JP3610792B2 - 車両のエンジン始動制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両に搭載したエンジンの始動制御装置、特にハイブリッド車両のエンジンに好適な始動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原動機としてエンジン(内燃機関)とモータとを併有し、いずれか一方または双方の駆動力により走行するようにしたハイブリッド車両が知られている(たとえば、鉄道日本社発行「自動車工学」VOL.46 No.7 1997年6月号 39〜52頁参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジンの吸気弁の開閉時期を制御し得る可変動弁装置を備え、車両の運転開始後のエンジンの初めての始動時や車両運転途中の再始動時に、吸気弁閉時期を遅らせて圧縮比を低下させることにより、エンジン始動時や再始動時の不快な振動を低減させるようにしたハイブリッド車両が提案されている(特願平10−248276号)。
【0004】
この場合に、標準ガソリンを基準燃料として、この基準燃料よりも揮発性の悪い燃料(この燃料を以下「重質燃料」という)がハイブリッド車両に使用される場合に、重質燃料はもともと始動性が悪いこと、また前述のようなハイブリッド車両ではエンジンの始動時に吸気弁閉時期の遅角により実圧縮比を低下させていることから、始動性が悪化する方向にある。このため、常温でも再始動期間(再始動の開始からエンジンが完爆するまでの期間)が増大して発進加速性能に影響を及ぼしたり、極低温域では始動不良になりやすい。
【0005】
また、燃焼室や点火プラグへのカーボン堆積等によるエンジンの経時劣化(以下単に「エンジンの劣化」という)によっても、再始動不良が生じる。
【0006】
そこで本発明は、エンジン暖機完了後の再始動時にその再始動に要した期間を計測し、この計測値に基づいて始動性ランクを判定し、その判定した始動性ランクを記憶させておき、この記憶された始動性ランクを用いて始動性ランクの判定後の再始動時制御を行うことにより、重質燃料が使用される場合や、エンジンの劣化が生じている場合であっても、始動性ランク判定後の再始動を容易にすることを目的とする。
【0007】
なお、特開平8−4571号公報には、エンジン始動後にエンジン回転数が所定値以下に落ち込んだとき、始動後の暖機増量燃料を増大させる技術が開示されている。しかしながら、この技術は、エンジン始動後のエンジン状態を改善するものであって、エンジンの始動性(再始動性)そのものを改善することはできない。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、図8に示すように、エンジン暖機完了後の再始動時にその再始動に要した期間(時間またはエンジンが回転した数)を計測する手段61と、この計測値に基づいて始動性の良否を表す始動性ランクを判定する手段62と、この始動性ランクを記憶する手段63と、この記憶された始動性ランクを用いて始動性ランクの前記判定後の再始動時制御を行う手段64とを備え、エンジン水温Twが所定値以上のときに車両の停止時にエンジンを停止し、そのあと再始動を行う場合に、前記記憶された始動性ランクに基づいて始動性が悪いほど前記所定値を高くする。
【0014】
第2の発明では、第1の発明において再始動に要した前記期間を計測するタイミングが、エンジン暖機完了後の最も早い再始動時である。
【0015】
第3の発明では、第1の発明において前記記憶された始動性ランクより判断して始動性が限度を超えて悪いとき、警告装置により警告する。
【0016】
第4の発明では、第1の発明において前記計測値に基づいて判定される始動性ランクが2段階以上である。
【0017】
第5の発明では、第1の発明において前記計測値に基づいて判定される始動性ランクをイグニッションキースイッチのOFF後も保持させておく。
【0018】
【作用・効果】
第1の発明によれば、記憶された始動性ランクに基づき、始動性が悪くなっているときは、再始動が容易になるように再始動時制御を行うことで、重質燃料が使用される場合や基準燃料の使用でありながらエンジンの劣化が生じている場合であっても、始動性ランク判定後の再始動時から再始動を容易にすることが可能となる。
