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JP3586576B2 - 車両用自動スライドドア装置 - Google Patents

車両用自動スライドドア装置 Download PDF

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JP3586576B2
JP3586576B2 JP34880498A JP34880498A JP3586576B2 JP 3586576 B2 JP3586576 B2 JP 3586576B2 JP 34880498 A JP34880498 A JP 34880498A JP 34880498 A JP34880498 A JP 34880498A JP 3586576 B2 JP3586576 B2 JP 3586576B2
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昇 柘植
健二 加藤
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Asmo Co Ltd
Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアパネルをスライドさせて車両の側壁に形成された乗降口を開閉するための車両用自動スライドドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的にワゴンやバン、レクリエーションビークルと称される車両には、後部座席に対応したドアに、運転席の近傍や後部座席の所定位置に設けられた操作スイッチを操作することでモータを駆動させ、モータの駆動力によりドアパネルを車体側壁部に沿って前後にスライドさせて車体側壁に形成された乗降口を開閉する所謂自動スライドドア装置を採用した車両がある。
【0003】
この種の自動スライドドア装置には、ドアパネルが閉移動する際の異物の挟み込み検知若しくは異物の挟み込み防止用として圧力検出装置を備えた自動スライドドア装置もある。
【0004】
このような自動スライドドア装置に適用される圧力検出装置は、ドアパネルの前端部(すなわち、閉移動方向側の端部)に沿って長尺で且つ長手方向に沿って中空の外皮部の内部に複数の電極線が配置された感圧センサを備えている。この感圧センサは、押圧力を受けて外皮部が弾性変形すると、外皮部の弾性変形の伴い外皮部内の電極線が湾曲して互いに接触するようになっており、電極線同士が互いに接触した際の電気抵抗の変化等を検知することで外皮部に押圧力が作用したこと、すなわち、閉移動するドアパネルの前端部に異物が当接し、異物からの押圧反力が外皮部に作用したことを検出するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ドアパネルの前端部は、ドアパネルを構成する板状のインナパネルと同じく板状のアウタパネルのヘム(袷部)とされており、通常、アウタパネルの前端部がインナパネルの前端部を包むように車両室内側へ折り返されて固定されている。上述した感圧センサは、車両の外観を考慮して、このヘムよりもドアパネルの後端側で且つインナパネルの厚さ方向が概ね車両の前後方向に向いた部分に固定されたブラケット等の支持部材を介して、ヘムの端部よりも、外皮部の全て或いは一部分が車両前方向側へ突出した状態で取り付けられている。
【0006】
ここで、このような感圧センサの取付態様の場合、図14に示されるように、ドアパネル220のヘム222と感圧センサ224の外皮部226との間には、ヘム222をシールするシール材(図示省略)を塗布するための隙間228が設けられる。しかしながら、雨天等においてはこの隙間228に水滴等が浸入する可能性が大きい。特に、寒冷地等の場合には、この隙間228に雪が入り込む可能性も大きく、この場合、隙間228に入り込んだ雪は、感圧センサ224の外皮部226とヘム222との間で固まって氷230となる。
【0007】
この状態では、外皮部226のドアパネル220のヘム222と対向した側が氷230により支持され、前方から(すなわち、矢印B方向側から)外皮部226に押圧力が作用した場合の外皮部226の弾性変形が制限され、押圧力の検出能力が低下する。
【0008】
また、隙間228に入り込んだ水滴が凍る場合には、当然、膨張するが、隙間228の内側で膨張した氷230は、感圧センサ224を車両内側へ押圧する。この押圧力により外皮部226を保持するブラケット232が曲げられると、ヘム222に対する外皮部226の突出量が変化したり、感圧センサ224の検出範囲(例えば、ドアパネル220の移動方向に対しての検出角度)にずれが生じたりし、やはり、押圧力の検出能力が低下する。
【0009】
本発明は、上記事実を考慮して、氷等の付着による外力(押圧力)検知能力の低下を防止できる車両用自動スライドドア装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の車両用自動スライドドア装置は、アウタパネルに形成したヘムによりインナパネルの略車両前方側の端部が包まれた状態で固定されるドアパネルを、駆動手段の駆動力でドアパネルを車体の側壁に対して略車両前後方向にスライドさせることにより、前記側壁に形成された乗降口を開閉する車両用自動スライドドア装置であって、弾性を有する長尺状の外皮部の内周部に長尺紐状の複数の電極線が固定され、前記外皮部の弾性変形により前記複数の電極線が撓むことで前記外皮部の変形を検出可能なセンサ本体と、前記ドアパネルの略車両前方側の端部における前記ドアパネルのヘムよりも略車両室内側で前記ドアパネルに固定された支持手段と、前記外皮部よりも低剛性の合成樹脂材若しくはゴム材により略車両上下方向に長手の長尺チューブ状に形成され、内側に前記センサ本体を収容した状態で前記ヘムの車両室内側で隙間を介して前記支持手段に支持されると共に、当該支持状態で一部が前記ヘムの先端よりも車両前方側へ突出するプロテクタと、前記プロテクタから前記ヘムへ向けて突出形成されて先端が前記ヘムに当接し、前記隙間を閉塞すると共に、前記プロテクタとの接続部分である基端部周りに回動する方向へ弾性変形可能な遮蔽部材と、を含めて構成される感圧センサを備えることを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の本発明に係る車両用自動スライドドア装では駆動手段の駆動力によりドアパネルが車両の側壁に対して略車両前後方向にスライドすることで、車両の側壁に形成された乗降口が開閉される。
【0012】
また、ドアパネルの略車両前方側の端部におけるアウタパネルとインナパネルとの袷部であるヘムの室内側では、支持手段がドアパネルに固定されており、この支持手段に感圧センサのプロテクタが支持されている。プロテクタはチューブ状に形成され、その一部はヘムよりも略車両前方側に突出しており、更に、その内側にはセンサ本体が収容されている。
【0013】
乗降口を閉じるためにドアパネルを略車両前方側へスライドさせた際に、ドアパネルの軌道上に異物が存在すると、プロテクタが異物に接触して異物を押圧する。プロテクタはその内側に収容されたセンサ本体の外皮部よりも低剛性であるため、異物からの押圧反力でプロテクタが弾性変形する。
【0014】
このプロテクタの弾性変形により内側のセンサ本体の外皮部が弾性変形し、外皮部の内側に設けられた電極線が撓んで互いに接触して導通する。これにより、異物の挟み込みを検出できる。
【0015】
一方、ドアパネルのヘムと感圧センサのプロテクタとの間には隙間が形成されており、この隙間からヘムをシールするためのシール材がヘムに塗布される。ここで、本発明に係る車両用自動スライドドア装置では、プロテクタから突出形成された遮蔽部材の先端がヘムに当接しており、これにより上記の隙間が閉塞される。
【0016】
