JP3623112B2 - ディスク演奏装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚のディスクが装填され、この装填された複数枚のディスクの中から任意のディスクを選択して記録再生するディスクチェンジャーなどディスク演奏装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のディスクチェンジャーにおいて、ディスク保持手段は、複数個の棚を有するストッカーに複数個のサブトレイを収納するよう構成され、任意のディスクの位置を選択する垂直駆動手段は、前記ストッカーおよび複数個のサブトレイおよび複数枚のディスク全体を上下方向に駆動するよう構成している。
【0003】
しかしながら、上記の従来のディスクチェンジャーでは、ディスク保持手段を駆動して任意のディスク位置を選択する垂直駆動手段の駆動時に、複数個の棚を有するストッカーと、複数個のサブトレイおよび複数個のディスク全体を駆動するためのディスク保持手段とが重く、垂直駆動モーターに大きなエネルギーを消費したり、完成品の落下、振動に問題を発生したり、部品数が多いためコスト高になる等、の問題があった。
【0004】
そこで最近では、たとえば図39〜図41に示すような保持爪200によって一対のスピンドル201,202上に複数個のスペーサー203を係脱自在に支持するディスク保持手段204と、複数個のスペーサー203に保持された複数枚のディスク217,218の任意の位置を選択するためスペーサー203を垂直方向に駆動する垂直駆動手段205と、保持爪200を駆動して、複数個のスペーサー203を上スピンドル201上に係脱させるスピンドル駆動手段206と、保持爪200に保持された任意のスペーサー203からサブトレイ219で支持して記録再生位置Xまでディスク217,218を搬送する水平搬送手段207と、ディスク217,218を記録再生位置Xにクランプするディスククランプ手段208とを備えたディスクチェンジャーが考えられている。
【0005】
このような構成のディスクチェンジャーによると、両スピンドル201,202上に装填された複数個のスペーサー203および複数個のディスク217,218の位置を垂直方向に駆動して、任意のディスク217,218を、両スピンドル201,202上から記録再生位置X、取出し位置Zおよび再び両スピンドル201,202への収納位置Yとディスクチェンジでき、かつ任意のディスク217,218を選択して記録再生することができる。これによって、複数個の棚を有するストッカーや複数個のサブトレイなどを必要としないことになって、軽量で安価となり、かつ優れた収納性及び操作性を有するディスクチェンジャーとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなディスクチェンジャーでは、ディスク交換のためにトレイ215をオープンした後、トレイ215上にディスク217,218を載置する際に、誤ってディスクをトレイ215のディスク載置部分の外側にずらして載置したままトレイ215を再びクローズしてしまうと、ディスク217,218が装置内にずれたまま入り込み、その後再びトレイ215をオープンした際に、ディスク217,218が装置内に落ち込んで出てこないという問題が発生した。
【0007】
本発明の目的は、前述のような問題を解決するためになされたもので、トレイ上にディスクを誤ってずらせて載置したままトレイを再びクローズ/オープンしても、ディスクが誤って装置内に落ち込むことのないディスク演奏装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のディスク演奏装置は、装置本体の前面でかつトレイのディスク載置面より上方に位置して設けたディスク落ち込み防止手段は、トレイ上に対してずれて載置されたディスクを、トレイのクローズ時に受け止めて上昇させるように構成したものである。
【0009】
本発明は上記した構成によって、トレイ上にディスクを誤ってずれ置きしたままトレイをクローズしても、ディスクが開口部より上方に押し上げられるため、ディスクの装置内への入り込みを確実に防ぐことができ、装置本体内へのディスクの落ち込みを防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、装置本体と、装置本体内のディスク演奏可能な第1の位置と装置本体から突出してディスクを取り出し交換可能な第2の位置をとるべく移動可能なトレイと、を有するディスク演奏装置であって、前記装置本体前面でかつ前記トレイのディスク載置面より上方に位置してディスク落ち込み防止手段を設け、このディスク落ち込み防止手段は、トレイ上に対してずれて載置されたディスクを、トレイのクローズ時に受け止めて上昇させるように構成したことを特徴とするディスク演奏装置である。
【0011】
この発明によれば、トレイ上にディスクを誤ってずれ置きしたままトレイをクローズしても、ディスク落ち込み防止手段によってディスクが開口部より上方に押し上げられるため、ディスクの装置内への入り込みを確実に防ぐことができ、装置本体内へのディスクの落ち込みを防止できる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のディスク演奏装置であって、トレイはディスク載置部の外側近傍に略垂直な壁を有し、ディスク落ち込み防止手段は、前記トレイのディスク載置面より上方で、かつ前記トレイに載置されるディスクの中心に対してディスク外径より小さい間隔を隔てて略左右対称な位置に設けられた一対の凸部からなり、この一対の凸部は、各々底面が前記トレイのディスク載置面に対して略平行な底面と、前記装置後方に向かって上昇する前方傾斜面によって挟まれて形成された鋭角の先端を有し、かつ前記鋭角の先端を、前記トレイの載置面より高く、かつ前記トレイのディスク載置部外側の壁上面よりも低い位置に設けた構成である。
この構成によれば、オープンしたトレイにディスクを誤ってずれ置きしたときに、少なくともディスクの一部がトレイのディスク載置部の外側に形成された壁に乗り上げて傾き、ディスクの一部を左右一対の凸部先端の高さよりも高い位置に浮かせることができるので、そのままトレイをクローズしたときに、左右一対の凸部にディスクのエッジを確実に引っかけることが可能になる。また、左右一対の凸部の前方下部に設けられた鋭角の先端と、凸部前面の傾斜面が、トレイをクローズするときに凸部に引っかかったディスクを上方に持ち上げる方向に力を発生させるため、ディスクが凸部に引っかかった位置より下側に落ちることを防止できるので、トレイのオープンによって発生した開口部へのディスクの入り込みを確実に防止できる。
【0013】
以下に、本発明の実施の形態の一例であるディスクチェンジャーについて、図を参照しながら説明する。
図1において、1は直径が12cmの大径ディスク、2は直径が8cmの小径ディスクである。前面パネル10は底板体11などに取付けられており、その前面部には、No.キー12、オープン・クローズキー13、プレイキー14、ストップキー15などが設けられている。16は本発明のディスク演奏装置19の外装ケース、17は底板体11側に設けられたインシュレーターである。22は前面パネル10の開口部10aから突出されるトレイベースである。23はトレイベース22に案内され矢印イ−ロ方向にスライドできるトレイで、このトレイ23上には、交換したディスク1,2が供給されている。
【0014】
図2、図4、図30、図36において、装置本体20は、底板20Aと、左右の側板20Bと後板20Cなどにより構成されている。前記装置本体20内には、後板20C側にディスク収納位置Aが形成され、そして前面側にディスク演奏位置Bが形成される。ここで、前記ディスク収納位置Aに収納されるディスク1,2の中心と、前記ディスク演奏位置Bで演奏されるディスク1,2の中心との距離Lは、10cm(大径ディスク1の半径+小径ディスク2の半径)より大きくかつ12cm(大径ディスク1の直径)より小さく設定されている。
【0015】
この構成によれば、前記ディスク収納位置Aと前記ディスク演奏位置Bとを近くして、収納された大径ディスク1と演奏中の大径ディスク1とを平面的に重なる位置にできて、装置を小型化できる。また、収納された大径ディスク1と演奏中の小径ディスク2、もしくは収納された小径ディスク2と演奏中の大径ディスク1とは、平面的に重ならない位置にできる。
【0016】
次に、ディスク搬送手段21の構成を、図2、図3において説明する。
すなわち、前記装置本体20内において、ディスク1,2をディスク収納位置Aとディスク演奏位置Bの間で移送するディスク搬送手段21が設けられる。このディスク搬送手段21は、装置本体20の側板20Bに案内されて矢印イ−ロ方向(前後方向)にスライドできるトレイベース22と、このトレイベース22に案内され矢印イ−ロ方向にスライドできるトレイ23と、前記トレイベース22側に支持案内されて矢印イ−ロ方向に摺動可能なキャリア27などにより構成される。そして前記トレイベース22は、矢印イ方向(前方向)へのスライドにより、前面パネル10に形成された開口部10aから突出される。
【0017】
前記トレイ23の上面側には、円筒状に形成された壁23a,23bに囲まれるように、12cmディスク置き部24と8cmディスク置き部25とが同心状に形成されている。その際に、ディスク保持手段のスペーサー(後述する。)の高さを低くして薄型のディスク演奏装置19とするため、12cmディスク置き部24の方が、8cmディスク置き部25よりもやや高い位置に形成されている。
【0018】
前記キャリア27は前記トレイベース22の右側の裏面に設けられ、このキャリア27は条材状であって、外側の側面にはラック28が形成されている。そして前記キャリア27の所定箇所には上下方向の係止孔29が形成され、この係止孔29に対して、前記トレイ23からの係止ピン26が係止されている。
【0019】
以上の22〜29などにより、ディスク搬送手段21の一例が構成される。そして、このディスク搬送手段21によると、水平駆動手段(後述する。)の正逆駆動により、ラック28を介してキャリア27が正逆に移動されることで、このキャリア27と一体のトレイ23がトレイベース22に支持案内されて一体移動される。これにより、前記装置本体20内において、ディスク1,2をディスク収納位置Aとディスク演奏位置Bの間で移送することができる。
