JP3654806B2 - 電動機の永久磁石回転子およびこれを用いた密閉型圧縮機 - Google Patents
電動機の永久磁石回転子およびこれを用いた密閉型圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3654806B2 JP3654806B2 JP36855399A JP36855399A JP3654806B2 JP 3654806 B2 JP3654806 B2 JP 3654806B2 JP 36855399 A JP36855399 A JP 36855399A JP 36855399 A JP36855399 A JP 36855399A JP 3654806 B2 JP3654806 B2 JP 3654806B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- hole
- laminated iron
- magnet rotor
- center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 150000002505 iron Chemical class 0.000 claims description 34
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 claims description 18
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 16
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 16
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims description 8
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 54
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 16
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 11
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 11
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 10
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 10
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機の永久磁石回転子およびこれを用いた密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、密閉型圧縮機などに用いられる電動機の永久磁石回転子は特開平2−184231号公報、特開平5−304751号公報などに記載されているように、積層鉄板鉄心部を内側にして、その外側に複数の永久磁石を配置し、回転時の遠心力により磁石が飛散しないように、また磁石粉などが回転子外部に極力漏れないように回転子の外周部と軸方向両端面を覆って構成されるもの、あるいは特開平9−84285号公報などに記載されているように、積層鉄板鉄心内部に複数の永久磁石を組み込み、軸方向両端面のみを覆って、磁石粉などが回転子外部に極力漏れないような構成にしている。これらの永久磁石回転子は、通常クランク軸に固定して使用し、その固定方法は圧入によるもの、また特開平7−194071号公報に記載されるような軸挿入孔の加熱による方法などがある。
【0003】
また、従来のような永久磁石回転子を密閉型圧縮機に用いた場合、圧縮機構によって生じるアンバランスを矯正するために永久磁石回転子の軸方向一端または両端部に薄板材などを付加していた。
【0004】
さらに、このような密閉型圧縮機において電動機の固定子は通常円周方向のハウジング(胴シェル)に密着して固定されているため、吸入から吐出に連通する冷媒通路として固定子外周に貫通溝を設けていた。
【0005】
図12に従来の永久磁石回転子を組み込んだ密閉型圧縮機の一例として、横型スクロール圧縮機を示し、以下図面に基づき説明する。図12におけるスクロール圧縮機は、横型のハウジング(胴シェル)1の一端側の吸入口2から取り入れられた冷媒は可動スクロール3と固定スクロール4で構成される圧縮機構部で圧縮吐出され、矢印のように圧縮機構部外周近傍に設けられた貫通孔5から駆動部である電動機の固定子6の外周に設けられた貫通溝7を通過し、ハウジング1の他端側の圧縮機吐出口8から吐き出されるようになっている。
