JP3636613B2 - ドライクリーニング洗浄方法及びこの方法に用いる洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライクリーニング用洗浄剤組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、2浴ないし3浴洗浄法によるドライクリーニングの予洗工程において、ドライクリーニング溶剤に添加することにより、洗濯物の皺、収縮、型崩れなどを発生することなく、水溶性汚れを効果的に除去することができるドライクリーニング用洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドライクリーニングとは、衣類などの洗濯物を、パラフィン、ナフテン、芳香族炭化水素などの石油系溶剤や、テトラクロロエチレン、ジクロロペンタフルオロプロパンなどの合成溶剤を用いてクリーニングする方法であり、ドライクリーニングによって、洗濯物に付着する機械油、植物油、ワックスなどの油溶性汚れを効果的に除去することができる。しかし、ドライクリーニング溶剤は非水系であるために、洗濯物にシミとして付着した食品由来の醤油、ソース、コーラ、ジュース、コーヒ、米粒や、人体からの汗ジミなどの水溶性汚れはほとんど除去されない。
オゾン層破壊や大気汚染の防止の強化と、水溶性汚れが除去できることから、クリーニング工場においても防縮防皺効果を有する薬剤を使用して、低温、中性で洗濯するウエットクリーニングの比率が増加しつつある。しかし、ウエットクリーニングでは、繊維素材によっては、皺や収縮の発生、色流れ、型崩れなどの問題が発生し、事故の確率が高く、洗浄前の分類や、乾燥及び仕上げに時間を要し、生産性も非常に悪い。また、石油系溶剤、テトラクロロエチレン、ジクロロペンタフルオロプロパンなどを用いたドライクリーニングにおいては、アニオン系やカチオン系の洗浄剤を溶剤に対して0.1〜2%添加する洗浄法が採られているが、この洗浄法では水溶性汚れは殆ど除去されない。
この対策として、従来より、水分を含有するドライクリーニング用前処理剤や、ドライクリーニング用洗浄剤に一定量の水とドライクリーニング溶剤を添加し、可溶化した状態のササラ液を、汚れ部にスプレー又はブラッシングする前処理操作により、水溶性汚れを除去しやすくしている。しかし、これらの前処理操作は、洗濯物を一点ごとに点検して汚れを確認した上で処理する方法であり、非常に作業が煩雑で作業効率が悪く、労力を要し、非効率的であるとともに、注意を怠ると部分的な汚染や脱色を生ずる危険性があり、さらに作業環境を汚染し、人体への接触や吸い込みなどの危険性が高く、作業者の皮膚障害や咳きこみなどの問題が発生している。
このために、予洗工程での汚染溶剤を蒸留し、予洗工程以降で本洗い工程を行う2浴ないし3浴方式の予洗工程である1浴又は2浴に添加するだけで、水溶性汚れを除去することができ、皺や収縮の発生を極力抑えることができるドライクリーニング用洗浄剤組成物が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、2浴ないし3浴洗浄法によるドライクリーニングの予洗工程において、ドライクリーニング溶剤に添加することにより、洗濯物の皺、収縮、型崩れなどを発生することなく、水溶性汚れを効果的に除去することができるドライクリーニング用洗浄剤組成物を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有する第4級アンモニウム塩からなるカチオン界面活性剤、特定の構造を有するノニオン界面活性剤、安定化剤及び水を特定の割合で含有する洗浄剤組成物を、ドライクリーニングの予洗工程でドライクリーニング溶剤に添加することにより、しわ、収縮、型崩れなどを発生することなく、洗濯物に付着した水溶性汚れを効果的に除去し得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)(A)一般式[1]で表される化合物3〜25重量%、(B)一般式[2]で表される化合物又は一般式[3]で表される化合物3〜25重量%、(C)安定化剤3〜20重量%及び(D)水40〜91重量%を含有する組成物をドライクリーニング溶剤に、予洗工程の1浴目又は2浴目に添加することを特徴とするドライクリーニング洗浄方法、
【化3】
