JP3604027B2 - 自動車用マッドガード - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤからの泥はねを防止するためにタイヤ後方側で自動車ボデーに取付けられる自動車用マッドガードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用マッドガードとしては、合成樹脂による一体成形品が一般的であり、複雑な形状のため成形には通常スライド型が用いられる。
例えば、図3、図4に示すごとく、自動車ボデーaのホイールハウスbの後方下部にホイールbと連続するように取付けられて下方に垂下する縦壁部10と、この縦壁部10の下端から後方斜め上方に延在し、延在端201が自動車ボデーaに固定される底壁部20と、車両外側において上記縦壁部10と底壁部20とを連続させる側壁部30とを備える合成樹脂製のマッドガードBでは、縦壁部10、底壁部20および側壁部30で囲まれた負角部40を有するため、この部分の成形にスライド型が用いられる。この場合、スライド型のスライド方向に沿って、縦壁部10が形成される。
【0003】
ところで、上記マッドガードBの縦壁部10を自動車ボデーaに固定するにあたり、自動車ボデーa側の制約条件により縦壁部10の取付面にボスが必要な場合、このボスがスライド型部で負角を形成するため、縦壁部10にボスを一体で成形することはできない。したがって、このような場合、従来は別物のスペーサ50を設定していた。このスペーサ50は縦壁部10に接着または熱溶着により取付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のマッドガードでは、別物のスペーサを要するためコスト高であるとともに、マッドガード本体からスペーサがはがれて欠品となったり、あるいはスペーサとマッドガード本体の取付孔の位置合わせが面倒であった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、マッドガード本体の端縁にスペーサを一体成形することにより、コストを低減するとともにマッドガード本体へのスペーサの組付作業が容易な自動車用マッドガードを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、スライド型を用いて一体成形され、かつスライド型がスライドする方向に沿って取付面が形成され、該取付面と自動車ボデーとの間にスペーサを介在せしめて自動車のボデーにボルト締め固定される合成樹脂製の自動車用マッドガードにおいて、マッドガード本体の端縁に紐状薄肉部を介して上記スペーサをマッドガード本体から離れた位置で一体成形し、該スペーサに、マッドガード本体の取付面に形成された取付孔に嵌合する嵌合部を突設して、マッドガード取付時に前記紐状薄肉部を折り曲げてスペーサをマッドガード本体と合体させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の自動車用マッドガードの斜視図、図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
図1および図2に示すように、マッドガードAは、マッドガード本体1と、該マッドガード本体1の端縁に一体成形されたスペーサ2とを有する合成樹脂一体成形品である。マッドガード本体1は、図3および図4に示す従来のマッドガードと同様に、自動車ボデーaのホイールハウスbの後方下部にホイールハウスbと連続するように取付けられて下方に垂下する縦壁部11と、該縦壁部11の下端から後方斜め上方に延在し、延在端が自動車ボデーaに固定される底壁部12と、車両外側において縦壁部11と底壁部12とを連続させる側壁部13とを備え、また、これら縦壁部11、底壁部12および側壁部13で囲まれた負角部14を有し、この部分の成形にスライド型を用いている。
【0009】
マッドガード本体1の縦壁部11の上端には、自動車ボデーaにマッドガードAを取付けるための複数のボルト挿通孔15、16が形成されるとともに、車両内側となる端縁に紐状薄肉部17を介してスペーサ2が一体成形されている。紐状薄肉部17は、図2に2点鎖線で示すように、スライド型が位置しないマッドガード本体1から離れた位置でのスペーサ2の一体成形を可能にする。スペーサ2は、本体部21が裁頭円錐形に形成され、底面に、上記ボルト挿通孔15、16のうち車両内側に位置するボルト挿通孔15に嵌合する円柱状突起部22が突設されているとともに、本体部21および円柱状突起部22を貫通する貫通孔23が設けられている。また、上記スペーサ2は、紐状薄肉部17を折り曲げて後方へ180°反転させた時、正規の向きになるようになされている。図中、19はマッドガード本体1の底壁部13に形成されたボルト挿通孔で、従来と同一構造のため説明を省略する。
【0010】
上記マッドガードAを自動車ボデーaに取付けるには、まず、上記紐状薄肉部17を折り曲げてスペーサ2の円柱状突起部22をマッドガード本体1のボルト挿通孔15に嵌合させる。これにより、スペーサ2がマッドガード本体1と合体するから、その後は従来と同様にマッドガード本体1に形成された各ボルト挿通孔15、16、19にボルトc、d、eを挿通してマッドガードAを自動車ボデーaに固定する。なお、上記ボルト挿通孔15にはスペーサ2の円柱状突起部22が嵌合しているが、スペーサ2は本体部21と円柱状突起部22を貫通する貫通孔23を有しており、上記ボルト挿通孔15に挿通されるボルトcは実際にはスペーサ2の貫通孔23に挿通されることになる。
【0011】
【発明の効果】
