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JP3587125B2 - 光プリンタヘッド及びそれに用いる駆動方法 - Google Patents

光プリンタヘッド及びそれに用いる駆動方法 Download PDF

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JP3587125B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光プリンタヘッド及びそれに用いる駆動方法に関し、特に電子写真方式プリンタにおいて感光体への露光のために使用される光プリンタヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式のプリンタとしては、レーザプリンタやライン光源方式の光プリンタが知られている。レーザプリンタは出力データに応じてレーザ光を変調して生成した変調レーザ光を、複数のレンズ系とポリゴンミラーとを用いて、感光ドラム上を走査させることによって像を露光し、これを現像することによって印刷出力するものである。
【0003】
このレーザプリンタはドットインパクト方式のプリンタやインクジェット方式のプリンタと比べて高速・高画質・低騒音であり、普通紙印刷が可能なプリンタとしてビジネス用に広く用いられているだけでなく、近年において、家庭用としても普及しつつある。
【0004】
また、ライン光源方式の光プリンタは発光素子をライン状に配列したライン光源を用いたものであり、配列された発光素子が感光体上の対応するスポットをそれぞれ照射するため、走査光学系を必要としない利点があり、そのため、プリンタ装置の高信頼化と小型化とを実現することができる。
【0005】
ライン光源を用いた光プリンタの全体構成を図28に示す。図28において、ライン光源を用いた従来の光プリンタはデータ入力手段51と、光プリンタヘッド21と、収束性ロッドレンズアレイ24と、感光ドラム27と、帯電器42と、現像器43と、転写器44と、除電器45と、クリーニング手段25とから概略構成されている。
【0006】
以下、図28を参照して、ライン光源を用いた従来の光プリンタの動作について説明する。データ入力手段51から出力された印字データは光プリンタヘッド21の駆動回路(図示せず)に入力され、駆動回路の出力によって光プリンタヘッド21が作動してライン光源(図示せず)が発光する。
【0007】
光プリンタヘッド21の作動によって発光された光は収束性ロッドレンズアレイ24によって収束され、感光ドラム27に照射される。感光ドラム27の表面は帯電器21によって予め一様に帯電されており、光プリンタヘッド21によって光が照射された部分が除電されることで、感光ドラム27上に静電潜像が書込まれる。
【0008】
静電潜像が書込まれた感光ドラム27の表面に、現像器43によって電荷を帯びた微粒子(トナー)を散布することで、静電潜像が現像されてトナー画像が形成される。感光ドラム27が回転することで、印刷対象26に到達したトナー画像は転写器44から印加される電界によって印刷対象26上に転写され、転写されたトナー画像は定着器(図示せず)によって印刷対象26上に定着される。
【0009】
転写器44を通過した後の感光ドラム27の表面の残留電荷は除電器45によって消去され、最後に、クリーニング手段25によって転写後に感光ドラム27の表面に残ったトナーが除去される。
【0010】
このような光プリンタの光源としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)をライン状に配設した光源を用いたものが特開昭58−65682号公報に開示されている。
【0011】
このLEDを用いたプリンタヘッドは、主として、アルミナのセラミック基板が用いられ、そのセラミック基板上にLEDチップをライン状に並べるとともに、その両側に駆動回路となるIC(Integrated Circuit)チップを導電性ペーストを用いてダイボンドした後、ワイヤボンディングによって電気的接続を行って形成されたものであり、プリンタ本体からFPC(Flexible Printing Cable)を介してセラミック基板に、電気信号と電源とが供給されるようになっている。
【0012】
この場合のLEDチップとしては、現状において、n型GaAsP基板の大きさの制限や製造プロセスの歩留まり等の関係から、約60ミクロンピッチで64ドットあるいは128ドットのものが用いられている。したがって、プリンタヘッドのライン光源を形成するためには、このようなLEDチップを複数個配列する必要があるが、その際、配列精度を上げるためにはミクロンオーダの高精度な切断技術や実装技術が必要となる。
【0013】
さらに、使用するn型GaAsP基板は小さくて高価な上に欠陥も多く、モノシリック型で発光ドット数を増やそうとすると、歩留まりが悪化し、製造コストが著しく上昇する。これを回避するために、ドット数の少ないLEDチップを量産し、印刷対象に対応する印刷幅を満たす長さだけ並べるという手段がとられているが、この方法では高密度化を目的とする場合に、チップの配列や電気的接続上から実装限界が生じるようになる。そのため、LED方式の光プリンタでは低コスト化や高密度化に限界がある。
【0014】
そこで、LED以外の発光素子を使用することが検討されており、例えば、有機エレクトロルミネセンス(Electroluminescence:EL)薄膜発光素子を用いた光プリンタヘッドが特開平8−108568号公報に開示されている。
【0015】
この方式の光プリンタヘッドは比較的安価で、大面積の基板に多数の発光素子を一括して作成することができるとともに、大量に生産することが可能なため、低コスト化を期待することができる上、さらに作成プロセスにおいても電極部の微細加工によって高密度化も可能となる。
【0016】
また、光プリンタヘッドにおいて、発光素子を二次元に配列することによって、発光輝度の小さい発光素子でも短時間に感光を行えるようにすることが可能であり、例えば発光素子を二次元に配列するとともに、その前面パネルに光ファイバ集合体を用いた画素アレイを印字ヘッドに使用することが特開平9−254437号公報に記載されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、有機EL素子等のような薄膜発光素子を用いた光プリンタヘッドの場合、現状での有機EL素子の性能では、数万時間の耐用時間の場合、発光輝度が数百cd/m が限度であって、プリンタヘッドとして用いた場合に露光に必要な光量と実用的な寿命(プリンタとして使用した場合に必要な印刷枚数)との両方の要求を満たすことは難しいという問題がある。
【0018】
この場合、耐用年数を犠牲にして、交換型の光プリンタヘッドとすることによって、高輝度の発光を可能にすることが考えられるが、光プリンタヘッドの交換時に、ユーザが光プリンタヘッドと、感光ドラムや光学系との位置合わせをミクロンオーダで行うことは困難である。
【0019】
また、電子写真方式のプリンタにおける共通の課題として、感光体の感度特性に対する補正が必要である点、印刷対象物の位置ずれに対する補正が必要である点、多階調の印刷を行う場合に露光量が小さい領域での現像不足に対する補正が必要である点等の問題があるが、露光量に対する感光体の表面電位の特性は必ずしも線形的とは言えないので、プリンタの動作を感光体の特性に応じて行うことが要求される。
【0020】
また、印刷対象物の位置ずれは印刷品質の劣化の原因になるので、この補正は必ず行わなければならない。さらに、露光量が小さい領域での現像が行われにくいという問題は概ね従来の感光体であれば、一般的に起こり得る問題であって、他の二つの問題と同様に、何らかの対処が必要となる。
【0021】
さらにまた、発光素子を二次元に配列する場合、発光素子数の増加に伴って、光プリンタヘッドの外部に設けられる駆動回路や配線等も増加し、高密度化及び小型化が困難になるという問題がある。この場合、二次元に配列された発光素子(以下、画素アレイとする)を用いたプリンタの駆動方法として、主走査期間中に画素アレイの全画素を書換える必要がある。
【0022】
これは上記期間中に全画素列のシリアルの印字データ入力を余儀なくされる。高速印刷が可能なプリンタを実現するには、当然ながら、駆動回路に要求される駆動周波数も多大なものとなる。
【0023】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、駆動周波数の小さいドライバICを用いても駆動することができ、高密度化・小型化・高速印字を容易に実現することができる光プリンタヘッド及びそれに用いる駆動方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明による光プリンタヘッドは、発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとを備え、
前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成してなっている。
【0025】
本発明による他の光プリンタヘッドは、発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向に二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記水平走査回路と前記メモリアレイとの間の転送経路中に位置するスイッチアレイと、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとを備え、
前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記スイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成してなっている。
【0026】
