JP3628985B2 - タッチ入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、コンピュータ、PDA、電子(気)楽器、各種リモコンなど多種多様な電子(気)機器の入力装置に用いるのに最適なタッチ入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子(気)機器の入力装置としてタッチ入力装置がある。タッチ入力装置は、タッチパネルやペン型入力など多種多様なものがあるが、その一つとして例えば、ノートパソコンなどの携帯型情報端末に設けられるタッチパッドがある。
【0003】
タッチパッドは、ポインティングデバイスと言われるもので、タッチ面に指先を接触すると、周囲に設けた電極の抵抗値あるいは静電容量値出力の変化から指先の接触した領域に割当られたアドレスを検出するようになっており、その検出したアドレスを画面上のカーソルに反映させるというものである。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、タッチパッドは、例えば、タッチ面を叩いたり(タッピング)、タッチ面の所定の位置をなぞったりすることで、クリック、スクロールなどの機能を付加して操作性の向上が図られている。しかしながら、上記のような操作性を向上させたタッチパッドでも、例えば、ページが何枚にもわたるようなドキュメントをスクロールする場合には、スクロール機能を使ったとしてもページの長さだけ何度も繰り返してタッチ面をなぞらなければならない。
【0005】
そのため、ページを飛ばして読みたいときでも、飛ばしたいページの分だけ何度もタッチ面をなぞってスクロールしなければならず、このような使用においては操作しづらく、操作性が悪い。また、このとき、タッチ面は指でなぞりやすくするため、滑りやすく作られており、スクロールを早くし過ぎるとページが行き過ぎてしまうことがあり、素早くページを表示させるには若干の慣れと勘を必要とする場合があった。
【0006】
そこで、この発明の課題は、タッチ入力装置を、例えば、複数のページ送りも簡単にできるように、また、さまざまな電子機器の入力装置にも利用できるように操作性を向上させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明では、上記の課題を解決するため、タッチ面に突部を形成するとともに、前記タッチ面と指先の接触状態を判別する判別手段を備え、その判別手段がタッチ面との接触領域の減少から寝かせた指先を立て、爪を立てたことを検出すると、次に、その立てた爪先とタッチ面との接触面積が減少し、突部との接触面積が増加することを検出して、その変化から爪先がタッチ面から突部にかかったことを検出し、その後、突部との接触面積が減少し、タッチ面の突部でない面との接触面積が増加することを検出して、爪先がタッチ面上となったことを検出すると、表示画面のスクロールをページを捲るようにする構成を採用したのである。
【0008】
このような構成を採用することにより、入力の際に、接触感が異なる入力区域に例えば、指先の爪が接触すると、操作者はクリック感を感じることができる。このとき、所定の入力操作として、例えば、決められた量のスクロールを行うようにすれば、何度も繰り返してタッチ面をなぞらなくとも所定のスクロールをさせることができる。また、クリック感を感じたときに所定のスクロールができるので、慣れや勘を必要とせずに素早くページを表示させることができる。
【0009】
なお、上記クリック感とは、入力区域に接触した際の接触感が変わった時点の感覚をクリック感と呼ぶものとする。また、異なる接触感とは、例えば、平坦なタッチ面に突起などを設けたり、滑らかな面にザラツキ面を形成することで、指先の接触感を変化させるものであり、接触感を変える構成は、適宜決められるものである。
【0010】
また、その際、指先が立っているときはタッチ面との接触領域が小さいので、接触する領域は少ない。一方、指先が寝ているときは、タッチ面との接触面が大きいので、接触領域は前記のものより多くなる。このとき、指先を立ててタッチ面と接触させた状態で、例えば爪で突部(凹部や接触感を変化させた入力区域でも同じ)を引っ掻くようにすると、爪の突部に対する接触面積は、突部を引っ掻く「前」、「後」よりも「引っ掻いているとき」が最大となるので、その変化から引っ掻いたことが検出できる。
【0011】
このように、指先を立てて爪で引っ掻いて入力(引っ掻きモード)したか、指先を寝かした状態で入力(なでモード)したかが判別できるので、入力モードに合わせた処理ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に第1実施形態を示す。この形態のタッチ入力装置は、ノート型パソコンに用いるためのタッチパッドを想定したもので、タッチ面1には複数の突部2が形成されている。また、前記突部2は例えば、図2に示すように所定間隔で一列に配置し、接触感の異なる入力区域20を形成している。
