JP3619271B2 - 組付け網戸装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、一般住宅あるいはオフィスビルなどの建物の窓等の開口部に組み付けられる組付け網戸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の組付け網戸装置として、従来、例えば図11に示すように、建物の窓等の開口部に設けられた開口枠であるサッシ枠1、すなわち、上枠2と下枠3と左縦枠4と右縦枠5とで枠組みされたサッシ枠1に組付け網戸装置本体10を組み付けるようにしたものが知られている。
この網戸装置本体10は、左右の両縦枠4,5にそれぞれ取り付けられる第1の固定部材11及び第2の固定部材12と、これら両固定部材11,12間に、左右開閉方向Xに移動自在に取り付けられる可動部材13と、可動部材13と第2の固定部材12との間に取り付けられて可動部材13の開閉移動に追従して開幕或は閉幕するプリーツ状の折畳み伸縮自在な網目部材14とから構成されている。
【0003】
また、この網戸装置本体10には、可動部材13の開閉方向Xへの移動時の揺動を防止して、その円滑な移動及び自立走行を可能とするワイヤーテンション機構(自立ワイヤーテンション機構ともいう。)20が設けられている。この自立ワイヤーテンション機構20は、第1及び第2の固定部材11,12と可動部材13との間に掛け渡される非伸縮性でかつ可撓性を有する第1のワイヤー21と第2のワイヤー22とからなる。
略Z字型に配線された第1のワイヤー21は、その一端21aを一方の固定部材11の上部に固定Aするとともに、その他端21bをローラ23,24を介して他方の固定部材12の下部に固定Bしてなる。また、略逆Z字型に配線された第2のワイヤー22は、その一端22aを一方の固定部材11の下部に固定Cするとともに、その他端22bをローラ25,26を介して他方の固定部材12の上部に固定Dしてなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の網戸装置本体10では、サッシ枠1に取り付ける際に、第1のワイヤー21の張力を、その両端をそれぞれ固定したA点及びB点において調整しなければならず、加えて第2のワイヤー22の張力を、その両端をそれぞれ固定したC点及びD点において調整しなければならなかったので、張力調整が繁雑であるという欠点があった。
また、開口部の幅が広く、第1及び第2の固定部材11,12が手の届かないくらい離れてしまう場合には張力調整を行なう作業者は第1及び第2の固定部材11,12間を行き来しなければならず、作業効率が悪いという欠点があった。
さらに、開口部が高く、作業者が脚立等に乗って張力調整作業を行なう場合、第1及び第2の固定部材11,12間の移動時やそれら固定部材11,12の上部及び下部での作業時に、一々脚立を乗り降りしなければならず、作業効率が悪いという欠点だけでなく、脚立からの落下や転倒という安全性の観点からも好ましいものではなかった。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ワイヤーテンション機構のワイヤーの張力調整を容易に行なうことのできる組付け網戸装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
建物の開口部に、起立して前記開口部の左右方向に可動可能に配置される可動部材と、
該可動部材の揺動を防止するように掛け渡される2本以上のワイヤーよりなるワイヤーテンション機構とを備えた組付け網戸装置であって、
前記可動部材は、その内部または外周部に、前記ワイヤーテンション機構のワイヤー群のうちの2本のワイヤーを支持する第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段を有し、
それら2本のワイヤーは、いずれも、その一端を前記第1のワイヤー支持手段に固定し、かつ、その他端を前記第2のワイヤー支持手段に固定してなり、
少なくとも前記第1のワイヤー支持手段は、前記2本のワイヤーの張力を調整する張力調整手段となっていることを特徴とする。
【0007】
さらに、請求項1に記載の発明のように、前記2本のワイヤーのうちの一方のワイヤーは、前記第1のワイヤー支持手段から前記開口部の一方の側端に延出して折り返され、かつ、前記可動部材を介して前記開口部の他方の側端に延出して折り返されて前記第2のワイヤー支持手段に至るように配線されているとともに、もう一方のワイヤーは、前記第1のワイヤー支持手段から前記開口部の前記他方の側端に延出して折り返され、かつ、前記可動部材を介して前記開口部の前記一方の側端に延出して折り返されて前記第2のワイヤー支持手段に至るように配線されていることも特徴とする。
【0008】
この発明において、請求項2に記載の発明のように、前記第2のワイヤー支持手段も、前記2本のワイヤーの張力を調整する張力調整手段となっていてもよい。
【0009】
また、請求項3に記載の発明のように、前記第1のワイヤー支持手段は、前記2本のワイヤーを巻き取るか、或は前記可動部材に沿って上下にスライドするようになっており、一方、前記第2のワイヤー支持手段は、前記可動部材に固定されているか、前記2本のワイヤーを巻き取るか、或は前記可動部材に沿って上下にスライドするようになっていてもよい。
【0010】
或は、請求項4に記載の発明のように、前記第1のワイヤー支持手段及び前記第2のワイヤー支持手段は、いずれも、ワイヤーの張力調整を行なう作業者の手元付近に位置しているとよい。
【0011】
