JP3619103B2 - 車載電装部品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定の電源と複数の負荷との間に接続され、且つ、各負荷と電源との間に個別に介装接続された各抵抗の電圧降下を各電圧検出回路で個別に検出することで各負荷の断線検出を行う車載電装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車内のハイマウントストップランプ、ストップランプ及びテールランプの断線検出を行う車載電子ユニット一体型リアジャンクションブロック(リアJ/B)において、従来では、例えば図15(従来例1)の如く、リアジャンクションブロックJB1(リアJ/B A)内で各ランプ1a,2a〜2d,3a〜3d毎にそれぞれ1個ずつの検出用抵抗4a〜4iを直列に接続し、さらにこの検出用抵抗4a〜4iに並列に電圧検出回路5a〜5iを接続して、各ランプ1a,2a〜2d,3a〜3dに電流が流れた場合に検出用抵抗4a〜4iでの電圧降下を電圧検出回路5a〜5iで検出することで、ランプの断線検出を行っていた。この電圧検出回路5a〜5iは、各検出用抵抗4a〜4iに電流が流れる際に、この検出用抵抗4a〜4iの両端に生じた電位差を電圧として入力し、この電圧を電源として所定の信号を図示しない外部の判断装置で判断するようになっているもので、具体的には、各検出用抵抗4a〜4iに電流が流れているときにはこの各検出用抵抗4a〜4iでの電圧降下を利用してロー電圧を出力する一方、各検出用抵抗4a〜4iに電流が流れない場合は電源10の電圧レベルが保持されることでハイ電圧を出力するようになっている。
【0003】
ここで、上記の電子ユニットにおいては、一般に、自動車の各グレード及び車種の違いによって、ハイマウントストップランプ1a、ストップランプ2a〜2d及びテールランプ3a〜3dの設置個数が異なることが多い。例えば、図15に示した従来例1では、18Wの消費電力量の1灯のハイマウントストップランプ1aと21Wの消費電力量の4灯のストップランプ2a〜2dと5Wの消費電力量の4灯のテールランプ3a〜3dを有しており、また図16に示した従来例2のリアジャンクションブロックJB2(リアJ/B B)では2灯のハイマウントストップランプ1a,1bと2灯のストップランプ2a,2bと4灯のテールランプ3a,3bを有している。あるいは、この両従来例1,2以外にも、図示しないが、例えばストップランプが2灯、ハイマウントストップランプが2灯、テールランプが4灯のものもある。かかる各従来例1,2及び他の例におけるランプ1a,1b,2a〜2d,3a〜3dの設置個数の違いを次の表1に示す。
【0004】
【表1】
【0005】
尚、図15及び図16中の符号6,7は点消灯切替スイッチ、符号8,9はフューズをそれぞれ示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、図15に示した従来例1のリアジャンクションブロックJB1では、第一抵抗4a及び第一電圧検出回路5aが単一のハイマウントストップランプ1aに対応付けられ、第二抵抗4b及び第二電圧検出回路5bが第一ストップランプ2aに対応付けられ、第三抵抗4c及び第三電圧検出回路5cが第二ストップランプ2bに対応付けられ、第四抵抗4d及び第四電圧検出回路5dが第三ストップランプ2cに対応付けられ、第五抵抗4e及び第五電圧検出回路5eが第四ストップランプ2dに対応付けられ、第六抵抗4f及び第六電圧検出回路5fが第一テールランプ3aに対応付けられ、第七抵抗4g及び第七電圧検出回路5gが第二テールランプ3bに対応付けられ、第八抵抗4h及び第八電圧検出回路5hが第三テールランプ3cに対応付けられ、第九抵抗4i及び第九電圧検出回路5iが第四テールランプ3dに対応付けられてそれぞれ接続されている。
【0007】
このような図15の従来例1のリアジャンクションブロックJB1と同一の構成のジャンクションブロックJB2を図16で示した従来例2の自動車に流用したい場合には、従来例1でのランプの設置個数と従来例2でのランプの設置個数とが表1のように異なっているため、上記した従来例1の対応付けをそのまま維持するとすれば、従来例2では、従来例1における2灯のストップランプ2c,2dのための抵抗4d,4e及び電圧検出回路5d,5eと、従来例1における2灯のテールランプ3c,3dのための抵抗4h,4i及び電圧検出回路5h,5iとが余剰になる。また、従来例2における第二ハイマウントストップランプ1bのための抵抗及び電圧検出回路が従来例1のリアジャンクションブロックJB1内には用意されておらず、かかる回路部品が不足することになる。
【0008】
ここで、消費電力量が21Wのストップランプ2a〜2dと消費電力量が18Wのハイマウントストップランプ1a,1bとでは比較的負荷が同等のため、リアジャンクションブロックJB1内において各電圧検出回路4a〜4eは同一の構成部品を使用している。したがって、図16の従来例2では、余剰のストップランプ2c,2dのための抵抗4d,4e及び電圧検出回路4d,4eのうちの一方(抵抗4d及び電圧検出回路4d)を第二ハイマウントストップランプ1bのために流用すれば、第二ハイマウントストップランプ1bのための抵抗及び電圧検出回路の不足を補うことができる。
【0009】
