JP3617496B2 - スライド式電子部品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライド式電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スライド式電子部品は基板上に設けた導電パターン上に摺動型物に取り付けた摺動子を摺接させることでその電気的出力を変化するように構成している。そしてこの種のスライド式電子部品は、これを例えば携帯機器に取り付けるなどのために薄型化が要求されている。
【0003】
図4は従来のスライド式電子部品の概略断面図で、同図(a)は概略断面図、同図(b)は、同図(a)のB−B断面図である。同図に示すスライド式電子部品は、ケース100と、取付板110と、摺動子120を取り付けた摺動型物130と、基板140と、つまみ150と、コイルスプリング160より構成されている。
【0004】
このスライド式電子部品は、ケース100内に摺動子120が取り付けられた摺動型物130を収納し、ケース100に設けられた開口101を介して、つまみ150と摺動型物130を一体化し、この摺動型物130に設けられた弾発部材収納部131にコイルスプリング160を収納し、取付板110に基板140を固定し、この取付板110にケース100を固定することで組み立てられる。
【0005】
そして、つまみ150を中立位置(図4(b)参照)から左右にスライドすると、同時に一体化された摺動型物130が左右にスライドし、摺動子120が基板140の図示しない導電パターン上を摺動し、その抵抗値が変化する。また、摺動型物130がスライドすると、摺動型物130の弾発部材収納部131に収納されているコイルスプリング160は、この弾発部材収納部131の一端面と取付板110に設けられた係止部111の間を弾発し、この弾発力によりつまみ150及び摺動型物130は中立位置に自動復帰する。
【0006】
しかし上記構成のスライド式電子部品においては、摺動型物130と取付板110の間にコイルスプリング160を設けるため、このコイルスプリング160の高さに応じてケース100の高さLが高くなり、スライド式電子部品の薄型化を図ることができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、薄型化が図れるスライド式電子部品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明は、ケースに設けた開口の上下につまみと摺動型物を配置するとともに、これらつまみと摺動型物を前記開口を介して一体化し、該つまみをスライドすることで、その電気的出力を変化させるスライド式電子部品において、つまみと摺動型物との間につまみと摺動型物を中立位置に自動復帰させる弾発部材を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、一体化されたつまみと摺動型物の間の両部材の少なくとも一方に弾発部材を収納する弾発部材収納部を設け、摺動型物が中立位置から何れかの方向にスライドした際に弾発部材は弾発部材収納部の一端面とケースの開口の一端面の間を弾発してこの弾発力により、前記摺動型物がスライドした位置から中立位置に復帰することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかるスライド式電子部品の概略断面図で、同図(a)は概略断面図、同図(b)は、同図(a)のA−A断面図であり、図2はスライド式電子部品の分解斜視図である。
【0011】
図1及び図2に示すようにこのスライド式電子部品は、取付板10と、フレキシブル基板20と、摺動型物30と、摺動子40と、ケース50と、つまみ60とコイルスプリング(弾発部材)70とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0012】
取付板10は合成樹脂を略長方形状に成形して構成されており、その四隅に穴11が設けられ、その上面の所定の位置に二つの突起12が突出している。
【0013】
フレキシブル基板20は略長方形状に形成されたシート部分の表面に所望のスイッチ用の導電パターン21、22、23を印刷形成し、上記取付板10の突起12に対応する位置に固定用穴24が設けられている。また、フレキシブル基板20の根元部分にはこれを外部に引き出す引き出し部25が引き出されている。
【0014】
摺動型物30は合成樹脂を略長方形状に成形して構成されており、その上面にコイルスプリング70の下部を収納する弾発部材収納部31が設けられ、その両側にそれぞれ穴32、32が設けられている。また、摺動型物30はその長手方向の一方(図2の左側)の下面に凹状の摺動子収納部33が設けられ、この摺動子収納部33の所定の箇所に突起34が設けられている。
【0015】
摺動子40は、略長方形状の弾性金属板製であり、基部41には小穴42が設けられ、この基部41の端部からはU字状に折り曲げられて突出する摺接部43が設けられている。
【0016】
ケース50は合成樹脂成形品であり、その上面には長方形状の開口51が設けられ、ケース50側面の四隅の下端にはそれぞれ突起52が設けられている。また、フレキシブル基板20の引き出し部25を外部に引き出すための切り欠き53が設けられている。なお、開口51の長さは摺動型物30の弾発部材収納部31の長さと略同一である(図1(b)参照)。
【0017】
つまみ60は合成樹脂を断面が略凸状となるように形成して構成されており、上面の左右にそれぞれ操作部61、61が設けられ、つまみ60の下面中央部にはコイルスプリング70の上部を収容する摺動型物30の弾発部材収納部31と同一形状の弾発部材収納部62が設けられ(図1参照)、その両側にそれぞれ突起63、63が下方に突出して設けられている。なお、突起63、63の幅は、下記に示す一体化したつまみ60と摺動型物30がスライドできるように開口51の幅より若干短くなっている(図1(a)参照)。
【0018】
コイルスプリング70は、弾性金属製の線材より構成されており、その外径は摺動型物30の弾発部材収納部31及びつまみ60の弾発部材収納部61の深さとケース50の開口51の厚みを合せた長さよりも若干小さいものである。
【0019】
次にこのスライド式電子部品の組立方法を説明する。まず摺動子40を摺動型物30の摺動子収納部33の下面に配置し、摺動子収納部33の小突起34に摺動子40の小穴42を挿入してその先端を熱カシメすることで摺動型物30に摺動子40を固定する。