また、上記目的を達成するため、請求項5に記載の発明は、建物の開口部に、起立して前記開口部の左右方向に可動可能に配置される可動部材と、該可動部材の揺動を防止するように掛け渡される2本以上のワイヤーよりなるワイヤーテンション機構とを備えた組付け網戸装置であって、前記可動部材は、その内部または外周部に、前記ワイヤーテンション機構のワイヤー群のうちの2本のワイヤーを支持する第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段を有し、それら2本のワイヤーは、いずれも、その一端を前記第1のワイヤー支持手段に固定し、かつ、その他端を前記第2のワイヤー支持手段に固定してなり、少なくとも前記第1のワイヤー支持手段は、前記2本のワイヤーの張力を調整する張力調整手段となっているとともに、前記網戸装置は、前記ワイヤーテンション機構とは独立して交換可能に取り付けられる網目部材を備えていることを特徴とする。
【0012】
この請求項5に記載の発明において、請求項6に記載の発明のように、前記第2のワイヤー支持手段も、前記2本のワイヤーの張力を調整する張力調整手段となっていてもよい。
【0013】
また、請求項7に記載の発明のように、前記第1のワイヤー支持手段は、前記2本のワイヤーを巻き取るか、或は前記可動部材に沿って上下にスライドするようになっており、一方、前記第2のワイヤー支持手段は、前記可動部材に固定されているか、前記2本のワイヤーを巻き取るか、或は前記可動部材に沿って上下にスライドするようになっていてもよい。
【0014】
或は、請求項8に記載の発明のように、前記第1のワイヤー支持手段及び前記第2のワイヤー支持手段は、いずれも、ワイヤーの張力調整を行なう作業者の手元付近に位置しているとよい。
【0015】
さらに、請求項9に記載の発明のように、前記2本のワイヤーのうちの一方のワイヤーは、前記第1のワイヤー支持手段から前記開口部の一方の側端に延出して折り返され、かつ、前記可動部材を介して前記開口部の他方の側端に延出して折り返されて前記第2のワイヤー支持手段に至るように配線されているとともに、もう一方のワイヤーは、前記第1のワイヤー支持手段から前記開口部の前記他方の側端に延出して折り返され、かつ、前記可動部材を介して前記開口部の前記一方の側端に延出して折り返されて前記第2のワイヤー支持手段に至るように配線されていることも特徴とする。
【0016】
【作用】
請求項1に記載の組付け網戸装置によれば、可動部材の内部または外周部に、第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段を設けてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの両端をそれぞれ固定し、かつ、少なくともその第1のワイヤー支持手段をワイヤーの張力調整手段としたため、可動部材にてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができるので、ワイヤーテンションの調整を容易に行なえる。
【0017】
請求項2に記載の組付け網戸装置によれば、請求項1記載の発明において、第2のワイヤー支持手段もワイヤーの張力調整手段としたため、可動部材にてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができるので、ワイヤーテンションの調整を容易に行なえる。
【0018】
請求項3に記載の組付け網戸装置によれば、請求項1記載の発明において、第1のワイヤー支持手段は、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーを巻き取るか、或は可動部材に沿って上下にスライドし、また第2のワイヤー支持手段は、可動部材に固定されているか、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーを巻き取るか、或は可動部材に沿って上下にスライドするようにしたため、簡単な構造でワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができる。
【0019】
請求項4に記載の組付け網戸装置によれば、請求項1記載の発明において、第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段が、いずれも、ワイヤーの張力調整を行なう作業者の手元付近に位置するようにしたため、開口部が大きい場合にもかがんだり脚立等乗ったりせずに済み、楽な姿勢で効率良く、しかも安全にワイヤー張力の調整作業を行なうことができる。
【0020】
請求項1に記載の組付け網戸装置によれば、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーのうちの一方のワイヤーを、第1のワイヤー支持手段から開口部の一方の側端に延出して折り返され、かつ、可動部材を介して開口部の他方の側端に延出して折り返されて第2のワイヤー支持手段に至り、もう一方のワイヤーを、第1のワイヤー支持手段から開口部の他方の側端に延出して折り返され、かつ、可動部材を介して開口部の一方の側端に延出して折り返されて第2のワイヤー支持手段に至るように配線したため、それら2本のワイヤーの張力により、可動部材の上下両端にそれぞれ開口部の一側方と他側方に向かう相反する力が作用し、その相反する力がつりあうように張力調整を行なうことによって可動部材が自立する。
【0021】
請求項5に記載の組付け網戸装置によれば、可動部材の内部または外周部に、第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段を設けてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの両端をそれぞれ固定し、かつ、少なくともその第1のワイヤー支持手段をワイヤーの張力調整手段とするとともに、ワイヤーテンション機構とは独立して交換可能な網目部材を設けたため、可動部材にてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができるので、ワイヤーテンションの調整を容易に行なえるとともに、網戸部材をワイヤーテンション機構から独立して容易に交換することができる。
【0022】
