JP3642383B2

JP3642383B2 - Filling pad

Info

Publication number: JP3642383B2
Application number: JP15621698A
Authority: JP
Inventors: 伸一郎稲富; 久雄西中
Original assignee: Toyobo Co Ltd
Current assignee: Toyobo Co Ltd
Priority date: 1998-06-04
Filing date: 1998-06-04
Publication date: 2005-04-27
Anticipated expiration: 2018-06-04
Also published as: JPH11346891A; KR100360935B1; KR20000005882A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繰り返し使用してもへたりが少なく、風合いが柔らかく、さらに敷布団のどの部分でも折り曲げることができ、収納性、物干し竿への干しやすさ持ち運び性に優れた敷布団用の中綿に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、敷布団に用いられている中綿は母材となる繊維の他に熱接着性の繊維として低融点の熱可塑性樹脂の繊維あるいは芯部に高融点の熱可塑性樹脂、鞘部に低融点を持つ芯／鞘構造の繊維を含有させ、熱接着により形成される硬綿と呼ばれる中芯と、ウールあるいはポリエステルなどの巻き綿で構成されている。
【０００３】
しかし、中芯として使用されている硬綿は繰り返し使用することにより接着点が外れ、当初の嵩より低くなるという、へたりの問題があった。また、熱によりセットすることで、硬くなるため、風合の改善が求められている。さらに中芯に用いられる硬綿は熱処理により硬化させるため、収納や物干し竿などに干す場合、折れ曲がりにくく収納スペースを多くとる、物干し竿にかけにくいなどの問題がある。また持ち運びに関しても、敷布団のサイズがセミダブルやダブルあるいはそれ以上となると幅が大きくなり、持ち上げたとき両手が伸びきり力が入りにくく非常に持ち運びにくい。
【０００４】
へたりを解消する方法として、硬綿の密度を下げる方法、折れ曲がり性を付与する方法として硬綿の幅方向に熱セットあるいは超音波などで溝をつける方法や、従来から用いられている綿敷布団などを使用する方法がある。
へたりを解決する方法として、硬綿構造体の密度を下げる方法では風合いも若干改善され、折れ曲げに関してもある程度曲げやすくなる。しかし、風合いに関しては十分でなく、繰り返し畳んだり物干し竿などに干したりするとその部分だけが極端にへたる問題が発生する。
【０００５】
また、折れ曲がり性、収納性を改善するために硬綿にあらかじめ折れ目を入れるため熱や超音波などで硬綿に溝をつける方法があり、幅方向に３等分に２カ所溝をつける方法では敷布団を収納するとき簡単に３分の１に折り畳むことができる。しかし、敷布団を干す場合、中央部分で曲がりにくいため干しにくい。また４等分あるいはそれ以上とすると収納性が向上でき、物干し竿など干しやすくなるが、溝が多くなり溝の部分が硬くなり、嵩を出しにくいなどの問題がある。さらにこれらの方法では敷布団の縦方向への折り畳みは簡単となるが幅の広いセミダブルやダブルあるいはそれ以上となると持ち運びにくい問題は解消されない。
さらに綿敷布団を用いる方法では、どこでも折り曲げることができ収納性は良く、物干し竿などに干しやすい。しかし、もともと嵩がでにくく、使用により綿切れが起こりやすいなどその他の問題を数多く持っている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、繰り返し使用してもへたりが少なく、風合いが柔らかく、さらに敷布団のどの部分でも折り曲げることができ、収納性、物干し竿への干しやすさ、持ち運び性に優れた敷布団を得ることができる敷布団用の中綿を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記の課題を解決するために、次の構成を有する。すなわち繊維表面の少なくとも一部がシリコーン系高分子で覆われ、繊維／繊維間静摩擦係数（μｓ０）を０．