JP3580008B2 - 電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気自動車に搭載する電動モータで駆動される流体圧ポンプの流体圧によって操舵補助力を発生する電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置としては、例えば特開平5−270424号公報(以下、第1従来例と称す)及び特開平5−278629号公報(以下、第2従来例と称す)に記載されているものがある。
第1従来例では、電気自動車に搭載された電動油圧パワーステアリング装置であって、ハンドルの操作に従って操舵輪を操舵方向に操舵するステアリング機構を電動油圧ポンプから油圧が供給されるピストン機構でアシストすると共に、ステアリング機構の操舵時と非操舵時とを判別手段で判別し、操舵時には第1の設定手段で車速及び操舵状態に応じたアシスト力を満足する電動油圧ポンプの吐出性能を設定し、非操舵時には第2の設定手段で極低速域では電動油圧ポンプの運転を停止する停止モードを設定し、この極低速域より高い速度域では装置立ち上がりを助ける電動油圧ポンプの最低能力の運転モードを設定するようにしている。
【0003】
第1従来例では、上記構成を採用することにより、非操舵時には、極低速域で電動油圧ポンプの電力消費をなくすと共に、この極低速域より高い速度域では電動油圧ポンプの電力消費をパワーステアリング装置の立ち上がりを助けるために必要とする最低状態とすることができる。
また、第2従来例は、上記第1従来例において、電動油圧ポンプのモータ起動時における急激な突入電流の変化を防止するために、モータに対する駆動指令値をローパスフィルタを介して駆動回路に供給することにより、駆動指令値がステップ状に変化する際に、ローパスフィルタによる積分動作によって駆動回路に供給する駆動指令値の立ち上がりを緩やかに行わせるようにしたパワーステアリング装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1従来例にあっては、非操舵時の電力消費を抑制して、操舵力特性と省電力性との双方の性能を両立することができるものであるが、バッテリ電圧の変動によって操舵応答性が低下するという未解決の課題を有する。すなわち、通常電気自動車の走行用バッテリは定格電圧が12Vのバッテリを25個直列接続して構成した場合、満充電時のバッテリ電圧は405V程度であり、放電終止時のバッテリ電圧は200V程度であり、両者間のバッテリ電圧の変動幅が大きい。このため、電動モータの制御系を走行用バッテリの定格電圧(300V)で設計すると、低電圧時には、モータトルクが低下することになり、この状態で電動モータを停止させると、このモータ停止状態から定格回転に達するまでの時間が長くなり、ハンドル操作に対する追従性が悪化する。この追従性の悪化を抑制するために、最小電圧で性能を満足するように設計すると電動モータが大型化する。
【0005】
したがって、第1従来例では、バッテリ電圧の変動を考慮していないので、操舵応答性を確保しながら電動モータを小型化するという要望には応えられないという未解決の課題がある。
一方、第2従来例では、バッテリ電圧が高い状態での突入電流を防止するためにローパスフィルタを使用して電動モータに対する指令値の立ち上がりを緩やかにしている関係上、バッテリ電圧が低下しているときには、モータ停止状態から定格回転に達するまでの時間がより長くなり、操舵応答性がさらに低下するという未解決の課題がある。
【0006】
また、電動油圧パワーステアリング装置の電動モータを駆動するための電源として走行用バッテリとは別の補機用バッテリを設け、この補機用バッテリをDC−DCコンバータ等を介して走行用バッテリから充電するようにした形式も提案されているが、この形式でも、補機用バッテリの電圧低下時に電動モータを始動すると補機用バッテリのバッテリ電圧が急激に低下し、これが走行用バッテリに影響を与えるという未解決の課題がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、電源電圧の低下時には電動モータの停止を禁止して電動モータの始動を行わないようにすることにより、電動モータの始動による急激な電源電圧の低下を確実に防止して、電源への影響を抑制するようにした電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ステアリングホイールの操舵に応じて転舵輪を操舵する操舵機構と、前記ステアリングホイールの操舵トルクに応じて前記操舵機構に対して操舵補助力を発生する流体式操舵補助力発生機構と、該流体式操舵補助力発生機構に作動流体を供給する電動モータで駆動される流体圧ポンプと、該電動モータを駆動制御する電動モータ制御手段とを備えた電気自動車用電気油圧式動力舵取装置において、操舵角を検出する操舵角検出手段と、電源電圧を検出する電源電圧検出手段とを備え、前記電動モータ制御手段は、前記電源電圧検出手段の電源電圧検出値が設定値以上で且つ前記操舵角検出手段の操舵角検出値が設定値未満であるときに前記電動モータを停止制御し、電源電圧検出値が設定値未満であるときに前記電動モータの停止制御を禁止するように構成されていることを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記電動モータ制御手段は、電源電圧検出値が設定値より低下するに従って0から100%まで増加する補正係数を設定する補正係数設定手段を有し、電源電圧が設定値未満となったときに所定値のモータ駆動指令値に補正係数を乗算してモータ駆動指令値を算出するように構成されていることを特徴としている。
【0010】
さらに、請求項3に係る発明は、ステアリングホイールの操舵に応じて転舵輪を操舵する操舵機構と、前記ステアリングホイールの操舵トルクに応じて前記操舵機構に対して操舵補助力を発生する流体式操舵補助力発生機構と、該流体式操舵補助力発生機構に作動流体を供給する電動モータで駆動される流体圧ポンプと、該電動モータを駆動制御する電動モータ制御手段とを備えた電気自動車用電気油圧式動力舵取装置において、操舵角を検出する操舵角検出手段と、電源電圧を検出する電源電圧検出手段とを備え、前記電動モータ制御手段は、前記操舵角検出手段の操舵角検出値が操舵角設定値未満であるときに前記電動モータを停止制御するモータ駆動手段と、前記操舵角設定値を電源電圧が電源電圧設定値より低下するに従って低下させる設定値変更手段とを有することを特徴としている。
【0011】
さらにまた、請求項4に係る発明は、ステアリングホイールの操舵に応じて転舵輪を操舵する操舵機構と、前記ステアリングホイールの操舵トルクに応じて前記操舵機構に対して操舵補助力を発生する流体式操舵補助力発生機構と、該流体式操舵補助力発生機構に作動流体を供給する電動モータで駆動される流体圧ポンプと、走行制御装置の走行用電源によって充電される補機用電源を使用して前記電動モータを駆動制御する電動モータ制御手段とを備えた電気自動車用電気油圧式動力舵取装置において前記走行制御装置が省電力モードとなったことを検出する省電力モード検出手段と、操舵角を検出する操舵角検出手段と、電源電圧を検出する電源電圧検出手段とを備え、前記電動モータ制御手段は、前記電源電圧検出手段の電源電圧検出値が設定値以上で且つ前記操舵角検出手段の操舵角検出値が設定値未満であるときに前記電動モータを停止制御し、前記省電力モード検出手段で省電力モードを検出したときに前記電動モータの停止制御を禁止するように構成されていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、請求項4の発明において、前記省電力モード検出手段は、走行用電源の電圧を検出する電源電圧検出器で構成されていることを特徴としている。
