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JP3650018B2 - 録画装置、再生装置およびそれらの方法 - Google Patents

録画装置、再生装置およびそれらの方法 Download PDF

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JP3650018B2
JP3650018B2 JP2000306468A JP2000306468A JP3650018B2 JP 3650018 B2 JP3650018 B2 JP 3650018B2 JP 2000306468 A JP2000306468 A JP 2000306468A JP 2000306468 A JP2000306468 A JP 2000306468A JP 3650018 B2 JP3650018 B2 JP 3650018B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MPEG(Moving Picture Experts Group)2トランスポートストリームの録画再生技術に関し、特に、任意のビットレートで入力される多重化されたMPEG2トランスポートストリームを録画する録画装置、それを再生する再生装置およびそれらの方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディアに対する関心が高まってきており、それに利用される技術が盛んに開発されている。マルチメディアに不可欠な技術として、デジタル動画像および音響の符号化技術があり、MPEGによって提唱されたMPEG2(国際規格ISO/IEC13818−1)が主流となりつつある。
【0003】
MPEG2は、デジタルビデオ信号およびデジタルオーディオ信号を圧縮する符号化方式であり、パケットを用いた時分割多重方式を採用している。この時分割多重方式を用いてビデオ信号とオーディオ信号とを多重化する場合、ビデオ信号およびオーディオ信号をそれぞれ適当な長さのストリームに分割してパケットに収容し、ビデオ信号のパケットとオーディオ信号のパケットとを適宜切替えて時分割伝送する。
【0004】
また、MPEG2は、複数の番組データの伝送を実現するために、マルチプログラミング対応の多重・分割方式を採用している。この多重・分割方式を用いることにより、1つのプログラムを構成するビデオ信号およびオーディオ信号を時分割伝送するだけでなく、複数のプログラムを構成するビデオ信号およびオーディオ信号を時分割伝送することができる。この複数のプログラムを構成する方式は、トランスポートストリーム方式と呼ばれている。
【0005】
デジタル放送においては、このトランスポートストリーム方式を採用して時分割伝送された複数の番組データを受信し、その中から任意の番組データを抽出して再生を行なう。この番組データを再生する際、放送局側の送信装置に設けられた符号器と、受信側の再生装置に設けられた復号器との間で同期をとる必要がある。トランスポートストリーム方式においては、符号器と復号器との同期をとるために、PCR(Program Clock Reference)と呼ばれる時刻基準の設定および校正のための情報を伝送し、このPCRに基づいて符号器と復号器との間の同期をとっている。
【0006】
PCRを用いて符号器と復号器との間の同期をとるためには、PCRの値とPCRが復号器に到達する時刻とを正確に管理する必要がある。すなわち、復号器はPCRの到達時刻とPCRの値とを用いて、復号処理および再生処理の基準となるSTC(System Time Clock)の設定または校正を行なう。これにより、受信側の再生装置においてPCRの到達周期と完全に一致したSTCを作り出すことができ、送信装置に設けられた符号器と受信装置に設けられた復号器との間で高精度な同期を確立することができる。
【0007】
また、MPEG2においては、映像データや音声データをトランスポートストリームに変換する際に、エンコードのビットレートを任意に設定できる。たとえば、ユーザが高画質な映像を望む場合には高ビットレートのエンコードを選択し、画質を抑えて録画時間を増やしたい場合には低ビットレートのエンコードを選択することができる。このように、ビットレートが異なるトランスポートストリームデータを再生するためにも、符号器と復号器との間で同期をとる必要があり、トランスポートストリーム中に含まれるPCRが復号器に到達する時刻を正確に管理する必要がある。
【0008】
一方、近年、DVD(Digital Versatile Disc)等のデジタル方式の記録媒体の価格が下がり、デジタル放送やアナログ放送によって送信された番組データをデジタル方式の記録媒体に記録したいという要望が高まっている。これに伴って、トランスポートストリームの録画再生を行なう装置の研究開発や商品化が進められている。このような録画再生装置は、入力トランスポートストリームを一時的に記録媒体に記録する記録制御部と、実際に記録データが記録される記録媒体と、記録媒体に記録された記録データを、復号器を含む再生装置へ転送する再生制御部とによって構成されるのが一般的である。
【0009】
しかし、記録媒体の記録容量が未だ十分であるとは言えず、記録データ量を減らして記録時間を増やすための工夫が必要である。たとえば、デジタル放送のように複数の番組が多重化されている場合には、録画したい番組のみを抽出したり、アナログ放送のように一旦エンコードしてMPEG圧縮する必要がある場合には、エンコードのビットレートを低くして録画したりしている。ただし、ビットレートを低くすると映像品質が低下するため、高品質録画もサポートするためには複数のビットレートに対応したエンコードを行なう必要がある。これは、従来のビデオデッキの3倍録画モードと標準録画モードとの関係と同様である。
【0010】
従来、任意のビットレートでエンコードされた、または多重化されたトランスポートストリームデータから一部のみが抽出されて記録媒体に録画されたデータを再生装置に送信する場合には、そのトランスポートストリーム中のPCRの間隔を再現することが困難であるという問題点があった。
【0011】
この問題点を解決する第1の従来技術として、再生制御部から再生装置へデータを転送するときの送信クロックを複数用意し、入力ビットレートに合わせた送信ビットレートで送信を行なうものがある。
【0012】
一方、PCR間隔を再現するヌルパケットを挿入する方式も知られている。この第2の技術は、多重化されたストリームデータから一部のデータを抽出して記録する際に、抽出されずに破棄されたパケット数も同時に記録し、データを再生するときに破棄されたパケット数分のヌルパケットを挿入することによって、PCR間隔を再現するものである。
【0013】
図12は、この第2の従来技術を説明するための図である。図12(a)に示す2つの番組を多重した入力データが入力されると、図12(b)に示すように番組AのPCR情報含むTSパケット(以下、PCRパケットと呼ぶ。)と、それ以外の番組AのTSパケットとが抽出されて、番組BのTSパケットが破棄される。そして、抽出された番組AのTSパケットのみが記録されるとともに、破棄された番組BのTSパケットの代わりに挿入されるヌルパケットの数が記録される。この記録データが再生される場合には、図12(c)に示すように、ヌルパケット数が記録された部分については、ヌルパケット数に相当するヌルパケットが挿入されて、PCR間隔が再現されている。
【0014】
また、第3の従来技術として、多重化されたストリームデータから一部のデータを抽出する際にPCRを書換えて記録し、再生装置へデータを転送する際にヌルパケットを挿入することによって、PCR間隔を再現する方式も知られている。図13(a)に示す2つの番組を多重した入力データが入力されると、図13(b)に示すように番組AのPCRパケットと、それ以外の番組AのTSパケットとが抽出されて、番組Bのパケットが破棄される。そして、抽出された番組AのPCR値が書換えられる等の処理が行なわれてPCRパケットが記録されるとともに、番組AのTSパケットも記録される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した第1の従来技術においては、複数の送信クロックを用意しなければならないため装置が高価なものになるという問題点、および多重化されたデータから一部のデータをのみを抽出して記録再生を行なう装置には適用できないという問題点があった。
【0016】