１８以下としたポリエステル繊維を含有するウェッブにニードルパンチを施し、前記ニードルパンチが施されたウェッブを複数枚重ね合わせて、ニードルパンチにより機械交絡され、厚みが２０〜１００ｍｍ、密度が０．０２〜０．０８ｇ／ｃｍ³であり、以下の本文記載の方法で測定した折れ曲がり性評価結果が５０ｃｍ以下であり、繰り返し圧縮残留ひずみが８％以下である敷布団用中綿であり、さらには、前記ポリエステル繊維の含有量が３０重量％以上である敷布団用中綿である。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の敷布団用中綿について詳細に説明する。
本発明に用いる敷布団用中綿を構成するポリエステル繊維としては、適度な嵩高性と軟らかい風合いを出すために繊度１．５〜１００デニール、好ましくは５〜２０デニール、繊維長は１０〜１００ｍｍ、好ましくは５０〜８０ｍｍのポリエステル短繊維が好適である。繊度が１．５デニール未満では嵩が出にくく、使用時の床付き感等の問題が発生しやすく、１００デニール以上では風合いが硬くなる。また繊維長が１０ｍｍより短いと繊維間の交絡が悪く、構造体とし難く、１００ｍｍより長いと開繊性や製綿性が悪くなる傾向がある。
【０００９】
ポリエステル繊維は、嵩高性、風合い、圧縮に対する反発性あるいは製綿性をよくするために、機械捲縮を与えることが好ましく、繊維の製糸時に非対称冷却処理を施し、３次元捲縮化したものがより好ましい。捲縮数は５〜３０個／インチ、好ましくは１０〜２０個／インチ、捲縮度が５〜４０％、好ましくは１０〜３５％であることが好ましい。捲縮数が５個／インチ以下、捲縮度が５％以下では開繊加工時に均一な開繊が行われず開繊ウエッブに斑が生じる。捲縮数が３０個／インチ以上、捲縮度が４０％以上ではカード開繊後の製品の風合いが悪くなってしまう。
【００１０】
繊維の断面は、中実のほかに保温性を持たせるために中空繊維を用いても、触感を変えるために異形断面を用いてもよい。
【００１１】
次に上記繊維を用いて厚みが２０ｍｍ以上の集合体を得るための方法について説明する。解繊機（カード）により繊維をウエッブとし、ニードルパンチにより繊維を交絡させる。この時、目的とする厚みが得られない場合には、該ウエッブを複数枚重ね合わせることにより得ることができる。この際ウエッブの形態を保持するために重ね合わせた後、更にニードルパンチにより交絡させる方法、ウエッブを縫製する方法、あるいは側地に入れた後、キルトする方法などがある。またカードウエッブを複数枚重ねあわせた後、ニードルパンチにより交絡させても良い。
【００１２】
敷布団用の中綿の厚みは巻き綿を使用するか使用しないかで適宜変更すれば良いが、巻き綿を使用しない場合は２０ｍｍ以上、好ましくは４０ｍｍ以上であり、巻き綿を使用する場合は２０ｍｍ以上、好ましくは３０ｍｍ以上である。２０ｍｍ未満では使用時に床付き感が発生する。１００ｍｍより厚くすることは可能ではあるが、コストと最終製品のメリットから考えると好ましくない。
【００１３】
また密度は０．０２〜０．０８ｇ／ｃｍ³、好ましくは０．０３〜０．０５ｇ／ｃｍ³である。０．０２ｇ／ｃｍ³未満では反発性が弱く、使用時の床付き感が問題となり、０．０８ｇ／ｃｍ³以上では構造体が硬く、また交絡させることが困難で、針折れなどの問題にもなる。
【００１４】
中綿の目付としては、５００ｇ／ｍ²以上が好ましく、より好ましくは７００ｇ／ｍ²以上、特に好ましくは１０００ｇ／ｍ²以上である。
５００ｇ／ｍ²未満では反発弾性が弱く、使用時の床付き感が問題になる傾向がある。
【００１５】
次に本発明に用いる繊維表面の少なくとも一部がシリコーン系高分子で覆われ、繊維／繊維間静摩擦係数（μｓ０）が０．１８以下としたポリエステル繊維を得る方法について説明する。
使用されるシリコーン系高分子については特に限定されるものではないが、例えばアミノ変性オルガノポリシロキサンやエポキシ変性オルガノポリシロキサンなどの変性シリコーンやこれらと反応性の硬化剤などを主体としたものなどがある。付与する方法としては、特に限定されず、例えば油剤を付与する紡糸工程、延伸工程または綿の段階でシャワー方式やディップ方式などで付与し、乾燥、熱処理する方法などがある。
該シリコーン系高分子の付き方や膜厚は、特に限定されるものではなく、以下の摩擦係数（μｓ０）を示せればよい。
