JP3582627B2 - 自動変速機のセレクト制御装置 - Google Patents
自動変速機のセレクト制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3582627B2 JP3582627B2 JP12421197A JP12421197A JP3582627B2 JP 3582627 B2 JP3582627 B2 JP 3582627B2 JP 12421197 A JP12421197 A JP 12421197A JP 12421197 A JP12421197 A JP 12421197A JP 3582627 B2 JP3582627 B2 JP 3582627B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- select
- pressure
- control
- accumulator
- automatic transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/04—Smoothing ratio shift
- F16H61/06—Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure
- F16H61/061—Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure using electric control means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H3/00—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
- F16H3/44—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
- F16H3/62—Gearings having three or more central gears
- F16H3/66—Gearings having three or more central gears composed of a number of gear trains without drive passing from one train to another
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H59/00—Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
- F16H59/36—Inputs being a function of speed
- F16H59/38—Inputs being a function of speed of gearing elements
- F16H2059/385—Turbine speed
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/04—Smoothing ratio shift
- F16H2061/0481—Smoothing ratio shift during range shift from drive (D) or reverse (R) to neutral (N)
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H2200/00—Transmissions for multiple ratios
- F16H2200/003—Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds
- F16H2200/0043—Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds the gear ratios comprising four forward speeds
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H2200/00—Transmissions for multiple ratios
- F16H2200/20—Transmissions using gears with orbital motion
- F16H2200/2002—Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears
- F16H2200/2007—Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears with two sets of orbital gears
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H59/00—Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
- F16H59/36—Inputs being a function of speed
- F16H59/38—Inputs being a function of speed of gearing elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H59/00—Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
- F16H59/68—Inputs being a function of gearing status
- F16H59/72—Inputs being a function of gearing status dependent on oil characteristics, e.g. temperature, viscosity
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時、解放される締結要素の過渡油圧を制御する自動変速機のセレクト制御装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機において、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時、解放される締結要素からは締結油圧をドレーンにより抜くだけで特に過渡油圧の制御を行なっていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
よって、上記従来の自動変速機にあっては、運転状態や車種等により、セレクト時に締結トルクが即抜けたり(例えば、高油温時)、締結トルクがゆっくり抜けたりする(例えば、低油温時)。
【0004】
