JP3604409B2 - ヘアリンス組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、それが適用され且つすすぎ洗いされた髪をコンディショニングするだけでなく、髪の腰(body)とセット適性を改良するヘヤリンス組成物に関する。したがって、従来先ず最初にコンディショニングリンスを適用し、次いですすぎ洗いし、次いでエマルジョンのヘヤスプレーを噴霧するか、あるいは髪にセット用の液体、ゲル、又はムースを施すことをによって得られるヘヤトリートメント効果を、本発明のヘヤリンスを一回適用しただけで得ることができる。
【0002】
【従来の技術】
本発明より以前においては、コンディショニングリンスを使用すると、処理された髪が櫛ですきやすくなり、好ましくない“風に対するなびき”が少なくなり、そして髪がソフトなタッチになったものの、髪のセット適性が充分には改良されず、このためセット用組成物の使用が必要とされた。したがって、シャンプー洗浄、コンディショニング、及びすすぎ洗いに次いで、コンディショニングされた長い一房の髪又は形造られた髪にセット用組成物を施すのが通常のやり方であり、このセット用組成物は髪に残存する(すすぎ落とされない)。このようなセット用組成物は、髪の形状やカールの保持力を改良することによって、及びその保持力を腰に与える(すなわち腰を強くする)ことによって髪のセットを容易にし、こうした作用はいずれも、乾燥後に髪をそのセット形状に保持するのに有効である。さて、本発明のリンス組成物を使用すると、セット用組成物を別個に適用する必要なく、コンディショニングと共に、こうした改良されたセット適性が得られる。
【0003】
髪のセット適性を向上させる本発明のコンディショニングリンスの発明は極めて予想外のことであった。なぜなら、使用する2種の物質〔通常は反対の電荷を帯びている第四アンモニウム塩と水不溶性のアクリル(もしくはアクリレート)ポリマー〕が好ましくない形で反応すると考えられていたからである。高級脂肪族アルコールの存在下において、第四アンモニウム塩(quat)と前記ポリマーから安定な水中油エマルジョン(又は分散液)を作製できること、quatと前記ポリマーを、こうしたエマルジョン(又は分散液)の形で髪に施したときに髪に対して実質的な量が残留し、したがってquatとポリマーは、髪に対してコンディショニング作用と腰強化作用(bodying action)を及ぼすことができる、ということを発明者らは見いだした。本発明の組成物で処理された髪は容易に櫛ですくことができ、しかも充分な腰の強さを有し、したがってセットが簡単であり、その後も組成物が残留し、このため髪に別個のセット用組成物(すすぎ洗いしても落ちない)を施す必要がなくなる。quatとポリマーは、髪に対して付着性であって、且つ各成分の特性、quatのコンディショニング作用、及びポリマーの腰強化作用を付与する錯体を形成すると考えられているが、このような理論はまだ完全には実証されておらず、発明者らはこうした理論を根拠にしようとは考えていない。さらに、ノニオン界面活性剤(場合によってはアニオン界面活性剤との混合物)のような適切な界面活性剤が、組成物中の湿潤剤として作用し、組成物による髪への接触が向上し、これによってコンディショニングとセット適性が改良される。
【0004】
従来技術に関する調査によれば、ヘヤコンディショニング組成物中に第四アンモニウム化合物がヘヤコンディショニング剤として使用されていることがわかる。例えばスズキらによる米国特許第4,711,776号は、ヘヤリンス中のある特定のquatについて説明しており、またWagmanらによる米国特許第4,777,037号は、シリコーン、高級脂肪アルコール、界面活性剤、及び水を含有したヘヤコンディショニングエマルジョン中のある特定のquatについて説明している。米国特許第4,997,641号(本発明者らが特許権取得)は、ある特定のアニオン洗剤をベースとしたシャンプー中にquat、長鎖アルコール、シリコーン、及び増粘剤を含有した形のコンディショニングシャンプーについて説明している。Gehmanらによる米国特許第4,196,190号は、髪のセット用に使用することのできるアクリルポリマー溶液に関するものであり、Calvertらによる米国特許第3,907,984号は、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、及びメタクリルアミドを水不溶性のブロックコポリマー中に含んだ髪保持用組成物について説明しており、そしてNelsonによる米国特許第4,543,249号は、メチルメタクリレート/メタクリル酸コポリマーを含有したヘヤスプレーについて説明している。1989年発行のBASF技術情報会報(レジスター12)において、ルビフレックス(Luviflex;商標)VBM35が、皮膜形成剤としてのヘヤスプレー、セット用ローション及びムースに有用ではあるが、カチオン性化合物に対して非相溶性であるとされているPVP−アクリレートコポリマーとして説明されている。米国特許第4,741,855号は、ノニオン界面活性剤、水不溶性シリコーン、第四アンモニウムクロライド、エチレングリコール、及び水を含有したコンディショニングシャンプーについて説明している。
【0005】
上記の従来技術からわかるように、髪をコンディショニングしたりあるいは髪の腰を強めたりするために、リンスやシャンプーも含めたヘヤトリートメント用組成物中に、種々の第四アンモニウム塩、ノニオン性湿潤剤、アクリルポリマー、アクリレートポリマー、及び長鎖アルコールが使用されている。しかしながら、第四アンモニウム塩ヘヤコンディショニング剤、アクリルポリマーもしくはアクリレートポリマー、及び長鎖アルコールを水性ヘヤリンスの形で組み合わせ、これを使用して髪をコンディショニングし且つ髪の腰を強めてセットを容易にする、ということについてはこれら文献のいずれも開示していない。本発明は、第四アンモニウム塩、アクリルポリマーもしくはアクリレートポリマー、及び長鎖アルコールを含んだヘヤリンス組成物を提供することを目的としている。これまでの説明から、髪の腰と髪のセット適性の両方を改良するヘヤリンス組成物を提供することによって、従来のコンディショニングリンス組成物を凌ぐ利点が得られることがわかる。
【0006】
従来技術はさらに、高級アルコール成分が、ポリマーに対して相溶性のあるquatを作製するのに重要な役割を果たすと同時に、活性成分のコンディショニング作用と腰強化作用の両方を改良する、ということを示していない。このことは重要なことである。なぜなら、高級アルコールは、リンスエマルジョンを安定化させるだけでなく、quatやポリマー(又は形成しやすい錯体)の髪への吸着及び/又は付着をコントロールしやすくするからである。上記のリンス組成物中に高級アルコールが存在しない場合は、コンディショニング作用と腰強化作用が低下することが見いだされており、また場合によってはこうした作用のバランスがくずれて、腰強化作用(セット適性)が悪影響を受けることがある。高級アルコール自体はコンディショニング剤として作用するが、本発明の組成物においてはさらに、quatとポリマーが安定なエマルジョン(この用語は分散液も含むものとする)を形成するよう、quatとポリマーを相溶化する上で重要な機能を果たし、このときポリマーは髪によく保持されるよう適切な水不溶性を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の広い目的は、それが適用され且つすすぎ洗いされた髪をコンディショニングするだけでなく、髪の腰とセット適性を改良するヘヤリンス組成物を提供することにある。
【0008】