【００１６】
上記の繊維表面がシリコーン系高分子で覆われたポリエステル繊維は、繊維／繊維間静摩擦係数（μｓ０）が０．１８以下、好ましくは０．１５以下である。このμｓ０が０．１８より高い繊維ではへたり耐久性を十分確保することができず、かつ風合いを柔らかくすることができない。
【００１７】
また該繊維の中綿中の含有量は、へたり耐久性が高く、風合が柔らかければ制限されないが、好ましくは２０重量％、より好ましくは３０重量％以上である。２０重量％未満の場合にへたり耐久性や風合いの点で不十分になる場合がある。また該繊維の繊維／繊維間静摩擦係数（μｓ０）が０．１８より高くなったり、該繊維の含有量が２０重量％未満の場合、機械交絡時に針折れの問題が発生する可能性が高くなる。
【００１８】
本発明に適用される敷布団用中綿で繊維表面にシリコーン系高分子で覆われたポリエステル繊維以外の繊維としては、天然繊維、無機繊維、再生繊維または合成繊維からなるものであるが、リサイクルの観点からポリエステル繊維を主体とすることが好ましい。
さらに本発明に用いられる繊維は酸化チタンや抗菌剤、抗カビ剤などを練り込んだ繊維あるいは後加工により各種機能を付与した繊維を使用することもできる。
【００１９】
以上により得られた敷布団用中綿は収納性、物干し竿への干しやすさを考慮して、以下の本文記載の方法により測定した折れ曲がり性評価結果が５０ｃｍ以下、好ましくは４０ｃｍ以下のものである。５０ｃｍを超えると硬すぎて収納性、物干し竿への干しやすさに関して良好な結果が得られない。
【００２０】
中綿の耐へたり性はＪＩＳＫ６４０１の方法に準じた繰り返し圧縮残留ひずみの測定により評価することができるが、この圧縮残留ひずみは、好ましくは１１％以下、より好ましくは１０％以下、さらに好ましくは８％以下である。
また本発明により得られた敷布団の中綿に巻き綿をして使用することもできる。
【００２１】
【作用】
本発明の敷布団用中綿は、低融点繊維の熱セットによる熱接着でなく、機械交絡により構造体を作成することに加え、本発明の中綿を構成する繊維として繊維／繊維間静摩擦係数（μｓ０）が０．１８以下のポリエステル繊維を使用することにより繰り返し使用によるへたりを少なくすることができる。
【００２２】
これは、繰り返し圧縮しても物理的に外れる接着点がないことに加え、繊維／繊維間静摩擦係数が低いため、圧縮後の無荷重下で嵩が戻ることに必要な力を少なくすることができるためと考えられる。
さらに繊維と繊維がルーズであり、繊維／繊維間静摩擦係数が低いため軟らかく、いままでにない新規な風合となり、かつ折り曲げ易い構造体が得られる。
【００２３】
【実施例】
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。本発明に記載した諸特性の測定法は次の通りである。
［繊維／繊維間静摩擦係数］
ＪＩＳＬ１０７４（１９７７）の６−１２の方法に準じて測定した。
［繰り返し圧縮残留ひずみ］
ＪＩＳＫ６４０１の方法に準じて測定した。この値が小さい程、へたりが少ないことを示す。
［折れ曲がり性］
中綿評価用に製作した４５度の斜面を持つカンチレバー型剛軟度試験装置（ＪＩＳＬ１０７９に準じた形状）を用い、幅１００ｃｍの試験中綿を斜面方向へずらし、試験中綿の一端が斜面に接した時の斜面の長さを求めた。
【００２４】
［実施例１］
６デニール、カット長７６ｍｍ、捲縮数１０個／インチ、捲縮度２３％、中空率３５％のポリエステル繊維に市販のジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコーン樹脂液を噴霧器で均一に付着させ、熱処理により固着させた繊維を５０％、１５デニール、カット長７６ｍｍ、捲縮数１０個／インチ、捲縮度２９％、中空率３５％のポリエステル繊維を５０％混綿し、目付け４００ｇ／ｍ²のカードウエッブを作成し、ペネ数８０本にてニードルパンチによりプレニーパンを行った。このウエッブを５枚重ねて３．５インチのニードルによりペネ数８０本にてニードルパンチを行い、交絡させ厚み５５ｍｍの敷布団の中綿を得た。この時シリコーン系高分子を付与したポリエステル繊維の摩擦係数は０．１２であり、上記の中空ポリエステル繊維の摩擦係数は０．２８であった。
【００２５】
［実施例２］