さらに、請求項6に係る発明は、請求項4又は5の発明において、前記電動モータ制御手段は、前記省電力モード検出手段で省電力モードを検出したときに電動モータ駆動特性を低下させることを特徴としている。
【0013】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、電源電圧が例えば定格電圧値でなる設定値以上であるときには、非操舵時に操舵角検出値が設定値未満であるときに電動モータを停止制御することによって省電力化を図るが、電源電圧が設定値未満に低下したときには非操舵時であっても電動モータの停止を禁止することにより、電源電圧低下時における電動モータの始動による電源電圧の低下を確実に防止しながら操舵応答性を向上させることができるという効果が得られる。
【0014】
また、請求項2に係る発明によれば、補正係数設定手段によって電源電圧検出値が設定値より低下するに従って0から100%まで増加する補正係数を設定し、この補正係数を電源電圧が設定値未満となったときに所定値のモータ駆動指令値に乗算することにより、電動モータに供給するモータ駆動指令値を電源電圧の低下に応じて低下させることができ、電源電圧の低下時における電動モータの始動による電源電圧の低下を確実に防止しながら省電力化を図ることができるという効果が得られる。
【0015】
さらに、請求項3に係る発明によれば、モータ駆動手段で、操舵角検出値が操舵角設定値未満であるときに前記電動モータを停止制御するが、このときの操舵角設定値を設定値変更手段で電源電圧が電源電圧設定値より低下するに従って低下させるので、電源電圧が低下するにしたがって非操舵状態と検出される範囲が狭まり、電動モータが停止する可能性が小さくなり、操舵応答性を向上させることができるという効果が得られる。
【0016】
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、省電力モード検出手段で、走行制御装置が省電力モードとなったことを検出したときに電動モータ制御手段で電動モータの停止制御を禁止するので、走行制御装置のバッテリ電圧や容量が設定値より低下して省電力モードとなったときに、電動モータの始動を確実に禁止することができ、電動モータの始動時における電源電圧の低下が走行用バッテリに影響することを確実に防止することができるという効果が得られる。
【0017】
また、請求項5に係る発明によれば、走行制御装置の省電力モードを走行用電源の電源電圧を直接検出することにより検出するので、走行制御装置の省電力モードへの移行を正確に判断することができるという効果が得られる。
さらに、請求項6に係る発明によれば、省電力モードを検出したときに電動モータ駆動特性を低下させるので、モータ制御手段での省電力化を図ることができるという効果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であり、図中、1は例えば前輪2L,2Rを転舵する操舵機構、3は前輪2L,2Rを減速機4a及び駆動軸4bを介して回転駆動する例えば交流モータでなる走行用電動モータである。この操舵機構1は、運転席に配設されたステアリングホイール5を有し、このステアリングホイール5は下端にピニオン7aを一体に備えたステアリングシャフト7の上端に取付けられている。
【0019】
ピニオン7aは、軸方向に進退自在に配設されたラック軸11のラックギヤ11aに、ステアリングギヤボックス9内で噛合している。
ラック軸11は、一端は直接、他端は前輪操舵補助用のパワーシリンダ13を介してタイロッド15,15に接続され、これらタイロッド15,15は、図示しないナックルを介して前輪2L,2Rに連結されている。
【0020】
従って、ステアリングホイール5を回動させると、その回動力が、ステアリングギヤボックス9内でピニオン軸7a及びラック軸11によりラック軸11の軸方向の進退力に変換され、ラック軸11が進退すると、タイロッド15,15及びナックル(図示せず)によって前輪2L,2Rが転舵される。
前輪操舵補助用のパワーシリンダ13は、ラック軸11に同軸に連結されたピストンロッド13aと、このピストンロッド13aの中途部に形成され且つ摺動可能なピストン13bとを有し、このピストン13bにより左右の圧力室13L,13Rが画成されている。
【0021】
これら圧力室13L,13Rは、ステアリングシャフト7に配設され且つ操舵系に発生する操舵トルクの方向及び大きさに応じた流量を圧力室13L,13Rに供給するロータリ切換弁17を介して、油圧ポンプ19及びリザーバタンク20に連通している。
ここで、パワーシリンダ13、ロータリ切換弁17、油圧ポンプ19、リザーバタンク20及び操舵用電動モータ21で流体式操舵補助力発生機構が構成されている。
【0022】
そして、油圧ポンプ19は、直流電動モータでなる操舵用電動モータ21によって回転駆動され、この操舵用電動モータ21が制御装置30の操舵用コントローラによって駆動制御されることにより吐出量が制御される。なお、油圧ポンプ19の吐出側及びリザーバタンク20間には図示しないがリリーフ弁が介挿されて最大ライン圧が規制されている。
【0023】
ここで、操舵用電動モータ21は、油圧ポンプ19回転速度Nと出力トルクTとの関係が電動モータ21に印加される電圧を200V、300V及び400Vに変化させたときに図2の特性線L1 、L2 及びL3 で示すように表される。このとき、操舵に必要な吐出量を確保するために必要な回転速度をN1 、操舵に必要な油圧ポンプ19への入力トルク(又はモータの出力トルク)をT1 としたときに、バッテリ電圧VB が定格電圧300Vであるときのモータ停止状態から回転駆動を開始して操舵に必要な回転速度N1 及びトルクT1 に達する迄の加速時間t1 を操舵応答特性を満足するように設定している。この加速時間T1 は図2の縦軸と特性線L2 と回転速度N1 を表す線分LN と操舵時の回転速度と必要とするポンプ入力トルク曲線LNTとで囲まれるハッチング領域の面積で決まる。
【0024】
したがって、操舵用電動モータ21に定格電圧300V以上のバッテリ電圧VB が印加されている場合には、モータ停止状態から回転駆動を開始して操舵に必要な回転速度N1 及び入力トルクT1 に達する時間が加速時間t1 以内となるが、バッテリー電圧VB が定格電圧300Vより低下した場合には、加速時間を規定する特性線がL1 側となるため、ハッチング領域の面積が減少することになって、加速時間がt1 を越えることになり、操舵応答性が低下する。
【0025】
さらに、制御装置30は、定格電圧が12Vの鉛−酸電池を25個直列に接続することによって満充電時電圧が405V、定格電圧が300V、放電終止電圧が200Vとなる走行用バッテリ31を有し、この走行用バッテリ31の電源電圧が電源スイッチSWを介して走行用コントローラ32、走行用駆動回路33、操舵用コントローラ及び操舵用駆動回路34に供給される。
【0026】
走行用コントローラ32は、例えばバッテリー電圧VB を制御用電源電圧に変換するコンバータやマイクロコンピュータを含んで構成され、図示しないアクセルペダルの踏込に応じて走行用電動モータ3を制御するモータ駆動指令値CDMを走行用駆動回路33に出力し、この走行用駆動回路33で、バッテリ31からの直流電圧をインバータで交流電圧に変換し、入力されたモータ駆動指令値CDMに応じた励磁電圧VDMを走行用電動モータ3に供給して、この走行用電動モータ3を駆動制御する。
【0027】
操舵用コントローラ34は、例えばバッテリー電圧VB を制御用電源電圧に変換するコンバータやマイクロコンピュータ等を含んで構成され、入力側に車両の車速VV を検出する車速センサ36、操舵角θを検出する操舵角センサ37及び走行用バッテリ31のバッテリ電圧VB を検出する電圧センサ38が夫々接続され、これらに基づいて図2の処理を実行してモータ駆動指令値MS を算出し、これを操舵用駆動回路35に出力する。
【0028】
