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JP3582034B2 - 赤外線撮像装置の増幅装置 - Google Patents

赤外線撮像装置の増幅装置 Download PDF

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JP3582034B2
JP3582034B2 JP06072796A JP6072796A JP3582034B2 JP 3582034 B2 JP3582034 B2 JP 3582034B2 JP 06072796 A JP06072796 A JP 06072796A JP 6072796 A JP6072796 A JP 6072796A JP 3582034 B2 JP3582034 B2 JP 3582034B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、観測対象物の赤外線画像を撮像する赤外線撮像装置の増幅装置に関する。
赤外線撮像装置は、単一又は一次元配列の赤外線検知器を有し、機械的或いは光学的に走査して、観測対象物からの赤外線を検知し、観測対象物の形状,表面温度分布,温度変化等を求めることができる。又人工衛星に搭載して地球からの放射赤外線を検知して、資源探査や海洋観測等の各種の用途に利用されている。このような赤外線検知器の出力信号は、信号成分に対してオフセット値が比較的大きいので、信号成分のみを効率良く、且つ正確に増幅する必要がある。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来例の赤外線撮像装置の説明図であり、41は赤外線検知器、42は結合用コンデンサ、43は抵抗、44は交流増幅器を構成する演算増幅器、45は信号処理回路、46は表示装置、47はメモリ、48,49は抵抗を示す。赤外線検知器41は、一般的には、赤外線波長に対応して選択されるSi,Ge,PbS,InSb,HgCdTe等の半導体素子により構成され、又ノイズ成分を抑圧する為に冷却して使用される場合が多い。又赤外線の検知範囲を広くする場合は、複数バンドに分割して、各バンドに最適な検知素子を選択することになる。又単一素子構成の場合は機械的に二次元走査を行い、又一次元配列構成の場合は一次元走査を行い、又二次元配列構成の場合は電気的な走査を行う構成となり、各種の構成が既に多く適用されている。
【0003】
又赤外線検知器41は、信号成分に対してオフセット値が比較的大きい場合が多く、従って、観測対象物からの赤外線を検知した出力信号をコンデンサ42を介して交流増幅器に入力することになる。この交流増幅器は、演算増幅器44と帰還用の抵抗48,49とからなり、抵抗48,49の比により利得を設定できる非反転増幅器の場合を示し、増幅出力信号は信号処理回路45により観測対象物の表面温度等を示す観測データに変換され、表示装置46に入力されて、観測対象物の形状,温度分布,温度変化等が表示される。又メモリ47にその観測データを格納することができる。
【0004】
又赤外線検知器41の視野角を広くして、広範囲にわたり観測対象物を観測する場合、機械的に広範囲の走査を行うことになるから、一次元配列の赤外線検知器を用いた場合でも、1画面分を得る為の走査時間が長くなる。その為に、赤外線検知器41の出力信号は低周波成分が多くなり、この出力信号を交流増幅器により増幅する為には、コンデンサ42の容量を非常に大きくしなければならなくなる。例えば、0.001Hzの低周波帯域まで増幅するには、コンデンサ42の容量を1000μF程度、抵抗43の値を1MΩ程度とする必要がある。
【0005】
前述のような交流増幅器を用いた場合、コンデンサ42と抵抗43とによる時定数が大きくなるから、コンデンサ42の交流増幅器の入力端子側が抵抗43を介して0Vに接続されているとしても、その抵抗値が大きく、従って、交流増幅器の増幅特性が不安定となる問題があった。
【0006】
そこで、図7の(A)に示すように、抵抗43の代わりに充電回路53を設けた構成が知られている。同図に於いて、51は赤外線検知器、52はコンデンサ、54は交流増幅器を構成する演算増幅器である。この充電回路53は、電界効果トランジスタ(FET)等により構成され、赤外線検知器51の走査制御を行う走査制御回路等からの所定周期の制御信号によってオンとなる構成を有するもので、例えば、走査中はオフ、各走査開始時に一時的にオンとすることにより、各走査開始直前にコンデンサ52の交流増幅器の入力端子側を0Vとして増幅動作の安定化を図るものである。
