JP3633785B2 - 磁気ヘッド装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク装置などに搭載されてディスクの記録面をCSS(Contact Start Stop)方式などで走査するスライダを有する磁気ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来のハードディスク装置などに用いられる磁気ヘッド装置のスライダS1を、ディスクとの対向面を上向きにして示した斜視図である。
スライダS1のトレーリング側端部で且つディスクの外周側に、磁気抵抗効果を利用した磁気再生素子およびインダクティブ型の薄膜記録素子を有するヘッド素子Hが設けられ、ディスクとの対向面に、前記ヘッド素子Hのギャップ部Gが現れている。
【0003】
スライダS1のディスク対向面には、ディスクとスライダとの間の空気流により浮上力(正圧)を受けるABS面31,32,33と、このABS面から削り込まれた溝(エアーグルーブ)34とが形成されている。図9に示すABS面は、リーディング側において横方向のほぼ全長に延びる広幅部31と、この広幅部31の両側部に連続してトレーリング側端部に延びる外周側レール32と内周側レール33とから構成されている。外周側レール32と内周側レール33の幅寸法は、互いに横方向に同じで縦方向に均一であり、また各レールの両側縁は縦方向に平行に延びている。
【0004】
ディスクが回転したときのディスク表面の空気流は、リーディング側から傾斜面31aを経てディスクとスライダS1との間に流入する。この空気流により、ABS面に対してはスライダを浮上させる方向への正圧が作用し、溝34にはスライダS1をディスクに吸着しようとする負圧が作用する。前記ABS面と溝の面積比や形状により、ディスク上でのスライダの浮上距離および浮上姿勢が制御される。
【0005】
スライダS1は、支持部材によりディスクの記録面に対して弱い弾性力で付勢されている。CSS方式では、スタート時にスライダS1がディスクに接触しており、ディスクの始動と同時にディスク表面の空気流によりスライダに浮上力が作用し、スライダS1はリーディング側がディスクから持ち上げられた傾斜姿勢で浮上し、スライダS1のトレーリング側端部がディスクからわずかに浮上しまたはディスクに接触した姿勢でディスク表面を走査する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようにスライダが浮上姿勢となる磁気ヘッド装置では、スライダがディスクの内周側に位置しているときと外周側に位置しているときとで、ディスクの接線方向に対するスライダの傾斜角(スキュー角)が変動し、またディスクが一定の回転数で回転しているため、ディスクの内周側と外周側とでディスクの周速すなわち空気の流速が相違する。その結果、スライダがディスクの内周側(ID)、半径方向の中腹部(MD)、外周側(OD)に位置するときで(図5参照)、ギャップ部Gとディスク表面との距離(ギャップ浮上量)に変動が生じやすい。
【0007】
図11は、横軸にスライダ位置、縦軸にギャップ浮上量(Fhg)を示している。この図において2点鎖線で示す曲線L1は図9に示す従来の磁気ヘッド装置でのギャップ浮上量(Fhg)の変動を示している。
図11では、ギャップ浮上量(Fhg)の最大値と最小値との差をギャップ浮上量の変動量(ΔFhg)、スライダS1が内周側に位置しているときと外周側に位置しているときでのギャップ浮上量(Fhg)の差をギャップ浮上量の内外格差(Δf)としている。
【0008】
図11の曲線L1に示すように、図9に示す従来のスライダS1では、スライダが中腹部(MD)に至ったときにギャップ浮上量が極端に大きくなり、内周側と外周側では、ギャップ浮上量が低下し、前記変動量(ΔFhg)が非常に大きくなっている。また、前記内外格差(Δf)が比較的大きくなっている。
図10はスライダS1をディスクの対向面を手前に向けて示した平面図であり、(A)(B)(C)は、それぞれスライダS1が内周側(ID)、中腹部(MD)、外周側(OD)に位置する状態を示し、このときにリーディング側から流入する空気の流れ方向をそれぞれI、M、Oで示している。
【0009】
従来は外周側レール32と内周側レール33が、ともに同じ幅寸法で、しかも縦方向に均一な幅を有して、さらに両レール32と33が縦方向へ互いに平行に延びている。したがって、スライダS1が中腹部(MD)に位置しているときには、図10(B)に示すように、両レール32と33に対して縦方向に導かれる空気の流量が多くなり、両レール32,33に作用する浮上力(正圧)が大きくなる。逆に内周側(ID)と外周側(OD)に位置しているときには、図10(A)および(C)に示すように、レール32と33に対して斜め方向から空気が流入することになるため、浮上力(正圧)が小さくなる。
