JP3584719B2 - スタータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明のスタータは、自動車等のエンジンを始動するスタータ(始動電動機)の技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開昭55−117073号公報には、ピニオン移動体の慣性を利用して駆動軸の回転立ち上がり時に駆動軸とピニオン移動体のヘリカルスプラインの作用でピニオンをエンジンのリングギヤ側へ押し出す、いわゆる慣性押込式スタータの一例が開示されている。
【0003】
この種のスタータは、ピニオン移動体の慣性を利用して駆動軸の回転力をピニオン移動体の前進力に変換するため、ヘリカルスプラインの捩じれが大きく(リードが小さく)設定されている。このため駆動軸の回転増加(回転加速度)が小さくてもピニオン移動体は前進しやすくなっているが、その反面、エンジンを駆動中にエンジン回転の脈動で一瞬リングギヤの回転速度がピニオンの回転速度を上回ると、ピニオン移動体はヘリカルスプラインの作用で押し戻され易いという欠点と、前進力を得易いがために逆にピニオンギヤがリングギヤ端面に衝突する時の衝撃が大きくて噛合性が悪化したり、互いのギヤ端面を損傷しやすいという欠点がある。このため、前者の欠点に対しては、この例のようにピニオン移動体が前進した状態を維持できるようにガバナ装置などの戻り防止機構が必要になるし、後者の欠点に対しては、その欠点を有していても使用に耐える二輪車や汎用小型エンジンなどの負荷が小さく、耐久性があまり必要のないエンジン用にしか使用されていない。また、上記欠点を補う一例として、特開昭50−5807号公報には、駆動軸のヘリカルスプラインと嵌合するピニオン移動体の回転を別部材で規制することにより、ピニオンギヤがエンジンのリングギヤと噛み合う位置にまで、ピニオン移動体が押し出されるスタータが、従来技術として開示されている。
【0004】
このスタータの起動時には、ピニオン移動体は、駆動軸から受ける回転力が吸着板によって規制されるため、駆動軸とスプラインチューブのヘリカルスプラインの作用により前進力に変換されてエンジンのリングギヤ側に移送される。それゆえ、ヘリカルスプラインの捩じれをあまり大きくしなくても、確実に駆動軸の回転力はピニオン移動体の軸方向推力に変換される。また、ピニオンギヤとリングギヤの噛合が完了した時点で回転規制も解除されるため、リングギヤの回転速度がピニオンギヤの回転速度を上回っても押し戻される力はさほど大きくなく、ガバナ装置も必要なくなる。また、通常の電磁スイッチをピニオン移動体の押し出しに使用する電磁押込式スタータのように、ドライブレバー等を介し、マグネットスイッチの力そのものでピニオン移動体をリングギヤ側へ移動させる必要がなく、モータの界磁を利用したものや、小型のマグネットスイッチで充分であるから、その分スタータが小型軽量化され、コストダウンにもなるという効果を持っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来技術によるスタータでは、ピニオン移動体の前進力が回転方向の移動を規制することで容易に得られることから、ヘリカルスプラインの捩じれをさほど大きくする必要はなく、そのため駆動軸の回転力はそのほとんどがピニオン移動体を介して吸着板に伝達される。すなわち、この吸着板でピニオン移動体を回転規制するには、摩擦力発生部の結合力を回転力に耐えうる設定としなければならないとともに、一般に摩擦結合は、その動摩擦係数が静摩擦係数に比べて小さいので、滑り出したら回転力が低下しない限り停止させるのは不可能なため、決して滑り出すことのない設定にする必要がある。
【0006】
このことは、ピニオンギヤが前進してその歯筋がリングギヤの歯溝に合わずに端面に当接してしまったときには、その前進できない状態でピニオンギヤが回転できず、噛合ができないという致命的な欠点を有することを示している。
そこで本発明は、ピニオン移動体を回転規制して駆動軸の回転力とヘリカルスプラインの作用でリングギヤ側へ前進させるスタータにおいて、ピニオン移動体の回転規制力を充分確保しつつ、ピニオンギヤがリングギヤの端面に当接したときには、ピニオンギヤを所定量回転させてリングギヤとの歯溝を合わせ、噛合を確実に行うことを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の手段は、請求項1及び2に記載の手段である。
本手段における回転規制手段は、駆動軸によって回転しようとするピニオン移動体に係合して回転規制する際に、反回転方向に初期荷重が付与されているので、ピニオン移動体が慣性によって駆動軸とともに回転しようとするのに堪えてこれを回転規制することができ、ピニオンギヤを含むピニオン移動体をリングギヤに向かって速やかに前進させることができるとともに、ピニオンギヤがリングギヤの端面に当接してそれ以上前進できなくなった場合には、駆動軸の回転力がピニオン移動体に直接伝わって回転規制手段の初期荷重を超える回転力で回転規制手段を撓ませ、各ギヤの歯筋を合わせられるように回転を許容し、噛み合い性を確保することができる。
【0008】
その結果、噛み合いに必要な駆動源が小型化できるとともに、噛み合い性が向上することで作動耐久性も向上できるという効果がある。
本発明の第2の手段は、請求項3に記載の手段である。
本手段における回転規制手段は、駆動軸によって回転しようとするピニオン移動体に係合して回転規制する際に、反回転方向に付与する初期荷重を、ピニオン移動体を回転規制する弾性規制部材とは別に、弾性規制部材とスタータを構成する固定部材との間に配設した弾性部材で行っているので、第1の手段の効果はもちろんのこと、弾性規制部材と弾性部材の応力を緩和することで噛み合い時の作動耐久性を向上させることができる。
【0009】
本発明の第3の手段は、請求項4に記載の手段である。
本手段における回転規制手段は、作動手段によってピニオン移動体に係合する際に、それ自体が弾性変形して発生する荷重の分力が駆動軸の反回転方向に働くように構成しているので、第1の手段の効果とともに、特に他の構成部品を使用しなくても同様の効果が得られ、低コストで優れた噛み合い性を有するスタータを供給できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のスタータの実施例の形態については、当業者に実施可能な理解が得られるよう、以下の実施例等で明確かつ充分に説明する。
〔実施例1〕
本実施例のスタータ(エンジン始動装置)1は、図1に示すように、回転力を発生する始動モータ2、始動モータ2の回転を減速する遊星歯車減速装置(後述)、この減速装置の回転出力を受けて回転する出力軸(駆動軸)3、出力軸に嵌合するピニオン移動体4、始動モータ2への通電を制御する電磁スイッチ(マグネットスイッチ)5、始動モータ2が回転する際にピニオン移動体4の回転を規制する回転規制部材(回転規制手段)6(図2参照)、及びこの回転規制部材6の軸方向の保持と、周方向及び径方向の作動をガイドするプレート7(図6参照)等から構成されている。始動モータ2は、磁気枠を形成する円筒形状の継鉄8、この継鉄8の内周面に固着された固定磁極9(例えば複数の永久磁石)、固定磁極9の内周に回転自在に配されたアーマチャ10、及びアーマチャ10の後端面(図1の右端面)に設けられた整流子11に摺接するブラシ12等より構成される。
【0011】
アーマチャ10は、回転軸13の一端が、アーマチャ10と減速装置との間を隔てる隔壁板14に保持された軸受15を介して回転自在に支持され、回転軸13の他端が、アーマチャ10と電磁スイッチ5との間を隔てる隔壁板16に保持された軸受17を介して回転自在に支持されている。前述の遊星歯車減速装置は、回転軸13の一端側外周に形成されたサンギヤ18(外歯)、サンギヤ18の径方向外周に位置するインターナルギヤ19(内歯)、サンギヤ18とインターナルギヤ19との間に配されて両ギヤ18、19に噛み合う複数の遊星ギヤ20、及び遊星ギヤ20を回転自在に支持するキャリア部21より構成されている。インターナルギヤ19は、フロントハウジング22の内周に回転規制されたギヤ構成部材23の内周面に形成されている。遊星ギヤ20は、キヤリア部21に圧入されたピン24の外周に嵌合する軸受25を介して、回転自在に支持されている。キャリア部21は、出力軸3の後端部外周に位置し、その出力軸3の後端部との間にローラ26が介在されて、出力軸3の後端部及びローラ26とともに一方向クラッチを構成している。その一方向クラッチは、減速装置の回転出力をローラ26を介して出力軸3に伝達する。
【0012】
出力軸3は、回転軸13と同軸に配されて、一端がフロントハウジング22に保持された軸受27を介して回転自在に支持され、他端側がギヤ構成部材23の内筒部23aに保持された軸受28を介して回転自在に支持されている。出力軸3の両軸受27、28問の外周面にはヘリカルスプライン(捩じれスプライン)3aが形成されて、そのヘリカルスプライン3aにピニオン移動体4の内周に形成されたヘリカルスプライン4aが嵌合している。
【0013】
ピニオン移動体4は、エンジンの駆動軸に設けられたリングギヤ29と噛み合うためのギヤ部(ピニオンギヤ)30と、ピニオンギヤ30の後端側(図1の右端側)に、ピニオンギヤ30より外径が大きく外周に多数の凹凸部31a(図2参照)が形成された鍔部31を有し、この鍔部31の後端面にコロ32を介して回転自在に支持されたワッシャ33(スラストベアリング)が配設されている。
【0014】
このピニオン移動体4は、出力軸3のヘリカルスプライン3aとピニオン移動体4のヘリカルスプライン4aとが噛み合うことで、出力軸3上を軸方向に移動可能に設けられ、ピニオンギヤ30の前方に配されたスプリング34によって、常時スタータ1の後方側(反リングギヤ29側)へ付勢されている。
電磁スイッチ5は、スタータ1の後端に配されて、碗状を成すリヤケース35の内側に固定されている。
【0015】
この電磁スイッチ5は、キースイッチ36(図7参照)が閉じて通電される吸引コイル37と、この吸引コイル37の内周を移動可能に配されたプランジャ(可動鉄心)38とを具備し、そのプランジャ38の移動に伴って始動モータ2の通電回路(図7参照)に介在されたモータ接点(後述)を開閉する。なお、吸引コイル37及びプランジャ38は、プランジャ38の移動方向がリヤケース35の径方向(図1の上下方向)となる様に配設されている。
【0016】
モータ接点は、図7に示す様に、プランジャ38の上端部に取り付けられた可動接点39、リヤケース35に固定されるバッテリ端子40と一体に設けられたバッテリ側固定接点41、およびブラシ12(正極側)に接続されたモータ側固定接点42から成り、プランジャ38が吸引されて図1の上方へ移動した時に、可動接点39が両固定接点41、42に当接することで両固定接点41、42が導通する。
【0017】
回転規制部材6は、2つの部材から構成されている。第1の部材である弾性規制部材61は、図3に示すように、例えば金属製の棒状部材をループ状に巻回して、両端部61a、61bを略直角に同一方向へ折り曲げて形成されている。その両端部61a、61bは、一端61a(以下、上部突出部61aと言う)が長く、他端61b(以下、下部突出部61bと言う)が短めに形成されている。この上部突出部61a、下部突出部61bの位置関係は、図3において、ループ状に巻回された部分の中心を挟んで、上部突出部61aが幾分左側に変位した状態に形成されている。回転規制部材6の第2の部材である弾性規制部材保持器62は、図4に示すように、外形がほぼ弾性規制部材61の外形に等しい板状部材で、その4方の端部の一部を一方に曲折した上で、更に先端を内側に曲折し、弾性規制部材61の外周を保持する保持部62cと、平面部に弾性規制部材61の上部突出部61a、下部突出部61bを嵌入させる長孔部62a、係止溝62b、及び出力軸3を貫通させる中心孔62dを有している。
【0018】
回転規制部材6は、図4に示すように、図3に示す弾性規制部材61をその巻回方向に更に収縮して外径を押し縮めるようにした状態で弾性規制部材保持器62の保持部62cの内側に収納するとともに上部突出部61aを長孔部62aに、下部突出部61bを係止溝62bに嵌入させて反対側へ突出させる。
この回転規制部材6は、弾性規制部材保持器62部分が、ギヤ構成部材23の前方に配されたプレート7とギヤ構成部材23との間に形成される空間内で、ギヤ構成部材23の内筒部23a外周に配されて、上部突出部61a、下部突出部61bがプレート7より前方へ取り出され、プレート7に対して全体が図1の上下方向に移動可能に設けられている。
【0019】
プレート7より前方へ取り出された上部突出部61aは、プレート7の径方向上部(ピニオン移動体4の鍔部31の外周面より径方向外側)より取り出されて、その先端面がピニオン移動体4の鍔部31より前方に位置している。また、下部突出部61bは、プレート7の径方向下部より取り出されて、その先端面がピニオン移動体4のワッシャ33より後方に位置している。
【0020】
図5は回転規制部材6とプレート7の関係を、また、図6はピニオン移動体4の凹凸部31aに回転規制部材6が作動して係合した状態を示しており、それぞれピニオン移動体の前進方向(リングギヤ側)から見た図である。回転規制部材6の下部突出部61bは、回転規制部材6の移動方向下方のほぼ中央に位置しており、上部突出部61aは、ピニオン移動体4を挟んで反対側の移動方向上方に位置している。回転規制部材6は、その保持器62の両側部がプレート7の一部を折り曲げられて設けられたガイド壁7dによって摺接支持され、図中上下方向に摺動できるようになっている。
【0021】
回転規制部材6は、プレート7に固定されたスプリング43が下部突出部61bに係合して、そのスプリング43の付勢力によって常時図1の上方へ付勢されている。また、ロッド44を通じて電磁スイッチ5の作動力(プランジャ38の移動)が伝達されることにより、スプリング43の付勢力に抗して図1の下方へ移動することができる。
【0022】
ロッド44は、再び図1に示すように、プランジャ38に係合してプランジャ38の移動に追従する移動部44aと、下部突出部61bに係合して下部突出部61bを作動させる作動部44bと、移動部44aと作動部44bとを繋ぐ棒状の連結部44cとから成り、この連結部44cがアーマチャ10の径方向外側及び減速装置の外側を回転軸13と略平行に延びている。このロッド44においては、連結部44cが2個の軸受(図示しない)によって回転自在に支持されており、移動部44aがプランジャ38に追従して移動すると、その移動部44aの動きが連結部44cの回転運動に変換されて、その連結部44cと共に回転する作動部44bが下部突出部61bを作動させることができる。
【0023】
プレート7は、図5に示す様に略円形に設けられており、外周縁に形成された2箇所の突起部7aでフロントハウジング22に対して回転規制されている。このプレート7には、上部突出部61aが取り出される開口部7bと下部突出部61bが取り出される開口溝7cとが設けられており、上部突出部61aが取り出される開口部7bは、上部突出部61aが鍔部31の凹凸部31aに係合したままピニオン移動体4の回転に引きずられて移動できる様に、ピニオン移動体4の回転方向へ延びて形成されている。
また、この実施例において、出力軸3の回転方向は図1左方から見て右回転であり、出力軸3のヘリカルスプライン(捩じれスプライン)3aの捩じれ方向は、ピニオン移動体4がリングギヤ29に噛み合うように移動する方向に向かって右ねじの方向である。
【0024】
(実施例1の作用)
次に、本実施例の作動を説明する。
図7に示すように、キースイッチ36を閉じると、バッテリ45から電磁スイッチ5の吸引コイル37に電流が流れて磁力が発生し、その磁力によりプランジャ38が図1の上方へ吸引されて移動する。このプランジャ38の移動により図6に示すようにロッド44がA方向に回動し、作動部44bを介して回転規制部材6に伝達されて、回転規制部材6がスプリング43(図5参照)を撓ませながら図の下方へ移動する。すると、回転規制部材6の上部突出部61aがピニオン移動体4の鍔部31に向かって下降し、鍔部31の外周に設けられた凹凸部31aに係合する。
【0025】
一方、図7に示すように、電磁スイッチ5では、プランジャ38の移動により可動接点39が両固定接点41、42に当接して両固定接点41、42間を閉じることにより、バッテリ45からアーマチャ10に電流が流れてアーマチャ10が回転を開始する。再び図1に示すように、アーマチャ10の回転は、減速装置で減速された後、出力軸3に伝達されて出力軸3が回転する。この出力軸3の回転によってピニオン移動体4も回転しようとするが、前述のように回転規制部材6の弾性規制部材61は弾性変形されて弾性規制部材保持器62に収納されているので、この変形によって生じている荷重以上の回転力が与えられないうちは弾性規制部材61はそれ以上撓むことができない。このため、ピニオン移動体4はその荷重の範囲内で回転規制されることになる。
【0026】
このように回転規制されたピニオン移動体4には、出力軸3の回転がヘリカルスプライン3a、4aの嵌合によってリングギヤ29側へ進む推力として作用する。これにより、ビニオン移動体4が出力軸3上を前進して、ピニオン移動体4のピニオンギヤ30の端面がリングギヤ29の端面に向かって前進する。
リングギヤ29端面に向かって前進したピニオンギヤ30は、その歯筋がリングギヤ29の歯溝と合えばそのまま前進して噛み合いを行うが、これが合わないとそれぞれの端面どうしが当接してピニオンギヤ30の前進は規制される。
【0027】
この時、出力軸3の回転力はすべてピニオン移動体4の回転力として作用することになる。すると、鍔部31の凹凸部31aに係合している上部突出部6aには、ピニオン移動体4の回転力が前述した弾性変形による荷重を超えて回転力が加わり、弾性規制部材61が更に変形して撓むため、ピニオン移動体4が少なくともピニオンギヤ30の1ピッチ分回転する間にピニオンギヤ30の歯筋とリングギヤ29の歯溝が合って噛み合い可能となり、再びビニオン移動体4が出力軸3上を前進してピニオンギヤ30がリングギヤ29と充分に噛み合う。
【0028】
ピニオン移動体4が充分に前進すると、それまで凹凸部31aに係合していた上部突出部61aが凹凸部31aから外れてピニオン移動体4後端に設けられたワッシャ33の後方に入り込むことで、この上部突出部61aはピニオン移動体4がリングギヤ29から受ける回転力で後退することを阻止する。こうしてスタータはエンジンを回転駆動する。
【0029】
エンジンが始動した後は、キースイッチ36(図7参照)を開いて吸引コイル37への通電を停止すると、電磁スイッチ5のプランジャ吸引力が消滅して、ロッド44を介して回転規制部材6を図1の下方へ付勢していた荷重がなくなる。この結果、スプリング43の反力によって回転規制部材6が図1の上方へ押し戻されるため、上部突出部61aはピニオン移動体4後端面のワッシャ33の後方から離れるので、ピニオン移動体4は後退を阻害する上部突出部61aから開放され、スプリング34の力でスタータ起動前の静止位置(図1に示す位置)へ復帰する。
【0030】
(実施例1の効果)
本実施例によれば、ピニオン移動体4を回転規制する回転規制部材6の弾性規制部材61が、弾性規制部材保持器62の枠内にあらかじめ撓ませた状態で荷重をかけて収納されているため、ピニオン移動体4に係合して回転規制をする際にピニオン移動体4の回転力がその荷重を超えないうちは充分に回転を規制する機能を有し、いざピニオンギヤ30がリングギヤ29端面に当接してピニオン移動体4の前進が妨げられ、出力軸3の全回転力がピニオン移動体4にかかると弾性規制部材61は弾性規制部材保持器62の中で更に撓んでピニオン移動体4の回転を許容し、ピニオンギヤ30がリングギヤ29に噛み合うことができる。
【0031】
それゆえ、ヘリカルスプラインの捩じれがあまり大きくなくても確実に出力軸3の回転力はピニオン移動体4の前進力に変換されるため、ピニオン押し出しのための機構を小型化できる効果はもとより、ピニオンギヤ30とリングギヤ29の歯筋、歯溝を簡単に合わせることができるので安定した噛み合い作用が得られ、噛合機構が小型で、噛合性の高いスタータを提供することができる。なお、弾性規制部材61が弾性規制部材保持器62の中で撓んだ状態で有する荷重は、出力軸3が回転し始める際にピニオン移動体4にかかる回転方向の慣性力に十分絶えうる荷重にすれば、出力軸3の回転開始と同時にピニオン移動体4が前進しないで回転してしまうということもなく、望ましい設定であるが、これより多少低くてもそれ相応の効果があることは言うまでもない。
【0032】
〔実施例2〕
(実施例2の構成)
図8は、実施例2における要部縦断面図であり、図9は、回転規制部材6を構成する弾性規制部材61とこれに回転方向の荷重を付与する付勢部材(後述)、及びギヤ構成部材23の内筒部23aとの関係を現すリングギヤ29側から見た要部の正面図である。
【0033】
図中、実施例1と同一の構成、作用を有するものは同一の符号で示し、以下の説明では詳細な説明は省略する。
本実施例における弾性規制部材61は、図10に示すように、実施例1の弾性規制部材とは若干形状が異なり、両端部61a、61bがループ状に巻回された部分の中心を挟んでほぼ対称の位置に形成されている。
付勢部材63は、ねじりコイルばね状に形成され、そのコイル部分63cが内筒部23の外周に嵌装されている。両端部のうち一端(係合部63a)は径方向で図中上方に延設されその端部が弾性規制部材61の上部突出部に係合している。他端(係止部63b)はやはり径方向で図中下方に延設され、その端部がギヤ構成部材23に設けられた2つの固定突起23c間に嵌着されている。付勢部材63は、その自由時に一点鎖線で示されるような形状を呈しており、やはりギヤ構成部材23に設けられた仮止め突起23bに、係合部63aを右回転方向に撓ませた状態で戻らないように仮止められている。
【0034】
プレート7は実施例1と同様の形状をしており、ガイド壁7dは直接弾性規制部材61の外形を摺動可能に保持している。
(実施例2の作用)
本実施例の作動のうち実施例1と異なる部分を中心に詳述する。
電磁スイッチ5が作動すると、ロッド44の作動部44bが回動し、弾性規制部材61の下部突出部61bはスプリング43を撓ませながら図中下方に移動する。すると、弾性規制部材61の上部突出部61aがピニオン移動体4の凹凸部31aに係合する。
【0035】
一方、電磁スイッチ5によってモータ2が通電されてアーマチャ10が回転し、出力軸3が回転するとピニオン移動体4も回転しようとするが、弾性規制部材61の上部突出部61aを弾性付勢している付勢部材63の荷重によってピニオン移動体4は回転規制されるので、出力軸3の回転がヘリカルスプライン3a、4aの作用によりピニオン移動体4を前進させる推力として働く。このようにして、ピニオン移動体4はリングギヤ29に向かって移動する。
【0036】
リングギヤ29端面に向かって前進したピニオンギヤ30は、その歯筋がリングギヤと合わない場合にはそれぞれの端面が当接してピニオンギヤ30の前進は規制される。この時、出力軸3の回転力がピニオン移動体4を介して付勢部材63を更に撓ませる方向に働き、ピニオンギヤ30がその場で回動できるので、ピニオンギヤ30とリングギヤ29の歯筋が合い、ピニオン移動体4が更に前進してピニオンギヤ30がリングギヤ29と充分に噛み合う。こうしてスタータ1はエンジンを駆動できる。
【0037】
(実施例2の効果)
本実施例によれば、実施例1と同様の効果が得られるとともに、弾性部材を2個使用することで回転規制部材61及び付勢部材63の弾性変形時の応力を緩和させることができ、頻繁に繰返し応力がかかる回転規制部材や付勢部材の耐久性を向上させることができる。
【0038】
〔実施例2の変形例〕
(実施例2の変形例の構成)
図11は、実施例2の変形例を示すもので、弾性規制部材61、プレート7、スプリング43、ロッド44、付勢部材63の関係をリングギヤ29側から見た要部の正面図である。
【0039】
本実施例では、先の実施例2の付勢部材63を引張りコイルスプリングに変更したものである。付勢部材63は、一端の係合部63dが弾性規制部材61の上部突出部61aに係合し、他端の係止部63eがフロントハウジング22に設けられた突起部22aに係止している。弾性規制部材61の上部突出部61aは、プレート7の開口部7bの内壁端でガイドされ、図中上下方向に摺動する。
【0040】
作動、効果については、実施例2と同様である。
〔実施例3〕
(実施例3の構成)
図12は、実施例3における要部縦断面図であり、図13は、回転規制部材6を構成する弾性規制部材61とこれをギヤ構成部材23との間で挟み込むプレート7、スプリング43、ロッド44と弾性規制部材61の上部突出部61aの動きを規制する乗越しストッパ(後述)との関係を現すリングギヤ29側から見た要部の正面図である。
【0041】
図中他の実施例と同一の構成、作用を有するものは同一の符号で示し、以下の説明では詳細な説明は省略する。
本実施例における弾性規制部材61は、図10に示す実施例2と同様の形状をしている。乗越しストッパ64は、板状のばね材で図に示すように弓形状をしており、両端部64bがプレート7に設けられた固定突起7eに係合するように折り曲げられている。また、ほぼ中央部が内径側に湾曲して突出した乗越し部64aを形成しており、その右側の弓部をやはりプレート7に設けられた保持部7fで内径側に落ち込まないように支えられている。
【0042】
(実施例3の作用)
本実施例の作動のうち先の実施例と異なる部分を中心に詳述する。
電磁スイッチ5が作動すると、ロッド44の作動部44bが回動し、弾性規制部材61の下部突出部61bはスプリング43を撓ませながら図中下方に移動する。すると、弾性規制部材61の上部突出部61aがピニオン移動体4の凹凸部31aに係合する。
【0043】
一方、電磁スイッチ5によってモータ2が通電されてアーマチャ10が回転し、出力軸3が回転するとピニオン移動体4も回転しようとするが、弾性規制部材61の上部突出部61aが乗越しストッパ64の乗越し部64aに当たって回動できないのでピニオン移動体4は回転規制される。これにより、出力軸3の回転がヘリカルスプライン3a、4aの作用によりピニオン移動体を前進させる推力として働く。こうして、ピニオン移動体4はリングギヤ29に向かって移動する。リングギヤ29端面に向かって前進したピニオンギヤ30は、その歯筋がリングギヤと合わない場合にはそれぞれの端面が当接してピニオンギヤ30の前進は規制される。この時、出力軸3の回転力がピニオン移動体4、及び弾性規制部材61の上部突出部61aを介して乗越しストッパ64を撓ませるように働き、回転力が所定の荷重を超えると、上部突出部61aの更なる回動を許容してピニオンギヤ30も回動する。これにより、ピニオンギヤ30とリングギヤ29の歯筋が合うと、ピニオン移動体4が更に前進してピニオンギヤ30がリングギヤ29と充分に噛み合う。こうしてスタータ1はエンジンを回転駆動できるようになる。
【0044】
(実施例3の効果)
本実施例によれば、実施例2と同様の効果が得られることは明らかである。
〔実施例4〕
(実施例4の構成)
図14は、実施例4におけるピニオン移動体4の凹凸部31aと、回転規制部材6(弾性規制部材61)及びプレート7のガイド壁7dとの作動時の関係を示す、リングギヤ29側から見た正面図である。
【0045】
図中他の実施例と同一の構成、作用を有するものは同一の符号で示し、以下の説明では詳細な説明は省略する。
本実施例は、実施例1に対し、回転規制部材6(弾性規制部材61)の構成と作用が異なるものである。
本実施例の回転規制部材6は弾性規制部材61単体で回転規制部材6を構成している。弾性規制部材61は実施例1のものとほとんど同じ形状をしているが、弾性規制部材保持器62に収納されてはおらず、ギヤ構成部材23とプレート7によって直接軸方向前後に挟持されている。
【0046】
弾性規制部材61の下部突出部61bは、弾性規制部材61の移動方向下方のほぼ中央に位置しており、上部突出部61aは、ピニオン移動体4を挟んで反対側の移動方向上方から図中やや左方へ変位した位置に設けられている。弾性規制部材61は、その弧状の両外側部がプレート7の一部を折り曲げて設けられたガイド壁7dによって摺接支持され、図中上下方向に摺動できるようになっている。また、下部突出部61bがスプリング43によって図中上方へ付勢されているのは実施例1と同様である。
【0047】
(実施例4の作用)
本実施例の作動のうち実施例1と異なる部分を中心に詳述する。
電磁スイッチ5が作動すると、図14に示すようにロッド44の作動部44bがA方向に回動し、弾性規制部材61の下部突出部61bはスプリング43を撓ませながら荷重Fの力で図中下方に移動する。
【0048】
すると、弾性規制部材61の上部突出部61aがピニオン移動体4の凹凸部31aに係合するが、下部突出部61bは更にロッド44の作動部44bによって下降するので、上部突起部61aは弾性規制部材61が受ける力の方向にピニオン移動体4に荷重Fを作用させる。この荷重の方向は上部突出部61aから見てピニオン移動体4の中心に向かっていないので、ピニオン移動体4には出力軸3の回転方向とは逆の方向に分力Fsが作用する。この荷重Fsはピニオン移動体4が出力軸3の回転によって回転しようとするときの規制力となって働く。
【0049】
(実施例4の効果)
このことより、出力軸3の回転開始時にピニオン移動体4の慣性による回転力がこの荷重Fsを超えないうちは弾性規制部材61はピニオン移動体4の回転方向には撓まないので、弾性規制部材61によるピニオン移動体4の回転規制が働き、ピニオンギヤ30とリングギヤ29の端面どうしが当接したときには、弾性規制部材61が撓んでピニオンギヤ30とリングギヤ29とが噛合うことができる。この実施例においても実施例1と同じ効果が得られることになるのは明白である。それゆえ、ヘリカルスプラインの捩じれがあまり大きくなくても確実に出力軸3の回転力はピニオン移動体4の前進力に変換されるため、ピニオン押し出しのための機構を小型化できる効果はもとより、ピニオンギヤ30とリングギヤ29の歯筋、歯溝を簡単に合わせることができるので安定した噛み合い作用が得られるので、噛合機構が小型で、噛合性の高いスタータを提供することができるという実施例1と同じ効果が得られることは明らかである。
【0050】
また、ピニオン移動体4が回転しようとするときに反回転方向に回転を規制する荷重が働くのは他の実施例と同様であるが、特に弾性規制部材61以外に新たな構成部品を設けなくてもその効果が得られ、構成部品点数が少なくて済み、低コストで優れた噛み合い性能を有するスタータを供給できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スタ−タの断面図である。
【図2】ピニオン移動体および回転規制部材を示す斜視図である。
【図3】弾性規制部材の正面図である。
【図4】(a)および(b)は回転規制部材の正面図および断面図である。
【図5】回転規制部材とプレ−トとの関係を表す正面図である。
【図6】回転規制部材とピニオン移動体との関係を表す正面図である。
【図7】スタ−タの電気回路図である。
【図8】本発明スタ−タの第2実施例の要部を表す断面図である。
【図9】回転規制部材の一部断面正面図である。
【図10】弾性規制部材の正面図である。
【図11】回転規制部材の変形例を示す正面図である。
【図12】本発明スタ−タの第3実施例の要部を表す断面図である。
【図13】回転規制部材の正面図である。
【図14】回転規制部材とピニオン移動体との関係を表す正面図である。
【符号の説明】
1 スタ−タ
2 始動モ−タ
3 出力軸
3a ヘリカルスプライン
4 移動体
5 電磁スイッチ
6 回転規制部材
7 プレ−ト
61 弾性規制部材
62 弾性規制部材保持器
Claims (4)
- 通電により回転駆動力を生じるモータと、外周面にヘリカルスプラインが形成されており、このモータに駆動される駆動軸と、エンジン側のリングギヤと噛み合うピニオンギヤを有し、スプライン嵌合によりこの駆動軸に軸方向に移動可能に嵌着されているピニオン移動体と、を有するスタータにおいて、前記ピニオン移動体に係合しこのピニオン移動体を回転規制する回転規制手段と、前記回転規制手段を前記ピニオン移動体に係合させるべく作動させる作動手段とを有し、前記ピニオン移動体は、前記回転規制手段の係合時に前記駆動軸からその回転方向に所定量を超えた回転力を受けたときに、前記回転規制部材に係合したまま回動できると共に、
前記回転規制手段は、前記駆動軸の反回転方向に初期荷重を付与した状態の弾性規制部材を有することを特徴とするスタータ。 - 通電により回転駆動力を生じるモータと、外周面にヘリカルスプラインが形成されており、このモータに駆動される駆動軸と、エンジン側のリングギヤと噛み合うピニオンギヤを有し、スプライン嵌合によりこの駆動軸に軸方向に移動可能に嵌着されているピニオン移動体と、を有するスタータにおいて、前記ピニオン移動体に係合しこのピニオン移動体を回転規制する回転規制手段と、前記回転規制手段を前記ピニオン移動体に係合させるべく作動させる作動手段とを有し、前記ピニオン移動体は、前記回転規制手段の係合時に前記駆動軸からその回転方向に所定量を超えた回転力を受けたときに、前記回転規制部材に係合したまま回動できると共に、
前記回転規制手段は、前記駆動軸の反回転方向に初期荷重を付与した状態の弾性規制部材とこれをその状態に保持する保持器とで構成されることを特徴とするスタータ。 - 前記初期荷重の付与は、前記弾性規制部材とスタータを構成する固定部材との間に配設された弾性部材によってなされることを特徴とする請求項2記載のスタータ。
- 通電により回転駆動力を生じるモータと、外周面にヘリカルスプラインが形成されており、このモータに駆動される駆動軸と、エンジン側のリングギヤと噛み合うピニオンギヤを有し、スプライン嵌合によりこの駆動軸に軸方向に移動可能に嵌着されているピニオン移動体と、を有するスタータにおいて、前記ピニオン移動体に係合しこのピニオン移動体を回転規制する回転規制手段と、前記回転規制手段を前記ピニオン移動体に係合させるべく作動させる作動手段とを有し、前記ピニオン移動体は、前記回転規制手段の係合時に前記駆動軸からその回転方向に所定量を超えた回転力を受けたときに、前記回転規制部材に係合したまま回動できると共に、
前記回転規制手段は、前記作動手段によって前記ピニオン移動体に係合する際に、弾性変形して発生する荷重の分力として前記駆動軸の反回転方向に荷重を付与することを特徴とするスタータ。
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