請求項6に記載の組付け網戸装置によれば、請求項5記載の発明において、第2のワイヤー支持手段もワイヤーの張力調整手段としたため、可動部材にてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができるので、ワイヤーテンションの調整を容易に行なえるとともに、網戸部材をワイヤーテンション機構から独立して容易に交換することができる。
【0023】
請求項7に記載の組付け網戸装置によれば、請求項5記載の発明において、第1のワイヤー支持手段は、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーを巻き取るか、或は可動部材に沿って上下にスライドし、また第2のワイヤー支持手段は、可動部材に固定されているか、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーを巻き取るか、或は可動部材に沿って上下にスライドするようにしたため、簡単な構造でワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができるとともに、網戸部材をワイヤーテンション機構から独立して容易に交換することができる。
【0024】
請求項8に記載の組付け網戸装置によれば、請求項5記載の発明において、第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段が、いずれも、ワイヤーの張力調整を行なう作業者の手元付近に位置するようにしたため、開口部が大きい場合にもかがんだり脚立等乗ったりせずに済み、楽な姿勢で効率良く、しかも安全にワイヤー張力の調整作業を行なうことができるとともに、網戸部材をワイヤーテンション機構から独立して容易に交換することができる。
【0025】
請求項9に記載の組付け網戸装置によれば、請求項5記載の発明において、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーのうちの一方のワイヤーを、第1のワイヤー支持手段から開口部の一方の側端に延出して折り返され、かつ、可動部材を介して開口部の他方の側端に延出して折り返されて第2のワイヤー支持手段に至り、もう一方のワイヤーを、第1のワイヤー支持手段から開口部の他方の側端に延出して折り返され、かつ、可動部材を介して開口部の一方の側端に延出して折り返されて第2のワイヤー支持手段に至るように配線したため、それら2本のワイヤーの張力により、可動部材の上下両端にそれぞれ開口部の一側方と他側方に向かう相反する力が作用し、その相反する力がつりあうように張力調整を行なうことによって可動部材が自立する。
【0026】
【実施例】
本発明に係る組付け網戸装置の実施例を図1乃至図10に基づいて以下に説明する。それらのうち、図1〜図5は本発明に係る組付け網戸装置の第1実施例を示す図、図6、図7、図8、図9及び図10はそれぞれ本発明に係る組付け網戸装置の第2実施例、第3実施例、第4実施例、第5実施例及び第6実施例を示す図である。
なお、第1〜第6実施例において、同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0027】
(第1実施例)
図1及び図2はいずれも第1実施例の組付け網戸装置及びその組付け網戸装置におけるワイヤーテンション機構を示す概略図であるが、それらの図に示すように、この組付け網戸装置101は、建物の開口部のサッシ枠1の左右両縦枠4,5間に、サッシ枠1の左右開閉方向Xに移動自在に組み付けられる可動部材130と、開口部の上下にそれぞれ取り付けられて、可動部材130の開閉移動時の案内レールとなる上部ガイド部材110及び下部ガイド部材120と、可動部材130と一方の縦枠5との間に取り付けられて、可動部材130の開閉移動に追従して折畳み伸縮自在に開幕または閉幕するプリーツ状の網目部材140とを備えている。
尚、上記左右両縦枠4,5は説明の便宜上特定したものであり、左右両縦枠4,5が、例えば開口部の左右両側部であっても差し支えない。
【0028】
また、この網戸装置101には、非伸縮性でかつ可撓性を有する少なくとも2本のワイヤーよりなり、可動部材130の開閉方向Xへの移動時の揺動を防止して、その円滑な移動及び自立走行を可能とするワイヤーテンション機構(自立ワイヤーテンション機構ともいう。)200が設けられている。この自立ワイヤーテンション機構200の第1のワイヤー210及び第2のワイヤー220は、可動部材130に設けられた第1のワイヤー支持手段500及び第2のワイヤー支持手段600を介して配線されている。
【0029】
略Z字型に配線された第1のワイヤー210は、その一端210aを第1のワイヤー支持手段500に固定Aするとともに、その他端210bを、下部ガイド部材120に沿って開口部の一側方(便宜上、右方向とする。)に延出し、かつ下部ガイド部材120の右端部120aのローラ等よりなるワイヤーコーナー部材251により折り返し、さらに、可動部材130を介して上部ガイド部材110に沿って開口部の左側方に延出し、かつ上部ガイド部材110の左端部110bのローラ等よりなるワイヤーコーナー部材252により折り返して第2のワイヤー支持手段600に固定Bしてなる。
【0030】
略逆Z字型に配線された第2のワイヤー220は、その一端220aを第1のワイヤー支持手段500に固定Cするとともに、その他端220bを、下部ガイド部材120に沿って開口部の左側方に延出し、かつ下部ガイド部材120の左端部120bのローラ等よりなるワイヤーコーナー部材253により折り返し、さらに、可動部材130を介して上部ガイド部材110に沿って開口部の右側方に延出し、かつ上部ガイド部材110の右端部110aのローラ等よりなるワイヤーコーナー部材254により折り返して第2のワイヤー支持手段600に固定Dしてなる。
【0031】
第1のワイヤー支持手段500は、第1及び第2のワイヤー210,220の張力を調整する張力調整手段を兼ねている。その張力調整手段は、例えばダイヤルと一体となった巻取軸(図示せず。)に第1及び第2のワイヤー210,220の各一端210a,220aを巻取可能に固定してそれらワイヤー210,220を巻き取るダイヤル調整式のもの(以下ダイヤル調整装置510とする。)である。ダイヤルを図1の矢印イのように時計回りまたは反時計回りに回すことによって、巻取軸に巻き取られる第1のワイヤー210と第2のワイヤー220との巻取量に差が生じ、各ワイヤー210,220の張力が均等になるように調整することができる。