その結果、図11に示すように、スライダS1が中腹部(MD)に位置しているときには、ギャップ浮上量(Fhg)が極端に大きくなり、内周側(ID)と外周側(OD)に位置しているときのギャップ浮上量(Fhg)が低下して、変動量(ΔFhg)が大きくなる。
【0010】
また、図5に示すように、スライダS1が内周側(ID)に位置しているときのスキュー角θiよりも外周側(OD)に位置しているときのスキュー角θoの方が絶対値が大きく、内周側(ID)よりも外周側(OD)の方が、スライダS1に対する空気の流入傾斜角度が大きくなる。そのため、外周側(OD)でギャップ浮上量(Fhg)が低下し、図11に示すような内外格差(Δf)が生じる。
【0011】
上記のようなギャップ浮上量(Fhg)の変動が生じると、安定した記録および/または再生動作を継続させることが難しくなる。特に、30%スライダと称されるような小型のスライダを使用する高記録密度用では、本来のギャップ浮上量(Fhg)の設定値がきわめて小さいため、ギャップ浮上量に占める変動量(ΔFhgおよびΔf)の割合が大きくなり、スライダが内周側から外周側(または外周側から内周側)に移動する際の再生時の出力の変動が大きくなる。
【0012】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、スライダがディスクの半径方向へ移動するときのスライダの浮上量の変動、特にギャップ浮上量の変動を抑制できるようにして、常に安定した記録および/または再生機能を発揮できるようにした磁気ヘッド装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスクの記録面に対向するスライダと、前記スライダをディスクの記録面方向へ付勢するとともに前記スライダをディスクの内周側と外周側との間で移動させる支持部材とを有し、前記スライダのリーディング側からトレーリング側に向かう方向を縦方向、これと直交する方向を横方向、ディスクの内周に向かう側を内周側、外周に向かう側を外周側としたときに、前記スライダのトレーリング側端部で且つ外周側に記録および/または再生部が設けられた磁気ヘッド装置において、
前記スライダのディスク対向面には、スライダとディスクとの間の空気流により浮上力を受けるABS面と、スライダに対して負圧を与える溝とが形成されており、前記ABS面は、リーディング側にて幅方向に延びる広幅ABS面と、前記リーデング側ABS面と連続してトレーリング側へ2列に延びる外周側レールおよび内周側レールとから成り、
前記外周側レールおよび内周側レールには、縦方向の中腹部に窪み部が形成され、トレーリング側端部での各レールの横方向の幅寸法W2、W4が、前記窪み部が形成されている部分の各レールの横方向の幅寸法W1、W3よりも大きく、
前記窪み部が形成された部分を境として、外周側レールは外周側リーディングABS面と外周側トレーリングABS面に区分され、内周側レールは内周側リーディングABS面と内周側トレーリングABS面に区分され、外周側トレーリングABS面と内周側トレーリングABS面は、縦方向に互いに平行に延びる両側縁を有して、外周側トレーリングABS面の幅寸法をW2、内周側トレーリングABS面の幅寸法をW4としたときに、W2<W4であり、
外周側リーディングABS面と内周側リーディングABS面は、両リーディングABS面が対向する側の縁部がリーディング側からトレーリング側に向けてそれぞれその間隔が広がる方向へ傾斜していて、
外周側リーディングABS面は、両縁部が、リーディング側からトレーリング側に向けて外周方向へ傾斜して形成され、内周側リーディングABS面では、外側の縁部が縦方向と平行に形成されていることを特徴とするものである。
【0014】
その結果、前記内周側レールと外周側レールとの間の前記溝の横方向の広がり寸法を縦方向の中腹部の前記窪み部が形成された部分でB1、トレーリング側端部でB2としたときに、B1>B2である。好ましくは、溝の幅寸法がB1からB2へ徐々に変化するように、各レールの対向側の縁部に傾斜部が形成されている。
【0015】
本発明の磁気ヘッド装置でのスライダのディスク対向面の形状として、リーディング側に幅広ABS面が形成され、この幅広ABS面からトレーリング方向へ向けて2列のレールによるABS面が形成されている。したがって、ディスクが回転し、スライダとディスクとの間に空気流が生じると、主に両側のレール表面に浮上のための正圧が作用し、レール間の溝に負圧が作用する。
【0016】
