JP3606003B2 - ワイヤーハーネス、ワイヤーハーネスの製造方法及びワイヤーハーネス製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばOA機器、家電製品又は自動車の内部配線等に使用されるワイヤーハーネス、ワイヤーハーネスの製造方法及びワイヤーハーネス製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
OA機器、家電製品又は自動車の内部に設置される公知の電気配線用ワイヤハーネスは、従来、例えば図19のように、CPU、表示装置及び各種のスイッチ部品等の間を接続するための複数の電線1を略円筒状に束ね、コネクタ3及び電線1をそれぞれ保持するための治具(図示せず)等を、実際の配索に応じて平板状に配置し、これに沿って電線1を設置した後、この電線1の周囲に保護用の粘着テープ2を巻き付け、更に図示しない樹脂成型品のケースを外装して一定の形状を保持させた後、取り付け対象となるOA機器、家電製品又は自動車等の内部の配索形態に対応するように取り付けていた(第1従来例)。しかしながら、この第1従来例では、製造時に、かかる治具に電線1を手作業で這わせた後に粘着テープ2を電線1の周囲に巻回していたため、電線1を這わせた後の粘着テープ2の巻回しに多大な時間を要し、作業効率が悪かった。
【0003】
そこで、例えば図20及び図21のように、柔軟性のあるベースフィルム5上に導電路4をパターン状に印刷してその上からカバーフィルム6をラミネートしたフレキシブルプリント配線(FPC)等の多極・平面配線(第2従来例)が多用されている。しかしながら、導電路4に曲がり部分を有するような複雑なワイヤハーネスの場合、図21のように、製造工程においてパターン毎にエッチングマスクを行い、また大面積のベースフィルムDkにパターンを形成した後に打ち抜き型でカッティングしていたため、エッチング装置やカッティング装置等の大がかりな装置を必要とする。また、大面積のベースフィルムDkを使用するため、多大な作業空間を必要とし、スペース効率が悪いものとなっていた。
【0004】
更に、図22のように、複数の帯状導体1を直線状に平行に配置してその上下両側をフィルム5,6でラミネートした後、配索経路に応じて折曲する方法(第3従来例)もあった。この方法であれば、第2従来例のような必要な各種装置を省略できる。しかしながら、第3従来例のワイヤハーネスは折曲部7が損傷したり、あるいは図23のように折曲部7の弾性復元によってラミネートされた部分が離れるように変形してしまい、配索経路に対してワイヤハーネスの形状が安定しない等の問題が生じていた。
【0005】
なお、各帯状導体1を配索経路に沿ってこれに対応する形状で且つ一定の間隔で精度良く載置してもよいが、この場合は帯状導体1の形状を整えるための時間が多大となり、時間効率が悪かった。また、配索経路に応じた大面積のフィルムが必要となる点で、第2従来例の問題点が解決されないままとなっている。
【0006】
また、以上の課題を解決しつつも、ワイヤハーネスの設計変更当に容易に対応する必要もある。特に、第2従来例の場合、ワイヤハーネスの設計変更に伴って大がかりな装置の変更を強いられるため、そのためのコストは膨大なものとなっていた。
【0007】
そこで、この発明の課題は、折曲することなく容易に製造可能で、しかも設計変更が容易なワイヤハーネスとその製造方法、かつ簡単な構造を有するワイヤハーネスの製造装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は請求項1に係るワイヤハーネス、請求項4に係るワイヤハーネスの製造方法及び請求項7に係るワイヤハーネス製造装置によって達成され、本発明の好ましい実施形態は従属項の主題である。
【0009】
本発明によるワイヤハーネスは、
同一平面上にほぼ等間隔で配置された複数の電線、好ましくは絶縁被覆で覆われた複数の電線からなり、これら電線が所定の間隔で略同心円弧上に湾曲して配置される少なくとも1つの湾曲部とこの湾曲部に連続して配置された少なくとも直線部とを有する少なくとも1つの特定電線群と、
湾曲部以外の各電線を一緒に固定するように少なくとも直線部に設けられる少なくとも1つの固定手段とを備え、
前記湾曲部(13)において前記固定手段が省略される。
【0010】
本発明の好ましい実施形態によると、該固定手段は少なくとも直線部に貼付けされるシート部材からなる。
【0012】
また、ワイヤハーネス、特に本発明に係るワイヤハーネスの製造方法は、
複数の電線を直線状にかつ略平行に配置する第1の工程、
