JP3604925B2 - 電圧制御発振器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、方式の異なる二つの携帯電話システムに使用可能とした携帯電話機用の送受信ユニットに使用され、異なる周波数で発振させるようにした電圧制御発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電圧制御発振器を図4および図5を参照して説明する。先ず、図4は要部断面図であり、多層基板21は、例えば、3層の絶縁体層21a、21b、21cを有している。そして、第一の絶縁体層21aの下面(従って多層基板21の下面)が第一の配線層21dとなり、第一の絶縁体層21aと第二の絶縁体層21bとの間が第二の配線層21eとなり、第二の絶縁体層21bと第三の絶縁体層21cとの間が第三の配線層21fとなり、第三の絶縁体層の上面(従って多層基板21の上面)が第四の配線層21gとなっている。これら第一の配線層21d乃至第四の配線層21gは、そこに導体を形成するための層である。
【0003】
第四の配線層21gにおける一方の領域には、第一の発振回路22の回路配線をするための第一の回路配線導体23として接地用導体23a、23b、配線用導体23c、23d等が形成されている。そして、第一の発振回路22を構成する第一の回路部品22a、22b、22cが搭載されてこれらの接地用導体23a、23b、配線用導体23c、23dに適宜に接続されている。
一方、第四の配線層21gにおける他方の領域には、第二の発振回路24の回路配線をするための第二の回路配線導体25として接地用導体25a、25b、配線用導体25c、25d等が形成されている。そして、第二の発振回路24を構成する第二の回路部品24a、24b、24cが搭載されてこれらの接地用導体25a、25b、配線用導体25c、25dに適宜に接続されている。
【0004】
また、多層基板21の第一の配線層21dには、全面にわたって、接地された導体(第一の接地導体)26が設けられる。そして、内層に設けられた二つの配線層21e、21fのうち、第一の接地導体26のすぐ上の第二の配線層21eには第一の共振ラインとなる第一のマイクロストリップライン27と第二の共振ラインとなる第二のマイクロストリップライン28とが並設されている。また、第三の配線層21fには、全面にわたって、接地された導体(第二の接地導体)29が設けられている。この結果、第一のマイクロストリップライン27と第二のマイクロストリップライン28とは第一の接地導体26と第二の接地導体29とによって挟まれるようになっている。
【0005】
第一の接地導体26は、多層基板21の側端面に形成した接続導体30によって、第二の接地導体29に接続されるとともに、第一の回路配線導体23のうちの一つの接地用導体23aに接続され、同様に、多層基板21の側端面に形成した接続導体31によって、第二の接地導体29に接続されるとともに、第二の回路配線導体25のうちの一つの接地用導体25aに接続される。また、第二の接地導体29は、第三の絶縁体層21cを貫通する導通孔32によって第一の回路配線導体のうちの他の接地用導体23b接続され、同様に、第三の絶縁体層21cを貫通する導通孔33によって第二の回路配線導体25のうちの他の接用地導体25bに接続される。
【0006】
図5は、第二の配線層21eに形成された第一のマイクロストリップライン27と第二のマイクロストリップライン28との構成を示す斜視図であり、第一の絶縁体層21aとともに示されている。第一のマイクロストリップライン27と第二のマイクロストリップライン28とは、適宜の形状(例えば、コ字状)を有し、それぞれの端部が端子部27a、27b、28a、28bとなっている。
【0007】
そして、第一のマイクロストリップライン27の第一の端子部27aが、第二の絶縁体層21bと第三の絶縁体層21cとを貫通する導通孔34によって第一の回路配線導体のうちのひとつの配線用導体23cに接続され、第二の端子部27bが第二の絶縁体層21bを貫通する導通孔35によって第二の接地導体29に接続される。
同様に、第二のマイクロストリップライン28の第一の端子部28aが、第二の絶縁体層21bと第三の絶縁体層21cとを貫通する導通孔36によって第二の回路配線導体25のうちのひとつの配線用導体25cに接続され、第二の端子部28bが第二の絶縁体層21bを貫通する導通孔37によって第二の接地導体29に接続される。
【0008】
そして、第一のマイクロストリップライン27は第一の回路部品23a、23b、23c等ともに第一の発振回路22を構成し、第二のマイクロストリップライン28は第二の回路部品24a、24b、24c等ともに第二の発振回路24を構成している。