これによって、隙間への水、氷、雪等の侵入が防止される。このため、感圧センサの弾性変形が氷や凍結した雪等によって制限されることはなく、氷等の付着による異物の挟み込み検知能力の低下を防止できる。
【0017】
また、遮蔽部材の表面に水や雪等が付着して凍ることもあり得る。しかしながら、遮蔽部材に水や雪等が付着することにより形成される氷は、上述した隙間へ入り込んだ状態で形成された氷よりも薄くなる。しかも、遮蔽部材のプロテクタとの接続部分である遮蔽部材の基端部周りに遮蔽部材が弾性変形可能である。このため、遮蔽部材に水や雪等が付着して凍結しても、遮蔽部材が基端部周りに変形或いは振動することで容易に水や雪等が凍結して形成された氷を割り、或いは剥がすことができる。
【0018】
請求項2記載の車両用自動スライドドア装置は、アウタパネルに形成したヘムによりインナパネルの略車両前方側の端部が包まれた状態で固定されるドアパネルを、駆動手段の駆動力でドアパネルを車体の側壁に対して略車両前後方向にスライドさせることにより、前記側壁に形成された乗降口を開閉する車両用自動スライドドア装置であって、弾性を有する長尺状の外皮部の内周部に長尺紐状の複数の電極線が固定され、前記外皮部の弾性変形により前記複数の電極線が撓むことで前記外皮部の変形を検出可能なセンサ本体と、前記ドアパネルの略車両前方側の端部における前記ドアパネルのヘムよりも略車両室内側で前記ドアパネルに固定された支持手段と、前記外皮部よりも低剛性の合成樹脂材若しくはゴム材により略車両上下方向に長手の長尺チューブ状に形成され、内側に前記センサ本体を収容した状態で前記ヘムの車両室内側で隙間を介して前記支持手段に支持されると共に、当該支持状態で一部が前記ヘムの先端よりも車両前方側へ突出するプロテクタと、前記プロテクタから前記ヘムへ向けて突出形成されて先端が前記ヘムに当接し、前記隙間を閉塞すると共に、表面に分子間力が低いゴム材又は合成樹脂材を含んで構成された耐寒層が形成された遮蔽部材と、を含めて構成される感圧センサを備えることを特徴としている。
【0019】
請求項2に記載の本発明に係る車両用自動スライドドア装置では、駆動手段の駆動力によりドアパネルが車両の側壁に対して略車両前後方向にスライドすることで、車両の側壁に形成された乗降口が開閉される。
【0020】
また、ドアパネルの略車両前方側の端部におけるアウタパネルとインナパネルとの袷部であるヘムの室内側では、支持手段がドアパネルに固定されており、この支持手段に感圧センサのプロテクタが支持されている。プロテクタはチューブ状に形成され、その一部はヘムよりも略車両前方側に突出しており、更に、その内側にはセンサ本体が収容されている。
【0021】
乗降口を閉じるためにドアパネルを略車両前方側へスライドさせた際に、ドアパネルの軌道上に異物が存在すると、プロテクタが異物に接触して異物を押圧する。プロテクタはその内側に収容されたセンサ本体の外皮部よりも低剛性であるため、異物からの押圧反力でプロテクタが弾性変形する。
【0022】
このプロテクタの弾性変形により内側のセンサ本体の外皮部が弾性変形し、外皮部の内側に設けられた電極線が撓んで互いに接触して導通する。これにより、異物の挟み込みを検出できる。
【0023】
一方、ドアパネルのヘムと感圧センサのプロテクタとの間には隙間が形成されており、この隙間からヘムをシールするためのシール材がヘムに塗布される。ここで、本発明に係る車両用自動スライドドア装置では、プロテクタから突出形成された遮蔽部材の先端がヘムに当接しており、これにより上記の隙間が閉塞される。
【0024】
これによって、隙間への水、氷、雪等の侵入が防止される。このため、感圧センサの弾性変形が氷や凍結した雪等によって制限されることはなく、氷等の付着による異物の挟み込み検知能力の低下を防止できる。
【0025】
また、遮蔽部材の表面に水や雪等が付着して凍ることもあり得る。しかしながら、遮蔽部材に水や雪等が付着することにより形成される氷は、上述した隙間へ入り込んだ状態で形成された氷よりも薄くなる。しかも、遮蔽部材の表面に設けられた耐寒層は、分子間力が低いゴム材又は合成樹脂材を含んで構成される。このような物理的特性を有する部材は、一般的に耐寒性が高く、低温下においても硬化しづらい。このため、遮蔽部材の凍結が抑制される。これにより、遮蔽部材に水や雪等が付着して凍結しても、遮蔽部材が基端部周りに変形或いは振動することで容易に水や雪等が凍結して形成された氷を割り、或いは剥がすことができる。
なお、耐寒性を有する材料には、一般的にシリコーンやフッ素等が含有された合成樹脂材があるが、本発明の構成要件である耐寒層は、これらの材料以外にも、上述した物理的特性を有する材料であればよい。
【0026】
請求項3記載の車両用自動スライドドア装置は、アウタパネルに形成したヘムによりインナパネルの略車両前方側の端部が包まれた状態で固定されるドアパネルを、駆動手段の駆動力でドアパネルを車体の側壁に対して略車両前後方向にスライドさせることにより、前記側壁に形成された乗降口を開閉する車両用自動スライドドア装置であって、弾性を有する長尺状の外皮部の内周部に長尺紐状の複数の電極線が固定され、前記外皮部の弾性変形により前記複数の電極線が撓むことで前記外皮部の変形を検出可能なセンサ本体と、前記ドアパネルの略車両前方側の端部における前記ドアパネルのヘムよりも略車両室内側で前記ドアパネルに固定された支持手段と、前記外皮部よりも低剛性の合成樹脂材若しくはゴム材により略車両上下方向に長手とされると共に、略車両前方側へ向けて開口した凹形状の保持部の前端側に、略車両後方側へ向けて凹形状の柔軟部が設けられて全体的にチューブ状に形成され、内側に前記センサ本体を収容した状態で前記ヘムの車両室内側で前記ヘムにシール材を塗布するための隙間を介して前記支持手段に支持されるプロテクタと、前記柔軟部から前記ヘムへ向けて突出形成されて先端が前記ヘムに当接し、前記隙間を閉塞すると共に、略車両前方側の表面積が前記プロテクタと前記ヘムとの互いに対向する部分での表面積の和よりも小さな遮蔽部材と、を含めて構成される感圧センサを備えることを特徴としている。
【0027】
請求項3に記載の本発明に係る車両用自動スライドドア装置では、駆動手段の駆動力によりドアパネルが車両の側壁に対して略車両前後方向にスライドすることで、車両の側壁に形成された乗降口が開閉される。
【0028】
また、ドアパネルの略車両前方側の端部におけるアウタパネルとインナパネルとの袷部であるヘムの室内側では、支持手段がドアパネルに固定されており、この支持手段に感圧センサのプロテクタが支持されている。プロテクタはチューブ状に形成され、その一部はヘムよりも略車両前方側に突出しており、更に、その内側にはセンサ本体が収容されている。
【0029】
乗降口を閉じるためにドアパネルを略車両前方側へスライドさせた際に、ドアパネルの軌道上に異物が存在すると、プロテクタが異物に接触して異物を押圧する。プロテクタはその内側に収容されたセンサ本体の外皮部よりも低剛性であるため、異物からの押圧反力でプロテクタが弾性変形する。
【0030】
このプロテクタの弾性変形により内側のセンサ本体の外皮部が弾性変形し、外皮部の内側に設けられた電極線が撓んで互いに接触して導通する。これにより、異物の挟み込みを検出できる。
【0031】
一方、ドアパネルのヘムと感圧センサのプロテクタとの間には隙間が形成されており、この隙間からヘムをシールするためのシール材がヘムに塗布される。ここで、本発明に係る車両用自動スライドドア装置では、プロテクタから突出形成された遮蔽部材の先端がヘムに当接しており、これにより上記の隙間が閉塞される。
【0032】
これによって、隙間への水、氷、雪等の侵入が防止される。このため、感圧センサの弾性変形が氷や凍結した雪等によって制限されることはなく、氷等の付着による異物の挟み込み検知能力の低下を防止できる。
【0033】