本発明による別の光プリンタヘッドは、発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記水平走査回路と前記メモリアレイとの間の転送経路中に位置する第1のスイッチアレイと、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置する第2のスイッチアレイ及びバッファとを備え、
前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記第1のスイッチアレイと前記第2のスイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成してなっている。
【0027】
本発明による光プリンタヘッドの駆動方法は、発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとを光プリンタヘッドに具備し、
前記画素アレイにおける画素行と前記発光素子によって感光される感光体の回転軸とが平行でありかつ前記発光素子の発光面と前記感光体の表面とが対向した状態において、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、前記スポットが第(n+1)番目の発光素子を通過している期間に前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、
前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成している。
【0028】
本発明による他の光プリンタヘッドの駆動方法は、発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向に二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記水平走査回路と前記メモリアレイとの間の転送経路中に位置するスイッチアレイと、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとを光プリンタヘッドに具備し、
前記画素アレイにおける画素行と前記発光素子によって感光される感光体の回転軸とが平行でありかつ前記発光素子の発光面と前記感光体の表面とが対向した状態において、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、前記スポットが第(n+1)番目の発光素子を通過している期間に前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、
前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記スイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成している。
【0029】
本発明による別の光プリンタヘッドの駆動方法は、発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記水平走査回路と前記メモリアレイとの間の転送経路中に位置する第1のスイッチアレイと、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置する第2のスイッチアレイ及びバッファとを光プリンタヘッドに具備し、
前記画素アレイにおける画素行と前記発光素子によって感光される感光体の回転軸とが平行でありかつ前記発光素子の発光面と前記感光体の表面とが対向した状態において、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、前記スポットが第(n+1)番目の発光素子を通過している期間に前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、
前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記第1のスイッチアレイと前記第2のスイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成している。
【0030】
すなわち、本発明の第1の光プリンタヘッドは、上記の課題を解決するため、発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルとを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを書込むためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すためにメモリセル行を任意に選択する回路と、画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、メモリアレイと画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとから構成されている。
【0031】
本発明の第2の光プリンタヘッドは、上記の光プリンタヘッドにおいて、水平走査回路と、第1の垂直走査回路と、メモリセル行を選択する回路と、第2の垂直走査回路と、バッファと、メモリセルを構成する回路と、画素を構成する回路とが同一の絶縁基板上に形成してなっている。
【0032】
本発明の第3の光プリンタヘッドは、発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを書込むためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すためにメモリセル行を任意に選択する回路と、画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、水平走査回路とメモリアレイとの間の転送経路中に位置するスイッチアレイと、メモリアレイと画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとから構成されている。
【0033】
本発明の第4の光プリンタヘッドは、発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを書込むためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すためにメモリセル行を任意に選択する回路と、画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、水平走査回路とメモリアレイとの間の転送経路中に位置するスイッチアレイと、メモリアレイと画素アレイとの転送経路中に位置するスイッチアレイ及びバッファとから構成されている。
【0034】
本発明の第5の光プリンタヘッドは、上記の光プリンタヘッドにおいて、水平走査回路と、第1の垂直走査回路と、メモリセル行を選択する回路と、第2の垂直走査回路と、バッファと、スイッチアレイと、メモリセルを構成する回路と、画素を構成する回路とが同一の絶縁基板上に形成してなっている。
【0035】
本発明の第6の光プリンタヘッドは、上記の光プリンタヘッドにおいて、発光素子が有機エレクトロルミネセンス素子からなっている。
【0036】
本発明の第7の光プリンタヘッドは、上記の光プリンタヘッドにおいて、水平走査回路と、第1の垂直走査回路と、メモリセル行を選択する回路と、第2の垂直走査回路と、バッファと、スイッチアレイと、メモリセルを構成する回路と、画素を構成する回路とが多結晶シリコン薄膜トランジスタから構成されている。
【0037】
本発明の第1の光プリンタヘッドの駆動方法は、上記の光プリンタヘッドにおいて、画素アレイにおける画素行と感光体の回転軸とが平行でかつ発光素子の発光方向と感光体の表面とが対向した状態において、回転している感光体表面上のスポットが画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の素子を発光させることによって照射される状態、あるいは消光させることによって照射されない状態にし、続いてスポットが第(n+1)番目の素子を通過している期間に、画素アレイの第(n+1)番目の素子を発光させることによって照射される状態、あるいは消光させることによって照射されない状態にするようにしている。
【0038】
本発明の第2の光プリンタヘッドの駆動方法は、上記の駆動方法において、感光ドラムが画素アレイの1画素行分を移動する期間を主走査期間とし、主走査期間中に外部から入力される印字データを水平走査回路へ入力する動作と、外部から入力される印字データを水平走査回路内のラッチ回路に保持する動作とを行い、外部から入力される印字データを水平走査回路へ入力する動作中にメモリアレイからの印字データの読出しと画素アレイへの書込みとを行うようにすることで、順次、画素アレイ内の発光素子の発光あるいは消光が行われる動作と、水平走査回路内に保持されている1行分の印字データをメモリセルへ書込む動作とを行うようにしている。
【0039】
また、本発明の第2の光プリンタヘッドの駆動方法は、上記の駆動方法において、画素アレイが同一行方向と同一列方向とに複数の画素からなる複数の画素群に分割されているとともに、画素群において発光させる画素数を変化させることで、階調を出すようにしている。
【0040】
本発明の構成では、発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、メモリアレイにおける各メモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すためにメモリセルを含むメモリセル行を選択する回路と、画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2垂直走査回路と、メモリアレイと画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとを同一の絶縁基板上に形成して光プリンタヘッドを構成しているので、高密度化、小型化、高速印刷が可能になるとともに、垂直走査方向の複数の発光素子によって感光体上の同一スポットに対して複数回の露光を重畳して行うので、発光光量の小さい発光素子を用いても所要の露光量による露光が可能となり、メモリアレイの読出しによって駆動周波数の小さいドライバICを用いても駆動することが可能となる。
