JP3623275B2 - 空気調和機の料金課金装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、空気調和機の料金課金装置、特に各空間に配された熱交換ユニット毎に公平な課金を行うのに有効な空気調和機の料金課金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のテナントが入居している雑居ビルや集合住宅等において、熱源を一か所に集中し、その熱源によって各部屋に冷・暖房を行う、いわゆる中央式の空調システムを採用しているところでは、何らかの方法で、該空調に要した全体の料金を熱交換ユニットごとに配分している。
【0003】
近年では、コンピュ−タ等の発達に伴い、その料金の配分には、各熱交換ユニットの運転状態を検知し、該運転状態に応じた料金を自動的に算出する料金課金装置が開発、使用されている。
図9は、従来の空気調和機の料金課金装置の概略構成を示したものである。図に示すように、従来の課金装置では、ある部屋に配置した熱交換ユニット5003に対し、冷暖房モ−ド設定手段5013で設定している冷暖房モ−ドを冷暖房モ−ド検出手段5009で検出し、さらに、風量設定ノッチ5015の風量ノッチの状態を風量ノッチ検出手段5011で検出し、中央装置5001の運転時間積算手段5005によって熱交換ユニット5003の運転時間を積算し、料金算出手段5007で、冷暖房モ−ドと風量ノッチ状態に応じた係数に積算運転時間を掛けた値により熱交換ユニット5003の全体料金に対する配分率を決定し、使用料金を算出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した料金課金装置では、熱交換ユニットの消費エネルギ−の多少、すなわち使用料金の多少の決定要因の内、運転時間の他に設定風量の違いには考慮しているものの、その要因の大きさの大部分を占める熱交換ユニットの設定温度やその部屋における熱負荷の大きさについては考慮していなかった。その為、不公平な課金状態が生じるといった問題点があった。また、最近では省エネルギ−が声高に叫ばれており、熱交換ユニットにおいては、その設定温度の変更や熱負荷の低減・除去により貢献できるのであるが、上述した従来の料金課金装置では、そういった行為が課金料金の低減に結びつかないため、省エネルギ−の実効が上がりにくいといった問題点もあった。
【0005】
本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、各熱交換ユニットの使用実体に応じた公平な使用料金の課金が実現でき、その結果として、省エネルギ−にも貢献できるような空気調和機の料金課金装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1記載の空気調和機の料金課金装置は、一つの熱源と複数の空間に個別的に配された熱交換器とを有し、前記熱源で加温又は冷却された温・冷媒を熱交換器へ供給し、各空間の空気と熱交換するようにした空気調和機において、
前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−量を検出する熱源エネルギ−消費量検出手段と、各熱交換器における所定の場所での所定の物理量を検出する熱交換器物理量検出手段と、前記熱交換器物理量検出手段で検出された物理量から、その熱交換器における温・冷媒と空気との交換熱量を算出する熱交換器交換熱量算出手段と、前記熱交換器交換熱量算出手段で算出された全ての熱交換器の交換熱量の総和を求め、該総和と各熱交換器の交換熱量とから、各熱交換器毎の交換熱量比率を算出する熱交換器交換熱量比率算出手段とを備え、前記熱源エネルギ−消費量検出手段で検出されたエネルギ−量に応じて定まる前記熱源でのガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、前記交換熱量比率によって、各熱交換器毎に配分する空気調和機の料金課金装置であって、前記熱交換器物理量検出手段は、熱交換器入口の空気温度を検出する熱交換器入口空気温度検出センサ−と熱交換器入口の空気湿度を検出する熱交換器入口空気湿度検出センサ−と熱交換器出口の空気温度を検出する熱交換器出口空気温度検出センサ−と熱交換器出口の空気湿度を検出する熱交換器出口空気湿度検出センサ−と熱交換器通過空気流量を検出する熱交換器空気流量検出部とからなり、前記熱交換器交換熱量算出手段は、前記交換熱量を、前記熱交換器入口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器入口空気温度と前記熱交換器入口空気湿度検出センサ−で検出した熱交換器入口空気湿度とから熱交換器入口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器出口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気温度と前記熱交換器出口空気湿度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器通過空気流量を乗じることによりもとめる演算部であることを特徴としている。
【0010】
また、請求項2記載の空気調和機の料金課金装置は、一つの熱源と複数の空間に個別的に配された熱交換器とを有し、前記熱源で加温又は冷却された温・冷媒を熱交換器へ供給し、各空間の空気と熱交換するようにした空気調和機において、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−量を検出する熱源エネルギ−消費量検出手段と、各熱交換器における所定の場所での所定の物理量を検出する熱交換器物理量検出手段と、前記熱交換器物理量検出手段で検出された物理量から、その熱交換器における温・冷媒と空気との交換熱量を算出する熱交換器交換熱量算出手段と、前記熱交換器交換熱量算出手段で算出された全ての熱交換器の交換熱量の総和を求め、該総和と各熱交換器の交換熱量とから、各熱交換器毎の交換熱量比率を算出する熱交換器交換熱量比率算出手段とを備え、前記熱源エネルギ−消費量検出手段で検出されたエネルギ−量に応じて定まる前記熱源でのガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、前記交換熱量比率によって、各熱交換器毎に配分する空気調和機の料金課金装置であって、前記熱交換器物理量検出手段は、温水または冷水の熱交換器通過流量を検出する熱交換器水流量検出部と熱交換器通過空気流量を検出する熱交換器空気流量検出部とからなり、前記熱交換器交換熱量算出手段は、前記交換熱量を、前記熱交換器水流量検出部で検出した温水または冷水の熱交換器通過流量と前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器通過空気流量と前記熱交換器固有の係数を乗じることによりもとめる演算部であることを特徴としている。
【0011】
また、請求項3記載の空気調和機の料金課金装置は、一つの熱源と複数の空間に個別的に配された熱交換器とを有し、前記熱源で加温又は冷却された温・冷媒を熱交換器へ供給し、各空間の空気と熱交換するようにした空気調和機において、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−量を検出する熱源エネルギ−消費量検出手段と、各熱交換器における所定の場所での所定の物理量を検出する熱交換器物理量検出手段と、前記熱交換器物理量検出手段で検出された物理量から、その熱交換器における温・冷媒と空気との交換熱量を算出する熱交換器交換熱量算出手段と、前記熱交換器交換熱量算出手段で算出された全ての熱交換器の交換熱量の総和を求め、該総和と各熱交換器の交換熱量とから、各熱交換器毎の交換熱量比率を算出する熱交換器交換熱量比率算出手段とを備え、前記熱源エネルギ−消費量検出手段で検出されたエネルギ−量に応じて定まる前記熱源でのガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、前記交換熱量比率によって、各熱交換器毎に配分する空気調和機の料金課金装置であって、前記熱交換器物理量検出手段は、熱交換器入口の空気温度を検出する熱交換器入口空気温度検出センサ−と熱交換器入口の空気湿度を検出する熱交換器入口空気湿度検出センサ−と温・冷媒である温水または冷水の熱交換器における入口温度を検出する熱交換器入口水温検出センサ−と熱交換器通過空気流量を検出する熱交換器空気流量検出部と温水または冷水の熱交換器通過流量を検出する熱交換器水流量検出部とからなり、前記熱交換器交換熱量算出手段は、前記交換熱量を、前記熱交換器入口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器入口空気温度と前記熱交換器入口水温検出センサ−で検出した熱交換器入口水温と前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器空気流量と前記熱交換器水流量検出部で検出した温水または冷水の熱交換器通過流量とから所定の演算式によって、熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度を算出し、算出された熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器入口空気温度と前記熱交換器出口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気温度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器通過空気流量を乗じることによりもとめる演算部であることを特徴としている。