本発明の特定の目的は、ヘアコンディショニング・乳化有効割合のカチオン性ヘアコンディショニング剤;ヘアセット有効割合の水不溶性のヘアセット用アクリルポリマーもしくはアクリレートポリマー;及び安定化・相溶化有効割合の高級脂肪族アルコール;を水性媒体中に含んだ、水中油又は分散液の形のヘアリンス組成物を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、一回の適用だけでセット適性とコンディショニングが改良されるヘヤリンス組成物を提供することにある。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、水中油エマルジョンの形のヘヤリンス組成物を製造する方法を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、髪をコンディショニングすると同時に髪をより容易にセットできるようにするための単純化された方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記の目的及び他の目的は一般には、髪をコンディショニングするだけでなく、髪の腰とセット適性を向上させるヘヤリンス組成物を提供することによって達成される。水中油エマルジョン又は分散液の形の本発明のヘヤリンス組成物は、ヘアコンディショニング・乳化有効割合のカチオン性ヘアコンディショニング剤;ヘアセット有効割合の水不溶性のヘアセット用アクリルポリマーもしくはアクリレートポリマー;及び安定化・相溶化有効割合の高級脂肪族アルコール;を水性媒体中に含む。
【0013】
本発明のリンス組成物の主要成分は、カチオン性ヘヤコンディショニング剤、アクリルポリマーもしくはアクリレートポリマー、及び高級脂肪族アルコールである。カチオン性ヘヤコンディショニング剤は第四アンモニウム塩であるのが好ましく、ヘヤコンディショニング・乳化作用及び/又は分散作用を有する。好ましい第四アンモニウム塩(quat)は、少なくとも1つの高級アルキルと少なくとも1つの低級アルキルとを第四窒素上に有するアルキル化合物である。好ましいquatのいくつかの例としては、セチル(又はヘキサデシル)トリメチルアンモニウムクロライド、タローイル(tallowyl)トリメチルアンモニウムクロライド、水素化タローイルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリル(又はドデシル)アンモニウムクロライド、ステアリル(又はオクタデシル)トリメチルアンモニウムクロライド、及びこれらに対応したブロマイド(使用可能な場合)などがある。本発明の組成物には、対応するアミン塩酸塩のような他のカチオン性化合物も使用することができる。
【0014】
本発明のリンス組成物のポリマー成分は、通常は水不溶性のアクリルポリマーもしくはアクリレートポリマーである。quatが存在すると、ポリマーもしくは錯体の溶解性を調節しやすくなり、ポリマー物質を不溶化する傾向がある。本発明にしたがって使用することのできる種々のタイプのアクリルポリマーもしくはアクリレートポリマーとしては、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、対応するアクリルポリマーとメタクリルポリマー、アクリル/メタクリルコポリマー、オクチルアクリルアミド/アクリレートコポリマー、及びビニルピロリドン/アクリレートコポリマーもしくはPVP/アクリレートコポリマー(例えばビニルピロリドン/t−ブチルアクリレートコポリマー)等があるが、これらはこのクラスのポリマーの代表的なものにすぎない。
【0015】
アクリルポリマーは、水に対する不溶性(又は溶解性)の程度を調節するために部分中和される。この水に対する不溶性(又は溶解性)は、エマルジョンリンスの安定性、quatとポリマー(又はquat/ポリマー錯体)の髪に対する強固付着性(substantivity)、及びquatとポリマー(及び高級アルコール)とで形成される錯体の性質に影響を及ぼす。
【0016】
本発明において使用される高級アルコールは、好ましくは9〜20個の炭素原子を有する脂肪族の性質をもったアルカノールであり、さらに好ましくは直鎖脂肪アルコールである。高級アルコールが存在すると、ポリマーをリンス組成物中に溶解させやすくなり、さらに作製されるエマルジョン又は分散液を安定化させるよう作用する。ドデシルアルコール(ラウリルアルコール)を使用すると最良の結果が得られるが、他のアルコールも使用することができる。
【0017】
本発明のリンス組成物の有効性は、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、及びプロピレングリコールを存在させることによって高めることができる。香料、染料、増白剤、ふけ防止剤、殺細菌剤、殺真菌剤、紫外線吸収剤、シリコーン薬剤、及び増粘剤を含めた種々の補助剤も、本発明の組成物中に配合することができる。
【0018】
本発明のリンス組成物中の各成分の割合は、カチオン成分が0.5〜5%(好ましくは1〜4%);アクリルポリマーもしくはアクリレートポリマーが0.5〜6%(好ましくは1〜4%);及び高級アルコールが1.5〜10%(好ましくは3〜8%);である。本発明のリンス組成物中の水含量は、通常は少なくとも80%、好ましくは80〜97.5%である。本発明のリンス組成物中に配合される通常の補助剤は、水含量の一部に置き換えて使用される。表面活性湿潤剤とプロピレングリコール(これらは組成物に対する任意使用の追加成分である)は、使用される場合は、それぞれ0.1〜0.5%及び1〜5%である。
【0019】
予想外のことに、本発明のリンス組成物は、組成物を髪に施してから髪を水ですすぎ洗いした後でも、充分な量の第四アンモニウム塩が髪に付着して髪をコンディショニングし(櫛ですきやすくなる)、そしてまた充分な量のコポリマーが髪に付着して髪の腰を強くし、且つ所望のヘヤスタイルにおける髪のセットを容易にする。こうした望ましい結果が得られるのは驚くべきことである。なぜなら、一般には、コンディショニング剤はセット適性の悪化を引き起こし、また腰強化剤(bodying agent)はコンディショニングを悪化させるからである。本発明は、ヘヤトリートメントにおいて注目すべき進歩をもたらす。なぜなら、コンディショニングとセットを一回の工程で可能とし、リンスの適用を改良し(腰強化)、リンス処理後にスプレー、ムース、あるいは他のセット用組成物(これらセット用組成物の成分は、蒸発してなくなるもの以外は髪に残留する)を髪に別個に適用する必要がなくなって、ヘヤコンディショニングが改良されるからである。
【0020】
以下に記載の好ましい実施態様の詳細な説明を考察すれば、本発明の他の目的、特徴、及び利点が明らかとなろう。
【0021】
本発明によれば、髪をコンディショニングし且つ髪のセットを容易にする、水中油エマルジョン又は分散液の形のヘアリンス組成物は、ヘアコンディショニング・乳化有効割合のカチオン性化合物〔好ましくは第四アンモニウム塩(quat)ヘヤコンディショニング剤〕;ヘアセット有効割合の水不溶性のヘアセット用アクリルポリマーもしくはアクリレートポリマー;及び安定化・相溶化有効割合の高級脂肪族アルコール;を水性媒体中に含んでいる。本発明の組成物を製造する方法、及び本発明の組成物を使用する方法も、本発明に含まれる。
【0022】
本発明のリンス組成物の主要な成分はquat、ポリマー、及び高級アルコールであり、以下にこの順序で説明していく。quatは、ヘヤコンディショニング・乳化作用及び/又は分散作用を有しているものであれば、いかなる適切な第四アンモニウム塩でもよい。ヘヤコンディショニングとは、湿潤及び乾燥状態での櫛のとおりを良くすること(特に湿潤状態での櫛のとおり)を意味し、したがってシャンプー洗浄を行い、そして本発明のリンス組成物を使用して処理した直後においては、髪のもつれが避けられるか、あるいは櫛でとかすと比較的簡単にもつれがとける。乳化及び/又は分散とは、リンス組成物の成分(特にポリマー、高級アルコール、及び他の通常の水不溶性成分)を乳化可能又は分散可能にするような作用を意味し、したがってこれらの成分は水性媒体中に懸濁したまま存在し、室温でかなり長期間(例えば6ケ月〜1年)にわたって望ましくない沈降や分離が起こらず、リンス組成物は安定であると考えられる。
