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JP3654035B2 - 電源装置 - Google Patents

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JP3654035B2
JP3654035B2 JP06919599A JP6919599A JP3654035B2 JP 3654035 B2 JP3654035 B2 JP 3654035B2 JP 06919599 A JP06919599 A JP 06919599A JP 6919599 A JP6919599 A JP 6919599A JP 3654035 B2 JP3654035 B2 JP 3654035B2
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寛明 万波
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源装置に関するものであり、更にくわしくは入力力率が高く、入力電流波形歪改善機能を有する電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の電源装置としては、図14に示す回路構成の電源装置がある(特開平9−121550号参照)。
【0003】
この従来例(以下第1の従来例と言う)は、スイッチング素子Q1,Q2とが交互にオンオフを繰り返すことにより負荷である放電灯La1を高周波点灯させるハーフブリッジ型のインバータ回路INVを備えたものであり、交流電源EにコンデンサC21、チョークL21,L22からなるフィルター回路Fを介してダイオードブリッジからなる整流器DBを接続し、この整流器DBの直流出力端にインバータ回路INVを接続している。インバータ回路INVは整流器DBの対の直流出力端間にコンデンサC1を接続するとともに、FETからなるスイッチング素子Q1,Q2の直列回路を、ダイオードD1と、ダイオードD2及びコンデンサC2からなる並列回路(入力力率改善回路)との直列回路を介して接続し、ダイオードD1とダイオードD2との接続点とスイッチング素子Q1,Q2の接続点との間に共振用チョークL1と蛍光灯のような予熱型放電灯La1及び共振用コンデンサC21の並列回路とからなる共振回路を直流阻止用のコンデンサC4を介して接続して構成される。
【0004】
スイッチング素子Q1には、降圧チョッパを構成する補助電源回路POWの降圧チョッパ用チョークL2、平滑コンデンサC3の直列回路をダイオードD3を介して並列接続してある。またスイッチング素子Q2には、ダイオードD3を介してダイオードD4を逆並列接続してあり、このダイオードD4が平滑コンデンサC3の放電用ダイオードを構成する。そして降圧チョッパ用チョークL2、コンデンサC3、ダイオードD4の直列回路には小容量のコンデンサC5を並列接続してある。
【0005】
この回路ではスイッチング素子Q1が制御回路1から出力される駆動信号out1によりオン駆動されると、コンデンサC5の放電電流がコンデンサC5→スイッチング素子Q1→共振用チョークL1→放電灯La1及び共振用コンデンサC21の並列回路→コンデンサC4→コンデンサC2→コンデンサC5の経路で流れ、コンデンサC2を充電する。
【0006】
このコンデンサC2の両端電圧と、コンデンサC5の両端電圧Vc5と整流器DBの出力電圧VBとの差とが略等しくなると、続いて入力電流I1が交流電源E→フィルタ回路F→整流器DB→スイッチング素子Q1→共振用チョークL1→放電灯La1及びコンデンサ21の並列回路→コンデンサC4→ダイオードD1→整流器DB→フィルター回路F→交流電源Eの経路で流れる。
【0007】
そしてスイッチング素子Q2が制御回路1から出力される駆動信号out2によりオン駆動されると、交流電源EからコンデンサC5への充電電流が、交流電源E→フィルタ回路F→整流器DB→コンデンサC5→スイッチング素子Q2の寄生ダイオード→共振用チョークL1→放電灯La1及び共振用コンデンサC21の並列回路→コンデンサC4→ダイオードD1→整流器DB→フィルター回路F→交流電源Eの経路で流れる。
【0008】
やがて共振電流が反転すると、共振用チョークL1→スイッチング素子Q2→コンデンサC2→コンデンサC4→放電灯La1及び共振用コンデンサC21の並列回路→共振用チョークL1の経路で電流が流れ、この時コンデンサC2の電荷を放出する。
【0009】
続いて、スイッチング素子Q1がオン駆動されると、回線電流が共振用チョークL1→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→コンデンサC5→ダイオードD2→コンデンサC4→放電灯La1及び共振用コンデンサC21の並列回路→共振用チョークL1の経路で流れ、やがて共振電流が反転して、上述のようにコンデンサC5の放電電流がコンデンサC5→スイッチング素子Q1→共振用チョークL1→放電灯La1及び共振用コンデンサC21の並列回路→コンデンサC4→コンデンサC2→コンデンサC5の経路で電流が流れる。
【0010】
このような動作を繰り返すことにより、放電灯La1に高周波の電力を供給して安定点灯させるのである。
【0011】
ここで平滑コンデンサC3の両端電圧Vc3がコンデンサC5の両端電圧Vc5より低いとき、つまり交流電源E電圧のピーク付近において、スイッチング素子Q2がオンの時にコンデンサC5→降圧チョッパ用チョークL2→平滑コンデンサC3→ダイオードD3→スイッチング素子Q2→コンデンサC5の経路によりコンデンサC5から放電電流が流れ、この時のコンデンサC5の放電電流によりスイッチング素子Q2を介して平滑コンデンサC3が充電される。続いてスイッチング素子Q1がオン駆動されると、回生電流が降圧チョッパ用チョークL2→平滑コンデンサC3→ダイオードD3→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→降圧チョッパ用チョークL2の経路で流れる。
【0012】
また平滑コンデンサC3の両端電圧Vc3がコンデンサC5の両端電圧Vc5よりも高いとき、つまり交流電源E電圧のゼロクロス付近において、平滑コンデンサC3→降圧チョッパ用チョークL2→コンデンサC5→ダイオードD4→平滑コンデンサC3の経路で平滑コンデンサC3が放電する。従って平滑コンデンサC3の電荷は一度コンデンサC5に蓄えられ、コンデンサC5から負荷回路へ供給されることになる。
【0013】
ところで、図14の従来例では、軽負荷時にスイッチング素子Q1よりもスイッチング素子Q2のオン時間が長くなるようなアンバランス制御と、交流電源Eの電圧と追従した谷埋め電圧(脈流波形の山部間の電圧)を検出して交流電源E電圧の山部と谷部でスイッチング素子Q1,Q2の動作周波数が山部のほうが高くなるような周波数変調制御とを組合わせることにより、放電灯La1への予熱電流を確保し、平滑コンデンサC3の両端電圧Vc3の昇圧を抑制するようになっている。
【0014】
しかし検出回路を設け周波数変調制御を行っているため制御回路1の構成が複雑で高価になるという問題があった。
【0015】
また、周波数変調なしで予熱時にスイッチング素子Q1よりもスイッチング素子Q2のオン時間が長くなるようなアンバランス制御した場合、放電灯La1の両端電圧(出力電圧)の波形は図2(g)に示すように交流電源Eの電圧のゼロクロス付近でピークをもつ波形となり、そのため低周波リップルが大きく実効値電圧に対してピーク値電圧が高くなるため、予熱電流を確保した場合に放電灯La1が点灯してしまう場合がある。すなわちコールドスタートによりフィラメントの断線、黒化しやすくなることから、ランプ寿命が短くなるという問題もあった。
【0016】
別の従来例(以下第2の従来例と言う)として、図15に示す回路構成の装置がある(特開平9−298096号参照)。
【0017】
この第2の従来例は、図示するように交流電源Eをフィルター回路Fを介して整流器DBに接続し、整流器DBの対の直流出力端間にはコンデンサC2とダイオードD4の並列回路を介してインバータ回路INVのスイッチング素子Q1,Q2の直列回路を接続し、スイッチング素子Q1とQ2の接続点と整流器DBとダイオードD2の接続点との間に放電灯La1及び共振用コンデンサC21の並列回路と共振用チョークL1との直列回路を直流阻止用コンデンサC4を介して接続してある。そしてスイッチング素子Q1,Q2の直列回路に平滑コンデンサC3を並列接続してある。
【0018】
