JP3607730B2 - 固体撮像装置及びその駆動方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は固体撮像装置及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、行列状に画素を配列してなる画素アレイの信号をXYアドレス方式で読み出すXYアドレス型固体撮像装置において、全画素独立順次走査を実現するためには、画素1行に対して、画素の撮像状態を制御するための垂直走査回路ユニットが1つ必要となる。この構成を図6に示す。図6において101 は水平走査回路、102 は垂直走査回路、102-1は垂直走査回路ユニット、103 は画素を示している。水平走査回路101 は垂直走査回路102 により選択された行の画素の信号を順次出力するものであり、垂直走査回路102 は各行の画素を選択状態もしくは非選択状態とするものである。全画素独立順次走査を実現するには、各画素行を独立に選択/非選択状態に制御する必要があるため、図6に示すように垂直走査回路ユニット102-1は垂直方向の画素数と同数だけ必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成で全画素独立順次走査を実現しようとする場合において、垂直方向の画素ピッチが縮小されると、走査回路のピッチを縮小しなければならず微細加工技術を必要とする。また、走査回路のピッチを画素ピッチまで縮小する事が困難な場合は、特願平4−283506号に開示されているように画素領域の両側に走査回路を配置することで実現可能であるが、面積の増大をひきおこす。更に、垂直方向の画素数が増大すれば、それに伴い走査回路のユニットの数も増大させなければならない。これらは、垂直画素数の半分の段数の垂直走査回路で実現できる2行混合飛び越し走査対応の固体撮像装置に比べ、全画素独立順次走査の固体撮像装置の製造歩留まりを低下させるという問題がある。また2行混合飛び越し走査対応の固体撮像装置と同様に、垂直画素数の半分の段数の垂直走査回路で順次走査を実現する方法が、特開平6−98264号において開示されているが、この方法においては出力信号は2行混合信号であり、垂直画素数分の垂直解像度が得られないといった問題がある。
【0004】
本願発明は、従来の全画素独立順次走査方式の固体撮像装置における上記問題点を解消するためになされたもので、請求項1及び4記載の発明は、垂直走査回路ユニットの数を垂直方向の画素数の半分で全画素独立順次走査読み出しを実現できる固体撮像装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
【0005】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明における第1及び第2の切り替え手段を1つの入力クロックで制御できるようにした固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0006】
また請求項3記載の発明は、請求項1〜2のいずれか1項に記載の各発明において、全ての行の画素からの出力を均一にできるようにした固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0007】
更にまた請求項5記載の発明は、全画素独立順次走査読み出し信号に含まれる入射光情報に依存しない信号成分を、固体撮像装置を遮光することなく得られるようにした固体撮像装置の駆動方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、垂直走査回路の出力により、行列状に配列してなる画素アレイの読み出し行を選択するようにした固体撮像装置において、垂直方向1行おきの画素行に対応させ、該対応画素行に出力が接続される垂直走査回路ユニットからなる垂直走査回路と、前記各垂直走査回路ユニットの出力を各垂直走査回路ユニットに対応した画素行の前段の画素行に伝える第1の切り替え手段と、前記各垂直走査回路ユニットの出力を各垂直走査回路ユニットに対応した画素行の後段の画素行に伝える第2の切り替え手段とを備え、前記各垂直走査回路ユニットから出力される選択信号は連続する2水平走査期間にわたり出力されるようになっており、前記第1の切り替え手段は連続する2水平走査期間のうち前半の水平走査期間に導通し、後半の水平走査期間には非導通となり、前記第2の切り替え手段は連続する2水平走査期間のうち前半の水平走査期間に非導通となり、後半の水平走査期間には導通するように、且つ前記第1及び第2の切り替え手段の切り替え動作は水平帰線期間に行われ、前半の水平走査期間では、前記対応画素行の光情報信号及び暗信号と前記対応画素行の前段の画素行の暗信号を読み出し、後半の水平走査期間では、前記対応画素行の暗信号と前記対応画素行の後段の画素行の光情報信号及び暗信号を読み出し、各画素行の光情報信号を独立に順次読み出すように構成するものである。
