JP3605317B2 - 画像描画方法、画像描画装置及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば魚の群などのように、同一形状のオブジェクトを多数描画する場合に好適な画像描画方法及び画像描画装置並びにこの画像描画処理を実現するプログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、隠線処理、隠面消去処理、スムーズシェーディング、テクスチャマッピング等のコンピュータグラフィックス(CG)処理が、ハードウエアの飛躍的な発達と相俟って急速に進歩している。
【0003】
CG処理としては、一般に、CADの3次元モデリングによって複数の3次元形状(オブジェクト)を作成し、これらのオブジェクトに対して色や陰影をつけ、鏡面反射、拡散反射、屈折、透明感などの光学的特性を付加し、表面模様をつけ、更に、まわりの状況(窓や景色の映り込みや光の回り込み等)に応じて描画するというレンダリング処理が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、魚の群などのように、同一形状のオブジェクトを多数描く場合、すべてのオブジェクトについて上述したレンダリング処理を施して描画する方法が考えられるが、細かなポリゴン単位に処理が行われるため、その計算や描画に長時間がかかり、例えばモニタ上でのこれらオブジェクトの表示速度が遅くなるという不都合が生じる。
【0005】
そこで、すべてのオブジェクトについて、簡易なスプライトで描画することが考えられる。しかし、このスプライトを用いた方法の場合、用意していない動きは描画できないなど、表現上の制約が発生するという問題がある。
【0006】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、多数のオブジェクトのうち、目を引くものや、動きのあるもの、あるいは近くにあるものなど、特定のオブジェクトについてレンダリング処理を行い、他のオブジェクトは簡易にテクスチャを貼り付けるという処理を行うことで計算や描画にかかる時間を大幅に低減することができ、かつ、高品位な描画を行うことができる画像描画方法及び画像描画装置、並びに前記画像描画処理を実現することができるプログラムが記録された記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
一般に、レンダリング処理は、オブジェクトを構成する多数のポリゴンについて、各頂点の透視変換演算を行い、その結果のポリゴンを質感表現並びに隠面消去処理等を施しながら描画する。
【0008】
従って、例えばx個のポリゴンから構成されるオブジェクトをN個表示しようとする場合、x個のポリゴンについてのレンダリング処理をN回行うことになり、非常に時間がかかることになる。
【0009】
このような場合に、すべてのオブジェクトが同一の品質を要求しない場合がある。例えば、大量の魚の群を描く場合、奥の方にいる魚はあまりよく見えず、注目度も低い。
【0010】
そこで、本発明は、例えば大量の魚の群を描く場合などにおいて、その一部の魚は正規のレンダリング処理を行って描画し、他の魚は簡易な方法で描画する。
【0011】
この方法を実現するために、本発明に係る画像描画方法は、コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置にて使用される画像描画方法において、1つのオブジェクトについて様々な視点から見た複数のテクスチャ画像を作成するステップと、複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別ステップと、詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリングステップと、簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリングステップとを有することを特徴とする。
【0012】
これにより、まず、1つのオブジェクトについて様々な視点から見た複数のテクスチャ画像が作成される。そして、複数の同一オブジェクトの描画段階において、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトに対しては正規のレンダリング処理が施される。
【0013】
ここで、前記所定の判定基準としては、例えば、視点からオブジェクトまでの距離が一定の長さよりも近い場合、画面上での大きさが一定の大きさ以上の場合、オブジェクトの動きが一定のレンジ以上である場合、演出上、重要であると判断される場合などである。
【0014】
この判定基準を満足しない場合、即ち、簡易に描画すべきオブジェクトに対しては、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いることによって描画が行われる。
【0015】
このように、本発明に係る画像描画方法においては、多数のオブジェクトのうち、目を引くものや、動きのあるもの、あるいは近くにあるものなど、特定のオブジェクトについてレンダリング処理を行い、他のオブジェクトは簡易にテクスチャを貼り付けるという処理を行うことができ、計算や描画にかかる時間を大幅に低減することができ、かつ、高品位な描画を行うことができる。
【0016】
次に、本発明に係る画像描画方法は、コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置にて使用される画像描画方法において、1つのオブジェクトについて正規のレンダリング処理を施して基準位置における1つのテクスチャ画像を作成するステップと、前記テクスチャ画像を使用して前記オブジェクトについて様々な視点から見た複数のテクスチャ画像を作成するステップと、複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別ステップと、詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリングステップと、簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリングステップとを有することを特徴とする。
【0017】
この場合も、多数のオブジェクトのうち、目を引くものや、動きのあるもの、あるいは近くにあるものなど、特定のオブジェクトについてレンダリング処理を行い、他のオブジェクトは簡易にテクスチャを貼り付けるという処理を行うことで計算や描画にかかる時間を大幅に低減することができ、かつ、高品位な描画を行うことができる。
【0018】
特に、テクスチャ画像の作成を自動化することができるため、テクスチャ画像の作成について効率化を図ることができ、オブジェクトの修正や追加等に迅速に対応させることができる。
【0019】
そして、これらの発明において、前記テクスチャ画像の選択は、描画すべき方向に合致するテクスチャ画像がない場合に、前記複数のテクスチャ画像のうち、前記描画すべき方向に近似する方向についてのテクスチャ画像を選択するようにしてもよい。
【0020】
この場合、前記簡易レンダリングステップは、前記詳細レンダリングステップで用いるオブジェクトのポリゴン数と比較して少数枚のポリゴンからなる仮オブジェクトを作成するステップと、描画すべき方向と選択したテクスチャ画像との方向の誤差に応じて前記仮オブジェクトを配置するステップと、簡易に描画すべきオブジェクトに用いるべく選択したテクスチャ画像を前記仮オブジェクト上にテクスチャマッピングするステップとを有するようにしてもよい。
【0021】
また、前記テクスチャ画像の選択は、描画すべき方向に合致するテクスチャ画像がない場合に、前記複数のテクスチャ画像のうち、前記描画すべき方向に対して前後に近似する2つの方向についてのテクスチャ画像を抽出し、これら抽出された2つのテクスチャ画像を前記描画すべき方向に合わせて補間して新たなテクスチャ画像を作成し、この新たなテクスチャ画像を選択するようにしてもよい。
【0022】
次に、本発明に係る画像描画方法は、コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置にて使用される画像描画方法において、1つのオブジェクトを構成する複数の描画個体がそれぞれ時間の経過に伴ってランダムに変化し、又は同時に変化することによってオブジェクト自体が変化する場合に、前記オブジェクトについて様々な視点から見た場合と、前記オブジェクトが様々に変化した場合との組み合わせによる複数のテクスチャ画像を作成するステップと、複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別ステップと、詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリングステップと、簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向、変形に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリングステップとを有することを特徴とする。
【0023】
これにより、オブジェクトが複雑な形状を有し、しかも、オブジェクトの構成要素が様々に変化する場合においても適用させることができる。
【0024】
次に、本発明に係る画像描画方法は、コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置にて使用される画像描画方法において、1つのオブジェクトが主オブジェクトと該主オブジェクトに付随する1つ以上の副オブジェクトを有する場合に、前記主オブジェクトについて様々な視点から見た画像と、前記副オブジェクトを様々な方向に移動させた場合の画像との組み合わせによる複数のテクスチャ画像を作成するステップと、複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別ステップと、詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリングステップと、簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向、変形に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリングステップとを有することを特徴とする。
【0025】
この場合も、オブジェクトが複雑な形状を有し、しかも、オブジェクトの構成要素が様々に変化する場合においても適用させることができる。
【0026】
即ち、この発明では、オブジェクトの構成要素が主オブジェクトと該主オブジェクトに付随する1つ以上の副オブジェクトである場合に、前記主オブジェクトについて様々な視点から見た画像と、前記副オブジェクトを様々な方向に移動させた場合の画像との組み合わせによる複数のテクスチャ画像が作成される。その後、複数の同一オブジェクトの描画段階において、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトに対しては正規のレンダリング処理が施され、簡易に描画すべきオブジェクトに対しては、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向、変形に応じたテクスチャ画像が選択されて前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いられる。
【0027】
オブジェクトの方向だけでなく、副オブジェクトの変形状態や副オブジェクトの位置関係なども含めたこれらの組み合わせに係るテクスチャ画像を複数用意することができるため、例えば多数の魚が様々な向きで、かつ、その構成要素(尾ひれや背びれや体のうねり等)が複雑に変化している場合にも簡単に適用させることができる。
【0028】
