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JP3632739B2 - 酸化チタン−リン酸チタン系粉末、排ガス浄化用触媒担体及び排ガス浄化用触媒 - Google Patents

酸化チタン−リン酸チタン系粉末、排ガス浄化用触媒担体及び排ガス浄化用触媒 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排ガス浄化用触媒担体に好適な酸化チタン−リン酸チタン系粉末、特に、ディーゼルエンジン排ガス浄化用触媒担体に好適な酸化チタン−リン酸チタン系粉末、該酸化チタン−リン酸チタン系粉末を含有する粉末をコーティング又は成形した排ガス浄化用触媒担体及び該触媒担体に触媒金属を担持させた排ガス浄化用触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、排ガス中に含まれている窒素酸化物(以下、「NO 」という)を除去するための触媒としては、活性アルミナ担体又は活性アルミナ被覆担体に白金、バナジウム等の触媒金属を担持させたものが知られている。
【0003】
しかしながら、上記の担体を構成している活性アルミナは、排ガス中に含まれている硫黄酸化物(以下、「SO 」という)に対して吸着性を有するため、例えば、吸着されたSO が酸化され、亜硫酸塩や硫酸塩を生成し、触媒金属の硫黄被毒の原因となっていた。
【0004】
一方、SO に対する吸着性の低い触媒担体としては、酸化チタン、酸化珪素、酸化ジルコニウム等の担体が提案されているが、それらの担体に触媒金属を担持した触媒は、その活性が不十分なものとなっていた。
【0005】
中でも、酸化チタン(TiO)は、SO に対する吸着性が低く有用ではあるが、触媒金属の活性を十分に活かせないという欠点を有しており、また、一般に比表面積が小さく(〜50 m/g)、耐熱性も低い(約700 ℃位まで)という問題も有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の欠点、問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、SOを含有する排ガス、特に、ディーゼルエンジン排ガス、中のNOを効率良く浄化することが可能な触媒に適した担体用の酸化チタン−リン酸チタン系粉末、該酸化チタン−リン酸チタン系粉末を含有する粉末をコーティング又は成形した担体、及び該担体に触媒金属を担持した触媒を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、酸化チタン(TiO)が、SOに対する吸着性が低くく、SOの影響を受けにくいことから、酸化チタンの耐熱性を高めるための研究をしていたところ、チタンの水酸化物をチタン化合物の溶液から生成・沈殿させる場合に、ホモジナイザーによる均一攪拌・混合、少量のリン化合物の存在下で生成・沈殿させたチタンの水酸化物は、その中に極微細なチタンとリンの複合水酸化物が混在しており、そのことにより、乾燥後に焼成して、酸化チタン超微粒子の間隙にリン酸チタンの超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末を得る際にも高温度まで比表面積の低下をきたさないこと、該酸化チタン−リン酸チタン系粉末は、SO に対する吸着性も低いままであることから、触媒金属の活性を低下させないことを見いだし、本発明を完成したものである。
なお、本明細書において、「酸化チタン(超微)粒子の間隙にリン酸チタンの(超微)粒子が存在している」と記載している場合には、「酸化チタン(超微)粒子の間隙にリン酸チタンの(超微)粒子が存在している」及び/又は「酸化チタン(超微)粒子とリン酸チタンの(超微)粒子とが相互に結合して2次凝集体を形成している」場合を表わしているのである。
【0008】
即ち、本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末は、
「酸化チタン粒子の間隙にリン酸チタンの粒子が存在していることを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末。」(請求項1)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記酸化チタン粒子の間隙に存在している前記リン酸チタンの粒子の量が、Pに換算して2〜20重量%であること(請求項2)、
・前記酸化チタン粒子の間隙に存在している前記リン酸チタンの粒子の量が、Pに換算して3〜10重量%であること
(請求項3)、
を特徴とするものである。
【0009】
また、本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末は、
「酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に、Pに換算して2〜20重量%のリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子が存在していることを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末。」(請求項4)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記酸化チタン超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタンの超微粒子の量が、Pに換算して3〜10重量%であること(請求項5)、
を特徴とするものである。
【0010】
また、本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末は、
「リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又はリン酸塩化合物を含む溶液とチタニウム化合物を含む溶液とをホモジナイザーによる均一攪拌・混合して生成した、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を、800℃で5時間加熱して得た、38〜77m/gの比表面積を有することを特徴とする酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙にリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末。」(請求項6)