図13(イ) はD−Nセレクト時に解放されるロークラッチL/Cの締結トルクが即抜けた場合のタイムチャートである。ロークラッチ圧PL/C の即抜けによりD−Nセレクト直後にロークラッチL/Cの締結容量が無くなると、タービン回転数NT が一気に上昇し、駆動トルクTQ が振動的に変動し、車両のサスペンションを含めた揺り返しショック(以下、セレクトショックという。)が大きくあらわれる。すなわち、車両のサスペンショントルク(車両の捩れ)が一気に抜けるため、車両が上下前後に揺れる。
【0005】
図13(ロ) はD−Nセレクト時に解放されるロークラッチL/Cの締結トルクがゆっくり抜けた場合のタイムチャートである。ロークラッチ圧PL/C がゆっくり抜けることによりD−Nセレクト後にロークラッチL/Cがしばらく締結容量を持ち続ける。よって、タービン回転数NT が緩やかに上昇することで揺り返しショックは発生しないものの、Nレンジとなっても前進トルクが残ったままとなり、車両が走行するという問題がある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時、セレクトショック防止とNレンジ車両走行防止をうまく両立させる自動変速機のセレクト制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)
上記課題の解決手段1(請求項1)は、図1のクレーム対応図に示すように、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時、解放される締結要素aの過渡油圧を制御する自動変速機のセレクト制御装置において、セレクト時に解放される締結要素aへの締結要素圧油路dの途中に設けられたアキュムレータeの背圧室に導かれるアキュムコントロール圧を制御するソレノイド制御弁と、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時であるかどうか判断するセレクト判断手段bと、セレクト判断時、トルクコンバータ滑り回転数について、その値が高いほど設定圧を高く決め、セレクト判断後、前記アキュムレータの背圧室に導かれるアキュムコントロール圧を前記設定圧とする指令を前記ソレノイド制御弁に出力し、該設定圧によるアキュムレータ背圧制御を、セレクトショックを防止しながら走行トルクが残らない時間保つとアキュムレータ背圧室の油をドレーンすることで一気に締結トルクを抜く指令を前記ソレノイド制御弁に出力する過渡油圧制御を行なうセレクト油圧制御手段cと、を設けたことを特徴とする。
ここで、前記セレクト油圧制御手段cにて行われる前記設定圧によるアキュムレータ背圧制御は、(1)セレクト判断時から起動するタイマ値が設定時間に達するまで継続させても良いし(請求項2)、(2)逐次演算されるギヤ比が任意の設定ギヤ比以上になるまで継続させても良いし(請求項3)、(3)逐次演算されるタービン回転変化幅が設定幅以上になるまで継続させても良いし(請求項4)、(4)逐次演算されるエンジン回転数とタービン回転数の差であるトルクコンバータ滑り回転数が設定回転数以下になるまで継続させても良い(請求項5)。
【0010】
(解決手段2)
上記課題の解決手段2(請求項6)は、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時、解放される締結要素aの過渡油圧を制御する自動変速機のセレクト制御装置において、セレクト時に解放される締結要素aへの締結要素圧油路dの途中に設けられたアキュムレータeの背圧室に導かれるアキュムコントロール圧を制御するソレノイド制御弁と、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時であるかどうか判断するセレクト判断手段bと、セレクト判断後にアキュムレータ背圧をトルク抜けとタービン回転数上昇を促進させるべく低圧の第1油圧レベルまで高め、その後、トルク抜けとタービン回転数上昇を緩めるべく第1油圧レベルより高圧の第2油圧レベルまで高めてゆっくりと下げ、その後、セレクトショックが問題とならないタービン回転数となったらアキュムレータ背圧を一気に抜くアキュムレータ背圧制御を行なうセレクト油圧制御手段cと、を設けたことを特徴とする。
【0011】
(解決手段3)
上記課題の解決手段3(請求項7)は、請求項6記載の自動変速機のセレクト制御装置において、前記セレクト油圧制御手段cを、第1油圧レベルより高圧の第2油圧レベルまで高めてゆっくりと下げる時の下げ勾配を油温が高いほど小さな勾配とする手段としたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1は、請求項1,2,3,4,5に記載の発明に対応する自動変速機のセレクト制御装置である。
【0013】
まず、実施の形態1のセレクト制御装置が適用された自動変速機の全体概略を説明する。
【0014】
図2は自動変速機の動力伝達機構を示すスケルトン図である。
【0015】
図2において、INは入力軸、OUTは出力軸、FPGはフロント遊星ギヤ、RPGはリヤ遊星ギヤであり、フロント遊星ギヤFPGは、第1サンギヤS1と第1リングギヤR1と第1ピニオンP1と第1ピニオンキャリヤC1を有し、リヤ遊星ギヤRPGは、第2サンギヤS2と第2リングギヤR2と第2ピニオンP2と第2ピニオンキャリヤC2を有する。
【0016】
上記ギヤトレーンを用い前進4速・後退1速の変速段を得る締結要素として、リバースクラッチREV/C(以下、R/C)、ハイクラッチHIGH/C(以下、H/C)、2−4ブレーキ2−4/B、ロークラッチLOW/C(以下、L/C)、ロー&リバースブレーキL&R/B、ローワンウェイクラッチLOW O.W.C が設けられている。
【0017】
前記第1サンギヤS1は、第1回転メンバM1及びリバースクラッチR/Cを介して入力軸INに連結されていると共に、第1回転メンバM1及び2−4ブレーキ2−4/Bを介してケースKに連結されている。
【0018】
前記第1キャリヤC1は、第2回転メンバM2及びハイクラッチH/Cを介して入力軸INに連結されていると共に、第3回転メンバM3及びロー&リバースブレーキL&R/Bを介してケースKに連結されている。また、第1キャリヤC1は、第3回転メンバM3及びロークラッチL/Cを介して第2リングギヤR2に連結されている。尚、ロー&リバースブレーキL&R/Bとは並列配置でローワンウェイクラッチLOW O.W.C が設けられている。
【0019】
前記第1リングギヤR1は、第4回転メンバM4を介して第2キャリヤC2に直結され、されに、第2キャリヤC2には出力軸OUTが直結されている。
【0020】
前記第2サンギヤS2は、入力軸INに直結されている。
【0021】
なお、この動力伝達機構の特徴は、4−3ダウンシフト時に変速ショックのない掛け替えタイミングを得るために採用されていたワンウェイクラッチと、このワンウェイクラッチの採用に伴いエンジンブレーキを確保するために必要とされる油圧締結によるクラッチとを廃止し、締結要素の数を削減することで小型軽量化を達成した点にある。
【0022】
図3は上記動力伝達機構により前進4速・後退1速の変速段を得る締結論理を示す図である。
【0023】
第1速(1st)は、ロークラッチL/Cの油圧締結と、ロー&リバースブレーキL&R/Bの油圧締結(エンジンブレーキレンジ選択時)もしくはローワンウェイクラッチLOW O.W.C の機械締結(加速時)により得られる。すなわち、第2サンギヤ入力、第2リングギヤ固定、第2キャリヤ出力となる。