【0007】
又図7の(B)は、チョッパ型の場合を示し、61は赤外線検知器、62は結合用のコンデンサ、63は交流増幅器を構成する演算増幅器、64は抵抗等からなるフィードバック回路、65は基準対象物、66は観測対象物を示す。基準対象物65は、例えば、温度が一定に制御されたキセノンランプ等を用いることができる。
【0008】
この基準対象物65と観測対象物66とからの赤外線が赤外線検知器61に交互に入射されるように、回転或いは振動するミラー又は回転スリット等によって切替えて、赤外線検知器61の出力信号を、基準レベルと検知レベルとからなる交流信号とし、そのチョッパによる切替周期を短くすることにより、交流成分を多くして、比較的小容量のコンデンサ62を用いた場合でも、演算増幅器63を含む交流増幅器により容易に増幅できる構成とすることができる。
【0009】
又基準対象物65を観測した時の赤外線検知器61の出力信号と、観測対象物66を観測した時の赤外線検知器61の出力信号との差分を求める構成として、観測対象物66を観測した時の出力信号を補正して、観測対象物66の表面温度等の観測データを得ることができる。この場合、演算増幅器63の出力信号についての差分を求める構成とすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示すような従来例に於いては、赤外線検知器41の出力信号を、結合用のコンデンサ42を介して交流増幅器に入力することになり、この交流増幅器に極低周波帯までの増幅特性を与える為には、大容量のコンデンサ42を用いる必要があり、それによって、コンデンサ42と抵抗43とによる時定数が大きくなって、増幅特性が安定するまでの時間が長くなる問題がある。
【0011】
そこで、抵抗43の代わりに充電回路53(図7の(A)参照)を用いた構成が知られているが、この構成に於いては、充電回路53に於けるスイッチングノイズの問題が生じると共に、この充電回路53のオフ時の漏れ電流の問題があり、この漏れ電流によってコンデンサ52の交流増幅器の入力端子側の電位が変化して、低周波帯域の増幅特性に影響を与えることになる。このような点を改善するには、コンデンサ52の容量を大きくする必要があり、コスト的にもスペース的にも問題が生じる。
【0012】
又チョッパ型の赤外線撮像装置は、基準対象物65(図7の(B)参照)を用意する必要があり、この基準対象物65と観測対象物66とを交互に切替える回転ミラー等の構成が、観測対象物66を観測する為の走査系の外に必要とするから、装置規模が大きくなる問題がある。
本発明は、赤外線検知器からの極低周波の成分を含む信号を、効率良く増幅することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の赤外線撮像装置の増幅装置は、図1を参照して説明すると、(1)観測対象物からの赤外線を検知する赤外線検知器を有する赤外線撮像装置の増幅装置に於いて、赤外線検知器1〜1の出力信号を増幅する直流増幅器と、この直流増幅器の出力信号を結合用のコンデンサ3を介して入力する第1の交流増幅器と、この第1の交流増幅器の出力信号を増幅する第2の交流増幅器と、コンデンサ3の第1の交流増幅器の入力端子側を、0V等の一定電位に対して所定周期でオン,オフする充電回路6と、この充電回路6及び第1の交流増幅器を介して流れる漏れ電流を補償する漏れ電流補正回路8とを備えている。直流増幅器は、演算増幅器2により構成され、第1の交流増幅器は演算増幅器4により構成され、第2の交流増幅器は演算増幅器5により構成された場合を示す。
【0014】
又(2)赤外線検知器1〜1及び直流増幅器の出力信号のオフセットを補正するオフセット調整回路7を設けることができる。
【0015】
又(3)漏れ電流補正回路8は、ゲートと、共通接続のドレイン及びソースとを、第1の交流増幅器の入力端子と電源との間に、充電回路6がオンの期間に於いてオフ状態となる電位が印加されるように接続した電界効果トランジスタQ2により構成することができる。充電回路6を電界効果トランジスタQ1により構成した場合、この電界効果トランジスタQ1を介して流れる漏れ電流及び第1の交流増幅器を構成する演算増幅器4のハイ入力インピーダンスの入力端子を介して流れる漏れ電流は、漏れ電流補正回路6を構成する電界効果トランジスタQ2を介して流れる漏れ電流によって補償し、結合用のコンデンサ3の第1の交流増幅器の入力端子側の電位の変動を抑制することができる。
