JP3619458B2 - ディスクブレーキ用自転車ハブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車のディスクブレーキハブに関し、特に、一体化されたブレーキロータ装着部を備えた自転車のディスクブレーキハブに関する。
【0002】
【従来の技術】
サイクリングは、移動の手段であるのみでなく、ますます人気の高まるレクリエーションの一形態になってきている。また、サイクリングは非常に人気のあるスポーツ競技になっている。自転車がレクリエーション、移動、または競技のいずれに使用されるかに関わらず、自転車産業はその構成部品を絶えず改良している。最近、自転車のブレーキシステムは、ディスクブレーキの利用を含むようになった。ディスクブレーキの利用の結果、自転車用車輪のハブは、ブレーキロータを装着可能できるよう改良された。
【0003】
最も基本的な自転車用車輪は、ハブと、複数のスポークと、環状リムとを有している。ハブは、自転車のフレームの一部に相対回転するよう取り付けられる。スポークの内端は、ハブに連結され、ハブから外側に向かって延びる。環状リムは、スポークの外端に連結され、その上に空気入りタイヤを支持するための外側部分を有している。一般的に、自転車用車輪のスポークは、細い金属ワイヤのスポークである。ハブの端部には、スポークをハブに連結するのに用いられるフランジが設けられている。特に、ハブのフランジには孔が設けられている。ワイヤスポークは、通常、その内端が屈曲され、くぎの頭部の形状に形成されたヘッドを備えている。スポークのヘッドは、1つのハブフランジの1つの孔に支持される。スポークの外端は、一般的に、スポークニップルに係合するためのねじが切られており、これにより、ワイヤスポークの外端がリムに固定される。スポークニップルは、リムに係合するフランジを有している。
【0004】
このように構成されたスポークでは、ニップルはリムに形成されたニップル孔内に取り付けられる。スポークは、スポークのヘッドがハブフランジの孔の周囲の領域に係合するまで、ハブフランジの孔に側方から挿入される。スポークの端部の雄ねじは、リムの開口に取り付けられたスポークニップルの雌ねじ内にねじ込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ハブがディスクブレーキハブまたはリアハブである場合、スポークの取り付け及び/または交換が困難になる場合がある。ディスクブレーキハブの場合、ハブの一端には通常ロータ取付部がある。しばしば、ロータ取付部は、ブレーキロータをハブの端部に直に装着するようボルトを受容する複数のめくら孔である。したがって、ブレーキロータは、側方向にスポークを挿入するのを困難にする。同様に、ハブがリアハブである場合、スプロケットがスポークの取り付けまたは交換の妨げになる場合がある。
【0006】
また、ハブのめくら孔は、形成するのに時間がかかり、しばしば損傷する。めくら孔が損傷すると、ハブ全体を取り換える必要がある。したがって、これらの従来のハブは、製造及び取り換えにかかる費用が高くなる。
【0007】
上記に鑑みて、先行技術における上述の問題を克服する自転車ハブが必要となる。本発明は、先行技術におけるこの必要性ばかりでなく、当業者にはこの開示から明らかになるであろうその他の必要性を扱う。
【0008】
本発明の目的は、一体化されたブレーキロータ取付部を有する自転車ハブを提供することにある。
本発明の他の目的は、比較的軽量な自転車ハブを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、自転車スポークとともに使用するためのディスクブレーキ用自転車ハブであって、第1端と第2端との間に延びる中心軸を有するハブ軸と、ハブ軸が回転可能に支持されるハブ軸により内部通路を規定する中央管状部と中央管状部のハブ軸の中心軸と平行に延びる筒状の第1端部に位置するブレーキロータ取付部とブレーキロータ取付部に隣接する複数の第1スポーク開口部とを有する中空の管状ハブ本体とを備え、第1スポーク開口部は、ハブ本体の中央管状部の第1端部を貫通し、ブレーキロータ取付部は、一体の単一部材として中央管状部と一体的に形成され、ブレーキロータ取付部は複数の貫通孔を有し、第1スポーク開口部はそれぞれ、スポークの拡大ヘッド部(24c)が通ることのできる大きい幅を有する第1挿入部(61)と、スポークの拡大ヘッド部を保持するよう第1挿入部の幅より小さい幅を有する第1保持部(62)とを有する自転車ハブを提供することにより達成される。
【0010】
本発明のこれら及びその他の目的、特徴、態様、及び利点は、当業者には、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に関連して開示する以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1から図3は、特定の部品が以下で説明するように本発明により改良された自転車10を示す。自転車10は、フロントフォーク13が可動状態に連結されたフレーム12を有する。後輪14はフレーム12の後部に回転自在に連結され、前輪16はフロントフォーク13に回転自在に連結される。フレーム12はまた、フレーム12に調節自在に連結された座席18と、前輪16の向きを変えるようフロントフォーク13に連結されたハンドルバー19と、自転車10を推進するための駆動系20とを含む。自転車10はまた、キャリパ21a及びブレーキレバー21bを有する1対のディスクブレーキアセンブリ21を備えている。
【0012】
自転車10のこれらの部品は当業者によく知られているので、これらの部品については、本発明により改良される場合を除き、ここでは詳細には説明しない。また、ここで詳細に説明しないブレーキ、ディレーラ、追加スプロケット等の種々の従来の自転車部品は、本発明と共に使用することができる。
【0013】
図2に示すように、後輪14はリアハブ22と、リアハブ22から外側に向かって延びる複数のスポーク24と、スポークニップル28によりスポーク24の外端に連結されたリム26と、リム26の外面に配置されたタイヤ30とを有する。リアハブ22はまた、後述するように、6個のボルト32a及び6個のナット32bによりリアハブ22に取り付けられたブレーキロータ32を備えている。本実施形態は、36本のスポークがある車輪であるが、本発明から逸脱することなく他のスポークの構成も可能である。例えば、32本のスポークの車輪または40本のスポークの車輪を、本発明から逸脱することなく形成してもよい。スポーク開口の数は、基本的に、本発明のハブと共に使用されるリムにより異なる。
【0014】
図3に示すように、本発明のリアハブ22と共に使用するスポーク24と、リム26と、スポークニップル28とは、従来の部品であるのが好ましい。すなわち、独自設計のリアハブ22は、従来の部品、例えばタンジェントスポーク24及び従来のリム26と共に使用することができる。したがって、後輪14を組み立てる場合、スポーク24は、リアハブ22の回転の中心軸芯を中心とする虚円から接線方向に延びる。図2から図5に示す実施形態では、リアハブ22及びリム26は、これらの間に連結された36本のスポーク24を有している。
【0015】
「タンジェントスポーク」とは、直線部24aと、ヘッド24cを有する屈曲端24bを有し、直線部24aが屈曲端24bに対し約95°の角度をなすようにしたスポークである。このようなスポークは、自転車技術では周知である。図3から分かるように、本実施形態のスポーク24はそれぞれ、ヘッド24cを備えた屈曲端24b(内端部)から中心直線部24aの反対側に位置する外側ねじ切り端24dを有する。屈曲端24bは、直線部24aの中心軸芯に対し約95°の角度を成す中心軸芯を有する。スポーク24の屈曲端24bは、第1及び第2スポーク開口内に受容されるよう設計される。特に、スポーク24のヘッド24cは、直線部24aがリアハブ22の回転の中心軸芯を中心とする虚円に対し実質的に接線方向に延びる状態で、ハブ本体38の内面と係合する。
【0016】