【0012】
また、請求項4記載の空気調和機の料金課金装置は、一つの熱源と複数の空間に個別的に配された熱交換器とを有し、前記熱源で加温又は冷却された温・冷媒を熱交換器へ供給し、各空間の空気と熱交換するようにした空気調和機において、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−量を検出する熱源エネルギ−消費量検出手段と、各熱交換器における所定の場所での所定の物理量を検出する熱交換器物理量検出手段と、前記熱交換器物理量検出手段で検出された物理量から、その熱交換器における温・冷媒と空気との交換熱量を算出する熱交換器交換熱量算出手段と、前記熱交換器交換熱量算出手段で算出された全ての熱交換器の交換熱量の総和を求め、該総和と各熱交換器の交換熱量とから、各熱交換器毎の交換熱量比率を算出する熱交換器交換熱量比率算出手段とを備え、前記熱源エネルギ−消費量検出手段で検出されたエネルギ−量に応じて定まる前記熱源でのガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、前記交換熱量比率によって、各熱交換器毎に配分する空気調和機の料金課金装置であって、前記熱交換器物理量検出手段は、温・冷媒である温水または冷水の前記熱交換器における入口温度を検出する熱交換器入口水温検出センサ−と熱交換器出口の空気温度を検出する熱交換器出口空気温度検出センサ−と熱交換器出口の空気湿度を検出する熱交換器出口空気湿度検出センサ−と熱交換器通過空気流量を検出する熱交換器空気流量検出部と温水または冷水の熱交換器通過流量を検出する熱交換器水流量検出部とからなり、前記熱交換器交換熱量算出手段は、前記交換熱量を、前記熱交換器入口水温検出センサ−で検出した熱交換器入口水温と前記熱交換器出口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気温度と前記熱交換器出口空気湿度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気湿度と前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器空気流量と熱交換器水流量検出部で検出した温水または冷水の熱交換器通過流量とから所定の演算式によって、熱交換器入口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器出口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気温度と前記熱交換器出口空気湿度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器通過空気流量を乗じることによりもとめる演算部であることを特徴としている。
【0013】
また、請求項5記載の空気調和機の料金課金装置は、一つの熱源と複数の空間に個別的に配された熱交換器とを有し、前記熱源で加温又は冷却された温・冷媒を熱交換器へ供給し、各空間の空気と熱交換するようにした空気調和機において、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−量を検出する熱源エネルギ−消費量検出手段と、各熱交換器における所定の場所での所定の物理量を検出する熱交換器物理量検出手段と、前記熱交換器物理量検出手段で検出された物理量から、その熱交換器における温・冷媒と空気との交換熱量を算出する熱交換器交換熱量算出手段と、前記熱交換器交換熱量算出手段で算出された全ての熱交換器の交換熱量の総和を求め、該総和と各熱交換器の交換熱量とから、各熱交換器毎の交換熱量比率を算出する熱交換器交換熱量比率算出手段とを備え、前記熱源エネルギ−消費量検出手段で検出されたエネルギ−量に応じて定まる前記熱源でのガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、前記交換熱量比率によって、各熱交換器毎に配分する空気調和機の料金課金装置であって、前記空気調和機はさらに加湿装置を備えており、前記熱交換器物理量検出手段は、前記熱交換器通過後、前記加湿装置により加湿された空気の温度を検出する熱交換器給気温度検出センサ−と湿度を検出する熱交換器給気湿度検出センサ−と温・冷媒である温水または冷水の熱交換器における入口温度を検出する熱交換器入口水温検出センサ−と温水または冷水の熱交換器通過流量を検出する熱交換器水流量検出部と熱交換器通過空気流量を検出する熱交換器空気流量検出部と前記加湿装置の加湿量を検出する加湿量検出部とからなり、前記熱交換器交換熱量算出手段は、前記交換熱量を、前記熱交換器給気温度検出センサ−で検出した熱交換器給気温度と前記熱交換器給気湿度検出センサ−で検出した熱交換器給気湿度と前記加湿量検出部で検出した前記加湿装置の加湿量とから所定の演算式によって、熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度を算出し、算出した前記熱交換器出口空気温度と前記熱交換器出口空気湿度と前記熱交換器入口水温検出センサ−で検出した熱交換器入口水温と前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器空気流量と熱交換器水流量検出部で検出した温水または冷水の熱交換器通過流量とから所定の演算式によって、熱交換器入口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器出口空気温度と前記熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器通過空気流量を乗じることによりもとめる演算部であることを特徴としている。
【0014】
ここで、本明細書中、熱交換器給気温度または熱交換器給気湿度とは加湿装置で加湿された後の空気の温度または湿度を言い、熱交換器出口温度または熱交換器出口湿度とは熱交換器を通過後、加湿装置で加湿される前の空気の温度または湿度を言う。
【0017】
【作用】
請求項1記載の空気調和機の料金課金装置によれば、一つの熱源と複数の熱交換器とからなる空気調和機において、熱交換器入口空気温度と熱交換器入口空気湿度とから熱交換器入口空気エンタルピを算出し、熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に熱交換器通過空気流量を乗じることにより各熱交換器の交換熱量を算出し、全ての熱交換器の交換熱量の総和に対する各熱交換器の交換熱量の比率によって、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、各熱交換器毎に配分する。
【0019】
請求項2記載の空気調和機の料金課金装置によれば、一つの熱源と複数の熱交換器とからなる空気調和機において、温水または冷水の熱交換器通過流量と熱交換器通過空気流量と熱交換器固有の係数を乗じることにより各熱交換器の交換熱量を算出し、全ての熱交換器の交換熱量の総和に対する各熱交換器の交換熱量の比率によって、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、各熱交換器毎に配分する。
【0020】
請求項3記載の空気調和機の料金課金装置によれば、一つの熱源と複数の熱交換器とからなる空気調和機において、熱交換器入口空気温度と熱交換器入口水温と熱交換器空気流量と温水または冷水の熱交換器通過流量とから所定の演算式によって、熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度を算出し、算出された熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、熱交換器入口空気温度と熱交換器出口空気温度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器通過空気流量を乗じることにより各熱交換器の交換熱量を算出し、全ての熱交換器の交換熱量の総和に対する各熱交換器の交換熱量の比率によって、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、各熱交換器毎に配分する。
【0021】
