JP3641917B2 - 像担持体ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真技術を用いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に用いられる像担持体ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子写真技術を用いた画像形成装置は、外周面に感光層を有する感光体と、この感光体の外周面を一様に帯電させる帯電手段と、この帯電手段により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光して静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段により形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像手段と、この現像手段により現像されたトナー像を用紙等の転写媒体に転写させる転写手段とを有している。
【0003】
感光体としては、外周面に感光層が形成された硬質の感光体ドラムと、表面に感光層が形成された可撓性を有する感光体ベルトとが一般に知られている。
【0004】
また、帯電手段、現像手段、および転写手段としては、それぞれ、前記感光体の表面に接触させるローラ状のものが知られており、そのローラとしては、硬質のものと軟質ゴムからなるものとが知られている。
【0005】
感光体として硬質の感光体ドラムを用い、またこれに接触させるローラとしても硬質のものを用いる場合には、感光体ドラムおよび硬質ローラを高精度に製造するには自ずと限界があり、必ず誤差が生ずるから、両者を均一に接触させることは困難である。両者が均一に接触しないと、局部的に隙間が生じて帯電むら、現像むら、転写むらが生じたり、必要以上に強く圧接されて感光ドラムや硬質ローラに傷がついたりするという問題が生ずる。
【0006】
したがって、感光体とこれに接触させるローラとを両者とも硬質のもので構成するということは通常行なわれておらず、感光体として硬質の感光体ドラムを用いる場合には、ローラを軟質ゴムで構成する、ローラとして硬質のものを用いる場合には、感光体として可撓性を有する感光体ベルトを用いる、ということが行なわれている。
【0007】
しかしながら、感光体に接触させるローラを軟質ゴムで構成した場合には、次のような問題があった。
【0008】
感光体に接触させる帯電ローラ等をゴムローラで構成する場合には、これに導電性を付与するために、カーボン等の導電性粒子を分散させるということが行なわれるが、カーボン分散度のムラやバラツキでゴム硬度が変化し、ローラ表面における硬度がばらつくために、感光体に対する良好な密着状態が得られなくなるという問題があった。
【0009】
逆に、感光体に対する良好な密着状態を得るべく、カーボンの分散量を小さくすると、導電性にバラツキが生じ、帯電むらの原因になるという問題があった。
【0010】
また、柔軟性を高めるために、配合剤として可塑剤を加えたものを用いると、長期間の使用や使用環境によって、可塑剤が表面に滲み出してくる場合があり、この可塑剤が感光体に付着して感光体中の光導電材料が変性したり、ローラに感光体が張り付いて感光体表面が剥がれてしまうという問題があった。
【0011】
このような問題は、ローラとして硬質のものを用い、感光体として可撓性を有する感光体ベルトを用いることにより解決することができる。
【0012】
しかしながら、感光体として感光体ベルトを用いた場合には、これを支持するために少なくとも2本の支持ローラが必要なために、構造が複雑になるばかりでなく装置が大型化してしまうという問題があった。
【0013】
したがって、このような問題を同時に解決することが望まれている。
【0014】
このような要望に応えようとしたものとしては、従来、特開平4−188164号公報記載の感光体駆動装置が知られている。
【0015】
図4は、その感光体駆動装置を示す図で、(a)は側面図、(b)は斜視図である。
【0016】
この感光体駆動装置は、筒状の薄膜シートとして形成された感光体ベルト20と、この感光体ベルト20の内径周長よりも短い外径周長を有し、感光体ベルト20の内側にあって回転駆動する駆動ローラ21と、前記感光体ベルト20との摩擦係数が駆動ローラ21と感光体ベルト20の摩擦係数より小さく設定されており、駆動ローラ21の円周方向の所定範囲内で駆動ローラ21に感光体ベルト20を密着させながら、感光体ベルト20を摺動自在に押圧する押圧部材22とを備えている。なお、図4において、24は帯電器、25は露光装置、26は現像ローラ、27は転写帯電器、28はクリーニングローラである。
【0017】
