JP3601283B2 - 非水電解質電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話やノートパソコン等に使用される非水電解質電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の小型化の要求に合わせて、その電源として用いられる電池の小型化の要求が強まっている。電池へのこうした要求を満たすため、薄肉化された電池が検討されており、このような電池として、例えば特開昭57−115820号公報に開示されるように、電極及び非水電解液等が包装袋に収容された非水電解質電池が知られている。このような電池では、包装袋は、2枚のシート材を重ね合わせて四辺をシールすることで形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来からある非水電解質電池において、包装袋の全周に沿って形成されたシール部の包袋中に占める割合は、電池の小型化ひいては電子機器等の小型化を図る観点からはできるだけ小さいことが望ましい。このためには、シール部のシール幅を狭くすることが考えられるが、シール部のシール幅は、密封性を確保する点からある程度の幅を確保する必要がある。従って、シール幅を一定幅以下にすることで電池の小型化を図ることには限界があった。
【0004】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、電子機器等の小型化を図ることができる非水電解質電池を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明は、非水電解質媒体を介して対向する正極及び負極を有する電池ユニットと、電池ユニットを収容する包装袋とを備える非水電解質電池において、包装袋が、電池ユニットを巻回しかつ封止する1枚のシート材から形成され、巻回されたシート材の縁端部同士をシールした第1のシール部を有し、第1のシール部を収容する凹部が電池ユニットに形成されていることを特徴とする。ここで、非水電解質媒体とは、電解質を含有する非水電解液又は固体電解質をいう。
【0006】
この発明によれば、従来包装袋の全周に形成されていたシール部のうち包装袋の両側のシール部をなくすことができ、包装袋中に占める全シール部の割合が低減される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面と共に本発明による非水電解質電池の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付すこととする。
【0008】
図1は、本発明の非水電解質電池の第1の実施形態を示す正面図である。
【0009】
非水電解質電池10は、非水の溶媒(例えば有機溶媒)に電解質(例えばリチウム化合物)が溶解した非水電解液(非水電解質媒体)を含む単一の電池ユニットを備えており、図1に示す包装袋1内に収容されている。包装袋1の上部からは、周縁部で絶縁体2aが被覆された第1のリード線2b、周縁部で絶縁体3aが被覆された第2のリード線3bの一端がそれぞれ上方に延びており、外部との電気的な接続を可能としている。
【0010】
図2は、図1のII−II線に沿った断面図であり、図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。図2に示すように、包装袋1内には、平板状の電池ユニット4が収容されており、電池ユニット4は、非水電解質液5と、非水電解液5に浸されている正極板6及び負極板7と、正極板6と負極板7との間に配置されるセパレータ8とからなる。非水電解液5としては、例えば、プロピレンカーボネート、ガンマ−ブチロラクトン、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒に、LiClO4、LiBF4、LiPF6、LiAsF6のようなリチウム化合物からなる溶質が溶解したものが好適に用いられる。また、正極板6及び負極板7は、集電体と呼ばれる金属箔又はエキスパンデッドメタルの金属基材(図示せず)と、金属基材上に形成された活物質層(図示せず)とからなる。なお、非水電解質媒体としては、固体電解質22であってもよい。この場合でも、上記の非水電解液5と同様の効果が得られる。なお、この場合、セパレータ8は不要である。
【0011】