本発明では、外周側レールと内周側レールにおいて、縦方向の中腹部に窪み部が形成され、その結果、両レールの幅寸法が縦方向の中間部で細くなっている。よって、スライダがディスクの半径方向の中腹部(MD)に位置するときに、両レール表面に与えられる空気流が前記窪みの部分で絞られ、その結果、レール表面においてトレーリング側へ流れていく空気流を減少させることができる。よって、スライダが中腹部(MD)に位置しているときの、ギャップ浮上量(Fhg)の極端な増大を抑制することができる。
前記のようにスライダが中腹部(MD)に位置しているときのギャップ浮上量の極端な増大を効果的に抑制できるようにするためには、B2/B1を0.4以上で0.7以下とすることが好ましい。
【0017】
この場合、例えば、広幅ABS面との境界部での、内周側レールと外周側レールとの間の溝の横方向の広がり寸法をB0としたときに、B0<B2<B1となり、さらには、外周側レールと内周側レールとの間の溝の横方向の広がり寸法がB1となる部分で、外周側レールと内周側レールの横方向の幅寸法が各レールの他の部分よりも小さくなる。
【0019】
本発明では、外周側レールと内周側レールとの間の溝の広がり寸法が、リーディング側から中間の窪み部に向けて徐々に広くなる形状であり、スライダが内周側(ID)に位置しているときと外周側(OD)に位置しているときに、各レールに対して斜めに流入する空気流を外周側トレーリングABS面と、内周側トレーリングABS面に導きやすくなる。また前記窪み部よりも後方に位置する外周側トレーリングABS面と内周側トレーリングABS面の幅寸法を大きくでき、これらトレーリングABS面に与えられる浮上力(正圧)を、内周側(ID)に位置するときと外周側(OD)に位置するときとで、従来よりも大きくすることができる。その結果、スライダが内周側(ID)と外周側(OD)に位置するときのギャップ浮上量の極端な低下を防止できる。したがって、図11において破線L2で示すように、スライダの位置の変化によるギャップ浮上量(Fhg)の変動量(ΔFhg)を減少させることができる。
【0020】
また、本発明では、外周側トレーリングABS面の幅寸法をW2、内周側トレーリングABS面の幅寸法をW4としたときに、W2<W4になっている。このように構成すると、スライダの外周側の浮上力を内周側よりも抑制でき、スライダのロール方向の傾斜姿勢を安定できる。
【0021】
また、スライダが内周側(ID)に位置するときと、外周側(OD)に位置するときでの、スキュー角の影響を低減し、前記ギャップ浮上量(Fhg)の内外格差(Δf)を低減させるためには、外周側リーディングABS面は、両縁部が、リーディング側からトレーリング側に向けて外周方向へ傾斜して形成されていることが好ましい。
【0022】
また、外周側リーディングABS面の幅方向の中心線と縦方向との成す傾斜角度をαとし、スライダの縦方向とディスクの接線方向とのなすスキュー角θをディスクの外周側でプラス、内周側でマイナスとしたときに、前記αは、10〜30度から内周側のスキュー角θiを引いた値であることが好ましい。
さらに、内周側リーディングABS面では、外側の縁部が縦方向と平行に形成されていることが好ましい。
【0023】
また、外周側リーディングABS面の縦方向の寸法をd1、内周側トレーリングABS面の縦方向の寸法をd4としたときに、d1/d4が0.12以上で0.9以下であることが好ましい。
このように、角度α、寸法比d1/d4を設定すると、図11において実線L3で示すように、内外格差(Δf)を低下させることができる。
【0024】
すなわち本発明では、内周側レールと外周側レールに窪み部を設け、レール間の溝の幅寸法をB1>B2とすることにより、図11に示す従来の変動曲線L1を曲線L2に近づけることができ、さらに、角度α、寸法比d1/d4の設定により、曲線L3に近づけることができる。
さらに、前記のそれぞれの条件設定により、スライダの浮上姿勢を安定させるためには、溝の深さが2μm以上で4μm以下であることが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の磁気ヘッド装置のスライダをディスク対向面側から示した平面図、図2は、前記スライダをディスク対向面を上向きにして示した斜視図、図3(A)(B)(C)および図4(A)(B)(C)は、図1に示すディスク対向面での空気の流れを説明する説明図、図5は、スライダがディスクの内周側(ID)、半径方向の中腹部(MD)、外周側(OD)に位置している状態をそれぞれ示す平面図、図6(A)はスライダがディスク上で浮上姿勢となった状態を示す側面図、図6(B)は浮上姿勢でのスライダをトレーリング側端面から示す端面図である。
【0026】