以上のように、本発明の自動車用マッドガードによれば、スライド型を用いて一体成形され、かつスライド型がスライドする方向に沿って取付面が形成され、該取付面と自動車ボデーとの間にスペーサを介在せしめて自動車のボデーにボルト締め固定される合成樹脂製の自動車用マッドガードにおいて、マッドガード本体の端縁に紐状薄肉部を介して上記スペーサをマッドガード本体から離れた位置で一体成形することにより、別物スペーサが不要となってコストを低減することができる。また、上記スペーサに、マッドガード本体に形成された取付孔に嵌合する嵌合部を突設したことにより、マッドガード本体への上記スペーサの組付作業を容易になし得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用マッドガードの斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】従来の自動車用マッドガードの斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【符号の説明】
A マッドガード
a 自動車ボデー
1 マッドガード本体
2 スペーサ
11 縦壁部
12 底壁部
13 側壁部
15、 16 ボルト挿通孔(取付孔)
22 円柱状突起部(嵌合部)
17 紐状薄肉部
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤからの泥はねを防止するためにタイヤ後方側で自動車ボデーに取付けられる自動車用マッドガードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用マッドガードとしては、合成樹脂による一体成形品が一般的であり、複雑な形状のため成形には通常スライド型が用いられる。
例えば、図3、図4に示すごとく、自動車ボデーaのホイールハウスbの後方下部にホイールbと連続するように取付けられて下方に垂下する縦壁部10と、この縦壁部10の下端から後方斜め上方に延在し、延在端201が自動車ボデーaに固定される底壁部20と、車両外側において上記縦壁部10と底壁部20とを連続させる側壁部30とを備える合成樹脂製のマッドガードBでは、縦壁部10、底壁部20および側壁部30で囲まれた負角部40を有するため、この部分の成形にスライド型が用いられる。この場合、スライド型のスライド方向に沿って、縦壁部10が形成される。
【0003】
ところで、上記マッドガードBの縦壁部10を自動車ボデーaに固定するにあたり、自動車ボデーa側の制約条件により縦壁部10の取付面にボスが必要な場合、このボスがスライド型部で負角を形成するため、縦壁部10にボスを一体で成形することはできない。したがって、このような場合、従来は別物のスペーサ50を設定していた。このスペーサ50は縦壁部10に接着または熱溶着により取付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のマッドガードでは、別物のスペーサを要するためコスト高であるとともに、マッドガード本体からスペーサがはがれて欠品となったり、あるいはスペーサとマッドガード本体の取付孔の位置合わせが面倒であった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、マッドガード本体の端縁にスペーサを一体成形することにより、コストを低減するとともにマッドガード本体へのスペーサの組付作業が容易な自動車用マッドガードを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、スライド型を用いて一体成形され、かつスライド型がスライドする方向に沿って取付面が形成され、該取付面と自動車ボデーとの間にスペーサを介在せしめて自動車のボデーにボルト締め固定される合成樹脂製の自動車用マッドガードにおいて、マッドガード本体の端縁に紐状薄肉部を介して上記スペーサをマッドガード本体から離れた位置で一体成形し、該スペーサに、マッドガード本体の取付面に形成された取付孔に嵌合する嵌合部を突設して、マッドガード取付時に前記紐状薄肉部を折り曲げてスペーサをマッドガード本体と合体させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の自動車用マッドガードの斜視図、図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
図1および図2に示すように、マッドガードAは、マッドガード本体1と、該マッドガード本体1の端縁に一体成形されたスペーサ2とを有する合成樹脂一体成形品である。マッドガード本体1は、図3および図4に示す従来のマッドガードと同様に、自動車ボデーaのホイールハウスbの後方下部にホイールハウスbと連続するように取付けられて下方に垂下する縦壁部11と、該縦壁部11の下端から後方斜め上方に延在し、延在端が自動車ボデーaに固定される底壁部12と、車両外側において縦壁部11と底壁部12とを連続させる側壁部13とを備え、また、これら縦壁部11、底壁部12および側壁部13で囲まれた負角部14を有し、この部分の成形にスライド型を用いている。
【0009】
マッドガード本体1の縦壁部11の上端には、自動車ボデーaにマッドガードAを取付けるための複数のボルト挿通孔15、16が形成されるとともに、車両内側となる端縁に紐状薄肉部17を介してスペーサ2が一体成形されている。紐状薄肉部17は、図2に2点鎖線で示すように、スライド型が位置しないマッドガード本体1から離れた位置でのスペーサ2の一体成形を可能にする。スペーサ2は、本体部21が裁頭円錐形に形成され、底面に、上記ボルト挿通孔15、16のうち車両内側に位置するボルト挿通孔15に嵌合する円柱状突起部22が突設されているとともに、本体部21および円柱状突起部22を貫通する貫通孔23が設けられている。また、上記スペーサ2は、紐状薄肉部17を折り曲げて後方へ180°反転させた時、正規の向きになるようになされている。図中、19はマッドガード本体1の底壁部13に形成されたボルト挿通孔で、従来と同一構造のため説明を省略する。
