JP3646319B2 - フレーク状食塩の製造装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はフレーク状食塩を連続的に製造するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のフレーク状食塩の製造装置は、飽和塩水(塩化ナトリウム溶解液)を別の蒸発缶あるいは熱交換器で加熱し、これを底の浅い容器に移し、冷却して結晶を析出させるよう構成している。この容器は底面が水平状となっており、且つ容器の一辺部は該底面から立ち上る緩い傾斜面とされ、液面上にまで突出している。この容器の底面には、該一辺部に向う方向に往復動可能なレーキが設けられており、該容器底面に堆積した結晶は、該レーキによって該一辺部に向って送られ、やがて該一辺部の傾斜面を押し上げられて容器外に取り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来のフレーク状食塩の製造装置にあっては、飽和塩水を容器外で加熱した後、容器に移して冷却させるようにしており、本質的にバッチ処理方式の設備であるため、フレーク状食塩の製造効率が低い。
【0004】
また、堆積したフレーク状食塩が水平な容器底面をレーキによって押されて長距離を移動するため、この間にフレークが破壊され易く、フレーク状食塩の収率が低くなるという問題もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のフレーク状食塩の製造装置は、底面が中央部に向ってゆるやかに下り勾配となっている平釜と、該平釜の底面に沿って超低速回転され、該底面に堆積した結晶を該底面の中央部に掻き寄せるレーキと、該平釜の底面の中央部に遮断弁を介して接続されたソルトポットと、該平釜に被せられた蓋と、該蓋の内側に対し空気を導入するための空気導入口と、該空気導入口に設けられたエアフィルターと、該平釜の内部に設置された、塩水を加熱するための加熱チューブと、該蓋の内側から排気するための排気口と、を備えてなるものである。
【0006】
【作用】
かかる本発明のフレーク状食塩の製造装置においては、平釜内部の液面が一定となるように塩水は連続的に平釜内に供給される。平釜内において、塩水は加熱チューブで加熱蒸発、濃縮され、フレーク状食塩が平釜底面に堆積する。この底面に沿ってレーキが超低速で回転しており、フレーク状食塩は該底面の傾斜に沿って底面中央に掻き寄せられる。そして、このフレーク状食塩は、該底面中央に接続されたソルトポット中に落下する。なお、このとき、遮断弁は開放している。
【0007】
ソルトポット中に所定量のフレーク状食塩が貯まったならば、遮断弁を閉じ、ソルトポット底部からフレーク状食塩を取り出す。
【0008】
なお、平釜を覆う蓋の内側からは連続的に排気されており、導入口から蓋の内側に導入された空気は、平釜内で蒸発した水蒸気を伴って排気される。
【0009】
この空気はエアフィルターで除塵されているため、平釜内部の塩水にダストが混入することがない。
【0010】
【実施例】
以下図面を参照して実施例について説明する。第1図は本発明の実施例に係るフレーク状食塩の製造装置を示す側面図、第2図は同平面図、第3図は平釜及び蓋部分の構成を示す縦断面図である。
【0011】
平釜10は、底面が中央部に向って緩やかに下り勾配となっている比較的底の浅い釜である。この平釜10は支持脚12により支承されている。この平釜10に被さるように蓋14が設けられている。この蓋14は、中央部から周囲に向って下り勾配となっている陣笠形状のものであり、その周縁部からはスカート部14aが垂設されている。
【0012】
このスカート部14aは、平釜10の上部の外周に所定間隔をおいて配置されており、このスカート部14aと平釜10の上部との間が空気導入口16となっている。この空気導入口16にはフェルトなどからなるエアフィルター18が設けられている。
【0013】
蓋14の中央部にはレーキ駆動装置20が設置されており、該レーキ駆動装置20から垂下したロータシャフト22の下端にレーキ24が取り付けられている。このレーキ24は、平釜10の底面に沿って超低速(例えば0.1〜2rpm)にて回転される。
【0014】
平釜10の底面の中央には開口26が設けられ、この開口26から下方に向って筒部28が垂設されている。この筒部28の下端に電動式ナイフゲートバルブ30が設けられている。このナイフゲートバルブ30の下側にソルトポット32が設置されている。34は該ソルトポット32内を覗くための覗き窓である。36は該ソルトポット32の下端に設けられた取出用バルブである。
【0015】
前記蓋14には、排気口40の他、マンホール42、センサ差込口44が設けられている。このセンサ差込口44からは、平釜10内の液面を検出するためのレベルセンサが差し込まれている。
【0016】
前記筒部28には、平釜10内に塩水を供給するための配管46が接続されており、ヘッドタンク(図示略)から塩水が該平釜10内に供給可能とされている。
【0017】
前記排気口40にはダクト(図示略)を介して排気ファン(図示略)が接続される。
【0018】
平釜10内には、加熱チューブ48が該平釜10内を周回するように設けられている。本実施例では、該加熱チューブ48は1段に蚊取線香状に設けられている。これは蚊取線香状でなく上下に2,3段設けてもよいし、蚊取線香状に2,3段設けてもよい。
【0019】
このように構成されたフレーク状食塩の製造装置においては、通常の作動時にはバルブ36が閉、ナイフゲートバルブ30が開とされている。そして、平釜10内の液面レベルは一定となるように飽和塩水が該平釜10内に供給される。この塩水は、加熱チューブ48により加熱され、蒸発、濃縮される。蒸発により生じた水蒸気は、空気導入口16から蓋14の内側に導入された空気と共に、排気口40から排出される。平釜10内の塩水の蒸発、濃縮に伴って、塩水の表面にフレーク状食塩が発生し、該平釜10の底面に堆積する。この堆積したフレーク状食塩は、超低速回転されるレーキ24によって平釜10の底面中央に掻き寄せられ、開口26、筒部28、ナイフゲートバルブ30を通過してソルトポット32中に落下する。なお、フレーク状食塩がソルトポット32中に落下するのに伴って、これと入れ替わりにソルトポット32中の塩水が平釜10内に入り込む。