請求項4記載の空気調和機の料金課金装置によれば、一つの熱源と複数の熱交換器とからなる空気調和機において、熱交換器入口水温と熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度と熱交換器空気流量と温水または冷水の熱交換器通過流量とから所定の演算式によって、熱交換器入口空気エンタルピを算出し、熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に熱交換器通過空気流量を乗じることにより各熱交換器の交換熱量を算出し、全ての熱交換器の交換熱量の総和に対する各熱交換器の交換熱量の比率によって、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、各熱交換器毎に配分する。
【0022】
請求項5記載の空気調和機の料金課金装置によれば、一つの熱源と複数の熱交換器と加湿装置とからなる空気調和機において、熱交換器給気温度と熱交換器給気湿度と前記加湿装置の加湿量とから所定の演算式によって、熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度を算出し、算出した前記熱交換器出口空気温度と前記熱交換器出口空気湿度と熱交換器入口水温と熱交換器空気流量と温水または冷水の熱交換器通過流量とから所定の演算式によって、熱交換器入口空気エンタルピを算出し、熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に熱交換器通過空気流量を乗じることにより各熱交換器の交換熱量を算出し、全ての熱交換器の交換熱量の総和に対する各熱交換器の交換熱量の比率によって、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、各熱交換器毎に配分する。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施例)
第1実施例の空気調和機の全体構成を図1に示す。
図に示すように、本空気調和機は、熱源部100、熱交換ユニット200、熱源エネルギ−消費量検出部300、送風機電力消費量検出部400、熱交換器物理量検出部500、中央処理部700とを備えている。
【0024】
本空気調和機では、建物内の一か所に置かれた一つの熱源100に、配管Pを介し、各部屋毎に設置された熱交換ユニットがn台接続されている。n台ある熱交換ユニットの内、図では、ある部屋に設置したk番目の熱交換ユニット200だけを示し、他の部屋に設置している熱交換ユニットは省略している。
熱源部100は、ガス熱源部110と電気熱源部120と送水部130とから構成されている。ガス熱源部110は、配管P内を熱源還水140として還流してきた冷水または温水を冷却または加温して、さらに低温または高温にするところであり、その駆動源がガスである冷温水機で構成されている。電気熱源部120は、ガス熱源部110と同様の機能を有しており、その駆動源が電気である冷温水機で構成されている。ガス熱源部110と電気熱源部120は、電気の使用料金が割安となる夜間には電気熱源部120を使用し、昼間にはガス熱源部110を使用するといった具合に、択一的に使い分けられる。送水部130は、熱源還水140として還流し、前記ガス熱源部110または電気熱源部120で冷却または加温処理された冷水または温水を、熱源往水130として、各熱交換ユニットに送出するところであり、ポンプなどで構成されている。
【0025】
熱交換ユニット200は、図2(b)にその概略構成を示すように、熱交換器210と送風機220とダクト230とバルブ240とから構成されている。送風機220によって、ダクト230の吸い込み口230iから吸い込まれた空気aiと熱源100より熱源往水130として送水された温水または冷水とが、熱交換器210で熱交換され、加熱または冷却された空気aiは吹き出し口230eより吹き出され、一方、やや低温またはやや高温となった温水または冷水はバルブ240を通って熱源還水140として熱源部100に還流する。そして、ダクト230より吹き出される風量は、別途設けられた風量設定手段(図示せず)で使用者により決定され、送風機220のファン回転数によって調整される。また、熱交換器210を通過する温水または冷水の流量は、別途設けられた室内温度設定手段(図示せず)で使用者により設定された温度と実際の室内温度との差により決定され、バルブ240の開閉によって調整される。上述したようにして、一つの熱源で複数の部屋の暖房または冷房がおこなわれる。
【0026】
ここで、空気調和機運転時には、熱源エネルギ−消費量検出部300、送風機電力消費量検出部400、熱交換器物理量検出部500において、運転状態によって変化する各種の物理量が検出される。
熱源エネルギ−消費量検出部300は、熱源部100が消費するエネルギ−の単位時間あたりの消費量を検出するところであり、熱源ガス消費量検出部310と熱源電力消費量検出部320とからなっている。熱源ガス消費量検出部310は、前記ガス熱源部110が消費するガスの単位時間当りの消費量Egを検出しており、ガスメ−タ等が使用される。熱源電力消費量検出部320は、前記電気熱源部120と前記送水部130が消費する電力の単位時間当りの消費量Eeを検出しており、電力計等が使用される。
【0027】
送風機電力消費量検出部400は、前記送風機220が消費する電力の単位時間当りの消費量Efを検出しており、電力計等が使用される。
熱交換器物理量検出部500は、熱交換器210における所定の場所での所定の物理量を検出するところでり、熱交換器入口水温検出センサ−211と熱交換器出口水温検出センサ−212と熱交換器水流量検出部217とからなっている。熱交換器入口水温検出センサ−211は、熱源往水130の熱交換器入口温度Twiを検出しており、サ−ミスタ等が使用される。熱交換器出口水温検出センサ−212は、熱源還水140の熱交換器出口温度Taeを検出しており、サ−ミスタ等が使用される。熱交換器水流量検出部217は、熱交換器210内を通過する温水または冷水の単位時間の流量を検出するところであり、バルブ240の開度から公知の較正手法を用いてその流量Lwを求める。
【0028】
中央処理部700は、以上のようにして熱源エネルギ−消費量検出部300、送風機電力消費量検出部400、熱交換器物理量検出部500で得られた種々の物理量を基に、熱交換器ユニット200に対する課金料金を算出する。中央処理部700は、図1に示すように、熱交換器交換熱量算出部600、熱交換器交換熱量加算部710、熱交換器交換熱量比率算出部715、熱源ガス料金算出部720、熱源ガス料金負担料算出部725、熱源電力料金算出部730、熱源電力料金負担料算出部735、送風機電力料金算出部740、空気調和機使用料金加算部750、空気調和機使用料金積算部760からなっている。
【0029】
熱交換器交換熱量算出部600は、次式に基づき、前記熱交換器物理量検出部500で得た情報から、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt,kを算出する。
【0030】
【数1】
【0031】
数1において、Cpwは熱交換器内を流れる温・冷水の比熱である。
熱交換器交換熱量加算部710は、次式に基づき、熱源100に接続されたn台の熱交換ユニットすべての単位時間の交換熱量Qtsを算出する。
【0032】
【数2】
【0033】
熱交換器交換熱量比率算出部715は、次式に基づき、k番目の熱交換ユニット200が単位時間に熱交換した熱量Qt,kの、n台の熱交換ユニットが単位時間に熱交換したすべての熱量Qtsに対する比率Rt,kを算出する。
【0034】
【数3】
【0035】
次に、熱源ガス料金算出部720は、次式に基づき、前記熱源ガス消費量検出部310で得た情報から、ガス熱源部110が消費するガスの単位時間の熱源ガス料金Fgを算出する。
【0036】
【数4】
【0037】
ここで、Fgfは単位ガス量あたりの料金、Fgbはガスの使用量とは無関係に支払う必要のある一月分の基本料金、Egmは過去の使用実績から割り出した、ガス熱源部110の一月あたりの見込ガス使用量である。
熱源ガス負担料算出部725は、次式に基づき、k番目の熱交換ユニットの単位時間の熱源ガス料金負担分Fg,kを算出する。
【0038】
【数5】
【0039】
一方、熱源電力料金算出部730は、次式に基づき、前記熱源電力消費量検出部320で得た情報から、電気熱源部120および送水部130が消費する電力の単位時間の熱源電力料金Feを算出する。
【0040】
【数6】
【0041】
ここで、Fefは単位電力量あたりの料金、Febは電力の使用量とは無関係に支払う必要のある一月分の基本料金、Eemは過去の使用実績から割り出した、電気熱源部120および送水部130の一月あたりの見込電力使用量である。 熱源電力負担料算出部735は、次式に基づき、k番目の熱交換ユニットの単位時間の熱源電力料金負担分Fe,kを算出する。
【0042】
【数7】
【0043】
そして、送風機電力料金算出部740は、次式に基づき、k番目の熱交換ユニットの送風機が消費する電力に対する単位時間の送風機電力料金Ffを算出する。
【0044】
【数8】
【0045】
以上で、k番目の熱交換ユニットに対する、熱源部100で消費されるガスと電力に対する単位時間の料金負担料Fg,k、Fe,kおよびk番目の熱交換ユニットでの単位時間の送風機電力料金Ffが求められたので、つづいて、熱交換ユニット使用料金加算部750は、次式に基づき、k番目の熱交換ユニットの単位時間の使用料金Fs,kを算出する。