この従来例回路の動作について簡単に説明する。まず脈流電圧がゼロ近傍、つまり谷部に於ける動作を説明する。インバータ回路INVのスイッチング素子Q2がオンの時、平滑コンデンサC3を電源として、共振電流が平滑コンデンサC3→コンデンサC2→放電灯La及び共振用コンデンサC21の並列回路→共振用チョークL1→コンデンサC4→スイッチング素子Q2→平滑コンデンサC3の経路で流れ、コンデンサC2が充電されると共に、共振用チョークL1にエネルギーが蓄積される。コンデンサC2の充電電圧Vc2が平滑コンデンサC3の両端電圧Vc3と略等しくなると、コンデンサC2に流れていた共振電流は停止し、整流器DBから電流が流れ込みインバータ回路INVはインバータ動作を継続しようとする。スイッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q1がオンした瞬間は共振用チョークL1に蓄積されたエネルギーによる回生電流がスイッチング素子Q1の寄生ダイオードを介して流れる。この時流れる電流が整流器DBからの平滑コンデンサC3への充電電流となって平滑コンデンサC3を充電する。やがてインタクタL1に蓄境されたエネルギーがなくなると、共振動作が反転して、コンデンサC4を電荷とするインバータ動作により、コンデンサC4→共振用チョークL1→放電灯La1及び共振用コンデンサC21の並列回路→コンデンサC2→スイッチング素子Q1→コンデンサC4の経路で共振電流が流れ、コンデンサC2に充電されていた電荷を放電する。そしてその電荷がなくなると共振電流はダイオードD2を介して流れるようになる。
【0019】
以上は谷部での説明であるが、ゼロ近傍でなくとも、平滑コンデンサC3の両端電圧Vc3が入力電圧とコンデンサC2の電圧Vc2と略等しくなると、上述の様に平滑コンデンサC3を電源として動作するインバータ動作はなくなるが、整流器DBから電流が流れ込みインバータ動作を継続しようとする。この様にしてインバータ回路INVは共振動作を繰り返し、またコンデンサC2は充放電を繰り返す。入力電流が流れこむ期間は、スイッチング素子Q2がオンして平滑コンデンサC3がVc2+入力電圧に充電された後、整流器DBから電流が流れ込む期間である。尚制御回路1はスイッチ素子Q1,Q2のスイッチングを制御する。
【0020】
ところでこの第2の従来例では予熱時に所定の予熱電流を流し、このとき放電灯Laが点灯しないように第1の振動系(共振用コンデンサC21,共振用チョークL1)及び第2の振動系(共振用コンデンサC21、共振用チョークL1、コンデンサC2)から放電灯La1に供給される出力の差を減少させる(図2(g)に示す)ことによりコールドスタートを防ぎ、始動時は所定の始動電圧が印加できるように第1及び第2の振動系から放電灯La1に供給される出力の差を増大させる(図2(h)に示す)ことにより始動を容易にさせるというものである。
【0021】
この第2の従来例の制御回路1は第1の従来例と同様に周波数制御、デュティ制御、及び検出回路を用いた周波数変調制御、デュティ変調制御などにより第1、第2の振動系による出力の差を調節している。言い換えれば出力電圧の低周波リップルを任意に調節しているものと思われる。
【0022】
さて上述した第1の従来例と、第2の従来例の回路の主な違いは、第1の従来例が降圧チョッパからなる補助電源回路POWにより平滑電圧が谷埋め電圧であるのに対し、第2の従来例は完全平滑であるところが大きく異なる点である。入力力率改善動作を比較すると、第1の従来例は降圧チョッパ動作と入力力率改善回路の動作との組合せにより入力力率改善のための入力電流を取り込んでいるのに対し、第2の従来例は入力力率改善回路の動作のみにより入力電流を取り込んでいる。従って第2の従来例は第1の従来例に比べ、入力力率改善回路の動作により取り込まれる入力電流が大きいことがわかる。また、入力力率改善回路の動作により力率改善のために取り込まれる入力電流の大きさは、インバータ動作による共振電流の一部として入力電流が流れることから共振電流の大きさに比例していることが知られており、第2の従来例は第1の従来例に比べ入力歪改善するためには共振電流を大きく流す必要がある。よって、第2の従来例はスイッチング損失の増加、回路素子の温度上昇などの問題があった。このため、第1の従来例のように、インバータ回路INVの高周波出力の一部を帰還し整流器DBに交流電源Eの略全域に亘って高周波的に電流を流し入力歪を改善する、いわゆるチャージポンプ方式と呼ばれる入力歪改善回路と降圧チョッパとを複合させた放電灯点灯装置(電源装置)がいくつか提案されている。
【0023】
次に、第1の従来例と、第2の従来例について出力電圧波形を比較する。例えば、負荷としてFHF32W蛍光灯を2灯直列点灯させたとき、周波数変調制御、及びデューティー制御(変調も含む)を行わない場合、定格点灯時における第1の従来例の平滑電圧波形は図2(c)に示すように部分平滑的な谷埋め電圧波形となり、出力電圧波形は図2(g)に示すように電源電圧のピーク付近及びゼロクロス付近で各々ピークをもつ波形となる。一方、第2の従来例の平滑電圧波形は図2(d)に示すように完全平滑波形となり、出力電圧波形は図2(h)に示すように交流電源のゼロクロス付近でピークをもつ波形となる。
【0024】
即ち、第1の従来例と、第2の従来例とで、回路構成の違い、つまり平滑電圧の違いにより出力される電圧波形の包絡波形が異なっていることがわかる。LC共振系の設計の仕方によっても包絡波形に違いが生じるが、入力歪の改善と定格出力の確保の両方を満足するためのLC共振系の設計ポイントは自ずと決まってくるため、包絡波形に違いが生じるのは平滑電圧の違いによるところが大きいと言える。つまり、図2(c)に示すように平滑電圧波形が谷埋め波形の方が出力電圧の低周波リップルが小さく、図2(d)に示すように平滑電圧波形が完全平滑波形の方が出力電圧の低周波リップルが大きい。
【0025】
実際は、ランプ電流のクレストファクタの改善、あるいは出力電圧波形の低周波リップルを任意に調節するために、検出回路を用い、周波数変調、あるいはデュティ変調、または両者の組合せを用いている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
さて上述した第1の従来例は、コールドスタートによりフィラメントの断線、黒化しやすくなることから、ランプ寿命が短くなるという問題があった。
【0027】
また第2の従来例は、制御回路1の構成が複雑で高価になるという問題があった。
【0028】
本発明は上述の問題点に鑑みて為されたものであり、請求項1の発明の目的とするところは、複雑で高価な制御手段を用いることなく比較的簡単な制御手段により軽負荷時の出力電圧の低周波リップルを押させることができる電源装置を提供することにある。
【0029】
請求項2乃至11の発明の目的とするところは前記目的に加え、負荷である予熱型の放電灯の予熱時のコールドスタートを防止し、始動性を向上させることが可能な電源装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明では、交流電源電圧を整流する整流器と、前記整流器の出力電圧をスイッチング素子のスイッチング動作により充電し平滑する平滑コンデンサを備えた部分平滑回路と、前記整流器あるいは前記平滑コンデンサからの出力電圧を前記スイッチング素子のスイッチング動作により高周波に変換して負荷に電力を供給するインバータ回路と、前記整流器の直流出力端にインピーダンス素子を介して前記インバータ回路の高周波出力の一部を帰還し前記整流器に前記交流電源の略全域に亘って高周波的に電流を流す入力力率改善回路と、を備えた電源装置において、前記負荷が軽負荷時に前記平滑コンデンサを充電するループ内のスイッチング素子のオンデュティを定格負荷時よりも小さくなるよう動作させる制御手段を具備して成ることを特徴とする。
【0031】
請求項2の発明では、交流電源電圧を整流する整流器と、前記整流器の出力電圧をスイッチング素子のスイッチング動作により充電し平滑する平滑コンデンサを備えた部分平滑回路と、前記整流器あるいは前記平滑コンデンサからの出力電圧を前記スイッチング素子のスイッチング動作により高周波に変換して負荷に電力を供給するインバータ回路と、前記整流器の直流出力端にインピーダンス素子を介して前記インバータ回路の高周波出力の一部を帰還し前記整流器に前記交流電源の略全域に亘って高周波的に電流を流す入力力率改善回路と、を備えた電源装置において、前記負荷が放電灯であり、予熱時は前記平滑コンデンサを充電するループ内のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さく、始動時は前記平滑コンデンサを充電するループ内のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも大きくなるよう動作させる制御手段を具備して成ることを特徴とする。
【0032】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、 前記入力力率改善回路を、前記整流器の直流出力端に接続される第1のダイオードと第1のコンデンサの並列回路から構成し、前記インバータ回路を、第1、第2のスイッチング素子の直列回路との直列回路と、前記整流器の出力側の一端と前記第1のダイオードとの接続点と前記第1、第2のスイッチング素子の中点との間に接続される直流阻止用コンデンサとリーケージトランスの1次巻線との直列回路と、前記リーケージトランスの2次巻線間に接続される放電灯と、前記放電灯の非電源側に接続される共振用コンデンサとで構成し、前記補助電源回路を、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される降圧チョッパ用チョークと平滑コンデンサと平滑コンデンサを放電する方向に接続される放電用ダイオードとの直列回路と、前記平滑コンデンサと放電用ダイオードの直列回路の中点と前記第1、第2のスイッチング素子の中点との間に前記平滑コンデンサを充電する方向に接続される充電用ダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される小容量のコンデンサとで構成したことを特徴とする。