【0019】
また、燃料の揮発性やエンジンの劣化の有無に関係なく、始動性ランク判定後の再始動時から再始動期間をほぼ一定に保つことができ、これによって、重質燃料の使用時やエンジンの劣化が生じているときにも、始動性ランク判定後の再始動時より発進加速性能を保証できる。
【0024】
始動性ランクを1回だけしか判定しないとする場合に、始動性ランクを判定した後に、給油が行われると、始動性ランクと給油後の燃料とが対応しなくなることが考えられるが、第2の発明では、エンジン暖機完了後の最も早い再始動時に始動性ランクの判定を行うようにしているので、燃料交換に対応できる。
【0025】
第3の発明によれば、エンジンの修理や基準燃料の給油を促すことができる。
【0026】
第4の発明によれば、始動性ランクを段階的とすることで、構成を簡易にできる。
【0027】
第5の発明によれば、イグニッションキースイッチのOFF後も始動性ランクを保持させておくことで、前回のイグニッションキースイッチOFF後に異種燃料の給油が行われていない限り、重質燃料の使用時やエンジンの劣化が生じている場合にも、次回の車両運転開始後初めての始動時から始動を容易に行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず図1に本発明が適用可能なハイブリッド車両の構成例を示す。これは走行条件に応じてエンジン(内燃機関)またはモータ(発電機を兼ねた回転電機)の何れか一方または双方の動力を用いて走行するパラレル方式のハイブリッド車両である。ハイブリッド車両では、基本的に比較的負荷の小さい運転域ではモータのみで走行し、負荷が増大するとエンジンを起動して所要の駆動力を確保し、必要に応じてモータとエンジンを併用することにより最大の駆動力を発揮させられるようになっている。
【0029】
図1において、太い実線は機械力の伝達経路を示し、太い破線は電力線を示している。また、細い実線は制御線を示し、二重線は油圧系統を示す。
【0030】
この車両のパワートレインは、モータ1、エンジン2、クラッチ3、モータ4、無段変速機5、減速装置6、差動装置7および駆動輪8から構成される。モータ1の出力軸、エンジン2の出力軸およびクラッチ3の入力軸は互いに連結されており、また、クラッチ3の出力軸、モータ4の出力軸および無段変速機5の入力軸は互いに連結されている。
【0031】
クラッチ3締結時はエンジン2とモータ4が車両の推進源となり、クラッチ3解放時はモータ4のみが車両の推進源となる。エンジン2またはモータ4の駆動力は、無段変速機5、減速装置6および差動装置7を介して駆動輪8へ伝達される。無段変速機5には油圧装置9から変速に必要な圧油が供給される。油圧装置9のオイルポンプ(図示せず)はモータ10により駆動される。
【0032】
モータ1は主としてエンジン始動と発電に用いられ、モータ4は主として車両の推進(力行)と制動に用いられる。また、モータ10は油圧装置9のオイルポンプ駆動用である。また、クラッチ3締結時に、モータ1を車両の推進と制動に用いることもでき、モータ4をエンジン始動や発電に用いることもできる。クラッチ3はパウダークラッチであり、伝達トルクを調節することができる。無段変速機5はベルト式やトロイダル式などの無段変速機であり、変速比を無段階に調節することができる。
【0033】
モータ1,4,10はそれぞれ、インバータ11,12,13により駆動される。なお、モータ1,4,10に直流電動モータを用いる場合には、インバータの代わりにDC/DCコンバータを用いる。インバータ11〜13は共通のDCリンク14を介してメインバッテリ15に接続されており、メインバッテリ15の直流充電電力を交流電力に変換してモータ1,4,10へ供給するとともに、モータ1,4の交流発電電力を直流電力に変換してメインバッテリ15を充電する。なお、インバータ11〜13は互いにDCリンク14を介して接続されているので、回生運転中のモータにより発電された電力をメインバッテリ15を介さずに直接、力行運転中のモータへ供給することができる。メインバッテリ15には、リチウム・イオン電池、ニッケル・水素電池、鉛電池などの各種電池や、電気二重層キャパシターいわゆるパワーキャパシターが適用される。
【0034】