６デニール、カット長７６ｍｍ、捲縮数１０個／インチ、捲縮度２３％、中空率３５％のポリエステル繊維に市販のジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコーン樹脂液を噴霧器で均一に付着させ、熱処理により固着させた繊維を４０％、１５デニール、カット長７６ｍｍ、捲縮数１０個／インチ、捲縮度２９％、中空率３５％のポリエステル繊維を６０％混綿し、目付け４００ｇ／ｍ²のカードウエッブを作成し、ペネ数８０本にてニードルパンチによりプレニーパンを行った。このウエッブを２枚重ねて３．５インチのニードル、ペネ数８０本にてニードルパンチを行った。このウエッブに上記ウエッブを１枚重ね同様に３．５インチのニードル、ペネ数８０本にてニードルパンチを行った。さらにもう１枚重ねて３．５インチのニードル、ペネ数８０本にてニードルパンチを行い、交絡させ厚み４４ｍｍの敷布団の中綿を得た。この時シリコーン系高分子を付与したポリエステル繊維の摩擦係数は０．１２であり、上記の中空ポリエステル繊維の摩擦係数は０．２８であった。
【００２６】
［比較例１］６デニール、カット長７６ｍｍ、捲縮数１０個／インチ、捲縮度２３％、中空率３５％のポリエステル繊維に市販のジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコーン樹脂液を噴霧器で均一に付着させ、熱処理により固着させた繊維を２０％、１５デニール、カット長７６ｍｍ、捲縮数１０個／インチ、捲縮度２９％、中空率３５％のポリエステル繊維を８０％混綿し、目付け５００ｇ／ｍ²のカードウエッブを作成し、ペネ数８０本にてニードルパンチによりプレニーパンを行った。このウエッブを２枚重ねて３．５インチのニードル、ペネ数８０本にてニードルパンチを行った。このウエッブに上記ウエッブを１枚重ね同様に３．５インチのニードル、ペネ数８０本にてニードルパンチを行った。さらにもう１枚重ねて３．５インチのニードル、ペネ数８０本にてニードルパンチを行い、交絡させ厚み３５ｍｍの敷布団の中綿を得た。この時シリコーン系高分子を付与したポリエステル繊維の摩擦係数は０．１２であり、上記の中空ポリエステル繊維の摩擦係数は０．２８であった。
【００２７】
［比較例２］６デニール、カット長７６ｍｍ、捲縮数１０個／インチ、捲縮度２３％、中空率３５％のポリエステル繊維を５０％、１５デニール、カット長７６ｍｍ、捲縮数１０個／インチ、捲縮度２９％、中空率３５％のポリエステル繊維を５０％混綿し、目付け４００ｇ／ｍ²のカードウエッブを作成し、ペネ数８０本にてニードルパンチによりプレニーパンを行った。このウエッブをさらに３枚重ねて３．５インチのニードルによりペネ数８０本にてニードルパンチを行い、交絡させ厚み２０ｍｍの敷布団の中綿を得た。ポリエステル繊維の摩擦係数はそれぞれ０．２８と０．３２であった。
【００２８】
［比較例３］１５デニール、カット長７６ｍｍ、捲縮数１０個／インチ、捲縮度２９％、中空率３５％のポリエステル繊維を７０％と４デニール、カット長５１ｍｍ、鞘部が１３０℃で溶融する芯／鞘繊維（芯／鞘比＝５０／５０）を３０％均一に混合し、クロスレイヤーにて１０００ｇ／ｍ²のウエッブを作成した。さらに１６０℃で５分間の熱セットを行い、厚み３０ｍｍの敷布団の中綿を得た。本比較例で用いた繊維の摩擦係数はそれぞれ０．２８と０．３４であった。表１に実施例１〜２及び比較例１〜３の中綿の評価結果を示す。
【００２９】
【表１】

【００３０】
【発明の効果】
本発明により、繰り返し使用してもへたりが少なく、風合いが柔らかく、さらに敷布団のどの部分でも折り曲げることができ、収納性、持ち運び性に優れた敷布団が得られる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a padding for mattress that has little sag even after repeated use, has a soft texture, and can be folded at any part of the mattress, and has excellent storage properties, ease of drying on a clothesline, and portability. It is.