【0023】
望ましいヘヤコンディショニング特性を有し、且つ乳化剤として作用するものも、使用することのできる第四アンモニウム塩として含まれる。このような乳化特性は、本発明の組成物をエマルジョンの形で作製する場合には望ましい特性であり、特に存在する他の乳化剤の量が良好な乳化を得るには不充分であるときには望ましい特性である。quatの代わりに類似の特性を有する他のカチオン性化合物を使用することもできるが、通常その結果は、前述のquatを使用したときほど良好ではない。好ましい第四アンモニウム塩は、少なくとも1つの高級アルキルと少なくとも1つの低級アルキルを第四窒素上に有するアルキル化合物である。quatの塩形成アニオンは、種々の適切なハロゲン、サルフェート、及びメトサルフェート(methosulfate)を含めたいかなる適切なアニオンでもよく、この中ではクロライドが最も好ましい。好ましいquatは、式
【化3】
(式中、R1とR2は1〜4個の炭素原子を有する低級アルキルであり、R3は水素又は低級アルキルであり、R4は10〜18個の炭素原子を有する高級アルキルであり、そしてX−は塩形成アニオンである)で示されるquatである。
【0024】
このようなモノ高級アルキル含有quatを使用する代わりに、上記式のquatと式
【化4】
(式中、R5は水素又は低級アルキルであり、R6は高級アルキルであり、R7とR8は、いずれも高級アルキルであるか、あるいは一方が高級アルキルであって他方が低級アルキルであり、そしてX−は塩形成アニオンである)で示されるquatとの混合物を使用してもよい。
【0025】
上記式のquatの混合物が存在する場合、その割合は、式Aのquatが1〜9部で式Bのquatが1〜9部であるのが好ましく、さらに好ましくは式Aのquatが5〜9部で式Bのquatが1〜5部である。好ましい低級アルキル基としてはメチル基やエチル基があり(最も好ましいのはメチルである)、また好ましい高級アルキル基は12〜18個の炭素原子を有するものであり、さらの好ましいのはラウリル、ステアリル、セチル、“タローイル”、及び“水素化タローイル”である。第四窒素上のアルキル置換基の代わりに、低級アルコキシアルキル、ポリ低級アルコキシアルキル、アリール(例えばフェニル)、及び当業界に公知の他の基を含めた他の置換基を使用することができる。
【0026】
quatの好ましいアニオンは塩素イオンであるが、場合によっては少なくともその一部を臭素イオンに置き換えてもよい。こうしたquatの多くは混合物である。本明細書と特許請求の範囲は、これらの混合物だけでなく単独の化合物にも適用されるものと考えるべきであり、また本発明の他の成分についての説明の場合も同様に考えるべきである。
【0027】
好ましいquatのいくつかの例としては、セチル(又はヘキサデシル)トリメチルアンモニウムクロライド、タローイルトリメチルアンモニウムクロライド、水素化タローイルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリル(又はドデシル)トリメチルアンモニウムクロライド、ステアリル(オクタデシル)トリメチルアンモニウムクロライド、及びこれらに対応したブロマイド(使用可能な場合)等がある。場合によっては、上記の好ましいquatのメチル基の一部又はすべて(好ましくは一部)を、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、及びsec−ブチルで置き換えてもよく、またここに開示したものの代わりに他の高級アルキルも使用することができる。こうした種々のquatを作製し、そして本発明のリンスを配合する際には、一般には、quat/ポリマーの組み合わせ種類とquat:ポリマーの比率が、安定なエマルジョン又は分散液(ゲルや他の適切な物理的形態物であってもよい)を形成するようなものとなるよう留意しなければならない。このとき前記エマルジョン又は分散液は、髪に対する望ましい強固付着性(及びすすぎ洗い時の望ましい不溶性)を有し、またコンディショニング特性と腰強化特性の望ましいバランスを有し、したがって本発明のリンス組成物の使用後において、髪は容易に櫛でとかせるようになり、しかも簡単にセット可能(そしてそのセットを保持する)となる。単純化のため、ここでは好ましいquatとエマルジョンについて説明するが、他のカチオン性化合物(例えば対応するアミン塩酸塩)も使用することができ、さらにまた分散液という用語も、ここで使用している“エマルジョン”という用語の意味範囲内に含まれるものとする。
【0028】
本発明のリンス組成物のポリマー成分は、通常は水不溶性のアクリルポリマー又はアクリレートポリマーとして特徴付けられている物質である。“通常は水不溶性の”とは、本発明の組成物の存在下では乳化可能もしくは分散可能であり且つ安定であるけれども、水単独に対しては不溶性である、ということを意味している。水に対するポリマー成分の溶解性は、望ましくは0.1%未満であり、好ましくは0.01%未満であり、そしてさらに好ましくは0.001%未満であり、このような溶解性は、quatを存在させることによって下げることができる。このようなポリマーはさらに皮膜形成性ポリマーとして特徴付けられており、この特性は、処理された髪により強い腰を発現させるのに、そしてまたより一層容易にセット(及びそのセットの保持)できるようにするのに有用であると考えられる。
【0029】
アクリルポリマーを部分中和して、水に対する不溶性(又は溶解性)の程度を調節することができる。この水に対する不溶性(又は溶解性)は、エマルジョンリンスの安定性、quatとポリマー(又はquat/ポリマー錯体)の髪に対する強固付着性、及びquat(及び高級アルコール)を使用して形成される錯体の性質に影響を及ぼす。アルカリで完全に中和されたポリマーは、すべての遊離カルボン酸基に関してアルカリ金属塩を形成していて、所望するより水溶性が高いが、有機基でエステル化もしくは不活性化されたカルボン酸部分を有する低酸価数のポリマーは、一般には有用となる程度に充分に水不溶性である(但し、安定なエマルジョンを形成できるものでなければならない)。
【0030】
ポリマー又は錯体の溶解性を調節する(部分中和により行われることが多い)ことにより、貯蔵安定性が良くて、且つリンス処理において髪に付着する程度に充分に不溶性であるようなポリマー又は錯体を含んだリンス組成物を作製することができる。ポリマー又は錯体を部分中和することのさらなる利点は、その後のシャンプー洗浄においてその除去がしやすくなり、したがって髪に対する付着物質の望ましくない過剰な堆積が防止され、これによりコンディショニングと腰の強化がより一層制御しやすくなる、ということにある。quatの存在はポリマーもしくは錯体の溶解性を調節するのにも役立ち、こうしたポリマー物質を不溶化する傾向がある。
【0031】
本発明にしたがって使用することのできる種々のタイプのアクリルポリマーもしくはアクリレートポリマーとしては、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、これらに対応したアクリルポリマーとメタクリルポリマー、アクリル/メタクリルコポリマー、オクチルアクリルアミド/アクリレートコポリマー、及びビニルピロリドン/アクリレートもしくはPVPアクリレートコポリマー(例えばビニルピロリドン/t−ブチルアクリレートコポリマー)等があるが、ここに挙げたものはこのクラスのポリマーの代表的なものにすぎない。これらのポリマーは、工業品もしくは試作品として種々のメーカーから種々の商品名で市販されている。例えば、バーサチル42(Versatyl;商標)(本発明の組成物の好ましいコポリマー成分である)はオクチルアクリルアミド/アクリレートコポリマーであり、ナショナルスターチ社(National Starch Corp.)から市販されている。さらに類似の製品が、ダーマクリル−70(Dermacryl;商標)及びナショナルスターチ(商標)28−4979として市販されている。こうしたオクチルアクリルアミド/アクリレートコポリマーは、アクリル酸、メタクリル酸、又はこれらの簡単なエステル、の1種以上のモノマーとオクチルアクリルアミドから作製することができる。