【0020】
次に取付板10の上にフレキシブル基板20を配置し、取付板10の突起12をフレキシブル基板20の固定用穴24に挿入し、フレキシブル基板20上面から突出した突起12の先端を熱カシメすることで取付板10とフレキシブル基板20を固定する。
【0021】
次に 摺動子40を取り付けた摺動型物30をケース50内に収納し、コイルスプリング70をケース50の開口51から摺動型物30の弾発部材収納部31に収納する。
【0022】
次につまみ60をケース50の開口51の上に配置し、つまみ60の突起63、63を開口51を介して摺動型物30の穴32、32に挿入し、摺動型物30下面から突出した突起63、63の先端を熱カシメすることでつまみ60と摺動型物30を一体に固定する。なお、コイルスプリング70の上部は、つまみ60の弾発部材収納部62に収納される。このとき、収納されたコイルスプリング70は、弾発部材収納部31と、開口51及び弾発部材収納部62の両端面の間を弾発した状態で、弾発部材収納部31、62に収納されている。
【0023】
次にフレキシブル基板20を取り付けた取付板10の上にケース50を配置し、ケース50に設けた四つの突起52を取付板10の四つの穴11に挿入するとともに、引き出し部25をケース50の切り欠き53に挿入して、突起52の先端を熱カシメし、これによってこのスライド式電子部品の組立を完了する。
【0024】
次にこのスライド式電子部品の動作を説明する。図3は本スライド式電子部品の動作説明図である。まず、図1(b)に示すようにつまみ60が中立位置の状態から一方の操作部61を押圧して矢印A方向にスライドさせる。なお、中立位置においては摺動子40の一方の摺接部43は導電パターン23に当接しているが、他方の摺接部43は導電パターン21と導電パターン22の間に位置してどちらの導電パターンにも当接していない状態である。
【0025】
つまみ60をスライドさせると同時に一体化された摺動型物30も矢印A方向にスライドし、図3(a)に示す位置まで移動する。このとき、コイルスプリング70は、摺動型物30の弾発部材収納部31及びつまみ60の弾発部材収納部62の一端面(弾発部材収納部31、62の右側面)と、ケース50の開口51の一端面(開口51の左側面)との間を弾発している状態である。なお、図3(a)に示す位置においては、図2に示す摺動子40の一方摺接部43は導電パターン23に当接し、他方の摺接部43は導電パターン21に当接して両導電パターン間をオンしている。
【0026】
そして、つまみ60の一方の操作部61への押圧を解除するとコイルスプリング70の弾発力により、摺動型物30及びつまみ60が図1(b)に示す中立位置まで自動復帰する。
【0027】
また、図1(b)に示す中立位置の状態から他方の操作部61を押圧して矢印B方向にスライドさせると同時に一体化された摺動型物30も矢印B方向にスライドし、図3(b)に示す位置まで移動する。このとき、コイルスプリング70は、摺動型物30の弾発部材収納部31及びつまみ60の弾発部材収納部62の一端面(弾発部材収納部31、62の左側面)と、ケース50の開口51の一端面(開口51の右側面)との間を弾発している状態である。なお、図3(b)に示す位置においては、図2に示す摺動子40の一方の摺接部43は導電パターン23に当接し、他方の摺接部43は導電パターン22に当接して両導電パターン間をオンしている。
【0028】
そして、つまみ60の他方の操作部61への押圧を解除するとコイルスプリング70の弾発力により、摺動型物30及びつまみ60が図1(b)に示す中立位置まで自動復帰する。
【0029】
このスライド式電子部品は図1に示すように、摺動型物30及びつまみ60を中立位置に自動復帰させるコイルスプリング70を摺動型物30とケース50とつまみ60の厚さを合計したスペース内に設け、すなわち摺動型物30とつまみ60の間に設けたので、スライド式電子部品の薄型化を図ることができる。
【0030】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、本実施形態ではコイルスプリング70を摺動型物30の弾発部材収納部31及びつまみ60の弾発部材収納部62に収納する際、これを弾発した状態で収納しているが、これに限定されるものではなく、弾発していない状態で収納しても良い。また、弾発部材収納部は、摺動型物30又はつまみ60のいずれか一方に設けるだけでも良い。
【0031】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、つまみと摺動型物との間につまみと摺動型物を中立位置に自動復帰させる弾発部材を設けたので、スライド式電子部品の薄型化を図ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるスライド式電子部品の概略断面図で、同図(a)は概略断面図、同図(b)は、同図(a)のA−A断面図である。
【図2】スライド式電子部品の分解斜視図である。
【図3】スライド式電子部品の動作説明図である。
【図4】従来の一実施形態にかかるスライド式電子部品の概略断面図で、同図(a)は概略断面図、同図(b)は、同図(a)のB−B断面図である。
【符号の説明】
10 取付板
20 フレキシブル基板
30 摺動型物
40 摺動子
50 ケース
60 つまみ
70 コイルスプリング(弾発部材)
Claims (2)
- ケースに設けた開口の上下につまみと摺動型物を配置するとともに、これらつまみと摺動型物を前記開口を介して一体化し、該つまみをスライドすることで、その電気的出力を変化させるスライド式電子部品において、
前記つまみと前記摺動型物との間につまみと摺動型物を中立位置に自動復帰させる弾発部材を設けたことを特徴とするスライド式電子部品。 - 前記一体化されたつまみと前記摺動型物の間の前記両部材の少なくとも一方に前記弾発部材を収納する弾発部材収納部を設け、摺動型物が中立位置から何れかの方向にスライドした際に前記弾発部材は弾発部材収納部の一端面と前記ケースの開口の一端面の間を弾発してこの弾発力により、前記摺動型物がスライドした位置から中立位置に復帰することを特徴とする請求項1記載のスライド式電子部品。
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