JP3586123B2 - チャネルチェックテストシステム - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディジタル回線多重化装置(Digital Circuit Multiplication Equipment、以下、「DCME」と称す。)において、チャネルの導通のチェックを行うチャネルチェックテストシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高能率音声符号化技術やディジタル音声挿入技術を用い、電話による音声通話信号を高能率に圧縮して伝送する装置として、DCMEが知られている。このDCMEにおいては、通話チャネルの導通の有無をチェックする、チャネルチェックテストが行なわれる。
【0003】
従来のチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図12は、従来のチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0004】
図12において、1は送信側DCME、2は受信側DCMEである。3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0005】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2からのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、9はA則またはμ則非直線量子化された出力テストパターンを発生する出力パターン発生器、9aはA則非直線量子化された出力テストパターンデータを蓄積するA則出力パターンデータメモリ、9bはμ則非直線量子化された出力テストパターンデータを蓄積するμ則出力パターンデータメモリ、9cはセレクタ、10は復号信号8aと出力テストパターンを比較する比較器、11は復号信号8aと出力テストパターンの一致ビット数をカウントするカウンタ、12はカウンタ11の出力に基づきチャネルの導通の有無を判定する判定回路、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14dは圧伸則設定信号である。
【0006】
つぎに、前述した従来のチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0007】
まず、試験対象でない運用中のチャネル、すなわち音声通話信号を伝送するチャネルに対する動作について説明する。
【0008】
送信側DCME1への入力信号3は、テストパターン挿入回路5において、入力テストパターンの挿入を受けずに符号器6に与えられて高能率音声符号化され、符号器6の出力データが受信側DCME2に対して出力される。
【0009】
入力信号3は、ITU勧告G.711において規定されたA則またはμ則で非直線量子化されたPCM信号である。入力信号3の非直線量子化の圧伸則がA則の場合は、符号器6の動作モードをA則とし、入力信号3の圧伸則がμ則の場合には、符号器6の動作モードをμ則とするよう、圧伸則設定信号14bが与えられる。
【0010】
受信側DCME2においては、受信した符号器6の出力データを復号器7において復号し、受信側DCME2からの出力信号8bとして出力する。受信側DCME2からの出力信号8bもA則またはμ則で非直線量子化されたPCM信号である。受信側DCME2からの出力信号8bが所定の圧伸則(A則またはμ則)となるように、圧伸則設定信号14cを与え、復号器7の動作モードを設定する。
【0011】
次に、試験対象のチャネルに対する動作を説明する。
【0012】
入力パターン発生器4は、チャネルチェック用の入力テストパターンを発生し、テストパターン挿入回路5は、送信側DCME1への入力信号3ではなく、この入力テストパターンを符号器6に対して出力する。符号器6は、入力テストパターンを高能率音声符号化して、符号器6の出力データを受信側DCME2に対して出力する。
【0013】
入力パターン発生器4の出力する入力テストパターンの圧伸則は、符号器6の圧伸則と合わせる必要がある。そのため、A則入力パターンデータメモリ4aの出力データと、μ則入力パターンデータメモリ4bの出力データのいずれかを、セレクタ4cにおいて圧伸則設定信号14aに従って選択し、これを入力パターン発生器4の出力信号とする。
【0014】
受信側DCME2においては、受信した符号器6の出力データを復号器7において復号する。この復号器7の出力する復号信号8aは、比較器10において出力パターン発生器9の出力信号とビットごとに比較される。出力パターン発生器9の出力データは、入力パターン発生器4の出力信号を符号化した後、再度復号した際に得られる復号信号の期待されるパターンである。
【0015】
出力パターン発生器9の出力する出力テストパターンの圧伸則は、復号器7の圧伸則と合わせる必要がある。そのため、A則出力パターンデータメモリ9a、μ則出力パターンデータメモリ9bの出力データのいずれかを、セレクタ9cにおいて圧伸則設定信号14dに従って選択し、これを出力パターン発生器9の出力信号とする。
【0016】
カウンタ11は、比較器10の出力するビットごとの比較結果を入力し、所定時間内の不一致ビット数をカウントする。判定回路12は、カウンタ11の出力する不一致ビット数のカウント値を入力し、カウント値が所定の値を越える場合、試験対象のチャネルが導通していないと判定し、カウント値が所定の値を越えない場合、試験対象のチャネルが導通していると判定して、その判定結果13を出力する。
【0017】
上記のように構成されたチャネルチェックテストシステムにおいては、DCMEにおいて複数の符号化方式(例えばITU勧告G.726、G.728、G.729等に規定された符号化方式)をサポートしている場合、符号化方式に応じて入力テストパターン、出力テストパターンを別々に設けるという方法が考えられるが、このように符号化方式に応じてそれぞれ入力テストパターン、出力テストパターンを設けると、チャネルチェックテストシステムの回路規模が大きくなるという課題がある。
【0018】
符号化方式にかかわらず共通に用いることができ、簡易な構成でチャネルチェックテストを行なう方法としては、入力テストパターンとしてトーン信号を用い、受信側DCME2内の復号器7の出力の符号ビットに着目する方式が考えられる。
【0019】
図13は、例えば特開平7−131832号公報に示された従来の他のチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0020】
図13において、100は周波数情報検出部、101は符号ビット、102は符号ビット101を入力ディジタルトーン信号の約半周期のデータ分だけ遅延する遅延回路、103は符号ビット101と遅延回路102の出力とを入力して排他的論理和を算出する排他的論理和回路、104は排他的論理和回路103の出力の加算するデータ数を決定する不一致数積分周期計数器、105は不一致数積分周期計数器104で決定されるデータ数分の排他的論理和回路103の出力を加算積分する不一致数加算積分器、106は不一致数加算積分器105の出力に応じて入力ディジタルトーン信号の周波数についての合否を判定する不一致数比較器である。
【0021】
次に、従来の他のチャネルチェックテストシステムの動作を説明する。
【0022】
正常なディジタルトーン信号であれば、符号ビット101は半周期ごとに「0」連続と「1」連続とを繰り返す。周波数情報検出部100は、この「0」連続と「1」連続との繰り返しを次のように検出する。すなわち、符号ビット101は遅延回路102で半周期遅延され、符号ビット101と遅延回路102の出力は排他的論理和回路103に入力され、排他的論理和回路103は符号ビット101と遅延回路102の出力との排他的論理和を求める。
【0023】
すると、排他的論理和回路103の出力は、図14の(e)の符号114に示すように、正常なディジタルトーン信号の場合は全て「1」となる。この排他的論理和回路103の出力を不一致数積分周期計数器104で指定するデータ数分だけ不一致数加算積分器105により加算する。なお、不一致数加算積分器105の出力は、符号ビット101の半周期毎の「0」連続と「1」連続との繰り返しの度合いに対応している。それから、不一致数比較器106により不一致数加算積分器105の出力を検査することで周波数の検査を実施する。
【0024】
従来の他のチャネルチェックシステムは上記のように構成されているので、符号ビットの周期的な繰り返しの検出により、簡易な構成でチャネルの導通をチェックすることができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図13の構成による従来の他のチャネルチェックシステムをDCMEに適用する場合、以下のような課題があった。
【0026】
図15は、図13の構成による従来の他のチャネルチェックテストシステムのDCMEへの適用例を示す構成図である。
【0027】
図15において、送信側DCME1内の動作は、図12の構成において説明した送信側DCME1内の動作と同一である。一方、受信側DCME2では、復号器7からのA則またはμ則非直線量子化された出力信号は、符号抽出部108に与えられ、符号ビット101が抽出される。符号ビット101は周波数情報検出部100に入力され、符号ビット101の周期的な繰り返しの検出により、チャネルの導通の有無が判定される。この周波数情報検出部100の動作の詳細は、図13の構成において説明したものと同一である。
【0028】
図15において、例えば、送信側DCME1への入力信号3の圧伸則、受信側DCME2からの出力信号8bの圧伸則が両方ともμ則である場合の動作を考察する。この場合、送信側DCME1内の符号器6、受信側DCME2内の復号器7はμ則で動作させる必要があるが、ここで、圧伸則設定信号14cの誤りにより、復号器7がA則で誤って動作したと仮定する。
【0029】
入力テストパターンとして、図16のテーブルに示すような信号列を用いるとする。図16のテーブルに示す信号列は、周波数500Hz、信号レベル3dBm0のトーン信号(標本化周波数8kHzの場合)である。
【0030】
説明を簡単にするため、符号化、復号による信号波形の劣化の影響を無視すると、符号器6、復号器7とも正しくμ則で動作するように設定されていれば、復号器7の出力する復号信号8aのパターンは、図16のテーブルに示した入力テストパターンと同一となる筈である。しかし、圧伸則設定信号14cの誤りにより、復号器7がA則で誤って動作した場合、復号器7の出力する復号信号8aのパターンは、図17のテーブルに示す値となってしまう。
【0031】
図16のテーブルに示す信号列と、図17のテーブルに示す信号列は異なっているが、符号ビットだけに着目すると、図16のテーブルの信号列の符号ビットと、図17のテーブルに示す信号列の符号ビットの周期性は同一である。また、符号ビットの周期的な繰り返しの検出によりチャネルの導通の有無を判定する周波数情報検出部100は、復号器7の圧伸則の設定の誤りがあった場合に、本来チャネルが導通していないと判定すべきであるにもかかわらず、チャネルが導通していると判定してしまうという問題点があった。
【0032】
上記の説明においては、復号器7の圧伸則の設定が誤った場合の動作について説明したが、符号器6の圧伸則の設定が誤った場合の動作も同様の問題点があった。
【0033】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、DCMEに適用し得る、圧伸則(A則/μ則)の設定の誤りを含めて検出可能で、簡易な構成で実現できるチャネルチェックテストシステムを得ることを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値に所定のオフセット値を加算する加算器と、前記加算器の出力信号から符号を抽出する符号抽出部と、前記抽出された符号を所定の時間遅延する遅延器と、前記抽出された符号と前記遅延器の出力信号との排他的論理和演算を行う排他的論理和演算器と、前記排他的論理和演算器の出力値が所定の値と一致する回数をカウントするカウンタと、前記カウンタのカウント値と所定の閾値とを比較して判定結果を出力する比較器とを有する受信側DCMEとを備えたものである。
【0035】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記符号抽出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値と第2の所定の閾値とを比較する第2の比較器を有し、前記遅延器が、前記第2の比較器の出力信号を所定の時間遅延し、前記排他的論理和演算器が、前記第2の比較器の出力信号と前記遅延器の出力信号との排他的論理和演算を行うものである。
【0036】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値に所定のオフセット値を加算する加算器と、前記加算器の出力値の零交差数を算出する零交差数算出部と、前記零交差数算出部が出力する零交差数の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力する第1の比較器と、前記零交差数算出部が出力する零交差数の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力する第2の比較器と、前記第1及び第2の比較結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とを有する受信側DCMEとを備えたものである。
【0037】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記零交差数算出部の代わりに、前記加算器の出力値の零交差間隔を算出する零交差間隔算出部を有し、前記第1の比較器が、前記零交差間隔算出部が出力する零交差間隔の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、第2の比較器が、前記零交差間隔算出部が出力する零交差間隔の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するものである。
【0038】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記零交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値のレベル交差数を算出するレベル交差数算出部を有し、前記第1の比較器が、前記レベル交差数算出部が出力するレベル交差数の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、前記第2の比較器が、前記レベル交差数算出部が出力するレベル交差数の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するものである。
【0039】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記零交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値のレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部を有し、前記第1の比較器が、前記レベル交差間隔算出部が出力するレベル交差間隔の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、前記第2の比較器が、前記レベル交差間隔算出部が出力するレベル交差間隔の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するものである。
【0040】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値の零交差数を算出する零交差数算出部と、前記リニア変換部の出力値のレベル交差数を算出するレベル交差数算出部と、前記算出した零交差数及びレベル交差数の差分を算出する減算器と、前記減算器の出力値の絶対値を算出する絶対値回路と、前記絶対値回路の出力値と所定の閾値とを比較して比較結果を出力する比較器と、前記比較結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とを有する受信側DCMEとを備えたものである。
【0041】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記零交差数算出部及び前記レベル交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値の零交差間隔を算出する零交差間隔算出部と、前記リニア変換部の出力値のレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部を有し、前記減算器が、前記算出した零交差間隔及びレベル交差間隔の差分を算出するものである。
【0042】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記リニア変換部の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部と、前記算出した信号強度と第4の所定の閾値とを比較して第4の比較結果を出力する第4の比較器と、前記算出した信号強度と第5の所定の閾値とを比較して第5の比較結果を出力する第5の比較器とを含む信号強度判定部と、前記全ての比較判定結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とをさらに有するものである。
【0043】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記リニア変換部の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部と、前記算出した信号強度と第4の所定の閾値とを比較して第4の比較結果を出力する第4の比較器と、前記算出した信号強度と第5の所定の閾値とを比較して第5の比較結果を出力する第5の比較器とを含む信号強度判定部をさらに有し、前記判定回路は、前記全ての比較判定結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定するものである。
【0044】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記遅延器における所定の時間が、前記入力テストパターンの半周期分の時間の整数倍としたものである。
【0045】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0046】
図1において、1は送信側DCME、2Aは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0047】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2AからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0048】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、20はオフセット値、21はリニア変換部19の出力値にオフセット値20を加算する加算器、22は加算器21の出力信号の符号を抽出する符号抽出部、23は符号抽出部22の出力する符号を遅延させる遅延器、24は符号抽出部22の出力する符号と遅延器23の出力信号の排他的論理和演算を行う排他的論理和演算器、25は排他的論理和演算器24の出力が所定の値と一致する回数をカウントするカウンタ、26は閾値、27はカウンタ25の出力信号と閾値26とを比較する比較器である。
【0049】
つぎに、前述した実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。まず、送信側DCME1内の動作を説明する。
【0050】