【0020】
次に、ディスク保持手段30の構成を、図2、図5〜図7、図20、図31、図36において説明する。
前記ディスク収納位置Aにはディスク保持手段30が設けられ、このディスク保持手段30は、複数個のスペーサー38を係脱自在に保持する上下一対のスピンドルである上スピンドル31と下スピンドル41とを有し、下スピンドル41の昇降と前記スペーサー38の垂直駆動によりディスク1,2を前記ディスク搬送手段21との間で受け渡し可能としている。
【0021】
すなわち、32はスピンドル取付板で、前記側板20Bの後半部で上面間に設けられており、その中央下部には前記上スピンドル31が設けられている。また、42はスピンドル取付板32に下方から対向される昇降基台(スピンドルベース)で、昇降手段(後述する。)によって垂直方向に駆動されるよう構成されており、その中央上部には前記下スピンドル41が設けられている。
【0022】
前記上スピンドル31は、上スピンドル本体31aの上端にフランジ31bを有し、このフランジ31bに形成された係合片31cがスピンドル取付板32に形成された係合孔32aに係合する。上スピンドル本体31aの外周部には、ディスク押え33が嵌め込まれており、上スピンドル本体31aの上下方向の溝31eに沿って移動可能である。このディスク押え33は、フランジ31bとの間に設けられたディスク押えばね34によって下方向に付勢されている。
【0023】
上スピンドル本体31aの内部には、保持爪35が収納されている。この保持爪35は、スペーサ38を上スピンドル31に保持するための爪部35aと、下スピンドル41側の凸部44cが突き当たる芯部35bと、上ストッパ35cとからなり、合成樹脂によって一体成形されている。
【0024】
前記保持爪35は、スピンドル取付板32との間に設けられた爪開きばね36によって下方に付勢されているが、押し部31dによって飛び出るのを妨げている。この押し部31dは、上スピンドル本体31aと一体的に成形され、後述する離脱防止爪48の押し下げ片48aの先端が突き当たる。
【0025】
爪部35aは、根元部分が薄板でできているため、内、外方向に曲がるよう構成されている。この爪部35aの先端部35dはフック状になっており、上スピンドル本体31aに接する部分は内側に傾斜している。保持爪35の芯部35bは、爪部35aの先端部35dが上スピンドル本体31a内に十分後退できるように、先端部35dが当たる位置に3本の縦溝35eが形成されている。
【0026】
前記下スピンドル41は、外筒43と内筒44からなる下スピンドル本体45と、内筒44に嵌め込まれた離脱防止爪48などから構成されている。内筒44は昇降基台42に形成された下軸42aに嵌め込まれ、下端の係止片44aが昇降基台42に係合して固定されている。外筒43は下端にフランジ43aを有し、このフランジ43aの底面にリング状ギヤ43bが設けられている。このリング状ギヤ43bは、ギヤ列(後述する。)の第2中間部ギア157と噛み合って、外筒43を回転させる。
【0027】
外筒43の外周部には雄ネジ43cが形成され、この雄ネジ43cに、スペーサ38を上下させるネジ部46が螺合している。ネジ部46には、外筒43の回転と共に回転しないように回転ストッパー47が取り付けられている。この回転ストッパー47は、その一端がネジ部46に、他端が昇降基台42に軸支されている。
【0028】
離脱防止爪48は、外側に開いた3本の爪部48bと、これら爪部48bと爪部48bの間に形成された3本の押し下げ片48aと、下方に突出する下ストッパー48dとから構成されている。
【0029】
内筒44の上部には、爪部48bの先端が出退するための3個の爪孔44bが形成されている(図7参照)。これらの爪孔44bと爪孔44bの間に、押し下げ片48aの先端が突き出るように小孔が形成されている。この離脱防止爪48は、下軸42a内の圧縮ばね49によって上方に押し上げられ、爪部48bの先端部48eが爪孔44bから突出し、押し下げ片48aが小孔から突出している。また、内筒44の上部中央には、保持爪35を押し上げる凸部44cが形成されている。この凸部44cの下部側面は、爪部48bが爪孔44bから出入りしやすいように傾斜している。
【0030】
なお、昇降基台42の左右両側には、外側へのピン50,51が設けられており、その際に一方(右側)のピン50は一本、他方(左側)のピン51は前後に二本が設けられる。また、52は上下送り検出センサであり、フランジ43aの外周に形成されたスリット43dを検出して回転数をカウントするよう構成されている。
【0031】
以上の31〜52などにより、ディスク保持手段30の一例が構成される。そして、このディスク保持手段30は、次のように作動される。
すなわち、図5は下スピンドル41に5枚のディスク1、2が格納され、上スピンドル31と下スピンドル41が離間した状態を示している。昇降手段(後述する。)によって昇降基台42が上昇(矢印ハ方向)すると、この昇降基台42に取り付けられた下スピンドル41も上昇する。
【0032】
下スピンドル41の上昇によって、120°の角度で配置された3個の保持爪35と、離脱防止爪48がお互い同士の間に嵌まり込んで、凸部44cが保持爪35の芯部35bに突き当たる。さらに、凸部44cが爪開きばね36の力に抗しながら保持爪35を押し上げていくと、保持爪35の先端部35dが上スピンドル本体31a内に入り込む。このためスペーサ38が、爪部35aの先端部に妨げられることなく上スピンドル31側に移動される。
【0033】
同時に、離脱防止爪48の押し下げ片48aが、上スピンドル31の押し部31dに突き当たる。押し部31dが圧縮ばね49の力に抗しながら離脱防止爪48を下方向に押し戻すと、離脱防止爪48の爪部48bの先端部48eが、内筒44内に後退する。このため、スペーサ38が下スピンドル41から上スピンドル31側に移動可能となる(図6参照)。
【0034】
上記のよう状態で、ギヤ列の第2中間部ギア157の回転力が、リング状ギヤ43bに伝えられ外筒43を回転させる。この外筒43の回転によって、ネジ部46が下スピンドル41に沿って上昇し、スペーサ38を押し上げる。ネジ部46がディスク1、2を下スピンドル41から上スピンドル31へ移動させ、必要なディスク1、2が上スピンドル31の下端に位置した時に止まる。
【0035】
なお、上スピンドル31のディスク1、2を下スピンドル41に移動させるには外筒43を逆回転しネジ部46を下げればよい。また移動量は、下スピンドル41と一体のフランジ43aの回転数を上下送り検出センサ52がカウントし、このカウント数に基づいて停止などすることで制御される。
【0036】
そして、昇降手段によって昇降基台42が下降(矢印ニ方向)させて、いったん、上スピンドル31と下スピンドル41を離間させた後、上スピンドル31と下スピンドル41の間に、トレイ23を移動させる。
【0037】
上スピンドル31と下スピンドル41が離間すると、爪開きばね36によって保持爪35が下方に押し下げられ、爪部35aの先端部35dが上スピンドル31の外周壁から飛び出し、上スピンドル31に移動したスペーサ38及びディスク1、2を保持する。同時に、離脱防止爪48が圧縮ばね49によって上方に押し上げられ、爪部35aが爪孔44bから突出して下スピンドル41に嵌まっているスペーサ38が下スピンドル41から離脱するのを防止する。
【0038】
上スピンドル31と下スピンドル41の間にトレイ23が移動した状態で再度、昇降手段によって下スピンドル41を上昇させる。下スピンドル41が上スピンドル31に突き当たって、保持爪35の係止状態を解除した状態で、スペーサ38を垂直駆動して1スリット分(下スピンドル41の1回転分)下降駆動したのち、再び、上スピンドル31と下スピンドル41を離間させると、トレイ23に必要なディスク1、2が乗せられ、ディスク演奏位置Bあるいは外部に運びだされる。
【0039】
次に、ディスク演奏手段60の構成を、図2、図4、図8、図19、図30〜図36において説明する。
前記ディスク演奏位置Bには、前記装置本体20側に昇降可能に支持されたディスク演奏手段60が設けられる。このディスク演奏手段60は、矢印ハ−ニ方向に昇降可能な昇降台61を有し、この昇降台61にディスク1,2の記録再生装置62が嵌め込み状に設けられている。そして昇降台61と記録再生装置62との間で複数箇所には、記録再生装置62を上昇付勢する緩衝ばね63が設けられている。前記側板20Bの前半部で上面間に設けられた上部カバー67には、記録再生装置62のディスククランパー64が一定の隙間で支持されている。なお、昇降台61の左右両側には、外側へのピン65,66がそれぞれ一本設けられている。
【0040】
以上の61〜67などにより、ディスク演奏手段60の一例が構成される。このディスク演奏手段60の昇降台61は、昇降手段(後述する。)によって矢印ハ方向に上昇し、ディスク1,2をトレイ23の上面から離したのち、記録再生装置62とディスククランパー64との間でクランプして、記録再生ができるよう構成されている。
【0041】
次に、前記下スピンドル41の昇降と前記ディスク演奏手段60の昇降を行う昇降手段70の構成を、図4、図8、図16、図22、図31、図36において説明する。
【0042】
すなわち、装置本体20内には、この装置本体20の側板20B側に支持案内されて矢印イ−ロ方向に摺動可能な左右一対のプレート71,81が設けられる。そしてプレート71,81の後板20C寄りの端部からは、相対向する方向への突出部72,82が一体に連設され、これら突出部72,82には相対向する方向への長孔73,83が形成されている。
【0043】
一方(右側)のプレート71は単一の部品の一例であって、前記下スピンドル41における昇降基台42の一方に設けられたピン50が係合するカム溝74を後部に有し、そして前部には、内側に向いた上部ラック75と下部ラック76とを有する。また他方(左側)のプレート81は、前記昇降基台42の他方に設けられた一対のピン51が係合する一対のカム溝84と、前記ディスク演奏手段60の他方に設けられたピン66が係合するカム溝85とを、前後に振分けて有する。そして、前記ディスク演奏手段60の一方に設けられたピン65は、カムギヤ(後述する。)側のカム溝96に係合されている。