(ただし、式中、R1は炭素数8〜22のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基であり、R2、R3及びR4は炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基であり、X-はハロゲンイオン、炭素数1〜3のモノアルキル硫酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、キシレンスルホン酸イオン、炭素数1〜12のモノ若しくはジリン酸エステルイオン又は炭素数2〜4のヒドロキシアルカンカルボン酸イオンであり、nは1〜3である。)
R5−O−(R6O)mH …[2]
(ただし、式中、R5は炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基であり、R6は炭素数2〜4のアルキレン基であり、mは2〜15である。)
【化4】
(ただし、式中、R7は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、−A=は−CON=又は−N=であり、R8及びR9は炭素数2〜4のアルキレン基であり、p及びqは1〜10である。)、
(2)(C)安定化剤が、アルコール系溶剤、アルコール系溶剤のアルキレンオキサイド付加物であるエーテル系溶剤、エステル系溶剤及びグリコール系溶剤から選ばれる1種又は2種以上の化合物である請求項1記載のドライクリーニング洗浄方法、及び、
(3)(A)一般式[1]で表される化合物3〜25重量%、(B)一般式[2]で表される化合物又は一般式[3]で表される化合物3〜25重量%、(C)安定化剤3〜20重量%及び(D)水40〜91重量%を含有する組成物であって、請求項1又は請求項2記載のドライクリーニング洗浄方法に用いることを特徴とするドライクリーニング用洗浄剤組成物、
【化9】
(ただし、式中、R 1 は炭素数8〜22のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基であり、R 2 、R 3 及びR 4 は炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基であり、X - はハロゲンイオン、炭素数1〜3のモノアルキル硫酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、キシレンスルホン酸イオン、炭素数1〜12のモノ若しくはジリン酸エステルイオン又は炭素数2〜4のヒドロキシアルカンカルボン酸イオンであり、nは1〜3である。)
R 5 −O− ( R 6 O ) mH …[2]
(ただし、式中、R 5 は炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基であり、R 6 は炭素数2〜4のアルキレン基であり、mは2〜15である。)
【化10】
(ただし、式中、R 7 は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、−A=は−CON=又は−N=であり、R 8 及びR 9 は炭素数2〜4のアルキレン基であり、p及びqは1〜10である。)、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明のドライクリーニング用洗浄剤組成物は、(A)一般式[1]で表される化合物3〜25重量%、(B)一般式[2]で表される化合物又は一般式[3]で表される化合物3〜25重量%、(C)安定化剤3〜20重量%及び(D)水30〜91重量%を含有する。
【化5】
一般式[1]において、R1は炭素数8〜22のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基であり、R2、R3及びR4は炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基であり、X-はハロゲンイオン、炭素数1〜3のモノアルキル硫酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、キシレンスルホン酸イオン、炭素数1〜12のモノ若しくはジリン酸エステルイオン又は炭素数2〜4のヒドロキシアルカンカルボン酸イオンであり、nは1〜3である。より好ましくは、R1は炭素数12〜18のアルキル基であり、R2は炭素数1〜3のアルキル基であり、R3は炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基であり、R4は炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基であり、X-は炭素数1〜2のモノアルキル硫酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、キシレンスルホン酸イオン又は炭素数4〜8のモノ若しくはジリン酸エステルイオンである。