また、遮蔽部材の表面に水や雪等が付着して凍ることもあり得る。しかしながら、遮蔽部材に水や雪等が付着することにより形成される氷は、上述した隙間へ入り込んだ状態で形成された氷よりも薄くなる。しかも、遮蔽部材の略車両前方側の表面積がプロテクタとヘムとの互いに対向する部分での表面積の和よりも小さいため、付着した氷が支持される部分の面積が小さい。このため、小さい振動等で遮蔽部材に付着した氷簡単に割れて遮蔽部材から剥がれ落ちる。
請求項4記載の車両用自動スライドドア装置は、アウタパネルに形成したヘムによりインナパネルの略車両前方側の端部が包まれた状態で固定されるドアパネルを、駆動手段の駆動力でドアパネルを車体の側壁に対して略車両前後方向にスライドさせることにより、前記側壁に形成された乗降口を開閉する車両用自動スライドドア装置であって、弾性を有する長尺状の外皮部の内周部に長尺紐状の複数の電極線が固定され、前記外皮部の弾性変形により前記複数の電極線が撓むことで前記外皮部の変形を検出可能なセンサ本体と、前記ドアパネルの略車両前方側の端部における前記ドアパネルのヘムよりも略車両室内側で前記ドアパネルに固定された支持手段と、前記外皮部よりも低剛性の合成樹脂材若しくはゴム材により略車両上下方向に長手とされると共に、略車両前方側へ向けて開口した凹形状の保持部の前端側に、略車両後方側へ向けて凹形状の柔軟部が設けられて全体的にチューブ状に形成され、内側に前記センサ本体を収容した状態で前記ヘムの車両室内側で前記ヘムにシール材を塗布するための隙間を介して前記支持手段に支持されると共に、当該支持状態で前記柔軟部の一部が前記ヘムの先端よりも車両前方側へ突出するプロテクタと、前記柔軟部から前記ヘムへ向けて突出形成されて先端が前記ヘムに当接し、前記隙間を閉塞すると共に、略車両前方側の表面積が前記プロテクタと前記ヘムとの互いに対向する部分での表面積の和よりも小さな遮蔽部材と、を含めて構成される感圧センサを備えることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明に係る車両用自動スライドドア装置では、駆動手段の駆動力によりドアパネルが車両の側壁に対して略車両前後方向にスライドすることで、車両の側壁に形成された乗降口が開閉される。
また、ドアパネルの略車両前方側の端部におけるアウタパネルとインナパネルとの袷部であるヘムの室内側では、支持手段がドアパネルに固定されており、この支持手段に感圧センサのプロテクタが支持されている。プロテクタは略車両前方側へ向けて開口した凹形状の保持部と、この保持部の前側に設けられた略車両後方側へ向けて凹形状の柔軟部とを有し、全体的にチューブ状に形成され、柔軟部はヘムよりも略車両前方側に突出しており、更に、その内側にはセンサ本体が収容されている。
乗降口を閉じるためにドアパネルを略車両前方側へスライドさせた際に、ドアパネルの軌道上に異物が存在すると、プロテクタが異物に接触して異物を押圧する。プロテクタはその内側に収容されたセンサ本体の外皮部よりも低剛性であるため、異物からの押圧反力でプロテクタが弾性変形する。
このプロテクタの弾性変形により内側のセンサ本体の外皮部が弾性変形し、外皮部の内側に設けられた電極線が撓んで互いに接触して導通する。これにより、異物の挟み込みを検出できる。
一方、ドアパネルのヘムと感圧センサのプロテクタとの間には隙間が形成されており、この隙間からヘムをシールするためのシール材がヘムに塗布される。ここで、本発明に係る車両用自動スライドドア装置では、プロテクタの柔軟部から突出形成された遮蔽部材の先端がヘムに当接しており、これにより上記の隙間が閉塞される。
これによって、隙間への水、氷、雪等の侵入が防止される。このため、感圧センサの弾性変形が氷や凍結した雪等によって制限されることはなく、氷等の付着による異物の挟み込み検知能力の低下を防止できる。
また、遮蔽部材の表面に水や雪等が付着して凍ることもあり得る。しかしながら、遮蔽部材に水や雪等が付着することにより形成される氷は、上述した隙間へ入り込んだ状態で形成された氷よりも薄くなる。しかも、遮蔽部材は柔軟部から突出形成されるため、遮蔽 部材の弾性は柔軟部の弾性と同じである。このため、ドアパネルがスライドする際の振動や、このような振動に伴う遮蔽部材の弾性変形により遮蔽部材に付着した氷は簡単に割れて遮蔽部材から剥がれ落ちる。
【0034】
請求項5に記載の車両用自動スライドドア装置は、請求項3又は請求項に記載の本発明において、前記プロテクタとの接続部分である基端部周りに回動する方向へ前記遮蔽部材を弾性変形可能とした、ことを特徴としている。
【0035】
請求項に記載の本発明に係る車両用自動スライドドア装置では、遮蔽部材のプロテクタとの接続部分である遮蔽部材の基端部周りに遮蔽部材が弾性変形可能である。このため、遮蔽部材に水や雪等が付着して凍結しても、遮蔽部材が基端部周りに変形或いは振動することで容易に水や雪等が凍結して形成された氷を割り、或いは剥がすことができる。
【0036】
請求項6に記載の圧力検出装置は、請求項乃至請求項の何れか1項に記載の本発明において、分子間力が低いゴム材又は合成樹脂材を含んで構成された耐寒層を、前記遮蔽部材の表面に設けたことを特徴としている。
【0037】
請求項6に記載の本発明に係る車両用自動スライドドア装置では、遮蔽部材の表面に耐寒層が設けられている。この耐寒層は、分子間力が低いゴム材又は合成樹脂材を含んで構成されており、このような物理的特性を有する部材は、一般的に耐寒性が高い(すなわち、低温下においても硬化しづらい)ため、耐寒層を遮蔽部材の表面に設けることで、遮蔽部材の凍結が抑制される。
なお、耐寒性を有する材料には、一般的にシリコーンやフッ素等が含有された合成樹脂材があるが、本発明の構成要件である耐寒層は、これらの材料以外にも、上述した物理的特性を有する材料であればよい。
【0038】
【発明の実施の形態】
図7には、本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置10を車両14の自動スライドドア装置(自動開閉装置)16において移動体としてのドアパネル18を閉じる際のドアパネル18と車体20の間での異物の挟み込み防止用として採用した例が斜視図により示されている。本圧力検出装置10の構成の説明に先立って、先ず、自動スライドドア装置16の構成について説明する。
【0039】
(自動スライドドア装置16の構成)
図7に示されるように、自動スライドドア装置16は閉止体としての側壁22(車体20)の後端側の車両上下方向中間部に設けられたスライドドアアクチュエータ24を備えている。スライドドアアクチュエータ24はハーネスやケーブル等の接続手段(図示省略)を介して車体20の前端側若しくは運転席下方のエンジンルーム(図示省略)内に配置されたバッテリーへ電気的に接続されたスライドドアモータ28を備えている。
【0040】
スライドドアモータ28の側方にはスライドドアモータ28の出力軸へ噛合したギヤを含めた複数のギヤを収納し、これらのギヤによりスライドドアモータ28の回転を減速しつつ外部の駆動プーリ30へ伝えて駆動プーリ30を回転させる減速装置32が設けられている。駆動プーリ30は略車両上下方向を軸方向としてこの軸周りに回転可能とされており、駆動プーリ30及びこの駆動プーリ30とは離間して設けられた複数の従動プーリ34には無端ベルト36が掛け回されており、スライドドアモータ28が駆動を開始して駆動プーリ30が回転すると、無端ベルト36が従動回転を開始する。
【0041】
図7に示されるように、無端ベルト36の長手方向一部にはアタッチメント38が一体的に固定されている。図9に示されるように、アタッチメント38は、その側壁部40と概ね車幅方向に沿って側壁部40に対向する側壁部42、及びアタッチメント38と側壁部42の各上端部を繋ぐ連結部44が一体とされ、全体的に下方へ向けて開口したコ字形状の部材で、側壁22の上下方向中間部に前後方向に沿って長手となるように設けられたセンターレール46の側壁部48を跨いでいる(すなわち、側壁部40は側壁部48を介して側壁部42と互いに対向している)。アタッチメント38の側壁部42はドアパネル18の先端部へ固定されており、センターアーム50を介してドアパネル18を構成する一対のインナパネル54、アウタパネル56のうちのインナパネル54へ連結されており、無端ベルト36が回転すると、その回転方向に沿ってドアパネル18がスライドする。