しかしながら、この図16の従来例2は、抵抗4e,4h,4i及び電圧検出回路5e,5h,5iが余剰していることに代わりはない。この場合、これらの抵抗4e,4h,4i及び電圧検出回路5e,5h,5iに負荷としてのランプが接続されていないと、抵抗4e,4hに電流が流れずに電圧降下が生じないことから各電圧検出回路5e,5h,5iはハイ電圧を出力することになり、各電圧検出回路5e,5h,5iがランプが断線しているものと誤検出してしまって、所定の警報装置(図示せず)で警報を出力してしまうことになる。
【0010】
そこで、この余剰の抵抗4e,4h,4i及び電圧検出回路5e,5h,5iを外部の所定の回路に接続して断線検出を防止することが望まれるが、これらを設置してグランドショートする方法では、検出用抵抗4e,4h,4iに過大な電流が流れて劣化をもたらすおそれがある。またこれらを電源側にショートしても電圧検出回路5e,5h,5iが断線の誤検出を行うことになるため、結局は、外部回路への接続による対応は非常に困難であり、各ランプ2a〜2d,3a〜3dの負荷相当の電流を流さなければならず、効率的ではない。したがって、最終的には、ランプの設置個数に対応して余剰の抵抗及び電圧検出回路を排除した専用のリアジャンクションブロック(リアJ/B B及びリアJ/B C)を新設しなければならない。
【0011】
こういった状況において、品番が増え、品番新設に要する労力、またリアジャンクションブロックの製造工程での品番管理が煩雑となる。ましてや限定車に対してこの品番新設を逐一対応することは、製造工数が増大し、また保全対応等に苦労することになる。
【0012】
そこで、この発明の課題は、様々な自動車の各グレード及び車種の違いに対応できる汎用的な車載電装部品を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、所定の電源と複数の負荷との間に接続される車載電装部品であって、当該車載電装部品の本体と、前記本体内にあって前記各負荷と前記電源との間に個別に介装接続される複数の抵抗と、前記本体内にあって当該各抵抗の電圧降下を個別に検出することで前記各負荷の断線検出を行う電圧検出回路と、前記各検出用抵抗及び前記各電圧検出回路のうち少なくとも前記負荷の設置個数により余剰となる可能性のある前記検出用抵抗及び前記電圧検出回路に接続される余剰可抵抗接続端子と、前記電源側に接続されるための電源接続用端子に接続され且つ前記余剰可抵抗接続端子に一対一に対応付けられた中間接続端子とを備え、一対一に対応付けられた前記各余剰可抵抗接続端子と前記各中間接続端子とは、外部の所定の接続部材により互いに短絡可能とされるように前記車載電装部品の本体の外面に露出されて互いに並置形成されたものである。
【0014】
例えば、前記接続部材は、請求項2に記載されているように、前記本体の外面で前記余剰可抵抗接続端子及び前記中間接続端子に着脱自在に接続可能とされた導電性を有するショート部材が使用される。
【0015】
または、前記接続部材は、請求項3に記載されているように、前記本体の外面で前記余剰可抵抗接続端子及び前記中間接続端子に着脱自在に接続可能とされたヒューズが使用される。
【0016】
あるいは、前記接続部材は、請求項4に記載されているように前記余剰可抵抗接続端子及び前記中間接続端子の間に介装された開閉切換え可能なスイッチが使用される。
【0017】
【発明の実施の形態】
{第1の実施の形態}
<構成>
図1はこの発明の第1の実施の形態に係る車載電装部品としてのジャンクションブロックJBが車載ランプ等の複数の負荷1a,2a〜2d,3a〜3dに接続された第1の状態を示す回路ブロック図、図2は同じく複数の負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bに接続した第2の状態を示す回路ブロック図、図3はジャンクションブロックJBの外観斜視図、図4は同じくその平面図である。尚、従来例と同一機能を有する要素については同一符号を付しており、特に、負荷1a,1b,2a〜2d,3a〜3dの配列については、図1が図15の従来例1に、図2が図16の従来例2にそれぞれ対応している。
【0018】
この車載電装部品としてのジャンクションブロックJBは、図1及び図2の如く、車載ランプ等の複数の負荷1a,(1b,)2a〜2d,3a〜3dに電流が流れた場合に、各負荷1a,(1b,)2a〜2d,3a〜3dにそれぞれ直列に接続された検出用抵抗4a〜4iでの電圧降下を電圧検出回路5a〜5iで検出することで、ランプの断線検出を行うようになっており、特に、図2のように自動車の負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bの配列仕様によって余剰になる可能性のある検出用抵抗(以下「余剰可抵抗」と称す)4e,4h,4i及びこれに対応した電圧検出回路5e,5h,5iへの電源10への接断切替えを行うための金属等の導電材料からなるショート部材11,12(図5及び図6)が着脱自在に取付可能とされたものである。
【0019】