【0032】
さらに、本発明の他の好ましいコポリマー成分は、アクリル酸、エチルアクリレート、及びN−t−ブチルアクリルアミドのターポリマーを含む群である。この群の好ましいコポリマーの1つはウルトラホールド8(Ultrahold;商標)であり、BASF A.G.が製造している。ウルトラホールド8は8%のアクリル酸を含み、ヘヤケア用配合物における皮膜形成物質及び定着剤として使用される。プロパン/ブタンとの相溶性が極めて良好であり、したがって炭化水素噴射剤を使用したヘヤスプレーに特に適している。中和度が40〜90%のものは、ほとんどの目的を満たすに充分なほどしっかりした皮膜を生成し、シャンプー洗浄によって簡単に除去される。この結果、厳しい気候条件に耐える自然な状態の弾性が保持され、髪に心地よい感触と天然のつやが付与される。
【0033】
ヘヤケア用定着剤において使用される従来の有機溶媒に対し、ウルトラホールド8は透明ないしやや濁った溶液を形成する。ウルトラホールド8は、塩化メチレンにはほんのわずかしか溶けないが、塩化メチレンとアルコールとの混合物にはよく溶ける。ウルトラホールド8は、広い温度範囲にわたって多くの市販噴射剤(例えば、プロパン/ブタン、イソブタン、ジメチルエーテル、フルオロカーボン、及びこれらの混合物)とよく相溶する。ウルトラホールド8の約80%を中和することによって、優れた定着性が得られる。
【0034】
本発明の組成物の有用なポリマー成分としてはさらに、ルビフレックスVBM35とルビフレックスVBM70(いずれもビニルピロリドン、t−ブチルアクリレート、及びメタクリル酸のコポリマー、BASF A.G.製造)、及びルビフレックスVB(No.23618/30/1)(ビニルピロリドンとt−ブチルアクリレートとのコポリマー、BASF A.G.製造)がある。このタイプの他のコポリマーとして、ナショナルスターチ社製造のアンフォマー(Amphomer;商標)(オクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー)がある。場合によっては、水に対するポリマーの溶解性を下げるために、好ましくはリンス組成物の製造時に、カルボン酸含有ポリマー〔例えばアンフォマー28−4910(必要とするより高い溶解性を有しているとされることがある)〕を高級アルキルアミン〔例えばアルミーンDM12D(Armeen;商標)(N,N−ジメチルドデシルアミン)〕と反応させることができる。こうした操作を施すと、得られるリンス組成物の髪に対する腰強化効果が向上する。
【0035】
本発明における種々のアクリルポリマーもしくはアクリレートポリマー又はアクリルコポリマーもしくはアクリレートコポリマーは、広範囲の分子量を有し、通常は20,000〜5,000,000、好ましくは50,000〜1,000,000、さらに好ましくは80,000〜400,000、そして最も好ましくは100,000〜200,000の範囲である。しかしながら、ポリマーの分子量に留意するより、本発明の組成物中により機能的な態様で存在している有用なポリマー物質の種類(quatや高級アルコールを含んだリンス組成物において、髪に対して安定なコンディショニング効果と腰強化効果を与えるポリマー物質)について説明するのが好ましい。こうしたことをベースにすると、前述のポリマーのうちではバーサチル−42とウルトラホールド8が最も好ましい。しかしながら、前述の他のポリマーや他の種々のアクリルポリマーもしくはアクリレートポリマーを使用した場合でも、使用するquatとアルコールの割合と種類を調整することによって、そして場合によってはそれに応じて湿潤剤の種類を変えることによって、良好な結果が得られると考えられる。
【0036】
以上のことからわかるように、ポリマーに関してはアクリルポリマーもしくはアクリレートポリマーについて言及してきたが、こうした言及は意図的なものである。なぜなら、これらのポリマーは遊離のカルボン酸基を含み、こうしたカルボン酸基は前述のように中和することができるからである。カルボン酸基はさらに、例えば低級アルコールによってエステル化して、その低級アルコールエステルを形成させることもできる。遊離カルボン酸部分を含んだポリマーでも、あるいは中和された酸基を含んだポリマーでも使用することができるが、効果的なコンディショニング特性と効果的な腰強化特性との間の良好なバランスを保持させるという観点から、最良の物質は部分中和されたポリマーである。このような部分中和は、通常は30〜90%、好ましくは40〜75%、さらに好ましくは40〜65%の程度であり、オクチルアクリルアミド/アクリレートの好ましいコポリマーの場合は約57%、そしてアクリル酸、エチルアクリレート、及びN−t−ブチルアクリルアミドからなる好ましいターポリマーの場合は40〜65%である。“部分中和”とは、ポリマーの酸価又は酸性が、上記範囲のパーセント又はそれと同等程度低下することを意味している(例えば、酸価が1〜5ミリ当量/gから0.6〜3ミリ/当量まで低下)。ポリマーの酸性が低下すると、ポリマーは水に溶解しやすくなる傾向にあり、したがって水酸化カリウムや水酸化ナトリウムによる完全な中和は通常行われなくなるが、アクリル酸もしくはメタクリル酸のエステルがポリマーを構成しているモノマーであるときは、低酸価数(ゼロを含む)であることも可能であり、水不溶性のポリマーとなる。いずれにしても、ポリマーの種類とその水に対する溶解性(又は水不溶性)をquat及び高級アルコールと注意深く調和・バランスさせて、最良のコンディショニング効果と腰強化効果をもったリンス組成物を作製するのが望ましい。
【0037】
高級アルコールは、リンス組成物中のポリマーを可溶化しやすくし、作製されたエマルジョン又は分散液を安定化するよう作用し、そして反対電荷を有するquatとポリマー(quatは正に帯電し、ポリマーは人間の髪と同様、負に帯電している)を相溶化させる。これによって、処理された(リンス処理された)髪に対するコンディショニング効果と腰強化効果が高まる。ドデシルアルコール(ラウリルアルコール)を使用すると最良の結果が得られるが、9〜20個の炭素原子を有する他の高級アルコールも使用することができる。炭素原子数が9より小さいアルコールは有効ではなく、あるものは不快な臭気が強くて香粧用品としては不適である。炭素数が9と10のアルコールでも不快な臭気を発する。さらにC11アルコールもそうである(但し、その程度は小さい)が、これはおそらく悪臭を有するC10化合物が若干含まれているからであろう。本発明の組成物においては、15〜20個の炭素原子を有するアルコールより9〜14個の炭素原子を有するアルコールのほうが有効であり、さらに好ましいのは10〜14個の炭素原子を有するアルコールであり、そしてさらに好ましいのは11〜13個の炭素原子を有するアルコールである。上記のアルコールは脂肪族アルコールであり、好ましくはアルカノールであり、そしてさらに好ましくは脂肪アルコール(直鎖状)であるが、アルカノールのある程度の枝分かれは許容される。
【0038】