【0044】
ここで一方のプレート71のカム溝74は、その前部側から後部側に亘って、前上位カム部74a、V字状カム部74b、中間上位カム部74c、後上位カム部74dの連続溝により形成されている(図9、図16参照)。なお、中間上位カム部74cと前上位カム部74aは、後上位カム部74dに対して上位とされている。
【0045】
また他方のプレート81の後部と中間部のカム溝84は、その前部側から後部側に亘って、前上位カム部84a、中間上位カム部84b、V字状カム部84c、後上位カム部84dの連続溝により形成されている(図20、図21参照)。なお、前上位カム部84aは、中間上位カム部84bや後上位カム部84dに対して下位とされている。
【0046】
さらに他方のプレート81の前部のカム溝85は、その前部側から後部側に亘って、前下位カム部85a、中間上位カム部85b、後下位カム部85cの連続溝により形成されている(図20、図31参照)。そしてカムギヤ側のカム溝96は螺旋状に形成されている(図19参照)。
【0047】
前記装置本体20内の後板20C寄りの位置でその底板20Aからは軸86が立設され、この軸86にその中間部を介して回転可能に支持された連結レバー87が設けられる。この連結レバー87の両端にはピン88,89が立設され、これらピン88,89は前記長孔73,83に係合されている。これにより、装置本体20に回転可能に支持された連結レバー87により、前記左右一対のプレート71,81が連結され、以てプレート71,81は互いに逆方向へ摺動される。
【0048】
前記装置本体20内には、前記下部ラック76に噛み合う中間ギヤ90が、底板20A側から立設された軸91を介して回転可能に設けられ、さらに、前記中間ギヤ90に噛み合うカムギヤ92が、軸93を介して回転可能に設けられている。このカムギヤ92の下面側にはカム筒体94が一体化されている。そしてカム筒体94の外周には、前記ディスク演奏手段60の一方に設けられたピン65が係合される前記カム溝96が形成されている。
【0049】
以上の71〜96により昇降手段70の一例が構成される。そして、この昇降手段70によると、水平駆動手段(後述する。)側のギア回転力が上部ラック75を介して一方のプレート71に伝達されることで、この一方のプレート71を矢印イ−ロ方向に摺動させるとともに、連結レバー87を介して他方のプレート81を逆方向へ摺動させる。これと同時に、下部ラック76に噛み合う中間ギヤ90が回転され、そしてカムギヤ92を介してカム筒体94が回転される。
【0050】
このように、左右のプレート71,81が互いに逆方向へ摺動され、そして一方のプレート71の移動に対応してカムギヤ92が回転されることで、カム溝74,84を介して前記下スピンドル41の昇降基台42を矢印ハ−ニ方向に昇降させるとともに、カム溝96,85を介して前記ディスク演奏手段60を矢印ハ−ニ方向に昇降させることになる。なお、カム溝74,84、96,85の形成位置や前述したカム形状は、プレート71,81の移動に伴って、後述するタイミングが好適に行われるように設定されている。
【0051】
すなわち、図16(A)、図21、図31に示すプレイ時では、昇降基台42の一方のピン50はカム溝74の中間上位カム部74cに係合し、昇降基台42の他方のピン51はカム溝84の中間上位カム部84bに係合し、ディスク演奏手段60の他方のピン66はカム溝85の中間上位カム部85bに係合し、ディスク演奏手段60の一方のピン65はカム溝96に係合するように設定されている。
【0052】
また図32に示す下スピンドル下降でかつトレイフロント時では、昇降基台42の一方のピン50はカム溝74のV字状カム部74bに係合し、昇降基台42の他方のピン51はカム溝84のV字状カム部84cに係合し、ディスク演奏手段60の他方のピン66はカム溝85の後下位カム部85cに係合し、ディスク演奏手段60の一方のピン65はカム溝96に係合するように設定されている。
【0053】
また図33に示す下スピンドル下降でかつトレイリヤ時では、昇降基台42の一方のピン50はカム溝74のV字状カム部74bに係合し、昇降基台42の他方のピン51はカム溝84のV字状カム部84cに係合し、ディスク演奏手段60の他方のピン66はカム溝85の後下位カム部85cに係合し、ディスク演奏手段60の一方のピン65はカム溝96に係合するように設定されている。
【0054】
また図16(C)、図34に示すディスクストック時では、昇降基台42の一方のピン50はカム溝74のV字状カム部74bに係合し、昇降基台42の他方のピン51はカム溝84のV字状カム部84cに係合し、ディスク演奏手段60の他方のピン66はカム溝85の後下位カム部85cに係合し、ディスク演奏手段60の一方のピン65はカム溝96に係合するように設定されている。
【0055】
また図16(B)、図35示すディスクチェンジ状態では、昇降基台42の一方のピン50はカム溝74の前上位カム部74aに係合し、昇降基台42の他方のピン51はカム溝84の前上位カム部84aに係合し、ディスク演奏手段60の他方のピン66はカム溝85の中間上位カム部85bに係合し、ディスク演奏手段60の一方のピン65はカム溝96に係合するように設定されている。
【0056】
上述したように前記昇降手段70は、単一の部品である一方のプレート71の移動が同時に、前記下スピンドル41の昇降と前記ディスク演奏手段60の昇降に作用するように構成されている。したがって、ディスク保持手段30の下スピンドル41の昇降と、ディスク演奏手段60の昇降を同一のプレート71により駆動することで、容易に双方の昇降のタイミングを合わせることができ、昇降中の演奏ディスクと収納部の保持ディスクの隙間が変化することなく昇降できるので、昇降中のディスク同士の接触を防ぐことができる。
【0057】
また、ディスク保持手段30の下スピンドル41の昇降とディスク演奏手段60の昇降とを、カム溝74、84,85を有するプレート71,81により駆動するよう構成したことにより、下スピンドル41の昇降とディスク演奏手段60の昇降とを、簡単な構成でタイミングがずれることなく行える。
【0058】
さらに、下スピンドル41とディスク演奏手段60の、共通の昇降手段70の一部に、左右一対のプレート71,81と、中間ギヤ90で連結されプレート71の移動と同期して回転するカムギヤ92を用いた構成により、ディスク演奏手段60の左右に設けられたピン65,66の幅方向のピッチと下スピンドル41の昇降基台42の左右に設けられたピン50,51の幅方向のピッチが違うときでも、簡単な構成のまま、双方の昇降のタイミングがずれることなく、昇降を行える。
【0059】
次に、前記ディスク搬送手段21と前記昇降手段70を駆動可能な水平駆動手段100の構成を、図9〜図15、図17、図36において説明する。
すなわち、水平駆動手段100は、減速機構(後述する。)を介して駆動源に接続された駆動ギヤ101を有し、この駆動ギヤ101は、底板20A側から立設された軸102に回転可能に取付けられている。前記デイスク搬送手段21のキャリア27側およびトレイベース22に支持案内されて矢印イ−ロ方向に相対的に摺動可能な駆動ラック103が設けられ、この駆動ラック103のラック104は内側の側面に形成され、前記駆動ギヤ101と噛み合っている。
【0060】
前記駆動ラック103の所定箇所には、軸105を介して増速ギヤ106が回転可能に設けられている。この増速ギヤ106は、同数歯でかつモジュールの異なる大小2つのギヤ106A,106Bで構成された2段ギヤであり、前記小ギヤ106Bが前記昇降手段70側に設けられた一方のプレート71のラック75に噛み合い、かつ前記大ギヤ106Aが前記ディスク搬送手段21側に設けられたキャリア27のラック28に噛み合っている。
【0061】
前記トレイベース22の前部側には、キャリア27ならびにプレート71の矢印イ方向への摺動を規制するストッパ具110と、キャリア27の矢印ロ方向への摺動を阻止するキャリアロック具112とが設けられている。
【0062】
すなわちストッパ具110はL字形のレバー形式であって、トレイベース22側にピン111を介して回動可能に設けられており、その一方の腕部は、前記キャリア27の前端部に形成された当接部27aが当接可能な受止め部110aに形成されている。また他方の腕部には、前記プレート71の先端に形成された先端当接部71dが当接可能な受止め部110bと、前記キャリア27側に係合可能な係止部110cとが形成されている。
【0063】
この係止部110cは、前記キャリア27の当接部27aが受止め部110aに当接されてストッパ具110がピン111の周りに所定量回転されたときに、前記キャリア27の外側面に形成されている係止凹部27bに係合されるように構成されている。
【0064】
前記キャリアロック具112もL字形のレバー形式であって、トレイベース22側にピン113を介して回動可能に設けられており、その一方の腕部は、前記キャリア27の内側面に形成されているストッパ用凹部27cに係合可能なストッパ部112aに形成されている。また他方の腕部には、ロック解除用の回転受け部112bに形成されている。
【0065】
前記ストッパ具110とキャリアロック具112とに亘って、これらストッパ具110とキャリアロック具112を回転付勢する共通の付勢ばね114が設けられている。ここで付勢ばね114は、ストッパ具110を解除方向に付勢し、キャリアロック具112を係合方向へ付勢するように配設されている。
【0066】
前記装置本体20の前部には、前記キャリアロック具112をロック解除方向へ回動させるためなどの操作具115が設けられる。この操作具115はレバー形式であって、装置本体20側にピン116を介して回動可能に設けられている。
【0067】