このような感光体駆動装置によれば、感光体ベルト20は、押圧部材22により駆動ローラ21の表面に部分的に密着された状態で駆動され、押圧部材22が無い部分では、駆動ローラ21との周長差によって、たわみ23が形成される。
【0018】
このため、感光体ベルト20は、押圧部材22による密着部分においては、その硬度が駆動ローラ21の硬度によって疑似されることから、硬質材として使用することができ、押圧部材22が無い部分においては、たわみ23が形成されることから、弾性体として使用することができる。
【0019】
したがって、この装置によれば、感光体ベルト20の押圧部分22との密着部分においては、弾性体からなるクリーニングローラ28を接触させることができ、たわみ23部分においては、硬質材からなる現像ローラ26を接触させることができる。
【0020】
そして、この現像ローラ26の接触は、たわみ23が弾性体として作用することから、現像ローラ26が硬質材からなる場合でも、充分なニップ幅をもって、かつ非常に低圧接力で安定的に行なわれる。
【0021】
すなわち、この装置によれば、硬質の現像ローラを用いても、感光体や現像ローラに傷がつくということがなく、また、装置の大型化も防止することができる。
【0022】
なお、この装置と同様の装置は、特開平6−27859号公報、特開平6−258989号公報等にも開示されている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特開平4−188164号公報記載の感光体駆動装置では、感光体ベルト20の周縁部に部分的に設けられた押圧部材22によって感光体ベルト20が案内される構成となっていたため、感光体ベルト20が押圧部材22に進入する際、その入り口部分22aにおいて、感光体ベルト22の周縁部(端縁部)に曲げ応力が生じやすく、これによって感光体ベルト20の端縁部に、折れや割れ、あるいは感光層の剥がれが発生しやすい(耐久性に劣る)という問題がある。これにより、感光体ベルト20が端縁部から破壊する、もしくは破壊までは至らないが重大な画像欠陥を引き起こすおそれがあるという問題がある。
【0024】
また、感光体ベルト20は、図4に示したような状態で装置に組み込まれるまでは、それ単体で取り扱われなければならない。しかしながら、感光体ベルト20は、上述したように筒状の薄膜シートとして形成されており、充分な剛性を有していないから、これを取り扱うのが困難であるという問題がある。
【0025】
さらに、上記装置では、感光体ベルト20の両端部を押圧する押圧部材22が無い部分においてたわみ23が形成される構成となっていたため、このたわみ23が形成される部分においては、その両端部において、感光体ベルト20と駆動ローラ21との間に開口29が形成される。
【0026】
このため、装置内で浮遊しているトナー、トナーの外添剤、紙粉等の異物が上記開口29,29から感光体ベルト20と駆動ローラ21との間に入りやすく、これら異物の侵入によって、感光体ベルト20と駆動ローラ21との摩擦力が低下し、感光体ベルト20が駆動されなくなるおそれがあるという問題がある。
【0027】
本発明は、以上のような種々の問題を解決しようとするものであり、その目的は、当接部材との確実で安定した接触状態を得ることが可能で、耐久性および取扱い性に優れ、確実に駆動することのできる像担持体ユニットを提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の像担持体ユニットは、それ自身では回転しない軸と、
この軸に対して回転可能に取り付けられ、かつ回転駆動される一対の円板状部材と、
これら一対の円板状部材によって両端部が支持固定され円板状部材とともに回転駆動される可撓性を有する薄肉円筒状の像担持体と、
この像担持体の外周面に当接して、当該像担持体の外周面に残存した現像剤を除去するクリーニングブレードと、
前記像担持体の内方において前記軸に取り付けられ、像担持体に対してその外方から前記クリーニングブレードが当接されるその当接位置において像担持体を内方から支持するバックアップ部材とを備え、
このバックアップ部材は、前記像担持体の内径よりも僅かに小さな外径を有し、前記軸に対して、当該軸の軸線方向において前記一対の円板状部材の内側に配置された偏心軸受を介して回転可能に支持され、かつ前記像担持体の内面と接触して従動回転するバックアップドラムで構成されていることを特徴とする。
【0030】
【作用効果】
請求項1記載の像担持体ユニットによれば、次のような作用効果が得られる。
(a)薄肉円筒状の像担持体の両端部が、軸に対して回転可能に取り付けられた一対の円板状部材によって支持固定されているので、円板状部材が回転駆動されると、像担持体が確実に回転駆動されることとなる。
【0031】