【0017】
タッチパッド本体は、例えば、ガラス基板3上に所定の抵抗値を持つ透明抵抗膜4とタッチ面1を形成する絶縁膜とを積層し、前記透明抵抗膜4の周縁に電極5を設けた構造となっており、指でタッチ面1に触れると、人体の静電容量を介して透明抵抗膜4が接地され、電極端子5までの間の抵抗値が変化するようになっている。そして、図3に示すように、コントロール回路6を設けて電極5ごとに検出領域を設定する掃引アドレスを付与することで、タッチ面1上の指先の位置がわかるようになっている。
【0018】
さらに、コントロール回路6は、前述のように、掃引アドレスによってタッチ面1上の指先の位置を検出するとともに、判別手段Bを備えて前記アドレスデータからタッチ面1に接触する指先の状態を判別できるようにしてある。すなわち、図4(a)に示すように、指先7が立っているときは、タッチ面1と接する領域Aが少ないので、検出信号を出力する領域Aの数も少ない。
【0019】
一方、指先7を寝かせた場合は、図4(b)のとおり、タッチ面1の接する領域Aの数が多くなり、検出信号を出力する領域Aの数は多くなる。このような方法により、二つの入力形態(以下、「引っ掻きモード」と「なでモード」)を判別できるようになっている。
【0020】
この形態は、上記のように構成されており、このタッチ入力装置では、従来のように、タッチ面1に指先7を寝かせた状態で移動させると、その移動方向と距離を画面上のカーソルに反映させることができるようになっている。いま、寝かせていた指先7を立てると、コントロール回路6は、指先7が接している領域Aが減るので、「引っ掻きモード」になったことを検出する。
【0021】
この状態で、指先(爪)7の面積を「α」とすると、図5のイのように引っ掻く前では指先(爪)7はタッチ面1上に在るのでタッチ面1との接触面積は「α」(例えば、指先(爪)7の接触する複数の領域Aから求められる)となり、突部2の形成された部分との接触面積は「0」となる。次に、図5のロのように、指先(爪)7が突部2の形成された部分にかかっている状態のときには、前記指先(爪)7は突部2上に在るのでタッチ面1との接触面積は「α」から大幅に小さくなって「0」近くになる。
【0022】
逆に、突部2の形成された部分との接触面積は「0」から大幅に大きくなって「α」近くになる。そして、図5のハのように、指先(爪)7が突部2の形成された部分を引っ掻いた後では、指先(爪)7は再びタッチ面1上となるので、タッチ面1との接触面積は「α」となり、突部2の形成された部分との接触面積は「0」となる。そのときの指先(爪)7とタッチ面1及び突部2の形成された部分との接触面積の関係を図6に示す。
【0023】
これらの検出には、例えば、図7(模式図)に示すように、突部2の位置に対応させたメモリマップmap(例えば、このタッチ入力装置が取り付けられる先に述べたようなノート型パソコンのメモリ上に)を用意する。そして、そのメモリマップmapに突部2のエリア(模式的)を設けるとともに、図7(a)〜(d)に示すように、メモリマップmap上に指先(爪)7の移動がロケーションされるようにすれば、指先(爪)7が突部2のエリアを通過する際のメモリマップmap上のメモリ個数(図7(a)〜(d)の点だけを記入した正方形の数(符号7))を見ると、接触面積が得られる。
【0024】
そして、このように特徴のある変化を検出したときに、例えば、ドキュメントファイルのページ送りを行うなどの処理を設定すれば、指先(爪)7で突部2を引っ掻く度にページを捲るようにページを送ることができる。したがって、ページが何枚にもわたるようなドキュメントをスクロールする場合やページを飛ばして読みたいときには、そのページの分だけ突部2を引っ掻けばよい。
【0025】
その際、突部2を引っ掻くと、指先(爪)7が突部2に引っ掛かって小さな音がする。その音を手掛かりに引っ掻き続けるか、止めるか瞬時に判断できる。因みに、引っ掻いたときに、次の凹凸がストッパーになって引っ掻き過ぎを防ぐ作用がある。また、凹凸を引っ掻くときに、その凹凸や段差で力の溜ができ、引っ掻いたときにそのスピードが勢いづいて引っ掻き感が増す。
【0026】
このように、指の腹で撫でたときと違って指先(爪)7で凹凸を引っ掻くと、指先(爪)7は指の腹より硬いので、より大きなフィードバックが得られる。そのため、ページを送ったことがわかり、間違ってページを送り過ぎてしまうことがないので、慣れや勘を必要とせずに上手くページを表示させることができる。
【0027】