この操作具115の第一の腕部には、前記一方のプレート71側に形成された前部当接部71aが当接可能な受止め部115aが形成されている。また第二の腕部には、前記キャリアロック具112のロック解除用の回転受け部112bに後部側から当接可能な回転操作部115bが形成されている。そして第三の腕部には、前記トレイベース22の下面側に設けられたロック用カム溝22aに対して横方向から係脱可能なカムピン115cが形成されている。なおロック用カム溝22aは、カムピン115cの移動軌跡に沿うように曲面形成されている。
【0068】
前記操作具115を回動付勢するためのばね117が設けられ、その際に付勢方向は、受止め部115aが後部側へ移行するように設定されている。
前記装置本体20の中間部には、矢印イ方向へ最も移動した一方のプレート71が矢印ロ方向へ移動することを阻止するとともに、トレイベース22の矢印ロ方向へ移動限を規制する中間ロック具120が設けられる。この中間ロック具120はレバー形式であって、その中央部位置が、装置本体20側にピン121を介して回動可能に設けられている。
【0069】
前記中間ロック具120の前端には、前記プレート71の中間部に設けられた中間当接部71bが当接可能な受止め部120aが形成されている。そして中間ロック具120の後部寄りの位置には、トレイベース22の後部寄りの位置に設けられた駆動カム部22b(図3参照)が当接自在な受動カム部120bが形成されている。また中間ロック具120の後端には、トレイベース22の後部寄りの位置に設けられた被ストッパ部22c(図3参照)が当接自在なストッパ部120cが形成されている。なお中間ロック具120は、受止め部120aが後部当接部71bの移動軌跡内に突入されるように、ばね122により付勢されている。
【0070】
前記装置本体20の後部には、矢印ロ方向へ移動した一方のプレート71を一旦受け止めるとともに、一方のプレート71がさらに矢印ロ方向へ最も移動したときにキャリヤ27のロックを行うリヤロック具123が設けられる。このリヤロック具123はL字形のレバー形式であって、その中央部位置が、装置本体20側にピン124を介して回動可能に設けられている。
【0071】
前記リヤロック具123の前向き腕部の前端には、前記プレート71の後端に設けられた後端当接部71cが当接可能な受止め部123aが形成されている。そしてリヤロック具123の横向き腕部には、キャリヤ27の後端に設けられた後端当接部27dが当接可能な当接部123bが形成されている。また受止め部123aの部分には、キャリヤ27の後部寄りの位置に設けられた外側開放の係止凹部27eに対して外側から係脱自在な係止部123cが形成されている。なおリヤロック具123は、受止め部123aが後端当接部71cの移動軌跡内に突入されるように、ばね125により付勢されている。
【0072】
以上の101〜125によって、前記ディスク搬送手段21と前記昇降手段70を駆動可能な水平駆動手段100の一例が構成される。この水平駆動手段100によると、減速機構を介して駆動源により駆動ギヤ101を正逆に回転駆動することで、駆動ラック103を矢印イ−ロ方向に摺動させる。そして駆動ラック103の摺動により、増速ギヤ106などを介して前記ディスク搬送手段21と前記昇降手段70とを駆動させる。
【0073】
すなわち、たとえば図11の(A)に示すプレイ時には、キャリア27は前端限まで移動され、その当接部27aが受止め部110aに当接されることで、ストッパ具110は付勢ばね114に抗して回動され、以て係止部110cが前記キャリア27の係止凹部27bに係合されている。これによりキャリア27の前端限への移動位置が維持されている。またキャリアロック具112も、その回転受け部112bが操作具115の回転操作部115bに当接されることで、付勢ばね114に抗して回動され、ストッパ用凹部27cに対してストッパ部112aが離脱されている。
【0074】
そして中間ロック具120は、その受動カム部120bにトレイベース22の駆動カム部22bが作用されることでばね122に抗して回動され、その受止め部120aを後部当接部71bの移動軌跡外に位置させている。さらにリヤロック具123は、ばね125の付勢力により回動され、受止め部123aが後端当接部71cの移動軌跡内に突入されている。また昇降手段70は、一方のプレート71が前端側へ摺動されていることで上昇作動され、以て下スピンドル41ならびに記録再生装置62を上昇させている。
【0075】
このようなプレイ時から、演奏を終えたディスク1,2をディスク収納位置Aに戻すとき、まず駆動ギヤ101を図11の(B)において矢印ホの方向へ回転させる。これにより駆動ラック103が矢印ロ方向に摺動されるが、このとき、キャリア27はストッパ具110により移動が阻止されていることから、駆動ラック103に軸支されている増速ギヤ106は、キャリア27のラック28に対して大ギヤ106Aを噛み合わせ回転させることになる。
【0076】
その結果、増速ギヤ106の小ギヤ106Bの回転によって、上部ラック75を介して一方のプレート71が矢印ロ方向に摺動され、その摺動は後端当接部71cが受止め部123aに当接するまで行われる。
【0077】
前述した一方のプレート71の矢印ロ方向への摺動によって、昇降手段70は下降作動されることになり、以て下スピンドル41ならびに記録再生装置62を下降させる。その際に増速ギヤ106では減速伝動状態になり、以て下降は緩やかに安定して行われる。以上により、図11の(B)に示す下スピンドル下降でトレイフロント時となる。
【0078】
一方のプレート71の摺動が、後端当接部71cが受止め部123aに当接して停止された状態において、駆動ラック103の矢印ロ方向に摺動によって、駆動ラック103に軸支されている増速ギヤ106は、固定状の上部ラック75に対して小ギヤ106Bが噛み合わせ回転されることになる。その結果、図12の(A)に示すように、増速ギヤ106の大ギヤ106Aの回転によって、ラック28を介してキャリア27が矢印ロ方向に摺動され、その際にストッパ具110は、付勢ばね114によって回動され、以て係止部110cが前記キャリア27の係止凹部27bから離脱されている。
【0079】
このようなキャリア27の摺動は、後端当接部27dが当接部123bに当接するまで行われる。この当接により、ばね125に抗してロック具123が回動され、係止凹部27eに対して係止部123cが外側から係合されることになって、キャリヤ27は後端限への移動位置がロックされる。そしてキャリヤ27の摺動により、トレイベース22に対してトレイ23を矢印ロ方向に摺動させることになり、以て図12の(A)に示す下スピンドル下降でトレイリヤ時となる。なお、ロック具123のロック回動によって、プレート71の後端当接部71cに対して受止め部123aが内側に逃げることになる。
これによりプレート71の矢印ロ方向への摺動が可能となり、したがって、一方のプレート71が矢印ロ方向へ摺動されることで、昇降手段70を上昇作動させることになり、以て下スピンドル41ならびに記録再生装置62を上昇させて、図12の(B)に示すストック時となる。
【0080】
上述したストック時から図13に示すチェンジ時へと動作させるに、まず駆動ギヤ101を前述とは逆回転、すなわち矢印ヘの方向に回転させる。これにより駆動ラック103が矢印イ方向に摺動されるが、このとき、キャリア27はリヤロック具123により移動が阻止されていることから、駆動ラック103に軸支されている増速ギヤ106は、キャリア27の固定状のラック28に対して大ギヤ106Aを噛み合わせ回転されることになる。
【0081】
その結果、増速ギヤ106の小ギヤ106Bの回転によって、上部ラック75を介して一方のプレート71が矢印イ方向に摺動される。これにより昇降手段70を下降作動させることになり、以て下スピンドル41ならびに記録再生装置62を下降させる。
【0082】
このように一方のプレート71が矢印イ方向に摺動され、プレート71の先端当接部71dがロック具110の受け止め部110dに当接して停止された状態で、ロック具123はロック解除方向へ回動可能となり、以てロック具123はばね125によってロック解除方向へ回動され、係止凹部27eに対して係止部123cが外側へ離脱される。そして駆動ラック103の矢印イ方向に摺動によって、駆動ラック103に軸支されている増速ギヤ106は、固定状の上部ラック75に対して小ギヤ106Bが噛み合わせ回転されることになる。
【0083】
その結果、増速ギヤ106の大ギヤ106Aの回転によって、ラック28を介してキャリヤ27が矢印イ方向に送り出され、以て駆動ラック103の移動に伴ってキャリヤ27は増速されて矢印イ方向に摺動される。そして、キャリア27の摺動は、キャリア27の当接部27aがロック具110の受け止め部110aに当接されるまで行われる。このキャリア27の摺動により、トレイベース22に対してトレイ23を矢印イ方向に摺動させることになる。また、当接部27aが受け止め部110aに当接されることで、ストッパ具110は付勢ばね114に抗して回動され、以て係止部110cが前記キャリア27の係止凹部27bに係合される。これにより、キャリア27の前端限への移動位置が維持されている。なお、ストッパ具110のロック回動によって、プレート71の先端当接部71dに対して受止め部110bが内側に逃げることになる。
【0084】
これによりプレート71の矢印イ方向への摺動が可能となり、したがって一方のプレート71が矢印イ方向へ摺動されることで、昇降手段70を上昇作動させることになり、以て下スピンドル41ならびに記録再生装置62を上昇させて、図13に示すチェンジ時となる。
【0085】
図14の(A)に示されるクローズ時には、図11の(A)に示されるプレイ時に対して、一方のプレート71が矢印イ方向にさらに摺動されている。これにより昇降手段70を下降作動させることになり、以て下スピンドル41ならびに記録再生装置62を下降させる。
【0086】