また、像担持体の両端部が、一対の円板状部材によって支持固定された構成となっているので、耐久性にも優れている。
【0032】
(b)像担持体は、可撓性を有する薄肉円筒状であり、その両端部が円板状部材によって支持された構成となっているので、像担持体は、円板状部材によって支持されていない中央部分が内方に変形可能である。
【0033】
したがって、この像担持体の中央部分のうち、バックアップ部材によって内方から支持されていない部分は、いわば疑似軟質材として利用することが可能であるため、これに当接させる部材が硬質ローラ等であっても、確実で安定した接触状態を得ることができ、確実に像担持体に像を形成し、あるいは像を担持させることができる。
【0034】
一方、像担持体に対しては、その外周面に、いわゆるプロセス部材(帯電部材等)等の当接部材が当接されるが、その当接位置においては、像担持体がバックアップ部材によって内方から支持されているので、当接部材を確実に当接させることができる。
【0035】
しかも、仮にこのバックアップ部材がない状態で当接部材を像担持体に当接させたとすると、薄肉円筒状である像担持体がクリープ変形するおそれがあるが、請求項1記載の像担持体ユニットによれば、このようなおそれもなくなる。
【0036】
(c)軸に対して回転可能に取り付けられた一対の円板状部材によって像担持体の両端部が支持固定されているとともに、像担持体の内方においてバックアップ部材が軸に取り付けられていることによってユニット化されているので、取扱いが容易になる。
【0037】
以上のように、この請求項1記載の像担持体ユニットによれば、当接部材との確実で安定した接触状態を得ることが可能で、耐久性および取扱い性に優れ、確実に駆動することができるという作用効果が得られる。
【0038】
さらに、バックアップ部材は、像担持体の内径よりも僅かに小さな外径を有し、前記軸に対して偏心軸受を介して回転可能に支持されたバックアップドラムで構成されていることによって、次のような作用効果が得られる。
【0039】
(d)バックアップドラムを、軸に対して偏心軸受を介して回転可能に支持する構成であるから、構造が単純であり、したがって、高精度に作成することができるとともに、簡単に組み立てることができる。
【0040】
(e)バックアップドラムは、像担持体の内径よりも僅かに小さな外径を有し、前記軸に対して偏心軸受を介して回転可能に支持されているので、像担持体に対してその外方から当接部材が当接されるその当接位置において像担持体を内方から広い範囲に亙って支持することができる。
【0041】
(f)バックアップドラムは、前記軸に対して偏心軸受を介して回転可能に支持されているので、その外周面が前記像担持体の内周面と当接することによって従動回転する。したがって、像担持体に対する負荷を小さくすることができ、像担持体の駆動トルクを低減させることができる。
【0042】
また、請求項1記載の像担持体ユニットによれば、前記像担持体の外周面に残存した現像剤を除去するクリーニングブレードを確実に当接させて、像担持体の外周面に残存した現像剤(例えばトナー)を確実に除去することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0044】
図1は本発明に係る像担持体ユニットの一実施の形態を示す横断面図(図3における部分省略I−I断面図)、図2は上記像担持体ユニットを画像形成装置に組み込んだ状態を示す概略的な部分側面図、図3は図2の部分拡大図である。
【0045】
図1および図3に示すように、この像担持体ユニット100は、それ自身では回転しない軸110と、この軸110に対して回転可能に取り付けられた一対の円板状部材120,120と、これら一対の円板状部材120,120によって両端部が支持固定され円板状部材120,120とともに回転する可撓性を有する薄肉円筒状の像担持体140と、この像担持体140の内方において軸110に取り付けられ、像担持体140に対してその外方から当接部材としてのクリーニング部材210、帯電ローラ220が当接されるその当接位置において像担持体140を内方から支持するバックアップ部材としてのバックアップドラム150とを備えている。
【0046】
一対の円板状部材120,120は、いずれもベアリング114を介して軸110に回転可能に設けられており、円板状部材120,120の外周面121,121によって像担持体140の両端部141が支持されている。像担持体140の両端部141は適宜の手段、例えば接着等によって外周面121,121に固定されている。なお、少なくとも一方の円板状部材120には、その外側面に、図示しない駆動用のギアが固定される。
【0047】