操舵用駆動回路35は、入力されるモータ駆動指令値MS をもとにパルス幅変調(PWM)を行ってモータ駆動指令値MS に応じたデューティ比のパルス信号を形成し、このパルス信号をバッテリ電圧VB が印加されたサイリスタチョッパに供給して、操舵用電動モータ21に対する励磁電圧VSMを出力する。
次に、上記第1の実施形態の動作を操舵用コントローラ34の操舵用電動モータ制御処理を示す図3のフローチャートを伴って説明する。
【0029】
図3の操舵用電動モータ制御処理は、電源スイッチSWをオン状態とすることにより、実行開始され、先ずステップS1で初期化が行われて、操舵角θが設定値θS 以上の操舵状態であったことを表す操舵状態フラグFを“0”にリセットすると共に、操舵角θが設定値θS 以上である状態から設定値θS 未満の状態に変化したときにハンチング防止用に設定された遅延時間をカウントするタイマ値TM を“0”にクリアする。
【0030】
次いで、ステップS2に移行して、車速センサ36で検出した車速VV を読込み、次いでステップS3に移行して、電圧センサ38で検出したバッテリ電圧VB を読込んでからステップS4に移行する。
このステップS4では、車速VV をもとに図4に示す制御マップを参照して操舵用電動モータ21に対するモータ駆動指令値MS を算出し、これをマイクロコンピュータのRAMに形成された指令値記憶領域に更新記憶する。
【0031】
ここで、制御マップは、マイクロコンピュータのROMに予め記憶されており、図4に示すように、低車速域では車速VV にかかわらず油圧ポンプ19の吐出量を多くする最大モータ駆動指令値MSMAXとなり、中速域ではモータ駆動指令値MSMAXから車速VV の増加に応じて減少し、高速域では車速VV にかかわらず油圧ポンプ19の吐出量を少なくする最小モータ駆動指令値MSMINとなるように特性線Lが設定されている。
【0032】
次いで、ステップS5に移行して、操舵角センサ37で検出した操舵角θを読込み、次いでステップS6に移行して、予め設定した操舵角θが操舵状態であるか非操舵状態であるかを判定するための基準となる設定値θS 以上であるか否かを判定し、θ≧θS であるときには、操舵状態であると判断してステップS7に移行し、操舵状態フラグFを操舵状態を表す“1”にセットし、次いでステップS8に移行して、ハンチング防止用のタイマのタイマ値TM を“0”にクリアしてからステップS9に移行する。
【0033】
このステップS9では、前記指令値記憶領域に記憶されているモータ駆動指令値MS を読出し、これを操舵用駆動回路35に出力してから前記ステップS2に戻る。
一方、ステップS6の判定結果が、θ<θS であるときには、非操舵状態であると判断して、ステップS10に移行し、操舵状態フラグFが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“0”にリセットされているときには操舵状態から非操舵状態に移行した直後ではないものと判断してステップS11に移行し、バッテリ電圧VB が設定値300V未満であるか否かを判定し、VB ≧300Vであるときにはバッテリ電圧の低下がないものと判断してステップS12に移行し、操舵用電動モータ21を停止させるためにモータ駆動指令値MS を“0”に設定し、これを前記指令値記憶領域に更新記憶してから前記ステップS9に移行する。
【0034】
一方、ステップS11の判定結果が、VB <300Vであるときには、バッテリ電圧が低下しているものと判断して、操舵用電動モータ21の停止を禁止して回転駆動を継続するように、そのまま前記ステップS9に移行する。
さらに、前記ステップS10の判定結果が操舵状態フラグFが“1”にセットされているときには、操舵状態から非操舵状態に反転してから所定時間が経過していないものと判断してステップS13に移行し、タイマ値TM を“1”だけインクリメントしてからステップS14に移行する。
【0035】
このステップS14では、タイマ値TM が設定値例えば5sec 以上経過したか否かを判定し、TM <5sec であるときには、そのままステップS9に移行し、TM ≧5sec であるときにはステップS15に移行して、操舵状態フラグFを“0”にリセットしてから前記ステップS11に移行する。
この図3の処理が電動モータ制御手段に対応している。
【0036】
したがって、今、車両が電源スイッチSWをオフ状態として停車しているものとすると、この停車状態では、制御装置30が非作動状態となっており、走行用コントローラ32及び操舵用コントローラ34による走行用電動モータ3及び操舵用電動モータ21の駆動制御が停止されている。
この停車状態で電源スイッチSWをオン状態とすると、これによって走行用コントローラ32、走行用駆動回路33、操舵用コントローラ34及び操舵用駆動回路35に電源が投入され、これらによって走行用電動モータ3及び操舵用電動モータ21の制御が可能な状態となる。
【0037】
このため、走行用コントローラ32では、アクセルペダルを踏込むことにより、このアクセルペダルの踏込量に応じたモータ駆動指令値MD を走行用駆動回路33に出力することにより、走行用電動モータ3を回転駆動して減速機4aを介して駆動軸4bを回転駆動することにより、前輪2L,2Rを回転駆動して走行を開始する。
【0038】
一方、操舵用コントローラ34では、バッテリ31のバッテリ電圧VB が定格電圧300V以上となっている正常充電状態であるものとすると、図3の処理が実行開始されることにより、停車時を含む低車速域では、車速VV をもとに図4の制御マップを参照して算出されるモータ駆動指令値MS が最大値MSMAXとなり、これが指令値記憶領域に更新記憶される(ステップS4)。
【0039】
このとき、ステアリングホイール5が中立位置にある非操舵状態では、θ<θS となり、初期化によって操舵状態フラグFが“0”にリセットされているので、ステップS6,S10を経てステップS11に移行し、バッテリ31が正常充電状態であるので、ステップS12に移行して、モータ駆動指令値MS を“0”に設定し、これを指令値記憶領域に更新記憶する。このため、指令値記憶領域には、ステップS4で記憶された最大値MSMAXが“0”に更新される。
【0040】
このため、ステップS9で出力されるモータ駆動指令値MS は“0”となり、操舵用モータ駆動回路35からは励磁電圧VS が出力されず、操舵用電動モータ21は停止状態を維持し、油圧ポンプ19も停止状態にあって、ロータリ切換弁17への油圧の供給が停止され、パワーシリンダ13での操舵補助力の発生が停止されている。したがって、走行用バッテリ31に対する操舵用コントローラ34及び操舵用駆動回路35での電力消費量が零となるので、省電力化を図ることができる。
【0041】
その後、低車速域でステアリングホイール5を例えば左操舵すると、これに応じて、操舵角センサ37で検出される操舵角θが大きくなり、これが設定値θS 以上となると操舵状態と判断され、ステップS6からステップS7に移行して、操舵状態フラグFが“1”にセットされると共に、タイマのタイマ値TM が“0”にクリアされてステップS9に移行するので、指令値記憶領域にはステップS4で制御マップを参照した算出された最大値MSMAXのモータ駆動指令値MS がそのまま記憶されていることになり、このモータ駆動指令値MS が操舵用駆動回路35に出力される。
【0042】
このため、操舵用駆動回路35から例えばデューティ比が100%となるバッテリ電圧VB そのものが操舵用電動モータ21に供給され、この操舵用電動モータ21が回転駆動を開始する。これに応じて、油圧ポンプ19が回転を開始するため、その吐出圧が徐々に増加し、走行用バッテリ31のバッテリ電圧VB に応じて所定時間t1 経過時又はその前に操舵に必要な吐出量を確保するために必要な回転速度N1 及び操舵に必要な油圧ポンプ19への入力トルク(モータの出力トルク)T1 に達し、良好な操舵応答性を確保することができる。
【0043】