一般式[1]で表される化合物としては、例えば、オクタデシルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムベンゼンスルホネート、ドデシルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウムブチルホスフェート(モノ/ジ=1/1)、オレイルジヒドロキシエチルメチルアンモニウムメチルサルフェート、オクタデシルジヒドロキシプロピルメチルアンモニウム−p−トルエンスルホネート、β−ヒドロキシアルキル(C16〜18)エチルジヒロドロキシプロピルアンモニウムエチルサルフェート、β−ヒドロキシアルキル(C12〜14)ジメチルヒドロキシエチルアンモニウムキシレンスルホネートなどを挙げることができる。これらの一般式[1]で表される化合物は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明組成物において、一般式[1]で表される化合物の含有量は3〜25重量%、好ましくは5〜20重量%である。一般式[1]で表される化合物の含有量が3重量%未満であると、乳化性、水溶性汚れに対する洗浄性及び固形汚れに対する分散性が低下するおそれがある。一般式[1]で表される化合物の含有量が25重量%を超えると、低温で粘度が増加してハンドリング性が低下し、また、安定性が不十分となるおそれがある。
【0006】
R5−O−(R6O)mH …[2]
一般式[2]において、R5は炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基であり、R6は炭素数2〜4のアルキレン基であり、mは2〜15である。より好ましくは、R5は炭素数10〜14のアルキル基又は炭素数14〜15のアルキルフェニル基であり、R6は炭素数2〜3のアルキレン基であり、mは2〜10である。
一般式[2]で表される化合物としては、例えば、ポリオキシエチレン(5モル)ドデシルエーテル、ポリオキシプロピレン(10モル)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(2モル)ポリオキシプロピレン(2モル)デシルエーテル、ポリオキシエチレン(2モル)ノニルフェニルエーテルなどを挙げることができる。これらの一般式[2]で表される化合物は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【化6】
一般式[3]において、R7は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、−A=は−CON=又は−N=であり、R8及びR9は炭素数2〜4のアルキレン基であり、p及びqは1〜10である。より好ましくは、R7は炭素数10〜18のアルキルであり、R8及びR9は炭素数2〜3のアルキレン基であり、p及びqは1〜4である。
一般式[3]で表される化合物としては、例えば、ポリオキシエチレン(6モル)オクタデシルアミンエーテル、ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレン(4)ヤシ脂肪酸ジエタノールアミドエーテルなどを挙げることができる。これらの一般式[3]で表される化合物は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明組成物において、一般式[2]で表される化合物又は一般式[3]で表される化合物は、いずれか一方のみを含有させることができ、あるいは、一般式[2]で表される化合物と一般式[3]で表される化合物の両者を含有させることもできる。本発明組成物において、一般式[2]で表される化合物又は一般式[3]で表される化合物の含有量は3〜25重量%、好ましくは10〜20重量%である。一般式[2]で表される化合物又は一般式[3]で表される化合物の含有量が3重量%未満であると、配合水の乳化性や固形汚れの除去性が不十分となるおそれがある。一般式[2]で表される化合物又は一般式[3]で表される化合物の含有量が25重量%を超えても、含有量の増加に見合う性能の向上はほとんど認められない。