なお、多層基板21には第一の発振回路22を構成する第一の回路部品22a、2b、22cと第二の発振回路24を構成する第二の回路部品24a、24b、24cとを覆ってシールドする金属カバ38が取り付けられる。
【0009】
そして、多層基板21の下面側からレーザ光線を照射することによって、第一の接地導体26、第一の絶縁体層21aと共に第一のマイクロストリップライン27と第二のマイクロストリップライン28に、図5の点線A、Bで示すように、切り込みを入れて第一のマイクロストリップライン27のインダクタンスと第二のマイクロストリップライン28のインダクタンスとを調整し、第一の発振回路22の発振周波数と第二の発振回路24の発振周波数とがそれぞれ所定の周波数になるように調整している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以上に説明した従来の電圧制御発振器では、第一のマイクロストリップライン27と第二のマイクロストリップライン28とを同一の第二の配線層21eに形成するので、使用する多層基板21の面積が大きくなり、電圧制御発振器を小型化できないという問題があった。
【0011】
また、第一のマイクロストリップライン27と第二のマイクロストリップライン38とは、平面上で離れた位置に形成されるので、第一の発振回路22の発振周波数を調整する場合は第一のマイクロストリップライン27をトリミングし、第二の発振回路24の発振周波数を調整する場合は、第二のマイクロストリップライン28をトリミングしなければならず、発振周波数の調整のためのトリミング工程が別工程となる。そのため、発振周波数の調整作業のために余分な時間を要するという問題があった。
【0012】
そこで、本発明の電圧制御発振器は、多層基板の面積を小さくして小型化を図り、発振周波数の調整工程を少なくすることができるようにすることをねらいとする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として、隣接する少なくとも3層の配線層を内層に有する多層基板と、前記多層基板の上面に取り付けられた回路部品と、前記配線層に形成された共振ラインとを備え、前記回路部品は第一の発振回路を構成する第一の回路部品と第二の発振回路を構成する第二の回路部品を有し、前記共振ラインは前記第一の回路部品と共に前記第一の発振回路を構成する第一の共振ラインと前記第二の回路部品と共に前記第二の発振回路を構成する第二の共振ラインとを有し、前記配線層のうちの中間の配線層のほぼ全面に接地導体を形成し、前記中間の配線層に隣接する一方の配線層に前記第一の共振ラインを形成するとともに、前記中間の配線層に隣接する他方の配線層に前記第二の共振ラインを形成し、前記第一、第二の共振ラインのそれぞれは、全体がE型をなし、中央の導体線路と、この中央の導体線路の両側に位置する一対の外側の導体線路と、前記中央の導体線路と前記外側の導体線路の一端側を接続する接続線路導体を有し、前記第一、第二の共振線路の前記中央の導体線路同士が上下方向に互いに重なり合うように配置されると共に、前記第一、第二の共振線路の前記中央の導体線路には、発振周波数調整用の切り溝を設けた。
【0014】
また、本発明の電圧制御発振器は、前記第一、第二の共振線路の前記外側の導体線路は、上下方向に互いに重ならないように配置された。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の電圧制御発振器を図1乃至図3を参照して説明する。先ず、図1は要部断面図であり、多層基板1は、例えば、5層の絶縁体層1a、1b、1c、1d、1eを有している。そして、第一の絶縁体層1aの下面(従って多層基板1の下面)が第一の配線層1fとなり、第一の絶縁体層1aと第二の絶縁体層1bとの間が第二の配線層1gとなり、第二の絶縁体層1bと第三の絶縁体層1cとの間が第三の配線層1hとなり、第三の絶縁体層1cと第四の絶縁体層1dとの間が第四の配線層1iとなり、第四の絶縁体層1dと第五の絶縁体層1eとの間が第五の配線層1jとなり、第五の絶縁体層1eの上面(従って多層基板1の上面)が第六の配線層1kとなっている。これら第一の配線層1f乃至第六の配線層1kは、そこに導体を形成するための層である。
【0018】
第六の配線層1kにおける一方の領域には、第一の発振回路2を回路配線するための第一の回路配線導体3が設けられる。第一の回路配線導体3は接地用導体3a、3b、配線用導体3c、3d等を有している。そして、第一の発振回路2を構成する第一の回路部品2a、2b、2cが搭載されてこれらの接地用導体3a、3b、配線用導体3c、3d等に適宜に接続されている。