このジャンクションブロックJBの本体13の上面には、図4の如く、余剰可抵抗4eの一端及びこれに対応した電圧検出回路5eに接続された雄型の第1の余剰可抵抗接続端子21と、余剰可抵抗4h,4iの一端及びこれに対応した電圧検出回路5h,5iに共通に接続された雄型の第2の余剰可抵抗接続端子22と、余剰可抵抗4e,4h,4i以外の他の検出用抵抗(以下「余剰不可抵抗」と称す)4a〜4dと余剰不可抵抗4f,4gの一端及びこれに対応した電圧検出回路5a〜5dと電圧検出回路5f,5gにそれぞれ共通接続されるとともに2個の余剰可抵抗接続端子21,22に離間してそれぞれ図4のように隣接並置された雄型の2個の中間接続端子23,24と、各検出用抵抗4a〜4iの他端にそれぞれ接続されるとともに各負荷1a,(1b,)2a〜2d,3a〜3dにそれぞれ接続可能とされた雄型の負荷接続用端子25〜33と、いくつかの余剰不可抵抗4a〜4d、電圧検出回路5a〜5d及び第1の中間接続端子23に共通接続されるとともに第1のスイッチ6及び第1のヒューズ8を介して電源10に接続可能とされる雄型の第1の電源接続用端子34と、他の余剰不可抵抗4f,4g、電圧検出回路5f,5g及び第2の中間接続端子24に共通接続されるとともに第2のスイッチ7及び第2のヒューズ9を介して電源10に接続可能とされる雄型の第2の電源接続用端子35とが形成されている。そして、図3の如く、余剰可抵抗接続端子21,22及び中間接続端子23,24はジャンクションブロックJBの本体13の上面の一部に形成された第1の凹部41内に立設配置されて第1の端子群42を構成しており、負荷接続用端子25〜33はジャンクションブロックJBの本体13の上面の他の一部に形成された第2の凹部43内に立設配置されて第2の端子群44を構成しており、電源接続用端子34,35は他の予備的な端子36a〜36hと共にジャンクションブロックJBの本体13の上面の他の一部に形成された第3の凹部45内に立設配置されて第3の端子群46を構成している。
【0020】
そして、ショート部材11,12は、図5及び図6の如く、銅等の導電体を用いて矩形に形成された所定の金属片中に、第1の余剰可抵抗接続端子21及び第1の中間接続端子23、または第2の余剰可抵抗接続端子22及び第2の中間接続端子24を挿入して電気的に接続するための一対の挿入接続孔51,52が形成された雌型導電部材である。この挿入接続孔51,52は例えば互いに平行になるように上下方向に貫通して形成されており、これにより各余剰可抵抗接続端子21,22及び各中間接続端子23,24の形成位置及びこれらの立設姿勢に対応して形成されている。
【0021】
尚、図1及び図2において、符号1a,1bは18Wの消費電力量のハイマウントストップランプ、符号2a〜2dは21Wの消費電力量のストップランプ、符号3a〜3dは5Wの消費電力量のテールランプをそれぞれ示している。そして、検出用抵抗4a〜4e及びこれに対応する電圧検出回路5a〜5eはハイマウントストップランプ1a,1b及びストップランプ2a〜2dの断線検知用として、検出用抵抗4f〜4i及びこれに対応する電圧検出回路5f〜5iはテールランプ3a〜3dの断線検知用として仕様されるようになっている。
【0022】
また、各電圧検出回路5a〜5iは従来例1,2に示したものと同様のものが使用されており、各検出用抵抗4a〜4iに電流が流れる際に、この検出用抵抗4a〜4iの両端に生じた電位差を電圧として入力し、この電圧を電源として所定の信号を図示しない外部の判断装置で判断するようになっている。具体的には、各検出用抵抗4a〜4iに電流が流れているときにはこの各検出用抵抗4a〜4iでの電圧降下を利用してロー電圧を出力する一方、各検出用抵抗4a〜4iに電流が流れない場合は電源10の電圧レベルが保持されることでハイ電圧を図示しない外部の警報装置等に出力するようになっている。
【0023】
<動作>
上記構成のジャンクションブロック(車載電装部品)JBの使用方法について説明する。
【0024】
【表2】
【0025】
まず、図1のように、1灯のハイマウントストップランプ1aと4灯のストップランプ2a〜2dと4灯のテールランプ3a〜3dを有する自動車(表2の車A)の場合は、第1の負荷接続用端子25にハイマウントストップランプ1aを、第2〜第5の負荷接続用端子26〜29にストップランプ2a〜2dを、第6〜第9の負荷接続用端子30〜33にテールランプ3a〜3dをそれぞれ接続し、第1の電源接続用端子34に第1のスイッチ6及び第1のヒューズ8を介して電源10を接続し、第2の電源接続用端子35に第2のスイッチ7及び第2のヒューズ9を介して電源10を接続する。
【0026】
そして、表2の「車A」の欄のように、第1の余剰可抵抗接続端子21及び第1の中間接続端子23を第1のショート部材11の挿入接続孔51,52に挿入することで、これらの接続端子21,23同士を第1のショート部材11を通じて互いに電気的に短絡(ショート)させる。同様にして、第2の余剰可抵抗接続端子22及び第2の中間接続端子24を第2のショート部材12の挿入接続孔51,52に挿入することで、これらの接続端子22,24同士を第2のショート部材12を通じて互いに電気的に短絡(ショート)させる。
【0027】
これにより、各余剰可抵抗4e,4h,4i及びこれに対応する電圧検出回路5e,5h,5iは、余剰可抵抗接続端子21,22、中間接続端子23,24、電源接続用端子34,35、スイッチ6,7及びヒューズ8,9を通じて電源10に接続されることになる。
【0028】
かかる状態で、スイッチ6,7を閉成してジャンクションブロックJBに電源を供給し、このジャンクションブロックJBを介して各負荷1a,2a〜2d,3a〜3dに駆動電流を流す。そうすると、各負荷1a,2a〜2d,3a〜3dにそれぞれ直列に接続された検出用抵抗4a〜4iでの電圧降下を電圧検出回路5a〜5iで検出することで、ランプの断線検出を行う。
