが増大するように制御する伝達トルク制御手段とを備えることを特徴とする4輪駆動車のトルク配分装置。
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