高級アルコールは、quatとポリマーに対する共溶媒の如く作用し、quatとポリマーを安定化してこれら両者を水性媒体中の懸濁液又はエマルジョンの形で保持する。しかしながら、アルコールはさらに、quatとポリマーとの錯体形成を促進するための手段としても機能する。この錯体は髪に対する付着性が強いか、あるいは髪によって吸着され(おそらくquatの正電荷によるものと考えられる)、したがってリンス組成物の他の成分がすすぎ落とされても、この錯体が完全にすすぎ落とされることはない。高級アルコールはさらに、その皮膜形成作用により、quatとポリマーを髪に付着させやすくする。高級アルコールの作用がどのようなものであろうと、高級アルコールは本発明のリンス組成物の重要な成分であり、リンス組成物の有効性を大幅に増大させる。
【0039】
使用する水は、清浄な水であればいかなる水であってもよいが、好ましいのは脱イオン水である。一般には、水は300p.p.m未満(CaCO3として)の硬度を有しているのが望ましく、好ましくは150p.p.m未満であり、さらに好ましくは50p.p.m未満である。通常、組成物中への水溶性溶媒物質の存在は避ける。こうした物質が存在すると、髪に対するquatとポリマー(及び高級アルコール)の付着が弱められるからである。しかしながら、染料を溶解するのに有用であったり、あるいは供給されたままの成分中に存在していて、除去するのが不都合もしくは困難であるときには、わずかな割合の低級アルコール溶媒の存在が許容される。
【0040】
本発明のリンス組成物中の最も重要な4つの成分について説明してきたが、他の2つのタイプの化合物も、本発明のリンス組成物の有効性を高めるのに役立つ。湿潤剤として作用するノニオン界面活性剤(全部又は一部をアニオン界面活性剤で置き換えてもよい)は、セット適性に悪影響を及ぼすことなく、本発明のリンス組成物のヘヤコンディショニング効果を高めることができる、ということが見いだされている。本発明のリンス組成物中にこのような少量の界面活性剤を使用すると、こうした改良された効果が得られる、ということはまったく驚くべきことである。有用なノニオン界面活性剤としては、種々の低級アルコキシル化化合物〔例えば、エチレンオキシドの誘導体(場合によってはエチレンオキシドとプロピレンオキシドを含んだ誘導体)〕がある。エチレンオキシドと高級脂肪アルコールとの縮合生成物、あるいはエチレンオキシドとアルキルフェノールとの縮合生成物は有用な湿潤剤であり、これらのうちでは高級脂肪アルコールが好ましい。高級アルコールとエチレンオキシドとの縮合生成物は通常、1分子当たり3〜10個のエトキシ(又はグリコール)基を含み、高級アルコールは8〜14個の炭素原子を有する。高級アルコールは9〜11個の炭素原子を有するのが好ましく、1モル当たり約6モルのエチレンオキシドと縮合される。
【0041】
ノニオン界面活性剤湿潤剤とアニオン界面活性剤湿潤剤との混合物を使用するのが望ましい場合があり、このときこれらの割合は、〔1〜10部のノニオン界面活性剤〕:〔3〜1部のアニオン界面活性剤〕の範囲であり、それぞれを等部使用するのが好ましい。種々のアニオン界面活性剤湿潤剤を使用することができるけれども、高級アルコールエトキシレートサルフェートを使用するのが好ましく、このとき高級アルコールは12〜18個の炭素原子を有していて、1モル当たり5〜12モルのエチレンオキシドとの縮合反応が施されており、サルフェートはナトリウム塩である。さらに好ましくは、アニオン界面活性剤はC18アルコールエトキシレートサルフェート・ナトリウム塩であり、このとき高級アルコールは、その1モル当たり8モルもしくは約8モルのエチレンオキシドと縮合反応している。本発明のリンス組成物中に湿潤剤の混合物が使用されるとき、場合によっては、アニオン性湿潤剤の割合がノニオン性湿潤剤の割合より多く、そしてときには、ノニオン界面活性剤を全てアニオン界面活性剤に置き換えてもよい。しかしながら、このように多くの割合のアニオン界面活性剤を使用すると、本発明のリンス組成物のセット適性が低下する(このことは一般には望ましくないことである)、ということが見いだされている。
【0042】
髪の腰強化作用を高め、したがってより効果的な組成物を形成するための望ましい部分となる他の成分は、プロピレングリコールである。プロピレングリコールが、本発明のリンス組成物中において前述の腰強化効果を有することは驚くべきことである。なぜなら、プロピレングリコールは水との混和性があり、エチレングリコール、ブチレングリコール、及びこれらの類縁体は有効ではないからである。
【0043】
特定の目的を満足させるために、本発明の組成物中に種々の補助剤(例えば、香料、染料、増白剤、ふけ防止剤、殺細菌剤、殺真菌剤、紫外線吸収剤、及び増粘剤)を組み込むことができる。しかしながら、こうした物質をリンス組成物中に配合するときは、これらの物質が、所望されるコンディショニング効果や髪の腰強化効果を阻害しないよう留意しなければならない。シリコーンやシリコーン様のヘヤトリートメント用薬剤〔例えば、トリメチルシリルアモジメチコーン(trimethylsilylamodimethicone)、シクロメチコーン(cyclomethicone)、ジメチルシロキサンポリマー、及びステアロキシトリメチルシラン−−これらはダウコーニング社からそれぞれ、Q2−7224,344(及び345)フルイド,200フルイド,及びQ5−0158ワックスとして市販されている〕も配合することができ、これらの薬剤は、本発明のリンス組成物中に0.1〜1%の範囲で使用されるときは、髪の腰強化作用に悪影響を及ぼすことなく、コンディショニング効果を向上させるよう機能する。このような物質を使用する場合は、その使用量がリンス組成物の腰強化能力に悪影響を及ぼさない量であることを確認しなければならない。
【0044】
本発明は、充分に広くて機能上の制約条件だけが必要であり、特に、髪を驚くほど満足のいく形でコンディショニングして髪に腰を与え、したがってより容易にセット可能となり、その形成されたセットを保持する、というリンス組成物が得られるようなquat、ポリマー、及び高級アルコールの割合に関する制約条件がそうであるけれども、一般には、リンス組成物中のこれら種々の成分は、ある特定の好ましい割合範囲となっている。したがって、quatに関しては、本発明の組成物は通常0.5〜5%、好ましくは1〜4%、さらに好ましくは1〜3%、そして最も好ましくは2%もしくは約2%のquatを含有する。このような割合のquatが、所望の割合のポリマー及び高級アルコールと関連して、本発明のリンス組成物によりコンディショニング作用とセット作用の最良のバランスが得られる。本発明のリンス組成物中のアクリルポリマーもしくはアクリレートポリマーの含量は、通常は0.5〜6%、好ましくは1〜4%、さらに好ましくは1〜2%、そして最も好ましくは1.5%もしくは約1.5%である。高級アルコールの含量は、通常は1.5〜10%、好ましくは3〜8%、さらに好ましくは5〜7%、そして最も好ましくは6%もしくは約6%である。
【0045】
上記の3つの重要な成分と水を含有した好ましい組成物においては(本組成物はさらに、プロピレングリコールと湿潤剤を含有してもよい)、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドとセチルトリメチルアンモニウムクロライドのほぼ等量部の混合物をquatとして使用するのが最も好ましく、このときポリマーとしてのアクリルアミド−アクリレートコポリマーは、最も好ましくはオクチルアクリルアミド/アクリレートコポリマー(例えばバーサチル42)であるか、あるいはアクリル酸、エチルアクリレート、及びN−t−ブチルアクリルアミドからなるターポリマー(例えばウルトラホールド8)であり、そして高級アルコールとしてはC10−13アルコールが使用され、最も好ましいのはドデシル(又はラウリル)アルコールである。本発明のリンス組成物において、quat、ポリマー、及び高級アルコールが存在している水性媒体は殆どが水であり、組成物の総重量を基準として、水の含量は通常少なくとも80%である。水の含量の範囲は、80〜97.5%、80〜95%、及び80〜89.5%(この順序でより好ましい)であり、87.8〜89%が最も好ましい(配合されることのある通常の補助剤に対する分は含まれておらず、これらの補助剤は水含量の一部に置き換えて配合される)。