【0016】
又(4)漏れ電流補正回路8は、ベースと、共通接続のエミッタ及びコレクタとを、第1の交流増幅器の入力端子と電源との間に、充電回路6がオンの期間に於いてオフ状態となる電位が印加されるように接続したバイポーラ・トランジスタにより構成することができる。オフ状態とする電源電圧が印加されるバイボーラ・トランジスタのpn接合を介して流れる漏れ電流によって、演算増幅器4の入力端子及び充電回路6を介して流れる漏れ電流を補償し、結合用のコンデンサ3の第1の交流増幅器の入力端子側の電位の変動を抑制することができる。
【0017】
又(5)漏れ電流補正回路8は、第1の交流増幅器の入力端子と電源との間に、逆極性に接続したダイオードにより構成することができる。このダイオードは逆極性に電源から電圧が印加されるから、バイボーラ・トランジスタを用いた場合と同様に、結合用のコンデンサ3の第1の交流増幅器の入力端子側の電位の変動を抑制することができる。
【0018】
又(6)第2の交流増幅器のオフセットを補正するオフセット補正回路9を設けることができる。
【0019】
又(7)複数の赤外線検知器1〜1対応の直流増幅器及び第1の交流増幅器と、複数の第1の交流増幅器の出力信号を時分割多重化する多重化部11と、この多重化部11の出力信号を増幅する第2の交流増幅器とを備えることができる。演算増幅器5を含む第2の交流増幅器は、複数の赤外線検知器1〜1対応の直流増幅器及び第1の交流増幅器に対して共用化される。
【0020】
又(8)第2の交流増幅器のオフセットを補正するオフセット補正回路9は、複数の赤外線検知器1〜1対応の補正期間に於ける補正値を格納するメモリと、このメモリから観測期間に於いて読出した補正値を第2の交流増幅器に入力する構成を備えることができる。この第2の交流増幅器は、観測期間に於ける第1の交流増幅器の出力信号を補正値によって補正する差動増幅器とすることができる。
【0021】
又(9)メモリは、補正期間に於ける各赤外線検知器対応の第1の交流増幅器の出力信号をサンプリングし、且つ複数回の平均値を補正値として保持する構成とすることができる。
【0022】
又(10)オフセット補正回路9は、観測期間の前後に形成した補正期間に於ける補正値を格納するメモリを備え、第2の交流増幅器は、観測期間に於ける第1の交流増幅器の出力信号を観測期間の前後に於ける補正値をメモリから読出して補正する構成を備えることができる。それにより、充電期間から次の充電期間までの長い観測期間の電位変動に対しても補正処理することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の説明図であり、一次元配列の赤外線検知器1〜1を設けた場合を示し、2は演算増幅器、3は結合用のコンデンサ、4,5は演算増幅器、6は充電回路、7はオフセット調整回路、8は漏れ電流補正回路、9はオフセット補正回路、10は制御部、11は多重化部、R1〜R9は抵抗、Q1,Q2は電界効果トランジスタ、DCAは演算増幅器等を含む直流増幅部、ACAは結合用コンデンサや演算増幅器等を含む交流増幅部である。又単一の赤外線検知器を用いた場合は、多重化部11を省略することになる。
【0024】
赤外線検知器1(添字を省略)の出力信号を増幅する直流増幅器は、演算増幅器2と抵抗R1等を含む構成の場合を示し、この直流増幅器の出力信号を増幅する第1の交流増幅器は、演算増幅器4と抵抗R5,R6とを含む非反転増幅器の構成の場合を示す。又第2の交流増幅器は、演算増幅器5と抵抗R7〜R9とを含む差動増幅器の構成の場合を示す。
【0025】
又充電回路6を電界効果トランジスタQ1により構成し、所定の電位として0Vに接続する構成とした場合を示し、制御部10の制御信号によって電界効果トランジスタQ1はオン,オフ制御される。又オフセット調整回路7は、抵抗R2〜R7により構成された場合を示し、抵抗R3,R4の調整により、−5V〜0Vの間で、赤外線検知器1のオフセットを調整することができる。
【0026】