【0029】
具体的に、各負荷1a,2a〜2d,3a〜3dが断線していない場合は、ジャンクションブロックJBの各検出用抵抗4a〜4iを通じて各負荷1a,2a〜2d,3a〜3dに電流を流し、各検出用抵抗4a〜4iでの電圧降下を利用して電圧検出回路5a〜5iからロー電圧を出力する。
【0030】
一方、各負荷1a,2a〜2d,3a〜3dのいずれかが断線している場合は、これに対応して設けられた検出用抵抗4a〜4iに電流が流れなくなり、その検出用抵抗4a〜4iと断線した負荷1a,2a〜2d,3a〜3dの接続点の電圧レベルが電源10の電圧レベルに保持される。したがって、これを電圧検出回路5a〜5iが検出した後に図示しない外部の警報装置等にハイ電圧を出力する。これにより、警報装置が警報を発するなどして、いずれかの負荷1a,2a〜2d,3a〜3dに断線があった旨を知ることができる。
【0031】
次に、ジャンクションブロック(車載電装部品)JBにおいて、図2のように、2灯のハイマウントストップランプ1a,1bと2灯のストップランプ2a,2bと2灯のテールランプ3a,3bを有する自動車(表2の車B)の場合は、第1の負荷接続用端子25に一方のハイマウントストップランプ1aを、第2及び第3の負荷接続用端子26,27にストップランプ2a,2bを、第6及び第7の負荷接続用端子30,31にテールランプ3a,3bをそれぞれ接続する。また、第4の負荷接続用端子28には他方のハイマウントストップランプ1bを接続する。第5、第8及び第9の負荷接続用端子29,32,33には負荷は接続されない。また、第1の電源接続用端子34に第1のスイッチ6及び第1のヒューズ8を介して電源10を接続し、第2の電源接続用端子35に第2のスイッチ7及び第2のヒューズ9を介して電源10を接続する。
【0032】
そして、表2の「車B」の欄のように、余剰可抵抗接続端子21,22及び中間接続端子23,24にはショート部材11,12を装着せずに開放(オープン)状態にしておく。
【0033】
これにより、各余剰可抵抗4e,4h,4i及びこれに対応する電圧検出回路5e,5h,5iには、電源10からの電圧は供給されず、したがって、電圧検出回路5e,5h,5iから外部の警報装置等への出力は一切行われない状態に保持される。
【0034】
かかる状態で、スイッチ6,7を閉成してジャンクションブロックJBに電源を供給し、このジャンクションブロックJBを介して各負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bに駆動電流を流す。そうすると、各負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bにそれぞれ直列に接続された検出用抵抗4a〜4d,4f,4gでの電圧降下を電圧検出回路5a〜5d,5f,5gで検出することで、各負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bの断線検出を行う。具体的に、各負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bが断線していない場合は、ジャンクションブロックJBの各検出用抵抗4a〜4d,4f,4gを通じて各負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bに電流を流し、各検出用抵抗4a〜4d,4f,4gでの電圧降下を利用して電圧検出回路5a〜5d,5f,5gからロー電圧を出力する。一方、各負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bのいずれかが断線している場合は、これに対応して設けられた検出用抵抗4a〜4d,4f,4gに電流が流れなくなり、その検出用抵抗4a〜4d,4f,4gと断線した負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bの接続点の電圧レベルが電源10の電圧レベルに保持される。したがって、これを電圧検出回路5a〜5d,5f,5gが検出した後に図示しない外部の警報装置等にハイ電圧を出力する。これにより、警報装置が警報を発するなどして、いずれかの負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bに断線があった旨を知ることができる。
【0035】
ここで、負荷が接続されていない余剰可抵抗4e,4h,4i及びその電圧検出回路5e,5h,5iについては、ショート部材11,12が省略されているために電源10からの電流が供給されず、したがって外部の警報装置等に向けては一切の信号が出力されることはない。したがって、図16の従来例2のように、負荷が接続されていないことに起因して各電圧検出回路5e,5h,5iがランプの断線を誤検出してその旨の出力を行うのを防止でき、所定の警報装置(図示せず)で警報を出力してしまう事態を防止できる。即ち、仕様の違う車種や限定車向けの仕様等に対して単一のジャンクションブロックJBを共用できることとなり、例えば品番を分けた場合に発生していたケースの色による識別またはバーコードによる識別等が不要となるなど、品番管理、製造工程の実装プログラム、各検査プログラム検査項目に対して1種類での対応が可能となることから、管理費の低減を図ることができる。