[0002]
[Prior art]
Traditionally, the batting used in mattresses has a low melting point thermoplastic resin in the core or a low melting point thermoplastic resin fiber or core as a heat bonding fiber in addition to the base material fiber, and a low melting point in the sheath part A core / sheath structure fiber is contained, and it is composed of a medium core called hard cotton formed by thermal bonding and wound cotton such as wool or polyester.
[0003]
However, the hard cotton used as the core has a problem of sag, in that the point of adhesion is lost by repeated use, and it becomes lower than the original bulk. Moreover, since it becomes hard by setting with a heat | fever, the improvement of a feel is calculated | required. Further, since hard cotton used for the core is cured by heat treatment, there are problems such as being hard to bend and taking a lot of storage space and difficult to hang on the clothesline when drying on storage or clothesline. As for carrying around, if the size of the mattress is semi-double, double or larger, the width will be large, and it will be difficult to carry both hands when the lift is lifted.
[0004]
As a method of eliminating sag, a method of reducing the density of hard cotton, a method of imparting bendability, a method of forming grooves in the width direction of hard cotton with heat setting or ultrasonic waves, and a traditional cotton mattress There is a way to use.
As a method of solving the sagging, the method of lowering the density of the hard cotton structure slightly improves the texture, and it is easy to bend to some extent with respect to bending. However, the texture is not sufficient, and repeated folding or drying on clothespins causes a problem that only that portion drastically falls.
[0005]
In addition, there is a method of grooved hard cotton with heat or ultrasonic waves in order to make a crease in advance in order to improve bendability and storage, and a method of grooved in two equal parts in the width direction Then, when storing the mattress, it can be easily folded into one third. However, when drying the mattress, it is difficult to dry because it is difficult to bend at the center. On the other hand, when it is divided into four equal parts or more, the storage property can be improved, and it becomes easy to dry clothes drying baskets, etc., but there are problems that the number of grooves increases and the groove portions become hard and bulky. Further, these methods make it easy to fold the mattress in the vertical direction, but the problem of being difficult to carry is not solved when the width is wide semi-double, double or more.
Furthermore, the method using a cotton mattress can be folded anywhere and is easy to store, so it can be easily dried on a clothesline. However, it originally has a lot of other problems such as being difficult to be bulky and being easily cut off by use.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to obtain a mattress that has little sag even after repeated use, has a soft texture, and can be folded at any part of the mattress, and has excellent storage properties, ease of drying on a clothesline, and portability. It is to provide padding for mattress.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention has the following configuration. That is, at least a part of the fiber surface is covered with a silicone polymer, and a needle punch is applied to a web containing polyester fiber having a fiber / fiber static friction coefficient (μs0) of 0.18 or less. A plurality of webs stacked and mechanically entangled by a needle punch, the thickness is 20 to 100 mm, the density is 0.02 to 0.08 g / cm ³ , and the bending property evaluation result measured by the method described in the following text Is a batting pad for mattresses having a repetitive compressive residual strain of 8% or less , and further a padding for mattresses having a polyester fiber content of 30% by weight or more.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Below, the batting for mattress of the present invention will be described in detail.