次に、本発明に係る画像描画方法は、コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置にて使用される画像描画方法において、1つのオブジェクトが主オブジェクトと該主オブジェクトに付随する1つ以上の副オブジェクトを有する場合に、1つのオブジェクトについて正規のレンダリング処理を施して基準位置における1つのテクスチャ画像を作成するステップと、前記テクスチャ画像を使用して、前記主オブジェクトについて様々な視点から見た画像と、前記副オブジェクトを様々な方向に移動させた場合の画像との組み合わせによる複数のテクスチャ画像を作成するステップと、複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別ステップと、詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリングステップと、簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向、変形に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリングステップとを有することを特徴とする。
【0029】
この場合、主オブジェクトについて様々な視点から見た画像と、副オブジェクトを様々な方向に移動させた場合の画像との組み合わせによる複数のテクスチャ画像の作成の自動化を図ることができるため、副オブジェクトの変形パターンの修正や追加、並びに主オブジェクトの方向の修正、並びにオブジェクト自体の修正等にも迅速に対応させることができる。
【0030】
そして、これらの発明において、前記テクスチャ画像の選択は、前記描画すべき方向、変形に合致するテクスチャ画像がない場合に、前記複数のテクスチャ画像のうち、前記描画すべき方向、変形に近似する方向、変形についてのテクスチャ画像を選択するようにしてもよい。
【0031】
この場合、前記簡易レンダリングステップは、前記詳細レンダリングステップで用いるオブジェクトのポリゴン数と比較して少数枚のポリゴンからなる仮オブジェクトを作成するステップと、描画すべき方向と選択したテクスチャ画像との方向の誤差に応じて前記仮オブジェクトを配置するステップと、簡易に描画すべきオブジェクトに用いるべく選択したテクスチャ画像を前記仮オブジェクト上にテクスチャマッピングするステップとを有するようにしてもよい。
【0032】
また、前記テクスチャ画像の選択は、前記描画すべき方向、変形に合致するテクスチャ画像がない場合に、前記複数のテクスチャ画像のうち、前記描画すべき方向、変形に対して前後に近似する2つの方向についてのテクスチャ画像を抽出し、これら抽出された2つのテクスチャ画像を前記描画すべき方向、変形に合わせて補間して新たなテクスチャ画像を作成し、この新たなテクスチャ画像を選択するようにしてもよい。
【0033】
次に、本発明に係る画像描画装置は、1つのオブジェクトについての様々な視点における複数のテクスチャ画像に関する情報を使用するものであって、複数の同一オブジェクトの描画段階において、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す手段と、所定の判定基準に従って簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる手段とを有することを特徴とする。
【0034】
また、本発明に係る画像描画装置は、1つのオブジェクトについて正規のレンダリング処理を施して基準位置における1つのテクスチャ画像を作成し、該テクスチャ画像を使用して前記オブジェクトについて様々な視点から見た複数のテクスチャ画像を作成するテクスチャ設定処理手段と、複数の同一オブジェクトの描画段階において、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す手段と、所定の判定基準に従って簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる手段とを有することを特徴とする。
【0044】
次に、本発明に係る記録媒体は、コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置を、1つのオブジェクトについて様々な視点における複数のテクスチャ画像を作成する手段、複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別手段、詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリング手段、簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリング手段、として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0045】
この記録媒体を使用することによって、多数のオブジェクトのうち、目を引くものや、動きのあるもの、あるいは近くにあるものなど、特定のオブジェクトについてレンダリング処理を行い、他のオブジェクトは簡易にテクスチャを貼り付けるという処理を行うことで計算や描画にかかる時間を大幅に低減することができ、かつ、高品位な描画を行うことができるという画像描画処理を簡単に実現することができる。
【0046】
次に、本発明に係る記録媒体は、コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置を、1つのオブジェクトについて正規のレンダリング処理を施して基準位置における1つのテクスチャ画像を作成し、該テクスチャ画像を使用して前記オブジェクトについて様々な視点から見た複数のテクスチャ画像を作成するテクスチャ設定処理手段、複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別手段、詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリング手段、簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリング手段、として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0047】
この場合も、計算や描画にかかる時間を大幅に低減することができ、かつ、高品位な描画を行うことができるという画像描画処理を簡単に実現することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像描画方法及び画像描画装置を例えば3次元のCG処理を行うエンタテインメント装置に適用した実施の形態例(以下、単に実施の形態に係るエンタテインメント装置と記す)を図1〜図45を参照しながら説明する。
【0058】
本実施の形態に係るエンタテインメント装置10は、図1に示すように、このエンタテインメント装置10を制御するメインCPU12と、各種プログラムの動作や各種データの格納等に使用されるメインメモリ14と、前記メインCPU12の制御に基づいて画像データを生成し、表示装置16(この例ではCRT)に出力する画像処理部18と、外部機器とのデータの送受信を行うための入出力ポート20とを有して構成されている。
【0059】
前記メインCPU12には、バス22を介してメインメモリ14、画像処理部18及び入出力ポート20が接続されている。入出力ポート20には、例えばこのエンタテインメント装置10に対してデータ(キー入力データや座標データ等)を入力するための入力装置24や、各種プログラムやデータ(オブジェクトに関するデータやテクスチャデータ等)が記録された例えばCD−ROM等の光ディスクを再生する光ディスク装置26等が接続される。
【0060】
前記画像処理部18は、レンダリングエンジン30、メモリインターフェース32、画像メモリ34、表示制御装置36(例えばプログラマブルCRTコントローラ等)を有する。
【0061】
レンダリングエンジン30は、メインCPU12から供給される描画コマンドに対応して、メモリインターフェース32を介して、画像メモリ34に所定の画像データを描画する動作を実行する。
【0062】
メモリインターフェース32とレンダリングエンジン30との間には第1のバス38が接続され、メモリインターフェース32と画像メモリ34との間には第2のバス40が接続されている。第1及び第2のバス38及び40は、それぞれ例えば128ビットのビット幅を有し、レンダリングエンジン30が画像メモリ34に対して高速に描画処理を実行することができるようになっている。
【0063】
レンダリングエンジン30は、例えばNTSC方式、あるいはPAL方式などの320×240画素の画像データ、あるいは640×480画素の画像データを、リアルタイムに、即ち1/60秒〜1/30秒の間に、10数回〜数10回以上描画できる能力を有する。
【0064】
画像メモリ34は、例えばテクスチャエリア34aと描画エリア34bを同一のエリアに指定することができるユニファイドメモリ構造のものが採用されている。
【0065】
表示制御装置36は、光ディスク装置26を通じて取り込まれたテクスチャデータやメインメモリ14上で作成されたテクスチャデータをメモリインターフェース32を介して画像メモリ34のテクスチャエリア34aに書き込んだり、画像メモリ34の描画エリア34bに描画された画像データをメモリインターフェース32を介して読み取り、これを表示装置16に出力し、画面上に表示させるように構成されている。
【0066】
次に、この実施の形態に係るエンタテインメント装置10が有する特徴的な機能、即ち、同一形状のオブジェクトを高速に多数描画できる機能について説明する。
【0067】
この機能は、プログラム(オブジェクト群描画処理手段)として光ディスクに記録されており、光ディスク装置26を通じてメインメモリ14にストアされ、所定番地から実行されることによって動作するようになっている。
【0068】
前記オブジェクト群描画処理手段に関するいくつかの実施の形態について以下に説明する。
【0069】
まず、第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aは、1つのオブジェクトについて様々な視点から見た複数のテクスチャ画像を作成し、複数の同一オブジェクトの描画段階において、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトに対しては正規のレンダリング処理を施し、簡易に描画すべきオブジェクトに対しては、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いることを特徴とする。
【0070】
簡易に描画すべきオブジェクトの処理ついて具体的に説明すると、例えば、図2や図3に示すように、例えば高速道路100上において、一方の車線102では多数の自動車が渋滞し、他方の車線104では自動車がスムーズに流れているシーンを想定したとき、実際のオブジェクト(自動車)の描画に先立って、異なる視点からのオブジェクトをテクスチャ表現したものを作成しておく。
【0071】
その手法(第1の手法)としては、以下のような方法がある。
(1) 例えば図4に示すように、自動車の形状をしたオブジェクトOBについて、該オブジェクトOBを満遍なく眺めた場合の任意の視点(a〜h)から見たオブジェクトAを描画する。
(2) 描画された絵をテクスチャ画像として保存する。この場合、図5に示すように、作成しておいた複数の視点(a〜h)に応じたテクスチャ画像(TGa〜TGh)をテクスチャエリア34a上に置く。図5ではテクスチャ画像TGf〜TGhを省略して図示してある。
【0072】
そして、実際の描画(多数のオブジェクトを描画する場合)においては、図6に示すように、テクスチャ画像の作成時に使用した任意の視点(便宜的に代視点a〜hと記す)のうち、描画すべき実際の視点A〜Iと近い代視点を選び、該当するテクスチャ画像を当該オブジェクトを描画するためのテクスチャとして用いる。
【0073】
図6では、実際の視点Aに対応して代視点aが選択され、実際の視点Bに対応して代視点bが選択され、実際の視点C〜Eに対応して代視点cが選択され、実際の視点Fに対応して代視点dが選択され、実際の視点G〜Iに対応して代視点eが選択された場合を示す。
【0074】
他の手法(第2の手法)としては、
(1) 例えば図7に示すように、自動車の形状をしたオブジェクトOBについて、実際の描画で使用される複数の視点(視点J〜R)の中から選ばれた複数の視点(代視点i〜l)から見たオブジェクトOBを描画する。代視点i〜lとしては、実際の描画で使用される視点J〜Rから新たにいくつかの代表的な代視点を作成するようにしてもよい。
(2) 描画された絵をテクスチャ画像として保存する。この場合、図8に示すように、作成しておいた複数の代視点i〜lに応じたテクスチャ画像TGi〜TGlをテクスチャエリア34a上に置く。
【0075】