【0009】
このように各垂直走査回路ユニットから出力される選択信号が連続する2水平走査期間にわたり出力され、前半の水平走査期間では第1の切り替え手段が導通し第2の切り替え手段が非導通となり、後半の水平走査期間では第2の切り替え手段が導通し第1の切り替え手段が非導通となるように、且つ第1及び第2の切り替え手段の切り替え動作は水平帰線期間に行われ、前半の水平走査期間では、前記対応画素行の光情報信号及び暗信号と前記対応画素行の前段の画素行の暗信号を読み出し、後半の水平走査期間では、前記対応画素行の暗信号と前記対応画素行の後段の画素行の光情報信号及び暗信号を読み出し、各画素行の光情報信号を独立に順次読み出すように構成されているため、垂直方向の画素数の半分の数の垂直走査回路ユニットにより、垂直方向2画素の入射光に応じた出力を混合することなく、全画素独立順次走査読み出しが可能となる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、第2の切り替え手段を第1の切り替え手段を制御するクロックの反転クロックで制御するように構成するものである。これにより第1及び第2の切り替え手段は1つの入力クロックで制御することが可能となる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1〜2のいずれか1項に記載の各発明において、前記各垂直走査回路ユニットの出力が接続されている画素行と該ユニットの出力部の間に、前記第1又は第2の切り替え手段と同等の構成で常に導通状態となっている切り替え手段を設けて構成するものである。これにより、全ての行の画素からの出力を均一にすることが可能となる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置の駆動方法において、前記垂直走査回路により読み出し状態に選択された画素行の各画素の信号を非破壊で読み出すようにすると共に、水平帰線期間に行なう前記第1及び第2の切り替え手段の切り替え動作の直前にリセットを行い、切り替えた直後に画素に蓄積された光情報の読み出しを行うようにするものである。これにより、垂直方向の画素数の半分の数の垂直走査回路ユニットで構成される垂直走査回路により、垂直方向2画素の入射光に応じた出力を混合することなく、全画素独立順次走査読み出し動作が可能となる。
【0013】
請求項5記載の発明は、垂直走査回路の出力により、行列状に配列してなる画素アレイの読み出し行を選択するようにした固体撮像装置であって、垂直方向1行おきの画素行に対応させ、該対応画素行に出力が接続される垂直走査回路ユニットからなる垂直走査回路と、前記各垂直走査回路ユニットの出力を各垂直走査回路ユニットに対応した画素行の前段の画素行に伝える第1の切り替え手段と、前記各垂直走査回路ユニットの出力を各垂直走査回路ユニットに対応した画素行の後段の画素行に伝える第2の切り替え手段とを備え、前記各垂直走査回路ユニットから出力される選択信号は連続する2水平走査期間にわたり出力されるようになっており、前記第1の切り替え手段は連続する2水平走査期間のうち前半の水平走査期間に導通し、後半の水平走査期間には非導通となり、前記第2の切り替え手段は連続する2水平走査期間のうち前半の水平走査期間に非導通となり、後半の水平走査期間には導通するように、且つ前記第1及び第2の切り替え手段の切り替え動作は水平帰線期間に行われるようにした固体撮像装置の駆動方法において、前記垂直走査回路により読み出し状態に選択された画素行の各画素の信号を非破壊で読み出すようにすると共に、水平帰線期間に行なう前記第1及び第2の切り替え手段の切り替え動作を行った直後に、読み出し状態に選択された各画素に蓄積された光情報をリセットし、それから各画素の信号を読み出すものである。これにより固体撮像装置を遮光することなく、固体撮像装置の暗時相当出力を得ることが可能となる。
【0014】
【実施例】