As a polyester fiber constituting the batting for mattress used in the present invention, a fineness of 1.5 to 100 denier, preferably 5 to 20 denier, and a fiber length of 10 to 100 mm, preferably, in order to produce a moderate bulkiness and a soft texture. A polyester short fiber of 50 to 80 mm is suitable. When the fineness is less than 1.5 denier, it is difficult to be bulky, and problems such as a feeling of flooring at the time of use tend to occur, and when it is 100 denier or more, the texture becomes hard. Further, when the fiber length is shorter than 10 mm, the entanglement between the fibers is poor and it is difficult to obtain a structure. When the fiber length is longer than 100 mm, the opening property and the cotton-making property tend to be deteriorated.
[0009]
In order to improve bulkiness, texture, resilience to compression or cotton-making property, the polyester fiber is preferably subjected to mechanical crimping, and is subjected to asymmetric cooling treatment during fiber production to be three-dimensionally crimped. More preferred. The number of crimps is 5 to 30 pieces / inch, preferably 10 to 20 pieces / inch, and the degree of crimp is 5 to 40%, preferably 10 to 35%. When the number of crimps is 5 pieces / inch or less and the degree of crimp is 5% or less, uniform opening is not performed at the time of opening processing, and spots are generated on the opening web. If the number of crimps is 30 pieces / inch or more and the crimping degree is 40% or more, the texture of the product after card opening becomes worse.
[0010]
As for the cross section of the fiber, in addition to solid, a hollow fiber may be used in order to give heat retention, or a deformed cross section may be used in order to change the tactile sensation.
[0011]
Next, a method for obtaining an aggregate having a thickness of 20 mm or more using the above fibers will be described. The fiber is made into a web by a defibrating machine (card), and the fiber is entangled by a needle punch. At this time, if the desired thickness cannot be obtained, it can be obtained by overlapping a plurality of the webs. At this time, there are a method in which the webs are overlapped in order to maintain the web form and then entangled by a needle punch, a method in which the web is sewn, a method in which the web is put into a side ground and then quilted. Further, after a plurality of card webs are stacked, they may be entangled by needle punching.
[0012]
The thickness of the padding for mattress may be appropriately changed depending on whether or not the rolled cotton is used, but when not using the rolled cotton, it is 20 mm or more, preferably 40 mm or more, and when using the rolled cotton, 20 mm or more. Preferably, it is 30 mm or more. If it is less than 20 mm, a feeling of flooring occurs during use. Although it is possible to make it thicker than 100 mm, it is not preferable in view of cost and merit of the final product.
[0013]
The density is 0.02 to 0.08 g / cm ³ , preferably 0.03 to 0.05 g / cm ³ . If it is less than 0.02 g / cm ³ , the resilience is weak and the feeling of flooring during use becomes a problem, and if it is 0.08 g / cm ³ or more, the structure is hard and difficult to entangle, causing problems such as broken needles. Also become.
[0014]
The basis weight of the filling is preferably 500 g / m ² or more, more preferably 700 g / m ² or more, and particularly preferably 1000 g / m ² or more.
If it is less than 500 g / m ² , the impact resilience is weak and the feeling of flooring during use tends to be a problem.
[0015]
Next, a method for obtaining a polyester fiber in which at least a part of the fiber surface used in the present invention is covered with a silicone polymer and the fiber / fiber static friction coefficient (μs0) is 0.18 or less will be described.
The silicone polymer used is not particularly limited, but examples include modified silicones such as amino-modified organopolysiloxanes and epoxy-modified organopolysiloxanes and those mainly composed of curing agents reactive with these. is there. The application method is not particularly limited, and examples thereof include a spinning method in which an oil agent is applied, a drawing step, a cotton method, a shower method, a dip method, and the like, followed by drying and heat treatment.
The method of attaching the silicone polymer and the film thickness are not particularly limited, and the following friction coefficient (μs0) may be shown.
[0016]
The polyester fiber in which the fiber surface is covered with a silicone polymer has a fiber / fiber coefficient of static friction (μs0) of 0.18 or less, preferably 0.15 or less. If the fiber has a μs0 higher than 0.18, the sag cannot be sufficiently secured, and the texture cannot be softened.