を要旨(発明を特定する事項)とする。
【0011】
また、本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法は、
「チタニウム化合物の溶液、リン酸又は水溶性のリン酸塩溶液及びアルカリ水溶液をホモジナイザーによる均一攪拌を行いながら混合し、チタンの水酸化物粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の粒子が存在している状態の沈殿物を生成せしめ、該沈殿物を乾燥、焼成することを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法。」(請求項7)
を要旨(発明を特定する事項)とする。
【0012】
また、本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法は、
「チタニウム化合物の溶液に、ホモジナイザーによる均一攪拌を行いながら、リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又はリン酸塩化合物を添加し、次いで、均一攪拌を行いながらアルカリを添加し、その際、混合後の溶液に含まれる(TiO+P)分、即ち、焼成後の粉末となる成分、の濃度が、10重量%以下の濃度となるようにして、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を生成せしめ、該沈殿物を乾燥、焼成することを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法。」(請求項8)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子の量が、Pに換算して2〜20重量%であること、
・前記酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子の量が、Pに喚算して3〜10重量%であること、
・前記酸化チタン−リン酸チタン系粉末の比表面積は、前記焼成が、800 ℃で5時間の加熱であるときには、38〜77m/であること、
を特徴とするものである。
【0013】
また、本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法は、
「リン酸又は水溶性のリン酸塩溶液をアルカリ水溶液中に攪拌しながら添加し、ついで、この溶液を、リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、水溶性のチタン化合物の溶液にホモジナイザーによる均一攪拌を行いながら混合し、その際、混合後の溶液に含まれる(TiO+P)分、即ち、焼成後の粉末となる成分、の濃度が、10重量%以下の濃度となるようにして、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を生成せしめ、該沈殿物を乾燥、焼成することを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法。」(請求項9)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子の量が、Pに換算して2〜20重量%であること、
・前記酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子の量が、Pに換算して3〜10重量%であること、
・前記酸化チタン−リン酸チタン系粉末の比表面積は、前記焼成が、800 ℃で5時間の加熱であるときには、38〜77m/であること、
を特徴とするものである。
【0014】
また、本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法は、
「リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又は水溶性のリン酸塩溶液と水溶性のチタン化合物の溶液とアルカリとを同時に混合、その際、混合後の溶液に含まれる(TiO+P)分、即ち、焼成後の粉末となる成分、の濃度が、10重量%以下の濃度となるようにして、ホモジナイザーによる均一攪拌を行い、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を生成せしめ、該沈殿物を乾燥、焼成することを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法。」(請求項10)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子の量が、Pに換算して2〜20重量%であること、
・前記酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子の量が、Pに換算して3〜10重量%であること、
・前記酸化チタン−リン酸チタン系粉末の比表面積は、前記焼成が、800 ℃で5時間の加熱であるときには、38〜77m/であること、
を特徴とするものである。
【0015】
また、本発明に係る排ガス浄化用触媒担体は、
「酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に、Pに換算して2〜20重量%のリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末を成形又は担体基材にコーティングしたことを特徴とする排ガス浄化用触媒担体。」(請求項11)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子の量が、Pに換算して3〜10重量%であること、
・前記担体基材が、モノリス担体基材、フォームフィルタ、ハニカムフィルタ、ペレットの少なくとも1種であること(請求項14)、
・触媒担体が、ディーゼルエンジン排ガス浄化用であること(請求項15)、
を特徴とするものである。
【0016】
また、本発明に係る排ガス浄化用触媒担体は、
「リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又はリン酸塩化合物を含む溶液とチタニウム化合物を含む溶液とをホモジナイザーによる均一攪拌・混合して生成した、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を、800℃で5時間加熱して得た、38〜77m/gの比表面積を有することを特徴とする酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙にリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末を成形又は担体基材にコーティングしたことを特徴とする排ガス浄化用触媒担体。」(請求項11)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記担体基材が、モノリス担体基材、フォームフィルタ、ハニカムフィルタ、ペレットの少なくとも1種であること(請求項14)、
・触媒担体が、ディーゼルエンジン排ガス浄化用であること(請求項15)、
を特徴とするものである。
【0017】
また、本発明に係る排ガス浄化用触媒担体は、
「酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に、Pに換算して2〜20重量%のリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末にゼオライト粉末及び/又は酸素放出材粉末を混合した粉末を成形又は担体基材にコーティングしたことを特徴とする排ガス浄化用触媒担体。」(請求項12)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子の量が、Pに換算して3〜10重量%であること、
・前記酸素放出材粉末が、セリア粉末又はセリアとジルコニアの固溶体粉末であること(請求項13)、
・前記担体基材が、モノリス担体基材、フォームフィルタ、ハニカムフィルタ、ペレットの少なくとも1種であること(請求項14)、
・触媒担体が、ディーゼルエンジン排ガス浄化用であること(請求項15)、
を特徴とするものである。
【0018】
また、本発明に係る排ガス浄化用触媒担体は、
「リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又はリン酸塩化合物を含む溶液とチタニウム化合物を含む溶液とをホモジナイザーによる均一攪拌・混合して生成した、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を、800℃で5時間加熱して得た、38〜77m/gの比表面積を有することを特徴とする酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙にリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末にゼオライト粉末及び/又は酸素放出材粉末を混合した粉末を成形又は担体基材にコーティングしたことを特徴とする排ガス浄化用触媒担体。」(請求項12)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記酸素放出材粉末が、セリア粉末又はセリアとジルコニアの固溶体粉末であること(請求項13)、
・前記担体基材が、モノリス担体基材、フォームフィルタ、ハニカムフィルタ、ペレットの少なくとも1種であること(請求項14)、
・触媒担体が、ディーゼルエンジン排ガス浄化用であること(請求項15)、
を特徴とするものである。
【0019】
また、本発明に係る排ガス浄化用触媒は、
「酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に、Pに換算して2〜20重量%のリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末を成形又は担体基材にコーティングした排ガス浄化用触媒担体に、Pt,Pd,Rh,Ir,Ru等から選ばれた少なくとも1種の貴金属を担持させたことを特徴とする排ガス浄化用触媒。」(請求項16)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子の量が、Pに換算して3〜10重量%であること、
・前記担体基材が、モノリス担体基材、フォームフィルタ、ハニカムフィルタ、ペレットの少なくとも1種であること、
・触媒が、ディーゼルエンジン排ガス浄化用であること(請求項17)、
を特徴とするものである。
【0020】
また、本発明に係る排ガス浄化用触媒は、
「リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又はリン酸塩化合物を含む溶液とチタニウム化合物を含む溶液とをホモジナイザーによる均一攪拌・混合して生成した、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を、800℃で5時間加熱して得た、38〜77m/gの比表面積を有することを特徴とする酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙にリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末を成形又は担体基材にコーティングした排ガス浄化用触媒担体に、Pt,Pd,Rh,Ir,Ru等から選ばれた少なくとも1種の貴金属を担持させたことを特徴とする排ガス浄化用触媒。」(請求項16)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記担体基材が、モノリス担体基材、フォームフィルタ、ハニカムフィルタ、ペレットの少なくとも1種であること、
・触媒が、ディーゼルエンジン排ガス浄化用であること(請求項17)、
を特徴とするものである。
【0021】
また、本発明に係る排ガス浄化用触媒は、
「酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に、Pに換算して2〜20重量%のリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末にゼオライト粉末及び/又は酸素放出材粉末を混合した粉末を成形又は担体基材にコーティングした排ガス浄化用触媒担体に、Pt,Pd,Rh,Ir,Ru等から選ばれた少なくとも1種の貴金属を担持させたことを特徴とする排ガス浄化用触媒。」(請求項16)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子の量が、Pに換算して3〜10重量%であること、
・前記酸素放出材粉末が、セリア粉末又はセリアとジルコニアの固溶体粉末であること、