【0036】
尚、例えば表2中の車Cのように、さらに他の仕様(表1の他の例に対応)の自動車について、端子21,23の間のみを第1のショート部材11でショートさせるとともに端子22,24間はオープンにするようにしてもよい。この場合、2灯のハイマウントストップランプ1a,1b及び2灯のストップランプ2a,2bは図2のように接続し、4灯のテールランプ3a〜3dは負荷接続用端子30〜33にそれぞれ接続する。
【0037】
そして、図3及び図4のように、ショート部材11,12を着脱自在に接続する端子21〜24(第1の端子群42)を、ジャンクションブロックJBの本体13の上面の第1の凹部41内に立設配置しているので、負荷の配置の仕様に応じてジャンクションブロックJBの外部から第1の凹部41内の端子21〜24(第1の端子群42)にショート部材11,12を着脱するだけでよいので、仕様対応についての操作性が極めて高い車載電装部品(ジャンクションブロックJB)を提供できる。
【0038】
尚、この実施の形態では、各端子21〜24を雄型の端子とし且つショート部材11,12を雌型導電部材としてこれらを互いに嵌合可能に構成していたが、逆に、各端子21〜24を雌型の端子とし且つショート部材11,12を雄型導電部材としてこれらを互いに嵌合可能に構成してもよいことは勿論である。
【0039】
{第2の実施の形態}
<構成>
図7はこの発明の第2の実施の形態に係る車載電装部品としてのジャンクションブロックJBが車載ランプ等の複数の負荷1a,2a〜2d,3a〜3dに接続された第1の状態を示す回路ブロック図、図8は同じく複数の負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bに接続した第2の状態を示す回路ブロック図、図9はジャンクションブロックJBの外観斜視図、図10は同じくその平面図である。なお、図7〜図10では第1の実施の形態と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。
【0040】
この実施の形態の車載電装部品は、例えば図7の如く、各検出用抵抗4a〜4iと各電圧検出回路5a〜5iとの接続点において、電源10側との間に介装される個別のヒューズ61〜69を着脱自在に接続できるようにしたものであり、各ヒューズ61〜69を接続した場合には、電源10からヒューズ8,9及びスイッチ6,7を経て与えられた駆動電流が、各ヒューズ61〜69を通じて各検出用抵抗4a〜4i及び各電圧検出回路5a〜5iに供給される一方、いずれかのヒューズ61〜69を取り外した場合には、電源10からヒューズ8,9及びスイッチ6,7を経て与えられた駆動電流が、取り外されたヒューズ61〜69に対応する検出用抵抗4a〜4i及び電圧検出回路5a〜5iに供給されるのを防止するようにしたものである。
【0041】
これらのヒューズ61〜69は、各ヒューズ61〜69の下端から下方へ突設された2本のピン60a,60bを、図10に示したようなジャンクションブロックJBの本体13の上面の凹部55a,55b内に形成された雌型端子71〜89に外部から図9のように挿入することで、図7及び図8に示したジャンクションブロックJB内の各検出用抵抗4a〜4i及び電圧検出回路5a〜5iを電源10側に接続するようになっている。
【0042】
ここで、端子71〜79は、各検出用抵抗4a〜4i及び電圧検出回路5a〜5iの電源10側の接続点に接続されている。また、端子81〜85は、これらが共通に第1の電源接続用端子34に接続されており、さらに端子86〜89は、これらが共通に第2の電源接続用端子35に接続されている。
【0043】
そして、図10のように、端子71と端子81とは相互に隣接して並置され、これらに1個のヒューズ61の両ピン60a,60bを同時に挿入することで両端子71,81がヒューズ61によって互いに接続される。同様にして、端子72と端子82とは相互に隣接して並置され、これらに1個のヒューズ62の両ピン60a,60bを同時に挿入することで両端子72,82がヒューズ62によって互いに接続され、以下同様にして、端子73〜79と端子83〜89とはそれぞれ相互に隣接して並置され、これらに各ヒューズ63〜69の両ピン60a,60bをそれぞれ同時に挿入することで対応する端子73〜79と端子83〜89とがヒューズ63〜69によってそれぞれ互いに接続される。
【0044】
尚、図9及び図10中の符号55c,55dは凹部、56a〜56dは端子群をそれぞれ示している。
【0045】
その他の構成は第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。
【0046】
<動作>
上記構成の車載電装部品の動作を説明する。
【0047】
【表3】
【0048】
まず、図7のように、1灯のハイマウントストップランプ1aと4灯のストップランプ2a〜2dと4灯のテールランプ3a〜3dを有する自動車(表3の車A)の場合は、第1の負荷接続用端子25にハイマウントストップランプ1aを、第2〜第5の負荷接続用端子26〜29にストップランプ2a〜2dを、第6〜第9の負荷接続用端子30〜33にテールランプ3a〜3dをそれぞれ接続し、第1の電源接続用端子34に第1のスイッチ6及び第1のヒューズ8を介して電源10に接続し、第2の電源接続用端子35に第2のスイッチ7及び第2のヒューズ9を介して電源10に接続する。