この磁気ヘッド装置は、ディスクDの記録面に対面するスライダSを有している。スライダSは平面が長方形で且つ所定の厚みを有している。スライダSのディスクの接線(X0)に向く方向を縦方向(X方向)、ディスクの半径に向く方向を横方向(Y方向)としたときに、スライダSの寸法は、縦方向が約1.2mm、横方向が約1.0mm、厚みが約0.3mmであり、いわゆる30%スライダである。
【0027】
図2に示すように、スライダSのトレーリング側Stの端面で且つディスクの外周側には、磁気ヘッド素子Hが取り付けられている。この磁気ヘッド素子Hは、磁気抵抗効果素子を用いた再生部と、インダクティブ型の薄膜磁気ヘッドにより構成された記録部とが重ねられたものであり、スライダSのディスク対向面にギャップ部(記録および/または再生部)Gが現れている。
【0028】
図6(A)に示すように、このスライダSを支持する支持部材は、剛性を有し且つ基端部で所定のばね圧を発揮するロードビーム1と、その先部に設けられた薄い板ばねのフレキシャ2とを有し、このフレキシャ2に、スライダSの上面が接着され、ロードビーム1の先部でスライダSが自由に傾斜できるように支持されている。符号3はリード線であり、このリード線3は、ロードビーム1上からスライダSのトレーリング側Stの端面に延び、この端面に設けられたパッド部Pに接続され、このパッド部Pから磁気抵抗効果素子や薄膜磁気ヘッドに電気的に接続されている。
ロードビーム1の基端部は、ディスクDの外側に設けられた軸を中心として回動動作するものであり、この回動動作により、スライダSは、ディスクDの内周側(ID)、半径方向の中腹部(MD)、外周側(OD)の間で移動する。
【0029】
図5では、スライダSの縦方向と、ディスクDの接線方向(X0方向)との成す角度(スキュー角)θを示しているが、スライダSが内周側(ID)に至ったときのスキュー角θiを(負)とし、外周側(OD)に至ったときのスキュー角θoを(正)とする。また、内周側のスキュー角θiの絶対値よりも外周側のスキュー角θoの絶対値の方が大きい。
【0030】
図1および図2は、スライダSのディスク対向面の形状を示している。このディスク対向面では、スライダSとディスクDとの間に流れる空気流により正圧を受けるABS面10が形成され、ABS面10以外の領域は、ABS面10よりもわずかに削り取られた溝となっている。溝は、中間溝20と、両側方の側溝21,21とから成る。
30%スライダの場合、ABS面10と、各溝20,21との段差(ステップデプス;SD)は2〜4μmの範囲が好ましい。
【0031】
ABS面10は、リーディング側Sr端部で横方向に幅広の広幅ABS面13と、この広幅ABS面13と連続し、且つトレーリング側方向に2列に延びる外周側レール11と、内周側レール12とから構成されている。
【0032】
外周側レール11の内側の縁部には窪み部11aが、内周側レール12の内側の縁部には窪み部12bが形成され、この窪み部11aと窪み部12bの部分で、両レール11と12の間に位置する中間溝20の広がり幅寸法が最大のB1となっている。また内周側レール12の外側の縁部にも窪み部12cが形成されている。
外周側レール11では、窪み部11aが形成されている部分で幅寸法が最も小さいW1である。内周側レール12では、窪み部12bと窪み部12cが形成されている部分で幅寸法が小さくなり、窪み間の幅寸法はW3である。
【0033】
外周側レール11は、前記中間溝20の広がり幅寸法がB1となっている部分を境として、外周側リーディングABS面11rと、外周側トレーリングABS面11tに区分されている。同様に、内周側レール12は、前記広がり幅寸法がB1となっている部分を境として内周側リーディングABS面12rと内周側トレーリングABS面12tとに区分されている。前記ギャップ部(記録および/または再生部)Gは、外周側トレーリングABS面11tのトレーリング側端部に現れている。
【0034】
外周側リーディングABS面11rの内側の縁部11r1、および外側の縁部11r2は、ともにリーディング側から縦方向の中腹部にかけてディスクの外周側に向けて傾斜している。外周側トレーリングABS面11tの内側の縁部11t1と外側の縁部11t2は、互いに平行であり、ともに縦方向(X方向)と平行に向けられている。
【0035】
内周側リーディングABS面12rの内側の縁部12r1は、リーディング側から縦方向の中腹部にかけて内周側に向けて傾斜している。また内周側リーディングABS面12rの外側の縁部12r2は、縦方向(X方向)と平行である。また、内周側トレーリングABS面12tの内側の縁部12t1と外側の縁部12t2は、互いに平行であり、ともに縦方向(X方向)に平行に延びている。