・前記担体基材が、モノリス担体基材、フォームフィルタ、ハニカムフィルタ、ペレットの少なくとも1種であること、
・触媒が、ディーゼルエンジン排ガス浄化用であること(請求項17)、
を特徴とするものである。
【0022】
また、本発明に係る排ガス浄化用触媒は、
「リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又はリン酸塩化合物を含む溶液とチタニウム化合物を含む溶液とをホモジナイザーによる均一攪拌・混合して生成した、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を、800℃で5時間加熱して得た、38〜77m/gの比表面積を有することを特徴とする酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙にリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末にゼオライト粉末及び/又は酸素放出材粉末を混合した粉末を成形又は担体基材にコーティングした排ガス浄化用触媒担体に、Pt,Pd,Rh,Ir,Ru等から選ばれた少なくとも1種の貴金属を担持させたことを特徴とする排ガス浄化用触媒。」(請求項16)
を要旨(発明を特定する事項)とし、
・前記酸素放出材粉末が、セリア粉末又はセリアとジルコニアの固溶体粉末であること、
・前記担体基材が、モノリス担体基材、フォームフィルタ、ハニカムフィルタ、ペレットの少なくとも1種であること、
・触媒が、ディーゼルエンジン排ガス浄化用であること(請求項17)、
を特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明は、酸化チタン(アナターゼ型結晶)粒子、好ましくは、超微粒子の間隙に、リン酸チタン(TiP結晶)の粒子、好ましくは、超微粒子が存在していることを特徴とするものである。
酸化チタンの耐熱性を向上させるためには、リン酸チタンを酸化チタンに高度に分散させることが望ましい。そのため、酸化チタン、リン酸チタン粒子の粒径は、100nm以下の微粒子であることが好ましく、更に耐熱性を向上させるためには、50nm以下の超微粒子であることが好ましい。
リン酸チタンの粒子、好ましくは、超微粒子は、主として、TiP結晶の形で存在するので、本発明においては、全体が「ピロリン酸チタニウム」であると見なして、その存在量を表わすものとする。
即ち、本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末は、酸化チタン粒子、好ましくは、超微粒子の間隙に、P に換算して2〜20 重量%のリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の粒子、好ましくは、超微粒子が存在していることを特徴とし[即ち、リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の粒子中の(P分)/{酸化チタン粒子(TiO)+リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の粒子(P分+TiO分)}=2〜20(重量%):即ち、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)]、本発明に係る排ガス浄化用触媒(担体)は、そのような酸化チタン−リン酸チタン系粉末を使用することを特徴とするものである。
本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末が高温で高比表面積を維持できる理由は、必ずしも明かでないが、酸化チタン(超微)粒子の間隙に、リン酸チタン(超微)粒子が存在することにより、酸化チタン(超微)粒子同士の焼結の進行が阻害されるためと推定される。
本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末中に存在するリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の量が、Pに換算して2重量%未満のとき、または、20重量%を越えるときには、その前駆物質[チタンの水酸化物(超微)粒子の間隙に、チタンとリンの複合水酸化物の(超微)粒子が存在している状態の沈殿物]の高温(例えば、800 ℃以上)での焼成の際に、比表面積の低下が大きくなる。本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末中に存在するリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の量が、Pに換算して3〜10重量%である時には、より好ましい効果を奏する。
【0024】
本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末を得るためのチタン原料としては、水溶性のチタン化合物であれば良く、例えば、四塩化チタン等のようなハロゲン化チタン、硫酸チタン、硫酸チタニル、硝酸チタン、蓚酸チタニルアンモニウムのような無機塩でも有機酸の塩でも良く、また、水溶性の有機溶媒に解けるものでも良い。
【0025】
本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末を得るためのリン原料としては、水溶性のリン化合物であれば良く、例えば、リン酸(HPO),メタリン酸 2(HPO),ピロリン酸(H),ピロリン酸以外のポリリン酸;リン酸二水素アンモニウム(NHPO),第2リン酸アンモニウム((NHHPO),第3リン酸アンモニウム((NHPO )等のリン酸のアンモニウム塩のような無機塩でも有機酸の塩でも良く、また、水溶性の有機溶媒に解けるものでも良い。
【0026】
チタン原料及びリン原料は、溶液の状態で使用され、特に、水溶液の状態で使用されることが望ましいが、水溶性の有機溶媒が混合されていても良い。
混合されうる水溶性の有機溶媒としては、メタコール、エタノール等一価のアルコール類のほか、アセトンなどのケトン類、エチレングリコール等の二価のアルコール類、グリセリン等の三価以上のアルコール類等が挙げられる。
【0027】
チタン及びリンの原料溶液から、チタンの水酸化物及びチタンとリンの複合水酸化物の沈殿を生成するために添加するアルカリ分としては、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物の水溶液等が挙げられるが、中でもアンモニアが好ましい。