また、第2の従来技術においては、抽出したデータを録画する際に転送されるデータの伝送レートと、再生装置へ転送する送信レートとを一致させる必要がある。たとえば、図12(d)に示すように、入力ビットレートと異なる転送レートで再生装置へ転送する場合には、PCR間隔を正しく再現することができない。すなわち、最初のPCRと、2番目のPCRまたは3番目のPCRとの間隔が、図12(a)に示す入力データよりも短くなっている。そのため、入力ビットレートに応じて送信ビットレートを変更する必要があり、録画再生装置が高価なものとなってしまう。
【0017】
また、第3の従来技術において、記録データが再生される場合には、図13(c)に示すように、PCRパケットの前にヌルパケットを挿入することによって、PCR間隔が再現されている。この方式においては、入力され得る全ての入力ビットレートよりも高い送信クロックを1つ用意するだけで、任意のビットレートでエンコードされたデータ、または多重化されたデータから抽出された一部のデータを正確なPCR間隔で再生装置に送信することができる。しかし、図13(d)に示すように、PCRパケット間の番組データが本来の番組データよりも早く再生装置に到着するという問題点がある。
【0018】
たとえば、図13(a)に示す星印を付した番組Aの5番目のパケットが記録され、その記録データが再生されると、図13(d)に示すように入力データ内のパケットの位置よりも早く再生装置に到着していることがわかる。このように、PCR間隔を再現するだけではその間に存在するパケットが本来よりも早く再生装置に到着し、再生装置のバッファが溢れる可能性があるという問題点があった。
【0019】
また、この方式においては、PCRが一定間隔以内に存在することが前提となっており、PCR間隔が広くなった場合には途中のパケットの伝送レートを制御することができなくなり、再生装置への伝送レートでデータが転送されることになる。したがって、再生装置のバッファが溢れる可能性があった。また、多重化されたストリーム中から、PCRが存在しないようなデータのみを抽出する場合にも同様の問題が発生する。
【0020】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、再生装置内の入力バッファが溢れることなく、TSストリームデータを送出することが可能な録画再生装置を提供することである。
【0021】
第2の目的は、記憶媒体の記憶容量を有効に利用して、記録時間を長くすることが可能な録画再生装置を提供することである。
【0022】
第3の目的は、装置の構成を簡略化することが可能な録画再生装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明のある局面に従えば、録画装置は、TSストリームから所望の番組データに対応したパケットを抽出するための抽出手段と、TSストリームから所望の番組データに対応したPCRパケットを検出するための検出手段と、検出手段によって検出されたPCRパケットの到着時刻を保持するためのPCR到着時刻保持手段と、抽出手段によって抽出されたパケットの到着時刻を保持するためのパケット到着時刻保持手段と、PCR到着時刻保持手段によって保持されるPCRパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットと、パケット到着時刻保持手段によって保持されるパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットとを生成し、抽出手段によって抽出されたパケットに挿入するための時刻情報パケット挿入手段と、時刻情報パケット挿入手段によって時刻情報パケットが挿入されたデータを記録媒体に記録するための記録手段とを含む。
【0024】
時刻情報パケット挿入手段は、PCRパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットと、パケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットとを生成して挿入するので、ヌルパケット等を予め挿入する必要がなくなり、データ量を削減することができる。また、再生装置において、PCRパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットと、パケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットとに基づいて、ヌルパケットを挿入することができるので、パケットの到着時刻を再現することが可能となる。
【0025】
好ましくは、時刻情報パケット挿入手段は、所定周期でカウントアップするカウント手段と、検出手段によってPCRパケットが検出されると、PCR到着時刻保持手段によって保持されるPCRパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成してカウント手段をリセットし、PCRパケットが到着してからカウント手段が所定値を超える毎にパケット到着時刻保持手段によって保持されるパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成するためのパケット生成手段と、抽出手段によって抽出されたパケットと、パケット生成手段によって生成された時刻情報パケットとを切替えて出力するための入力切替手段とを含む。
【0026】
パケット生成手段は、PCRパケットが到着してからカウント手段が所定値を超える毎にパケット到着時刻保持手段によって保持されるパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成するので、再生装置においてヌルパケットを挿入でき、パケットの到着時刻を再現することが可能となる。また、再生装置の再生時においてパケットを分散して入力することができるので、再生装置の入力バッファが溢れることを防止することが可能となる。
【0027】
好ましくは、時刻情報パケット挿入手段は、所定周期でカウントアップするカウント手段と、検出手段によってPCRパケットが検出されると、PCR到着時刻保持手段によって保持されるPCRパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成し、TSストリームの入力を開始してからカウント手段が所定値を超える毎にパケット到着時刻保持手段によって保持されるパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成するためのパケット生成手段と、抽出手段によって抽出されたパケットと、パケット生成手段によって生成された時刻情報パケットとを切替えて出力するための入力切替手段とを含む。
【0028】
パケット生成手段は、TSストリームの入力を開始してからカウント手段が所定値を超える毎にパケット到着時刻保持手段によって保持されるパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成するので、パケット生成手段の構成を簡略化することが可能となる。また、再生装置の再生時においてパケットを分散して入力することができるので、再生装置の入力バッファが溢れることを防止することが可能となる。
【0029】
さらに好ましくは、入力切替手段は、検出手段によって検出されたPCRパケットの直前に、パケット生成手段によって生成されたPCRパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを挿入する。
【0030】
したがって、時刻情報パケット内の時刻情報を参照することによって、PCRの到着時刻を取得することができる。
【0031】
さらに好ましくは、パケット生成手段は、PCRパケットの直前に挿入される時刻情報パケットであるか否かを判定するための識別子を含んだ時刻情報パケットを生成する。
【0032】
したがって、時刻情報パケットが、PCRパケットの直前に挿入されたものであるか否かを容易に判定することが可能となる。
【0033】
さらに好ましくは、パケット生成手段は、検出手段によって検出されたPCRパケットの到着時刻と、PCR到着時刻保持手段に保持される1つ前のPCRパケットの到着時刻との差分が所定間隔以内の場合には、パケット到着時刻保持手段によって保持されるパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成しない。
【0034】
したがって、時刻情報パケットの挿入量が多くなることを防止できる。