16はコントローラ(制御装置)であり、マイクロコンピュータとその周辺部品や各種アクチュエータなどを備え、クラッチ3の伝達トルク、モータ1,4,10の回転数や出力トルク、無段変速機5の変速比、エンジン2の燃料噴射量・噴射時期、点火時期などを制御する。
【0035】
コントローラ16には、図2に示すように、イグニッションキースイッチ20、セレクトレバースイッチ21、アクセルペダルセンサ22、ブレーキスイッチ23、車速センサ24、バッテリ温度センサ25、バッテリSOC検出装置26、クランク角センサ27、スロットル開度センサ28が接続される。イグニッションキースイッチ20は、車両のイグニッションキーがON位置またはSTART位置に設定されると閉路する(以下、スイッチの閉路をオンまたはON、開路をオフまたはOFFと呼ぶ)。セレクトレバースイッチ21は、パーキングP、ニュートラルN、リバースRおよびドライブDの何れかのレンジに切り換えるセレクトレバー(図示せず)の設定位置に応じて、P,N,R,Dのいずれかのスイッチがオンする。
【0036】
アクセルペダルセンサ22はアクセルペダルの踏み込み量を検出し、ブレーキスイッチ23はブレーキペダルの踏み込み状態(この時、スイッチオン)を検出する。車速センサ24は車両の走行速度を検出し、バッテリ温度センサ25はメインバッテリ15の温度を検出する。また、バッテリSOC検出装置26はメインバッテリ15の実容量の代表値であるSOC(バッテリチャージ量)を検出し、スロットル開度センサ28はエンジン2のスロットルバルブ開度を検出する。さらに、クランク角センサ27はREF信号(クランク角の基準位置信号で、4気筒エンジンでは180°度毎、6気筒エンジンでは120°毎の各信号)とPOS信号(単位角度毎の信号)を出力する。REF信号間の時間がコントローラ16により計測され、この時間計測値よりエンジン2の回転数が検出される。
【0037】
コントローラ16にはまた、エンジン2の燃料噴射装置30、点火装置31、可変動弁装置32などが接続される。コントローラ16は、燃料噴射装置30を制御してエンジン2への燃料の供給と停止および燃料噴射量・噴射時期を調節するとともに、点火装置31を駆動してエンジン2の点火時期制御を行う。なお、コントローラ16には低圧の補助バッテリ33から電源が供給される。
【0038】
また、コントローラ16は可変動弁装置32を制御してエンジン2の吸・排気弁の作動状態を調節する。
【0039】
ここで、可変動弁装置32について図3の機械的構成例を参照しながら説明すると、これは、エンジンの吸気カム(吸気弁用のカム)51の作動角(開弁期間および閉弁時期)を変更可能に構成したカム作動角可変機構50により可変動弁装置を構成したもので、たとえば特開平9−242520号公報や特開平9−268930号公報等に開示されたものと同様に、コントローラ16に制御されたソレノイドバルブ41からの油圧に基づいて、偏心軸53を軸回りに駆動するアクチュエータ52と、ハウジング54を介してこの偏心軸53に連結された吸気カム51から構成され、回転する吸気カム51に対して偏心軸53を軸回りに揺動させることで吸気カム51の作動角を変更して吸気弁(図示せず)の開弁時期および閉弁時期を最大作動角から最小作動角の間で段階的または連続的に変更することができるようになっている。吸気カム51の作動角はカム回転角センサ29により検出され、コントローラ16は始動時を含めてエンジン運転状態に応じた吸気弁作動時期となるようにソレノイドバルブ41を駆動し、吸気カム51の作動角を制御する。
【0040】
さて、こうした可変動弁装置を用いて、エンジン始動時や車両運転途中の再始動時に、吸気弁閉時期を遅らせて圧縮比を低下させることにより、エンジン始動時や再始動時の不快な振動を低減させている。
【0041】
この場合に、基準燃料の使用時は問題ないのであるが、重質燃料が使用される場合に、重質燃料はもともと始動性が悪いこと、ハイブリッド車両ではエンジン始動時に吸気弁閉時期の遅角により実圧縮比を低下させていることから、始動性が悪化する方向にある。このため、常温でも再始動期間(再始動の開始からエンジンが完爆するまでの期間)が増大して発進加速性能に影響を及ぼしたり、極低温域では再始動不良になりやすい。
【0042】
また、基準燃料の使用時においても、当初は問題なかったものが、エンジンの劣化によって再始動不良が生じる。
【0043】