【0028】
本発明に係る酸化チタン−リン酸チタン系粉末を得るための、チタンの水酸化物及びチタンとリンの複合水酸化物の沈殿の生成は、チタンの水酸化物超微粒子の間隙に、チタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態で沈殿が生成するような方法であれば、特に限定されるものではなく、例えば、
(1) 水溶性のチタン化合物の溶液に、リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又は水溶性のリン酸塩溶液(例えば、リン酸二水素アンモニウム水溶液)を加え、ホモジナイザーにより、剪断速度が、1000/sec以上、好ましくは、10,000/sec以上であるような状態で均一攪拌を行い、その際、混合後の溶液に含まれる(TiO+P)分、即ち焼成後の粉末となる成分の濃度が、10重量%以下の濃度となるようにして、この溶液に、引き続いて均一攪拌を行いながら沈殿剤(例えば、アンモニア水)を添加して、チタンの水酸化物超微粒子の間隙に、チタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿を生成させる。
(2) リン酸又は水溶性のリン酸塩溶液(例えば、リン酸二水素アンモニウム水溶液)を沈殿剤(例えば、アンモニア水)中に、ホモジナイザーにより、剪断速度が、1000/sec以上、好ましくは、10,000/sec以上であるような状態で均一攪拌しながら添加し、次いで、この溶液を水溶性のチタン化合物の溶液に、リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、引き続いて均一攪拌しながら混合し、その際、混合後の溶液に含まれる(TiO+P)分、即ち焼成後の粉末となる成分の濃度が、10重量%以下の濃度となるようにして、チタンの水酸化物超微粒子の間隙に、チタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿を生成させる。
(3) 反応容器に、「リン酸又は水溶性のリン酸塩溶液(例えば、リン酸二水素アンモニウム水溶液)」、「水溶性のチタン化合物の溶液」及び「沈殿剤(例えば、アンモニア水)」を、リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、同時に導入し、その際、混合後の溶液に含まれる(TiO+P)分、即ち焼成後の粉末となる成分の濃度が、10重量%以下の濃度となるようにして、ホモジナイザーにより、剪断速度が、1000/sec以上、好ましくは、10,000/sec以上であるような状態で均一攪拌・混合して、チタンの水酸化物超微粒子の間隙に、チタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿を生成させる。
なお、ホモジナイザーによる剪断速度が、1000/sec以下であるときには、チタンの水酸化物超微粒子の間隙に、チタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を高温(例えば、800 ℃以上)で焼成した際に、比表面積の低下が大きくなる。
また、「リン酸又は水溶性のリン酸塩溶液(例えば、リン酸二水素アンモニウム水溶液)」、「水溶性のチタン化合物の溶液」及び「沈殿剤(例えば、アンモニア水)」をホモジナイザーにより、均一攪拌・混合する際に、混合後の溶液に含まれる(TiO+P)分の濃度が、10重量%を超えるときには、チタンの水酸化物超微粒子の間隙に、チタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物の高温(例えば、800 ℃以上)での焼成の際に、比表面積の低下が大きくなる。
【0029】
上記のような方法で得られた“チタンの水酸化物及びチタンとリンの複合水酸化物の沈殿物”は、次いで、乾燥され、300〜600℃程度の温度に加熱され、チタン化合物、リン酸又は水溶性のリン酸塩と沈殿剤との反応により生じた硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム等の副生物が除去され、酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に、Pに換算して2〜20重量%の、リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末の集合体となる。
【0030】
本発明に係る排ガス浄化用触媒は、担体基材と、担体基材の表面に形成される▲1▼上記酸化チタン−リン酸チタン系粉末使用コート層、▲2▼上記酸化チタン−リン酸チタン系粉末とゼオライト粉末との混合物使用コート層、▲3▼上記酸化チタン−リン酸チタン系粉末とゼオライト粉末とセリア等の酸素放出材を含む複合酸化物との混合物使用コート層、この▲1▼〜▲3▼のコート層のいずれかに担持された貴金属と、からなる。
酸素放出材としては、他に、セリア・ジルコニア固溶体、セリア・ジルコニア・カルシア固溶体、セリア・ジルコニア・イットリア固溶体等が挙げられる。
【0031】
担体基材は、従来のガソリンエンジンに用いられている排気ガス浄化触媒の担体基材と同様のもので良く、モノリス担体基材、フォームフィルタ、ハニカムフィルタ、ペレット等が用いられる。
その材質は、コーディエライト等のセラミックスあるいは金属などから選ばれる。
【0032】
上記▲1▼〜▲3▼のコート層は、上記酸化チタン−リン酸チタン系粉末又は上記酸化チタン−リン酸チタン系粉末を含む混合物粉末に酸化チタンゾル、シリカゾル又はジルコニアゾル等のバインダーを適量のイオン交換水と共に添加し、アトライタ等の粉砕、混合機を用いてスラリー化した後、担体基材上にウオッシュコートし、乾燥した後、450〜550℃程度で焼成することにより得られる。
【0033】
排ガス浄化用触媒は、上記のようにして得られた上記▲1▼〜▲3▼のコート層にPt,Pd,Rh,Ir,Ru等から選ばれた少なくとも1種の貴金属を担持することにより得られる。
Pt等の貴金属の担持は、上記のようにして得られた上記▲1▼〜▲3▼のコート層にPt等の貴金属を溶解した硝酸水溶液やアンミン水溶液を含浸させ、乾燥した後に、350℃程度の温度で焼成することにより得られる。
Pt等の貴金属の担持量は、上記酸化チタン−リン酸チタン系粉末又は上記酸化チタン−リン酸チタン系粉末を含む混合物粉末100重量部に対し、0.5〜10重量部の範囲が好ましい。
【0034】
また、排ガス浄化用触媒は、上記のような担体基材を使用すること無しに、▲1▼上記酸化チタン−リン酸チタン系粉末、▲2▼上記酸化チタン−リン酸チタン系粉末とゼオライト粉末との混合物、▲3▼上記酸化チタン−リン酸チタン系粉末とゼオライト粉末とセリア等の酸素放出材を含む複合酸化物との混合物、に酸化チタンゾル、シリカゾル又はジルコニアゾル等のバインダーを添加し、成形し、350 ℃程度の温度で焼成することによりi〜ivの担体を得、そのi〜ivの担体に、Pt,Pd,Rh,Ir,Ru等から選ばれた少なくとも1種の貴金属を担持することにより得られる。
Pt等の貴金属の担持は、上記のようにして得られた上記のi〜iv担体をPt等の貴金属を溶解した硝酸水溶液やアンミン水溶液に浸漬し、乾燥した後、 350
℃程度の温度で焼成することにより得られる。
【0035】
【実施例】
次に、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって限定されるものではない。
【0036】
[実施例1〜7,比較例1〜3]
3リットルのプラスチックビーカ中で、5重量%のTiOを含む硫酸チタニル(TiOSO )水溶液500gを1000gの水で希釈し、ホモジナイザーにより、剪断速度が、10,000/secであるような状態で均一攪拌を行いながら、リン酸2水素アンモニウム((NH)HPO)を表1の添加量になるように加え、更に、アンモニアをpHが9になるまで添加して沈殿を生成させた。
沈殿を含む溶液を1リットルのガラスビーカー3個に分割し、150 ℃で10時間乾燥して水分を除去し、その2分の1を更に800 ℃で5時間、残りの2分の1を900℃で5時間焼成して硫酸アンモニウムを除去した。
得られた酸化チタン−リン酸チタン系粉末の比表面積をBET1点法により測定し、表1、図1に示した。
【0037】
【表1】
Figure 0003632739
【0038】
[実施例8]
3リットルのプラスチックビーカ中で、20重量%のTiOを含む4塩化チタン(TiCl)水溶液300gを1500gの水で希釈し、ホモジナイザーにより、剪断速度が、10,000/secであるような状態で均一攪拌を行いながら、リン酸2水素アンモニウム((NH)HPO)をP が5重量%になるように加え、更に、アンモニアを pHが9になるまで添加して沈殿を生成させた。
沈殿を含む溶液を1リットルのガラスビーカー5個に分割し、150 ℃で10時間乾燥して水分を除去した。各ビーカーを500℃から900℃の各温度でそれぞれ5時間焼成して、塩化アンモニウムを除去した。
【0039】
[比較例4]
リン酸2水素アンモニウムを加えないこと以外は、実施例8と同様にして酸化チタン−リン酸チタン系粉末を調製した。
実施例8と比較例4得られた酸化チタン−リン酸チタン系粉末の比表面積をBET1点法により測定し、表2、図2に示した。
【0040】
【表2】
Figure 0003632739
【0041】
上記の表1,2の結果から、本発明の酸化チタン−リン酸チタン系粉末(実施例1〜8)は、比較例の酸化チタン−リン酸チタン系粉末(比較例1〜3)、酸化チタン粉末(比較例4)に比して、耐熱性に優れていること、即ち、高温においても比表面積における減少が少ないことが明らかである。
【0042】
次に、上記のようにして得られた酸化チタン−リン酸チタン系粉末を使用して調製した触媒担体及びその触媒担体を使用して調製した排ガス浄化用触媒について詳細に説明する。
[実施例9]
(担体基材+酸化チタン−リン酸チタン系粉末+貴金属)系触媒
・コート液調製工程:
上記実施例8で得られた酸化チタン−リン酸チタン系粉末1000g,酸化チタンゾル(TA−15 日産化学社製)625g及びイオン交換水1125gを湿式粉砕機アトライタに入れ、20分間ミリングしてコート液を得た。
・触媒担体調製工程(コーティング工程):
担体基材として、コーディエライト製モノリス、1.7 リットル容積の断面楕円の柱状形を使用し、担体基材の端面から上記のコート液を流し、余分なコート液をブロアで飛ばした。次に、温風で30分乾燥後、更に、250 ℃で1時間乾燥した。 このようなコーティング工程を3回繰り返して行ない、乾燥後の担持量を294g にした。次いで、大気中500℃で3時間焼成し、触媒担体を得た。
・触媒調製工程(貴金属担持工程):
Pt量3.4 gを含むテトラアンミンPt(2)ハイドロオキサイドをイオン交換水で希釈して420gにして全液を上記の触媒担体に吸水含浸させた。次に、温風で1時間乾燥後、大気中350℃で3時間焼成し、排ガス浄化用触媒を得た。
【0043】
[実施例10]
(担体基材+酸化チタン−リン酸チタン系粉末+ゼオライト粉末+セリア等の酸素放出材を含む複合酸化物+貴金属)系触媒
・コート液調製工程:
上記実施例8で得られた酸化チタン−リン酸チタン系粉末300g,ゼオライト(HSZ−840NHA 東ソー社製)を 600g,セリア3部ジルコニア7部の固溶体を酸素放出材として 60g,シリカゾル(スノーテックス40 日産化学社製)274g及びイオン交換水 812gを湿式粉砕機アトライタに入れ、15分間ミリングしてコート液を得た。
・触媒担体調製工程(コーティング工程):
担体基材として、コーディエライト製モノリス、1.7 リットル容積の断面楕円の柱状形を使用し、担体基材の端面から上記のコート液を流し、余分なコート液をブロアで飛ばした。次に、温風で30分乾燥後、更に、250 ℃で1時間乾燥した。このようなコーティング工程を4回繰り返して行ない、乾燥後の担持量を320gにした。次いで、大気中500℃で3時間焼成し、触媒担体を得た。
・触媒調製工程(貴金属担持工程):
Pt量3.4 gを含むテトラアンミンPt(2)ハイドロオキサイドをイオン交換水で希釈して420gにして全液を上記の触媒担体に吸水含浸させた。次に、温風で1時間乾燥後、大気中350 ℃で3時間焼成し、排ガス浄化用触媒を得た。
【0044】
[実施例11]
(担体基材+酸化チタン−リン酸チタン系粉末+ゼオライト粉末+貴金属)系触媒
・コート液調製工程:
上記実施例8で得られた酸化チタン−リン酸チタン系粉末300g,ゼオライト(HSZ−840NHA 東ソー社製)を600g,シリカゾル(スノーテックス40 日産化学社製)274g及びイオン交換水812gを湿式粉砕機アトライタに入れ、15分間ミリングしてコート液を得た。
・触媒担体調製工程(コーティング工程):
担体基材として、コーディエライト製モノリス、1.7 リットル容積の断面楕円の柱状形を使用し、担体基材の端面から上記のコート液を流し、余分なコート液をブロアで飛ばした。次に、温風で30分乾燥後、更に、250 ℃で1時間乾燥した。このようなコーティング工程を4回繰り返して行ない、乾燥後の担持量を315gにした。次いで、大気中500℃で3時間焼成し、触媒担体を得た。
・触媒調製工程(貴金属担持工程):
Pt量3.4 gを含むテトラアンミンPt(2)ハイドロオキサイドをイオン交換水で希釈して420gにして全液を上記の触媒担体に吸水含浸させた。次に、温風で1時間乾燥後、大気中350℃で3時間焼成し、排ガス浄化用触媒を得た。
【0045】
[比較例5]
(担体基材+酸化チタン粉末+貴金属)系触媒
・コート液調製工程:
酸化チタン粉末(P−25 デグサ社製,比表面積:43.8m/g,アナターゼ)1000g,酸化チタンゾル(TA−15 日産化学社製)625g及びイオン交換水1125gを湿式粉砕機アトライタに入れ、20分間ミリングしてコート液を得た。
・触媒担体調製工程(コーティング工程):
担体基材として、コーディエライト製モノリス、1.7リットル容積の断面楕円の柱状形を使用し、担体基材の端面から上記のコート液を流し、余分なコート液をブロアで飛ばした。次に、温風で30分乾燥後、更に、250℃で1時間乾燥した。 このようなコーティング工程を3回繰り返して行ない、乾燥後の担持量を294g にした。次いで、大気中500℃で3時間焼成し、触媒担体を得た。
・触媒調製工程(貴金属担持工程):
Pt量2.0gを含むテトラアンミンPt(2)ハイドロオキサイドをイオン交換水で希釈して420gにして全液を上記の触媒担体に吸水含浸させた。次に、温風で1時間乾燥後、大気中350℃で3時間焼成し、排ガス浄化用触媒を得た。
【0046】
[比較例6]
(担体基材+酸化チタン粉末+ゼオライト粉末+セリア等の酸素放出材を含む複合酸化物+貴金属)系触媒
・コート液調製工程:
酸化チタン粉末(酸化チタン(iv) 和光純薬工業社製,比表面積:7m/g,アナターゼ)300g,ゼオライト(HSZ−840NHA 東ソー社製)を 600g,セリア3部ジルコニア7部の固溶体を酸素放出材として 60g,シリカゾル(スノーテックス40 日産化学社製)274g及びイオン交換水 812gを湿式粉砕機アトライタに入れ、15分間ミリングしてコート液を得た。
・触媒担体調製工程(コーティング工程):
担体基材として、コーディエライト製モノリス、1.7リットル容積の断面楕円の 柱状形を使用し、担体基材の端面から上記のコート液を流し、余分なコート液をブロアで飛ばした。次に、温風で30分乾燥後、更に、250 ℃で1時間乾燥した。このようなコーティング工程を4回繰り返して行ない、乾燥後の担持量を320 gにした。次いで、大気中500℃で3時間焼成し、触媒担体を得た。
・触媒調製工程(貴金属担持工程):
Pt量2.0 gを含むテトラアンミンPt(2)ハイドロオキサイドをイオン交換水で希釈して420 gにして全液を上記の触媒担体に吸水含浸させた。次に、温風で1時間乾燥後、大気中350℃で3時間焼成し、排ガス浄化用触媒を得た。
【0047】
以下に示すような方法で、実施例9及び比較例5,6に示す3種類の排ガス浄化用触媒について、NO 浄化率を測定した結果を表3に、HC50%浄化温度を表4に示し、NO 浄化率とガス温度との関係を図3,4,7,8に、HC浄化率とガス温度との関係を図5,6,9,10に示した。
(NO転化率の試験方法)
ディーゼルエンジン実排にて触媒の性能を測定した。
1)エンジン IDI,排気量2.4L
2)燃料 S分0.05%含有軽油
3)還元剤の排気管添加(触媒前方)
a)軽油加熱添加:常時1000ppmC
b)プロピレン添加:常時1000ppmC
4)測定条件 エンジン回転数1500rpmでトルク変化により排ガス温度制御
a)昇温試験(20℃/min)
b)降温試験(20℃/min)
【0048】
【表3】
Figure 0003632739
【0049】
【表4】
Figure 0003632739
【0050】
表3,4、図3〜10の結果から、本発明の酸化チタン−リン酸チタン系粉末を使用した排ガス浄化用触媒(実施例9, 10, 11)が、市販されている酸化チタン粉末を使用した排ガス浄化用触媒(比較例5,6)に比して優れたNO 浄化率、HC浄化率を示すことが明らかである。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、以上詳記したとおり、酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙に、Pに換算して2〜20重量%の、リン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子を存在せしめたことにより、又は、リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又はリン酸塩化合物を含む溶液とチタニウム化合物を含む溶液とをホモジナイザーによる均一攪拌・混合して生成した、チタンの水酸化物微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を焼成して、酸化チタン(アナターゼ)超微粒子の間隙にリン酸チタン(ピロリン酸チタニウム)の超微粒子を存在せしめたことにより、耐熱性に優れていること、即ち、高温においても比表面積における減少が少ない酸化チタン−リン酸チタン系粉末を得ることができ、そして、そのような酸化チタン−リン酸チタン系粉末を使用して成形した担体に排ガス浄化用触媒金属を担持したた排ガス浄化用触媒は、特に、ディーゼルエンジン排ガス浄化用触媒として、高いNO 浄化率をもたらす等の優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】リン化合物(Pとして表示)の添加量と酸化チタン−リン酸チタン系粉末の比表面積との関係を示すグラフである。
【図2】焼成のための熱処理温度と酸化チタン−リン酸チタン系粉末の比表面積との関係を示すグラフである。
【図3】還元剤として、プロピレンをディーゼルエンジン排気管に添加した場合の、昇温時の入ガス温度とNO 浄化率との関係を示すグラフである。
【図4】還元剤として、プロピレンをディーゼルエンジン排気管に添加した場合の、降温時の入ガス温度とNO 浄化率との関係を示すグラフである。
【図5】還元剤として、プロピレンをディーゼルエンジン排気管に添加した場合の、昇温時の入ガス温度とHC浄化率との関係を示すグラフである。
【図6】還元剤として、プロピレンをディーゼルエンジン排気管に添加した場合の、降温時の入ガス温度とHC浄化率との関係を示すグラフである。
【図7】還元剤として、軽油をディーゼルエンジン排気管に添加した場合の、昇温時の入ガス温度とNO 浄化率との関係を示すグラフである。
【図8】還元剤として、軽油をディーゼルエンジン排気管に添加した場合の、降温時の入ガス温度とNO 浄化率との関係を示すグラフである。
【図9】還元剤として、軽油をディーゼルエンジン排気管に添加した場合の、昇温時の入ガス温度とHC浄化率との関係を示すグラフである。
【図10】還元剤として、軽油をディーゼルエンジン排気管に添加した場合の、降温時の入ガス温度とHC浄化率との関係を示すグラフである。

Claims (17)

  1. 酸化チタン粒子の間隙にリン酸チタンの粒子が存在していることを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末。
  2. 前記酸化チタン粒子の間隙に、Pに換算して2〜20重量%のリン酸チタンの粒子が存在していることを特徴とする請求項1に記載の酸化チタン−リン酸チタン系粉末。
  3. 前記酸化チタン粒子の間隙に存在している前記リン酸チタンの粒子の量が、Pに換算して3〜10重量%であることを特徴とする請求項2に記載の酸化チタン−リン酸チタン系粉末。
  4. 酸化チタン超微粒子の間隙に、Pに換算して2〜20重量%のリン酸チタンの超微粒子が存在していることを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末。
  5. 前記酸化チタン超微粒子の間隙に存在している前記リン酸チタンの超微粒子の量が、Pに換算して3〜10重量%であることを特徴とする請求項4に記載の酸化チタン−リン酸チタン系粉末。
  6. リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又はリン酸塩化合物を含む溶液とチタニウム化合物を含む溶液とをホモジナイザーによる均一攪拌・混合して生成した、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を、800 ℃で5時間加熱して得た、38〜77 m/gの比表面積を有することを特徴とする酸化チタン超微粒子の間隙にリン酸チタンの超微粒子が存在している酸化チタン−リン酸チタン系粉末。
  7. チタニウム化合物の溶液、リン酸又は水溶性のリン酸塩溶液及びアルカリ水溶液をホモジナイザーによる均一攪拌を行いながら混合し、チタンの水酸化物粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の粒子が存在している状態の沈殿物を生成せしめ、該沈殿物を乾燥、焼成することを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法。
  8. チタニウム化合物の溶液に、ホモジナイザーによる均一攪拌を行いながら、リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又はリン酸塩化合物を添加し、次いで、均一攪拌を行いながらアルカリを添加し、その際、混合後の溶液に含まれる(TiO+P)分の濃度が、10重量%以下の濃度となるようにして、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を生成せしめ、該沈殿物を乾燥、焼成することを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法。
  9. リン酸又は水溶性のリン酸塩溶液をアルカリ水溶液中に攪拌しながら添加し、ついで、この溶液を、リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、水溶性のチタン化合物の溶液にホモジナイザーによる均一攪拌を行いながら混合し、その際、混合後の溶液に含まれる(TiO+P)分の濃度が、10重量%以下の濃度となるようにして、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を生成せしめ、該沈殿物を乾燥、焼成することを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法。
  10. リン分、チタン分を、P、TiOに換算して、P/(TiO+P)=2〜20(重量%)となるような割合で、リン酸又は水溶性のリン酸塩溶液と水溶性のチタン化合物の溶液とアルカリとを同時に混合、その際、混合後の溶液に含まれる(TiO+P)分の濃度が、10重量%以下の濃度となるようにして、ホモジナイザーによる均一攪拌を行い、チタンの水酸化物超微粒子の間隙にチタンとリンの複合水酸化物の超微粒子が存在している状態の沈殿物を生成せしめ、該沈殿物を乾燥、焼成することを特徴とする酸化チタン−リン酸チタン系粉末の製造方法。
  11. 請求項1〜6に記載の酸化チタン−リン酸チタン系粉末を成形又は担体基材にコーティングしたことを特徴とする排ガス浄化用触媒担体。
  12. 請求項1〜6に記載の酸化チタン−リン酸チタン系粉末にゼオライト粉末及び/又は酸素放出材粉末を混合した粉末を成形又は担体基材にコーティングしたことを特徴とする排ガス浄化用触媒担体。
  13. 前記酸素放出材粉末が、セリア粉末又はセリアとジルコニアの固溶体粉末であることを特徴とする請求項12に記載の排ガス浄化用触媒担体。
  14. 前記担体基材が、モノリス担体基材、フォームフィルタ、ハニカムフィルタ、ペレットの少なくとも1種であることを特徴とする請求項11〜13に記載の排ガス浄化用触媒担体。
  15. 請求項11〜14のいずれかに記載の触媒担体が、ディーゼルエンジン排ガス浄化用であることを特徴とする排ガス浄化用触媒担体。
  16. 請求項11〜14のいずれかに記載の触媒担体に、Pt,Pd,Rh,Ir,Ru等から選ばれた少なくとも1種の貴金属を担持させたことを特徴とする排ガス浄化用触媒。
  17. 請求項16に記載の触媒が、ディーゼルエンジン排ガス浄化用であることを特徴とする排ガス浄化用触媒。
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