さらに好ましくは、録画装置はさらに、検出手段によって検出されたPCRパケットの到着時刻と、PCR到着時刻保持手段に保持される1つ前のPCRパケットの到着時刻との差分が所定間隔以内の場合には、検出手段によって検出されたPCRパケットのPCRを削除して時刻情報パケット挿入部へ出力するためのPCR間引き手段を含む。
【0035】
したがって、PCRパケットの出現頻度が大きい場合に、時刻情報パケットが生成されないという不都合を防止でき、再生装置においてパケットの到着時刻を正確に再現することができる。
【0036】
本発明の別の局面に従えば、再生装置は、記録媒体に記録されたデータを読出すための読出手段と、読出手段によって読出されたデータから時刻情報パケットを抽出するための抽出手段と、抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報に基づいてヌルパケットを生成し、抽出手段によって時刻情報パケットが抽出された後のストリームデータに生成されたヌルパケットを挿入するためのヌルパケット挿入手段と、ヌルパケット挿入手段によってヌルパケットが挿入された後のストリームデータを再生するための再生手段とを含み、時刻情報は、所望の番組データに対応したPCRパケットの到着時刻と、所望の番組データに対応したPCRパケット以外のパケットの到着時刻とを含む。
【0037】
ヌルパケット挿入手段は、時刻情報パケットに含まれる時刻情報に基づいてヌルパケットを生成しストリームデータに挿入するので、パケットの到着時刻を再現することが可能となる。また、再生手段による再生時においてパケットが分散されて入力されるので、再生手段の入力バッファが溢れることを防止することが可能となる。
【0038】
好ましくは、ヌルパケット挿入手段は、PCRパケットの直前の時刻情報パケットに含まれる時刻情報を保持するためのPCR到着時刻保持手段と、抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報とPCR到着時刻保持手段によって保持される時刻情報との差分に基づいて、挿入すべきヌルパケット数を算出するための算出手段と、算出手段によって算出された数のヌルパケットを生成するためのヌルパケット生成手段と、抽出手段によって時刻情報パケットが抽出された後のパケットと、ヌルパケット生成手段によって生成されたヌルパケットとを切替えて出力するための入力切替手段とを含む。
【0039】
算出手段は、抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報とPCR到着時刻保持手段によって保持される時刻情報との差分に基づいて、挿入すべきヌルパケット数を算出するので、パケットの到着時刻を正確に再現するようにヌルパケット数を決定することが可能となる。
【0040】
好ましくは、PCR到着時刻保持手段は、最初に到着したPCRパケットの直前の時刻情報パケットに含まれる時刻情報を保持し、算出手段は、最初のPCRパケットが到着してから現在までの間に再生手段へ送出したパケット数をカウントし、パケット数、抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報とPCR到着時刻保持手段によって保持される時刻情報との差分および伝送レートに基づいて、挿入すべきヌルパケット数を算出する。
【0041】
したがって、パケットの到着時刻を正確に再現するようにヌルパケット数を決定することが可能となる。
【0042】
好ましくは、PCR到着時刻保持手段は、到着した最新のPCRパケットの直前の時刻情報パケットに含まれる時刻情報を保持し、算出手段は、最新のPCRパケットが到着してから現在までの間に再生手段へ送出したパケット数をカウントし、パケット数、抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報とPCR到着時刻保持手段によって保持される時刻情報との差分および伝送レートに基づいて、挿入すべきヌルパケット数を算出する。
【0043】
到着した最新のPCRパケットの直前の時刻情報パケットに含まれる時刻情報に基づいて、挿入すべきヌルパケット数を算出するので、ヌルパケット数の誤差が蓄積されるのを防止することが可能となる。
【0044】
好ましくは、ヌルパケット挿入手段は、最初に到着したPCRパケットの直前の時刻情報パケットに含まれる時刻情報が設定され、所定周期でカウントアップするカウント手段と、抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報と、カウント手段のカウント値とを比較するための比較手段と、比較手段によって、抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報が、カウント手段のカウント値より大きいと判定された場合には、ヌルパケットを生成するためのヌルパケット生成手段と、抽出手段によって時刻情報パケットが抽出された後のパケットと、ヌルパケット生成手段によって生成されたヌルパケットとを切替えて出力するための入力切替手段とを含む。
【0045】
ヌルパケット生成手段は、抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報が、カウント手段のカウント値より大きいと判定された場合にはヌルパケットを生成するので、ヌルパケット数を算出する必要がなくなり、処理が容易に行なえるようになる。
【0046】
本発明の別の局面に従えば、録画方法は、TSストリームから所望の番組データに対応したパケットを抽出するステップと、TSストリームから所望の番組データに対応したPCRパケットを検出するステップと、検出されたPCRパケットの直前にPCRパケットが到着したときの時刻情報を含んだ時刻情報パケットを生成して抽出されたパケットに挿入するステップと、PCRパケットが到着してから所定時間を超える毎に当該時刻情報を含んだ時刻情報パケットを生成して抽出されたパケットに挿入するステップと、時刻情報パケットが挿入されたデータを記録媒体に記録するステップとを含む。
【0047】
時刻情報を含んだ時刻情報パケットを生成して挿入するので、ヌルパケット等を予め挿入する必要がなくなり、データ量を削減することができる。また、再生装置において、時刻情報を含んだ時刻情報パケットに基づいて、ヌルパケットを挿入することができるので、パケットの到着時刻を再現することが可能となる。また、再生装置の再生時においてパケットを分散して入力することができるので、再生装置の入力バッファが溢れることを防止することが可能となる。
【0048】
本発明の別の局面に従えば、録画方法は、TSストリームから所望の番組データに対応したパケットを抽出するステップと、TSストリームから所望の番組データに対応したPCRパケットを検出するステップと、検出されたPCRパケットの直前にPCRパケットが到着したときの時刻情報を含んだ時刻情報パケットを生成して抽出されたパケットに挿入するステップと、TSストリームの入力を開始してから所定時間を超える毎に当該時刻情報を含んだ時刻情報パケットを生成して抽出されたパケットに挿入するステップと、時刻情報パケットが挿入されたデータを記録媒体に記録するステップとを含む。
【0049】
TSストリームの入力を開始してから所定時間を超える毎に当該時刻情報を含んだ時刻情報パケットを生成して挿入するので、再生装置においてヌルパケットを挿入でき、パケットの到着時刻を再現することが可能となる。また、再生装置の再生時においてパケットを分散して入力することができるので、再生装置の入力バッファが溢れることを防止することが可能となる。
【0050】
好ましくは、時刻情報パケットは、PCRパケットの直前の時刻情報パケットであるか否かを示す識別子を含む。
【0051】
したがって、時刻情報パケットが、PCRパケットの直前に挿入されたものであるか否かを容易に判定することが可能となる。
【0052】
さらに好ましくは、PCRパケットを検出するステップは、PCRパケットが所定間隔内に検出された場合には、当該PCRパケット内のPCR情報を削除したパケットを生成して出力するステップを含む。
【0053】
したがって、PCRパケットの出現頻度が大きい場合に、時刻情報パケットが生成されないという不都合を防止でき、再生装置においてパケットの到着時刻を正確に再現することができる。
【0054】