【0024】
第2速(2nd)は、ロークラッチL/Cと2−4ブレーキ2−4/Bの油圧締結により得られる。すなわち、第2サンギヤ入力、第1サンギヤ固定、第2キャリヤ出力となる。
【0025】
第3速(3rd)は、ハイクラッチH/CとロークラッチL/Cの油圧締結により得られる。すなわち、第2リングギヤと第2サンギヤの同時入力、第2キャリヤ出力となる(変速比=1)。
【0026】
第4速(4th)は、ハイクラッチH/Cと2−4ブレーキ2−4/Bの油圧締結により得られる。すなわち、第1キャリヤ及び第2サンギヤ入力、第1サンギヤ固定、第2キャリヤ出力によるオーバドライブ変速段となる。
【0027】
後退速(Rev)は、リバースクラッチREV/Cとロー&リバースブレーキL&R/Bの油圧締結により得られる。すなわち、第1,第2サンギヤ入力、第1キャリヤ固定、第2キャリヤ出力となる。
【0028】
尚、2−4ブレーキ2−4/Bは、多板クラッチと同様な構造による多板ブレーキである。
【0029】
図4は上記変速段のうちDレンジ1速〜4速の自動変速を達成するための締結要素とコントロールバルブ部と電子制御部を示す制御システム図である。
【0030】
図4には締結要素として、ロークラッチL/Cと、2−4ブレーキ2−4/Bと、ハイクラッチH/Cが設けられている。ロークラッチL/Cは、請求項の締結要素aに相当する。
【0031】
図4のコントロールバルブ部には、シフトバルブ(A)1と、シフトバルブ(B)2と、アキュムコントロールバルブ(A)3と、アキュムコントロールバルブ(B)4と、ロークラッチタイミングバルブ5と、ロークラッチシーケンスバルブ6と、2−4ブレーキタイミングバルブ7と、2−4ブレーキシーケンスバルブ8と、ロークラッチアキュムレータ9と、2−4ブレーキアキュムレータ10と、ハイクラッチアキュムレータ11が設けられている。前記ロークラッチアキュムレータ9は請求項のアキュムレータeに相当する。
【0032】
前記シフトバルブ(A)1及びシフトバルブ(B)2は、シフトソレノイド(A)21及びシフトソレノイド(B)22の作動に応じて1速〜4速(OD)の各変速段での油路切り替えを行なう。
【0033】
前記アキュムコントロールバルブ(A)3は、ライン圧デューティソレノイド23により作り出されるソレノイド圧PSOLAの大きさに応じてライン圧PL を減圧しアキュムコントロール圧(A)PACCMA を調圧する。尚、ライン圧デューティソレノイド23により作り出されるソレノイド圧PSOLAは、図外のプレッシャレギュレータバルブにより作り出されるライン圧PL の信号圧となるモディファイヤ圧を調圧するプレッシャモディファイヤバルブへも導かれる。
【0034】
前記アキュムコントロールバルブ(B)4は、2−4/Bデューティソレノイド24により作り出されるソレノイド圧PSOLBの大きさに応じてライン圧PL を減圧しアキュムコントロール圧(B)PACCMB を調圧する。
【0035】
前記ロークラッチタイミングバルブ5は、ロークラッチタイミングソレノイド25がOFFの時に信号圧油路をドレーン側とし、ONの時に油圧発生により信号圧油路を連通側とする切り換えバルブである。
【0036】
前記ロークラッチシーケンスバルブ6は、4速へのシフトアップ時または4速からのシフトダウン時にロークラッチアキュムレータ9の背圧制御を行なう。
【0037】
前記2−4ブレーキタイミングバルブ7は、2−4ブレーキタイミングソレノイド26がOFFの時に信号圧油路をドレーン側とし、ONの時に油圧発生により信号圧油路を連通側とする切り換えバルブである。
【0038】
前記2−4ブレーキシーケンスバルブ8は、3速へのシフトアップ時または3速からのシフトダウン時の2−4ブレーキアキュムレータ10の背圧制御を行なう。
【0039】
前記ロークラッチアキュムレータ9は、その背圧室にロークラッチシーケンスバルブ6を介してアキュムコントロール圧(A)PACCMA が導かれ、ロークラッチL/Cの締結・解放を滑らかにする。
【0040】
前記2−4ブレーキアキュムレータ10は、その背圧室に2−4ブレーキシーケンスバルブ8を介してアキュムコントロール圧(B)PACCMB が導かれ、2−4ブレーキ2−4/Bの締結・解放を滑らかにする。
【0041】
前記ハイクラッチアキュムレータ11は、その背圧室にアキュムコントロール圧(A)PACCMA がそのまま導かれ、ハイクラッチH/Cの締結・解放を滑らかにする。
【0042】
図4において、32はロークラッチ圧油路(締結要素圧油路dに相当)、33はロークラッチアキュムレータ背圧油路である。
【0043】
図4の電子制御部には、A/Tコントロールユニット20からの駆動指令に応じて油圧を制御するアクチュエータとして、シフトソレノイド(A)21と、シフトソレノイド(B)22と、ライン圧デューティソレノイド23と、2−4/Bデューティソレノイド24と、ロークラッチタイミングソレノイド25と、2−4/Bタイミングソレノイド26が設けられている。
【0044】
また、A/Tコントロールユニット20へ入力情報をもたらす情報源として、スロットル開度を検出するスロットルセンサ27と、車速を検出する車速センサ28と、タービン回転を検出するタービンセンサ29と、油温を検出する油温センサ30と、他のセンサ・スイッチ類31が設けられている。
【0045】
ここで、セレクト時のロークラッチアキュムレータ9の背圧制御は、インヒビタースイッチからのスイッチ信号により走行レンジ(D,R)からニュートラルレンジ(N)へのセレクト操作が判断されたら、ライン圧デューティソレノイド23(ソレノイド制御弁)に対するA/Tコントロールユニット20からのデューティ指令により、ロークラッチアキュムレータ9の背圧室に導かれるアキュムコントロール圧(A)PACCMA を制御することで行なわれる。
【0046】
また、Dレンジ時に1速〜4速を自動的に変速する変速制御は、図6に示すような変速点特性モデル図と検出されたスロットル開度及び車速に基づき、アップシフトあるいはアップシフトの変速線を横切った時に変速指令が出され、この変速指令により次に移行するギヤ位置が決定され、決定されたギヤ位置を得るべく図5に示すシフトソレノイド作動表にしたがってA/Tコントロールユニット20からシフトソレノイド(A)21とシフトソレノイド(B)22に対しONまたはOFFの指令を出すことで制御される。
【0047】
次に、作用を説明する。
【0048】
[セレクト制御作動]
図7はD−Nセレクト時に解放されるロークラッチL/Cのアキュムレータ背圧をA/Tコントロールユニット20からの指令により制御するセレクト制御作動の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0049】
ステップ70では、インヒビタースイッチからのスイッチ信号によりドライブレンジ(Dレンジ)からニュートラルレンジ(Nレンジ)へのセレクト操作時が判断され、このセレクト判断によりセレクト制御が開始される(セレクト判断手段cに相当)。