又漏れ電流補正回路8は、電界効果トランジスタQ2のゲートを、結合用のコンデンサ3の第1の交流増幅器の入力端子側に接続し、ソースとドレインとを共通に接続して、+5Vの電源電圧を印加し、ゲート電位が0Vより低下しない場合はオフ状態を維持する構成とする。即ち、ゲートと、共通接続のソース及びドレインとの間の電圧を調整し、充電回路6の電界効果トランジスタQ1がオンとなってゲートが0Vの時はオフ状態を維持し、漏れ電流によってマイナス側に電位が低下した時に、ゲートと、共通接続のソース及びドレインとの間の漏れ電流が+5Vの電源電圧によって流れ、その電位を0Vを維持させる。即ち、第1の交流増幅器の入力端子側の電位の変化を抑制することができる。
【0027】
又オフセット調整回路9は、補正期間に於ける補正値を格納するメモリを含み、この補正値を観測期間に於いて読出し、第2の交流増幅器に入力して、観測期間に於ける第1の交流増幅器の出力信号を補正するものである。又直流増幅部DCAは、前述の直流増幅器とオフセット調整回路7とを含む構成を示し、又交流増幅部ACAは、前述の結合用のコンデンサ3と第1の交流増幅器と充電回路6と漏れ電流補正回路7とを含む構成を示し、赤外線検知器1〜1対応に同一の構成を有するものである。又制御部10は、充電回路6の電界効果トランジスタQ1をオンとするタイミングを制御し、又多重化部11の多重化タイミングを制御し、又オフセット補正回路9を制御する構成を有する。
【0028】
直流増幅器の出力信号の直流成分を結合用のコンデンサ3によりカットし、信号成分のみを第1の交流増幅器に入力し、そのコンデンサ3の第1の交流増幅器の入力端子側の電位を、充電回路6によってほぼ一定化するものである。そして、充電回路6を構成する電界効果トランジスタQ1及び第1の交流増幅器を構成する演算増幅器4の入力端子(+)を介して流れる漏れ電流によって、結合用のコンデンサ3の第1の交流増幅器の入力端子側の電位の変化を、漏れ電流補正回路8を構成する電界効果トランジスタQ2を介して流れる漏れ電流によって補正する。従って、充電回路6のオフ期間が長い場合でも、結合用のコンデンサ3の第1の交流増幅器の入力端子側の電位の変化を抑制して、増幅特性を安定化することができる。
【0029】
例えば、広範囲な観測対象物を多素子の赤外線検知器を用いて、走査鏡の走査により観測する場合、走査の1周期は約1.8秒程度となり、観測対象物を観測する観測期間は約0.45秒程度となる。この観測期間内に観測対象物の表面温度が殆ど同一の場合、その観測期間内の第2の交流増幅器の出力の観測データは一定値であることが必要となる。そこで、前置増幅器としては、0.001Hzの低周波帯域までの増幅特性を要求される。
【0030】
又赤外線検知器1の出力信号について、信号成分が330μV、オフセットが最大1V±0.3Vの場合、前置増幅器としての直流増幅器の利得を20dBとし、オフセット調整回路7により赤外線検知器1の最大値の1Vのオフセットを調整して0Vとすると、直流増幅器の出力信号の直流成分は±3V、信号成分は±330μVとなり、直流成分は結合用のコンデンサ3によってカットされる。このコンデンサ3の容量は、前述の0.001Hzの低周波帯域まで増幅する場合に於いて、8.9μFとすることができる。即ち、従来例に比較して著しく小容量の結合用のコンデンサとすることができる。
【0031】
又充電回路6の制御タイミングは、一般的には、走査開始時点とするものであるが、それに限定されることなく、任意のタイミングとすることができる。又そのタイミングに於いては、第1の交流増幅器を構成する演算増幅器4の+端子は、赤外線検知器1の出力信号に関係なく0Vに固定される。従って、第2の交流増幅器の出力信号もオフセット等がなければ0Vとなる。
【0032】
又第1の交流増幅器の利得を例えば50dBとすると、増幅出力信号の信号成分は約1Vとなり、多重化部11を介して第2の交流増幅器に入力される。赤外線検知器1〜1は、例えば、84個設けて、12チャネルの7バンド構成とすることができる。その場合、多重化部11は、セトリング時間等により多重度が選定されるものであり、例えば、7バンド構成を3バンドと2バンドと2バンドとの3系統に多重化することができる。このように、84個の赤外線検知器対応の直流増幅器と第1の交流増幅器とについては84系統設けることになり、多重化部11により3系統に多重化した場合は、第2の交流増幅器は3系統設けることになる。この第2の交流増幅器の利得は例えば20dBとすることができる。従って、この場合の赤外線撮像装置の増幅装置の利得は90dBとなる。
【0033】