【0006】
さらに詳しくは、前記圧縮機構部は可動スクロール3と固定スクロール4で構成される三日月型気室が固定子6と、永久磁石回転子を構成する積層鉄板鉄心9を貫通して積層鉄板鉄心9が固定され軸受部材10、11とにより支持されるクランク軸12を介して伝達される電動機からの回転力を自転防止機構13により変換される旋回運動により、外周から中心に向かって容積を縮小することにより構成される。このとき、前記クランク軸12は、圧縮機構部からの負荷を受けて振れ回り運動を起こすため、アンバランスな状態となり、通常これを避けるため回転子端面に薄板材14などのバランスウェイトを付加して、バランス調整を行なっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の永久磁石回転子を構成する積層鉄板鉄心9にクランク軸12を圧入または焼嵌め固定すると、積層鉄板鉄心9の中心に設けたクランク軸挿入用貫通孔の変形により積層鉄板鉄心9の外周あるいは内部に設置した永久磁石が割れ易く挿入性、信頼性に欠けるという問題がある。
【0008】
また、密閉型圧縮機に従来のような永久磁石回転子を用い、アンバランスを矯正するために薄板材14などのバランスウェイトを付加した場合、密閉型圧縮機は全長の長いものとなり、小型化、部品点数の削減、コストダウンなどの妨げとなっている。
【0009】
さらに、このような密閉型圧縮機における電動機の固定子6には、吸入から吐出に連通する冷媒通路として外周に貫通溝7を設けていたため、固定子6の固定が不安定となり、騒音、振動低下の妨げとなっている。
【0010】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、クランク軸の圧入または焼嵌め固定による永久磁石の割れを防止し、信頼性に優れた永久磁石回転子を提供し、またこれを用いて、小型、低コスト、低騒音、低振動な密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、永久磁石回転子の積層鉄板鉄心の中心に貫通孔を設け、この貫通孔の近傍外周に逃げ孔を設けたり、またこの逃げ孔を利用して、その永久磁石回転子を用いた密閉型圧縮機の回転アンバランスを補正したり、あるいは冷媒通路に逃げ孔を利用するものである。
【0012】
上記永久磁石回転子の積層鉄板鉄心の中心の貫通孔近傍外周に逃げ孔を設けることによって、積層鉄板鉄心外周あるいは内部に設置した永久磁石の割れを防止し、挿入性、信頼性に優れた永久磁石回転子が得られ、またこの逃げ孔を持つ永久磁石回転子を用いることにより、小型、低コスト、低騒音、低振動な密閉型圧縮機が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明の電動機の永久磁石回転子は、積層鉄板鉄心の中心に貫通孔を設け、この貫通孔にクランク軸を圧入または焼嵌め固定してなり、前記積層鉄板鉄心の外周に密着して複数個の断面弓形の板状永久磁石を配置し、前記複数個の永久磁石の外周を非磁性金属管で包囲固定してなる電動機の永久磁石回転子であって、前記中心に設けた貫通孔の近傍に永久磁石への圧迫を回避するために軸方向に貫通する逃げ孔を複数設け、前記複数の逃げ孔は周方向位置が前記永久磁石のそれぞれ隣り合う端部の中間部近傍と重なるように配置されてなるものである。
【0014】
そしてこの構成によれば、永久磁石回転子にクランク軸を圧入または焼嵌め固定する際、積層鉄板鉄心の中心に設けたクランク軸挿入用貫通孔の変形を積層鉄板鉄心内部で回避し、積層鉄板鉄心外周に設置した永久磁石の割れを防止でき、また、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、外周に配置された複数個の弓形の永久磁石が積層鉄板鉄心の変形により非磁性金属管に当たり割れることを防止でき、さらに、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、外周に配置された複数個の弓形の永久磁石の円周方向から見た両端部が積層鉄板鉄心の変形により押されて、円周方向から見た永久磁石の中心付近で非磁性金属管に当たり割れることを確実に防止でき、挿入性、信頼性に優れる永久磁石回転子が得られる。
【0015】
請求項2記載の発明の電動機の永久磁石回転子は、積層鉄板鉄心の中心に貫通孔を設け、この貫通孔にクランク軸を圧入または焼嵌め固定してなり、前記積層鉄板鉄心の内部に複数個の断面弓形の板状永久磁石を内側に凸になるように埋設配置してなる電動機の永久磁石回転子であって、前記中心に設けた貫通孔の近傍に永久磁石への圧迫を回避するために軸方向に貫通する逃げ孔を複数設け、前記複数の逃げ孔は周方向位置が前記永久磁石のそれぞれの周方向中心位置近傍と重なるように配置されてなるものである。