このような図14の(A)に示されるクローズ時において、駆動ギヤ101を矢印ヘの方向へ回転させることにより、図14の(B)に示されるオープン時にし得る。すなわち、駆動ギヤ101の回転により駆動ラック103が矢印イ方向に摺動され、装置本体20の前部に設けられたストッパー(図示せず)に当接して矢印イ方向に停止状態のプレート71上の上部ラック75に対して小ギヤ106Bが噛み合わせ回転され、増速ギヤ106の大ギヤ106Aの回転によりラック28を介してキャリア27が矢印イ方向に摺動される。このとき、前記キャリアロック具112は付勢ばね114により回動され、図14の(B)や図15に示されるように、そのストッパ部112aを前記キャリア27のストッパ用凹部27cに係合させ、以てキャリア27のロックを行っている。このキャリアロック具112の作用により、キャリア27に一体状のトレイベース22ならびにトレイ23を矢印イ方向に突出移動させる。
【0087】
なお、図14の(B)に示されるオープン時から図14の(A)に示されるクローズ時への、トレイベース22ならびにトレイ23の矢印ロ方向への移動は、駆動ギヤ101を矢印ホ方向に回転させることにより行える。
【0088】
このような水平駆動手段100によると、動作負荷の大きく異なるトレイ23の駆動と両スピンドル31,41およびディスク演奏手段60の昇降手段70の駆動を、同数歯で大小2段のギヤ106A,106Bのモジュール、つまりピッチ円径をそれぞれ自由に選定することにより、共通の駆動源から伝達された駆動力をトレイ23と昇降手段70の負荷と必要な速度にあわせて自由に設定することができる。
【0089】
次に、正逆駆動自在なモーターからなる駆動源140の回転を水平駆動手段100の駆動ギヤ101に接続させる減速機構141の構成、前記水平駆動手段100側に設けられたギヤ列149の構成、前記スペーサー38の垂直駆動系に設けられたギヤ列151の構成などを、図17、図18、図36において説明する。
【0090】
すなわち、正逆駆動自在なモーターからなる駆動源140は装置本体20の前部側に固定され、その出力軸142に取付けた伝動プーリ143と、装置本体20の中間部側に軸144を介して回転可能に設けた受動プーリ145との間に弾性ベルト146が懸架されている。そして前記受動プーリ145の下面側には筒状ギヤ147が固定されている。以上の142〜147によって駆動源140の回転を駆動ギヤ101に接続させる減速機構141の一例が構成される。
【0091】
前記水平駆動手段100側に設けられるギヤ列149は、水平駆動手段100の前記駆動ギヤ101と、この駆動ギヤ101に一体化されている大径の受動ギヤ108などにより、その一例が構成される。
【0092】
前記スペーサー38の垂直駆動系に設けられたギヤ列151は、前記筒状ギヤ147に対向して設けられた受動ギヤ152を有し、この受動ギヤ152は、装置本体20側に軸153を介して回転可能に設けられている。そして前記受動ギヤ152の下面側には筒状の伝動ギヤ154が固定されている。前記デイスク保持手段30の昇降基台42には、前記伝動ギヤ154に常時噛み合う第1中間部ギヤ155が軸156を介して回転可能に設けられ、そして第1中間部ギヤ155に常時噛み合う第2中間部ギヤ157が軸158を介して回転可能に設けられている。
【0093】
以上の152〜158によって、前記スペーサー38の垂直駆動系に設けられたギヤ列151の一例が構成される。なお前記第2中間部ギヤ157は、前記デイスク保持手段30のリング状ギヤ43bに常時噛み合っている。
【0094】
次に、切換ギヤ161と、この切換ギヤ161を軸方向に摺動させる駆動切換手段165の構成を、図17、図18、図36において説明する。すなわち切換ギヤ161は、前記筒状ギヤ147、前記受動ギヤ108、前記受動ギヤ152の全てに対向して設けられている。
【0095】
この切換ギヤ161は、装置本体20側からの軸162に対して軸方向に摺動可能(昇降可能)ならびに回転可能に設けられている。そして切換ギヤ161は、前記筒状ギヤ147に常時噛み合っている大径ギヤ部161Aと、この大径ギヤ部161Aの下面に設けられた小径ギヤ部161Bからなる。前記切換ギヤ161は、圧縮ばね163によって下降付勢され、そしてプランジャーやレバーなどからなる駆動切換手段165の退入動によって、圧縮ばね163に抗して上昇されるように構成されている。
【0096】
さらに切換ギヤ161は、駆動切換手段165が非作動で圧縮ばね163の弾性力により下降されたとき、その小径ギヤ部161Bが前記受動ギヤ108に噛み合い、また駆動切換手段165が作動で圧縮ばね163の弾性力に抗して上昇されたとき、その大径ギヤ部161Aが前記受動ギヤ152に噛み合うように構成されている。
【0097】
これにより前記切換ギヤ161は、減速機構141を介して駆動源140に接続されるとともに、駆動切換手段165の作動による軸方向への摺動により、前記水平駆動手段100に設けられたギヤ列149もしくは前記スペーサー38の昇降の駆動系に設けられたギヤ列151のどちらか一方のギヤ列に選択的に噛み合い可能となる。
【0098】
上記構成の減速機構141、ギヤ列149、ギヤ列151、切換ギヤ161などの構成によると、駆動源140の正逆駆動は、弾性ベルト146を有する減速機構141を介して筒状ギヤ147に伝達され、この筒状ギヤ147を減速して正逆回転させる。そして駆動切換手段165による前記切換ギヤ161の摺動中に、少なくとも前記切換ギヤ161の回転駆動、停止、反転駆動を含む切換モードを有することになる。その際に前述した正逆の切換モードは、前記駆動源140の切換開始直前の回転方向に対して反転から開始するように制御されている。
【0099】
すなわち、図37において、
モード切換えAは、プレイからチェンジ後上昇、またはプレイ、チェンジからストック後上昇
モード切換えBは、上昇後チェンジからプレイ、オープン、またはストック上昇後からチェンジ、オープン
モード切換えCは、ストックからチェンジ後上昇
モード切換えDは、ストックからチェンジ後下降
モード切換えEは、上昇後チェンジからストック
モード切換えFは、プレイからチェンジ後下降、またはプレイ、チェンジからストック後下降
モード切換えGは、下降後チェンジからストック
モード切換えHは、上昇後チェンジからプレイ、オープン、またはストック下降後からチェンジ、オープン
であり、いずれのモードの場合にも、駆動切換手段165による前記切換ギヤ161の正逆の摺動中に、駆動源140は、正転に対して逆転から開始するか、逆転に対して正転から開始するように制御されている。
【0100】
すなわち、たとえばモード切換えAにおいて、駆動源140の正転または逆転の各線は、上位がブレーキオン、下位がブレーキオフを示している。したがって、M域では、正転、逆転ともにブレーキオンであることから回転停止であり、また駆動切換手段165の摺動中に、N域では、逆転がブレーキオフとなって逆転が開始され、そしてO域では、正転がブレーキオフ、逆転がブレーキオンとなって所期の正転が行われる。
【0101】
前記駆動切換手段165が作動で圧縮ばね163の弾性力に抗して切換ギヤ161が上昇されたときには、図18(A)に示されるように、筒状ギヤ147に噛み合っている大径ギヤ部161Aが前記受動ギヤ152に噛み合うことになる。これにより、切換ギヤ161の切換摺動完了後、駆動源140の正逆駆動は、ギヤ列151を介してディスク保持手段30のリング状ギヤ43bに伝達され、このリング状ギヤ43bを正逆に回転させる。
【0102】
また駆動切換手段165が非作動で圧縮ばね163の弾性力により切換ギヤ161が下降されたときには、図18(B)に示されるように、大径ギヤ部161Aの前記受動ギヤ152に対する噛み合いが外れ、そして小径ギヤ部161Bが前記受動ギヤ108に噛み合うことになる。これにより、駆動源140の正逆駆動は、ギヤ列149を介して水平駆動手段100の駆動ギヤ101に伝達され、この駆動ギヤ101を正逆に回転させる。
【0103】
このような動作において、前記駆動切換手段165による切換ギヤ161の摺動中に、切換ギヤ161の回転駆動、停止、反転駆動を含む切換モードを有することで、2つの駆動系への切換を行う切換ギヤ161の、切換時の各駆動系のギヤ列149,151への噛み合いの入り込みが、わずかに回転、停止、反転を繰り返しながら行われるため、歯の先端同士で当たって切換ギヤ161の摺動が妨げられることなく確実に行えることができ、以て駆動源140の共用化と駆動系の一部共用化ができて、部品数が減らせるとともに装置の小型化ができる。
【0104】
そして減速機構141の一部に弾性ベルト146を用いることで、駆動源140の駆動が停止したときに弾性ベルト146の側圧が駆動系に残ることになって、切換ギヤ161が切り換え前に接続していた駆動系の歯との噛み合いから抜けるときに負荷が大きくなるため、回転、停止、反転の繰り返しがさらに有効に作用することになる。
【0105】
また、駆動切り換え時の、切換ギヤ161の最初の回転方向を、切り換え前に接続していた駆動系の停止直前の回転方向と逆の方向から回転し始めるように制御したことにより、駆動停止後の駆動の慣性による回転を停止させる作用が働き、切り換え前の駆動停止後から切換モードに移行するまでの待ち時間を短縮できて、ディスク交換時間を短縮できる。また、前述したように弾性ベルト146を用いた構成では、弾性ベルト146の側圧による切換負荷の低減に特に有効となる。
【0106】
次に、ディスク隙間確保手段170の構成を、図19〜図21において説明する。すなわちディスク隙間確保手段170は、演奏ディスクに対して上下に隣接する収納ディスクの間に進入可能に構成されている。このディスク隙間確保手段170は、前記ディスク演奏位置Bと前記ディスク収納位置Aとの間に設けられるもので、前記下スピンドル41の昇降基台42に回動可能に支持された軸部分171と、この軸部分171に対して左右方向の二箇所から連設されたレバー172とにより構成されている。
【0107】
そして両レバー172の先端部分には、隣接する収納ディスクの間に進入可能な進入部173が設けられ、これら進入部173は、鋭角の接合部を持つ2つの平滑な平面173a,173bで構成され、各平面173a,173bで上下それぞれのディスクの端面に直接接触して、隣接ディスクを上下に押し広げることが可能(なお、上下に押し広げることなく進入させる構成でもよい。)に構成されている。その際に前記ディスク隙間確保手段170の二箇所の進入部173は、演奏ディスクと収納ディスクの共通の中心線を挟んで略対称な位置に設けられている。
【0108】