【0036】
その結果、中間溝20は、広幅ABS面13との境界部で横方向への広がり寸法が最も狭いB0、そこから縦方向の中腹部にかけて徐々に広くなり、窪み部11a,12aの部分で広がり幅寸法が最も広いB1となる。さらにトレーリング側に向けて広がり幅寸法が徐々に狭まる。この部分での外周側トレーリングABS面11tの内側の傾斜した縁部を11t3、内周側トレーリングABS面12tの内側の傾斜した縁部を12t3で示している。さらに外周側トレーリングABS面11tの縁部11t1と、内周側トレーリングABS面12tの縁部12t1との間では、中間溝20が一定の広がり幅寸法B2となっている。各広がり幅寸法の関係は、B0<B2<B1である。
【0037】
なお、リーディング側端部に形成されている広幅ABS面13のリーディング側端部は空気導入傾斜面13aとなっている。また、図1の平面図で示すように、各ABS面の角部(特にトレーリング側端部での角部)は平面的に円弧形状となっており、それぞれの円弧形状の半径rは0.05mm以上であることが好ましい。このように円弧形状の半径rを0.05mm以上に設定することにより、スライダSの対向面がディスクに接触したときにABS面の角部によりディスク表面に傷を与えることを防止できる。
【0038】
この磁気ヘッド装置はCSS方式として使用され、停止中はスライダSの対向面がディスクDの表面に密着し、ディスクDが回転すると、ディスクD表面の空気流が、ディスクDとスライダSとの間に流れ込み、スライダSは、図6(A)に示すように、リーディング側Srが上向き傾斜の浮上姿勢となる。このときトレーリング側Stの端部は、ディスクD上に浮上し、または軽く接触する状態となる。この姿勢で、ギャップ部Gの部分でディスクDの記録面に磁気信号が記録され、またディスクDに記録された磁気信号が再生される。
【0039】
このときの浮上姿勢、浮上量、ロール角度などは、ABS面10の形状および中間溝20の形状、さらにABS面10と中間溝20との段差寸法(ステップデプスSD)などに応じて調整される。ABS面10では、空気流の正圧によりスライダSが持ち上げられるように作用し、溝の部分では、空気流の負圧によりスライダSがディスク方向へ吸引される。
【0040】
本発明では、ABS面10の形状と中間溝20の形状を図1のようにすることにより、図11に示したギャップ浮上量(Fhg)の変動量(ΔFhg)と、内外格差(Δf)を低減できるようにしている。以下、その理由を説明する。
(ΔFhgの低減について)
図3(A)(B)(C)は、スライダSが内周側(ID)、中腹部(MD)、外周側(OD)に位置するときに、ディスク対向面に流れ込む空気流を示しており、リーディング側から流れ込む空気流の方向をそれぞれI、M、Oで示している。以下では、図3を図10と対比して説明する。
図10(B)に示すように、従来例では、スライダSが中腹部(MD)に位置しているときに、レール32と33に沿ってトレーリング側に流れる空気流が多く、図10(A)(C)に示すように、内周側(ID)と外周側(OD)に位置するときには、レール32,33のトレーリング側端部に流れる空気流が少なくなっている。一方、本発明では、外周側レール11に窪み部11aが、内周側レール12に窪み部12b、12cが形成され、縦方向の中間部でレール11と12の幅寸法が絞られている。よって、図3(B)に示すように、スライダSが中腹部(MD)に位置し、空気が縦方向と平行なM方向から流れ込んだときに、レール11と12の表面に流れる空気流が窪み部11a,12b,12cで絞られ、外周側トレーリングABS面11tと内周側トレーリングABS面12tに導かれる空気流が少なくなる。よって、中腹部(MD)に位置しているときの、スライダSの浮上量を抑制でき、中腹部(MD)においてギャップ浮上量(Fhg)が極端に増大することがなくなる。
【0041】
さらに、図3(A)(C)に示すように、スライダSが内周側(ID)と外周側(OD)に位置し、空気流がスライダSに対して斜めのI方向またはO方向から流入する際に、外周側トレーリングABS面11tと内周側トレーリングABS面12tに流れる空気が極端に低下しない。これは、図10(A)(C)の従来例と大きく相違している。
【0042】
その理由は、図3(A)に示すように、スライダSが内周側(ID)に位置しているときには、I方向から流れ込む空気流が、ABS面の傾斜している縁部11r2および12t3に沿って外周側トレーリングABS面11tと内周側トレーリングABS面12tにそれぞれ導かれやすくなっている。また図3(C)に示すようにスライダSが外周側(OD)に位置しているときには、ABS面の傾斜している縁部11t3および12r1に沿って、空気が外周側トレーリングABS面11tと内周側トレーリングABS面12tに導かれやすい。しかも、外周側トレーリングABS面11tと内周側トレーリングABS面12tは、図9と図10に示す従来のレール32,33のトレーリング側の幅寸法よりも大きくなっている。よって、スライダSが内周側(ID)と外周側(OD)に位置しているときとで、スライダSのトレーリング側に作用する浮上力が極端に低下しない。