【0050】
ステップ71では、ロークラッチアキュムレータ9の背圧室に導かれるアキュムコントロール圧(A)PACCMA を設定圧Pc とするデューティ指令がライン圧デューティソレノイド23に対して出力される。
【0051】
ここで、設定圧Pc は、予め定めた固定値による圧力としても良いが、図8(イ) に示すように、油温レベルにより決めても良いし、図8(ロ) に示すように、エンジン回転数レベルにより決めても良いし、図8(ハ) に示すように、エンジン回転数Ne とタービン回転数NT との差であるトルクコンバータ滑り回転数レベルにより決めても良く、また、それぞれの1つの運転条件のみではなく、2つの組み合わせあるいは3つの組み合わせにより決めても良い。
【0052】
尚、設定圧Pc は、Nレンジセレクト後、ロークラッチL/Cが滑るスピードを運転条件の違いにかかわらず一定に保つため、油温,エンジン回転数,トルクコンバータ滑り回転数に対してはいずれもその値が高いほど高圧に設定される。
【0053】
ステップ72では、セレクト判断時から起動されたタイマ値Tが設定時間Ts に達したかどうかが判断され、タイマ値Tが設定時間Ts に達するとセレクト制御が終了する。尚、設定時間Ts は、セレクトショックを防止しながら走行トルクが残らない時間に設定される。
【0054】
ここで、タイマ管理によりセレクト制御を終了しても良いが、他に、逐次演算されるギヤ比が任意の設定ギヤ比以上になるとセレクト制御を終了しても良いし、タ−ビン回転変化幅ΔNT (図9のNT 特性を参照)が設定幅以上になるとセレクト制御を終了しても良いし、エンジン回転数Ne とタービン回転数NT との差であるトルクコンバータ滑り回転数が設定回転数以下になるとセレクト制御を終了しても良い。ステップ71及びステップ72は、請求項1〜5のセレクト油圧制御手段に相当する。
【0055】
[セレクト制御によるコントロール作用]
図9はD−Nセレクト時に解放されるロークラッチL/Cのアキュムレータ背圧制御によるセレクト制御が行なわれた場合のアキュムコントロール圧(A)PACCMA とロークラッチ圧PL/C と駆動トルクTQ とエンジン回転数Ne とタービン回転数NT の各特性を示すタイムチャートである。
【0056】
まず、PACCMA 特性は、セレクト判断時、ロークラッチL/Cの抜き圧をセレクトショックが生じない圧力レベルまで低下させ、その抜き圧を走行トルクが残らない時間保つと一気に締結トルクを抜く過渡油圧制御を行なうため、設定時間Ts だけロークラッチL/Cのアキュムレータ背圧を設定圧Pc とするセレクト制御による特性を示す。
【0057】
PL/C 特性は、セレクトショックが生じないトルク抜けスピードを持つ抜き圧特性を示す。
【0058】
TQ 特性は、セレクト直後急激に低下するが、その後、アキュムレータ背圧による抜け圧コントロールで、緩やかなトルク低下勾配により駆動トルクがゼロのレベルまで収束する特性を示す。すなわち、図13(イ) のTQ 特性との比較から明らかなように、トルクが振動的に大きく変化することなくセレクトショックが防止されているし、図13(ロ) のTQ 特性との比較から明らかなように、設定時間Ts を経過した時点で駆動トルクがほぼゼロで前進トルクの発生もない。
【0059】
Ne 特性は、セレクト前後で大きく変化することがないが、NT 特性は、セレクト後に上昇するが、抜け圧コントロールによりセレクトショックのない最適な上昇勾配にコントロールされている。
【0060】
次に、効果を説明する。
【0061】
(1) DレンジからNレンジへのセレクト判断時、ロークラッチL/Cの抜き圧をセレクトショックが生じない圧力レベルまで低下させ、その抜き圧を走行トルクが残らない時間保つと一気に締結トルクを抜く過渡油圧制御を行なう装置としたため、D−Nセレクト時、セレクトショック防止とNレンジ車両走行防止をうまく両立させることができる。
【0062】
(2) セレクト油圧制御を、D−Nセレクト判断後に一時的にアキュムレータ背圧を高めるアキュムレータ背圧制御による手段としたため、ロークラッチL/Cの抜き圧をロークラッチ圧油路32の油圧により直接制御する場合に比べ、簡単できめ細かな精度の高いセレクト油圧制御とすることができる。
【0063】
(3) セレクト油圧制御でロークラッチL/Cの抜き圧を決めるアキュムレータ背圧Pc を、油温やエンジン回転数やトルクコンバータの滑り量の運転条件の少なくとも1つの条件に応じて設定したため、運転条件の違いにかかわらず安定してセレクトショック防止とNレンジ車両走行防止を両立させることができる。
【0064】
(実施の形態2)
実施の形態2は、請求項6,7に記載の発明に対応する自動変速機のセレクト制御装置である。
【0065】
この実施の形態2は、システムハード的には実施の形態1と全く同様であり、A/Tコントロールユニット20のセレクト制御ソフトのみが異なるものであるため、構成の図示並びに説明は省略する。
【0066】
次に、作用を説明する。
【0067】
[セレクト制御作動]
図10はD−Nセレクト時に解放されるロークラッチL/Cのアキュムレータ背圧をA/Tコントロールユニット20からの指令により制御するセレクト制御作動の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0068】
ステップ100では、インヒビタースイッチからのスイッチ信号によりDレンジからNレンジへのセレクト操作時が判断され、このセレクト判断によりセレクト制御が開始される(セレクト判断手段cに相当)。
【0069】
ステップ101では、ロークラッチアキュムレータ9の背圧室に導かれるアキュムコントロール圧(A)PACCMA を第1設定圧Pc とするデューティ指令がライン圧デューティソレノイド23に対して出力される。
【0070】
ステップ102では、セレクト判断時から起動されたタイマ値Tが設定時間Tc に達したかどうかが判断され、タイマ値Tが設定時間Tc に達すると、ステップ103へ移行する。
【0071】
ステップ103では、ロークラッチアキュムレータ9の背圧室に導かれるアキュムコントロール圧(A)PACCMA を第2設定圧Pv (>Pc )とし、その後、勾配θで徐々に低下するデューティ指令がライン圧デューティソレノイド23に対して出力される。
【0072】
ステップ104では、セレクト判断時から起動されたタイマ値Tが設定時間Tsに達したかどうかが判断され、タイマ値Tが設定時間Tsに達するとセレクト制御が終了する。尚、ステップ101〜ステップ104は、請求項6,7のセレクト油圧制御手段に相当する。
【0073】
ここで、第1設定圧Pc と第2設定圧Pv は、予め定めた固定値による圧力としても良いが、実施の形態1と同様に、図11(イ) に示すように、油温レベルにより決めても良いし、図11(ロ) に示すように、エンジン回転数レベルにより決めても良いし、図11(ハ) に示すように、エンジン回転数Ne とタービン回転数NT との差であるトルクコンバータ滑り回転数レベルにより決めても良く、また、それぞれの1つの運転条件のみではなく、2つの組み合わせあるいは3つの組み合わせにより決めても良い。