【0016】
そしてこの構成によれば、永久磁石回転子にクランク軸を圧入または焼嵌め固定する際、積層鉄板鉄心の中心に設けたクランク軸挿入用貫通孔の変形を積層鉄板鉄心内部で回避し、積層鉄板鉄心の内部に設置した永久磁石の割れを防止でき、また、積層鉄板鉄心内に効率的に逃げ部を配置でき、また永久磁石全体に対して割れを防止でき、さらに、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、積層鉄板鉄心内部に配置された複数個の弓形の永久磁石の円周方向から見た中心付近が積層鉄板鉄心の変形により押されて、円周方向から見た永久磁石の中心付近が積層鉄板鉄心内部で割れることを確実に防止でき、挿入性、信頼性に優れる永久磁石回転子が得られる。
【0017】
請求項3記載の発明の密閉型圧縮機は、請求項1記載の永久磁石回転子を有するものである。
そしてこの構成によれば、永久磁石回転子にクランク軸を圧入または焼嵌め固定する際、積層鉄板鉄心の中心に設けたクランク軸挿入用貫通孔の変形を積層鉄板鉄心内部で回避し、積層鉄板鉄心外周に設置した永久磁石の割れを防止でき、また、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、外周に配置された複数個の弓形の永久磁石が積層鉄板鉄心の変形により非磁性金属管に当たり割れることを防止でき、さらに、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、外周に配置された複数個の弓形の永久磁石の円周方向から見た両端部が積層鉄板鉄心の変形により押されて、円周方向から見た永久磁石の中心付近で非磁性金属管に当たり割れることを確実に防止でき、挿入性、信頼性に優れる永久磁石回転子を備え、生産性に優れた密閉型圧縮機が得られる。
【0018】
請求項4記載の発明の密閉型圧縮機は、請求項3記載の密閉型圧縮機において、複数の逃げ孔を冷媒ガス経路の一部としたものである。
そしてこの構成によれば、密閉型圧縮機における電動機の固定子外周に、吸入口から吐出口に連通する冷媒通路である貫通溝を設ける必要が無く、固定子を円周方向のハウジング(胴シェル)に密着して確実に固定できるため、低騒音、低振動な密閉型圧縮機を得ることができる。
【0019】
請求項5記載の発明の密閉型圧縮機は、請求項2記載の永久磁石回転子を有するものである。
そしてこの構成によれば、永久磁石回転子にクランク軸を圧入または焼嵌め固定する際、積層鉄板鉄心の中心に設けたクランク軸挿入用貫通孔の変形を積層鉄板鉄心内部で回避し、積層鉄板鉄心の内部に設置した永久磁石の割れを防止でき、また、積層鉄板鉄心内に効率的に逃げ部を配置でき、また永久磁石全体に対して割れを防止でき、さらに、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、積層鉄板鉄心内部に配置された複数個の弓形の永久磁石の円周方向から見た中心付近が積層鉄板鉄心の変形により押されて、円周方向から見た永久磁石の中心付近が積層鉄板鉄心内部で割れることを確実に防止でき、挿入性、信頼性に優れる永久磁石回転子を備え、生産性に優れた密閉型圧縮機が得られる。
【0020】
請求項6記載の発明の密閉型圧縮機は、請求項5記載の密閉型圧縮機において複数の逃げ孔を冷媒ガス経路の一部としたものである。
そしてこの構成によれば、密閉型圧縮機における電動機の固定子外周に、吸入口から吐出口に連通する冷媒通路である貫通溝を設ける必要が無く、固定子を円周方向のハウジング(胴シェル)に密着して確実に固定できるため、低騒音、低振動な密閉型圧縮機を得ることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。なお図中、前記従来例と同一部材は同一符号で示し、その詳細説明は省略する。
【0022】
(実施例1)
図1〜図4において、積層鉄板鉄心9には中心にクランク軸を圧入または焼嵌め固定するするための貫通孔15があり、外周に弓状の永久磁石16を複数個配置し、回転時の遠心力により磁石が飛散しないように、また磁石粉などが回転子外部に極力漏れないように回転子の外周部を非磁性金属管17で、また軸方向両端面をプレート18で覆い、かしめピン19で一体化して永久磁石回転子を構成している。
【0023】
ここで、比較例1としての図3に示す永久磁石回転子は、積層鉄板鉄心9の中心に設けられたクランク軸挿入用の貫通孔15が、圧入または焼嵌めによる貫通孔15内面からの加熱により半径方向へ広がり、矢印で示すような積層鉄板鉄心9の変形を起こし、外周に配置した永久磁石16を圧迫し、非磁性金属管17と当たり、図に示すような割れを起こしやすい。また、このような割れは、外周部に配置された弓状の永久磁石16の円周方向から見た両端部の圧迫によるものが多い。