【0041】
本発明の他の構成では、シフトレジスタとデータレジスタとラッチとバッファとから水平走査回路を構成しているので、シフトレジスタ内を転送するのが単一パルスであるスタート信号のみとなり、転送の障害となる抵抗負荷や容量負荷の影響が小さくなるため、より高速な印字データの入力、転送が可能な光プリンタヘッドが提供可能となる。
【0042】
本発明の別の構成では、光プリンタヘッドの画素アレイが、同一行方向と同一列方向とに複数の画素からなる複数の画素群に分割されているとともに、画素アレイの垂直走査回路が該画素群において発光させる画素数を変化させるように構成されているので、2値データを入力として多階調の印字を行うことが可能な光プリンタヘッドが提供可能となる。
【0043】
本発明のさらに別の構成では、メモリアレイの入力部と出力部とにそれぞれ第1のスイッチアレイと第2のスイッチアレイとを備えているので、メモリセルにおいて書込み用のデータ線と読込み用のデータ線とが共通である構成をとっていても、上記の構成と同様の動作が可能となる。
【0044】
本発明のさらにまた別の構成では、水平走査回路とメモリアレイとの転送経路中にデータ入力バッファと第1スイッチアレイとを、メモリアレイと画素アレイとの転送経路中にセンスアンプと第2スイッチアレイとを備えているので、メモリセルにスタティックRAM(ランダムアクセスメモリ)を用いても、上記の構成と同様の動作が可能となる。
【0045】
本発明の駆動方法では、水平走査回路からメモリアレイのデータ書込みと、続いてメモリアレイから画素アレイへの書込みとを同一の水平走査期間内に行うため、ある水平走査期間で入力された画素アレイ1行分のデータを次の水平走査期間において画素アレイに書込むことが可能となる。
【0046】
上記のように、複数の発光素子を二次元に配列した光プリンタヘッドにおいて、発光輝度の小さい発光素子を用いて所望の露光量を満たすことができるとともに、感光体の感度特性や、印刷対象物の位置ずれに対する補正を容易に行うことができかつ2値データを用いて多階調の印刷を行うことが可能であるとともに、データの書込み・保持・読出しが行えるメモリセルを多数配設したメモリアレイを同一基板上に混載し、これに全画素分の印字データを保持し、読出すことによって、仮に駆動周波数の小さいドライバICを用いても駆動することが可能となり、高密度化・小型化・高速印字が容易な光プリンタヘッドが提供可能となる。
【0047】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドは絶縁基板1と、メモリ読出し用垂直走査回路2と、メモリアレイ10と、画素アレイ4と、画素アレイ用垂直走査回路15と、メモリ書込み用垂直走査回路17と、水平走査回路3と、バッファ16とから概略構成されている。
【0048】
メモリ読出し用垂直走査回路2はメモリアレイ10を垂直方向に走査する。水平走査回路3は入力データに応じてメモリアレイ10及び画素アレイ4を水平方向に走査する。
【0049】
メモリアレイ10及び画素アレイ4は複数の画素を垂直方向に任意のm行(mは2以上の整数)、水平方向に任意のn(nは2以上の整数)列、二次元に配列して形成されている。尚、以下の説明ではメモリアレイ10の垂直方向のメモリセル列を垂直メモリセル列と呼び、水平方向の画素列(D1,D2,…,Dm−1,Dm)を水平メモリ列と呼ぶ。また、画素アレイ4の垂直方向の画素列(PG1,PG2,…,PGn−1,PGn)を画素アレイ4の垂直画素列と呼び、水平方向の画素列(PD1,PD2,…,PDm−1,PDm)を画素アレイ4の水平画素列と呼ぶ。
【0050】
図2は図1のメモリ読出し用垂直走査回路2の構成を示すブロック図である。図2において、メモリ読出し用垂直走査回路2はアドレスデコーダ18と、バッファ19とから構成されている。
【0051】
アドレスデコーダ18はメモリアレイ10の垂直画素列数に応じて順次垂直方向に配列してなり、アドレスデータADRのパルスによって動作する。バッファ19は複数の増幅素子をメモリアレイ10の垂直画素列に対応して、アドレスデコーダ18と同様に、順次垂直方向に配列してなり、アドレスデコーダ18の各2値素子の出力状態を増幅して垂直メモリセル列MG1,MG2,…,MGn−1,MGnに対応する出力を発生する。
【0052】
図3は図1の画素アレイ用垂直走査回路15の構成を示すブロック図である。図3において、画素アレイ用垂直走査回路15はシフトレジスタ5と、バッファ6とから構成されている。
【0053】
シフトレジスタ5は複数の2値素子を画素アレイ4の垂直画素列に対応して順次、垂直方向に配列してなり、垂直クロックPGCLKのパルスを順次、垂直方向に伝達する。
【0054】
バッファ6は複数の増幅素子を画素アレイ4の垂直画素列に対応して順次、垂直方向に配列してなり、シフトレジスタ5の各2値素子の出力状態を増幅して画素アレイ4の垂直画素列PG1,PG2,…,PGn−1,PGnに対応する出力を発生する。
【0055】
図4は図1のメモリ書込み用垂直走査回路17の構成を示すブロック図である。図4において、メモリ書込み用垂直走査回路17はシフトレジスタ28と、スイッチ29と、バッファ30とから構成されている。
【0056】
シフトレジスタ28は複数の2値素子を垂直メモリセル列に対応して順次、垂直方向に配列してなり、垂直クロックMGCLKのパルスを順次、垂直方向に伝達する。
【0057】
スイッチ29は任意のタイミングでハイレベルか、あるいはローレベルかの選択を行うものであり、複数の2値素子を垂直メモリセル列に対応して順次、垂直方向に配列してなり、イネーブルパルスENによって制御される。一般に、スイッチ29はナンド(NAND)ゲートやノア(NOR)ゲートが用いられるが、パルス制御によるスイッチであればどのような構成でも差し支えない。
【0058】
バッファ30は複数の増幅素子を垂直メモリセル列に対応して順次、垂直方向に配列してなり、スイッチ29の各2値素子の出力状態を増幅して垂直メモリセル列MG1’,MG2’,…,MGn−1’,MGn’に対応する出力を発生する。
【0059】
図5は図1の水平走査回路3の構成を示すブロック図である。図5において、水平走査回路3はシフトレジスタ7と、ラッチ8と、バッファ9とから構成されている。
【0060】
シフトレジスタ7は複数の2値素子を水平画素列に対応して順次、水平方向に配列してなり、図示せぬデータ入力手段から入力されたmビットのシリアル信号からなる印字データDSを水平クロックDCLKに応じて順次、水平方向にシフトする。
【0061】
ラッチ8は複数の保持素子を水平画素列に対応して順次、水平方向に配列してなり、シフトレジスタ7のそれぞれの2値素子の出力データをラッチして、ラッチ信号LATに応じて出力する。
【0062】
バッファ9は複数の増幅素子を水平画素列に対応して順次、水平方向に配列してなり、ラッチ8の各保持素子に保持されたデータを増幅して水平画素列D1,D2,…,Dm−1,Dmに対応する出力を発生する。
【0063】
図6は本発明の第1の実施例によるメモリセルの一構成例を示す図である。図6において、各メモリセルは書込み用トランジスタ31と、読出し用トランジスタ32と、インバータ33と、コンデンサ34と、書込み用走査線35と、読出し用走査線36と、書込み用データ線37と、読出し用データ線38と、容量線39とから構成されている。
【0064】
各垂直メモリセル列に対応する書込み用データ線37及び読出し用データ線38はそれぞれMG1,MG2,…,MGn―1,MGn及びMG1’,MG2’,…,MGn―1’,MGn’で示している。
【0065】
図7は本発明の第1の実施例による画素の構成を示す回路図である。図7において、各画素は発光素子11と、発光素子11を駆動するスイッチングトランジスタ(駆動トランジスタ)12と、発光素子11を選択するスイッチングトランジスタ(選択トランジスタ)13と、コンデンサ14と、電源線50とから構成されている。図7においては、選択トランジスタ13がNチャネル、駆動トランジスタ12がPチャネルのトランジスタを用いた構成を示している。
【0066】
発光素子11は駆動トランジスタ12を介して電源線50に接続された時に発光する。駆動トランジスタ12はドレインDが発光素子11の電極部分に接続され、ソースSが電源線50に接続され、ゲートGが選択トランジスタ13のソースSに接続されている。
【0067】
選択トランジスタ13はゲートGが画素用走査線40に接続され、ドレインDが画素用データ線41に接続され、ソースSがコンデンサ14を経由して電源線50に接続されている。画素用走査線40には当該画素に対応するメモリ読出し用垂直走査回路2の出力が接続されている。画素用データ線41には当該画素に対応する水平走査回路3の出力が接続されている。
【0068】
それぞれの画素の領域内において、上述のような接続がなされていれば、発光素子11と駆動トランジスタ12と選択トランジスタ13とにおける絶縁基板1上の配置はどのように行われていてもよい。発光素子11の光の取り出し方向については絶縁基板1の面に対して垂直または垂直に近い角度を持った方向であれば、絶縁基板1を透過する方向であってもよく、あるいは透過しない方向であっても差し支えない。
【0069】
図8は本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドを用いた光プリンタの発光面の構成を示す模式図である。図8において、光プリンタヘッド21の発光面は集光光学系22の一方の端面に接しており、集光光学系22の他方の端面はある距離をおいて感光体23と対面するように配置されている。
【0070】
光プリンタヘッド21及び集光光学系22は感光体23に対して、例えば図示の移動方向に一定速度で平行に移動する。集光光学系22は光プリンタヘッド21の発光素子から出力された光が効率よく感光体23へ照射されることを可能にするものであれば、どのようなものでもよい。このような光学系としては、例えば光ファイバアレイやセルフォックレンズアレイ、及びマイクロレンズアレイ等がある。