電線長調整手段を各電線に密接させて仕上りワイヤハーネスの電線の隣接する弧間の長さの差を補うことにより特定電線群の電線に異なる弛みを設定する第2の工程、及び
弛まされた部分以外の複数の電線に亘って該シート状部材を貼り着する第3の工程を備える。
【0013】
好ましい実施例によると、本方法はワイヤハーネスの湾曲部及び直線部の所要形状を決め、湾曲部に保護フィルムを貼着する第4工程を更に備える。
【0014】
好ましくは、該第1工程において、複数の電線は載置台手段の一面の特定位置に設けられた開口に架かるように配置され、
特に該第2工程において、各電線は該電線長調整手段を用いて開口内で押し下げられる。
【0015】
また、特に本発明に係るワイヤハーネスを本発明に係る方法を用いて製造する装置は、
複数の電線を供給する電線供給手段と、
複数の電線を直線状に載置する少なくとも1つの台部を有する載置台手段と、
好ましくは段差、凹部又は電線位置決め手段を有し、電線に対して0゜、180゜以外の角度、好ましくはほぼ横切るように延在し、載置台、好ましくは載置台部上の電線に押し当てられると電線毎に異なった寸法の弛みを設定する電線長調整手段を備える。
【0016】
本発明の好ましい実施形態によると、段差又は凹部は各電線の異なる弛みの所要の設定に基づいて決められる所定の勾配で形成されている。
【0017】
好ましくは、本製造装置は、該電線供給手段から供給された複数の電線を略平行に揃える電線揃え手段を更に備える。
【0018】
更に好ましくは、少なくとも1つの開口が載置台手段、特に1つの載置台部の一面又は2つの隣接する載置台部間の所定位置に形成されており、該電線長調整手段はその各位置決め手段、特に段差又は凹部を当接させた後各電線を押し下げるよう開口内で移動可能であり、開口は好ましくは電線が各電線位置決め手段に押された時にスムーズに曲がるように電線の長さ方向に沿う幅を有する。
【0019】
好ましくは、該載置台手段は、異なる弛み寸法が設定された後複数の電線の直線部にシート状部材を貼着させるシート状部材貼着台、及び/又は複数の電線の湾曲部に保護フィルムを貼着する保護フィルム貼着台を更に備える。
【0020】
更に好ましくは、該載置台手段は、緩み寸法調整手段によって異なる弛み寸法が設定された後、少なくとも1つのコネクタを複数の電線の少なくとも1部に接続するコネクタ接続台部を更に備える。
【0021】
更に別の好ましい実施形態によると、電線及び/又は載置台手段の縁部に当接する電線長調整手段の部分は面取り、又は丸くされている。
【0022】
好ましくは、複数の電線のn番目の電線に対応するn番目の段差の高さhnは下記の式により近似的に表わされる:
【0023】
【数3】
【0024】
ただし、Lnはn番目の電線の湾曲部の長さで、aは電線の長さ方向沿った載置台手段の開口の幅であり、長さLnは好ましくは下記の近似式で表わされる:
【0025】
【数4】
【0026】
ただし、εは電線の曲げ角度、そしてwは隣接する電線間の距離であり、n番目の段差の高さhn、及び/又はn番目の電線の長さLnを求める式では、n≧4である。このため、高さhnを所定の精度レベル内で決定することができる。
【0027】
最も好ましくは、電線位置決め手段、特に段差又は凹部は、好ましくは電線長調整手段の横方向に互いに離れており、その離間距離は電線の間隔に依存する。
【0028】
本発明の好ましい実施例に係るワイヤハーネスの製造装置は、
複数の電線を供給する電線供給手段と、
該電線供給手段から供給された複数の該電線を略平行に揃える線揃え手段と、
該線揃え手段で平行に揃えられた複数の該電線を略直線状に載置するための載置台と、
該載置台上の該電線に押し当てて該各電線毎に異なった寸法の弛みを設定するための段差が所定の勾配で好ましくは形成されてなる電線長調整手段と、
該線揃え手段で平行に揃えられた複数の電線を直線状に載置するとともに、該電線長調整手段により弛みが設定された後の複数の該電線にフィルムを貼着するためのフィルム貼着台と、
該線揃え手段で平行に揃えられた複数の電線を直線状に載置するとともに該電線長調整手段により弛みが設定された後の複数の該電線にコネクタを接続するためのコネクタ接続台と
を備え、
該載置台、該フィルム貼着台及び該コネクタ接続台は、離接自在となるよう別個独立に形成されたことを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。
【0029】
該載置台、フィルム貼着台及びコネクタ接続台は独立に取り外し可能なので、これらの組み合わせを変える事によってワイヤハーネス製造装置を様々に変える事ができ、これによってワイヤハーネスの設計の自由度が向上する。