【0074】
また、勾配θは、予め定めた固定値としても良いが、図11(ニ) に示すように、油温が高いほどθを小さくするように設定しても良い。
【0075】
さらに、設定時間Tc ,Ts は、予め定めた固定の設定時間としても良いが、図11(ホ) に示すように、油温が高いほど設定時間を短い時間にするようにしても良い。
【0076】
[セレクト制御によるコントロール作用]
図12はD−Nセレクト時に解放されるロークラッチL/Cのアキュムレータ背圧制御によるセレクト制御が行なわれた場合のアキュムコントロール圧(A)PACCMA とロークラッチ圧PL/C と駆動トルクTQ とエンジン回転数Ne とタービン回転数NT の各特性を示すタイムチャートである。
【0077】
まず、PACCMA 特性は、セレクト判断時、ロークラッチL/Cの抜き圧をセレクトショックが生じない圧力に調圧し、その抜き圧を走行トルクが残らない時間保つと一気に締結トルクを抜く過渡油圧制御を行なうため、ロークラッチL/Cのアキュムレータ背圧を設定時間Tc までは第1設定圧Pc とし、その後、第2設定圧Pv として設定時間Ts に達するまでゆっくりと低下させるセレクト制御による特性を示す。
【0078】
ここで、セレクト判断から設定時間Tc までの▲1▼に示す制御域で第1設定圧Pc とするのは、ロークラッチL/Cの抜き圧を低めにし、トルク抜けとタービン回転数上昇を促進させるためである。
【0079】
そして、設定時間Tc から設定時間Ts までの▲2▼に示す制御域で第2設定圧Pv として設定時間Ts に達するまでゆっくりと低下させるのは、トルク抜けとタービン回転数NT の上昇を緩め、セレクトショックの緩和を図るためである。
【0080】
そして、設定時間Ts に達する▲3▼の時点でアキュムレータ背圧を一気に抜くのは、セレクトショックが問題とならないタービン回転数NT となったら直ちに走行トルクが残らないようにするためである。
【0081】
PL/C 特性は、セレクトショックが生じないトルク抜けスピードを持ちながら一時的に締結容量が増す抜き圧特性を示す。
【0082】
TQ 特性は、セレクト直後急激に低下するが、その後、アキュムレータ背圧による抜け圧コントロールで、緩やかなトルク低下勾配により駆動トルクがゼロのレベルまで収束する特性を示す。すなわち、図13(イ) のTQ 特性との比較から明らかなように、トルクが振動的に大きく変化することなくセレクトショックが防止されているし、図13(ロ) のTQ 特性との比較から明らかなように、設定時間Ts を経過した時点で駆動トルクがほぼゼロで前進トルクの発生もない。
【0083】
Ne 特性は、セレクト前後で大きく変化することがないが、NT 特性は、セレクト後に上昇するが、抜け圧コントロールにより、特に、設定時間Tc 以後はセレクトショックのない緩やかな上昇勾配にコントロールされている。
【0084】
次に、効果を説明する。
【0085】
この実施の形態2では、実施の形態1の(1) 〜(3) の効果に下記の効果が加えられる。
【0086】
(4) セレクト判断後にアキュムレータ背圧をトルク抜けとタービン回転数上昇を促進させるべく低圧の第1設定圧Pc まで高め、その後、トルク抜けとタービン回転数上昇を緩めるべく第1設定圧Pc より高圧の第2設定圧Pv まで高めてゆっくりと下げ、その後、セレクトショックが問題とならないタービン回転数NT となる設定時間Ts に達しったらアキュムレータ背圧を一気に抜くアキュムレータ背圧制御を行なう装置としたため、D−Nセレクト時、ロークラッチL/Cのトルク抜けとタービン回転数NT の上昇スピードのコントロールにより、セレクトショックを確実に防止することができる。
【0087】
(5) アキュムレータ背圧を第2設定圧Pv まで高めてゆっくりと下げる時の下げ勾配θを油温が高いほど小さな勾配としたため、油温の変化にかかわらず安定してセレクトショックを確実に防止することができる。
【0088】
ここで、勾配θを油温が高いほど小さな勾配とするのは、油温が低いと油圧応答性が遅く、油温が高いと油圧応答性が速いのとクラッチ摩擦係数μが下がり気味となることによる。
【0089】
(その他の実施の形態)
本願のセレクト制御装置が適用される自動変速機は、実施の形態1で示した自動変速機に限られない。
【0090】
実施の形態1,2では、D−Nセレクト時について説明したが、R−Nセレクト時や固定レンジからのセレクト時にも解放される締結要素の抜き圧制御に適用することができる。
【0091】
【発明の効果】
請求項1〜5記載の発明にあっては、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時、解放される締結要素の過渡油圧を制御する自動変速機のセレクト制御装置において、セレクト時に解放される締結要素への締結要素圧油路の途中に設けられたアキュムレータの背圧室に導かれるアキュムコントロール圧を制御するソレノイド制御弁と、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時であるかどうか判断するセレクト判断手段と、セレクト判断時、トルクコンバータ滑り回転数について、その値が高いほど設定圧を高く決め、セレクト判断後、前記アキュムレータの背圧室に導かれるアキュムコントロール圧を前記設定圧とする指令を前記ソレノイド制御弁に出力し、該設定圧によるアキュムレータ背圧制御を、セレクトショックを防止しながら走行トルクが残らない時間保つとアキュムレータ背圧室の油をドレーンすることで一気に締結トルクを抜く指令を前記ソレノイド制御弁に出力する過渡油圧制御を行なうセレクト油圧制御手段と、を設けたため、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時、締結要素が滑るスピードを運転条件の違いにかかわらず一定に保ちながら、安定してセレクトショック防止とNレンジ車両走行防止をうまく両立させることができるという効果に加え、締結要素の抜き圧を締結要素圧油路の油圧により直接制御する場合に比べ、簡単できめ細かな精度の高いセレクト油圧制御とすることができる。
【0093】
請求項6記載の発明にあっては、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時、解放される締結要素の過渡油圧を制御する自動変速機のセレクト制御装置において、セレクト時に解放される締結要素への締結要素圧油路の途中に設けられたアキュムレータの背圧室に導かれるアキュムコントロール圧を制御するソレノイド制御弁と、走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時であるかどうか判断するセレクト判断手段と、セレクト判断後にアキュムレータ背圧をトルク抜けとタービン回転数上昇を促進させるべく低圧の第1油圧レベルまで高め、その後、トルク抜けとタービン回転数上昇を緩めるべく第1油圧レベルより高圧の第2油圧レベルまで高めてゆっくりと下げ、その後、セレクトショックが問題とならないタービン回転数となったらアキュムレータ背圧を一気に抜くアキュムレータ背圧制御を行なうセレクト油圧制御手段と、を設けたため、セレクト時、締結要素のトルク抜けとタービン回転数の上昇スピードのコントロールにより、セレクトショックを確実に防止することができる。