図2は本発明の異なる実施の形態の漏れ電流補正回路の説明図であり、(A)はpnp型のバイポーラ・トランジスタ21を用いた場合を示し、エミッタとコレクタとを共通に接続して、第1の交流増幅器を構成する演算増幅器4の+端子に接続し、ベースを可変抵抗22に接続し、充電回路6(図1参照)がオンとなって0Vの時にオフ状態となるように、ベースの印加電圧を調整する。
【0034】
そして、充電回路6のオフ期間に於いて、その充電回路6及び第1の交流増幅器を構成する演算増幅器4を介して流れる漏れ電流により、結合用のコンデンサ3の第1の交流増幅器の入力端子側の電位が0Vよりマイナス方向に変化すると、バイポーラ・トランジスタ21のベースと、共通接続のエミッタ及びコレクタとの間の漏れ電流が流れて、その電位の変化を補正することができる。
【0035】
又(B)はnpn型のバイポーラ・トランジスタ23を用いた場合を示し、そのベースを結合用のコンデンサ3側に、共通接続のエミッタとコレクタとを可変抵抗24に接続した構成を示す。
【0036】
又(C)はダイオード25を用いた場合を示し、結合用のコンデンサ3と可変抵抗26との間に、逆極性となるように接続し、コンデンサ3側の電位が変化した場合に、ダイオード25の漏れ電流によって電位の変化を補償することにより、その電位を一定化することができる。又図1に示す漏れ電流補正回路8の電界効果トランジスタQ2についても、可変抵抗22,24,26等により印加電圧を調整可能の構成とすることができる。
【0037】
図3は本発明の実施の形態のオフセット補正回路の説明図であり、5は演算増幅器、9はオフセット補正回路、30,32はAD変換器(A/D)、31は加算器、33はメモリ、34はDA変換器(D/A)、35は制御回路、36はバッファ増幅器、R7〜R9は抵抗である。
【0038】
多重化部11(図1参照)を介した第1の交流増幅器の出力信号は、第2の交流増幅器とオフセット補正回路9とに入力される。このオフセット補正回路9は、加算器31とAD変換器32とメモリ33とDA変換器34と制御回路35とバッファ増幅器36とを含む構成の場合を示し、加算器31は、第1の交流増幅器の出力信号にバイアスとして0.5Vを加算し、AD変換器32によりディジタル信号に変換してメモリ33に加える。
【0039】
制御回路35は、制御部10(図1参照)からのタイミング信号等により、AD変換器32とメモリ33とDA変換器34とを制御し、赤外線検知器対応の補正値をメモリ33に書込み、又その補正値を読出して第2の交流増幅器に入力して、第1の交流増幅器の出力信号のオフセット補正を行うものである。即ち、多重化部11の多重化処理のタイミング信号により各赤外線検知器を識別できるから、赤外線検知器対応のメモリ33のアドレスに補正値を書込み、観測期間に於いてその補正値を読出して多重化された赤外線検知器の出力信号対応に補正することができる。
【0040】
その場合の第2の交流増幅器は、差動増幅器を構成し、第1の交流増幅器の出力信号と補正値との差分に相当する信号を増幅出力し、AD変換器30によりディジタル信号に変換した観測データを上位装置に転送する。この上位装置に於いて観測対象物の外形,表面温度分布等の各種の信号処理を行い、処理結果を表示又はプリントアウトするものである。又この場合の上位装置は、例えば、人工衛星搭載の赤外線撮像装置の場合、地上装置とすることになる。
【0041】
又オフセット補正回路9のメモリ33に格納する補正値は、赤外線検知器により既知の温度或いは一定の温度の基準対象物を観測している時の第1の交流増幅器の出力信号を用いることが好適であるが、ある程度、温度が一定状態を維持できる対象物を基準対象物として、その基準対象物を観測している時の第1の交流増幅器の出力信号を用いることができる。又この場合の出力信号の複数回についての平均値を用いることができる。
【0042】
図4は本発明の実施の形態のオフセット補正回路のフローチャートを示し、制御回路35からの指示に従ったタイミングの赤外線検知器対応の補正値をメモリ33に格納し、そのメモリ33から例えば充電回路6がオンのタイミングに読出してDA変換器34によりアナログ信号に変換し、第2の交流増幅器に入力すると、第1の交流増幅器の出力信号は0Vであるから、第2の交流増幅器の出力信号は補正値に対応したものとなる。そこで、その出力信号をAD変換器30によりディジタル信号に変換して、補正値として上位装置に転送する。又観測期間に於いては、赤外線検知器対応にメモリ33から読出してDA変換器34によりアナログ信号に変換した補正値を第2の交流増幅器に入力し、赤外線検知器対応の第1の交流増幅器の出力信号との差動増幅によりオフセットを補正し、上位装置に転送する。