【0032】
例えば、第1のワイヤー210の張力が第2のワイヤー220よりも大きい場合には、第2のワイヤー220をより多く巻き取るような向き、即ち図1の例では時計廻りにダイヤルを回せばよい。そうすれば、第2のワイヤー220の張力は大きくなり、第1のワイヤー210の張力は小さくなる(或は、第1のワイヤー210の張力の増加率が第2のワイヤー220の張力の増加率よりも小さくなる)ので、両ワイヤー210,220の張力を等しくすることができる。第2のワイヤー220の張力が第1のワイヤー210よりも大きい場合には、図示例では反時計廻りにダイヤルを回せば、両ワイヤー210,220の張力を等しくすることができる。そのようにして2本のワイヤー210,220の張力を均等にすることにより、可動部材130の上下両端にそれぞれ開口部の右方向と左方向に向かう相反する力が均等に作用し、可動部材130が自立する。
【0033】
ここで、ダイヤル調整装置510のダイヤルはつめ車になっており、そのつめ車につめが常時噛合していることによってラチェット機構を構成している。そして、そのラチェット機構は、つめをつめ車に強固に押しつけるなどの手段によってつめとつめ車との噛み合わせを固定し、故意でない限り回転しないように巻取軸を固定できるようになっている。それによって、ワイヤー張力の調整後に、巻取軸が自然に回転してしまって、ワイヤー210,220が弛むようなことはない。
【0034】
また、第1のワイヤー支持手段500は、可動部材130の下端部に設けられた下部グライドブロック133の内部に設けられていてもよいし(図2参照)、下部グライドブロック133の外周部に設けられていてもよいし、或は、可動部材130のスライドバー131の内部または外周部に設けられていてもよい。即ち、第1のワイヤー支持手段500は、可動部材130に設けられていれば、その配設位置を特に限定されないが、好ましくはワイヤー張力の調整作業を行なう作業者の手元付近に位置しているのがよい。そうすれば開口部が大きい場合に、作業者がかがんだり脚立等乗ったりせずに済み、楽な姿勢で効率良く、しかも安全に作業することができる。
【0035】
なお、本例においては、上述したように、ダイヤル調整装置510はその巻取軸に第1のワイヤー210及び第2のワイヤー220を一緒に巻き取るように構成されているとしたが、第1のワイヤー210を巻き取る巻取軸と第2のワイヤー220を巻き取る巻取軸とを別々に設けて、それら2本のワイヤー210,220の各張力を独立して調整することができるようにしてもよい。
【0036】
第2のワイヤー支持手段600も、第1及び第2のワイヤー210,220の張力を調整する張力調整手段を兼ねている。その張力調整手段は、例えば、第1及び第2のワイヤー210,220の各他端210b,220bを固定したスライダーピースを可動部材130に沿って昇降させるスライド調整式のもの(以下スライド調整装置610とする。)である。そのスライダーピースを図1の矢印ロのように昇降させることによって、各ワイヤー210,220の張力を同じ変化率で調整することができる。従って、第1のワイヤー支持手段500によりワイヤー210,220の張力の差をなくした後、第2のワイヤー支持手段600によりワイヤー210,220の張力を同時に最適な大きさになるように調整することができる。
図1の例では、ワイヤー210,220は上方から垂れ下がってスライド調整装置610に達しているので、スライダーピースを下げればワイヤー210,220の張力は大きくなり、逆にスライダーピースを上げればワイヤー210,220の張力は小さくなる。
【0037】
ここで、スライド調整装置610のスライダーピースは、例えば図示しない案内溝などにより案内されて昇降するようになっている。そして、ねじ部材による圧着などによって任意の高さ位置にスライダーピースを固定でき、ワイヤー張力の調整後に、スライダーピースが自然に上昇してしまって、ワイヤー210,220が弛むことのないようになっている。
【0038】
また、第2のワイヤー支持手段600は、可動部材130のスライドバー131の内部に設けられていてもよいし(図2参照)、スライドバー131の外周部に設けられていてもよいし、或は、可動部材130の上端部に設けられた上部グライドブロック132の内部または外周部に設けられていてもよい。即ち、第2のワイヤー支持手段600も、上記第1のワイヤー支持手段500と同様に、可動部材130に設けられていれば、その配設位置を特に限定されないが、作業効率や安全性の観点から、好ましくはワイヤー張力の調整作業を行なう作業者の手元付近に位置しているのがよい。
【0039】
可動部材130は、上述したように、スライドバー131の上端及び下端にそれぞれ上部グライドブロック132及び下部グライドブロック133が嵌着された構成となっている。可動部材130は、図3にその断面形状の一例として示すように、外周部の一面(網目部材140を取り付ける面を除く。)に第1のワイヤー210及び第2のワイヤー220を収納する収納溝135を有し、また網目部材140を取り付ける面には、網目部材140の縦縁に固定されたセットプレート141をやりくりして係着する係着溝136を有している。
なお、収納溝135を、上述した第2のワイヤー支持手段600のスライダーピースを案内する案内溝として兼用してもよい。
【0040】
網目部材140は、図4に示すように、可動部材130及び右縦枠5に対して着脱自在な構成となっている。即ち、上述したように網目部材140は可動部材130の係着溝136にセットプレート141をやりくりして係着するようになっている。同様に、右縦枠5にも係着溝5aが設けられていて、その係着溝5aにセットプレート141やりくりして係着するようになっている。なお、図4には、可動部材130の上記収納溝135を省略して示した。