本発明の別の局面に従えば、再生方法は、記録媒体に記録されたデータを読出すステップと、読出されたデータから時刻情報パケットを抽出するステップと、抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報に基づいてヌルパケットを生成し、時刻情報パケットが抽出された後のストリームデータに生成されたヌルパケットを挿入するステップと、ヌルパケットが挿入された後のストリームデータを再生するステップとを含み、時刻情報は、所望の番組データに対応したPCRパケットの到着時刻と、所望の番組データに対応したPCRパケット以外のパケットの到着時刻とを含む。
【0055】
時刻情報パケットに含まれる時刻情報に基づいてヌルパケットを生成しストリームデータに挿入するので、パケットの到着時刻を再現することが可能となる。また、再生時においてパケットが分散されて入力されるので、入力バッファが溢れることを防止することが可能となる。
【0056】
好ましくは、ヌルパケットを挿入するステップは、PCRパケットの直前の時刻情報パケットに含まれる時刻情報を保持するステップと、抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報と保持される時刻情報との差分に基づいて、挿入すべきヌルパケット数を算出するステップと、算出された数のヌルパケットを生成するステップと、時刻情報パケットが抽出された後のパケットと、生成されたヌルパケットとを切替えて出力するステップとを含む。
【0057】
抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報と保持される時刻情報との差分に基づいて、挿入すべきヌルパケット数を算出するので、パケットの到着時刻を正確に再現するようにヌルパケット数を決定することが可能となる。
【0058】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における録画再生装置の概略構成を示すブロック図である。この録画再生装置は、録画制御部1と、録再制御部2と、再生制御部3と、記録媒体4と、再生装置5とを含む。録画制御部1は、外部から任意のビットレートでエンコードされ多重化されたTSストリームデータを入力し、TSストリームデータの中から一部のデータのみを抽出し、後述する時刻情報パケットを挿入したストリームデータを生成して録再制御部2へ出力する。
【0059】
録再制御部2は、録画制御部1から出力されたストリームデータを記録媒体4に記録し、記録媒体4に記録されたストリームデータを読出して再生制御部3へ出力する。再生制御部3は、録再制御部2から転送されるストリームデータ中の時刻情報パケットをヌルパケットに変換して再生装置5へ転送する。再生装置5は、入力されたストリームデータ中のPCRを用いたSTCの設定処理や、ストリーム中に含まれる信号の種類(ビデオ信号、オーディオ信号等)に応じたデコード処理を行なう。なお、再生装置5については、従来の装置と同様であるので、詳細な説明は行なわない。
【0060】
また、録画制御部1は、同期検出部11と、パケットセレクト部12と、PCR検出器13と、PCR到着時刻保持部14と、パケット到着時刻保持部15と、時刻情報パケット挿入部16とを含む。同期検出部11は、外部から入力されるTSストリームデータの同期を検出し、TSストリームデータをパケットセレクト部12へ出力する。同期の検出方法として、TSパケットの先頭に位置する同期バイトを検出する方法が用いられる。
【0061】
また、同期検出部11は、録画制御部1と再生制御部3とによって共通に使用されるクロックのクロック数をカウントするカウンタを内蔵しており、同期を検出したときのカウンタの値を時刻としてパケット到着時刻保持部15に格納する。このカウンタは、たとえば録画を開始したときにカウントを開始し、経過時間をカウント値によって表わす。
【0062】
パケットセレクト部12は、TSストリームから所望の番組データのみを抽出し、抽出された番組データを時刻情報パケット挿入部16へ転送する。この番組データの抽出は、各TSパケットに含まれるPID(Packet Identification)を参照して行なわれる。PIDは、各番組の映像や音声などのサービス毎に異なる識別子が割当てられている。パケットセレクト部12は、抽出すべき番組データに対応した複数のPIDをメモリ等の所定領域に保持しており、入力されたTSパケットのPIDが所定領域に保持された複数のPIDのいずれかと一致する場合にはそのPIDを有するパケットを時刻情報パケット挿入部16へ転送し、一致しない場合にはそのパケットを破棄する。
【0063】
PCR検出器13は、パケットセレクト部12によって抽出されたパケット中にPCRが含まれるか否かをチェックし、PCRが含まれている場合にはパケット到着時刻保持部15に保持された時刻をPCR到着時刻保持部14にコピーする。そして、PCRが検出されたことを示すPCR検出信号を時刻情報パケット挿入部16へ出力する。
【0064】
図2(a)は、PCRを含んだTSパケットを示す図である。PCR検出器13は、TSパケット中のアダプテーションフィールド制御ビットとPCRフラグとを参照して、PCRが含まれているか否かを判定する。このパケットの内容については、「ポイント図解式最新MPEG教科書」藤原洋監修(アスキー出版局発行)等に詳細に説明されているので、これらの参考書を参照されたい。なお、図2(b)については後述する。
【0065】
図3は、時刻情報パケット挿入部16を詳細に説明するための図である。時刻情報パケット挿入部16は、コントロール部161と、入力切替部162と、パケット生成部163と、録画カウンタ部164とを含む。コントロール部161は、入力切替部162、パケット生成部163および録画カウンタ部164を制御して、時刻情報パケット挿入部16の全体的な制御を行なう。
【0066】
コントロール部161は、PCR検出器13からPCR検出信号が入力された場合には、時刻情報パケット生成信号と、PCR到着時刻保持部14に保持されるPCR到着時刻情報とをパケット生成部163へ出力する。また、コントロール部161は、次に転送すべきパケットがパケット生成部163によって生成される時刻情報パケットであることを示す入力切替信号を入力切替部162へ出力し、録画カウンタ部164に対して内部のカウンタをリセットするためのリセット信号を出力する。
【0067】
録画カウンタ部164は、コントロール部161からリセット信号を受けると、内部のカウンタをリセットしてカウントを開始する。すなわち、録画カウンタ164は、PCRを含むパケットの到着からの時刻をカウントする。そして、所定のカウント値を超えたときにコントロール部161に対して時刻超信号を出力し、内部のカウンタをリセットする。
【0068】
コントロール部161は、録画カウンタ部164から時刻超信号を受けると、時刻情報パケット生成信号と、パケット到着時刻保持部15に保持されるパケット到着時刻情報とをパケット生成部163へ出力し、入力切替部162に対して次に転送すべきパケットがパケット生成部163によって生成される時刻情報パケットであることを示す入力切替信号を出力する。
【0069】
パケット生成部163は、コントロール部161から時刻情報パケット生成信号を受けると、コントロール部161から出力される時刻情報に基づいて時刻情報パケットを生成して入力切替部162へ出力する。
【0070】
入力切替部162は、通常はパケットセレクト部12によって抽出されたTSパケットを入力し、TSストリームとして録再制御部2へ順次出力する。入力切替部162は、コントロール部161からの入力切替信号を受けると、パケット生成部163から出力される時刻情報パケットをTSストリームとして録再制御部2へ出力する。そして、パケット生成部163からの1TSパケット分の時刻情報パケットを録再制御部2へ出力すると、再びパケットセレクト部12から出力されるTSパケットをTSストリームとして録再制御部2へ出力する。
【0071】
図4(a)〜図4(f)は、パケット生成部163によって生成される時刻情報パケットの一例を示す図である。なお、時刻情報パケットは、そのパケットが特殊パケットであることを判別できること、および時刻情報が含まれていることを満たしていれば、再生制御部3において認識可能であり、図4(a)〜図4(f)に示すパケットに限定されるものではない。
【0072】
図4(a)は、TSパケットの先頭の同期バイト(0x47)の最上位ビットを“1”にすることにより(0xC7)、特殊パケットであることを示している。なお、“0x”は以降の数が16進数で表現されていることを示している。
【0073】