【0046】
使用は任意であるが極めて有用である2種の追加成分(普通の補助剤と見なすべきではない)は、界面活性湿潤剤及びプロピレングリコールである。界面活性湿潤剤の含量は、通常は0.1〜0.5%、好ましくは0.1〜0.3%、そして最も好ましくは0.2〜もしくは約0.2%である。界面活性剤としてはアニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤があり、互いの使用比率は、好ましくは1:4〜4:1の範囲、さらに好ましくは1:2〜2:1の範囲、そして最も好ましくは1:1もしくは約1:1である。プロピレングリコールの含量は、通常は1〜5%の範囲、好ましくは2〜4%の範囲、さらに好ましくは2〜3%の範囲、そして最も好ましくは2.5%もしくは約2.5%である。存在するいかなる補助剤(例えばエタノール等の少量の溶媒も含めて)も、通常はリンス組成物の5%以下もしくは10%以下に制限され、好ましくは0.1〜3%の範囲である。このような補助剤として香料だけが存在する場合、その配合割合は、通常は1%以下であり、0.1〜0.5%の範囲であることが多い。
【0047】
本発明のリンス組成物は比較的簡単な方法で作製することができ、外観が感じの良い不透明であって、且つ有効なコンディショニング・腰強化剤である安定な物品が得られる。このような方法においては、水中油エマルジョンは、別個の水相混合物と油相混合物をリンス組成物の成分として調製することによって作製され、水とある割合のquat(例えば約半分)を水相混合物として、そしてポリマー、高級アルコール、及び残りのquatを油相混合物として調製する。界面活性剤とプロピレングリコールが使用される場合、界面活性剤は水相混合物中に、そしてプロピレングリコールは油相混合物中に混合する。これら両方の混合物を、別々に75〜90℃(好ましくは80〜85℃)の範囲の温度に加熱し、撹拌しながら油相混合物を水相混合物に徐々に加える。これにより所望する安定で不透明な水中油エマルジョンが形成され、次いでこのエマルジョンを室温(通常は20〜30℃)に冷却する。冷却時又は冷却後において、アルカリ溶液(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又は他のアルカリ物質でもよい)をエマルジョン(又は分散液−−“液相”の一部が固体ポリマーであるので分散液と呼ぶほうがより適切である)に比較的少量加えて、ポリマーを部分中和することができる。これとは別に、配合を開始する前にポリマーを部分中和することもできる。
【0048】
冷却後、高温においては不安定であるか又は望ましくない反応を起こしやすい香料や他の補助剤が加えられる。他の補助剤を配合しようとする場合、それらの補助剤が熱に対して安定であって、且つエマルジョンの形成を阻害しないならば、加熱前に適切な親水性混合物又は親油性混合物に加えてもよいが、そうでない場合は、エマルジョンを作製してから加える。こうして得られるリンス組成物は、500〜10,000センチポイズ(好ましくは1,000〜5,000センチポイズ、例えば約3,500cp.)の範囲の粘度を有し、室温にて1年にわたって安定であり、感じの良い不透明性と“光沢のある”外観をもち、5〜7(好ましくは6又は約6)の範囲のpHを有し、人間の髪に対する効果的なコンディショニング・腰強化用のリンスである(このことは実際の使用にて、そしてまた実験室的試験と評価によって確かめられている)。
【0049】
上記の方法によって水中油エマルジョンリンスを作製するのが好ましいけれども、油中水エマルジョンを作製してそれを水中油エマルジョンの形に“転化”させることもできる。このことは、適切なポリマー、quat、及び高級アルコールを使用して行うことができ、例えば、0.2部のOleth−2湿潤剤を3.55部の水と混合して85℃に加熱し;6部のラウリルアルコール、1.5部のオクチルアクリルアミド/アクリレートコポリマー、もしくはアクリル酸、エチルアクリレート、及びN−ブチルアクリルアミドからなるターポリマー、2.5部のプロピレングリコール、1部のラウルトリモニウムクロライド(laurtrimonium chloride)、及び0.25部のトリセチルモニウムクロライド(tricetylmonium chloride)を混合して82℃に加熱し;撹拌しながら水相を油相に加え;そして油中水エマルジョンを形成させて、撹拌しながらこのエマルジョンに82℃にて85部の水を加えることによって水中油エマルジョンに転化させる;ことによって達成される。こうして得られる水中油エマルジョンを25℃に冷却して、安定なコンディショニング・腰強化用ヘヤリンスとしていつでも使用できるようにする。
【0050】
使用に際しては、通常のシャンプー洗浄とすすぎ洗いの後に本発明のリンス組成物が頭髪に施される。使用する量は、コンディショニングすべき髪にもよるが、普通は3〜50ミリリットル(好ましくは5〜30ml)であり、リンス組成物を、髪と0.5〜5分(好ましくは0.5〜3分、さらに好ましくは1分もしくは約1分)接触させる。髪との接触時間が長くなくてもよい(従って消費者に受け入れられやすくなる)、というのが本発明の特徴であり、実際、処理すべき髪に施したすぐ後にすず洗いして、本発明のリンス組成物を除去することによって、良好な結果を得ることができる。使用するすすぎ洗い水は、通常は25〜50℃、好ましくは30〜45℃の範囲である。上記の方法に従ってリンス組成物を施し、これをすすぎ落としたあとの結果は、発明者らのquat、ポリマー、及び高級アルコールを含まない類似のリンス組成物と比較して、処理された髪が、満足できる状態でコンディショニングされていて且つ櫛の通りが良いと同時に、髪の腰が改良されてしっかりした感触であり、容易にセット可能であってそのセットをより良く保持できる、というものである。このような利点は、髪のリンスコンディショニングに関して引き続き腰強化剤を施す必要なく、この新規な組成物を1回の工程のリンス処理にて使用することによって得られる。
【0051】
以下に実施例を挙げて、本発明の種々の態様について説明するが、これによって本発明が限定されることはない。特に明記しない限り、部はすべて重量部であり、温度はすべて℃で表示している。
【0052】
【実施例】
上記配合処方の最初の3つの成分を混合し、82℃に加熱する。他の成分も82℃に加熱する(この温度にてポリマーは液状となり、均一な混合物となる)。第2の混合物を第1の混合物に混ぜて所望のエマルジョン又は分散液を形成させ、次いでこれを室温(約25℃)に冷却する。冷却時にKOH水溶液を加えて、ポリマーのカルボン酸基を中和度57%程度まで部分中和する。室温まで冷却した後、得られたリンス組成物のpHは約6、粘度は約3,500センチポイズである(ブルックフィールド粘度計モデルRVTDを使用し、3号スピンドルで20r.p.mにて測定)。
【0053】
得られたリンス組成物は、感じの良い不透明で“輝きのある”液体であり、比較的細口の容器から注ぎ出すことができる。こうした物品に対して使用される従来の香料を組み込んだ場合、爽やかな香りを放ち、処理すべき髪にその香りをもたらす。こうした物品の評価に熟練した科学者/評価者(scientist/evaluators)のパネルにより、コンディショニング作用とセッティング作用に関して試験すると、リンス処理された髪の櫛の通りがよく且つ容易にセット可能となることが見いだされ、これら2つの特性に対して3.5の平均等級が得られる〔等級に関しては1〜5の等級があり、櫛が通りにくい場合が1、櫛が簡単に通る場合が5、腰が無い(セット不能)場合が1、そして容易にセットできる場合が5である〕。これらの試験においては、一房の人間の髪(それぞれ重量は3.5g)をシャンプー洗浄し、水ですすぎ洗いし、2mlの前記リンス組成物で1分間処理し、温水(約30℃)ですすぎ洗いし、そして乾燥する。次いで、熟練した評価者により髪が調べられ、櫛の通りやすさ(combability)と腰の強さ(stiffness)に関して試験される(より腰の強い髪がより良いセットを可能にするので、セット適性の試験であるとも考えられる)。評価値は平均され、最も近い0.5単位に四捨五入される。前記リンス組成物を実際に使用する上で、シャワー洗浄、シャンプー洗浄、及びセッティング時に頭髪に対して前記リンス組成物を試験すると、同じように良好な結果が得られる。前記リンス組成物を実際に使用するに際しては、各リンス組成物を髪と1分間接触させ、そして30〜45℃のぬるま湯ですすぎ落とすが、より短い接触時間でも良好な結果が得られる。