【0024】
そこで、実施例1においては積層鉄板鉄心9の中心に設けた貫通孔15の近傍で貫通孔15を取り囲むように貫通した断面円弧状の複数の逃げ孔20を設けている。これより図4に示すように、積層鉄板鉄心9の中心に設けられた、クランク軸挿入用の貫通孔15の圧入または焼嵌めによる貫通孔15内面からの加熱による半径方向への広がりは、矢印で示すように積層鉄板鉄心9の内部で吸収され、外周に配置された永久磁石16への圧迫を回避することができる。特に、永久磁石16が弓状の場合、この貫通した逃げ孔20を円周方向から見て複数の永久磁石間に配置することにより、前述の回避効果を確実なものとすることができる。なお、前記プレート18にも前記逃げ孔20に繋がる孔部18aならびに貫通孔15に繋がる孔部18bが形成されている。
【0025】
(実施例2)
図5〜図8において、積層鉄板鉄心9は中心にクランク軸を圧入または焼嵌め固定するするための貫通孔15があり、積層鉄板鉄心9の内部に弓状の永久磁石16を複数個配置し軸方向両端面をプレート18で覆い、かしめピン19で一体化して永久磁石回転子を構成している。
【0026】
ここで、比較例2としての図7に示す永久磁石回転子は、積層鉄板鉄心9の中心に設けられたクランク軸挿入用の貫通孔15が、圧入または焼嵌めによる貫通孔15内面からの加熱により半径方向へ広がり、矢印で示すような積層鉄板鉄心9の変形を起こし、内部に配置した永久磁石16を圧迫し、図に示すような割れを起こしやすい。また、このような割れは、内部に配置された弓状の永久磁石16の円周方向から見た中心付近の圧迫によるものが多い。
【0027】
そこで、実施例2においては積層鉄板鉄心9の中心に設けた貫通孔15の近傍で貫通孔15を取り囲むように貫通した断面円弧状の複数の逃げ孔20を設けている。これより図8に示すように、積層鉄板鉄心9の中心に設けられた、クランク軸挿入用の貫通孔15の圧入または焼嵌めによる貫通孔15内面からの加熱による半径方向への広がりは、矢印で示すように積層鉄板鉄心9の内部で吸収され、内部に配置された永久磁石16への圧迫を回避することができる。特に、永久磁石16が弓状の場合、この貫通した逃げ孔20を円周方向から見て複数の永久磁石と同方向に配置することにより、前述の回避効果を確実なものとすることができる。なお、前記プレート18にも前記逃げ孔20に繋がる孔部18aならびに貫通孔15に繋がる孔部18bが形成されている。
【0028】
(実施例3)
図9〜図11において、積層鉄板鉄心9は中心にクランク軸12を圧入または焼嵌め固定するするための貫通孔15があり、外周に弓状の永久磁石16を複数個配置し、回転時の遠心力により磁石が飛散しないように、また磁石粉などが回転子外部に極力漏れないように回転子の外周部を非磁性金属管17で、また軸方向両端面をプレート18で覆い、かしめピン19で一体化して永久磁石回転子を構成している。
【0029】
ここで、前記従来例で述べた図12に示す密閉型圧縮機ではクランク軸は、圧縮機構部からの負荷を受けて振れ回り運動を起こすため、アンバランスな状態となり、通常これを避けるため回転子端面に薄板材などのバランスウェイトを付加して、バランス調整を行なっていた。
【0030】
これに対し、本実施例3においては積層鉄板鉄心9の中心に設けた貫通孔15の近傍で貫通孔15を取り囲むように貫通した断面円弧状の複数の逃げ孔20を設けるとともに、逃げ孔20の大きさをそれぞれ異ならせるか、少なくとも1つの逃げ孔20の大きさを他の逃げ孔20の大きさと異ならせることにより、バランス調整している。そしてこの構成によれば、アンバランスを矯正するための薄板材などを廃止でき、小型化、部品点数の削減、コストダウンなどに優れた密閉型圧縮機を得ることができる。なお、前記プレート18にも前記逃げ孔20に繋がる孔部18aならびに貫通孔15に繋がる孔部18bが形成されている。
【0031】
(実施例4)
図11において、積層鉄板鉄心9は中心にクランク軸12を圧入または焼嵌め固定するするための貫通孔15があり、外周に弓状の永久磁石(図示せず)が複数個配置され、回転時の遠心力により磁石が飛散しないように、また磁石粉などが回転子外部に極力漏れないように回転子の外周部を非磁性金属管17と軸方向両端面をプレート18により覆い、かしめピンで一体化して前記実施例3と同様の永久磁石回転子を構成している。
【0032】
ここで、前記従来例で述べた図12に示す密閉型圧縮機では、圧縮機の吸入口2から取り入れられた冷媒は圧縮機構部で圧縮吐出され、矢印で示すように圧縮機構部外周付近に設けられた貫通孔5から駆動部である電動機の固定子6の外周に設けられた貫通溝7を通過し、ハウジング1の他端側の圧縮機吐出口8から吐き出されるようになっている。