【0030】
好ましくは、該載置台の天面の一部に、該加工具又は電線長調整手段を該電線に当接させつつ押し下げて該弛みを設定するための開口が形成されている。該複数の複数の電線を該載置台の該開口に架かるように直線状に且つ平行に載置し、該開口内で該電線長調整手段を該電線に当接させつつ押し下げて該弛みを設定すれば、極めて容易な動作だけで各電線について所望の配索経路に対応した湾曲部を形成できる。
【0031】
このように、該載置台の天面の一部に、該加工具又は電線長調整手段を該電線に当接させつつ押し下げて該弛みを設定するための開口が形成されているので、該複数の複数の電線を該載置台の該開口に架かるように直線状に且つ平行に載置し、該開口内で該電線長調整手段を該電線に当接させつつ押し下げて該弛みを設定することができる。このため、電線は非常な簡単な作業によって所要の配策経路に対応する湾曲部を有することができる利点がある。
【0032】
本発明の方法の更に好ましい実施形態によると、載置台上に複数の電線を直線状に且つ平行に載置し、所定の勾配で段差が形成された電線長調整治具を該電線に押し当てて該各電線毎に異なった寸法の弛みを設定することで、電線を直線状に配置してスペース効率を向上しつつ、各電線について所望の配索経路に対応した湾曲部を容易に形成できる。
【0033】
また、該弛みが設定された複数の該電線について、その弛みの寸法偏差を保持するため、そのままの状態でフィルムに貼着けてもよい。
【0034】
このように、上記製造方法によると、簡単な構造の製造装置を使用するだけで、湾曲部を有する配策経路に沿ってワイヤハーネスを部分的に折曲することなしにワイヤハーネスを容易に製造できる。
【0035】
好ましくは、該載置台の天面の一部に開口が形成されている。複数の電線を該載置台の該開口に架かるように直線状に且つ平行に載置し、該開口内で該電線長調整治具を該電線に当接させつつ押し下げて該弛みを設定することで、極めて容易な動作だけで各電線について所望の配索経路に対応した湾曲部を形成できる。
【0036】
本発明の更に好ましい実施形態によると、上記方法を実現するためのワイヤハーネスの製造装置は、
複数の電線を供給する電線供給手段と、
該電線供給手段から供給された複数の該電線を平行に揃える線揃え手段と、
該線揃え手段で平行に揃えられた複数の該電線を直線状に載置するための載置台と、
該載置台上の該電線に押し当てて該各電線毎に異なった寸法の弛みを設定するよう当接するための段差が所定の勾配で形成されてなる電線長調整手段とを備える。
【0037】
好ましくは、該載置台の天面の一部に、該加工具又は電線長調整手段を該電線に当接させつつ押し下げて該弛みを設定するための開口が形成されている。
【0038】
更に好ましくは、ワイヤハーネスの製造装置は、該弛みが設定された状態の複数の該電線にフィルムを貼着するためのフィルム貼着台を更に備える。
【0039】
本発明の更に別の好ましい実施例によると、ワイヤハーネスは複数の電線が所定の間隔の略同心円状に湾曲して並置された湾曲部と、該湾曲部に連続する複数の電線が同一平面上に直線状に且つ平行に配置された直線部と、該直線部の各電線を固定するよう貼付されたフィルムとを備える。
【0040】
この場合、該湾曲部は、天面の一部に開口が形成された所定の載置台上に複数の電線を直線状に且つ平行に載置し、所定の勾配で段差が形成された電線長調整治具を該開口内で該電線に当接させつつ押し下げて、該各電線毎に異なった曲率半径に応じて寸法の弛みを設定するとよく、該フィルムは、該湾曲部が該各電線毎に異なった曲率半径に応じて寸法の弛みを設定された後に少なくとも該直線部に貼付するとよい。
【0041】
シート部材が該直線部に張付けられ、該電線は湾曲部で略同心円状に湾曲されるので、複数の電線が湾曲部で同心円状に湾曲された時の各電線の異なる曲率半径は、所定の電線長調整治具を電線に押し当てるだけで簡単に設定することができる。従って、製造時のスペース効率を図るために電線を直線的に配設することによって、配策経路に合ったワイヤハーネスを簡単に形成することができる。
【0042】
本発明は、好ましくは、ワイヤハーネス製造装置の部品としてだけでなく、直接電線長調整手段又は加工具に関してもよい。
【0043】
これら及びその他の本発明の目的、特徴及び利点は下記の詳細な説明を読み及び添付の図面を参照することによってより明らかになる。