次に実施例について説明する。図1は、本発明に係る固体撮像装置の実施例を示す回路構成図である。この実施例においては4×5の画素構成の固体撮像装置を想定しているが、本発明はこの画素構成に限定されるものではない。図1において、1は画素の信号を順次出力させる水平走査回路、2は垂直走査回路、2−1,2−2、2−3は垂直走査回路ユニット、3は選択行切り替えスイッチ部、4は入射光に応じた信号を非破壊で読み出すことが可能な画素で、4×5のマトリクス状に配列されている。Si(i=1〜4)は信号取り出し線、Gi(i=1〜5)は水平画素選択線である。水平方向同一行の画素は1つの水平選択線に共通に接続され、垂直方向同一列の画素は1つの信号取り出し線に共通に接続されている。そして垂直走査回路ユニットは、画素選択時にはリセットクロックΦRが“L”の時は画素信号を読み出し、リセットクロックΦRが“H”の時は画素に蓄積されている電荷をリセットするような選択信号を画素に出力するようになっている。
【0015】
また奇数行の水平画素選択線G1,G3,G5には、それぞれ垂直走査回路ユニット2−1,2−2、2−3の各出力L1,L2,L3が直接出力され、偶数行の水平画素選択線G2には垂直走査回路ユニットの2−1,2−2の各出力L1,L2が選択行切り替えスイッチ部3の第2及び第1のスイッチ3b,3aを介して出力されるようになっており、同じく偶数行の水平画素選択線G4には垂直走査回路ユニットの2−2,2−3の各出力L2,L3が選択行切り替えスイッチ部3の第2及び第1のスイッチ3b,3aを介して出力されるようになっている。
【0016】
選択行切り替えスイッチ部3は、選択行切り替えクロックΦLiにより垂直走査回路ユニット2−1,2−2、2−3の出力L1,L2,L3を伝える行の組み合わせを変えるようになっており、ΦLiが“H”の時には垂直走査回路2の出力L1は水平画素選択線G1,G2に、出力L2は水平画素選択線G3,G4に、出力L3は水平画素選択線G5にそれぞれ出力され、ΦLiが“L”の時には出力L1は水平画素選択線G1に、出力L2は水平画素選択線G2,G3に、出力L3は水平画素選択線G4、G5に出力される。そして垂直走査回路ユニットの出力Li(i=1〜3)は3値のパルスを出力するようになっており、3値のうち1番低いレベルは非選択状態で、中間レベルは選択状態で信号を読み出し、1番高いレベルは選択状態で信号電荷のリセットを行う。1番高いレベルすなわち選択画素をリセットするタイミングは、リセットクロックΦRの“H”となる時点に対応している。
【0017】
次に、このように構成されている固体撮像装置の動作を図2に示すタイミングチャートを用いて説明する。時刻t1 からt4 までは水平画素選択線G1が選択状態となる。t1 からt2 まではΦLiが“L”であるので、第1行以外の画素行は選択されない。t2 で水平ブランキング期間(HBL)に“H”となるリセットクロックΦRの“H”に応じて、選択行の画素の光情報をリセットした後、ΦLiを“H”とする。t3 からt4 まではΦLiが“H”なので、第1行と第2行の画素が選択されている。第1行の画素については、t2 でリセットされた直後であるので、光情報はほとんど蓄積されていない。したがってt3 の期間は、第1行の画素の暗時出力(1d)及び第2行の画素の暗時出力(2d)と光情報に応じた出力(2s)の合計の信号が、出力信号として出力される。t4 で第1行と第2行の画素に蓄積された光情報をリセットクロックΦRに応じてリセットする。
【0018】
同様にして、t5 の期間には第2行の画素の暗時出力(2d)及び第3行の画素の暗時出力(3d)と光情報に応じた出力(3s)が出力され、t7 の期間には第3行の画素の暗時出力(3d)及び第4行の画素の暗時出力(4d)と光情報に応じた出力(4s)が出力され、またt9 の期間には第4行の画素の暗時出力(4d)及び第5行の画素の暗時出力(5d)と光情報に応じた出力(5s)が得られる。したがって、t3 では第2行の画素、t5 では第3行の画素、t7 では第4行の画素、t9 では第5行の画素の各光情報に応じた出力が、各行独立に読み出されることになる。
【0019】