このような構成によって、網目部材140は前記ワイヤーテンション機構とは独立して網目部材だけの交換や補修を行うことができる。
【0041】
また、本発明に係る組付け網戸装置では、網目部材140が風等をはらむことによって腰折れ状態になることを防ぐために、図5に示すように、網目部材140の網目間に中間ワイヤー410を通して補強する中間ワイヤーテンション機構400を設けている。中間ワイヤー410は図5にその一配線例を示すように、その一端410aを、上部ガイド部材110の左端部110b(または、右端部110a)に設けた巻取手段などからなる張力調整装置420に巻取可能に固定するとともに、その他端410bを、網目部材140の下縁の近くを通して上部ガイド部材110の右端部110a(または、左端部110b)近傍にて折り返し、かつ網目部材140の上縁の近くを通して上部ガイド部材110の左端部110b(または、右端部110a)近傍にて折り返し、かつ網目部材140の中程の下寄り位置に通して再び上部ガイド部材110の右端部110a(または、左端部110b)近傍にて折り返し、かつ網目部材140の中程の上寄り位置に通して上部ガイド部材110の左端部110bに固定Eしてなる。
【0042】
このように中間ワイヤー410が単一のワイヤーであるため、1個の張力調整装置420でもって中間ワイヤー410の張力を最適に調整することができる。また、網目部材140と上記自立ワイヤーテンション機構200とは独立しているため、中間ワイヤー410の両端410a,410bの固定を解除するだけで、網目部材140を中間ワイヤー410ごと容易に交換することができる。その交換の際にも、可動部材130は自立する。
【0043】
上部ガイド部材110は、移動の際に可動部材130の上端を案内し、両端にそれぞれワイヤーコーナー部材252,254を有している。
【0044】
下部ガイド部材120は、移動の際に可動部材130の下端を案内し、両端にそれぞれワイヤーコーナー部材251,253を有している。
【0045】
(第2実施例)
本発明に係る第2実施例の組付け網戸装置102は、図6に示すように、第1のワイヤー支持手段500を、上記第1実施例のダイヤル調整装置510に代えて、第1実施例のスライド調整装置610と同じ構成のスライド調整式のもの(以下、スライド調整装置520とする。)にした網戸である。その他の構成等については、第1実施例と同じである。このスライド調整装置520の詳細については、第1実施例のスライド調整装置610と重複する点の説明を省略する。
【0046】
スライド調整装置520のスライダーピースには、第1及び第2のワイヤー210,220の一端210a,220aがそれぞれ固定A,Cされる。
【0047】
そして、スライド調整装置520のスライダーピースを図6の矢印ロのように昇降させるとともに、スライダーピースの中心を回転軸として時計回りまたは反時計回りに回すことによって、各ワイヤー210,220の張力が均等になるように調整することができる。
例えば、第1のワイヤー210の張力が第2のワイヤー220よりも大きい場合には、スライダーピースの第1のワイヤー210が固定されている側が下がる向き、即ち図6の例では時計廻りにスライダーピースを回せばよい。
そうすれば、第2のワイヤー220の張力は大きくなり、第1のワイヤー210の張力は小さくなるので、両ワイヤー210,220の張力を等しくすることができる。第2のワイヤー220の張力が第1のワイヤー210よりも大きい場合には、図示例では反時計廻りにスライダーピースを回せば、両ワイヤー210,220の張力を等しくすることができる。
【0048】
ここで、スライド調整装置520のスライダーピースは、ねじ部材による圧着などによって任意の傾きで任意の高さ位置に固定され、ワイヤー張力の調整後にスライダーピースが自然に回転したり下降してワイヤー210,220弛むことのないようになっている。
【0049】
なお、本例においては、上述したように、スライド調整装置520はそのスライダーピースを回すことができ、それによって、第1及び第2のワイヤー210,220の張力が均等になるように調整することができるとしたが、スライダーピースに対する第1のワイヤー210及び第2のワイヤー220の各止付け位置を個別に調整できる構成とし、その止付け位置の調整によって、それら2本のワイヤー210,220の各張力を独立して調整することができるようにしてもよい。
【0050】
(第3実施例)
本発明に係る第3実施例の組付け網戸装置103は、図7に示すように、第2のワイヤー支持手段600を、上記第1実施例のように第1及び第2のワイヤー210,220の張力を調整する張力調整手段とせずに、ワイヤー210,220の他端210b,220bを可動部材130にそれぞれ固定B,Dする固定手段としたものである。その他の構成等については、第1実施例と同じである。
【0051】
この場合には、第1のワイヤー支持手段500のダイヤル調整装置510により、ダイヤルを図7の矢印イのように回して第1のワイヤー210の張力と第2のワイヤー220の張力とが均等になるように調整するとともに、ダイヤルをさらに回転させて両ワイヤー210,220を同じように巻き取り、均等になったワイヤー210,220の張力を同時に最適な大きさになるように調整する。即ち、第3実施例では、ダイヤル調整装置510は、第1実施例のダイヤル調整装置510の機能と第1実施例のスライド調整装置610の機能とを兼ね備えることとなる。
【0052】
(第4実施例)
本発明に係る第4実施例の組付け網戸装置104は、図8に示すように、第1のワイヤー支持手段500を上記第2実施例と同じ構成のスライド調整装置520とし、かつ、第2のワイヤー支持手段600を上記第3実施例と同じようにワイヤー210,220の他端210b,220bを可動部材130にそれぞれ固定B,Dする固定手段としたものである。その他の構成等については、第1実施例と同じである。
【0053】