入力パターン発生器4は、チャネルチェック用の入力テストパターン、例えばトーン信号を発生する。このテストパターンの周期は、送信側DCME1に入力される信号のサンプリング周期の整数倍であることが望ましい。
【0051】
入力パターン発生器4の出力する入力テストパターンの圧伸則(A則、またはμ則)は、試験対象のチャネルの符号器6の圧伸則と合わせる必要がある。また、A則入力パターンデータメモリ4aの出力データと、μ則入力パターンデータメモリ4bの出力データのいずれかを、セレクタ4cにおいて圧伸則設定信号14aに従って選択し、これを入力パターン発生器4の出力信号とする。
【0052】
この入力パターン発生器4の出力する入力テストパターンは、テストパターン挿入回路5に入力される。テストパターン挿入回路5は、試験対象のチャネルに対しては入力パターン発生器4の出力するチャネルチェック用の入力テストパターンを挿入して出力し、一方、試験対象でない運用中のチャネルに対しては、送信側DCME1への入力信号3をそのまま出力する。
【0053】
符号器6は、テストパターン挿入回路5の出力信号を、例えばITU勧告G.726、G.728、G.729等に規定された符号化方式を用いて高能率符号化し、符号化された信号を受信側DCME2Aに対して出力する。この符号器6の動作モード(A則、またはμ則)は、圧伸則設定信号14bに従って定められる。
【0054】
つづいて、受信側DCME2A内の動作を説明する。
【0055】
復号器7は、送信側DCME1から送られて来た符号化された信号を復号する。この復号器7の出力する復号信号8aを受信側DCME2Aからの出力信号8bとするとともに、受信側DCME2A内において、この復号信号8aに基づいて試験対象のチャネルの導通のチェックが行われる。この復号器7の動作モード(A則、またはμ則)は、圧伸則設定信号14cに従って定められる。
【0056】
リニア変換部19は、復号器7の出力するA則またはμ則で非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換する。復号信号8aの圧伸則(A則、またはμ則)は、圧伸則設定信号14eによりリニア変換部19に対して通知され、リニア変換部19は通知された圧伸則に従って直線量子化PCM信号への変換を行なう。
【0057】
加算器21は、リニア変換部19の出力する直線量子化PCM信号に、所定のオフセット値20を加算する。このオフセット値20としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、このオフセット値20は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0058】
符号抽出部22は、加算器21の出力信号に対し符号を抽出し、符号が正の場合は0を出力し、符号が負の場合は1を出力する。
【0059】
この符号抽出部22の出力する符号は、遅延器23において所定の時間だけ遅延させられる。この遅延器23における遅延時間は、テストパターンの半周期分の時間の整数倍とする必要があるが、遅延器23のハードウェア規模を小さくするという観点から、通常は、この遅延器23における遅延時間を、テストパターンの半周期分の時間に等しい値とする。
【0060】
以下、遅延器23における遅延時間を、テストパターンの半周期分の時間の奇数倍の値とした場合の動作について説明する。
【0061】
排他的論理和演算器24は、符号抽出部22の出力する符号と、遅延器23の出力信号の排他的論理和演算を行い、その演算結果を出力する。すなわち、排他的論理和演算器24は、符号抽出部22の出力する符号と、遅延器23の出力信号が同一の値である場合は0を出力し、符号抽出部22の出力する符号と、遅延器23の出力信号が異なる値である場合は1を出力する。
【0062】
カウンタ25は、チャネルチェックテストの開始後の一定時間中、排他的論理和演算器24の出力が所定の値、たとえば1と一致する回数をカウントする。
【0063】
図2は、この実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムにおいて、試験対象のチャネルが導通している場合の各部の動作の一例を示す図である。
【0064】
図2において、(d)に示す符号抽出部22の出力する符号と、これをテストパターンの半周期分の時間だけ遅延させた遅延器23の出力信号((e)に示す)は異なる値をとるため、排他的論理和演算器24の出力値は1となる。したがって、カウンタ25の出力値は大きい値となる。
【0065】
一方、試験対象のチャネルが導通していない場合、符号抽出部22の出力する符号と、これをテストパターンの半周期分の時間だけ遅延させた遅延器23の出力信号は常に異なる値となるとは限らないため、排他的論理和演算器24の出力値は0になったり1になったりする。したがって、カウンタ25の出力値は試験対象のチャネルが導通している場合と比較して小さい値となる。
【0066】
また、図3は、送信側DCME1、受信側DCME2Aのいずれか一方において、PCM圧伸則の設定が間違っていた場合の各部の動作の一例を示す図である。
【0067】
図3において、加算器21においてリニア変換部19の出力値に対し所定のオフセット値20を加算した後に、符号抽出部22において符号を抽出しているため、(d)に示す符号抽出部22の出力する符号と、これをテストパターンの周期の半周期分の時間だけ遅延させた遅延器23の出力信号((e)に示す)は常に異なる値となるとは限らない。そのため、排他的論理和演算器24の出力値は、0になったり1になったりする。したがって、カウンタ25の出力値は試験対象のチャネルが導通している場合と比較して小さい値となる。
【0068】
比較器27は、カウンタ25の出力値と所定の閾値26とを比較し、カウンタ25の出力値が閾値26よりも大きい場合、試験対象のチャネルが導通していると判定して、判定結果13として1を出力する。一方、カウンタ25の出力値が閾値26よりも小さい場合、試験対象のチャネルが導通していないと判定し、判定結果13として0を出力する。
【0069】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Aのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、簡易にチェックすることができるという効果がある。
【0070】
なお、上記の実施の形態1においては、テストパターンとしてトーン信号を用いるものとして説明したが、トーン信号に限らず周期性のある信号を用いれば良い。
【0071】
また、上記の実施の形態1においては、遅延器23における遅延時間をテストパターンの半周期分の時間の奇数倍の値としていたため、カウンタ25において排他的論理和演算器24の出力が1と一致する回数をカウントし、比較器27においてカウンタ25の出力値が閾値26よりも大きい場合、試験対象のチャネルが導通していると判定するようにしていた。しかしながら、この遅延時間をテストパターンの半周期分の時間の偶数倍の値(すなわち、テストパターンの周期の整数倍)とする場合は、カウンタ25において排他的論理和演算器24の出力が0と一致する回数をカウントし、比較器27においてカウンタ25の出力値が閾値26よりも大きい場合、試験対象のチャネルが導通していると判定するようにすれば良い。
【0072】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態2に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0073】
図4において、1は送信側DCME、2Bは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0074】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2BからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0075】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、23は後述する比較器の出力信号を遅延させる遅延器、24は後述する比較器の出力信号と遅延器23の出力信号の排他的論理和演算を行う排他的論理和演算器、25は排他的論理和演算器24の出力が所定の値と一致する回数をカウントするカウンタ、26は閾値、27はカウンタ25の出力信号と閾値26とを比較する比較器、28は閾値、29はリニア変換部19の出力信号と閾値28とを比較する比較器である。
【0076】
つぎに、前述した実施の形態2に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0077】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、リニア変換部19、遅延器23、排他的論理和演算器24、カウンタ25、及び比較器27の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。
【0078】
比較器29は、リニア変換部19の出力信号と所定の閾値28とを比較し、その比較結果を出力する。例えば、リニア変換部19の出力信号が閾値28よりも大きい場合は0を出力し、リニア変換部19の出力信号が閾値28よりも小さい場合は1を出力する。この閾値28としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、この閾値28は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0079】
上記のように構成すれば、前記実施の形態1においてリニア変換部19の出力信号に所定のオフセット値20を加算した後に符号を抽出したのと同一の動作を、比較器29においてリニア変換部19の出力信号と閾値28と比較することで実現することができる。その結果、加算器の不要なより簡易な構成により、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Bのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果がある。
【0080】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態3に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0081】
図5において、1は送信側DCME、2Cは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0082】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2CからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0083】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、20はオフセット値、21はリニア変換部19の出力値にオフセット値20を加算する加算器、30は加算器21の出力値に対して零交差数を算出する零交差数算出部、31は閾値、32は零交差数算出部30の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は零交差数算出部30の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路である。
【0084】
つぎに、前述した実施の形態3に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0085】
送信側DCME1の動作は、前記実施の形態1と同一であるため説明を省略する。次に、受信側DCME2C内の動作を説明する。
【0086】
復号器7は、送信側DCME1から送られて来た符号化された信号を復号する。この復号器7の出力する復号信号8aを受信側DCME2Cからの出力信号8bとするとともに、受信側DCME2C内において、この復号信号8aに基づいて試験対象のチャネルの導通のチェックが行われる。この復号器7の動作モード(A則、またはμ則)は、圧伸則設定信号14cに従って定められる。
【0087】
リニア変換部19は、復号器7の出力するA則またはμ則で非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換する。復号信号8aの圧伸則(A則、またはμ則)は、圧伸則設定信号14eによりリニア変換部19に対して通知され、リニア変換部19は通知された圧伸則に従って直線量子化PCM信号への変換を行なう。
【0088】
加算器21は、リニア変換部19の出力する直線量子化PCM信号に、所定のオフセット値20を加算する。このオフセット値20としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、このオフセット値20は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0089】
零交差数算出部30は、加算器21の出力信号に対して零交差数、すなわち、所定の時間内に加算器21の出力信号が0レベルと交差する回数を算出する。
【0090】
比較器32は、零交差数算出部30の出力する零交差数の値と、所定の閾値31とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差数の値が閾値31よりも大きい場合は1を出力し、零交差数の値が閾値31よりも小さい場合には0を出力する。
【0091】
また、比較器34は、零交差数算出部30の出力する零交差数の値と、所定の閾値33とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差数の値が閾値33よりも大きい場合は1を出力し、零交差数の値が閾値33よりも小さい場合には0を出力する。ここで、閾値33の値は、前記閾値31の値よりも小さいものとする。
【0092】
判定回路35は、比較器32、比較器34の出力値に基づき、試験対象チャネルの導通の有無を判定する。判定回路35は、比較器32の出力値が0であり、かつ比較器34の出力値が1である場合、試験対象チャネルが導通していると判定し、それ以外の場合、試験対象チャネルが導通していないと判定し、その判定結果13を出力する。
【0093】
テストパターン入力時の零交差数算出部30の出力の期待値は、テストパターンの周期と、零交差数算出における時間窓の長さによって定まる。すなわち、零交差数の期待値Pは、テストパターンの周期T、零交差数算出における時間窓の長さLより、P=2L/Tと求まる。
【0094】
前記閾値31をP+ΔP、前記閾値33をP−ΔPと定めるとする。ここで、ΔPは、試験対象のチャネルが正常に導通している場合の、零交差数算出部30の出力値の期待値Pからの変動の大きさの上限値とする。試験対象のチャネルが導通している場合、零交差数算出部30の出力値は閾値31よりも小さく閾値33よりも大きい値となるため、比較器32の出力値が0、比較器34の出力値が1となり、判定回路35は試験対象チャネルが導通していると判定する。
【0095】
一方、試験対象のチャネルが導通していない場合、零交差数算出部30の出力値は閾値31から閾値33までの間の値をとらないため、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0096】
また、送信側DCME1、受信側DCME2Cのいずれか一方において、PCM圧伸則の設定が間違っていた場合も、零交差数算出部30の出力値は試験対象チャネルが導通している場合と異なる値をとるため、比較器32の出力値が1となるか、あるいは比較器34の出力値が0となり、その結果、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0097】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Cのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、簡易にチェックすることができるという効果がある。
【0098】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施の形態4に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0099】
図6において、1は送信側DCME、2Dは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0100】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2DからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0101】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、20はオフセット値、21はリニア変換部19の出力値にオフセット値20を加算する加算器、31は閾値、32は後述する零交差間隔算出部の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は後述する零交差間隔算出部の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路、36は加算器21の出力値に対して零交差間隔を算出する零交差間隔算出部である。
【0102】
つぎに、前述した実施の形態4に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0103】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、及びリニア変換部19の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。また、加算器21の動作は、前記実施の形態3と同一であるため、説明を省略する。
【0104】
零交差間隔算出部36は、加算器21の出力信号に対して零交差間隔、すなわち、所定の時間内に加算器21の出力信号が0レベルと交差する時間間隔を算出する。
【0105】
比較器32は、零交差間隔算出部36の出力する零交差間隔の値と、所定の閾値31とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差間隔の値が閾値31よりも大きい場合は1を出力し、零交差間隔の値が閾値31よりも小さい場合には0を出力する。
【0106】
また、比較器34は、零交差間隔算出部36の出力する零交差間隔の値と、所定の閾値33とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差間隔の値が閾値33よりも大きい場合は1を出力し、零交差間隔の値が閾値33よりも小さい場合には0を出力する。ここで、閾値33の値は、前記閾値31の値よりも小さいものとする。
【0107】
判定回路35は、比較器32、比較器34の出力値に基づき、試験対象チャネルの導通の有無を判定する。判定回路35は、比較器32の出力値が0であり、かつ比較器34の出力値が1である場合、試験対象チャネルが導通していると判定し、それ以外の場合、試験対象チャネルが導通していないと判定し、その判定結果13を出力する。
【0108】
テストパターン入力時の零交差間隔算出部36の出力の期待値Pは、テストパターンの周期Tの時間の半分、すなわち、P=T/2である。
【0109】
前記閾値31をP+ΔP、前記閾値33をP−ΔPと定めるとする。ここで、ΔPは、試験対象のチャネルが正常に導通している場合の、零交差間隔算出部36の出力値の期待値Pからの変動の大きさの上限値とする。試験対象のチャネルが導通している場合、零交差間隔算出部36の出力値は閾値31よりも小さく閾値33よりも大きい値となるため、比較器32の出力値が0、比較器34の出力値が1となり、判定回路35は試験対象チャネルが導通していると判定する。
【0110】