図4(b)は、TSパケットのフラグ内のエラー表示ビットを“1”にすることによって、特殊パケットであることを示している。エラー表示ビットは、TSパケットの先頭から2バイト目の最上位ビットに割当てられており、このビットが“1”の場合にはパケットにエラーが含まれることを示している。したがって、パケットセレクト部12がエラーを含んだパケットを抽出しない限り、録画制御部1から送出されるパケット内のエラー表示ビットが“1”のものは特殊パケットであることを認識することができる。
【0074】
図4(c)は、PIDをヌルパケットであることを示す値“0x1FFF”に設定することによって、特殊なパケットであることを示している。ヌルパケットは、TSの到着タイミングをコントロールするためのパケットであり、データを含まないパケットであるので、このようなパケットを挿入しても記録媒体の容量を消費するだけで、悪影響を及ぼすものではない。したがって、パケットセレクト部12がヌルパケットを抽出しない限り、録画制御部1から送出されるパケット内のPIDがヌルパケットを示す“0x1FFF”のものは特殊パケットであることを認識することができる。
【0075】
時刻情報パケットに含まれる識別子は、そのパケットがPCRパケットの直前に挿入されたものであるか否かを判別するときに用いられる。PCRパケットの直前の場合には“1”が設定され、PCRパケットの直前でない場合には“0”が設定される。なお、時刻情報パケットがPCRパケットの直前であるか否かを判別できれば良く、これに限られるものではない。また、時刻情報を6バイトとしているのは、時刻情報を生成するクロックとしてSTCと同じクロックを用いることを前提としているためであり、別のクロックを用いるのであればそれに応じたバイト数を設定するようにすれば良い。
【0076】
図4(d)〜図4(f)は、PCR検出器の機構を利用して時刻情報パケットの認識を可能としたものの例である。通常のTSパケットのアダプテーションフィールド制御ビットとPCRフラグとに、アダプテーションフィールドとPCRフラグとを含むような設定を行ない、PCRの位置に時刻情報を設定している。このようなフォーマットにすることにより、PCR検出器の機構をそのまま流用して時刻情報パケットの認識が可能となる。
【0077】
図5は、再生制御部3の詳細を説明するためのブロック図である。この再生制御部3は、時刻情報パケットセレクト部31と、時刻情報抽出部32と、ヌルパケット挿入部33とを含む。
【0078】
時刻情報パケットセレクト部31は、録再制御部2によって読出されたTSストリームを入力し、録画時に挿入された時刻情報パケットを抽出する。時刻情報パケットセレクト部31は、時刻情報パケットを抽出した後のTSストリームをヌルパケット挿入部33へ送出する。時刻情報抽出部32は、時刻情報パケットセレクト部31によって抽出された時刻情報パケットから時刻情報を抽出してヌルパケット挿入部33へ送出するとともに、そのパケットがPCRパケットの直前に位置するものであるか否かを示す識別子もヌルパケット挿入部33へ送出する。
【0079】
図6は、ヌルパケット挿入部33を詳細に説明するためのブロック図である。ヌルパケット挿入部33は、コントロール部331と、PCR到着時刻保持部332と、ヌルパケット生成部333と、入力切替部334とを含む。
【0080】
コントロール部331は、時刻情報パケット検出信号を受けると、時刻情報抽出部32から送出される時刻情報および時刻情報パケットがPCRパケットの直前に位置するものであるか否かを示す識別子を入力する。そして、コントロール部331は、時刻情報パケットがPCRパケットの直前に位置するものであり、かつ最初のPCRパケットの前に位置する場合には、その時刻情報パケット内の到着時刻をPCR到着時刻保持部332に保持し、送出済みのパケット(TSパケットおよびヌルパケット)をカウントするためのカウンタをリセットする。また、コントロール部331は、最初のPCRパケットの後に時刻情報パケットを入力した場合には、時刻情報パケットに含まれる時刻情報、PCR到着時刻保持部332に保持される時刻情報、および内部でカウントしているパケット数に基づいて、生成すべきヌルパケットの数を算出する。この生成すべきヌルパケットの数の算出方法を以下に述べる。
【0081】
PCR到着時刻保持部332に保持される到着時刻をT0とし、最初に到着したPCRパケットを検出してから再生装置5へ既に送出したパケット数をPとし、時刻情報パケット内の到着時刻をTnとし、設定されている共通の転送レートをRとすると、次式によってヌルパケット数が算出される。
【0082】
ヌルパケット数=(Tn−T0)/R−P …(1)
コントロール部331は、算出したヌルパケット数をヌルパケット生成部333へ送出するとともに、ヌルパケットの生成を指示するパケット生成信号をヌルパケット生成部333へ出力する。そして、コントロール部331は、入力切替信号を入力切替部334へ出力して、ヌルパケット生成部333から送出されるヌルパケットをTSストリームとして出力するよう指示する。
【0083】
入力切替部334は、通常、時刻情報パケットセレクト部31によって抽出されなかったTSパケットを入力し、TSストリームとして再生装置5へ順次転送している。この再生装置5への転送は、TSストリームのエンコードビットレートによらない、予め設定された一定の伝送レートによって行なわれる。入力切替部334は、コントロール部331から入力切替信号を受けると、ヌルパケット生成部333から出力されるヌルパケットをTSストリームとして再生装置5へ転送する。そして、ヌルパケット生成部333からのヌルパケットの送出が終了すると、入力切替部334は、再び時刻情報パケットセレクト部31からのTSパケットをTSストリームとして再生装置5へ転送する。また、入力切替部334は、パケットを再生装置5へ送出する度に、コントロール部331へパケットを送出したことを示すパケット送出信号を出力する。コントロール部331は、このパケット送出信号に基づいて既に送出したパケット数をカウントする。
【0084】
図7は、本実施の形態における録画再生装置によって生成されるTSストリームを説明するための図である。図7(a)に示す2つの番組を多重した入力データが録画制御部1に入力されると、図7(b)に示すように最初の番組AのPCRパケットの到着時刻▲1▼を含んだ特殊パケット(時刻情報パケット)が生成されて挿入された後、番組AのPCRパケットおよび番組Aの3つのTSパケットが送出される。続く4つの番組BのTSパケットが破棄されて、その代わりにパケット到着時刻▲2▼を含んだ特殊パケットが生成されて挿入される。その後、番組Aの3つのTSパケットが送出され、続く4つの番組BのTSパケットが破棄されて、その代わりにパケット到着時刻▲3▼を含んだ特殊パケットが生成されて挿入される。以降同様の処理が行なわれる。このようにして生成されたTSストリームは、録再制御部2によって順次記録媒体4に録画される。
【0085】
図7(b)に示す特殊パケットが挿入されたTSストリームが、録再制御部2によって記録媒体4から読出されて再生制御部3へ転送されると、図7(b)に示す最初の特殊パケットが抽出されて、その特殊パケットに含まれる到着時刻がPCR到着時刻保持部332に保持される。そして、図7(c)に示すように、パケット到着時刻▲1▼から番組AのPCRパケットおよび番組Aの3つのTSパケットが再生装置5へ転送される。そして、次の特殊パケットに含まれるパケット到着時刻▲2▼が抽出されて、パケット到着時刻▲1▼および▲2▼からヌルパケット数が算出されて、図7(c)に示すように算出されたヌルパケット数に対応したヌルパケットが挿入されて、到着時刻▲2▼が再現される。
【0086】
そして、続く番組Aの3つのTSパケットが転送された後、次の特殊パケットに含まれるパケット到着時刻▲3▼が抽出されて、パケット到着時刻▲1▼および▲3▼からヌルパケット数が算出されて、図7(c)に示すように算出されたヌルパケット数に対応したヌルパケットが挿入されて、到着時刻▲3▼が再現される。以降同様の処理が行なわれる。
【0087】
挿入されるヌルパケット数は、特殊パケット内に含まれる到着時刻と、再生装置5へ転送されるときの伝送レートに依存する。伝送レートは入力ストリームのビットレートによらず、共通の伝送レートが用いられるため、固定値として扱うことができる。なお、図7(d)に、入力ストリームのビットレートと異なるビットレートでTSストリームを転送したときの一例を示す。図13(d)に示す従来技術と比較して、再生装置5に転送されるデータを分散して、一度に転送されるデータ量を減らすようにしたため、再生装置5の入力バッファが溢れることを防止することが可能となる。
【0088】