実際の描画(多数のオブジェクトを描画する場合)においては、図9に示すように、テクスチャ画像の作成時に使用した代視点i〜mのうち、描画すべき実際の視点J〜Sに近い代視点を選び、該当するテクスチャ画像を当該オブジェクトを描画するためのテクスチャとして用いる。
【0076】
図9では、実際の視点J、Kに対応して代視点iが選択され、実際の視点Lに対応して代視点jが選択され、実際の視点M〜Oに対応して代視点kが選択され、実際の視点Pに対応して代視点lが選択され、実際の視点Q〜Sに対応して代視点mが選択された場合を示す。
【0077】
例えばテクスチャが貼り付けられる前のオブジェクトを仮オブジェクトとして定義したとき、この仮オブジェクトとしては、図10に示すように、例えば2枚の三角形ポリゴンP1及びP2から構成されるオブジェクトが使用される。
【0078】
図9において、実際の視点M、N、Oに対し、代視点kを選択したとする。図11Aに示すように、代視点kにおける仮オブジェクトOk の位置が例えばxy平面に平行な位置にあるとき、実際の視点Mのオブジェクトの描画に用いる仮オブジェクトOM は、図11B及び図11Cに示すように、実際の視点Mと代視点kとの距離及び/又は角度の誤差を打ち消すように配置される。
【0079】
同様に、実際の視点Oの描画に用いる仮オブジェクトOO は、図11B及び図11Cに示すように、実際の視点Oと代視点kとの距離及び/又は角度の誤差を打ち消すように配置され、実際の視点Nの描画に用いる仮オブジェクトON は、図11Cに示すように、実際の視点Nと代視点kとの距離及び/又は角度の誤差を打ち消すように配置される。
【0080】
このようにして配置された仮オブジェクトOM 、OO 、ON に対して、選択した代視点kにおけるテクスチャ画像をテクスチャマッピングし、簡易な描画を得ることによって、実際の視点により近い描画を簡単な演算で得ることができる。
【0081】
そして、オブジェクトを詳細に描画すべきか、簡易に描画すべきかを決定する判定基準としては、例えば視点からオブジェクトまでの距離が一定の長さよりも近い場合、画面上での大きさが一定の大きさ以上の場合、オブジェクトの動きが一定のレンジ以上である場合、演出上、重要であると判断される場合などである。
【0082】
判定基準として、例えばオブジェクトの動きが一定のレンジ以上であることを条件にした場合は、図2に示すように、他方の車線104を走っている自動車が詳細に描画すべきオブジェクトであって、一方の車線102で渋滞状態とされている多数の自動車が簡易に描画すべきオブジェクトとなる。
【0083】
また、判定基準として、例えば視点からオブジェクトまでの距離が一定の長さよりも近いことを条件にした場合は、図3に示すように、画面上で近くに映っている自動車(範囲Aで示す自動車)が詳細に描画すべきオブジェクトであって、遠くに映っている自動車(範囲Bで示す自動車)が簡易に描画すべきオブジェクトとなる。
【0084】
次に、上述した第1及び第2の手法を実現するための具体的手段(オブジェクト群描画処理手段)のいくつかの例を以下に説明する。
【0085】
まず、第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aは、テクスチャ画像を実際にユーザがCADを用いて手入力して作成し、これら作成されたテクスチャ画像を後述する画像描画手段によって実際にモニタ上に表示するものである。
【0086】
この第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aは、まず、図12のステップS11において、1つのオブジェクトについて、該オブジェクトを満遍なく眺めた場合における任意の視点から見た画像をCAD等を用いて作成する。
【0087】
あるいは、ステップS12において、1つのオブジェクトについて実際に使用される視点の中から選んだ複数の視点から見た画像をCAD等を用いて作成する。
【0088】
次に、ステップS2において、出来上がった画像(テクスチャ画像)を画像メモリのテクスチャエリア34aに順番に書き込む。
【0089】
次に、ステップS3において、視点とテクスチャエリア34aに書き込んだ座標(設定座標)との対応テーブル(テクスチャ情報テーブル202)を作成する。
【0090】
この場合、視点をオブジェクトの動作座標に変換して格納する。つまり、視点を基準位置に固定した状態でオブジェクトを移動させ、あたかも、今回の視点からオブジェクトを見た状態にする。このときのオブジェクトの動作座標(移動させた結果のオブジェクト座標であって、特に回転角データθx,θy,θz)を求める。
【0091】
従って、テクスチャ情報テーブル202は、図13に示すように、1レコード毎に、テクスチャエリア34aのうち、テクスチャ画像が描画された設定座標と、オブジェクトの動作座標(特に回転角データθx,θy,θz)が格納されたものとなる。
【0092】
次に、第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aにおける画像描画手段204について図14〜図25を参照しながら説明する。
【0093】
この画像描画手段204は、図14に示すように、所定のアプリケーションソフトによって動作し、オブジェクトを決められたシーケンスで動作させるために動作情報テーブル206の内容を順次更新するアニメーション処理手段208と、動作情報テーブル206から動作座標を順次読み出す座標読出し手段210と、各オブジェクトについて正規のレンダリング処理で描画するか、あるいは簡易なテクスチャの貼り付けで描画するかを所定の判定基準に従って選択しながらオブジェクトを描画する選択的描画処理手段212と、すべてのオブジェクトに対する処理が完了したか否かを判別する処理完了判別手段214と、画像メモリ34に描画されたオブジェクト群を表示装置16に表示させる画像表示処理手段216と、プログラム終了要求があったか否かを判別する終了判別手段218とを有する。
【0094】
前記選択的描画処理手段212は、図15に示すように、オブジェクト情報テーブル230からオブジェクトの情報を読み出すテーブル読出し手段232と、そのオブジェクトについて詳細なレンダリング処理を行うか、あるいは簡易なテクスチャの貼り付けを行うかを判別する詳細/簡易判別手段234と、オブジェクトについて正規のレンダリング処理で描画する詳細レンダリング処理手段236と、オブジェクトについて簡易なテクスチャの貼り付けで描画する簡易レンダリング処理手段238とを有する。
【0095】
詳細レンダリング処理手段236は、図16に示すように、詳細オブジェクトファイル250を読み出すファイル読出し手段252と、今回の動作座標に基づいてポリゴンの頂点座標を計算する頂点座標計算手段254と、ポリゴンについて正規のレンダリング処理(質感表現処理や隠面消去処理を含む)を行うレンダリング手段256と、すべてのポリゴンについてレンダリング処理が完了したか否かを判別する処理完了判別手段258とを有する。
【0096】
簡易レンダリング処理手段238は、図17に示すように、テクスチャ情報テーブル202に登録された各動作座標(回転角データ)のうち、今回の動作座標(回転角データ)に近似するレコードを選択して、設定座標を読み出す設定座標読出し手段270と、簡易オブジェクトファイル272を読み出すファイル読出し手段274と、今回の動作座標に基づいてポリゴンの頂点座標を計算する頂点座標計算手段276と、設定座標に描画されているテクスチャを各ポリゴンの表示範囲に合わせて拡大又は縮小して貼り付けるテクスチャ貼付手段278と、隠面消去を行う隠面消去手段280とを有する。
【0097】
ここで、各種テーブル及びファイルの内訳を図18〜図21を参照しながら説明する。
【0098】
オブジェクト情報テーブル230は、図18に示すように、オブジェクト毎に必要な情報(ポリゴンの数、基準座標など)が格納されている。基準座標とは、オブジェクトの中心(重心)となるxyz座標(x,y,z)と、各軸を中心とする回転角(θx,θy,θz)であり、初期値は(θx,θy,θz)=(0,0,0)である。
【0099】
詳細オブジェクトファイル250は、図19に示すように、正規のオブジェクトを構成する多数のポリゴンの頂点座標が格納されている。各頂点座標は当該オブジェクトの基準座標に基づくものである。
【0100】
簡易オブジェクトファイル272は、図20に示すように、簡易なオブジェクトを構成する数個(1〜6)のポリゴンの頂点座標が格納されている。各頂点座標は当該簡易オブジェクトの基準座標に基づくものである。この簡易オブジェクトファイルに格納された数個のポリゴンで形づくられるオブジェクトを仮オブジェクトとして定義することもできる。
【0101】
動作情報テーブル206は、図21に示すように、オブジェクト毎に動作座標が格納されるもので、アニメーション処理手段を通じて作成される。動作座標は、各オブジェクトの基準座標からどのくらい変位及び/又は回転したかを示す座標である。従って、オブジェクトについての基準座標と動作座標、並びにポリゴンの頂点座標から、変位及び/又は回転した後のポリゴンの新たな頂点座標を計算することが可能となる。
【0102】
そして、この画像描画手段204は、図22のステップS101において、アニメーション処理手段208を通じて、オブジェクトを決められたシーケンスで動作させるために動作情報テーブル206の内容が順次更新される。
【0103】
次に、ステップS102において、オブジェクトを検索するためのインデックスレジスタiに初期値「0」を格納して、該インデックスレジスタiを初期化する。
【0104】
次に、ステップS103において、座標読出し手段210を通じて、動作情報テーブル206からi番目のオブジェクトにおける今回の動作座標を読み出した後、次のステップS104において、選択的描画処理手段212での処理に入る。この選択的描画処理手段212においては、各オブジェクトについて正規のレンダリング処理で描画するか、あるいは簡易なテクスチャの貼り付けで描画するかを選択しながらオブジェクトを描画するという処理が行われる。この処理については後述する。
【0105】
そして、次のステップS105において、インデックスレジスタiを+1更新した後、次のステップS106において、処理完了判別手段214を通じて、すべてのオブジェクトに対する処理が完了したか否かが判別される。この判別は、インデックスレジスタiの値がオブジェクト情報テーブル230に登録されているオブジェクトの数N以上になったかどうかで行われる。
【0106】
すべてのオブジェクトについて処理が完了していなければ、前記ステップS103に戻り、次のオブジェクトについて、正規のレンダリング処理で描画するか、あるいは簡易なテクスチャの貼り付けで描画するかを選択しながら描画するという処理が行われる。
【0107】
すべてのオブジェクトについて処理が完了した段階で、次のステップS107に進み、画像表示処理手段216を通じて、画像メモリ34の描画エリア34bに描画されたオブジェクト群を表示装置16に表示させる。
【0108】
次に、ステップS108において、終了判別手段218を通じて、当該画像描画手段204での処理を終了させるための要求があったか否かが判別される。終了要求がなければ、前記ステップS101に戻り、次のアニメーション処理によって更新された各オブジェクトの動作座標に基づいて選択的な描画を行う。終了要求があった場合は、この画像描画手段204での処理が終了する。
【0109】
次に、前記選択的描画処理手段212での処理動作を図23のフローチャートに基づいて説明する。
【0110】
まず、ステップS201において、テーブル読出し手段232を通じて、オブジェクト情報テーブル230におけるi番目のオブジェクトの情報を読み出す。
【0111】
次に、ステップS202において、詳細/簡易判別手段234を通じて、そのオブジェクトについて詳細なレンダリング処理を行うか、あるいは簡易なテクスチャの貼り付けを行うかが判別される。この判別は、前記読み出されたオブジェクト情報テーブル230の内容に登録されている詳細描画に関する情報に基づいて行われる。
【0112】
即ち、演出やその他の理由から、そのオブジェクトについて詳細描画が必要であれば、オブジェクト情報テーブル230にその旨が登録される。
【0113】
詳細描画についての積極的記述があれば、次のステップS203に進み、詳細レンダリング処理手段236での処理に入る。この詳細レンダリング処理手段236での具体的な処理については後述する。