【0033】
請求項4の発明では、請求項1又は2の発明において、 前記入力力率改善回路を、前記整流器の直流出力端に接続される第1のダイオードと第1のコンデンサの並列回路から構成し、前記インバータ回路を、第1、第2のスイッチング素子の直列回路との直列回路と、前記整流器の出力側の一端と前記第1のダイオードとの接続点と前記第1、第2のスイッチング素子の中点との間に、前記第1、第2のスイッチング素子の中点側にリーケージトランスの1次巻線がつながるように接続された直流阻止用コンデンサと前記リーケージトランスの1次巻線との直列回路と、前記リーケージトランスの2次巻線間に接続される放電灯と、前記放電灯の非電源側に接続される共振用コンデンサとで構成し、前記補助電源回路を、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される平滑コンデンサと平滑コンデンサを放電する方向に接続される放電用ダイオードとの直列回路と、前記平滑コンデンサと放電用ダイオードの直列回路の中点と前記直流阻止用コンデンサと前記リーケージトランスの1次巻線との中点との間に前記平滑コンデンサを充電する方向に接続される充電用ダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される小容量のコンデンサとで構成したことを特徴とする。
【0034】
請求項5の発明では、請求項3又は4の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、かつ前記平滑コンデンサを介して前記充電用ダイオードに電流が流れるように接続され、前記負荷が放電灯であり、前記制御手段において、予熱時は第2のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さく、始動時は第2のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも大きくなるよう動作することを特徴とする。
【0035】
請求項6の発明では、請求項3又は4の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の負極側に接続され、かつ前記充電用ダイオードを介して前記平滑コンデンサに電流が流れるように接続され、前記負荷が放電灯であり、前記制御手段において、予熱時は第1のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さく、始動時は第1のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも大きくなるよう動作することを特徴とする。
【0036】
請求項7の発明では、請求項1乃至6の何れかの発明において、前記制御手段が自励式であり、スイッチング素子のオンデュティを調節可能である第1の予熱始動回路を具備したことを特徴とする。
【0037】
請求項8の発明では、請求項7の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、かつ前記平滑コンデンサを介して前記充電用ダイオードに電流が流れるように接続され、前記第1の予熱始動回路が第2のスイッチング素子側に接続され、前記負荷が放電灯であり、軽負荷時に前記第2のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作させることを特徴とする。
【0038】
請求項9の発明では、請求項7の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の負極側に接続され、かつ前記充電用ダイオードを介して前記平滑コンデンサに電流が流れるように接続され、前記第1の予熱始動回路が第1のスイッチング素子側に接続され、前記負荷が放電灯であり、軽負荷時に前記第1のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作させることを特徴とする。
【0039】
請求項10の発明では、請求項7の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、かつ前記平滑コンデンサを介して前記充電用ダイオードに電流が流れるように接続され、前記第1の予熱始動回路が第1のスイッチング素子側に、第2の予熱始動回路が第2のスイッチング素子側に接続され、前記負荷が放電灯であり、予熱時に前記第2のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第2の予熱始動回路を動作し、始動時に前記第1のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作させることを特徴とする。
【0040】
請求項11の発明では、請求項7の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の負極側に接続され、かつ前記充電用ダイオードを介して前記平滑コンデンサに電流が流れるように接続され、前記第1の予熱始動回路が第1のスイッチング素子側に、第2の予熱始動回路が第2のスイッチング素子側に接続され、前記負荷が放電灯であり、予熱時に前記第1のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作し、始動時に前記第2のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第2の予熱始動回路を動作させることを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施形態により説明する。
【0042】
(実施形態1)
本実施形態の回路図を図1に、各部の動作時の波形図を図2に示す。基本回路構成は図14に示す第1の従来例とほぼ同じであるが、図示するようにダイオードD1とD2の接続点とスイッチング素子Q1とQ2との接続点との間にリーケージトランスT1の1次巻線と直流阻止用のコンデンサC4との直列回路を接続し、このリーケージトランスT1の2次巻線に蛍光灯からなる放電灯La1を負荷として並列に接続し、放電灯La1の両側のフィラメントの非電源側端間に共振用のコンデンサC21を接続し、共振用コンデンサC21及び放電灯La1の並列回路とリーケージトランスT1のインダクタンス成分(従来例の共振用チョークL1に相当)とで共振回路を接続してある。
【0043】
尚その他の構成は図14の第1の従来例と同じであるので、同一の構成には同一番号、符号を付して詳細な回路動作説明は省略する。
【0044】
本実施形態と図14の第1の従来例との違いは軽負荷時に出力電圧の低周波リップルを調整するための制御回路1が異なっており、平滑コンデンサC3を充電するループ内にあるスイッチング素子Q2のオンデュティをスイッチング素子Q1のオンデュティよりも小さくなるようにアンバランス制御することを特徴とする。
【0045】
まず、定格点灯時には交流電源Eの電圧のピーク付近では補助電源回路POWの平滑コンデンサC3,降圧チョッパ用チョークL2,ダイオードD3,D4,スイッチング素子Q1,Q2からなる降圧チョッパ動作が支配的であり、ゼロクロス付近ではコンデンサC2、ダイオードD2からなる入力力率改善回路(入力歪改善回路)による動作が支配的となる。
【0046】
よって、小容量のコンデンサC5の両端電圧Vc5は、図2(c)のように交流電源E電圧のピーク付近では整流器DBの出力電圧に比例した波形となり、ゼロクロス付近では平滑コンデンサC3の両端電圧による谷埋め電圧波形となる。
【0047】
ところが、予熱、始動時のような軽負荷時には、共振用コンデンサC21を介して予熱電流を流すコンデンサ予熱の構成となっているため、定格点灯時に比べ共振電流が増大し、入力電流も多く流れ、そのため平滑コンデンサC3,コンデンサC5への充電電流は増加する。一方負荷での消費電力は小さいため、平滑コンデンサC3の両端電圧Vc3、コンデンサC5の電圧Vc5は定格点灯時に比べ、共に昇圧することになる。このため軽負荷時の回路動作は定格点灯時と異なり、入力力率改善回路は交流電源Eの略全周期において動作する。以下、簡単に動作説明する。
【0048】
まずスイッチング素子Q1がオン時には、コンデンサC5の放電電流はコンデンサC5→スイッチング素子Q1→リーケージトランスT1→コンデンサC4→コンデンサC2→コンデンサC5のループ(A)で流れ、このときコンデンサC2を充電する。
【0049】