【0033】
そこで、実施例4においては、前述の圧縮機構部で圧縮した冷媒を、永久磁石回転子の一方端面から他方端面に流通させるべく前記貫通孔15の近傍で貫通孔15を取り囲むように貫通した複数の逃げ孔20を冷媒ガス経路の一部としている。なお、前記プレート18にも前記逃げ孔20に繋がる孔部18aならびに貫通孔15に繋がる孔部18bが形成されている。そしてこの構成によれば、密閉型圧縮機における電動機の固定子6の外周に、吸入口2から吐出口8に連通する冷媒通路である貫通溝7を設ける必要が無く、固定子6を円周方向のハウジング(胴シェル)1に密着して確実に固定できるため、低騒音、低振動な密閉型圧縮機を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】
上記実施例から明らかなように、請求項1記載の発明の電動機の永久磁石回転子は、積層鉄板鉄心の中心に貫通孔を設け、この貫通孔にクランク軸を圧入または焼嵌め固定してなり、前記積層鉄板鉄心の外周に密着して複数個の断面弓形の板状永久磁石を配置し、前記複数個の永久磁石の外周を非磁性金属管で包囲固定してなる電動機の永久磁石回転子であって、前記中心に設けた貫通孔の近傍に永久磁石への圧迫を回避するために軸方向に貫通する逃げ孔を複数設け、前記複数の逃げ孔は周方向位置が前記永久磁石のそれぞれ隣り合う端部の中間部近傍と重なるように配置されてなるもので、この構成によれば、永久磁石回転子にクランク軸を圧入または焼嵌め固定する際、積層鉄板鉄心の中心に設けたクランク軸挿入用貫通孔の変形を積層鉄板鉄心内部で回避し、積層鉄板鉄心外周に設置した永久磁石の割れを防止でき、また、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、外周に配置された複数個の弓形の永久磁石が積層鉄板鉄心の変形により非磁性金属管に当たり割れることを防止でき、さらに、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、外周に配置された複数個の弓形の永久磁石の円周方向から見た両端部が積層鉄板鉄心の変形により押されて、円周方向から見た永久磁石の中心付近で非磁性金属管に当たり割れることを確実に防止でき、挿入性、信頼性に優れる永久磁石回転子が得られる。
【0035】
請求項2記載の発明の電動機の永久磁石回転子は、積層鉄板鉄心の中心に貫通孔を設け、この貫通孔にクランク軸を圧入または焼嵌め固定してなり、前記積層鉄板鉄心の内部に複数個の断面弓形の板状永久磁石を内側に凸になるように埋設配置してなる電動機の永久磁石回転子であって、前記中心に設けた貫通孔の近傍に永久磁石への圧迫を回避するために軸方向に貫通する逃げ孔を複数設け、前記複数の逃げ孔は周方向位置が前記永久磁石のそれぞれの周方向中心位置近傍と重なるように配置されてなるもので、この構成によれば、永久磁石回転子にクランク軸を圧入または焼嵌め固定する際、積層鉄板鉄心の中心に設けたクランク軸挿入用貫通孔の変形を積層鉄板鉄心内部で回避し、積層鉄板鉄心の内部に設置した永久磁石の割れを防止でき、また、積層鉄板鉄心内に効率的に逃げ部を配置でき、また永久磁石全体に対して割れを防止でき、さらに、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、積層鉄板鉄心内部に配置された複数個の弓形の永久磁石の円周方向から見た中心付近が積層鉄板鉄心の変形により押されて、円周方向から見た永久磁石の中心付近が積層鉄板鉄心内部で割れることを確実に防止でき、挿入性、信頼性に優れる永久磁石回転子が得られる。
【0036】
請求項3記載の発明の密閉型圧縮機は、請求項1記載の永久磁石回転子を有するもので、この構成によれば、永久磁石回転子にクランク軸を圧入または焼嵌め固定する際、積層鉄板鉄心の中心に設けたクランク軸挿入用貫通孔の変形を積層鉄板鉄心内部で回避し、積層鉄板鉄心外周に設置した永久磁石の割れを防止でき、また、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、外周に配置された複数個の弓形の永久磁石が積層鉄板鉄心の変形により非磁性金属管に当たり割れることを防止でき、さらに、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、外周に配置された複数個の弓形の永久磁石の円周方向から見た両端部が積層鉄板鉄心の変形により押されて、円周方向から見た永久磁石の中心付近で非磁性金属管に当たり割れることを確実に防止でき、挿入性、信頼性に優れる永久磁石回転子を備え、生産性に優れた密閉型圧縮機が得られる。
【0037】