さらに、正極板6の金属基材には、第1のリード線2bの一端が、例えばスポット溶接や超音波溶接等によって接続されており、また、その他端は、上述したように包装袋1の外部に延びている。負極板7の金属基材にも、第2のリード線3bの一端が、例えばスポット溶接や超音波溶接等によって接続されており、また、その他端は、上述したように包装袋1の外部に延びている。なお、過充電時のリチウムの析出や、過放電時のリチウム合金の形成を抑制する観点から、正極板6に接続される第1のリード線2bは、放電時に溶解しないもの、例えばアルミニウム若しくはチタン又はこれらの合金からなるものが用いられ、負極板7に接続される第2のリード線3bは、過充電時に析出物が生じたり、又は、電位差が大きくなる過放電時には合金を形成しにくく且つ溶解しにくいもの、例えば、ニッケル若しくは銅又はこれらの合金からなるものが用いられる。
【0012】
また、包装袋1は、例えばアルミニウムからなる金属箔又は金属層12をプラスチック層13、14が挟持することにより形成された1枚の多層シート材から作られている。この多層シート材は、例えば矩形状である。包装袋1の内側に設けられたプラスチック層13としては、例えばマレイン酸変性ポリオレフィン(例えば、マレイン酸変性ポリエチレン)が用いられ、プラスチック層14としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)が用いられる。
【0013】
包装袋1は、平板状の電池ユニット4の周りに巻回された1枚の矩形の多層シート材の短辺側の縁端部同士をシールした第1のシール部18と、第1のシール部18により多層シート材に形成された2つの開口端のうち一方の開口端をシールした第2のシール部16と、2つの開口端のうち他方の開口端をシールした第3のシール部17とを有しており、包装袋1は、これら第1、第2及び第3のシール部18、16、17により封止されている。
【0014】
より詳細に述べると、第1のシール部18は、第2のシール部16から第3のシール部17まで延びており、図3に示すように、包装袋1の表面から突出している。この第1のシール部18は、矩形の多層シート材を巻回し、短辺側の縁端部同士を重ね合わせて、プラスチック層13a、13bを熱融着することで形成されるものである。また、第2のシール部16は、主として、多層シート材の一方の開口端(長辺側の縁端部)同士を重ね合わせて、対向するプラスチック層13c,13dを熱融着することにより形成されており、第1のリード線2b、第2のリード線3bについては、その周縁部に被覆された絶縁体2a、3aとプラスチック層13c,13dとが熱融着されている(図2参照)。一方、第3のシール部17も、多層シート材の他方の開口端同士を重ね合わせて、プラスチック層13e,13fを熱融着することで形成されている(図2参照)。
【0015】
このような構成の非水電解質電池10によれば、従来包装袋の全周に設けられていたシール部のうち包装袋の両側のシール部を取り除き、包装袋1に第1のシール部18を1つ設けることとしたので、包装袋1中に占める全シール部、即ち第1、第2及び第3のシール部18、16、17の割合が低減される。この結果、従来の非水電解質電池の包装袋と比べて、非水電解質電池10を収容する電池収容ケース(図示せず)の容積を小さくすることが可能となり、ひいては電池10を内蔵する電子機器等の小型化を図ることができる。また、非水電解質電池10の体積エネルギー密度を向上させることもできる。更に、包装袋1中に占める全シール部の割合を低減すべく、第1のシール部18、第2のシール部16及び第3のシール部17の各シール幅を狭くしなくても済むので、包装袋1の密封性が十分に確保される。
【0016】
次に、非水電解質電池10の製造方法について説明する。はじめに、正極板6の製造方法について説明する。
【0017】
まず、正極6の活物質を適当な溶剤に溶解してペースト状にした後、アルミニウム箔のような金属基材上に、第1のリード線2bの接続される箇所を除いて塗布する。その後、活物質を乾燥してローラプレスを行うと、正極板6が得られる。次に、負極7の活物質を銅箔のような金属基材上に塗布する点を除き、実質的に正極板6の作製方法と同様にして、負極板7を作製する。
【0018】