そこでコントローラ16では、車両の運転開始後のエンジン暖機完了後の再始動時に、再始動の開始からエンジンが完爆するまでに入力されるREF信号の数(再始動に要する期間内にエンジンが回転した数に相当する)を計測し、この計測値に基づいて3つに区分けした段階のいずれの始動性ランクにあるのかを判定し、その判定した始動性ランクをコントローラ16内のRAMに記憶させておき、この記憶された始動性ランクを用いて始動性ランク判定後の再始動時制御を行う。
【0044】
コントローラ16で実行されるこの制御内容をフローチャートに従って説明する。
【0045】
まず図4は、始動性ランクを判定するためのもので、一定時間毎に実行する。
【0046】
ステップ1では始動性ランク判定済フラグをみる。このフラグは、車両の運転開始時に“0”に初期設定されているので、ステップ2、3、4、5に進み、エンジンの暖機完了後の再始動時であるかどうかをみる。エンジン暖機完了後の再始動時であれば、ステップ6、7、8、9で再始動の開始からエンジンが完爆するまでの間のREF信号の入力数を計測する。
【0047】
詳細には、ステップ2で冷却水温Twを読み込み、この冷却水温Twと所定値Tw1をステップ3において比較する。所定値Tw1は暖機完了温度を定めるものであり、Tw≦Tw1であるときはエンジンが暖機完了状態にないので、そのまま今回の処理を終了する。
【0048】
Tw>Tw1(暖機完了状態)であるときは、ステップ4、5に進み、今回のスタータスイッチ(図では「ST SW」で略記)の状態と、前回のスタータスイッチの状態をみる。
【0049】
今回のスタータスイッチ状態がONでかつ前回のスタータスイッチ状態がOFF(つまりスタータスイッチのOFFからONへの切換時)のときは、再始動の開始タイミングであると判断し、ステップ6でREF信号のカウント開始を指示した後、ステップ7に進む。続けてスタータスイッチがONのときは、ステップ6を飛ばしてステップ7に進む。
【0050】
上記のREF信号のカウント開始の指示を受けて、別のルーチン(図示しない)で、REF信号が入力される毎にカウンタがその値を1ずつ増してゆく。
【0051】
ステップ7ではエンジン回転数Neを読み込み、これと所定値Ne1をステップ8において比較する。ここで、所定値Ne1は完爆回転数を定めるものである。したがって、Ne≦Ne1であるときは、エンジンが完爆していないので、そのまま今回の処理を終了する。
【0052】
Ne>Ne1(エンジンが完爆した)になると、ステップ8よりステップ9に進み、REF信号のカウント停止を指示する。このREF信号のカウント停止指示により、図示しないルーチンでのREF信号のカウントが停止されるので、そのときのカウンタの値をnsに移す。この結果、nsには、エンジン暖機完了後の初めての再始動時に、再始動の開始からエンジンが完爆するまでの間のREF信号の入力数が入る。このnsの値が大きいほど再始動期間が長かった(つまり再始動が容易でなかった)ことを表す。
【0053】
次に、ステップ10、11、12、13、14では、このnsを用いて再始動が容易でないほど大きくなる値を始動性ランクSRとして設定する。この場合、簡単のため、始動性ランクSRは3つに分けて設定する。
【0054】
具体的には、ステップ10、11で、nsと所定値ns1、ns2(ただしns2>Ns1)とを比較し、ステップ12、13、14において
▲1▼ns≦ns1であるとき、始動ランクSR=1、
▲2▼ns1<ns≦ns2であるとき、始動ランクSR=2
▲3▼ns2<nsであるとき、始動ランクSR=3
のように始動ランクSRを設定する。
【0055】
ここで、再始動の容易でなさに影響する因子には、燃料性状、特に揮発性がある。たとえば、基準燃料の使用時にns≦ns1(つまり始動性ランクSR=1)であったものが、重質燃料が使用されると、再始動の開始からエンジン完爆までの期間が長引いてns1<ns≦ns2となり、これによって始動性ランクSR=2となるわけである。
【0056】
このように設定される始動性ランクSRを用いて、同じ車両運転中における次の再始動時の燃料増量に活かすため、ステップ15で始動性ランクSRをRAMに保存した後、ステップ16で始動性ランク判定済フラグ=1とする。
【0057】