【0043】
すなわち、本発明では、外周側トレーリングABS面11tと内周側トレーリングABS面12tの幅寸法W2とW4を従来のレールのトレーリング側端部の幅寸法よりも広くしているが、窪み部11a,12b,12cを設けることにより、中腹部(MD)に位置しているときに幅寸法の広い外周側トレーリングABS面11tと内周側トレーリングABS面12tに多くの空気流が流れ込むのを防止し、内周側(ID)と外周側(OD)に位置しているときには、幅寸法の広い外周側トレーリングABS面11tと内周側トレーリングABS面12tに空気流を導けるようにしている。
さらに、外周側トレーリングABS面11tの幅寸法W2よりも内周側トレーリングABS面12tの幅寸法W4を大きくして、スライダSの内周側と外周側とでの空気の流速に対応し、スライダSのロール姿勢を安定できるようにしている。
【0044】
以上の機能により、まず、図11において破線L2で示すように、ギャップ浮上量(Fhg)の変動量(ΔFhg)を小さくしている。
(Δfの低減について)
図1では、外周側リーディングABS面11r、外周側トレーリングABS面11t、内周側リーディングABS面12r、内周側トレーリングABS面12tのそれぞれの縦方向の長さ寸法を、d1、d2、d3、d4で示している。
【0045】
従来は、図11において曲線L1で示すように、スライダが内周側(ID)に位置しているときのギャップ浮上量(ΔFhg)が大きく、外周側(OD)に位置しているときのギャップ浮上量(ΔFhg)が小さくなっており、その結果、内外格差(Δf)が比較的大きくなっている。これは内周側(ID)と外周側(OD)での、スキュー角θiとθoの絶対値の違いに起因している。
【0046】
本発明では、外周側リーディングABS面11rの両縁部11r1と11r2を互いに同じ向きに傾斜させ、図3(A)に示すように、スライダSが内周側(ID)に位置しているときに、比較的浅いスキュー角度θiで流れ込む空気流を外周側リーディングABS面11rから外周側トレーリングABS面11tへ導き、図3(C)に示すように、スライダSが外周側(OD)に位置しているときには、比較的大きいスキュー角θoで流れ込む空気流を、外周側トレーリングABS面11tの表面に直接に導くようにして、内周側(ID)と外周側(OD)において、外周側トレーリングABS面11tとディスクDとの間に流れ込む空気流を調整している。
【0047】
その結果、内周側トレーリングABS面12tの縦方向の長さd4に対する、外周側トレーリングABS面11tおよび外周側リーディングABS面11rの縦方向の長さd1、d2を最適に設定することにより、前記内外格差(Δf)を低減できるようにしている。
【0048】
図4(A)(B)(C)は、いずれも、スライダSが内周側(ID)に位置している状態を示し、内周側トレーリングABS面12tの長さd4を固定し、d1/d4の比を図4(A)(B)(C)の順に、徐々に増大させていったときの、空気流の変化を示している。
【0049】
図4(A)は、d1/d4が小さい場合、すなわち外周側リーディングABS面11rの長さd1を短くし外周側トレーリングABS面11tの長さd2を長くした場合を示している。この寸法関係でスライダSが内周側(ID)に位置すると、外周側リーディングABS面11rから外周側トレーリングABS面11tの表面に導かれる空気流が少なくなる。またスライダSが外周側(OD)に移動すると、外周側トレーリングABS面11tの表面に直接に流れ込む空気が多くなる。その結果、スライダSが内周側(ID)に位置するときはギャップ浮上量(Fhg)が低下し、外周側(OD)に位置するとギャップ浮上量(Fhg)が増大する傾向を示す。
【0050】
次に、図4(C)に示すように、d1/d4が大きい場合、すなわち外周側リーディングABS面11rの長さd1を長くし、外周側トレーリングABS面11tの長さ寸法d2を長くすると、内周側(ID)では、外周側リーディングABS面11rから外周側トレーリングABS面11tの表面に導かれる空気流が多くなる。またスライダSが外周側(OD)に移動すると、外周側トレーリングABS面11tの表面に直接に流れ込む空気が少なくなる。その結果、スライダSが内周側(ID)に位置するときはギャップ浮上量(Fhg)が増大し、外周側(OD)に位置するとギャップ浮上量(Fhg)が低下する傾向を示す。