像担持体140は、この実施の形態では感光体として構成されており、可撓性を有する基材の表面(外周面)に感光層を形成することにより構成されている。基材としては、例えば、電鋳法にて作製したニッケルシームレス管を用いることができる。感光層は、いわゆるOPC(有機感光体)をディッピング法で形成することができる。このような感光体140の可撓性すなわち柔軟さは、基材の厚みと径とを調整することにより決定することが可能であるから、使用される画像形成装置に応じて適宜設定することが可能である。例えば、基材厚み20〜200μm、基材直径10〜300mmの範囲で適宜設定する。なお、OPCは主として樹脂からなるので、可撓性の面では優れるが、基材との密着性を確保し、レーザー光の干渉対策を施すために、基材とOPCとの間に下引き層を形成することが望ましい。下引き層としては、酸化亜鉛、酸化チタン等のレーザー光を吸収可能な粒子をナイロン樹脂等の樹脂に分散させた層が好適である。
【0048】
バックアップドラム150は、一対の側板151,151と、これら側板151,151の外周面によって両端が固定された円筒部材152とで構成されている。円筒部材152の外径D1は像担持体140の内径D2よりも僅かに小さく形成されている。側板151には、軸受け穴153が設けられており、この軸受け穴153と軸110との間に偏心軸受154が介装されている。したがって、バックアップドラム150は、軸110に対して偏心軸受154を介して回転可能に支持されている。偏心軸受154は、図3に示すように、当接部材としてのクリーニング部材210、帯電ローラ220が当接されるその当接位置側(図3において右側)に、偏心量Eだけ偏心しており、これによって、バックアップドラム150の外周面(円筒部材152の外周面)の一部が前記当接位置において比較的広い範囲に亙って像担持体140を内方から支持するようになっている。
【0049】
バックアップドラム150は、軸110に対して偏心軸受154を介して回転可能に支持されているので、図3に示すように、前記クリーニング部材210等の当接位置において、円筒部材152の外周面152aが像担持体140の内周面140aと当接することによって像担持体140に従動して回転する。
【0050】
以上のような像担持体ユニット100は、図2に示すように、画像形成装置に組み込まれ、円板状部材120に設けられた図示しない駆動用のギアに画像形成装置本体の駆動ギア(図示せず)が噛み合うことによって、その像担持体140が矢印方向に回転駆動される。
【0051】
図2において、220は前述した帯電ローラ、Lは感光体140表面を選択的に露光するレーザー光、300(Y,M,C,K)は現像器、210は前述したクリーニング部材である。
【0052】
帯電ローラ220は、感光体140の外周面に当接して外周面を一様に帯電させるようになっている。
【0053】
レーザー光Lは、図示しない露光手段から発せられ、感光体140の表面を選択的に露光して感光体140の表面に静電潜像を形成するようになっている。
【0054】
各現像器300(Y,M,C,K)は、それぞれ内部にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを内蔵している。各現像器300は、それぞれ感光体140に対して接離可能に構成されており、いずれか1つの現像器のみが感光体140に当接し得るようになっている。310(Y,M,C,K)は感光体140と当接する現像ローラであり、表面を粗面化した金属ローラ、または、硬質の樹脂ローラで構成されている。
【0055】
感光体140には中間転写ベルト400が当接され、この当接位置が一次転写部T1を形成している。中間転写ベルト400は、駆動ローラ410、テンションローラ420、二次転写ローラ460に対するバックアップローラ430、クリーニングブレード470に対するバックアップローラ440、一次転写部T1を形成するための位置決めローラ450に巻き回されており、駆動ローラ410によって図示矢印方向に循環駆動されるようになっている。中間転写ベルト400が循環駆動される過程で、一次転写部T1において、感光体140上のトナー像が中間転写ベルト400上に転写され、中間転写ベルト400上に転写されたトナー像が、2次転写ローラ460との間に供給される用紙等の記録媒体に転写されるようになっている。
【0056】
クリーニング部材210は、クリーニングブレードで構成されている。このクリーニングブレード210、および帯電ローラ220は、サブケース240に組み込まれている。このサブケース240は、像担持体ユニット100と組み合わせて単一のユニットとすることができる。
【0057】
この画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを用いてフルカラー画像を形成することのできる装置であり、その作動は次の通りである。
【0058】