リム26は、スポーク24の外側ねじ切り端24dを取り付けるために、スポークニップル28を受容するための複数のスポーク孔34を有した任意の従来のリムであってもよい。本実施形態では、リム26は、36個のスポーク孔34を備えたU字型の断面を有する従来の鋼または合金のリムである。スポーク孔34は、円周方向に等間隔に配置される。スポーク孔34は、図3に示すように、断面を2分割する単面P内にあるのが好ましい。必要であれば、スポーク孔34がより少ないまたはより多いリムを本発明のハブと共に使用してもよい。例えば、リアハブ22を、後述するように、より少数の孔を有するよう変更すれば、リム26は、36個のスポーク孔の代りに32個のスポーク孔を有することができる。
【0017】
リアハブ22
図5から最もよく分かるように、リアハブ22は基本的に、ハブ軸36と、ハブ本体(シェル)38と、第1ベアリングアセンブリ40aと、第2ベアリングアセンブリ40bと、第1スポークシール42aと、第2スポークシール42bと、フリーホイール44と、クイックリリース機構46とを含む。リアハブ22の部品のうち、ハブ本体38と、第1及び第2スポークシール42a,42bとのみが非従来部品である。リアハブ22の残りの部品は比較的従来のものであるため、リアハブ22の残りの部品については、ここでは詳細には説明しない。
【0018】
ハブ軸36は、第1端部36aと第2端部36bとの間に延びる中心軸芯を有する。クイックリリース機構46は、従来の方法でハブ軸36と連結されるよう、ハブ軸36の中心孔36c内に延びる。ハブ軸36の第1及び第2端部36a,36bには、ハブ本体38とベアリングアセンブリ40a,40bとスポークシール42a,42bとフリーホイール44とに軸方向の力を加える1対のナット50a,50bを受容するよう、ねじが形成されている。第1及び第2ベアリングアセンブリ40a,40bは、ハブ軸36上にフリーホイール44を備えたハブ本体38を回転自在に装着する。フリーホイール44は、ハブ軸36をハブ本体38に対し一方向に自由に回転させることができるが、反対の回転方向にはハブ軸36をハブ本体38に対し固定的に連結する。
【0019】
本発明の一実施形態によるハブ本体38について説明する。この実施形態では、ハブ本体38は内部通路52を画定する中空部材であり、ハブ軸36はその中に第1及び第2ベアリングアセンブリ40a,40bにより回転自在に支持される。したがって、ハブ本体38は実質的に管状部材である。詳細には、ハブ本体38は中心管状部38cを有し、第1及び第2端部38a,38bは、中心管状部38cと一体の単一部材として一体的に形成される。第1端部38aは一体的に装着されたブレーキロータ取付部38dを有し、第2端部38bは固定的に連結されたフリーホイール44を有する。
【0020】
ハブ本体38の第1端部38aには、スポーク24の屈曲端24bを受容するために、1組の第1スポーク開口60aが設けられる。同様に、ハブ本体38の第2端部38bには、スポーク24の屈曲端24bを受容するために、第2組のスポーク開口60bが設けられる。本実施形態では、第1端部38aには9つの第1スポーク開口60aが設けられ、第2端部38bには9つの第2スポーク開口60bが設けられる。スポーク開口60a,60bは、ハブ本体38の外周に等間隔に配置される。それぞれのスポーク開口60a,60bはまた、後述するように、2つのスポーク24を受容するように設計される。したがって、リアハブ22は、一般的に接線方向に外側に向かって延びる36本のスポークを有するよう設計される。
【0021】
第1及び第2組のスポーク開口60a,60bは同一であるのが好ましい。第1及び第2スポーク開口60a,60bは、従来のタンジェントスポーク24と共に使用するよう設計される。第1及び第2組のスポーク開口60a,60bを異ならせ、ハブ本体38の一端でタンジェントスポーク24を使用し、ハブ本体38の他端で別の種類のスポークを使用するようにしてもよい。第1スポーク開口60は、ハブ本体38の外周に、ブレーキロータ取付部38dに隣接して配置される。第1スポーク開口60aは、ブレーキロータ32をボルト32a,ナット32bで容易に取り付けることができるよう、ブレーキロータ取付部38dより軸方向に内側に配置するのが好ましい。
【0022】
この実施形態では、第1及び第2スポーク開口60a,60bはそれぞれ、挿入部61と1対の保持部62とを有する細長いスロットである。したがって、それぞれのスポーク開口60a,60bは、1対のスポーク24が保持されるとともにスポーク24が反対方向に延びるよう設計される。
【0023】
各スポーク開口の挿入部61は、各スポーク開口の保持部62の対の間に配置される。各挿入部61は、スポーク24のヘッド24cの直径と同じかまたはそれよりわずかに大きくなるよう、離れて配置された1対の対向する曲面64により形成される。したがって、スポーク24のヘッド24cを有する屈曲端24bは、挿入部61を通してスポーク開口60a,60b内に容易に挿入することができる。
【0024】
保持部62は、挿入部61より小さい直径を有する。より詳細には、保持部62の直径は、スポーク24のヘッド24cの直径より小さいので、スポーク24はスポーク開口60a,60b内に保持される。保持部62はそれぞれ、関連つけられる挿入部61の曲面64に1対の直面68により接続される部分円筒面66により画定されるのが好ましい。
【0025】
スポーク開口60a,60bは、軸Aに対し傾斜した細長いスロットとして形成される。したがって、挿入部61は円周方向のパターンとして配置され、1組の保持部62が挿入部61から軸方向外側に配置され、他の組の保持部62は挿入部61から軸方向内側に配設される。すなわち、第1組の保持部62は外周列の保持部62を形成し、第2組の保持部62は内周列の保持部62を形成し、挿入部61はこれらの保持部62の列の間に配置される。
【0026】
各スポーク開口の挿入部61及び保持部62は、同時に形成するのが好ましい。また、スポーク開口60a,60bの保持部62の内端及び外端は、尖鋭な縁がスポーク24と係合するのを防止するために、テーパをつけるのが好ましい。
【0027】
挿入部61はそれぞれ、ハブ軸36の中心軸芯Aを通過する中心長手軸芯C1を有する。一方、保持部62は、スポーク開口60a,60bのそれぞれに、挿入部61の中心長手軸芯C1に平行な中心長手軸芯C2を有する。したがって、保持部62の中心長手軸芯C2は、ハブ軸36の中心軸芯を通過しない。むしろ、保持部62の中心長手軸芯C2は、中心軸芯Aに対し角度がつけられる。各保持部62の中心長手軸芯C2は、ハブ本体38の半径方向から約5°から約20°の間の角度がつけられるのが好ましい。本実施形態では、36個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの半径を有するハブに対しては、保持部62は中心軸芯Aに対し約10°の角度がつけられる。32個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの半径を有するハブの場合、保持部62は中心軸芯Aに対し約11°の角度をつけるのが好ましい。保持部62のこの角度構成の結果、スポーク24の直線部24aは、ハブ本体38に中心を合わせた虚円に対し接線方向に容易に配置される。さらに、保持部62のこの角度構成により、スポーク24を著しく曲げることなく、スポーク24の直線部24aをリム26のスポーク孔34に容易に一列に並べられることが可能になる。本実施形態では、スポーク24の曲げは約5°を超えない。スポーク24の曲げは小さければ小さいほどよい。
【0028】
保持部62をその中心軸芯がハブ軸36の中心軸芯Aを通過するよう形成した場合、従来のスポーク24は過剰な曲げ力の下方に置かれ、その結果、車輪の使用中にスポーク24が破損するおそれがある。特に、保持部62の中心軸芯がハブ軸36の中心を通過する場合、36個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの半径を有するハブでは、中心直線部24aを95°〜108°曲げなければならない。対照的に、スポーク24の保持部62が角度がつけられている場合、スポーク24の曲げの量を減少及び/または除去することができる。
【0029】