なお、この形態では、タッチ面1に突部2を設けたものを示したが、突部2に代えて凹部を設けても良い。なぜなら、凹部を引っ掻いても指先(爪)7が凹部に引っ掛ってページを送ったことがわかるので、突部2と同じ効果が得られるからである。
【0028】
第2実施形態として、図8にタッチ面1に接触感が異なる入力区域20を設けた他の態様のものを示す。因みに、図8(b)は断面図である。入力区域20は、図8のものの場合、ドット状となっている。このドット状の入力区域20は、ドット以外の部分よりも滑りにくい材質や滑り易い材質で形成したり、あるいは、滑りにくい表面処理や滑り易い表面処理を施すことで、タッチ面1の接触感を変化させてある。
【0029】
例えば、タッチ面1に金属を用いたなら、入力区域20を導電性プラスチクスで形成したり、あるいは、構成をその逆にして接触感を変えたり、また、タッチ面1に滑り易い表面処理を施したなら、入力区域20のドットにエンボス加工のような滑り難い表面処理を施すようにしても良い。
【0030】
このようにすることにより、入力区域20を引っ掻くと、ドット部分の摩擦で感触が急に変わる。ドット部分を乗り越えるとまたもとの感触に戻る。この感触とページ送りなどのコンピュータ処理を連動させればよい(なお、検出方法については、第1実施形態と同じである)。
【0031】
第3実施形態として、図9にタッチ面1と接触感の異なる入力区域20を設けたものの他の態様を示す。この態様のものは、タッチ面1と同じ材質のものをつなぎ合わせたものである。すなわち、タッチ面1を単につなぎ合わせて入力区域20を形成したものである。
【0032】
このようにしたものでは、つなぎ目の部分で、どうしても多少の接合誤差や窪みが生ずるので、その段差のところに指先(爪)7が当たるとクリック感を生ずるようになっている。そのため、その感触のタイミングでページ送りなどの処理を連動させればよい。
【0033】
第4実施形態として、図10(a)〜(d)に入力区域20の形状を変えることにより、接触感がタッチ面1と異なるようにしたものを示す。図10(a)、(b)に示すものは、角度を変えて入力区域20を形成することにより、この角度の変わるところで接触感が変化し、クリック感が生じて、その感触のタイミングでページ送りなどの処理を連動させることができるようにしたものである。(なお、検出方法については、第1実施形態と同じである)。
【0034】
図10(c)、(d)に示すものは、段差21によって接触感の異なる入力区域20を形成したもので、図10(c)は段差21をタッチ面1の一部に形成してある。また、図10(d)は、段差21をタッチ面1の周囲に形成することで、段差21のところで接触感が変化し、クリック感を生ずるので、上述の形態と同様にページ送りなどの処理ができるというものである。
【0035】
第5実施形態のタッチ入力装置の分解斜視図を図11に示す。このタッチ入力装置は、図示のように、第1のタッチパッド10上に第2のタッチパッド11を取り付けた構造としている。第1と第2のタッチパッド10、11は、第1実施形態でガラス基板3上に所定の抵抗値を持つ透明抵抗膜4とタッチ面1を形成する絶縁膜とを積層し、前記透明抵抗膜4の周縁に電極5を設けたのと同等の構造となっており、先にものべたように、人体を介した接地ラインが形成されて、指先7の位置がわかるようになっている。
【0036】
この第1のタッチパッド10のタッチ面1には、複数列の突部(突起)2が設けられており、各列の突部2の長さは、第2のタッチパッド11に形成された貫通孔12から突出する長さに形成されている。その結果、各列の突部2によって第2のタッチパッド11上に形成されるタッチ面1と異なる接触感の入力区域20を設けた構成となっている。
【0037】
この入力装置では、突部2の部分の入力領域20の検出を第1のタッチパッド10で行い。突部2以外の部分の検出を第2のタッチパッド11で行うようになっている。検出の方法については第1実施形態と同じであり、領域アドレスの変化にともなう接触領域数の変化から指先7の接触形態を検出する。作用効果については第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
【0038】
第6実施形態として図12にタッチ入力装置の応用例を示す。この形態は、タッチ入力装置だけでキーボード入力ができるようにしたものである。そのため、この形態では、図示のように、複数の突部2を並列に設け、タッチ面1と異なる接触感の入力区域20を設けて、その入力区域20の並列に設けた突部2にアルファベットや数字などの文字記号を対応させている。
【0039】