請求項4記載の発明の密閉型圧縮機は、請求項3記載の密閉型圧縮機において、複数の逃げ孔を冷媒ガス経路の一部としたもので、この構成によれば、密閉型圧縮機における電動機の固定子外周に、吸入口から吐出口に連通する冷媒通路である貫通溝を設ける必要が無く、固定子を円周方向のハウジング(胴シェル)に密着して確実に固定できるため、低騒音、低振動な密閉型圧縮機を得ることができる。
【0038】
請求項5記載の発明の密閉型圧縮機は、請求項2記載の永久磁石回転子を有するもので、この構成によれば、永久磁石回転子にクランク軸を圧入または焼嵌め固定する際、積層鉄板鉄心の中心に設けたクランク軸挿入用貫通孔の変形を積層鉄板鉄心内部で回避し、積層鉄板鉄心の内部に設置した永久磁石の割れを防止でき、また、積層鉄板鉄心内に効率的に逃げ部を配置でき、また永久磁石全体に対して割れを防止でき、さらに、クランク軸の圧入または焼嵌め固定時に、積層鉄板鉄心内部に配置された複数個の弓形の永久磁石の円周方向から見た中心付近が積層鉄板鉄心の変形により押されて、円周方向から見た永久磁石の中心付近が積層鉄板鉄心内部で割れることを確実に防止でき、挿入性、信頼性に優れる永久磁石回転子を備え、生産性に優れた密閉型圧縮機が得られる。
【0039】
請求項6記載の発明の密閉型圧縮機は、請求項5記載の密閉型圧縮機において複数の逃げ孔を冷媒ガス経路の一部としたものであり、この構成によれば、密閉型圧縮機における電動機の固定子外周に、吸入口から吐出口に連通する冷媒通路である貫通溝を設ける必要が無く、固定子を円周方向のハウジング(胴シェル)に密着して確実に固定できるため、低騒音、低振動な密閉型圧縮機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に記載の永久磁石回転子の横断面図
【図2】 図1のX−X断面図
【図3】 比較例1による積層鉄板鉄心の変形に伴う永久磁石の割れ状態を示す横断面図
【図4】 本発明の実施例1に記載の永久磁石回転子の拡大横断面図
【図5】 本発明の実施例2に記載の永久磁石回転子の横断面図
【図6】 図5のY−Y断面図
【図7】 比較例2による積層鉄板鉄心の変形に伴う永久磁石の割れ状態を示す横断面図
【図8】 本発明の実施例2に記載の永久磁石回転子の拡大横断面図
【図9】 本発明の実施例3に記載の永久磁石回転子の拡大横断面図
【図10】 図9のZ−Z断面図
【図11】 本発明の実施例3に記載の永久磁石回転子を用いた密閉型圧縮機の断面図
【図12】 従来の密閉型圧縮機の断面図
【符号の説明】
1 ハウジング
2 吸入口
6 固定子
8 吐出口
9 積層鉄板鉄心
12 クランク軸
15 貫通孔
16 永久磁石
17 非磁性金属管
18 プレート
18a,18b 孔部
19 かしめピン
20 逃げ孔
Claims (6)
- 積層鉄板鉄心の中心に貫通孔を設け、この貫通孔にクランク軸を圧入または焼嵌め固定してなり、前記積層鉄板鉄心の外周に密着して複数個の断面弓形の板状永久磁石を配置し、前記複数個の永久磁石の外周を非磁性金属管で包囲固定してなる電動機の永久磁石回転子であって、前記中心に設けた貫通孔の近傍に永久磁石への圧迫を回避するために軸方向に貫通する逃げ孔を複数設け、前記複数の逃げ孔は周方向位置が前記永久磁石のそれぞれ隣り合う端部の中間部近傍と重なるように配置されてなることを特徴とする電動機の永久磁石回転子。
- 積層鉄板鉄心の中心に貫通孔を設け、この貫通孔にクランク軸を圧入または焼嵌め固定してなり、前記積層鉄板鉄心の内部に複数個の断面弓形の板状永久磁石を内側に凸になるように埋設配置してなる電動機の永久磁石回転子であって、前記中心に設けた貫通孔の近傍に永久磁石への圧迫を回避するために軸方向に貫通する逃げ孔を複数設け、前記複数の逃げ孔は周方向位置が前記永久磁石のそれぞれの周方向中心位置近傍と重なるように配置されてなることを特徴とする電動機の永久磁石回転子。
- 請求項1記載の永久磁石回転子を有する密閉型圧縮機。
- 複数の逃げ孔を冷媒ガス経路の一部とした請求項3記載の密閉型圧縮機。
- 請求項2記載の永久磁石回転子を有する密閉型圧縮機。
- 複数の逃げ孔を冷媒ガス経路の一部とした請求項5記載の密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36855399A JP3654806B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 電動機の永久磁石回転子およびこれを用いた密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36855399A JP3654806B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 電動機の永久磁石回転子およびこれを用いた密閉型圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001186701A JP2001186701A (ja) | 2001-07-06 |