(i)図示しないホストコンピュータ(パーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画像形成信号)が入力されると、感光体140および中間転写ベルト400が回転駆動される。
【0059】
(ii)感光体140の外周面が帯電ローラ220によって一様に帯電される。
【0060】
(iii)一様に帯電した感光体140の外周面に、図示しない露光手段によって第1色目(例えばイエロー)の画像情報に応じた選択的な露光Lがなされ、イエロー用の静電潜像が形成される。
【0061】
(iv)感光体140には、第1色目(例えばイエロー)用の現像器300Yの現像ローラ310Yのみが接触し、これによって上記静電潜像が現像され、第1色目(例えばイエロー)のトナー像が感光体140上に形成される。
【0062】
(v)感光体140上に形成されたトナー像が、1次転写部すなわち、感光体140と1次転写ローラ230との間において中間転写ベルト400上に転写される。このとき、2次転写ローラ460は中間転写ベルト400から離間している。
【0063】
(vi)感光体140上に残留しているトナーがクリーニング部材210によって除去された後、除電手段(図示せず)によって感光体140が除電される。
【0064】
(vii)上記(ii)〜(vi)の動作が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー像が中間転写ベルト400上において重ね合わされて中間転写ベルト400上に形成される。
【0065】
(viii)所定のタイミングで2次転写部T2(中間転写ベルト400と2次転写ローラ460との接触部)に用紙等の記録媒体が供給され、中間転写ベルト400上のトナー像(基本的にはフルカラー画像)が記録媒体上に転写される。
【0066】
以上のような像担持体ユニット100によれば、次のような作用効果が得られる。
【0067】
(a)薄肉円筒状の像担持体140の両端部141が、軸110に対して回転可能に取り付けられた一対の円板状部材120,120によって支持固定されているので、円板状部材120が回転駆動されると、像担持体140が確実に回転駆動されることとなる。
【0068】
また、像担持体140の両端部141が、一対の円板状部材120,120によって支持固定された構成となっているので、耐久性にも優れている。
【0069】
(b)像担持体140は、可撓性を有する薄肉円筒状であり、その両端部141が円板状部材120,120によって支持された構成となっているので、像担持体140は、円板状部材120,120によって支持されていない中央部分142(図1参照)が内方に変形可能である。
【0070】
したがって、この像担持体の中央部分142のうち、バックアップ部材150によって内方から支持されていない部分は、いわば疑似軟質材として利用することが可能であるため、これに当接させる部材が上記現像ローラ310等の硬質ローラ等であっても、確実で安定した接触状態を得ることができ、確実に像担持体140に像を形成し、あるいは像を担持させることができる。
【0071】
一方、像担持体140に対しては、その外周面に、当接部材としてのクリーニング部材210、帯電ローラ220が当接されるが、その当接位置においては、像担持体140がバックアップ部材150によって内方から支持されているので、これら当接部材を確実に当接させることができる。
【0072】
すなわち、クリーニング部材210および帯電ローラ220を像担持体140に確実に当接させて、像担持体140の外周面に残存したトナーを確実に除去し、確実に帯電させることができる。
【0073】
しかも、仮にバックアップ部材150がない状態でクリーニング部材210等を像担持体140に当接させたとすると、薄肉円筒状である像担持体140がクリープ変形するおそれがあるが、この実施の形態の像担持体ユニット100によれば、このようなおそれもなくなる。
【0074】
(c)軸110に対して回転可能に取り付けられた一対の円板状部材120,120によって像担持体140の両端部141が支持固定されているとともに、像担持体140の内方においてバックアップ部材150が軸110に取り付けられていることによってユニット化されているので、取扱いが容易になる。
【0075】
以上のように、この実施の形態の像担持体ユニット100によれば、当接部材との確実で安定した接触状態を得ることが可能で、耐久性および取扱い性に優れ、確実に駆動することができるという作用効果が得られる。
【0076】
さらに、バックアップ部材150は、像担持体140の内径D2よりも僅かに小さな外径D1を有し、軸110に対して偏心軸受154を介して回転可能に支持されたバックアップドラム(150)で構成されていることによって、次のような作用効果が得られる。