ブレーキロータ取付部38dは、一体の単一部材としてハブ本体38の中心管状部38cと一体的に形成される。本実施形態では、ブレーキロータ取付部38dには、貫通孔70を備えた6つの取付部が形成される。ここでは6つの個別の取付部について説明するが、より少数またはより多数の取付部を用いてもよい。また、取付部は、必要であれば連続フランジとしてもよい。貫通孔70はねじを切ってもよく(図7)、またはねじを切らずにおいてもよい(図8の孔70”)。めくら孔の代りに貫通孔70を用いることにより、リアハブ22を比較的低いコストで容易に製造することができる。
【0030】
図8に示すよう、貫通孔70”は非ねじ切り孔としてもよい。非ねじ切り貫通孔70”の場合、ボルト32aがブレーキロータ32の開口内に延び、次いで貫通孔70”内に延びる。ボルト32aの自由端には、ブレーキロータ32をハブ本体38に取り付けるために、ねじが形成されたナット32bが取り付けられる。この構成により、ハブ本体38及びブレーキロータ取付部38dを、アルミニウム等の同一の軽量材料から形成することが可能になる。この構成では、貫通孔70”が破損した場合に、ハブ本体38を交換する必要がない。
【0031】
図7に示すよう、貫通孔70はねじが形成されている。ねじ切り貫通孔70の場合、ボルト32aはブレーキロータ32の開口内に延び、次いで貫通孔70内にねじ込まれる。、ボルト32aの自由端には、任意に、ブレーキロータ32をハブ本体38により確実に取り付けるために、ねじが形成されたナット32bを取り付けてもよい。この構成では、貫通孔70のねじ山が破損した場合、ハブ本体38を交換する必要はない。むしろ、孔32a及びナット32bは、ブレーキロータ32をハブ本体38に確実に取り付ける。
【0032】
ベアリングアセンブリ40a,40bは、ハブ軸36上にハブ本体38を回転自在に支持する。ベアリングアセンブリ40aは基本的に、インナーレース76aとアウターレース78aとの間に配置された複数のボール74aを含む。同様に、ベアリングアセンブリ40bは基本的に、インナーレース76bとアウターレース78bとの間に配置された複数のボール74bを含む。ベアリングアセンブリ40a,40bは自転車技術では周知なため、ここでは説明を省略する。
【0033】
ここで図13及び図14に移ると、スポーク開口60a,60bをハブ軸36から隔離するため、スポークシール42a,42bが、スポーク開口60a,60bに隣接するようハブ本体38の内部通路52に配置されている。すなわち、スポークシール42a,42bは、異物がスポーク開口60a,60bからリアハブ22に入るのを防止する。スポークシール42a,42bは、ゴムまたはこれと同様の物から形成される弾性部材であるのが好ましい。シールは、その形状及び構成によっては他の種類の材料から形成してもよい。また、スポークシール42a,42bは、1対の別体のシール部材として示されているが、一体の単一部材として形成してもよい。
【0034】
好ましい実施形態では、スポークシール42a,42bはまた、スポーク24とハブ本体38及びリム26との組立てにも役立つ。詳細には、好ましい実施形態では、シール42a,42bは、スポーク開口60a,60b内におけるスポーク24の動きを抑制し、スポーク24の屈曲端24bがスポーク開口60a,60bの保持部62内にとどまるよう構成される。
【0035】
本実施形態では、スポークシール42aは管状部80aと中心環状フランジ82aとを有する。中心環状フランジ82aは、管状部80aの周囲に円周方向に延びる。中心環状フランジ82aは管状部80aの内面と接触してもよく、または管状部80aから間隔をおいて配置してもよい。管状部80aの端部84a,86aは、ハブ本体38の内面のリング部材88a及び当接面90aと係合するよう構成される。端部84a,86aの特定の形状は、ハブ本体38及びその内部構成部品の形状によって変更してもよい。管状部80aの端部84a,86aは、管状部80aの内面と接触してスポーク開口60aの下方に隔離された領域を形成する環状フランジであるのが好ましい。スポーク開口60aの下方のこの隔離された領域は連続した環状空間である。
【0036】
リアハブ22を組み立てると、管状部80aの端部84a,86aに軸方向の力が加えられ、これらの間に環状シールが形成される。したがって、スポークシール42aは、内部通路52の第1内側部分を内部通路52の残りの部分から隔離する。スポークシール42aにより形成されるこの内側部分は、スポーク開口60aの下方に位置する連続した環状第1空間である。
【0037】
中心環状フランジ82aは、第1スポーク開口60aの挿入部61の中心軸芯C1を円周方向に通過する面と一列に並ぶのが好ましい。したがって、中心環状フランジ82aは、各第1スポーク開口60aの2つの保持部62を互いに軸方向に分離するよう配置される。中心環状フランジ82aはまた、第1スポーク開口60aの保持部62にスポーク24を維持するよう配置される。したがって、スポーク24のヘッド24cがスポーク開口60aの挿入部61に挿入されると、スポーク24のヘッド24cが中心環状フランジ82aと接触する。次いでヘッド24cは、ヘッド24cがスポーク開口60aの挿入部61内に延びるよう、中心環状フランジ82aを何らかの方法で押圧するか変形させる。次いでスポーク24は、各スポーク開口60aの2つの保持部62の1つに移動または滑動される。中心環状フランジ82aは、スポーク24が偶発的にスポーク開口60aの挿入部61から抜けるのを防止する。したがって、中心環状フランジ82aは、後輪14の組立てに役立つ。すなわち、スポーク24をスポーク開口60aから取り外すことができるようするためには、その前に、中心環状フランジ82aを再び移動させるか変形させなければならない。さらに弾性を付加するため、中心フランジ82aの外周面に環状溝92aを形成してもよい。
【0038】
スポークシール42aと同様に、スポークシール42bは管状部80b及び中心環状フランジ82bを有する。中心環状フランジ82aは、管状部80aの周囲に円周方向に延びる。あるいは、スポークシール42a,42bの中心環状フランジ82a,82bはそれぞれ、1対の中心環状フランジをしてもよい。管状部80bの端部84b,86bは、ハブ本体38の内面のリング部材88b及び当接面90bと係合するよう構成される。端部84b,86bの特定の形状は、ハブ本体38及びその内部構成部品の形状により異なる。管状部80bの端部84b,86bは、管状部80bの内面に接触してスポーク開口60bの下方に隔離された領域を形成する環状フランジであるのが好ましい。スポーク開口60bの下方のこの隔離された領域は連続した環状空間である。
【0039】
リアハブ22を組み立てると、管状部80bの端部84b,86bに軸方向の力が加えられて、これらの間に環状シールを形成する。したがって、スポークシール42bは、内部通路52の第2内側部分を内部通路52の残りの部分から隔離する。スポークシール42bにより形成されるこの内側部分は、スポーク開口60bの下方に位置する連続した環状第2空間である。
【0040】
中心環状フランジ82aと同様に、中心環状フランジ82bは、第2スポーク開口60bの挿入部61を中心軸芯C1を円周方向に通過する面と一列に並ぶのが好ましい。したがって、中心環状フランジ82bは、各第2スポーク開口60bの2つの保持部62を互いに軸方向に分離するよう配置される。中心環状フランジ82bはまた、第2スポーク開口60bの保持部62にスポーク24を維持するよう配置される。したがって、スポーク24のヘッド24cがスポーク開口60bの挿入部61に挿入されると、スポーク24のヘッド24cが中心環状フランジ82bと接触する。次いでヘッド24cは、ヘッド24cがスポーク開口60bの挿入部61内に延びるよう、中心環状フランジ82bを何らかの方法で押圧するか変形させる。次いでスポーク24は、各スポーク開口60bの2つの保持部62の1つに移動または滑動される。中心環状フランジ82bは、スポーク24が偶発的にスポーク開口60bの挿入部61から抜けるのを防止する。したがって、中心環状フランジ82bは、後輪14の組立てに役立つ。すなわち、スポーク24をスポーク開口60bから取り外すことができるようするにためには、その前に、中心環状フランジ82bを再び移動させるか変形させなければならない。さらに弾性を付加するため、中心フランジ82bの外周面に環状溝92bを形成してもよい。