【0007】
本発明組成物に含有させる安定化剤に特に制限はないが、アルコール系溶剤、アルコール系溶剤のアルキレンオキサイド付加物であるエーテル系溶剤、エステル系溶剤又はグリコール系溶剤であることが好ましい。このような安定化剤としては、例えば、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、3−メチル−3−メトキシブタノール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテートなどを挙げることができる。これらの安定化剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明組成物において、安定化剤の含有量は3〜20重量%、好ましくは10〜20重量%である。安定化剤の含有量が3重量%未満であると、安定性が不十分となるおそれがある。安定化剤の含有量が20重量%を超えると、溶剤回収のために必要な活性炭の量が過大となるおそれがある。
本発明組成物において、水の含有量は30〜91重量%、好ましくは40〜80重量%である。本発明組成物において、水は、洗濯物に付着する水溶性の汚れの除去に効果を発揮する。水の含有量が30重量%未満であると、水溶性汚れの除去効果が不十分となるおそれがある。水の含有量が91重量%を超えると、乳化性が低下するおそれがある。
本発明組成物には、必要に応じて、一般式[1]で表される化合物以外のカチオン界面活性剤、高級脂肪酸の多価アルコールエステルやそのエチレンオキサイド付加物、防錆剤、シリコーン化合物、抗菌剤などを含有させることができる。本発明のドライクリーニング用洗浄剤組成物は、蒸留機を搭載した石油系溶剤機、テトラクロロエチレン機、HCFC−225用などの機械に好適に使用することができる。特に、予洗及び本洗い工程を有するる2浴法ないし3浴法の1浴目又は2浴目に、洗浄物重量に対して0.5〜5容量%の範囲で添加して使用することにより、従来のドライクリーニングでは除去しがたい醤油、ソース、コーラ、ジュース、コーヒ、米粒や、人体からの汗ジミなどの水溶性汚れを、しわ、収縮、型崩れなどを生ずることなく、効果的に除去することができる。本発明組成物は、カチオン系洗浄剤が本来具備する柔軟性、帯電防止性、仕上げ性などの優れた性能を損なうことなく、煩雑な前処理工程を省略しても、ドライクリーニングで問題となる水溶性の汚れを効率よく除去することができる。
【0008】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
なお、洗浄剤組成物の評価に用いた汚染布は下記の方法により作製した。
(1)染料汚染布
クリーニング総合研究所の水溶性汚れ除去判定用の染料汚染布作製法に準じて作製する。
汚染布地としてポリエステルポンジを、汚染染料としてAcid Violet 6B[東京化成(株)]とKayacyl Blue HRL[日本化薬(株)]を4:6の重量比で混合したものを用いる。染料の0.075重量%水溶液に布地を常温で2分間浸漬し、反射率が35±1%になるようにマングルを用いて絞り、ピンテンターを用いて100℃で90秒間乾燥する。試験布は、4cm×10cmのサイズに裁断する。
(2)醤油汚染布
汚染布地としてウールモスリンを用い、醤油調味料[キッコーマン(株)]の中に、布地を常温で2分間浸漬し、反射率が45±2%になるようにマングルを用いて絞り、ピンテンターを用いて100℃で90秒間乾燥する。試験布は、4cm×10cmのサイズに裁断する。
(3)油性汚染布
汚染布地として綿ブロードを用い、油化学協会法に準じて、牛脂硬化油3g、流動パラフィン9g、カーボン0.3g及び1,1,1−トリクロロエタン1,500mlからなる汚れ成分液中に、布地を常温で2分間浸漬し、反射率が35±2%になるようにマングルを用いて絞り、風乾する。試験布は、4cm×10cmのサイズに裁断する。
【0009】
また、実施例及び比較例において、性能評価は下記の方法により行った。