【0077】
(d)バックアップドラム150を、軸110に対して偏心軸受154を介して回転可能に支持する構成であるから、構造が単純であり、したがって、高精度に作成することができるとともに、簡単に組み立てることができる。
【0078】
(e)バックアップドラム150は、像担持体140の内径D2よりも僅かに小さな外径D1を有し、軸110に対して偏心軸受154を介して回転可能に支持されているので、像担持体140に対してその外方から当接部材としてのクリーニングブレード210および帯電ローラ220が当接されるその当接位置において像担持体140を内方から広い範囲に亙って支持することができる(図2,図3参照)。
【0079】
(f)バックアップドラム150は、軸110に対して偏心軸受154を介して回転可能に支持されているので、その外周面152aが像担持体140の内周面140aと当接することによって従動回転する。したがって、像担持体140に対する負荷を小さくすることができ、像担持体140の駆動トルクを低減させることができる。
【0080】
【実施例】
軸110は金属製の軸で構成する。
【0081】
バックアップドラム150の側板151、円筒部材152は、金属例えばアルミニウムで構成する。
【0082】
バックアップドラム150の半径方向の位置精度は、±100μm程度とすることが望ましい。また、円周方向(像担持体140の回転方向)の位置精度は、±1゜以内程度とする事が望ましい。
【0083】
像担持体140に対する、帯電ローラ220、現像ローラ310、転写ローラ230の当接量(像担持体140の凹み量)は0.5mm以下とすることが望ましい。
【0084】
以上、本発明の実施の形態および実施例について説明したが、本発明は上記の実施の形態あるいは実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0085】
例えば、上記実施の形態では像担持体ユニットを感光体ユニットとして説明したが、本発明の像担持体ユニットは、これに限らず、中間転写媒体ユニットとしても構成することができる。この場合、像担持体は薄肉円筒状の中間転写媒体となる。
【0086】
【発明の効果】
請求項1記載の像担持体ユニットによれば、当接部材との確実で安定した接触状態を得ることが可能で、耐久性および取扱い性に優れ、確実に駆動することができるという効果が得られる。
【0087】
さらに、高精度に作成することができるとともに、簡単に組み立てることができ、しかも、像担持体に対してその外方から当接部材が当接されるその当接位置において像担持体を内方から広い範囲に亙って支持することができるとともに、像担持体に対する負荷を小さくすることができ、像担持体の駆動トルクを低減させることができるという効果が得られる。
【0088】
さらに、
請求項1記載の像担持体ユニットによれば、クリーニングブレードを確実に当接させて、像担持体の外周面に残存した現像剤を確実に除去することができる。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る像担持体ユニットの一実施の形態を示す横断面図(図3における部分省略I−I断面図)。
【図2】図2は像担持体ユニットを画像形成装置に組み込んだ状態を示す概略的な部分側面図。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】(a)(b)は従来技術の説明図。
【符号の説明】
100 像担持体ユニット
110 軸
120 円板状部材
140 像担持体
150 バックアップドラム(バックアップ部材)
154 偏心軸受
210 クリーニング部材
310 現像ローラ
Claims (1)
- それ自身では回転しない軸と、
この軸に対して回転可能に取り付けられ、かつ回転駆動される一対の円板状部材と、
これら一対の円板状部材によって両端部が支持固定され円板状部材とともに回転駆動される可撓性を有する薄肉円筒状の像担持体と、
この像担持体の外周面に当接して、当該像担持体の外周面に残存した現像剤を除去するクリーニングブレードと、
前記像担持体の内方において前記軸に取り付けられ、像担持体に対してその外方から前記クリーニングブレードが当接されるその当接位置において像担持体を内方から支持するバックアップ部材とを備え、
このバックアップ部材は、前記像担持体の内径よりも僅かに小さな外径を有し、前記軸に対して、当該軸の軸線方向において前記一対の円板状部材の内側に配置された偏心軸受を介して回転可能に支持され、かつ前記像担持体の内面と接触して従動回転するバックアップドラムで構成されていることを特徴とする像担持体ユニット。
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