【0046】
【数9】
【0047】
最後に、熱交換ユニット使用料金積算部760は、次式に基づき、k番目の熱交換ユニットの時刻t1からt2の間の積算料金Fsiを算出する。
【0048】
【数10】
【0049】
ここで、数10において、例えば、t1を月始の時刻、t2を月終の時刻とすると、k番目の熱交換ユニットの一月分の課金料金が算出できる。この場合は、数4、数6、数8で使用した一月あたりのガスまたは電力の見込み使用量Egm、Eemに代えて現実のその一月分の使用量としてもよい。そうすることによって、ガスおよび電力の基本料金が過不足なく配分されることになる。
【0050】
以上説明したように、本空気調和機の料金課金装置によれば、一つの熱源に接続された熱交換ユニット全部の熱交換量に対するそれ自身の熱交換量の比率に応じて課金料金が決定されるので、公平な課金状態が実現できる。
また、数10において、時刻t1、t2に適当な時刻を選択することにより、一月の内の任意の時点または任意の期間での課金料金を、基本料金をも考慮した形で、知ることができる。
【0051】
なお、本実施例では、熱交換器を通過する前の温水または冷水の温度として、熱交換器入口における温度を検出する構成としたが、熱源往水温度を代わりに検出してもよい。
(第2実施例)
第2実施例は、第1実施例とは、熱交換器ユニットにおける交換熱量を求めるために検出する物理量の違いから、熱交換器物理量検出部の構成が異なっており、それに伴って、熱交換器交換熱量算出部で使用する式も異なっている。その他の構成は第1実施例と同様なので、その説明については省略する。また、第2実施例の説明に使用する図面中、第1実施例と同じものには同じ符号を付している。
【0052】
第2実施例において、熱交換器物理量検出部520は、図3(a)に示すように、熱交換器入口空気温度検出センサ−213と熱交換器出口空気温度検出センサ−214と熱交換器入口空気湿度検出センサ−215と熱交換器出口空気湿度検出センサ−216と熱交換器空気流量検出部218とから構成されている。
熱交換器入口空気温度検出センサ−213は、図3(b)に示すように、熱交換器の入口における空気の温度Taiを、熱交換器出口空気温度検出センサ−214は、熱交換器の出口における空気の温度Taeを検出しており、それぞれサ−ミスタ等が使用される。
【0053】
熱交換器入口空気湿度検出センサ−215は、図3(b)に示すように、熱交換器の入口における空気の湿度Xaiを、熱交換器出口空気湿度検出センサ−216は、熱交換器の出口における空気の湿度Xaeを検出しており、それぞれ公知の湿度センサ−が使用される。
熱交換器空気流量検出部218は、熱交換器210内を通過する空気の単位時間の流量を検出するところであり、送風機220のファン回転数から公知の較正手法を用いてその流量Laを求める。
【0054】
熱交換器交換熱量算出部は、上記した熱交換器物理量検出部520で求められた検出値をもとに、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出する。その算出方法について以下に説明する。
まず、次式に基づき、熱交換器入口空気温度Taiと熱交換器入口空気湿度Xaiとから熱交換器入口空気エンタルピIaiを、熱交換器出口空気温度Taeと熱交換器出口空気湿度Xaeとから熱交換器出口空気エンタルピIaeをそれぞれ求める。
【0055】
【数11】
【0056】
数11において、Taは空気温度、Xaは空気絶対湿度である。
次に、数11で求めた熱交換器入口空気エンタルピIaiと熱交換器出口空気エンタルピIaeとから次式に基づき、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出する。
【0057】
【数12】
【0058】
以上で、建物内に設置されたk番目の熱交換ユニットの単位時間の交換熱量Qt、kが求められた。中央処理部700で、これ以降行う課金料金の算出手順は、第1実施例と同様なので、その説明については省略する。
なお、本実施例では熱交換器を通過する前の空気の温・湿度として、熱交換器入口における温・湿度を検出する構成としたが、熱交換器入口における温・湿度と室内の温・湿度とは略等しいと考えられるので、熱交換器を通過する前の空気の温・湿度として、熱交換器入口における温・湿度に代えて室内の温・湿度を検出してもよい。
【0059】
以上、第1実施例では通常の空気調和機が備えている温・湿度センサ−に加えて熱交換器出口水温検出センサ−を必要としたのに対し、本実施例によれば、通常の空気調和機が備えている温・湿度センサ−のみで第1実施例と同様の効果を得ることができる。
(第3実施例)
第3実施例は、第1、2実施例とは、熱交換器ユニットにおける交換熱量を求めるために検出する物理量の違いから、熱交換器物理量検出部の構成が異なっており、それに伴って、熱交換器交換熱量算出部で使用する式も異なっている。その他の構成は第1、2実施例と同様なので、その説明については省略する。また、第3実施例の説明に使用する図面中、第1、2実施例と同じものには同じ符号を付している。
【0060】
第3実施例において、熱交換器物理量検出部530は、図4(a)に示すように、熱交換器入口空気温度検出センサ−213と熱交換器出口空気温度検出センサ−214と熱交換器空気流量検出部218とから構成されている。
熱交換器入口空気温度検出センサ−213、熱交換器出口空気温度検出センサ−214、熱交換器空気流量検出部218は第2実施例で用いたものと同じものなので、個々の説明については省略する。
【0061】
熱交換器交換熱量算出部は、次式に基づき、上記した熱交換器物理量検出部530で求められた検出値をもとに、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出する。
【0062】
【数13】
【0063】
数13において、Cpaは空気の比熱、γaは空気の比重である。
以上で、建物内に設置されたk番目の熱交換ユニットの単位時間の交換熱量Qt、kが求められた。中央処理部700で、これ以降行う課金料金の算出手順は、第1実施例と同様なので、その説明については省略する。
なお、本実施例では熱交換器を通過する前の空気の温度として、熱交換器入口における温度を検出する構成としたが、第2実施例で述べたのと同様の理由から、代わりに室内の温度を検出してもよい。
【0064】
以上、本実施例によれば、湿度センサ−を備えていなくても、第2実施例と同様の効果が得られる。
(第4実施例)
第4実施例は、第1〜3実施例とは、熱交換器ユニットにおける交換熱量を求めるために検出する物理量の違いから、熱交換器物理量検出部の構成が異なっており、それに伴って、熱交換器交換熱量算出部で使用する式も異なっている。その他の構成は第1〜3実施例と同様なので、その説明については省略する。また、第4実施例の説明に使用する図面中、第1〜3実施例と同じものには同じ符号を付している。
【0065】
第4実施例において、熱交換器物理量検出部540は、図5(a)に示すように、熱交換器水流量検出部217と熱交換器空気流量検出部218とから構成されている。
熱交換器水流量検出部217は第1実施例で、熱交換器空気流量検出部218は第2実施例で用いたものと同じものなので、個々の説明については省略する。
【0066】
熱交換器交換熱量算出部は、次式に基づき、上記した熱交換器物理量検出部540で求められた検出値をもとに、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出する。
【0067】
【数14】
【0068】
数14は、熱交換器において、温水流量または冷水流量に空気流量を乗じた値と交換熱量との間には比例に近い関係があることが知られていることに基づくものであり、式中hは、予め実験により、温水流量または冷水流量に空気流量を乗じた値と交換熱量との関係を回帰的にもとめた時の係数であり、その熱交換器固有の値である。
【0069】
以上で、建物内に設置されたk番目の熱交換ユニットの単位時間の交換熱量Qt、kが求められた。中央処理部700で、これ以降行う課金料金の算出手順は、第1実施例と同様なので、その説明については省略する。
以上、本実施例によれば、温・湿度センサ−を備えていない簡易な構成で、第1〜3実施例と同様の効果がえられる。
【0070】
(第5実施例)
第5実施例は、第1〜4実施例とは、熱交換器ユニットにおける交換熱量を求めるために検出する物理量の違いから、熱交換器物理量検出部の構成が異なっており、それに伴って、熱交換器交換熱量算出部で使用する式も異なっている。その他の構成は第1〜4実施例と同様なので、その説明については省略する。また、第5実施例の説明に使用する図面中、第1〜4実施例と同じものには同じ符号を付している。
【0071】
第5実施例において、熱交換器物理量検出部550は、図6(a)に示すように、熱交換器入口水温検出センサ−211と熱交換器入口空気温度検出センサ−213と熱交換器入口空気湿度検出センサ−215と熱交換器水流量検出部217と熱交換器空気流量検出部218とから構成されている。