始動性ランク判定済フラグ=1によって、次回からはステップ2以降に進むことができない。これは、始動性ランクの判定が繰り返されることを避けるようにしたものである。ただし、これに限定されるものでなく、同一の車両運転中に定期的に始動性ランクの判定を行うように構成してもかまわない。
【0058】
次に、図5は始動制御を行うためのもので、図4のフローとは独立に一定時間毎に実行する。
【0059】
ステップ21では、スタータスイッチをみる。スタータスイッチがONであるときはステップ22に進んで始動性ランク判定済フラグをみる。始動性ランク判定済フラグ=0のときは、車両の運転開始時の最初のエンジン始動時であり、始動性ランクはまだ判定されていないので、ステップ23に進み、従来装置と同様に、
【0060】
【数1】
Ti=Tst×Knst×Ktst×2
ただし、Tst:始動時基本噴射パルス幅
Knst:回転数補正係数
Ktst:時間補正係数
の式によりシーケンシャル噴射時の始動時燃料噴射パルス幅Tiを演算し、これをステップ24において出力レジスタに移す。
【0061】
ここで、数1式のKnstはクランキング回転数に応じた値、Ktstはクランキング時間に応じた値であり、これらの増量補正係数によって始動時(再始動時)の基本噴射量としてのTstを燃料増量するわけである。
【0062】
シーケンシャル噴射では、エンジン2回転に1回、各気筒毎に燃料噴射弁が上記のTiの期間だけ開かれて燃料が噴射される。なお、筒内直接燃料噴射火花点火エンジンでは、始動時の噴射もシーケンシャル噴射に限られるが、それ以外のエンジンでは、これに限られるものでなく、全気筒同時噴射でかまわない。また、始動時燃料噴射パルス幅の演算式は、数1式に限定されない。
【0063】
一方、始動性ランク判定済フラグ=1であるときは、ステップ22よりステップ25、26に進み、RAMより始動性ランクSRを、また冷却水温Twをそれぞれ読み込み、これらからステップ27において図6を内容とするマップを検索することにより、始動性ランク補正係数Ksrを求め、この補正係数Ksrを用いて
【0064】
【数2】
Ti=Tst×Knst×Ktst×(1+Ksr)×2
の式によりシーケンシャル噴射時の始動時燃料噴射パルス幅Tiを演算し、これを出力レジスタに移す(ステップ28、24)。
【0065】
ここで、数2式は、新たに(1+Ksr)の項が加わったものである。Knst×Ktstは、基準燃料に対する始動時の燃料増量を決定するものであったが、重質燃料の使用時やエンジンの劣化時には、この基準燃料の場合を基本として、さらに再始動の容易でなさに対応した増量補正を行おうというわけである。
【0066】
なお、始動性ランク補正係数Ksrは、図6に示したように、SR=1のとき(基準燃料のとき)、0であるのに対して、SR=2、3のとき(重質燃料のとき)は、冷却水温Twが所定値Tw2以下の低温域で、冷却水温Twが低くなるほど0より大きくなる値である。
【0067】
ここで、本実施形態の作用を図7を参照して説明すると、同図は、車両運転開始後のエンジン暖機完了後にエンジンを停止した後で再始動する場合のものである。
【0068】
コントローラ16からの要求によりタイミングAでスタータスイッチがOFFからONに切換えられると、始動操作が行われる(モータ1によりクランキングが行われるとともに、エンジン2への燃料噴射が実行される)が、基準燃料の使用時であれば、再始動性がよいため、タイミングBで早くもエンジン回転数Neが所定値Ne1を超えてエンジンが完爆(再始動)しているのであり、再始動からエンジンが完爆するまでの期間が短くて済んでいる。
【0069】
すなわち、基準燃料の使用時には始動性ランク判定後でも再始動時の増量燃料を増やす必要がない。図示の例では、エンジンが完爆するまでのREF信号の入力数(ns)は3であるから、所定値ns1=4としておけば、始動性ランクSR=1、したがって図6より始動性ランク補正係数Ksr=0となり、再始動時の増量燃料は従来装置と同じになるわけである。
【0070】
これに対して、重質燃料が使用され、かつ再始動時の冷却水温が所定値Tw2以下になっているときは、エンジンが完爆するタイミングがBからCへと大きく遅れ、エンジンが完爆するまでのREF信号の入力数(ns)が7となることから、nsが所定値ns1を超え、始動性ランクSR=2となり、これがRAMに格納される。そして、始動性ランク判定後の再始動に際して、冷却水温が所定値Tw2より低ければ、始動性ランク補正係数Ksrが0より大きな値となって、再始動時燃料噴射量が、基準燃料に対するよりも(1+Ksr)の分だけ増量補正される。この再始動の容易でなさに対応した増量補正により、燃料の揮発性が悪くても、気体となって燃焼に寄与する分が多くなるので、重質燃料を使用していても基準燃料の使用時とほぼ同じ再始動期間とすることができる。