このとき、ステアリングホイール5に入力された操舵トルクに対応してロータリ切換弁17の開度が制御されるので、油圧ポンプ19から吐出された作動油は、ロータリ切換弁17を介してパワーシリンダ13の左圧力室13Lに供給され、これに応じてラック軸11を右動する操舵補助力が発生され、これによって前輪2L,2Rに対する大きな補助操舵が行われて、軽い力で左旋回状態に移行することができる。
【0044】
このバッテリ31が正常充電状態であるときには、車速VV が増加して中低速状態となると、車速VV が増加するにつれてモータ駆動指令値MS が最大値VSMAXより減少し、これによってパワーシリンダ13で発生する操舵補助力も減少することになり、さらに高速域となると、モータ駆動指令値MS が最小値VSMINとなり、パワーシリンダ13で発生する操舵補助力が最小となって、高速走行時にステアリングホイール5の操舵力が軽くなりすぎることを確実に防止する。
【0045】
このように、バッテリ31が正常充電状態であるときには、操舵用電動モータ21を停止状態から回転駆動を開始しても、操舵開始状態において良好な操舵応答性を確保することができる。
その後、旋回状態を終了して直進走行状態に復帰すると、ステップS6からステップS10に移行するが、操舵状態フラグFが“1”にセットされていることにより、ステップS13でタイマ値TM をインクリメントし、このタイマ値TM が設定時間5sec に達するまでの間は、ステップS4で算出されるモータ駆動指令値MS を維持するが、設定時間5sec に達すると、操舵状態フラグFを“0”にリセットしてからステップS11を経てステップS12に移行することにより、モータ駆動指令値MS が“0”に変更されて、操舵用電動モータ21の駆動が停止される。
【0046】
また、旋回状態から直進走行状態に復帰した後、設定時間5sec 未満に旋回状態に戻るときには、操舵状態フラグFが“1”にセットされたままとなり、ステップS15を経てステップS12に移行することはないので、操舵用電動モータ21の回転駆動状態が継続される。
一方、バッテリ31のバッテリ電圧VB が定格電圧300Vより低下した低電圧状態となった場合には、図3の処理が実行されたときに、操舵状態から非操舵状態に移行してから設定時間5sec が経過した後或いは電源スイッチSWをオン状態とした直後の非操舵時即ち操舵状態フラグFが“0”にリセットされた非操舵時に、ステップS11でバッテリ電圧VB の低下状態と判断されるので、ステップS12のモータ駆動指令値MS を“0”に設定する処理に移行することはなく、操舵用駆動モータ21の回転駆動を停止することが禁止される。
【0047】
この結果、定格電圧300Vで設計した操舵用電動モータ21を使用しても、バッテリ31のバッテリ電圧VB の低下時には操舵用電動モータ21が停止状態から回転駆動を開始することが禁止されるので、前述した図2におけるハッチング領域の面積で表される停止状態から操舵に必要な吐出量を確保する回転速度N1 及び油圧ポンプへの入力トルクT1 に達するまでの時間が設定された加速時間t1 より遅れることによる操舵応答性の低下を確実に防止することができ、操舵用電動モータ21を大型化する必要がない。
【0048】
因みに、バッテリ電圧VB の低下時例えば200Vでもモータ停止状態から所定回転速度N1 及びトルクT1 に達する時間を加速時間t1 以内とするためには、図2の定格電圧300Vの特性を200Vの場合に得られるモータが必要となり、モータが大型化することになる。
おな、上記第1の実施形態では、バッテリ電圧VB が定格電圧300Vより低下したときにはバッテリ電圧にはかかわらず操舵用電動モータ21の回転停止を禁止して回転駆動状態を継続する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、操舵用コントローラ34の操舵処理を図5に示すように変更して、バッテリ電圧VB が定格電圧300Vより低い200V未満となったときにはモータ駆動指令値MS を“0”として操舵用電動モータ21の回転駆動自体を禁止してバッテリ電圧VB の低下を抑制するようにしてもよい。
【0049】
すなわち、図5の変形例においては、図3におけるステップS4及びS5間にバッテリ電圧VB が定格電圧300Vより低い設定電圧200Vより低下したか否かを判定するステップS16を介挿し、その判定結果がVB <200VであるときにはステップS12に移行し、VB ≧200VであるときにはステップS5に移行するようにしたことを除いては、図3と同様の処理を行い、図3との対応するステップには同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
【0050】
したがって、図5の変形例によると、バッテリ電圧VB が200V以上であるときには、前述した第1の実施形態と全く同様の作用効果を得ることができ、バッテリ電圧VB が200V未満となると、モータ駆動指令値MS が強制的に“0”に設定されるので、操舵用モータ駆動回路35から操舵用電動モータ21への励磁電圧の印加が停止され、操舵用電動モータ21の駆動が操舵状態、非操舵状態にかかわらず停止される。このため、走行用バッテリ31に対する操舵用駆動回路35の消費電力が無くなるので、走行用バッテリ31のバッテリ電圧VB の低下を防止することができる。
【0051】
次に、本発明の第2の実施形態を図6及び図7を伴って説明する。
この第2の実施形態は、請求項2に対応するものであり、前述した第1の実施形態におけるバッテリ電圧低下時の操舵用電動モータの駆動態様をバッテリ電圧に応じて変更するようにしたものである。
この第2の実施形態では、操舵用コントローラ34における操舵用電動モータ制御処理が、図6に示すように、図3におけるステップS11及びステップS9間にバッテリ電圧VB をもとに予めマイクロコンピュータのROMに記憶された補正係数制御マップを参照して補正係数Kを算出するステップS21及び算出した補正係数Kを指令値記憶領域に記憶されているモータ駆動指令値MS に乗算した値を新たなモータ駆動指令値MS として算出し、これを指令値記憶領域に更新記憶するステップS22を介挿したことを除いては図3と同様の処理を行い、図3との対応ステップに同一ステップ符号を付してその詳細説明はこれを省略する。
【0052】
ここで、補正係数制御マップは、図7に示すように、バッテリ電圧VB が200V以下であるときに補正係数Kが“1”に設定され、バッテリ電圧VB が200Vから定格電圧300Vに達するまでの間は補正係数Kがバッテリ電圧VB の増加に応じて放物線的に減少し、定格電圧300Vで補正係数Kが“0”となるように設定されている。
【0053】
この第2の実施形態によると、操舵状態フラグFが“0”にリセットされている非操舵状態で、バッテリ電圧VB が定格電圧300V以上であるときには、ステップS11からステップS12に移行することにより、操舵用電動モータ21が停止制御され、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる一方、バッテリ電圧VB が定格電圧300V未満となると、ステップS21に移行して、図7に基づいてバッテリ電圧VB に応じた補正係数Kが算出される。
【0054】
したがって、バッテリ電圧VB が定格電圧300Vより僅か小さい例えば290Vに低下すると補正係数Kは0.375となり、この補正係数Kを指令値記憶領域に記憶されているモータ駆動指令値MS に乗算して新たなモータ駆動指令値MS を算出する。このため、新たなモータ駆動指令値MS はステップS4で算出されるモータ駆動指令値MS 即ち前述した第1の実施形態のモータ駆動指令値MS の3/8程度に制限される。
【0055】