【0054】
リンス組成物を再度作製して再度評価すると、実験室での結果と実使用の結果はほぼ同じであって、コンディショニングはより一層良好であり、コンディショニングに関しては約4の平均値が適切であることを示している。ノニオン性湿潤剤の代わりにナトリウムoctadeth−8サルフェートを使用すると、試験結果にわずかな変化が認められ、コンディショニング効果が増大して、セット適性が低下する。等量部のアニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤(それぞれ0.1%)を使用すると、ノニオン界面活性剤だけを使用(このほうが好ましい)したときより低い等級となる。
【0055】
本実施例において与えられている基本処方をやや変えると、コポリマーは、部分中和される代わりにKOHにより完全に中和される。この結果得られるコンディショニングとセット適性の等級はそれぞれ3.0と2.5であり、遊離カルボン酸基の100%中和が一般には望ましいものではないことを示している。その理由は、100%中和はコンディショニング特性とセット適性のバランスを阻害し、セット適性を低下させるからである。
【0056】
C9−11Pareth−6の代わりにナトリウムdeceth−3サルフェートを使用し、そしてコポリマーを中和しないことによって基本処方を変えると、2.0の櫛通り等級(combing rating)と3.5の腰強さ等級(stiffness rating)が得られ、コポリマーを57%程度中和するとそれぞれ2.5及び3.0となり、中和するとセット適性が低下する(そしてコンディショニングが向上する)ことを示している。
【0057】
本実施例のリンス組成物を実施例1と同様の手順にて作製し、同様の方法でコンディショニングとセット適性の試験を行った。実験室での試験によれば、コンディショニングとセット適性に対する等級はそれぞれ4.0と4.5であり、発明者らの目的に適った優れたリンス組成物であることを示している。タロートリモニウムクロライドの代わりにセトリモニウムクロライドを使用したときも、類似の結果が得られる。このような実験結果は、人間の頭髪に対する実際の試験によって確認され、このとき髪に施されるリンス組成物の量は約1/2オンス(約14g)であり、約1分ほど髪と接触させた後に温水ですすぎ落とす。
【0058】
実施例1と2に記載の手順に従って、本実施例のリンス組成物を作製して試験を行い、コンディショニングについては3.0の等級値を、そして腰の強さ(又はセット適性)については3.5の等級値を得た。C9−11Pareth−6ノニオン性湿潤剤の代わりにOleth−2を使用していること以外は、処方は実施例1と同じであり、このような組成物においては、より多くエトキシ化された低級(比較的)アルコールのほうが、より少なくエトキシ化された高級アルコールよりコンディショニングを向上させることを示している。
【0059】
7.5部の水を3部のラウリルアルコールと4.5部のコポリマーで置き換えることによって処方を変えると、3.0のコンディショニング等級と3.0の腰強さ等級が得られ、高級アルコールと髪の腰強化用コポリマーの割合を増やしても、コンディショニングとセット適性は改良されないことを示している。配合処方からOleth−2を取り除く(この分は水で置き換える)ことによって本実施例の基本処方を変えると、3.0と3.0の等級が得られ、セット適性が低下したことを示している。処方からセトリモニウムクロライドを取り除き、それを0.05部のダウコーニングQ2−7224コンディショニング剤(アミン官能のシリコーンポリマー)と0.95%の水で置き換えると(Q2−7224は“油相”の形で加えられる)、それぞれ4.0と2.5の等級が得られ、シリコーンヘヤコンディショニング剤は、quatコンディショナーよりコンディショニングを向上させるものの、腰の強さ(又はセット適性)を低下させることを示している。
【0060】
ポリマーの50%を中和したこと以外は、実施例1〜3に記載の手順に従って本実施例のリンス組成物を作製し、同じ試験手順によって人間の髪に対するコンディショニング特性とセット特性を調べた。それぞれ4.0と3.0(コンディショニングとセット適性)の等級が得られ、本リンス組成物は、髪に対するコンディショニングと腰強化に対する1工程の組成物として有用であることを示している。
【0061】
実施例1〜4に記載の手順にしたがって上記処方の組成物の作製・試験を行い、その結果コンディショニングと腰の強さに対してそれぞれ4.0と3.5の等級が得られた。
【0062】
実施例1〜5に記載の手順に従って上記処方の組成物を作製して同様の試験を行い、コンディショニングと腰の強さの両方に対して3.5の評価を得た。上記の処方においては、シリコーンコンディショニング剤と共に、ジ高級アルキルジ低級アルキルアンモニウム塩が存在すること、そして最初の水相物質からquatが取り除かれていることがわかる。
【0063】
ポリマーの48%を中和させたこと以外は、実施例1〜6の場合と同様の方法で本実施例のリンス組成物を作製し、人間の髪に対するコンディショニング特性とセッティング特性について同様の試験を行った。その結果、コンディショニングと腰の強さに関しそれぞれ4.0と3.5の等級が得られた。
【0064】
ポリマーの90%を中和させたこと以外は、実施例1〜7の場合と同様の方法で本実施例のリンス組成物を作製し、人間の髪に対するコンディショニング特性とセッティング特性について同様の試験を行った。その結果、コンディショニングと腰の強さに関しそれぞれ4.0と2.5の等級が得られた。
【0065】
ポリマーの48%を中和させたこと以外は、実施例1〜8の場合と同様の方法で本実施例のリンス組成物を作製し、人間の髪に対するコンディショニング特性とセッティング特性について同様の試験を行った。その結果、コンディショニングと腰の強さに関しそれぞれ4.0と3.0の等級が得られた。
【0066】
以上説明してきた実施例のすべての組成物(配合処方も明記)において、作製された分散液又はエマルジョンは、髪に優れたコンディショニング特性と容易にセットできる特性を付与するための有用な1工程リンス組成物である。これら実施例のリンス組成物は、いずれも感じの良い濁ったローションの形態となっており、粘度は1,000〜5,000センチポイズの範囲、そしてpHは5〜7の範囲である。本発明のリンス組成物はシャンプー洗浄された髪に施される。しかしながら本発明の組成物は、シャンプー洗浄していない髪に直ちに適用してもよく、この場合も類似の結果が得られる。
【0067】