前記ディスク隙間確保手段170は、前記昇降手段70により駆動されるように構成されている。すなわちディスク隙間確保手段170は、前記昇降基台42側との間に設けられたばね174によって、そのレバー172を起立させ、進入部173を上下のディスクの端面間から後退させるように構成されている。そして、軸部分171の端には、レバー状のカム従動体175が設けられ、また他方のプレート81の内面にはカム体176が設けられている。
【0109】
以上の171〜176によりディスク隙間確保手段170の一例が構成される。そして、このディスク隙間確保手段170によると、前記プレート81がディスク演奏位置Bに移動して、前記カム従動体175がカム体176に作用することで、ばね174に抗してレバー172をディスク収納位置A側へ傾倒させ、その進入部173を隣接する収納ディスクの間に進入させることになる。
【0110】
したがって、前述したように、装置を小型化するために、ディスク収納位置Aとディスク演奏位置Bとを近くして、収納されたディスク1、2と演奏中のディスク1、2を平面的に重なる位置に構成しても、ディスク隙間確保手段170が、演奏ディスクに隣接する上下の収納ディスクの隙間に進入するとともに、振動等が作用したときでも隙間が狭くなることを防ぐことになり、演奏ディスクと収納ディスクの接触による音飛びやディスク傷の発生を防止できる。
【0111】
また、ディスク隙間確保手段170としてレバー172を有する構成にしたことにより、ディスク隙間確保手段170の位置決めが簡単に行え、簡単な構成で安定して隙間確保を行うことができる。さらに、ディスク隙間確保手段170を昇降手段70で駆動するように構成したことにより、昇降手段70による下スピンドル41の昇降のタイミングや、ディスク演奏手段60の昇降のタイミングに対してずれることなく、ディスク隙間確保手段170の駆動を行える。
【0112】
さらに、ディスク隙間確保手段170をディスク収納位置Aとディスク演奏位置Bの間に設けたことにより、ディスク収納位置Aとディスク演奏位置Bの両方に近い位置で隙間確保ができるため、隙間確保は正確に行えることなる。
【0113】
そして、ディスク隙間確保手段170は、隣接ディスクの間への進入部173を、ディスク1,2の中心に対しておおよそ左右対称な二箇所に設けて構成したことにより、収納ディスクが演奏ディスクに対して傾斜することを左右の進入部173で阻止されるため、装置の傾斜や振動等の作用の形態に関わらず、安定して隙間を確保できる。
【0114】
さらに、ディスク隙間確保手段170の進入部173を、鋭角の接合部を持つ平面で構成したことにより、演奏ディスクの上下に隣接する2枚の収納ディスクの間にディスク隙間確保手段170の先端が入り込んでいくときに、ディスク1,2の隙間に対して一点で狙えるので、ディスク隙間確保手段170が入り込んでいくときの位置ずれに対する余裕が確保できる。また、ディスクの接触面を平滑な平面173a,173bにすることにより、ディスク1,2の端面に対する摺動の負荷が低減でき、ディスク端との接触での突っ掛かりを防ぐことができる。
【0115】
次に、前記装置本体20に回転可能に支持され、かつ前記トレイ23の前記第2の位置への突出により発生した開口部10aの少なくとも一部を隠蔽可能な隠蔽手段130の構成を、図1、図4、図22〜図27において説明する。ここで、装置本体20内のディスク演奏可能な第1の位置とはディスク演奏位置Bのことであり、そして装置本体20から突出してディスクを取り出し交換可能な第2の位置とはトレイ23が突出したディスク取り出し交換位置Cのことである。
【0116】
前記隠蔽手段130は、前記装置本体20に回転可能に支持されかつ前記トレイ23の移動に対応して回動するレバー131を有する。このレバー131は左右一対であって、装置本体20に回転可能に支持された左右方向の回動軸132に一体化されている。その際に前記レバー131の形状が、前記トレイ23に載置されるディスク1,2の中心に対して略左右対称な位置で、かつ小径ディスク2の外径より狭い間隔で設けられた一対の凸部133を有している。そして前記凸部133の相対向する端部は、各々鋸歯状の凹凸面133aに形成されている。
【0117】
さらに前記回動軸132の他方の端(左端)には受動レバー134が一体化され、この受動レバー134には、レバー131ならびに受動レバー134が後部側へ回動されて水平状姿勢になったときに、後部側へ向く受動カム135が一体に設けられている。
【0118】
そして前記トレイベース22の他側側で前後中間部の下面には、トレイ23とともにトレイベース22が矢印イ方向へ突出移動されたときに、前記受動カム135の下に潜り込んでこの受動カム135を起立回動させるカム22dが形成されている。これにより、レバー131の回動を、前記トレイベース22に設けられたカム22dが前記トレイ23の突出に伴って前記レバー131の一部に接触するとともに付勢して回動するように構成されている。
【0119】
さらに前記トレイベース22の他側側で前後中間部から前端に亘っての下面にはカム条体22eが形成されている。このカム条体22eは、起立回動された受動カム135に前側から当接して、この受動カム135を横倒回動させるとともに、横倒した受動カム135の上側に位置して、前記トレイ23の移動中に受動カム135が起立回動の方向に振れることを阻止するように構成されている。
【0120】
以上の131〜135により隠蔽手段130の一例が構成される。そして、この隠蔽手段130によると、図22、図23に示されるように、前記トレイベース22とともにトレイ23が矢印ロ方向に移動されて、トレイ23がデイスク演奏位置Bにあるときには、受動カム135とともに受動レバー134ならびにレバー131が後部側へ横倒回動されている。
【0121】
そしてトレイ23を、デイスク演奏位置Bからディスク取り出し交換位置Cへと突出させる際には、図24に示されるように、カム条体22eが横倒した受動カム135の上側に位置して、受動レバー134ならびにレバー131が起立回動の方向に振れることが阻止される。
【0122】
このような突出移動によってトレイ23がディスク取り出し交換位置Cへ突出移動されたときには、図25〜図27に示されるように、前記トレイベース22側のカム22dが前記受動カム135の下に潜り込み、そしてカム作用によって受動カム135を起立回動させることになる。すると、この受動カム135の起立回動によって、回動軸132を介して左右一対のレバー131が一体回動され、以て両レバー131は起立状となる。
【0123】
これにより、前記トレイ23の前記ディスク取り出し交換位置Cへの突出により発生した開口部11aの両側部分(少なくとも一部)が、両レバー131に一体の凸部133により隠蔽されることになる。この状態で、ディスク取り出し交換位置Cのトレイ23に対して、ディスク1,2の取り出しや交換が手動により行われる。その後、前記トレイベース22とともにトレイ23が矢印ロ方向に移動されることで、カム条体22eが起立回動された受動カム135に前側から当接して、この受動カム135を自動的に横倒回動させ、以て図22、図23に示されるように、トレイ23はデイスク演奏位置Bに戻される。
【0124】
前述したように、ディスク1,2の取り出しや交換を手動により行う際に、たとえば小径ディスク2を、トレイ23のオープンにより発生した開口部11aから誤って装置本体20内に落とし込みそうになったときでも、図25〜図27の各仮想線に示されるように、小径ディスク2の外径より狭い間隔で設けられた一対の凸部133に形成された鋸歯状の凹凸面133a間に、小径ディスク2の端部が引っかかることになり、以て装置本体20内への小径ディスク2の落ち込みを防止できる。
【0125】
その際に、鋸歯状の凹凸面133a間に引っかかって上下の移動も阻止する状態になり、以て小径ディスク2の端部が浮き上がって凸部133を乗り越えるようなことを防止でき、引っかかり状態が堅持される。
前述したように、レバー131などの回動を、トレイ23のオープン/クローズ時にトレイ23側に設けたカム22dやカム条体22eにより自動的に駆動するように構成したことにより、ディスク1,2をレバー131に接触させた状態で装置本体20の奥方向に押された場合でも、レバー131などが回動して倒れることがなく、ディスク1,2の装置本体20内への落ち込みを確実に防止できる。
次にオープンしたトレイにディスクをずれて載置したままクローズしたときの装置内へのディスク落ち込み防止手段の一例である左右一対の凸部190の構成を、図1、図4、図23〜図29において説明する。
前記左右一対の凸部190は、上部カバー67の前面下方に位置する前面リブ67aの下端から装置本体20の前方に突出する形で、前記トレイ23に載置されるディスク1,2の中心に対しておおよそ左右対称な位置に左右同形状で形成されている。前記凸部190は、各々が前記トレイ23のディスク載置面に略平行な底面191と、前記底面191の前側の先端から上方にかけて形成された装置本体20に対して前下がりの傾斜を持った傾斜面192の2面に挟まれる形の鋭角の先端を有している。
前記底面191はトレイ23のディスク載置面に載置されたディスク(厚さ1.2mm)の上面よりおおよそ1mm上方に形成されている。また、前記トレイ23は、ディスク載置面に載置されたディスク1,2の周囲にディスク上面からおおよそ6mmの高さの円筒状に形成された壁23a,23bを有している。これら壁23a,23bは、載置されたディスク1,2の外周からおおよそ0.5mm外側に、ディスク1,2の前側をほぼ覆うように形成されている。
図28の実線は、前記トレイ23上にディスク1(または2)が通常のディスク載置位置からずれて載置された場合の装置前方から見たディスク1(2)と凸部190の位置関係を示す。このとき、ずれて載置されたディスク1(2)は、壁23a(23b)の上面に一部が乗り上げるような形で傾斜するため、ディスク1(2)の底面は凸部190の底面191より上方に位置している(図29の仮想線ホ参照。)。
【0126】