【0044】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の一の実施形態に係るワイヤハーネスを示す図である。このワイヤハーネスでは、複数の電線11を同一平面上にほぼ等間隔で略平行に配置し、これらの一部をフィルム12で貼着固定した。
【0045】
常温接着剤又は熱可塑性接着剤等を用いて、例えば塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)又は薄肉の金属板等からなる配線固定用フィルム12(シート状部材)を上方から電線の部分に貼付ける。
【0046】
特に湾曲部を要する複雑な配索経路に対応すべく、湾曲部13について、全電線11が互いにほぼ一定の間隙を有して略同心円弧状に湾曲されている。
【0047】
後述する製造方法の都合上、湾曲部13aにおいてはフィルム12の貼付を省略し、湾曲部13a以外の電線11が直線状の部分(直線部)13bのみフィルム12を貼着している。このため、各電線11はそれぞれポリ塩化ビニル(PVC)又はポリエチレン(PE)等の絶縁性被膜で被覆されたものを使用する。
【0048】
なお、ワイヤハーネスが使用される環境によっては、配線に耐熱性を要求される場合があり、この場合には、電線11の被覆材料としてフッ素系樹脂(商標名「テフロン」)を使用してもよいし、あるいは電線11としてエナメル線を使用してもよく、また、フィルム12として、ポリイミド(PI)又は成型品としてのポリフェニレンサルファイド(PPS)を使用し、熱硬化性接着剤によって電線11及びフィルム12を固定してもよい。
【0049】
この湾曲部13は、図1のように湾曲部13でのフィルムの貼付を省略している。しかしながら、その他の曲率又は折曲も可能である。このため、各電線11はそれぞれ絶縁性被膜で被覆されたものを使用する。なお、この実施形態では、4本の電線11が設置された例を示すが、電線11が同一平面上に、少なくとも所定の公差内で、好ましくは等間隔で略平行に配置される限り、その数量は4本に限るものではない。また、電線11は等間隔に配置されてなくてもよい。
【0050】
図2は、湾曲部13において各電線11の軸方向が90゜の曲げ角度で変更された状態を示した図である。このワイヤハーネスの湾曲部13においては、各電線11(11a〜11d)が一定間隔wだけ離間して配置されているため、これらの長さは全て異なって設定される必要がある。
【0051】
ここで、各電線11a〜11dの離間幅をwとし、曲率半径を、それぞれ、
w,2w,3w,4w
とした場合、湾曲部13における各電線11a〜11dの長さL1,L2,L3,L4は、それぞれの曲率半径についての円周の四分の一の長さになる。このため、それぞれ、
【0052】
【数5】
【0053】
となる。そして、互いに隣合う電線11の長さの偏差は、
【0054】
【数6】
【0055】
となる。
【0056】
このように、隣合う電線11同士について長さの偏差(πw/2)を設定しなければならず、その方法としては、配線経路に応じて電線11を手作業で並べたり金型等の治具を用いて電線11の形状を整える方法も考えられるが、作業効率が悪く且つスペース効率も良くない。そこで、この実施形態では、図3中の破線のように電線11を直線状に且つ略平行に設置した後、電線11a〜11dの一定幅(w)毎に一定の高さΔHの面取り部、溝部、凹部又は段差15が形成された電線長調整治具又は手段14(図4に示す電線長調整手段)を使用し、この調整治具14の段差15を電線11に所定の方向、例えば下方に押し又は変位させこれを所定の寸法だけ弛ませることで、図3中の実線のように各電線11a〜11dを湾曲部13に適した適正な長さに調整する。この電線長調整治具14の各段差15は、各電線11a〜11dの外れを防止できるように略円弧状の凹形状に形成されている。
【0057】
また、好ましい製造装置としては、図8のような装置を使用する。この製造装置は、複数の電線供給ドラム20(例には5つのドラムが示されている)を有してそれぞれ電線11を同時に供給する電線供給部21(電線供給手段)と、供給された複数の電線11の離間幅(w)を揃えるための溝22aが形成された線揃え治具22(線揃え手段)と、所定のコネクタ23を圧接し、及び/又は電線11を所定の形態に配置する一般的なコネクタ圧接部24(コネクタ接続台又は載置台手段)と、好ましくは前述した電線長調整治具14を用いて、回路を構成する各電線11(11a〜11d)の長さを調整する回路又は電線長調整部25と、固定手段12を電線11の所定部又は所定位置に固定する、好ましくはコネクタ圧接部24と回路長調整部25との間及び回路長調整部25同士の間で電線11にフィルム12等の保持手段を貼着(布線)するための布線台27(フィルム貼着台又は電線部固定部)とを備えている。ここで、回路長調整部25は、図5〜図7のように、載置台28の天面の中央部に、電線11に対して電線長調整治具14を押し下げて電線11を弛ませるための開口29が形成されたものである。これら線揃え治具22、コネクタ圧接部24、回路長調整部25の載置台28及び布線台27はほぼ同じ高さに設定されている。またこれらは、配索経路に応じてその組み合わせを容易に変更できるよう、それぞれ独立したユニットとして引き離し可能とされている、あるいは一体的に形成されている。