この状態では、操舵用電動モータ21が操舵に必要な回転速度N1 に比較して遅い速度で回転駆動されており、油圧ポンプ19の吐出量は少ない状態で駆動されている。この非操舵状態から操舵角θが設定値θS 以上となる操舵状態に移行すると、ステップS4で算出されるモータ駆動指令値MS がそのまま操舵用駆動回路35に出力されることになり、加速時間t1 内に操舵に必要な回転速度N1 及び入力トルクT1 に達することが可能となり、良好な操舵応答性を維持するとこができると共に、必要最低源の消費電力で済むことになり、バッテリ31に対する負担を第1の実施形態に比べて軽減することができる。
【0056】
そして、補正係数Kはバッテリ電圧VB の低下に応じて“1”に近づき、バッテリ電圧VB が200V以下となると“1”に固定され、ステップS4で算出されるモータ駆動指令値MS がそのまま操舵用駆動回路35に出力され、操舵用電動モータ21が操舵に必要な回転速度N1 及び出力トルクT1 を維持しながら回転駆動を継続することになる。
【0057】
なお、上記第2の実施形態においては、バッテリ電圧VB が300V未満に低下したときに、補正係数Kを変更して消費電力は低下させるが、操舵用電動モータ21は回転自体は継続する場合について説明したが、これに代えて図8に示すように、前述した図5の変形例と同様に図6のステップS4及びステップS5間にバッテリ電圧VB が200V未満となったか否かを判定するステップ16を介挿して、バッテリ電圧VB が200V未満に低下したときには、操舵用電動モータ21の回転駆動を全て停止して、バッテリ31の電力消費量を軽減するようにしてもよい。
【0058】
次に、本発明の第3の実施形態を図9及び図10を伴って説明する。
この第3の実施形態は、請求項3に対応するものであり、前述した第1の実施形態におけるバッテリ電圧低下時の操舵用電動モータの駆動態様をバッテリ電圧に応じて操舵角設定値を変更するようにしたものである。
すなわち、第3の実施形態は、操舵用コントローラ34における操舵用電動モータ制御処理が、図9に示すように、前述した第1の実施例における図3のステップS4及びS5間にバッテリ電圧VB をもとに図10に示す操舵角設定値制御マップを参照して操舵角設定値θS を設定するステップS30が介挿され、ステップS6でステップS30で設定された操舵角設定値θS に基づいて操舵状態を判定することを除いては図3と同様の処理を行い、図3との対応ステップに同一ステップ符号を付しその詳細説明はこれを省略する。
【0059】
ここで、操舵角設定値制御マップは、図10に示すように、バッテリ電圧VB が定格電圧300V以上では操舵角設定値θS がバッテリ電圧VB にかかわらず第1の実施例と同一の値となるθSMAXとなるが、バッテリ電圧VB が300V未満ではバッテリ電圧VB の低下に応じて操舵角設定値θS が放物線的に減少し、バッテリ電圧VB が200Vで操舵角設定値θS が“0”となるように設定されている。
【0060】
したがって、第3の実施形態によると、バッテリ電圧VB が定格電圧300V以上であるときには、ステップS30で図10の操舵角設定値制御マップを参照することにより操舵角設定値θS が第1の実施形態と同様の値θSMAXに設定されるので、第1の実施形態と全く同様の動作即ち操舵状態では、ステップS4で算出されるモータ駆動指令値MS を操舵用駆動回路35に出力して車速VV に応じて操舵用電動モータ21を回転駆動し、操舵状態フラグFが“0”にリセットされた非操舵状態ではモータ駆動指令値MS を“0”として操舵用電動モータ21を停止させる。
【0061】
ところが、バッテリ電圧VB が定格電圧300V未満となると、ステップS30で算出される操舵角設定値θS が図10に示すようにバッテリ電圧VB の低下に応じて急激に減少することにより、ステップS6で操舵状態であると判断される範囲が増加し、これによって操舵用電動モータ21を停止状態とする非操舵状態の範囲が狭まる。このため、操舵用電動モータ21が停止状態となる頻度が低下し、操舵応答性が低下する範囲を狭めることができる。この操舵応答性が低下する範囲はバッテリ電圧VB の低下に応じて狭まり、逆に操舵応答性を確保できる範囲が急激に増加する。
【0062】
そして、バッテリ電圧VB が200Vとなると、操舵角設定値θS が“0”となるので、ステップS6で全て操舵状態であると判断されることになり、ステップS4で算出されるモータ駆動指令値MS に基づいて操舵用電動モータ21が継続して回転駆動され、操舵用電動モータ21の停止制御が禁止される。
なお、上記第3の実施形態においては、バッテリ電圧VB が300V未満に低下したときに、操舵角設定値θS を減少させて操舵用電動モータ21が停止状態となる範囲を狭める場合について説明したが、これに代えて図11に示すように、図9のステップS4及びS30間に図5の変形例と同様にバッテリ電圧VB が200V未満となったか否かを判定するステップ16を介挿して、バッテリ電圧VB が200V未満に低下したときには、操舵用電動モータ21の回転駆動を全て停止して、バッテリ31の電力消費量を軽減するようにしてもよい。
【0063】
次に、本発明の第4の実施形態を図12及び図13を伴って説明する。
この第4の実施形態は、請求項4に対応するものであり、前述した第1〜第3の実施形態における走行用バッテリとは別に操舵機構を含む補機用に走行用バッテリによって充電される補機用バッテリを設けた場合において、走行用バッテリ電圧の低下時に操舵用電動モータの起動による影響が及ばないようにしたものである。
【0064】
この第4の実施形態では、図12に示すように、制御装置30が走行用バッテリ31に電源スイッチSWを介して走行用コントローラ32及びDC/DCコンバータ40が並列に接続されている。
このDC/DCコンバータ40は、第1〜第3の実施形態と同様の定格電圧が300Vに設定された走行用バッテリ31のバッテリ電圧VBDを例えば12Vに降圧するもので、その出力側に定格電圧が12Vに設定された補機用バッテリ41が接続され、この補機用バッテリ41を常に満充電状態とするフロート充電を行う。そして、補機用バッテリ41に電源スイッチSWと連動する連動スイッチSW′を介して操舵用コントローラ34及び操舵用駆動回路35が並列に接続され、操舵用駆動回路35から出力される励磁電流が例えば低電圧のブラシレス直流モータで構成される操舵用電動モータ21に供給される。
【0065】
ここで、走行用コントローラ32は、走行用バッテリ31のバッテリ電圧VBD及び残存容量を監視して、これらが個別に設定された所定値以上であるときには走行用バッテリ31の電力をフルに使用する通常制御モードで走行用電動モータ3を制御し、バッテリ電圧VBD及び残存容量の何れか一方が所定値より低下したときに走行用バッテリ31の過放電を防止するために走行に必要最小限の消費電力となるように走行用電動モータ3を駆動する省電力モードに移行するように構成されている。そして、走行用コントローラ32は、通常制御モードから省電力モードに移行したときには、そのことを表す論理値“1”の省電力モード信号CO を操舵用コントローラ34に出力する。
【0066】
操舵用コントローラ34は、電圧センサ38に代えて操舵用電動モータ21の出力軸に配設されてその回転速度Nを検出するエンコーダ42からの回転速度Nが入力され、後述する図13の処理を実行して、走行用コントローラ32からの省電力モード信号CO を読込み、この省電力モード信号CO が論理値“1”である省電力モードであるか否かを判定し、省電力モード信号CO が論理値“0”である省電力モードではない通常制御モードであるときには車速センサ36及び操舵角センサ37で検出した車速V及び操舵角θに基づいて操舵用電動モータ21を駆動するモータ駆動指令値MS を設定し、これと低回転速度域では逆起電圧が少ないため論理値“1”の電流制限信号CIHを、高回転速度域では論理値“0”の電流制限信号CIHを伴って操舵用駆動回路35に出力するが、省電力モード信号CO が論理値“1”である省電力モードでは、操舵用電動モータ21が回転中であるときにはその回転を継続させ、停止中であるときには論理値“1”の電流制限信号CILを操舵用駆動回路35に出力すると共に、モータ駆動指令値MSSを車速VV に基づいて算出されるモータ駆動指令値MS まで徐々に増加させて、操舵用電動モータ21を電流制限状態で起動する。