コンデンサC2の両端電圧が、コンデンサC5の電圧Vc5と整流器DBの出力電圧VDBの差電圧と略等し<なると、続いて入力電流が交流電源E→フイルタ回路F→整流器DB→スイッチング素子Q1→リーケージトランスT1→直流阻止用コンデンサC4→ダイオードD1→整流器DB→フィルター回路F→交流電源Eのループ(B)で流れる。
【0050】
スイッチング素子Q2がオンすると、交流電源EからコンデンサC5への充電電流が交流電源E→フィルター回路F→整流器DB→コンデンサC5→スイッチング素子Q2の寄生ダイオード→リーケージトランスT1→コンデンサC4→D1→フィルター回路F→交流電源Eのループ(C)で流れる。
【0051】
やがて共振電流が反転しリーケージトランスT1→スイッチング素子Q2→コンデンサC2→コンデンサC4→リーケージトランスT1のループ(D)で流れ、このときコンデンサC2は電荷を放出する。
【0052】
続いてスイッチング素子Q1がオンすると、回生電流がリーケージトランスT1→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→コンデンサC5→ダイオードD2→コンデンサC4→リーケージトランスT1のループ(E)で流れ、やがて共振電流は反転してループ(A)で流れ、以上の動作を繰り返す。
【0053】
ところで平滑コンデンサC3の充電は、コンデンサC3の両端電圧Vc3<コンデンサC5の両端電圧Vc5のとき、つまり交流電源Eの電圧のピーク付近においてスイッチング素子Q2のオン時に、コンデンサC5→降圧チョッパ用チョークL2→平滑コンデンサC3→ダイオードD3→スイッチング素子Q2→コンデンサC5のループ(F)で流れ、このときコンデンサC5の放電によりスイッチング素子Q2を介して平滑コンデンサC3が充電される。続いてスイッチング素子Q1がオンすると、回生電流が降圧チョッパ用チョークL2→平滑コンデンサC3→ダイオードD3→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→降圧チョッパ用チョークL2のループ(G)で流れる。
【0054】
またコンデンサC3の両端電圧Vc3>コンデンサC5の両端電圧Vc5のとき、つまり交流電源Eのゼロクロス付近において平滑コンデンサC3→降圧チョッパ用チョークL2→コンデンサC5→ダイオードD4→平滑コンデンサC3のループ(H)で平滑コンデンサC3は放電する。よって平滑コンデンサC3の電荷は一度コンデンサC5に蓄えられ、コンデンサC5から負荷へ供給される(ループA)ことになる。
【0055】
以上の動作からループ(F)においてコンデンサC5の放電によりスイッチング素子Q2を介して平滑コンデンサC3が充電されるため、スイッチング素子Q2のオンデュティをスイッチング素子Q1よりも大きくすると、図2(f)の様に電圧Vc3の昇圧は大きく、電圧Vc5の昇圧は小さくなるためVc5とVc3の差は小さくなる。また、スイッチング素子Q2のオンデュティをスイッチング素子Q1よりも小さくすると図2(e)の様に電圧Vc3の昇圧は小さく、電圧Vc5の昇圧は大きくなるため電圧Vc5と電圧Vc3の差は大きくなる。また、交流電源Eの電圧のピーク付近においては共振用チョークL1,共振用コンデンサC21による共振系が支配的であり、交流電源Eのゼロクロス付近においては共振用チョークL1,共振用コンデンサC21に入力力率改善回路のコンデンサC2が加わった共振系が支配的である。よって、スイッチング素子Q2のオンデュティを制御することで、インバータ回路INVの電源となる直流出力電圧Vc5の出力リップルが変わり、放電灯La1の両端に現れる出力電圧Vla2の低周波リップルを変えることができる。
【0056】
ここでデュティ制御の動作について説明する。高周波の1周期をT1、スイッチング素子Q2のオン時間をTon2、スイッチング素子Q1のオン時間をTon1とすると、デュティが50%のときのオン時間はT1/2となる。スイッチング素子Q2のオンデュティを小さくした場合は図2(a)に示すようにTon2<T1/2,Ton1>T1/2となる。スイッチング素子Q2のオンデュティを大きくした場合は図2(b)に示すようにTon2>T1/2,Ton1<T1/2となる。
【0057】
次に軽負荷時の本実施形態と上述した第1の従来例との制御方法の違いについて比較する。
【0058】
第1の従来例はスイッチング素子スイッチング素子Q1よりもスイッチング素子スイッチング素子Q2のオン時間が長くなるようなアンバランス制御と、交流電源Eと追従した谷埋め電圧を検出して交流電源Eの山部と谷部でスイッチング素子Q1,スイッチング素子Q2の動作周波数が山部のほうが高くなるような周波数変調制御とを組合わせることにより、放電灯La1への予熱電流を確保し、平滑コンデンサC3の両端電圧V平滑コンデンサC3の昇圧を抑制させている。
【0059】
図1の回路において第1の従来例と同様に予熱時に平滑コンデンサC3を充電するループ内に配置されているスイッチング素子Q2のオンデュティをスイッチング素子Q1よりも大きくなるようにアンバランス制御した場合について説明する。
【0060】
インバータ回路INVの電源となるコンデンサC5の両端電圧Vc5の波形は図2(f)のように交流電源Eの電圧のピーク付近とゼロクロス付近の差が比較的小さい、完全平滑と同様な波形となっている。これにより出力電圧の波形は図2(h)のように交流電源Eのゼロクロス付近でピークをもつ波形となる。よって予熱時に先行予熱に十分な電流を確保した場合コールドスタートが起こりやすくなる。
【0061】
一方、予熱時に平滑コンデンサC3を充電するループ内に配置されているスイッチング素子Q2のオンデュティをスイッチング素子Q1よりも小さくなるようにアンバランス制御することにより、電圧Vc5の波形は図2(e)のように交流電源Eの電圧のピーク付近(Vc5に相当する)とゼロクロス付近(Vc3に相当する)の平滑電圧のピーク値の差が大きい谷埋め電圧波形となっており、出力電圧の波形は図2(g)のように交流電源Eのゼロクロス付近とピーク付近で各々ピークをもつ波形となるが、各々のピーク値はほぼ等しく比較的低周波リップルが小さいため、放電灯La1の始動には不十分なピーク電圧に抑制された電圧波形である。よって周波数変調制御を用いず、周波数制御、及びデュティ制御のみで、予熱時にコールドスタートの発生を抑制することができることになる。
【0062】
本実施形態と図15の第2の従来例との違いは、上述した第1の従来例と第2の従来例との違いと基本的に同じであるため省略する。
【0063】
予熱時の本実施形態と第2の従来例とは、共に出力電圧の低周波リップルを小さくする点は同じであるが、その制御方法の違いについて説明する。
【0064】
第2の従来例の回路において本実施形態と同じくスイッチング素子Q2のオンデュティをスイッチング素子Q1よりも小さくなるようにアンバランス制御をした場合、平滑電圧は図2(f)に示すような波形となり、これにより出力電圧波形は図2(h)のように交流電源E電圧のゼロクロス付近でピークをもつ波形となる。
【0065】
また、スイッチング素子Q2のオンデュティをスイッチング素子Q1よりも大きくなるようにアンバランス制御をした場合、平滑電圧は図2(f)に示すような波形となり、これにより出力電圧波形は図2(h)のように交流電源E電圧のゼロクロス付近でピークをもつ波形となる。
【0066】
よって、スイッチング素子Q2のオンデュティを大きくした場合と、小さくした場合を比べると、スイッチング素子Q2のオンデュティを大きくした方がコンデンサC3の両端電圧Vc3(図15の場合)の昇圧レベルは大きくなり、所定の先行予熱電流を得るにはスイッチング素子Q2のオンデュティを大きくしたほうが動作周波数が高くなるが、平滑電圧波形は両者とも同様な完全平滑的な波形となる。したがって、出力電圧の波形は図2(h)のような両者とも同様な交流電源Eの電圧のゼロクロス付近でピークをもつ波形となる。
【0067】
要するに、図15の回路においてデュティ制御を行っても出力電圧波形の低周波リップルはかわらない。これによって本実施形態の制御方法は降圧チョッパ方式を用いた回路特有の制御方法である。
【0068】
而して本実施形態によれば、軽負荷時に、出力電圧の低周波リップルを小さくできることから、負荷が放電灯である場合比較的簡単な制御により予熱時にコールドスタートの発生を抑制することができることになる。また始動時については例えばFCL30Wなど比較的始動電圧が低く容易に点灯し易い蛍光灯の場合、出力電圧の低周波リップルを小さくすることで予熱に用いる共振用コンデンサC21の耐圧を低くできるという効果もある。
【0069】
(実施形態2)
本実施形態に実施形態の回路を図3に示す。本実施形態の回路構成は図1に示す実施形態1と比べて、リーケージトランスT1、放電灯La1、共振用コンデンサC21、直流阻止用のコンデンサC4からなる負荷回路、ダイオードD2,コンデンサC2からなる入力力率改善回路等の接続箇所が異なるが、基本的な回路動作は略同じであるため同一の構成には同一符号を付して説明は省略する。
【0070】