[0017]
Further, the content in the batting of the fiber is not limited as long as it is highly durable and soft, but is preferably 20% by weight, more preferably 30% by weight or more. If it is less than 20% by weight, it may be insufficient in terms of durability and texture. If the fiber / fiber static friction coefficient (μs0) of the fiber is higher than 0.18 or the fiber content is less than 20% by weight, there is a high possibility that a problem of needle breakage will occur during mechanical entanglement. .
[0018]
The fibers other than the polyester fiber covered with a silicone polymer on the fiber surface with the padding for the mattress applied to the present invention are composed of natural fibers, inorganic fibers, regenerated fibers or synthetic fibers, but from the viewpoint of recycling It is preferable that the polyester fiber is mainly used.
Furthermore, the fiber used for this invention can also use the fiber which kneaded titanium oxide, an antibacterial agent, an antifungal agent, etc., or the fiber which provided various functions by post-processing.
[0019]
The bedding for mattress obtained as described above has a bendability evaluation result measured by the method described in the following text of 50 cm or less, preferably 40 cm or less, taking into consideration the storage properties and the ease of drying on clothespins. If it exceeds 50 cm, it is too hard and good results cannot be obtained with respect to storage properties and ease of drying on clothespins.
[0020]
The sag resistance of the batting can be evaluated by measurement of repeated compressive residual strain according to the method of JIS K6401, but this compressive residual strain is preferably 11% or less, more preferably 10% or less, and still more preferably. 8% or less.
Moreover, it can also be used by winding the cotton padding of the mattress obtained by the present invention.
[0021]
[Action]
The batting for mattress of the present invention is not a thermal bonding by heat setting of low melting point fibers, but a structure is formed by mechanical entanglement, and a fiber / fiber static friction coefficient (μs0) as a fiber constituting the batting of the present invention. By using a polyester fiber having 0.18 or less, sag due to repeated use can be reduced.
[0022]
In addition to the fact that there is no adhesion point that physically dissociates even after repeated compression, the fiber / fiber static friction coefficient is low, so the force required to return the bulk under no load after compression may be reduced. This is thought to be possible.
Furthermore, since the fiber and the fiber are loose and the coefficient of static friction between the fibers / fibers is low, the structure is soft and has a novel new texture and is easy to bend.
[0023]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples. The measuring method of various characteristics described in the present invention is as follows.
[Fiber / fiber static friction coefficient]
It measured according to the method of 6-12 of JISL1074 (1977).
[Repetitive compression residual strain]
It measured according to the method of JISK6401. A smaller value indicates less sag.
[Bendability]
Using a cantilever-type bending resistance tester (shaped according to JIS L 1079) with a 45-degree slope manufactured for evaluation of batting, the test batting with a width of 100 cm is shifted toward the slope, and one end of the test batting contacts the slope. We asked for the length of the slope when we did.
[0024]
[Example 1]
A silicone resin liquid mainly composed of commercially available dimethylpolysiloxane was uniformly attached to a polyester fiber having 6 denier, a cut length of 76 mm, a crimp number of 10 pieces / inch, a crimping degree of 23%, and a hollowness of 35% with a sprayer, 50% of fibers fixed by heat treatment, 15 denier, cut length of 76 mm, number of crimps of 10 pieces / inch, degree of crimp of 29%, hollow ratio of 35% are mixed with 50%, and the basis weight is 400 g / m ² . A card web was prepared, and penny panning was performed by needle punching with 80 penets. Five webs were stacked and needle punched with a penetrating number of 80 with a 3.5 inch needle and entangled to obtain a padding of 55 mm thick mattress. At this time, the friction coefficient of the polyester fiber provided with the silicone polymer was 0.12, and the friction coefficient of the hollow polyester fiber was 0.28.