一方、第六の配線層1kにおける他方の領域には、第二の発振回路4を回路配線するための第二の回路配線導体5が設けられる。第二の回路配線導体5は接地用導体5a、5b、配線用導体5c、5d等を有している。そして、第二の発振回路4を構成する第二の回路部品4a、4b、4cが搭載されてこれらの接地用導体5a、5b、配線用導体5c、5dに適宜に接続されている。
【0019】
また、多層基板1の第一の配線層1fの全面には接地された導体(第一の接地導体)6が設けられる。そして、内層に設けられた四つ配線層1g、1h、1i、1jのうち、第三の配線層1hには、ほぼ全面にわたって第二の接地導体7が設けられ、第五の配線層1jには、ほぼ全面にわたって第三の接地導体8が設けられる。さらに、第四の配線層1iには第一の共振ラインとなる第一のマイクロストリップライン9が設けられ、第二の配線層1gには第二の共振ラインとなる第二のマイクロストリップライン10が設けられる。この結果、隣接する三つの配線層、つまり、第二の配線層1g、第三の配線層1h、第四の配線層1iには順に、第二のマイクロストリップライン、第二の接地導体7、第一のマイクロストリップライン9が設けられ、第二の第一のマイクロストリップライン9と第二のマイクロストリップライン10とは第二の接地導体7によって電磁的にシールドされる。また、第一のマイクロストリップライン9は、第二の接地導体7と第三の接地導体8との間に設けられ、第二のマイクロストリップライン10は第一の接地導体6と第二の接地導体7との間に設けられることになる。
【0020】
そして、多層基板1の両側端面には、第一の発振回路2側の第一の回路配線導体3のうちのひとつの接地用導体3aに接続された接続用導体11と第二の発振回路4側の第二の回路配線導体5のうちのひとつの接地用導体5aに接続された接続用導体12とが形成され、第一の接地導体6、第二の接地導体7、第三の接地導体8は、これら接続用導体11、12に接続される。また、第一の接地導体6と第二の接地導体層7とは、第一の絶縁体層1aと第二の絶縁体層1bとを貫通する導通孔13によって多層基板1内で相互に接続され、第二の接地導体7と第三の接地導体層8とは、第三の絶縁体層1cと第四の絶縁体層1dとを貫通する導通孔14よって多層基板1内で相互に接続される。さらに、第三の接地導体8は、第五の絶縁体層1eに形成された導通孔15、16によって、多層基板1内で、第一の発振回路2側の第一の回路配線導体3のうちの他の接地用導体3bと第二の発振回路4側の第二の回路配線導体5のうちの他の接地用導体5bとに接続される。
【0021】
図2は、第一のマイクロストリップライン9と第二のマイクロストリップライン10との構成を示す斜視図であり、第一のマイクロストリップライン9は第三の絶縁体層1cとともに示され、第二のマイクロストリップライン10は第一の絶縁体層1aとともに示されている。第一のマイクロストリップライン9と第二のマイクロストリップライン10とは、例えば、E字状に形成されている。即ち、第一のマイクロストリップライン9における中央の導体線路9cの両側に外側の線路導体9d、9eが設けられ、それらの先端に第一の端子部9aと第二の端子部9bとが形成されている。そして、中央の線路導体9cの一端側と外側の線路導体9d、9eの一端側が接続線路導体9fによって接続されてE字状に形成されている。また、第二のマイクロストリップライン10における中央の導体線路10cの両端にも外側の線路導体10d、10eが設けられ、それらの先端に第一の端子部10aと第二の端子部10bが形成されている。そして、中央の線路導体10cの一端側と外側の線路導体10d、10eの一端側が接続線路導体10fによって接続されてE字状に形成されている。
【0022】
そして、第一のマイクロストリップライン9の第一の端子部9aが、第四の絶縁体層1dと第五の絶縁体層1eとを貫通する導通孔17によって第一の発振回路2側の第一の回路配線導体3のうちのひとつの配線用導体3dに接続され、第二の端子部9bが、導通孔14を介して第二の接地導体7と第三の接地導体8とに接続される。
同様に、第二のマイクロストリップライン10の第一の端子部10aが、第二の絶縁体層1bと第三の絶縁体層1cと第四の絶縁体層1dと第五の絶縁体層1eとを貫通する導通孔18によって第二の発振回路4側の第二の回路配線導体のうちのひとつの配線用導体5cに接続され、第二の端子部10bが導通孔13を介して第一の接地導体層6と第二の接地導体層7とに接続される。
【0023】