本実施の形態における録画再生装置においては、最初に到着したPCRパケットの直前に到着した時刻情報パケットに含まれる到着時刻をT0とし、最初に到着したPCRパケットを検出してから再生装置5へ既に送出したパケット数をPとし、時刻情報パケット内の到着時刻をTnとし、設定されている共通の転送レートをRとしてヌルパケット数を算出している。
【0089】
しかし、この方法によると、(Tn−T0)の値が大きくなるため、挿入すべきヌルパケット数に誤差が生じやすくなる。これを防止するために、再生制御部3に到着した最新のPCRパケットの直前に到着した時刻情報パケットに含まれる到着時刻をT0とし、その後に送出したパケット数をカウントしてPとすることによって、式(1)を用いてヌルパケット数を算出できるとともに、挿入すべきヌルパケット数の誤差の蓄積を防止することが可能となる。
【0090】
また、時刻情報パケットがPCRパケットの直前のものであるか否かを判定することなく、前回到着した時刻情報パケットに含まれる到着時刻をT0とし、その後に送出したパケット数をカウントしてPとしても、同様に式(1)を用いてヌルパケット数を算出できるとともに、挿入すべきヌルパケット数の誤差の蓄積を防止することが可能となる。
【0091】
以上説明したように、本実施の形態における録画再生装置によれば、複数の番組データを含む入力ストリームから所望の番組データのみを抽出し、破棄されたデータの代わりにパケット到着時刻を含んだ特殊パケットを挿入するようにしたので、TSストリームのデータ量を削減することができ、記録媒体の録画時間を長くすることが可能となった。また、最初のPCRパケットが到着してから所定時間経過する毎に特殊パケットを挿入するようにしたので、再生装置5に転送されるデータを分散して、一度に転送されるデータ量を減らすことができ、再生装置5の入力バッファが溢れることを防止することが可能となった。
【0092】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における録画再生装置は、図1に示す実施の形態1における録画再生装置と比較して、時刻情報パケット挿入部16の構成および機能のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。なお、本実施の形態における時刻情報パケット挿入部の参照符号を16’として説明する。
【0093】
図8は、本実施の形態における時刻情報パケット挿入部16’の詳細を説明するためのブロック図である。この時刻情報パケット挿入部16’は、図3に示す実施の形態1における時刻情報パケット挿入部16と比較して、コントロール部161から録画カウンタ部164へ出力されるリセット信号が削除された点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。なお、本実施の形態におけるコントロール部および録画カウンタ部の参照符号を、それぞれ161’および164’として説明する。
【0094】
コントロール部161’は、PCR検出器13からPCR検出信号が入力された場合には、時刻情報パケット生成信号と、PCR到着時刻保持部14に保持されるPCR到着時刻情報とをパケット生成部163へ出力する。また、コントロール部161’は、次に転送すべきパケットがパケット生成部163によって生成される時刻情報パケットであることを示す入力切替信号を入力切替部162へ出力する。
【0095】
録画カウンタ部164’は、時刻情報パケット挿入部16’の動作開始から内部のカウンタのカウントを開始し、所定のカウント値を超えたときにコントロール部161’に対して時刻超信号を出力し、内部のカウンタをリセットする。
【0096】
コントロール部161’は、録画カウンタ部164’から時刻超信号を受けると、時刻情報パケット生成信号と、パケット到着時刻保持部15に保持されるパケット到着時刻情報とをパケット生成部163へ出力し、入力切替部162に対して次に転送すべきパケットがパケット生成部163によって生成される時刻情報パケットであることを示す入力切替信号を出力する。
【0097】
パケット生成部163は、コントロール部161’から時刻情報パケット生成信号を受けると、コントロール部161’から出力される時刻情報に基づいて時刻情報パケットを生成して入力切替部162へ出力する。
【0098】
以上説明したように、本実施の形態における録画再生装置によれば、コントロール部161’と録画カウンタ164’との間のリセット信号を削除し、それに伴う動作を省略したので、実施の形態1における録画再生装置と比較して、回路構成を簡略化することが可能となった。
【0099】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における録画再生装置は、実施の形態1における録画再生装置と比較して、図5に示すヌルパケット挿入部33の構成および機能のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。なお、本実施の形態におけるヌルパケット挿入部の参照符号を33’として説明する。
【0100】
図9は、本実施の形態におけるヌルパケット挿入部33’の詳細を説明するためのブロック図である。このヌルパケット挿入部33’は、コントロール部331’と、ヌルパケット生成部333’と、入力切替部334’と、再生カウンタ部335とを含む。
【0101】
コントロール部331’は、時刻情報パケット検出信号を受けると、時刻情報抽出部32から送出される時刻情報および時刻情報パケットがPCRパケットの直前に位置するものであるか否かを示す識別子を入力する。そして、コントロール部331’は、時刻情報パケットがPCRパケットの直前に位置するものであり、かつ最初のPCRパケットの前に位置する場合には、その時刻情報パケット内の到着時刻を再生カウンタ部335に設定する。
【0102】
再生カウンタ部335は、コントロール部331’によって時刻情報が設定されると、録画時に時刻情報の生成に使用されたクロックに基づいてカウントアップを行なう。そして、これ以降に時刻情報が入力された場合には、コントロール部331’は入力された時刻情報(Tn)と再生カウンタ部335の現在値(Tc)とを比較する。Tn>Tcの場合、コントロール部331’はヌルパケット生成部333’にヌルパケットの送出を指示する送出開始信号を出力し、入力切替信号を入力切替部334’へ出力して、ヌルパケット生成部333’から送出されるヌルパケットをTSストリームとして出力するよう指示する。また、Tn≦Tcの場合、コントロール部331’はヌルパケット生成部333’に対する送出開始信号の出力、および入力切替部334’に対する入力切替信号の出力を終了する。
【0103】
入力切替部334’は、通常、時刻情報パケットセレクト部31によって抽出されなかったTSパケットを入力し、TSストリームとして再生装置5へ順次転送している。この再生装置5への転送は、TSストリームのエンコードビットレートによらない、予め設定された一定の伝送レートによって行なわれる。入力切替部334’は、コントロール部331’から入力切替信号を受けると、ヌルパケット生成部333’から出力されるヌルパケットをTSストリームとして再生装置5へ転送する。そして、ヌルパケット生成部333’からのヌルパケットの送出が終了すると、入力切替部334’は、再び時刻情報パケットセレクト部31からのTSパケットをTSストリームとして再生装置5へ転送する。
【0104】
以上説明したように、本実施の形態における録画再生装置によれば、コントロール部331’が入力された時刻情報と再生カウンタ部335の現在値とを比較し、Tn>Tcの場合にはヌルパケット生成部333’にヌルパケットの送出を指示する送出開始信号を出力し、入力切替信号を入力切替部334’へ出力するようにしたので、実施の形態1におけるヌルパケット挿入部33のように送出済みのパケット数をカウントする必要がなくなり、装置の構成を簡略化することが可能となった。
【0105】
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4における録画再生装置1’の概略構成を示すブロック図である。本実施の形態における録画再生装置は、図1に示す実施の形態1における録画再生装置と比較して、PCR検出器13がPCR間引き部17に置換されている点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。
【0106】