【0058】
複数本の電線11のn番目の電線の湾曲部13の長さLnは、このn番目の電線を開口29に押し込む凹部又は段さ15の高さhnに対応し、この高さhnは基準高さ14h(図4参照)であり、n番目の段部の高さΔHnは下記の式により表わされる。
【0059】
【数7】
【0060】
ただし電線11が1つの曲げ角度εに配置する場合、高さΔHnは全て等しいことが好ましい。電線が2つ又はそれ以上の曲げ角度ε、ε’、ε”等で配置される場合は、段差15の高さΔHnは好ましくは各電線群毎に等しい(例えば図16に示し、後述するように)。
【0061】
図7の概略図に示す幾何学的な寸法を想定することによって、n番目の段差15の高さhnとn番目の電線の長さLnの関係を概算することができる。bが電線11の長さ方向に沿う電線長調整治具14の厚さで、aが同方向に沿う開口29の幅であると、長さLnは下記に近似する。
【0062】
【数8】
【0063】
このため、n番目の段差の高さhnは下記の式によって近似的に表わされる。
【0064】
【数9】
【0065】
図7に示すように電線が曲げられる、すなわちbを0に近づけて極限値を取ることにより、高さhnを得るための式をより簡素化することができる。
【0066】
【数10】
【0067】
この式はnが3、好ましくは4以上の場合に採用するとよい。これは、nがこれより小さい場合は、偏差が大きくなりすぎ、そのため配線の精度が所定の誤差水準を下回ることになり得るからである。
【0068】
好ましくは、電線11の傷つきや折れを避ける、また上記の簡素化された式(図7)によって段差15の高さhnを計算する時の偏差又は誤差をより少なくするために、段差又は凹部15の先端部15rを図6に仮想線で示すように丸くしてもよい。更に、電線長調整治具14が開口29に挿入される時に電線11の傷つきや折れを避ける、また電線11をスムーズに曲げるために載置台手段または載置台部28の縁部28rを丸くしてもよい(図6)。
【0069】
更にまた、開口29は、電線長調整治具14が挿入される時に、電線11が折れたり、傷つかないような、特に載置台手段またはコネクタ接続部24の縁と電線長調整治具14間の隙間が小さすぎる時に電線長調整治具14の縁に挟まれない、及び/又は強く曲げられることにより折れたり、傷つかないような幅aを有さねばならない。すなわち、開口29は、例えば、挟みこみ、座屈、又は強い曲げ等で傷ついたり折れたりしないように電線11を配置した状態で、電線長調整治具14が開口29にゆるくカン入又は挿入できるような供給方向P又は電線11の長さ方向に沿う幅aを有する。
【0070】
更にまた、段差、凹部、又は面取り部15は電線11間の距離又はピッチに従って間隔を開けるとよい。図4及び図5では、電線11間の距離wは全ての電線11に対して等しく、そのため対応する段差15は等間隔に開けられている。電線が等間隔に開けられていない(図示されていない)場合は、段差15も従って等間隔に開けられていない。すなわち、段差、凹部又は面取り部15は変位される電線11の位置に対応するように形成されている。好ましくは、電線長調整治具14は傾斜側部を有するように形成されており、この傾斜側部に段差15が変位される電線11の対応の位置に従って形成される。
【0071】
次に、上述の電線長調整治具14と製造装置を使用してワイヤハーネスを製造する方法について説明する。
【0072】
まず、電線供給部21の複数の電線供給ドラム20から電線11をそれぞれ供給し、線揃え治具22の溝22aを通過させて電線11の所定の離間幅wを設定しつつ、電線11を、コネクタ圧接部24、回路長調整部25の載置台28及び布線台27の上面に、直線状に且つ互いに平行に載置する。
【0073】
次に、図5の如く、載置台28の、好ましくは、略中央の開口29に架かる電線11(11a〜11d)に対して、電線長調整治具14の段差15を当接させ、そのまま所定寸法だけ押し下げて、各電線11a〜11dを各段差15の高さhnに応じた寸法だけ弛ませる。このとき、弛ませた寸法だけ各電線供給ドラム20からの電線11の供給を行う。なお、電線長調整治具14は、電気的又は電子的に制御される昇降装置を用いて自動的に押し下げても良いし、及び/又は作業者によって手作業で押し下げても良い。
【0074】
しかる後、布線台27において所定のフィルム又は固定手段12を電線11、特にその直線部にその上方より貼着して固定するとともに、コネクタ圧接部24において所定のコネクタ23を圧接し、図1に示したワイヤハーネスを完成させる。
【0075】
なお、上述したフィルム12に代えて硬質の成形部品を使用してもよく、この場合には、かかる成形部品に、OA機器、家電製品または自動車等の被配線装置に取り付けるためのロック機構を使用状況に応じて設ければ、後工程での取り付けが容易になる。
【0076】
湾曲部13において、例えば図9及び図10のように、各電線11の軸方向を例えば45゜の曲げ角度で変更したい場合、各電線11a〜11dの離間幅をwとし、曲率半径をそれぞれ
w,2w,3w,4w
とした場合、湾曲部13における各電線11a〜11dの長さL1,L2,L3,L4は、それぞれの曲率半径についての円周の八分の一の長さになるため、それぞれ、
【0077】
【数11】
【0078】
となり、互いに隣合う電線11の長さの偏差は、
【0079】
【数12】
【0080】
となるため、かかる偏差(Ln−Ln−1)に対応して電線長調整治具14の隣接する段差15の高さの差(ΔHn)を設定すればよい。具体的には、湾曲部13での各電線11の曲げ角度εが90゜の場合の電線長調整治具14の段差15の勾配をθ(図4)とすると、図10のように各電線11の曲げ角度εが45゜の場合には電線長調整治具14の段差15の勾配を図11のようにθ/2に設定する。このように、電線11の曲げ角度εに対し、電線長調整治具14の段差15の勾配は(θ×ε/90゜)に設定すればよい。
【0081】
一般に、電線11の曲げ角度ε及び電線11の間隔wを得るためのn番目の電線の長さは、(電線が円弧に沿って曲げられると想定すると)下記の式により表わされる:
【0082】
【数13】
【0083】
このため、隣接する電線の長さの差は一般に下記で式で表わされる。
【0084】
【数14】
【0085】
電線11の湾曲部13が円弧に沿わない場合は、上記両式は近似式としてのみ採用できる。しかしながら、本発明はそれに制限されていない。段差15の勾配θはnが充分に大きい、例えば4以上の場合は一定でもよい。
【0086】
以上のように、電線11a〜11dを直線状に載置した後に段差15を有する電線長調整治具14を電線11に対して押し下げるといった極めて容易な動作だけで、各電線11a〜11dを、湾曲部13に適した適正な長さに弛ませて調整することができるので、短い時間で、作業空間を要さずに、しかも第3従来例のように折曲することなく設置することができる。
【0087】
また、線揃え治具22、コネクタ圧接部24、回路長調整部25の載置台28及び布線台27は、それぞれ独立したユニットとして引き離し自在とされているので、その組み合わせを様々に変更すれば、様々な配索経路に対応するワイヤハーネスを形成できる。例えば、図12のようにワイヤハーネスのフィルム12が貼付された布線部の一部12aを長く形成したい場合、図13中の符号Ar1のように複数の布線台27を並置したり、あるいは長さ寸法の異なる別仕様の布線台(図示せず)を設置すればよい。また、図14のように複数の電線11のうちの一部をまとめて分岐させ、分岐側の電線11のみについて該複数の複数の電線を該載置台の該開口に架かるように直線状に且つ平行に載置し、該開口内で該電線長調整手段を該電線に当接させつつ押し下げて該弛みを設定すれば分を有せしめたい場合等、図15のように、その配索経路の設計に応じてコネクタ圧接部24、回路長調整部25及び布線台27等を並び変えればよい。このように、各ユニットとして引き離し自在とされているので、その組み合わせを様々に変更することで、設計の自由度を高めることができる。
【0088】
なお、湾曲部13が3個以上あるような複雑な場合、その湾曲部13の数量に応じて回路長調整部25を増設すればよい。また、湾曲部13が複数ある場合に、湾曲部13同士の間の距離を変更する場合、コネクタ圧接部24や回路長調整部25の間隔を変更して設計すればよい。
【0089】
また、図1では、弛みが設定された電線11を同一平面上に配置するようにした例であるが、三次元的に曲げを加えて配索してもよいことは勿論である。
【0090】
次に、更に好ましい実施例を図16及び図17を参照して説明する。図17から明らかなように、ワイヤハーネスが異なる向きに延在する数個の分岐部、例えば異なる曲げ角度(図17の下側分岐部では90°、上側分岐部では45°)を有する異なる湾曲部13−1、13−2を有してもよい。これらの湾曲部13−1、13−2は、図16に示す電線長調整治具14を使用して形成してもよい。この電線長調整治具14では、各電線11(n=1〜4)に対応する段差又は凹部15は(曲げ角度ε=90゜をもたらす)勾配θを有し、一方電線11(n=5〜8)に対応する段差15は(曲げ角度ε=45°をもたらす)勾配θ/2を有する。電線11(n=1〜4)の長さLnはπnw/2で、電線11(n=5〜8)の長さLnはπnw/4である。このため、3番目及び6番目の電線に対応する段差の高さh3及びh6は等しい。
【0091】
図18に示すように、ワイヤハーネスは、また、異なる方向に湾曲する、例えば下方に湾曲する湾曲部13−1及び上方に湾曲する湾曲部13−2を有してもよく、各湾曲部13−1、13−2の曲げ角度ε−1、ε−2(図示の実施例ではε−1=90°)ε−2=45°)はそれぞれ等しくてもよいし、そうでなくてもよい。
【0092】
更に別の好ましい実施形態(図示しない)によると、電線長調整治具14を電線11の長さ方向に対して90゜とは異なる角度に配置して、電線11の弛み部をその長さ方向を横切る線沿いに位置させるのではなく、該長さ方向に対して互いにずれ又は変位させてもよい。この実施例は、始点が異なる電線11の湾曲部13の形成、すなわち1つの電線長調整治具14を使用して長さ方向に対して互いに異なった位置から始まる湾曲部13の形成を可能にする。しかし、湾曲部13が同位置から始まる場合は、電線長調整治具14は電線11の(又は湾曲される電線部の)長さ方向に対してほぼ横切るように(すなわち90゜)に配置するとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施形態の製造装置によって製造されたワイヤハーネスを示す平面図である。
【図2】図1のワイヤハーネスの湾曲部において各電線の曲げ角度が90゜に設定された状態を示す図である。
【図3】電線長調整治具によって長さが調整された電線を示す図である。
【図4】図1及び図2のワイヤハーネスを製造するための電線長調整治具を示す正面図である。
【図5】図3の電線長調整治具を用いて電線の湾曲部の長さ調整動作を示す斜視図である。
【図6】電線を開口内に押し込む電線長調整治具の動作を示す概略断面図である。
【図7】電線長調整治具の段差の概算的な高さを決定する簡素化方法を示す簡素な断面である。
【図8】この発明の一の実施形態の製造装置を示す平面図である。
【図9】この発明の他の実施形態の製造装置によって製造されたワイヤハーネスを示す平面図である。
【図10】図9のワイヤハーネスの湾曲部において各電線の曲げ角度が45゜に設定された状態を示す図である。
【図11】図9及び図10のワイヤハーネスを製造するための電線長調整治具を示す正面図である。
【図12】この発明の更に他の実施形態の製造装置によって製造されたワイヤハーネスを示す平面図である。
【図13】この発明の更に他の実施形態の製造装置を示す平面図である。
【図14】この発明の別の実施形態の製造装置によって製造されたワイヤハーネスを示す平面図である。
【図15】この発明の別の実施形態の製造装置を示す平面図である。
【図16】ワイヤハーネスを製造するのに使用される電線長調整治具である。
【図17】本発明の別の実施形態の製造装置によって製造された異なる湾曲部を有するワイヤハーネスの平面図である。
【図18】更に別の実施形態の製造装置によって製造された異なる湾曲部を有する平面図である。
【図19】第1従来例の電気配線用ワイヤハーネスを示す斜視図である。
【図20】第2従来例の電気配線用ワイヤハーネスを示す一部破断斜視図である。
【図21】第2従来例の電気配線用ワイヤハーネスの製造工程を示す平面図である。
【図22】第3従来例のワイヤハーネスを折曲した状態を示す図である。
【図23】図22のワイヤハーネスの折曲部が弾性復元した状態を示す図である。
【符号の説明】
11(11a〜11d) 電線
12 フィルム
13 湾曲部
14 電線長調整治具
15 段差
20 電線供給ドラム
21 電線供給部
22 線揃え治具
22a 溝
23 コネクタ
24 コネクタ圧接部
25 回路長調整部
27 布線台
28 載置台
29 開口
Claims (15)
- 同一平面上にほぼ等間隔で配置された複数の電線(11)、好ましくは絶縁被覆で覆われた複数の電線(11)からなり、これら電線(11)が所定の間隔で略同心円弧上に湾曲して配置される少なくとも1つの湾曲部(13)とこの湾曲部(13)に連続して配置された少なくとも直線部とを有する少なくとも1つの特定電線群と、
湾曲部(13)以外の各電線(11)を一緒に固定するように少なくとも直線部に設けられる少なくとも1つの固定手段(12)とを備え、
前記湾曲部(13)において前記固定手段が省略されたことを特徴とするワイヤハーネス。 - 該固定手段(12)は少なくとも直線部に貼付けされるシート部材(12)からなることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネス。
- 複数の電線(11)を直線状にかつ略平行に配置する第1の工程、
電線長調整手段(14;25)を各電線(11)に密接させて仕上りワイヤハーネスの電線の隣接する弧間の長さの差を補うことにより特定電線群の電線(11)に異なる弛みを設定する第2の工程、及び
弛まされた部分以外の複数の電線(11)に亘って該シート状部材(12)を貼り着する第3の工程を備えることを特徴とする特に請求項1又は請求項2記載のワイヤハーネスの製造方法。 - ワイヤハーネスの湾曲部(13)及び直線部の所要形状を決め、湾曲部(13)に保護フィルムを貼着する第4工程を更に備えることを特徴とする請求項3記載の製造方法。
- 該第1工程において、複数の電線(11)は載置台手段(28)の一面の特定位置に設けられた開口(29)に架かるように配置され、
該第2工程において、各電線(11)は該電線長調整手段(25)を用いて開口(29)内で押し下げられることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の製造方法。 - 複数の電線(11)を供給する電線供給手段(21)と、
複数の電線(11)を直線状に載置する少なくとも1つの台部を有する載置台手段(28)と、
好ましくは段差、凹部又は電線位置決め手段(15)を有し、電線(11)に対して0°、180°以外の角度、好ましくはほぼ横切るように延在し、載置台(28)、好ましくは載置台部上の電線(11)に押し当てられると電線(11)毎に異なった寸法の弛みを設定する電線長調整手段(25;14)を備えることを特徴とする特に請求項3乃至請求項5記載の製造方法を使用して、請求項1記載のワイヤハーネスを製造する装置。 - 段差又は凹部(15)は各電線(11)の異なる弛みの所要の設定に基づいて決められる所定の勾配(θ)で形成されていることを特徴とする請求項6記載の装置。
- 該電線供給手段(21)から供給された複数の電線(11)を略平行に揃える電線揃え手段(22)を更に備えることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の装置。
- 少なくとも1つの開口(29)が載置台手段(28)、特に1つの載置台部の一面又は2つの隣接する載置台部間の所定位置に形成されており、該電線長調整手段(14;25)はその各位置決め手段(15)、特に段差又は凹部(15)を当接させた後各電線(11)を押し下げるよう開口(29)内で移動可能であり、開口(29)は好ましくは電線(11)が各電線位置決め手段(15)に押された時にスムーズに曲がるように電線(11)の長さ方向に沿う幅(a)を有することを特徴とする請求項6乃至請求項8記載の装置。
- 該載置台手段(28)は、異なる弛み寸法が設定された後複数の電線(11)の直線部にシート状部材を貼着させるシート状部材貼着台(27)、及び/又は複数の電線(11)の湾曲部(13)に保護フィルムを貼着する保護フィルム貼着台を更に備えることを特徴とする請求項6乃至請求項9記載の装置。
- 該載置台手段(28)は、異なる弛み寸法が設定された後、少なくとも1つのコネクタ(23)を複数の電線(11)の少なくとも1部に接続するコネクタ接続台部(24)を更に備えることを特徴とする請求項6乃至請求項10記載の装置。
- 電線(11)及び/又は載置台手段(28)の縁部(28r)に当接する電線長調整手段(14;25)の部分(15r)は面取りされていることを特徴とする請求項6乃至請求項11記載の装置。
- n番目の段差(15)の高さh n 、及び/又はn番目の電線の長さL n を求める式では、n≧4であることを特徴とする請求項13記載の装置。
- 電線位置決め手段(15)、特に段差又は凹部(15)は、好ましくは電線長調整手段(14)の横方向に互いに離れており、その離間距離は電線(11)の間隔(w)に依存することを特徴とする請求項6乃至請求項14記載の装置。
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