熱交換器入口水温検出センサ−211と熱交換器水流量検出部217は第1実施例で、熱交換器入口水温検出センサ−211と熱交換器入口空気温度検出センサ−213と熱交換器空気流量検出部218は第2実施例で用いたものと同じものなので、個々の説明については省略する。
【0072】
熱交換器交換熱量算出部は、上記した熱交換器物理量検出部550で求められた検出値をもとに、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出する。その算出方法の説明の前に、その根拠となる式の導出をおこなう。
暖房時にあっては、熱交換器を通過する空気が単位時間に得る熱量と熱交換器を通過する温水から単位時間に奪われる熱量とが、冷房時にあっては、熱交換器を通過する空気から単位時間に奪われる熱量と熱交換器を通過する冷水が単位時間に得る熱量とが、等しくQtであるとすると、以下の理論式、数15〜数28が成り立つ。
【0073】
【数15】
【0074】
【数16】
【0075】
【数17】
【0076】
【数18】
【0077】
【数19】
【0078】
【数20】
【0079】
【数21】
【0080】
【数22】
【0081】
【数23】
【0082】
【数24】
【0083】
【数25】
【0084】
【数26】
【0085】
【数27】
【0086】
【数28】
【0087】
数15〜数28において、Cwはぬれ面補正係数、uは伝熱係数、Rcは熱交換器コイル列数、Aは熱交換器コイル正面積、Taiは熱交換器入口空気温度、Tweは熱交換器出口水温、Tadは飽和空気温度、Twiは熱交換器入口水温、Bfはバイパスファクタ、Laは熱交換器内空気流量、γaは空気の比重、Iaiは熱交換器入口空気エンタルピ、Iadは飽和空気温度におけるエンタルピ、Lwは熱交換器内温・冷水流量、Cpwは温・冷水の比熱、γwは温・冷水の比重、SHFは顕熱比、αγは熱伝達率比、Cpaは空気の比熱、Iaeは熱交換器出口空気エンタルピ、Taeは熱交換器出口空気温度、Xaeは熱交換器出口空気湿度、Xadは飽和空気湿度、Xaiは熱交換器入口空気湿度である。なお、数22〜数25において、p0、p1、p2、TRは数35でIadを求めるための中間変数である。また、数15〜数28において、熱伝達率比αγ、バイパスファクタBfは次式で求められる。
【0088】
【数29】
【0089】
【数30】
【0090】
数29において、Ndは熱交換器コイル段数、Nfは熱交換器コイルフロ−数である。
次に、上記数15〜数19より飽和空気温度Tadを求める式を導出する。
まず、数19を変形して、
【0091】
【数31】
【0092】
数31を数16に代入して、
【0093】
【数32】
【0094】
となる。
また、数15を変形して、
【0095】
【数33】
【0096】
数32を変形して、
【0097】
【数34】
【0098】
数17を変形して、
【0099】
【数35】
【0100】
数34を変形して、
【0101】
【数36】
【0102】
数35を変形して、
【0103】
【数37】
【0104】
を得る。ここで、数36と数37から次式が成立する。
【0105】
【数38】
【0106】
数38を整理すると、
【0107】
【数39】
【0108】
数39を数33に代入して、
【0109】
【数40】
【0110】
数40をTadについて解くと、
【0111】
【数41】
【0112】
ただし、数41において、kは
【0113】
【数42】
【0114】
である。数41を数34に代入して、
【0115】
【数43】
【0116】
数43を数35に代入して、Tweについて解くと、
【0117】
【数44】
【0118】
が得られる。また、数41を変形して、Tadは次式より求められる。
【0119】
【数45】
【0120】
上述した数15〜数45の適当な数式を基に、熱交換器交換熱量算出部は、熱交換器物理量検出部550で求められた各種の値から、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出する。以下、その算出手順について説明する。
まず、顕熱比SHFを0.3以上1.0以下の適当な値SHF1に仮定する。これは、一般に、顕熱比は0.3以上1.0以下の値をとなることが知られていることによる。顕熱比の仮定値は、予め熱交換器交換熱量算出部で設定しておく。仮定値SHF1を用い、数18と数29とから、ぬれ面補正係数Cwを算出する。ここで、数29において、La(熱交換器内空気流量)、Lw(熱交換器内温・冷水流量)には、熱交換器物理量検出部550で求められた値を、A(熱交換器コイル面積)、Nd(熱交換器コイル段数)、Nf(熱交換器コイルフロ−数)には熱交換器の仕様により決まる値を代入する。
【0121】
次に、数30と数42と数44と数45とから飽和空気温度Tadを算出する。ここで、数30、数42、数44、数45において、La(熱交換器内空気流量)、Lw(熱交換器内温・冷水流量)、Tai(熱交換器入口空気温度)、Twi(熱交換器入口水温)には、熱交換器物理量検出部550で求められた値を、A(熱交換器コイル面積)、Rc(熱交換器コイル列数)、u(熱伝達率)には熱交換器の仕様により決まる値を、Cpw(温・冷水の比熱)、γw(温・冷水の比重)、Cpa(空気の比熱)、γa(空気の比重)にはそれぞれの物性値を代入する。
【0122】
次に、求めた飽和空気温度Tadから、数21(数22〜数25)を基に、飽和空気のエンタルピIadを算出する。
次に、数11に基づき、熱交換器物理量検出部550で求められた熱交換器入口湿度Xaiと熱交換器入口空気温度Taiとから、熱交換器入口空気エンタルピIaiを算出する。
【0123】
そして、上記検出値である熱交換器入口空気温度Taiと検出値から求められた算出値である飽和空気温度Tad、熱交換器入口空気エンタルピIai、飽和空気エンタルピIadとから、数19に基づき、顕熱比SHFを算出する。算出した顕熱比の値をSHF2とする。
ここで、顕熱比の算出値SHF2と仮定値SHF1とを比較し、SHF2とSHF1の差の絶対値が、十分小さく、0.01以下である場合は、仮定値SHF1が妥当であったとして、さらに計算を進め、SHF2とSHF1の差の絶対値が、大きく、0.01を越えている場合は、算出値SHF2を仮定値SHF1として、上記一連の計算を行う。そして、上記一連の計算は、仮定値SHF1と算出値SHF2の差が十分小さくなるまで繰り返す。0.01としたのは、顕熱比のバラツキがその範囲内であれば、本実施例で交換熱量を算出する上で支障がないからである。
【0124】
次に、仮定値SHF1と算出値SHF2の差が十分に小さくなった場合以降の計算手順について説明する。数30、数26、数27に基づき、上記一連の計算中、SHF1とSHF2の差が十分に小さくなった時の過程で算出された飽和空気温度Tadと熱交換器物理量検出部550で検出された熱交換器入口空気温度Tai、熱交換器入口空気湿度Xai、熱交換器空気流量Laとから、熱交換器出口空気温度Tae、熱交換器出口空気湿度Xaeを算出する。
【0125】
そして、数11に基づき、熱交換器出口空気温度Taeと熱交換器出口空気湿度Xaeから熱交換器出口空気エンタルピIaeを算出し、算出したIaeと既に算出していた熱交換器入口空気エンタルピIaiとから数28によって、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出する。
以上で、建物内に設置されたk番目の熱交換ユニットの単位時間の交換熱量Qt、kが求められた。中央処理部700で、これ以降行う課金料金の算出手順は、第1実施例と同様なので、その説明については省略する。
【0126】
なお、本実施例では熱交換器を通過する前の空気の温・湿度として、熱交換器入口における温・湿度を検出する構成としたが、第2実施例で述べたのと同様の理由から、代わりに室内の温・湿度を検出してもよい。
以上、第1実施例では通常の空気調和機が備えている温・湿度センサ−に加えて熱交換器出口水温検出センサ−を必要としたのに対し、本実施例によれば、通常の空気調和機が備えている温・湿度センサ−のみで第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0127】
(第6実施例)
第6実施例の空気調和機は、第1〜5実施例の空気調和機とは異なり、外気導入機能を有しており、図7(b)に示すように、熱交換ユニット200Eにおいて、ダクト235に外気導入路235cと外気導入ダンパ240を備えている。
そして、本実施例では、空気調和機運転時、熱交換ユニット200Eにおいて、外気導入ダンパ240の開度に応じ外気導入口235oから吸い込まれた外気aeと吸い込み口235iから吸い込まれた内気aiがダクト235内を通過中に混合され、混合された空気amが吹き出し口235eから室内に供給される。
【0128】
また、第6実施例は、第1〜5実施例とは、熱交換器ユニットにおける交換熱量を求めるために検出する物理量の違いから、熱交換器物理量検出部の構成が異なっており、それに伴って、熱交換器交換熱量算出部で使用する式も異なっている。