【0114】
オブジェクト情報テーブル230における当該オブジェクトに関し、詳細描画について積極的な記述がなければ、ステップS204に進み、詳細/簡易判別手段234を通じて、今回の動作座標のZ座標を読み出し、次のステップS205において、オブジェクトが近距離にあるか否かが判別される。この判別は、Z座標が予め設定しておいた座標値よりも小さいかどうかで行われる。
【0115】
オブジェクトが近距離にある場合は、次のステップS206において詳細レンダリング処理手段236での処理に入り、オブジェクトが遠距離にある場合は、ステップS207に進む。
【0116】
このステップS207においては、詳細/簡易判別手段234を通じて、i番目のオブジェクトに関する前回の動作座標を読み出し、次のステップS208において、前回の動作座標と今回の動作座標を比較する。次のステップS209において、移動量が規定量以上であるか否かが判別される。
【0117】
移動量が規定量以上、即ち、当該オブジェクトの動きが大きい場合、次のステップS210において、詳細レンダリング処理手段236での処理に入り、動きが小さい場合、あるいは停止状態にある場合は、次のステップS211において、簡易レンダリング処理手段238での処理に入る。
【0118】
上述のステップS203、ステップS206、あるいはステップS210での詳細レンダリング処理が終了した段階、又はステップS211において、簡易レンダリング処理が終了した段階で、この選択的描画処理手段212での処理が終了する。
【0119】
次に、詳細レンダリング処理手段236の処理動作について図24のフローチャートを参照しながら説明する。
【0120】
まず、ステップS301において、ファイル読出し手段252を通じて、詳細オブジェクトファイル250を読み出した後、ステップS302において、ポリゴンを検索するためのインデックスレジスタjに初期値「0」を格納して、該インデックスレジスタjを初期化する。
【0121】
次に、ステップS303において、頂点座標計算手段254を通じて、今回の動作座標に基づいてj番目のポリゴンの頂点座標を計算した後、次のステップS304において、レンダリング手段256を通じて、j番目のポリゴンについてレンダリング処理(質感表現処理や隠面消去処理を含む)を行って描画エリア34bの所定箇所に描画する。
【0122】
次に、ステップS305において、インデックスレジスタjを+1更新した後、ステップS306において、処理完了判別手段258を通じて、すべてのポリゴンについて処理が終了したか否かが判別される。この判別は、インデックスレジスタjの値が、当該オブジェクトに含まれるポリゴンの数M以上であるかどうかで行われる。
【0123】
全てのポリゴンについて処理が終了していない場合は、前記ステップS303に戻り、次のポリゴンについて頂点座標の計算とレンダリング処理を行い、全てのポリゴンについて処理が完了した段階で、この詳細レンダリング処理手段236での処理が終了する。
【0124】
次に、簡易レンダリング処理手段238の処理動作について図25を参照しながら説明する。
【0125】
まず、ステップS401において、設定座標読出し手段270を通じて、前記テクスチャ情報テーブル202に登録された各動作座標(回転角データ)のうち、今回の動作座標(回転角データ)に近似するレコードを選択して、該レコードに登録されている設定座標を読み出す。
【0126】
次に、ステップS402において、ファイル読出し手段274を通じて、簡易オブジェクトファイル272を読み出した後、次のステップS403において、頂点座標計算手段276を通じて、今回の動作座標に基づいて、前記簡易オブジェクトファイル272に登録されている全てのポリゴンの頂点座標を計算する。
【0127】
次に、ステップS404において、テクスチャ貼付手段278を通じて、画像メモリ34のテクスチャエリア34aのうち、前記読み出された設定座標に描画されているテクスチャ画像を各ポリゴンの表示範囲に合わせて拡大又は縮小して貼り付ける(描画エリア34bへの描画)。
【0128】
その後、ステップS405において、隠面消去手段280を通じて、隠面消去処理を行って、この簡易レンダリング処理手段238での処理動作が終了する。
【0129】
このように、第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aにおいては、まず、ユーザによる手入力によって、1つのオブジェクトについて、様々な視点から見た複数のテクスチャ画像が作成される。
【0130】
その後、画像描画手段204での複数の同一オブジェクトの描画段階において、選択的描画処理手段212での所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトに対しては、詳細レンダリング処理手段236において、正規のレンダリング処理が施され、簡易に描画すべきオブジェクトに対しては、簡易レンダリング処理手段238において、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像が選択されて貼り付け処理が行われる。
【0131】
このように、第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aにおいては、多数のオブジェクトのうち、目を引くものや、動きのあるもの、あるいは近くにあるものなど、特定のオブジェクトについてレンダリング処理を行い、他のオブジェクトは簡易にテクスチャを貼り付けるという処理を行うことができ、計算や描画にかかる時間を大幅に低減することができ、かつ、高品位な描画を行うことができる。
【0132】
前記選択的描画処理手段212での判別処理の変形例としては、以下のものが挙げられる。
(1) 例えばオブジェクト情報テーブル230に登録された詳細描画の積極的記述があるオブジェクトに関してのみ詳細レンダリング処理を行う。
(2) オブジェクト情報テーブル230に詳細描画の積極的記述があるオブジェクト、あるいは動きの大きいオブジェクトに関して詳細レンダリング処理を行う。
(3) オブジェクト情報テーブル230に詳細描画の積極的記述があるオブジェクト、あるいは近距離にあるオブジェクト、あるいは動きの大きいオブジェクトに関して詳細レンダリング処理を行う。
(4) オブジェクト情報テーブル230に詳細描画の積極的記述があるオブジェクト、あるいは近距離にあるオブジェクトに関して詳細レンダリング処理を行う。
(5) 動きの大きいオブジェクトに関してのみ詳細レンダリング処理を行う。(6) 近距離にあるオブジェクト、あるいは動きの大きいオブジェクトに関して詳細レンダリング処理を行う。
(7) 近距離にあるオブジェクトに関してのみ詳細レンダリング処理を行う。
【0133】
次に、第2の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Bについて図26及び図27を参照しながら説明する。
【0134】
この第2の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Bは、第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aとほぼ同じ構成を有するが、簡易レンダリング処理手段238の構成及び処理動作が以下のように異なる。
【0135】
即ち、この簡易レンダリング処理手段238は、図26に示すように、テクスチャ情報テーブル202に登録された各動作座標(回転角データ)のうち、今回の動作座標(回転角データ)に近似する前後のレコードを選択して、それぞれ2つの設定座標を読み出す設定座標読出し手段290と、各設定座標に描画されている2つのテクスチャに対し、今回の動作座標に基づいて補間処理を行い、今回の動作座標に合致した補正テクスチャを作成する補正処理手段292と、簡易オブジェクトファイル272を読み出す前記ファイル読出し手段274と、今回の動作座標に基づいてポリゴンの頂点座標を計算する前記頂点座標計算手段276と、今回の補正テクスチャを各ポリゴンの表示範囲に合わせて拡大又は縮小して貼り付ける前記テクスチャ貼付手段278と、隠面消去を行う前記隠面消去手段280とを有する。
【0136】
そして、この簡易レンダリング処理手段238は、まず、図27のステップS501において、設定座標読出し手段290を通じて、テクスチャ情報テーブル202に登録された各動作座標(回転角データ)のうち、今回の動作座標(回転角データ)に近似する前後のレコードを選択して、それぞれ設定座標を読み出す。
【0137】
次に、ステップS502において、補正処理手段292を通じて、各設定座標に描画されている2つのテクスチャに対し、今回の動作座標に基づいて補間処理を行い、今回の動作座標に合致した補正テクスチャを作成する。
【0138】
次に、ステップS503において、ファイル読出し手段274を通じて、簡易オブジェクトファイル272を読み出した後、ステップS504において、頂点座標計算手段276を通じて、今回の動作座標に基づいてポリゴンの頂点座標を計算する。
【0139】
次に、ステップS505において、テクスチャ貼付手段278を通じて、前記作成された補正テクスチャを各ポリゴンの表示範囲に合わせて拡大又は縮小して貼り付ける(描画エリア34bへの描画)。
【0140】
そして、次のステップS506において、隠面消去手段280を通じて、隠面消去処理を行って、この簡易レンダリング処理手段238での処理が終了する。
【0141】
この第2の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Bにおいては、補正処理手段292を通じて、今回の動作座標に近似する2つのテクスチャに対し、今回の動作座標に基づいて補間処理を行って今回の動作座標に合致した補正テクスチャを作成するようにしているため、オブジェクトの多種多様の表現に的確に対応させることができ、例えば魚の群のように多数のオブジェクトを表現する場合において、自然な動きを表現することができる。
【0142】
次に、第3の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Cについて図28〜図35を参照しながら説明する。
【0143】
この第3の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Cは、第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aとほぼ同じ構成及び処理動作を行うが、最初のテクスチャ画像の作成において、ユーザの手入力ではなく、テクスチャ設定処理手段300を用いて自動的に作成されるところが異なる。それ以外の画像描画手段204、選択的描画処理手段212、詳細レンダリング処理手段236及び簡易レンダリング処理手段238の構成、処理動作は、第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aと同じである。
【0144】
ここで、テクスチャ設定処理手段300の構成及びその処理動作について図28〜図35を参照しながら説明する。
【0145】
このテクスチャ設定処理手段300では視点座標テーブル302が使用される。この視点座標テーブル302は、図29に示すように、1つのオブジェクトを多数の視点から見た場合の画像を得るためのテーブルであって、代表的に選ばれた複数の視点(代視点)の座標が格納されている。
【0146】
そして、このテクスチャ設定処理手段300は、図28に示すように、視点数や基準視点座標の定義、並びに設定座標の初期化等を行う初期化処理手段310と、画像メモリのテクスチャエリア34aに2種類のエリア(一方は複数の視点に応じたテクスチャの配置のためのエリアZ1と、実際のテクスチャマッピングのためのエリアZ2)を確保するエリア確保手段312と、オブジェクト情報テーブル230から少なくともポリゴン数と基準座標を読み出し、視点座標テーブル302から視点座標を順次読み出すデータ読出し手段314と、詳細オブジェクトファイル250を読み出すファイル読出し手段316とを有する。
【0147】