【0020】
この操作を所定時間継続すると、やがてソルトポット32中に所定量のフレーク状食塩が貯まる。そこで、ナイフゲートバルブ30を閉じると共に、バルブ49から飽和塩水を注入し、バルブ36を開放し、該ソルトポット32中のフレーク状食塩を取り出す。
【0021】
なお、この取り出し作業を行なっている間も、平釜10内においてはフレーク状食塩が連続的に生成されており、ソルトポット32からのフレーク状食塩の排出終了後、バルブ36を閉じると共に,バルブ49から飽和塩水を注入してソルトポットを充満する。ソルトポット上部に付いたデイテクターで充満検知、自動的にナイフゲートバルブ30を開放する。該ナイフゲートバルブ30上に貯まっていたフレーク状食塩がソルトポット32中に落下し、その後、上記と同様にフレーク状食塩が該ソルトポット32中に徐々に貯まる。
【0022】
このように、このフレーク状食塩の製造装置によると、平釜10内の液面の乱れを防止し、液面を常に一定に保ちながら、加熱チューブ48により連続的に加熱濃縮し、フレーク状食塩を連続的に製造することができる。生成したフレーク状食塩は、平釜10の傾斜した底面に沿ってスムーズに開口26に向って掻き寄せられるため、このフレーク状食塩が平釜底面に沿って移動する間に崩壊することが防止され、フレーク状食塩を高い収率にて製造することができる。また、レーキ24は超低速回転されるため、平釜10内の塩水の液面はきわめて静かなものとなり、フレーク状食塩が効率良く析出するようになる。
【0023】
さらに、エアフィルター18を設けているので、空気導入口16から内部に導入される空気が除塵される。このため、生成したフレーク状食塩中にダストが混入することが防止される。
【0024】
本実施例にあっては、加熱チューブ48を液面と平行に配列しているため、平釜10の高さを低くすることができる。また、該チューブ48へのソルチングアップを少なくすることもできる。
【0025】
なお、この加熱チューブ48内には蒸気が供給されるのであるが、この蒸気の供給量は、釜入口部の調整バルブ(図示略)でコントロール可能であり、一度調整すれば後は調整することは不必要である。
【0026】
また、排気ダクトからの排気量を調整するには、運転スタート時にファンダクトダンパー(図示略)で調整すれば良く、その後は該ダンパーを調整することは不要である。本実施例では、レーキの運転はシーケンサータイマーにて自動運転されており、ソルトポット32からのフレーク状食塩の抜き出しもシーケンサーリレーにて自動運転可能とされている。
【0027】
本実施例では、平釜10内の飽和塩水が沸点近傍または沸点まで温度上昇するので、平釜10としては高耐食性のステンレス製とされている。これにより、きわめて安定した操業を確保することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上の通り、本発明のフレーク状食塩の製造装置によると、フレーク状食塩をきわめて効率良く連続的に製造することができる。この製造装置は、平釜、蓋及びソルトポット等を主体とするものであり、設備構成が簡素であり、装置構成コストが低廉である。また、加熱チューブを液面と平行配列することにより平釜の高さを低くすることが可能になると共に、該チューブへのソルチングアップも減少される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例装置の側面図である。
【図2】実施例装置の平面図である。
【図3】実施例装置の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
10 平釜
14 蓋
16 空気導入口
18 エアフィルター
24 レーキ
30 ナイフゲートバルブ
32 ソルトポット
48 加熱チューブ
Claims (1)
- 底面が中央部に向ってゆるやかに下り勾配となっている平釜と、
該平釜の底面に沿って超低速回転され、該底面に堆積した結晶を該底面の中央部に掻き寄せるレーキと、
該平釜の底面の中央部に遮断弁を介して接続されたソルトポットと、
該平釜に被せられた蓋と、
該蓋の内側に対し空気を導入するための空気導入口と、
該空気導入口に設けられたエアフィルターと、
該平釜の内部に設置された、塩水を加熱するための加熱チューブと、
該蓋の内側から排気するための排気口と、
を備えてなるフレーク状食塩の製造装置。
Priority Applications (1)
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JP18340294A JP3646319B2 (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | フレーク状食塩の製造装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18340294A JP3646319B2 (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | フレーク状食塩の製造装置 |
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JP18340294A Expired - Fee Related JP3646319B2 (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | フレーク状食塩の製造装置 |
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1994
- 1994-08-04 JP JP18340294A patent/JP3646319B2/ja not_active Expired - Fee Related
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