このようにして得られた正極板6と負極板7との間に、例えばポリプロピレンからなる微多孔のセパレータ8を配置する。次に、断面が矩形の例えばアルミニウムからなる正極板用の第1のリード線2bと、断面が矩形の例えば銅からなる負極板用の第2のリード線3bとを用意する。そして、このような第1及び第2のリード線2b、3bの周縁部に絶縁層2a,3aを被覆する。その後、正極板6及び負極板7の活物質が塗布されなかった金属基材を、超音波溶接により第1のリード線2b及び第2のリード線3bとそれぞれ接続する。その後、セパレータ8と、正極板6及び負極板7との間に非水電解液5を注入し、電池ユニット4を得る。
【0019】
次に、表面にマレイン酸変性ポリオレフィンからなる層13を含み、且つ、内部に金属箔又は金属層12を含む多層シート材を用意し、この多層シート材を適当な寸法の矩形に切断する。次に、第1のリード線2bと第2のリード線3bが接続された電池ユニット4の周りに、マレイン酸変性ポリオレフィンの層13を内側にして多層シート材を巻き付ける。そして、多層シート材の短辺側の縁端部同士を重ね合わせ、内側層13の縁端部13a,13bを、シール機を用いて所定の加熱条件下で所望のシール幅だけ熱融着する。こうして第1のシール部18が形成される。このとき多層シート材は筒状となっている。
【0020】
そして、この筒状の多層シート材に形成された2つの開口端のうち一方の開口端の周縁部によって第1のリード線2b及び第2のリード線3bの絶縁体を挟み込み、シール機を用いて、所定の加熱条件下で所望のシール幅だけ熱融着すると、第2のシール部16が形成される。次いで、筒状の多層シート材の他方の開口端の周縁部同士を重ね合わせ、シール機を用いて、所定の加熱条件下で所望のシール幅だけ熱融着すると、第3のシール部17が形成される。こうして、非水電解質電池10が得られる。
【0021】
次に、本発明の非水電解質電池の第2の実施形態について説明する。この実施形態に係る非水電解質電池は、以下の点で上記実施形態の非水電解質電池10と異なる。すなわち、図4に示すように、電池ユニット4が、並設された第1のリード線2b及び第2のリード線3bの周りに渦巻き状に巻回されて形成されたものとなっており、更にこの電池ユニット4に、第1のシール部18を収容する凹部21が形成されている。また、電池ユニット4は、図5に示すように、相互に対向する正極板6及び負極板7と、これらの間に介在される非水電解質媒体(例えば固体電解質)5とからなり、正極板6又は負極板7の少なくとも一方に絶縁体19が貼着されている。
【0022】
この場合、凹部21により、凹部21のない非水電解質電池10に比べて包装袋1の体積が低減され、この結果、電池20の体積エネルギー密度がより向上する。また、凹部21に第1のシール部18を収容できるので、電池20を収容する電池収容ケース(図示せず)の容積を更に小さくすることができ、ひいては電池20を内蔵する電子機器等をより一層小型化できる。
【0023】
なお、本発明は、前述した第1および第2の実施形態に限定されるものではない。例えば、電池ユニット4は、以下のような構造であってもよい。すなわち、電池ユニット4は、図6および図7に示すように、正極板6、負極板7の先端部6a,7aに第1、第2のリード線2b、3bがそれぞれ取り付けられ、正極板6の両側にセパレータ8a、8bが並列に配置されており、正極板6および負極板7が渦巻き状に巻かれた構造であってもよい。なお、このような電池ユニット4は、図6に示すように、正極板6を真っ直ぐに延ばし、その両側に、セパレータ8a,8bを平行に配置し、次いで負極板7をその先端部7aが正極板6の先端部6aとずれるようにして平行に配置し、その後、このセパレータ8a,8bと、正極板6の先端部6aを負極板7の先端部7aの回りに巻きつけた後、正極板6および負極板7を渦巻き状に巻くことで得られる。また、この電池ユニット4には、正極板6と負極板7との間に非水電解液5が含浸されている。
【0024】
更に、包装袋1を作製するのに使用する多層シート材の形状は矩形に限定されない。例えば正方形でもよい。
【0025】
次に、実施例及び比較例にしたがって、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】
【実施例】
(実施例1)