【0042】
ドアパネル18は、乗員乗降用として側壁22に形成された略矩形の乗降口58(図7参照)に対応して形成されており、乗降口58へ嵌まり込むまで移動することで(すなわち、閉移動の移動終点までドアパネル18が移動することで)乗降口58を閉止でき、この全閉状態では、ドアパネル18のアウタパネル56の外側面と側壁22の外側面とが略面一になる。
【0043】
また、図9に示されるように、センターアーム50の先端部には概ね車幅方向に沿った方向を軸方向としてその軸周りに回転するローラ60と、概ね車両14の上下方向に沿った方向を軸方向としてその軸周りに回転する一対のローラ62とがそれぞれ軸支されている。ローラ62はその外周部がセンターレール46の底壁部64に当接し底壁部64上を転動する。これに対して両ローラ60はその外周部がセンターレール46の車幅方向外側でセンターレール46と対向するように設けられた側壁部66へ当接しており、側壁部66によって車幅方向外側への移動が制限されていると共に、側壁部66へ当接した状態で転動する。
【0044】
ここで、図8に示されるように、センターレール46の前端側は車幅方向内側へ向けて傾斜している。このため、乗降口58へ嵌まり込んだドアパネル18が車両14の後方側へ向けてスライドする際には、先ず、ローラ60がセンターレール46の前端側で側壁部66に案内されてドアパネル18が車両14の後方側へ向けてスライドしつつ車幅方向外側へ移動し、側壁22よりも車幅方向外側へドアパネル18が位置した状態から車幅方向に沿って側壁22と対向した状態で後方へスライドする。
【0045】
一方、図8に示されるように、側壁22の上端部近傍には乗降口58の上端部に沿ってアッパレール68が設けられている。図10に示されるようにアッパレール68は下方へ向けて開口した断面コ字形状とされており、その内部には概ね車両14の上下方向を軸方向とされその軸周りに回転可能にアッパアーム70の先端に軸支されたローラ72が入り込んでいる。アッパレール68は概ね車幅方向に沿って互いに対向した一対の側壁部74を有しており、ローラ72の外周部は一対の側壁部74のうちの車幅方向外側の側壁部74へ当接し、側壁部74により車幅方向外側への移動が制限されていると共に、側壁部74へ当接した状態で転動する。
【0046】
アッパアーム70の基端部はボルト等の締結手段(図示省略)によりインナパネル54の上端部近傍に固定されており、ローラ72が側壁部74により車幅方向外側への移動が制限されていることでドアパネル18の車幅方向外側への移動が制限されている。また、アッパレール68の前端側もセンターレール46と同様に車幅方向内側へ向けて傾斜しており、ローラ60がセンターレール46の前端側で側壁部66に案内される際にはローラ72がアッパレール68の前端側でアッパレール68に案内される。
【0047】
さらに、図11及び図12に示されるように、側壁22の下端部近傍には乗降口58の下端部に沿ってロアレール76が設けられている。ロアレール76は車両14の床部の一部を構成するステップ78の下方に設けられており、概ね車幅方向外側へ向けて開口した断面コ字形状とされている。
【0048】
ロアレール76の内側にはロアアーム80の先端側が入り込んでいる。ロアアーム80の先端には概ね車幅方向に沿った方向を軸方向としてその軸周りに回転するローラ82と、概ね車両14の上下方向に沿った方向を軸方向としてその軸周りに回転するローラ84とがそれぞれ軸支されている。ローラ84はその外周部がロアレール76の下壁部86に当接し下壁部86上を転動する。
【0049】
これに対してローラ82は、下方へ向けて開口した断面コ字形状のガイドレール88の内部に入り込んでいる。ガイドレール88はロアレール76の上壁部90へ固着されており、概ね車幅方向に沿って互いに対向する一対の側壁部92のうち車幅方向外側に位置する側壁部92へローラ82の外周部が当接している。ローラ82は車幅方向外側の側壁部92により車幅方向外側への移動が制限されていると共に、側壁部92へ当接した状態で転動する。また、ガイドレール88の前端側もセンターレール46と同様に車幅方向内側へ向けて傾斜しており、ローラ60がセンターレール46の前端側で側壁部66に案内される際にはローラ82がガイドレール88の前端側で側壁部92に案内される。
【0050】
すなわち、ドアパネル18はセンターアーム50のローラ62、アッパアーム70のローラ72、及びロアアーム80のローラ84を介して概ね車両14の前後方向に沿った軌道上でスライド可能に車体20へ取り付けられており、スライドドアアクチュエータ24のスライドドアモータ28が正転駆動若しくは逆転駆動することでスライドドアモータ28が車両14の後方或いは前方へ向けてスライドし、乗降口58を開閉する構成である。
【0051】
図6のブロック図に示されるように、スライドドアアクチュエータ24はリレー等の制御回路によって構成されるスライドドアドライバ94を備えており、スライドドアドライバ94を介してバッテリー26へ電気的に接続されている。スライドドアドライバ94は判定手段としてのコンピュータ96を介してバッテリー26へ接続されており、例えば、車両14の運転席の近傍に設けられた操作スイッチ98をスイッチ操作すると、そのときの操作スイッチ98のスイッチ状態に応じた信号をスライドドアドライバ94に送り、スライドドアモータ28を正転駆動又は逆転駆動させ、或いは停止させる。
【0052】
一方、自動スライドドア装置16は位置検出装置100を備えている。位置検出装置100は、例えば、周方向に沿って所定角度毎に放射状にスリット孔が形成され、スライドドアモータ28の出力軸の回転に連動して回転する円盤状のスリット盤と、このスリット盤を挟んで設けられた一対の発光素子及び受光素子(何れも図示省略)から成り、発光素子から発せられて回転するスリット盤のスリット孔を通過した光が受光素子にて受光された回数をカウントすることですることでスライドドアモータ28の出力軸の回転数、すなわち、ドアパネル18のスライド量を検知する構成となっている。
【0053】
また、図6に示されるように、自動スライドドア装置16は車体20に設けられたクローザアクチュエータ102を備えている。クローザアクチュエータ102はクローザモータ104を備えており、ドアパネル18の閉移動方向側の端部と、これに対向する乗降口58の内周部と、にそれぞれ設けられた一対のジャンクション(図示省略)が互いに電気的に接続されるまでドアパネル18がスライドして、所謂半ドアの状態となると、クローザモータ104が通電されて駆動を開始してドアパネル18を閉じきると共にこのときのスライド量を位置検出装置100が検出することでコンピュータ96がスライドドアドライバ94を操作してバッテリー26からスライドドアモータ28への通電を停止し、スライドドアモータ28を停止させる。クローザモータ104がドアパネル18をスライドさせて閉じきりクローザアクチュエータ102のラッチスイッチ(図示省略)がこれを検出すると、リンク機構等の機械的な伝達手段を介してドアパネル18をロックする。
【0054】
(圧力検出装置10の構成)
次に圧力検出装置10の構成について説明する。
【0055】
図7及び図8に示されるように、圧力検出装置10は、ドアパネル18の閉移動方向側の端部に沿って設けられた車両14の上下方向に沿って長手とされた感圧センサ120を備えている。図1、図2、及び図3に示されるように、感圧センサ120は、ドアパネル18の閉移動方向側の端部(すなわち、閉止体としての側壁22の内周部のうちの車両後方側へ向いた部分と対向する対向端)であるインナパネル54とアウタパネル56とのヘム(袷部)52の車両室内側に配置されており、しかも、その一部は対向端であるヘム52の先端よりも車両前方側へ突出している。また、感圧センサ120は、ゴムや軟質の合成樹脂材等、絶縁性を有する弾性材によって長尺状に形成されてセンサ本体122を構成する外皮部124を備えている。外皮部124の内部には断面十字形状の十字孔126が外皮部124の長手方向に沿って形成されている。十字孔126は外皮部124の長手方向に沿って外皮部124の中心周りに漸次変位している。
【0056】
また、外皮部124の内部には銅線等の導電性細線を縒り合わせることにより可撓性を有する長尺紐状に形成され、且つ、導電性ゴムに被服された電極としての電極線128、130、132、134が設けられている。これらの電極線128〜134はセンサ本体122を構成し、図4に示されるように、十字孔126の中央近傍で十字孔126を介して互いに離間し且つ十字孔126に沿って螺旋状に配置され、十字孔126の内周部へ一体的に固着されている。したがって、外皮部124が弾性変形することで電極線128〜134は撓み、特に、十字孔126が潰れる程度に外皮部124が弾性変形すれば、電極線128又は電極線132が電極線130又は電極線134と接触して導通する。また、外皮部124が復元すれば電極線128〜134もまた復元する。
【0057】
また、図5の回路図に示されるように、電極線128と電極線132は長手方向一方の端部で導通しており、電極線130と電極線134もまた長手方向一方の端部で導通している。一方、図1及び図2に示されるように、ドアパネル18を構成するインナパネル54とアウタパネル56の間はコネクタ136が配置されている。図5の回路図に示されるように、コネクタ136の内部には抵抗138が設けられている。抵抗138の一端には電極線130の長手方向他端部が電気的に接続されており、また、抵抗138の他端には電極線132の長手方向他端部が電気的に接続され、電極線130と電極線132とが抵抗138を介して電気的に接続されている。
【0058】
また、コネクタ136の内部には、接続手段としてのリード線140の一対の導線142、144の長手方向一方の端部が収容され、コネクタ136の内部の端子へ固定されている。これらの導線142、144が固着された端子には、上述した電極線128及び電極線134の各々の長手方向他端部が固着されており、導線142と電極線128とが電気的に接続され、導線144と電極線134とが電気的に接続されている。導線142はバッテリー26へ直接或いは他の接続部材を介して間接的に接続されており(図4の回路図では便宜上、導線142とバッテリー26とを直接接続している)、また、導線144は所定値以上の電流が流れると回路を遮断する電流検出素子146を介してバッテリー26へ接続されている。すなわち、電極線128から電極線130、電極線132を介して電極線134へ流れる電流は、通常、抵抗138を介して流れるが、仮に、外皮部124が押し潰されて電極線128又は電極線132が電極線130又は電極線134と接触して導通して短絡すると、電流は抵抗138を介さずに流れるため、例えば、一定の電圧でこの回路に電流を流していれば電流値が変化する。したがって、このときの電流値の変化を検知すれば外皮部124が押し潰されたか否か、すなわち、外皮部124に外力が作用したか否かを検知できる。
【0059】
また、図5及び図6に示されるように、電流検出素子146はコンピュータ96へ接続されており、電流検出素子146が回路中に所定値以上の電流が流れたこと、すなわち、電極線128又は電極線132が電極線130又は電極線134と接触して導通して短絡したことを電流検出素子146が検出すると、コンピュータ96がスライドドアドライバ94及びクローザドライバ110を操作してスライドドアモータ28及びクローザモータ104を反転駆動させる。
【0060】
図1及び図2に示されるように、上記構成のセンサ本体122は外皮部124を形成する合成樹脂材よりも低剛性の合成樹脂材若しくはゴム材により長尺チューブ状に形成されたプロテクタ148の内部に挿入された状態で保持されている。
【0061】
図1に示されるように、プロテクタ148は断面が車両14の前方側へ向けて開口した凹形状の保持部150を備えている。保持部150の凹部の曲率半径は上述した外皮部124の外径の曲率半径に対応しており、外皮部124の車両14の後方側に対応した部分に当接している。一方の保持部150の車両14の前側には車両14の後方側へ向けて開口した凹形状の柔軟部152が連続して形成されている。柔軟部152の凹部の曲率半径もまた上述した外皮部124の外径の曲率半径に対応しており、上述した外皮部124の外周部のうち、保持部150が当接していない部分を覆うように当接している。すなわち、この柔軟部152と保持部150とで内径寸法が外皮部124の外径寸法に対応した長尺のチューブ状とされ、その内側にセンサ本体122が収容されることになる。
【0062】
また、この柔軟部152の表面には耐寒層としてのシリコン層(図示省略)が形成されており、冬季等の気温が低下した際に柔軟部152が凍結して硬化するのを防止している。このシリコン層は、構成する分子の分子間力が比較的低く、このような物理的特性を有することで、シリコン層自体、一般的に耐寒性が高く、低温下においても硬化しづらい。
【0063】
一方、保持部150の柔軟部152とは反対側には取付部154が連続して形成されている。この取付部154には車両14の後方側へ向けて開口し、且つ、保持部150及び柔軟部152の長手方向に沿って長手とされた、取付溝156が形成されておりインナパネル54の前端部近傍に設けられた支持手段としてのブラケット170へ取り付けられている。
【0064】
さらに、ドアパネル18へ感圧センサ120が取り付けられた状態でのプロテクタ148の下端部近傍には、プロテクタ148の長手方向に対して略直交する方向へ向けて係合部を構成するリング状の鍔部158が形成されている。さらに、鍔部158からプロテクタ148の長手方向に沿って所定距離離間した位置からは、係合部を構成する鍔部158と略同様のリング状の鍔部160が形成されている。鍔部158と鍔部160との間は外径寸法が各鍔部158、160よりも小径で係合部を構成する首部162とされ、各鍔部158、160と略同軸とされている。
【0065】
また、鍔部160の首部162とは反対側の軸方向端面には、シール部164が形成されている。シール部164は、外径寸法が鍔部160よりも僅かに大径で、しかも、鍔部160と略同軸的に形成されている。
【0066】
さらに、図1及び図2に示されるように、プロテクタ148の柔軟部152の外周部からは、ヘム52へ接近する方向へ向けて遮蔽部材としてのリップ166が突出形成されている。図2及び図3に示されるように、リップ166はプロテクタ148の長手方向に沿って連続して形成されており、また、図1に示されるようにリップ166の先端はヘム52へ当接し、ヘム52とプロテクタ148の間でヘム52をシールする(すなわち、アウタパネル56が後方側へ折り返された部分の先端部とインナパネル54との間をシールする)シール材(図示省略)を塗布するために設けられた隙間168を閉塞している。
【0067】
さらに、図1に示されるように、リップ166は柔軟部152と同じ材質であり、柔軟部152と同様の弾性を有している。したがって、リップ166に外力が付与されると、概ねリップ166の基端部(すなわち、柔軟部152との連結部分)周りに回動する如く弾性変形する。
【0068】
また、リップ166の表面、特に、ドアパネル18が乗降口58を閉止する際の移動方向側のリップ166の表面には、上述した耐寒層としてのシリコン層(図示省略)が柔軟部152から連続して形成されている。
【0069】
図1及び図2に示されるように、上記構成の感圧センサ120が取り付けられるドアパネル18の前端部近傍部分では、インナパネル54の前端部近傍の一部分が、一旦、車両14の左側へ屈曲されており、この部分ではインナパネル54の板厚方向が車両14の前後方向に沿っている。さらに、この屈曲部分の左側端部は車両14の前方側へ向けて延出されており、アウタパネル56の前端部がかしめによりインナパネル54の前端部と一体となっている。上述したインナパネル54の屈曲部分(すなわち、板厚方向が車両14の前後方向とされた部分)にはブラケット170が設けられている。ブラケット170はインナパネル54の上下方向に沿って長手とされた平板状の固定部172を備えている。固定部172の幅方向一方の端側は車両14の前方側へ向けて屈曲された支持部174とされ、上述した取付部154の取付溝156の内部へ入り込み、その先端部(前端部)は取付溝156の底部へ当接している。取付部154は自らの弾性力により支持部174を挟持することで支持部174に支持されると共に、支持部174及び取付溝156の内部の少なくとも何れか一方に塗布された接着剤の接着力により支持部174へ固定される。
【0070】
一方、図1及び図2に示されるように、ブラケット170の下端部には円孔176が形成されており、この円孔176及びインナパネル54に形成された孔を貫通するボルト等の締結手段(何れも図示省略)によりブラケット170の下端部がインナパネル54に固定される。特に図示はしないが、円孔176と同様の透孔はブラケット170の上端部近傍にも形成されており、同様にボルト等の締結手段によりブラケット170の上端部がインナパネル54に固定される。
【0071】
また、円孔176の上側にはブラケット170をインナパネル54に固定した状態で車両14の前方向側に張り出し、後方側へ向けて凹形状の凹部178が形成されている。この凹部178は全体的に円形とされ、その深さ寸法は鍔部160の厚さ(軸方向長さ)寸法よりも僅かに深く、且つ、鍔部160の厚さ寸法にシール部164の厚さ寸法の和よりも浅い。また、凹部178の底部には凹部178と同軸的に引込孔180が形成されている。この引込孔180は首部162の外径寸法よりも僅かに小さく、首部162が貫通できるようになっている。ここで、首部162の軸方向寸法は引込孔180が形成された部分でのブラケット170の板厚と略同一で、引込孔180に首部162を貫通させた状態では、凹部178の内底部に鍔部160が当接し、凹部178の外底部に鍔部158が当接する。上述したように、凹部178の深さは鍔部160の厚さ寸法にシール部164の厚さ寸法の和よりも浅いため、引込孔180に首部162を貫通させた状態では、車両14の後方側のブラケット170の表面からシール部164が突出するが、ブラケット170をインナパネル54へ固定してブラケット170の表面とインナパネル54の表面とをあわせることでインナパネル54にシール部164が押し潰されつつシール部164がインナパネル54に密着する。
【0072】
また、図1及び図2に示されるように、ブラケット170をインナパネル54へ固定した状態では、透孔182の軸方向に沿って(すなわち、図1乃至図3の矢印A方向に沿って)凹部178に形成された引込孔180がインナパネル54に形成された透孔182とラップする(重なり合う)。透孔182は、その内径寸法が、プロテクタ148の鍔部160よりも先の下端部よりも僅かに大きくプロテクタ148の下端部が充分に貫通できる程度とされ、透孔182をプロテクタ148が貫通してドアパネル18の内側(すなわち、インナパネル54とアウタパネル56の間)にプロテクタ148が入り込み、プロテクタ148の下端部から引き出された電極線128〜134がコネクタ136へ接続される。
【0073】
さらに、図1及び図2に示されるように、ブラケット170の下端部近傍には、ブラケット170の幅方向一端で開口し且つ上述した引込孔180と連通した切欠部184が形成されている。切欠部184の幅寸法は、首部162の外径寸法よりも小さく、且つ、首部162を弾性変形させて部分的に外径寸法を縮めた状態で切欠部184を通過させることができる程度とされている。したがって、引込孔180に首部162が貫通した(嵌め込まれた)状態では、意図的に首部162を縮めない限り引込孔180から首部162(プロテクタ148)が抜け出ることはない。
【0074】
(本実施の形態の作用並びに効果)
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0075】
ドアパネル18が車両14の後方側へスライドして乗降口58を開放した状態で、操作スイッチ98を閉操作すると、コンピュータ96がスライドドアアクチュエータ24のスライドドアドライバ94を操作してスライドドアドライバ94がスライドドアモータ28を駆動させ、無端ベルト36、センターアーム50を介してドアパネル18を車両14の前方側へ向けてスライドさせる。
【0076】
ドアパネル18が前方へスライドして乗降口58を全閉する際のドアパネル18のスライド軌道上に異物が存在すると、ドアパネル18の閉移動方向側端部(前端部)が異物に当接して異物を押圧する。このときの異物からの押圧反力でプロテクタ148及び外皮部124が弾性変形すると、外皮部124内の電極線128又は電極線132が電極線130又は電極線134と接触して導通して短絡する。上述したように、このとき電極線128〜134を含む電気回路(図5参照)を流れる電流は抵抗138を介さずに流れるため、例えば、一定の電圧でこの回路に電流を流していれば電流値が変化し、外皮部124がこのときの電流値の変化を検知する。外皮部124が電流値の変化を検知すると、コンピュータ96がスライドドアドライバ94及びクローザドライバ110を操作してスライドドアモータ28及びクローザモータ104を反転駆動させて、ドアパネル18を車両14の後方側へスライドさせる。これにより、ドアパネル18による異物の挟み込みを防止できる。
【0077】
次に、本圧力検出装置10における感圧センサ120のドアパネル18への取り付け方の一例を以下に説明する。
【0078】
ドアパネル18へ感圧センサ120を取り付ける際には、先ず、内部に122を収容したプロテクタ148の取付溝156をブラケット170の支持部174へ嵌め込んで、取付溝156の内側及び支持部174の少なくとも何れか一方に塗布された接着剤でプロテクタ148を支持部174へ固定すると共に、首部162及びその近傍部分を加圧して首部162の外径部を縮め、切欠部184から引込孔180内へ首部162を嵌め込み貫通させる。この状態で、コネクタ136とプロテクタ148の下端側の先端部から引き出された電極線128〜134を接続し、引込孔180を貫通したプロテクタ148の下端側の先端部を透孔182へ貫通させると共に、ブラケット170をインナパネル54へ固定する。
【0079】
ここで、上述したように、凹部178の深さは鍔部160の厚さ寸法にシール部164の厚さ寸法の和よりも浅いため、引込孔180に首部162を貫通させた状態では、車両14の後方側のブラケット170の表面からシール部164が突出するが、ブラケット170をインナパネル54へ固定してブラケット170の表面とインナパネル54の表面とをあわせることでインナパネル54にシール部164が押し潰されつつシール部164がインナパネル54に密着する。これにより、透孔182がシールされ、雨水等が透孔182からドアパネル18の内側に浸入することはない。しかも、この状態ではブラケット170及び鍔部158、160が透孔182の軸方向に沿って(すなわち、図1乃至図3の矢印A方向に沿って)ラップし(重なり合い)、ブラケット170及び鍔部158、160により透孔182が隠されるため、見栄え(外観)も向上する。更には、鍔部158がブラケット170の引込孔180の周囲に密着するため、引込孔180が鍔部158により隠される。したがって、外観上では、プロテクタ148の引込孔180を貫通する部分の近傍では、プロテクタ148が単に湾曲しているだけに見え、この意味でも見栄え(外観)も向上する。
【0080】
また、センサ本体122を内部に収容した状態のままプロテクタ148がブラケット170に形成された引込孔180、及び、インナパネル54に形成された透孔182を貫通してドアパネル18の内側(すなわち、インナパネル54とアウタパネル56の間)に引き込まれているため、上端部を除いてブラケット170は引込孔180を貫通するまでの間が全て圧力(すなわち、異物からの押圧反力)を検知できる部分となる。したがって、不感帯が少なく、ドアパネル18の下端部近傍にある異物の検出も可能となる。
【0081】
さらに、従来では、透孔182のようにインナパネル54に形成された孔を封止するのに、グロメット等、特別に封止部材を用いていたが、本圧力検出装置10では、このような特別な封止部材が不要となるため、コストの軽減に寄与する。
【0082】
ところで、寒冷地等においては、車両14に雨滴や雪等が付着すると、図1に示されるように凍結して付着した雨滴や雪等が氷190になることがある。ここで、本圧力検出装置10の感圧センサ120では、プロテクタ148の柔軟部152からリップ166が突出形成されており、その先端部がヘム52に当接しているため、車両14の前方からみた場合、隙間168はリップ166により塞がれている。これにより、車両14の前方側から隙間168へ雨滴や雪等が入り込むことがない。したがって、隙間168へ入り込んだ雨滴や雪等が凍結することで形成された氷(図14参照)が、プロテクタ148の外周部をかためてしまうことによって生じる感圧センサ120の押圧力検知能力の低下や、水が凍る際の膨張によるブラケット170の変形に伴う感圧センサ120の異物からの押圧力検知能力の低下並びに押圧力検知範囲の変化を防止できる。このため、本圧力検出装置10を適用した自動スライドドア装置16は、寒冷地等の低温雰囲気下であっても、異物の挟み込みを確実に防止できる。
【0083】
また、図1に示されるように、リップ166の車両前方向側の面に雨滴や雪等が付着して凍結することで氷190となることがあるが、リップ166に付着した氷は、隙間168でプロテクタ148の外周部とヘム52とを繋ぐように形成された氷とは異なり極めて薄い。したがって、ドアパネル18がスライドする際の軽い振動や、異物が当接した際の軽い衝撃により簡単に割れてリップ166から剥がれ落ちる。
【0084】
さらに、図1に示されるように、リップ166に付着している氷190は当然リップ166に支持され、隙間168でプロテクタ148の外周部とヘム52とを繋ぐように形成された氷はプロテクタ148とヘム52の双方に支持される。ここで、リップ166の車両前方側の表面積は、プロテクタ148とヘム52との互いに対向する部分での各々の表面積の和よりも小さく、氷を支持する支持部が小さい。このため、リップ166に付着した氷190は隙間168に形成された氷に比べて小さな衝撃で剥がれ落ちる。
【0085】
また、上述したように、リップ166の表面には柔軟部152側から連続してシリコン層が形成されているが、シリコン層は構成する分子の分子間力が比較的低いという物理的特性を有するが故に耐寒性が高く、それ自体が凍結しづらくなっている。したがって、このシリコン層が表面に形成されたリップ166の表面に雨滴や雪が付着してもリップ166が凍結する可能性は低い。
【0086】
さらに、リップ166は柔軟部152と同じ素材であるため、柔軟部152を弾性変形させるのに必要な外力がリップ166に直接、或いは、柔軟部152を介して間接的に作用すればリップ166は弾性変形する。しかしながら、リップ166に付着した氷190はリップ166の弾性変形に追従できないため、リップ166が弾性変形すると氷190はリップ166から剥がれる。
【0087】
また、隙間168に形成された氷を除去するためには、隙間168から氷を掻き出さなくてはならないが、リップ166に付着した氷190は、上記の如く軽い衝撃を氷190或いは感圧センサ120のプロテクタ148に与えてやれば簡単に剥がれ落ちる。
【0088】
以上のように、リップ166に雨滴や雪等が付着して氷190が形成されたとしても、氷190は極めて簡単に(すなわち、特別な除去作業を要せず)除去できる。このため、氷付着に対するメンテナンスが容易で、しかも、感圧センサ120の異物からの押圧力検知能力を維持できる。
【0089】
なお、本実施の形態では、プロテクタ148の柔軟部152からリップ166を突出形成した構成であったが、保持部150からリップ166を突出形成する構成でもよい。
【0090】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0091】
図13には、本発明の第2の実施の形態に係る圧力検出装置200の構成が断面図によって示されている。この図に示されるように圧力検出装置200は、ヘム52にウエザストリップ202が取り付けられている。詳細な図示はしないが、ウエザストリップ202は車両14(図7及び図8参照)の上下方向に沿って長手とされており、ヘム52の端部を車両14の上下方向に沿って略一様に被覆している。また、ウエザストリップ202は、ゴムやゴム程度の弾性を有する合成樹脂材により形成されており、ドアパネル18が乗降口58を全閉した状態では、この全閉状態で乗降口58の内周部のうち車両14の前後方向に沿ってヘム52と対向する部分へ弾性変形した状態で密着し、ヘム52と乗降口58の内周部との間からの雨滴等の浸入を防止する。
【0092】
さらに、図13に示されるように、ウエザストリップ202の外周部からは、遮蔽部材としてのリップ204が感圧センサ120のプロテクタ148へ接近する如く突出形成されている。リップ204はウエザストリップ202の長手方向に沿って連続して形成されており、また、リップ204の先端はヘム52へ当接し、ヘム52とプロテクタ148の間の隙間168を閉塞している。
【0093】
さらに、リップ204はウエザストリップ202と同じ材質であり、ウエザストリップ202と同様の弾性を有している。したがって、リップ204に外力が付与されると、概ねリップ204の基端部(すなわち、柔軟部152との連結部分)周りに回動する如く弾性変形する。
【0094】
すなわち、前記第1の実施の形態に係る圧力検出装置10では、プロテクタ148の柔軟部152にリップ166が形成されていたのに対し、本圧力検出装置200では、ウエザストリップ202にリップ204が形成されている点で構成が異なる。しかしながら、これは、リップ204がプロテクタ148(柔軟部152)から突出形成されるか、或いは、ウエザストリップ202から突出形成されるか、が異なるだけで、リップ204が隙間168を閉塞する点やリップ204が弾性変形可能な点、リップ204の車両前方側の面の表面積がプロテクタ148とヘム52との互いに対向する部分での各々の表面積の和よりも小さい点等の基本的な構成が変わっているはけではない。したがって、前記第1の実施の形態で説明したリップ166を設けることによる作用と同様の作用を本実施の形態でも奏し、リップ166を設けることで得られる効果と同様の効果を本実施の形態でも得られる。
【0095】
なお、本実施の形態では、ウエザストリップ202からリップ204を突出形成し、前記第1の実施の形態では、リップ166をプロテクタ148から突出形成した構成であったが、リップ166(リップ204)を介してプロテクタ148及びウエザストリップ202が連結した状態でリップ166(リップ204)、プロテクタ148、及びウエザストリップ202を一体成形してもよい。
【0096】
また、上記の各実施の形態は、遮蔽部材としてのリップ166或いはリップ204が、感圧センサ120のプロテクタ148或いはウエザストリップ202から突出形成された構成であったが、リップ166或いはリップ204の如く隙間を閉塞する遮蔽部材が感圧センサ120、ウエザストリップ202、ドアパネル18とは基本的に独立した構成としても構わない。
【0097】