PCR間引き部17は、実施の形態1において説明したPCR検出器13を内部に有しており、パケットセレクト部12から出力されたパケット中のPCRの検出と、PCRの間引きとを行なう。PCR検出器13によってPCRパケットが検出されると、PCR間引き部17はパケット到着時刻保持部15に保持されるそのパケットが到着した時刻と、PCR到着時刻保持部14に保持される以前PCRパケットとして時刻情報パケット挿入部16へ転送したPCRパケットの到着時刻との差分を算出する。そして、その差分が所定値以内であれば、PCR間引き部17はそのPCRパケットを削除して間引きを行なう。
【0107】
図11は、本実施の形態におけるPCR間引き部17の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、PCR検出器13は、パケットセレクト部12から出力されたパケットの最初の6バイトを読込み(S11)、アダプテーションフィールド制御ビットと、PCRフラグとをチェックする(S12)。図2(a)に示すように、4バイト目のアダプテーションフィールド制御ビットの上位ビットが“1”であり、6バイト目のPCRフラグが“1”であれば、そのパケットにPCRが含まれると判定し(S12,PCR含む)、ステップS13へ処理が進む。また、それ以外の場合には、そのパケットにPCRが含まれていないと判定し(S12,PCR含まない)、ステップS21へ処理が進む。
【0108】
ステップS13において、PCR間引き部17は、現在のPCRパケットが到着した時刻と、以前にPCRパケットとして時刻情報パケット挿入部16へ送出したPCRパケットの到着時刻との差分を算出する。そして、その差分が一定時間以内であるか否かが判定される(S14)。
【0109】
差分が一定時間以内であれば(S14,一定時間以内)、そのPCRを削除する。すなわち、PCR間引き部17は、そのPCRパケットのPCRフラグを“0”にして、ステップS11において読込んだ6バイトを出力する(S15)。そして、次の6バイト(PCR)を破棄し、(アダプテーションフィールド長−7)バイトだけ読込んでそのまま出力する(S16)。そして、PCR間引き部17は、6バイトのスタッフィングバイト出力し(S17)、残りのペイロード分(183−アダプテーションフィールド長)だけデータを読込んでそのまま出力する(S18)。以上説明したS15〜S18の処理によって、図2(b)に示すPCR削除後のTSパケットが生成される。
【0110】
また、ステップS14において、差分が一定時間以上であれば(S14,一定時間以上)、PCR間引き部17は、パケット到着時刻保持部15に保持される時刻情報をPCR到着時刻保持部14にコピーし(S19)、時刻情報パケット挿入部16にPCR検出信号を出力する(S20)。そして、ステップS11において読込んだ6バイトをそのまま出力し(S21)、残りのデータもそのまま出力する(S22)。
【0111】
以上説明したように、本実施の形態における録画再生装置によれば、PCR間引き部17が現在のPCRパケットが到着した時刻と、以前にPCRパケットとして時刻情報パケット挿入部16へ送出したPCRパケットの到着時刻との差分を算出し、その差分が一定時間以内であればそのPCRを削除するようにしたので、PCRの出現頻度が大きいTSストリームであっても時刻情報パケットが過剰に挿入されるのを防止することができ、記憶媒体の記憶容量を有効に利用することが可能となった。
【0112】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における録画再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 (a)は、PCRを含んだTSパケットを示す図である。(b)は、PCR削除後のTSパケットを示す図である。
【図3】 時刻情報パケット挿入部16を詳細に説明するための図である。
【図4】 時刻情報パケットの例を示す図である。
【図5】 再生制御部3の詳細を説明するためのブロック図である。
【図6】 ヌルパケット挿入部33を詳細に説明するためのブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態1における録画再生装置によって生成されるTSストリームを説明するための図である。
【図8】 本発明の実施の形態2における時刻情報パケット挿入部16’の詳細を説明するためのブロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態3におけるヌルパケット挿入部33’の詳細を説明するためのブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態4における録画再生装置1’の概略構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の実施の形態4におけるPCR間引き部17の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】 第2の従来技術を説明するための図である。
【図13】 第3の従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1,1’ 録画再生装置、2 録再制御部、3 再生制御部、4 記録媒体、5 再生装置、11 同期検出部、12 パケットセレクト部、13 PCR検出部、14 PCR到着時刻保持部、15 パケット到着時刻保持部、16,16’ 時刻情報パケット挿入部、17 PCR間引き部、31 時刻情報パケットセレクト部、32 時刻情報抽出部、33,33’ ヌルパケット挿入部、161,161’ コントロール部、162 入力切替部、163 パケット生成部、164,164’ 録画カウンタ部、331,331’ コントロール部、332 PCR到着時刻保持部、333 ヌルパケット生成部、334,334’ 入力切替部、335 再生カウンタ部。

Claims (18)

  1. TSストリームから所望の番組データに対応したパケットを抽出するための抽出手段と、
    前記TSストリームから前記所望の番組データに対応したPCRパケットを検出するための検出手段と、
    前記検出手段によって検出されたPCRパケットの到着時刻を保持するためのPCR到着時刻保持手段と、
    前記抽出手段によって抽出されたパケットの到着時刻を保持するためのパケット到着時刻保持手段と、
    前記PCR到着時刻保持手段によって保持されるPCRパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットと、前記パケット到着時刻保持手段によって保持されるパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットとを生成し、前記抽出手段によって抽出されたパケットに挿入するための時刻情報パケット挿入手段と、
    前記時刻情報パケット挿入手段によって時刻情報パケットが挿入されたデータを記録媒体に記録するための記録手段とを含む録画装置。
  2. 前記時刻情報パケット挿入手段は、所定周期でカウントアップするカウント手段と、
    前記検出手段によってPCRパケットが検出されると、前記PCR到着時刻保持手段によって保持されるPCRパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成して前記カウント手段をリセットし、
    前記PCRパケットが到着してから前記カウント手段が所定値を超える毎に前記パケット到着時刻保持手段によって保持されるパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成するためのパケット生成手段と、
    前記抽出手段によって抽出されたパケットと、前記パケット生成手段によって生成された時刻情報パケットとを切替えて出力するための入力切替手段とを含む、請求項1記載の録画装置。
  3. 前記時刻情報パケット挿入手段は、所定周期でカウントアップするカウント手段と、
    前記検出手段によってPCRパケットが検出されると、前記PCR到着時刻保持手段によって保持されるPCRパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成し、
    前記TSストリームの入力を開始してから前記カウント手段が所定値を超える毎に前記パケット到着時刻保持手段によって保持されるパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成するためのパケット生成手段と、