[0025]
[Example 2]
A silicone resin liquid mainly composed of commercially available dimethylpolysiloxane was uniformly attached to a polyester fiber having 6 denier, a cut length of 76 mm, a crimp number of 10 pieces / inch, a crimping degree of 23%, and a hollowness of 35% with a sprayer, 40% of fibers fixed by heat treatment, 15 denier, cut length of 76 mm, number of crimps of 10 pieces / inch, degree of crimp of 29%, hollow ratio of 35% are mixed with 60% polyester fiber, and the basis weight is 400 g / m ² . A card web was prepared, and penny panning was performed by needle punching with 80 penets. Two webs were stacked and needle punched with a 3.5 inch needle and 80 penets. One web was overlaid on this web, and needle punching was performed with a 3.5 inch needle and 80 penets. Further, another sheet was piled up, needle punched with a 3.5 inch needle and 80 penets, and entangled to obtain a padding with a thickness of 44 mm. At this time, the friction coefficient of the polyester fiber provided with the silicone polymer was 0.12, and the friction coefficient of the hollow polyester fiber was 0.28.
[0026]
[Comparative Example 1] A silicone resin liquid mainly composed of dimethylpolysiloxane on a polyester fiber having 6 denier, a cut length of 76 mm, a crimp number of 10 pieces / inch, a crimping degree of 23%, and a hollowness ratio of 35% is obtained with a sprayer. 20% of 15% denier, cut length 76mm, number of crimps 10 inches / inch, crimp 29%, hollow ratio 35% polyester fiber 80% blended fiber, uniformly attached and fixed by heat treatment, basis weight A card web of 500 g / m ² was prepared, and penny panning was performed by needle punching with 80 penets. Two webs were stacked and needle punched with a 3.5 inch needle and 80 penets. One web was overlaid on this web, and needle punching was performed with a 3.5 inch needle and 80 penets. Further, another sheet was piled up, needle punched with a 3.5 inch needle and 80 penetries, and entangled to obtain a padding with a thickness of 35 mm. At this time, the friction coefficient of the polyester fiber provided with the silicone polymer was 0.12, and the friction coefficient of the hollow polyester fiber was 0.28.
[0027]
[Comparative Example 2] 6 denier, cut length 76 mm, crimp number 10 / inch, crimp degree 23%, hollow ratio 35% polyester fiber 50%, 15 denier, cut length 76 mm, crimp number 10 / A 50% polyester fiber having an inch, crimp of 29%, and hollow ratio of 35% was mixed to prepare a card web having a basis weight of 400 g / m ² , and penny panning was performed by needle punching with 80 penets. Three more webs were stacked and needle punched with a penetrating number of 80 with a 3.5 inch needle and entangled to obtain a padding with a thickness of 20 mm. The friction coefficients of the polyester fiber were 0.28 and 0.32, respectively.
[0028]
[Comparative Example 3] 15 denier, cut length 76 mm, number of crimps 10 inches / inch, crimp degree 29%, hollow ratio 35% polyester fiber 70% and 4 denier, cut length 51 mm, sheath at 130 ° C Melting core / sheath fibers (core / sheath ratio = 50/50) were mixed uniformly at 30%, and a web of 1000 g / m ² was prepared with a cross layer. Further, heat setting was performed at 160 ° C. for 5 minutes to obtain a padding with a thickness of 30 mm. The friction coefficients of the fibers used in this comparative example were 0.28 and 0.34, respectively. Table 1 shows the evaluation results of batting of Examples 1-2 and Comparative Examples 1-3 .
[0029]
[Table 1]

[0030]
【The invention's effect】
According to the present invention, there is little sag even after repeated use, the texture is soft, and it is possible to bend any part of the mattress, and a mattress excellent in storage property and portability can be obtained.

Claims

At least a part of the fiber surface was covered with a silicone polymer, and a needle punch was applied to a web containing polyester fiber having a fiber / fiber static coefficient of friction (μs0) of 0.18 or less. A plurality of webs are overlapped and mechanically entangled by a needle punch, the thickness is 20 to 100 mm, the density is 0.02 to 0.08 g / cm ³ , the bendability is 50 cm or less, and the repeated compressive residual strain is 8 Filling pad for mattress, characterized by being less than or equal to% .

The batting for mattress according to claim 1, wherein the content of the polyester fiber is at least 30% by weight .