【0049】
このように、検出用抵抗4a〜4i及び電圧検出回路5a〜5iの全てに負荷1a,2a〜2d,3a〜3dが接続されていることから、端子71〜89の全てにヒューズ61〜69を図9のように外部から接続する。特に、端子74,84、端子78,88及び端子79,89にも、表3の「車A」の欄のようにヒューズ64,68,69をそれぞれ装着し、互いに隣り合う端子74,84、78,88、79,89同士を電気的に短絡(ショート)させる。
【0050】
これにより、各余剰可抵抗4d,4h,4i及びこれに対応する電圧検出回路5d,5h,5iは、端子(余剰可抵抗接続端子)74,78,79、ヒューズ64,68,69、端子(中間接続端子)84,88,89、電源接続用端子34,35、スイッチ6,7及びヒューズ8,9を通じて電源10に接続されることになる。
【0051】
かかる状態で、スイッチ6,7を閉成してジャンクションブロックJBに電源を供給し、このジャンクションブロックJBを介して各負荷1a,2a〜2d,3a〜3dに駆動電流を流す。そうすると、各負荷1a,2a〜2d,3a〜3dにそれぞれ直列に接続された検出用抵抗4a〜4iでの電圧降下を電圧検出回路5a〜5iで検出することで、ランプの断線検出を行う。
【0052】
次に、ジャンクションブロック(車載電装部品)JBにおいて、図8のように、2灯のハイマウントストップランプ1a,1bと2灯のストップランプ2a,2bと2灯のテールランプ3a,3bを有する自動車(表3の車B)の場合は、第1の負荷接続用端子25に一方のハイマウントストップランプ1aを、第2及び第3の負荷接続用端子26,27にストップランプ2a,2bを、第6及び第7の負荷接続用端子30,31にテールランプ3a,3bをそれぞれ接続する。また、第5の負荷接続用端子29には他方のハイマウントストップランプ1bを接続する。第4、第8及び第9の負荷接続用端子28,32,33には負荷は接続されない。また、第1の電源接続用端子34に第1のスイッチ6及び第1のヒューズ8を介して電源10を接続し、第2の電源接続用端子35に第2のスイッチ7及び第2のヒューズ9を介して電源10を接続する。
【0053】
そして、ヒューズ61〜63,65〜67を各端子71〜73,75〜77,81〜83,85〜87に接続する。このとき、端子74,84、端子78,88及び端子79,89には、表3の「車B」の欄のように、ヒューズは装着しないでおく。
【0054】
これにより、負荷が接続されていない余剰可抵抗4d,4h,4i及びその電圧検出回路5d,5h,5iについては、ヒューズ64,68,69が省略されているために電源10からの電流が供給されず、外部の警報装置等に向けては一切の信号が出力されることはない。したがって、図16の従来例2の場合のように、負荷が接続されていないことに起因して各電圧検出回路5d,5h,5iがランプの断線を誤検出してその旨の出力を行うのを防止でき、所定の警報装置(図示せず)で警報を出力してしまう事態を防止できる。
【0055】
尚、例えば表3中の車Cのように、さらに他の仕様(表1の他の例に対応)の自動車について、端子78,88及び間端子79,89間にヒューズ68,69を接続してショートさせるとともに端子74,84間をオープンにするようにしてもよい。
【0056】
そして、図9及び図10のように、端子71〜89をジャンクションブロックJBの本体13の上面の凹部55a,55b内に形成し、ここにヒューズ61〜69を着脱自在に接続するようにしているので、負荷の配置の仕様に応じてジャンクションブロックJBの外部からヒューズ61〜69を着脱するだけでよいので、仕様対応についての操作性が極めて高い車載電装部品(ジャンクションブロックJB)を提供できる。
【0057】
尚、図7におけるヒューズ61〜69に代えて、第1の実施の形態で示したようなショート部材を使用しても、同様の効果を得られることは勿論である。
【0058】
{第3の実施の形態}
<構成>
図11はこの発明の第3の実施の形態に係る車載電装部品としてのジャンクションブロックJBが車載ランプ等の複数の負荷1a,2a〜2d,3a〜3dに接続された第1の状態を示す回路ブロック図、図12は同じく複数の負荷1a,1b,2a,2b,3a,3bに接続した第2の状態を示す回路ブロック図、図13はジャンクションブロックJBの外観斜視図、図14は同じくその平面図である。なお、図11〜図14では第2の実施の形態と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。
【0059】
この実施の形態の車載電装部品は、例えば図11の如く、各検出用抵抗4a〜4iと各電圧検出回路5a〜5iとの接続点において、電源10側との間に個別のスライド式のスイッチ91〜99を開閉自在に介装したものであり、各スイッチ91〜99を閉じた(オン状態にした)場合には、電源10からヒューズ8,9及びスイッチ6,7を経て与えられた駆動電流が、各スイッチ91〜99を通じて各検出用抵抗4a〜4i及び各電圧検出回路5a〜5iに供給される一方、いずれかのスイッチ91〜99を開放(オフ状態)した場合には、電源10からヒューズ8,9及びスイッチ6,7を経て与えられた駆動電流が、開放(オフ状態)されたスイッチ91〜99に対応する検出用抵抗4a〜4i及び電圧検出回路5a〜5iに供給されるのを防止するようにしたものである。