【0043】
図5は本発明の他の実施の形態の動作説明図であり、走査の1周期内に、充電期間,補正期間,観測期間,補正期間を形成した場合を示し、又結合用のコンデンサ3(図1参照)の第1の交流増幅器の入力端子、即ち、演算増幅器4の+端子の電位の変化を極端に拡大して示すものである。
【0044】
充電期間に充電回路6をオンとして、演算増幅器4の+端子の電位を0Vに固定した後、充電回路6をオフとすると、漏れ電流により電位が変動する場合、前述のように、漏れ電流補正回路8によって漏れ電流を補正することができるが、それによっても電位が変動する場合、観測期間の前後に補正期間を設け、前置の補正期間に於ける観測データと、後置の補正期間に於ける観測データとは、直線特性で変化するものと推定し、観測期間に於ける観測データを補正する。
【0045】
即ち、前置の補正期間に於ける第1の交流増幅器の出力信号を第1の補正値とし、後置の補正期間に於ける第1の交流増幅器の出力信号を第2の補正値として、観測期間に於ける時間経過により直線的に変化する補正値を求め、観測期間に於ける第1の交流増幅器の出力信号を第2の交流増幅器に於いて補正して増幅することができる。
【0046】
従って、走査の1周期が長く、充電期間から次の充電期間までの間に、漏れ電流補正回路8を設けても、演算増幅器4の+端子の電位が変動する場合、その観測期間の前後の補正値を用いることにより、観測期間内の第1の交流増幅器の出力信号を補正して、第2の交流増幅器から正確な観測データを出力することができる。なお、前置の補正期間と後置の補正期間とに於ける補正値の関係が直線的でなく、或る関数に従って変化する場合は、その関数に従って観測期間内の第1の交流増幅器の出力信号を補正することができる。
【0047】
本発明は、前述の各実施の形態に限定されるものではなく、種々付加変更できるものであり、例えば、赤外線検知器の出力信号極性や電源電圧の極性等に対応して充電回路6や漏れ電流補正回路8の回路素子を選択することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、赤外線検知器を用いた赤外線撮像装置の極低周波成分までを増幅する増幅装置を、直流増幅器と、結合用コンデンサ3を含む第1の交流増幅器と、第2の交流増幅器とにより構成し、結合用コンデンサ3の電位変動を充電回路6によって抑圧し、それによっても漏れ電流による変動が生じるが、それを漏れ電流補正回路8によって補正することにより、結合用コンデンサ3を小容量としても極低周波帯域まで増幅することができる利点がある。
【0049】
直流増幅器にオフセット調整回路7を設けて、赤外線検知器の信号成分により大きいオフセットを打ち消すことにより、ノイズ成分を低減し、且つ結合用コンデンサ3の容量を小さくしても、極低周波帯域まで増幅することができるから、小型化並びに経済化を図ることができる利点がある。
【0050】
複数の赤外線検知器対応の直流増幅器及び第1の交流増幅器に対して、多重化部11により多重化した出力信号を増幅する第2の交流増幅器を設けたことにより、一次元配列の多素子型の赤外線検知器を用いた場合に於いても、増幅装置の小型化並びに経済化を図ることができる利点がある。
【0051】
又オフセット補正回路9を設けて補正値を格納し、観測期間に於ける出力信号を第2の交流増幅器に於いて補正し、観測対象物の正確な観測データを得ることができる利点がある。又観測期間の前後に補正期間を設け、この前後の補正期間に於ける補正値を用いて観測期間に於ける観測値を補正することにより、走査の1周期が長く、コンデンサ3の第1の交流増幅器の入力端子側の電位が変動して、確実に補正することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の漏れ電流補正回路の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態のオフセット補正回路の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態のオフセット補正回路のフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施の形態の動作説明図である。
【図6】従来例の赤外線撮像装置の説明図である。
【図7】従来例の赤外線撮像装置の増幅器の説明図である。
【符号の説明】
〜1赤外線検知器
2 直流増幅器を構成する演算増幅器
3 結合用のコンデンサ
4 第1の交流増幅器を構成する演算増幅器
5 第2の交流増幅器を構成する演算増幅器
6 充電回路
7 オフセット調整回路
8 漏れ電流補正回路
9 オフセット補正回路
10 制御部
11 多重化部
DCA 直流増幅部
ACA 交流増幅部
Q1,Q2 電界効果トランジスタ

Claims (9)

  1. 観測対象物からの赤外線に制限して赤外線検知器に入射させる赤外線撮像装置の増幅装置に於いて、
    前記赤外線検知器の出力信号を増幅する直流増幅器と、
    該直流増幅器の出力信号を結合用のコンデンサを介して入力する第1の交流増幅器と、
    該第1の交流増幅器の出力信号を増幅する第2の交流増幅器と、
    前記コンデンサの前記第1の交流増幅器の入力端子側を、一定電位に対して所定周期でオン,オフする充電回路と、
    該充電回路及び前記第1の交流増幅器を介して流れる前記コンデンサの漏れ電流を補償する漏れ電流補正回路と、
    前記赤外線検知器及び前記直流増幅器の出力信号のオフセットを補正するオフセット調整回路と
    を備えたことを特徴とする赤外線撮像装置の増幅装置。
  2. 前記漏れ電流補正回路は、ゲートと、共通接続のドレイン及びソースとを、前記第1の交流増幅器の入力端子と電源との間に、前記充電回路がオンの期間に於いてオフ状態となる電位が印加されるように接続した電界効果トランジスタにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の赤外線撮像装置の増幅装置。
  3. 前記漏れ電流補正回路は、ベースと、共通接続のエミッタ及びコレクタとを、前記第1の交流増幅器の入力端子と電源との間に、前記充電回路がオンの期間に於いてオフ状態となる電位が印加されるように接続したバイポーラ・トランジスタにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の赤外線撮像装置の増幅装置。
  4. 前記漏れ電流補正回路は、前記第1の交流増幅器の入力端子と電源との間に、逆極性に接続し、前記充電回路がオンの期間に於いてオフ状態となる電位が印加されるダイオードにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の赤外線撮像装置の増幅装置。
  5. 前記第2の交流増幅器のオフセットを補正するオフセット補正回路を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の赤外線撮像装置の増幅装置。
  6. 複数の前記赤外線検知器対応の前記直流増幅器及び第1の交流増幅器と、複数の該第1の交流増幅器の出力信号を時分割多重化する多重化部と、該多重化部の出力信号を増幅する第2の交流増幅器とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の赤外線撮像装置の増幅装置。
  7. 前記第2の交流増幅器のオフセットを補正するオフセット補正回路は、複数の前記赤外線検知器対応の補正期間に於ける補正値を格納するメモリと、該メモリから観測期間に於いて読出した前記補正値を前記第2の交流増幅器に入力する構成を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の赤外線撮像装置の増幅装置。
  8. 前記第2の交流増幅器のオフセットを補正するオフセット補正回路は、複数の前記赤外線検知器対応の補正期間に於ける補正値を格納するメモリを有し、該メモリは、前記補正期間に於ける各赤外線検知器対応の前記第1の交流増幅器の出力信号をサンプリングし、且つ複数回の平均値を補正値として保持する構成を有することを特徴とする請求項7記載の赤外線撮像装置の増幅装置。
  9. 前記第2の交流増幅器のオフセットを補正するオフセット補正回路を有し、該オフセット補正回路は、観測期間の前後に形成した補正期間に於ける補正値を格納するメモリを備え、前記第2の交流増幅器は、観測期間に於ける前記第1の交流増幅器の出力信号を前記観測期間の前後に於ける補正値を前記メモリから読出して補正する構成を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項5乃至8の何れか1項記載の赤外線撮像装置の増幅装置。
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