以上の結果、第一のマイクロストリップライン9は第一の回路部品2a、2b、2c等ともに第一の発振回路2を構成し、第二のマイクロストリップライン10は第二の回路部品4a、4b、4c等ともに第二の発振回路4を構成する。そして、例えば、第一の発振回路2の発振周波数は、第二の発振回路4の発振周波数よりも高くなるように設定される。そのため、第一のマイクロストリップライン9における第一の端子部9aと第二の端子部9bとの間の線路長は、第二のマイクロストリップライン10における第一の端子部10aと第二の端子部10bとの間の線路長よりも短く設定されている。
【0024】
そして、第一のマイクロストリップライン9と第二のマイクロストリップライン10とを重ねた場合の平面図を図3に示すように、第一のマイクロストリップライン9の一部と第二のマイクロストリップライン10の一部とが互いに重なり、第一のマイクロストリップライン9の他の一部が第二のマイクロストリップラインに重ならず、また、第二のマイクロストリップライン10の他の一部が第一のマイクロストリップライン9に重ならないようになっている。即ち、第一のマイクロストリップライン9の中央の線路導体9cと第二のマイクロストリップライン10の中央の線路導体10cとが互いに重なるようになっている。また、第二のマイクロストリップライン10における外側の線路導体10d、10eおよびそれらの先端の第一の端子部10a、第二の端子部10bは、それぞれ、第一のマイクロストリップライン9における外側の線路導体9e、9dよりも外方に位置して設けられているので、第一のマイクロストリップライン9には重ならず、第一のマイクロストリップライン9の線路長は第二のマイクロストリップライン10の線路長よりも短くなっている。
【0025】
また、第一のマイクロストリップライン9における外側の線路導体9dおよびその先端の第一の端子部9aは、第二のマイクロストリップライン10における内側の線路導体10cと外側の線路導体10eとの間に位置するように設けられているので第二のマイクロストリップライン10に重ならず、同様に、第一のマイクロストリップライン9における外側の線路導体9eおよびその先端の第二の端子部9bは、第二のマイクロストリップライン10における内側の線路導体10cと外側の線路導体10dとの間に位置するように設けられているので、第二のマイクロストリップライン10に重ならないようになっている。
【0026】
このため、第一のマイクロストリップライン9の第一の端子部9aを第一の発振回路2の配線用導体3dに接続する場合、第二の端子部9bを第一の接地導体6乃至第三の接地導体8の何れかに接続する場合、また、第二のマイクロストリップライン10の第一の端子部10aを第二の発振回路4の配線用導体5cに接続する場合、第二の端子部10bを第一の接地導体6乃至第三の接地導体8の何れかに接続する場合等において、第一のマイクロストリップライン9と第二のマイクロストリップライン10とが互いに邪魔にならないので、上記の接続が簡単になる。
【0027】
なお、多層基板1には第一の発振回路2を構成する第一の回路部品2a、2b、2cと第二の発振回路4を構成する第二の回路部品4a、4b、4cとを覆う金属カバ19が取り付けられる。
【0028】
そして、第一の発振回路2の発振周波数と第二の発振回路4の発振周波数との調整においては、多層基板1の下面側からレーザ光線を照射することによって、第一の接地導体6、第一の絶縁体層1a、第二のマイクロストリップライン10、第二の絶縁体層1b、第二の接地導体層7、第三の絶縁体層1c、第一のマイクロストリップライン9に同時に切り溝41を設ける。この際、レーザ光線は、接続線路導体9f、10f側から照射して中央の線路導体9c、10cに沿って移動する。すると、第一のマイクロストリップライン9と第二のマイクロストリップライン10とがトリミングされて線路長が長くなり、第一の発振回路2と第二の発振回路4との発振周波数が所定の周波数に近づいて行く。
【0029】
そして、第一の発振回路2の発振周波数が所定の周波数に調整された段階で、レーザ光線の出力を下げて第一の接地導体6、第一の絶縁体層1a、第二のマイクロストリップライン10にのみ連続して切り溝42を設けるようにする。すると、レーザ光線は第二のマイクロストリップライン10をトリミングして第二の発振回路の発振周波数がさらに低くなる。
以上のように、発振周波数が低い方の第二の発振回路4に接続される第二のマイクロストリップライン10を第一のマイクロストリップライン9よりも外側の配線層(第二の配線層1g)に設けることによって発振周波数の調整が同時に行える。
【0030】
【発明の効果】
本発明の電圧制御発振器は、隣接する少なくとも3層の配線層のうちの中間の配線層のほぼ全面に接地導体を形成し、中間の配線層に隣接する一方の配線層に第一の共振ラインを形成するとともに、中間の配線層に隣接する他方の配線層に第二の共振ラインを形成して第一の共振ラインと第二の共振ラインとを上下方向に重ね合わせたので、多層基板の面積を小さくしても二つの電圧制御発振器を構成できる。