上述した以外の構成は第1〜5実施例と同様なので、その説明については省略する。また、第6実施例の説明に使用する図面中、第1〜5実施例と同じものには同じ符号を付している。
【0129】
第6実施例において、熱交換器物理量検出部560は、図7(a)に示すように、熱交換器入口水温検出センサ−211と熱交換器出口空気湿度検出センサ−214と熱交換器出口空気温度検出センサ−216と熱交換器水流量検出部217と熱交換器空気流量検出部218とから構成されている。
上記した熱交換器物理量検出部560の各検出センサ−及び検出部は、第1〜5実施例のいずれかで用いたものと同じものなので、個々の説明については省略する。
【0130】
熱交換器交換熱量算出部は、上記した熱交換器物理量検出部560で求められた検出値をもとに、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出する。その算出方法の説明の前に、その根拠となる式の説明をおこなう。
熱交換器210における単位時間の交換熱量Qtには、第2実施例で示した数11、数15〜数20、数28、数30、数42の理論式が成立する。
【0131】
ここで、顕熱比SHFには、第5実施例の数19と同様に、次の理論式が成り立つ、
【0132】
【数46】
【0133】
また、飽和空気のエンタルピIadと温度Tadの間には、第5実施例で示した数21(数22〜数26)が成り立つが、この近似式として、次式が知られている。
【0134】
【数47】
【0135】
また、第5実施例の数27を変形して、
【0136】
【数48】
【0137】
が得られる。
そして、数15〜数19から、飽和空気温度Tadを求める式数49が、第5実施例と同様な式変形を行うことにより求められる。
【0138】
【数49】
【0139】
上述した数式を基に、熱交換器交換熱量算出部は、熱交換器物理量検出部560で求められた各種の値から、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出する。以下、その算出手順について説明する。
まず、熱交換器出口空気温度Taeと熱交換器出口空気湿度Xaeから、数11に基づき、熱交換器出口空気エンタルピIaeを求める。
【0140】
次に、第5実施例と同様に、顕熱比SHFを0.3以上1.0以下の適当なSHF1に仮定する。
仮定した顕熱比SHF1と熱交換器出口空気エンタルピIaeと熱交換器出口空気温度Taeと数46、数47から、飽和空気温度Tadをもとめる。
そして、仮定値SHF1を用い、数18と数29とから、ぬれ面補正係数Cwを算出する。ここで、数29において、La(熱交換器内空気流量)、Lw(熱交換器内温・冷水流量)には、熱交換器物理量検出部560で求められた値を、A(熱交換器コイル面積)、Nd(熱交換器コイル段数)、Nf(熱交換器コイルフロ−数)には熱交換器の仕様により決まる値を代入する。
【0141】
次に、数30と数42と数49とから、熱交換器入口空気温度Taiを算出する。ここで、数30、数42、数49において、La(熱交換器内空気流量)、Lw(熱交換器内温・冷水流量)、Twi(熱交換器入口水温)には、熱交換器物理量検出部560で求められた値を、Rc(熱交換器コイル列数)、u(熱伝達率)、A(熱交換器コイル面積)には、熱交換器の仕様により決まる値を、Cpw(温・冷水の比熱)、γw(温・冷水の比重)、Cpa(空気の比熱)、γa(空気の比重)にはそれぞれの物性値を代入する。
【0142】
次に、飽和空気温度Tadと飽和空気の相対湿度が100%であることを利用して、飽和空気の絶対湿度Xadを求め、数48より熱交換器入口空気湿度Xaiをもとめる。
熱交換器入口空気温度Taiと熱交換器入口空気湿度Xaiから、数11に基づき、熱交換器入口空気エンタルピIaiを算出し、つづいて、熱交換器入口空気温度Tai、熱交換器入口空気エンタルピIai、飽和空気温度Tad、飽和空気エンタルピIadから、数19に基づき、顕熱比SHFを算出する。算出した顕熱比の値をSHF2とする。
【0143】
ここで、第5実施例と同様に、顕熱比の算出値SHF2と仮定値SHF1とを比較し、SHF2とSHF1の差が十分小さい場合は、仮定値SHF1が妥当であったとして、さらに計算を進め、SHF2とSHF1の差が大きい場合は、算出値SHF2を仮定値SHF1として、上記一連の計算を行う。そして、上記一連の計算は、仮定値SHF1と算出値SHF2の差が十分小さくなるまで繰り返す。
【0144】
次に、仮定値SHF1と算出値SHF2の差が十分に小さくなった場合以降の計算手順について説明する。上記一連の計算中、SHF1とSHF2の差が十分に小さくなった時の過程で算出された熱交換器入口空気エンタルピIaiを用い、数28に基づき、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出する。
【0145】
以上で、建物内に設置されたk番目の熱交換ユニットの単位時間の交換熱量Qt、kが求められた。中央処理部700で、これ以降行う課金料金の算出手順は、第1実施例と同様なので、その説明については省略する。
以上、本実施例によれば、外気導入をおこなっているため、熱交換器入口空気温度および入口空気湿度が検出できない場合でも、熱交換器の交換熱量が算出でき、従って、他の実施例と同様の効果が得られる。
(第7実施例)
第7実施例の空気調和機は、第6実施例の空気調和機とは異なり、加湿機能を有しており、図8(b)に示すように、熱交換ユニットにおいて、熱交換器210と吹き出し口235eの間に加湿装置250が設けられている。
【0146】
加湿装置250は、加圧された温水を霧吹きの原理で空中に噴霧し空気を加湿する装置であり、噴霧口までに設けられたバルブの開度により加湿量が調整される。
そして、本実施例では、空気調和機運転時、熱交換ユニット200Hにおいて、熱交換器210を通過した空気が加湿装置250によって加湿され、加湿された空気ahが吹き出し口235eから室内に供給される。
【0147】
また、第7実施例は、第1〜6実施例とは、熱交換器ユニットにおける交換熱量を求めるために検出する物理量の違いから、熱交換器物理量検出部の構成が異なっており、それに伴って、熱交換器交換熱量算出部で使用する式も異なっている。
上述した以外の構成は第1〜6実施例と同様なので、その説明については省略する。また、第7実施例の説明に使用する図面中、第1〜6実施例と同じものには同じ符号を付している。
【0148】
第7実施例において、熱交換器物理量検出部570は、図8(a)に示すように、熱交換器入口水温検出センサ−211と熱交換器給気湿度検出センサ−214sと熱交換器給気温度検出センサ−216sと熱交換器水流量検出部217と熱交換器空気流量検出部218と加湿量検出部219とから構成されている。
加湿量検出部219は、加湿装置250で加湿する単位時間の水量を検出するところであり、加湿装置250に設けられた前記バルブの開度から公知の較正手法を用いて、その加湿水量WHを求める。
【0149】
熱交換器給気温度検出センサ−216sは、第1〜6実施例のいずれかで用いた熱交換器出口空気温度検出センサ−216と同じものであり、熱交換器給気温度Tasを検出する。
熱交換器給気湿度検出センサ−214sは、第1〜6実施例のいずれかで用いた熱交換器出口空気温度検出センサ−214と同じものであり、熱交換器給気湿度Xasを検出する。
【0150】
熱交換器入口水温検出センサ−211と熱交換器水流量検出部217と熱交換器空気流量検出センサ−218は、第1〜6実施例のいずれかで用いたものと同じものなので、個々の説明については省略する。
熱交換器交換熱量算出部は、上記した熱交換器物理量検出部570で求められた検出値をもとに、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出する。その算出方法の説明の前に、その根拠となる式の説明をおこなう。
【0151】
熱交換器給気湿度と熱交換器出口湿度の差(増加分)は、ダクト内通過空気の単位体積あたりの加湿水量と等しいので、次式が成立する。
【0152】
【数50】
【0153】
数50を変形して、Xaeを求める式を導くと、
【0154】
【数51】
【0155】
また、熱交換器出口温度Taeは、熱交換器給気温度Tasで近似することができる。すなわち、
【0156】
【数52】
【0157】
である。
上述した式をもとに、熱交換器交換熱量算出部は、熱交換器給気湿度Xasと加湿水量WHと熱交換器内空気流量Laとから、数51に基づいて、熱交換器出口空気湿度Xaeを算出し、熱交換器給気温度Tasを熱交換器出口空気温度Taeとする。
【0158】
以下、ここまでで求められた熱交換器出口空気湿度Xaeと熱交換器出口空気温度Taeと、熱交換器物理量検出部570で検出される熱交換器入口水温Twi、熱交換器内温・冷水流量Lw、熱交換器内空気流量Laとから第6実施例と同様の計算手順により、熱交換器210における単位時間の交換熱量Qt、kを算出することができるので、その説明は省略する。また、中央処理部700で、Qt、kが求められた後に行う課金料金の算出手順は、第1実施例と同様なので、その説明についても省略する。