一方、試験対象のチャネルが導通していない場合、零交差間隔算出部36の出力値は閾値31から閾値33までの間の値をとらないため、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0111】
また、送信側DCME1、受信側DCME2Dのいずれか一方において、PCM圧伸則の設定が間違っていた場合も、零交差間隔算出部36の出力値は試験対象チャネルが導通している場合と異なる値をとるため、比較器32の出力値が1となるか、あるいは比較器34の出力値が0となり、その結果、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0112】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Dのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、簡易にチェックすることができるという効果がある。
【0113】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図7は、この発明の実施の形態5に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0114】
図7において、1は送信側DCME、2Eは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0115】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2EからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0116】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、31は閾値、32は後述するレベル交差数算出部の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は後述するレベル交差数算出部の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路、37はリニア変換部19の出力値に対してレベル交差数を算出するレベル交差数算出部、49は閾値である。
【0117】
つぎに、前述した実施の形態5に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0118】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、及びリニア変換部19の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。また、比較器32、比較器34、及び判定回路35の動作は、前記実施の形態3と同一であるため、説明を省略する。
【0119】
レベル交差数算出部37は、リニア変換部19の出力信号に対してレベル交差数、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が閾値49と交差する回数を算出する。この閾値49としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、この閾値49は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0120】
上記のように構成すれば、前記実施の形態3においてリニア変換部19の出力信号に所定のオフセット値20を加算した後に零交差数を算出したのと同一の動作を、レベル交差数算出部37においてリニア変換部19の出力信号が閾値49と交差する回数を算出することで実現することができる。その結果、加算器の不要なより簡易な構成により、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Eのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果がある。
【0121】
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態6に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0122】
図8において、1は送信側DCME、2Fは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0123】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2FからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0124】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、31は閾値、32は後述するレベル交差間隔算出部の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は後述するレベル交差間隔算出部の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路、38はリニア変換部19の出力値に対してレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部、50は閾値である。
【0125】
つぎに、前述した実施の形態6に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0126】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、及びリニア変換部19の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。また、比較器32、比較器34、及び判定回路35の動作は、前記実施の形態4と同一であるため、説明を省略する。
【0127】
レベル交差間隔算出部38は、リニア変換部19の出力信号に対してレベル交差間隔、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が閾値50と交差する時間間隔を算出する。この閾値50としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、この閾値50は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0128】
上記のように構成すれば、前記実施の形態4においてリニア変換部19の出力信号に所定のオフセット値20を加算した後に零交差間隔を算出したのと同一の動作を、レベル交差間隔算出部38においてリニア変換部19の出力信号が閾値50と交差する間隔を算出することで実現することができる。その結果、加算器の不要なより簡易な構成により、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Fのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果がある。
【0129】
実施の形態7.
この発明の実施の形態7に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図9は、この発明の実施の形態7に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0130】
図9において、1は送信側DCME、2Gは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0131】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2GからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0132】
また、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、30はリニア変換部19の出力値に対して零交差数を算出する零交差数算出部、31は閾値、32は零交差数算出部30の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は零交差数算出部30の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34、42の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路である。
【0133】
さらに、同図において、37はリニア変換部19の出力値に対してレベル交差数を算出するレベル交差数算出部、39は零交差数とレベル交差数の差分を算出する減算器、40は減算器39の出力値の絶対値を算出する絶対値回路、41は閾値、42は絶対値回路40の出力値と閾値41とを比較する比較器、49は閾値である。
【0134】
つぎに、前述した実施の形態7に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0135】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、及びリニア変換部19の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。
【0136】
零交差数算出部30は、リニア変換部19の出力信号に対して零交差数、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が0レベルと交差する回数を算出する。
【0137】
比較器32は、零交差数算出部30の出力する零交差数の値と、所定の閾値31とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差数の値が閾値31よりも大きい場合は1を出力し、零交差数の値が閾値31よりも小さい場合には0を出力する。
【0138】
また、比較器34は、零交差数算出部30の出力する零交差数の値と、所定の閾値33とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差数の値が閾値33よりも大きい場合は1を出力し、零交差数の値が閾値33よりも小さい場合には0を出力する。ここで、閾値33の値は、前記閾値31の値よりも小さいものとする。
【0139】
一方、レベル交差数算出部37は、リニア変換部19の出力信号に対してレベル交差数、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が閾値49と交差する回数を算出する。この閾値49としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、この閾値49は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0140】
減算器39は、零交差数算出部30の出力する零交差数の値から、レベル交差数算出部37の出力するレベル交差数の値を減じる。絶対値回路40は、減算器39の出力値の絶対値を算出する。
【0141】
比較器42は、絶対値回路40の出力値と、所定の閾値41とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、絶対値回路40の出力値が閾値41よりも大きい場合は1を出力し、絶対値回路40の出力値が閾値41よりも小さい場合には0を出力する。
【0142】
判定回路35は、比較器32、比較器34、及び比較器42の出力値に基づき、試験対象チャネルの導通の有無を判定し、その判定結果13を出力する。判定回路35は、まず比較器32の出力値が0であり、かつ比較器34の出力値が1である場合、試験対象チャネルが導通している可能性が高いと判定する。それ以外の場合、試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0143】
判定回路35は、次に、比較器32の出力値が0、かつ比較器34の出力値が1であり、試験対象チャネルが導通している可能性が高いと判定した場合には、比較器42の出力値にもとづいて、試験対象チャネルが導通しているか否かの詳細な判定を行う。すなわち、比較器42の出力値が0である場合は、試験対象チャネルが導通していると判定し、比較器42の出力値が1である場合には、試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0144】
テストパターン入力時の零交差数算出部30の出力の期待値Pは、前記実施の形態3で説明したように、テストパターンの周期T、零交差数算出における時間窓の長さLより、P=2L/Tと求まる。
【0145】
前記閾値31をP+ΔP、前記閾値33をP−ΔPと定めると、試験対象のチャネルが正常に導通している場合、零交差数算出部30の出力値は閾値31よりも小さく、閾値33よりも大きい値となるため、比較器32の出力値は0、比較器34の出力値は1となる。また、零交差数算出部30の出力値と、レベル交差数算出部37の出力値は、ほぼ等しい値をとるため比較器42の出力値は0となる。したがって、判定回路35は試験対象チャネルが導通していると判定する。
【0146】
一方、試験対象のチャネルが導通していない場合、零交差数算出部30の出力値は閾値31から閾値33までの間の値をとらないため、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0147】
また、PCM圧伸則の設定が間違っていた場合、零交差数算出部30の出力値は、PCM圧伸則の設定が正しく試験対象チャネルが導通している場合と同一の値になるが、レベル交差数算出部37の出力値はこの零交差数算出部30の出力値と異なる値をとる。したがって、減算器39の出力に対して絶対値回路40において算出した絶対値は、閾値41よりも大きくなるため、比較器42の出力は1となり、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0148】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Gのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、簡易にチェックすることができるという効果がある。なお、図9に示した上記実施の形態7の構成において、比較器32、34は省略することも可能であり、判定回路35において、単に比較器42の出力が0である場合は試験対象チャネルが導通していると判定し、比較器42の出力が1である場合には試験対象チャネルが導通していないと判定するようにしても良い。
【0149】
実施の形態8.
この発明の実施の形態8に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図10は、この発明の実施の形態8に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0150】
図10において、1は送信側DCME、2Hは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0151】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2HからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0152】
また、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、31は閾値、32は後述する零交差間隔算出部の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は後述する零交差間隔算出部の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34、42の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路である。
【0153】
さらに、同図において、36はリニア変換部19の出力値に対して零交差間隔を算出する零交差間隔算出部、38はリニア変換部19の出力値に対してレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部、39は零交差間隔とレベル交差間隔の差分を算出する減算器、40は減算器39の出力値の絶対値を算出する絶対値回路、41は閾値、42は絶対値回路40の出力値と閾値41とを比較する比較器、50は閾値である。
【0154】
つぎに、前述した実施の形態8に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0155】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、及びリニア変換部19の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。また、比較器32、34、42、判定回路35、減算器39、及び絶対値回路40の動作は、前記実施の形態7と同一であるため、説明を省略する。
【0156】
零交差間隔算出部36は、リニア変換部19の出力信号に対して零交差間隔、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が0レベルと交差する時間間隔を算出する。
【0157】
また、レベル交差間隔算出部38は、リニア変換部19の出力信号に対してレベル交差間隔、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が閾値50と交差する時間間隔を算出する。この閾値50としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、この閾値50は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0158】
テストパターン入力時の零交差間隔算出部36の出力の期待値Pは、前記実施の形態4で説明したように、テストパターンの周期Tの時間の半分、すなわち、P=T/2である。
【0159】
前記閾値31をP+ΔP、前記閾値33をP−ΔPと定めると、試験対象のチャネルが正常に導通している場合、零交差間隔算出部36の出力値は閾値31よりも小さく閾値33よりも大きい値となるため、比較器32の出力値は0、比較器34の出力値は1となる。また、零交差間隔算出部36の出力値とレベル交差間隔算出部38の出力値は、ほぼ等しい値をとるため比較器42の出力値は0となる。したがって、判定回路35は、試験対象チャネルが導通していると判定する。
【0160】
一方、試験対象のチャネルが導通していない場合、零交差間隔算出部36の出力値は閾値31から閾値33までの間の値をとらないため、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0161】
また、PCM圧伸則の設定が間違っていた場合、零交差間隔算出部36の出力値は、PCM圧伸則の設定が正しく試験対象チャネルが導通している場合と同一の値になるが、レベル交差間隔算出部38の出力値はこの零交差間隔算出部36の出力値と異なる値をとる。したがって、減算器39の出力に対して絶対値回路40において算出した絶対値は、閾値41よりも大きくなるため、比較器42の出力は1となり、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0162】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Hのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、簡易にチェックすることができるという効果がある。なお、図10に示した上記実施の形態8の構成において、比較器32、34は省略することも可能であり、判定回路35において、単に比較器42の出力が0である場合は試験対象チャネルが導通していると判定し、比較器42の出力が1である場合には試験対象チャネルが導通していないと判定するようにしても良い。
【0163】
実施の形態9.