【0060】
これらのスイッチ91〜99は、検出用抵抗4a〜4i及び電圧検出回路5a〜5i側の各端子71〜79と、電源10側の各端子81〜89との間にそれぞれ介装される。
【0061】
そして、図13及び図14のように、スイッチ91〜99は、ジャンクションブロックJBの本体13の上面に設置されており、ジャンクションブロックJBの外部から各スイッチ91〜99の開閉切換え(オンオフ切換え)を行うことが可能となっている。
【0062】
その他の構成は第2の実施の形態と同様のため、説明を省略する。
【0063】
<動作>
上記構成の車載電装部品の動作を説明する。
【0064】
【表4】
【0065】
まず、図11のように、1灯のハイマウントストップランプ1aと4灯のストップランプ2a〜2dと4灯のテールランプ3a〜3dを有する自動車(表3の車A)の場合は、第1の負荷接続用端子25にハイマウントストップランプ1aを、第2〜第5の負荷接続用端子26〜29にストップランプ2a〜2dを、第6〜第9の負荷接続用端子30〜33にテールランプ3a〜3dをそれぞれ接続し、第1の電源接続用端子34に第1のスイッチ6及び第1のヒューズ8を介して電源10を接続し、第2の電源接続用端子35に第2のスイッチ7及び第2のヒューズ9を介して電源10を接続する。
【0066】
このように、検出用抵抗4a〜4i及び電圧検出回路5a〜5iの全てに負荷1a,2a〜2d,3a〜3dが接続されていることから、端子71〜89に接続された全てのスイッチ91〜99を図11のように外部から閉状態(オン状態)に切り換える。特に、端子74,84、端子78,88及び端子79,89の間に介装されたスイッチ94,98,99についても、他のスイッチ91〜93,95〜97と同様に、表4の「車A」の欄のようにそれぞれ閉状態(オン状態)に切り換える。
【0067】
これにより、各余剰可抵抗4d,4h,4i及びこれに対応する電圧検出回路5d,5h,5iは、端子(余剰可抵抗接続端子)74,78,79、スイッチ94,98,99、端子(中間接続端子)84,88,89、電源接続用端子34,35、スイッチ6,7及びヒューズ8,9を通じて電源10に接続されることになる。
【0068】
かかる状態で、スイッチ6,7を閉成してジャンクションブロックJBに電源を供給し、このジャンクションブロックJBを介して各負荷1a,2a〜2d,3a〜3dに駆動電流を流す。そうすると、各負荷1a,2a〜2d,3a〜3dにそれぞれ直列に接続された検出用抵抗4a〜4iでの電圧降下を電圧検出回路5a〜5iで検出することで、ランプの断線検出を行う。
【0069】
次に、ジャンクションブロック(車載電装部品)JBにおいて、図12のように、2灯のハイマウントストップランプ1a,1bと2灯のストップランプ2a,2bと2灯のテールランプ3a,3bを有する自動車(表4の車B)の場合は、第1の負荷接続用端子25に一方のハイマウントストップランプ1aを、第2及び第3の負荷接続用端子26,27にストップランプ2a,2bを、第6及び第7の負荷接続用端子30,31にテールランプ3a,3bをそれぞれ接続する。また、第5の負荷接続用端子29には他方のハイマウントストップランプ1bを接続する。第4、第8及び第9の負荷接続用端子28,32,33には負荷は接続されない。また、第1の電源接続用端子34に第1のスイッチ6及び第1のヒューズ8を介して電源10に接続し、第2の電源接続用端子35に第2のスイッチ7及び第2のヒューズ9を介して電源10に接続する。
【0070】
そして、スイッチ91〜93,95〜97のみを閉状態(オン状態)に切り換える。このとき、スイッチ94,98,99は、表4の「車B」の欄のように、開状態(オフ状態)としておく。
【0071】
これにより、負荷が接続されていない余剰可抵抗4d,4h,4i及びその電圧検出回路5d,5h,5iについては、スイッチ94,98,99がオフ状態であるために電源10からの電流が供給されず、外部の警報装置等に向けては一切の信号が出力されることはない。したがって、図16の従来例2の場合のように、負荷が接続されていないことに起因して各電圧検出回路5d,5h,5iがランプの断線を誤検出してその旨の出力を行うのを防止でき、所定の警報装置(図示せず)で警報を出力してしまう事態を防止できる。
【0072】
尚、例えば表4中の車Cのように、さらに他の仕様の自動車について、スイッチ98,99をオン状態にして端子78,88間及び端子79,89間をショートさせるとともにスイッチ94をオフにしてもよい。
【0073】
そして、図13及び図14のように、ジャンクションブロックJBの本体13の上面にスイッチ91〜99を設置し、外部からオンオフ切換え可能としているので、仕様対応についての操作性が極めて高い車載電装部品(ジャンクションブロックJB)を提供できる。
【0074】
尚、第1の実施の形態で説明した図1におけるシュート部材11,12に代えて、第3の実施の形態で示したようなスイッチを使用しても、同様の効果を得られることは勿論である。
【0075】
【発明の効果】