この状態でトレイ23をクローズすると、ディスク1(2)は、左右一対の凸部190に設けられた鋭角の先端に、その外周部が引っかかる(図29の仮想線ヘ参照。)。さらに、トレイ23がクローズしていくときのトレイ23の移動(推力)により、ディスク1(2)はクローズ方向(後方)に力を受けるが、ディスク1(2)の底面が凸部190に乗り上げているため、左右一対の凸部190の前面に設けた傾斜面192に沿ってディスク1(2)は上方への力を受け、以て開口部10aよりも上方に押し上げられる。
【0127】
これにより、ディスク先端が下方に移動して上部カバー67の前面リブ67aの下側に潜り込むことを確実に防ぐことができ、装置本体20の内部にディスク1(2)が落ち込むことを防止できる。
【0128】
次に、制御の一部を司る検出手段180の構成を、図3、図16において説明する。すなわち検出手段180は、装置本体20側に一体化された固定基板181側に設けられた検出スイッチ群と、一方のプレート71やトレイベース22側に設けられた操作カム群とからなる。ここで固定基板181側に設けられる検出スイッチ群は、前部側から後部側へと順に配置された、オープンスイッチ182と第1スイッチ183と第2スイッチ184とからなる。
【0129】
また一方のプレート71には、第1スイッチ183と第2スイッチ184とを同時にオンさせる第1操作カム185と第2操作カム186とが設けられ、そして第1スイッチ183のみをオンさせる第3操作カム187が設けられ、さらに第2スイッチ184のみをオンさせる第4操作カム188が設けられる。なお、図3に示すようにトレイベース22側には、前記オープンスイッチ182のみをオンさせる第5操作カム189が設けられる。
【0130】
以上の181〜189により検出手段180の一例が構成される。そして、この検出手段180によると、一方のプレート71が前述した演奏位置へ移動した時に、第1操作カム185と第2操作カム186とが第1スイッチ183と第2スイッチ184とを同時にオンさせ、以て演奏位置への移動によるプレイ時を検出し、制御し得る(図16のA参照)。そして、一方のプレート71が前述したチェンジ位置へ移動した時に、第3操作カム187が第1スイッチ183のみをオンさせ、以てチェンジ位置への移動によるチェンジ時を検出し、制御し得る(図16のB参照)。
【0131】
さらに、一方のプレート71が前述したストック位置へ移動した時に、第4操作カム188が第2スイッチ184のみをオンさせ、以てストック位置への移動によるストック時を検出し、制御し得る(図16のC参照)。また、トレイベース22側には、このトレイベース22が突出されたオープン時に、第5操作カム189がオープンスイッチ182のみをオンさせ、以てオープン時を検出し、制御し得る。
【0132】
以上のように構成された本発明の実施の形態の一例であるディスク演奏装置19の動作を説明する。
なお、動作説明において図38のタイミングチャートも参照される。この図38においては、駆動ラック103、一方のプレート71(他方のプレート81も同様)、カムギヤ92、キャリヤ27、トレイベース22、トレイ23、昇降基台42、昇降台61、第1スイッチ183、第2スイッチ184、オープンスイッチ182の各駆動と、オープン時、クローズ時、プレイ時、チェンジ時、下スピンドル下降時、トレイリヤ時、ストック時とのタイミングが表されている。
【0133】
図1、図4は、トレイベース22とトレイ23とが水平駆動手段100によって駆動されて、前面パネル10から矢印イ方向に出たのち、オープンスイッチ182によって、駆動源140が停止している状態を示すものである。
【0134】
この状態で、トレイ23上の大径ディスク1(なお、小径ディスク2も同様である。)を交換(または供給)したのち、オープン・クローズキー13を押すと、トレイベース22は矢印ロ方向に移動して、図19、図30に示すように、大径ディスク1はディスク演奏位置Bまで搬送される。
【0135】
次いで昇降手段70により記録再生装置62が上昇されて大径ディスク1はクランプされ、プレイ状態となる(図11のA、図16のA、図31参照)。このとき、ディスク隙間確保手段170は、図22に示すようにディスク収納位置A側に回動され、所期の隙間確保を行っている。そしてプレイ後、オープン・クローズキー13を再度押すと、トレイベース22は矢印イ方向に移動して、図1に示すように突出され、以てトレイ23上に対する大径ディスク1の交換、または大径ディスク1の取り出しを行える。
【0136】
その際に、開口部10aの両側部分が凸部133により自動的に隠蔽され、したがって、大径ディスク1を開口部10aから誤って装置本体20内に落とし込みそうになったとき、一対の凸部133に形成された鋸歯状の凹凸面133a間に、大径ディスク1の端部が引っかかって、装置本体20内への落ち込みを防止する。
【0137】
前述したようなプレイ後、トレイ23上の大径ディスク1とディスク収納位置Aの大径ディスク1とをチェンジするとき、No.キー12の中から目的とするキーを押す。すると、昇降手段70の下降作動によって、記録再生装置62が下降してクランプが開放されるとともに、下スピンドル41が下降して上スピンドル31との間に隙間が形成され、以て下スピンドル下降、トレイフロント状態となる(図11のB、図32参照)。
【0138】
引き続いて、水平駆動手段100の作動により、トレイベース22に対してトレイ23を矢印ロ方向に移動して、両スピンドル31,41間の隙間に大径ディスク1を位置させるとともに、トレイ23および大径ディスク1のセンターが両スピンドル31,41のセンターと合う位置まで搬送され、以て下スピンドル下降、トレイリヤ状態となる(図12のA、図33参照)。
【0139】
次いで昇降手段70の上昇作動によって、昇降基台42が上昇して大径ディスク1がトレイ23により持ち上げられ、ストック状態となる(図12のB、図16のC、図34参照)。そして切換モードを経た後、ギヤ列151を介してディスク保持手段30がスペーサー1ピッチ分上昇作動され、以て大径ディスク1は、スペーサー38を介して上スピンドル31側に保持される。
【0140】
次いで昇降手段70の下降作動によって、昇降基台42が下降して両スピンドル31,41間に隙間が生じたのち、水平駆動手段100の作動により、トレイベース22に対してトレイ23が矢印イ方向に移動して、このトレイ23はディスク演奏位置Bに戻り、下スピンドル下降、トレイフロント状態となる(図11のB、図32参照)。
【0141】
次いで、昇降手段70の上昇作動により昇降基台42が上昇して、両スピンドル31,41間が接続された後、チェンジ状態となる(図13、図16のB、図35参照)。そして切換モードを経た後、ギヤ列151を介してディスク保持手段30が回転作動され、以て両スピンドル31,41間でスペーサー38を移動させて、目的とする大径ディスク1を上スピンドル31側の最下部に保持可能な位置まで移動させる。
【0142】
次いで昇降手段70の下降作動によって、昇降基台42が下降して両スピンドル31,41間に隙間が生じたのち、水平駆動手段100の作動により、トレイベース22に対してトレイ23が矢印ロ方向に移動して、両スピンドル31,41間の隙間に空のトレイ23が位置される。
【0143】
次いで昇降手段70の上昇作動によって、昇降基台42が上昇して、両スピンドル31,41間が接続され、再びストック状態となる(図12のB、図16のC、図34参照)。そして切換モードを経た後、ギヤ列151を介してディスク保持手段30が下降作動され、以て上スピンドル31側に保持されていた目的とする大径ディスク1はトレイ23上に渡される。
【0144】
次いで昇降手段70の下降作動によって、昇降基台42が下降して両スピンドル31,41間に隙間が生じたのち、水平駆動手段100の作動により、トレイベース22に対してトレイ23が矢印イ方向に移動して、このトレイ23上の大径ディスク1をディスク演奏位置Bに位置させ、前述したプレイ状態となる(図11のA、図16のA、図31参照)。
【0145】
このように、両スピンドル31,41上に装填された複数個のスペーサー38および複数個の大径ディスク1の位置を垂直方向に駆動して、任意の大径ディスク1を、両スピンドル31,41上からディスク演奏位置B、取出し位置および再び両スピンドル31,41へのディスク収納位置Aとディスクチェンジでき、かつ任意の大径ディスク1を選択して記録再生することができる。これによって、複数個の棚を有するストッカーや複数個のサブトレイなどを必要としないことになって、軽量で安価となり、かつ優れた収納性及び操作性を有するディスクチェンジャーを提供できる。
【0146】
以上のような動作中において、図37に示されるモードのうち、複数のモードが遂行される。
以上のように動作される本発明の実施の形態の一例であるディスクチェンジャーにおいて、ディスク交換動作時の各状態の経過順序は次のとおりである。
(1)ロ方向への水平駆動(=昇降手段の駆動+ディスク搬送手段の駆動)
「プレイ状態」→(チェンジ状態:素通り)→(スピンドル開&トレイフロント)→(スピンドル開&トレイリヤ)→「ストック状態」..ここで駆動を水平からスペーサの垂直駆動に切換える。
(2)ストック状態での垂直駆動
1ピッチ分上昇...この動作によりトレイ上のディスクがスペーサ上に移る。1ピッチ上昇後、再度水平駆動へ切換え
(3)イ方向への水平駆動
「ストック状態」→(スピンドル開&トレイリヤ)→(スピンドル開&トレイフロント)→「チェンジ状態」..ここで駆動を再度水平からスペーサの垂直駆動に切換え
(4)チェンジ状態での垂直駆動
所定の位置まで上昇もしくは下降...次に演奏しようとするディスクが上スピンドルの最下部で保持できる位置に移動させる。スペーサ移動後、再度水平駆動へ切換え
(5)ロ方向への水平駆動
「チェンジ状態」→(スピンドル開&トレイフロント)→(スピンドル開&トレイリヤ)→「ストック状態」..ここで駆動を再度水平からスペーサの垂直駆動に切換え
(6)ストック状態での垂直駆動
1ピッチ分下降...この動作によりスペーサ上のディスクがトレイ上に移る。1ピッチ下降後、再度水平駆動へ切換え
(7)イ方向への水平駆動
「ストック状態」→(スピンドル開&トレイリヤ)→(スピンドル開&トレイフロント)→(チェンジ状態:素通り)→「プレイ状態」..ディスクチェンジ終了!