この発明の実施の形態9に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図11は、この発明の実施の形態9に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0164】
図11において、1は送信側DCME、2Jは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0165】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2JからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0166】
また、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、20はオフセット値、21はリニア変換部19の出力値にオフセット値20を加算する加算器、22は加算器21の出力信号の符号を抽出する符号抽出部、23は符号抽出部22の出力する符号を遅延させる遅延器、24は符号抽出部22の出力する符号と遅延器23の出力信号の排他的論理和演算を行う排他的論理和演算器、25は排他的論理和演算器24の出力が所定の値と一致する回数をカウントするカウンタ、26は閾値、27はカウンタ25の出力信号と閾値26とを比較する比較器である。
【0167】
さらに、同図において、35は比較器27、46、48の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路、43はリニア変換部19の出力信号の信号強度に基づき判定を行う信号強度判定部、44はリニア変換部19の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部、45は閾値、46は信号強度と閾値45とを比較する比較器、47は閾値、48は信号強度と閾値47とを比較する比較器である。
【0168】
つぎに、前述した実施の形態9に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0169】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、リニア変換部19、加算器21、符号抽出部22、遅延器23、排他的論理和演算器24、カウンタ25、及び比較器27の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。
【0170】
信号強度判定部43は、リニア変換部19の出力信号に対して信号強度を算出し、この信号強度に基づきチャネル導通の有無の判定のための前処理を行う。
【0171】
信号強度算出部44は、リニア変換部19の出力信号に対して信号強度を算出する。この信号強度の算出方法の具体的な手段としては、例えば、(1)所定時間内のリニア変換部19の出力信号の振幅値の2乗平均値の算出、(2)所定時間内のリニア変換部19の出力信号の振幅値の絶対値平均値の算出、(3)所定時間内のリニア変換部19の出力信号の振幅値の最大値の算出、などの手段がある。
【0172】
比較器46は、信号強度算出部44の出力する信号強度と、所定の閾値45とを比較し、その比較結果を出力する。例えば、信号強度が閾値45よりも大きい場合は1を出力し、信号強度が閾値45よりも小さい場合は0を出力する。
【0173】
また、比較器48は、信号強度算出部44の出力する信号強度と、所定の閾値47とを比較し、その比較結果を出力する。例えば、信号強度が閾値47よりも大きい場合は1を出力し、信号強度が閾値47よりも小さい場合は0を出力する。
【0174】
ここで、信号強度算出部44の出力する信号強度の期待値をPとした場合、前記閾値45をP+ΔP、前記閾値47をP−ΔPと定めるとする。また、ΔPは、試験対象のチャネルが正常に導通している場合の、信号強度算出部44の出力する信号強度の期待値Pからの変動の大きさの上限値とする。
【0175】
判定回路35は、比較器27、比較器46、比較器48の各出力値に基づいて、チャネル導通の有無を判定する。この判定回路35は、比較器27の出力値が1であり、かつ比較器46の出力値が0、かつ比較器48の出力値が1である場合は、試験対象チャネルが導通していると判定する。それ以外の場合には、試験対象チャネルが導通していないと判定し、その判定結果13を出力する。
【0176】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Jのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、精度良く判定することができるという効果がある。
【0177】
なお、上記の実施の形態9においては、図1に示した実施の形態1の構成に対して信号強度判定部43を組み合わせるものとして説明したが、図4ないし図10(実施の形態2ないし実施の形態8)に示した構成に対して信号強度判定部43を組み合わせても同様の効果が得られる。
【0178】
【発明の効果】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値に所定のオフセット値を加算する加算器と、前記加算器の出力信号から符号を抽出する符号抽出部と、前記抽出された符号を所定の時間遅延する遅延器と、前記抽出された符号と前記遅延器の出力信号との排他的論理和演算を行う排他的論理和演算器と、前記排他的論理和演算器の出力値が所定の値と一致する回数をカウントするカウンタと、前記カウンタのカウント値と所定の閾値とを比較して判定結果を出力する比較器とを有する受信側DCMEとを備えたので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0179】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記符号抽出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値と第2の所定の閾値とを比較する第2の比較器を有し、前記遅延器が、前記第2の比較器の出力信号を所定の時間遅延し、前記排他的論理和演算器が、前記第2の比較器の出力信号と前記遅延器の出力信号との排他的論理和演算を行うので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0180】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値に所定のオフセット値を加算する加算器と、前記加算器の出力値の零交差数を算出する零交差数算出部と、前記零交差数算出部が出力する零交差数の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力する第1の比較器と、前記零交差数算出部が出力する零交差数の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力する第2の比較器と、前記第1及び第2の比較結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とを有する受信側DCMEとを備えたので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0181】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記零交差数算出部の代わりに、前記加算器の出力値の零交差間隔を算出する零交差間隔算出部を有し、前記第1の比較器が、前記零交差間隔算出部が出力する零交差間隔の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、第2の比較器が、前記零交差間隔算出部が出力する零交差間隔の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0182】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記零交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値のレベル交差数を算出するレベル交差数算出部を有し、前記第1の比較器が、前記レベル交差数算出部が出力するレベル交差数の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、前記第2の比較器が、前記レベル交差数算出部が出力するレベル交差数の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0183】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記零交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値のレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部を有し、前記第1の比較器が、前記レベル交差間隔算出部が出力するレベル交差間隔の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、前記第2の比較器が、前記レベル交差間隔算出部が出力するレベル交差間隔の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0184】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値の零交差数を算出する零交差数算出部と、前記リニア変換部の出力値のレベル交差数を算出するレベル交差数算出部と、前記算出した零交差数及びレベル交差数の差分を算出する減算器と、前記減算器の出力値の絶対値を算出する絶対値回路と、前記絶対値回路の出力値と所定の閾値とを比較して比較結果を出力する比較器と、前記比較結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とを有する受信側DCMEとを備えたので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0185】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記零交差数算出部及び前記レベル交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値の零交差間隔を算出する零交差間隔算出部と、前記リニア変換部の出力値のレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部を有し、前記減算器が、前記算出した零交差間隔及びレベル交差間隔の差分を算出するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0186】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記リニア変換部の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部と、前記算出した信号強度と第4の所定の閾値とを比較して第4の比較結果を出力する第4の比較器と、前記算出した信号強度と第5の所定の閾値とを比較して第5の比較結果を出力する第5の比較器とを含む信号強度判定部と、前記全ての比較判定結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とをさらに有するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0187】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記リニア変換部の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部と、前記算出した信号強度と第4の所定の閾値とを比較して第4の比較結果を出力する第4の比較器と、前記算出した信号強度と第5の所定の閾値とを比較して第5の比較結果を出力する第5の比較器とを含む信号強度判定部をさらに有し、前記判定回路は、前記全ての比較判定結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0188】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記遅延器における所定の時間が、前記入力テストパターンの半周期分の時間の整数倍としたので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムの動作を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムの動作を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態2に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態3に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態4に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態5に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態6に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態7に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態8に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態9に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図12】従来のチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図13】従来の他のチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図14】従来の他のチャネルチェックテストシステムの動作を示す図である。
【図15】従来の他のチャネルチェックテストシステムをDCMEへ適用した例の構成を示す図である。
【図16】従来の他のチャネルチェックテストシステムをDCMEへ適用した例の動作を説明するためのテーブルを示す図である。
【図17】従来の他のチャネルチェックテストシステムをDCMEへ適用した例の動作を説明するためのテーブルを示す図である。
【符号の説明】
1 送信側DCME、2A、2B、2C、2D、2E、2F、2G、2H、2J 受信側DCME、4 入力パターン発生器、5 テストパターン挿入回路、6 符号器、7 復号器、19 リニア変換部、21 加算器、22 符号抽出部、23 遅延器、24 排他的論理和演算器、29 比較器、30 零交差数算出部、36 零交差間隔算出部、37 レベル交差数算出部、38 レベル交差間隔算出部、43 信号強度判定部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディジタル回線多重化装置(Digital Circuit Multiplication Equipment、以下、「DCME」と称す。)において、チャネルの導通のチェックを行うチャネルチェックテストシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高能率音声符号化技術やディジタル音声挿入技術を用い、電話による音声通話信号を高能率に圧縮して伝送する装置として、DCMEが知られている。このDCMEにおいては、通話チャネルの導通の有無をチェックする、チャネルチェックテストが行なわれる。
【0003】
従来のチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図12は、従来のチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0004】
図12において、1は送信側DCME、2は受信側DCMEである。3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0005】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2からのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、9はA則またはμ則非直線量子化された出力テストパターンを発生する出力パターン発生器、9aはA則非直線量子化された出力テストパターンデータを蓄積するA則出力パターンデータメモリ、9bはμ則非直線量子化された出力テストパターンデータを蓄積するμ則出力パターンデータメモリ、9cはセレクタ、10は復号信号8aと出力テストパターンを比較する比較器、11は復号信号8aと出力テストパターンの一致ビット数をカウントするカウンタ、12はカウンタ11の出力に基づきチャネルの導通の有無を判定する判定回路、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14dは圧伸則設定信号である。
【0006】
つぎに、前述した従来のチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0007】
まず、試験対象でない運用中のチャネル、すなわち音声通話信号を伝送するチャネルに対する動作について説明する。
【0008】
送信側DCME1への入力信号3は、テストパターン挿入回路5において、入力テストパターンの挿入を受けずに符号器6に与えられて高能率音声符号化され、符号器6の出力データが受信側DCME2に対して出力される。
【0009】
入力信号3は、ITU勧告G.711において規定されたA則またはμ則で非直線量子化されたPCM信号である。入力信号3の非直線量子化の圧伸則がA則の場合は、符号器6の動作モードをA則とし、入力信号3の圧伸則がμ則の場合には、符号器6の動作モードをμ則とするよう、圧伸則設定信号14bが与えられる。
【0010】
受信側DCME2においては、受信した符号器6の出力データを復号器7において復号し、受信側DCME2からの出力信号8bとして出力する。受信側DCME2からの出力信号8bもA則またはμ則で非直線量子化されたPCM信号である。受信側DCME2からの出力信号8bが所定の圧伸則(A則またはμ則)となるように、圧伸則設定信号14cを与え、復号器7の動作モードを設定する。
【0011】
次に、試験対象のチャネルに対する動作を説明する。
【0012】
入力パターン発生器4は、チャネルチェック用の入力テストパターンを発生し、テストパターン挿入回路5は、送信側DCME1への入力信号3ではなく、この入力テストパターンを符号器6に対して出力する。符号器6は、入力テストパターンを高能率音声符号化して、符号器6の出力データを受信側DCME2に対して出力する。
【0013】
入力パターン発生器4の出力する入力テストパターンの圧伸則は、符号器6の圧伸則と合わせる必要がある。そのため、A則入力パターンデータメモリ4aの出力データと、μ則入力パターンデータメモリ4bの出力データのいずれかを、セレクタ4cにおいて圧伸則設定信号14aに従って選択し、これを入力パターン発生器4の出力信号とする。
【0014】
受信側DCME2においては、受信した符号器6の出力データを復号器7において復号する。この復号器7の出力する復号信号8aは、比較器10において出力パターン発生器9の出力信号とビットごとに比較される。出力パターン発生器9の出力データは、入力パターン発生器4の出力信号を符号化した後、再度復号した際に得られる復号信号の期待されるパターンである。
【0015】
出力パターン発生器9の出力する出力テストパターンの圧伸則は、復号器7の圧伸則と合わせる必要がある。そのため、A則出力パターンデータメモリ9a、μ則出力パターンデータメモリ9bの出力データのいずれかを、セレクタ9cにおいて圧伸則設定信号14dに従って選択し、これを出力パターン発生器9の出力信号とする。
【0016】
カウンタ11は、比較器10の出力するビットごとの比較結果を入力し、所定時間内の不一致ビット数をカウントする。判定回路12は、カウンタ11の出力する不一致ビット数のカウント値を入力し、カウント値が所定の値を越える場合、試験対象のチャネルが導通していないと判定し、カウント値が所定の値を越えない場合、試験対象のチャネルが導通していると判定して、その判定結果13を出力する。
【0017】