【0067】
操舵用駆動回路35は、操舵用コントローラ34から電流制限信号CIH及びCILが共に論理値“0”であるときには比較的高い通常電流値IN の駆動電力を操舵用電動モータ21に供給し、電流制限信号CIHが論理値“1”であるときには通常電流値IN より低いが比較的大きい制限電流値IH に制限した駆動力を操舵用電動モータ21に供給し、電流制限信号CILが論理値“1”であるときには制限電流値IH の約半分程度の電流値IL に制限した駆動電力を操舵用電動モータ21に供給する。
【0068】
次に、上記第4の実施形態の動作を操舵用コントローラ34の操舵用電動モータ制御処理を示す図13を伴って説明する。
操舵用コントローラ34の操舵処理は、前述した第1の実施形態における図3の処理において、ステップS3の処理がエンコーダ42で検出した回転速度Nを読込むステップS40に置換されていると共に、ステップS11及びステップS12の処理が省略され、これに代えてステップS10及びS15からステップS41に移行してモータ駆動指令値MS を“0”に設定し、これを指令値記憶領域に更新記憶してから前記ステップS9に移行し、且つステップS4及びステップS5間に省電力モード信号CO に基づいて走行用コントローラ32が省電力運転中であるか否かを判定するステップS42が介挿されている。
【0069】
そして、ステップS42の判定結果が、省電力モード信号CO が論理値“0”である省電力運転中ではないときには、ステップS5に移行し、論理値“1”である省電力運転中であるときには、ステップS43に移行して、操舵状態フラグFが“1”にセットされているか否かを判定する。この判定は、操舵用電動モータ21が回転駆動中であるか否かを判定するものであり、F=“1”であるときには操舵用電動モータ21が回転駆動中であると判断して前記ステップS9に移行し、F=“0”であるときには操舵用電動モータ21が停止中であると判断してステップS44に移行する。
【0070】
このステップS44では、操舵状態フラグFを“1”にセットし、次いでステップS45に移行して、論理値“1”の電流制限指令信号CILを操舵用駆動回路35に出力し、次いでステップS46に移行してステップS4で算出したモータ駆動指令値Ms を操舵用駆動回路35に出力する。
次いで、ステップS47に移行して、電流制限状態で起動した操舵用電動モータ21が定格回転速度N1 に達するのに略等しい所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、所定時間が経過したときにはステップS48に移行して、電流制限指令信号CILを論理値“0”としてから前記ステップS2に戻る。
【0071】
また、ステップS6及びステップS7間に回転速度Nが予め設定された操舵に必要な回転速度N1 より低く逆起電圧が小さい範囲の上限設定速度N0 より小さいか否かを判定するステップS49と、その判定結果がN<N0 であるときに論理値“1”の電流制限信号CIHを出力してからステップS7に移行するステップS50と、判定結果がN≧N0 であるときに論理値“0”の電流制限信号CIHを出力してからステップS7に移行するステップS51とが介挿されている。
【0072】
したがって、今、車両が電源スイッチSW及び連動スイッチSW′をオフ状態とした停車状態にあり、且つ走行用バッテリ31のバッテリ電圧VBD及び残存容量が夫々所定値以上であるものとし、この状態から電源スイッチSWをオン状態とすると走行用バッテリ31のバッテリ電圧VBDが走行用コントローラ32及び走行用駆動回路33に印加されると共に、補機用バッテリ41のバッテリ電圧VBSが操舵用コントローラ34及び操舵用駆動回路35に印加される。
【0073】
この状態では、補機用バッテリ41は、DC/DCコンバータ40によって常時満充電状態となるようにフロート充電される。
このとき、走行用コントローラ32では、走行用バッテリ31のバッテリ電圧VBD及び残存容量が夫々所定値以上であるので、走行用バッテリ31の電力をフルに使用可能な通常制御モードに設定され、操舵用コントローラ34に供給する省電力モード信号CO は論理値“0”に維持される。
【0074】
そして、車両の停止状態からアクセルペダルを踏込むことにより、走行用コントローラ32でアクセルペダルの踏込みに応じたモータ駆動指令値MD が走行用駆動回路33に出力され、この走行用駆動回路33からモータ駆動指令値MD に応じた電力が走行用電動モータ3に出力される。このため、走行用電動モータ3が回転駆動されることにより、減速機4a及び駆動軸4bを介して前輪2L,2Rが回転して走行が開始される。
【0075】
一方、操舵用コントローラ34では、走行用コントローラ32から入力される省電力モード信号CO が論理値“0”であるので、ステップS4で車速VV をもとに図4の制御マップを参照してモータ駆動指令値MS を算出して、これを指令値記憶領域に更新記憶してからステップS42で走行用コントローラ32で省電力運転中ではないと判断されるので、ステップS5で操舵角θを読込んでからステップS6に移行し、電源スイッチSWを投入した直後の非操舵状態では、初期化によって操舵状態フラグFが“0”にリセットされているので、ステップS10を経てステップS41に移行し、モータ駆動指令値MS を“0”に設定し、これを指令値記憶領域にステップS4で算出されたモータ駆動指令値MS に代えて更新記憶してからステップS9に移行することにより、“0”のモータ駆動指令値MS が操舵用駆動回路35に出力され、操舵用電動モータ21は停止状態を維持する。
【0076】
この非操舵状態からステアリングホイール5を操舵角設定値θS 以上操舵すると、ステップS6で操舵状態と判定されてステップS49に移行し、エンコーダ42の回転速度Nが設定速度N0 より低いので、ステップS50に移行して、論理値“1”の電流制限信号CIHが操舵用駆動回路35に出力される。このため、操舵用駆動回路35で、電流制限信号CIHに応じた通常電流値IN より低い制限電流値IH が選択され、次いで、操舵状態フラグFが“1”にセットされると共にタイマ値TM を“0”にクリアしてからステップS9に移行する。このため、指令値記憶領域に記憶されているステップS4で算出されたモータ駆動指令値MS が操舵用駆動回路35に出力される。
【0077】
このため、操舵用電動モータ21が電流制限状態で起動されることにより、図14のトルクが一定値TMAX となる特性線L11に沿って回転速度Nが増加する。その後、操舵用電動モータ21の回転速度Nが設定速度N0 以上となると、ステップS49からステップS51に移行して、電流制限信号CIHが論理値“0”となることにより、操舵用駆動回路35から通常電流値IN の駆動電力が操舵用電動モータ21に供給されることにより、定格時の特性線L12に沿ってトルクが低下し、操舵に必要な流量を確保する回転速度N1 に達すると操舵に必要な出力トルクT1 となる定格点AN に移行する。
【0078】
このため、油圧ポンプ19の入力トルク特性は特性線L13で示すように回転速度Nの増加に応じてトルクが増加して定格点AN に達し、このときの特性線L11,L12及びL13と縦軸とで囲まれるハッチング領域の面積で表される加速時間t1 が所望の操舵応答が得られるように設定されている。
したがって、走行用コントローラ32が通常制御モードであるときには、操舵用駆動回路35から比較的高い電流値となる通常の駆動電力を操舵用電動モータ21に出力し、この操舵用電動モータ21を回転駆動することによって油圧ポンプ19から作動油が吐出されてステアリングホイール5の操舵に応じてロータリ切換弁17が切換えられて、パワーシリンダ13が作動されることにより、操舵補助力が発生される。