この場合には、第1のワイヤー支持手段500のスライド調整装置520により、そのスライダーピースを傾けて第1のワイヤー210の張力と第2のワイヤー220の張力とが均等になるように調整するとともに、スライダーピースを昇降させて均等になったワイヤー210,220の張力を同時に最適な大きさになるように調整する。即ち、第4実施例では、スライド調整装置520は、第1実施例のダイヤル調整装置510の機能と第1実施例のスライド調整装置610の機能とを兼ね備えることとなる。
【0054】
(第5実施例)
本発明に係る第5実施例の組付け網戸装置105は、図9に示すように、第2のワイヤー支持手段600を、上記第1実施例のスライド調整装置610に代えて、第1実施例のダイヤル調整装置510と同じ構成のダイヤル調整式のもの(以下、ダイヤル調整装置620とする。)にした網戸である。その他の構成等については、第1実施例と同じである。このダイヤル調整装置620の詳細については、第1実施例のダイヤル調整装置510と重複する点の説明を省略する。
【0055】
ダイヤル調整装置620の図示しない巻取軸には、第1及び第2のワイヤー210,220の他端210b,220bがそれぞれ固定B,Dされる。そして、そのダイヤル調整装置620のダイヤルを図9の矢印イのように時計回りまたは反時計回りに回すことによってワイヤー210,220の張力を同時に最適な大きさになるように調整することができる。
ここでは、第1のワイヤー支持手段500のダイヤル調整装置510は上記第1実施例と同様に、第1のワイヤー210の張力と第2のワイヤー220の張力とを均等に調整する機能を果たしている。なお、ダイヤル調整装置510とダイヤル調整装置620とは同じ構成のものであるため、それぞれの担う機能を互いに変えてもよい。
【0056】
(第6実施例)
本発明に係る第6実施例の組付け網戸装置106は、図10に示すように、第1のワイヤー支持手段500を上記第2実施例と同じ構成のスライド調整装置520とし、かつ、第2のワイヤー支持手段600を上記第5実施例と同じ構成のダイヤル調整装置620としたものである。その他の構成等については、第1実施例と同じである。
【0057】
この場合には、スライド調整装置520のスライダーピースを、スライダーピースの中心を回転軸として時計回りまたは反時計回りに回して各ワイヤー210,220の張力が均等になるように調整し、さらにダイヤル調整装置620のダイヤルを回してワイヤー210,220の均等となった張力を同時に最適な大きさになるように調整することができる。或は、ダイヤル調整装置620により各ワイヤー210,220の張力が均等になるように調整し、さらにスライド調整装置520によりワイヤー210,220の均等となった張力を同時に最適な大きさになるように調整するようにしてもよい。
【0058】
上記第1〜第6実施例によれば、自立ワイヤーテンション機構200の第1のワイヤー210及び第2のワイヤー220の張力を調整する第1のワイヤー支持手段500を、さらには第3〜第4実施例を除く他の実施例においては張力調整機能を有する第2のワイヤー支持手段600をも、可動部材130に設けたため可動部材130にてそれら2本のワイヤー210,220の張力を均一かつ最適に調整することができるので、楽な姿勢で効率良く、しかも安全にワイヤーテンションの調整作業を行なうことができる。
【0059】
なお、第1のワイヤー支持手段500については、上記各実施例の構成のものに眼らず、第1のワイヤー210及び第2のワイヤー220の各一端210a,220aを固定するとともに、それら各ワイヤー210,220の張力を個別に或は同時に調整することができるようになっていれば、その構成は問わない。また、第2のワイヤー支持手段600についても、上記各実施例の構成のものに限らず、第1のワイヤー210及び第2のワイヤー220の各他端210b,220bを固定するとともに、張力調整機能を有する場合には、それら各ワイヤー210,220の張力を個別に或は同時に調整することができるようになっていれば、その構成は問わない。
【0060】
また、上部ガイド部材110、下部ガイド部材120、可動部材130、網目部材140など本発明に係る組付け網戸装置の各構成要素についても、上記各実施例の構成のものに限らず、上述した配線経路で第1のワイヤー210及び第2のワイヤー220をそれぞれ配線し、それぞれの張力を可動部材130において調整することができるようになっていれば、種々設計変更可能であるのはいうまでもない。
【0061】
さらに、上記各実施例においては、網目部材140の一方の縦縁をサッシ枠1の右縦枠5に係着させたが、網目部材140の縦縁を係着させる固定部材を用意し、その固定部材を右縦枠5に取り付けるタイプの組付け網戸装置にも、本発明を適用することができるのは勿論である。
【0062】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の組付け網戸装置によれば、可動部材の内部または外周部に、第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段を設けてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの両端をそれぞれ固定し、かつ、少なくともその第1のワイヤー支持手段をワイヤーの張力調整手段としたため、可動部材にてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができるので、ワイヤーテンションの調整を容易に行なえる。
【0063】
請求項2に記載の組付け網戸装置によれば、請求項1記載の発明において、第2のワイヤー支持手段もワイヤーの張力調整手段としたため、可動部材にてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができるので、ワイヤーテンションの調整を容易に行なえる。
【0064】