JP3654806B2 true JP3654806B2 (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=18492127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36855399A Expired - Lifetime JP3654806B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 電動機の永久磁石回転子およびこれを用いた密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3654806B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020095374A1 (ja) | 2018-11-07 | 2020-05-14 | 三菱電機株式会社 | 回転子、電動機、圧縮機、空気調和装置および回転子の製造方法 |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10135019A1 (de) * | 2001-07-18 | 2003-01-30 | Bosch Gmbh Robert | Permanentmagnetisch erregter Elektromotor |
US7128540B2 (en) * | 2001-09-27 | 2006-10-31 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Refrigeration system having a rotary compressor |
JP2006166543A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電動機 |
JP4815204B2 (ja) * | 2005-12-01 | 2011-11-16 | アイチエレック株式会社 | 永久磁石回転機及び圧縮機 |
JP4823787B2 (ja) * | 2006-07-11 | 2011-11-24 | 三菱電機株式会社 | 回転子及び密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置 |
JP5025258B2 (ja) * | 2006-12-27 | 2012-09-12 | 本田技研工業株式会社 | 回転電機のロータ |
JP2008206358A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Daikin Ind Ltd | モータおよび圧縮機 |
JP5634383B2 (ja) * | 2011-11-18 | 2014-12-03 | 三菱電機株式会社 | 回転電機用ロータおよび電動パワーステアリング用モータ |
US10164489B2 (en) | 2012-06-12 | 2018-12-25 | Daikin Industries, Ltd. | Rotary electric machine including a cylindrical member to provide improved attachment between a rotor core and a drive shaft with a tapered surface fitted to the cylindrical member |
US9899897B2 (en) | 2012-12-21 | 2018-02-20 | Mitsubishi Electric Corporation | Permanent magnet buried type electric motor and compressor |
GB201313993D0 (en) * | 2013-08-05 | 2013-09-18 | Nidec Sr Drives Ltd | A rotor for an electrical machine |
JP6189699B2 (ja) * | 2013-10-03 | 2017-08-30 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 回転子鉄心、回転子、および、回転電機 |