図3に示す本実施形態の場合、実施形態1と同様に、予熱時に平滑コンデンサC3を充電するループ内に配置されているスイッチング素子Q2のオンデュティをスイッチング素子Q1よりも小さくなるように制御回路1でアンバランス制御することにより、平滑電圧Vc5の波形が図2(e)のようになり、出力電圧の波形の低周波リップルを小さくすることができる。
【0071】
始動時は、スイッチング素子Q2のオンデュティをスイッチング素子Q1よりも大きくなるようにアンバランス制御することにより、平滑電圧Vc5の波形が図2(f)のようになり、出力電圧の波形の低周波リップルを大きくすることができる。負荷回路及び入力力率改善回路の接続箇所は整流器DBの直流出力端の+極側でも、−極側でもほぼ同等である。
【0072】
よって、本実施形態の構成においても図1の実施形態1の構成の場合と同様の制御方法で同様な効果を得ることができる。
【0073】
尚図4に示すように、図1の回路の構成において、降圧チョッパ用チョークL2と平滑コンデンサC3の直列回路をスイッチング素子Q2にダイオードD3を介して接続し、ダイオードD4をダイオードD3を介してスイッチング素子Q3に逆並列接続しても良く、また図5に示すように、図3の回路の構成において、降圧チョッパ用チョークL2と平滑コンデンサC3の直列回路をスイッチング素子Q2にダイオードD3を介して接続し、ダイオードD4をダイオードD3を介してスイッチング素子Q1に逆並列接続しても良い。
【0074】
これらの図4、図5に示す回路構成においては、予熱時に平滑コンデンサC3を充電するループ内に配置されているスイッチング素子Q1のオンデュティをスイッチング素子Q2よりも小さくなるようにアンバランス制御することにより、平滑電圧VコンデンサC5の波形が図2(e)のようになり、出力電圧の波形の低周波リップルを小さくすることができる。始動時は、スイッチング素子Q1のオンデュティをスイッチング素子Q2よりも小さくなるようにアンバランス制御することにより、平滑電圧Vc5の波形が図2(f)のようになり、出力電圧の波形の低周波リップルを大きくすることができる。
【0075】
このように本実施形態によると、予熱時に、出力電圧の低周波リップルを小さくできることから、比較的簡単な制御回路1により予熱時にコールドスタートの発生を抑制することができることになり、出力電圧の波形の低周波リップルを大きくできることから、比較的簡単な制御により始動性を向上できるという効果を有する。
【0076】
(実施形態3)
本実施形態の回路図を図6に示す。本実施形態と図1の実施形態1の回路と異なる点は、降圧チョッパ用チョークと共振用チョークとをリーケージトランスT1のインダクタンス成分により兼用したことにより低コスト化を図っている点である。そして平滑コンデンサC3の充電は、平滑コンデンサC3→ダイオードD3→リーケージトランスT1→スイッチング素子Q2の経路で行われる。
【0077】
尚実施形態2の図3乃至図5の回路構成において、降圧チョッパ用チョークと共振用チョークとをリーケージトランスT1のインダクタンス成分により兼用しても勿論良い。図7乃至図9はそれらの回路を示す。
【0078】
図7の回路では図6の回路と同様に平滑コンデンサC3の充電は、平滑コンデンサC3→ダイオードD3→リーケージトランスT1→スイッチング素子Q2の経路で行われる。
【0079】
また図8,図9の回路では、平滑コンデンサC3の充電は、スイッチング素子Q1→リーケージトランスT1→ダイオードD3→平滑コンデンサC3の経路で行われる。
【0080】
而して本実施形態の図6乃至図9の何れの回路においても、その他の基本的な回路動作は、第1の従来例と同様であり、また予熱時、始動時の制御方法は実施形態1及び実施形態2と同様の制御を行うため同様の結果となる。図6乃至図9において、上述の実施形態の回路構成と同一の構成には同一の番号及び符号を付して説明は省略する。
【0081】
而して本実施形態によれば、実施形態1,実施形態2の作用効果を、降圧チョッパ用チョークと共振用チョークとを兼用したことにより低コスト化を図った回路構成においても得ることができる。
【0082】
(実施形態4)
本実施形態の回路図を図10に示す。本実施形態の回路構成は実施形態1の回路の制御回路1の代わりに自励式の回路を用いた点が大きく異なる。
【0083】
具体的には自励用の駆動回路2と、駆動回路2を起動するための起動回路3と、予熱始動時に放電灯La1に適切な予熱電流を流し且つ始動電圧を印加するための予熱始動回路4とを備えている。
【0084】
駆動回路2は、スイッチング素子Q1,Q2の接続点と、リーケージトランスT1の1次巻線との間に1次巻線を挿入し、スイッチング素子Q1,Q2の各ゲートとソース間にゲート抵抗R1,R2を夫々介して2次巻線を接続した駆動トランスT2と、各出力巻線とゲート抵抗R1,R2との直列回路に並列に違いに逆直列接続した対のツエナーダイオードZD1,ZD2及びZD3,ZD4とで構成される。
【0085】
また起動回路3は、コンデンサC5に並列に接続した抵抗R3,R4,R5,コンデンサC6の直列回路と、抵抗R5とコンデンサC6の接続点とスイッチング素子Q1,Q2の接続点との間に接続したダイオードD5と、抵抗R5とコンデンサC6の接続点とスイッチング素子Q2のゲートとの間に接続した2端子サイリスタの様なトリガ素子Q3とで構成される。
【0086】
予熱始動回路4は、スイッチング素子Q2のゲートとソース間に、抵抗Rs1と、逆方向のダイオードDs2,Ds3との直列回路を接続するとともに、ダイオードDs4とトランジスタからなるスイッチング素子Qs1との直列回路を接続し、ダイオードDs2にはダイオードDs1と、抵抗Rs2と、コンデンサCs1及び抵抗Rs3の並列回路との直列回路を並列接続し、ダイオードDs3にはコンデンサCs2を並列接続し、コンデンサCs2には抵抗Rs4を介してスイッチング素子Qs1のベース・エミッタ間を接続して構成される。
【0087】
尚予熱始動回路4はグランドラインを安定にさせるためスイッチング素子Q2側に接続されている。
【0088】
而して交流電源Eが投入されると、起動回路3では抵抗R3,R4、R5を介してコンデンサC6が充電され、その両端電圧が所定の電圧になるとトリガ素子Q3がブレークオーバーしてオンし、該トリガ素子Q3を介してコンデンサC6の充電電圧がインバータ回路INVのスイッチング素子Q2のゲートに起動信号として印加され、スイッチング素子Q2はオンする。このオンと同時にコンデンサC6はダイオードD5からスイッチング素子Q2を介して電荷を放出する。スイッチング素子Q2がオンすると駆動トランスT2の1次巻線に電流が流れ、続いてスイッチング素子Q2側の出力巻線とは逆極性に巻かれたスイッチング素子Q1側の出力巻線によりゲート電圧が発生してスイッチング素子Q1がオンする。以後スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とが高周波で交互オン、オフを繰り返しインバータ動作を行う。
【0089】
予熱時はスイッチング素子Q2のゲート・ソース間にゲート電圧が発生すると同時に、予熱始動回路4の抵抗Rs1→ダイオードDs1→抵抗Rs2→コンデンサCs1→コンデンサCs2の経路でコンデンサCs2が充電され、その電圧がスイッチング素子Qs1の閾値を越えると、スイッチング素子Qs1がオンして、スイッチング素子Q2のゲート信号を引き抜き、そのためスイッチング素子Q2はオフする。スイッチング素子Qs1がオンするとコンデンサCs2は、コンデンサCs2→ダイオードDs2→抵抗Rs1→ダイオードDs4→スイッチング素子Qs1→コンデンサCs2の経路で電荷を放出する。以上の動作によりスイッチング素子Q2のオンデュティが決定される。オンデュティは抵抗Rs1,Rs2,コンデンサCs2の時定数によって調整が可能である。このときコンデンサCs1は、電解コンデンサを用いてタイマーコンデンサとして働いており、インバータ回路INVのスイッチングに応じてコンデンサCs1は徐々に充電されるため、スイッチング素子Q2のオンデュティは最初はスイッチング素子Q1のオンデュティより小さいところから徐々に50%に近づいていく。一方、スイッチング素子Q1側は何も制御されることなく自励動作によりゲート信号が発生するため、スイッチング素子Q2のオンデュティが50%に近づいていくのに応じて動作周波数も低くなる方向に変化して、出力電圧は増加していき、放電灯La1は始動する。
【0090】
予熱始動回路4はデュティを50%より大きいところから50%に近づける制御ができないため、予熱、始動時に平滑コンデンサC3を充電するループ内に配置されているスイッチング素子のオンデュティを他方のスイッチング素子の音デュティよりも小さくなるようにアンバランス制御することにより、出力電圧の波形の低周波リップルを小さくするには図10のように予熱始動回路4の配置に合わせて平滑コンデンサC3を配置するとよい。また、図10の回路においてダイオードD1,D2、コンデンサC2、C4の一端を図3のように整流器DBの出力端子の正極側に接続した場合も同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0091】
而して予熱始動回路4を用いた自励制御による本実施形態の回路構成においても実施形態1と同様の効果が得られる。また、主回路が実施形態3に示した構成であっても同様の効果を有することは言うまでもない。