文字種類の列は、日本語、英語に限らず、あらゆる国の文字や絵記号の列、制御コード、数字など何でもかまわない。列は何列でも良いし、縦方向の突部2の数もいくらでもよく、図12にとらわれない。また、複数列で1文字種類をカバーしてもよいし、1列に複数文字列を組み込んでも良い。決定時にタッピングで文字を決定するようにしてもよい。なお、検出の方法については第1実施形態と同じである。
【0040】
このようにしたことにより、突部2を引っ掻くことで、所要の文字入力ができる。このため、タッチ面1から手を離さずに文字入力を片手で入力できるので、操作性の向上が図れる。このキーボード入力ができるようにしたものの利用形態として、PDAや電子ブックのプレーヤーに適用したものを図13及び図14に示す。また、カラオケのリモコンに適用したものを図15に示す。
【0041】
次に、第7実施形態として、図16に電子機器の入力装置として用いた場合を示す。まず、図16に示すものは、ビデオテープレコーダの入力装置に用いたもので、タッチ面1の周囲に突部2を配置して、接触感の異なる入力区域20を設けて、ビデオテープの早送り、巻き戻し時間の設定に応用したものである。
【0042】
各突部2には、それぞれ、時間(分)が印字されており、時計回りで引っ掻くと、早送りの時間が引っ掻いた分だけ加算され、加算された時間の分だけビデオテープが早送りされる。逆に、反時計回りに引っ掻くと、巻き戻しの時間が引っ掻いた分だけ加算される。なお、符号FF、RWは早送りと巻き戻し用のスイッチである。
【0043】
第8実施形態として、図17に電気、電子楽器の入力として用いたタッチ入力装置を示す。この入力装置では、タッチ面1に左側と右側とで異なる配置で突部2を設けて接触感の異なる入力区域20を形成してある。すなわち、左側は「爪弾く部分」として突部2を斜め方向に一列に設けてあり、右側は「押さえる部分」として突部2を格子状に設けてある。
【0044】
そして、一つ一つの音を丁寧に弾くには、左側の「爪弾く部分」の突部2を引っ掻く。ここで、和音を弾くには、突部2を一気に引っ掻けばよい。また、逆に、突部2を撫でるような弾き方をしてもよい。また、「押さえる部分」は、なでると、微妙なフラットも表現できるようにすれば、表現力が向上する。
【0045】
第9実施形態として、図18に本願発明を最大限に利用した片手用小型入力装置を示す。この小型入力装置(キーボード)は、円筒形をしており、例えば、図18のように、上下二つの部分に分かれている。すなわち、上部の2/3程度の部分はタッチ面1を設けた操作部25とし、表面に複数の突部2を設けて接触感の異なる入力区域20を形成し、残りの1/3は、握り部分30として片手で容易に持てるようにしてある。
【0046】
また、タッチ面1は、図示のように、例えば、英数字列2a、アイウエオ列2b、制御キー列2cのように、文字の種類や機能ごとに一列に突部2を配置してある。そのため、操作部25と握り部分30は矢印のように回転できるようにして、入力列2a〜cごとの入力をやりやすくしてある。さらに、円筒の上端部には、入力文字決定用のスイッチ31と液晶表示パネル32が設けられている。
【0047】
この形態は、上記のように構成されており、この入力装置は、インターフェースを設けて無線やケーブルなどで入力機器に接続するようにする。入力の際には、片手で握り部分30を持ち、例えば親指などで操作部25のタッチ面1の突部2を引っ掻くようにして入力する。すなわち、握り部分30を持った手の親指で、英数字列2aを引っ掻くと液晶表示パネル32にaから順に表示を行えるようにしたり、アイウエオ列2bを引っ掻くことでひらがな入力、数字、記号が入力できるようになっている。
【0048】
また、制御キー列2cでは、いろんな記号やメール送信機能などを切り替えられるようになっており、所望の文字を操作部25を回転させて選択し、文字が決まれば、上端部の入力決定ボタン31を押す。このように片手で操作できるので、例えば、ウェアラブルコンピュータの入力装置としても使用可能である。
【0049】
また、図18では、理解しやすいようにタッチ面1の突部2を大きく描いてあるが、実際はもっと小さくできる。人がクリック感を感じればよいので、突部2を点字の大きさぐらいまで縮小できる。
【0050】
ちなみに、このタッチ入力機構は、突部2の間隔を小さくすれば、全体の大きさも小さくできるので、携帯電話などの入力装置として使用できる。また、突部2は点字の大きさぐらいまで縮小できるので、視力障害者の入力装置としても使用できる。
【0051】
なお、実施形態では、静電容量式のタッチ入力装置について述べたが、タッチ入力装置は、これに限定されるものではない。例えば、シート体の下面に印刷した導電体と、シート体と上面に印刷した抵抗体とで感圧導電体を挟み、感圧導電体の抵抗値の変化からアドレスを出力する感圧式のタッチ入力装置についても適用できる。
【0052】