【0051】
このように、d1/d4を適切な範囲に設定することにより、図11において実線L3で示すように、内外格差(Δf)を低減できるようになる。d1/d4は1未満の所定の範囲内(0.12以上で0.9以下)であることが好ましい。
【0052】
このように、外周側リーディングABS面11rの長さd1の調整により、内周側(ID)と外周側(OD)でのギャップ浮上量(ΔFhg)の格差(Δf)を調整できるようにするためには、外周側リーディングABS面11rの幅方向の中心線とスライダSの縦方向(X方向)との成す角度αを、スキュー角θとの関係で所定の範囲に設定しておくことが必要である。
【0053】
本発明では、スライダSが内周側に位置するときのスキュー角をθiとしたときに、αを(10〜30度)−θiの範囲に設定することが好ましい。例えばθiが−7.1度のとき、αは17.1度以上で37.1度以下であることが好ましい。
【0054】
【実施例】
(実施例1,2,3)
30%スライダのディスク対向面の形状を図1に示すように加工した。
実施例1では、ABS面10と、溝20,21との段差(ステップデプス;SD)を3.3μmとし、外周側リーディングABS面11rの縦方向の長さ寸法d1を0.31mmとした。実施例2は、SDを4μm、d1を0.2mmとした。実施例3は、SDを2μm、d1を0.408mmとした。
実施例1,2,3のそれぞれにおいて、中間溝20の広がり幅寸法B1およびB2を変化させ、その比B2/B1を異ならせたサンプルを製造した。
各実施例の磁気ヘッドをハードディスク装置に搭載し、ディスクを回転させ、スライダを内周側から外周側へ移動させたときのギャップ浮上量(Fhg)の変動量(ΔFhg)を測定した。その結果を表1に示し、図7では線図にプロットした。
【0055】
【表1】
30%スライダでは、図11にて実線L3で示すように、ギャップ浮上量(Fhg)の変動量(ΔFhg)と内外格差(Δf)の双方が低減されることが好ましいが、実線L3のように調整された結果での変動量(ΔFhg)は5nm以下であることが好ましく、さらに3nm以下が好ましい。よって図7から、B2/B1の好ましい範囲は、0.4以上で0.7以下であり、さらに好ましくは0.42以上で0.64以下である。
【0056】
(実施例4,5,6)
30%スライダのディスク対向面の形状を図1に示すように加工した。
実施例4では、ABS面10と、溝20,21との段差(ステップデプス;SD)を3.3μmとし、外周側レール11の幅が最も小さい部分の幅寸法W1を0.16mmとした。実施例5は、SDを4μm、W1を0.155mmとした。実施例6は、SDを2μm、W1を0.18mmとした。
実施例4,5,6のそれぞれにおいて、外周側リーディングABS面11rと内周側リーディングABS面12tの縦方向の寸法d1とd4を変化させ、その比d1/d4を異ならせたサンプルを製造した。
各実施例の磁気ヘッドをハードディスク装置に搭載し、ディスクを回転させ、スライダを内周側から外周側へ移動させたときのギャップ浮上量(Fhg)の変動量(ΔFhg)を測定した。その結果を表2に示し、図8では線図にプロットした。
【0057】
【表2】
本発明では、d1/d4を適正な範囲にすると図11にて実線L3で示すように内外格差(Δf)を低減できるが、実線L3のような傾向を示すに至ったときに、ギャップ浮上量の変動量(ΔFhg)は5nm以下であることが好ましく、さらに3nm以下が好ましい。よって図8から、d1/d2の好ましい範囲は、0.12以上で0.9以下であり、さらに好ましくは0.2以上で0.84以下である。
さらに、前記条件を満たすときのステップデプスSDの好ましい範囲は2μm以上で4μm以下である。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、本発明の磁気ヘッド装置では、スライダがディスクの半径方向へ移動する際の、浮上量やロール姿勢を安定させることができ、ギャップ浮上量の変動を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッド装置のスライダのディスク対向面を手前側に向けた平面図、
【図2】本発明の磁気ヘッド装置のスライダのディスク対向面を上に向けた斜視図、
【図3】(A)(B)(C)は、本発明の磁気ヘッド装置のスライダがディスクの内周側、中腹部、外周側に移動したときのABS面の空気の流れを示す平面図、
【図4】(A)(B)(C)は、寸法d4を固定し、d1を変化させたときにスライダのABS面に流れる空気流を説明する平面図、