【0071】
また、基準燃料の使用であっても、エンジンの劣化が生じているときには、重質燃料の使用時と同様に再始動不良となるのであるが、このときも重質燃料の使用時と同じに再始動の容易でなさに対応した増量補正が行われるので、エンジンの劣化が生じる前とほぼ同じ再始動期間とすることができる。
【0072】
このように本実施形態では、車両の運転開始後のエンジン暖機完了後の再始動時に、再始動の開始からエンジンが完爆するまでにエンジンが回転した数を計測し、この計測値に基づいて3つに区分けした段階のいずれの始動性ランクにあるのかを判定し、その判定した始動性ランクをコントローラ16内のRAMに記憶させておき、この記憶された始動性ランクに基づき、始動性が悪くなっているときは、再始動時の増量燃料が多くなる側に補正するようにしたので、重質燃料が使用される場合にも基準燃料の使用時とほぼ同じ再始動期間とすることができ、また基準燃料の使用でありながらエンジンの劣化が生じている場合であっても、エンジンの劣化が生じる前とほぼ同じ再始動期間とすることができる。
【0073】
また、始動性ランクを1回だけしか判定しないとする場合に、始動性ランクを判定した後に、給油が行われると、始動性ランクと給油後の燃料とが対応しなくなることが考えられるが、本実施形態では、車両の運転開始後のエンジン暖機完了後の最も早い再始動時に始動性ランクの判定を行うようにしているので、燃料交換に対応できる。
【0074】
実施形態では、始動性ランクを判定した後の再始動時の制御が、始動性ランクに基づいて再始動時の増量燃料を補正するもので説明したが、始動性ランクを判定した後の再始動時の制御は、これに限られるものでなく、次のようにしてもかまわない。
【0075】
〈1〉コントローラ16では、車両の運転中でも車両の停止時になると、エンジン冷却水温が所定値以上のときにエンジンを停止し、その後の発進や発電要求によりエンジンの再始動を行うようにしている。
【0076】
この場合に、始動性ランクの判定後に、再始動を行うかどうかを決定するための上記所定値を、始動性ランクSRが大きくなるほど高くすることで、燃料の揮発性やエンジンの劣化の有無に関係なく、始動性ランク判定後の再始動期間をほぼ一定に保つことができ、これによって、重質燃料の使用時やエンジンの劣化が生じている場合にも、始動性ランク判定後の再始動時から発進加速性能を保証できる。
【0077】
〈2〉エンジン起動からのエンジン回転数の上昇に伴ってエンジンのフリクショントルクが大きくなるのに対して、エンジン起動用モータ1のトルクはバッテリ15の出力性能によって制限されるため、エンジン回転数の上昇とともに小さくなる。この結果、両トルクの交点に対応する回転数が、安定したクランキング回転数になる。
【0078】
これより、エンジン起動用モータ1のトルクを可変制御可能に構成しておき、始動性ランク判定後の再始動時に、始動性ランクSRが大きくなるほどエンジン起動用モータのトルクを大きくして、安定したクランキング回転数を上昇させることで、重質燃料の使用時やエンジンの劣化が生じている場合にも、始動性ランク判定後の再始動時からは圧縮圧力が高くなり、そのぶん完爆が容易になる。
【0079】
〈3〉コントローラ16では、検出装置26によりメインバッテリの15の実容量の代表値であるSOC(バッテリチャージ量)を検出し、これが目標SOCと一致するようにモータ1、4の制御を行っている。
【0080】
この場合に、始動性ランクSRが大きくなるほど目標SOCを大きくすることで、重質燃料の使用時やエンジンの劣化が生じている場合にも、始動性ランク判定後の再始動時から、安定したクランキング回転数を高くすることができ、これによって低温域での完爆が容易になる。
【0081】
〈4〉コントローラ16では、再始動時の吸気弁閉時期の目標値を設定している。この場合に、始動性ランクSRが大きくなるほど目標値を進角側に移動させることで、重質燃料の使用時やエンジンの劣化が生じている場合にも、始動性ランク判定後の再始動時から実際の圧縮比が高くなり、これによって圧縮圧力を高くすることができる。