【0092】
(実施形態5)
本実施形態の回路図を図11に示す。
【0093】
本実施形態は、図5で示す回路の主回路と同じ主回路に実施形態4と同様に駆動回路2を付設するとともに、予熱始動回路4及び起動回路3を付設したもので、本実施形態の回路構成が実施形態4の回路構成と異なる点は予熱始動回路4がスイッチング素子Q1側に接続されているところである。
【0094】
つまり本実施形態の起動回路3は、抵抗R3、コンデンサC6、抵抗R4,R5の直列回路をコンデンサC5に並列接続するとともにダイオードD5を抵抗R3に並列接続し、抵抗R3とコンデンサC6の接続点とスイッチング素子Q1のゲートとの間にトリガ素子Q3を接続し、コンデンサC6と抵抗R4との接続点をスイッチング素子Q2のソースに接続して構成され、予熱始動回路42具体回路は実施形態4の予熱始動回路4と同じ構成であって、グランドラインをスイッチング素子Q1のソースに接続し、入力をスイッチング素子Q1のゲートに接続して構成される。
【0095】
本実施形態の起動回路3は、交流電源Eが投入され、コンデンサC6の両端電圧が所定の電圧に上昇すると、トリガ素子Q3がブレークオーバーして、インバータ回路INVのスイッチング素子Q1のゲート・ソース間にコンデンサC6の電圧を起動信号として印加し、スイッチング素子Q1をオンさせる。このオンによりコンデンサC6の電荷をダイオードD5とスイッチング素子Q1を介して放出させる。以後実施形態3と同様に駆動回路2の働きにより、スイッチング素子Q1,Q2が高周波で交互にオン、オフを繰り返す。
【0096】
一方スイッチング素子Q1のゲート・ソース間にゲート電圧が発生すると同時に、予熱始動回路4は実施形態3の予熱始動回路4と同様に動作するが、ゲート信号を引き抜く対象がスイッチング素子Q1で、このスイッチング素子Q1のオンデュティを決定し、インバータ回路INVのスイッチングに応じてコンデンサCs1は徐々に充電されるため、スイッチング素子Q1のオンデュティが最初はスイッチング素子Q1のオンデュティより小さいところから徐々に50%に近づいていく。この場合、予熱、始動時にスイッチング素子Q1のオンデュティが50%より小さいため、図11のように平滑コンデンサC3を配置することにより、予熱、始動時に平滑コンデンサC3を充電するループ内に配置されているスイッチング素子のオンデュティを他方のスイッチング素子よりも小さくなるようにアンバランス制御することで、出力電圧の低周波リップルを小さくすることができる。また、図11の回路においてD1,D2、コンデンサC2,C4の一端を図1のように整流器DBの直流出力端子の負極側に接続した場合も同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0097】
而して本実施形態によると、実施形態4と同様に、予熱始動回路4を用いた自励制御による回路構成においても実施形態1と同様の効果を得ることができる。また、主回路が実施形態3に示した構成であっても同様の効果を有することは言うまでもない。
【0098】
(実施形態6)
本実施形態の回路図を図12、図13に示す。本実施形態の回路構成が実施形態4,5の回路構成と異なる点は、スイッチング素子Q1,スイッチング素子Q2の夫々に予熱始動回路4a、4bを接続した点にある。
【0099】
図12の回路の場合、平滑コンデンサC3がスイッチング素子Q1側に接続されているので、予熱時はスイッチSW2をオンさせて予熱始動回路4bを動作させ、他方の予熱始動回路4aはスイッチSW1をオフにして切離しておく。始動時はスイッチSW1をオンして予熱始動回路1を動作させ、予熱始動回路2はスイッチSW2をオフにして切離す。
【0100】
この場合、予熱時は平滑コンデンサC3を充電するループ内に配置されているスイッチング素子Q2のオンデュティが50%より小さくなるようにアンバランス制御されることになり、出力電圧の波形の低周波リップルを小さくすることができる。始動時にはスイッチング素子Q1のオンデュティが50%より小さく、すなわちスイッチング素子Q2のオンデュティが50%より大きくなり、出力電圧の波形の低周波リップルを大きくすることができる。
【0101】
また図13のようにスイッチング素子Q1側に予熱始動回路4a,スイッチング素子Q2側に予熱始動回路4b,平滑コンデンサC3を配置した場合も、図12の回路の場合と同様に、予熱時はスイッチSW1をオンして予熱始動回路4aを動作させ、平滑コンデンサC3を充電するループ内に配置されているスイッチング素子Q1のオンデュティをスイッチング素子Q2よりも小さくなるようにアンバランス制御することにより、出力電圧の低周波リップルを小さくすることができ、始動時はスイッチSW2をオンして予熱始動回路4bを動作させ、スイッチング素子Q1のオンデュティをスイッチング素子Q2よりも大きくなるようにアンバランス制御することにより、出力電圧の低周波リップルを大きくすることができる。
【0102】
本実施形態によると、予熱始動回路を用いた自励制御による回路構成においても実施形態2と同様の効果を有する。また、主回路が実施形態3に示した構成であっても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0103】
【発明の効果】
請求項1の発明は、交流電源電圧を整流する整流器と、前記整流器の出力電圧をスイッチング素子のスイッチング動作により充電し平滑する平滑コンデンサを備えた部分平滑回路と、前記整流器あるいは前記平滑コンデンサからの出力電圧を前記スイッチング素子のスイッチング動作により高周波に変換して負荷に電力を供給するインバータ回路と、前記整流器の直流出力端にインピーダンス素子を介して前記インバータ回路の高周波出力の一部を帰還し前記整流器に前記交流電源の略全域に亘って高周波的に電流を流す入力力率改善回路と、を備えた電源装置において、前記負荷が軽負荷時に前記平滑コンデンサを充電するループ内のスイッチング素子のオンデュティを定格負荷時よりも小さくなるよう動作させる制御手段を具備してあるので、複雑で高価な制御手段を用いることなく、比較的簡単な制御手段により軽負荷時に出力電圧の低周波リップルを小さくすることができるという効果がある。
【0104】
請求項2の発明は、交流電源電圧を整流する整流器と、前記整流器の出力電圧をスイッチング素子のスイッチング動作により充電し平滑する平滑コンデンサを備えた部分平滑回路と、前記整流器あるいは前記平滑コンデンサからの出力電圧を前記スイッチング素子のスイッチング動作により高周波に変換して負荷に電力を供給するインバータ回路と、前記整流器の直流出力端にインピーダンス素子を介して前記インバータ回路の高周波出力の一部を帰還し前記整流器に前記交流電源の略全域に亘って高周波的に電流を流す入力力率改善回路と、を備えた電源装置において、前記負荷が放電灯であり、予熱時は前記平滑コンデンサを充電するループ内のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さく、始動時は前記平滑コンデンサを充電するループ内のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも大きくなるよう動作させる制御手段を具備してあるので、複雑で高価な制御手段を用いることなく、比較的簡単な制御手段により軽負荷時に出力電圧の低周波リップルを小さくすることができるものであって、負荷である予熱型放電灯の予熱時にコールドスタートの発生を抑制できるという効果がある。
【0105】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記入力力率改善回路を、前記整流器の直流出力端に接続される第1のダイオードと第1のコンデンサの並列回路から構成し、前記インバータ回路を、第1、第2のスイッチング素子の直列回路との直列回路と、前記整流器の出力側の一端と前記第1のダイオードとの接続点と前記第1、第2のスイッチング素子の中点との間に接続される直流阻止用コンデンサとリーケージトランスの1次巻線との直列回路と、前記リーケージトランスの2次巻線間に接続される放電灯と、前記放電灯の非電源側に接続される共振用コンデンサとで構成し、前記補助電源回路を、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される降圧チョッパ用チョークと平滑コンデンサと平滑コンデンサを放電する方向に接続される放電用ダイオードとの直列回路と、前記平滑コンデンサと放電用ダイオードの直列回路の中点と前記第1、第2のスイッチング素子の中点との間に前記平滑コンデンサを充電する方向に接続される充電用ダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される小容量のコンデンサとで構成したので、前記請求項1又は2の発明の効果に加えて、始動電圧が低く容易に点灯し易い放電灯を用いた場合に予熱コンデンサである共振用コンデンサの耐圧を低くすることができるという効果がある。
【0106】