【0010】
上記マッドガードAを自動車ボデーaに取付けるには、まず、上記紐状薄肉部17を折り曲げてスペーサ2の円柱状突起部22をマッドガード本体1のボルト挿通孔15に嵌合させる。これにより、スペーサ2がマッドガード本体1と合体するから、その後は従来と同様にマッドガード本体1に形成された各ボルト挿通孔15、16、19にボルトc、d、eを挿通してマッドガードAを自動車ボデーaに固定する。なお、上記ボルト挿通孔15にはスペーサ2の円柱状突起部22が嵌合しているが、スペーサ2は本体部21と円柱状突起部22を貫通する貫通孔23を有しており、上記ボルト挿通孔15に挿通されるボルトcは実際にはスペーサ2の貫通孔23に挿通されることになる。
【0011】
【発明の効果】
以上のように、本発明の自動車用マッドガードによれば、スライド型を用いて一体成形され、かつスライド型がスライドする方向に沿って取付面が形成され、該取付面と自動車ボデーとの間にスペーサを介在せしめて自動車のボデーにボルト締め固定される合成樹脂製の自動車用マッドガードにおいて、マッドガード本体の端縁に紐状薄肉部を介して上記スペーサをマッドガード本体から離れた位置で一体成形することにより、別物スペーサが不要となってコストを低減することができる。また、上記スペーサに、マッドガード本体に形成された取付孔に嵌合する嵌合部を突設したことにより、マッドガード本体への上記スペーサの組付作業を容易になし得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用マッドガードの斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】従来の自動車用マッドガードの斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【符号の説明】
A マッドガード
a 自動車ボデー
1 マッドガード本体
2 スペーサ
11 縦壁部
12 底壁部
13 側壁部
15、 16 ボルト挿通孔(取付孔)
22 円柱状突起部(嵌合部)
17 紐状薄肉部
Claims (1)
- スライド型を用いて一体成形され、かつスライド型がスライドする方向に沿って取付面が形成され、該取付面と自動車のボデーとの間にスペーサを介在せしめて自動車のボデーにボルト締め固定される合成樹脂製の自動車用マッドガードにおいて、
マッドガード本体の端縁に紐状薄肉部を介して上記スペーサをマッドガード本体から離れた位置で一体成形し、該スペーサに、マッドガード本体の取付面に形成された取付孔に嵌合する嵌合部を突設して、マッドガード取付時に前記紐状薄肉部を折り曲げてスペーサをマッドガード本体と合体させることを特徴とする自動車用マッドガード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10526998A JP3604027B2 (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 自動車用マッドガード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10526998A JP3604027B2 (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 自動車用マッドガード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11301521A JPH11301521A (ja) | 1999-11-02 |
JP3604027B2 true JP3604027B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=14402951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10526998A Expired - Fee Related JP3604027B2 (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 自動車用マッドガード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3604027B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MY171661A (en) | 2012-12-03 | 2019-10-22 | Toyota Motor Co Ltd | Vehicular mud guard structure |
-
1998
- 1998-04-16 JP JP10526998A patent/JP3604027B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11301521A (ja) | 1999-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040315 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040512 |
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