【0079】
この操舵状態から非操舵状態に復帰すると、タイマ値TM が設定値5sec に達するまでは操舵用電動モータ21の回転駆動が継続され、タイマ値TM が設定値5sec に達すると、ステップS41に移行して、モータ駆動指令値MS が“0”に設定され、これが指令値記憶領域に更新記憶されるので、ステップS9に移行したときに“0”のモータ駆動指令値MS が操舵用駆動回路35に出力されて、操舵用電動モータ21への電力供給が遮断されて、操舵用電動モータ21の回転が停止される。
【0080】
その後、長時間走行を継続することにより、走行用バッテリ31のバッテリ電圧VBD及び残存容量の何れかが所定値以下に低下すると、このことが走行用コントローラ32で検出され、制御モードが通常制御モードから走行用バッテリ31の消費電力を必要最小限に抑えた省電力モードに切換えられ、これに応じて論理値“1”の省電力モード信号CO が操舵用コントローラ34に出力される。
【0081】
このため、操舵用コントローラ34では、図13の処理を実行してステップS42に達したときに、省電力モード信号CO が論理値“0”であることにより、ステップS43に移行し、操舵状態フラグFが“1”にセットされているか否かを判定する。
このとき、操舵状態フラグFが“1”にセットされているときには、その直前が操舵状態であり、操舵用電動モータ21が回転駆動状態を継続しているものと判断して、ステップS9に移行して、指令値記憶領域に記憶されているステップS4で算出されたモータ駆動指令値MS を操舵用駆動回路35に出力することにより、操舵用電動モータ21の回転駆動を継続させ、走行用コントローラ32が省電力モードであるときに操舵用電動モータ21の停止制御を禁止する。
【0082】
ところが、走行用コントローラ32が省電力モードに切換わったときに、操舵用電動モータ21が停止しており、操舵状態フラグFが“0”にリセットされているときには、ステップS43からステップS44に移行して、操舵状態フラグFを“1”にセットし、次いでステップS45に移行して、論理値“1”の電流制限指令信号CILを操舵用駆動回路35に出力して、この操舵用駆動回路35を必要最小限の制限電流値IL に抑制した状態に切換え、その後ステップS46で指令値記憶領域に記憶されているステップS4で算出されたモータ駆動指令値MS を操舵用駆動回路35に出力する。
【0083】
このため、操舵用駆動回路35からは、十分に電流制限された駆動電力が操舵用電動モータ21に供給されるので、この操舵用電動モータ21が起動されることになるが、このときの電流が制限されているために、操舵用電動モータ21の出力トルクは図14の特性線L14で示すように正常時に比べて小さなトルクとなる。このため、補機用バッテリ41に対する負担が少なく、この補機用バッテリ41のバッテリ電圧VBSが急減することによりDC/DCコンバータ40を介して走行用バッテリ31の負荷が急増することを確実に防止して、走行用コントローラ32の外乱要因となることを阻止することができる。
【0084】
このとき、操舵用電動モータ21は電流制限状態で起動されるため、操舵に必要な回転速度N1 に達したときの出力トルクは図14に示すように電流値が少ない分小さい値となり、省電力モードであるときの非操舵状態の負荷点AO は操舵状態における定格点AN に比較して出力トルクの低下分小さい値となる。
因みに、走行用コントローラ32が省電力モードに切換えられている状態で、操舵用電動モータ21を停止状態から電流制限を行うことなく起動すると、起動時の負荷がDC/DCコンバータ40を介して走行用バッテリ31に外乱として作用し、走行用バッテリ31のバッテリ電圧VBDが走行用コントローラ32の動作可能電圧以下に低下してしまうおそれがあり、この場合には電気自動車は惰行モードとなって、走行用電動モータ3及び操舵用電動モータ21を停止制御することになる。
【0085】
そして、電流制限状態で操舵用電動モータ21を起動するが、所定時間経過後に、電流制限信号CILが論理値“0”に復帰されるので、操舵用駆動回路35からは通常の定格電流値IN の駆動電力が操舵用電動モータ21に出力されるので、操舵用電動モータ21のトルクが増加して、油圧ポンプ19のトルク特性が定格点AN まで上昇し、その後は、操舵状態フラグFが“1”にセットされていることにより、操舵状態と同様に、ステップS43からステップS9に移行して、ステップS4で算出されるモータ駆動指令値MS が操舵用駆動回路35に出力されて操舵用電動モータ21の停止が禁止されて回転状態が継続される。
【0086】
このように、上記第4の実施形態によると、走行用バッテリ31からDC/DCコンバータ40を介してフロート充電される補機用バッテリ41の電力によって操舵用電動モータ21を制御する際に、走行用コントローラ32が省電力モードとなったときに、操舵用電動モータ21の回転を停止させることを禁止すると共に、操舵用電動モータ21が停止中に走行用コントローラ32が省電力モードに移行したときには、電流制限状態で操舵用電動モータ21を起動することにより、この起動時に走行用バッテリ31の負荷が増大することを確実に阻止することができる。
【0087】
また、上記第4の実施形態では、通常時でも操舵用電動モータ21の起動時に低回転速度域では電流制限することにより、逆起電圧が小さい領域で定格電流の十数倍の突入電流が発生することを確実防止することができる。
次に、この発明の第5の実施形態を図15及び図16について説明する。
この第5の実施形態は、請求項5に対応するものであり、走行用バッテリの電源低下を直接検出して走行用コントローラが省電力モードに移行するか否かを判断するようにしたものである。
【0088】
なお、第5の実施形態でも、走行用バッテリ31のバッテリ電圧VBDが走行用コントローラ32K 動作可能電圧以下となったときには惰行モードとなり、走行用電動モータ3及び操舵用電動モータ21を強制的に停止させる。
すなわち、第5の実施形態では、図15に示すように、前述した第4の実施形態における走行用コントローラ32からの省電力モード信号CO の出力を省略し、これに代えて、走行用バッテリ31のバッテリ電圧VBDを検出する絶縁アンプ51を設け、この絶縁アンプ51の検出電圧を操舵用コントローラ34に入力したことを除いては図12と同様の構成を有する。
【0089】
そして、操舵用コントローラ34での操舵用電動モータ制御処理が、図16に示すように、図13の処理におけるステップS40及びS4間に絶縁アンプ51で検出されたバッテリ電圧VBDを読込むステップS52が介挿され、且つステップS42がバッテリ電圧VBDが走行用コントローラ32が省電力モードに切換わる設定電圧VO 未満であるか否かを判定するステップS53に置換されたことを除いては図13と同様の処理を行い図13との対応部分には同一ステップ符号を付しその詳細説明はこれを省略する。
【0090】
この第5の実施形態によると、絶縁アンプ51で走行用バッテリ31のバッテリ電圧VBDを直接検出し、これに基づいて走行用コントローラ32が省電力モードに移行するか否かを判断するようにしているので、走行用バッテリ31のバッテリ電圧VBDが設定値VO 以上であるときには、走行用コントローラ32が通常制御モードであると判断してステップS53からステップS5に移行して、第4の実施形態と同様の通常時における操舵用電動モータ制御を実行し、バッテリ電圧VBDが設定値VO 未満となると、ステップS53からステップS43に移行して、第4の実施形態と同様の省電力モードに対応した操舵用電動モータ21の停止制御禁止処理と電流制限起動処理を実行する。
【0091】