【0159】
以上、本実施例によれば、空気調和機が加湿運転を行っているため、通常の空気調和機が備えている温・湿度センサ−の位置では、熱交換器空気出口温度および熱交換器空気出口湿度が検出できない場合でも、熱交換器の交換熱量が算出でき、したがって、他の実施例と同様の効果が得られる。
【0162】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係る空気調和機の料金課金装置によれば、一つの熱源と複数の熱交換器とからなる空気調和機において、熱交換器入口空気温度と熱交換器入口空気湿度と熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度と熱交換器通過空気流量とから各熱交換器の交換熱量を算出し、全ての熱交換器の交換熱量の総和に対する各熱交換器の交換熱量の比率によって、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、各熱交換器毎に配分するので、各熱交換ユニットの使用実体に応じた公平な使用料金の課金が実現でき、その結果として、省エネルギ−にも貢献できる。
【0164】
請求項2記載の発明に係る空気調和機の料金課金装置によれば、一つの熱源と複数の熱交換器とからなる空気調和機において、温水または冷水の熱交換器通過流量と熱交換器通過空気流量と熱交換器に固有な係数とから各熱交換器の交換熱量を算出し、全ての熱交換器の交換熱量の総和に対する各熱交換器の交換熱量の比率によって、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、各熱交換器毎に配分するので、各熱交換ユニットの使用実体に応じた公平な使用料金の課金が実現でき、その結果として、省エネルギ−にも貢献できる。
【0165】
請求項3記載の発明に係る空気調和機の料金課金装置によれば、一つの熱源と複数の熱交換器とからなる空気調和機において、熱交換器入口空気温度と熱交換器入口空気湿度と熱交換器入口水温と熱交換器空気流量と温水または冷水の熱交換器通過流量とから各熱交換器の交換熱量を算出し、全ての熱交換器の交換熱量の総和に対する各熱交換器の交換熱量の比率によって、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、各熱交換器毎に配分するので、各熱交換ユニットの使用実体に応じた公平な使用料金の課金が実現でき、その結果として、省エネルギ−にも貢献できる。
【0166】
請求項4記載の発明に係る空気調和機の料金課金装置によれば、一つの熱源と複数の熱交換器とからなる空気調和機において、熱交換器入口水温と熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度と熱交換器空気流量と温水または冷水の熱交換器通過流量とから各熱交換器の交換熱量を算出し、全ての熱交換器の交換熱量の総和に対する各熱交換器の交換熱量の比率によって、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、各熱交換器毎に配分するので、各熱交換ユニットの使用実体に応じた公平な使用料金の課金が実現でき、その結果として、省エネルギ−にも貢献できる。
【0167】
請求項5記載の発明に係る空気調和機の料金課金装置によれば、一つの熱源と複数の熱交換器と加湿装置とからなる空気調和機において、熱交換器給気温度と熱交換器給気湿度と前記加湿装置の加湿量と温水または冷水の熱交換器通過流量と熱交換器通過空気流量とから各熱交換器の交換熱量を算出し、全ての熱交換器の交換熱量の総和に対する各熱交換器の交換熱量の比率によって、前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、各熱交換器毎に配分するので、各熱交換ユニットの使用実体に応じた公平な使用料金の課金が実現でき、その結果として、省エネルギ−にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の空気調和機の全体構成を示す図である。
【図2】(a)は、第1実施例における熱交換器物理量検出部の構成を示す図である。
(b)は、第1実施例における熱交換器ユニット等を示す図である。
【図3】(a)は、第2実施例における熱交換器物理量検出部の構成を示す図である。
(b)は、第2実施例における熱交換器ユニット等を示す図である。
【図4】(a)は、第3実施例における熱交換器物理量検出部の構成を示す図である。
(b)は、第3実施例における熱交換器ユニット等を示す図である。
【図5】(a)は、第4実施例における熱交換器物理量検出部の構成を示す図である。
(b)は、第4実施例における熱交換器ユニット等を示す図である。
【図6】(a)は、第5実施例における熱交換器物理量検出部の構成を示す図である。
(b)は、第5実施例における熱交換器ユニット等を示す図である。
【図7】(a)は、第6実施例における熱交換器物理量検出部の構成を示す図である。
(b)は、第6実施例における熱交換器ユニット等を示す図である。
【図8】(a)は、第7実施例における熱交換器物理量検出部の構成を示す図である。
(b)は、第7実施例における熱交換器ユニット等を示す図である。
【図9】従来技術における、空気調和機の料金課金装置を示す図である。
【符号の説明】
100 熱源部
200 熱交換ユニット
210 熱交換器
300 熱源エネルギ−消費量検出部
500 熱交換器物理量検出部
600 熱交換器交換熱量算出部
700 中央処理部
Claims (5)
- 一つの熱源と複数の空間に個別的に配された熱交換器とを有し、前記熱源で加温又は冷却された温・冷媒を熱交換器へ供給し、各空間の空気と熱交換するようにした空気調和機において、
前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−量を検出する熱源エネルギ−消費量検出手段と、
各熱交換器における所定の場所での所定の物理量を検出する熱交換器物理量検出手段と、
前記熱交換器物理量検出手段で検出された物理量から、その熱交換器における温・冷媒と空気との交換熱量を算出する熱交換器交換熱量算出手段と、
前記熱交換器交換熱量算出手段で算出された全ての熱交換器の交換熱量の総和を求め、該総和と各熱交換器の交換熱量とから、各熱交換器毎の交換熱量比率を算出する熱交換器交換熱量比率算出手段とを備え、
前記熱源エネルギ−消費量検出手段で検出されたエネルギ−量に応じて定まる前記熱源でのガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、前記交換熱量比率によって、各熱交換器毎に配分する空気調和機の料金課金装置であって、
前記熱交換器物理量検出手段は、熱交換器入口の空気温度を検出する熱交換器入口空気温度検出センサ−と熱交換器入口の空気湿度を検出する熱交換器入口空気湿度検出センサ−と熱交換器出口の空気温度を検出する熱交換器出口空気温度検出センサ−と熱交換器出口の空気湿度を検出する熱交換器出口空気湿度検出センサ−と熱交換器通過空気流量を検出する熱交換器空気流量検出部とからなり、
前記熱交換器交換熱量算出手段は、前記交換熱量を、前記熱交換器入口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器入口空気温度と前記熱交換器入口空気湿度検出センサ−で検出した熱交換器入口空気湿度とから熱交換器入口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器出口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気温度と前記熱交換器出口空気湿度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器通過空気流量を乗じることによりもとめる演算部であることを特徴とする空気調和機の料金課金装置。 - 一つの熱源と複数の空間に個別的に配された熱交換器とを有し、前記熱源で加温又は冷却された温・冷媒を熱交換器へ供給し、各空間の空気と熱交換するようにした空気調和機において、
前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−量を検出する熱源エネルギ−消費量検出手段と、
各熱交換器における所定の場所での所定の物理量を検出する熱交換器物理量検出手段と、
前記熱交換器物理量検出手段で検出された物理量から、その熱交換器における温・冷媒と空気との交換熱量を算出する熱交換器交換熱量算出手段と、
前記熱交換器交換熱量算出手段で算出された全ての熱交換器の交換熱量の総和を求め、該総和と各熱交換器の交換熱量とから、各熱交換器毎の交換熱量比率を算出する熱交換器交換熱量比率算出手段とを備え、
前記熱源エネルギ−消費量検出手段で検出されたエネルギ−量に応じて定まる前記熱源でのガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、前記交換熱量比率によって、各熱交換器毎に配分する空気調和機の料金課金装置であって、