さらに、上記の各実施の形態では、感圧センサ120を移動体としてのドアパネル18に設けると共に、遮蔽部材としてのリップ166或いはリップ204をドアパネル側(すなわち、移動体側)に設けた構成であったが、閉止体としての側壁22の乗降口58の内周部に感圧センサ120を設けると共に、遮蔽部材を閉止体としての側壁22の乗降口58の内周部側に設ける構成としても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置の要部の構成を示す平面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置の要部の構成を示す側面側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置の感圧センサの構成を示す斜視図である。
【図5】感圧センサの構成を示す回路図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置を適用した車両の後方からの斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る圧力検出装置を適用した車両の前方からの斜視図である。
【図9】自動開閉装置のセンターレール近傍を拡大した斜視図である。
【図10】自動開閉装置のアッパレール近傍を拡大した斜視図である。
【図11】自動開閉装置のロアレール近傍を拡大した縦断面図である。
【図12】自動開閉装置のロアレール近傍を拡大した平面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る圧力検出装置の要部の構成を示す図1に対応した断面図である。
【図14】従来の圧力検出装置の感圧センサ及びドアパネルのヘムの周辺の状態を示す図1に対応した断面図である。
【符号の説明】
10 圧力検出装置
16 自動スライドドア装置(自動開閉装置)
18 ドアパネル(移動体)
22 側壁(閉止体)
52 ヘム(対向端)
120 感圧センサ
166 リップ(遮蔽部材)
200 圧力検出装置
204 リップ(遮蔽部材)

Claims (6)

  1. アウタパネルに形成したヘムによりインナパネルの略車両前方側の端部が包まれた状態で固定されるドアパネルを、駆動手段の駆動力でドアパネルを車体の側壁に対して略車両前後方向にスライドさせることにより、前記側壁に形成された乗降口を開閉する車両用自動スライドドア装置であって、
    弾性を有する長尺状の外皮部の内周部に長尺紐状の複数の電極線が固定され、前記外皮部の弾性変形により前記複数の電極線が撓むことで前記外皮部の変形を検出可能なセンサ本体と、
    前記ドアパネルの略車両前方側の端部における前記ドアパネルのヘムよりも略車両室内側で前記ドアパネルに固定された支持手段と、
    前記外皮部よりも低剛性の合成樹脂材若しくはゴム材により略車両上下方向に長手の長尺チューブ状に形成され、内側に前記センサ本体を収容した状態で前記ヘムの車両室内側で隙間を介して前記支持手段に支持されると共に、当該支持状態で一部が前記ヘムの先端よりも車両前方側へ突出するプロテクタと、
    前記プロテクタから前記ヘムへ向けて突出形成されて先端が前記ヘムに当接し、前記隙間を閉塞すると共に、前記プロテクタとの接続部分である基端部周りに回動する方向へ弾性変形可能な遮蔽部材と、
    を含めて構成される感圧センサを備えることを特徴とする車両用自動スライドドア装置。
  2. アウタパネルに形成したヘムによりインナパネルの略車両前方側の端部が包まれた状態で固定されるドアパネルを、駆動手段の駆動力でドアパネルを車体の側壁に対して略車両前後方向にスライドさせることにより、前記側壁に形成された乗降口を開閉する車両用自動スライドドア装置であって、
    弾性を有する長尺状の外皮部の内周部に長尺紐状の複数の電極線が固定され、前記外皮部の弾性変形により前記複数の電極線が撓むことで前記外皮部の変形を検出可能なセンサ本体と、
    前記ドアパネルの略車両前方側の端部における前記ドアパネルのヘムよりも略車両室内側で前記ドアパネルに固定された支持手段と、
    前記外皮部よりも低剛性の合成樹脂材若しくはゴム材により略車両上下方向に長手の長尺チューブ状に形成され、内側に前記センサ本体を収容した状態で前記ヘムの車両室内側で隙間を介して前記支持手段に支持されると共に、当該支持状態で一部が前記ヘムの先端よりも車両前方側へ突出するプロテクタと、
    前記プロテクタから前記ヘムへ向けて突出形成されて先端が前記ヘムに当接し、前記隙間を閉塞すると共に、表面に分子間力が低いゴム材又は合成樹脂材を含んで構成された耐寒層が形成された遮蔽部材と、
    を含めて構成される感圧センサを備えることを特徴とする車両用自動スライドドア装置。
  3. アウタパネルに形成したヘムによりインナパネルの略車両前方側の端部が包まれた状態で固定されるドアパネルを、駆動手段の駆動力でドアパネルを車体の側壁に対して略車両前後方向にスライドさせることにより、前記側壁に形成された乗降口を開閉する車両用自動スライドドア装置であって、
    弾性を有する長尺状の外皮部の内周部に長尺紐状の複数の電極線が固定され、前記外皮部の弾性変形により前記複数の電極線が撓むことで前記外皮部の変形を検出可能なセンサ本体と、
    前記ドアパネルの略車両前方側の端部における前記ドアパネルのヘムよりも略車両室内側で前記ドアパネルに固定された支持手段と、
    前記外皮部よりも低剛性の合成樹脂材若しくはゴム材により略車両上下方向に長手とされると共に、略車両前方側へ向けて開口した凹形状の保持部の前端側に、略車両後方側へ向けて凹形状の柔軟部が設けられて全体的にチューブ状に形成され、内側に前記センサ本体を収容した状態で前記ヘムの車両室内側で前記ヘムにシール材を塗布するための隙間を介して前記支持手段に支持されるプロテクタと、
    前記柔軟部から前記ヘムへ向けて突出形成されて先端が前記ヘムに当接し、前記隙間を閉塞すると共に、略車両前方側の表面積が前記プロテクタと前記ヘムとの互いに対向する部分での表面積の和よりも小さな遮蔽部材と、
    を含めて構成される感圧センサを備えることを特徴とする車両用自動スライドドア装置。
  4. アウタパネルに形成したヘムによりインナパネルの略車両前方側の端部が包まれた状態で固定されるドアパネルを、駆動手段の駆動力でドアパネルを車体の側壁に対して略車両前後方向にスライドさせることにより、前記側壁に形成された乗降口を開閉する車両用自動スライドドア装置であって、
    弾性を有する長尺状の外皮部の内周部に長尺紐状の複数の電極線が固定され、前記外皮部の弾性変形により前記複数の電極線が撓むことで前記外皮部の変形を検出可能なセンサ本体と、
    前記ドアパネルの略車両前方側の端部における前記ドアパネルのヘムよりも略車両室内側で前記ドアパネルに固定された支持手段と、
    前記外皮部よりも低剛性の合成樹脂材若しくはゴム材により略車両上下方向に長手とされると共に、略車両前方側へ向けて開口した凹形状の保持部の前端側に、略車両後方側へ向けて凹形状の柔軟部が設けられて全体的にチューブ状に形成され、内側に前記センサ本体を収容した状態で前記ヘムの車両室内側で前記ヘムにシール材を塗布するための隙間を介して前記支持手段に支持されると共に、当該支持状態で前記柔軟部の一部が前記ヘムの先端よりも車両前方側へ突出するプロテクタと、
    前記柔軟部から前記ヘムへ向けて突出形成されて先端が前記ヘムに当接し、前記隙間を閉塞すると共に、略車両前方側の表面積が前記プロテクタと前記ヘムとの互いに対向する部分での表面積の和よりも小さな遮蔽部材と、
    を含めて構成される感圧センサを備えることを特徴とする車両用自動スライドドア装置。
  5. 前記プロテクタとの接続部分である基端部周りに回動する方向へ前記遮蔽部材を弾性変形可能とした、
    ことを特徴とする請求項3又は請求項に記載の車両用自動スライドドア装置。
  6. 分子間力が低いゴム材又は合成樹脂材を含んで構成された耐寒層を、前記遮蔽部材の表面に設けたことを特徴とする請求項3乃至請求項5記載の何れか1項に記載の車両用自動スライドドア装置。
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