    前記抽出手段によって抽出されたパケットと、前記パケット生成手段によって生成された時刻情報パケットとを切替えて出力するための入力切替手段とを含む、請求項1記載の録画装置。
  4. 前記入力切替手段は、前記検出手段によって検出されたPCRパケットの直前に、前記パケット生成手段によって生成されたPCRパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを挿入する、請求項2または3記載の録画装置。
  5. 前記パケット生成手段は、前記PCRパケットの直前に挿入される時刻情報パケットであるか否かを判定するための識別子を含んだ時刻情報パケットを生成する、請求項4記載の録画装置。
  6. 前記パケット生成手段は、前記検出手段によって検出されたPCRパケットの到着時刻と、前記PCR到着時刻保持手段に保持される1つ前のPCRパケットの到着時刻との差分が所定間隔以内の場合には、前記パケット到着時刻保持手段によって保持されるパケットの到着時刻を含んだ時刻情報パケットを生成しない、請求項2〜5のいずれかに記載の録画装置。
  7. 前記録画装置はさらに、前記検出手段によって検出されたPCRパケットの到着時刻と、前記PCR到着時刻保持手段に保持される1つ前のPCRパケットの到着時刻との差分が所定間隔以内の場合には、前記検出手段によって検出されたPCRパケットのPCRを削除して前記時刻情報パケット挿入部へ出力するためのPCR間引き手段を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の録画装置。
  8. 記録媒体に記録されたデータを読出すための読出手段と、
    前記読出手段によって読出されたデータから時刻情報パケットを抽出するための抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報に基づいてヌルパケットを生成し、前記抽出手段によって時刻情報パケットが抽出された後のストリームデータに前記生成されたヌルパケットを挿入するためのヌルパケット挿入手段と、
    前記ヌルパケット挿入手段によってヌルパケットが挿入された後のストリームデータを再生するための再生手段とを含み、
    前記時刻情報は、所望の番組データに対応したPCRパケットの到着時刻と、前記所望の番組データに対応したPCRパケット以外のパケットの到着時刻とを含む、再生装置。
  9. 前記ヌルパケット挿入手段は、PCRパケットの直前の時刻情報パケットに含まれる時刻情報を保持するためのPCR到着時刻保持手段と、
    前記抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報と前記PCR到着時刻保持手段によって保持される時刻情報との差分に基づいて、挿入すべきヌルパケット数を算出するための算出手段と、
    前記算出手段によって算出された数のヌルパケットを生成するためのヌルパケット生成手段と、
    前記抽出手段によって時刻情報パケットが抽出された後のパケットと、前記ヌルパケット生成手段によって生成されたヌルパケットとを切替えて出力するための入力切替手段とを含む、請求項8記載の再生装置。
  10. 前記PCR到着時刻保持手段は、最初に到着したPCRパケットの直前の時刻情報パケットに含まれる時刻情報を保持し、
    前記算出手段は、前記最初のPCRパケットが到着してから現在までの間に前記再生手段へ送出したパケット数をカウントし、該パケット数、前記抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報と前記PCR到着時刻保持手段によって保持される時刻情報との差分および伝送レートに基づいて、挿入すべきヌルパケット数を算出する、請求項9記載の再生装置。
  11. PCR到着時刻保持手段は、到着した最新のPCRパケットの直前の時刻情報パケットに含まれる時刻情報を保持し、
    前記算出手段は、前記最新のPCRパケットが到着してから現在までの間に前記再生手段へ送出したパケット数をカウントし、該パケット数、前記抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報と前記PCR到着時刻保持手段によって保持される時刻情報との差分および伝送レートに基づいて、挿入すべきヌルパケット数を算出する、請求項9記載の再生装置。
  12. 前記ヌルパケット挿入手段は、最初に到着したPCRパケットの直前の時刻情報パケットに含まれる時刻情報が設定され、所定周期でカウントアップするカウント手段と、
    前記抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報と、前記カウント手段のカウント値とを比較するための比較手段と、
    前記比較手段によって、前記抽出手段によって抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報が、前記カウント手段のカウント値より大きいと判定された場合には、ヌルパケットを生成するためのヌルパケット生成手段と、
    前記抽出手段によって時刻情報パケットが抽出された後のパケットと、前記ヌルパケット生成手段によって生成されたヌルパケットとを切替えて出力するための入力切替手段とを含む、請求項8記載の再生装置。
  13. TSストリームから所望の番組データに対応したパケットを抽出するステップと、
    前記TSストリームから前記所望の番組データに対応したPCRパケットを検出するステップと、
    前記検出されたPCRパケットの直前に該PCRパケットが到着したときの時刻情報を含んだ時刻情報パケットを生成して前記抽出されたパケットに挿入するステップと、
    前記PCRパケットが到着してから所定時間を超える毎に当該時刻情報を含んだ時刻情報パケットを生成して前記抽出されたパケットに挿入するステップと、
    前記時刻情報パケットが挿入されたデータを記録媒体に記録するステップとを含む録画方法。
  14. TSストリームから所望の番組データに対応したパケットを抽出するステップと、
    前記TSストリームから前記所望の番組データに対応したPCRパケットを検出するステップと、
    前記検出されたPCRパケットの直前に該PCRパケットが到着したときの時刻情報を含んだ時刻情報パケットを生成して前記抽出されたパケットに挿入するステップと、
    前記TSストリームの入力を開始してから所定時間を超える毎に当該時刻情報を含んだ時刻情報パケットを生成して前記抽出されたパケットに挿入するステップと、
    前記時刻情報パケットが挿入されたデータを記録媒体に記録するステップとを含む録画方法。
  15. 前記時刻情報パケットは、PCRパケットの直前の時刻情報パケットであるか否かを示す識別子を含む、請求項13または14記載の録画方法。
  16. 前記PCRパケットを検出するステップは、PCRパケットが所定間隔内に検出された場合には、当該PCRパケット内のPCR情報を削除したパケットを生成して出力するステップを含む、請求項13〜15のいずれかに記載の録画方法。
  17. 記録媒体に記録されたデータを読出すステップと、
    前記読出されたデータから時刻情報パケットを抽出するステップと、
    前記抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報に基づいてヌルパケットを生成し、前記時刻情報パケットが抽出された後のストリームデータに前記生成されたヌルパケットを挿入するステップと、
    前記ヌルパケットが挿入された後のストリームデータを再生するステップとを含み、
    前記時刻情報は、所望の番組データに対応したPCRパケットの到着時刻と、前記所望の番組データに対応したPCRパケット以外のパケットの到着時刻とを含む、再生方法。
  18. 前記ヌルパケットを挿入するステップは、PCRパケットの直前の時刻情報パケットに含まれる時刻情報を保持するステップと、
    前記抽出された時刻情報パケットに含まれる時刻情報と前記保持される時刻情報との差分に基づいて、挿入すべきヌルパケット数を算出するステップと、
    前記算出された数のヌルパケットを生成するステップと、
    前記時刻情報パケットが抽出された後のパケットと、前記生成されたヌルパケットとを切替えて出力するステップとを含む、請求項17記載の再生方法。
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