以上の説明からわかるように、読み出される信号は2画素分の暗時出力と1画素分の光情報に応じた出力の合計である。映像信号として必要な信号は光情報に応じた信号のみであるので、映像信号を構成するためには読み出された信号から2画素分の暗時出力を差し引けばよい。この場合、各画素の暗時出力が一定であれば読み出された信号から一定値を差し引けばよいが、暗時出力が各画素でばらついていて一定でない場合は、読み出された信号から一定値を差し引いても引き残しを生じ、映像信号に暗時固定パターン雑音を発生させる。この暗時固定パターン雑音の除去には、次に述べる方法が一般的である。すなわち、まず撮像装置から暗時出力を読み出し、この信号をメモリに記憶させる。次に撮像装置から読み出される信号からメモリに記憶された対応した画素の暗時出力を差し引く。以上の操作で暗時固定パターン雑音を除去することができる。
【0020】
撮像装置から暗時出力を得るには、機械的もしくは光学的シャッタ等を用い、撮像装置に光が入射しないようにして信号を読み出せばよい。しかし、機械的もしくは光学的シャッタを用いるのは、構成部品を増やすことになり、コストの上昇や、信頼性の低下等を引き起こし望ましくない。そこで、次に撮像装置を遮光することなく、撮像装置から暗時出力を得る方法について説明する。
【0021】
上記実施例の固体撮像装置においては、選択状態にある画素の光情報に応じた信号を読み出し、光情報をリセットした後、選択行切り替えスイッチ部を切り替えて、選択行の組み合わせを変えて次の信号の読み出しを行うことにより、各行の光情報に応じた出力を得るようにしているが、この選択行切り替えスイッチ部を切り替えるタイミングを、光情報をリセットする前に行なうことにより、引き続く信号読み出し期間には、選択された行の画素の光情報を持たない暗時出力を、固体撮像装置を遮光することなく読み出すことができる。
【0022】
この暗時出力の読み出し方法を図3に示すタイミングチャートを用いて説明する。この暗時出力の読み出しにおいては、例えば時刻t40ではΦLi=“L”,ΦR=“H”なので、水平画素選択線G2,G3にリセットレベルが出力され、水平画素選択線G2,G3に対応する行の画素の信号電荷がリセットされる。時刻t50ではΦLi=“L”,ΦR=“L”なので、水平画素選択線G2,G3に信号読み出しレベルが出力され、水平画素選択線G2,G3に対応する行の画素のリセット直後の信号が読み出される。この場合、リセット動作の直後に選択状態にある水平画素選択線G2,G3に対応する行の画素においては、リセット動作終了時から読み出し動作開始時までの時間、光情報を蓄積するが、通常の光情報蓄積時間すなわち1垂直走査期間に比べて十分小さいので、この蓄積効果はほとんど無視することができる。したがって、ここで読み出される信号は暗時信号として扱うことができる。
【0023】
以上の説明は、画素からの信号が暗時出力と光情報に応じた出力とから構成されているものと仮定して行なったが、例えば、入射光により発生した電荷を直接読み出すような構成の固体撮像装置の場合は暗時出力はゼロとなる。このような場合は選択状態にある画素からの信号は、1画素からの光情報に応じた出力だけとなり、映像信号を構成する際に暗時出力を差し引く必要はなくなる。すなわち、図2において例えば時刻t5 では、出力は(3s)だけとなる。
【0024】
上記実施例では、垂直走査回路ユニットからの出力を3値とし、水平画素選択線を各ユニットあたり1本備えたものを説明したが、選択信号線とリセット信号線を独立とし、1行あたり2本の水平画素選択線を用いるように構成することも可能である。
【0025】
また、上記実施例では、水平帰線期間にリセットクロックΦRの“H”に対応して、選択された画素に蓄積された光情報をリセットする動作を行なうようにしたものを説明したが、信号を読み出すこと自体が蓄積された光情報をリセットする、すなわち破壊読み出しの場合は、このリセット動作は不要となり、垂直走査回路ユニットからの出力は非選択/選択の2値のパルスとすればよい。
【0026】
図4に選択行切り替えスイッチ部3の具体的な構成例を示す。図4において垂直走査回路ユニットから出力される選択信号は、水平画素選択線Gi及びPチャネルMOSトランジスタQ1のソースとNチャネルMOSトランジスタQ2のドレイン、及びPチャネルMOSトランジスタQ3のソースとNチャネルMOSトランジスタQ4のドレインに接続され、PチャネルMOSトランジスタQ1とNチャネルMOSトランジスタQ2とで第1のスイッチ3aを構成し、PチャネルMOSトランジスタQ3とNチャネルMOSトランジスタQ4とで第2のスイッチ3bを構成している。そしてPチャネルMOSトランジスタQ1とNチャネルMOSトランジスタQ4のゲートにはΦLiが、NチャネルMOSトランジスタQ2とPチャネルMOSトランジスタQ3のゲートにはΦLiの反転信号/ΦLiが入力されるようになっている。したがって、ΦLiが“H”のときはPチャネルMOSトランジスタQ3,NチャネルMOSトランジスタQ4が導通して、垂直走査回路ユニットから出力される選択信号は水平画素選択線GiとGi+1に供給される。ΦLiが“L”のときはPチャネルMOSトランジスタQ1,NチャネルMOSトランジスタQ2が導通して、垂直走査回路ユニットから出力される選択信号は水平画素選択線Gi−1とGiに供給される。