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、前記入力力率改善回路を、前記整流器の直流出力端に接続される第1のダイオードと第1のコンデンサの並列回路から構成し、前記インバータ回路を、第1、第2のスイッチング素子の直列回路との直列回路と、前記整流器の出力側の一端と前記第1のダイオードとの接続点と前記第1、第2のスイッチング素子の中点との間に、前記第1、第2のスイッチング素子の中点側にリーケージトランスの1次巻線がつながるように接続された直流阻止用コンデンサと前記リーケージトランスの1次巻線との直列回路と、前記リーケージトランスの2次巻線間に接続される放電灯と、前記放電灯の非電源側に接続される共振用コンデンサとで構成し、前記補助電源回路を、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される平滑コンデンサと平滑コンデンサを放電する方向に接続される放電用ダイオードとの直列回路と、前記平滑コンデンサと放電用ダイオードの直列回路の中点と前記直流阻止用コンデンサと前記リーケージトランスの1次巻線との中点との間に前記平滑コンデンサを充電する方向に接続される充電用ダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される小容量のコンデンサとで構成したので、請求項1又は2の発明の効果に加えて、始動電圧が低く容易に点灯し易い放電灯を用いた場合に予熱コンデンサである共振用コンデンサの耐圧を低くすることができ、しかも降圧チョッパ用チョークと共振用チョークとをリーケージトランスが兼ねるため、コストを低減できるという効果がある。
【0107】
請求項5の発明は、請求項3又は4の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、かつ前記平滑コンデンサを介して前記充電用ダイオードに電流が流れるように接続され、前記負荷が放電灯であり、前記制御手段において、予熱時は第2のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さく、始動時は第2のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも大きくなるよう動作するので、特に予熱時には出力電圧の低周波リップルを小さくすることができるから比較的簡単な制御手段により予熱時にコールドスタートの発生を抑制でき、また始動時には出力電圧の低周波リップルを大きくすることができるから比較的簡単な制御により始動性を向上できるという効果がある。
【0108】
請求項6の発明は、請求項3又は4の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の負極側に接続され、かつ前記充電用ダイオードを介して前記平滑コンデンサに電流が流れるように接続され、前記負荷が放電灯であり、前記制御手段において、予熱時は第1のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さく、始動時は第1のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも大きくなるよう動作するので、特に予熱時には出力電圧の低周波リップルを小さくすることができるから比較的簡単な制御手段により予熱時にコールドスタートの発生を抑制でき、また始動時には出力電圧の低周波リップルを大きくすることができるから比較的簡単な制御により始動性を向上できるという効果がある。
【0109】
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかの発明において、前記制御手段が自励式であり、スイッチング素子のオンデュティを調節可能である第1の予熱始動回路を具備したので、自励式の制御を採用しても請求項1乃至6の何れかの発明の効果と同じ効果が得られる。
【0110】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、かつ前記平滑コンデンサを介して前記充電用ダイオードに電流が流れるように接続され、前記第1の予熱始動回路が第2のスイッチング素子側に接続され、前記負荷が放電灯であり、軽負荷時に前記第2のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作させるので、請求項7と同様な効果がある。
【0111】
請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の負極側に接続され、かつ前記充電用ダイオードを介して前記平滑コンデンサに電流が流れるように接続され、前記第1の予熱始動回路が第1のスイッチング素子側に接続され、前記負荷が放電灯であり、軽負荷時に前記第1のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作させるので、請求項7と同様な効果がある。
【0112】
請求項10の発明は、請求項7の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、かつ前記平滑コンデンサを介して前記充電用ダイオードに電流が流れるように接続され、前記第1の予熱始動回路が第1のスイッチング素子側に、第2の予熱始動回路が第2のスイッチング素子側に接続され、前記負荷が放電灯であり、予熱時に前記第2のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第2の予熱始動回路を動作し、始動時に前記第1のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作させるので、特に予熱時には出力電圧の低周波リップルを小さくして、予熱時のコールドスタートの発生を抑制することができ、また始動時には、出力電圧の低周波リップルを大きくして始動性を向上できるという効果がある。
【0113】
請求項11の発明は、請求項7の発明において、前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の負極側に接続され、かつ前記充電用ダイオードを介して前記平滑コンデンサに電流が流れるように接続され、前記第1の予熱始動回路が第1のスイッチング素子側に、第2の予熱始動回路が第2のスイッチング素子側に接続され、前記負荷が放電灯であり、予熱時に前記第1のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作し、始動時に前記第2のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第2の予熱始動回路を動作させるので、特に予熱時には出力電圧の低周波リップルを小さくして、予熱時のコールドスタートの発生を抑制することができ、また始動時には、出力電圧の低周波リップルを大きくして始動性を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の実施形態1の回路図である。
【図2】同上及び従来例の動作説明用波形図である。
【図3】本実施形態の実施形態2の回路図である。
【図4】本実施形態の実施形態3の回路図である。
【図5】本実施形態の実施形態4の回路図である。
【図6】本実施形態の実施形態5の回路図である。
【図7】本実施形態の実施形態6の回路図である。
【図8】本実施形態の実施形態7の回路図である。
【図9】本実施形態の実施形態8の回路図である。
【図10】本実施形態の実施形態9の回路図である。
【図11】本実施形態の実施形態10の回路図である。
【図12】本実施形態の実施形態11の回路図である。
【図13】本実施形態の実施形態12の回路図である。
【図14】第1の従来例の回路図である。
【図15】第2の従来例の回路図である。
【符号の説明】
INV インバータ回路
POW 補助電源回路
1 制御回路
E 交流電源
F フィルター回路
DB 整流器
La1 放電灯
Q1,Q2 スイッチング素子
C1,C2,C5 コンデンサ
C3 平滑コンデンサ
C4 直流阻止用コンデンサ
D1〜D4 ダイオード
L2 降圧チョッパ用チョーク
L1 共振用チョーク
C21 共振用コンデンサ
T1 リーケージトランス
Vc3 電圧
Vc5 電圧

Claims (11)

  1. 交流電源電圧を整流する整流器と、
    前記整流器の出力電圧をスイッチング素子のスイッチング動作により充電し平滑する平滑コンデンサを備えた部分平滑回路からなる補助電源回路と、
    前記整流器あるいは前記平滑コンデンサからの出力電圧を前記スイッチング素子のスイッチング動作により高周波に変換して負荷に電力を供給するインバータ回路と、
    前記整流器の直流出力端にインピーダンス素子を介して前記インバータ回路の高周波出力の一部を帰還し前記整流器に前記交流電源の略全域に亘って高周波的に電流を流す入力力率改善回路と、
    を備えた電源装置において、
    前記負荷が軽負荷時に前記平滑コンデンサを充電するループ内のスイッチング素子のオンデュティを定格負荷時よりも小さくなるよう動作させる制御手段を具備して成ることを特徴とする電源装置。