【0071】
画素アレイ用垂直走査回路15と水平走査回路3とメモリ読出し用垂直走査回路2とメモリ書込み用垂直走査回路17とはそれぞれ単結晶シリコンを用いて作成してもよく、多結晶シリコンを用いて作成してもよい。多結晶シリコンを用いた場合には、例えばガラス基板からなる絶縁基板上に画素アレイ4と同時に形成することができるという利点がある。
【0072】
画素アレイ4の画素の駆動トランジスタ12及び選択トランジスタ13と、メモリアレイ10のメモリセルの書込み用トランジスタ31と読込み用トランジスタ32とインバータ33とはそれぞれ基本的に、単結晶シリコン、アモルファスシリコン、多結晶シリコン(ポリシリコン)のうちのどれで形成されていてもよい。それぞれのトランジスタの種類としてはpチャネル型トランジスタとnチャネル型トランジスタとが考えられるが、そのどちらであってもよい。
【0073】
また、発光素子11は自発光素子であれば、どのようなものでもよいが、特に好ましい素子は有機EL素子を用いたものである。有機EL素子の構造に関しては画素電極と対向電極との間に発光層を挟んだ電極/発光層/対向電極の構造を持つものが基本であるが、必ずしもこれに限らず、画素電極/発光層/電子注入層/対向電極からなる構造でもよく、あるいは画素電極/正孔注入層/発光層/対向電極からなる構造、画素電極/正孔注入層/発光層/対向電極からなる構造、画素電極/正孔注入層/発光層/電子注入層/対向電極からなる構造でもよい。いずれの場合も、発光層は少なくとも1種類以上の有機発光材料によって形成される。
【0074】
図9は本発明の第1の実施例における水平走査回路3の駆動方法を説明するためのタイミングチャートであり、図10〜図13は本発明の第1の実施例における光プリンタヘッドの駆動方法を説明するためのタイミングチャートであり、図14(a)〜(d)は本発明の第1の実施例における露光動作を説明するための図であり、図15は本発明の第1の実施例の感光体表面上におけるスポット部分の電位の変化を示す図である。
【0075】
これら図1〜図15を参照して本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドの動作について説明する。尚、以下の説明においては、感光体23が画素アレイ4の1画素分移動するのに必要な時間を1フレーム期間、画素アレイ4及びメモリアレイ10の垂直画素列と垂直メモリセル列とを走査するのに必要な時間を垂直走査期間、水平走査回路3が全水平画素を走査するのに必要な時間を水平走査期間、画素アレイ4の全画素にデータを書込む時間をデータ書込み期間とする。
【0076】
本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドの動作は1フレーム期間内に、▲1▼データ入力、▲2▼メモリセルへの書込み、▲3▼メモリセルから画素への書込み、▲4▼発光及び消光を行う。以下、それぞれの動作について詳細に説明する。
【0077】
まず、▲1▼データ入力について図5及び図9を用いて説明する。データ入力手段から出力されたシリアル信号からなる印字データDSは水平走査回路3の駆動用クロック信号である水平クロックDCLKに同期して水平走査回路3のシフトレジスタ7に入力され、これによって、水平画素数分のシリアルデータがパラレルデータに変換されてラッチ8に保持される。
【0078】
ラッチ8に保持されたパラレルデータはラッチ信号LATが印加されることによって、バッファ9を介して水平画素列PD1,PD2,…,PDm−1,PDmに対応するデータ線に出力される。
【0079】
次に、▲2▼メモリセルへの書込みについて図4と図6と図10とを用いて説明する。メモリ書込み用垂直走査回路17は垂直クロックMGCLKに同期してMG1’からMGn’まで順次走査する。
【0080】
図10に示すように、1フレーム中にメモリアレイの任意の行を選択する。1フレーム中にはメモリセルからの読出し期間があるが、その期間中に書込み用トランジスタ31をオンにすると不具合が生じるため、その期間中はメモリ書込み用垂直走査回路17の出力をオフにする必要がある。
【0081】
そこで、スイッチ29を用いてスイッチ信号ENが入力されている間のみ出力する。これによって、メモリアレイ10の任意の行の書込みトランジスタ31のゲートGがオンとなり、コンデンサ34に2値データが蓄積される。
【0082】
次に、▲3▼メモリセルから画素への書込みについて図2と図3と図6と図11と図12とを用いて説明する。メモリ読出し用垂直走査回路2は、図11に示すように、データ書込み期間中にアドレスデータADRの入力に応じてメモリアレイ10の任意の行から順次、垂直方向に走査する。
【0083】
メモリ読出し用垂直走査回路2の出力によって各メモリセル内の読出しトランジスタ32がオンになることで、1個のCMOSインバータで保持されていた2値データが読出し用トランジスタ32及び読出し用データ線38を通過して出力される。
【0084】
一方、画素アレイ用垂直走査回路15は、図12に示すように、データ書込み期間中に垂直クロックPGCLKに同期して垂直画素列をPG1からPGnまで順次走査し、画素アレイ4の各画素における選択トランジスタ13のゲートに駆動パルスを印加することによって、各画素が活性化される。ここで、活性化とは選択トランジスタ13がオンになることによって、各画素の発光素子が駆動トランジスタ12を介して与えられる印字データに応じて発光し、または消光し得る状態になることをいう。このデータ書込み期間は画素間のクロストークを考慮すると、短いことが好ましい。
【0085】
これまでは、本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドの駆動について1水平走査期間について説明したが、全体の流れについて図13を用いて説明する。図13は水平走査回路3と、メモリ書込み用垂直走査回路17と、メモリ読出し用垂直走査回路2と、画素アレイ用垂直走査回路15とについて、3つの連続する水平走査期間についての駆動を示すタイミングチャートである。
【0086】
水平走査回路3及び画素アレイ用垂直走査回路15の駆動については、水平走査期間毎に変わりはない。一方、メモリ書込み用垂直走査回路17は水平走査期間毎に任意のメモリセル行を選択する。また、メモリ読出し用垂直走査回路2はデータ書込み期間中に、画素アレイ用垂直走査回路15と同期して、順次メモリセル行を選択する。ここで、メモリ読出し用垂直走査回路2は次の水平走査期間で、読出しを開始する行が1行分シフトする。図13では最初の水平走査期間でMG1を最初に選択していたのに対し、次の水平走査期間でMG2を最初に選択し、MG3,MG4,…,MGnと順次選択し、最後にMG1を選択しており、さらに次の水平走査期間ではMG3を最初に選択し、最後にMG2を選択している。
【0087】
図16(a),(b)及び図17(a),(b)は本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドでの印字データの推移を説明するための模式図である。図16(a),(b)及び図17(a),(b)においては水平走査期間を4つの期間に分けて図示したものであり、それぞれ水平走査回路3とメモリアレイ10とバッファ16と画素アレイ4とのみを示している。これら図16(a),(b)及び図17(a),(b)を参照して本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドにおける印字データの推移について説明する。
【0088】
本発明の第1の実施例では1フレーム内で画素アレイ4の全画素のデータを書換える必要があるが、対面する感光体23の移動に合わせて印字データが図16(a),(b)及び図17(a),(b)における矢印の方向へシフトしていく。
【0089】
図16(a)は図13における▲1▼の領域であり、水平走査期間の開始時からデータ書込み期間終了時までの状態を示している。水平走査期間では図示せぬ印字データ入力手段から印字データが入力されている。また、前水平走査期間中にラッチされた印字データAが保持されている。
【0090】
メモリアレイ10におけるメモリセル行のデータのやりとりを説明するために、MGx−1,MGx,MGx+1,MGyに保持されている印字データをそれぞれ、B,C,D,Eとする。これらの印字データはそれぞれ、画素アレイ4のPGx−1,PGx,PGx+1,PGnに書込まれる。ここで、PGnは画素アレイ4の最終行であるから、ここに書込まれる印字データEはこの水平走査期間をもって不要となる。
【0091】
次に、図16(b)は図13における▲2▼の領域であり、データ書込み終了時の状態を示している。印字データEを更新するため、水平走査回路3にラッチされていた印字データAがMGyに書込まれる。この間、画素アレイ4の各画素は印字データに応じて活性化される。
【0092】
次に、図17(a)は図13における▲3▼の領域である。ここにおいて、水平走査回路3へ入力されていた印字データの入力が完了する。また、この期間において、メモリアレイ10及び画素アレイ4でのデータのやりとりは無く、画素アレイ4では図13における▲2▼の領域から引き続き、活性化されている。
【0093】
最後に、図17(b)は図13における▲4▼の領域であり、水平走査期間の残りの期間を示す。ここで、ラッチ信号LATが水平走査回路3に印加され、すでに入力された印字データA’が水平走査回路3のラッチに保持される。また、この期間において、メモリアレイ10及び画素アレイ4でのデータのやりとりは無く、画素アレイ4では図13における▲3▼の領域から引き続き、活性化されている。
【0094】
上記のような駆動方法をとることによって、水平走査期間に、画素用走査線40を介して垂直走査回路2からの駆動パルス(画素アレイ4用の走査信号)が入力されている状態で、画素用データ線41を介してメモリアレイ10からの印字データ信号が画素部分の選択トランジスタ13のドレインに印加されると、印字データ信号は選択トランジスタ13を通過してコンデンサ14に充電される。