このため、第5の実施形態でも第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記第1〜第5の実施形態では、走行用電動モータ3で前輪2L,2Rを回転駆動する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、後輪駆動形式或いは4輪駆動形式の車両に本発明を適用することもできる。
【0092】
また、上記第1〜第5の実施形態では、走行用コントローラ32及び操舵用コントローラ34がマイクロコンピュータを含んで構成されている場合について説明したが、これに限らず論理回路、比較回路等の電子回路を組み合わせて構成することもできる。
さらに、上記第1〜第5の実施形態では、走行用コントローラ32と操舵用コントローラ34との2つのコントローラを適用する場合について説明したが、これらを1つのコントローラで構成することもできる。
【0093】
さらにまた、上記第1〜第5の実施形態では、油圧を使用した操舵補助力発生機構を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の空気、水等の流体圧を適用するようにしてもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を第1の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】操舵用電動モータ特性及び油圧ポンプ負荷特性を示す特性線図である。
【図3】第1の実施形態における操舵用コントローラの操舵用電動モータ制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】車速に対するモータ駆動指令値の関係を表す制御マップを示す特性線図である。
【図5】第1の実施形態の変形例を示す図3に対応するフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す図3に対応するフローチャートである。
【図7】第2の実施形態におけるバッテリ電圧に対する補正係数の関係を表す補正係数制御マップを示す特性線図である。
【図8】第2の実施形態の変形例を示す図6に対応するフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態を示す図3に対応するフローチャートである。
【図10】第3の実施形態におけるバッテリ電圧に対する操舵角設定値の関係を表す操舵角設定値制御マップを示す特性線図である。
【図11】第3の実施形態の変形例を示す図9に対応するフローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施形態を示す概略構成図である。
【図13】第4の実施形態における操舵用コントローラの操舵用電動モータ制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】第4の実施形態における図2に対応する操舵用電動モータ特性及び油圧ポンプ負荷特性を示す特性線図である。
【図15】本発明の第5の実施形態を示す概略構成図である。
【図16】第5の実施形態における図13に対応するフローチャートである。
【符号の説明】
1 操舵機構
2L,2R 前輪
3 走行用電動モータ
4a 減速機
4b 駆動軸
5 ステアリングホイール
13 パワーシリンダ
17 ロータリ切換弁
19 油圧ポンプ
21 操舵用電動モータ
31 走行用バッテリ
32 走行用コントローラ
33 走行用駆動回路
34 操舵用コントローラ
35 操舵用駆動回路
36 車速センサ
37 操舵角センサ
38 電圧センサ
40 DC/DCコンバータ
41 補機用バッテリ
51 絶縁アンプ
Claims (6)
- ステアリングホイールの操舵に応じて転舵輪を操舵する操舵機構と、前記ステアリングホイールの操舵トルクに応じて前記操舵機構に対して操舵補助力を発生する流体式操舵補助力発生機構と、該流体式操舵補助力発生機構に作動流体を供給する電動モータで駆動される流体圧ポンプと、該電動モータを駆動制御する電動モータ制御手段とを備えた電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置において、
操舵角を検出する操舵角検出手段と、電源電圧を検出する電源電圧検出手段とを備え、前記電動モータ制御手段は、前記電源電圧検出手段の電源電圧検出値が設定値以上で且つ前記操舵角検出手段の操舵角検出値が設定値未満であるときに前記電動モータを停止制御し、電源電圧検出値が設定値未満であるときに前記電動モータの停止制御を禁止するように構成されていることを特徴とする電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置。 - 前記電動モータ制御手段は、電源電圧検出値が設定値より低下するに従って0から100%まで増加する補正係数を設定する補正係数設定手段を有し、電源電圧が設定値未満となったときに所定値のモータ駆動指令値に補正係数を乗算してモータ駆動指令値を算出するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置。
- ステアリングホイールの操舵に応じて転舵輪を操舵する操舵機構と、前記ステアリングホイールの操舵トルクに応じて前記操舵機構に対して操舵補助力を発生する流体式操舵補助力発生機構と、該流体式操舵補助力発生機構に作動流体を供給する電動モータで駆動される流体圧ポンプと、該電動モータを駆動制御する電動モータ制御手段とを備えた電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置において、
操舵角を検出する操舵角検出手段と、電源電圧を検出する電源電圧検出手段とを備え、前記電動モータ制御手段は、前記操舵角検出手段の操舵角検出値が操舵角設定値未満であるときに前記電動モータを停止制御するモータ駆動手段と、前記操舵角設定値を電源電圧が電源電圧設定値より低下するに従って低下させる設定値変更手段とを有することを特徴とする電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置。 - ステアリングホイールの操舵に応じて転舵輪を操舵する操舵機構と、前記ステアリングホイールの操舵トルクに応じて前記操舵機構に対して操舵補助力を発生する流体式操舵補助力発生機構と、該流体式操舵補助力発生機構に作動流体を供給する電動モータで駆動される流体圧ポンプと、走行制御装置の走行用電源によって充電される補機用電源を使用して前記電動モータを駆動制御する電動モータ制御手段とを備えた電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置において、
前記走行制御装置が省電力モードとなったことを検出する省電力モード検出手段と、操舵角を検出する操舵角検出手段と、電源電圧を検出する電源電圧検出手段とを備え、前記電動モータ制御手段は、前記電源電圧検出手段の電源電圧検出値が設定値以上で且つ前記操舵角検出手段の操舵角検出値が設定値未満であるときに前記電動モータを停止制御し、前記省電力モード検出手段で省電力モードを検出したときに前記電動モータの停止制御を禁止するように構成されていることを特徴とする電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置。 - 前記省電力モード検出手段は、走行用電源の電圧を検出する電源電圧検出器で構成されていることを特徴とする請求項4記載の電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置。
- 前記電動モータ制御手段は、前記省電力モード検出手段で省電力モードを検出したときに電動モータ駆動特性を低下させることを特徴とする請求項4又は5に記載の電気自動車用電動流体圧式動力舵取装置。
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