請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、負荷が接続されないことのある余剰可抵抗及びその電圧検出回路については、請求項2のようなショート部材または請求項3のようなヒューズを本体の外面の余剰可抵抗接続端子及び中間接続端子に着脱切換えし、あるいは、請求項4のようなスイッチを開閉切換えすることで、各余剰可抵抗接続端子と各中間接続端子との間の短絡/断絶切り換えを容易に行うことができる。これにより、余剰可抵抗及びその電圧検出回路に負荷を接続していない場合には、各余剰可抵抗接続端子と各中間接続端子との間を断絶させて電圧検出回路への電源からの電流の供給を防止することで、この電圧検出回路から外部の警報装置等に向けた一切の信号の出力を禁止することができ、負荷が接続されていないことに起因して各電圧検出回路が負荷の断線を誤検出してその旨の出力を行うのを防止できる。したがって、即ち、仕様の違う車種や限定車向けの仕様等に対して単一の車載電装部品を共用できることとなり、例えば品番を分けた場合に発生していたケースの色による識別またはバーコードによる識別等が不要となるなど、品番管理、製造工程の実装プログラム、各検査プログラム検査項目に対して1種類での対応が可能となることから、管理費の低減を図ることができる。
【0076】
そして、ショート部材、ヒューズまたはスイッチといった所定の接続部材について、本体の外部で短絡/断絶切り換えを行うことができるので、仕様対応についての操作性が極めて高い車載電装部品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る車載電装部品を第1の仕様の自動車に適用した状態を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る車載電装部品を第2の仕様の自動車に適用した状態を示すブロック図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る車載電装部品を示す外観斜視図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態に係る車載電装部品を示す平面図である。
【図5】ショート部材を端子に装着している動作を示す斜視図である。
【図6】ショート部材を端子に装着した状態を示す斜視図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態に係る車載電装部品を第1の仕様の自動車に適用した状態を示すブロック図である。
【図8】この発明の第2の実施の形態に係る車載電装部品を第2の仕様の自動車に適用した状態を示すブロック図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態に係る車載電装部品を示す外観斜視図である。
【図10】この発明の第2の実施の形態に係る車載電装部品を示す平面図である。
【図11】この発明の第3の実施の形態に係る車載電装部品を第1の仕様の自動車に適用した状態を示すブロック図である。
【図12】この発明の第3の実施の形態に係る車載電装部品を第2の仕様の自動車に適用した状態を示すブロック図である。
【図13】この発明の第3の実施の形態に係る車載電装部品を示す外観斜視図である。
【図14】この発明の第3の実施の形態に係る車載電装部品を示す平面図である。
【図15】従来例1に係る車載電装部品を示すブロック図である。
【図16】従来例2に係る車載電装部品を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a,1b,2a〜2d,3a〜3d 負荷
4a〜4i 余剰不可抵抗
5a〜5i 電圧検出回路
10 電源
11 ショート部材
12 ショート部材
13 本体
21,22 余剰可抵抗接続端子
23,24 中間接続端子
25〜33 負荷接続用端子
34,35 電源接続用端子
61〜69 ヒューズ
91〜99 スイッチ
JB ジャンクションブロック
Claims (4)
- 所定の電源と複数の負荷との間に接続される車載電装部品であって、
当該車載電装部品の本体と、
前記本体内にあって前記各負荷と前記電源との間に個別に介装接続される複数の抵抗と、
前記本体内にあって当該各抵抗の電圧降下を個別に検出することで前記各負荷の断線検出を行う電圧検出回路と、
前記各検出用抵抗及び前記各電圧検出回路のうち少なくとも前記負荷の設置個数により余剰となる可能性のある前記検出用抵抗及び前記電圧検出回路に接続される余剰可抵抗接続端子と、
前記電源側に接続されるための電源接続用端子に接続され且つ前記余剰可抵抗接続端子に一対一に対応付けられた中間接続端子と
を備え、
一対一に対応付けられた前記各余剰可抵抗接続端子と前記各中間接続端子とは、外部の所定の接続部材により互いに短絡可能とされるように前記車載電装部品の本体の外面に露出されて互いに並置形成されたことを特徴とする車載電装部品。 - 請求項1に記載の車載電装部品であって、
前記接続部材は、前記本体の外面で前記余剰可抵抗接続端子及び前記中間接続端子に着脱自在に接続可能とされた導電性を有するショート部材である車載電装部品。 - 請求項1に記載の車載電装部品であって、
前記接続部材は、前記本体の外面で前記余剰可抵抗接続端子及び前記中間接続端子に着脱自在に接続可能とされたヒューズである車載電装部品。 - 請求項1に記載の車載電装部品であって、
前記接続部材は、前記余剰可抵抗接続端子及び前記中間接続端子の間に介装された開閉切換え可能なスイッチである車載電装部品。
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