【0095】
垂直走査回路2からの駆動パルスが未入力になると、選択トランジスタ13はオフになる。駆動トランジスタ12はコンデンサ14の電位が高い時にオンになり、これによって、電源線50から発光素子11の電極部分に通電して、発光素子11が発光状態となる。また、コンデンサ14の電位が低い時にオフとなり、この場合では発光素子11の電極部分に通電せず、発光素子11は消光状態となる。発光あるいは消光状態は画素用走査線40からの駆動パルスが終了し、次の水平走査期間に至るまで継続する。この発光あるいは消光によって、感光体23の表面上への印字データ像の書込みが行われる。
【0096】
以下、図14を用いて、本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドの露光動作を説明する。図14において、21は光プリンタヘッド、11 ,11 は光プリンタヘッド上の発光素子、22は集光光学系、23は感光体、69は感光体23上のスポットをそれぞれ示している。
【0097】
本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドは、図14に示すように、光プリンタヘッド21の表面と、感光体23の表面とが平行平板と考えられる範囲で動作する。いま、感光体23の表面において、微小なスポット69を想定すると、スポット69はドラム状の感光体23の回転によって定まる移動方向に、等速で平行移動していると考えられる。
【0098】
スポット69が、最初、図14(a)に示すように、Aの位置にあったとする。この状態ではスポット69がいずれの発光素子11 ,11 の下にもなく、各発光素子11 ,11 は消光している。
【0099】
次に、図14(b)に示すように、スポット69が発光素子11 の下のBの位置まで移動した時、発光素子11 が発光するように制御されるので、スポット69は発光素子11 によって照射される。
【0100】
また、図14(c)に示すように、スポット69がCの位置まで移動した状態では発光素子11 は消光している。さらに、図14(d)に示すように、スポット69が発光素子11 の下のDの位置まで移動した時、発光素子11 が発光するように制御されるので、スポット69は発光素子11 によって照射される。
【0101】
感光体23には予め数百V〜千Vの電位が与えられているが、あるスポット69に発光素子11 ,11 からの光が照射されると、その光量及び感光体23の感度等に応じて感光体23の表面電位が低下する。
【0102】
上述した動作によって、感光体23の表面電位は、図15に示すように、露光の程度に応じて階段状に低下する。図15におけるPG1,PG2,…,PGn−1,PGnは、図1における行番号PG1,PG2,…,PGn−1,PGnに対応する。
【0103】
開始点において、1番目の行からデータ書込みが開始され、1番目の行の画素が発光して感光体23への露光が行われる。垂直走査回路2からの駆動パルスに応じて順次、各行の画素の露光動作が行われ、感光体23の表面電位が順次低下し、図15においてVthで示す電位まで低下した時に露光動作が終了する。ここで、Vthは感光体23の特性や現像プロセスの特徴によって定まる、露光に必要な最低のしきい値電圧である。
【0104】
このように、本発明の第1の実施例によれば、同一のスポット69上に複数の発光素子11 ,11 によって、連続的に累積して露光することができるので、仮に、単位の発光素子11 ,11 の発光光量が小さくても、所要光量の露光が可能になる。
【0105】
また、メモリアレイ10を用いることによって、画素アレイ4の全ての画素に対応した印字データを保持し、その読出しによって高速な読出し動作が可能になる。
【0106】
よって、本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドでは、二次元に配列した薄膜発光素子アレイ及び同様に二次元に配列したメモリアレイ10とそれを駆動する駆動回路とを同一基板上に形成したので、高密度化や小型化が可能であるとともに、垂直走査方向の複数の発光素子によって感光体23上の同一スポット69に対して複数回の露光を重畳して行うので、発光光量の小さい発光素子11 ,11 を用いても、所要の露光量による露光を行うことができ、さらに高速な読出し動作が可能となる。
【0107】
図18は本発明の第2の実施例による光プリンタヘッドの水平走査回路の構成を示すブロック図である。図18において、水平走査回路3はシフトレジスタ46と、データレジスタ47と、ラッチ48と、バッファ49とから構成されている。本発明の第2の実施例による光プリンタヘッドはメモリ書込み用垂直走査回路と、メモリ読出し用垂直走査回路と、画素アレイ用垂直走査回路と、画素と、メモリとから構成され、それらの構成はそれぞれ図2〜図4と図6と図7とに示した本発明の第1の実施例と同様であり、その露光動作も図14に示す本発明の第1の実施例の動作と基本的には同様である。
【0108】
シフトレジスタ46は複数の2値素子を水平画素列に対応して順次、水平方向に配列してなり、水平クロックDCLKに応じてスタート信号DSTを順次、水平方向に転送する。
【0109】
データレジスタ47は複数の2値素子を水平画素列に対応して順次、水平方向に配列してなり、mビットのシリアル信号からなる印字データDSをシフトレジスタ46から出力されたパルスに応じて順次、水平方向にシフトする。
【0110】
ラッチ48は複数の保持素子を水平画素列に対応して順次、水平方向に配列してなり、データレジスタ47のそれぞれの2値素子の出力データをラッチし、ラッチ信号LATに応じて出力する。
【0111】
バッファ49は複数の増幅素子を水平画素列に対応して順次、水平方向に配列してなり、ラッチ48の各保持素子に保持されたデータを増幅して、メモリアレイ10の水平画素列MD1,MD2,…,MDm−1,MDmに対応する出力を発生する。
【0112】
本実施例の構成による駆動ではシフトレジスタ46内を転送されるのがスタート信号DSTのみである。これは単一パルスであり、転送時の抵抗負荷及び容量負荷による影響が小さい。これによって、より高速な印字データの入力及び転送が可能となる。
【0113】
図19は本発明の第3の実施例における各画素の構成とその動作とを説明する模式図である。本発明の第3の実施例では光プリンタヘッドの構成構成が、図1に示す本発明の第1の実施例と同様であり、その露光動作も図14に示す本発明の第1の実施例の動作と基本的には同様であるが、上記の本発明の第1及び第2の実施例では画素アレイ4を構成する各画素が単一の画素から構成されているのに対し、本発明の第3の実施例では画素アレイ4を構成する各画素が複数の画素からなる画素群を単位として駆動されるようになっており、この画素群内の発光画素数を制御することによって、各画素群の発光光量を階調的に変化させることができるようにした点で大きく異なっている。
【0114】
以下、図19を参照して本発明の第3の実施例による光プリンタヘッドの動作について説明する。本発明の第3の実施例では画素アレイ4を構成するn行m列の画素を、k行j列(k,jはともに2以上の整数)の画素からなる画素群に分割し、この画素群を印刷時における最小画素単位として動作させ、各画素群毎に駆動する画素数を制御し、発光素子数を変化させることによって各画素群毎に発光光量を多段階に変化できるようにしている。
【0115】
図19においては、k=2,j=2の場合、すなわち各画素群を2行2列の画素から構成した場合を例示しており、4個の発光素子をすべて点灯させた場合からすべて消光した場合まで、各画素群毎に5段階の発光光量が得られることが示されている。このように構成することによって、感光体23に対して各スポット69毎に5段階の露光量を得ることができ、階調印刷を実現することが可能になる。
【0116】
通常、階調印刷を実行するためには入力データとして、アナログ的に変化する発光量を得られるような情報を必要とするため、多階調表現を行うためには入力データ量が増大するとともに、駆動回路の規模も著しく大きくなるが、本発明の第3の実施例によれば、比較的簡単な駆動回路を用い、2値データを入力として、多階調の印刷を行うことができる。
【0117】
このように、本発明の第3の実施例による光プリンタヘッドでは画素アレイ4を構成する各画素を複数画素からなる画素群に分割し、各画素群内の発光画素数が変化自在としているので、2値データを入力として、多階調の印字を行うことが可能な光プリンタヘッドを提供することができる。
【0118】
図20は本発明の第4の実施例による光プリンタヘッドの構成を示すブロック図である。図20において、本発明の第4の実施例による光プリンタヘッドは絶縁基板1と、水平走査回路53と、第1スイッチアレイ66と、メモリアレイ54と、第2スイッチアレイ67と、バッファ56と、画素アレイ4と、メモリ読出し用垂直走査回路58と、画素アレイ用垂直走査回路50と、メモリ書込み用垂直走査回路57とから概略構成されている。
【0119】
メモリ書込み用垂直走査回路57とメモリ読出し用垂直走査回路58と画素アレイ用垂直走査回路50と画素アレイ4とバッファ56とはそれぞれ図2〜図7に示す本発明の第1の実施例の各周辺回路の構成と同様であり、その露光動作も図14に示す本発明の第1の実施例の動作と基本的に同様である。また、水平走査回路53の構成は図5に示す本発明の第1の実施例の構成と同様でも良いし、図18に示す本発明の第2の実施例の構成と同様でも良い。
【0120】
本発明の第4の実施例では光プリンタヘッドの構成の中において、第1スイッチアレイ66と第2スイッチアレイ67とを備えたことと、メモリアレイ54を構成するメモリセル68の構造に特徴を有する。
【0121】
図21は図20のメモリセル68の一構成例を示す回路図である。図21において、メモリセル68は書込み用トランジスタ31と、読出し用トランジスタ32と、インバータ33と、コンデンサ34と、書込み用走査線35と、読出し用走査線36と、容量線39と、データ線52とから構成されている。
【0122】
書込み用トランジスタ31のゲートGは読出し用走査線36と、ソースSはデータ線52と、ドレインDはインバータ33の入力及びコンデンサ34とそれぞれ接続されている。
【0123】
コンデンサ34は容量線39と接続されている。読出し用トランジスタ32のゲートGは書込み用走査線35と、ソースSはインバータ33の出力と、ドレインDはデータ線52とにそれぞれ接続されている。
【0124】
上記の接続がなされていれば、図21に示す構成以外でも構わない。また、第1スイッチアレイ66と第2スイッチアレイ67とは任意のタイミングで、ハイレベルかあるいはローレベルかの選択を行う2値素子を、メモリアレイ54のメモリセル行に対応して順次配列したものである。一般的にはNANDゲートやNORゲート等の論理ゲートが用いられるが、パルス制御によるスイッチングが可能である構成であれば差し支えない。
【0125】
図22は本発明の第4の実施例による光プリンタヘッドの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。この図22を参照して本発明の第4の実施例による光プリンタヘッドの駆動方法について説明する。
【0126】
図22において、SW1,SW2はそれぞれ第1スイッチアレイ66と第2スイッチアレイ67とに印加される信号である。SW1は水平走査回路52にラッチされている1行分の印字データをメモリセル68に書込む時、つまり図22の▲2▼の期間においてオンとなり、この間、SW2はオフとなる。これによって、画素アレイ4への書込み誤作動を防ぐことができる。
【0127】
逆に、SW2はメモリアレイ54から画素アレイ4への書込み時、つまり図22の▲1▼の期間においてオンとなり、この間、SW1はオフとなる。上記の駆動方法において、水平走査回路52にラッチされている1行分の印字データをメモリセル68に書込む際に、仮にSW2がオンになっていても、画素アレイ4になんら影響が無い場合には第2スイッチアレイ67を省略した回路構成でも差し支えない。
【0128】
このように、本発明の第4の実施例による光プリンタヘッドによれば、メモリセルにおいて書込み用のデータ線と、読込み用のデータ線とを共通にした構造であっても、書込み誤作動の起こらない光プリンタヘッドを提供することができる。
【0129】
図23は本発明の第5の実施例による光プリンタヘッドのメモリアレイとその周辺回路とを示すブロック図である。図23において、本発明の第5の実施例による光プリンタヘッドは水平走査回路53と、メモリアレイ54と、センスアンプ55と、第1スイッチアレイ66と、データ入力バッファ65と、第2スイッチアレイ67と、バッファ56と、メモリ書込み用垂直走査回路57と、メモリ読出し用垂直走査回路58とから構成されている。
【0130】
水平走査回路53とバッファ56とメモリ書込み用垂直走査回路57とメモリ読出し用垂直走査回路58とはそれらの構成及び動作が上述した本発明の第1及び第2の実施例と同様である。また、第1スイッチアレイ66及び第2スイッチアレイ67はそれらの構成及び動作が上述した本発明の第4の実施例と同様である。
【0131】
図24は図23のメモリセル68の一構成例を示す回路図である。図24において、メモリセル68は第1トランジスタ62と、第2トランジスタ63と、フリップフロップ回路64と、ゲート線59と、第1データ線60と、第2データ線61とから構成されている。メモリセル68は一般的なスタティックRAM(SRAM)の構成が用いられ、例えば上記のような完全CMOS形が挙げられる。
【0132】
図25は図23のデータ入力バッファ65の一構成例を示す回路図である。図25において、データ入力バッファ65は少なくとも2個のインバータ71,73と、1個のトランスファゲート72とから構成されている。
【0133】
この回路は1つの入力に対し、2つの相反する2値出力を得るものである。例えば、入力がハイの場合には出力1がハイに、出力2がローになり、逆に入力がローの場合には出力1がローに、出力2がハイになる。
【0134】
図26は図23のセンスアンプ55の一構成例を示す回路図である。図26において、センスアンプ55はメモリセル68の第1データ線60及び第2データ線61のそれぞれの出力の電位差を増幅する回路であり、トランジスタ74〜78から構成されている。
【0135】
これら図23〜図26を参照して本発明の第5の実施例におけるメモリアレイ54及びその周辺回路の動作について説明する。書込み動作はSW1をオン、SW2をオフした上で行われる。メモリ書込み用垂直走査回路53によってメモリセル68を含むメモリセル行が選択されると、第1トランジスタ62及び第2トランジスタ63の両者のゲートがオンとなり、第1データ線60及び第2データ線61からそれぞれフリップフロップ回路64へ印字データが入力され、左右の記憶ノードにそれぞれ保持される。
【0136】
読出し動作はSW1をオフ、SW2をオンした上で行われる。メモリ読出し用走査回路57によってメモリセル68を含むメモリセル行が選択されると、第1トランジスタ62及び第2トランジスタ63の両者のゲートがオンとなり、記憶ノードに保持されている印字データがそれぞれ第1データ線60及び第2データ線を介してセンスアンプ55へ出力される。
【0137】
センスアンプ55へ印字データが入力されると、第1データ線60及び第2データ線のそれぞれの信号の電位差に応じてハイ、あるいはローの信号を増幅し、バッファ56を介して画素アレイ4へ出力される。
【0138】
このように、本発明の第5の実施例による光プリンタヘッドでは、メモリセル構造にスタティックRAMを用いても、本発明の第1の実施例に示す光プリンタヘッドと同様の動作を行うことが可能な光プリンタヘッドを提供することができる。
【0139】
図27は本発明の第6の実施例による光プリンタヘッドの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。本発明の第6の実施例による光プリンタヘッドの構成は図1に示す本発明の第1の実施例と同様であるので、その図示は省略する。また、水平走査回路、メモリアレイ、メモリ読出し用垂直走査回路、メモリ書込み用垂直走査回路、バッファ、画素アレイ、画素アレイ用垂直走査回路の各回路構成や動作方法も上述した本発明の第1の実施例と同様である。
【0140】
本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドの駆動方法によると、ある水平走査期間で入力された画素アレイ1行分の印字データは、次の水平走査期間においてメモりアレイへと書込まれ、さらに次の水平走査期間において画素アレイに書込まれるのに対し、本発明の第6の実施例ではある水平走査期間で入力された画素アレイ1行分の印字データが、次の水平走査期間の開始時においてメモリアレイへ書込まれ、同期間内に画素アレイに書込まれる点で大きく異なっている。
【0141】
この図27を参照して本発明の第6の実施例による光プリンタヘッドの駆動方法について説明する。図27において、画素アレイ1行分の印字データ入力は上述した本発明の第1の実施例と同じく、水平クロックDCLKに合わせてスタート信号DSTが印加されることによって開始され、水平走査期間中に入力が終了する。
【0142】
ラッチ信号LATは水平走査期間開始時に印加され、前水平走査期間にラッチされていた印字データがメモリアレイの任意のメモリセル行に転送され、それぞれのメモリセルに保持される。メモリアレイへの書込みが終了した後、メモリアレイから画素アレイへの転送が行われるが、これも上述した本発明の第1の実施例と同様である。
【0143】
このように、本発明の第6の実施例による光プリンタヘッドの駆動方法では、ある水平走査期間に入力された画素アレイ1行分の印字データが、次の水平走査期間において画素アレイへ書込まれ、その結果、発光素子が発光あるいは消光動作を行うことが可能な光プリンタヘッドを提供することができる。
【0144】
以上、本発明の各実施例を図面によって詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施例に限られたものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれる。例えば、本発明の光プリンタヘッドは電子写真システムに限らず、他のコンピュータ利用印刷システムにおいても利用可能である。
【0145】
このように、本発明の光プリンタヘッドによれば、発光光量の小さい発光素子を用いても、所要の感光を高速に行うことができるとともに、多階調の印刷を行うことができる。また、感光体の露光量に対する表面電位の特性に応じた感光駆動を行うことができる。さらに、印刷対象物がずれて挿入された場合でも、入力データをずれ量に応じてシフトすることによって、ずれの補正を行うことができるとともに、2値データ入力によって多階調の印刷を実現することができる。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを書込むためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、メモリアレイと画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとを光プリンタヘッドに含み、画素アレイにおける画素行と発光素子によって感光される感光体の回転軸とが平行でありかつ発光素子の発光方向と感光体の表面とが対向した状態において、画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の素子の発光及び消光のうちの一方で感光体表面上のスポットが照射される状態と照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、スポットが第(n+1)番目の素子を通過している期間に画素アレイの第(n+1)番目の素子の発光及び消光のうちの一方で感光体表面上のスポットが照射される状態と照射されない状態とのうちのいずれかの状態とすることによって、駆動周波数の小さいドライバICを用いても駆動することができ、高密度化・小型化・高速印字を容易に実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のメモリ読出し用垂直走査回路の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の画素アレイ用垂直走査回路の構成を示すブロック図である。
【図4】図1のメモリ書込み用垂直走査回路の構成を示すブロック図である。
【図5】図1の水平走査回路の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施例によるメモリセルの一構成例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例による画素の構成を示す回路図である。
【図8】本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドを用いた光プリンタの発光面の構成を示す模式図である。
【図9】本発明の第1の実施例における水平走査回路の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】本発明の第1の実施例における光プリンタヘッドの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】本発明の第1の実施例における光プリンタヘッドの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図12】本発明の第1の実施例における光プリンタヘッドの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図13】本発明の第1の実施例における光プリンタヘッドの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】(a)〜(d)は本発明の第1の実施例における露光動作を説明するための図である。
【図15】本発明の第1の実施例の感光体表面上におけるスポット部分の電位の変化を示す図である。
【図16】(a),(b)は本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドでの印字データの推移を説明するための模式図である。
【図17】(a),(b)は本発明の第1の実施例による光プリンタヘッドでの印字データの推移を説明するための模式図である。
【図18】本発明の第2の実施例による光プリンタヘッドの水平走査回路の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第3の実施例における各画素の構成とその動作とを説明する模式図である。
【図20】本発明の第4の実施例による光プリンタヘッドの構成を示すブロック図である。
【図21】図20のメモリセルの一構成例を示す回路図である。
【図22】本発明の第4の実施例による光プリンタヘッドの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図23】本発明の第5の実施例による光プリンタヘッドのメモリアレイとその周辺回路とを示すブロック図である。
【図24】図23のメモリセルの一構成例を示す回路図である。
【図25】図23のデータ入力バッファの一構成例を示す回路図である。
【図26】図23のセンスアンプの一構成例を示す回路図である。
【図27】本発明の第6の実施例による光プリンタヘッドの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図28】従来のライン光源を用いた光プリンタの全体構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板
2,58 メモリ読出し用垂直走査回路
3,53 水平走査回路
4 画素アレイ
5,7,28,46 シフトレジスタ
6,9,16,19,
30,49,56 バッファ
8,48 ラッチ
10,54 メモリアレイ
11,111 ,112 発光素子
12 駆動トランジスタ
13 選択トランジスタ
14,34 コンデンサ
15,50 画素アレイ用垂直走査回路
17,57 メモリ書込み用垂直走査回路
18 アドレスデコーダ
21 光プリンタヘッド
22 集光光学系
23 感光体
29 スイッチ
31 書込み用トランジスタ
32 読出し用トランジスタ
33,71,73 インバータ
35,36 読出し用走査線
37 書込み用データ線
38 読出し用データ線
39 容量線
40 画素用走査線
41 画素用データ線
47 データレジスタ
52 データ線
55 センスアンプ
59 ゲート線
60 第1データ線
61 第2データ線
62 第1トランジスタ
63 第2トランジスタ
64 フリップフロップ回路
65 データ入力バッファ
66 第1スイッチアレイ
67 第2スイッチアレイ
68 メモリセル
69 スポット
72 トランスファゲート
74〜78 トランジスタ

Claims (26)

  1. 発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとを有し、
    前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成してなることを特徴とする光プリンタヘッド。
  2. 前記発光素子が有機エレクトロルミネセンス素子からなることを特徴とする請求項1記載の光プリンタヘッド。
  3. 前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを多結晶シリコン薄膜トランジスタから構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の光プリンタヘッド。
  4. 発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向に二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記水平走査回路と前記メモリアレイとの間の転送経路中に位置するスイッチアレイと、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとを有し、
    前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記スイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成してなることを特徴とする光プリンタヘッド。
  5. 前記発光素子が有機エレクトロルミネセンス素子からなることを特徴とする請求項4記載の光プリンタヘッド。
  6. 前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記スイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを多結晶シリコン薄膜トランジスタから構成したことを特徴とする請求項4または請求項5記載の光プリンタヘッド。
  7. 発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記水平走査回路と前記メモリアレイとの間の転送経路中に位置する第1のスイッチアレイと、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置する第2のスイッチアレイ及びバッファとを有し、
    前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記第1のスイッチアレイと前記第2のスイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成してなることを特徴とする光プリンタヘッド。
  8. 前記発光素子が有機エレクトロルミネセンス素子からなることを特徴とする請求項7記載の光プリンタヘッド。
  9. 前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記第1スイッチアレイと前記第2スイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを多結晶シリコン薄膜トランジスタから構成したことを特徴とする請求項7または請求項8記載の光プリンタヘッド。
  10. 発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとを光プリンタヘッドに含み、
    前記画素アレイにおける画素行と前記発光素子によって感光される感光体の回転軸とが平行でありかつ前記発光素子の発光面と前記感光体の表面とが対向した状態において、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、前記スポットが第(n+1)番目の発光素子を通過している期間に前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、
    前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成することを特徴とする光プリンタヘッドの駆動方法。
  11. 前記発光素子が有機エレクトロルミネセンス素子からなることを特徴とする請求項10記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  12. 前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを多結晶シリコン薄膜トランジスタから構成したことを特徴とする請求項10または請求項11記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  13. 前記感光ドラムが前記画素アレイの1画素行分を移動する期間を主走査期間として、前記主走査期間中に外部から入力される印字データを前記水平走査回路へ入力する動作と、前記印字データを外部から入力されるラッチ信号によって前記水平走査回路内のラッチ回路に保持される動作とが行い、かつ外部から入力される印字データを前記水平走査回路へ入力する動作中に前記メモリアレイからの印字データの読出しと前記画素アレイへの書込みとを行うことで順次前記画素アレイ内の前記発光素子の発光及び消光の一方を行う動作と、前記水平走査回路内に保持されている1行分の印字データを前記メモリセルへ書込む動作とを行うことを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  14. 前記画素アレイを同一行方向と同一列方向とに複数の画素からなる複数の画素群に分割するとともに、前記画素群において発光させる画素数を変化させることで多階調を表すことを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  15. 発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向に二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記水平走査回路と前記メモリアレイとの間の転送経路中に位置するスイッチアレイと、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置するバッファとを光プリンタヘッドに含み、
    前記画素アレイにおける画素行と前記発光素子によって感光される感光体の回転軸とが平行でありかつ前記発光素子の発光面と前記感光体の表面とが対向した状態において、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、前記スポットが第(n+1)番目の発光素子を通過している期間に前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、
    前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記スイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成することを特徴とする光プリンタヘッドの駆動方法。
  16. 前記発光素子が有機エレクトロルミネセンス素子からなることを特徴とする請求項15記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  17. 前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記スイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを多結晶シリコン薄膜トランジスタから構成することを特徴とする請求項15または請求項16記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  18. 前記感光ドラムが前記画素アレイの1画素行分を移動する期間を主走査期間として、前記主走査期間中に外部から入力される印字データを前記水平走査回路へ入力する動作と、前記印字データを外部から入力されるラッチ信号によって前記水平走査回路内のラッチ回路に保持される動作とが行い、かつ外部から入力される印字データを前記水平走査回路へ入力する動作中に前記メモリアレイからの印字データの読出しと前記画素アレイへの書込みとを行うことで順次前記画素アレイ内の前記発光素子の発光及び消光の一方を行う動作と、前記水平走査回路内に保持されている1行分の印字データを前記メモリセルへ書込む動作とを行うことを特徴とする請求項15から請求項17のいずれか記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  19. 前記画素アレイを同一行方向と同一列方向とに複数の画素からなる複数の画素群に分割するとともに、前記画素群において発光させる画素数を変化させることで多階調を表すことを特徴とする請求項15から請求項18のいずれか記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  20. 発光素子を含む画素を行方向と列方向とに二次元に配列した画素アレイと、外部から入力された印字データを保持するメモリセルを行方向と列方向とに二次元に配列したメモリアレイと、前記メモリアレイにおける各メモリセル列にデータ信号を供給する水平走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルに2値データを供給するためにメモリセル行を順次選択する第1の垂直走査回路と、前記メモリアレイにおける各メモリセルから2値データを読出すために前記メモリセル行を任意に選択する回路と、前記画素アレイにおける各画素行を順次選択する第2の垂直走査回路と、前記水平走査回路と前記メモリアレイとの間の転送経路中に位置する第1のスイッチアレイと、前記メモリアレイと前記画素アレイとの転送経路中に位置する第2のスイッチアレイ及びバッファとを光プリンタヘッドに含み、
    前記画素アレイにおける画素行と前記発光素子によって感光される感光体の回転軸とが平行でありかつ前記発光素子の発光面と前記感光体の表面とが対向した状態において、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第n番目(nは1以上の整数)の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、前記スポットが第(n+1)番目の発光素子を通過している期間に前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の発光状態で前記感光体表面上のスポットが照射される状態と、前記画素アレイの第(n+1)番目の発光素子の消光状態で前記感光体表面上のスポットが照射されない状態とのうちのいずれかの状態とし、
    前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記第1のスイッチアレイと前記第2のスイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを同一の絶縁基板上に形成することを特徴とする光プリンタヘッドの駆動方法。
  21. 前記発光素子が有機エレクトロルミネセンス素子からなることを特徴とする請求項20記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  22. 前記水平走査回路と前記第1の垂直走査回路と前記メモリセル行を選択する回路と前記第2の垂直走査回路と前記バッファと前記第1スイッチアレイと前記第2スイッチアレイと前記メモリセルを構成する回路と前記画素を構成する回路とを多結晶シリコン薄膜トランジスタから構成することを特徴とする請求項20または請求項21記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  23. 前記感光ドラムが前記画素アレイの1画素行分を移動する期間を主走査期間として、前記主走査期間中に外部から入力される印字データを前記水平走査回路へ入力する動作と、前記印字データを外部から入力されるラッチ信号によって前記水平走査回路内のラッチ回路に保持される動作とが行い、かつ外部から入力される印字データを前記水平走査回路へ入力する動作中に前記メモリアレイからの印字データの読出しと前記画素アレイへの書込みとを行うことで順次前記画素アレイ内の前記発光素子の発光及び消光の一方を行う動作と、前記水平走査回路内に保持されている1行分の印字データを前記メモリセルへ書込む動作とを行うことを特徴とする請求項20から請求項22のいずれか記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  24. 前記画素アレイを同一行方向と同一列方向とに複数の画素からなる複数の画素群に分割するとともに、前記画素群において発光させる画素数を変化させることで多階調を表すことを特徴とする請求項20から請求項23のいずれか記載の光プリンタヘッドの駆動方法。
  25. 前記メモリアレイは、
    電気信号を転送する第1の信号線及び第2の信号線と、
    制御信号により動作する第1のスイッチ及び第2のスイッチと、
    前記制御信号を転送する第1の制御線及び第2の制御線と、
    前記電気信号を保持する保持手段と、
    インバータ回路とを具備し、かつ、
    前記第1のスイッチと、前記第1の信号線及び前記第1の制御線とが接続されていて、かつ、
    前記第2のスイッチと、前記第2の信号線及び前記第2の制御線とが接続されていて、かつ、
    前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間に前記保持手段と前記インバータ回路とが設置されていることを特徴とする請求項1と請求項4と請求項7とのうちのいずれか記載の光プリンタヘッド
  26. 前記メモリアレイは、
    電気信号を転送する信号線と、
    制御信号により動作する第1のスイッチ及び第2のスイッチと、
    前記制御信号を転送する第1の制御線及び第2の制御線と、
    前記電気信号を保持する保持手段と、
    インバータ回路とを具備し、かつ、
    前記第1のスイッチと、前記信号線及び前記第1の制御線とが接続されていて、かつ、
    前記第2のスイッチと、前記信号線及び前記第2の制御線とが接続されていて、かつ、
    前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間に前記保持手段と前記インバータ回路とが設置されていることを特徴とする請求項1と請求項4と請求項7とのうちのいずれか記載の光プリンタヘッド
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