CN204349625U (zh) * | 2015-02-06 | 2015-05-20 | 佛山市启正电气有限公司 | 一种高强度贴合的电机转子 |
JP6794748B2 (ja) * | 2016-09-30 | 2020-12-02 | ダイキン工業株式会社 | ロータおよび回転電気機械 |
JP6689449B2 (ja) | 2017-03-27 | 2020-04-28 | 三菱電機株式会社 | 回転子、電動機、圧縮機、送風機、および空気調和装置 |
TWI686036B (zh) * | 2018-09-26 | 2020-02-21 | 財團法人工業技術研究院 | 永磁馬達 |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP36855399A patent/JP3654806B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020095374A1 (ja) | 2018-11-07 | 2020-05-14 | 三菱電機株式会社 | 回転子、電動機、圧縮機、空気調和装置および回転子の製造方法 |
US11837920B2 (en) | 2018-11-07 | 2023-12-05 | Mitsubishi Electric Corporation | Rotor, motor, compressor, air conditioner, and manufacturing method of rotor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001186701A (ja) | 2001-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3654806B2 (ja) | 電動機の永久磁石回転子およびこれを用いた密閉型圧縮機 | |
US5873710A (en) | Motor spacer for hermetic motor-compressor | |
EP2050960B1 (en) | Hermetic compressor | |
JP5303833B2 (ja) | モータ用ロータ、モータおよび圧縮機 | |
KR100581310B1 (ko) | 다기통 회전 압축기 | |
KR102287164B1 (ko) | 전동기 및 이를 구비한 압축기 | |
JP2005184874A (ja) | 電動圧縮機 | |
EP3163083B1 (en) | Electric compressor | |
EP0270741B1 (en) | Compressor with improved exposed outboard thrust plate and method of assembly | |
CN212717165U (zh) | 压缩机 | |
KR100540096B1 (ko) | 전동 압축기 | |
JP4045125B2 (ja) | 電動圧縮機 | |
KR102097499B1 (ko) | 스크롤형 압축기 | |
JPH09215236A (ja) | ブラシレスdcモータ | |
JP6151324B2 (ja) | 密閉型電動圧縮機 | |
WO2020166430A1 (ja) | 圧縮機 | |
JP3757525B2 (ja) | 密閉型圧縮機 | |
JP2000287424A (ja) | ロータリ圧縮機の回転子及びこの回転子の製造方法 | |
JP2671875B2 (ja) | 電動圧縮機 | |
JP3517069B2 (ja) | ロータリ圧縮機 | |
KR101214484B1 (ko) | 압축기의 회전축 지지장치 | |
WO2024185234A1 (ja) | 両回転式スクロール型圧縮機 | |
CN118696172A (zh) | 双旋转式涡旋型压缩机 | |
JP2003042067A (ja) | 密閉型圧縮機 | |
WO2024142500A1 (ja) | 両回転式スクロール型圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041019 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050301 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 3654806 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080311 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |