JP3584392B2 - コード類の張力の変動制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、糸などのコード類の張力の変動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、糸に対して錘などを利用して一定の張力をかけて均一な品質のものが製造されている。
【0003】
しかし、糸の品質が均一であることは今時当たり前であり又ただ均一な糸は何か人工的な感じもし、自然な天然感があるなどの付加価値が望まれ、糸に対して外観上・機能上のバリエーションを与える方法としては、糸の送り速度を変えることで一般的に実施されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上に鑑みこの発明は、糸などのコード類に外観上・機能上のバリエーションを意図的に与えることができるコード類の張力の変動制御装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
▲1▼ この発明のコード類の張力の変動制御装置は、コード類の張力センサーとコード類に張力を付与する制動機構を具備し、設定した張力を設定した時間内だけ制動機構に送信し、前記張力センサーで感知したコード類への負荷に対してコード類の張力を設定値とすべく制御するようにしたことを特徴とする。
【0006】
このコード類の張力の変動制御装置では、コード類の張力を設定値とすべく制御するようにしており、コード類に対して設定した箇所内を設定した張力とすることができる。なお前記制動機構として、例えばモータやブレーキなどを利用することができる。
▲2▼ また、複数のコード類の張力を独立して制御できるようにしてもよい。
【0007】
このように構成すると、二以上のコード類の張力を独立して制御することにより、種類等の異なるコード類の各々に適した張力をそれぞれ付与し各コード類の品質や機能をより優れたものとすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1乃至図6に示すように、この実施形態ではコード類の張力の変動制御装置を、給糸側ボビン1から繰り出した糸を巻き取り側ボビン2に巻き取っていくための巻き返し機に組み込んでいる。
【0009】
この張力の変動制御装置は、コード類の張力センサーSとコード類に張力を付与する制動機構Mたるモータを具備し、予め設定した張力(信号)を予め設定した時間内だけ制動機構に送信し、前記張力センサーSで感知したコード類への負荷に対してコード類の張力を設定値とすべく制御するようにしている。前記制動機構としてモータMを利用したが、他に例えばブレーキなどを利用することもできる。
【0010】
張力を制御する機構は、図2乃至図4に示すように直流モータにより回転駆動できるように形成された糸の巻き掛けローラ(テンションプーリ)3を有し、この巻き掛けローラ3からガイドローラ(リターンプーリ)4を介して再度巻き掛けローラ3に巻き掛け、この巻き掛けローラ3から出力後の糸の張力を方向転換用の巻き掛けローラ(センサプーリ)5に設けた静電容量型の張力センサーSによって感知し、感知した張力を糸に応じた適正値に近づけるように出力側の巻き掛けローラ3の周速を制御する。
【0011】
前記モータとして直流ブラシレスモータを用いており、直流モータの回転抵抗を逆起電圧により制御し、張力センサーSで感知した張力を直流モータにフィードバックしてモータの回転抵抗を変えることによって糸の張力を調整する。また入力側にスプリングテンサー6を設置して糸のビビリを消すようにしている。
【0012】
さらに図5に示すように、各組の張力と時間を設定する設定部7を有し、前記設定部7から張力センサーSとモータとの各組へ設定した張力値を一括して送信するようにしている。
【0013】
次にこの実施形態のコード類の張力の変動制御装置の使用状態を説明する。
【0014】
このコード類の張力の変動制御装置では、コード類の張力を設定値とすべく制御するようにしており、コード類に対して設定した箇所を設定した張力とすることができる。よって、以下の具体的な実施例(図6)に示すように、糸などのコード類に意図的に外観上・機能上のバリエーションを比較的簡易に与えることができるという利点がある。
【0015】
また、このコード類の張力の変動制御装置では負荷の変動などの要因が生じたとしても、予め設定した張力(信号)を予め設定した時間内だけ制動機構Mに送信し、張力センサーSで感知したコード類への負荷の変動に対してコード類の張力を設定値とすべく制御するようにしたので、変動要因の発生の如何に関わらずコード類の張力をほぼ設定値に近くすることができる。
【0016】
すなわち、給糸側ボビン1から引き出された糸の引っ掛かりなど思わぬ負荷が発生し糸に張力の変動が生じることがあるが、糸の入力側と出力側との相互間で発生した糸の張力により元の張力の変動が出力後に影響することを緩和し、当初に設定した張力で巻き返しを行うことができる。
【0017】
よって、巻き取られた糸などの品質のばらつきは殆どない。また、巻き取られる側の糸の張力を張力センサーSと制動機構Mとで直接制御しているので、糸の張力を容易に且つ正確に調整することができる。
【0018】
ここで具体的な実施例を説明する。
【0019】
図6は、糸の張力設定のパターンの一例をグラフに表したものである。糸の巻き取りが開始されると、最初に設定張力(20gf)が設定時間(t1 )の間送信され、糸がその張力となるように制動機構Mが作動する。次いで設定張力(50gf)が設定時間(t2 )の間送信され、糸がその張力となるように制動機構Mが作動する。この実施例では設定時間(t1 )〜(t5 )まで設定されており、これに従い巻き取り終了まで作動する。なお巻き返しをする糸を複数本とする場合には、各糸毎に異なる設定を行ってもよい。
【0020】
なおこの装置を用いると、ワインダー等において巻き取り張力を徐々に小さくしていくなど自在に糸の張力を変化させることもできる。すなわち巻き取り側ボビン2の上層は緩く巻いた方が過度にきつく巻き取られることを回避することができまた巻き出しがし易いので、図6のグラフを右下がりの直線(図示せず)として徐々に張力を下げていくような設定のパターンとすることもできる。
(実施形態2)
次に、実施形態2を実施形態1との相違点を中心に説明する。
【0021】
図7乃至図9に示すように、この実施形態ではコード類(糸)の張力の変動制御装置を、給糸側ボビン1から複数(2本)の糸を1本に合わせて巻き取り側ボビン2に巻き取る合糸機に適用している。
【0022】
糸(繊維)の物性は素材や太さによって異なり、例えば絹の糸とポリエステルの糸を合わせて1本にする場合には、夫々の糸の性質に応じた張力を負荷することが好ましい。この合糸機は各糸の静電容量型の張力センサーSと糸に張力を付与する制動機構M(モータ)を具備し、巻き取り時に前記張力センサーSで検知した各糸の張力が設定値を維持するように糸への負荷の変動に対して各モータを制御するようにしている。
【0023】
張力の変動制御装置は、複数の糸の張力を独立して制御できるようにしており、種類等の異なる糸の各々に適した張力をそれぞれ付与し各糸にバリエーションを与え且つその品質や機能を優れたものとすることができる。
【0024】
複数の糸として例えば色や種類が異なる2本以上の糸を1本の糸として巻き取ると、新たな風合いの糸を得ることができる。また染まり易い糸と染まり難い糸を合わせたり色々な色を混ぜると、深みのある色の糸を得ることができる。
【0025】
図8に示すように、2本の糸につき張力を小さく設定した糸の方が大きく設定した糸よりも弛んで外側に露出するようにし、これが一定間隔毎に交互に現れるようにした。なお糸は、3本以上を合わせて合糸することもできる。
【0026】
次に、具体的な実施例を説明する。
【0027】
図9に示すように、0.1秒間隔で張力(信号)を送信して2本の糸の張力の設定を交互に変えていき、合わせた糸全体の色を一定間隔毎に変化させた。
【0028】
図8に示す合糸した糸(一部を図示)は、図の左の方は糸Aが弛んで外側に露出しているのに対し糸Bは内方にある。したがって、合糸後は糸Aの色が主として見える。糸の張力を糸Aと糸Bとで反転させた図の中央では、糸Bが弛んで外側に露出しているのに対し糸Aは内方にある。したがって、合糸後は糸Bの色が主として見える。さらに糸の張力を糸Aと糸Bとで反転した図の右の方は糸Aが弛んで外側に露出しているのに対し糸Bは内方にある。したがって、合糸後は糸Aの色が主として見える。
(実施形態3)
次に、実施形態3を上記実施形態との相違点を中心に説明する。
【0029】
図10に示すように、この実施形態ではコード類(糸)の張力の変動制御装置を、給糸側ボビン1から糸を仮撚りして巻き取り側ボビン2に巻き取る仮撚り機に適用している。
【0030】
この仮撚り機は、給糸側ボビン1からフィードローラ8により糸を引き出し、張力センサーSで感知したコード類への負荷に対してコード類の張力を設定値とすべく変動制御し、ツィスター9で糸にひねりと戻しを加え、ローラ10を介して巻き取り側ボビン2で巻き取るようにしている。
【0031】
この仮撚り機によると、張力の設定の仕方にランダムな要素を取り入れることにより、糸が自然なイレギュラーな感じに意図的にすることができるという利点がある。
【0032】
【発明の効果】
この発明は上述のような構成であり、次の効果を有する。
【0033】
コード類に対して設定した箇所内を設定した張力とすることができるので、糸などのコード類に外観上・機能上のバリエーションを意図的に与えることができるコード類の張力の変動制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコード類の張力の変動制御装置を組み込んだ実施形態1の巻き返し機を説明する斜視図。
【図2】図1のコード類の張力の変動制御装置を説明する斜視図。
【図3】図1のコード類の張力の変動制御装置を説明する正面図。
【図4】図1のコード類の張力の変動制御装置を説明する側面図。
【図5】図1のコード類の張力の変動制御装置の設定部を説明する図。
【図6】図1の巻き返し機の糸の張力設定のパターンの一例を表したグラフ。
【図7】この発明のコード類の張力の変動制御装置を適用した実施形態2の合糸機を説明する図。
【図8】図7の合糸機により合糸した糸の構造を説明する図。
【図9】図7の合糸機で糸の張力設定のパターンの一例を表したグラフ。
【図10】この発明のコード類の張力の変動制御装置を適用した実施形態3の仮撚り機を説明する図。
【符号の説明】
S 張力センサー
M 制動機構
Claims (2)
- コード類の張力センサーとコード類に張力を付与する制動機構を具備し、設定した張力を設定した時間内だけ制動機構に送信し、前記張力センサーで感知したコード類への負荷に対してコード類の張力を設定値とすべく制御するようにしたことを特徴とするコード類の張力の変動制御装置。
- 複数のコード類の張力を独立して制御できるようにした請求項1記載のコード類の張力の変動制御装置。
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