また、このテクスチャ設定処理手段300は、視点座標を基準としたときのオブジェクトの基準座標に対する動作座標を求める動作座標演算手段318と、動作座標に基づいてオブジェクトを構成するポリゴンの頂点座標を計算する頂点座標演算手段320と、ポリゴンについてレンダリング処理(質感表現処理や隠面消去処理を含む:描画エリア34bへの描画)を行うレンダリング手段322と、ループの処理完了を判別する処理完了判別手段324と、描画エリア34bに描画されたテクスチャをテクスチャエリアZ1の設定座標に再描画するテクスチャ描画手段326と、テクスチャ情報テーブル202の該当レコードに設定座標と動作座標を格納するテーブル作成手段328と、設定座標を更新する設定座標更新手段330とを有する。
【0148】
そして、このテクスチャ設定処理手段300は、まず、図30に示すように、ステップS601において、初期化処理手段310を通じて、各種パラメータを初期化する。
【0149】
次に、ステップS602において、エリア確保手段312を通じて、画像メモリ34のテクスチャエリア34aに2種類のエリア(一方は複数の視点に応じたテクスチャの配置のためのエリアZ1と、実際のテクスチャマッピングのためのエリアZ2)を確保する。
【0150】
次に、ステップS603において、データ読出し手段314を通じて、オブジェクト情報テーブル230から少なくともポリゴンの数と基準座標を読み出した後、ステップS604において、ファイル読出し手段316を通じて、詳細オブジェクトファイル250を読み出す。
【0151】
次に、ステップS605において、視点の検索として用いられるインデックスレジスタiに初期値「0」を格納して、該インデックスレジスタiを初期化する。
【0152】
次に、ステップS606において、データ読出し手段314を通じて、視点座標テーブル302からi番目の視点座標を読み出す。視点座標テーブル302に登録される視点としては、オブジェクトを満遍なく眺めた場合における任意の視点(代視点)や、実際に使用される視点の中から選んだ複数の視点(代視点)がある。
【0153】
次に、ステップS607において、動作座標演算手段318を通じて、視点座標を基準としたときのオブジェクトの基準座標に対する動作座標を求める。即ち、視点を基準位置に固定した状態でオブジェクトを移動させて、あたかも、今回の視点からオブジェクトを見た状態にする。このときのオブジェクトの動作座標(移動させた結果のオブジェクト座標であって、特に回転角のデータθx,θy,θz)を求める。これをi番目の視点座標に基づく動作座標、即ち、i番目の動作座標と定義する。
【0154】
次に、ステップS608において、ポリゴンの検索に用いられるインデックスレジスタjに初期値「0」を格納して、該インデックスレジスタjを初期化する。
【0155】
次に、ステップS609において、頂点座標演算手段320を通じて、i番目の動作座標に基づいてオブジェクトを構成するj番目のポリゴンの頂点座標を計算する。
【0156】
次に、ステップS610において、レンダリング手段322を通じて、j番目のポリゴンについてレンダリング処理(質感表現処理や隠面消去処理を含む)を行って描画エリア34bに描画する。
【0157】
次に、ステップS611において、インデックスレジスタjを+1更新した後、ステップS612において、処理完了判別手段324を通じて、全てのポリゴンに対する処理が完了したか否かが判別される。この判別は、インデックスレジスタjの値が当該オブジェクトのポリゴンの数M以上であるかどうかで行われる。
【0158】
全てのポリゴンに対する処理が完了していなければ、前記ステップS609に戻り、次のポリゴンについてレンダリング処理を行う。そして、全てのポリゴンについて処理が完了した段階で、図31のステップS613に進み、テクスチャ描画手段326を通じて、描画エリア34bに描画されたテクスチャ画像をテクスチャエリアZ1の設定座標に再描画する。
【0159】
次に、ステップS614において、テーブル作成手段328を通じて、テクスチャ情報テーブル202を作成する。具体的には、テクスチャ情報テーブル202のiレコード目にテクスチャが描画された設定座標と動作座標を格納する。
【0160】
次に、ステップS615において、設定座標更新手段330を通じて、設定座標の更新を行い、次のステップS616において、インデックスレジスタiを+1更新し、更に次のステップS617において、処理完了判別手段324を通じて、視点座標テーブル302に登録されている全ての視点に対するテクスチャ描画処理が完了したか否かが判別される。この判別は、インデックスレジスタiの値が視点座標テーブル302に登録された視点の数A以上であるかどうかで行われる。
【0161】
全ての視点に対するテクスチャ描画処理が完了していなければ、図30の前記ステップS606に戻り、次の視点についてテクスチャ描画処理を行う。そして、全ての視点についてテクスチャ描画処理が完了した段階で、このテクスチャ設定処理手段300での処理が終了する。
【0162】
この第3の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Cにおいては、テクスチャ設定処理手段300において、テクスチャ画像の作成を自動化することができるため、テクスチャ画像の作成について効率化を図ることができ、オブジェクトの修正や追加等に迅速に対応させることができる。
【0163】
この第3の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Cにおいても、第2の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Bと同様に、画像描画手段204の簡易レンダリング処理手段238に補正処理手段292を組み込むようにしてもよい。
【0164】
上述した例は、オブジェクトが単一の構成要素で構成されている場合を想定したが、実際のオブジェクトでは、該オブジェクトを構成する複数の描画個体がそれぞれ時間の経過に伴ってランダムに変化し、又は同時に変化することによってオブジェクト自体が変化する。
【0165】
このような場合に対応するため、本実施の形態では、前記オブジェクトについて様々な視点から見た場合と、前記オブジェクトが様々に変化した場合との組み合わせによる複数のテクスチャ画像を作成し、複数の同一オブジェクトの描画段階において、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトに対しては正規のレンダリング処理を施し、簡易に描画すべきオブジェクトに対しては、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向、変形に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いるようにする。
【0166】
具体的に、1つのオブジェクトが例えば魚や人間のように、主体となる1つの主オブジェクトと該主オブジェクトに付随する1つ以上の副オブジェクトで構成される場合を想定して説明する。例えば、魚の場合は、主オブジェクトが体の部分であって、副オブジェクトが尾びれであるものとし、人間の場合は、主オブジェクトが胴体の部分であって、副オブジェクトが頭部と四肢であるものとする。
【0167】
このように、1つのオブジェクトが主オブジェクトと1つ以上の副オブジェクトで構成されている場合においては、テクスチャ画像を様々な視点で捉えるほか、副オブジェクトの変形状態も考慮する必要がある。
【0168】
従って、理想的には、1つの視点について副オブジェクトの様々な変形を想定してテクスチャ画像を揃える必要があるが、データが膨大となるため、主オブジェクトについては、第1〜第3の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200A〜200Cでの処理を踏襲させ、副オブジェクトについては、代表的な変形パターン、例えば頻度の高い変形パターンや目立ちやすい変形パターンを探り、この変形パターンをテクスチャ画像に反映させる。
【0169】
図32に、魚の群400を描画するにあたって、代表的なテクスチャ画像402を揃えた例を示す。これらのテクスチャ画像402は、任意の視点に応じた主オブジェクト(胴体)のテクスチャに副オブジェクト(尾びれ)の数種の変形パターンを組み合わせたものである。実際の描画においては、詳細描画すべきオブジェクトに関しては通常のレンダリング処理が行われるが、簡易描画すべきオブジェクトについては、主オブジェクトの向きや副オブジェクトの変形に近似したテクスチャ画像が選択されて貼り付けが行われる。
【0170】
以下、1つのオブジェクトが主オブジェクトと1つ以上の副オブジェクトで構成された場合に適用した実施の形態を説明する。
【0171】
まず、第4の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Dは、1つのオブジェクトが主オブジェクトと該主オブジェクトに付随する1つ以上の副オブジェクトを有する場合に、前記主オブジェクトについて様々な視点から見た画像と、前記副オブジェクトを様々な方向に移動させた場合の画像との組み合わせによる複数のテクスチャ画像を作成し、複数の同一オブジェクトの描画段階において、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトに対しては正規のレンダリング処理を施し、簡易に描画すべきオブジェクトに対しては、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向、変形に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いることを特徴とする。
【0172】
このように、第4の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Dにおいては、1つのオブジェクトが主オブジェクトと1つ以上のオブジェクトにて構成されるため、オブジェクト情報テーブル230の内訳としては、図33に示すように、オブジェクト毎に必要な情報(主オブジェクトのポリゴンの数及び基準座標、副オブジェクトの数C、各副オブジェクトの基準法線座標、各副オブジェクトのポリゴンの数N1〜Nn)が格納されたものとなる。
【0173】
ここで、基準法線座標は、主オブジェクトに対する副オブジェクトの接合点のxyz座標(x,y,z)と該接合点の法線を中心とする回転角θu、法線と直交する2つの軸v、wをそれぞれ中心とする回転角θv、θwである。初期値は(θu,θv,θw)=(0,0,0)である。
【0174】
また、詳細オブジェクトファイル250は、図34に示すように、正規の主オブジェクトを構成する多数のポリゴンの頂点座標と、正規の副オブジェクトを構成する多数のポリゴンの頂点座標が格納されている。各頂点座標は当該オブジェクトの基準座標に基づくものである。
【0175】
簡易オブジェクトファイル272は、図35に示すように、簡易な主オブジェクトを構成する数個(1〜6)のポリゴンの頂点座標と、簡易な副オブジェクトを構成する数個(1〜3)のポリゴンの頂点座標が格納されている。各頂点座標は当該簡易オブジェクトの基準座標に基づくものである。
【0176】
視点座標テーブル302は、図29と同様の内訳となり、1つのオブジェクトを多数の視点から見た場合の画像を得るためのテーブルであって、代表的に選ばれた複数の視点(代視点)の座標が格納される。
【0177】
そして、この第4の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Dは、テクスチャ画像を実際にユーザがCADを用いて手入力して作成し、これら作成されたテクスチャ画像を後述する画像描画手段によって実際にモニタ上に表示するものである。
【0178】
まず、図36のステップS701において、1つのオブジェクトについて任意の視点から見た画像をCAD等を用いて作成する。このとき、主オブジェクトについて任意の視点から見た画像と、主オブジェクトに付随する副オブジェクトを様々な方向に移動させた場合の画像との組み合わせを作成する。
【0179】
あるいは、ステップS702において、1つのオブジェクトについて実際に使用される視点の中から選んだ複数の視点から見た画像をCAD等を用いて作成する。このとき、主オブジェクトについて任意の視点から見た画像と、主オブジェクトに付随する副オブジェクトを様々な方向に移動させた場合の画像との組み合わせを作成する。
【0180】
次に、ステップS703において、出来上がった画像(テクスチャ)を画像メモリのテクスチャエリア34aに順番に書き込む。
【0181】
次に、ステップS704において、主オブジェクトに対する視点と副オブジェクトの方向並びにテクスチャエリア34aに書き込んだ座標(設定座標)との対応テーブル(テクスチャ情報テーブル202)を作成する。