【0094】
請求項7記載の発明にあっては、請求項6記載の自動変速機のセレクト制御装置において、セレクト油圧制御手段を、第1油圧レベルより高圧の第2油圧レベルまで高めてゆっくりと下げる時の下げ勾配を油温が高いほど小さな勾配とする手段としたため、油温の変化にかかわらず安定してセレクトショックを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機のセレクト制御装置を示すクレーム対応図である。
【図2】実施の形態1のセレクト制御装置が適用された自動変速機の動力伝達機構を示すスケルトン図である。
【図3】実施の形態1のセレクト制御装置が適用された自動変速機の締結論理表を示す図である。
【図4】実施の形態1のセレクト制御装置が適用された油圧制御部及び電子制御部を示す全体システム図である。
【図5】実施の形態1のセレクト制御装置のシフトソレノイド作動表を示す図である。
【図6】実施の形態1のセレクト制御装置の変速点特性モデルの一例を示す図である。
【図7】実施の形態1のセレクト制御装置においてD−Nセレクト時に解放されるロークラッチのアキュムレータ背圧を制御するセレクト制御作動の流れを示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1のセレクト制御作動で設定油圧Pc を可変値で与える場合、油温,エンジン回転数,トルクコンバータ滑り回転数に対する設定油圧Pc の決め方を示す特性図である。
【図9】実施の形態1のセレクト制御が行なわれた場合におけるアキュムコントロール圧(A)PACCMA とロークラッチ圧PL/C と駆動トルクTQ とエンジン回転数Ne とタービン回転数NT の各特性を示すタイムチャートである。
【図10】実施の形態2のセレクト制御装置においてD−Nセレクト時に解放されるロークラッチのアキュムレータ背圧を制御するセレクト制御作動の流れを示すフローチャートである。
【図11】実施の形態2のセレクト制御作動で設定油圧Pc ,Pv を可変値で与える場合の油温,エンジン回転数,トルクコンバータ滑り回転数に対する設定油圧Pc の決め方を示す特性図(イ)(ロ)(ハ) と、勾配θを可変値で与える場合の油温に対する勾配θの決め方を示す特性図(ニ) と、設定時間Tc ,Ts を可変値で与える場合の油温に対する設定時間Tc ,Ts の決め方を示す特性図(ホ) である。
【図12】実施の形態2のセレクト制御が行なわれた場合におけるアキュムコントロール圧(A)PACCMA とロークラッチ圧PL/C と駆動トルクTQ とエンジン回転数Ne とタービン回転数NT の各特性を示すタイムチャートである。
【図13】従来のD−Nセレクト時、締結トルクが即抜けた場合と締結トルクがゆっくりと抜けた場合におけるアキュムコントロール圧(A)PACCMA とロークラッチ圧PL/C と駆動トルクTQ とエンジン回転数Ne とタービン回転数NT の各特性を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
a 締結要素
b セレクト判断手段
c セレクト油圧制御手段
d 締結要素圧油路
e アキュムレータ
Claims (7)
- 走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時、解放される締結要素の過渡油圧を制御する自動変速機のセレクト制御装置において、
セレクト時に解放される締結要素への締結要素圧油路の途中に設けられたアキュムレータの背圧室に導かれるアキュムコントロール圧を制御するソレノイド制御弁と、
走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時であるかどうか判断するセレクト判断手段と、
セレクト判断時、トルクコンバータ滑り回転数について、その値が高いほど設定圧を高く決め、セレクト判断後、前記アキュムレータの背圧室に導かれるアキュムコントロール圧を前記設定圧とする指令を前記ソレノイド制御弁に出力し、該設定圧によるアキュムレータ背圧制御を、セレクトショックを防止しながら走行トルクが残らない時間保つとアキュムレータ背圧室の油をドレーンすることで一気に締結トルクを抜く指令を前記ソレノイド制御弁に出力する過渡油圧制御を行なうセレクト油圧制御手段と、
を設けたことを特徴とする自動変速機のセレクト制御装置。 - 請求項1記載の自動変速機のセレクト制御装置において、
前記セレクト油圧制御手段は、前記設定圧によるアキュムレータ背圧制御を、セレクト判断時から起動するタイマ値が設定時間に達するまで継続させることを特徴とする自動変速機のセレクト制御装置。 - 請求項1記載の自動変速機のセレクト制御装置において、
前記セレクト油圧制御手段は、前記設定圧によるアキュムレータ背圧制御を、逐次演算されるギヤ比が任意の設定ギヤ比以上になるまで継続させることを特徴とする自動変速機のセレクト制御装置。 - 請求項1記載の自動変速機のセレクト制御装置において、
前記セレクト油圧制御手段は、前記設定圧によるアキュムレータ背圧制御を、逐次演算されるタービン回転変化幅が設定幅以上になるまで継続させることを特徴とする自動変速機のセレクト制御装置。 - 請求項1記載の自動変速機のセレクト制御装置において、
前記セレクト油圧制御手段は、前記設定圧によるアキュムレータ背圧制御を、逐次演算されるエンジン回転数とタービン回転数の差であるトルクコンバータ滑り回転数が設定回転数以下になるまで継続させることを特徴とする自動変速機のセレクト制御装置。 - 走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時、解放される締結要素の過渡油圧を制御する自動変速機のセレクト制御装置において、
セレクト時に解放される締結要素への締結要素圧油路の途中に設けられたアキュムレータの背圧室に導かれるアキュムコントロール圧を制御するソレノイド制御弁と、
走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時であるかどうか判断するセレクト判断手段と、
セレクト判断後にアキュムレータ背圧をトルク抜けとタービン回転数上昇を促進させるべく低圧の第1油圧レベルまで高め、その後、トルク抜けとタービン回転数上昇を緩めるべく第1油圧レベルより高圧の第2油圧レベルまで高めてゆっくりと下げ、その後、セレクトショックが問題とならないタービン回転数となったらアキュムレータ背圧を一気に抜くアキュムレータ背圧制御により行なうセレクト油圧制御手段と、
を設けたことを特徴とする自動変速機のセレクト制御装置。 - 請求項6記載の自動変速機のセレクト制御装置において、
前記セレクト油圧制御手段を、第1油圧レベルより高圧の第2油圧レベルまで高めてゆっくりと下げる時の下げ勾配を油温が高いほど小さな勾配とする手段としたことを特徴とする自動変速機のセレクト制御装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12421197A JP3582627B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 自動変速機のセレクト制御装置 |
US09/070,816 US6007456A (en) | 1997-05-14 | 1998-05-01 | Select-shock control apparatus and method for vehicular automatic transmission |
DE19821025A DE19821025A1 (de) | 1997-05-14 | 1998-05-11 | Vorrichtung und Verfahren zur Wählstoß-Steuerung in Kraftfahrzeugautomatikgetrieben |
KR1019980017141A KR100301600B1 (ko) | 1997-05-14 | 1998-05-13 | 차량자동변속기용선택충격제어장치및그방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12421197A JP3582627B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 自動変速機のセレクト制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10318364A JPH10318364A (ja) | 1998-12-04 |
JP3582627B2 true JP3582627B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=14879754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12421197A Expired - Fee Related JP3582627B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 自動変速機のセレクト制御装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6007456A (ja) |
JP (1) | JP3582627B2 (ja) |
KR (1) | KR100301600B1 (ja) |
DE (1) | DE19821025A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4603601B2 (ja) * | 2008-06-16 | 2010-12-22 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機の制御装置 |
JP2010096281A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Aisin Aw Co Ltd | レンジ切換え装置 |
JP5205412B2 (ja) * | 2009-07-17 | 2013-06-05 | ジヤトコ株式会社 | 無段変速機及びその制御方法 |
KR20150066907A (ko) * | 2013-12-09 | 2015-06-17 | 현대자동차주식회사 | 자동 변속기의 변속 제어 장치 및 방법 |
US11359717B2 (en) * | 2016-08-03 | 2022-06-14 | Jatco Ltd. | Select control device of automatic transmission |
Family Cites Families (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3038575A (en) * | 1959-02-09 | 1962-06-12 | Quinten A Hansen | Fluid pressure operated clutch with stationary cylinder assembly |
US3730022A (en) * | 1969-03-07 | 1973-05-01 | Gen Motors Corp | Power transmission |
FR2116648A5 (ja) * | 1970-12-02 | 1972-07-21 | Peugeot & Renault | |
US4226319A (en) * | 1978-11-06 | 1980-10-07 | Lambert Brake Corporation | Hydraulic clutch |
US4400998A (en) * | 1980-05-12 | 1983-08-30 | Ford Motor Company | Four speed overdrive transaxle |
JPS5779332A (en) * | 1980-11-06 | 1982-05-18 | Nissan Motor Co Ltd | Clutch drum |
JPH0617720B2 (ja) * | 1984-05-02 | 1994-03-09 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 自動変速機の摩擦係合装置の油圧サ−ボ |
JPH0781594B2 (ja) * | 1985-08-31 | 1995-08-30 | 三菱自動車工業株式会社 | 動力伝達装置 |
JPH0781637B2 (ja) * | 1986-03-24 | 1995-09-06 | 日産自動車株式会社 | 自動変速機の歯車変速機構 |
JPH0676833B2 (ja) * | 1986-06-03 | 1994-09-28 | 日産自動車株式会社 | 自動変速機の多板ブレ−キ潤滑構造 |
DE3636175A1 (de) * | 1986-10-24 | 1988-04-28 | Bayerische Motoren Werke Ag | Sperrbares ausgleichsgetriebe |
US5090270A (en) * | 1988-05-12 | 1992-02-25 | Nissan Motor Co., Ltd. | Control system for automatic transmission |
JP3097079B2 (ja) * | 1988-09-27 | 2000-10-10 | トヨタ自動車株式会社 | 自動変速機の変速用摩擦係合装置 |
JPH02120572A (ja) * | 1988-10-28 | 1990-05-08 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機における油圧装置 |
JP2888298B2 (ja) * | 1988-12-09 | 1999-05-10 | 日産自動車株式会社 | 自動変速機のセレクトショック防止装置 |