上記のように構成されたチャネルチェックテストシステムにおいては、DCMEにおいて複数の符号化方式(例えばITU勧告G.726、G.728、G.729等に規定された符号化方式)をサポートしている場合、符号化方式に応じて入力テストパターン、出力テストパターンを別々に設けるという方法が考えられるが、このように符号化方式に応じてそれぞれ入力テストパターン、出力テストパターンを設けると、チャネルチェックテストシステムの回路規模が大きくなるという課題がある。
【0018】
符号化方式にかかわらず共通に用いることができ、簡易な構成でチャネルチェックテストを行なう方法としては、入力テストパターンとしてトーン信号を用い、受信側DCME2内の復号器7の出力の符号ビットに着目する方式が考えられる。
【0019】
図13は、例えば特開平7−131832号公報に示された従来の他のチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0020】
図13において、100は周波数情報検出部、101は符号ビット、102は符号ビット101を入力ディジタルトーン信号の約半周期のデータ分だけ遅延する遅延回路、103は符号ビット101と遅延回路102の出力とを入力して排他的論理和を算出する排他的論理和回路、104は排他的論理和回路103の出力の加算するデータ数を決定する不一致数積分周期計数器、105は不一致数積分周期計数器104で決定されるデータ数分の排他的論理和回路103の出力を加算積分する不一致数加算積分器、106は不一致数加算積分器105の出力に応じて入力ディジタルトーン信号の周波数についての合否を判定する不一致数比較器である。
【0021】
次に、従来の他のチャネルチェックテストシステムの動作を説明する。
【0022】
正常なディジタルトーン信号であれば、符号ビット101は半周期ごとに「0」連続と「1」連続とを繰り返す。周波数情報検出部100は、この「0」連続と「1」連続との繰り返しを次のように検出する。すなわち、符号ビット101は遅延回路102で半周期遅延され、符号ビット101と遅延回路102の出力は排他的論理和回路103に入力され、排他的論理和回路103は符号ビット101と遅延回路102の出力との排他的論理和を求める。
【0023】
すると、排他的論理和回路103の出力は、図14の(e)の符号114に示すように、正常なディジタルトーン信号の場合は全て「1」となる。この排他的論理和回路103の出力を不一致数積分周期計数器104で指定するデータ数分だけ不一致数加算積分器105により加算する。なお、不一致数加算積分器105の出力は、符号ビット101の半周期毎の「0」連続と「1」連続との繰り返しの度合いに対応している。それから、不一致数比較器106により不一致数加算積分器105の出力を検査することで周波数の検査を実施する。
【0024】
従来の他のチャネルチェックシステムは上記のように構成されているので、符号ビットの周期的な繰り返しの検出により、簡易な構成でチャネルの導通をチェックすることができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図13の構成による従来の他のチャネルチェックシステムをDCMEに適用する場合、以下のような課題があった。
【0026】
図15は、図13の構成による従来の他のチャネルチェックテストシステムのDCMEへの適用例を示す構成図である。
【0027】
図15において、送信側DCME1内の動作は、図12の構成において説明した送信側DCME1内の動作と同一である。一方、受信側DCME2では、復号器7からのA則またはμ則非直線量子化された出力信号は、符号抽出部108に与えられ、符号ビット101が抽出される。符号ビット101は周波数情報検出部100に入力され、符号ビット101の周期的な繰り返しの検出により、チャネルの導通の有無が判定される。この周波数情報検出部100の動作の詳細は、図13の構成において説明したものと同一である。
【0028】
図15において、例えば、送信側DCME1への入力信号3の圧伸則、受信側DCME2からの出力信号8bの圧伸則が両方ともμ則である場合の動作を考察する。この場合、送信側DCME1内の符号器6、受信側DCME2内の復号器7はμ則で動作させる必要があるが、ここで、圧伸則設定信号14cの誤りにより、復号器7がA則で誤って動作したと仮定する。
【0029】
入力テストパターンとして、図16のテーブルに示すような信号列を用いるとする。図16のテーブルに示す信号列は、周波数500Hz、信号レベル3dBm0のトーン信号(標本化周波数8kHzの場合)である。
【0030】
説明を簡単にするため、符号化、復号による信号波形の劣化の影響を無視すると、符号器6、復号器7とも正しくμ則で動作するように設定されていれば、復号器7の出力する復号信号8aのパターンは、図16のテーブルに示した入力テストパターンと同一となる筈である。しかし、圧伸則設定信号14cの誤りにより、復号器7がA則で誤って動作した場合、復号器7の出力する復号信号8aのパターンは、図17のテーブルに示す値となってしまう。
【0031】
図16のテーブルに示す信号列と、図17のテーブルに示す信号列は異なっているが、符号ビットだけに着目すると、図16のテーブルの信号列の符号ビットと、図17のテーブルに示す信号列の符号ビットの周期性は同一である。また、符号ビットの周期的な繰り返しの検出によりチャネルの導通の有無を判定する周波数情報検出部100は、復号器7の圧伸則の設定の誤りがあった場合に、本来チャネルが導通していないと判定すべきであるにもかかわらず、チャネルが導通していると判定してしまうという問題点があった。
【0032】
上記の説明においては、復号器7の圧伸則の設定が誤った場合の動作について説明したが、符号器6の圧伸則の設定が誤った場合の動作も同様の問題点があった。
【0033】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、DCMEに適用し得る、圧伸則(A則/μ則)の設定の誤りを含めて検出可能で、簡易な構成で実現できるチャネルチェックテストシステムを得ることを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値に所定のオフセット値を加算する加算器と、前記加算器の出力信号から符号を抽出する符号抽出部と、前記抽出された符号を所定の時間遅延する遅延器と、前記抽出された符号と前記遅延器の出力信号との排他的論理和演算を行う排他的論理和演算器と、前記排他的論理和演算器の出力値が所定の値と一致する回数をカウントするカウンタと、前記カウンタのカウント値と所定の閾値とを比較して判定結果を出力する比較器とを有する受信側DCMEとを備えたものである。
【0035】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記符号抽出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値と第2の所定の閾値とを比較する第2の比較器を有し、前記遅延器が、前記第2の比較器の出力信号を所定の時間遅延し、前記排他的論理和演算器が、前記第2の比較器の出力信号と前記遅延器の出力信号との排他的論理和演算を行うものである。
【0036】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値に所定のオフセット値を加算する加算器と、前記加算器の出力値の零交差数を算出する零交差数算出部と、前記零交差数算出部が出力する零交差数の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力する第1の比較器と、前記零交差数算出部が出力する零交差数の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力する第2の比較器と、前記第1及び第2の比較結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とを有する受信側DCMEとを備えたものである。
【0037】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記零交差数算出部の代わりに、前記加算器の出力値の零交差間隔を算出する零交差間隔算出部を有し、前記第1の比較器が、前記零交差間隔算出部が出力する零交差間隔の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、第2の比較器が、前記零交差間隔算出部が出力する零交差間隔の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するものである。
【0038】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記零交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値のレベル交差数を算出するレベル交差数算出部を有し、前記第1の比較器が、前記レベル交差数算出部が出力するレベル交差数の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、前記第2の比較器が、前記レベル交差数算出部が出力するレベル交差数の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するものである。
【0039】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記零交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値のレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部を有し、前記第1の比較器が、前記レベル交差間隔算出部が出力するレベル交差間隔の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、前記第2の比較器が、前記レベル交差間隔算出部が出力するレベル交差間隔の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するものである。
【0040】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値の零交差数を算出する零交差数算出部と、前記リニア変換部の出力値のレベル交差数を算出するレベル交差数算出部と、前記算出した零交差数及びレベル交差数の差分を算出する減算器と、前記減算器の出力値の絶対値を算出する絶対値回路と、前記絶対値回路の出力値と所定の閾値とを比較して比較結果を出力する比較器と、前記比較結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とを有する受信側DCMEとを備えたものである。
【0041】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記零交差数算出部及び前記レベル交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値の零交差間隔を算出する零交差間隔算出部と、前記リニア変換部の出力値のレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部を有し、前記減算器が、前記算出した零交差間隔及びレベル交差間隔の差分を算出するものである。
【0042】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記リニア変換部の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部と、前記算出した信号強度と第4の所定の閾値とを比較して第4の比較結果を出力する第4の比較器と、前記算出した信号強度と第5の所定の閾値とを比較して第5の比較結果を出力する第5の比較器とを含む信号強度判定部と、前記全ての比較判定結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とをさらに有するものである。
【0043】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記受信側DCMEが、前記リニア変換部の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部と、前記算出した信号強度と第4の所定の閾値とを比較して第4の比較結果を出力する第4の比較器と、前記算出した信号強度と第5の所定の閾値とを比較して第5の比較結果を出力する第5の比較器とを含む信号強度判定部をさらに有し、前記判定回路は、前記全ての比較判定結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定するものである。
【0044】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、前記遅延器における所定の時間が、前記入力テストパターンの半周期分の時間の整数倍としたものである。
【0045】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0046】
図1において、1は送信側DCME、2Aは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0047】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2AからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0048】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、20はオフセット値、21はリニア変換部19の出力値にオフセット値20を加算する加算器、22は加算器21の出力信号の符号を抽出する符号抽出部、23は符号抽出部22の出力する符号を遅延させる遅延器、24は符号抽出部22の出力する符号と遅延器23の出力信号の排他的論理和演算を行う排他的論理和演算器、25は排他的論理和演算器24の出力が所定の値と一致する回数をカウントするカウンタ、26は閾値、27はカウンタ25の出力信号と閾値26とを比較する比較器である。
【0049】
つぎに、前述した実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。まず、送信側DCME1内の動作を説明する。
【0050】
入力パターン発生器4は、チャネルチェック用の入力テストパターン、例えばトーン信号を発生する。このテストパターンの周期は、送信側DCME1に入力される信号のサンプリング周期の整数倍であることが望ましい。
【0051】
入力パターン発生器4の出力する入力テストパターンの圧伸則(A則、またはμ則)は、試験対象のチャネルの符号器6の圧伸則と合わせる必要がある。また、A則入力パターンデータメモリ4aの出力データと、μ則入力パターンデータメモリ4bの出力データのいずれかを、セレクタ4cにおいて圧伸則設定信号14aに従って選択し、これを入力パターン発生器4の出力信号とする。
【0052】
この入力パターン発生器4の出力する入力テストパターンは、テストパターン挿入回路5に入力される。テストパターン挿入回路5は、試験対象のチャネルに対しては入力パターン発生器4の出力するチャネルチェック用の入力テストパターンを挿入して出力し、一方、試験対象でない運用中のチャネルに対しては、送信側DCME1への入力信号3をそのまま出力する。
【0053】
符号器6は、テストパターン挿入回路5の出力信号を、例えばITU勧告G.726、G.728、G.729等に規定された符号化方式を用いて高能率符号化し、符号化された信号を受信側DCME2Aに対して出力する。この符号器6の動作モード(A則、またはμ則)は、圧伸則設定信号14bに従って定められる。
【0054】
つづいて、受信側DCME2A内の動作を説明する。
【0055】
復号器7は、送信側DCME1から送られて来た符号化された信号を復号する。この復号器7の出力する復号信号8aを受信側DCME2Aからの出力信号8bとするとともに、受信側DCME2A内において、この復号信号8aに基づいて試験対象のチャネルの導通のチェックが行われる。この復号器7の動作モード(A則、またはμ則)は、圧伸則設定信号14cに従って定められる。
【0056】
リニア変換部19は、復号器7の出力するA則またはμ則で非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換する。復号信号8aの圧伸則(A則、またはμ則)は、圧伸則設定信号14eによりリニア変換部19に対して通知され、リニア変換部19は通知された圧伸則に従って直線量子化PCM信号への変換を行なう。
【0057】
加算器21は、リニア変換部19の出力する直線量子化PCM信号に、所定のオフセット値20を加算する。このオフセット値20としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、このオフセット値20は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0058】
符号抽出部22は、加算器21の出力信号に対し符号を抽出し、符号が正の場合は0を出力し、符号が負の場合は1を出力する。
【0059】
この符号抽出部22の出力する符号は、遅延器23において所定の時間だけ遅延させられる。この遅延器23における遅延時間は、テストパターンの半周期分の時間の整数倍とする必要があるが、遅延器23のハードウェア規模を小さくするという観点から、通常は、この遅延器23における遅延時間を、テストパターンの半周期分の時間に等しい値とする。
【0060】
以下、遅延器23における遅延時間を、テストパターンの半周期分の時間の奇数倍の値とした場合の動作について説明する。
【0061】
排他的論理和演算器24は、符号抽出部22の出力する符号と、遅延器23の出力信号の排他的論理和演算を行い、その演算結果を出力する。すなわち、排他的論理和演算器24は、符号抽出部22の出力する符号と、遅延器23の出力信号が同一の値である場合は0を出力し、符号抽出部22の出力する符号と、遅延器23の出力信号が異なる値である場合は1を出力する。
【0062】
カウンタ25は、チャネルチェックテストの開始後の一定時間中、排他的論理和演算器24の出力が所定の値、たとえば1と一致する回数をカウントする。
【0063】
図2は、この実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムにおいて、試験対象のチャネルが導通している場合の各部の動作の一例を示す図である。
【0064】
図2において、(d)に示す符号抽出部22の出力する符号と、これをテストパターンの半周期分の時間だけ遅延させた遅延器23の出力信号((e)に示す)は異なる値をとるため、排他的論理和演算器24の出力値は1となる。したがって、カウンタ25の出力値は大きい値となる。
【0065】
一方、試験対象のチャネルが導通していない場合、符号抽出部22の出力する符号と、これをテストパターンの半周期分の時間だけ遅延させた遅延器23の出力信号は常に異なる値となるとは限らないため、排他的論理和演算器24の出力値は0になったり1になったりする。したがって、カウンタ25の出力値は試験対象のチャネルが導通している場合と比較して小さい値となる。
【0066】
また、図3は、送信側DCME1、受信側DCME2Aのいずれか一方において、PCM圧伸則の設定が間違っていた場合の各部の動作の一例を示す図である。
【0067】
図3において、加算器21においてリニア変換部19の出力値に対し所定のオフセット値20を加算した後に、符号抽出部22において符号を抽出しているため、(d)に示す符号抽出部22の出力する符号と、これをテストパターンの周期の半周期分の時間だけ遅延させた遅延器23の出力信号((e)に示す)は常に異なる値となるとは限らない。そのため、排他的論理和演算器24の出力値は、0になったり1になったりする。したがって、カウンタ25の出力値は試験対象のチャネルが導通している場合と比較して小さい値となる。
【0068】
比較器27は、カウンタ25の出力値と所定の閾値26とを比較し、カウンタ25の出力値が閾値26よりも大きい場合、試験対象のチャネルが導通していると判定して、判定結果13として1を出力する。一方、カウンタ25の出力値が閾値26よりも小さい場合、試験対象のチャネルが導通していないと判定し、判定結果13として0を出力する。
【0069】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Aのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、簡易にチェックすることができるという効果がある。
【0070】
なお、上記の実施の形態1においては、テストパターンとしてトーン信号を用いるものとして説明したが、トーン信号に限らず周期性のある信号を用いれば良い。