(1)安定性
−5℃に温度設定した恒温機に48時間保管したのち、目視により外観を観察し、下記の3段階で評価する。
○:均一透明な液状。
△:増粘又は微濁状。
×:分離、濁り又は固化。
(2)乳化性
容量200mlのビーカーに、洗浄剤組成物0.5mlとニューソルデラックス[日本石油、パラフィン及びナフテン93重量%以上、芳香族炭化水素7重量%以下の溶剤]、テトラクロロエチレン又はジクロロペンタフルオロプロパン100mlを入れ、撹拌して乳化状態を観察し、下記の3段階で評価する。
○:24時間以上均一に乳化。
△:6時間以上24時間未満で分離。
×:6時間未満で分離。
(3)洗浄性
容量500mlのステンレスポットに、直径0.5mmのスチールボール10個とテトラクロロエチレン100mlを入れ、洗浄剤組成物0.4mlを添加溶解する。次いで、ステンレスポットに、4cm×10cmサイズの染料汚染布及び醤油汚染布をそれぞれ1枚ずつと、布の重量が合計20gになるように同じサイズのポリエステルジャージ布を入れ、ラウンダ・オ・メーター[(株)大栄科学精機製作所、L−20]を用いて5分間洗浄し、1分間遠心脱液したのち、自然乾燥する。なお、油性汚染布に対する洗浄性も、同様にして評価する。
洗浄率は、カラーメーター[(株)村上色彩技術研究所、CM−53D]を用いて550nmにおける反射率を測定し、次式に従って洗浄率を算出する。
洗浄率(%)={(S2−S1)/(W−S1)}×100
ただし、S1:洗浄前の汚染布の反射率、S2:洗浄後の汚染布の反射率、W:汚染前の白布反射率である。
(4)ドライクリーニング機による洗浄
背広上下(ウール100%)、スラックス(綿100%)、洗浄性評価布(染料汚染布、醤油汚染布、油性汚染布)、皺発生量評価布(20cm×20cmのウールサージと綿ブロード)、収縮評価布(20cm×20cmのウールサージ)、帯電防止性と柔軟性評価布(20cm×20cmのアクリルメリヤスとポリエステルジャージ)を、テトラクロロエチレン用ドライクリーニング機[三菱重工業(株)、MS−12V]を用いて洗浄する。試験衣料、試験布及び重量調整洗濯物の合計重量が10kgになるようにして、次の条件で洗浄する。
1浴目:カチオン系洗剤[ペルサP−3、日華化学(株)]0.3容量%を含むウオッシュタンク液を30リットル汲み上げ(低液位)、ポンプ回路で2分間洗浄して全量蒸留する。
2浴目:リンスタンクより蒸留液を30リットル汲み上げ(低液位)、洗浄剤組成物を300ml(3容量/重量%)添加して溶解し、ポンプ回路で5分間洗浄したのち、全量を蒸留する。
3浴目:1浴目の蒸留溶剤量に対して、ペルサP−3を90ml(0.3容量%)添加したウオッシュータンクの溶剤を60リットル(高液位)汲み上げ、フィルター循環回路で3分間洗浄し、洗浄後の溶剤はウオッシュタンクに戻す。次いで、脱液、乾燥(60℃×15分)、脱臭(2分)する。
(5)皺発生量
背広上下、スラックス、皺発生量評価布について、「紳士服外観保持性試験の標準写真」[東京繊維製品総合研究所]を用い、下記の基準により皺発生量を5段階で判定する。
5級:外観の変化なし。
4級:外観に多少の変化があるが、見苦しく感じない。
3級:外観に変化があり、見苦しく感じる。
2級:外観に変化があり、非常に見苦しく感じる。
1級:外観に変化があり、見苦しくて着用できない。
(6)収縮率
洗浄前後の背広上着と背広ズボンの丈及び幅をmm単位で測定し、その変化より収縮率を求める。収縮評価布については、洗浄前後の縦及び横の長さをmm単位で測定し、面積の変化より収縮率を求める。
収縮率(%)={(洗浄前の面積−洗浄後の面積)/洗浄前の面積}×100
(7)型崩れ
背広上着と背広ズボンをハンガー掛けし、洗浄前後の状態から型崩れの有無を判定する。
(8)帯電防止性
洗浄後の帯電防止性と柔軟性評価布を、送風恒温乾燥機[タバイエスペック(株)、PH−200]を用いて60℃で20分間乾燥したのち、表面抵抗値を絶縁抵抗計[東亜電波(株)、SM−8210」を用いて、電圧1,000Vで測定する。
(9)柔軟性
洗浄後の帯電防止性と柔軟性評価布を、相対湿度65%、温度20℃の恒温恒湿室に2時間静置したのち、触感法により柔軟性を下記の5段階で評価する。
5:非常に柔らかい。
4:かなり柔らかい。
3:柔らかい。
2:やや硬い。
1:未処理程度で粗硬。
【0010】
実施例1
オクタデシルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムベンゼンスルホネート10重量部、ポリオキシエチレン(4モル)ノニルフェニルエーテル15重量部、イソプロピルアルコール15重量部及び水60重量部を配合して、洗浄剤組成物を調製した。
この洗浄剤組成物は、安定性試験において、−5℃に48時間保管したのちも、均一透明な液状を保っていた。乳化性試験において、ニューソルデラックス、テトラクロロエチレン及びジクロロペンタフルオロプロパンの各溶剤について、すべて24時間以上均一な乳化状態を保った。洗浄性試験において、洗浄率は、染料汚染布が69%、醤油汚染布が73%、油性汚染布が60%であった。
実施例2〜5
第1表に示す配合の洗浄剤組成物を調製し、安定性試験、乳化性試験及び洗浄性試験を行った。
比較例1
オクタデシルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムベンゼンスルホネート2重量部、ポリオキシエチレン(4モル)ノニルフェニルエーテル15重量部、イソプロピルアルコール13重量部及び水70重量部を配合して、洗浄剤組成物を調製した。
この洗浄剤組成物は、安定性試験において、−5℃に48時間保管したのちも、均一透明な液状を保っていた。乳化性試験において、ニューソルデラックスについては12時間で分離し、テトラクロロエチレンについては18時間で分離し、ジクロロペンタフルオロプロパンについては、24時間以上均一な乳化状態を保った。洗浄性試験において、洗浄率は、染料汚染布が50%、醤油汚染布が61%、油性汚染布が55%であった。
比較例2〜5
第1表に示す配合の洗浄剤組成物を調製し、安定性試験、乳化性試験及び洗浄性試験を行った。
実施例1〜5及び比較例1〜5の結果を、第1表に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
第1表に見られるように、実施例1〜5の本発明の洗浄剤組成物は、いずれも安定性、乳化性ともに良好であり、染料汚染布、醤油汚染布及び油性汚染布についての洗浄率も高い。これに対して、一般式[1]で表される化合物の配合量が少ない比較例1の洗浄剤組成物は、乳化性と洗浄性が劣り、安定化剤の配合量が少ない比較例2の洗浄剤組成物は、安定性と乳化性が悪く、洗浄性にもに劣り、水の配合量が少ない比較例3の洗浄剤組成物は、水性汚染布、すなわち染料汚染布と醤油汚染布に対する洗浄性が著しく劣る。また、一般式[1]で表される化合物を含有しない比較例4及び比較例5の洗浄剤組成物は、安定性と乳化性に劣り、洗浄性も著しく劣っている。
実施例6
β−ヒドロキシアルキル(C16〜18)ジメチルヒドロキシエチルアンモニウムベンゼンスルホネート15重量部、ポリオキシエチレン(4モル)ドデシルエーテル5重量部、ポリオキシエチレン(2モル)ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド10重量部、3−メチル−3−メトキシブタノール10重量部及び水60重量部を配合して、洗浄剤組成物を調製した。
この洗浄剤組成物を用いて、ドライクリーニング機による洗浄を行った。洗浄率は、染料汚染布が78%、醤油汚染布が64%、油性汚染布が59%であった。皺発生量は、背広上下、ウールサージ、綿ブロードともに、5級であった。収縮率は、背広上着が0.5%、背広ズボンが0.6%、ウールサージが0.3%であった。型崩れは、背広上着、背広ズボンともになかった。帯電防止性は、アクリルメリヤスが4×1010Ω、ポリエステルジャージが5×109Ωであった。柔軟性は、アクリルメリヤス、ポリエステルジャージともに、5であった。
比較例6
ポリオキシエチレン(7モル)アルキル(C12〜13)エーテル25重量部、オレイン酸ジエタノールアミド5重量部、3−メチル−3−メトキシブタノール10重量部及び水60重量部を配合して、洗浄剤組成物を調製した。
この洗浄剤組成物を用いて、ドライクリーニング機による洗浄を行った。洗浄率は、染料汚染布が53%、醤油汚染布が27%、油性汚染布が41%であった。皺発生量は、背広上下と綿ブロードが4級、ウールサージが5級であった。収縮率は、背広上着が0.4%、背広ズボンが0.7%、ウールサージが0.4%であった。型崩れは、背広上着、背広ズボンともになかった。帯電防止性は、アクリルメリヤスが3×1011Ω、ポリエステルジャージが8×1011Ωであった。柔軟性は、アクリルメリヤスが2、ポリエステルジャージが1であった。