【0041】
フリーホイール44のようなフリーホイールは自転車業界ではよく知られており、したがって、フリーホイール44についてここでは詳細には説明しない。フリーホイール44は、チェーンから自転車後輪に一回転方向のみに駆動力を伝達するために用いられる。フリーホイール44は、ペダルを回転させることなく、自転車10を自由に前進させることができる。フリーホイール44は、従来の方法で、リアハブ22の一体部分としてリアハブ22に固定される。フリーホイール44は外側管状部94と、内側管状部96と、ワンウェイクラッチ98とを有する。内側管状部96は、内側管状部96が外側環状部94に対し自由に回転できるよう、半径方向に外側管状部94の内側に取り付けられる。ワンウェイクラッチ98は、外側管状部94から内側管状部96へ駆動力を一回転方向にのみ伝達するために、外側管状部94と内側管状部96との間に取り付けられる。外側管状部94はそこに装着された複数の歯車またはスプロケット(図示せず)を有し、内側管状部96は通常ハブ軸36上に装着される。
【0042】
フロントハブ22’
ここで図15及び図16に移ると、本発明によるフロントハブ22’が示されている。フロントハブ22’は、フロントハブ22’がフリーホイールを持たず、かつスポーク開口60a’,60b’がリアハブ22のスポーク開口60a,60bから反対方向に角度がつけられていることを除いては、リアハブ22と実質的に同一である。また、フロントハブ22’は上述のスポーク24及びリム26と共に使用される。フロントハブ22’は実質的にリアハブ22と同一なので、フロントハブ22’についてここで詳細には説明しない。
【0043】
フロントハブ22’は基本的に、ハブ軸36’と、ハブ本体(シェル)38’と、第1ベアリングアセンブリ40a’と、第2ベアリングアセンブリ40b’と、第1スポークシール42a’と、第2スポークシール42b’と、クイックリリース機構46’とを含む。フロントハブ22’の部品のうち、ハブ本体38’と第1及び第2スポークシール42a’,42b’とは非従来部品である。フロントハブ22’の残りの部分は比較的従来のものであり、したがって、フロントハブ22’の残りの部分について、ここでは詳細には説明しない。
【0044】
ハブ軸36’は、第1端部36a’と第2端部36b’との間に延びる中心軸芯Aを有する。クイックリリース機構46’は、従来の方法でハブ軸36’に連結されるよう、ハブ軸36’の中心孔36c’内に延びる。ハブ軸36’の第1及び第2端部36a’,36b’には、ハブ本体38’と、ベアリングアセンブリ40a’,40b’と、スポークシール42a’,42b’とに軸方向の力を加える1対のナット50a’,50b’を受容するためにねじが形成してある。第1及び第2ベアリングアセンブリ40a’,40b’は、ハブ軸36’にハブ本体38’を回転自在に装着する。
【0045】
本発明の一実施形態によるハブ本体38’について説明する。この実施形態では、ハブ本体38’は内部通路52’を画定する中空部材であり、この中にハブ軸36’が第1及び第2ベアリングアセンブリ40a’,40b’により回転自在に支持される。したがって、ハブ本体38’は実質的に管状部材である。詳細には、ハブ本体38’は、一体の単一部材として中心環状部38c’と一体的に形成された第1及び第2端部38a’,38b’を備えた中心管状部38c’を有する。第1端部38a’は、一体的に装着されたブレーキロータ取付部38d’を有する。
【0046】
ハブ本体38’の第1端部38a’には、スポーク24の屈曲端24bを受容するために、1組の第1スポーク開口60a’が設けられる。同様に、ハブ本体38’の第2端部38b’には、スポーク24の屈曲端24bを受容するために、第2組のスポーク開口60b’が設けられる。本実施形態では、第1端部38a’には9つの第1スポーク開口60a’が設けられ、第2端部38b’には9つの第2スポーク開口60b’が設けられる。スポーク開口60a’,60b’は、ハブ本体38’の外周に等間隔に配置される。各スポーク開口60a’,60b’はまた、後述するように、2つのスポーク24を受容するよう設計される。したがって、フロントハブ22’は、一般的に接線方向に外向きに延びる36本のスポークを有するよう設計される。
【0047】
第1及び第2組のスポーク開口60a’,60b’は、同一であるのが好ましい。第1及び第2スポーク開口60a’,60b’は、従来のタンジェントスポーク24に使用するよう設計される。ハブ本体38’の一端ではタンジェントスポーク24を使用し、ハブ本体38’の他端では別の種類のスポークを使用するよう、第1及び第2組のスポーク開口60a’,60b’は異なってもよい。第1スポーク開口60a’は、ハブ本体38’の外周にブレーキロータ取付部38d’に隣接して配置される。第1スポーク開口60a’は、ブレーキロータ32’をボルト32a’及びナット32b’で容易に取り付けることができるよう、ブレーキロータ取付部38d’より軸方向に内側に配設するのが好ましい。
【0048】
この実施形態では、第1及び第2スポーク開口60a’,60b’は、それぞれ挿入部61’及び1対の保持部62’を備えた細長いスロットである。したがって、それぞれのスポーク開口60a’,60b’は、スポーク24が対向する方向に延びる状態で、1対のスポーク24が保持されるよう設計されている。
【0049】
各スポーク開口の挿入部61’は、各スポーク開口の保持部62’の対の間に配置される。各挿入部61’は、スポーク24のヘッド24cの幅(直径)と等しいかそれよりわずかに大きくなるよう間隔をおいて配置された1対の対向する曲面64’により形成される。したがって、スポーク24のヘッド24cを備えた屈曲端24bを、挿入部61’からスポーク開口60a’,60b’内に容易に挿入することができる。
【0050】
保持部62’は、挿入部61’より小さい直径を有する。より詳細には、保持部62’の直径は、スポーク24のヘッド24cの直径より小さいので、スポーク24がスポーク開口60a’,60b’内に保持される。保持部62’はそれぞれ、関連づけられる挿入部61’の曲面64’に1対の直面68’により接続される部分円筒面66’により画定されるのが好ましい。
【0051】
スポーク開口60a’,60b’は、軸A’に対し角度がつけられた細長いスロットとして形成される。したがって、挿入部61’は円周方向のパターンとして配置され、1組の保持部62’は挿入部61’から軸方向外側に配置され、他の組の保持部62’は挿入部61’から軸方向に内側に配設される。すなわち、第1組の保持部62’は外周列の保持部62’を形成し、第2組の保持部62’は内周列の保持部62’を形成し、挿入部61’は、これらの保持部62’の列の間に配置される。
【0052】
各スポーク開口の挿入部61’及び保持部62’は、同時に形成するのが好ましい。また、スポーク開口60a’,60b’の保持部62’の内端及び外端は、尖鋭な縁がスポーク24と係合するのを防止するために、テーパをつけるのが好ましい。
【0053】
それぞれの挿入部61’は、ハブ軸36’の中心軸芯A’を通過する中心長手軸芯C1’を有する。他方、保持部62’は、スポーク開口60a’,60b’のそれぞれについて、挿入部61’の中心長手軸芯C1’に平行な中心長手軸芯C2’を有する。したがって、保持部62’の中心長手軸芯C2’は、ハブ軸36’の中心軸芯を通過しない。むしろ、保持部62’の中心長手軸芯C2’は、中心軸芯A’に対し傾斜する。各保持部62’の中心長手軸芯C2’は、ハブ本体38’の半径方向から約5°から約20°の間の角度がつけられているのが好ましい。本実施形態では、36個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの半径を有するハブで、保持部62’は中心軸芯Aに対し約10°の角度がつけられている。32個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの半径を有するハブの場合、保持部62’は中心軸芯A’に対し約11°傾斜するのが好ましい。保持部62’のこの角度構成の結果、スポーク24の直線部24aは、ハブ本体38’に中心を合わせた虚円に対し接線方向に容易に配置される。さらに、保持部62’のこの角度構成により、スポーク24を著しく曲げることなく、スポーク24の直線部24aをリム26のスポーク孔34に容易に整列させることが可能になる。本実施形態では、スポーク24の曲げは約5°を超えない。