【0071】
また、上記の実施の形態1においては、遅延器23における遅延時間をテストパターンの半周期分の時間の奇数倍の値としていたため、カウンタ25において排他的論理和演算器24の出力が1と一致する回数をカウントし、比較器27においてカウンタ25の出力値が閾値26よりも大きい場合、試験対象のチャネルが導通していると判定するようにしていた。しかしながら、この遅延時間をテストパターンの半周期分の時間の偶数倍の値(すなわち、テストパターンの周期の整数倍)とする場合は、カウンタ25において排他的論理和演算器24の出力が0と一致する回数をカウントし、比較器27においてカウンタ25の出力値が閾値26よりも大きい場合、試験対象のチャネルが導通していると判定するようにすれば良い。
【0072】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態2に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0073】
図4において、1は送信側DCME、2Bは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0074】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2BからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0075】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、23は後述する比較器の出力信号を遅延させる遅延器、24は後述する比較器の出力信号と遅延器23の出力信号の排他的論理和演算を行う排他的論理和演算器、25は排他的論理和演算器24の出力が所定の値と一致する回数をカウントするカウンタ、26は閾値、27はカウンタ25の出力信号と閾値26とを比較する比較器、28は閾値、29はリニア変換部19の出力信号と閾値28とを比較する比較器である。
【0076】
つぎに、前述した実施の形態2に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0077】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、リニア変換部19、遅延器23、排他的論理和演算器24、カウンタ25、及び比較器27の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。
【0078】
比較器29は、リニア変換部19の出力信号と所定の閾値28とを比較し、その比較結果を出力する。例えば、リニア変換部19の出力信号が閾値28よりも大きい場合は0を出力し、リニア変換部19の出力信号が閾値28よりも小さい場合は1を出力する。この閾値28としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、この閾値28は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0079】
上記のように構成すれば、前記実施の形態1においてリニア変換部19の出力信号に所定のオフセット値20を加算した後に符号を抽出したのと同一の動作を、比較器29においてリニア変換部19の出力信号と閾値28と比較することで実現することができる。その結果、加算器の不要なより簡易な構成により、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Bのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果がある。
【0080】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態3に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0081】
図5において、1は送信側DCME、2Cは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0082】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2CからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0083】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、20はオフセット値、21はリニア変換部19の出力値にオフセット値20を加算する加算器、30は加算器21の出力値に対して零交差数を算出する零交差数算出部、31は閾値、32は零交差数算出部30の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は零交差数算出部30の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路である。
【0084】
つぎに、前述した実施の形態3に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0085】
送信側DCME1の動作は、前記実施の形態1と同一であるため説明を省略する。次に、受信側DCME2C内の動作を説明する。
【0086】
復号器7は、送信側DCME1から送られて来た符号化された信号を復号する。この復号器7の出力する復号信号8aを受信側DCME2Cからの出力信号8bとするとともに、受信側DCME2C内において、この復号信号8aに基づいて試験対象のチャネルの導通のチェックが行われる。この復号器7の動作モード(A則、またはμ則)は、圧伸則設定信号14cに従って定められる。
【0087】
リニア変換部19は、復号器7の出力するA則またはμ則で非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換する。復号信号8aの圧伸則(A則、またはμ則)は、圧伸則設定信号14eによりリニア変換部19に対して通知され、リニア変換部19は通知された圧伸則に従って直線量子化PCM信号への変換を行なう。
【0088】
加算器21は、リニア変換部19の出力する直線量子化PCM信号に、所定のオフセット値20を加算する。このオフセット値20としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、このオフセット値20は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0089】
零交差数算出部30は、加算器21の出力信号に対して零交差数、すなわち、所定の時間内に加算器21の出力信号が0レベルと交差する回数を算出する。
【0090】
比較器32は、零交差数算出部30の出力する零交差数の値と、所定の閾値31とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差数の値が閾値31よりも大きい場合は1を出力し、零交差数の値が閾値31よりも小さい場合には0を出力する。
【0091】
また、比較器34は、零交差数算出部30の出力する零交差数の値と、所定の閾値33とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差数の値が閾値33よりも大きい場合は1を出力し、零交差数の値が閾値33よりも小さい場合には0を出力する。ここで、閾値33の値は、前記閾値31の値よりも小さいものとする。
【0092】
判定回路35は、比較器32、比較器34の出力値に基づき、試験対象チャネルの導通の有無を判定する。判定回路35は、比較器32の出力値が0であり、かつ比較器34の出力値が1である場合、試験対象チャネルが導通していると判定し、それ以外の場合、試験対象チャネルが導通していないと判定し、その判定結果13を出力する。
【0093】
テストパターン入力時の零交差数算出部30の出力の期待値は、テストパターンの周期と、零交差数算出における時間窓の長さによって定まる。すなわち、零交差数の期待値Pは、テストパターンの周期T、零交差数算出における時間窓の長さLより、P=2L/Tと求まる。
【0094】
前記閾値31をP+ΔP、前記閾値33をP−ΔPと定めるとする。ここで、ΔPは、試験対象のチャネルが正常に導通している場合の、零交差数算出部30の出力値の期待値Pからの変動の大きさの上限値とする。試験対象のチャネルが導通している場合、零交差数算出部30の出力値は閾値31よりも小さく閾値33よりも大きい値となるため、比較器32の出力値が0、比較器34の出力値が1となり、判定回路35は試験対象チャネルが導通していると判定する。
【0095】
一方、試験対象のチャネルが導通していない場合、零交差数算出部30の出力値は閾値31から閾値33までの間の値をとらないため、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0096】
また、送信側DCME1、受信側DCME2Cのいずれか一方において、PCM圧伸則の設定が間違っていた場合も、零交差数算出部30の出力値は試験対象チャネルが導通している場合と異なる値をとるため、比較器32の出力値が1となるか、あるいは比較器34の出力値が0となり、その結果、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0097】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Cのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、簡易にチェックすることができるという効果がある。
【0098】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施の形態4に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0099】
図6において、1は送信側DCME、2Dは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0100】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2DからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0101】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、20はオフセット値、21はリニア変換部19の出力値にオフセット値20を加算する加算器、31は閾値、32は後述する零交差間隔算出部の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は後述する零交差間隔算出部の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路、36は加算器21の出力値に対して零交差間隔を算出する零交差間隔算出部である。
【0102】
つぎに、前述した実施の形態4に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0103】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、及びリニア変換部19の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。また、加算器21の動作は、前記実施の形態3と同一であるため、説明を省略する。
【0104】
零交差間隔算出部36は、加算器21の出力信号に対して零交差間隔、すなわち、所定の時間内に加算器21の出力信号が0レベルと交差する時間間隔を算出する。
【0105】
比較器32は、零交差間隔算出部36の出力する零交差間隔の値と、所定の閾値31とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差間隔の値が閾値31よりも大きい場合は1を出力し、零交差間隔の値が閾値31よりも小さい場合には0を出力する。
【0106】
また、比較器34は、零交差間隔算出部36の出力する零交差間隔の値と、所定の閾値33とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差間隔の値が閾値33よりも大きい場合は1を出力し、零交差間隔の値が閾値33よりも小さい場合には0を出力する。ここで、閾値33の値は、前記閾値31の値よりも小さいものとする。
【0107】
判定回路35は、比較器32、比較器34の出力値に基づき、試験対象チャネルの導通の有無を判定する。判定回路35は、比較器32の出力値が0であり、かつ比較器34の出力値が1である場合、試験対象チャネルが導通していると判定し、それ以外の場合、試験対象チャネルが導通していないと判定し、その判定結果13を出力する。
【0108】
テストパターン入力時の零交差間隔算出部36の出力の期待値Pは、テストパターンの周期Tの時間の半分、すなわち、P=T/2である。
【0109】
前記閾値31をP+ΔP、前記閾値33をP−ΔPと定めるとする。ここで、ΔPは、試験対象のチャネルが正常に導通している場合の、零交差間隔算出部36の出力値の期待値Pからの変動の大きさの上限値とする。試験対象のチャネルが導通している場合、零交差間隔算出部36の出力値は閾値31よりも小さく閾値33よりも大きい値となるため、比較器32の出力値が0、比較器34の出力値が1となり、判定回路35は試験対象チャネルが導通していると判定する。
【0110】
一方、試験対象のチャネルが導通していない場合、零交差間隔算出部36の出力値は閾値31から閾値33までの間の値をとらないため、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0111】
また、送信側DCME1、受信側DCME2Dのいずれか一方において、PCM圧伸則の設定が間違っていた場合も、零交差間隔算出部36の出力値は試験対象チャネルが導通している場合と異なる値をとるため、比較器32の出力値が1となるか、あるいは比較器34の出力値が0となり、その結果、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0112】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Dのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、簡易にチェックすることができるという効果がある。
【0113】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図7は、この発明の実施の形態5に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0114】
図7において、1は送信側DCME、2Eは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0115】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2EからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0116】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、31は閾値、32は後述するレベル交差数算出部の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は後述するレベル交差数算出部の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路、37はリニア変換部19の出力値に対してレベル交差数を算出するレベル交差数算出部、49は閾値である。
【0117】
つぎに、前述した実施の形態5に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0118】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、及びリニア変換部19の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。また、比較器32、比較器34、及び判定回路35の動作は、前記実施の形態3と同一であるため、説明を省略する。
【0119】
レベル交差数算出部37は、リニア変換部19の出力信号に対してレベル交差数、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が閾値49と交差する回数を算出する。この閾値49としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、この閾値49は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0120】
上記のように構成すれば、前記実施の形態3においてリニア変換部19の出力信号に所定のオフセット値20を加算した後に零交差数を算出したのと同一の動作を、レベル交差数算出部37においてリニア変換部19の出力信号が閾値49と交差する回数を算出することで実現することができる。その結果、加算器の不要なより簡易な構成により、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Eのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果がある。
【0121】
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態6に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0122】
図8において、1は送信側DCME、2Fは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0123】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2FからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0124】
さらに、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、31は閾値、32は後述するレベル交差間隔算出部の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は後述するレベル交差間隔算出部の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路、38はリニア変換部19の出力値に対してレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部、50は閾値である。
【0125】
つぎに、前述した実施の形態6に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0126】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、及びリニア変換部19の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。また、比較器32、比較器34、及び判定回路35の動作は、前記実施の形態4と同一であるため、説明を省略する。
【0127】
レベル交差間隔算出部38は、リニア変換部19の出力信号に対してレベル交差間隔、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が閾値50と交差する時間間隔を算出する。この閾値50としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、この閾値50は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0128】
上記のように構成すれば、前記実施の形態4においてリニア変換部19の出力信号に所定のオフセット値20を加算した後に零交差間隔を算出したのと同一の動作を、レベル交差間隔算出部38においてリニア変換部19の出力信号が閾値50と交差する間隔を算出することで実現することができる。その結果、加算器の不要なより簡易な構成により、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Fのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果がある。
【0129】
実施の形態7.
この発明の実施の形態7に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図9は、この発明の実施の形態7に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0130】
図9において、1は送信側DCME、2Gは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0131】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2GからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0132】
また、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、30はリニア変換部19の出力値に対して零交差数を算出する零交差数算出部、31は閾値、32は零交差数算出部30の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は零交差数算出部30の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34、42の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路である。
【0133】
さらに、同図において、37はリニア変換部19の出力値に対してレベル交差数を算出するレベル交差数算出部、39は零交差数とレベル交差数の差分を算出する減算器、40は減算器39の出力値の絶対値を算出する絶対値回路、41は閾値、42は絶対値回路40の出力値と閾値41とを比較する比較器、49は閾値である。
【0134】
つぎに、前述した実施の形態7に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0135】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、及びリニア変換部19の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。
【0136】
零交差数算出部30は、リニア変換部19の出力信号に対して零交差数、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が0レベルと交差する回数を算出する。
【0137】
比較器32は、零交差数算出部30の出力する零交差数の値と、所定の閾値31とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差数の値が閾値31よりも大きい場合は1を出力し、零交差数の値が閾値31よりも小さい場合には0を出力する。
【0138】
また、比較器34は、零交差数算出部30の出力する零交差数の値と、所定の閾値33とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、零交差数の値が閾値33よりも大きい場合は1を出力し、零交差数の値が閾値33よりも小さい場合には0を出力する。ここで、閾値33の値は、前記閾値31の値よりも小さいものとする。
【0139】
一方、レベル交差数算出部37は、リニア変換部19の出力信号に対してレベル交差数、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が閾値49と交差する回数を算出する。この閾値49としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、この閾値49は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0140】
減算器39は、零交差数算出部30の出力する零交差数の値から、レベル交差数算出部37の出力するレベル交差数の値を減じる。絶対値回路40は、減算器39の出力値の絶対値を算出する。
【0141】
比較器42は、絶対値回路40の出力値と、所定の閾値41とを比較し、比較結果を出力する。すなわち、絶対値回路40の出力値が閾値41よりも大きい場合は1を出力し、絶対値回路40の出力値が閾値41よりも小さい場合には0を出力する。
【0142】
判定回路35は、比較器32、比較器34、及び比較器42の出力値に基づき、試験対象チャネルの導通の有無を判定し、その判定結果13を出力する。判定回路35は、まず比較器32の出力値が0であり、かつ比較器34の出力値が1である場合、試験対象チャネルが導通している可能性が高いと判定する。それ以外の場合、試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0143】
判定回路35は、次に、比較器32の出力値が0、かつ比較器34の出力値が1であり、試験対象チャネルが導通している可能性が高いと判定した場合には、比較器42の出力値にもとづいて、試験対象チャネルが導通しているか否かの詳細な判定を行う。すなわち、比較器42の出力値が0である場合は、試験対象チャネルが導通していると判定し、比較器42の出力値が1である場合には、試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0144】
テストパターン入力時の零交差数算出部30の出力の期待値Pは、前記実施の形態3で説明したように、テストパターンの周期T、零交差数算出における時間窓の長さLより、P=2L/Tと求まる。
【0145】
前記閾値31をP+ΔP、前記閾値33をP−ΔPと定めると、試験対象のチャネルが正常に導通している場合、零交差数算出部30の出力値は閾値31よりも小さく、閾値33よりも大きい値となるため、比較器32の出力値は0、比較器34の出力値は1となる。また、零交差数算出部30の出力値と、レベル交差数算出部37の出力値は、ほぼ等しい値をとるため比較器42の出力値は0となる。したがって、判定回路35は試験対象チャネルが導通していると判定する。
【0146】
一方、試験対象のチャネルが導通していない場合、零交差数算出部30の出力値は閾値31から閾値33までの間の値をとらないため、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0147】
また、PCM圧伸則の設定が間違っていた場合、零交差数算出部30の出力値は、PCM圧伸則の設定が正しく試験対象チャネルが導通している場合と同一の値になるが、レベル交差数算出部37の出力値はこの零交差数算出部30の出力値と異なる値をとる。したがって、減算器39の出力に対して絶対値回路40において算出した絶対値は、閾値41よりも大きくなるため、比較器42の出力は1となり、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0148】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Gのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、簡易にチェックすることができるという効果がある。なお、図9に示した上記実施の形態7の構成において、比較器32、34は省略することも可能であり、判定回路35において、単に比較器42の出力が0である場合は試験対象チャネルが導通していると判定し、比較器42の出力が1である場合には試験対象チャネルが導通していないと判定するようにしても良い。
【0149】
実施の形態8.
この発明の実施の形態8に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図10は、この発明の実施の形態8に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0150】
図10において、1は送信側DCME、2Hは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0151】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2HからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0152】
また、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、31は閾値、32は後述する零交差間隔算出部の出力値と閾値31とを比較する比較器、33は閾値、34は後述する零交差間隔算出部の出力値と閾値33とを比較する比較器、35は比較器32、34、42の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路である。
【0153】
さらに、同図において、36はリニア変換部19の出力値に対して零交差間隔を算出する零交差間隔算出部、38はリニア変換部19の出力値に対してレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部、39は零交差間隔とレベル交差間隔の差分を算出する減算器、40は減算器39の出力値の絶対値を算出する絶対値回路、41は閾値、42は絶対値回路40の出力値と閾値41とを比較する比較器、50は閾値である。
【0154】
つぎに、前述した実施の形態8に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0155】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、及びリニア変換部19の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。また、比較器32、34、42、判定回路35、減算器39、及び絶対値回路40の動作は、前記実施の形態7と同一であるため、説明を省略する。
【0156】
零交差間隔算出部36は、リニア変換部19の出力信号に対して零交差間隔、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が0レベルと交差する時間間隔を算出する。
【0157】
また、レベル交差間隔算出部38は、リニア変換部19の出力信号に対してレベル交差間隔、すなわち、所定の時間内にリニア変換部19の出力信号が閾値50と交差する時間間隔を算出する。この閾値50としては、テストパターンの振幅の範囲内の0以外の値を選ぶ必要がある。また、この閾値50は、正の値であっても負の値であっても構わない。
【0158】
テストパターン入力時の零交差間隔算出部36の出力の期待値Pは、前記実施の形態4で説明したように、テストパターンの周期Tの時間の半分、すなわち、P=T/2である。
【0159】
前記閾値31をP+ΔP、前記閾値33をP−ΔPと定めると、試験対象のチャネルが正常に導通している場合、零交差間隔算出部36の出力値は閾値31よりも小さく閾値33よりも大きい値となるため、比較器32の出力値は0、比較器34の出力値は1となる。また、零交差間隔算出部36の出力値とレベル交差間隔算出部38の出力値は、ほぼ等しい値をとるため比較器42の出力値は0となる。したがって、判定回路35は、試験対象チャネルが導通していると判定する。
【0160】
一方、試験対象のチャネルが導通していない場合、零交差間隔算出部36の出力値は閾値31から閾値33までの間の値をとらないため、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0161】
また、PCM圧伸則の設定が間違っていた場合、零交差間隔算出部36の出力値は、PCM圧伸則の設定が正しく試験対象チャネルが導通している場合と同一の値になるが、レベル交差間隔算出部38の出力値はこの零交差間隔算出部36の出力値と異なる値をとる。したがって、減算器39の出力に対して絶対値回路40において算出した絶対値は、閾値41よりも大きくなるため、比較器42の出力は1となり、判定回路35は試験対象チャネルが導通していないと判定する。
【0162】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Hのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、簡易にチェックすることができるという効果がある。なお、図10に示した上記実施の形態8の構成において、比較器32、34は省略することも可能であり、判定回路35において、単に比較器42の出力が0である場合は試験対象チャネルが導通していると判定し、比較器42の出力が1である場合には試験対象チャネルが導通していないと判定するようにしても良い。
【0163】
実施の形態9.