比較例7
テトラクロロエチレン用ドライクリーニング機[三菱重工業(株)、MS−12V]を用いて、標準洗浄法による洗浄を行い、評価した。洗浄条件は、下記の通りである。
1浴目:カチオン系洗剤[ペルサP−3、日華化学(株)]0.3容量%を含むウオッシュタンク液を汲み上げ、ポンプ回路で7分間洗浄して全量蒸留する。
2浴目:ペルサP−3を0.3容量%含むウオッシュタンク液を汲み上げ、フィルター循環回路で3分間洗浄し、全量をウオッシュタンクに戻す。次いで、脱液、乾燥(60℃×15分)、脱臭(2分)する。
洗浄率は、染料汚染布が10%、醤油汚染布が17%、油性汚染布が48%であった。皺発生量は、背広上下、ウールサージ、綿ブロードともに、5級であった。収縮率は、背広上着と背広ズボンが0.5%、ウールサージが0.3%であった。型崩れは、背広上着、背広ズボンともになかった。帯電防止性は、アクリルメリヤスが5×1010Ω、ポリエステルジャージが1×1010Ωであった。柔軟性は、アクリルメリヤス、ポリエステルジャージともに、4であった。
実施例6及び比較例6〜7の結果を、第2表に示す。
【0014】
【表3】
【0015】
第2表に見られるように、本発明の洗浄剤組成物を用いて洗浄した実施例6においては、水溶性汚染布、すなわち染料汚染布と醤油汚染布の洗浄率が特に優れ、油性汚染布の洗浄率、帯電防止性及び柔軟性も良好で、仕上げ性や衣料の品質を低下させる皺発生や収縮、型崩れも認められない。洗浄した背広は、シミ残留や、襟、袖口など汚れ残留が少なかった。
これに対して従来の洗浄剤組成物を用いて洗浄した比較例6においては、水溶性汚染布、油性汚染布の洗浄率がともに低く、帯電防止性や柔軟性も著しく劣っている。
なお、カチオン系洗剤のみを用いた標準洗浄法による比較例7においては、洗浄時間の合計は実施例6の洗浄時間の合計と同じであるにもかかわらず、水溶性汚染布の洗浄率が極端に低い。洗浄した背広は、シミ残留が多く、襟、袖口などの汚れ残留も多かった。
【0016】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤組成物を、石油系溶剤、テトラクロロエチレン、ジクロロペンタフルオロプロパンなどのドライクリーニング溶剤に、予洗工程の1浴目又は2浴目に添加することにより、従来のドライクリーニングではほとんどど除去することができない水溶性汚れを、前処理剤スプレーやササラ液によるブラッシングなどの前処理工程を行うことなく、効率よく除去することができる。
Claims (3)
- (A)一般式[1]で表される化合物3〜25重量%、(B)一般式[2]で表される化合物又は一般式[3]で表される化合物3〜25重量%、(C)安定化剤3〜20重量%及び(D)水40〜91重量%を含有する組成物をドライクリーニング溶剤に、予洗工程の1浴目又は2浴目に添加することを特徴とするドライクリーニング洗浄方法。
R5−O−(R6O)mH …[2]
(ただし、式中、R5は炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基であり、R6は炭素数2〜4のアルキレン基であり、mは2〜15である。)
- (C)安定化剤が、アルコール系溶剤、アルコール系溶剤のアルキレンオキサイド付加物であるエーテル系溶剤、エステル系溶剤及びグリコール系溶剤から選ばれる1種又は2種以上の化合物である請求項1記載のドライクリーニング洗浄方法。
- (A)一般式[1]で表される化合物3〜25重量%、(B)一般式[2]で表される化合物又は一般式[3]で表される化合物3〜25重量%、(C)安定化剤3〜20重量%及び(D)水40〜91重量%を含有する組成物であって、請求項1又は請求項2記載のドライクリーニング洗浄方法に用いることを特徴とするドライクリーニング用洗浄剤組成物。
R 5 −O− ( R 6 O ) mH …[2]
(ただし、式中、R 5 は炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基であり、R 6 は炭素数2〜4のアルキレン基であり、mは2〜15である。)
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