【0027】
ここで、選択行切り替えスイッチ部は2行混合飛び越し走査対応の固体撮像装置におけるフィールド切り替えスイッチと同様であるが、飛び越し走査のときはこのスイッチの切り替えは垂直帰線期間に行なわれるので、切り替えには比較的長い時間をかけることができる。本発明においては、選択行切り替えスイッチ部は水平帰線期間内に切り替えるため、2行混合飛び越し走査対応の固体撮像装置におけるフィールド切り替えスイッチ比べ、速い切り替え速度を持たせる必要がある。このためには、MOSトランジスタでスイッチを構成する場合には、電源電圧を高くする、MOSトランジスタのゲート幅を大きくする、ゲート長を短くする、また、スイッチを制御するクロックの出力バッファの能力を高める等の方法がある。
【0028】
本発明においては、各行の画素の出力を独立に取り出すため、垂直走査回路ユニットから出力される選択信号は、各行の画素に同じように出力されることが望ましい。しかし、図1に示した実施例の構成では、垂直走査回路ユニットからの出力(選択信号)Li(i=1〜3)が奇数行目の画素に対しては、選択行切り替えスイッチ部のスイッチを介さず直接出力され、偶数行目の画素に対しては選択行切り替えスイッチ部のスイッチを介して出力される。この構成は奇数行目の画素と偶数行目の画素で不均一な出力を発生させる原因となりうる。そこで図5に示す実施例のように、奇数行目の画素に対応する水平画素選択線G1,G3,G5と垂直走査回路ユニットの間に、選択行切り替えスイッチ部3を構成する各スイッチ3a,3bと同様の構成で、常に導通状態であるダミースイッチ5を設けることにより、この問題は解決される。
【0029】
上記各実施例では、垂直走査回路ユニットは奇数行目の画素に対応させた構成で説明したが、垂直走査回路ユニットを偶数行目に対応させ、前後の奇数行には選択行切り替えスイッチ部の第1及び第2のスイッチを介して接続するように構成しても同様の効果を得ることができる。また、本発明においては水平方向の画素の選択状態に注目すればよいので、水平走査回路は選択された水平方向の画素の信号を順次出力させるものであれば、その構成は限定されない。
【0030】
【発明の効果】
以上実施例に基づいて説明したように、請求項1記載の発明によれば、垂直方向の画素数の半分の数の垂直走査回路ユニットで構成される垂直走査回路により、垂直方向2画素の入射光に応じた出力を混合することなく、全画素独立順次走査読み出しを行なうことが可能な固体撮像装置が得られる。請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明における第1及び第2の切り替え手段を1つの入力クロックで制御するように構成したので、入力端子数を低減すると共に駆動を容易にした固体撮像装置が得られる。また請求項3記載の発明によれば、請求項1〜2のいずれか1項に記載の各発明において、垂直走査回路ユニットが対応した行の画素と、垂直走査回路ユニットが対応しない行の画素から、均一な信号を取り出すことが可能となる。
【0031】
また請求項4記載の発明によれば、垂直方向の画素数の半分の数の垂直走査回路ユニットで構成される垂直走査回路により、垂直方向2画素の入射光に応じた出力を混合することなく、全画素独立順次走査読み出しを行なう固体撮像装置の駆動方法が得られる。また請求項5記載の発明によれば、全画素独立順次走査読み出し信号に含まれる入射光情報に依存しない暗時出力を、固体撮像装置を遮光することなく得ることができる固体撮像装置の駆動方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像装置の実施例を示す回路構成図である。
【図2】図1に示した実施例の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】図1に示した実施例において暗時出力を得るための駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】図1に示した実施例における選択行切り替えスイッチ部の構成例を示す図である。