  2. 交流電源電圧を整流する整流器と、
    前記整流器の出力電圧をスイッチング素子のスイッチング動作により充電し平滑する平滑コンデンサを備えた部分平滑回路からなる補助電源回路と、
    前記整流器あるいは前記平滑コンデンサからの出力電圧を前記スイッチング素子のスイッチング動作により高周波に変換して負荷に電力を供給するインバータ回路と、
    前記整流器の直流出力端にインピーダンス素子を介して前記インバータ回路の高周波出力の一部を帰還し前記整流器に前記交流電源の略全域に亘って高周波的に電流を流す入力力率改善回路と、
    を備えた電源装置において、
    前記負荷が放電灯であり、予熱時は前記平滑コンデンサを充電するループ内のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さく、
    始動時は前記平滑コンデンサを充電するループ内のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも大きくなるよう動作させる制御手段を具備して成ることを特徴とする電源装置。
  3. 前記入力力率改善回路を、前記整流器の直流出力端に接続される第1のダイオードと第1のコンデンサの並列回路から構成し、
    前記インバータ回路を、第1、第2のスイッチング素子の直列回路との直列回路と、前記整流器の出力側の一端と前記第1のダイオードとの接続点と前記第1、第2のスイッチング素子の中点との間に接続される直流阻止用コンデンサとリーケージトランスの1次巻線との直列回路と、前記リーケージトランスの2次巻線間に接続される放電灯と、前記放電灯の非電源側に接続される共振用コンデンサとで構成し、
    前記補助電源回路を、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される降圧チョッパ用チョークと平滑コンデンサと平滑コンデンサを放電する方向に接続される放電用ダイオードとの直列回路と、前記平滑コンデンサと放電用ダイオードの直列回路の中点と前記第1、第2のスイッチング素子の中点との間に前記平滑コンデンサを充電する方向に接続される充電用ダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される小容量のコンデンサとで構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の電源装置。
  4. 前記入力力率改善回路を、前記整流器の直流出力端に接続される第1のダイオードと第1のコンデンサの並列回路から構成し、
    前記インバータ回路を、第1、第2のスイッチング素子の直列回路との直列回路と、前記整流器の出力側の一端と前記第1のダイオードとの接続点と前記第1、第2のスイッチング素子の中点との間に、前記第1、第2のスイッチング素子の中点側にリーケージトランスの1次巻線がつながるように接続された直流阻止用コンデンサと前記リーケージトランスの1次巻線との直列回路と、前記リーケージトランスの2次巻線間に接続される放電灯と、前記放電灯の非電源側に接続される共振用コンデンサとで構成し、
    前記補助電源回路を、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される平滑コンデンサと平滑コンデンサを放電する方向に接続される放電用ダイオードとの直列回路と、前記平滑コンデンサと放電用ダイオードの直列回路の中点と前記直流阻止用コンデンサと前記リーケージトランスの1次巻線との中点との間に前記平滑コンデンサを充電する方向に接続される充電用ダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の両端間に接続される小容量のコンデンサとで構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の電源装置。
  5. 前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、
    前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、かつ前記平滑コンデンサを介して前記充電用ダイオードに電流が流れるように接続され、前記負荷が放電灯であり、前記制御手段において、予熱時は第2のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さく、始動時は第2のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも大きくなるよう動作することを特徴とする請求項3又4記載の電源装置。
  6. 前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、
    前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の負極側に接続され、かつ前記充電用ダイオードを介して前記平滑コンデンサに電流が流れるように接続され、前記負荷が放電灯であり、前記制御手段において、予熱時は第1のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さく、始動時は第1のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも大きくなるよう動作することを特徴とする請求項3又は4記載の電源装置。
  7. 前記制御手段が自励式であり、スイッチング素子のオンデュティを調節可能である第1の予熱始動回路を具備したことを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載の電源装置。
  8. 前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、
    前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、かつ前記平滑コンデンサを介して前記充電用ダイオードに電流が流れるように接続され、
    前記第1の予熱始動回路が第2のスイッチング素子側に接続され、
    前記負荷が放電灯であり、軽負荷時に前記第2のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作させることを特徴とする請求項7記載の電源装置。
  9. 前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、
    前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の負極側に接続され、かつ前記充電用ダイオードを介して前記平滑コンデンサに電流が流れるように接続され、
    前記第1の予熱始動回路が第1のスイッチング素子側に接続され、
    前記負荷が放電灯であり、軽負荷時に前記第1のスイッチング素子のオンデュティを定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作させることを特徴とする請求項7記載の電源装置。
  10. 前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、
    前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の正極側に接続され、かつ前記平滑コンデンサを介して前記充電用ダイオードに電流が流れるように接続され、前記第1の予熱始動回路が第1のスイッチング素子側に、第2の予熱始動回路が第2のスイッチング素子側に接続され、
    前記負荷が放電灯であり、予熱時に前記第2のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第2の予熱始動回路を動作し、始動時に前記第1のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作させることを特徴とする請求項7記載の電源装置。
  11. 前記第1、第2のスイッチング素子の直列回路は第1のスイッチング素子が前 記整流器の直流出力端の正極側に接続され、
    前記平滑コンデンサが前記整流器の直流出力端の負極側に接続され、かつ前記充電用ダイオードを介して前記平滑コンデンサに電流が流れるように接続され、前記第1の予熱始動回路が第1のスイッチング素子側に、第2の予熱始動回路が第2のスイッチング素子側に接続され、
    前記負荷が放電灯であり、予熱時に前記第1のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第1の予熱始動回路を動作し、始動時に前記第2のスイッチング素子のオンデュティが定格点灯時よりも小さくなるよう前記第2の予熱始動回路を動作させることを特徴とする請求項7記載の電源装置。
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