上述した動作は、オープンからプレイを経てオープン、またはオープンからプレイを経たのちチェンジしてプレイ、が示されているが、これはオープンからストック、ストックからオープン、ストックからプレイを経たのちストック、など、種々な動作もキー操作により可能である。
【0147】
以上のように動作される本発明の実施の形態の一例であるディスク演奏装置では、大径ディスク1を取り扱っているが、これは小径ディスク2も同様に取り扱えるものであり、また大径ディスク1と小径ディスク2とを混合しても同様に取り扱えるものである。
【0148】
上記した実施の形態では、ディスク落ち込み防止手段の一例として左右一対の板状の凸部190が示されているが、これはロッド体を傾斜して配設した構成やディスク1,2に上方への押し上げ力を付与する方向に回転する回転体(ローラやギヤ)を配設した構成など、別の構成部材であってもよい。また凸部190における傾斜面192の角度は任意であり、かつ傾斜面192は、直線状のほか、好適な半径からなる凹入円弧面や突出円弧面であってもよい。
【0149】
【発明の効果】
本発明のディスク演奏装置は、装置本体の前面でかつトレイのディスク載置面より上方に位置して設けたディスク落ち込み防止手段によって、トレイ上に対してずれて載置されたディスクを、トレイのクローズ時に受け止めて上昇させるように構成したことにより、トレイ上にディスクを誤ってずれ置きしたままトレイをクローズしても、ディスク落ち込み防止手段によってディスクを開口部より上方に押し上げることができるため、ディスクの装置内への入り込みを確実に防ぐことができ、装置本体内へのディスクの落ち込みを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の外観斜視図
【図2】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の外装ケースを外した状態での斜視図
【図3】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のトレイベースとトレイを示し、Aは平面図、Bは縦断側面図、Cは縦断正面図
【図4】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の外装ケースを外した状態での平面図
【図5】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク保持手段を示し、下スピンドル下降時の縦断面図
【図6】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク保持手段を示し、下スピンドル上昇時の縦断面図
【図7】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク保持手段を示し、下スピンドル部分の斜視図
【図8】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の昇降手段を示す平面図
【図9】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の昇降手段と水平駆動手段とを示し、ラックやギヤ部分の展開斜視図
【図10】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の昇降手段と水平駆動手段とを示し、増速ギヤ部分の横断平面図
【図11】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の昇降手段と水平駆動手段とを示し、Aはプレイ時の側面図、Bは下スピンドル下降時の側面図
【図12】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の昇降手段と水平駆動手段とを示し、Aはトレイリヤ時の側面図、Bはストック時の側面図
【図13】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の昇降手段と水平駆動手段とを示し、チェンジ時の側面図
【図14】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の昇降手段と水平駆動手段とを示し、Aはクローズ時の側面図、Bはオープン時の側面図
【図15】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の昇降手段と水平駆動手段とを示し、ストッパ部分の平面図
【図16】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の水平駆動手段とスイッチ配置とを示し、Aはプレイ時の側面図、Bはチェンジ時の側面図、Cはストック時の側面図
【図17】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の水平駆動手段を示す平面図
【図18】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の水平駆動手段を示し、Aはディスク保持手段側切換え時の展開側面図、Bは水平駆動手段側切換え時の展開側面図
【図19】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク隙間確保手段を示す平面図
【図20】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク隙間確保手段を示すオフ時の側面図
【図21】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク隙間確保手段を示すオン時の側面図
【図22】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の隠蔽手段を示し、プレイ時の平面図
【図23】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の隠蔽手段を示し、プレイ時の側面図
【図24】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の隠蔽手段を示し、プレイ時からオープン時への移動中の側面図
【図25】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の隠蔽手段を示し、オープン時の平面図
【図26】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の隠蔽手段を示し、オープン時の側面図
【図27】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の隠蔽手段を示し、オープン時の正面図
【図28】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク落ち込み防止手段を示し、オープン時の正面図
【図29】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク落ち込み防止手段を示し、オープン時の要部の側面図
【図30】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク交換作用を示し、プレイ時の平面図
【図31】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク交換作用を示し、プレイ時の側面図
【図32】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク交換作用を示し、下スピンドル下降でかつトレイフロント時での側面図
【図33】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク交換作用を示し、下スピンドル下降でかつトレイリヤ時での側面図
【図34】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク交換作用を示し、ディスクストック時での側面図
【図35】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置のディスク交換作用を示し、ディスクチェンジ時の側面図
【図36】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の分解斜視図
【図37】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の各モード切換えタイミングチャート
【図38】本発明の実施の形態におけるディスク演奏装置の各部のタイミング図
【図39】従来の改良例におけるディスクチェンジャーの外装ケースを外した状態での斜視図
【図40】従来の改良例におけるディスクチェンジャーの外装ケースを外した状態での平面図
【図41】従来の改良例におけるディスクチェンジャーのディスク保持手段部分の側面図
【符号の説明】
1 大径ディスク
2 小径ディスク
10a 開口部
12 No.キー
13 オープン・クローズキー
14 プレイキー
15 ストップキー
19 ディスク演奏装置
20 装置本体
21 ディスク搬送手段
22 トレイベース
22d カム
22e カム条体
23 トレイ
23a 壁
23b 壁
24 12cmディスク置き部
25 8cmディスク置き部
27 キャリア
28 ラック
30 ディスク保持手段
31 上スピンドル
38 スペーサー
41 下スピンドル
42 昇降基台
50 ピン
51 ピン
60 ディスク演奏手段
61 昇降台
62 記録再生装置
65 ピン
66 ピン
67 上部カバー
67a 前面リブ
70 昇降手段
71 プレート(単一の部品)
74 カム溝
74a 前上位カム部
74b V字状カム部
74c 中間上位カム部
74d 後上位カム部
75 上部ラック
76 下部ラック
81 プレート
84 カム溝
84a 前上位カム部
84b 中間上位カム部
84c V字状カム部
84d 後上位カム部
85 カム溝
85a 前下位カム部
85b 中間上位カム部
85c 後下位カム部
87 連結レバー
92 カムギヤ
96 カム溝
100 水平駆動手段
101 駆動ギヤ
103 駆動ラック
106 増速ギヤ
130 隠蔽手段
131 レバー
132 回動軸
133 凸部
133a 凹凸面
134 受動レバー
135 受動カム
140 駆動源
141 減速機構
147 筒状ギヤ
149 ギヤ列
151 ギヤ列
161 切換ギヤ
165 駆動切換手段
170 ディスク隙間確保手段
180 検出手段
190 凸部(ディスク落ち込み防止手段)
191 底面
192 傾斜面
A ディスク収納位置
B ディスク演奏位置(第1の位置)
C ディスク取り出し交換位置(第2の位置)
Claims (2)
- 装置本体と、装置本体内のディスク演奏可能な第1の位置と装置本体から突出してディスクを取り出し交換可能な第2の位置をとるべく移動可能なトレイと、を有するディスク演奏装置であって、前記装置本体前面でかつ前記トレイのディスク載置面より上方に位置してディスク落ち込み防止手段を設け、このディスク落ち込み防止手段は、トレイ上に対してずれて載置されたディスクを、トレイのクローズ時に受け止めて上昇させるように構成したことを特徴とするディスク演奏装置。
- トレイはディスク載置部の外側近傍に略垂直な壁を有し、ディスク落ち込み防止手段は、前記トレイのディスク載置面より上方で、かつ前記トレイに載置されるディスクの中心に対してディスク外径より小さい間隔を隔てて略左右対称な位置に設けられた一対の凸部からなり、この一対の凸部は、各々底面が前記トレイのディスク載置面に対して略平行な底面と、前記装置後方に向かって上昇する前方傾斜面によって挟まれて形成された鋭角の先端を有し、かつ前記鋭角の先端を、前記トレイの載置面より高く、かつ前記トレイのディスク載置部外側の壁上面よりも低い位置に設けたことを特徴とする請求項1記載のディスク演奏装置。
Priority Applications (1)
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JP30769298A JP3623112B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | ディスク演奏装置 |
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JP30769298A JP3623112B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | ディスク演奏装置 |
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ID=17972084
Family Applications (1)
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JP30769298A Expired - Fee Related JP3623112B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | ディスク演奏装置 |
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-
1998
- 1998-10-29 JP JP30769298A patent/JP3623112B2/ja not_active Expired - Fee Related
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