【図5】他の実施例を示す回路構成図である。
【図6】従来の固体撮像装置の構成例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 水平走査回路
2 垂直走査回路
2−1,2−2,2−3 垂直走査回路ユニット
3 選択行切り替えスイッチ部
3a 第1のスイッチ
3b 第2のスイッチ
4 画素
5 ダミースイッチ
Claims (5)
- 垂直走査回路の出力により、行列状に配列してなる画素アレイの読み出し行を選択するようにした固体撮像装置において、垂直方向1行おきの画素行に対応させ、該対応画素行に出力が接続される垂直走査回路ユニットからなる垂直走査回路と、前記各垂直走査回路ユニットの出力を各垂直走査回路ユニットに対応した画素行の前段の画素行に伝える第1の切り替え手段と、前記各垂直走査回路ユニットの出力を各垂直走査回路ユニットに対応した画素行の後段の画素行に伝える第2の切り替え手段とを備え、前記各垂直走査回路ユニットから出力される選択信号は連続する2水平走査期間にわたり出力されるようになっており、前記第1の切り替え手段は連続する2水平走査期間のうち前半の水平走査期間に導通し、後半の水平走査期間には非導通となり、前記第2の切り替え手段は連続する2水平走査期間のうち前半の水平走査期間に非導通となり、後半の水平走査期間には導通するように、且つ前記第1及び第2の切り替え手段の切り替え動作は水平帰線期間に行われ、前半の水平走査期間では、前記対応画素行の光情報信号及び暗信号と前記対応画素行の前段の画素行の暗信号を読み出し、後半の水平走査期間では、前記対応画素行の暗信号と前記対応画素行の後段の画素行の光情報信号及び暗信号を読み出し、各画素行の光情報信号を独立に順次読み出すように構成されていることを特徴とする固体撮像装置。
- 前記第2の切り替え手段は、前記第1の切り替え手段を制御するクロックの反転クロックで制御されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
- 前記各垂直走査回路ユニットの出力が接続されている画素行と該ユニットの出力部の間に、前記第1又は第2の切り替え手段と同等の構成で常に導通状態となっている切り替え手段を備えていることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置の駆動方法において、前記垂直走査回路により読み出し状態に選択された画素行の各画素の信号を非破壊で読み出すようにすると共に、水平帰線期間に行なう前記第1及び第2の切り替え手段の切り替え動作の直前にリセットを行い、切り替えた直後に画素に蓄積された光情報の読み出しを行うことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
- 垂直走査回路の出力により、行列状に配列してなる画素アレイの読み出し行を選択するようにした固体撮像装置であって、垂直方向1行おきの画素行に対応させ、該対応画素行に出力が接続される垂直走査回路ユニットからなる垂直走査回路と、前記各垂直走査回路ユニットの出力を各垂直走査回路ユニットに対応した画素行の前段の画素行に伝える第1の切り替え手段と、前記各垂直走査回路ユニットの出力を各垂直走査回路ユニットに対応した画素行の後段の画素行に伝える第2の切り替え手段とを備え、前記各垂直走査回路ユニットから出力される選択信号は連続する2水平走査期間にわたり出力されるようになっており、前記第1の切り替え手段は連続する2水平走査期間のうち前半の水平走査期間に導通し、後半の水平走査期間には非導通となり、前記第2の切り替え手段は連続する2水平走査期間のうち前半の水平走査期間に非導通となり、後半の水平走査期間には導通するように、且つ前記第1及び第2の切り替え手段の切り替え動作は水平帰線期間に行われるようにした固体撮像装置の駆動方法において、前記垂直走査回路により読み出し状態に選択された画素行の各画素の信号を非破壊で読み出すようにすると共に、水平帰線期間に行なう前記第1及び第2の切り替え手段の切り替え動作を行った直後に、読み出し状態に選択された各画素に蓄積された光情報をリセットし、それから各画素の信号を読み出すことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
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