前記熱交換器物理量検出手段は、温水または冷水の熱交換器通過流量を検出する熱交換器水流量検出部と熱交換器通過空気流量を検出する熱交換器空気流量検出部とからなり、
前記熱交換器交換熱量算出手段は、前記交換熱量を、前記熱交換器水流量検出部で検出した温水または冷水の熱交換器通過流量と前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器通過空気流量と前記熱交換器固有の係数を乗じることによりもとめる演算部であることを特徴とする空気調和機の料金課金装置。 - 一つの熱源と複数の空間に個別的に配された熱交換器とを有し、前記熱源で加温又は冷却された温・冷媒を熱交換器へ供給し、各空間の空気と熱交換するようにした空気調和機において、
前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−量を検出する熱源エネルギ−消費量検出手段と、
各熱交換器における所定の場所での所定の物理量を検出する熱交換器物理量検出手段と、
前記熱交換器物理量検出手段で検出された物理量から、その熱交換器における温・冷媒と空気との交換熱量を算出する熱交換器交換熱量算出手段と、
前記熱交換器交換熱量算出手段で算出された全ての熱交換器の交換熱量の総和を求め、該総和と各熱交換器の交換熱量とから、各熱交換器毎の交換熱量比率を算出する熱交換器交換熱量比率算出手段とを備え、
前記熱源エネルギ−消費量検出手段で検出されたエネルギ−量に応じて定まる前記熱源でのガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、前記交換熱量比率によって、各熱交換器毎に配分する空気調和機の料金課金装置であって、
前記熱交換器物理量検出手段は、熱交換器入口の空気温度を検出する熱交換器入口空気温度検出センサ−と熱交換器入口の空気湿度を検出する熱交換器入口空気湿度検出センサ−と温・冷媒である温水または冷水の熱交換器における入口温度を検出する熱交換器入口水温検出センサ−と熱交換器通過空気流量を検出する熱交換器空気流量検出部と温水または冷水の熱交換器通過流量を検出する熱交換器水流量検出部とからなり、
前記熱交換器交換熱量算出手段は、前記交換熱量を、前記熱交換器入口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器入口空気温度と前記熱交換器入口水温検出センサ−で検出した熱交換器入口水温と前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器空気流量と前記熱交換器水流量検出部で検出した温水または冷水の熱交換器通過流量とから所定の演算式によって、熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度を算出し、算出された熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器入口空気温度と前記熱交換器出口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気温度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器通過空気流量を乗じることによりもとめる演算部であることを特徴とする空気調和機の料金課金装置。 - 一つの熱源と複数の空間に個別的に配された熱交換器とを有し、前記熱源で加温又は冷却された温・冷媒を熱交換器へ供給し、各空間の空気と熱交換するようにした空気調和機において、
前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−量を検出する熱源エネルギ−消費量検出手段と、
各熱交換器における所定の場所での所定の物理量を検出する熱交換器物理量検出手段と、
前記熱交換器物理量検出手段で検出された物理量から、その熱交換器における温・冷媒と空気との交換熱量を算出する熱交換器交換熱量算出手段と、
前記熱交換器交換熱量算出手段で算出された全ての熱交換器の交換熱量の総和を求め、該総和と各熱交換器の交換熱量とから、各熱交換器毎の交換熱量比率を算出する熱交換器交換熱量比率算出手段とを備え、
前記熱源エネルギ−消費量検出手段で検出されたエネルギ−量に応じて定まる前記熱源でのガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、前記交換熱量比率によって、各熱交換器毎に配分する空気調和機の料金課金装置であって、
前記熱交換器物理量検出手段は、温・冷媒である温水または冷水の前記熱交換器における入口温度を検出する熱交換器入口水温検出センサ−と熱交換器出口の空気温度を検出する熱交換器出口空気温度検出センサ−と熱交換器出口の空気湿度を検出する熱交換器出口空気湿度検出センサ−と熱交換器通過空気流量を検出する熱交換器空気流量検出部と温水または冷水の熱交換器通過流量を検出する熱交換器水流量検出部とからなり、
前記熱交換器交換熱量算出手段は、前記交換熱量を、前記熱交換器入口水温検出センサ−で検出した熱交換器入口水温と前記熱交換器出口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気温度と前記熱交換器出口空気湿度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気湿度と前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器空気流量と熱交換器水流量検出部で検出した温水または冷水の熱交換器通過流量とから所定の演算式によって、熱交換器入口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器出口空気温度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気温度と前記熱交換器出口空気湿度検出センサ−で検出した熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器通過空気流量を乗じることによりもとめる演算部であることを特徴とする空気調和機の料金課金装置。 - 一つの熱源と複数の空間に個別的に配された熱交換器とを有し、前記熱源で加温又は冷却された温・冷媒を熱交換器へ供給し、各空間の空気と熱交換するようにした空気調和機において、
前記熱源で消費されるガス、電力等のエネルギ−量を検出する熱源エネルギ−消費量検出手段と、
各熱交換器における所定の場所での所定の物理量を検出する熱交換器物理量検出手段と、
前記熱交換器物理量検出手段で検出された物理量から、その熱交換器における温・冷媒と空気との交換熱量を算出する熱交換器交換熱量算出手段と、
前記熱交換器交換熱量算出手段で算出された全ての熱交換器の交換熱量の総和を求め、該総和と各熱交換器の交換熱量とから、各熱交換器毎の交換熱量比率を算出する熱交換器交換熱量比率算出手段とを備え、
前記熱源エネルギ−消費量検出手段で検出されたエネルギ−量に応じて定まる前記熱源でのガス、電力等のエネルギ−の使用料金を、前記交換熱量比率によって、各熱交換器毎に配分する空気調和機の料金課金装置であって、
前記空気調和機はさらに加湿装置を備えており、
前記熱交換器物理量検出手段は、前記熱交換器通過後、前記加湿装置により加湿された空気の温度を検出する熱交換器給気温度検出センサ−と湿度を検出する熱交換器給気湿度検出センサ−と温・冷媒である温水または冷水の熱交換器における入口温度を検出する熱交換器入口水温検出センサ−と温水または冷水の熱交換器通過流量を検出する熱交換器水流量検出部と熱交換器通過空気流量を検出する熱交換器空気流量検出部と前記加湿装置の加湿量を検出する加湿量検出部とからなり、
前記熱交換器交換熱量算出手段は、前記交換熱量を、前記熱交換器給気温度検出センサ−で検出した熱交換器給気温度と前記熱交換器給気湿度検出センサ−で検出した熱交換器給気湿度と前記加湿量検出部で検出した前記加湿装置の加湿量とから所定の演算式によって、熱交換器出口空気温度と熱交換器出口空気湿度を算出し、算出した前記熱交換器出口空気温度と前記熱交換器出口空気湿度と前記熱交換器入口水温検出センサ−で検出した熱交換器入口水温と前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器空気流量と熱交換器水流量検出部で検出した温水または冷水の熱交換器通過流量とから所定の演算式によって、熱交換器入口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器出口空気温度と前記熱交換器出口空気湿度とから熱交換器出口空気エンタルピを算出し、前記熱交換器入口空気エンタルピと前記熱交換器出口空気エンタルピとの差に前記熱交換器空気流量検出部で検出した熱交換器通過空気流量を乗じることによりもとめる演算部であることを特徴とする空気調和機の料金課金装置。
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