はじめに、正極板6の作製を以下のように行った。まず、LiCoO2粉末(日本化学工業(株)製)100重量部、グラファイト10重量部及びポリフッ化ビニリデン10重量部を、正極の活物質として用い混合した。次に、LiCoO2、グラファイト及びポリフッ化ビニリデンの混合物を、N−メチル−2−ピロリドンに溶解した後、ペースト状にした。そして、ペースト状にされた混合物を厚さ50μmのアルミニウム箔の片面に、第1のリード線2bの接続される箇所を除いて塗布した。その後、この混合物を乾燥させてローラプレスを行うと、厚さ0.2mm、幅180mm及び長さ35mmの正極板6が得られた。
【0027】
次に、負極板7を作製した。すなわち、リン状天然黒鉛粉末100重量部及びポリフッ化ビニリデン20重量部を、負極の活物質として用い混合した。次に、N−メチル−2−ピロリドンに溶解した後、ペースト状にした。そして、ペースト状にされた混合物を厚さ50μmの銅箔の両面に、第2のリード線3bの接続される箇所を除いて塗布した。その後、その混合物を乾燥させてローラプレスを行うと、厚さ0.2mm、幅180mm及び長さ35mmの負極板7が得られた。
【0028】
次に、正極板用の第1のリード線2bとして、厚さが0.1mmで幅が3mmの断面を有する矩形状のアルミニウムの導体を用意した。また、負極用の第2のリード線3bとして、厚さが0.1mmで幅が3mmの断面を有する矩形状の銅の導体を用意した。そして、このような第1のリード線2b及び第2のリード線3bの周縁部に内層と外層からなる絶縁層を被覆した。内層としてはマレイン酸変性ポリエチレンを用い、外層としてはエチレン−ビニルアルコール共重合体を用いた。その後、正極板6の活物質が塗布されなかったアルミニウム箔を、超音波溶接により第1のリード線2bに接続した。また、負極板7の活物質が塗布されなかった銅箔を、超音波溶接により第2のリード線3bに接続した。
【0029】
このようにして得られる正極板6を真っ直ぐに延ばし、その両側に、ポリプロピレンからなる微多孔のセパレータ8a,8bを平行に配置し、次いで負極板7を図6に示すように、その先端部7aが正極板6の先端部6aとずれるようにして平行に配置した。各セパレータ8a、8bの厚さは30μmとした。
【0030】
更に、このセパレータ8a,8bと、正極板6の先端部6aを負極板7の先端部7aの回りに巻きつけた後、図7に示すように、正極板6および負極板7を渦巻き状に巻いて厚さ4.8mm、幅29mm、長さ35mmの電極ユニットを得た。
【0031】
その後、この電極ユニットに2ccの非水電解液を含浸させて電池ユニット4を得た。非水電解液としては、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを体積比率で1:1に混合した溶媒中に、六フッ化リン酸リチウムを1mol/lの濃度で溶解したものを用いた。
【0032】
次に、包装袋1を作製した。まず、マレイン酸変性ポリエチレン、アルミニウム箔及びPET(ポリエチレンテレフタレート)をそれぞれ厚さ25μm、25μm、100μmとして積層したシート状の多層シート材を用意し、長さ80mmで幅が50mmの矩形に切断した。次に、第1のリード線2bと第2のリード線3bが接続された電池ユニット4の周りに、マレイン酸変性ポリエチレンの層を内側にして多層シート材を巻き付けた。そして、多層シート材の内側層の向かい合う縁端部13a,13b同士を重ね合わせ、シール機を用いて、200℃で5秒間加熱する熱融着を行い、シール幅5mmの第1のシール部18を形成した。
【0033】
このようにして形成された筒状の多層シート材の2つの開口端のうち一方の開口端の周縁部によって第1のリード線2b及び第2のリード線3bの絶縁体を挟み込み、シール機を用いて、第1のリード線2b及び第2のリード線3bの絶縁体の外層と包装袋1の周縁部の内側層とを200℃で5秒間加熱して熱融着を行い、シール幅4mmの第2のシール部16を形成した。そして、筒状の多層シート材の他方の開口端の周縁部同士を重ね合わせ、シール機を用いて、200℃で5秒間加熱する熱融着を行い、シール幅4mmの第3のシール部17を形成した。こうして、厚さ5.3mm、幅30mm、長さ48mmの非水電解質電池を得た。
【0034】
この電池の定格は、容量400mAh、電圧3.6Vであった。また、この電池を内蔵するのに必要な容積は7.6cm3であり、これを占有体積としたときの体積エネルギー密度は189Wh/lであった。
【0035】
(実施例2)
実施例1で得られた電池ユニット4を平面上に固定し、この電池ユニット4に対し、図8(a)に示すように第1のリード線2bと第2のリード線3bとの間5mm幅にわたって3kgf/cm2の力を加えて、図8(b)に示すように深さ0.3mmの凹部30を形成した。こうして得られた電池ユニット4に対して、実施例1と同様にして包装袋1を作製し、厚さ5.0mm、幅30mm、長さ48mmの非水電解質電池を得た。