US5232411A (en) * | 1991-07-26 | 1993-08-03 | Nissan Motor Co., Ltd. | Structure for automatic transmission |
JP3242494B2 (ja) * | 1993-06-03 | 2001-12-25 | トヨタ自動車株式会社 | 自動変速機の変速制御装置 |
JP2969317B2 (ja) * | 1993-09-01 | 1999-11-02 | 本田技研工業株式会社 | 車両用油圧作動式変速機の制御装置 |
JPH0840115A (ja) * | 1994-08-02 | 1996-02-13 | Jatco Corp | 自動変速機の制御装置 |
JP3374165B2 (ja) * | 1994-11-30 | 2003-02-04 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機の変速油圧制御装置 |
JP3374168B2 (ja) * | 1994-12-01 | 2003-02-04 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機の変速制御装置 |
KR0154049B1 (ko) * | 1995-08-22 | 1998-10-15 | 전성원 | 차량용 자동변속기의 유압제어시스템 |
KR100229923B1 (ko) * | 1996-08-30 | 1999-11-15 | 정몽규 | 자동변속기 유압 제어 장치 |
-
1997
- 1997-05-14 JP JP12421197A patent/JP3582627B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-05-01 US US09/070,816 patent/US6007456A/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-05-11 DE DE19821025A patent/DE19821025A1/de not_active Withdrawn
- 1998-05-13 KR KR1019980017141A patent/KR100301600B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10318364A (ja) | 1998-12-04 |
DE19821025A1 (de) | 1998-11-19 |
KR100301600B1 (ko) | 2001-09-22 |
US6007456A (en) | 1999-12-28 |
KR19980087000A (ko) | 1998-12-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2848401B2 (ja) | 自動変速機の変速液圧制御装置 | |
JP3467934B2 (ja) | 自動変速機のダウンシフト制御装置 | |
US5957808A (en) | Neutral control device of automatic transmission | |
JPH09152026A (ja) | 自動変速機のダウンシフト制御装置 | |
KR100440849B1 (ko) | 자동 변속기를 위한 기어 변속을 제어하는 장치 및 방법 | |
JP3376557B2 (ja) | 自動変速機のアップシフト制御装置 | |
JP2002089701A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP3582627B2 (ja) | 自動変速機のセレクト制御装置 | |
JPH08240260A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP3364738B2 (ja) | 自動変速機のアップシフト制御装置 | |
JP3340627B2 (ja) | 自動変速機のアップシフト制御装置 | |
JP3364740B2 (ja) | 自動変速機のアップシフト制御装置 | |
JPH0972409A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JPH1047469A (ja) | 自動変速機のアップシフト制御装置 | |
JPH02229960A (ja) | 自動変速機の液圧制御装置 | |
JP2010053941A (ja) | 自動変速機の制御方法 | |
JP3620229B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP2959929B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP2677080B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP3633142B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JPH09291838A (ja) | 動力装置および自動変速機の複合制御装置 | |
JP3319041B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JP2784557B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP4353776B2 (ja) | 自動変速機の制御方法 | |
JPH06346961A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031226 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040322 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040520 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040525 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040629 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040721 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120806 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120806 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140806 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |