JP3594428B2 - Fm多重放送受信機 - Google Patents
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- Circuits Of Receivers In General (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、FM多重放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
FM多重放送は、音声、文字、図形などをステレオ音声とともに放送するものである。つまり、通常のFM放送に、音声、文字、図形を多重して放送するものである。
【0003】
FM多重放送の規格の代表的なものには、DARC(Data Radio Channel)、固定受信方式およびRDS(Radio Data System ) の3方式がある。この中でDARCは最も新しく、国際標準規格として採用されている。DARCは、ITU−R(International Telecommunication Union)の勧告807「データ放送の参照モデル」に従って記述されている。
【0004】
DARCは、文字や図形をディジタル情報に変換し、副搬送波周波数76kHz を変調してステレオベースバンド信号に周波数多重し、FM変調して放送するものである。
【0005】
図6は、DARCの文字・図形の符号化方式を表す階層構造を示している。
【0006】
階層1においては、伝送路特性が指定されている。通常のFMステレオ放送信号であるL+R信号およびL−R信号よりも高周波側に、多重信号が重畳される。この重畳方式は、多重信号の音声信号への妨害が音声変調度が小さいときに顕著となることを考慮して、L−R信号の変調度により多重信号のレベルをコントロールするLMSK(Level Controlled Minimum Shift Keying)方式が採用されている。
【0007】
階層2は、誤り訂正方式を含む、データのフレーム構成が規定されている。各フレームは、列方向に272ブロックからなり、先頭には16ビットのブロック識別符号(BIC:Block Identification Code)が付加され、このブロック識別符号に基づいてフレーム同期およびブロック同期が行なわれる。列方向の272ブロックのうち、190ブロックはデータを伝送するパケットであり、82ブロックは列方向のパリティを伝送するパリティパケットである。各パケットは、行方向に176ビットのデータ部、誤り検出符号である14ビットのCRC(Cyclic Redundancy Code) および82ビットの横方向のパリティ部より構成されている。
【0008】
送信データは、この1フレームを基本単位として、この階層の段階でまず誤り訂正が行なわれる。なお、実際には、図7に示すように、縦方向にはパケットとパリティパケットとが所定の順序に並び替えられたフレーム構成で送信データが送出される。
【0009】
階層3は、データパケットの構成を規定している。データパケットは、フレーム内の各行のうち、BIC、CRCおよびパリティを除いた176ビットからなる。データパケットは、プリフィックスとデータブロックで構成されている。
【0010】
階層4は、データグループの構成を示している。データグループは、1または複数のデータブロックで構成されている。このデータグループにも誤り検出符号であるCRCが含まれ、送信データはこの階層においても誤り検出が行なわれる。1つのデータグループは、1ページのデータに対応している。
【0011】
階層5は、FM多重放送により伝送される1まとまりの情報、すなわち、番組データの構成を規定する。
【0012】
図8は、パーソナルコンピュータを利用したFM放送受信機の概略構成を機能ブロックを用いて示している。
【0013】
このFM多重放送受信機は、チューナ301、多重受信LSI302、受信処理部303、番組再構成部304、番組解析部305、表示処理部306、描画部307および表示器308を備えている。パーソナルコンピュータを利用したFM放送受信機では、チューナ301、多重受信LSI302および受信処理部303は、PCカード等によって構成される。また、番組再構成部304、番組解析部305、表示処理部306、描画部307および表示器308は、パーソナルコンピュータによって構成される。
【0014】
多重受信LSI302は、チューナ301からの出力に基づいてLMSK復調と誤り訂正とを行う。多重受信LSI302では、階層1のデータが階層2のデータに変換される。
【0015】
受信処理部303は、LSI302から出力されるブロック単位のデータのうち、必要なもののみ取り込む。受信処理部303では、階層2のデータが階層3のデータに変換される。
【0016】
番組再構成部304は、番組再構成を行う。番組再構成部304では、階層3のデータが階層4のデータに変換される。
【0017】
番組解析部305は、八単位符号系にしたがった復号処理を行う。番組解析部305では、階層4のデータが階層6(八単位符号体系)のデータに変換される。
【0018】
表示処理部306は、描画パターンを取得するとともに描画パターンに各種の加工を施す。描画部307は、表示処理部306によって得られた描画パターンを表示器308に出力する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなFM多重放送受信機において、受信された番組を汎用的に記録再生できるデータ形式で保存する方法には、番組解析部305によって得られたテキストデータを保存する方法、表示処理部306によって得られたビットマップデータを保存する方法等がある。
【0020】
しかしながら、受信番組をテキスト形式またはビットマップ形式で保存すると、番組の階層構造や番組選択、描画動作等の情報が保存されないため、受信時の番組を忠実に再現できないという問題がある。
【0021】
そこで、番組再構成部304によって得られた階層4のデータのみを保存することも考えられるが、階層4のデータのみを保存した場合には、サービス識別等のデータを含むプリフィックスが無いため、受信時の番組を忠実に再現できないという問題がある。なお、FM多重放送受信機において、階層4のデータをRAMに保存する際には、プリフィックスが反映されるように、独自の方法でRAMに保存される。階層4のデータのRAMへの格納方式は、全てのFM多重放送受信機において統一されているものではない。
【0022】
この発明の目的は、FM多重放送を再生するための各種アプリケーションによって、受信時の番組を忠実に再現できるようなデータ形式で受信番組を保存できる機能を備えたFM多重放送受信機を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
この発明によるFM多重放送受信機は、受信されたFM多重放送番組の、階層3のデータのうちの、各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスと、受信されたFM多重放送番組の階層4のデータを第1の記憶手段に記憶させる手段、データ保存指令を入力するための入力装置、ならびにデータ保存指令が入力されたときに、上記第1の記憶手段に記憶されているプリフィックスと階層4のデータとに基づいて、階層3のデータを生成し、生成した階層3のデータを汎用の記録再生用データとして第2の記憶手段に保存させる手段、を備えていることを特徴とする。
【0024】
また、上記第1の記憶手段と上記第2の記憶手段とが同一の記憶装置で構成されている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、この発明を、パーソナルコンピュータを利用したFM多重放送受信機に適用した場合の実施の形態について説明する。
【0026】
図1は、パーソナルコンピュータを利用したFM多重放送受信機の概略構成を機能的に示している。図1において、図8に対応するものには、同じ符号が記してある。番組再構成部304によって得られた階層4のデータはパーソナルコンピュータの記憶装置44(図4参照)に蓄積される。このFM多重放送受信機では、従来と異なり、受信処理部303で得られた階層3のデータのうち、各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスも、パーソナルコンピュータの記憶装置44(図4参照)に蓄積される。
【0027】
そして、受信されたFM多重放送番組を、汎用的に記録再生できるデータ形式で保存する場合には、階層3変換部311によって、階層4のデータが階層3のデータに変換される。そして、得られた階層3のデータが、汎用データ保存部312によって、パーソナルコンピュータの記憶装置44に汎用データとして保存される。階層3変換部311は、記憶装置44に蓄積されている階層4のデータを、記憶装置44に記憶されている各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスに基づいて、階層3のデータに変換する。
【0028】
階層3の各データブロックに対するプリフィックスは、図2に示すように、番組内容(一般情報、交通情報、付加情報、補助情報、運用信号)の識別を行なうサービス識別符号、復号識別フラグ、情報終了フラグ、更新フラグ、データグループ番号およびデータパケット番号からなる。各データブロックに対するプリフィックスは、各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスに基づいて、再生される。
【0029】
つまり、サービス識別符号、復号識別フラグ、更新フラグおよびデータグループ番号は、1つのデータグループ内において同一であるので、各データブロックに対するこれらの情報は、各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックス内のこれらの情報と同じとなる。また情報終了フラグは、最終パケットにおいてのみ1を立てるようにする。また、各データブロックに対するデータパケット番号は、データグループの先頭のデータブロックのデータパケット番号から昇順に割り当てるようにする。
【0030】
図3は、パーソナルコンピュータを利用したFM多重放送受信機の外観を示している。
【0031】
FM多重放送受信機は、ノート型パソコン101と、後述するFM多重デコード部15(図1の多重受信LSI302および受信処理部303に相当する)を構成するPCカード102と、後述するFMチューナ部14(図1のチューナ301に相当する)を構成するチューナユニット103とからなる。
【0032】
ノート型パソコン101は、特定のソフトウエアがインストールされることにより、図1の番組再構成部304、番組解析部305、表示処理部306、描画部307、表示器308、階層3変換部311および汎用データ保存部312の機能を備えている。
【0033】
図4は、FM多重放送受信機の電気的構成を示している。
【0034】
アンテナ12によって受信されたFM多重放送信号は、FMチューナ部14のFM復調回路2に送られる。FM復調回路2に送られたFM多重放送信号は、PLL回路4から出力される局部発振波により同期検波が行われた後、バッファ6を介してFM多重デコード部15に出力される。
【0035】
FM多重デコード部15に入力された信号は、バッファ回路8を介して、バンドパスフィルタ18に送られる。バンドパスフィルタ18では、所定の周波数帯域の信号成分が取り出される。バンドパスフィルタ18の出力は復調LSI20に送られ、LMSK復調、同期検出および誤り訂正が行われる。
【0036】
CPU26は、復調LSI20から18msec毎に発生するデータ転送要求を受けて、復調LSI20からの受信データを読み出す。RAM28には、CPU26からのデータが、18msec毎に1パケットの割合で蓄積される。RAM28は、インターフェース30に対してデータを出力するためのバッファとして動作する。
【0037】
アドレスデコーダ32は、CPU26がパソコン101にアクセスしたことを検知すると、インターフェース30からデータを出力させる。コントローラ34は、通常は、インターフェース30からの出力データ(階層3のデータ)を受けて、パソコン101に対してデータの出力を行う。ただし、装置の立ち上げ時等においては、コントローラ34は、ROM35に記憶されているデータに基づいて、インターフェース30、38間の初期設定を行う。
【0038】
パソコン101のCPU40は、インターフェース38を介して、FM多重デコード部15から出力されるパケットデータ(階層3のデータ)を受信する。CPU40は、受信したパケットデータからデータブロックを抽出し、データブロックからデータグループを再構成し、データグループに対して誤り検出を行う。また、CPU40は、受信したパケットデータから各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスを抽出して記憶装置44に記憶する。
【0039】
再構成された番組データグループは、各番組ごとに順次記憶装置44にページ単位で記憶される。CPU40は、所定のページデータを選択して、表示部42に出力する。表示部42は送られてきたページデータに基づいて、対応する文字情報、図形情報を出力する。
【0040】
CPU40は、ユーザによって受信番組の保存指令が入力された場合には、データ保存処理を行う。
【0041】
図5は、CPU40によるデータ保存処理手順を示している。
【0042】
まず、記憶装置44に格納されている階層4のデータグループデータと、各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスを取得する(ステップ1)。
【0043】
次に、取得したデータグループデータを構成している各データブロックに対するプリフィックスを、ステップ1で取得した各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスに基づいて再生し、階層4に含まれている各データブロックに対応するプリフィックスを追加する(ステップ2)。このようにして、階層3のデータを生成する。
【0044】
得られた階層3のデータを、汎用の記録再生用データとして、記憶装置44に保存する(ステップ3)。このような処理が、全番組に対して終了すると(ステップ4)、今回のデータ保存処理は終了する。
【0045】
上記実施の形態によれば、階層3のデータを、汎用の記録再生用データとして保存することができる。したがって、FM多重放送を再生するための各種のアプリケーションにおいて、保存したデータから、受信時の番組を忠実に再現できるようになる。
【0046】
【発明の効果】
この発明によれば、FM多重放送を再生するための各種アプリケーションによって、受信時の番組を忠実に再現できるようなデータ形式で受信番組を保存できる機能を備えたFM多重放送受信機が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】FM多重受信機の概略構成を機能的に示すブロック図である。
【図2】階層3のデータパケットの構成を示す模式図である。
【図3】FM多重受信機の外観を示す斜視図である。
【図4】FM多重受信機の電気的構成を機能的に示すブロック図である。
【図5】CPU40によるデータ保存処理手順を示すフローチャートである。
【図6】DARCの文字・図形の符号化方式を表す階層構造を示す模式図である。
【図7】DARCのフレーム構成を示す模式図である。
【図8】従来のFM多重受信機の構成を機能的に示すブロック図である。
【符号の説明】
14 FMチューナ部
15 FM多重デコード部
101 パソコン
40 CPU
44 記憶装置
311 階層3変換部
312 汎用データ保存部
【発明の属する技術分野】
この発明は、FM多重放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
FM多重放送は、音声、文字、図形などをステレオ音声とともに放送するものである。つまり、通常のFM放送に、音声、文字、図形を多重して放送するものである。
【0003】
FM多重放送の規格の代表的なものには、DARC(Data Radio Channel)、固定受信方式およびRDS(Radio Data System ) の3方式がある。この中でDARCは最も新しく、国際標準規格として採用されている。DARCは、ITU−R(International Telecommunication Union)の勧告807「データ放送の参照モデル」に従って記述されている。
【0004】
DARCは、文字や図形をディジタル情報に変換し、副搬送波周波数76kHz を変調してステレオベースバンド信号に周波数多重し、FM変調して放送するものである。
【0005】
図6は、DARCの文字・図形の符号化方式を表す階層構造を示している。
【0006】
階層1においては、伝送路特性が指定されている。通常のFMステレオ放送信号であるL+R信号およびL−R信号よりも高周波側に、多重信号が重畳される。この重畳方式は、多重信号の音声信号への妨害が音声変調度が小さいときに顕著となることを考慮して、L−R信号の変調度により多重信号のレベルをコントロールするLMSK(Level Controlled Minimum Shift Keying)方式が採用されている。
【0007】
階層2は、誤り訂正方式を含む、データのフレーム構成が規定されている。各フレームは、列方向に272ブロックからなり、先頭には16ビットのブロック識別符号(BIC:Block Identification Code)が付加され、このブロック識別符号に基づいてフレーム同期およびブロック同期が行なわれる。列方向の272ブロックのうち、190ブロックはデータを伝送するパケットであり、82ブロックは列方向のパリティを伝送するパリティパケットである。各パケットは、行方向に176ビットのデータ部、誤り検出符号である14ビットのCRC(Cyclic Redundancy Code) および82ビットの横方向のパリティ部より構成されている。
【0008】
送信データは、この1フレームを基本単位として、この階層の段階でまず誤り訂正が行なわれる。なお、実際には、図7に示すように、縦方向にはパケットとパリティパケットとが所定の順序に並び替えられたフレーム構成で送信データが送出される。
【0009】
階層3は、データパケットの構成を規定している。データパケットは、フレーム内の各行のうち、BIC、CRCおよびパリティを除いた176ビットからなる。データパケットは、プリフィックスとデータブロックで構成されている。
【0010】
階層4は、データグループの構成を示している。データグループは、1または複数のデータブロックで構成されている。このデータグループにも誤り検出符号であるCRCが含まれ、送信データはこの階層においても誤り検出が行なわれる。1つのデータグループは、1ページのデータに対応している。
【0011】
階層5は、FM多重放送により伝送される1まとまりの情報、すなわち、番組データの構成を規定する。
【0012】
図8は、パーソナルコンピュータを利用したFM放送受信機の概略構成を機能ブロックを用いて示している。
【0013】
このFM多重放送受信機は、チューナ301、多重受信LSI302、受信処理部303、番組再構成部304、番組解析部305、表示処理部306、描画部307および表示器308を備えている。パーソナルコンピュータを利用したFM放送受信機では、チューナ301、多重受信LSI302および受信処理部303は、PCカード等によって構成される。また、番組再構成部304、番組解析部305、表示処理部306、描画部307および表示器308は、パーソナルコンピュータによって構成される。
【0014】
多重受信LSI302は、チューナ301からの出力に基づいてLMSK復調と誤り訂正とを行う。多重受信LSI302では、階層1のデータが階層2のデータに変換される。
【0015】
受信処理部303は、LSI302から出力されるブロック単位のデータのうち、必要なもののみ取り込む。受信処理部303では、階層2のデータが階層3のデータに変換される。
【0016】
番組再構成部304は、番組再構成を行う。番組再構成部304では、階層3のデータが階層4のデータに変換される。
【0017】
番組解析部305は、八単位符号系にしたがった復号処理を行う。番組解析部305では、階層4のデータが階層6(八単位符号体系)のデータに変換される。
【0018】
表示処理部306は、描画パターンを取得するとともに描画パターンに各種の加工を施す。描画部307は、表示処理部306によって得られた描画パターンを表示器308に出力する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなFM多重放送受信機において、受信された番組を汎用的に記録再生できるデータ形式で保存する方法には、番組解析部305によって得られたテキストデータを保存する方法、表示処理部306によって得られたビットマップデータを保存する方法等がある。
【0020】
しかしながら、受信番組をテキスト形式またはビットマップ形式で保存すると、番組の階層構造や番組選択、描画動作等の情報が保存されないため、受信時の番組を忠実に再現できないという問題がある。
【0021】
そこで、番組再構成部304によって得られた階層4のデータのみを保存することも考えられるが、階層4のデータのみを保存した場合には、サービス識別等のデータを含むプリフィックスが無いため、受信時の番組を忠実に再現できないという問題がある。なお、FM多重放送受信機において、階層4のデータをRAMに保存する際には、プリフィックスが反映されるように、独自の方法でRAMに保存される。階層4のデータのRAMへの格納方式は、全てのFM多重放送受信機において統一されているものではない。
【0022】
この発明の目的は、FM多重放送を再生するための各種アプリケーションによって、受信時の番組を忠実に再現できるようなデータ形式で受信番組を保存できる機能を備えたFM多重放送受信機を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
この発明によるFM多重放送受信機は、受信されたFM多重放送番組の、階層3のデータのうちの、各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスと、受信されたFM多重放送番組の階層4のデータを第1の記憶手段に記憶させる手段、データ保存指令を入力するための入力装置、ならびにデータ保存指令が入力されたときに、上記第1の記憶手段に記憶されているプリフィックスと階層4のデータとに基づいて、階層3のデータを生成し、生成した階層3のデータを汎用の記録再生用データとして第2の記憶手段に保存させる手段、を備えていることを特徴とする。
【0024】
また、上記第1の記憶手段と上記第2の記憶手段とが同一の記憶装置で構成されている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、この発明を、パーソナルコンピュータを利用したFM多重放送受信機に適用した場合の実施の形態について説明する。
【0026】
図1は、パーソナルコンピュータを利用したFM多重放送受信機の概略構成を機能的に示している。図1において、図8に対応するものには、同じ符号が記してある。番組再構成部304によって得られた階層4のデータはパーソナルコンピュータの記憶装置44(図4参照)に蓄積される。このFM多重放送受信機では、従来と異なり、受信処理部303で得られた階層3のデータのうち、各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスも、パーソナルコンピュータの記憶装置44(図4参照)に蓄積される。
【0027】
そして、受信されたFM多重放送番組を、汎用的に記録再生できるデータ形式で保存する場合には、階層3変換部311によって、階層4のデータが階層3のデータに変換される。そして、得られた階層3のデータが、汎用データ保存部312によって、パーソナルコンピュータの記憶装置44に汎用データとして保存される。階層3変換部311は、記憶装置44に蓄積されている階層4のデータを、記憶装置44に記憶されている各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスに基づいて、階層3のデータに変換する。
【0028】
階層3の各データブロックに対するプリフィックスは、図2に示すように、番組内容(一般情報、交通情報、付加情報、補助情報、運用信号)の識別を行なうサービス識別符号、復号識別フラグ、情報終了フラグ、更新フラグ、データグループ番号およびデータパケット番号からなる。各データブロックに対するプリフィックスは、各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスに基づいて、再生される。
【0029】
つまり、サービス識別符号、復号識別フラグ、更新フラグおよびデータグループ番号は、1つのデータグループ内において同一であるので、各データブロックに対するこれらの情報は、各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックス内のこれらの情報と同じとなる。また情報終了フラグは、最終パケットにおいてのみ1を立てるようにする。また、各データブロックに対するデータパケット番号は、データグループの先頭のデータブロックのデータパケット番号から昇順に割り当てるようにする。
【0030】
図3は、パーソナルコンピュータを利用したFM多重放送受信機の外観を示している。
【0031】
FM多重放送受信機は、ノート型パソコン101と、後述するFM多重デコード部15(図1の多重受信LSI302および受信処理部303に相当する)を構成するPCカード102と、後述するFMチューナ部14(図1のチューナ301に相当する)を構成するチューナユニット103とからなる。
【0032】
ノート型パソコン101は、特定のソフトウエアがインストールされることにより、図1の番組再構成部304、番組解析部305、表示処理部306、描画部307、表示器308、階層3変換部311および汎用データ保存部312の機能を備えている。
【0033】
図4は、FM多重放送受信機の電気的構成を示している。
【0034】
アンテナ12によって受信されたFM多重放送信号は、FMチューナ部14のFM復調回路2に送られる。FM復調回路2に送られたFM多重放送信号は、PLL回路4から出力される局部発振波により同期検波が行われた後、バッファ6を介してFM多重デコード部15に出力される。
【0035】
FM多重デコード部15に入力された信号は、バッファ回路8を介して、バンドパスフィルタ18に送られる。バンドパスフィルタ18では、所定の周波数帯域の信号成分が取り出される。バンドパスフィルタ18の出力は復調LSI20に送られ、LMSK復調、同期検出および誤り訂正が行われる。
【0036】
CPU26は、復調LSI20から18msec毎に発生するデータ転送要求を受けて、復調LSI20からの受信データを読み出す。RAM28には、CPU26からのデータが、18msec毎に1パケットの割合で蓄積される。RAM28は、インターフェース30に対してデータを出力するためのバッファとして動作する。
【0037】
アドレスデコーダ32は、CPU26がパソコン101にアクセスしたことを検知すると、インターフェース30からデータを出力させる。コントローラ34は、通常は、インターフェース30からの出力データ(階層3のデータ)を受けて、パソコン101に対してデータの出力を行う。ただし、装置の立ち上げ時等においては、コントローラ34は、ROM35に記憶されているデータに基づいて、インターフェース30、38間の初期設定を行う。
【0038】
パソコン101のCPU40は、インターフェース38を介して、FM多重デコード部15から出力されるパケットデータ(階層3のデータ)を受信する。CPU40は、受信したパケットデータからデータブロックを抽出し、データブロックからデータグループを再構成し、データグループに対して誤り検出を行う。また、CPU40は、受信したパケットデータから各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスを抽出して記憶装置44に記憶する。
【0039】
再構成された番組データグループは、各番組ごとに順次記憶装置44にページ単位で記憶される。CPU40は、所定のページデータを選択して、表示部42に出力する。表示部42は送られてきたページデータに基づいて、対応する文字情報、図形情報を出力する。
【0040】
CPU40は、ユーザによって受信番組の保存指令が入力された場合には、データ保存処理を行う。
【0041】
図5は、CPU40によるデータ保存処理手順を示している。
【0042】
まず、記憶装置44に格納されている階層4のデータグループデータと、各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスを取得する(ステップ1)。
【0043】
次に、取得したデータグループデータを構成している各データブロックに対するプリフィックスを、ステップ1で取得した各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスに基づいて再生し、階層4に含まれている各データブロックに対応するプリフィックスを追加する(ステップ2)。このようにして、階層3のデータを生成する。
【0044】
得られた階層3のデータを、汎用の記録再生用データとして、記憶装置44に保存する(ステップ3)。このような処理が、全番組に対して終了すると(ステップ4)、今回のデータ保存処理は終了する。
【0045】
上記実施の形態によれば、階層3のデータを、汎用の記録再生用データとして保存することができる。したがって、FM多重放送を再生するための各種のアプリケーションにおいて、保存したデータから、受信時の番組を忠実に再現できるようになる。
【0046】
【発明の効果】
この発明によれば、FM多重放送を再生するための各種アプリケーションによって、受信時の番組を忠実に再現できるようなデータ形式で受信番組を保存できる機能を備えたFM多重放送受信機が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】FM多重受信機の概略構成を機能的に示すブロック図である。
【図2】階層3のデータパケットの構成を示す模式図である。
【図3】FM多重受信機の外観を示す斜視図である。
【図4】FM多重受信機の電気的構成を機能的に示すブロック図である。
【図5】CPU40によるデータ保存処理手順を示すフローチャートである。
【図6】DARCの文字・図形の符号化方式を表す階層構造を示す模式図である。
【図7】DARCのフレーム構成を示す模式図である。
【図8】従来のFM多重受信機の構成を機能的に示すブロック図である。
【符号の説明】
14 FMチューナ部
15 FM多重デコード部
101 パソコン
40 CPU
44 記憶装置
311 階層3変換部
312 汎用データ保存部
Claims (2)
- 受信されたFM多重放送番組の、階層3のデータのうちの、各データグループの先頭のデータブロックに対するプリフィックスと、受信されたFM多重放送番組の階層4のデータを第1の記憶手段に記憶させる手段、
データ保存指令を入力するための入力装置、ならびに
データ保存指令が入力されたときに、上記第1の記憶手段に記憶されているプリフィックスと階層4のデータとに基づいて、階層3のデータを生成し、生成した階層3のデータを汎用の記録再生用データとして第2の記憶手段に保存させる手段、
を備えているFM多重放送受信機。 - 上記第1の記憶手段と上記第2の記憶手段とが同一の記憶装置である請求項1記載のFM多重放送受信機。
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