請求項3に記載の組付け網戸装置によれば、請求項1記載の発明において、第1のワイヤー支持手段は、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーを巻き取るか、或は可動部材に沿って上下にスライドし、また第2のワイヤー支持手段は、可動部材に固定されているか、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーを巻き取るか、或は可動部材に沿って上下にスライドするようにしたため、簡単な構造でワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができる。
【0065】
請求項4に記載の組付け網戸装置によれば、請求項1記載の発明において、第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段が、いずれも、ワイヤーの張力調整を行なう作業者の手元付近に位置するようにしたため、開口部が大きい場合にもかがんだり脚立等乗ったりせずに済み、楽な姿勢で効率良く、しかも安全にワイヤー張力の調整作業を行なうことができる。
【0066】
請求項1に記載の組付け網戸装置によれば、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーのうちの一方のワイヤーを、第1のワイヤー支持手段から開口部の一方の側端に延出して折り返され、かつ、可動部材を介して開口部の他方の側端に延出して折り返されて第2のワイヤー支持手段に至り、もう一方のワイヤーを、第1のワイヤー支持手段から開口部の他方の側端に延出して折り返され、かつ、可動部材を介して開口部の一方の側端に延出して折り返されて第2のワイヤー支持手段に至るように配線したため、それら2本のワイヤーの張力により、可動部材の上下両端にそれぞれ開口部の一側方と他側方に向かう相反する力が作用し、その相反する力がつりあうように張力調整を行なうことによって可動部材が自立する。
【0067】
請求項5に記載の組付け網戸装置によれば、可動部材の内部または外周部に、第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段を設けてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの両端をそれぞれ固定し、かつ、少なくともその第1のワイヤー支持手段をワイヤーの張力調整手段とするとともに、ワイヤーテンション機構とは独立して交換可能な網目部材を設けたため、可動部材にてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができるので、ワイヤーテンションの調整を容易に行なえるとともに、網戸部材をワイヤーテンション機構から独立して容易に交換することができる。
【0068】
請求項6に記載の組付け網戸装置によれば、請求項5記載の発明において、第2のワイヤー支持手段もワイヤーの張力調整手段としたため、可動部材にてワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができるので、ワイヤーテンションの調整を容易に行なえるとともに、網戸部材をワイヤーテンション機構から独立して容易に交換することができる。
【0069】
請求項7に記載の組付け網戸装置によれば、請求項5記載の発明において、第1のワイヤー支持手段は、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーを巻き取るか、或は可動部材に沿って上下にスライドし、また第2のワイヤー支持手段は、可動部材に固定されているか、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーを巻き取るか、或は可動部材に沿って上下にスライドするようにしたため、簡単な構造でワイヤーテンション機構の2本のワイヤーの張力を均一かつ最適に調整することができるとともに、網戸部材をワイヤーテンション機構から独立して容易に交換することができる。
【0070】
請求項8に記載の組付け網戸装置によれば、請求項5記載の発明において、第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段が、いずれも、ワイヤーの張力調整を行なう作業者の手元付近に位置するようにしたため、開口部が大きい場合にもかがんだり脚立等乗ったりせずに済み、楽な姿勢で効率良く、しかも安全にワイヤー張力の調整作業を行なうことができるとともに、網戸部材をワイヤーテンション機構から独立して容易に交換することができる。
【0071】
請求項9に記載の組付け網戸装置によれば、請求項5記載の発明において、ワイヤーテンション機構の2本のワイヤーのうちの一方のワイヤーを、第1のワイヤー支持手段から開口部の一方の側端に延出して折り返され、かつ、可動部材を介して開口部の他方の側端に延出して折り返されて第2のワイヤー支持手段に至り、もう一方のワイヤーを、第1のワイヤー支持手段から開口部の他方の側端に延出して折り返され、かつ、可動部材を介して開口部の一方の側端に延出して折り返されて第2のワイヤー支持手段に至るように配線したため、それら2本のワイヤーの張力により、可動部材の上下両端にそれぞれ開口部の一側方と他側方に向かう相反する力が作用し、その相反する力がつりあうように張力調整を行なうことによって可動部材が自立する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組付け網戸装置の第1実施例の概略図である。
【図2】本発明に係る組付け網戸装置の第1実施例の概略図である。
【図3】本発明に係る組付け網戸装置の可動部材の一例の断面図である。
【図4】本発明に係る組付け網戸装置の一例の断面図である。
【図5】本発明に係る組付け網戸装置の網目部材の一例の斜視図である。
【図6】本発明に係る組付け網戸装置の第2実施例の概略図である。
【図7】本発明に係る組付け網戸装置の第3実施例の概略図である。
【図8】本発明に係る組付け網戸装置の第4実施例の概略図である。
【図9】本発明に係る組付け網戸装置の第5実施例の概略図である。
【図10】本発明に係る組付け網戸装置の第6実施例の概略図である。
【図11】従来の組付け網戸装置の概略図である。
【符号の説明】
1 サッシ枠
2 上枠
3 下枠
4 左縦枠
5 右縦枠
5a 係着溝
10 組付け網戸装置本体
11 第1の固定部材
12 第2の固定部材
13 可動部材
14 網目部材
20 ワイヤーテンション機構
21 第1のワイヤー
22 第2のワイヤー
21a,22a 一端
21b,22b 他端
23,24,25,26 ローラ一
101,102,103,104,105,106 組付け網戸装置
110 上部ガイド部材
120 下部ガイド部材
110a,120a 右端部
110b,120b 左端部
130 可動部材
131 スライドバー
132 上部グライドブロック
133 下部グライドブロック
135 収納溝
136 係着溝
140 網目部材
141 セットプレート
200 自立ワイヤーテンション機構
210 第1のワイヤー
220 第2のワイヤー
210a,220a 一端
210b,220b 他端
251,252,253,254 ワイヤーコーナー部材
400 中間ワイヤーテンション機構
410 中間ワイヤー
410a 一端
410b 他端
420 張力調整装置
500 第1のワイヤー支持手段
510 ダイヤル調整装置(第1のワイヤー支持手段、張力調整手段)
520 スライド調整装置(第1のワイヤー支持手段、張力調整手段)
600 第2のワイヤー支持手段
610 スライド調整装置(第2のワイヤー支持手段、張力調整手段)
620 ダイヤル調整装置(第2のワイヤー支持手段、張力調整手段)
Claims (9)
- 建物の開口部に、起立して前記開口部の左右方向に可動可能に配置される可動部材と、該可動部材の揺動を防止するように掛け渡される少なくとも2本のワイヤーよりなるワイヤーテンション機構とを備えた組付け網戸装置であって、前記可動部材は、その内部または外周部に、前記ワイヤーテンション機構のワイヤー群のうちの2本のワイヤーを支持する第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段を有し、それら2本のワイヤーは、いずれも、その一端を前記第1のワイヤー支持手段に固定し、かつ、その他端を前記第2のワイヤー支持手段に固定してなり、少なくとも前記第1のワイヤー支持手段は、前記2本のワイヤーの張力を調整する張力調整手段となっていると共に、
前記2本のワイヤーのうちの一方のワイヤーは、前記第1のワイヤー支持手段から前記開口部の一方の側端に延出して折り返され、かつ、前記可動部材を介して前記開口部の他方の側端に延出して折り返されて前記第2のワイヤー支持手段に至るように配線されているとともに、もう一方のワイヤーは、前記第1のワイヤー支持手段から前記開口部の前記他方の側端に延出して折り返され、かつ、前記可動部材を介して前記開口部の前記一方の側端に延出して折り返されて前記第2のワイヤー支持手段に至るように配線されていることを特徴とする組付け網戸装置。 - 前記第2のワイヤー支持手段も、前記2本のワイヤーの張力を調整する張力調整手段となっていることを特徴とする請求項1記載の組付け網戸装置。
- 前記第1のワイヤー支持手段は、前記2本のワイヤーを巻き取るか、或は前記可動部材に沿って上下にスライドするようになっており、一方、前記第2のワイヤー支持手段は、前記可動部材に固定されているか、前記2本のワイヤーを巻き取るか、或は前記可動部材に沿って上下にスライドするようになっていることを特徴とする請求項1記載の組付け網戸装置。
- 前記第1のワイヤー支持手段及び前記第2のワイヤー支持手段は、いずれも、ワイヤーの張力調整を行なう作業者の手元付近に位置することを特徴とする請求項1記載の組付け網戸装置。
- 建物の開口部に、起立して前記開口部の左右方向に可動可能に配置される可動部材と、該可動部材の揺動を防止するように掛け渡される2本以上のワイヤーよりなるワイヤーテンション機構とを備えた組付け網戸装置であって、前記可動部材は、その内部または外周部に、前記ワイヤーテンション機構のワイヤー群のうちの2本のワイヤーを支持する第1のワイヤー支持手段及び第2のワイヤー支持手段を有し、それら2本のワイヤーは、いずれも、その一端を前記第1のワイヤー支持手段に固定し、かつ、その他端を前記第2のワイヤー支持手段に固定してなり、少なくとも前記第1のワイヤー支持手段は、前記2本のワイヤーの張力を調整する張力調整手段となっているとともに、前記網戸装置は、前記ワイヤーテンション機構とは独立して交換可能に取り付けられる網目部材を備えていることを特徴とする組付け網戸装置。
- 前記第2のワイヤー支持手段も、前記2本のワイヤーの張力を調整する張力調整手段となっていることを特徴とする請求項5記載の組付け網戸装置。
- 前記第1のワイヤー支持手段は、前記2本のワイヤーを巻き取るか、或は前記可動部材に沿って上下にスライドするようになっており、一方、前記第2のワイヤー支持手段は、前記可動部材に固定されているか、前記2本のワイヤーを巻き取るか、或は前記可動部材に沿って上下にスライドするようになっていることを特徴とする請求項5記載の組付け網戸装置。
- 前記第1のワイヤー支持手段及び前記第2のワイヤー支持手段は、いずれも、ワイヤーの張力調整を行なう作業者の手元付近に位置することを特徴とする請求項5記載の組付け網戸装置。
- 前記2本のワイヤーのうちの一方のワイヤーは、前記第1のワイヤー支持手段から前記開口部の一方の側端に延出して折り返され、かつ、前記可動部材を介して前記開口部の他方の側端に延出して折り返されて前記第2のワイヤー支持手段に至るように配線されているとともに、もう一方のワイヤーは、前記第1のワイヤー支持手段から前記開口部の前記他方の側端に延出して折り返され、かつ、前記可動部材を介して前記開口部の前記一方の側端に延出して折り返されて前記第2のワイヤー支持手段に至るように配線されていることを特徴とする請求項5記載の組付け網戸装置。
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