【0054】
保持部62’をその中心軸芯がハブ軸36’の中心軸芯Aを通過するよう形成した場合、従来のスポーク24は過剰な曲げ力の下に置かれ、その結果、車輪の使用中にスポーク24が破損するおそれがある。特に、保持部62’の中心軸芯がハブ軸36’の中心を通過する場合、36個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの半径を有するハブでは、中心直線部24aを95°〜108°曲げなければならない。対照的に、スポーク24の保持部62’が角度がつけられている場合、スポーク24の曲げの量を減少及び/または除去することができる。
【0055】
ブレーキロータ取付部38d’は、一体の単一部材としてハブ本体38’の中心管状部38c’と一体的に形成される。本実施形態では、ブレーキロータ取付部38d’には、貫通孔70’を有する6つの取付部材が形成される。6つの個別の取付部が図示されているが、この開示から、より少数またはより多数の取付点を利用してもよい。さらに、この開示から、取付部は、必要であれば、連続フランジとしてもよい。貫通孔70’はねじが形成されてもよく、またはねじを形成しなくともよい。めくら孔の代りに貫通孔70’を使用することにより、フロントハブ22’を比較的低いコストで容易に製造することができる。
【0056】
非ねじ切り貫通孔70’の場合、ボルト32a’がブレーキロータ32’の開口内に延び、次いで貫通孔70’内に延びる。ブレーキロータ32’をハブ本体38’に取り付けるために、ボルト32a’の自由端には、ねじが形成されたナット32b’が取り付けられる。この構成により、ハブ本体38’及びブレーキロータ取付部38d’を、アルミニウム等同一の軽量の材料から形成することが可能になる。さらに、貫通孔70’が破損した場合、ハブ本体38’を交換する必要がない。
【0057】
ねじ切り貫通孔70’の場合、ボルト32a’はブレーキロータ32’の開口内に延び、次いで貫通孔70’内にねじ込まれる。ブレーキロータ32’を、任意にハブ本体38’により確実に取り付けるために、ボルト32a’の自由端には、ねじが形成されたナット32b’を取り付けてもよい。この構成では、貫通孔70’のねじ山が破損した場合、ハブ本体38’を交換する必要はない。むしろ、孔32a’及びナット32b’は、ブレーキロータ32’をハブ本体38’に確実に取り付ける。
【0058】
ベアリングアセンブリ40a’,40b’は、ハブ軸36’上にハブ本体38’を回転自在に支持する。ベアリングアセンブリ40a’は基本的に、インナーレース76a’とアウターレース78a’との間に配置された複数のボール74a’を含む。同様に、ベアリングアセンブリ40b’は基本的に、インナーレース76b’とアウターレース78b’との間に配置された複数のボール74b’を含む。ベアリングアセンブリ40a’,40b’は自転車技術では周知なため、ここではこれらについて詳細には説明しない。
【0059】
ここで図17及び図18に移ると、スポーク開口60a’,60b’をハブ軸36から隔離するため、スポークシール42a’,42b’が、スポーク開口60a’,60b’に隣接するようハブ本体38’の内部通路52’に配置されている。すなわち、スポークシール42a’,42b’は、異物がスポーク開口60a’,60b’からフロントハブ22’に入るのを防止する。スポークシール42a’,42b’は、ゴムまたはこれと同様の物から形成される弾性部材であるのが好ましい。シールは、その形状及び構成により、他の種類の材料から形成してもよい。さらに、スポークシール42a’,42b’は1対の別個のシール部材として図示されているが、スポークシール42a’,42b’を一体の単一部材として形成してもよい。
【0060】
好ましい実施形態では、スポークシール42a’,42b’はまた、スポーク24とハブ本体38’及びリム26との組立てにも役立つ。詳細には、好ましい実施形態では、シール42a’,42b’は、スポーク開口60a’,60b’内におけるスポーク24の動きを抑制し、スポーク24の屈曲端24bがスポーク開口60a’,60b’の保持部62’内にとどまるよう構成される。
【0061】
本実施形態では、スポークシール42a’は管状部80a’と中心環状フランジ82a’とを有する。中心環状フランジ82a’は、管状部80a’の周囲に円周方向に延びる。管状部80a’の端部84a’,86a’は、ハブ本体38’の内面のリング部材88a’及び当接面90a’と係合するよう構成される。端部84a’,86a’の特定の形状は、ハブ本体38’及びその内部構成部品の形状により変更してもよい。すなわち、スポークシール42a’はリアハブ22のスポークシール42aと同様に機能するが、フロントハブ22’に適合するよう多少変更された端部84a’,86a’を有する。
【0062】
フロントハブ22’を組み立てると、管状部80a’の端部84a’,86a’に軸方向の力が加えられ、これらの間に環状シールが形成される。したがって、スポークシール42a’は、内部通路52’の第1内側部分を内部通路52’の残りの部分から隔離する。スポークシール42a’により形成されるこの内側部分は、スポーク開口60a’の下方に位置する連続した環状第1空間である。
【0063】
中心環状フランジ82a’は、第1スポーク開口60a’の挿入部61’の中心軸芯C1’を円周方向に通過する面と一列に並ぶのが好ましい。したがって、中心環状フランジ82a’は、各第1スポーク開口60a’の2つの保持部62’を互いに軸方向に分離するよう配置される。中心環状フランジ82a’はまた、第1スポーク開口60a’の保持部62’にスポーク24を維持するよう配置される。したがって、スポーク24のヘッド24cがスポーク開口60a’の挿入部61に挿入されると、スポーク24のヘッド24cが中心環状フランジ82a’と接触する。次いでヘッド24cは、ヘッド24cがスポーク開口60a’の挿入部61’内に延びるよう、中心環状フランジ82a’を何らかの方法で押圧するか変形させる。次いでスポーク24は、それぞれのスポーク開口60aの2つの保持部62’の1つに移動されるかスライドする。中心環状フランジ82a’は、スポーク24が偶発的にスポーク開口60a’の挿入部61’から抜けるのを防止する。したがって、中心環状フランジ82a’は、前輪16の組立てに役立つ。すなわち、スポーク24をスポーク開口60a’から取り外すことができるようするためには、その前に、中心環状フランジ82a’を再び移動させるか変形させなければならない。さらに弾性を付加するため、中心フランジ82a’の外周面に環状溝92a’を形成してもよい。
【0064】
スポークシール42a’と同様に、スポークシール42b’は管状部80b’と中心環状フランジ82b’とを有する。中心環状フランジ82a’は、管状部80a’の周囲に円周方向に延びる。あるいは、スポークシール42a’,42b’の中心環状フランジ82a’,82b’はそれぞれ、1対の中心環状フランジを有してもよい。管状部80b’の端部84b’,86b’は、ハブ本体38’の内面のリング部材88b’及び当接面90b’と係合するよう構成される。端部84b’,86b’の特定の形状は、ハブ本体38’及びその内部構成部品の形状により異なる。フロントハブ22’を組み立てると、管状部80b’の端部84b’,86b’に軸方向の力が加えられ、これらの間に環状シールが形成される。したがって、スポークシール42b’は内部通路52’の第2内側部分を内部通路52’のその他の部分から隔離する。スポークシール42b’により形成されるこの内側部分は、スポーク開口60b’の下方に位置する連続した環状第2空間である。
【0065】