【0031】
また、本発明の電圧制御発振器は、第一の共振ラインは第一の発振回路に接続される端子部を有し、この端子部が第二の共振ラインに重ならないようにしたので、第一の共振ラインを第一の発振回路に接続するのに、第二の共振ラインを迂回せずに第一の発振回路に接続できる。従って、一層小型化できる。
【0032】
また、本発明の電圧制御発振器は、第二の共振ラインは第二の発振回路に接続される端子部を有し、この端子部が第一の共振ラインに重ならないようにしたので、第二の共振ラインを第二の発振回路に接続するのに、第一の共振ラインを迂回せずに第二の発振回路に接続できる。従って、一層小型化できる。
【0033】
また、本発明の電圧制御発振器は、第一の発振回路の発振周波数を第二の発振回路の発振周波数よりも高くし、第一の共振ラインに対して多層基板の上面側とは反対側に第二の共振ラインを設けたので、連続した1回の工程で第一の共振ラインと第二の共振ラインとを同時にトリミングして第一の発振回路の発振周波数の調整を行い、次に、連続して第二の発振回路の発振周波数の調整を行うことが可能となる。従って、発振周波数の調整の工程が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧制御発振器の要部断面図である。
【図2】本発明の電圧制御発振器における第一のマイクロストリップラインと第二のマイクロストリップラインとの構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の電圧制御発振器における第一のマイクロストリップラインと第二のマイクロストリップラインとの構成を示す平面図である。
【図4】従来の電圧制御発振器の要部断面図である。
【図5】従来の電圧制御発振器における第一のマイクロストリップラインと第二のマイクロストリップラインとの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 多層基板
1a 第一の絶縁体層
1b 第二の絶縁体層
1c 第三の絶縁体層
1d 第四の絶縁体層
1e 第五の絶縁体層
1f 第一の配線層
1g 第二の配線層
1h 第三の配線層
1i 第四の配線層
1j 第五の配線層
1k 第六の配線層
2 第一の発振回路
2a、2b、2c 第一の回路部品
3 第一の回路配線導体
3a、3b 接地用導体
3c、3d 配線用導体
4 第二の発振回路
4a、4b、4c 第二の回路部品
5 第二の回路配線導体
5a、5b 接地用導体
35、5d 配線用導体
6 第一の接地導体
7 第二の接地導体
8 第三の接地導体
9 第一のマイクロストリップライン(第一の共振ライン)
9a 第一の端子部
9b 第二の端子部
9c 中央の線路導体
9d、9e 外側の線路導体
10 第二のマイクロストリップライン(第二の共振ライン)
10a 第一の端子部
10b 第二の端子部
10c 中央の線路導体
10d、10e 外側の線路導体
11、12 接続用導体
13、14、15、16、17、18 導通孔
41、42 切り溝
Claims (2)
- 隣接する少なくとも3層の配線層を内層に有する多層基板と、前記多層基板の上面に取り付けられた回路部品と、前記配線層に形成された共振ラインとを備え、前記回路部品は第一の発振回路を構成する第一の回路部品と第二の発振回路を構成する第二の回路部品を有し、前記共振ラインは前記第一の回路部品と共に前記第一の発振回路を構成する第一の共振ラインと前記第二の回路部品と共に前記第二の発振回路を構成する第二の共振ラインとを有し、前記配線層のうちの中間の配線層のほぼ全面に接地導体を形成し、前記中間の配線層に隣接する一方の配線層に前記第一の共振ラインを形成するとともに、前記中間の配線層に隣接する他方の配線層に前記第二の共振ラインを形成し、前記第一、第二の共振ラインのそれぞれは、全体がE型をなし、中央の導体線路と、この中央の導体線路の両側に位置する一対の外側の導体線路と、前記中央の導体線路と前記外側の導体線路の一端側を接続する接続線路導体を有し、前記第一、第二の共振線路の前記中央の導体線路同士が上下方向に互いに重なり合うように配置されると共に、前記第一、第二の共振線路の前記中央の導体線路には、発振周波数調整用の切り溝を設けたことを特徴とする電圧制御発振器。
- 前記第一、第二の共振線路の前記外側の導体線路は、上下方向に互いに重ならないように配置されたことを特徴とする請求項1記載の電圧制御発振器。
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