【0036】
この電池の定格は、容量400mAh、電圧3.6Vであった。また、この電池を内蔵するのに必要な容積は7.2cm3であり、これを占有体積としたときの体積エネルギー密度は200Wh/lであった。
【0037】
(比較例1)
電池ユニット4は、実施例1と同様にして作製した。また、包装袋1は、以下のようにして作製した。
【0038】
すなわち、マレイン酸変性ポリエチレン、アルミニウム箔及びPET(ポリエチレンテレフタレート)をそれぞれ厚さ25μm、25μm、100μmとして積層したシート状の多層シート材を2枚用意し、長さ45mmで幅が50mmの矩形に切断した。次に、多層シート材の内側層が対向するように多層シート材を重ね合わせた。この状態で、シール機を用いて、矩形の3辺を200℃で5秒間加熱して、シール幅が4mmとなる熱融着を行い、袋状になった多層シート材を得た。次に、第1のリード線2bと第2のリード線3bが接続された電池ユニット4を、袋状になった多層シート材の開口部を通して挿入し、この開口部の周縁部によって第1のリード線2b及び第2のリード線3bの絶縁体を挟み込み、シール機を用いて、第1のリード線2b及び第2のリード線3bの絶縁体の外層と包装袋の開口部の周縁部の内側層とを200℃で5秒間加熱して熱融着を行い、シール幅4mmのシール部を形成した。こうして、厚さ5mm、幅40mm、長さ48mmの非水電解質電池を得た。
【0039】
この電池の定格は、容量400mAh、電圧3.6Vであった。また、この電池を内蔵するのに必要な容積は9.6cm3であり、これを占有体積としたときの体積エネルギー密度は150Wh/lであった。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、包装袋中に占める全シール部の割合が低減される。この結果、電池を電池収容ケースなどに収容する場合に、ケースの容積を小さくすることができ、ひいては電池を内蔵する電子機器等の小型化を図ることができ、非水電解質電池の体積エネルギー密度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による非水電解質電池の第1の実施形態を示す正面図である。
【図2】図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。
【図4】図4は、本発明による非水電解質電池の第2の実施形態を概略的に示す横断面図である。
【図5】図5は、電池ユニットの変形例を示す断面図である。
【図6】図6は、電池ユニットの別の変形例における渦巻き状に巻かれる前の電極ユニットを示す断面図である。
【図7】図7は、渦巻き状に巻かれた電極ユニットを示す断面図である。
【図8】図8(a)は、実施例1に係る電池ユニットの概略平面図であり、(b)は、実施例2に係る電池ユニットの概略平面図である。
【符号の説明】
1…包装袋、4…電池ユニット、5…非水電解液(非水電解質媒体)、6…正極板(正極)、7…負極板(負極)、16…第2のシール部、17…第3のシール部、18…第1のシール部、21…凹部、22…固体電解質(非水電解質媒体)、30…凹部。
Claims (3)
- 非水電解質媒体を介して対向する正極及び負極を有する電池ユニットと、前記電池ユニットを気密に収容する包装袋とを備える非水電解質電池において、
前記包装袋が、前記電池ユニットを巻回する1枚のシート材から形成され、前記巻回されたシート材の縁端部同士をシールした第1のシール部を有し、
前記第1のシール部を収容する凹部が、前記電池ユニットに形成されていることを特徴とする非水電解質電池。 - 前記包装袋が、前記第1のシール部により前記シート材に形成される2つの開口端のうち一方の開口端をシールした第2のシール部と、前記2つの開口端のうち他方の開口端をシールした第3のシール部とを更に有することを特徴とする請求項1に記載の非水電解質電池。
- 前記電気ユニットが渦巻き状に巻回して形成されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の非水電解質電池。
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