中心環状フランジ82a’と同様に、中心環状フランジ82b’は、第2スポーク開口60b’の挿入部61’の中心軸芯C1を円周方向に通過する面と一列に並ぶのが好ましい。したがって、中心環状フランジ82b’は、各第2スポーク開口60b’の2つの保持部62’を互いに軸方向に分離するよう配置される。中心環状フランジ82b’はまた、第2スポーク開口60b’の保持部62’にスポーク24を維持するよう配置される。したがって、スポーク24のヘッド24cがスポーク開口60b’の挿入部61’に挿入されると、スポーク24のヘッド24cが中心環状フランジ82b’と接触する。次いでヘッド24cは、ヘッド24cがスポーク開口60b’の挿入部61’内に延びるよう、中心環状フランジ82b’を何らかの方法で押圧するか変形させる。次いでスポーク24は、それぞれのスポーク開口60b’の2つの保持部62の1つに移動または滑動される。中心環状フランジ82b’は、スポーク24が偶発的にスポーク開口60b’の挿入部61’から抜けるのを防止する。したがって、中心環状フランジ82b’は、前輪16の組立てに役立つ。すなわち、スポーク24をスポーク開口60b’から取り外すことができるようするためには、その前に、中心環状フランジ82b’を再び移動させるか変形させなければならない。さらに弾性を付加するため、中心フランジ82b’の外周面に環状溝92b’を形成することができる。
【0066】
スポーク開口カバー
図19及び図20には、図15及び図16に示すフロントハブ22’に使用するための本発明の一実施形態によるスポーク開口カバー100が示されている。スポーク開口カバー100は、スポーク開口カバー100を裏返してスリット102の方向を逆にすることにより、図4及び図5のリアハブ22に使用することができるが、スポーク開口カバー100は、フロントハブ22’についてのみ図示する。
【0067】
スポーク開口カバー100は、それぞれスポーク開口60a,60a’または60b,60b’からハブ本体38または38’に異物が入るのを制限または防止するために使用される。スポーク開口カバー100は、スポークシール42a,42a’及び42b,42b’の代りに、またはスポークシール42a,42a’及びスポークシール42b,42b’と併せて使用することができる。スポーク開口カバー100は、ゴム等の可撓性材料から形成される弾性管状体101を有する。スポーク開口カバー100は、管状体101の外周に配設された複数のスリット102を有する。スポーク開口カバー100の管状体101は、スポーク開口がスリットと一列に並ぶよう、自転車ハブ22’の周囲に嵌まる構成及び寸法に形成される。スポーク開口カバー100は、スポーク24の取り付け前に、ハブ本体38’の各端部に取り付けられる。この実施形態は自転車ハブ22,22’に使用されるので、スリット102は管状体の中心軸芯に対し斜めに延びる。スリット102は各端部に拡大開口104を有する。拡大開口104はスポーク開口60a’または60b’の保持部62’と一列に並ぶ一方、スリット102の中心部はスポーク開口60a’または60b’の挿入部61’の上に重なる。また、スリット102の中心部はスポーク24を保持部62’に保持して、車輪の組立てを助ける。
【0068】
図21及び図22には、図4及び図5の自転車のリアハブ22または図15及び図16のフロントハブ22’のいずれかに使用するための本発明の代替の実施形態によるスポーク開口カバー100’が示されている。スポーク開口カバー100’は、フロントハブ22’についてのみ図示されている。
【0069】
スポーク開口カバー100’は、スポーク開口60a,60a’または60b,60b’からハブ本体38または38’に異物が入るのを制限または防止するためにそれぞれ使用される。スポーク開口カバー100’は、スポークシール42a,42a’及び42b,42b’の代りに、またはスポークシール42a,42a’及び42b,42b’と併せて使用してもよい。この実施形態では、スポーク開口カバー100’は、第1端部102’及び第2端部104’を有し、これらの間に所定の長さを有する薄い可撓性帯片または本体部101’である。第1端部102’には第1突起106’が設けられ、第2端部104’には第2突起108’が設けられる。第1及び第2突起106’,108’は、スポーク開口60a’または60b’の挿入部61’に摩擦により保持されるよう構成及び寸法が決定される。したがって、第1及び第2突起106’,108’は、スポーク24のヘッド24cより大きい所定の直径を有する。本体部101’は、スポーク24のヘッド24cの直径より大きい所定の幅を有するのが好ましい。すなわち、スポーク開口カバー100’の本体部101’は、スポーク開口60a’または60b’の挿入部61’の幅より大きい所定の幅を有する。スポーク開口カバー100’は、スポーク24がスポーク開口60a’,60b’に取り付けられた後、ハブ本体38’の各端部に取り付けられるよう設計される。
【0070】
図23から図25には、図4及び図5の自転車のリアハブ22または図15及び図16のフロントハブ22’のいずれかに使用するための本発明の別の代替の実施形態によるスポーク開口カバー100”が示されている。スポーク開口カバー100”はフロントハブ22’についてのみ図示されている。
【0071】
スポーク開口カバー100”は、スポーク開口60a,60a’または60b、60b’からハブ本体38または38’に異物が入るのを制限または防止するためにそれぞれ使用される。スポーク開口カバー100”は、スポークシール42a,42a’及び42b,42b’の代りに、またはスポークシール42a,42a’及び42b,42b’と併せて使用してもよい。この実施形態では、スポーク開口カバー100”は、第1端部102”及び第2端部104”を有し、これらの間に所定の長さを有する薄い可撓性帯片または本体部101”である。
【0072】
第1端部102”には管状コネクタ106”が設けられ、第2端部104”にはコネクタ108”が設けられる。管状コネクタ106”は、スポーク開口60a’または60b’の挿入部61’の1つに受容されるよう構成及び寸法が決定される。コネクタ108’は、弾性戻り止めの形の分割突起である。第2端部104”は、第2端部102”と重なるよう構成及び寸法を決定され、コネクタ108”はスナップ嵌合により管状突起106”の孔内に保持される。本体部101”の長さは、戻り止め108”を管状突起106”にスナップ嵌合したときに、スポーク開口カバー100”がハブ本体38’の周囲に合うようすべきである。
【0073】
本体部101”は、スポーク24のヘッド24cの直径より大きい所定の幅を有するのが好ましい。すなわち、スポーク開口カバー100”の本体部101”は、スポーク開口60a’,60b’の挿入部61’の幅より大きい所定の幅を有する。スポーク開口カバー100”は、スポーク24がスポーク開口60a’,60b’内に取り付けられた後、ハブ本体38’の各端部に取り付けられるよう設計される。
【0074】
[第2実施形態]
ここで、図26から図29を参照すると、本発明の第2実施形態による自転車のリアハブ及びフロントハブ122,122’が示されている。この第2実施形態のリアハブ及びフロントハブ122,122’は、第1実施形態のスポーク開口60a,60a’及び60b,60b’が、後述するようにそれぞれ単一スポークを受容する変形スポーク開口160a,160a’及び変形スポーク開口160b,160b’に置き換えられていることを除いては、第1実施形態の場合と実質的に同一である。リアハブ及びフロントハブ122,122’は、第1実施形態のリアハブ及びフロントハブ22,22’と実質的に同一であるので、この実施形態についてここでは詳細には説明しない。
【0075】
図26及び図27を参照すると、リアハブ122は基本的に、ハブ軸136と、ハブ本体138と、第1ベアリングアセンブリ140aと、第2ベアリングアセンブリ140bと、第1スポークシール142aと、第2スポークシール142bと、フリーホイール144と、クイックリリース機構146とを含む。ハブ軸136は、第1端部136a及び第2端部136bの間に延びる中心軸芯Aを有する。
【0076】
クイックリリース機構146は、従来の方法でハブ軸136に連結されるよう、ハブ軸136の中心孔136c内に延びる。ハブ軸136の第1及び第2端部136a,136bには、ハブ本体138と、ベアリングアセンブリ140a,140bと、スポークシール142a,142bと、フリーホイール144とに軸方向の力を加える1対のナット150a,150bを受容するためにねじを形成してある。第1及び第2ベアリングアセンブリ140a,140bは、フリーホイール144を備えたハブ本体138をハブ軸136上に回転自在に装着する。フリーホイール144は、ハブ軸136をハブ本体138に対し一方向に自由に回転することを可能とするが、反対の回転方向ではハブ軸136をハブ本体138に対し固定的に連結する。
【0077】
スポーク24の屈曲端24bを受容するために、ハブ本体138の第1端部138aに1組の第1スポーク開口160aが設けられる。同様に、ハブ本体138の第2端部138bには、スポーク24の屈曲端24bを受容するために、第2組のスポーク開口160bが設けられる。本実施形態では、第1端部138aに18個の第1スポーク開口160aが設けられ、第2端部138bには18個の第2スポーク開口160bが設けられる。スポーク開口160a,160bは、ハブ本体138の外周に等間隔に配設された対にグループ化される。したがって、リアハブ122は、一般的に接線方向に外向きに延びる36本のスポークを有するよう設計される。
【0078】
第1及び第2組のスポーク開口160a,160bは、同様に配置されるのが好ましい。第1及び第2スポーク開口160a,160bは、従来のタンジェントスポーク24用に設計されている。当然のことながら、ハブ本体138の一端ではタンジェントスポーク24を使用し、ハブ本体138の他端では別の種類のスポークを使用するよう、第1及び第2組のスポーク開口160a,160bは異なってもよい。第1スポーク開口160aは、ハブ本体138の外周にブレーキロータ取付部138dに隣接して配置される。第1スポーク開口160aは、ブレーキロータ132をボルト132a及びナット132bで容易に取り付けることができるよう、ブレーキロータ取付部138dより軸方向に内側に配設するのが好ましい。
【0079】
この実施形態では、スポーク開口160a,160bは、端部138aで円周方向に2列のスポーク開口160aを、端部138bで円周方向に2列のスポーク開口160bを形成するよう配置される。スポーク開口160a,160bはそれぞれ、挿入部161及び保持部162を有する。スポーク24がハブ本体138から一般的に対向する方向に延びるよう、スポーク開口160a,160bの隣接する対は、対向する方向に向けられる。
【0080】
各挿入部161は、スポーク24のヘッド24cの直径と等しいかそれよりわずかに大きい直径を有する曲面または部分円筒面164により形成される。したがって、スポーク24のヘッド24cを備えた屈曲端24bを、挿入部161からスポーク開口160a,160b内に容易に挿入することができる。
【0081】
保持部162は、挿入部161より小さい直径を有する。より詳細には、スポーク24がスポーク開口160a,160b内に保持されるよう、保持部162の直径は、スポーク24のヘッド24cの直径より小さい。保持部162はそれぞれ、関連づけられる挿入部161の曲面164に接続される部分円筒面166により画定されるのが好ましい。
【0082】
各スポーク開口の挿入部161及び保持部162は、同時に形成するのが好ましい。また、スポーク開口160a,160bの保持部162の内端及び外端は、尖鋭な縁がスポーク24と係合するのを防止するために、テーパをつけるのが好ましい。
【0083】
上述した第1実施形態と同様に、それぞれの挿入部161は、ハブ軸136の中心軸芯Aを通過する中心長手軸芯を有する。一方、保持部162は、スポーク開口160a,160bのそれぞれについて、関連づけられる挿入部161の中心長手軸芯に平行な中心長手軸芯を有する。したがって、保持部162の中心長手軸芯は、第1実施形態と同様に、ハブ軸136の中心軸芯を通過しない。むしろ、保持部162の中心長手軸芯は、中心軸芯Aに対し傾斜する。各保持部162の中心長手軸芯は、ハブ本体138の半径方向から約5°から約20°の間の角度がつけられるのが好ましい。本実施形態では、36個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの半径を有するハブで、保持部162は中心軸芯Aに対し約10°の角度がつけられる。32個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの半径を有するハブの場合、保持部162は中心軸芯Aに対し約11°の角度がつけられるのが好ましい。保持部162のこの角度構成の結果、スポーク24の直線部24aは、ハブ本体138に中心を合わせた虚円に対し接線方向に容易に配置される。さらに、保持部162のこの角度構成により、スポーク24を著しく曲げることなく、スポーク24の直線部24aをリムのスポーク孔に容易に整列させることが可能になる。本実施形態では、スポーク24の曲げは約5°を超えない。
【0084】
図28及び図29を参照すると、フロントハブ122’は基本的に、ハブ軸136’と、ハブ本体138’と、第1ベアリングアセンブリ140a’と、第2ベアリングアセンブリ140b’と、第1スポークシール142a’と、第2スポークシール142b’と、クイックリリース機構146’とを含む。ハブ軸136’は、第1端部136a’と第2端部136b’との間に延びる中心軸芯A’を有する。
【0085】
クイックリリース機構146’は、クイックリリース機構146’が従来の方法でハブ軸136’に連結されるよう、ハブ軸136’の中心孔136c’内に延びる。ハブ軸136’の第1及び第2端部136a’,136b’には、ハブ本体138’と、ベアリングアセンブリ140a’,140b’と、スポークシール142a’,142b’に軸方向の力を加える1対のナット150a’,150b’を受容するためにねじが形成してある。第1及び第2ベアリングアセンブリ140a’,140b’は、ハブ軸136’にハブ本体138’を回転自在に装着する。
【0086】
ハブ本体138’の第1端部138a’には、スポーク24の屈曲端24bを受容するために、1組の第1スポーク開口160a’が設けられる。同様に、ハブ本体138’の第2端部138b’には、スポーク24の屈曲端24bを受容するために、第2組のスポーク開口160b’が設けられる。本実施形態では、第1端部138a’には18個の第1スポーク開口160a’が設けられ、第2端部138b’には18個の第2スポーク開口160b’が設けられる。スポーク開口160a’,160b’は、ハブ本体138’の外周に等間隔に配置された対にグループ化される。したがって、フロントハブ122’は、一般的に接線方向に外向きに延びる36本のスポークを有するよう設計される。
【0087】
第1スポーク開口160a’は、ハブ本体138’の外周にブレーキロータ取付部138d’に隣接して配置される。第1スポーク開口160a’は、ブレーキロータ132’をボルト132a’及びナット132b’で容易に取り付けることができるよう、ブレーキロータ取付部138d’より軸方向に内側に配設するのが好ましい。
【0088】
この実施形態では、スポーク開口160a’,160b’は、端部138a’で円周方向に2列のスポーク開口160a’を、端部138b’で円周方向に2列のスポーク開口160b’を形成するよう配置される。スポーク開口160a’,160b’はそれぞれ、挿入部161’及び保持部162’を有する。スポーク24がハブ本体138’から一般的に対向する方向に延びるよう、スポーク開口160a’,160b’の隣接する対は、対向する方向に向けられる。
【0089】
各挿入部161’は、スポーク24のヘッド24cの直径と等しいかそれよりわずかに大きい直径を有する曲面または部分円筒面164’により形成される。したがって、スポーク24のヘッド24cを備えた屈曲端24bを、挿入部161’からスポーク開口160a’,160b’内に容易に挿入することができる。
【0090】
保持部162’は、挿入部161’より小さい直径を有する。より詳細には、スポーク24がスポーク開口160a’,160b’内に保持されるよう、保持部162’の直径は、スポーク24のヘッド24cの直径より小さい。保持部162’はそれぞれ、関連づけられる挿入部161’の曲面164’に接続される部分円筒面166’により画定されるのが好ましい。
【0091】
各スポーク開口の挿入部161’及び保持部162’は、同時に形成するのが好ましい。また、スポーク開口160a’,160b’の保持部162’の内端及び外端は、尖鋭な縁がスポーク24と係合するのを防止するために、テーパをつけるのが好ましい。
【0092】
上述した第1実施形態と同様に、それぞれの挿入部161’は、ハブ軸136’の中心軸芯A’を通過する中心長手軸芯を有する。一方、保持部162’は、スポーク開口160a’,160b’のそれぞれについて、関連づけられる挿入部161’の中心長手軸芯に平行な中心長手軸芯を有する。したがって、保持部162’の中心長手軸芯は、第1実施形態と同様に、ハブ軸136’の中心軸芯を通過しない。むしろ、保持部162’の中心長手軸芯は、中心軸芯A’に対し角度がつけられている。各保持部162’の中心長手軸芯は、ハブ本体138’の半径方向から約5°から約20°の間の角度がつけられているのが好ましい。本実施形態では、36個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの半径を有するハブで、保持部162’は中心軸芯A’に対し約10°の角度がつけられている。32個のスポーク孔を有する26インチのリム及び約22mmの半径を有するハブの場合、保持部162’は中心軸芯A’に対し約11°傾斜するのが好ましい。保持部162’のこの角度構成の結果、スポーク24の直線部24aは、ハブ本体138’に中心を合わせた虚円に対し接線方向に容易に配置される。また、保持部162’のこの角度構成により、スポーク24を著しく曲げることなく、スポーク24の直線部24aをリムのスポーク孔に容易に一列に並ばせることが可能になる。本実施形態では、スポーク24の曲げは約5°を超えない。
【0093】
精選した実施形態のみを選択して本発明を説明したが、請求の範囲で定義する本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変更や変形を行うことができることは、この開示から当業者にとって明白である。また、本発明による実施形態についての上述の説明は、単に説明のために提供されるものであって、請求の範囲により定義される発明及びその均等物を制限することを目的とするものではない。
【0094】
【発明の効果】
本発明の自転車ハブによれば、一体化されたブレーキロータ取付部を有することができるとともに、比較的軽量なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるフロント及びリアブレーキディスクハブを備えた従来の自転車の側面図。
【図2】図1の自転車の後輪のスプロケットを取り外した状態の側面図。
【図3】図1の自転車のリム、1本のスポーク、及び1つのスポークニップルの部分分解斜視図。
【図4】図2の後輪のリアブレーキディスクハブのスプロケットを取り外した状態の側面図。
【図5】図3の後輪のリアブレーキディスクハブの特定の部分を図解のために切断した側面図。
【図6】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本体のブレーキロータのボルトが取り付けられた状態の左端面図。
【図7】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本体のブレーキロータのボルトが取り外された状態の左端面図。
【図8】非ねじ切りボルト孔を有する図4及び図5に示されたリアブレーキディスクハブ本体の左端面図。
【図9】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本体を図4の断面線9−9に沿って見た部分横断面図。
【図10】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本体を図4の断面線10−10に沿って見た部分横断面図。
【図11】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本体のスポーク開口の1つの部分立面図。
【図12】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本体の一部分から2本のスポークが外側に向かって延びる状態の略図。
【図13】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本体の第1シールの部分断面図。
【図14】図4及び図5のリアブレーキディスクハブ本体の第2シールの部分断面図。
【図15】図1の前輪のフロントブレーキディスクハブの側面図。
【図16】図1の前輪のフロントブレーキディスクハブの特定の部分を図解のために切断した状態の側面図。
【図17】図15及び図16のフロントブレーキディスクハブ本体の第1シールの部分断面図。
【図18】図15及び図16のフロントブレーキディスクハブ本体の第2シールの部分断面図。
【図19】本発明のハブのスポーク開口カバーの第1実施形態の斜視図。
【図20】図19のスポーク開口カバーを取り付けた状態のフロントブレーキディスクハブの側面図。
【図21】本発明のハブのスポーク開口カバーの第2実施形態の斜視図。
【図22】図21のスポーク開口カバーを取り付けた状態のフロントブレーキディスクハブの側面図。
【図23】本発明のハブ用のスポーク開口カバーの第3実施形態の内側立面図。
【図24】本発明のハブ用の図23のスポーク開口カバーの縁部立面図。
【図25】図23及び図24のスポーク開口カバーを取り付けた状態のフロントブレーキディスクハブの側面図。
【図26】本発明の第2実施形態によるリアブレーキディスクハブのスプロケットを取り外した状態の側面図。
【図27】本発明の第2実施形態による図26のリアブレーキディスクハブの特定の部分を図解のために切断した状態の側面図。
【図28】本発明の第2実施形態によるフロントブレーキディスクハブのスプロケットを取り外した状態の側面図。
【図29】本発明の第2実施形態による図28のフロントブレーキディスクハブの特定の部分を図解のために切断した状態の側面図。
【符号の説明】
22 自転車ハブ
24 自転車スポーク
36 ハブ軸
36a 第1端
36b 第2端
38 ハブ本体
38a 第1端部
38c 中央管状部
38d ブレーキロータ取付部
52 内部通路
60a 第1スポーク開口部
70 貫通孔
A 中心軸芯
Claims (4)
- 自転車スポーク(24)とともに使用するための自転車ハブ(22)であって、
第1端(36a)と第2端(36b)との間に延びる中心軸(A)を有するハブ軸(36)と、
前記ハブ軸が回転可能に支持される内部通路(52)を規定する中央管状部(38c)と、前記中央管状部の前記ハブ軸の前記中心軸と平行に延びる筒状の第1端部(38a)に位置するブレーキロータ取付部(38d)と、前記ブレーキロータ取付部に隣接する複数の第1スポーク開口部(60a)と、前記第1スポーク開口部から軸方向に間隔をおかれた第2端部(38b)で周囲に円周方向に配置された1セットの第2スポーク開口部(60b)とを有する中空の管状ハブ本体(38)とを備え、
前記第1スポーク開口部は、前記ハブ本体の前記中央管状部の前記第1端部を貫通し、
前記ブレーキロータ取付部は、一体の単一部材として前記中央管状部と一体的に形成され、前記ブレーキロータ取付部は複数の貫通孔(70)を有している、
前記第1スポーク開口部はそれぞれ、スポークの拡大ヘッド部(24c)が通ることのできる大きい幅を有する第1挿入部(61)と、前記スポークの前記拡大ヘッド部を保持するよう前記第1挿入部の前記幅より小さい幅を有する第1保持部(62)とを有する、ディスクブレーキ用自転車ハブ。 - 前記第1スポーク開口部はそれぞれ、2本のスポークの拡大ヘッド部を各前記第1スポーク開口部内に保持するよう第2追加保持部(62)を含む、請求項1に記載のディスクブレーキ用自転車ハブ。
- 前記貫通孔はねじが形成されていない孔である、請求項1に記載のディスクブレーキ用自転車ハブ。
- 各前記貫通孔に配置されるボルト(32a)と、各前記ボルトにねじ込まれて連結したナット(32b)とをさらに備えた、請求項3に記載のディスクブレーキ用自転車ハブ。
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