【0182】
この場合、主オブジェクトに対する視点を主オブジェクトの動作座標(回転角データθx,θy,θz)に変換し、副オブジェクトの方向を副オブジェクトの動作座標(回転角データθu,θv,θw)に変換して格納する。
【0183】
従って、テクスチャ情報テーブル202は、図37に示すように、1レコード毎に、テクスチャエリア34aのうち、テクスチャ画像が描画された設定座標と、主オブジェクトの動作座標(特に回転角データθx,θy,θz)と第1〜第nの副オブジェクトについての動作座標{特に回転データ(θu1,θv1,θw1),(θu2,θv2,θw2)・・・(θun,θvn,θwn)}が格納されたものとなる。
【0184】
その他の画像描画手段204、選択的描画処理手段212、詳細レンダリング処理手段236及び簡易レンダリング処理手段238は、動作座標の検索(近似検索を含む)が、主オブジェクトの動作座標と副オブジェクトの動作座標との組み合わせに基づいて行われるほかは、上述した第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aにおける画像描画手段204、選択的描画処理手段212、詳細レンダリング処理手段236及び簡易レンダリング処理手段238とほぼ同じ処理を行う。
【0185】
即ち、画像描画手段204においては、オブジェクトを決められたシーケンスで動作させるために動作情報テーブルの内容が順次更新され、各オブジェクトについて正規のレンダリング処理で描画するか、あるいは簡易なテクスチャの貼り付けで描画するかを選択しながらオブジェクトを描画するという処理が行われる。
【0186】
詳細描画すべきオブジェクトに関しては、詳細レンダリング処理手段236において、通常のレンダリング処理が行われる。
【0187】
簡易描画すべきオブジェクトに関しては、簡易レンダリング処理手段238において、まず、テクスチャ情報テーブル202に登録された各動作座標(主オブジェクトの回転角データ及び第1〜第nの副オブジェクトの各回転角データ)のうち、今回の動作座標(主オブジェクトの回転角データ及び第1〜第nの副オブジェクトの各回転角データ)に近似するレコードを選択して、該レコードに登録されている設定座標を読み出す。
【0188】
次に、簡易オブジェクトファイル272を読み出した後、今回の動作座標に基づいて、前記簡易オブジェクトファイル272に登録されている全てのポリゴンの頂点座標を計算し、次に、画像メモリのテクスチャエリア34aのうち、前記読み出された設定座標に描画されているテクスチャを各ポリゴンの表示範囲に合わせて拡大又は縮小して貼り付ける(描画エリア34bへの描画)という処理が行われる。
【0189】
この第4の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Dにおいても、第2の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Bと同様に、画像描画手段204の簡易レンダリング処理手段238に補正処理手段292を組み込むようにしてもよい。
【0190】
このように、第4の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Dにおいては、第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aと同様に、多数のオブジェクトのうち、目を引くものや、動きのあるもの、あるいは近くにあるものなど、特定のオブジェクトについてレンダリング処理を行い、他のオブジェクトは簡易にテクスチャを貼り付けるという処理を行うことができ、計算や描画にかかる時間を大幅に低減することができ、かつ、高品位な描画を行うことができる。
【0191】
特に、この第4の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Dにおいては、オブジェクトが複雑な形状を有し、しかも、オブジェクトの構成要素が様々に変化する場合においても適用させることができる。
【0192】
即ち、この第4の実施の形態では、オブジェクトの構成要素が主オブジェクトと該主オブジェクトに付随する1つ以上の副オブジェクトである場合に、前記主オブジェクトについて様々な視点から見た画像と、前記副オブジェクトを様々な方向に移動させた場合の画像との組み合わせによる複数のテクスチャ画像が作成される。その後、複数の同一オブジェクトの描画段階において、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトに対しては正規のレンダリング処理が施され、簡易に描画すべきオブジェクトに対しては、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向、変形に応じたテクスチャ画像が選択されて前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いられる。
【0193】
オブジェクトの方向だけでなく、副オブジェクトの変形状態も含めたこれらの組み合わせに係るテクスチャ画像を複数用意することができるため、例えば多数の魚が様々な向きで、かつ、その構成要素(尾ひれや背びれ等)が複雑に変化している場合にも簡単に適用させることができる。
【0194】
次に、第5の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Eについて図38〜図45を参照しながら説明する。
【0195】
この第5の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Eは、第4の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Dとほぼ同じ構成及び処理動作を行うが、最初のテクスチャ画像の作成において、ユーザの手入力ではなく、テクスチャ設定処理手段500を用いて自動的に作成されるところが異なる。それ以外の画像描画手段204、選択的描画処理手段212、詳細レンダリング処理手段236及び簡易レンダリング処理手段238の構成、処理動作は、第4の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Dとほぼ同じである。
【0196】
ここで、テクスチャ設定処理手段500の構成及びその処理動作について図38〜図45を参照しながら説明する。
【0197】
このテクスチャ設定処理手段500は、図38に示すように、視点数や基準視点座標の定義、並びに設定座標の初期化等を行う初期化処理手段502と、画像メモリ34のテクスチャエリア34aに2種類のエリア(一方は複数の視点に応じたテクスチャの配置のためのエリアZ1と、実際のテクスチャマッピングのためのエリアZ2)を確保するエリア確保手段504と、主オブジェクトに関するテクスチャを作成する主オブジェクト処理手段506と、副オブジェクトに関するテクスチャを作成する副オブジェクト処理手段508と、描画エリア34bに描画されたテクスチャをテクスチャエリアZ1の設定座標に再描画するテクスチャ描画手段510と、テクスチャ情報テーブル202の該当レコードに設定座標と動作座標を格納するテーブル作成手段512と、設定座標を更新する設定座標更新手段514と、ループの処理完了を判別する処理完了判別手段516とを有する。
【0198】
主オブジェクト処理手段506は、図39に示すように、オブジェクト情報テーブル230から主オブジェクトにおける少なくともポリゴン数と基準座標を読み出し、視点座標テーブル302から視点座標を読み出すデータ読出し手段520と、詳細オブジェクトファイル250のうち、主オブジェクトの部分を読み出す主オブジェクト読出し手段522と、視点座標を基準としたときの主オブジェクトの基準座標に対する動作座標を求める動作座標演算手段524と、主オブジェクトを構成するポリゴンの頂点座標を計算する頂点座標演算手段526と、ポリゴンについてレンダリング処理(質感表現処理や隠面消去処理を含む:描画エリア34bへの描画)を行うレンダリング手段528と、ループの処理完了を判別する処理完了判別手段530とを有する。
【0199】
また、副オブジェクト処理手段508は、図40に示すように、オブジェクト情報テーブル230から主オブジェクトにおける少なくともポリゴン数と基準法線座標を読み出し、副オブジェクト情報テーブル540から副オブジェクトのための動作座標を読み出すデータ読出し手段542と、詳細オブジェクトファイル250のうち、副オブジェクトの部分を順番に読み出す副オブジェクト読出し手段544と、副オブジェクトを構成するポリゴンの頂点座標を計算する頂点座標演算手段546と、ポリゴンについてレンダリング処理(質感表現処理や隠面消去処理を含む:描画エリア34bへの描画)を行うレンダリング手段548と、ループの処理完了を判別する処理完了判別手段550とを有する。
【0200】
副オブジェクト情報テーブル540は、図41に示すように、各副オブジェクトにおける代表的な変形パターンに関する動作座標(特に回転角データθu,θv,θw)がレコード単位に格納されたものである。
【0201】
そして、このテクスチャ設定処理手段500は、まず、図42のステップS801において、初期化処理手段502を通じて、各種パラメータを初期化する。
【0202】
次に、ステップS802において、エリア確保手段504を通じて、画像メモリ34のテクスチャエリア34aに2種類のエリア(一方は複数の視点に応じたテクスチャの配置のためのエリアZ1と、実際のテクスチャマッピングのためのエリアZ2)を確保する。
【0203】
次に、ステップS803において、視点の検索に用いられるインデックスレジスタiに初期値「0」を格納して、該インデックスレジスタiを初期化した後、次のステップS804において、主オブジェクト処理手段506での処理に入り、主オブジェクトに関するテクスチャを作成する。この処理については後述する。
【0204】
次に、ステップS805において、副オブジェクト情報テーブル540のレコード検索に用いられるインデックスレジスタmに初期値「0」を格納して、該インデックスレジスタmを初期化する。
【0205】
次に、ステップS806において、副オブジェクト処理手段508での処理に入り、副オブジェクトに関するテクスチャを作成する。この処理については後述する。
【0206】
次に、ステップS807において、テクスチャ描画手段510を通じて、描画エリア34bに描画されたテクスチャをテクスチャエリアZ1の設定座標に再描画する。
【0207】
次に、ステップS808において、テーブル作成手段512を通じて、テクスチャ情報テーブル202を作成する。具体的には、副オブジェクトの変形パターンの最大数をBとしたとき、テクスチャ情報テーブル202の(B×i+m)レコード目に、テクスチャが描画された設定座標と主オブジェクトの動作座標と第1〜第nの副オブジェクトの動作座標を格納する。
【0208】
次に、ステップS809において、設定座標更新手段514を通じて、設定座標の更新を行った後、ステップS810において、インデックスレジスタmを+1更新し、更に、ステップS811において、処理完了判別手段516を通じて、全ての変形パターンについて副オブジェクトのテクスチャ描画処理が終了したか否かが判別される。この判別は、インデックスレジスタmの値が変形パターンの最大数B以上であるかどうかで行われる。
【0209】
全ての変形パターンについて処理が終了していなければ、前記ステップS806に戻り、次の変形パターンに関する副オブジェクトのテクスチャ描画処理を行い、全ての変形パターンについて処理が終了した段階で、図43のステップS812に進み、インデックスレジスタiの値を+1更新した後、ステップS813において、処理完了判別手段516を通じて、視点座標テーブル302に登録されている全ての視点に対するテクスチャ描画処理が完了したか否かが判別される。この判別は、インデックスレジスタiの値が視点座標テーブル302に登録された視点の数A以上であるかどうかで行われる。
【0210】
全ての視点に対するテクスチャ描画処理が完了していなければ、図42の前記ステップS804に戻り、次の視点についてテクスチャ描画処理を行う。そして、全ての視点についてテクスチャ描画処理が完了した段階で、このテクスチャ設定処理手段500での処理が終了する。
【0211】