【0082】
〈5〉始動性ランクが最も大きいとき(上記の実施形態ではSR=3のとき)、運転室内に設けた警告装置(警告灯や警告ブザー)により、エンジンの劣化が生じているかまたは重質燃料が使用されているかのいずれかの可能性があることを運転者に警告することで、エンジンの修理や基準燃料の給油を促すことが可能になる。
【0083】
実施形態では、本発明をハイブリッド車両に適用したものを示したが、これに限定されるものでなく、エンジンを搭載した車両全般に本発明を適用可能である。特に、信号待ち等で停車した際に自動的にエンジンを停止させ、発進時に再始動させる、いわゆるアイドルストップ車両に本発明を適用すれば、好適である。
【0084】
実施形態では、再始動に要する期間として、再始動の開始からエンジンが完爆するまでにエンジンが回転した数に相当する値を計測する場合で説明したが、これに限られるものでない。
【0085】
実施形態では、始動性ランクが3つの場合で説明したが、2以上であればよく、さらに段階的でなく無段階にすることもできる。
【0086】
実施形態では、車両の運転停止に際してイグニッションキースイッチをOFFにすると、RAMに記憶された始動性ランクの値が消失することになるが、イグニッションキースイッチのOFF時にRAMの値を不揮発性メモリに移すことなどしてバックアップすることにより、始動性ランクの値をイグニッションキースイッチのOFF後も保持させておくことができる。
【0087】
このときには、次回にイグニッションキースイッチをONにしての初回の始動時から始動性ランクを用いての上記始動時制御を行うことができ、前回のイグニッションキースイッチOFF後に異種燃料の給油が行われていない限り、重質燃料の使用時やエンジンの劣化が生じている場合にも、次回の車両運転開始後初めての始動時から始動を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能なハイブリッド車両の構成例を示す概略構成図。
【図2】コントローラのブロック図。
【図3】可変動弁装置の一実施形態の概略構成図。
【図4】始動性ランクの判定を説明するためのフローチャート。
【図5】始動時噴射制御を説明するためのフローチャート。
【図6】始動性ランク補正係数Ksrの特性図。
【図7】本発明の作用を説明するための波形図。
【図8】第1の発明のクレーム対応図。
【符号の説明】
1 モータ
2 エンジン
16 コントローラ
27 クランク角センサ
32 可変動弁装置
Claims (5)
- エンジン暖機完了後の再始動時にその再始動に要した期間を計測する手段と、
この計測値に基づいて始動性の良否を表す始動性ランクを判定する手段と、
この始動性ランクを記憶する手段と、この記憶された始動性ランクを用いて始動性ランクの前記判定後の再始動時制御を行う手段と、を備え、
エンジン水温が所定値以上のときに車両の停止時にエンジンを停止し、そのあと再始動を行う場合に、前記記憶された始動性ランクに基づいて始動性が悪いほど前記所定値を高くすることを特徴とする車両のエンジン始動制御装置。 - 再始動に要した前記期間を計測するタイミングはエンジン暖機完了後の最も早い再始動時であることを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン始動制御装置。
- 前記記憶された始動性ランクより判断して始動性が限度を超えて悪いとき、警告装置により警告することを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン始動制御装置。
- 前記計測値に基づいて判定される始動性ランクは2段階以上であることを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン始動制御装置。
- 前記計測値に基づいて判定される始動性ランクをイグニッションキースイッチのOFF後も保持させておくことを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン始動制御装置。
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