これまで本発明の種々の利点とユニークな特徴を説明してきたが、以下にこれらについてまとめてみる。先ず第一に、1工程でのリンス処理により、髪のコンディショニング向上と腰の強さのアップが得られる。こうした望ましい結果が得られる理由は明らかではなく、また特にポリマーの負電荷を考慮すると、観察された結果は、当業者からはありそうもないことのように見えるかも知れない。というのは、ポリマーの負電荷により、比較的希薄の水性媒体からポリマーが髪によりはじかれると考えられるからである。ところがこれとは反対に、本発明の組成物を使用すると、ポリマーは髪に付着し、髪の腰の強さを向上させる。quatとポリマーが錯体を形成するのかどうか、もし形成するのならば、そのような形成時において高級アルコールの部分はどうなるのか、についてはまだ解明されていない。本発明の組成物による改良されたコンディショニング(及び腰の強化)を促進する上で、なぜある特定の高級アルコールが他の高級アルコールより有効であるのか、についても明らかではない。明らかとなっていることは、種々の種類と割合のquat、ポリマー、及び高級アルコールを適切にバランスさせれば、たった1回のリンス処理で良好なコンディショニングと腰の強化(このような特性は、互いに相反すると考えられているにもかかわらず)が得られる、ということである。
【0068】
実施例を挙げて本発明を説明してきたが、本発明がこれらの実施例に限定されることはない。なぜなら、当業者は代替物や等価物を使用して、特許請求の範囲にて規定した本発明の範囲と精神を逸脱することなく、こうした組成物を作製できるからである。
【0069】
本発明は次の態様を含むものである。
【0070】
1.(a) 髪をシャンプーで洗う工程;
(b) 髪を水ですすぎ洗いする工程;
(c) 髪のコンディショニングとセットを改良するのに有効な量の、請求項1記載のヘヤリンス組成物を髪に施す工程;
(d) すすぎ洗い後に髪に残留するもの以外の前記ヘヤリンス組成物をすすぎ落とした後に、髪がコンディショニングされ且つ髪のセット適性が改良されるよう、前記組成物を髪に充分な時間接触させておく工程;及び
(e) 前記ヘヤリンス組成物を髪からすすぎ洗いする工程;
を含む、髪をコンディショニングすると同時に、髪をより容易にセットできるようにする方法。
【0071】
2.前記ヘヤリンス組成物が、25℃にて500〜10,000センチポイズの粘度を有する水中油エマルジョンの形態をとっていて、1〜4%の高級アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、1〜4%のアクリルアミド−アクリレートコポリマー、3〜8%のC10−13アルカノール、及び80〜95%の水を含み、前記エマルジョンの5〜30mlが髪の先端に施され、0.5〜5分間髪と接触させてから30〜45℃の温度にてすすぎ洗い水ですすぎ落とす、請求項1記載の方法。
Claims (10)
- (a) 式:
(b) アクリルアミド−アクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン−アクリレートコポリマー、又はこれらの混合物である水不溶性のヘアセット用ポリマー(両性高分子は除く)、0.5〜6重量%;及び
(c) C 10−14 アルカノール、1.5〜10重量%;
を水性媒体中に含んだ、水中油又は分散液の形のヘアリンス組成物において、貯蔵しても安定であり、通常のすすぎ洗い時においてすすぎ落とされることのない充分な物質を髪に付着させ、これにより髪がコンディショニングされて髪のセットをより容易にする、ヘアリンス組成物であって、前記水性媒体が、組成物の総量を基準として80〜97.5重量%の水を含んでいる、前記ヘアリンス組成物。 - (a) 高級アルキルトリメチルアンモニウムクロライドを1〜4重量%;
(b) 部分中和されているアクリルアミド−アクリレートコポリマーを1〜4重量%;
(c) C10−13アルカノールを3〜8重量%;及び
(d) 水を80〜95重量%;
含んだ請求項1記載のヘアリンス組成物。 - (a) 高級アルキルトリメチルアンモニウムクロライドを1〜4重量%;
(b) 40〜75重量%中和されているアクリルアミド−アクリレートコポリマーを1〜4重量%;
(c) C10−13アルカノールを3〜8重量%;
(d) プロピレングリコールを1〜5重量%;
(e) ノニオン界面活性剤又はノニオン界面活性剤とアニオン界面活性との混合物である界面活性剤を0.1〜0.5重量%;及び
(f) 水を80〜89.5重量%;
含んだ請求項2記載のヘアリンス組成物。 - (a) 高級アルキルトリメチルアンモニウムクロライドを1〜4重 量%;
(b) 40〜65重量%中和されているアクリルアミド−アクリレートコポリマーを1〜4重量%;
(c) C10−13アルカノールを3〜8重量%;
(d) プロピレングリコールを1〜5重量%;
(e) 1分子当たり3〜10個のエトキシ基を有するC8−14アルコールエトキシレートを0.1〜0.5重量%;及び
(f) 水を80〜89.5重量%;
含んだ請求項3記載のヘアリンス組成物。 - 25℃にて500〜5,000センチポイズの粘度を有し、(a) ほぼ等重量部のラウリルトリメチルアンモニウムクロライドとセチルトリメチルアンモニウムクロライドとの混合物を2重量%;
(b) 57重量%程度そのカリウム塩形態に中和されているオクチルアクリルアミド/アクリレートコポリマーを1.5重量%;
(c) ラウリルアルコールを6重量%;
(d) プロピレングリコールを2.5重量%;
(e) 1分子当たり6個のエトキシ基を有するC9−11アルコールエトキシレートを0.2重量%;及び
(f) 水を87.8重量%;
含み、組成物中に存在する補助剤及び/又は不純物の含量によって水の含量が減少している、請求項4記載のヘアリンス組成物。 - 25℃にて500〜5,000センチポイズの粘度を有し、(a) ほぼ等重量部のラウリルトリメチルアンモニウムクロライドとセチルトリメチルアンモニウムクロライドとの混合物を2重量%;
(b) 40〜65重量%程度そのカリウム塩形態に中和されている、アクリル酸、エチルアクリレート、及びN−t−ブチルアクリルアミドのターポリマーを1.5重量%;
(c) ラウリルアルコールを6重量%;
(d) プロピレングリコールを2.5重量%;
(e) 1分子当たり6個のエトキシ基を有するC9−11アルコールエトキシレートを0.2重量%;及び
(f) 水を87.8重量%;
含み、組成物中に存在する補助剤及び/又は不純物の含量によって水の含量が減少している、請求項4記載のヘアリンス組成物。 - (a) 水とある割合の第四アンモニウム塩とを含んだ水相混合物と、アクリルポリマーもしくはアクリレートポリマー、高級脂肪族アルコール、及びある割合の前記第四アンモニウム塩を含んだ油相混合物とを作製する工程;
(b) これら2つの混合物を75〜90℃の温度に加熱する工程;
(c) 加熱された2つの混合物を混合して水中油エマルジョンを形成する工程;及び
(d) 前記エマルジョンを20〜30℃の範囲の温度に冷却する工程;
を含む、請求項1記載の組成物を製造する方法。 - 形成された前記エマルジョンが、1〜4重量%の高級アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、1〜4重量%のアクリルアミド−アクリレートコポリマー、3〜8重量%のC10−13アルカノール、1〜5%のプロピレングリコール、0.1〜0.5重量%のノニオン界面活性剤もしくは前記ノニオン界面活性剤とアニオン界面活性剤との混合物、及び水を含み、前記水相が界面活性剤、約半分の第四アンモニウム塩、アクリルアミド−アクリレートコポリマー、及び水を含んだ混合物であり、前記油相がC11−13アルカノール、プロピレングリコール、及び約半分の第四アンモニウム塩を含んだ混合物であり、これら2つの相を約80〜85℃の範囲の温度に加熱し、ミキシングしながら前記油相を前記水相に加え、そして形成されたエマルジョンを室温に冷却する、請求項7記載の製造法。
- 形成された前記エマルジョンをアルカリ物質で処理して、前記ポリマーを部分中和する、請求項7記載の製造法。
- 形成された前記エマルジョンを、エマルジョンの冷却時にKOH水溶液で処理して、前記コポリマーを40〜65重量%程度中和する、請求項8記載の製造法。
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