次に、主オブジェクト処理手段506の処理動作について図44を参照しながら説明する。
【0212】
まず、ステップS901において、データ読出し手段520を通じて、オブジェクト情報テーブル230から主オブジェクトにおける少なくともポリゴン数と基準座標を読み出す。
【0213】
次に、ステップS902において、主オブジェクト読出し手段522を通じて、詳細オブジェクトファイル250のうち、主オブジェクトの部分を読み出した後、ステップS903において、データ読出し手段520を通じて、視点座標テーブル302からi番目の視点座標を読み出す。
【0214】
次に、ステップS904において、動作座標演算手段524を通じて、視点座標を基準としたときの主オブジェクトの基準座標に対する動作座標を求める。つまり、視点を基準位置に固定した状態で主オブジェクトを移動させて、あたかも、今回の視点から主オブジェクトを見た状態にする。このときの主オブジェクトの動作座標(移動させた結果のオブジェクト座標)を求める。これをi番目の視点座標に基づく動作座標、即ち、主オブジェクトにおけるi番目の動作座標と定義する。
【0215】
次に、ステップS905において、ポリゴンの検索に用いられるインデックスレジスタjに初期値「0」を格納して、該インデックスレジスタjを初期化する。
【0216】
次に、ステップS906において、頂点座標演算手段526を通じて、主オブジェクトにおけるi番目の動作座標に基づいて主オブジェクトを構成するj番目のポリゴンの頂点座標を計算する。
【0217】
次に、ステップS907において、レンダリング手段528を通じて、j番目のポリゴンについてレンダリング処理(質感表現処理や隠面消去処理を含む)を行って、描画エリア34bに描画する。
【0218】
次に、ステップS908において、インデックスレジスタjの値を+1更新した後、ステップS909において、処理完了判別手段530を通じて、全てのポリゴンについてレンダリング処理を行ったか否かが判別される。この判別は、インデックスレジスタjの値が主オブジェクトのポリゴンの数M以上であるかどうかで行われる。
【0219】
全てのポリゴンについて処理が終了していなければ、前記ステップS906に戻り、次のポリゴンについてレンダリング処理が行われ、全てのポリゴンについて処理が終了した段階で、この主オブジェクト処理手段506での処理が終了する。
【0220】
次に、副オブジェクト処理手段508の処理動作について図45を参照しながら説明する。
【0221】
まず、ステップSA01において、副オブジェクトを検索するためのインデックスレジスタnに初期値「0」を格納して、該インデックスレジスタnを初期化する。
【0222】
次に、ステップSA02において、データ読出し手段542を通じて、オブジェクト情報テーブル230から第n番目の副オブジェクトにおける少なくともポリゴンの数Nnと基準法線座標を読み出す。
【0223】
次に、ステップSA03において、副オブジェクト読出し手段544を通じて、詳細オブジェクトファイル250のうち、第n番目の副オブジェクトの部分を読み出した後、ステップSA04において、データ読出し手段542を通じて、副オブジェクト情報テーブル540のmレコード目から第n番目の副オブジェクトのための動作座標を読み出す。
【0224】
次に、ステップSA05において、ポリゴンの検索に用いられるインデックスレジスタjに初期値「0」を格納して、該インデックスレジスタjを初期化する。
【0225】
次に、ステップSA06において、頂点座標演算手段546を通じて、第n番目の副オブジェクトにおける今回の動作座標に基づいて第n番目のオブジェクトを構成するj番目のポリゴンの頂点座標を計算する。
【0226】
次に、ステップSA07において、レンダリング手段548を通じて、j番目のポリゴンについてレンダリング処理(質感表現処理や隠面消去処理を含む)を行い、描画エリア34bに描画する。
【0227】
次に、ステップSA08において、インデックスレジスタjの値を+1更新した後、ステップSA09において、処理完了判別手段550を通じて、全てのポリゴンについてレンダリング処理を行ったか否かが判別される。この判別は、インデックスレジスタjの値が主オブジェクトのポリゴンの数Nn以上であるかどうかで行われる。
【0228】
全てのポリゴンについて処理が終了していなければ、前記ステップSA06に戻り、次のポリゴンについてレンダリング処理が行われ、全てのポリゴンについて処理が終了した段階で、次にステップSA10に進み、インデックスレジスタnの値を+1更新する。
【0229】
次に、ステップSA11において、処理完了判別手段550を通じて、全ての副オブジェクトについてテクスチャ描画処理が終了したか否かが判別される。この判別は、インデックスレジスタnの値が副オブジェクトの数C以上であるかどうかで行われる。
【0230】
全ての副オブジェクトについて処理が終了していなければ、ステップSA02に戻り、次の副オブジェクトについてのテクスチャ描画処理が行われ、全ての副オブジェクトについて処理が終了した段階で、この副オブジェクト処理手段508での処理が終了する。
【0231】
そして、その他の画像描画手段204、選択的描画処理手段212、詳細レンダリング処理手段236及び簡易レンダリング処理手段238は、動作座標の検索(近似検索を含む)が、主オブジェクトの動作座標と副オブジェクトの動作座標との組み合わせに基づいて行われるほかは、上述した第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Aにおける画像描画手段204、選択的描画処理手段212、詳細レンダリング処理手段236及び簡易レンダリング処理手段238とほぼ同じ処理を行う。
【0232】
この第5の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Eにおいても、第2の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Bと同様に、画像描画手段204の簡易レンダリング処理手段238に補正処理手段292を組み込むようにしてもよい。
【0233】
このように、第5の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Eにおいては、オブジェクトが複雑な形状を有し、しかも、オブジェクトの構成要素が様々に変化する場合においても適用させることができる。
【0234】
つまり、オブジェクトの方向だけでなく、副オブジェクトの変形状態も含めたこれらの組み合わせに係るテクスチャ画像を複数用意することができるため、例えば多数の魚が様々な向きで、かつ、その構成要素(尾ひれや背びれ等)が複雑に変化している場合にも簡単に適用させることができる。
【0235】
特に、この第5の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段200Eにおいては、テクスチャ設定処理手段500によって、主オブジェクトについて様々な視点から見た画像と、副オブジェクトを様々な方向に移動させた場合の画像との組み合わせによる複数のテクスチャ画像の作成の自動化を図ることができるため、副オブジェクトの変形パターンの修正や追加、並びに主オブジェクトの方向の修正、並びにオブジェクト自体の修正等にも迅速に対応させることができる。
【0236】
なお、この発明に係る画像描画方法、画像描画装置及び記録媒体は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0237】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る画像描画方法及び画像描画装置によれば、多数のオブジェクトのうち、目を引くものや、動きのあるもの、あるいは近くにあるものなど、特定のオブジェクトについてレンダリング処理を行い、他のオブジェクトは簡易にテクスチャを貼り付けるという処理を行うことで計算や描画にかかる時間を大幅に低減することができ、かつ、高品位な描画を行うことができる。
【0238】
また、本発明に係る記録媒体によれば、該記録媒体を使用することによって、多数のオブジェクトを描画するための計算や描画にかかる時間を大幅に低減することができ、かつ、高品位な描画を行うことができる画像描画処理を簡単に実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るエンタテインメント装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】詳細描画と簡易描画の判定基準の一例を説明するための図である。
【図3】詳細描画と簡易描画の判定基準の他の例を説明するための図である。
【図4】オブジェクトを満遍なく眺めた場合において、任意の視点から見た状態を示す説明図である。
【図5】オブジェクトを満遍なく眺めた場合において、任意の視点(代視点)から見て描画したテクスチャを揃えた状態を示す説明図である。
【図6】実際の視点と代視点との関係を示す説明図である。
【図7】オブジェクトを実際の描画で使用される複数の視点の中から選ばれた複数の視点(代視点)から見た状態を示す説明図である。
【図8】オブジェクトを実際の描画で使用される複数の視点の中から選ばれた複数の視点(代視点)から見て描画したテクスチャを揃えた状態を示す説明図である。
【図9】実際の視点と代視点との関係を示す説明図である。
【図10】仮オブジェクトの一例を示す説明図である。
【図11】図11Aは代視点kに実際の視点がある場合の仮オブジェクトの配置を示す説明図であり、図11Bは実際の視点M、N、Oに対する仮オブジェクトの配置を示す説明図であり(Nは省略)、図11Cは図11Bに示す仮オブジェクトの配置を真上(y軸負方向)から見た説明図である。
【図12】第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段での処理を示す工程ブロック図である。
【図13】テクスチャ情報テーブルの内訳を示す説明図である。
【図14】第1の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段における画像描画手段の構成を示す機能ブロック図である。
【図15】選択的描画処理手段の構成を示す機能ブロック図である。
【図16】詳細レンダリング処理手段の構成を示す機能ブロック図である。
【図17】簡易レンダリング処理手段の構成を示す機能ブロック図である。
【図18】オブジェクト情報テーブルの内訳を示す説明図である。
【図19】詳細オブジェクトファイルの内訳を示す説明図である。
【図20】簡易オブジェクトファイルの内訳を示す説明図である。
【図21】動作情報テーブルの内訳を示す説明図である。
【図22】画像描画手段での処理動作を示すフローチャートである。
【図23】選択的描画処理手段での処理動作を示すフローチャートである。
【図24】詳細レンダリング処理手段での処理動作を示すフローチャートである。
【図25】簡易レンダリング処理手段での処理動作を示すフローチャートである。
【図26】第2の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段における簡易レンダリング処理手段の構成を示す機能ブロック図である。
【図27】簡易レンダリング処理手段での処理動作を示すフローチャートである。
【図28】第3の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段におけるテクスチャ設定処理手段の構成を示す機能ブロック図である。
【図29】視点座標テーブルの内訳を示す説明図である。
【図30】テクスチャ設定処理手段での処理動作を示すフローチャート(その1)である。
【図31】テクスチャ設定処理手段での処理動作を示すフローチャート(その2)である。
【図32】オブジェクトが主オブジェクトと副オブジェクトで構成された場合のテクスチャの作成状態を示す説明図である。
【図33】オブジェクト情報テーブルの内訳を示す説明図である。
【図34】詳細オブジェクトファイルの内訳を示す説明図である。
【図35】簡易オブジェクトファイルの内訳を示す説明図である。
【図36】第4の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段での処理を示す工程ブロック図である。
【図37】テクスチャ情報テーブルの内訳を示す説明図である。
