JP3630379B2 - 車両整備用リフトにおける油圧回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両整備用リフトにおける左右のリフトを同調駆動させる油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両整備用リフトにおける油圧回路としては、従来、図2に示す如く、複動式シリンダからなる駆動側シリンダ16の下シリンダ室と油タンク17とをポンプ18を介して連結し、駆動側シリンダ16の上シリンダ室と従動側シリンダ19の下シリンダ室とを連通路20で連結し、更にその連通路20は分岐して前記油タンクに連絡する返送路21を設けた親子シリンダ方式が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した親子シリンダ方式の油圧回路は、左右のリフトを最下端位置より上昇させる場合、ポンプを作動させて油タンクの作動油を駆動側シリンダの下シリンダ室に送り込むとピストンが上昇し、それに伴い駆動側シリンダの上シリンダ室と従動側シリンダの下シリンダ室及び両シリンダ室を連結する連通路内の作動油が圧縮され、それによる圧力でピストンが上昇し、左右のリフトが上昇することになる。
【0004】
ところで、上記の動作をさせた場合、従動側シリンダのピストンは駆動側より遅れ気味になり、左右のリフトに段差Hが生じる。即ち、図2に示す斜線で示した範囲内が圧縮され、段差Hが発生する。そして、この段差Hは負荷Wが大きいほど大きくなる。
又、従動側のピストンが駆動側のピストンより低い状態(段差がある状態)で最下端に達した後に、駆動側が後から最下端に達すると、それにより連通路内の圧力が下がり、見掛上は駆動側と従動側のピストンは同じ高さるなる。その状態から再度リフトを上昇させると、初期状態で連通路内の圧力が所定圧力よりも低下しているため、駆動側と従動側とに段差が生じる。
この段差が生じたままリフトを上昇させた場合は当然のことながら該リフトに載せた車両が傾き、その傾きが大きくなれば落下等の事故を招くことになるため、従来は、段差が発生した時にその段差を手動操作で修正する為の補正手段が設けられている。
【0005】
その補正手段は、返送路を分岐させてポンプより下流側の供給路に接続し、その供給路と連通路との間の返送路中に電磁弁を接続し、その電磁弁の作動は専用のスイッチを操作することで作動するようにしてある。
それにより、上記したように段差が発生した時に、前記した電磁弁を作動させるためのスイッチを操作し、電磁弁が作動してポンプからの作動油が連通路に送り込まれ従動側シリンダの下シリンダ室内の油圧が上昇して段差が修正されるようになっている。
従って、従来はスイッチをON操作して電磁弁を作動させ、それによって上昇する従動側リフトの動きを目視で観察しながら前記スイッチをOFF操作するもので、その操作は面倒で神経を使うものである。
又、従動側リフトが駆動側リフトより高い状態で下限に達した時に、従動側リフトを最下端まで下げるために前記したスイッチを操作して電磁弁をONして連通路内の作動油を抜き圧力を下げる動作が行われる。しかしながら、この電磁弁を操作して圧力を下げた場合、従動側リフトは最下端に位置するが、連通路内の圧力は所定の圧力に維持されているとは限らず、所定圧力よりも低下していた場合は上記したように再度上昇させた時に駆動側と従動側とに段差が生じる問題点を有する。
【0006】
本発明は上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、リフトを上昇させる押ボタンスイッチをONするだけで、連通路内の圧力を初期にコントロールし、左右のリフトが同期して上昇を開始する油圧回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に本発明が講じた技術的手段は、油タンクからポンプを経て駆動側シリンダの下シリンダ室に作動油を送り込む供給路と、駆動側シリンダの上シリンダ室と従動側シリンダの下シリンダ室を連通路で連絡する親子式シリンダ方式の油圧回路において、前記連通路を分岐して油タンクへの返送路を設け、この返送路を分岐して供給路に連結し、これら供給路と連通路とを連結する返送路中に、連通路内の圧力が設定圧力になるまで開き設定圧力以上になると閉動する電磁弁を接続し、この電磁弁の閉動により返送路から連通路への作動油の流れを止めて、駆動側シリンダと従動側シリンダを同調して上昇させたことを特徴とする。
更に、前記供給路と連通路とを連結する返送路中に、電磁弁の閉動を制御する圧力スイッチを接続し、連通路内の圧力が圧力スイッチの設定圧力以上になった時に前記電磁弁を閉動させたことを特徴とする。
【0008】
上記の手段によれば、リフト上昇の押ボタンスイッチをONすると、油タンクの作動油を駆動側シリンダに送り込むポンプと、油タンクと駆動側シリンダの下シリンダ室を連結する供給路中に接続された電磁弁がONされ、更に連通路と供給路とを連絡する返送路中に設けた電磁弁がONされてポンプからの油圧が前記連通路内に送り込まれて連通路内の圧力がコントロールされる。そして、返送路中の電磁弁は該連通路内の圧力が圧力スイッチで設定された設定圧力以上になるまでON(開)され、圧力スイッチの設定圧力以上になると前記電磁弁がOFFされ、しかる後左右のリフトは供給路に送り込まれる作動油、及び駆動側シリンダと従動側シリンダ及び両シリンダを連結する連通路内の作動油によって同調して上昇される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図1に基づいて説明すると、図中、1は駆動側シリンダ、2は従動側シリンダ、3は油タンクであり、駆動側シリンダ1の下シリンダ室1a と油タンク3とはモータ4で作動されるポンプ5及び電磁弁(SOL.2) 6を配管接続した供給路7で接続され、駆動側シリンダ1の上シリンダ室1b と従動側シリンダ2の下シリンダ室2a とは連通路8で連絡され、更に前記連通路8と油タンク3とが返送路9で接続されている。
【0010】
又、上記返送路9の途中を分岐して前記供給路7におけるポンプ5より下流側に連通接続し、その供給路7と連通路8とを連結する返送路9’中に電磁弁(SOL.3) 10とその電磁弁(SOL.3) 10の閉動を制御する圧力スイッチ(PS−1)11が接続されており、返送路9中には下降用の電磁弁(SOL.1) 13が接続されている。
上記供給路7中に接続する電磁弁(SOL.2) 6と、返送路9’中に接続される電磁弁(SOL.3) 10は上昇・下降の両方に作動する電磁弁で、その電磁弁(SOL.2) 6及び電磁弁(SOL.3) 10の上流側と下流側には夫々フィルタ12が取り付けられている。
【0011】
図1に示した車両整備用リフトはメインリフトにフリーホイルリフトが設けられたタイプで、そのフリーホイルリフトを作動させる油圧管路15がメインリフトの供給路7に電磁弁(SOL.4) 14を介して接続されている。
【0012】
次に上記した油圧回路の作動順序を説明すると、先ずリフトを最下端より上昇させるために上昇の押ボタンスイッチをONすると、ポンプ5と電磁弁(SOL.2) 6がONされ、更に連通路8内の圧力が圧力スイッチで設定された圧力以上になるまで電磁弁(SOL.3) 10をON(開)されてポンプ5からの油圧が連通路8に作用する。そして、連通路8内の圧力が圧力スイッチ(PS−1)11の設定圧力以上になると前記電磁弁(SOL.3) 10がOFF(閉)され、ポンプ5の油圧が連通路8に作用するのを止める。そして、左右のリフト、即ち駆動側シリンダ1と従動側シリンダ2は同調して上昇する。
勿論、リフトを上昇させる押ボタンスイッチをONする段階で、連通路内の圧力が設定圧力以上であれば電磁弁はONされないままで両リフトは段差を生じずに同期して上昇する。
【0013】
【発明の効果】
本発明に係る車両整備用リフトの油圧回路は請求項1及び2に記載した構成により、上昇の押ボタンスイッチをONするだけで駆動側シリンダと従動側シリンダとを連結する連通路内の圧力を初期にコントロールして両リフト間の段差を無くし、その後両リフトが同調して上昇するため安定した上昇・下降が可能となる。
そして、上記の修正はリフトを起動させるスイッチ操作のみでよいため、従来のような面倒で神経を使う操作から解放される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す油圧回路図である。
【図2】従来の油圧回路を示す説明図である。
【符号の説明】
1…駆動側シリンダ 2…従動側シリンダ
3…油タンク 5…ポンプ
7…供給路 8…連通路
9,9’…返送路 10…電磁弁(SOL.3)
11…圧力スイッチ(PS−1)
Claims (2)
- 油タンク(3)からポンプ(5)を経て駆動側シリンダ(1)の下シリンダ室(1a)に作動油を送り込む供給路(7)と、駆動側シリンダ(1)の上シリンダ室(1b)と従動側シリンダ(2)の下シリンダ室(2a)を連通路(8)で連絡する親子式シリンダ方式の油圧回路において、
前記連通路(8)を分岐して油タンク(3)への返送路(9)を設け、この返送路(9)を分岐して供給路(7)に連結し、これら供給路(7)と連通路(8)とを連結する返送路(9’)中に、連通路(8)内の圧力が設定圧力になるまで開き設定圧力以上になると閉動する電磁弁(10)を接続し、この電磁弁(10)の閉動により返送路(9’)から連通路(8)への作動油の流れを止めて、駆動側シリンダ(1)と従動側シリンダ(2)を同調して上昇させたことを特徴とする車両整備用リフトにおける油圧回路。 - 前記供給路(7)と連通路(8)とを連結する返送路(9’)中に、電磁弁(10)の閉動を制御する圧力スイッチ(11)を接続し、連通路(8)内の圧力が圧力スイッチ(11)の設定圧力以上になった時に前記電磁弁(10)を閉動させたことを特徴とする請求項1記載の車両整備用リフトにおける油圧回路。
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JP34156695A JP3630379B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 車両整備用リフトにおける油圧回路 |
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JPH09175789A JPH09175789A (ja) | 1997-07-08 |
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- 1995-12-27 JP JP34156695A patent/JP3630379B2/ja not_active Expired - Fee Related
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