この発明の実施の形態9に係るチャネルチェックテストシステムについて図面を参照しながら説明する。図11は、この発明の実施の形態9に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【0164】
図11において、1は送信側DCME、2Jは受信側DCME、3は送信側DCME1へのA則またはμ則非直線量子化された入力信号、4はA則またはμ則非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器、4aはA則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するA則入力パターンデータメモリ、4bはμ則非直線量子化された入力テストパターンデータを蓄積するμ則入力パターンデータメモリ、4cはセレクタ、5は入力パターン発生器4の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路、6はテストパターン挿入回路5の出力信号を高能率符号化する符号器である。
【0165】
また、同図において、7は符号化された信号を復号する復号器、8aは復号器7の出力するA則またはμ則非直線量子化された復号信号、8bは受信側DCME2JからのA則またはμ則非直線量子化された出力信号、13は判定結果、14a、14b、14c、及び14eは圧伸則設定信号である。
【0166】
また、同図において、19はA則またはμ則非直線量子化された復号信号8aを直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部、20はオフセット値、21はリニア変換部19の出力値にオフセット値20を加算する加算器、22は加算器21の出力信号の符号を抽出する符号抽出部、23は符号抽出部22の出力する符号を遅延させる遅延器、24は符号抽出部22の出力する符号と遅延器23の出力信号の排他的論理和演算を行う排他的論理和演算器、25は排他的論理和演算器24の出力が所定の値と一致する回数をカウントするカウンタ、26は閾値、27はカウンタ25の出力信号と閾値26とを比較する比較器である。
【0167】
さらに、同図において、35は比較器27、46、48の出力値に基づきチャネル導通の有無を判定する判定回路、43はリニア変換部19の出力信号の信号強度に基づき判定を行う信号強度判定部、44はリニア変換部19の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部、45は閾値、46は信号強度と閾値45とを比較する比較器、47は閾値、48は信号強度と閾値47とを比較する比較器である。
【0168】
つぎに、前述した実施の形態9に係るチャネルチェックテストシステムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0169】
入力パターン発生器4、テストパターン挿入回路5、符号器6、復号器7、リニア変換部19、加算器21、符号抽出部22、遅延器23、排他的論理和演算器24、カウンタ25、及び比較器27の動作は、前記実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。
【0170】
信号強度判定部43は、リニア変換部19の出力信号に対して信号強度を算出し、この信号強度に基づきチャネル導通の有無の判定のための前処理を行う。
【0171】
信号強度算出部44は、リニア変換部19の出力信号に対して信号強度を算出する。この信号強度の算出方法の具体的な手段としては、例えば、(1)所定時間内のリニア変換部19の出力信号の振幅値の2乗平均値の算出、(2)所定時間内のリニア変換部19の出力信号の振幅値の絶対値平均値の算出、(3)所定時間内のリニア変換部19の出力信号の振幅値の最大値の算出、などの手段がある。
【0172】
比較器46は、信号強度算出部44の出力する信号強度と、所定の閾値45とを比較し、その比較結果を出力する。例えば、信号強度が閾値45よりも大きい場合は1を出力し、信号強度が閾値45よりも小さい場合は0を出力する。
【0173】
また、比較器48は、信号強度算出部44の出力する信号強度と、所定の閾値47とを比較し、その比較結果を出力する。例えば、信号強度が閾値47よりも大きい場合は1を出力し、信号強度が閾値47よりも小さい場合は0を出力する。
【0174】
ここで、信号強度算出部44の出力する信号強度の期待値をPとした場合、前記閾値45をP+ΔP、前記閾値47をP−ΔPと定めるとする。また、ΔPは、試験対象のチャネルが正常に導通している場合の、信号強度算出部44の出力する信号強度の期待値Pからの変動の大きさの上限値とする。
【0175】
判定回路35は、比較器27、比較器46、比較器48の各出力値に基づいて、チャネル導通の有無を判定する。この判定回路35は、比較器27の出力値が1であり、かつ比較器46の出力値が0、かつ比較器48の出力値が1である場合は、試験対象チャネルが導通していると判定する。それ以外の場合には、試験対象チャネルが導通していないと判定し、その判定結果13を出力する。
【0176】
上記のように構成すれば、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME1、受信側DCME2Jのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、精度良く判定することができるという効果がある。
【0177】
なお、上記の実施の形態9においては、図1に示した実施の形態1の構成に対して信号強度判定部43を組み合わせるものとして説明したが、図4ないし図10(実施の形態2ないし実施の形態8)に示した構成に対して信号強度判定部43を組み合わせても同様の効果が得られる。
【0178】
【発明の効果】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値に所定のオフセット値を加算する加算器と、前記加算器の出力信号から符号を抽出する符号抽出部と、前記抽出された符号を所定の時間遅延する遅延器と、前記抽出された符号と前記遅延器の出力信号との排他的論理和演算を行う排他的論理和演算器と、前記排他的論理和演算器の出力値が所定の値と一致する回数をカウントするカウンタと、前記カウンタのカウント値と所定の閾値とを比較して判定結果を出力する比較器とを有する受信側DCMEとを備えたので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0179】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記符号抽出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値と第2の所定の閾値とを比較する第2の比較器を有し、前記遅延器が、前記第2の比較器の出力信号を所定の時間遅延し、前記排他的論理和演算器が、前記第2の比較器の出力信号と前記遅延器の出力信号との排他的論理和演算を行うので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0180】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値に所定のオフセット値を加算する加算器と、前記加算器の出力値の零交差数を算出する零交差数算出部と、前記零交差数算出部が出力する零交差数の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力する第1の比較器と、前記零交差数算出部が出力する零交差数の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力する第2の比較器と、前記第1及び第2の比較結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とを有する受信側DCMEとを備えたので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0181】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記零交差数算出部の代わりに、前記加算器の出力値の零交差間隔を算出する零交差間隔算出部を有し、前記第1の比較器が、前記零交差間隔算出部が出力する零交差間隔の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、第2の比較器が、前記零交差間隔算出部が出力する零交差間隔の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0182】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記零交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値のレベル交差数を算出するレベル交差数算出部を有し、前記第1の比較器が、前記レベル交差数算出部が出力するレベル交差数の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、前記第2の比較器が、前記レベル交差数算出部が出力するレベル交差数の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0183】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記加算器及び前記零交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値のレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部を有し、前記第1の比較器が、前記レベル交差間隔算出部が出力するレベル交差間隔の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、前記第2の比較器が、前記レベル交差間隔算出部が出力するレベル交差間隔の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0184】
この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器とを有する送信側DCMEと、前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、前記リニア変換部の出力値の零交差数を算出する零交差数算出部と、前記リニア変換部の出力値のレベル交差数を算出するレベル交差数算出部と、前記算出した零交差数及びレベル交差数の差分を算出する減算器と、前記減算器の出力値の絶対値を算出する絶対値回路と、前記絶対値回路の出力値と所定の閾値とを比較して比較結果を出力する比較器と、前記比較結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とを有する受信側DCMEとを備えたので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0185】
また、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記零交差数算出部及び前記レベル交差数算出部の代わりに、前記リニア変換部の出力値の零交差間隔を算出する零交差間隔算出部と、前記リニア変換部の出力値のレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部を有し、前記減算器が、前記算出した零交差間隔及びレベル交差間隔の差分を算出するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0186】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記リニア変換部の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部と、前記算出した信号強度と第4の所定の閾値とを比較して第4の比較結果を出力する第4の比較器と、前記算出した信号強度と第5の所定の閾値とを比較して第5の比較結果を出力する第5の比較器とを含む信号強度判定部と、前記全ての比較判定結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とをさらに有するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0187】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記受信側DCMEが、前記リニア変換部の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部と、前記算出した信号強度と第4の所定の閾値とを比較して第4の比較結果を出力する第4の比較器と、前記算出した信号強度と第5の所定の閾値とを比較して第5の比較結果を出力する第5の比較器とを含む信号強度判定部をさらに有し、前記判定回路は、前記全ての比較判定結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定するので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【0188】
さらに、この発明に係るチャネルチェックテストシステムは、以上説明したとおり、前記遅延器における所定の時間が、前記入力テストパターンの半周期分の時間の整数倍としたので、試験対象のチャネルの導通の有無を、送信側DCME、受信側DCMEのいずれか一方におけるPCM圧伸則の設定の間違いも含め、チェックすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムの動作を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るチャネルチェックテストシステムの動作を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態2に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態3に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態4に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態5に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態6に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態7に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態8に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態9に係るチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図12】従来のチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図13】従来の他のチャネルチェックテストシステムの構成を示す図である。
【図14】従来の他のチャネルチェックテストシステムの動作を示す図である。
【図15】従来の他のチャネルチェックテストシステムをDCMEへ適用した例の構成を示す図である。
【図16】従来の他のチャネルチェックテストシステムをDCMEへ適用した例の動作を説明するためのテーブルを示す図である。
【図17】従来の他のチャネルチェックテストシステムをDCMEへ適用した例の動作を説明するためのテーブルを示す図である。
【符号の説明】
1 送信側DCME、2A、2B、2C、2D、2E、2F、2G、2H、2J 受信側DCME、4 入力パターン発生器、5 テストパターン挿入回路、6 符号器、7 復号器、19 リニア変換部、21 加算器、22 符号抽出部、23 遅延器、24 排他的論理和演算器、29 比較器、30 零交差数算出部、36 零交差間隔算出部、37 レベル交差数算出部、38 レベル交差間隔算出部、43 信号強度判定部。
Claims (11)
- 非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、
前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、
前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器と
を有する送信側DCMEと、
前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、
前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、
前記リニア変換部の出力値に所定のオフセット値を加算する加算器と、
前記加算器の出力信号から符号を抽出する符号抽出部と、
前記抽出された符号を所定の時間遅延する遅延器と、
前記抽出された符号と前記遅延器の出力信号との排他的論理和演算を行う排他的論理和演算器と、
前記排他的論理和演算器の出力値が所定の値と一致する回数をカウントするカウンタと、
前記カウンタのカウント値と所定の閾値とを比較して判定結果を出力する比較器と
を有する受信側DCMEと
を備えたことを特徴とするチャネルチェックテストシステム。 - 前記受信側DCMEは、前記加算器及び前記符号抽出部の代わりに、
前記リニア変換部の出力値と第2の所定の閾値とを比較する第2の比較器を有し、
前記遅延器は、前記第2の比較器の出力信号を所定の時間遅延し、
前記排他的論理和演算器は、前記第2の比較器の出力信号と前記遅延器の出力信号との排他的論理和演算を行う
ことを特徴とする請求項1記載のチャネルチェックテストシステム。 - 非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、
前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、
前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器と
を有する送信側DCMEと、
前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、
前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、
前記リニア変換部の出力値に所定のオフセット値を加算する加算器と、
前記加算器の出力値の零交差数を算出する零交差数算出部と、
前記零交差数算出部が出力する零交差数の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力する第1の比較器と、
前記零交差数算出部が出力する零交差数の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力する第2の比較器と、
前記第1及び第2の比較結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路と
を有する受信側DCMEと
を備えたことを特徴とするチャネルチェックテストシステム。 - 前記受信側DCMEは、前記零交差数算出部の代わりに、
前記加算器の出力値の零交差間隔を算出する零交差間隔算出部を有し、
前記第1の比較器は、前記零交差間隔算出部が出力する零交差間隔の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、
第2の比較器は、前記零交差間隔算出部が出力する零交差間隔の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力する
ことを特徴とする請求項3記載のチャネルチェックテストシステム。 - 前記受信側DCMEは、前記加算器及び前記零交差数算出部の代わりに、
前記リニア変換部の出力値のレベル交差数を算出するレベル交差数算出部を有し、
前記第1の比較器は、前記レベル交差数算出部が出力するレベル交差数の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、
前記第2の比較器は、前記レベル交差数算出部が出力するレベル交差数の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力する
ことを特徴とする請求項3記載のチャネルチェックテストシステム。 - 前記受信側DCMEは、前記加算器及び前記零交差数算出部の代わりに、
前記リニア変換部の出力値のレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部を有し、
前記第1の比較器は、前記レベル交差間隔算出部が出力するレベル交差間隔の値と第1の所定の閾値とを比較して第1の比較結果を出力し、
前記第2の比較器は、前記レベル交差間隔算出部が出力するレベル交差間隔の値と第2の所定の閾値とを比較して第2の比較結果を出力する
ことを特徴とする請求項3記載のチャネルチェックテストシステム。 - 非直線量子化された入力テストパターンを発生する入力パターン発生器と、
前記入力パターン発生器の出力信号を試験対象のチャネルに挿入するテストパターン挿入回路と、
前記テストパターン挿入回路の出力信号を高能率符号化する符号器と
を有する送信側DCMEと、
前記試験対象のチャネルからの受信信号を復号する復号器と、
前記復号信号を直線量子化PCM信号に変換するリニア変換部と、
前記リニア変換部の出力値の零交差数を算出する零交差数算出部と、
前記リニア変換部の出力値のレベル交差数を算出するレベル交差数算出部と、
前記算出した零交差数及びレベル交差数の差分を算出する減算器と、
前記減算器の出力値の絶対値を算出する絶対値回路と、
前記絶対値回路の出力値と第3の所定の閾値とを比較して比較結果を出力する比較器と、
前記比較結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路と
を有する受信側DCMEと
を備えたことを特徴とするチャネルチェックテストシステム。 - 前記受信側DCMEは、前記零交差数算出部及び前記レベル交差数算出部の代わりに、
前記リニア変換部の出力値の零交差間隔を算出する零交差間隔算出部と、
前記リニア変換部の出力値のレベル交差間隔を算出するレベル交差間隔算出部を有し、
前記減算器は、前記算出した零交差間隔及びレベル交差間隔の差分を算出する
ことを特徴とする請求項7記載のチャネルチェックテストシステム。 - 前記受信側DCMEは、
前記リニア変換部の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部と、
前記算出した信号強度と第4の所定の閾値とを比較して第4の比較結果を出力する第4の比較器と、
前記算出した信号強度と第5の所定の閾値とを比較して第5の比較結果を出力する第5の比較器とを含む信号強度判定部と、
前記全ての比較判定結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する判定回路とをさらに有する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のチャネルチェックテストシステム。 - 前記受信側DCMEは、
前記リニア変換部の出力信号の信号強度を算出する信号強度算出部と、
前記算出した信号強度と第4の所定の閾値とを比較して第4の比較結果を出力する第4の比較器と、
前記算出した信号強度と第5の所定の閾値とを比較して第5の比較結果を出力する第5の比較器と
を含む信号強度判定部をさらに有し、
前記判定回路は、前記全ての比較判定結果に基づき前記試験対象チャネルの導通の有無を判定する
ことを特徴とする請求項3から請求項8までのいずれかに記載のチャネルチェックテストシステム。 - 前記遅延器における所定の時間は、前記入力テストパターンの半周期分の時間の整数倍とした
ことを特徴とする請求項1又は2記載のチャネルチェックテストシステム。
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