第10実施形態として、図19に本願の引っ掻きモードを適用したペン入力によるタッチ入力装置を示す。タッチパネルを使用したPDAではペンP入力のものが多い。そのペン先は、丸みをおびた円錐形のものが使用されている。そのときのペン使用時の引っ掻きモードに適した構成を考える。
【0053】
タッチ面1に、図19に示すように、一条の溝40とその溝40に、図20(a)、(b)に示すように凹部41を設ける。このとき、溝40は直線でも曲線でもよい。また、凹部41は1つでも、図のように複数でもよい(碁盤の目のようにしてもよい)。
【0054】
溝40は、ここではペンPを動かすときのガイドとなる。溝40をペン先でなぞると、そのうちに凹部41に嵌る。嵌ったペン先は、さらに力を入れると、凹部41を抜け出して反対側の溝40に移動する。このとき、溝40がガイド役を果たすので、なぞるだけではペン先は溝40から飛び出したりしない。このときのクリック感を利用して(接触感が異なる複数の入力区域20を形成し)上述の引っ掻きモードによるページ捲りなどを行わせるようにしたものである。なお、上記凹部41は突起であってもよい。
【0055】
また、溝40に代えて図21に示すように、複数の突条42あるいは複数条の凹部を並列に設けて、タッチ面1と異なる接触感の入力領域20を形成することもできる。このようにすれば、ペン先で複数の突条42あるいは複数条の凹部を引っ掻けるようにできるので、簡単に上述の引っ掻きモードによるページめくりなどを行わせることができる。
【0056】
一方、ペン入力で引っ掻きモードを実現させようとすると、ペン先の横断面を爪のように、ある程度平たくして湾曲させると効果的である。その例を第11実施形態として図22(a)〜(d)に示す。すなわち、ペン先50を図22(a)〜(c)に示すように板状とし、その板状のペン先50の横断面を図22(c)のように、凹レンズのように湾曲させることで、図22(d)に示すように、引っ掻くと自動的にずれた方向と逆の方向の力が働き、少し方向がずれても修正力が働くので、直線的に引っ掻きやすくなる。そのため、従来の円錐のペン先50では突部が小さな場合、なかなか続けて引っ掻くことは困難であるが、それを解消できる。
【0057】
この発明は、上記のように構成したので、タッチ入力装置におけるページ送りを素早く行って表示させることができるようにして操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のタッチ入力装置の分解斜視図
【図2】第1実施形態のタッチ入力装置の正面図
【図3】同上装置のブロック図
【図4】第1実施形態の指先(爪)による作用の説明図((a)立、(b)寝)
【図5】指先(爪)移動時の作用の説明図
【図6】接触面積検出作用の説明図
【図7】マップメモリ上での作用の説明図
【図8】第2実施形態のタッチ入力装置の(a)斜視図、(b)タッチ面の部分断面図
【図9】第3実施形態のタッチ入力装置示す模式図
【図10】第4実施形態のタッチ入力装置の入力区域の変形例(a)〜(d)を含む斜視図
【図11】第5実施形態のタッチ入力装置の分解斜視図
【図12】第6実施形態のタッチ入力装置の応用例を示す模式図
【図13】第6実施形態の他の態様を示す模式図
【図14】第6実施形態の他の態様を示す模式図
【図15】第6実施形態の他の態様を示す模式図
【図16】第7実施形態のタッチ入力装置の正面図
【図17】第8実施形態のタッチ入力装置の正面図
【図18】第9実施形態のタッチ入力装置の斜視図
【図19】第10実施形態のタッチ入力装置の分解斜視図
【図20】第10実施形態のタッチ入力装置の(a)要部正面図、(b)要部断面図
【図21】第10実施形態のタッチ入力装置の他の態様を示す模式図
【図22】第11実施形態のタッチ入力装置の(a)ペン先側面図、(b)ペン先正面図、(c)ペン先底面図、(d)作用説明図
【符号の説明】
1 タッチ面
2 突部
7 指先(爪)
20 入力区域
25 操作部
30 握り部分
40 溝
50 ペン先
P ペン
Claims (1)
- タッチ面に突部を形成するとともに、前記タッチ面と指先の接触状態を判別する判別手段を備え、その判別手段がタッチ面との接触領域の減少から寝かせた指先を立て、爪を立てたことを検出すると、次に、その立てた爪先とタッチ面との接触面積が減少し、突部との接触面積が増加することを検出して、その変化から爪先がタッチ面から突部にかかったことを検出し、その後、突部との接触面積が減少し、タッチ面の突部でない面との接触面積が増加することを検出して、爪先がタッチ面上となったことを検出すると、表示画面のスクロールをページを捲るようにするタッチ入力装置。
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