【図38】第5の実施の形態に係るオブジェクト群描画処理手段におけるテクスチャ設定処理手段の構成を示す機能ブロック図である。
【図39】主オブジェクト処理手段の構成を示す機能ブロック図である。
【図40】副オブジェクト処理手段の構成を示す機能ブロック図である。
【図41】副オブジェクト情報テーブルの内訳を示す説明図である。
【図42】テクスチャ設定処理手段での処理動作を示すフローチャート(その1)である。
【図43】テクスチャ設定処理手段での処理動作を示すフローチャート(その2)である。
【図44】主オブジェクト処理手段での処理動作を示すフローチャートである。
【図45】副オブジェクト処理手段での処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…エンタテインメント装置 16…表示装置
18…画像処理部 26…光ディスク装置
30…レンダリングエンジン 34…画像メモリ
34a…テクスチャエリア 34b…描画エリア
200A〜200E…オブジェクト群描画処理手段
204…画像描画手段 212…選択的描画処理手段
216…画像表示処理手段 234…詳細/簡易判別手段
236…詳細レンダリング処理手段 238…簡易レンダリング処理手段
292…補正処理手段 300…テクスチャ設定処理手段
500…テクスチャ設定処理手段 506…主オブジェクト処理手段
508…副オブジェクト処理手段
Claims (15)
- コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置にて使用される画像描画方法において、
1つのオブジェクトについて様々な視点から見た複数のテクスチャ画像を作成するステップと、
複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別ステップと、
詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリングステップと、
簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリングステップとを有することを特徴とする画像描画方法。 - コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置にて使用される画像描画方法において、
1つのオブジェクトについて正規のレンダリング処理を施して基準位置における1つのテクスチャ画像を作成するステップと、
前記テクスチャ画像を使用して前記オブジェクトについて様々な視点から見た複数のテクスチャ画像を作成するステップと、
複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別ステップと、
詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリングステップと、
簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリングステップとを有することを特徴とする画像描画方法。 - 請求項1又は2記載の画像描画方法において、
前記テクスチャ画像の選択は、描画すべき方向に合致するテクスチャ画像がない場合に、前記複数のテクスチャ画像のうち、前記描画すべき方向に近似する方向についてのテクスチャ画像を選択することを特徴とする画像描画方法。 - 請求項3記載の画像描画方法において、
前記簡易レンダリングステップは、前記詳細レンダリングステップで用いるオブジェクトのポリゴン数と比較して少数枚のポリゴンからなる仮オブジェクトを作成するステップと、
描画すべき方向と選択したテクスチャ画像との方向の誤差に応じて前記仮オブジェクトを配置するステップと、
簡易に描画すべきオブジェクトに用いるべく選択したテクスチャ画像を前記仮オブジェクト上にテクスチャマッピングするステップとを有することを特徴とする画像描画方法。 - 請求項1又は2記載の画像描画方法において、
前記テクスチャ画像の選択は、描画すべき方向に合致するテクスチャ画像がない場合に、前記複数のテクスチャ画像のうち、前記描画すべき方向に対して前後に近似する2つの方向についてのテクスチャ画像を抽出し、これら抽出された2つのテクスチャ画像を前記描画すべき方向に合わせて補間して新たなテクスチャ画像を作成し、この新たなテクスチャ画像を選択することを特徴とする画像描画方法。 - コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置にて使用される画像描画方法において、
1つのオブジェクトを構成する複数の描画個体がそれぞれ時間の経過に伴ってランダムに変化し、又は同時に変化することによってオブジェクト自体が変化する場合に、
前記オブジェクトについて様々な視点から見た場合と、前記オブジェクトが様々に変化した場合との組み合わせによる複数のテクスチャ画像を作成するステップと、
複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別ステップと、
詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリングステップと、
簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向、変形に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリングステップとを有することを特徴とする画像描画方法。 - コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置にて使用される画像描画方法において、
1つのオブジェクトが主オブジェクトと該主オブジェクトに付随する1つ以上の副オブジェクトを有する場合に、
前記主オブジェクトについて様々な視点から見た画像と、前記副オブジェクトを様々な方向に移動させた場合の画像との組み合わせによる複数のテクスチャ画像を作成するステップと、
複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別ステップと、
詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリングステップと、
簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向、変形に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリングステップとを有することを特徴とする画像描画方法。 - コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置にて使用される画像描画方法において、
1つのオブジェクトが主オブジェクトと該主オブジェクトに付随する1つ以上の副オブジェクトを有する場合に、
1つのオブジェクトについて正規のレンダリング処理を施して基準位置における1つのテクスチャ画像を作成するステップと、
前記テクスチャ画像を使用して、前記主オブジェクトについて様々な視点から見た画像と、前記副オブジェクトを様々な方向に移動させた場合の画像との組み合わせによる複数のテクスチャ画像を作成するステップと、
複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別ステップと、
詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリングステップと、
簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向、変形に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリングステップとを有することを特徴とする画像描画方法。 - 請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像描画方法において、
前記テクスチャ画像の選択は、前記描画すべき方向、変形に合致するテクスチャ画像がない場合に、前記複数のテクスチャ画像のうち、前記描画すべき方向、変形に近似する方向、変形についてのテクスチャ画像を選択することを特徴とする画像描画方法。 - 請求項9記載の画像描画方法において、
前記簡易レンダリングステップは、前記詳細レンダリングステップで用いるオブジェクトのポリゴン数と比較して少数枚のポリゴンからなる仮オブジェクトを作成するステップと、
描画すべき方向と選択したテクスチャ画像との方向の誤差に応じて前記仮オブジェクトを配置するステップと、
簡易に描画すべきオブジェクトに用いるべく選択したテクスチャ画像を前記仮オブジェクト上にテクスチャマッピングするステップとを有することを特徴とする画像描画方法。 - 請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像描画方法において、
前記テクスチャ画像の選択は、前記描画すべき方向、変形に合致するテクスチャ画像がない場合に、前記複数のテクスチャ画像のうち、前記描画すべき方向、変形に対して前後に近似する2つの方向についてのテクスチャ画像を抽出し、これら抽出された2つのテクスチャ画像を前記描画すべき方向、変形に合わせて補間して新たなテクスチャ画像を作成し、この新たなテクスチャ画像を選択することを特徴とする画像描画方法。 - 1つのオブジェクトについての様々な視点における複数のテクスチャ画像に関する情報を使用するものであって、
複数の同一オブジェクトの描画段階において、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す手段と、所定の判定基準に従って簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる手段とを有することを特徴とする画像描画装置。 - 1つのオブジェクトについて正規のレンダリング処理を施して基準位置における1つのテクスチャ画像を作成し、該テクスチャ画像を使用して前記オブジェクトについて様々な視点から見た複数のテクスチャ画像を作成するテクスチャ設定処理手段と、
複数の同一オブジェクトの描画段階において、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す手段と、所定の判定基準に従って簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる手段とを有することを特徴とする画像描画装置。 - コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置を、
1つのオブジェクトについて様々な視点における複数のテクスチャ画像を作成する手段、
複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別手段、
詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリング手段、
簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリング手段、
として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - コンピュータと、画像メモリとを有する画像描画装置を、
1つのオブジェクトについて正規のレンダリング処理を施して基準位置における1つのテクスチャ画像を作成し、該テクスチャ画像を使用して前記オブジェクトについて様々な視点から見た複数のテクスチャ画像を作成するテクスチャ設定処理手段、
複数の同一オブジェクトに対して、所定の判定基準に従って詳細に描画すべきオブジェクトと、簡易に描画すべきオブジェクトとを判別する詳細/簡易判別手段、
詳細に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して正規のレンダリング処理を施す詳細レンダリング手段、
簡易に描画すべきオブジェクトと判別されたオブジェクトに対して、前記作成された複数のテクスチャ画像のうち、描画すべき方向に応じたテクスチャ画像を選択して前記簡易に描画すべきオブジェクトのテクスチャとして用いる簡易レンダリング手段、
として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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