【図5】スライダがディスクの半径方向へ移動するときのスキュー角の変化を示す説明図、
【図6】(A)はディスク上で浮上姿勢となったスライダの側面図、(B)は浮上姿勢のスライダをトレーリング側から示した端面図、
【図7】B2/B1とギャップ浮上量の変動量との関係を示す線図、
【図8】d1/d4とギャップ浮上量の変動量との関係を示す線図、
【図9】従来の磁気ヘッド装置のスライダをABS面を上向きで示した斜視図、
【図10】(A)(B)(C)は、従来の磁気ヘッド装置のスライダのABS面に流れる空気流を説明する平面図、
【図11】スライダ位置とギャップ浮上量との関係を示す線図
【符号の説明】
H 磁気ヘッド素子
S スライダ
1 ロードビーム
2 フレキシャ
10 ABS面
11 外周側レール
11r 外周側リーディングABS面
11t 外周側トレーリングABS面
12 内周側レール
12r 内周側リーディングABS面
12t 内周側トレーリングABS面
13 広幅ABS面
20 中間溝
21 側方溝
Claims (7)
- ディスクの記録面に対向するスライダと、前記スライダをディスクの記録面方向へ付勢するとともに前記スライダをディスクの内周側と外周側との間で移動させる支持部材とを有し、前記スライダのリーディング側からトレーリング側に向かう方向を縦方向、これと直交する方向を横方向、ディスクの内周に向かう側を内周側、外周に向かう側を外周側としたときに、前記スライダのトレーリング側端部で且つ外周側に記録および/または再生部が設けられた磁気ヘッド装置において、
前記スライダのディスク対向面には、スライダとディスクとの間の空気流により浮上力を受けるABS面と、スライダに対して負圧を与える溝とが形成されており、前記ABS面は、リーディング側にて幅方向に延びる広幅ABS面と、前記リーデング側ABS面と連続してトレーリング側へ2列に延びる外周側レールおよび内周側レールとから成り、
前記外周側レールおよび内周側レールには、縦方向の中腹部に窪み部が形成され、トレーリング側端部での各レールの横方向の幅寸法W2、W4が、前記窪み部が形成されている部分の各レールの横方向の幅寸法W1、W3よりも大きく、
前記窪み部が形成された部分を境として、外周側レールは外周側リーディングABS面と外周側トレーリングABS面に区分され、内周側レールは内周側リーディングABS面と内周側トレーリングABS面に区分され、外周側トレーリングABS面と内周側トレーリングABS面は、縦方向に互いに平行に延びる両側縁を有して、外周側トレーリングABS面の幅寸法をW2、内周側トレーリングABS面の幅寸法をW4としたときに、W2<W4であり、
外周側リーディングABS面と内周側リーディングABS面は、両リーディングABS面が対向する側の縁部がリーディング側からトレーリング側に向けてそれぞれその間隔が広がる方向へ傾斜していて、
外周側リーディングABS面は、両縁部が、リーディング側からトレーリング側に向けて外周方向へ傾斜して形成され、内周側リーディングABS面では、外側の縁部が縦方向と平行に形成されていることを特徴とする磁気ヘッド装置。 - 前記内周側レールと外周側レールとの間の前記溝の横方向の広がり寸法を、縦方向の中腹部の前記窪み部が形成された部分でB1、トレーリング側端部でB2としたときに、B1>B2であり、且つ溝の幅寸法がB1からB2へ徐々に変化するように、各レールの対向側の縁部に傾斜部が形成されている請求項1記載の磁気ヘッド装置。
- B2/B1が0.4以上で0.7以下である請求項2記載の磁気ヘッド装置。
- 広幅ABS面との境界部での、内周側レールと外周側レールとの間の溝の横方向の広がり寸法をB0としたときに、B0<B2<B1である請求項2または3記載の磁気ヘッド装置。
- 外周側リーディングABS面の幅方向の中心線と縦方向との成す傾斜角度をαとし、スライダの縦方向とディスクの接線方向との成すスキュー角θをディスクの外周側でプラス、内周側でマイナスとしたときに、前記αは、10〜30度から内周側のスキュー角θiを引いた値である請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気ヘッド装置。
- 外周側リーディングABS面の縦方向の寸法をd1、内周側トレーリングABS面の縦方向の寸法をd4としたときに、d1/d4が0.12以上で0.9以下である請求項1ないし5のいずれかに記載の磁気ヘッド装置。
- 溝の深さが2μm以上で4μm以下である請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気ヘッド装置。
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